JP6948000B1 - 嵌合型接続端子、および嵌合型接続端子の形成方法 - Google Patents

嵌合型接続端子、および嵌合型接続端子の形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6948000B1
JP6948000B1 JP2021515674A JP2021515674A JP6948000B1 JP 6948000 B1 JP6948000 B1 JP 6948000B1 JP 2021515674 A JP2021515674 A JP 2021515674A JP 2021515674 A JP2021515674 A JP 2021515674A JP 6948000 B1 JP6948000 B1 JP 6948000B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating layer
metal plating
metal
connection terminal
type connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021515674A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021166467A1 (ja
Inventor
博之 岩本
博之 岩本
宗形 修
修 宗形
鶴田 加一
加一 鶴田
勝司 中村
勝司 中村
茂喜 近藤
茂喜 近藤
政人 ▲土▼屋
政人 ▲土▼屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Metal Industry Co Ltd
Original Assignee
Senju Metal Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senju Metal Industry Co Ltd filed Critical Senju Metal Industry Co Ltd
Publication of JPWO2021166467A1 publication Critical patent/JPWO2021166467A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6948000B1 publication Critical patent/JP6948000B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D5/00Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
    • C25D5/10Electroplating with more than one layer of the same or of different metals
    • C25D5/12Electroplating with more than one layer of the same or of different metals at least one layer being of nickel or chromium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D3/00Electroplating: Baths therefor
    • C25D3/02Electroplating: Baths therefor from solutions
    • C25D3/12Electroplating: Baths therefor from solutions of nickel or cobalt
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D5/00Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
    • C25D5/18Electroplating using modulated, pulsed or reversing current
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D5/00Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
    • C25D5/60Electroplating characterised by the structure or texture of the layers
    • C25D5/615Microstructure of the layers, e.g. mixed structure
    • C25D5/617Crystalline layers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D7/00Electroplating characterised by the article coated
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/16Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for manufacturing contact members, e.g. by punching and by bending
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/03Contact members characterised by the material, e.g. plating, or coating materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

外部応力に起因するウィスカの発生が抑制されるとともに容易に製造することができる金属体、嵌合型接続端子、および金属体の形成方法を提供する。金属体は、Cuを主成分とする金属基材上にNiを主成分とするバリア層が形成されており、バリア層の直上にSnを主成分とする金属めっき層が形成されてなる。金属体の断面において、金属めっき層の断面積に対する、金属めっき層中のSnおよびCuを含有する金属間化合物の面積の割合である面積率が20%以下である。

Description

本発明は、ウィスカの発生が抑制される金属体、嵌合型接続端子、および金属体の形成方法に関する。
近年、電子部品の小型化が進む中、コネクタのような嵌合型接続端子はピッチ間隔が狭くなるにつれて電極面積が小さくなる傾向にある。例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)やFFC(Flexible Flat Cable)に用いられるコネクタは、電極面積が小さくなるにつれて、コンタクトとの接点部に加わる圧力は相対的に大きくなる。
ところで、従来からコネクタなどに用いられる電極には、酸化抑制の観点からSnを主成分とするSnめっき層が施されている。オスコネクタがメスコネクタに嵌合すると、Snめっき層にはコンタクト部分と接触することにより圧力が加わり、Snめっき層において応力が集中する箇所からウィスカが発生することがある。Snめっき層に発生するウィスカはSnの針状結晶であり、ピッチ間隔が狭いFPC/FFC用コネクタにおいては短絡が発生する原因となる。また、ウィスカは、前述のように外部からの圧力により発生するウィスカの他にも種々の原因が挙げられる。例えば、Snめっき層の形成時に金属間化合物が成長することにより体積が膨張し、Snめっき層の内部に発生する圧縮応力によりウィスカが発生することがある。
このため、Snめっき層に外部応力が加わった場合、圧縮応力が集中する箇所からウィスカが発生すると考えられる。Snめっき層の内部に応力が集中しないようにするためには、例えばSnめっき層の内部において金属間化合物の成長が抑制されればよい。
特許文献1には、Snめっき層での金属間化合物の成長を抑制する検討が行われている。同文献には、Cuの拡散を抑制して耐熱性を向上させるため、加工変質層のないCu又はCu合金からなる基材の表面に、Ni層およびCu−Sn層を有する中間層、およびSnめっき層がこの順で形成された導電材が開示されている。同文献に記載の導電材は、基材の加工変質層がないためにNi層が基材上にエピタキシャル成長することができ、Ni層の平均結晶粒径は1μm以上と大きい。また、同文献の段落0008には、CuがNi層の粒界を拡散経路として拡散するため、Niの結晶粒径を大きくすることにより拡散経路が減少し、Ni層をバリア層として機能させることが記載されている。さらに同文献に記載されているめっき処理の条件を鑑みると、基材に積層された各層は直流めっき法を用いて形成されていると考えられる。
一方、従来から行われてきためっきの形成方法を変更して外部応力ウィスカを抑制する検討が行われている。特許文献2には、パルスめっき法を用いてウィスカを抑制する技術が開示されている。同文献には、パルスめっき法において通電時間と停止時間の比率を調整することによりSnめっき層に不連続面が形成され、その不連続面によりSn原子の移動が阻害されてウィスカの成長を抑制することが記載されている。
また、特許文献3には、電流が流れる方向を周期的に反転させるPRめっき法を用いてウィスカの発生を抑制する技術が開示されている。同文献には、正電流と逆電流の各通電時間と電流密度を調整することによりウィスカの発生を抑制することが記載されている。また、電流密度が3A/dmを超えるとウィスカの発生の度合いが多くなることも記載されている。
特許文献4には、PRめっき法において、逆電流の通電時間が正電流の20%以上である条件で通電すると、めっき被膜表面に発生する針状または糸状の異常析出を防止することができる技術が開示されている。同文献には、めっき電流密度が5A/dm以下、推奨が4.5A/dmであることも記載されている。
特開2014−122403号公報 特開2006−307328号公報 特開昭63−118093号公報 特開2004−204308号公報
しかし、特許文献1に記載の発明は、基材からのCuの拡散を抑制することにより高温下でのSnめっき層の消失を抑制し、安定した接触抵抗を維持することを目的としている。ここで、特許文献1に記載のCu−Sn層は、Ni層上にCuめっき層およびSnめっき層を形成し、リフロー処理によりCuとSnを拡散させることにより形成される。つまり、特許文献1では、Cuめっき層とSnめっき層の界面に形成されるCu−Sn層に着目しているが、高温下でのSn層の消失を抑制する上記目的を鑑みると、Snめっき層内部へのCuの拡散については考慮されていない。
また、特許文献1に記載の発明では、Ni層の結晶粒径を大きくして基材からのCuの拡散を抑制する効果が得られる、とさせている。しかし、Ni層の結晶粒径が大きくなったとしても結晶粒界は残存するため、Cuの拡散経路が失われることはない。Cuの拡散を抑制するためには更なる検討が必要である。加えて、特許文献1に記載の導電材を製造するためには、前述のようにCuめっきを施す必要があり、リフロー処理も行う必要があるため、製造工程が煩雑になる。製造工程の簡略化による低コスト化は常に追求されなければならない。
特許文献2に記載の発明では、前述のように、パルスめっき法により不連続面をSnめっき層に形成してウィスカの発生を抑制するとされている。しかし、パルス電流は周期的に電流が流れるものの、電流の極性は同一である。このため、Snの移動は抑制できたとしても、パルス電流により形成されたSnめっき層にはCu基材からCuが拡散して金属間化合物が成長してしまい、ウィスカが発生してしまう。
特許文献3および特許文献4では、電流密度が5A/dm以下であるPR(Periodic Reverse)めっき法を採用してSnめっき層が形成されている。しかし、これらの文献では電流密度を5A/dm以上にした検討は行われていない。これは、特許文献3に記載の発明ではSnめっき層を形成した後に自然発生するウィスカを抑制し、特許文献4に記載の発明ではSnめっき層の形成時における異常析出を抑制することを目的としているためであると考えられる。特許文献4には、電解析出を継続したときに析出する電解二重層を消滅させて、局所的なめっき析出の集中を防止することが記載されている。また、特許文献4に記載の発明では電流密度を低くすることが推奨されている。しかし、めっき析出の集中が防止されたとしても、電流密度が低いとSnめっき層内に金属間化合物が成長したり、所定の結晶方位の結晶粒が多く存在してしまい、外部からの応力によりウィスカが成長する懸念がある。さらに、特許文献3および4に記載のPRめっき法では電流密度が低い正電流および逆電流を一定時間通電するためにめっき形成時間がかかり、低コスト化という観点から改善が必要である。
本発明の課題は、外部応力に起因するウィスカの発生が抑制されるとともに容易に製造することができる金属体、嵌合型接続端子、および金属体の形成方法を提供することである。
本発明者らは、コネクタ等のように外部応力が加わる状況下においてSnめっき層に加わる外部応力を回避することが困難であることを鑑み、特許文献1に記載の導電材においてウィスカが発生する原因を再検討した。この原因として、特許文献1に記載の発明では、Cuの拡散を抑制することを目的としているにも関わらずCuめっき層を形成しなければならないことが挙げられる。
本発明者らは、特許文献1に記載の導電材において、Cuめっき層を形成せず、かつリフロー処理を行わない状況下で、電気めっき時にCuの拡散が発生する原因を調査した。Niめっきが施されたCu基材に関して、アノードをSUS板として希硫酸中で電解試験を実施し、試験後に表面状態を分析した。この結果、Niめっき層の表面にCuの濃化がみられ、電流密度が高くなるにつれてCuの拡散量が多くなる知見が得られた。このことから、特許文献1に開示されている従来の方法では、Cu基材とNiめっき層で後述するバイポーラ現象が発生し、Niめっき層が陰極となり、Cu基材が陽極となることで電位差が生じ、CuがNiめっきを介して表面のSnめっき層に拡散するものと推察される。これは、電流の極性が同じであるパルスめっき法でも同様の現象が発生するものと考えられる。
そこで、本発明者らは、バイポーラ現象が発生しないように、特許文献1に記載の直流めっき法や特許文献2に記載のパルスめっき法ではなく、特許文献3および特許文献4に記載されているPRめっき法を採用した。そして、外部応力に起因するウィスカを抑制するため、特許文献3ではウィスカの発生度合いが高いとされる高い電流密度でSnめっき層を形成した。この結果、偶然にも、Snめっき層に形成される金属間化合物の成長が抑制され、外部応力がSnめっき層に加えられたとしてもウィスカの成長を抑制することができる知見が得られた。
これは以下のように推察される。PRめっき法において電流密度が増加すると、電流反転時にカソード表面でSnが多く溶解するため、カソード近傍のSnイオン濃度が高くなる。そして、正電流を通電するとSnが微細に析出し、基材からのCu拡散経路が細かくなるか又は分断される。そのため、バイポーラ現象が抑制されるとともに、正電流の通電時においても金属めっき層内の金属間化合物の成長が抑制され、外部応力ウィスカの成長を抑えることができる。
さらに本発明者らは、Snめっき層のX線回折スペクトルから、βSnの各結晶方位のc軸が膜厚方向に対してなす角度(以下、適宜、「傾斜角度」と称する。)、X線回折スペクトル強度および表1に示す最大ウィスカ長さの関係を調査した。その調査の中で、本発明者らは、X線回折スペクトルの最大ピーク強度比と、最大ピーク強度比を示す結晶方位のc軸と近似の傾斜角度を持つ結晶方位の強度比との合計に着目した。そして、これらの強度比の合計が59.4%以下の場合、金属間化合物の成長が抑制されることと相俟って、外部応力によるウィスカの成長を更に抑制出来る知見が得られた。
これらの知見により完成された本発明は次の通りである。
(1)Cuを主成分とする金属基材上にNiを主成分とするバリア層が形成されており、バリア層の直上にSnを主成分とする金属めっき層が形成されてなる嵌合型接続端子であって、金属めっき層は、Snの含有量が金属めっき層の50質量%以上であり、嵌合型接続端子の断面において、金属めっき層の断面積に対する、金属めっき層中のSnおよびCuを含有する金属間化合物の面積の割合である面積率が2%以上20%以下であることを特徴とする嵌合型接続端子
(2)Cuを主成分とする金属基材上にNiを主成分とするバリア層が形成されており、バリア層の直上にSnを主成分とする金属めっき層が形成されてなる嵌合型接続端子であって、金属めっき層は、Snの含有量が金属めっき層の50質量%以上であり、嵌合型接続端子の断面において、金属めっき層の断面積に対する、金属めっき層中のSnおよびCuを含有する金属間化合物の面積の割合である面積率が2%以上20%以下であり、金属めっき層のX線回折スペクトルにおいて、最大ピーク強度を示す結晶方位のピーク強度比(%)と、最大ピーク強度を示す結晶方位のc軸と金属めっき層の膜厚方向とのなす角度である最大ピーク傾斜角度、および最大ピーク強度以外のピーク強度を示す結晶方位のc軸と金属めっき層の膜厚方向とのなす角度である非最大ピーク傾斜角度、の角度差が±6°以内である結晶方位のピーク強度比(%)と、の合計が56.0%以上59.5%以下であることを特徴とする嵌合型接続端子。
)金属めっき層は、Ag、Bi、Cu、In、Ni、Co、Ge、Ga、SbおよびPの少なくとも1種を含有するSn系合金からなる、上記(1)または上記(2)に記載の嵌合型接続端子。
(4)金属めっき層の表面粗さが0.147μm以上0.306μm以下である、上記(1)〜上記(3)のいずれか1項に記載の嵌合型接続端子
(5)金属めっき層の平均結晶粒径が2.44μm以上8.13μm以下である、上記(1)〜上記(4)のいずれか1項に記載の嵌合型接続端子
(6)金属めっき層のビッカース硬度が10.6HV以上14.1HV以下である、上記(1)〜上記(5)のいずれか1項に記載の嵌合型接続端子
(7)上記(1)〜上記(6)のいずれか1項に記載の嵌合型接続端子の形成方法であって、Cuを主成分とする金属基材上に主成分がNiであるバリア層を形成するバリア層形成工程と、バリア層の直上に、電流の電流密度が5A/dm超え50A/dm以下であり、Duty比が0.8超1未満であり、正電流の電流値と逆電流の電流値との比であるi on /i rev の値が1/10以上1/1以下であるPRめっき処理により金属めっき層を形成する金属めっき層形成工程とを備えることを特徴とする嵌合型接続端子の形成方法。
)PRめっき処理において、バリア層の直上に金属が析出するように通電する正電流の電流値が、バリア層の直上の金属が溶解するように通電する逆電流の電流値より小さい、上記()に記載の嵌合型接続端子の形成方法。
図1は、βSnを構成する各結晶方位のc軸が比較的揃っている場合において、外部応力が加わった場合におけるウィスカの成長メカニズムを示す模式図である。 図2は、βSnを構成する各結晶方位のc軸が比較的揃っていない場合において、外部応力が加わった場合におけるウィスカの成長抑制メカニズムを示す模式図である。 図3は、傾斜角度を算出するための参考図であり、図3(a)は正方晶のa軸、b軸、およびc軸を表す参考図であり、図3(b)はβSnの結晶面がXYZ軸と交わる場合におけるZ軸と結晶面のc軸との傾斜角度θを算出するための参考図であり、図3(c)はβSnの結晶面がXYZ軸と交わる場合におけるZ軸と結晶面のc軸との傾斜角度θを別の方法で算出するための参考図である。 図4は、直流めっき法を用いて金属めっき層を形成する場合におけるバイポーラ現象が発現する予想メカニズムを説明するための模式図である。 図5は、比較例1の断面SEM写真である。 図6は、本発明に係る実施例1の断面SEM写真である。 図7は、金属間化合物の面積率とウィスカ長との関係を示す図である。 図8は、比較例1のX線回折スペクトルを示す図である。 図9は、本発明に係る実施例1のX線回折スペクトルを示す図である。
本発明を以下に詳述する。
1.金属体
(1)Cuを主成分とする金属基材
本発明に係る金属体はCuを主成分とする金属基材を用いる。Cuを主成分とする金属基材は、Cu含有量が金属基材の50質量%以上であることを表し、100質量%であることが好ましい。Cu合金および純Cuが含まれる。残部に不可避的不純物が含まれていてもよい。本発明で用いる金属基材としては、例えばFFCやFPCの端末接続部(接合領域)を構成する金属基材、電極を構成する金属基材が挙げられる。
金属基材の厚みは特に限定されないが、金属体の強度確保及び薄型化の観点から、0.05〜0.5mmであればよい。
(2)バリア層
本発明に係る金属体は、金属基材の直上に、主成分がNiであるバリア層を備える。バリア層は金属基材に含まれるCuの拡散を抑制する。主成分がNiであるバリア層とは、Ni含有量がバリア層の50質量%以上であることを表す。好ましいNi含有量は100質量%である。Ni合金および純Niが含まれる。残部に不可避的不純物が含まれていてもよい。
バリア層は、金属基材から金属めっき層へのCuの拡散を抑制することができる。膜厚や結晶粒径は特に限定されないが、膜厚は0.1〜5μm、結晶粒径は0.1〜2.0μmであればよい。
(3)Snを主成分とする金属めっき層
(3−1)金属めっき層の組成
本発明に係る金属体は、バリア層上にSnを主成分とする金属めっき層が形成されている。金属めっき層は金属基材の酸化を防ぐ。Snを主成分とする金属めっき層とは、Sn含有量が金属めっき層の50質量%以上であることを表す。好ましいSn含有量は100質量%である。Sn系合金および純Snが含まれる。残部に不可避的不純物が含まれていてもよい。
金属めっき層がSn系合金の場合には、本発明の効果を阻害しない範囲で任意元素としてAg、Bi、Cu、In、Ni、Co、Ge、Ga、およびPの少なくとも1種を含有してもよい。これらの含有量は、金属めっき層の全質量の5質量%以下であることが好ましい。
金属めっき層の膜厚は、製造コストや製造時間を考慮して1〜7μmとすることが好ましい。
(3−2)金属間化合物
本発明に係る金属めっき層には、金属基材のCuが金属めっき層内に固相拡散することにより、金属めっき層内にはSnとCuを含有する金属間化合物が形成されることがある。本発明に係る金属体は、後述するように、所定の条件でPRめっき法を用いて金属めっき層が形成される。このため、金属基材からのCuの拡散が抑制され、その結果として金属間化合物の成長が抑えられる。
本発明に係る金属体ではバリア層が形成されているため、金属間化合物は(Cu,Ni)Snであることが好ましく、CuSnやCuSnが一部に形成されていてもよい。
本発明では、本発明に係る金属体の断面において、金属めっき層の断面積に対する金属間化合物の面積の割合である面積率が20%以下である。面積率が20%以下である場合には、金属めっき層中に金属間化合物が分散された状態になるため、内部応力の増加が抑えられ、その結果、ウィスカの発生が抑制される。好ましくは15.0%以下であり、より好ましくは11.0%以下であり、さらに好ましくは8.0%以下であり、特に好ましくは4.0%以下である。下限は特に限定されないが、0%以上である。
(3−2−1)面積率の算出方法
本発明における金属間化合物の面積率は以下のように求められる。収束イオンビーム(FIB)で断面を出す微細加工を行い、その断面からエネルギー分散型X線分析装置(EDS)で定性分析を行い、金属間化合物を同定する。金属間化合物を同定した後、画像処理ソフトを用いて、断面SEM写真からNiめっき層上に形成された金属めっき層中に存在する金属間化合物の面積を求める。そして、断面SEM写真からFIB加工幅と金属めっき層の膜厚を求めて金属めっき層の総断面積を算出する。
最後に、このようにして得られた金属間化合物の面積と金属めっき層の断面積から、{(金属間化合物の面積(μm))/(金属めっき層の総断面積(μm))}×100(%)により面積率を算出する。
(3−2−2)本発明のメカニズム
従来から採用されている直流めっき法では、バイポーラ現象の発現によりCuの拡散が促進されていた。バイポーラ現象について、図4を用いて詳述する。図4は、直流めっき法を用いて金属めっき層を形成する場合におけるバイポーラ現象が発現する予想メカニズムを説明するための模式図である。図4に示すように、Niめっき層を備えるCu板にSnめっき層を施す場合には、アノード側にSnアノードを接続し、カソード側にはCu板(Cu基材)を接続する。この接続状態で直流電流を流すと、陰極内で電位差が生じ、Cu板においてNiめっき層との界面が陽極になるとともにNiめっき層が陰極になる。このため、Cu板のCuがNiめっき層の粒界界面を通過してSnめっき層の内部に拡散し、Snめっき層の内部に金属間化合物が成長する。これが本発明における「バイポーラ現象」である。金属間化合物が成長すると内部応力が増加するため、外部応力が加わると内部応力が増加した箇所からウィスカが発生しやすくなる。
また、パルス電流は周期的に電流が流れるものの、極性は同一方向である。このため、パルス電流により積層された金属めっき層は、PRめっき法を用いて積層された金属めっき層と比較して金属間化合物が成長してしまい、ウィスカが発生してしまう。
一方、本発明では、極性が周期的に反転する電流を用いるPRめっき法により金属めっき層を積層する。このような周期的反転電流は、直流めっき法における陰極側で生じる電位差を低減することができるため、Cuの拡散が抑制される。ここで、PRめっき法を用いたとしても、直流電流と同じ極性の電流が流れる時にはCuの拡散がわずかではあるが発生する。
ただ、PRめっき法を用いたとしても、従来のように電流密度が低い場合には、Snが微細に析出しないためにCuの拡散が起こりやすくなり、金属間化合物が成長してしまう。従来は、ウィスカを抑制するためにSnの拡散にのみ着目していたため、電流密度を低くせざるを得なかった。電流密度が低い場合には、電流反転時にカソード表面でのSn溶解量が少なく、その後に正電流を通電するとSnの析出量が少なくなり、Cu基材から連なる結晶粒界を介してCuがSnめっき層中に拡散してしまう。
一方、PRめっき法において電流密度が増加すると、電流反転時にカソード表面でSnが多く溶解してカソード近傍のSnイオン濃度が高くなり、正電流を通電するとSnが微細に析出して結晶粒界が所々で分断される。このため、基材からのCu拡散経路が細かくなるか又は分断され、正電流の通電時においても金属めっき層内の金属間化合物の成長が抑制され、外部応力ウィスカの成長を抑えることができる。
このように、PRめっき法を用いて従来よりも高い電流密度の電流を通電すると、積層された金属めっき層はCuの拡散が抑制された状態で積層されるため、金属めっき層中に存在する金属間化合物の成長は抑制されると推察される。金属間化合物の成長が抑制されると内部応力の増加が抑えられ、外部応力が加わったとしてもウィスカは成長しないと考えられる。
(4)金属めっき層を構成するSnの結晶方位およびピーク強度とウィスカとの関係
本発明の金属めっき層は、金属めっき層のX線回折スペクトルのうち、最大ピーク強度を示す結晶方位のピーク強度と、最大ピーク強度を示す結晶方位のc軸とのなす角度が±6°以内である結晶方位のピーク強度との合計が、X線回折スペクトルにおけるすべてのピーク強度の合計の59.4%以下であることが好ましい。より好ましくは58.0%以下であり、さらに好ましくは57.0%以下であり、特に好ましくは56.0%以下である。
常温、常圧下でのSnは正方晶の結晶構造(βSn)を取っているため、結晶方位によってその性質は大きく異なる。βSnの結晶はa軸方向と比較して、c軸方向のヤング率が高いことから、c軸方向には変形しにくい。このため、金属めっき層の表面に外部応力が加わると、図1に示すようにβSnの結晶方位の傾斜角度が揃っている場合は外部応力が分散せずにそのまま伝播しやすい。そして、その先に傾斜角度の大きく異なる結晶が存在した場合、そこで圧縮応力の伝播が断たれ、その部分で圧縮応力が集中してウィスカが成長しやすくなる。一方、図2に示すようにβSnの結晶方位の傾斜角度が揃っていない場合は、c軸と膜厚方向とのなす角度である傾斜角度が大きく異なる結晶方位を多数有する領域では圧縮応力の伝播が分散・緩和され、ウィスカの成長が抑制される。このように、本発明の金属めっき層では、隣接する結晶へ作用する圧縮応力が緩和され、前述した金属間化合物の面積率を低減することと相俟って、ウィスカの成長を更に抑制することができると推察される。
この推察によると、本発明の好ましい態様では、ウィスカ長を低減するため、X線回折スペクトルのうち、最大ピーク強度を示す結晶方位(A)のピーク強度比(%)と、最大ピーク強度を示す結晶方位のc軸と金属めっき層の膜厚方向とのなす角度である最大ピーク傾斜角度(a°)、および最大ピーク強度以外のピーク強度を示す結晶方位のc軸と金属めっき層の膜厚方向とのなす角度である非最大ピーク傾斜角度(b°)、の角度差(a°−b°)が±6°以内である結晶方位(B)のピーク強度比(%)と、の合計が59.4%以下であることが好ましい。言い換えると、c軸の傾斜角度が比較的揃っている結晶方位の強度比の合計が、ウィスカが発生するための主な応力に相当し、強度比の合計が前述の範囲内であれば、更にウィスカ長が短くなると推察される。
本発明において、ピーク強度比とは、所定の結晶方位のピーク強度をX線回折スペクトルの全ピーク強度で割り、100を乗じた値(%)を表す。
本発明における傾斜角度の求め方の一例を、図3を用いて説明する。図3は、傾斜角度を算出するための参考図であり、図3(a)は正方晶のa軸、b軸、およびc軸を表す参考図であり、図3(b)はβSnの結晶面がXYZ軸と交わる場合におけるZ軸と結晶面のc軸との傾斜角度θを算出するための参考図である。図3(a)のc軸が図3(b)および図3(c)のc軸に相当する。
本発明では、金属めっき層の膜厚方向をZ軸とする。
正方晶であるβSnの単位格子の長さを(a,b,c)とすると、結晶面は、図3(b)に示すように、X、Y、Z軸と各々、
=α・a
=β・b
=γ・c
で交わる。この時のミラー指数は(1/α:1/β:1/γ)=(hkl)の整数比で表される。
このとき、図3(b)に示すL2、θ2、L1、tanθ、およびθは各々以下のように表される。
Figure 0006948000

Figure 0006948000

Figure 0006948000

Figure 0006948000

Figure 0006948000

ただし、結晶面がZ軸と平行な場合は、θ=0°であり、Z軸と垂直な場合はθ=90°とする。
(101)のようにY軸と交わらない場合は、
Figure 0006948000

とする。
また、(011)のようにX軸と交わらない場合は、
Figure 0006948000

とする。
ここで、正方晶の単位格子を構成する各辺の長さは、各々a=b=0.5831nm、c=0.3181nmである。これらの値と上述の式を用いると、各ミラー指数でのc軸の傾斜角度θは表1に示す値になる。
Figure 0006948000
本発明における傾斜角度の求め方の別の例を、図3(c)を用いて説明する。
図3(c)に示すように、3点A(a,0,0)、B(0,b,0)、およびC(0,0,c)で定める平面に原点から垂線を引いた時の交点H(x,y,z)の座標は以下のように算出される。
交点Hの座標(x,y,z)を用いると、
Figure 0006948000

であり、
Figure 0006948000

となる。
式2から
y=ax/b・・・式4
が得られる。また、式3から
z=ax/c・・・式5
が得られる。
式4および式5を式1に代入すると、
−ax+a/b+a/c=0
(1+a/b+a/c)−ax=0
x((1+a/b+a/c)x−a)=0
となり、
x=a/(1+a/b+a/c)・・・式6
y=ax/b・・・式7
z=ax/c・・・式8
が得られる。
これらを用い、図3(c)に示す各ミラー指数のc軸とZ軸とのなす角度である傾斜角度θを導出する。ミラー指数が(3,2,1)面の場合の導出方法を例示する。
(3,2,1)面は、XYZ軸の切片が(2,3,6)であり、正方晶の単位格子を構成する各辺さは、各々a=b=0.5831nm、c=0.3181nmである。これらを考慮すると、各切片の長さは
a=2x0.5831=1.1662
b=3x0.5831=1.7493
c=6x0.3181=1.9086
となり、上記計算式6〜8から求めた点H(x,y,z)は、
(x,y,z)=(0.6415,0.4277,0.3920)となる。
原点から点Hまでの距離OHは、
Figure 0006948000

OH=0.8650
となる。よって、傾斜角度θは以下のように算出される。
sinθ=OH/OC=0.8650/1.9086=0.4532
θ=ARCSINθ=26.95°
他のミラー指数におけるc軸の傾斜角度θは表2に示す値になる。
Figure 0006948000
いずれの方法でもθは同じ値になり、βSn(正方晶)の結晶方位のc軸がZ軸となす角度である傾斜角度θを求めることができる。表1のように求める方法は、表2のように求める方法と比較して計算が容易である点で好ましい。
(5)金属めっき層の表面粗さ、平均結晶粒径、ビッカース硬度
本発明に係る金属体は、ウィスカ長が短いことに加えて、金属めっき層の表面粗さが小さいことが好ましい。本発明に係る金属体が、例えばコネクタ等の嵌合型接続端子に用いられる場合、表面粗さが小さく表面が平坦であることによって、コネクタを抜き挿しする際の抵抗となる箇所が少なくなり、PR電源を用いて形成された金属めっき層では挿抜性が向上するものと推察される。
また、篏合型接続端子の接触抵抗を低減することが好ましい。接触抵抗を低減するためには、真の接触面積を増加させる必要がある。表面粗さが小さく接触表面が微視的に平滑であると、真の接触面積が増加するために接触抵抗を低下させることができる。
金属めっき層の表面粗さは0.306μm以下であることが好ましく、0.185μm以下であることがより好ましく、0.177μm以下であることが更に好ましく、0.174μm以下であることが特に好ましい。
本発明に係る金属体は、更に平均結晶粒径が大きいことが好ましく、ビッカース硬度が小さいことが好ましい。金属めっき層の結晶粒径が大きくなると、金属めっき層は柔らかくなる。それに伴って嵌合時に金属めっき層が潰れやすくなり、結果として接触面積が大きくなるため接触抵抗が小さくなるものと推察される。このため、PR電源を用いて形成された金属めっき層では、平均結晶粒径が大きくビッカース硬度が小さいため、接触抵抗が低下するものと思われる。
本発明における平均結晶粒径の求め方は以下の通りである。バリア層上に積層したSnめっき層表面の任意の箇所を、SEMを用いて8000倍で3枚ずつ撮影した。撮影した写真の端から端まで直線を引き、直線の長さを測定した。次に、直線と交差するSnめっき層の結晶粒の数を数えた。本発明では、直線の長さを数えた結晶粒の数で割り、得られた値を平均結晶粒径とした。
金属めっき層の平均結晶粒径は2.44μm以上であることが好ましく2.87μm以上であることがより好ましく、2.93以上であることが更に好ましく、4.00μm以上であることが特に好ましく、5.33μm以上であることが最も好ましい。金属めっき層のビッカース硬度は14.1HV以下であることが更に好ましく、13.5HV以下であることが特に好ましく、12.7HV以下であることが最も好ましい。
2.嵌合型接続端子
本発明に係る金属体は、ウィスカの発生を十分に抑制することができるため、機械的接合により導通する電気的接点として、嵌合型接続端子に好適に用いることができる。具体的には、コネクタのコネクタピン(金属端子)や、コネクタと嵌合するFFCやFCPの端末接続部(接合領域)やプレスフィット端子に本発明に係る金属体を用いるのが好ましい。
3.金属体の形成方法
本発明に係る金属体の形成方法は、Cuを主成分とする金属基材上に主成分がNiであるバリア層を形成し、バリア層の直上に金属めっき層を形成する。
(1)バリア層形成工程
本発明に係る金属体の形成方法では、まず、金属基材上に主成分がNiであるバリア層を形成する。バリア層の形成は特に限定されることがなく、電気めっき装置を用いて公知のめっき法により行うことができる。
(2)金属めっき層形成工程
次に、バリア層の直上にPRめっき処理により金属めっき層を形成する。PRめっき処理は、金属が析出するように通電する正電流と、金属が溶解するように通電する逆電流が交互に繰り返し通電することによってめっき層を形成する処理である。
PRめっき処理の条件は、電流密度が5A/dm超え50A/dm以下であり、Duty比が0.8超1未満である。電流密度が5A/dm以下であると正電流を通電する際にSnが微細に析出せず、Cuの拡散が起こりやすくなり、金属間化合物が成長してしまう。また、所望の膜厚にするためには通電時間を増やさなければならず、生産性に影響を及ぼす。電流密度が50A/dmを超えると表面に焦げが発生してしまう。好ましくは8〜30A/dmである。
Duty比が0.8以下であるとそもそも金属めっき層を形成することができず、Duty比が1であると直流電流になってしまい、ウィスカが成長してしまう。好ましくは0.85〜0.99である。
通電時間は特に限定されず、必要な膜厚になるように適宜調整されるが、5μm程度の膜厚の金属めっき層を形成する場合には、270秒以下の時間であればよい。周波数も特に限定されないが、0.004Hz〜3kHzであることが好ましく、0.01〜100kHzがより好ましく、ウィスカ長を更に短くする観点から0.05〜9Hzが特に好ましい。
このように、本発明に係る金属体の形成方法は、従来のPRめっき法より電流密度が大きいため、従来のPRめっき法と比較して短時間で所望の膜厚のめっき層を形成することができる。
また、本発明では、PRめっき処理において、バリア層の直上に金属が析出するように通電する正電流の正電流値が、バリア層の直上の金属が溶解するように通電する逆電流の逆電流値より小さいことが好ましい。本発明において、バリア層の直上に金属が析出するように通電する正電流は、図4に示すように、直流めっき処理の際に流れる電流の方向と同じ方向に流れる電流を表す。バリア層の直上の金属が溶解するように通電する逆電流は、直流めっき処理の際に流れる電流の方向とは逆方向に流れる電流を表す。
一般に、めっき処理時に電流を流すと母材表面に結晶核が生成され、金属めっき層が成長する際はこの結晶核を中心にして成長していく。このため、微視的には同一金属めっき層内でも成長度合いに差が見られ、金属めっき層に凹凸が形成される。
めっき処理の際、電流は凸部に集中するが、PR電源を利用すると逆電流が流れた際に凸部が選択的に溶解され、金属めっき層の平滑化を図ることが可能となると推察される。また、逆電流が流れた際は結晶核の形成が抑制されると推察される。このため、PR電源の設定値の一つである印加電流値(正電流値:ion)と逆電流値(irev)の比(ion/irev)において、irevの値がionより大きくなるように設定することによって、結晶の凸部の溶解を促進させ、結晶核形成を抑制することが可能となり、金属めっき層の平滑化、結晶粒径の粗大化が図られるものと考えられる。さらに、結晶粒径が大きいと金属めっき層の硬度が低下する傾向があるため、PR電源の使用によって金属めっき層の硬度が柔らかくなると考えられる。特に周波数が10kHz未満である場合において、irevの値がionより大きくなると、ウィスカを更に十分に抑制することができる。
on/irevは、1/10以上1/1未満であることが好ましく、1/5以上1/1未満であることがより好ましく、1/3〜1/1.2がさらに好ましく、1/2〜1/1.5であることが特に好ましい。
本発明に係る金属体の形成方法で用いるめっき液は特に限定されず、市販の金属めっき液を用いればよい。例えば、金属めっき液として、Snを95質量%以上含有するSn系合金又は純Snからなる酸性浴の金属めっき液が使用される。
なお、内部応力ウィスカを抑制する観点から、Niめっき層と金属めっき層との間にCuめっき層を積層しない方がよい。さらに、本発明では、上述の条件にて金属めっき層を形成しているため、加熱処理を行う必要がない。
(1)評価試料の作製
本発明の効果を立証するため、NiめっきCu板(サイズ:30mm×30mm×0.3mm,Niめっき厚:3μm)と、陽極として使用するSn板とを、めっき液が入れられたビーカー内に浸漬し、室温にて表3に示した条件で電流を流すことによって、Niめっき層上にSnめっき層を形成し、表3に示す膜厚を有するSnめっき層を形成した。
各めっき法にて採用しためっき液は以下の通りである。
上村工業株式会社製:型番 GTC
石原ケミカル株式会社製:型番 PF−095S
比較例3においては、表3に記載の条件でSnめっき層を形成した。その後、基材の表面温度が270℃になるまで昇温後、6秒保持した後に空冷して金属めっき層を形成した。
(2)Snめっき層の膜厚、Snめっき層の断面積、および面積率の算出
上記のように作製した評価試料を、SMI3050SE(日立ハイテクサイエンス製)を用いてFIBで切り出し、断面SEM写真を撮影した。
また、その断面をEDSであるINCAx−act(オックスフォードインスツルメンツ製)で定性分析を行い、金属間化合物を同定した。Snめっき層の断面積、および面積率の算出を以下のように算出した。
1)画像処理ソフトを用いて、断面SEM写真からSnめっき層中の金属間化合物の総面積(μm)を求めた。
2)例えば図5、図6に示すように、断面SEM写真からFIB加工幅と金属めっき層の膜厚を求めてSnめっき層の総断面積を求めた。金属めっき層の膜厚は、任意の10か所の膜厚を測定し、その平均値を算出とした。
3)このようにして得られたSn間化合物の面積(μm)とSnめっき層の総断面積(μm)から、{(金属間化合物の面積(μm))/(Snめっき層の総断面積(μm))}×100(%)により面積率を算出した。
(3)ウィスカ長
ウィスカ長さは、Snめっき層を形成したNiめっきCu板について、JEITA RC−5241で規定される「電子機器用コネクタのウィスカ試験方法」に準拠した球圧子法により測定された。なお、この測定では、同じ条件で作製したサンプルを3枚用意し、それぞれのサンプルの最大ウィスカ長さを測定し、その平均をウィスカ長として算出した。
試験に使用した試験装置・条件については以下に示す通りである。
(試験装置)
JEITA RC−5241の「4.4 荷重試験機」に定められた仕様を満足する荷重試験機(ジルコニア球圧子の直径:1mm)
(試験条件)
・荷重:300g
・試験期間:10日間(240時間)
(測定装置・条件)
・FE−SEM:Quanta FEG250(FEI製)
・加速電圧:10kV
測定の結果、ウィスカ長さが20μm以下であるものをウィスカの発生が抑制されているものとして「○」と評価し、ウィスカ長さが20μm超であるものをウィスカの発生が抑制できていないものとして「×」と評価した。
(4)表面粗さ
表面粗さは、リアルカラーコンフォーカル顕微鏡(レーザーテック製 OPTELICS C130)を使用し、上記(2)の評価で用いた試料の断面を、対物レンズ倍率100倍で観察して表面粗さの測定を実施した。任意の10個所の表面粗さRaを測定し、それらの平均を表面粗さとして算出した。
(5)平均結晶粒径
上記(1)で作製した各試料について、Snめっき層表面の任意の箇所をSEMにて8000倍で3枚ずつ撮影した。撮影した写真の左端から右端まで直線を引き、直線の長さを測定した。次に、直線と交差するSnめっき層の結晶粒の数を数えた。直線の長さを数えた結晶粒の数で割り、撮影したSEM写真における平均結晶粒径とした。
(6)ビッカース硬度
マイクロビッカース硬さ試験機(HM−200D(ミツトヨ社製))を使用して、荷重1mNの条件でSnめっき層の表面の任意の3点を測定しその平均値を硬度とした。
(7)XRD回折実験
実施例1、4、および比較例1について、前述のウィスカ長を測定した試料と全く同じ条件で試料を作製し、当該試料について、XRD(X線回折)にて、以下の条件でX線回折スペクトルを測定した。
・分析装置:MiniFlex600(Rigaku製)
・X線管球:Co(40kV/15mA)
・スキャン範囲:3°〜140°
・スキャンスピード:10°/min
図8は、比較例1のX線回折スペクトルを示す図である。図9は、実施例1のX線回折スペクトルを示す図である。図9に示される実施例1は、図8に示される比較例1よりピークの数が多く、多面的であることがわかった。このため、PRめっきではSnめっき層を構成する結晶方位の多面化が実現され、直流めっきを採用したとしてもウィスカの成長が抑制されることがわかった。一方、図8に示される比較例1は、直流めっき法で成膜されているために多面化が実現されなかった。
得られたX線回折スペクトルから、前述の算出方法を用いて各ピークの結晶方位のc軸と膜厚方向とのなす角度である傾斜角度(°)を算出した。また、各ピーク強度の合計値を算出し、各ピーク強度を算出した合計値で除して100を乗じることにより、各ピークのスペクトル強度比(%)を算出した。
本実施例では、X線回折スペクトルの中で最大ピーク強度比(%)を示す結晶方位を(A)とし、最大ピーク傾斜角度を(a)とした。また、最大ピーク強度比を示さない結晶方位のc軸の傾斜角度である非最大ピーク傾斜角度(b)の中で、最大ピーク強度を示す結晶方位のc軸の傾斜角度(a)との角度差(a−b)が±6°以内である結晶方位を(B)とした。傾斜角度は、X線回折スペクトルに基いて、前述の表1および表2に示されている数値を用いた。そして、結晶方位(A)のピーク強度比(%)と結晶方位(B)のピーク強度比(%)の合計である支配的結晶方位のX線回折スペクトル強度比(%)を求めた。
以下に評価結果を表3および4に示す。
Figure 0006948000
Figure 0006948000
実施例1〜7は、本発明の要件をすべて満たすため、Snめっき層中での金属間化合物の成長が抑制され、ウィスカ長を短くすることができた。実施例の中で、実施例1、および3〜7は、ion/irevが1/1未満であるため、実施例2と比較して表面粗さが小さく、平均結晶粒径が大きく、ビッカース硬度が小さいこともわかった。このため、実施例1、および3〜7は、特に、コネクタなどの嵌合型接続端子に使用すると、挿抜性が向上するとともに接触抵抗が低減することになる。
一方、比較例1、3、および7〜10は直流めっき法を用いたために金属間化合物が成長し、ウィスカ長が長くなった。比較例2はパルスめっき法を用いているために直流めっき法を用いた場合より金属間化合物の成長はある程度抑制されたものの、ウィスカ長が短くなる程度にまで金属間化合物の成長を抑制することができなかった。比較例4はPRめっき法を用いているものの、Duty比が小さくSnめっき層を形成することができなかった。比較例5および比較例6はPRめっき法を用いているものの、電流密度が低いために金属間化合物の成長を抑えることができず、ウィスカ長が長くなった。
本実施例の効果を理解するため、さらに図を用いて説明する。
図5は、比較例1の断面SEM写真である。図6は、本発明に係る実施例1の断面SEM写真である。図5では直流めっき法を用いてSnめっき層が形成されているため、Snめっき層中に多量の金属間化合物が生成されていることがわかった。一方、図6ではPRめっき法を用いてSnめっき層が形成されており、Cuの拡散が抑制されているため、Snめっき層中にはほとんど金属間化合物が生成されていないことがわかった。このため、本実施例では内部応力をより十分に低減することができると考えられる。
図7は、金属間化合物の面積率とウィスカ長との関係を示す図である。図7から明らかなように、実施例では金属間化合物の面積率が20%以下であるためにウィスカ長が短く、比較例はいずれも金属間化合物の面積率が20%を超えているためにウィスカ長が長いことがわかった。このように、ウィスカ長はSnめっき層中の金属間化合物の面積率が小さい方が短い傾向があることがわかった。
表4は、実施例1、実施例4および比較例1におけるβSnの結晶方位、そのc軸が膜厚方向となす角度である傾斜角度、および最大ウィスカ長さの関係をまとめたものである。
表4から明らかなように、実施例1では、X線回折スペクトルのなかで、ピーク強度比が最大である結晶方位(321)のピーク強度比は30.4%である。その結晶方位のc軸と膜厚方向との角度である最大ピーク傾斜角度(a)は26.95°であり、この結晶方位を「A」と称した。また、(321)以外の結晶方位において、これらのc軸と膜厚方向とのなす角度である非最大ピーク傾斜角度(b)と、最大ピーク傾斜角度との差(a−b)±6°以内である結晶方位は、(221)、(301)、および(411)であり、これらの結晶方位を「B」と称した。これらのピーク強度比は、各々21.8%、1.4%、および2.4%であった。これらの強度比と最大ピーク強度比の合計である「支配的結晶方位のX線回折スペクトル強度比」は56.0%であった。そして、実施例1の最大ウィスカ長は15μmであった。
実施例4では、X線回折スペクトルのなかで、ピーク強度が最大である結晶方位(220)のピーク強度比は53.2%である。その結晶方位のc軸と膜厚方向との角度である最大ピーク傾斜角度(a)は0°であり、この結晶方位を「A」と称した。また、(220)以外の結晶方位において、これらのc軸と膜厚方向とのなす角度である非最大ピーク傾斜角度(b)と、最大ピーク傾斜角度(a)との差(a−b)が±6°以内である結晶方位は、(440)であり、この結晶方位を「B」と称した。このピーク強度比は、6.3%であった。この強度比と最大ピーク強度比の合計である「支配的結晶方位のX線回折スペクトル強度比」は59.5%であった。そして、実施例4の最大ウィスカ長は17μmであった。
一方、比較例1では、X線回折スペクトルのなかで、ピーク強度が最大である結晶方位(220)のピーク強度比は61.3%である。その結晶方位のc軸と膜厚方向との角度である最大ピーク傾斜角度(a)は0°であり、この結晶方位を「A」と称した。また、(220)以外の結晶方位において、これらのc軸と膜厚方向とのなす角度である非最大ピーク傾斜角度(b)と、最大ピーク傾斜角度(a)との差(a−b)が±6°以内である結晶方位は(440)であり、この結晶方位を「B」と称した。このピーク強度比は、5.4%であった。このピーク強度比と最大ピーク強度比の合計である「支配的結晶方位のX線回折スペクトル強度比」は66.7%であった。そして、比較例1の最大ウィスカ長は71μmであった。
以上より、「支配的結晶方位のX線回折スペクトル強度比」が大きいとウィスカの成長が大きい傾向が確認された。また、図8と図9および表4から、PRめっきによりSnめっき層の結晶方位が複雑になっていることもわかった。このため、本実施例では外部応力をより十分に分散することができ、ウィスカの成長が更に抑制されると考えられる。

Claims (8)

  1. Cuを主成分とする金属基材上にNiを主成分とするバリア層が形成されており、前記バリア層の直上にSnを主成分とする金属めっき層が形成されてなる嵌合型接続端子であって、
    前記金属めっき層は、Snの含有量が前記金属めっき層の50質量%以上であり、
    前記嵌合型接続端子の断面において、前記金属めっき層の断面積に対する、前記金属めっき層中のSnおよびCuを含有する金属間化合物の面積の割合である面積率が2%以上20%以下であることを特徴とする嵌合型接続端子。
  2. Cuを主成分とする金属基材上にNiを主成分とするバリア層が形成されており、前記バリア層の直上にSnを主成分とする金属めっき層が形成されてなる嵌合型接続端子であって、
    前記金属めっき層は、Snの含有量が前記金属めっき層の50質量%以上であり、
    前記嵌合型接続端子の断面において、前記金属めっき層の断面積に対する、前記金属めっき層中のSnおよびCuを含有する金属間化合物の面積の割合である面積率が2%以上20%以下であり、
    前記金属めっき層のX線回折スペクトルにおいて、最大ピーク強度を示す結晶方位のピーク強度比(%)と、前記最大ピーク強度を示す結晶方位のc軸と前記金属めっき層の膜厚方向とのなす角度である最大ピーク傾斜角度、および前記最大ピーク強度以外のピーク強度を示す結晶方位のc軸と前記金属めっき層の膜厚方向とのなす角度である非最大ピーク傾斜角度、の角度差が±6°以内である結晶方位のピーク強度比(%)と、の合計が56.0%以上59.5%以下であることを特徴とする嵌合型接続端子
  3. 前記金属めっき層は、Ag、Bi、Cu、In、Ni、Co、Ge、Ga、SbおよびPの少なくとも1種を含有するSn系合金からなる、請求項1または2に記載の嵌合型接続端子
  4. 前記金属めっき層の表面粗さが0.147μm以上0.306μm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の嵌合型接続端子
  5. 前記金属めっき層の平均結晶粒径が2.44μm以上8.13μm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の嵌合型接続端子
  6. 前記金属めっき層のビッカース硬度が10.6HV以上14.1HV以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の嵌合型接続端子
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の嵌合型接続端子の形成方法であって、
    前記Cuを主成分とする金属基材上に前記主成分がNiであるバリア層を形成するバリア層形成工程と、
    前記バリア層の直上に、電流の電流密度が5A/dm超え50A/dm以下であり、Duty比が0.8超1未満であり、前記正電流の電流値と逆電流の電流値との比であるi on /i rev の値が1/10以上1/1以下であるPRめっき処理により前記金属めっき層を形成する金属めっき層形成工程と
    を備えることを特徴とする嵌合型接続端子の形成方法。
  8. 前記PRめっき処理において、前記バリア層の直上に金属が析出するように通電する前記正電流の電流値が、前記バリア層の直上の金属が溶解するように通電する前記逆電流の電流値より小さい、請求項7に記載の嵌合型接続端子の形成方法。
JP2021515674A 2020-02-19 2020-12-28 嵌合型接続端子、および嵌合型接続端子の形成方法 Active JP6948000B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020025773 2020-02-19
JP2020025773 2020-02-19
PCT/JP2020/049267 WO2021166467A1 (ja) 2020-02-19 2020-12-28 金属体、嵌合型接続端子、および金属体の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021166467A1 JPWO2021166467A1 (ja) 2021-08-26
JP6948000B1 true JP6948000B1 (ja) 2021-10-13

Family

ID=77390704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021515674A Active JP6948000B1 (ja) 2020-02-19 2020-12-28 嵌合型接続端子、および嵌合型接続端子の形成方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20230094946A1 (ja)
EP (1) EP4108810A4 (ja)
JP (1) JP6948000B1 (ja)
KR (1) KR20220131981A (ja)
CN (1) CN115151683A (ja)
TW (1) TWI771873B (ja)
WO (1) WO2021166467A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04254597A (ja) * 1991-02-06 1992-09-09 Nagano Pref Gov 変調電流電解用の光沢スズ系金属めっき液
JPH04329891A (ja) * 1991-04-30 1992-11-18 Kobe Steel Ltd 錫めっき銅合金材およびその製造方法
JP2000169997A (ja) * 1998-09-28 2000-06-20 Nippon Mining & Metals Co Ltd 金属材料
JP2004204308A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nec Semiconductors Kyushu Ltd 鉛フリー錫合金めっき方法
JP2006193778A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Fujitsu Ltd 電子部品のSnめっき皮膜
WO2012067202A1 (ja) * 2010-11-18 2012-05-24 古河電気工業株式会社 複合めっき材料とそれを用いた電気・電子部品
JP2019031732A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 三菱マテリアル株式会社 銀皮膜付端子材及び銀皮膜付端子

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63118093A (ja) 1986-11-05 1988-05-23 Tanaka Electron Ind Co Ltd 電子部品の錫めつき方法
EP1241281A1 (en) * 2001-03-16 2002-09-18 Shipley Co. L.L.C. Tin plating
JP4894304B2 (ja) 2005-03-28 2012-03-14 ソニー株式会社 無鉛Snベースめっき膜及び接続部品の接点構造
JP2014122403A (ja) 2012-12-21 2014-07-03 Mitsubishi Materials Corp Snめっき付き導電材及びその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04254597A (ja) * 1991-02-06 1992-09-09 Nagano Pref Gov 変調電流電解用の光沢スズ系金属めっき液
JPH04329891A (ja) * 1991-04-30 1992-11-18 Kobe Steel Ltd 錫めっき銅合金材およびその製造方法
JP2000169997A (ja) * 1998-09-28 2000-06-20 Nippon Mining & Metals Co Ltd 金属材料
JP2004204308A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nec Semiconductors Kyushu Ltd 鉛フリー錫合金めっき方法
JP2006193778A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Fujitsu Ltd 電子部品のSnめっき皮膜
WO2012067202A1 (ja) * 2010-11-18 2012-05-24 古河電気工業株式会社 複合めっき材料とそれを用いた電気・電子部品
JP2019031732A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 三菱マテリアル株式会社 銀皮膜付端子材及び銀皮膜付端子

Also Published As

Publication number Publication date
TW202136040A (zh) 2021-10-01
TWI771873B (zh) 2022-07-21
WO2021166467A1 (ja) 2021-08-26
EP4108810A1 (en) 2022-12-28
CN115151683A (zh) 2022-10-04
US20230094946A1 (en) 2023-03-30
JPWO2021166467A1 (ja) 2021-08-26
EP4108810A4 (en) 2023-08-09
KR20220131981A (ko) 2022-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4817095B2 (ja) ウィスカ抑制表面処理方法
EP2620275B1 (en) Tin-plated copper-alloy material for terminal and method for producing the same
US7984841B2 (en) Member formed with coating film having tin as its main component, coating film forming method and soldering method
DE102010012609B4 (de) Sn-plattiertes Kupfer oder Sn-plattierte Kupferlegierung mit hervorragender Wärmebeständigkeit und Herstellungsverfahren dafür
JP2009108389A (ja) 電子部品用Snめっき材
JP6423025B2 (ja) 挿抜性に優れた錫めっき付銅端子材及びその製造方法
JP2009007668A (ja) 電気電子部品用金属材料
TW201413068A (zh) 插拔性優良之鍍錫銅合金端子材料及其製造方法
JP2009135097A (ja) 電気電子機器用金属材料および電気電子機器用金属材料の製造方法
JP6948000B1 (ja) 嵌合型接続端子、および嵌合型接続端子の形成方法
WO2022130897A1 (ja) 金属体の形成方法および金属体、ならびにその金属体を備える嵌合型接続端子
JP2007002285A (ja) 錫めっき材およびその製造方法
JP7356047B2 (ja) 金属体の形成方法および金属体、ならびにその金属体を備える嵌合型接続端子
US11560639B2 (en) Nano-twinned copper layer with doped metal element, substrate comprising the same and method for preparing the same
JP2006052441A (ja) 銅箔及びその製造方法、並びにtabテープ
CN107849721B (zh) 耐热性优异的镀覆材料及其制造方法
WO2007142352A1 (ja) めっき膜の形成方法および材料
JP2007002341A (ja) 接続部品成形加工用導電材料板及びその製造方法
JP2023075905A (ja) 金属体の形成方法および金属体、ならびにその金属体を備える嵌合型接続端子
US20220259754A1 (en) Twinned copper layer, substrate having the same and method for preparing the same
JP7172583B2 (ja) コネクタ用端子材
JP6011129B2 (ja) 挿抜性に優れた銅合金端子材及びその製造方法
JP2017150028A (ja) めっき付銅端子材及び端子
JP2002294486A (ja) Snめっき材
KR20220085116A (ko) 프리스탠딩 구리-은 박판 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210321

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210518

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6948000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150