JP2008110282A - ラインミキサー - Google Patents

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Harutaka Yamamoto
晴敬 山本
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Abstract

【課題】簡単な構造にしてメンテナンス性および安全衛生を向上させるとともに、混合効果を高めて混合物の生産性を向上させたラインミキサーおよびラインミキサーを含む流体混合装置、ならびに流体混合装置で混合物を迅速に製造する製造方法を提供する。
【解決手段】流路8aが、この流路8aの中途部で最も流路径lが狭くなる狭窄部8dと、管4cの一端部から狭窄部8dに向けて流路径lが縮小する縮小部8cと、狭窄部8dから管4cの他端部に向けて流路径lが拡大する拡大部8fとからなり、縮小部8cの流路8aの長さに対する拡大部8fの流路8aの長さの比が、1〜10の範囲で、かつ狭窄部8dの流路径l3に対する管4cの両端部の流路径l4の比が、1.5〜10の範囲であるラインミキサー4を、複数連結可能に備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、管の内側部に設けた物質の流路で、2以上の物質を均一に混合させるラインミキサーに関し、より詳細には、流路が、この流路の中途部で最も流路幅が狭くなる狭窄部と、管の一端部から狭窄部に向けて流路幅が縮小する縮小部と、狭窄部から管の他端部に向けて流路幅が拡大する拡大部とからなることに関する。
従来の比重差や粘度差が比較的大きい異種流体を通過させて均一混合する混合装置のラインミキサーには、例えば、撹拌装置を有するタンクから移送された流体を1回通過させ、混合状態がまだ不十分な前記流体を、前記タンクに戻して再度撹拌させた後に、再び通過させる要領で、流体が均一に混合されるまで何度も繰り返して通過させるものや、流路にガラスビーズなどの充填剤を充填させて異種流体を混合させる(特許文献1)ものがある。さらには、図4に示すように、円筒体内部中央に挟搾部11を設け、この挟搾部11から両端面に向けて拡径する一対の凹円錐面12を形成した保持筒10内に前記各凹円錐面12との間に流体通路となる所定間隙14を保って一対の円錐台形駒15が対向収容したものを外筒13内に多段に縦列連設し、液流が大径部16から小径部17に向かうときに流体は次第に加圧されると同時に加速され、反対に小径部17から大径部16に向かうときに流体は次第に減圧されると同時に減速されることで、各駒15の円錐面上に激しい乱流を生成させ、この繰返しによって短い混合区間で異種流体を均一に混合する(特許文献2)ものもある。
特開平10−109024号公報 特開平10−33965号公報
しかし、このような流体混合装置のタンクとラインミキサーとの間を何度も循環させて異種流体をラインミキサーで均一に混合させる方法では、混合に要する時間が長くかかり、混合物である製品の生産性が低いことや、タンク内のどの部分の液もラインミキサーを通過する回数を同じにして、タンク内の処理液に偏りをなくす必要があり、ラインミキサーを通過した戻り液とタンク内の液との混合をできるだけ避けるために、タンク内を層流になって液が流下するような特殊なタンク構造および撹拌装置にしなければならず、流体混合装置の製造や改良に手間がかかるという問題があった。また、特許文献1のようなラインミキサー内に充填剤を充填させて異種流体を混合させる方法では、特に処理流体が食品である場合、製品の衛生上などの問題があった。さらに特許文献2に記載のラインミキサーでは、凹円錐面を形成した保持筒内に、さらに凹円錐面との間に流体通路となる所定間隙を保って一対の円錐台形駒が対向収容されてなる混合ユニットを外筒内に多段に縦列連設するので、外筒内に組み込まれる部品点数が多く、ラインミキサーが複雑な構造であり、メンテナンス性が低いとともに、コストアップになるほか、異種流体の流路スペースが狭く、ラインミキサー内で一度に混合処理される異種流体量が少なく、混合物の生産性が低いという問題があった。
そこで、この発明の目的は、簡単な構造にしてメンテナンス性および安全衛生を向上させるとともに、混合効果を高めて混合物の生産性を向上させたラインミキサーおよびラインミキサーを含む流体混合装置、ならびに流体混合装置で混合物を迅速に製造する製造方法を提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、管の内側部に設けた物質の流路で、2以上の前記物質を均一に混合させるラインミキサーにおいて、前記流路が、該流路の中途部で最も流路幅が狭くなる狭窄部と、前記管の一端部から前記狭窄部に向けて前記流路幅が縮小する縮小部と、前記狭窄部から前記管の他端部に向けて前記流路幅が拡大する拡大部とからなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のラインミキサーにおいて、前記縮小部の前記流路の長さに対する前記拡大部の前記流路の長さの比が、1〜10の範囲であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のラインミキサーにおいて、前記狭窄部の前記流路幅に対する前記管の両端部の前記流路幅の比が、1.5〜10の範囲であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のラインミキサーにおいて、前記ラインミキサーを、複数連結可能に備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、撹拌装置により2以上の物質を撹拌させるタンクと、前記撹拌後の前記タンク内容物を、均一に混合させるラインミキサーとを備える物質混合装置において、前記ラインミキサーは、請求項1〜3のいずれかであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、混合物の製造方法において、2以上の物質をタンク内の撹拌装置で撹拌し、ラインミキサーに移送するとともに、前記物質を、前記ラインミキサーを構成する管の内側部に設けた流路の、前記管の一端部から前記流路の中途部で最も流路幅が狭くなる狭窄部に向けて前記流路幅が縮小する縮小部から、前記狭窄部を介して、前記狭窄部から前記管の他端部に向けて前記流路幅が拡大する拡大部の順であって、前記物質が、前記狭窄部を通過する流速に対する前記拡大部の終端部である前記管の他端部を通過する流速の流速比が、0.0025〜0.6の範囲で、任意に連結させた前記ラインミキサーに通過させ、前記物質を迅速に均一混合させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、管の内側部に設けた物質の流路で、2以上の物質を均一に混合させるラインミキサーにおいて、流路が、この流路の中途部で最も流路幅が狭くなる狭窄部と、管の一端部から狭窄部に向けて流路幅が縮小する縮小部と、狭窄部から管の他端部に向けて流路幅が拡大する拡大部とからなるので、流体などの物質に圧縮、せん断、膨張、衝突などの作用を与えて、物質を1回ラインミキサーに通過させるだけで迅速、かつ処理流量を減少させることなく均一混合することができる。従って、混合効果を高めて混合物の生産性を向上させたラインミキサーを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、縮小部の流路の長さに対する拡大部の流路の長さの比が、1〜10の範囲であるので、縮小部の流路で圧縮された物質を拡大部の流路で確実に膨張させて圧力損失を防ぎ、物質に圧縮、膨張などの作用を確実に与えて流体を均一に混合することができる。従って、混合効果を高めて混合物の生産性を向上させたラインミキサーを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、狭窄部の流路幅に対する管の両端部の流路幅の比が、1.5〜10の範囲であるので、流路を通過する物質に、圧縮、せん断、膨張、衝突などの混合作用を最も強く高効率に与えることができる。従って、混合効果を高めて混合物の生産性を向上させたラインミキサーを提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ラインミキサーを、複数連結可能に備えるので、物質の種類や性質に応じて物質への圧縮、せん断、膨張、衝突などの混合作用を増減でき、物質をラインミキサーに1回通過させるだけで、物質が均一混合するとともに、着脱自在なラインミキサー内部を容易に洗浄することができる。従って、簡単な構造にしてメンテナンス性を向上させるとともに、混合効果を高めて混合物の生産性を向上させたラインミキサーを提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、撹拌装置により2以上の物質を撹拌させるタンクと、撹拌後のタンク内容物を、均一に混合させるラインミキサーとを備える物質混合装置のラインミキサーは、請求項1〜3のいずれかであるので、簡単な構造にしてメンテナンス性を向上させるとともに、混合効果を高めて混合物の生産性を向上させたラインミキサーを含む流体混合装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、混合物の製造方法において、2以上の物質をタンク内の撹拌装置で撹拌し、ラインミキサーに移送するとともに、物質を、ラインミキサーを構成する管の内側部に設けた流路の、管の一端部から流路の中途部で最も流路幅が狭くなる狭窄部に向けて流路幅が縮小する縮小部から、狭窄部を介して、狭窄部から管の他端部に向けて流路幅が拡大する拡大部の順であって、物質が、狭窄部を通過する流速に対する拡大部の終端部である管の他端部を通過する流速の流速比が、0.0025〜0.6の範囲で、任意に連結させたラインミキサーに通過させ、物質を迅速に均一混合させることを特徴とするので、流路を通過する物質に、圧縮、せん断、膨張、衝突などの混合作用を高効率に与え、迅速に均一混合させることができる。従って、混合効果を高めて混合物の生産性を向上させた混合物の製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図1は、本発明のラインミキサーを含む物質混合装置の一例を示す概略模式図、図2は本発明であるラインミキサーの断面側面図、図3は複数連結させたラインミキサーの断面側面図を示す。
この例の物質混合装置1は、図1に示すように、比重や粘度などが異なる流体や固形物など2種以上複数の物質を導入して、貯留するとともに撹拌させる密閉式などのタンク2に、前記物質を移送する移送管3の一端が接続され、この移送管3の他端には、撹拌した物質を均一に混合させるラインミキサー4が連設されており、移送管3の中途部には、タンク2内の内容物をラインミキサー4に移送するためのポンプ5が設けられる。なお、移送管3の中途部には、図示しないが、例えば、物質中の気泡を除去する脱気装置や加温された物質を冷却させるための熱交換器などを設けてもよい。また、この物質混合装置1は、処理中の物質の酸化や異物混入を防止するために全て密閉されたインラインにすることが好ましい。
そして、タンク2内には、例えばホモミキサーやディスパーミキサーあるいは格子状パドル型などの撹拌翼6aを装備した撹拌装置6が設けられる。また、タンク2の外周には保温用の例えば温水循環ジャケットやヒーターなどを巻きつけてもよい。
次いで、本願発明の特徴であるラインミキサー4について説明する。このラインミキサー4の物質入口側4aには前述した移送管3の一端および、ラインミキサー4の物質出口側4bには、処理を終えて均一混合された混合物の搬出管7の一端が、それぞれ略同一径で接続される。
そして、ラインミキサー4は、図2に示すような例えばステンレス製で円筒などの形状を有する管4cにより構成され、このラインミキサー4を単体で用いる場合や、図3に示すようにラインミキサー4を複数一列に連結させて使用される。なお、ラインミキサー4は、ステンレス製に限られないが、錆びにくい材質が好ましく、さらに円筒管に限定されるものではなく、他の形状を有する管であってもよい。
このラインミキサー4は、管4cの内側部に設けた流体の流路8aが、円筒管の一端部8b(流体入口側、上手側)から流路8aの中途部に向けて流路径lが円錐状に縮小する縮小部8cと、流路8aの中途部であって縮小部8c端部の狭窄部8dから管4cの他端部8e(流体出口側、下手側)に向けて流路径lが円錐状に拡大する拡大部8fとから構成される。このような構成により、縮小部8cおよび拡大部8fの流路径が、ラインミキサー4の流路8aを通過させる物質に、圧縮、せん断、膨張、衝突などの作用を与えて物質の混合効果を高めることができる。なお、流路8aは管4cの構造および物質の流れから円錐状が好ましいが、この円錐状に限定されることはなく、例えば縮小部および拡大部を有する多角状であってもよい。
上記の縮小部8cと、拡大部8fとを有する流路8aは、空洞を有さない円柱体の内側部に上述した流路8aを切削して貫設させたり、例えば管4cの内側部空洞に、外筒部とともに流路lが前記した縮小部8cと、拡大部8fとからなる管を挿入して設けてもよい。
また、流路8aの縮小部8cである管4cの一端部8bから狭窄部8dまでの円錐軸心部の水平距離l1に対する、流路8aの拡大部8fである狭窄部8dから管4aの他端部8eまでの円錐軸心部の水平距離l2の比は、1〜10、より好ましくは1.3〜5にして、拡大部8fの流路8a(円錐軸心部の水平距離l2)が縮小部8cの流路8a(円錐軸心部水平距離l1)よりも長く設けられる。このように構成することで、縮小部8cの流路8aで圧縮された物質を拡大部8fの流路8aで確実に膨張させて圧力損失を防ぎ、物質に上述した圧縮、膨張などの作用を確実に与えて物質を均一に混合することができる。
さらに、狭窄部8dの流路径l3(幅)に対する管4cの両端部である、物質の管4cへの出入口の流路径l4(幅)の比が、1.5〜10、より好ましくは2〜5であり、このような構成にすることで、流路8aを通過する物質に、圧縮、せん断、膨張、衝突などの混合作用を最も強く高効率に与えて、物質を均一に混合することができる。
なお、上記してきた数値は、物質の性質や物質混合装置1の大きさなどによって、適宜設計変更される。
このような縮小部8cと、拡大部8fとから成る流路8aを内側部に有するラインミキサー4を、ねじやボルトなどの連結部材9aにより連結部9bなどを介して複数個一列に連結させて、ラインミキサー4が構成される。このようにすることで物質の種類や性質に応じてラインミキサー4の流路8a内で処理される物質に及ぼす圧縮、せん断、膨張、衝突などの混合作用を増加させて繰り返し行わせることができ、物質をラインミキサー4に1回通過させるだけで物質の均一な混合が可能となり、従来のようにラインミキサーを通過させ、混合不十分で処理された物質をタンクに戻した後、再度ラインミキサーで混合させる処理を、物質が均一に混合されるまで10回〜20回程度、もしくはそれ以上の回数による長時間の循環をさせることなく、混合物を迅速に製造することができる。
さらに、複数のラインミキサー4を、上述したねじやボルトなどの連結部材9aにより着脱自在に一列に連結させることができる。このような構成にすることで、上述同様に物質の種類や性質に応じて混合作用を増減することができ、混合物を迅速に製造することができるほか、連結しているラインミキサー4を個々に脱着し、それぞれラインミキサー4の内部を容易に洗浄することができ、ラインミキサー4のメンテナンス性および安全衛生を向上させることができる。
なお、ラインミキサー4の連結数は、好ましくは2個〜6個であるが、物質の種類や性質、物質混合装置1の大きさおよび物質の処理量などによって、適宜変更される。
ここで、ラインミキサー4を含む物質混合装置1を用いることで、液体などの流体原料に固形物などの原料を混合させて、ドレッシングやヨーグルト、マヨネーズなどの食品を迅速に製造できるが、ここでは、例えばドレッシングを製造する方法について前述した図1〜3を用いて説明する。まず、図1に示すように、タンク2内に、ドレッシングの原料となる規定量の、例えば水や醸造酢、酸味料、香辛料、乳化剤、安定剤など異種の流体および固形物などを投入して攪拌翼6aにより撹拌溶解させた後、植物性油脂を加え、これら原料を85℃〜95℃に加熱し、この温度で5〜15分保持して殺菌する。
その後、タンク2内の原料液は、ポンプ5により移送管3を介してラインミキサー4に送液される際、移送管3の中途部に設けられた不図示の熱交換器などにより30℃〜70℃に冷却され、さらに不図示の脱気装置などにより原料液に混入した空気を外部に放出させる。なお、タンク2で水溶解系の原料(水や醸造酢、酸味料、香辛料、乳化剤、安定剤など)を調製し、不図示の別タンクで油脂系の原料(植物性油脂など)を調製したこれら2以上の物質を、製品組成に基づいて両タンクから一定比率で定量的にラインミキサー4内に供給することもできる。また、脱気装置をタンク2に付設して原料の脱気処理をタンク内で行ってもよい。
そして、図3に示すように、ラインミキサー4内に導入された原料液は、例えば3個のラインミキサー4が一列に連結されているラインミキサー4の、タンク2側であって、ラインミキサー4で最も上流側に位置するラインミキサー4´の一端部8bから流路径lが縮小した縮小部8cの流路8aを通過する際、狭窄部8dまでの間に圧縮などの混合作用が付加される。
次いで、圧縮された原料液は、狭窄部8dの流路8aを通過する際、せん断や衝突などの混合作用が付加された後、狭窄部8dからラインミキサー4´の他端部8eまでの流路径lが拡大した拡大部8fの流路8aを通過するときに、膨張などの混合作用が付加される。なお、拡大部8fの流路8aの流路距離l2が、縮小部8cの流路8aの流路距離l1よりも長いので、圧縮された処理液が拡大部8fの流路8aで確実に膨張などの混合作用を受けることが可能となる。
このようなラインミキサー4´内で原料液に付加される圧縮、せん断、衝突、膨張などの混合作用が、ラインミキサー4´を通過した原料液に、例えば図3に示すようにラインミキサー4´に連結されるラインミキサー4´´およびラインミキサー4´´に連結されるラインミキサー4´´´などで再度連続的に繰り返し付加されることにより、原料液が均一に混合される。
そして、原料液が、これらラインミキサー4´、ラインミキサー4´´およびラインミキサー4´´´などを連結して構成されるラインミキサー4内で均一に混合され、ドレッシングになった混合物である流体は、製品として搬出管7から搬出され、不図示の充填・包装工程へ移送される。
このように、ラインミキサー4が複数連結して構成されるラインミキサー4内において、混合作用が、例えばラインミキサー4´、ラインミキサー4´´およびラインミキサー4´´´などの各ラインミキサーを通過する原料液に連続的に繰り返し付加されることにより、タンク2からの原料液をそのままラインミキサー4に1回通過させるだけで、原料液を迅速に均一混合させることができ、従来のように原料液をラインミキサーに通過させる際、ラインミキサー内に充填剤を用いたり、または原料液量を減少させたり、もしくはラインミキサーに1回通過させ混合不十分な原料液をラインミキサーの前処理工程である撹拌装置を有するタンクに戻して撹拌させた後に、再度ラインミキサーに送液して混合させる操作を原料液が均一に混合されるまで何度も繰り返し行わせる必要がなく、混合液の安全衛生および生産性を極端に向上させることが可能となった。
また、ラインミキサー4は、前述したように、ねじやボルトなどの連結部材9aにより連結部9bを介して着脱自在に一列に連結させることができる。このような構成にすることで、製造するドレッシングなど食品の種類による原料液の種類や性質に対応させてラインミキサー4内での原料液に与える混合作用をラインミキサー4の連結数により増減することができ、原料液が均一混合する最少連結数(連結させない1個のラインミキサー4を用いてもよい)のラインミキサー4にその原料液を通過させ、混合物であるドレッシングなどの製品を最速に製造することができるほか、連結しているラインミキサー4を個々に脱着し、それぞれラインミキサー4の内部を容易に洗浄でき、特に食品の原料液を混合するラインミキサー4内を常に清潔な状態に保てるため、安全衛生を向上させることができる。なお、ラインミキサー4の連結部9bを、溶接により連結することもできる。
なお、本発明のラインミキサー4を含む物質混合装置1は、液体などの流体と固形物との混合物である食品の製造に限定されず、食品以外であって、気体どうしまたは液体と気体、さらには液体と気体と固形物といったような流体どうしもしくは流体と固形物の製造にも用いることができる。
以上、詳述したように、この例のラインミキサー4は、流路8aが、この流路8aの中途部で最も流路径l(流路幅)が狭くなる狭窄部8dと、管4cの一端部から狭窄部8dに向けて流路径lが縮小する縮小部8cと、狭窄部8dから管4cの他端部に向けて流路径lが拡大する拡大部8fとからなり、流路8aの縮小部8cである管4cの一端部8bから狭窄部8dまでの円錐軸心部の水平距離l1(縮小部8cの流路8aの長さ)に対する流路8aの拡大部8fである狭窄部8dから管4cの他端部8eまでの円錐軸心部の水平距離l2(拡大部8fの流路8aの長さ)の比が、1〜10の範囲で、かつ狭窄部8dの流路径l3(流路幅)に対する管4cの両端部の流路径l4(流路幅)の比が、1.5〜10の範囲であるとともに、複数連結可能に備えるものである。加えて、比重や粘度などが異なる液体などの流体および固形物(2以上の物質)などをタンク2内の撹拌装置6で撹拌し、ラインミキサー4に移送するとともに、流体および固形物などを、ラインミキサー4を構成する管4aの内側部に設けた流路8aの、管4cの一端部から流路8aの中途部で最も流路径l(流路幅)が狭くなる狭窄部8dに向けて流路径lが縮小する縮小部8cから、狭窄部8dを介して、狭窄部8dから管4cの他端部に向けて流路径lが拡大する拡大部8fの順であって、流体および固形物などが、狭窄部8dを通過する流速に対する拡大部8fの終端部である管4cの他端部を通過する流速の流速比が、0.0025〜0.6の範囲で、任意に連結させたラインミキサー4に通過させ、流体および固形物などを迅速に均一混合させる。
本発明のラインミキサーを含む物質混合装置の一例を示す概略模式図である。 本発明であるラインミキサーの断面側面図である。 複数連結させたラインミキサーの断面側面図である。 従来のラインミキサーの断面側面図である。
符号の説明
1 物質混合装置
2 タンク
3 移送管
4 ラインミキサー
4a 物質入口側
4b 物質出口側
4c 管
5 ポンプ
6 撹拌装置
6a 撹拌翼
7 搬出管
8a 流路
8b 一端部
8c 縮小部
8d 狭窄部
8e 他端部
8f 拡大部
9a 連結部材
9b 連結部
l,l3,l4 流路径
l1,l2 水平距離

Claims (6)

  1. 管の内側部に設けた物質の流路で、2以上の前記物質を均一に混合させるラインミキサーにおいて、
    前記流路が、該流路の中途部で最も流路幅が狭くなる狭窄部と、
    前記管の一端部から前記狭窄部に向けて前記流路幅が縮小する縮小部と、
    前記狭窄部から前記管の他端部に向けて前記流路幅が拡大する拡大部と、
    からなることを特徴とするラインミキサー。
  2. 前記縮小部の前記流路の長さに対する前記拡大部の前記流路の長さの比が、1〜10の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のラインミキサー。
  3. 前記狭窄部の前記流路幅に対する前記管の両端部の前記流路幅の比が、1.5〜10の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のラインミキサー。
  4. 前記ラインミキサーを、複数連結可能に備えることを特徴とする、請求項1に記載のラインミキサー。
  5. 撹拌装置により2以上の物質を撹拌させるタンクと、
    前記撹拌後の前記タンク内容物を、均一に混合させるラインミキサーと、
    を備える物質混合装置において、
    前記ラインミキサーは、請求項1〜3のいずれかであることを特徴とする物質混合装置。
  6. 混合物の製造方法において、
    2以上の物質をタンク内の撹拌装置で撹拌し、ラインミキサーに移送するとともに、前記物質を、前記ラインミキサーを構成する管の内側部に設けた流路の、前記管の一端部から前記流路の中途部で最も流路幅が狭くなる狭窄部に向けて前記流路幅が縮小する縮小部から、前記狭窄部を介して、前記狭窄部から前記管の他端部に向けて前記流路幅が拡大する拡大部の順であって、前記物質が、前記狭窄部を通過する流速に対する前記拡大部の終端部である前記管の他端部を通過する流速の流速比が、0.0025〜0.6の範囲で、任意に連結させた前記ラインミキサーに通過させ、前記物質を迅速に均一混合させることを特徴とする混合物の製造方法。
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