JP6950275B2 - ロータ及びモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータ及びモータに関するものである。
電動可変バルブタイミング(電動VCT)装置などの位置保持機能を必要とする装置に用いられるモータでは、大きなコギングトルク(ディテントトルク)を必要とする。コギングトルクの向上を図ったモータとして、例えば特許文献1に開示されるものでは、ロータの磁極範囲内において周方向の磁束密度変化をもたせるべく、ロータの界磁磁石の内部や外周面に空隙部(孔や溝など)を設けている。これにより、ロータの磁極の切り替わりに起因して生じる基本的なコギングトルクに、空隙部によって生じるコギングトルクが重畳されて、コギングトルクが増大されるようになっている。
特開2015−146713号公報
本発明者らは、ロータの界磁磁石の磁化配向に着目しつつ、空隙部によって生じるコギングトルクの更なる向上を検討していた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、コギングトルクの向上を図ることができるロータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するロータは、ロータの磁極を構成する界磁磁石をステータとの対向面に備え、前記界磁磁石における前記ステータとの対向面には、コギングトルクを増加させるための空隙部が周方向において部分的に設けられたロータであって、ロータの回転軸線を中心として、前記界磁磁石の磁極中心線と前記空隙部の周方向中心線とがなす角度θは、ロータの極対数をPとして、0°<θ≦(360°/2P)/4の範囲内に設定されるとともに前記空隙部は、前記界磁磁石の磁極中心線に対して対象に一対設けられ、ロータの全磁極が前記界磁磁石で構成されたフルマグネット型であり、前記界磁磁石は、円環状をなす極異方性磁石であり、該界磁磁石において、前記磁極中心線を挟んだ周方向両側の同磁極の磁極部分は、該磁極中心線の前記ステータ側への延長線上にある磁束集中点に向かう磁化配向を有しており、前記界磁磁石における前記ステータとの対向面の磁束密度は、一対の前記空隙部の周方向側面と前記界磁磁石の外周面とがなす角部の磁束密度が、界磁磁石として前記極異方性磁石ではなくラジアル配向型の磁石を用いたと仮定した場合と比較して、高まるように設定されているとともに、一対の前記空隙部の周方向内側の磁束密度の方が周方向外側の磁束密度よりも高く設定され、前記磁極中心線上の磁束密度が最も高く、且つ前記角部のうち両空隙部の周方向内側であって前記磁極中心線を挟んだ両側に位置する角部の磁束密度がそれら角部の周方向内側の磁束密度において最も低く、該最も磁束密度の低い両角部の磁束密度が該両角部の前記空隙部を挟んで周方向外側に位置する角部の磁束密度よりも高く設定されている。
この構成によれば、界磁磁石の磁極中心寄りの位置に空隙部が設けられるとともに、該界磁磁石の磁化配向が磁極中心に向かうように設定される。これにより、空隙部の周辺に磁束を集中させることができ、その結果、空隙部によって生じるコギングトルクの向上を図ることができる。
の構成によれば、フルマグネット型ロータにおいて、コギングトルクの向上を図ることができる。
の構成によれば、界磁磁石の磁化配向の調整が容易となる。また、ラジアル配向磁石を用いた場合と比較して、周方向における表面磁束密度の変化をより正弦波状に近づけることができるため、トルクリップルの低減を図ることができる。
この構成によれば、界磁磁石におけるステータとの対向面の磁束密度は、一対の空隙部の周方向内側の方が周方向外側よりも高く設定される。このため、空隙部の周辺に磁束をより好適に集中させることができ、その結果、空隙部によって生じるコギングトルクの向上をより好適に図ることができる。
上記課題を解決するモータは、上記のいずれかのロータと、前記ロータと対向するステータとを備える。
この構成によれば、コギングトルクの向上が図られたモータを提供できる。
上記モータにおいて、前記ロータの極数と前記ステータのスロット数との関係が、2n:3n(但し、nは自然数)に設定され、前記ロータの極数と前記ステータのスロット数の最小公倍数をMとして、前記角度θが、θ=(1/2)・(360°/M)に設定されている。
この構成によれば、ロータの磁極の切り替わりに起因して生じる基本的なコギングトルクの周期と、空隙部によって生じるコギングトルクの周期とが同相となるため、コギングトルクのより一層の向上を図ることができる。
本発明のロータ及びモータによれば、コギングトルクの向上を図ることができる。
実施形態のブラシレスモータの断面図である。 同形態のロータを部分的に示す平面図である。 同形態における界磁磁石の表面磁束密度を示すグラフである。 同形態におけるコギングトルクを示すグラフである。 変形例のロータを部分的に示す平面図である。 変形例のロータを部分的に示す平面図である。
以下、ロータ及びモータの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のモータ10は、ブラシレスモータである。モータ10は、モータハウジング11の内周面にステータ12が固定され、そのステータ12の内側には、回転軸13に固着され同回転軸13とともに一体回転するロータ14が配設されている。
ステータ12は、円筒状のステータコア15を有し、そのステータコア15の外周面がモータハウジング11に固定されている。ステータコア15の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数(本実施形態では12個)のティース16が、径方向内側に向かって延出形成されている。各ティース16は、T型のティースであって、その径方向の内周面16aは、回転軸13の軸線Lを中心とする同心円の円弧を軸線方向に延出した円弧面である。
各ティース16には、3相の巻線17が集中巻きにて巻回されている。そして、各相の巻線17に3相電源電圧を印加してステータ12に回転磁界を形成し、同ステータ12の内側に配置した回転軸13に固着されたロータ14を回転させるようになっている。
[ロータの構成]
ステータ12の内側に配設されたロータ14は、回転軸13に一体回転可能に固定された略円筒状のロータコア21と、ロータコア21の外周面に設けられた円筒状の界磁磁石22とを備えるSPM(Surface Permanent Magnet)型のロータとして構成されている。ロータ14は、該ロータ14の全ての磁極が界磁磁石22で構成されたフルマグネット型ロータである。なお、ロータコア21は、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されている。また、回転軸13は、モータハウジング11に対し軸受(図示略)を介して回転可能に支持されている。
界磁磁石22は、磁石粉を樹脂と混合して成型固化されたボンド磁石(プラスチックマグネットやゴムマグネット等)であり、例えば射出成形にてロータコア21の外周面に一体形成されている。界磁磁石22の外周面は、回転軸13の軸線Lを中心とする円形をなしている。なお、界磁磁石22は、ロータコア21の外周面に接着剤等により固着してもよい。ボンド磁石は、焼結磁石に比べて形状の自由度が高く、また、寸法精度を高く形成することが可能である。
また、界磁磁石22は、周方向等間隔に8つの磁極部22pをもつ(つまり8極の)極異方性磁石からなる。各磁極部22pは、周方向において交互に異極となるように構成されている。各磁極部22pは、周方向において互いに等しい角度幅(本実施形態では45°)を有している。また、各磁極部22pの磁極中心線Lpは、各磁極部22pの周方向中心位置にそれぞれ設定されている。すなわち、各磁極部22pの磁極中心線Lpは、周方向において等間隔(本実施形態では45°間隔)に設定されている。
各磁極部22pの外周面には、第1溝部23aと第2溝部23bの2つの溝部が形成されている。第1及び第2溝部23a,23bは、各磁極部22pの外周面の軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って直線状に形成されている。また、第1及び第2溝部23a,23bの軸直交方向断面形状は、円弧状をなしている。
次に、各磁極部22pにおける第1及び第2溝部23a,23bの形成位置について説明する。
図2に示すように、第1溝部23a及び第2溝部23bは、磁極中心線Lpを基準として、そこから周方向両側にそれぞれ同角度ずれた位置に形成されるとともに、互いに同一形状(同一幅、同一深さ)に形成されている。つまり、第1溝部23aと第2溝部23bとは、磁極中心線Lpを軸として線対称をなしている。
磁極中心線Lpを基準とした各溝部23a,23bの形成位置(磁極中心線Lpからの角度)は、モータ10で発生するコギングトルクの周期φに基づいて設定されている。具体的には、回転軸13の軸線Lを中心として、磁極中心線Lpと各溝部23a,23bの周方向中心線Lcとがなす角度θ(機会角)は、コギングトルクの周期φの1/2に設定されている。
ここで、コギングトルクの周期φは、一般に、360°を、ロータ14(界磁磁石22)の極数とステータ12のティース16の数(スロット数)の最小公倍数で割った値である。つまり、本実施形態では、ロータ14の極数は8、ティース16の数は12であることから、最小公倍数は24となり、コギングトルクの周期φは、15(=360/24)°となる。
すなわち、本実施形態では、磁極中心線Lpと各溝部23a,23bの周方向中心線Lcとがなす角度θは、コギングトルクの周期φ(=15°)の1/2の7.5°に設定されている。従って、回転軸13の軸線Lを中心として、第1溝部23aと第2溝部23bの各周方向中心線Lcがなす角度は、コギングトルクの周期φ(=15°)と一致する。
次に、界磁磁石22の磁化配向について説明する。
界磁磁石22は、極異方性配向を有している。つまり、界磁磁石22の磁化配向は、図2中に模式的に矢印で示すように、S極の磁極部22pの外周面から隣接のN極の磁極部22pの外周面に向けて、径方向内側が凸となるように湾曲する配向に設定されている。さらに、界磁磁石22の磁化配向は、各磁極部22pにおいて、磁極中心線Lpのステータ12側(径方向外側)への延長線上にある1点(磁束集中点F)に向かうように設定されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ステータ12の巻線17に3相電源電圧を印加して回転磁界を形成すると、その回転磁界に基づいてロータ14が回転する。そして、巻線17への給電を停止すると、回転磁界が消失してロータ14は回転を停止する。このとき、ロータ14は、ステータ12に対して磁気的に最も安定した状態となる角度位置で停止する。
ここで、ロータ14の界磁磁石22の外周面には、第1及び第2溝部23a,23bが形成されているため、ロータ14の外周における周方向の磁束密度変化が、第1及び第2溝部23a,23bを形成する前に比べて大きい。これにより、磁束を安定した状態に戻ろうとする保持力(コギングトルク)が大きくなっている。
また、ロータ14の極数とステータ12のスロット数の最小公倍数をMとして、コギングトルクの周期φは、φ=360°/Mであり、界磁磁石22の磁極中心線Lpと各溝部23a,23bの周方向中心線Lcとがなす角度θは、コギングトルクの周期φの1/2に設定されている。すなわち、角度θは、θ=(1/2)・(360°/M)に設定されている。これにより、ロータ14の磁極の切り替わりに起因して生じる基本的なコギングトルクの周期φと、各溝部23a,23bによって生じるコギングトルクの周期とが同相となるため、前記基本的なコギングトルクに各溝部23a,23bによって生じるコギングトルクが重畳されて、コギングトルクのより一層の向上を図ることができる。
また、前記角度θは、ロータ14の極対数をPとして、0°<θ≦(360°/2P)/4の範囲内に設定されている。本実施形態では、ロータ14の極対数が4であるため、前記角度θは、0°<θ≦11.25°の範囲内に設定されている。これにより、各溝部23a,23bが磁極中心線Lp寄りの位置(磁極中心線Lpを基準として磁極幅の1/4の範囲内)に形成される。
そして、界磁磁石22は、上記したように、磁極中心線Lpの延長線上の磁束集中点Fに向かう磁化配向に着磁されている。このため、図3のグラフに示すように、各溝部23a,23bの周辺部位(各溝部23a,23bに面する部位)の磁束密度が高まり、その結果、各溝部23a,23bによって生じるコギングトルクの向上を図ることができる。特に、溝部23a,23bの周方向側面と界磁磁石22の外周面とがなす角部の磁束密度が高まることで、コギングトルクの向上効果が顕著となる。また、界磁磁石22を上記の磁化配向とすることで、ラジアル配向型の磁石を用いた場合(図3中、破線のグラフを参照)と比較して、周方向における表面磁束密度の変化をより正弦波状に近づけることができるため、トルクリップルの低減を図ることができる。
また、図4には、本実施形態のロータ14において生じるコギングトルクTを実線のグラフで示し、比較例としてラジアル配向型の界磁磁石をもつロータにおいて生じるコギングトルクTxを破線のグラフで示している。同図に示すように、比較構成において生じるコギングトルクTxと比較して、本実施形態ではコギングトルクTが向上されるようになっている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)ロータ14(回転軸13)の軸線Lを中心として、界磁磁石22の磁極中心線Lpと各溝部23a,23bの周方向中心線とがなす角度θは、ロータ14の極対数をPとして、0°<θ≦(360°/2P)/4の範囲内に設定される。これにより、各溝部23a,23bが界磁磁石22の磁極中心寄りの位置(磁極中心線Lpを基準として磁極幅の1/4の範囲内)に設けられる。そして、界磁磁石22は、磁極中心線Lpのステータ12側(径方向外側)への延長線上にある磁束集中点Fに向かう磁化配向を有している。これにより、各溝部23a,23bの周辺に磁束を集中させる(各溝部23a,23b周辺の磁束密度を高める)ことができ、その結果、各溝部23a,23bによって生じるコギングトルクの向上を図ることができる。
(2)界磁磁石22は、円環状をなす極異方性磁石である。このため、界磁磁石22の磁化配向の調整が容易となる。また、ラジアル配向磁石を用いた場合と比較して、周方向における表面磁束密度の変化をより正弦波状に近づけることができる(図3参照)ため、トルクリップルの低減を図ることができる。
(4)一対の溝部23a,23bは、界磁磁石22の磁極中心線Lpに対して対称に設けられ、界磁磁石22の外周面(ステータ12との対向面)の磁束密度は、一対の溝部23a,23bの周方向内側の方が周方向外側よりも高く設定されている(図3参照)。このため、各溝部23a,23bの周辺に磁束をより好適に集中させることができ、その結果、各溝部23a,23bによって生じるコギングトルクの向上をより好適に図ることができる。
また、界磁磁石22の磁極中心線Lpに対して対称に一対の溝部23a,23bが形成されることで、界磁磁石22の着磁時において、磁粉配向の方向、及び、強く着磁する位置が明確となり、その結果、磁束密度(磁力)の向上に寄与できる。
(5)ロータ14の極数とステータ12のスロット数との関係が、2n:3n(但し、nは自然数)に設定されている。そして、ロータ14の極数とステータ12のスロット数の最小公倍数をMとして、界磁磁石22の磁極中心線Lpと各溝部23a,23bの周方向中心線とがなす角度θは、θ=(1/2)・(360°/M)に設定されている。この構成によれば、ロータ14の磁極の切り替わりに起因して生じる基本的なコギングトルクの周期と、各溝部23a,23bによって生じるコギングトルクの周期とが同相となるため、コギングトルクのより一層の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、界磁磁石22を円環状の極異方性磁石としたが、これに特に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
例えば、図5に示す構成では、ロータ14の各磁極がそれぞれ個別の界磁磁石30にて構成されている。つまり、上記実施形態のようにロータ14を8極とした場合、周方向等間隔に8つの界磁磁石30がロータコア21の外周面に配設される。各界磁磁石30の外周面(径方向外側面)には、上記実施形態と同様の構成(形成位置や形状など)をもつ第1及び第2溝部23a,23bが形成されている。また、各界磁磁石30の磁化配向は、磁極中心線Lpのステータ12側(径方向外側)への延長線上にある1点(磁束集中点F)に向かうように設定されている。このような構成によっても、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。また、このような構成では、部品点数の低減に関しては上記実施形態の方が有利であるものの、界磁磁石30に用いることができる磁石の種類の選択肢が広がり、設計自由度が向上される。
また、図6に示す構成は、図5に示す各界磁磁石30を、磁極中心線Lpを境として周方向に半分に分割した構成を有しており、分割した一方を第1磁石30a、他方を第2磁石30bとしている。各第1磁石30aの外周面(径方向外側面)には、上記実施形態と同様の構成(形成位置や形状など)をもつ第1溝部23aが形成されている。また、各第2磁石30bの外周面(径方向外側面)には、上記実施形態と同様の構成(形成位置や形状など)をもつ第2溝部23bが形成されている。そして、各第1磁石30a及び各第2磁石30bの磁化配向は、磁極中心線Lpのステータ12側(径方向外側)への延長線上にある1点(磁束集中点F)に向かうように設定されている。このような構成によっても、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。また、このような構成では、磁化配向が同じ傾向にあるブロック毎に単一の磁石で構成できるため、各磁石30a,30bを容易に成形できる。
・上記実施形態の界磁磁石22は、第1及び第2溝部23a,23bの形成の容易さを考慮すれば、ボンド磁石で構成されることが好ましいが、ボンド磁石以外の例えば焼結磁石等で構成することも可能である。なお、界磁磁石22をボンド磁石とする場合には、サマリウム鉄窒素(SmFeN)系磁石、サマリウムコバルト(SmCo)系磁石、ネオジム磁石等の希土類磁石で構成されることが好ましい。また、界磁磁石22を焼結磁石とする場合には、フェライト磁石や、サマリウムコバルト(SmCo)磁石、ネオジム磁石等の希土類磁石で構成されることが好ましい。
・上記実施形態におけるロータ14の極数とステータ12のスロット数は例示であり、適宜変更できる。例えば、ロータ14の極数とスロット数との関係が2n:3n(但し、nは自然数)となるように、ロータ14の極数とスロット数を適宜変更してもよい。なお、ロータ14の極数とスロット数との関係は必ずしも2n:3nである必要はなく、例えば、ロータ14の極数とスロット数との関係を10:12や14:12等で構成してもよい。
・上記実施形態では、磁極中心線Lpと各溝部23a,23bの周方向中心線Lcとがなす角度θが、コギングトルクの周期φの1/2(つまり7.5°)に設定されている。しかしながら、当該角度θ(つまり各溝部23a,23bの形成位置)は、0°<θ≦(360°/2P)/4の範囲内であれば、構成に応じて適宜変更可能である。
・上記実施形態では、第1及び第2溝部23a,23bは、界磁磁石22の軸方向の一端から他端に亘って形成されたが、これに限らず、界磁磁石22の軸方向の一端から中間部までの長さで形成してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2溝部23a,23bが断面円弧状をなすが、これ以外に例えば、断面四角形状(断面コ字状)や断面三角形状としてもよい。
・上記実施形態では、コギングトルクを増加させるための空隙部を界磁磁石22の外周面に形成した第1及び第2溝部23a,23bとしたが、これに特に限定されるものではない。例えば、界磁磁石22の軸方向に貫通形成した孔を空隙部(つまり、第1及び第2溝部23a,23bの径方向外側への開口端を塞いだような構成)としても、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、各磁極部22pにおける空隙部(溝部23a,23b)の数は例示であり、適宜変更できる。例えば、第1及び第2溝部23a,23bのいずれか一方を省略してもよい。
・上記実施形態において、ティース16の内周面16aの例えば周方向中央に、軸方向に沿った直線状の溝部を形成することで、コギングトルクを向上させてもよい。
・上記実施形態では、ロータの全磁極が界磁磁石22の磁極で構成されたフルマグネット型のロータ14に適用したが、これに特に限定されるものではなく、例えば、ロータの一部の磁極が、ロータコアの一部位からなる擬似的な磁極で構成されたハーフマグネット型(コンシクエントポール型)のロータに適用してもよい。
・上記実施形態では、ロータ14をステータ12の内周側に配置したインナロータ型のモータ10に適用したが、これに特に限定されるものではなく、ロータをステータの外周側に配置したアウタロータ型のモータに適用してもよい。また、ロータ14とステータ12とが軸方向に対向するアキシャルギャップ型のモータに適用してもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータに適用したが、これに限らず、例えば、ブラシ付きモータに適用してもよい。
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
次に、上記実施形態及び変形例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)ロータの磁極を構成する界磁磁石をステータとの対向面に備え、
前記界磁磁石における前記ステータとの対向面、又は前記界磁磁石の内部には、コギングトルクを増加させるための空隙部が周方向において部分的に設けられたロータであって、
前記界磁磁石は、前記空隙部に面する部位の磁束密度を向上させるべく前記空隙部に向かう磁化配向を有していることを特徴とするロータ。
この構成によれば、空隙部周辺の磁束密度が高くなることで、空隙部によって生じるコギングトルクの向上を図ることができる。
10…モータ、12…ステータ、14…ロータ、22…界磁磁石、23a…第1溝部(空隙部)、23b…第2溝部(空隙部)、30…界磁磁石、L…回転軸の軸線(回転軸線)、Lp…磁極中心線、F…磁束集中点。

Claims (3)

  1. ロータの磁極を構成する界磁磁石をステータとの対向面に備え、
    前記界磁磁石における前記ステータとの対向面には、コギングトルクを増加させるための空隙部が周方向において部分的に設けられたロータであって、
    ロータの回転軸線を中心として、前記界磁磁石の磁極中心線と前記空隙部の周方向中心線とがなす角度θは、ロータの極対数をPとして、0°<θ≦(360°/2P)/4の範囲内に設定されるとともに前記空隙部は、前記界磁磁石の磁極中心線に対して対象に一対設けられ、
    ロータの全磁極が前記界磁磁石で構成されたフルマグネット型であり、
    前記界磁磁石は、円環状をなす極異方性磁石であり、該界磁磁石において、前記磁極中心線を挟んだ周方向両側の同磁極の磁極部分は、該磁極中心線の前記ステータ側への延長線上にある磁束集中点に向かう磁化配向を有しており、
    前記界磁磁石における前記ステータとの対向面の磁束密度は、
    一対の前記空隙部の周方向側面と前記界磁磁石の外周面とがなす角部の磁束密度が、界磁磁石として前記極異方性磁石ではなくラジアル配向型の磁石を用いたと仮定した場合と比較して、高まるように設定されているとともに、
    一対の前記空隙部の周方向内側の磁束密度の方が周方向外側の磁束密度よりも高く設定され、前記磁極中心線上の磁束密度が最も高く、且つ前記角部のうち両空隙部の周方向内側であって前記磁極中心線を挟んだ両側に位置する角部の磁束密度がそれら角部の周方向内側の磁束密度において最も低く、該最も磁束密度の低い両角部の磁束密度が該両角部の前記空隙部を挟んで周方向外側に位置する角部の磁束密度よりも高く設定されていることを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータと、前記ロータと対向するステータとを備えたことを特徴とするモータ。
  3. 請求項に記載のモータにおいて、
    前記ロータの極数と前記ステータのスロット数との関係が、2n:3n(但し、nは自然数)に設定され、
    前記ロータの極数と前記ステータのスロット数の最小公倍数をMとして、前記角度θが、θ=(1/2)・(360°/M)に設定されていることを特徴とするモータ。
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