JP6945917B2 - トンネル切羽前方探査方法 - Google Patents

トンネル切羽前方探査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6945917B2
JP6945917B2 JP2018009056A JP2018009056A JP6945917B2 JP 6945917 B2 JP6945917 B2 JP 6945917B2 JP 2018009056 A JP2018009056 A JP 2018009056A JP 2018009056 A JP2018009056 A JP 2018009056A JP 6945917 B2 JP6945917 B2 JP 6945917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration data
vibration
time
receiver
tunnel face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018009056A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019113514A (ja
Inventor
耕治 塚本
耕治 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okumura Corp filed Critical Okumura Corp
Publication of JP2019113514A publication Critical patent/JP2019113514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6945917B2 publication Critical patent/JP6945917B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、トンネル切羽前方探査方法に関し、特に、打撃振動により生じた弾性波を用いてトンネルの切羽前方地山の状態を探査するトンネル切羽前方探査方法に関するものである。
トンネル切羽前方地山の状態を的確に予測することは、安全で経済的に施工するために必要不可欠である。そして、切羽前方地山の状態を探査する技術として、切羽から水平ボーリングを行い、試料(コア)を採取して物性を観察する技術や、ボーリング孔内にカメラを挿入して、直接地山の状態を観察する技術などが用いられていた。しかし、これらの技術は、費用が高額であること、作業期間中は工事ができないことなどの問題がある。そこで、コアを採取しないノンコアボーリングによる探査が行われることが多くなった。
ノンコアボーリングによる探査である削孔検層法では、インパルス振動が用いられる場合が多い。具体的には、台車の上に多数の掘削機が取り付けられた大型の油圧式掘削機で時間をおいて打撃を繰り返すなど、本来の掘削作業ではない計測用の振動を発生させることで探査を行うものである。そして、油圧式掘削機の油圧ドリフタに設置された加速度計などを用いて打撃時間を特定して、切羽表面に設置した受振器に到達した時間の遅れと波形から地山の状態を特定している。
このノンコアボーリングによる探査は、山岳トンネルの施工に用いられる大型の油圧式掘削機を利用できること、削孔速度や掘削機の油圧データを用いて地山の硬軟の程度を定量的に評価できるなどの利点がある。
ここで、ノンコアボーリングによるトンネル切羽前方探査については、特許文献1(特許第2710740号明細書)および特許文献2(特許第4157635号明細書)に記載された技術が知られている。
特許文献1には、切羽表面に複数の受振器を設置し、油圧ドリフタによって切羽前方を削孔する際に生じる弾性波を計測する技術が記載されている。当該技術では、油圧ドリフタに取り付けられた加速度計の打撃データと各受振器の計測データとを比較して、スペクトル解析とジオモトグラフィ解析を行い、切羽前方地山の地質断面や物性分布を比較している。
また、特許文献2には、トンネルボーリングマシン(TBM)に複数の加速度計を設置し、TBMによって掘削する際に生じる弾性波がカッタ前方の弾性波反射面で反射して帰ってきた波のデータに相互相関関数を用いて地山の硬軟を解析する技術が記載されている。また、先行ボーリング掘削を行う際に、油圧ドリフタと切羽表面に加速度計を設け、削孔ビットが打撃した際に発生した弾性波から地質状況を判別する技術が記載されている。
なお、特許文献3(特開2016−017900号公報)には、油圧ドリフタと削孔ビットとをつなぐシャフト上に複数の受振器を設置して、その計測値の相互相関関数を求める技術が記載されている。
特許第2710740号明細書 特許第4157635号明細書 特開2016−017900号公報
ここで、ノンコアボーリングの探査においては、打撃の開始時間は油圧ドリフタの振動を基準としているが、得られた計測データをそのまま他の計測データ(切羽表面の受振器の計測データなど)と比較することは好ましくないことが分かった。
すなわち、油圧ドリフタは、その構造上、大きなノイズが発生しやすく、真の打撃時間が特定しにくいからである。具体的には、掘削機先端の削孔ビットが岩盤を打撃した振動よりも油圧ドリフタから発生するノイズの方が大きくなるために、加速度計による計測波の最初のピークはノイズであって、その前の小さい波が打撃振動であり、当該打撃振動を捉えにくいからである。
しかしながら、前述した特許文献1および特許文献2に記載の技術では、何れも油圧ドリフタに取り付けられた加速度計の計測値について、打撃時間を特定するための補正等は行っていない。
また、特許文献3に記載の技術では、シャフトに受振器を設置することは容易ではないことから、実工事でシャフト上の受振器から計測データを得ることは困難である。また、孔内に破砕したズリが残っている場合、削孔ビットと岩の間に入るなどしてノイズが発生することがあり、正確な解析を行うためには切羽表面の加速度計によるデータも補正する必要がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、トンネルの切羽前方地山の探査精度を向上させることができるトンネル切羽前方探査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のトンネル切羽前方探査方法は、トンネル切羽前方の地山に対し、掘削機のロッドの先端に設けられた削孔ビットにより所定の削孔長おきに所定の時間間隔で複数回打撃して弾性波を発生させ、前記掘削機に設置された第1の受振器による各打撃で分割された前記弾性波の複数の振動データ、およびトンネル切羽に設置された複数の第2の受振器による各打撃ごとに分割された前記弾性波の複数の振動データを削孔長ごとに取得し、何れか一つの前記第2の受振器で削孔長ごとに取得された複数の前記振動データに対して、当該振動データの相互相関関数が最大となる前記振動データの初動時刻を基準にして他の前記振動データの初動時刻をシフトさせた後に複数の前記振動データを時系列で足し合わせるスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを削孔長ごとに求め、前記第1の受振器で取得された前記振動データに対して、当該振動データと打撃検出のための切換タイミングの同期がとられた前記第2の受振器の前記振動データに対応してシフトしてスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを削孔長ごとに求め、予め求められた前記掘削機が発振する発振時間と前記第1の受振器におけるスタッキングされた前記振動データの前記掘削機での初動時刻を用いて、前記削孔ビットが地山を打撃した時刻でのそれぞれのトンネル切羽に設置された前記第2の受振器におけるスタッキングされた前記振動データから初動時刻を読み取って走時曲線を求めてトモグラフィ解析を行い弾性波速度分布を求める、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明のトンネル切羽前方探査方法は、上記請求項1に記載の発明において、何れか一つの前記第2の受振器を基準受振器とし、当該基準受振器で取得された振動データに対して、相互相関関数が最大となる前記振動データを基準にして初動時刻をシフトさせた後にスタッキング処理を行ってスタッキングされた振動データを求め、前記基準受振器以外の前記第2の受振器で取得された前記振動データに対しては、前記基準受振器の前記振動データに対応してシフトしてスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを求める、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明のトンネル切羽前方探査方法は、上記請求項2に記載の発明において、前記基準受振器は、前記掘削機に最も近い位置に設置された前記第2の受振器である、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明のトンネル切羽前方探査方法は、上記請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、前記スタッキング処理では、前記相互相関関数が所定値を下回る前記振動データは除外する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明のトンネル切羽前方探査方法は、上記請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、前記走時曲線を求める際には、前記振動データの初動時刻を局所定常AR(autoregressive:自己回帰)モデルを用いて自動的に読み取る、ことを特徴とする。
本発明によれば、予め掘削機の発振時間を求めておき、ロッドの先端に設けられた削孔ビットが地山を打撃した際の弾性波がそれぞれの第2の受振器に届くまでの時間を第1の受振器と第2の受振器との初動時刻と発振時間とから計測し、削孔ビットと第2の受振器との距離から弾性波の速度を求めているので、トンネルの切羽前方地山の探査精度を向上させることが可能になる。
本発明の一実施の形態であるトンネル切羽前方探査を行う装置のレイアウトを示す概念図である。 本発明の一実施の形態であるトンネル切羽前方探査に用いられる油圧ドリフタによる地山打撃を示す概念図である。 本実施の形態によるトンネル切羽前方探査の探査原理を示す概念図である。 本実施の形態によるトンネル切羽前方探査において発振時間を求めるための装置のレイアウトを示す概念図である。 (a)(b)は削孔ビットを地山に押し当てて打撃したときの加速度計P1と加速度計P2とで計測された振動波形の一例を示すグラフである。 加速度計で取得された振動データの振動波形の一例を示すグラフである。 加速度計で取得された振動データの初動付近の振動波形の一例を示すグラフである。 速度計で取得された振動データの振動波形の一例を示すグラフである。 速度計で取得された振動データの初動付近の振動波形の一例を示すグラフである。 速度計で取得された打撃10回分の振動データの振動波形に対して求めた相互相関関数およびその最大値の一例を示す表である。 速度計で取得されたi打撃が1から10の相関関数のうち平均値が最も大きくなるラグを用いて時間をシフトさせた振動データの波形およびこれらの波形をスタッキング処理して求められた加速データの波形の一例を示すグラフである。 加速度計で取得された振動データを速度計で取得された振動データに対応してシフトさせた振動データの波形およびこれらの波形をスタッキング処理して求められた加速データの波形の一例を示すグラフである。 (a)(b)はスタッキングされた加速度計の振動データの波形および当該波形から求められた初動位置の一例を示すグラフである。 (a)(b)はスタッキングされた速度計の振動データの波形および当該波形から求めた初動位置の一例を示すグラフである。 加速度計および掘削機に最も近い位置に設置された速度計で取得された弾性波の振動データをスタッキング処理し、削孔ビットが地山を打撃した時刻を基準にして0.2mの削孔間隔で波形を整理した一例のグラフである。 加速度計および掘削機から最も遠い位置に設置された速度計で取得された弾性波の振動データをスタッキング処理し、削孔ビットが地山を打撃した時刻を基準にして0.2mの削孔間隔で波形を整理した一例のグラフである。 トモグラフィ解析で求められたトンネル切羽前方の弾性波速度分布の一例を示すグラフである。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の一実施の形態であるトンネル切羽前方探査を行う装置のレイアウトを示す概念図、図2は本発明の一実施の形態であるトンネル切羽前方探査に用いられる油圧ドリフタによる地山打撃を示す概念図である。
図1に示すように、本実施の形態であるトンネル切羽前方探査には、地山Gを掘削するための掘削機10と、掘削機10に取り付けられたパイロットセンサである加速度計(第1の受振器)Pと、切羽Sに設置された複数(本実施の形態では7台)の速度計(第2の受振器)Rと、加速度計Pおよび速度計Rで計測された振動を記録する計測装置Mとが用いられる。
また、図1および図2に示すように、掘削機10は、油圧ドリフタ11と、スリーブ12を介して油圧ドリフタ11のシャンクロッド13に取り付けられるとともに先端に削孔ビット14が固定されたロッド15とを備えている。さらに、油圧ドリフタ11は、シャンクロッド13を打撃するピストン16と、シャンクロッド13を回転させるロータ17とを有している。
このような掘削機10により、油圧ドリフタ11内のピストン16が作動油によりシリンダ18内を移動し、シャンクロッド13を打撃する。シャンクロッド13は、打撃による打撃力のほかロータ17からの回転力と油圧式掘削機の推力(フィード圧)Fをスリーブ12を介してロッド15に伝達し、ロッド15は打撃力と回転力を削孔ビット14に伝達する。先端の削孔ビット14が打撃力を直接地山Gに加えることにより、地山Gが破砕される。
本実施の形態のトンネル切羽前方探査では、ロッド15の先端に設けられた削孔ビット14が地山Gを打撃した際の弾性波が各速度計Rに届くまでの時間を計測し、削孔ビット14と速度計Rとの距離から弾性波の速度を求めている。その際、削孔ビット14は削孔に伴って前進し、これにより削孔ビット14と速度計Rとを結ぶ線が辺がする。これにより、得られた弾性波の速度からトモグラフィ解析を行って途中の岩盤の物性を予測している。
ここで、図3に本実施の形態によるトンネル切羽前方探査の探査原理を示す。
図3において、油圧ドリフタ11内のピストン16がシャンクロッド13を打撃することにより発生した振動(弾性波)は、打撃位置Aから油圧ドリフタ11を介して時間TAB後に加速度計Pの位置Bに到達し、同じ時間TACでロッド15上の位置Cまで到達する。その後、当該振動が時間(掘削機10が発振する時間:発振時間)TCD後に削孔ビット14の先端Dに到達すると岩石を破砕して地山Gに振動を発生させ、その振動が時間(伝播時間)TDE後に位置Eに到達して速度計Rで受信される。
したがって、速度計Rの初動時刻T、加速度計Pの初動時刻T、前述した発振時間TCDが分かれば、伝播時間TDEは、
DE=(T−T)−TCD
で求めることができる。
以上のことから、本実施の形態のトンネル切羽前方探査は、発振時間の把握、削孔振動の計測、削孔振動の波形処理、トモグラフィ解析、弾性波速度分布の把握の流れで行われる。
すなわち、発振時間の把握として、削孔ビット14が地山Gを打撃するまでの時間(発振時間)を求める。次に、削孔振動の計測として、地山Gを削孔する際に油圧ドリフタ11内のピストン16がシャンクロッド13を打撃することにより発生する振動を加速度計Pにより計測すると同時に、シャンクロッド13およびロッド15を介して伝達されたピストン16の打撃力で削孔ビット14が地山Gを打撃する振動(弾性波)を複数の速度計Rにより計測する。次に、削孔振動の波形処理として、計測された振動データの初動位置を調整した後にスタッキング処理する。そして、発振時間と弾性波が速度計Rに到達するまでの時間(走時)と削孔ビット14の位置データとを用い、スタッキングされた振動データから走時曲線を求めてトモグラフィ解析を行い、切羽前方地山の弾性波速度分布を把握する。
さて、前述のように、地山Gの弾性波速度を求めるために、削孔ビット14が地山Gを打撃するまでの時間である発振時間を事前に把握する。ここで、回転するロッド15や地山Gを打撃する削孔ビット14に直接センサを取り付けて発振時間を計測することは困難である。そこで、本実施の形態では、ピストン16がシャンクロッド13を打撃した振動は、ロッド15を介して削孔ビット14に伝播すると同様にピストン16やシャンクロッド13を覆う油圧ドリフタ11のフレームにも間接的に伝播することに着目し、油圧ドリフタ11のフレームの振動から削孔ビット14が地山Gを打撃する発振時間を求めている。
つまり、油圧ドリフタ11内のピストン16がシャンクロッド13を打撃することにより発生した振動(弾性波)は、打撃位置から油圧ドリフタ11を介して所定時間後に加速度計Pに伝播し、同時刻にロッド15上のある位置(図3の位置C)まで伝播する。その後、当該振動が削孔ビット14に到達すると岩石を破砕して地山Gに振動を発生させ、その振動が速度計Rで受信される。
そこで、図4に示すように、油圧ドリフタ11と削孔ビット14に受振器として加速度計P1、P2をそれぞれ取り付けてピストン16の打撃による振動を発生させ、加速度計P1に弾性波が到達する時間と加速度計P2に弾性波が到達する時間との時間差を把握する。この時間差は前述した発振時間になる。
例えば、油圧ドリフタ11内の打撃位置から油圧ドリフタ11の後部に設けられた加速度計1までの距離を0.6m、当該打撃位置から削孔ビット14に設けられた加速度計2までの距離を4.1m(シャンクロッド13の長さ0.44m+ロッド15の長さ3.66m)としたとき、削孔ビット14を地山Gに押し当てて打撃したときの加速度計P1と加速度計P2とで計測された振動波形の一例を図5(a)および図5(b)に示す。
図示するように、長さ3.66mのロッド15を使用した場合は、0.709msの時間差(つまり発振時間)になっているので、加速度計P1の振動波形の初動時刻が分かれば削孔ビット14の打撃時刻を求めることができる。
なお、2本目以降のロッド15を継ぎ足す場合には、同様にして、ロッド15の一本あたりの弾性波の伝搬時間を求める。したがって、ロッド15を継ぎ足した場合には、継ぎ足したロッドの本数に対応した伝播時間だけ、発振時間が長くなる。例えば継ぎ足すロッド15の長さを3.05m、伝搬時間が0.611msとした場合、ロッド15を2本継ぎ足すと、発振時間は、0.709ms+(0.611ms×2)=1.931msとなる。
以上のようにして発振時間を求めたならば,次に、削孔振動の計測を行う。すなわち、油圧ドリフタ11内のピストン16によりシャンクロッド13を所定の時間間隔で複数回打撃し、トンネルの切羽前方の地山Gに対して削孔ビット14により所定の削孔長おきに弾性波を発生させる。そして、掘削機10に設置された加速度計Pで各打撃ごとに分割された弾性波の振動データを取得するとともに、トンネル切羽Sに設置された複数の速度計Rで各打撃ごとに分割された弾性波の振動データを削孔長おきに取得する。
なお、削孔ビット14による打撃は、例えば1秒間に50〜60回に設定される。但し、岩盤の硬軟などの要因によって、打撃回数や打撃間隔は各打撃で同一とはならない。よって、所定の時間間隔とは、一定の時間間隔という意味を有するものではない。
加速度計Pで取得された10回の打撃による振動データの振動波形の一例を図6に、当該振動データの初動付近の振動波形の一例を図7に示す。また、速度計Rで取得された10回の打撃による振動データの振動波形の一例を図8に、当該振動データの初動付近の振動波形の一例を図9に示す。なお、本実施の形態では、各速度計Rにおける各削孔長で10回の打撃による10種類の振動データを取得しているが、取得する振動データの数は複数であればよく、取得数は限定されない。
図7に示すように、ピストン16がシャンクロッド13を打撃することにより発生した振動が掘削機10のフレームを伝播したものであることから、波形がパルス状にならないため、波の立ち上がりを読み取る初動に最大0.32msのばらつきが生じている。また、図8に示すように、1回目と3回目の打撃では、削孔ビット14が地山Gを打撃する際に破砕したずりが削孔ビット14と地山Gとの間に挟まったことが原因と思われるノイズ(異常な部分)が発生している。さらに、図9に示すように、前述した加速度計Pの初動誤差により、受振波形の初動位置に最大0.3msのばらつきが生じている。
さて、これら複数回(本実施の形態では10回)の打撃による振動データの振動波形をそのままでスタッキング処理(波形データを時系列で足し合わせる処理)すると、S/N比が低下して初動時刻の読み取りに誤差を生じる。そこで、本実施の形態では、各振動波形間の相互相関関数を求め、相互相関関数が最大となる振動データを基準にして初動時刻を調整した後にスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを求めている。スタッキング処理によりランダムノイズが打ち消し合って小さくなるために、振動データの振動波形のS/N比が向上する。その際、相互相関関数が所定値(本実施の形態では0.9以下)を下回る振動データは除外している。
相互相関関数が最大となる振動データを求める際に使用する速度計である基準速度計(基準受振器)Rは任意の一つでよい。この場合、掘削機10に最も近い位置に設置された速度計を基準速度計Rとすることが望ましい。これは、削孔ビット14からの振動は距離の2乗に反比例して小さくなるので、遠い速度計Rでは伝達した弾性波とノイズとの区別がしにくくなるからである。基準速度計Rによる以上の処理は、削孔長ごとの振動データについて行う。
なお、必ずしも相互相関関数が所定値を下回る振動データを除外する必要はなく、除外する場合でも、その閾値は自由に設定することができる。
ここで、相互相関関数は、数1〜数3から計算することができる。
Figure 0006945917
Figure 0006945917
Figure 0006945917
なお、y(i)はi打撃による振動データの振幅値、Nはデータ数、μ(i)はi打撃による振動データの平均値、kはラグ(i打撃とj打撃の振動データ間のシフト時間)、C(i,j)はi打撃とj打撃による振動データの相互共分散関数、R(i,j)はi打撃とj打撃による振動データの相互相関関数である。
打撃10回分の振動データの振動波形に対して求めた相互相関関数およびその最大値の一例を図10に、i打撃が1から10の相関関数のうち平均値が最も大きくなるラグ(ここではi=8)を基準にして初動時刻をシフトさせた振動データの波形およびこれらの波形をスタッキング処理して求められた加速データの波形の一例を図11に示す。
なお、時刻をシフトさせるとは、上記のような方法で選定した振動データを基準にしてその他の振動データの時間軸を移動させ、初動時刻を合わせることをいう。
図10において、1回目と3回目の打撃による波形の相関値が0.78、0.88で0.9より小さくなっている。これは、前述の図8において、1回目の打撃による波形には10ms付近、3回目の打撃による波形には7ms付近において他の打撃の波形に見られない振動を観測していることから、この影響を受けて相関値が低下していると推察される。したがって、0.9より小さくなる1回目と3回目の打撃による波形を除外してスタッキング処理をしている。
このようにして、基準速度計Rについてスタッキングされた振動データを求めたならば、基準速度計R以外の速度計Rに受信された各打撃に対応する振動データに対して、基準速度計Rの振動データに対応してシフトしてスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを削孔長ごとに求める。
続いて、加速度計Pで取得された10回の打撃による振動データについてもスタッキング処理を行い、スタッキングされた加速データを削孔長ごとに求める。このとき、前述した基準速度計Rの振動データに対応してシフトしてスタッキング処理を行う。
このように、加速度計Pや基準速度計R以外の速度計Rで取得された振動データを基準速度計Rの振動データに対応してシフトさせるのは、次のような理由による。
すなわち、加速度計Pで取得された各打撃の振動データと速度計R(基準速度計Rを含んだ全ての速度計R)で取得された各打撃の振動データとは、各回の打撃を検出するための切換タイミングの同期がとられている。具体的には、図7や図9などにおいて、打撃番号1(1回目の打撃)の振動データを検出しているときに、どのタイミングで打撃番号2(2回目の打撃)の振動データに切り換えるかという切換タイミングの同期がとられており、例えば、15ms間隔で打撃番号が順次切り替えられるようになっている。したがって、加速度計Pや基準速度計R以外の速度計Rで取得された各打撃の振動データにおける初動の読み取り誤差と基準速度計Rで取得された各打撃の振動データにおける初動の読み取り誤差は同じになる。
そこで、基準速度計Rの各振動データと同じ時間だけ加速度計Pや基準速度計R以外の速度計Rで取得された各振動データをシフトさせれば、同一条件で初動時刻をシフトさせたことになるからである。
なお、振動データの切換タイミングについては、前述のように予め設定された時間間隔に基づいた方法に限定されるのではなく、これ以外の方法であってもよい。例えば、加速度計Pの振動をトリガとして切り換えるようにしてもよい。具体的には、加速度計Pの最大振幅の例えば20%を閾値に設定しておき、これを超える時刻の例えば2ms前を切換タイミングとし、そこから所定時間の振動データを計測するようにしてもよい。
加速度計Pで取得された振動データを基準速度計Rで取得された振動データに対応してシフトさせた振動データの波形およびこれらの波形をスタッキング処理して求められた加速データの波形の一例を図12に示す。
さて、このようにして各速度計Rでの削孔長おきのスタッキングされた振動データ、および加速度計Pでのスタッキングされた振動データが求められたならば、前述のようにして予め求められた発振時間(本実施の形態では、0.709ms+継ぎ足したロッド15の一本あたり0.611msの時間)と、加速度計Pにおけるスタッキングされた振動データの初動時刻を用いて、削孔ビット14が地山Gを打撃した時刻での速度計Rにおけるスタッキングされた振動データ(各速度計Rでの所定の削孔長ごとのスタッキングされた振動データ)から初動時刻を読み取って走時曲線を求め、トモグラフィ解析を行い弾性波速度分布を求める。
ここで、本実施の形態では、走時曲線を求める際、スタッキングされた振動データの波形に対し、AIC(Akaike’s Information Criterion:赤池情報量規準)が最も小さくなる時刻を初動時刻として、当該初動時刻を局所定常AR(autoregressive:自己回帰)モデルを用いて自動的に読み取る。
スタッキングされた加速度計Pの振動データの波形および当該波形から求めた初動位置の一例を図13(a)(b)に示す。また、スタッキングされた速度計Rの振動データの波形および当該波形から求めた初動位置の一例を図14(a)(b)に示す。
これらの図面から、加速度計Pの初動時刻は2.0ms、速度計Rの初動時刻は5.2msであることから、両者の初動の時間差は3.2msと求められる。また、掘削機10における弾性波の伝播時間(ロッド15を継ぎ足さない場合)は0.709msであるから、削孔ビット14から速度計Rまでの弾性波の伝播時間は2.491msとなる。
なお、初動時刻はAIC以外の手法によってもよく、また初動時刻は局所定常ARモデルを用いた自動読み取り以外で求めてもよい。
加速度計Pおよび速度計Rで取得された弾性波の振動データをスタッキング処理し、削孔ビット14が地山Gを打撃した時刻を基準にして0.2mの削孔間隔で波形を整理したグラフの一例を図15および図16に示す。図15は掘削機10に最も近い位置に設置された速度計R、図16は掘削機10から最も遠い位置に設置された速度計Rでのグラフである。
これらの図面において、波形ごとに初動の位置(点)をピッキングし、この点を通る線を引くことにより求まる走時曲線(削孔ビット14の打撃により発生した弾性波が速度計Rに到達した時間と削孔長との関係を表す曲線)を示している。削孔長0.2mにおける走時は、図15のグラフで0.630ms、図16のグラフで2.364msであり、削孔位置から離れた速度計Rで得られるデータほど走時が大きくなっている。
走時曲線が求められたならば、トモグラフィ解析を行って切羽前方地山Gの弾性波速度分布を求める。トモグラフィ解析で求められたトンネル切羽前方の弾性波速度分布の一例を図17に示す。トモグラフィ解析では、発振点(削孔位置)から受振点(速度計Rの設置位置)に至る波線の通過するセルに対して弾性波速度が反復修正される。そのため、発振点と受振点で囲まれる台形領域の底辺を三角形とする切羽前方の領域には波線が通過しないため解析対象外となる。図17は、解析対象外部分を除いた波線が通過するセルの弾性波速度分布の結果を示している。図17により、切羽付近では弾性波速度が3.5km/s〜4.5km/sの地山Gが分布しているが、切羽前方の4m付近から5km/s程度の速度の速い硬質な地山Gが左から右に徐々に拡大して現れること、その地山Gが切羽前方に約5mの厚さで断面方向から20°の傾きで層状に存在することが予想できる。
このように、本実施の形態によれば、予め掘削機10の発振時間を求めておき、ロッド15の先端に設けられた削孔ビット14が地山Gを打撃した際の弾性波が各速度計Rに届くまでの時間を加速度計Pと速度計Rとの初動時刻と発振時間とから計測し、削孔ビット14と速度計Rとの距離から弾性波の速度を求めているので、トンネルの切羽前方地山の探査精度を向上させることが可能になる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施の形態では、何れか一つの速度計Rを基準速度計Rとしておき、この基準速度計Rで取得された振動データに対して、相互相関関数が最大となる振動データでスタッキング処理を行ってスタッキングされた振動データを求め、それ以外の速度計Rで取得された振動データに対しては、基準速度計Rの振動データに対応してシフトしてスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを求めている。しかしながら、基準速度計Rを設定することなく、全ての速度計Rで取得された振動データに対して、相互相関関数が最大となる振動データでスタッキング処理を行ってスタッキングされた振動データを求めるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、掘削機10には第1の受振器として加速度計Pを、切羽Sには第2の受振器として速度計Rを設置しているが、削孔ビット14の打撃による振動の初動時刻を検出することができる限り、第1の受振器および第2の受振器としては、様々な検出手段を用いることができる。したがって、例えば、第1の受振器として速度計を用い、第2の受振器として加速度計を用いてもよい。
さらに、弾性波速度分布から岩盤の性状を検討する際に、削孔時に破砕したずりや打撃時の反発力などを参考にしてもよい。
さらに、本実施の形態では、削孔時の連続した打撃データを使用したが、例えばあるピッチだけ削孔するごとに一旦停止し、所定回数だけ連続して打撃したデータを用いるようにしてもよい。
そして、本実施の形態における説明で用いた様々の数値や速度計Rの設置数、グラフや表などは何れも一例に過ぎず、本発明がこれらによって限定されるものではない。
以上のように、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法は、地山に対してトンネルを掘削する際に、打撃振動により生じた弾性波を用いてトンネル切羽前方の地山を探査するトンネル切羽前方探査方法に適用して有効である。
10 掘削機
11 油圧ドリフタ
12 スリーブ
13 シャンクロッド
14 削孔ビット
15 ロッド
16 ピストン
17 ロータ
18 シリンダ
G 地山
M 計測装置
P 加速度計(第1の受振器)
P1、P2 加速度計(受振器)
R 速度計(第2の受振器)、基準速度計(基準受振器)
S 切羽

Claims (5)

  1. トンネル切羽前方の地山に対し、掘削機のロッドの先端に設けられた削孔ビットにより所定の削孔長おきに所定の時間間隔で複数回打撃して弾性波を発生させ、
    前記掘削機に設置された第1の受振器による各打撃で分割された前記弾性波の複数の振動データ、およびトンネル切羽に設置された複数の第2の受振器による各打撃ごとに分割された前記弾性波の複数の振動データを削孔長ごとに取得し、
    何れか一つの前記第2の受振器で削孔長ごとに取得された複数の前記振動データに対して、当該振動データの相互相関関数が最大となる前記振動データの初動時刻を基準にして他の前記振動データの初動時刻をシフトさせた後に複数の前記振動データを時系列で足し合わせるスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを削孔長ごとに求め、
    前記第1の受振器で取得された前記振動データに対して、当該振動データと打撃検出のための切換タイミングの同期がとられた前記第2の受振器の前記振動データに対応してシフトしてスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを削孔長ごとに求め、
    予め求められた前記掘削機が発振する発振時間と前記第1の受振器におけるスタッキングされた前記振動データの前記掘削機での初動時刻を用いて、前記削孔ビットが地山を打撃した時刻でのそれぞれのトンネル切羽に設置された前記第2の受振器におけるスタッキングされた前記振動データから初動時刻を読み取って走時曲線を求めてトモグラフィ解析を行い弾性波速度分布を求める、
    ことを特徴とするトンネル切羽前方探査方法。
  2. 何れか一つの前記第2の受振器を基準受振器とし、当該基準受振器で取得された振動データに対して、相互相関関数が最大となる前記振動データを基準にして初動時刻をシフトさせた後にスタッキング処理を行ってスタッキングされた振動データを求め、
    前記基準受振器以外の前記第2の受振器で取得された前記振動データに対しては、前記基準受振器の前記振動データに対応してシフトしてスタッキング処理を行い、スタッキングされた振動データを求める、
    ことを特徴とする請求項1記載のトンネル切羽前方探査方法。
  3. 前記基準受振器は、前記掘削機に最も近い位置に設置された前記第2の受振器である、
    ことを特徴とする請求項2記載のトンネル切羽前方探査方法。
  4. 前記スタッキング処理では、前記相互相関関数が所定値を下回る前記振動データは除外する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のトンネル切羽前方探査方法。
  5. 前記走時曲線を求める際には、前記振動データの初動時刻を局所定常AR(autoregressive:自己回帰)モデルを用いて自動的に読み取る、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のトンネル切羽前方探査方法。
JP2018009056A 2017-12-22 2018-01-23 トンネル切羽前方探査方法 Active JP6945917B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017246137 2017-12-22
JP2017246137 2017-12-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019113514A JP2019113514A (ja) 2019-07-11
JP6945917B2 true JP6945917B2 (ja) 2021-10-06

Family

ID=67221493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018009056A Active JP6945917B2 (ja) 2017-12-22 2018-01-23 トンネル切羽前方探査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6945917B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4157635B2 (ja) * 1998-12-07 2008-10-01 大成建設株式会社 トンネル切羽前方探査方法
JP3583961B2 (ja) * 1999-09-30 2004-11-04 鹿島建設株式会社 切羽前方探査装置および記録媒体
JP4065946B2 (ja) * 2003-03-20 2008-03-26 独立行政法人産業技術総合研究所 多成分ae波形の初動検出方法
JP5319981B2 (ja) * 2008-08-06 2013-10-16 鹿島建設株式会社 弾性波探査システム
US9128203B2 (en) * 2011-09-28 2015-09-08 Saudi Arabian Oil Company Reservoir properties prediction with least square support vector machine
JP6131027B2 (ja) * 2012-11-28 2017-05-17 株式会社安藤・間 地山弾性波速度測定方法
JP6393100B2 (ja) * 2014-07-10 2018-09-19 大成建設株式会社 トンネル切羽前方探査方法
WO2016012826A1 (en) * 2014-07-21 2016-01-28 Cgg Services Sa Systems and methods for attenuating noise using interferometric estimation
JP6584010B2 (ja) * 2016-02-29 2019-10-02 株式会社奥村組 トンネル切羽前方探査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019113514A (ja) 2019-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101547508B1 (ko) 전방 지질 예측 시스템 및 그 방법
JP6131027B2 (ja) 地山弾性波速度測定方法
JP5839271B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法
JP6393100B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法
JP6522918B2 (ja) 弾性波速度測定方法
JP4157635B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法
JP3380795B2 (ja) 岩盤探査方法
JP2017049198A (ja) 切羽前方探査装置及び切羽前方探査方法
JP2710740B2 (ja) 切羽前方探査方式
JPH09242459A (ja) 地盤調査装置および地盤調査方法
JP5940303B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法
JP5997521B2 (ja) シールド機による切羽調査方法
JP6945917B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法
JP5258734B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法及び探査システム
JP6304527B2 (ja) トンネル地山探査方法
JP2003321828A (ja) 打撃貫入に伴うs波振幅を用いた地盤調査方法
JPH08226975A (ja) トンネルの切羽前方の地質性状探査方法
JP4260329B2 (ja) トンネル切羽前方地質探査法
Mooney et al. Influence of geological conditions on measured TBM vibration frequency
JP2017141598A (ja) 教師データの作成方法および地盤評価方法
JP3632023B2 (ja) 削岩機の削孔データに基づいた地盤調査方法
JP5186538B2 (ja) 地山探査方法
JP6653072B2 (ja) 水圧ハンマーの打撃数評価方法及びそれを用いた前方地山の探査方法並びに前方地山の探査システム
JP2019109168A (ja) 岩盤評価方法
JP2850572B2 (ja) 地質調査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6945917

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150