JP6481252B2 - ロータ及びモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータ及びモータに関するものである。
従来、例えばインナロータ型のブラシレスモータは、ロータコアの外周面に界磁磁石を備えたロータと、そのロータの界磁磁石に対向配置されたステータとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のロータのような、外周面に界磁磁石が現れるタイプ(所謂、SPM型)のロータに対し、ロータコア内に界磁磁石を埋設した所謂IPM型のロータが知られている。IPM型のロータではティース鎖交磁束が歪みやすいのに対し、SPM型のロータではティース鎖交磁束が正弦波に近づくため、トルクリップルを抑える点ではSPM型のロータの方が有利である。
ところで、ブラシレスモータが位置保持機能を必要とする装置に使用されるとき、大きなディテントトルク(コギングトルク)を必要とする。そこで、ロータ外周における周方向の磁束変化が大きくなるように、界磁磁石の内部や外周面に空隙部(特許文献1では外周面の溝)を設けることで、ディテントトルクを向上させることが可能となる。つまり、界磁磁石をロータの外周面に配設するとともに、その界磁磁石に空隙部を形成することで、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上の両立を図ることが可能となる。
特開2007−215382号公報
しかしながら、上記のようなロータでは、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上の両立が図れるものの、界磁磁石に溝等の細かな加工を加えることから製造が難しく、この点においてなお改善の余地があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上を両立しつつも、容易に製造することが可能なロータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、ロータの全磁極が界磁磁石で構成されたフルマグネット型のロータであって、ロータコアの外周に筒状の前記界磁磁石が設けられ、ロータの外周が周方向全体に亘り前記界磁磁石にて構成されるとともに、前記界磁磁石がN極とS極を周方向に交互に有することで周方向に複数の磁極を有するロータと、周方向に複数のスロットを有するステータとを備えたモータであって、前記界磁磁石をボンド磁石にて構成するとともに、該界磁磁石に空隙部を備え、前記空隙部は、前記界磁磁石の隣り合う磁極の境界に設けられることなく該境界を除く該界磁磁石の各磁極の外周面に軸方向に沿って形成された溝部であり、前記界磁磁石の各磁極の周方向中心線を基準としてそこからそれぞれ周方向両側に角度θだけずれた直線をそれぞれ第1直線と第2直線とするとき、前記角度θが、θ=(1/2+n)・φ(但し、n:整数、φ:コギングトルクの周期であって、360度を前記ロータの磁極数と前記ステータのスロット数の最小公倍数で割った値)を満たすように構成されるとともに、前記溝部は、前記界磁磁石の各磁極の外周面において、前記角度θだけずれた前記第1直線と前記第2直線をそれぞれ周方向の中心位置として一定幅を有している。
この構成によれば、焼結磁石に比べて形状の自由度が高いボンド磁石を採用することで、ディテントトルクを向上させるための空隙部を容易に形成することができる。従って、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上を両立しつつも、容易に製造することが可能となる。
また、ディテントトルクを向上させるための空隙部を容易に構成できる。
また、SPM型のフルマグネットロータにおいて、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上を両立しつつも、容易に製造することが可能となる。
上記課題を解決するロータ外周の少なくとも一部に界磁磁石が現れるように構成されたロータであって、前記界磁磁石をボンド磁石にて構成するとともに、該界磁磁石に空隙部を備えており、周方向に複数の爪部をそれぞれ有して組み合わされる一対のコア部材と、前記一対のコア部材の軸方向の間に配置され、軸方向に磁化された円板磁石と、前記コア部材の外周に設けられた前記界磁磁石とを備える。
この構成によれば、焼結磁石に比べて形状の自由度が高いボンド磁石を採用することで、ディテントトルクを向上させるための空隙部を容易に形成することができる。従って、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上を両立しつつも、容易に製造することが可能となる。
また、界磁磁石とは別に円板磁石を設けることで、出力向上を図ることが可能となる。
上記ロータにおいて、前記空隙部は、前記界磁磁石の外周面に軸方向に沿って形成された溝部であることが好ましい。
この構成によれば、ディテントトルクを向上させるための空隙部を容易に構成できる。
上記課題を解決するモータは、上記ロータを備えたモータである。
この構成によれば、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上を両立しつつも、容易に製造することが可能となる。
本発明のロータ及びモータによれば、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上を両立しつつも、容易に製造することが可能となる。
実施形態のブラシレスモータの断面図である。 同形態のロータを部分的に示す平面図である。 同形態におけるディテントトルクを説明するためのグラフである。 別例のロータの平面図である。 別例のロータの斜視図である。 同別例のロータの平面図である。 図6におけるA−A線組合せ断面図である。 同別例のロータの分解斜視図である。 別例のロータの斜視図である。 同別例のロータの分解斜視図である。
以下、ブラシレスモータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、ブラシレスモータ10は、モータハウジング11の内周面にステータ12が固定され、そのステータ12の内側には、回転軸13に固着され同回転軸13とともに一体回転するロータ14が配設されている。
ステータ12は、円筒状のステータコア15を有し、そのステータコア15の外周面がモータハウジング11に固定されている。ステータコア15の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数(本実施形態では12個)のティース16が、径方向内側に向かって延出形成されている。各ティース16は、T型のティースであって、その径方向の内周面16aは、回転軸13の軸線Lを中心とする同心円の円弧を軸線方向に延出した円弧面である。
各ティース16には、3相の巻線17が集中巻きにて巻回されている。そして、各相の巻線17に3相電源電圧を印加してステータ12に回転磁界を形成し、同ステータ12の内側に配置した回転軸13に固着されたロータ14を回転させるようになっている。
[ロータの構成]
ステータ12の内側に配設されたロータ14は、回転軸13に一体回転可能に固定された略円筒状のロータコア21と、ロータコア21の外周面に設けられた円筒状の界磁磁石22とを備える。つまり、ロータ14の外周は、その周方向全体に亘り界磁磁石22にて構成されている。なお、ロータコア21は、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されている。
界磁磁石22は、磁石粉を樹脂と混合して成型固化されたボンド磁石よりなり、例えば射出成形にてロータコア21の外周面に一体形成されている。なお、界磁磁石22は、ロータコア21の外周面に接着剤等により固着してもよい。ボンド磁石は、焼結磁石に比べて形状の自由度が高く、また、寸法精度を高く形成することが可能である。
界磁磁石22は、N極・S極を周方向に交互に4つずつ持つ8極の磁石であり、その各磁極は互いに等しい角度幅(つまり45度)を有している。ロータ14は、全磁極を界磁磁石22で構成したフルマグネット型ロータである。なお、界磁磁石22の各磁極の配向方向は、回転軸13を中心とする径方向に沿っている。
界磁磁石22の外周面は、回転軸13の軸線Lを中心とする略円形をなす。そして、界磁磁石22は、各磁極の外周面に第1補助溝23aと第2補助溝23bの2つの溝を有している。第1及び第2補助溝23a,23bは、界磁磁石22の軸方向の一端から他端に亘って直線状に形成されるとともに、軸直交方向断面形状が略コ字状に形成されている。
次に、第1及び第2補助溝23a,23bの形成位置について説明する。
図2に示すように、界磁磁石22の各磁極の周方向中心線L1を基準として、そこからそれぞれ時計回り方向及び反時計回り方向に角度θだけずれた直線をそれぞれ第1直線L1aと第2直線L1bとする。
ここで、角度θは、コギングトルクの周期(角度φ)に基づいて、以下の演算式を使って求めた。
θ=(1/2+n)・φ
なお、nは整数であって、本実施形態ではn=0としている。
コギングトルクの周期φは、一般に、360度を、ロータ14(界磁磁石22)の磁極数とステータ12のティース16の数(スロット数)の最小公倍数で割った値である。つまり、本実施形態では、ロータ14の磁極数は8、ティース16の数は12であることから、最小公倍数は24となる。そして、コギングトルクの周期φは、15(=360/24)度となる。従って、角度θは、7.5(=15/2)度となる。
界磁磁石22の各磁極の外周面において、周方向中心線L1を中心に時計回り方向及び反時計回り方向にそれぞれ7.5度変位した位置にある第1直線L1aと第2直線L1bを周方向の中心位置として一定の幅を有した溝を軸線方向にそれぞれ凹設する。
そして、第1直線L1aを周方向中心位置とする溝を第1補助溝23aとし、第2直線L1bを周方向中心位置とする溝を第2補助溝23bとしている。従って、回転軸13の軸線Lを中心として、第1補助溝23aと第2補助溝23bの各周方向中心がなす角度は、コギングトルクの周期φ(=15度)と一致する。
つまり、周方向中心線L1からの第1及び第2直線L1a,L1bの角度は、共にコギングトルクの周期φの半周期(=7.5度)となり、第1補助溝23aと第2補助溝23bは周方向中心線L1を対称軸として対称位置に形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ステータ12の巻線17に3相電源電圧を印加して回転磁界を形成すると、その回転磁界に基づいてロータ14が回転する。そして、巻線17への給電を停止すると、回転磁界が消失してロータ14は回転を停止する。このとき、ロータ14は、ステータ12に対して磁気的に最も安定した状態となる角度位置で停止する。
ここで、ロータ14の界磁磁石22の外周面には、第1及び第2補助溝23a,23bが形成されているため、ロータ14の外周における周方向の磁束変化が、第1及び第2補助溝23a,23bを形成する前に比べて大きい。これにより、磁束を安定した状態に戻ろうとする保持力(ディテントトルク)が大きくなっている。
また、本実施形態では、第1補助溝23aと第2補助溝23bを、周方向中心線L1を軸として線対称位置に形成するとともに、第1補助溝23aと第2補助溝23bの各周方向中心がなす角度がコギングトルクの周期φ(=15度)と一致している。
このため、図3に示すように、第1及び第2補助溝23a,23bを形成する前の溝形成前ディテントトルクTa(第1及び第2補助溝23a,23bがない場合のディテントトルク)と、補助溝ディテントトルクTbとが同相となる。これにより、溝形成前ディテントトルクTaが補助溝ディテントトルクTbが重畳されて、合計ディテントトルクTcを最大に引き出せるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)ロータ14を界磁磁石22が外周に配設されたSPM型とすることで、トルクリップルの低減を図り、また、界磁磁石22の外周面に空隙部としての第1及び第2補助溝23a,23bを形成することで、ディテントトルクの向上を図ることができる。そして、焼結磁石に比べて形状の自由度が高いボンド磁石を界磁磁石22に採用することで、空隙部(第1及び第2補助溝23a,23b)を容易に形成することができる。このように、本実施形態のブラシレスモータ10によれば、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上を両立しつつも、容易に製造することが可能となる。
(2)ディテントトルクを向上させるための空隙部が、界磁磁石22の外周面に軸方向に沿って形成された第1及び第2補助溝23a,23bであるため、空隙部を容易に構成できる。
(3)界磁磁石22の磁極の周方向中心線L1からの第1及び第2直線L1a,L1bの角度が、共にコギングトルクの周期φの半周期であるため、最も大きな合計ディテントトルクTcを発生させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ロータ14の磁極を円筒状の界磁磁石22にて構成したが、これ以外に例えば、界磁磁石22が磁極毎に分割された構成としてもよい。
・上記実施形態では、ロータ14をフルマグネット型としたが、これに特に限定されるものではなく、例えば図4に示すようなハーフマグネット型(コンシクエントポール型)としてもよい。
同図に示すように、ロータコア21の外周部には、径方向外側に突出する4個のコア磁極部31(疑似磁極)が周方向等間隔(90度間隔)に一体形成されている。各コア磁極部31は、ロータコア21の軸方向全体に亘って形成されている。
ロータコア21の外周面におけるコア磁極部31間には、ボンド磁石よりなる4つの界磁磁石32が周方向等間隔(90度間隔)で固着されている。これにより、各界磁磁石32及びコア磁極部31は、周方向等間隔(45度間隔)で交互に配置されている。
各界磁磁石32は、径方向に沿った磁化配向を有するとともに、互いに同一の磁極(図4ではN極)に設定されている。そして、界磁磁石32は、コア磁極部31を自身と反対の磁極(図4ではS極)として機能させる。
コア磁極部31と界磁磁石32の各外周面は、軸方向視において回転軸13の軸線Lを中心とする同一円上に位置しており、その各外周面がロータ14の外周面を構成している。そして、コア磁極部31と界磁磁石32の各外周面には、上記実施形態と同様の第1及び第2補助溝23a,23bが形成されている。
このような構成によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、SPM型のハーフマグネットロータ(コンシクエントポール型ロータ)において、トルクリップルの低減及びディテントトルクの向上を両立しつつも、容易に製造することが可能となる。
なお、上記の例では、界磁磁石32の外周面だけでなく、コア磁極部31の外周面にも第1及び第2補助溝23a,23bを形成したが、コア磁極部31の第1及び第2補助溝23a,23bは省略してもよい。
・上記実施形態において、ロータ14のロータコア21及び界磁磁石22の構成を図5〜図8に示すように変更してもよい。
図5〜図8に示すロータでは、ロータコア40は、互いに同一形状をなす第1コア部材41と第2コア部材51とからなる。
図7及び図8に示すように、第1コア部材41は、回転軸13が挿通固定される固定孔42aを有する略円盤状の第1コアベース42を有している。第1コアベース42の外周部には、等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第1爪部43が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。
第2コア部材51は、第1コア部材41と同形状であり、第1コア部材41の第1コアベース42(固定孔42a)及び第1爪部43とそれぞれ対応する、第2コアベース52(固定孔52a)及び第2爪部53を有している。そして、第2コア部材51は、各第2爪部53がそれぞれ対応する各第1爪部43間に配置されるように第1コア部材41に対して組み付けられている。
第1コアベース42と第2コアベース52との軸方向の間には、円板磁石61が配置されている。円板磁石61は円環状をなし、その中央部を回転軸13が貫通している。また、円板磁石61の軸方向端面は、回転軸13の軸線Lに対して垂直な平面状をなし、第1及び第2コアベース42,52の各内側端面と密着している。
なお、第1爪部43は、第2コアベース52の外周面及び円板磁石61の外周面に対して径方向に離間されている。また、第1爪部43の軸方向先端面は、第2コアベース52の外側端面と面一となっている。
同様に、第2爪部53は、第1コアベース42の外周面及び円板磁石61の外周面に対して径方向に離間されている。また、第2爪部53の軸方向先端面は、第1コアベース42の外側端面と面一となっている。
円板磁石61は、第1爪部43を第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、第2爪部53を第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。
図5及び図6に示すように、第1及び第2コア部材41,51の外周には、略円筒状をなす界磁磁石62が設けられている。界磁磁石62は、上記実施形態の界磁磁石22と同様にボンド磁石よりなり、磁極構成並びに外周面形状(第1及び第2補助溝23a,23b)は、上記実施形態の界磁磁石22と同様である。
界磁磁石62の内周面には、8個の突出部63が径方向内側に突出形成されている。突出部63は、周方向における第1爪部43と第2爪部53との間に入り込み、第1爪部43及び第2爪部53と周方向に当接している。これにより、界磁磁石62の空転が防止されている。
上記構成のロータによれば、上記実施形態と同様の効果に加えて、円板磁石61を追加したことによる出力向上を図ることができる。なお、上記構成は、第1コア部材41、第2コア部材51及び円板磁石61を用いた所謂ランデル型構造のロータの外周に界磁磁石62を設けた構成と捉えることもできる。
なお、上記の例において、第1及び第2爪部43,53の内周側の空間を埋める部位を界磁磁石62(突出部63)に一体形成してもよい。また、上記の例における突出部63は省略可能である。
また、図9及び図10に示すようなタイプのロータにも適用できる。
同図に示すロータは、扁平形状のロータコア71と、ボンド磁石よりなる環状の界磁磁石72とが軸方向に組み付けられて構成されている。
ロータコア71は、回転軸13が挿通固定される固定孔73aを有する薄い円板状のコアベース73と、コアベース73の外周に周方向等間隔に4つ形成された爪状磁極74とからなる。爪状磁極74は、コアベース73から径方向外側に突出されるとともに、界磁磁石72(円環部75)の外周面に沿って軸方向に延びている。
界磁磁石72は、円環状をなす円環部75と、円環部75から径方向外側に突出する4つの突極部76とを有している。円環部75は、爪状磁極74においてコアベース73から径方向に延びる部位と軸方向に当接している。
突極部76は、周方向の各爪状磁極74間に位置しており、突極部76及び爪状磁極74は周方向等間隔(45度間隔)で交互に配置されている。なお、突極部76と爪状磁極74との周方向の間には隙間が設定されている。また、円環部75は、各突極部76間において、爪状磁極74と径方向に当接している。
この界磁磁石72は、N極・S極を周方向に交互に4つずつ持つ8極の磁石であり、その各磁極は互いに等しい角度幅(つまり45度)を有している。そして、突極部76がN極で、円環部75における爪状磁極74と径方向に当接する部位がS極となるように構成されている。なお、界磁磁石72の各磁極の配向方向は、回転軸13を中心とする径方向に沿っている。
突極部76及び爪状磁極74の各外周面は、軸方向視において回転軸13の軸線Lを中心とする同一円上に位置しており、その各外周面がロータの外周面を構成している。つまり、突極部76及び爪状磁極74がロータの磁極を構成している。そして、突極部76及び爪状磁極74の各外周面には、上記実施形態と同様の第1及び第2補助溝23a,23bが形成されている。
上記構成のロータによれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、本例では、界磁磁石72(円環部75)の内側にロータコアがなく、界磁磁石72の内側は、コアベース73を底部とする凹部となっている。このため、回転軸13を軸支する軸受を界磁磁石72の内側のスペースに配置することが可能となり、その結果、軸短化を図ることが可能となる。
なお、上記の例では、突極部76(界磁磁石72)の外周面だけでなく、爪状磁極74の外周面にも第1及び第2補助溝23a,23bを形成したが、爪状磁極74の第1及び第2補助溝23a,23bは省略してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2補助溝23a,23bの周方向中間位置を決める第1及び第2直線L1a,L1bを、コギングトルクの周期(角度φ)に基づいて決めたが、これに特に限定されるものではなく、上記実施形態とは異なる位置に第1及び第2補助溝23a,23bを形成してもよい。この場合、ディテントトルクは小さくなるものの、ディテントトルクの大きさを調整する場合に利用できる。
・上記実施形態では、ディテントトルクを向上させるための空隙部を、界磁磁石22の外周面に形成した第1及び第2補助溝23a,23bとしたが、これに特に限定されるものではない。例えば、界磁磁石22の軸方向に貫通形成した孔を空隙部としても(つまり、第1及び第2補助溝23a,23bの径方向外側への開口端を塞いだような構成としても)、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態におけるロータ14の磁極数は、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、ロータ14をステータ12の内周側に配置したインナロータ型のモータに具体化したが、これに特に限定されるものではなく、ロータをステータの外周側に配置したアウタロータ型のモータに具体化してもよい。
10…ブラシレスモータ、12…ステータ、13…回転軸、14…ロータ、21,40,71…ロータコア、22,32,62,72…界磁磁石、23a…第1補助溝(溝部)、23b…第2補助溝(溝部)、31…コア磁極部、41…第1コア部材、51…第2コア部材、61…円板磁石。

Claims (4)

  1. ロータの全磁極が界磁磁石で構成されたフルマグネット型のロータであって、ロータコアの外周に筒状の前記界磁磁石が設けられ、ロータの外周が周方向全体に亘り前記界磁磁石にて構成されるとともに、前記界磁磁石がN極とS極を周方向に交互に有することで周方向に複数の磁極を有するロータと、
    周方向に複数のスロットを有するステータと
    を備えたモータであって、
    前記界磁磁石をボンド磁石にて構成するとともに、該界磁磁石に空隙部を備え、
    前記空隙部は、前記界磁磁石の隣り合う磁極の境界に設けられることなく該境界を除く該界磁磁石の各磁極の外周面に軸方向に沿って形成された溝部であり、
    前記界磁磁石の各磁極の周方向中心線を基準としてそこからそれぞれ周方向両側に角度θだけずれた直線をそれぞれ第1直線と第2直線とするとき、前記角度θが、
    θ=(1/2+n)・φ
    (但し、n:整数、φ:コギングトルクの周期であって、360度を前記ロータの磁極数と前記ステータのスロット数の最小公倍数で割った値)
    を満たすように構成されるとともに、
    前記溝部は、前記界磁磁石の各磁極の外周面において、前記角度θだけずれた前記第1直線と前記第2直線をそれぞれ周方向の中心位置として一定幅を有していることを特徴とするモータ。
  2. 外周の少なくとも一部に界磁磁石が現れるように構成されたロータであって、
    前記界磁磁石をボンド磁石にて構成するとともに、該界磁磁石に空隙部を備えており、
    周方向に複数の爪部をそれぞれ有して組み合わされる一対のコア部材と、
    前記一対のコア部材の軸方向の間に配置され、軸方向に磁化された円板磁石と、
    前記コア部材の外周に設けられた前記界磁磁石と
    を備えたことを特徴とするロータ。
  3. 請求項に記載のロータにおいて、
    前記空隙部は、前記界磁磁石の外周面に軸方向に沿って形成された溝部であることを特徴とするロータ。
  4. 請求項又はに記載のロータを備えたことを特徴とするモータ。
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