JP6945327B2 - 二重管型ノズル、食品混合装置、食品混合方法、およびチーズ類の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明によれば、内管の軸中心が外管の軸中心よりも流入口側となるように配置されているため、外管側流出口から流出する第1食品の流量を流入口側と流入口の反対側とで略同じにすることができる。このため、外管側流出口から流出した第1食品を真っ直ぐ流出させることができるので、第1食品によって第2食品を漏れなく取り込むことができる。
なお、第2実施形態以降において、第1実施形態と同じ構成部材および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
図1において、食品混合装置1は、第1食品と第2食品とを混合させる装置である。ここで、第1食品としては、溶融チーズ、ヨーグルト、ゼリー等の流動性を有する食品が例示される。また、第2食品としては、ナッツ、アーモンド、粒コショー、果肉等の固形食品が例示される。本実施形態の場合、食品混合装置1は、第1食品としての溶融チーズと、第2食品としてのナッツとを混合させる装置であって、チーズ類の製造装置でもある。
ホッパ21は、溶融チーズを貯留可能に構成されている。ホッパ21は、溶融チーズをポンプ22に導入するシュート21Aを備えている。
ポンプ22は、シュート21A内に収容されたスクリュー22Aと、スクリュー22Aをその軸回りに回転させるモータ22Bとを備え、スクリュー22Aの回転によって溶融チーズを供給管23内に送出する。
ホッパ31は、ナッツを貯留可能に構成されている。
ポンプ32は、ホッパ31のシュート31Aおよび供給管33内に収容されたスクリュー32Aと、スクリュー32Aをその軸回りに回転させるモータ32Bとを備え、スクリュー32Aの回転によってナッツを供給管33内に送出する。
供給管33は、下流側に向かって内径が小さくなる縮径部が設けられた漏斗部33Aを備えている。
ホッパ51は、ノズル4の下方に配置され、外管側流出口41Aから流出した溶融チーズと、内管側流出口42Aから流出したナッツとを収容する。
ポンプ52は、ホッパ51内に収容された溶融チーズとナッツとの合流物を送出管53を介して混合部6に送出する。
先ず、ホッパ21内に溶融チーズを収容するとともに、ホッパ31内にナッツを収容する。溶融チーズは、予め溶融させたものをホッパ21内に収容してもよいし、ホッパ21内でヒーター等の加熱器によって溶融してもよい。
本実施形態では、図5および図6に示すように、ノズル4Aの内管45の下流側端部45Bの形状が、第1実施形態と相違する。
内管45の下流側端部45Bは、外管41を挟んだ流入口41Dの反対側が軸方向に対して下方に傾斜した先端形状を有しており、流入口41D側よりも流入口41Dの反対側の方が外管側流出口41Aからの突出長が長く形成されている。下流側端部45Bにおける流入口41D側の突出長D2と、流入口41Dの反対側の突出長D3との差DL(図6参照)は、5〜20mmが好ましい。
また、溶融チーズが内管45の外径よりも小さな内径の筒状の流路を形成しながら流出するので、ナッツを溶融チーズ内に効率よく取り込むことができる。
本実施形態では、図7および図8に示すように、ノズル4Bの内管42が外管41内で流入口41D側に寄って配置された点が、第1実施形態と相違する。
内管42は、その軸中心が外管41の軸中心よりも流入口41D側となるように配置されている。そのため、外管側流出口41Aにおける外管41と内管42との間隔G1、G2(図8参照)は、流入口41D側で狭く、流入口41Dの反対側で広くなっている。
これに対し、本実施形態のように、外管41内で内管42を流入口41D側に配置すれば、外管側流出口41Aから流出する溶融チーズの流量を流入口41D側と流入口41Dの反対側とで略同じにすることができる。このため、外管側流出口41Aから流出した溶融チーズを真っ直ぐ落下させることができるので、溶融チーズによってナッツを漏れなく取り込むことができる。
また、外管側流出口41Aから流出する溶融チーズの流量を流入口41D側と流入口41Dの反対側とで略同じにすることができ、溶融チーズを真っ直ぐ落下させることができるので、溶融チーズによってナッツを漏れなく取り込むことができる。
本実施形態では、図9に示すように、ノズル4Cが分散部44を備えた点が、第1実施形態と相違する。
分散部44は、略円錐形状に形成された案内部44Aと、案内部44Aの底部から放射状に延設された放射部44Bとを備えている。分散部44は、内管側流出口42A内に設けられ、放射部44Bの先端部が内管42の内壁に支持されている。
また、ナッツが分散部44によって分散され、溶融チーズに接触する機会が増えるため、ナッツを溶融チーズ内に効率よく取り込むことができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、食品混合装置1は、収容部5に代えて、収容部としての容器を備えてもよい。この場合、容器に収容された合流物を容器から混合部6に流し込んでもよい。
熱処理部7は、第1食品を加熱殺菌しない場合なくてもよい。
供給管33とノズル4との接続方法は、前記実施形態のものに限られず、例えば、ヘルールパッキンやユニオンを介して、ノズル4に供給管33を取り付けてもよい。
外管41および内管42は、直線形状に限られず、曲線形状を有してもよい。
外管41の流入口41Dは、上流端の開口41Bで構成されてもよい。この場合、第1食品は、第2食品と同様に上方から管内に流れ込み、下方に流出する。
分散部44は、第2食品が当たって流れも向きが変わるものであれば、前記実施形態の形状に限られず、例えば、格子形状に形成されてもよい。また、案内部44Aは、三角錐や四角錐等の多角錐形状や、球形状に形成されてもよいし、案内部44Aを設けなくてもよい。また、放射部44Bの数は、前記実施形態のものに限られず、3つ以下でもよいし、5つ以上でもよい。
内管45は、内管42と同様に、外管41内で流入口41D側に寄って配置されてもよい。
Claims (9)
- 食品流出用の二重管型ノズルであって、
第1食品が通過する外管と、
前記外管内に配置され、第2食品が通過する内管とを備え、
前記外管は、前記第1食品が流出する外管側流出口と、当該外管の管壁を貫通し、当該外管内に前記第1食品を流入させる流入口とを備え、
前記内管は、当該内管の下流側端部に前記第2食品が流出する内管側流出口を備え、前記下流側端部が前記外管側流出口から突出し、
前記内管の前記下流側端部は、前記外管の前記流入口側よりも、前記外管を挟んだ前記流入口の反対側の方が前記外管側流出口からの突出長が長く形成されていることを特徴とする二重管型ノズル。 - 食品流出用の二重管型ノズルであって、
第1食品が通過する外管と、
前記外管内に配置され、第2食品が通過する内管とを備え、
前記外管は、前記第1食品が流出する外管側流出口と、当該外管の管壁を貫通し、当該外管内に前記第1食品を流入させる流入口とを備え、
前記内管は、当該内管の下流側端部に前記第2食品が流出する内管側流出口を備え、前記下流側端部が前記外管側流出口から突出し、その軸中心が前記外管の軸中心よりも前記流入口側となるように配置されていることを特徴とする二重管型ノズル。 - 食品流出用の二重管型ノズルであって、
第1食品が通過する外管と、
前記外管内に配置され、第2食品が通過する内管と、
前記第2食品を分散させる分散部とを備え、
前記外管は、前記第1食品が流出する外管側流出口を備え、
前記内管は、当該内管の下流側端部に前記第2食品が流出する内管側流出口を備え、前記下流側端部が前記外管側流出口から突出していることを特徴とする二重管型ノズル。 - 前記第2食品を分散させる分散部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二重管型ノズル。
- 前記外管および前記内管の各々の内部を開放する複数の部材に分解可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の二重管型ノズル。
- 前記外管は、前記外管側流出口を構成する軸方向の一端の開口と、前記軸方向の他端の開口と、当該外管の管壁を貫通し、当該外管内に前記第1食品を流入させる流入口とを備え、
前記外管に着脱可能に設けられ、前記他端の開口を閉塞する蓋体を備えていることを特徴とする請求項5に記載の二重管型ノズル。 - 第1食品と第2食品とを混合させる食品混合装置であって、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の二重管型ノズルと、
前記二重管型ノズルの外管に接続され、前記外管内に前記第1食品を供給する第1食品供給部と、
前記二重管型ノズルの内管に接続され、前記内管内に前記第2食品を供給する第2食品供給部と、
前記二重管型ノズルに対向する位置に配置され、前記二重管型ノズルから流出した前記第1食品および前記第2食品を収容する収容部とを備えていることを特徴とする食品混合装置。 - 第1食品と第2食品とを混合させる食品混合方法であって、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の二重管型ノズルの外管内に前記第1食品を供給するとともに、前記二重管型ノズルの内管内に前記第2食品を供給し、前記二重管型ノズルから前記第1食品および前記第2食品を流出させる工程と、
前記二重管型ノズルから流出した前記第1食品および前記第2食品の合流物を収容する工程と、
前記合流物を混合する工程とを備えていることを特徴とする食品混合方法。 - 内部に固形食品が散在するチーズ類の製造方法であって、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の二重管型ノズルの外管内に溶融チーズを供給するとともに、前記二重管型ノズルの内管内に前記固形食品を供給し、前記二重管型ノズルから前記溶融チーズおよび前記固形食品を流出させる工程と、
前記二重管型ノズルから流出した前記溶融チーズおよび前記固形食品の合流物を収容する工程と、
前記合流物を混合する工程と、
混合された混合物を冷却して固化させる工程とを備えていることを特徴とするチーズ類の製造方法。
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JP2017076653A JP6945327B2 (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | 二重管型ノズル、食品混合装置、食品混合方法、およびチーズ類の製造方法 |
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