JP6538385B2 - 食品計量装置および冷凍食品の製造方法 - Google Patents

食品計量装置および冷凍食品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、うどん、そば、スパゲティなどの茹麺や、くず餅、わらび餅、みかんおよびぶどうなどの果物、コーン、糸こんにゃくなどの紐状食品を、一定量ずつ計量して取り出す食品計量装置および冷凍食品の製造方法に関する。
量産されたうどん、そば、スパゲティなどの茹麺を、予め定める一定容積ごとに取り分けるため、従来から、玉取機とも呼ばれる食品計量装置が用いられる。従来技術の食品計量装置は、麺生地を茹上げるボイル装置から供給される茹麺を収容するホッパと、ホッパの下方に配設される計量容器とを備え、水とともに茹麺がホッパへ投入され、ホッパの流出口から流出させる茹麺を、下方の計量容器に充満させることによって、計量容器の容積に基づき、一定容積ずつ計り取る。計り取られた茹麺は、計量容器から、後続の搬送バケットなどへ排出される。
従来技術の食品計量装置およびこれを用いる冷凍食品の製造方法では、ホッパ内に水とともに収容される茹麺が紐状の形態であるため、水中で互いに絡まり易く、絡まった状態になると、茹麺が流出口から流出されにくくなるという問題がある。この問題を解決する手段として、特許文献1に記載の食品計量装置では、ホッパ内に揺動する撹拌棒を設けている。この撹拌棒は、ホッパ内の上方に設けた回転軸に一端部が連結され、他方の端部である自由端がホッパ内で流出口の近傍を揺動するように構成されるものである。特許文献1の食品計量装置は、撹拌棒の自由端をホッパ内で適当な速度で揺動させることによって、流出口近傍の茹麺を引きほぐして引き揃えることができるから、茹麺が絡み合ったり塊を形成したりすることが防止され、茹麺の流出口からの円滑な流出状態を維持できるという効果を発揮する。
実開昭51−71891号公報
従来技術では、ボイル装置から供給される茹麺がホッパに投入されると、一時的に、ホッパ内の麺の密度が増大する。ホッパ内の麺の密度が増大すると、流出口からの茹麺の流出状態が変化し、その結果、計量容器が計り取る茹麺の容量が変動するから、計量誤差が大きくなるとともに、長さ10cm以下の短麺の発生を抑制することができないという問題がある。特許文献1の従来技術は、ホッパ内の茹麺が絡まりあうのを阻止するが、ホッパ内の茹麺密度の変動を抑制することができず、計量誤差を少なくして短麺の発生を抑制し、より高い計量効率で、より短麺の発生が少ない商品品位で計量することができる食品計量装置および冷凍食品の製造方法が求められている。
本発明の目的は、茹麺など紐状の食品のホッパ内の密度が変動するのを抑制して、食品の計量誤差を小さくし、短麺の発生を抑制することができる計量効率の向上された食品計量装置および冷凍食品の製造方法を提供することである。
本発明は、食品と液体とを収容する箱状の払出しホッパであって、食品と液体とが流出可能な払出し流出口が底部に形成される払出しホッパと、
前記払出しホッパの下方に配設され、前記払出し流出口に連通する入側開口から流入した食品および液体を、前記入側開口よりも小径の出側開口から流出させる逆円錐台状の流路を規定する周壁部を有する筒状の流路構成部材であって、
前記周壁部は、該周壁部を貫通し、該周壁部の外周面から内周面に向けて前記入側開口側に延びる複数の第1噴射孔と、前記出側開口付近に位置しかつ前記流路構成部材の軸線に垂直な平面内において、前記周壁部を貫通し、該軸線を通る直線と予め定める角度を成して交差する直線状の複数の第2噴射孔とを有し、
前記周壁部の高さが前記入側開口の直径よりも小さい流路構成部材と、
前記流路構成部材の外周面に液体を加圧状態で供給することによって、前記第1噴射孔および前記第2噴射孔から前記入側開口に向かって液体を噴射させる液体供給手段と、
前記流路構成部材の下方に配設され、前記出側開口から流出された食品および液体が供給される計量手段であって、
前記出側開口に連通し、該出側開口から流出された食品および液体が流入する上部開口と、液体を通過させかつ食品の通過を阻止する複数の透孔とを有し、予め定める容積の食品を収容可能な計量容器と、
前記各透孔から液体を通過させて前記計量容器に収容されている食品を排出する排出部とを有する計量手段と、を含むことを特徴とする食品計量装置である。
また本発明は、前記払出しホッパの上方に配設され、食品を収容する食品収容部を有し、該食品収容部に収容された食品を垂下排出させる食品排出手段と、
前記食品排出手段と前記払出しホッパとの間に配設され、該食品排出手段から排出された食品が収容される箱状の受入れホッパであって、該食品が流出可能な受入れ流出口が底部に形成され、前記食品排出手段から排出された食品が収容されると、前記受入れ流出口から食品を、前記払出しホッパに流出させる受入れホッパと、
前記払出しホッパ内に、予め定める液位が維持されるように液体を供給する給液手段と、をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記受入れホッパと前記払出しホッパとの間に配設され、前記受入れホッパの前記受入れ流出口から流出された食品および液体を前記払出しホッパに導く案内シュートをさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記案内シュートは、
前記受入れ流出口前記払出しホッパにわたって延びる断面凹状のシュート本体であって、底部に液体を通過させかつ食品の通過を阻止する液抜き部を有するシュート本体と、
前記液抜き部を通過した液体を前記受入れホッパへ供給する還流手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、前記受入れホッパは、前記食品排出手段から排出された食品が該受入れホッパに流入されたとき、前記受入れホッパ内の予め定める液位を越えるオーバーフロー液を、前記案内シュートに導く案内手段を備えることを特徴とする。
また本発明は、前記受入れホッパに設けられ、該受入れホッパ内で揺動される棒状体から成る撹拌部材を有する撹拌手段を、さらに含むことを特徴とする。
本発明は、前記食品計量装置によって食品を計量する計量工程と、
前記計量工程で計量した食品を冷凍して、冷凍食品を得る冷凍工程と、を含むことを特徴とする冷凍食品の製造方法である。
また本発明は、前記食品は、茹麺であることを特徴とする。
本発明によれば、払出しホッパと計量手段の計量容器との間に、高さが入側開口の直径よりも小さい円錐台状の内周面を有する流路構成部材が設けられるので、第1噴射孔から噴射される液体の噴射流によって、払出しホッパの払出し流出口から流路構成部材の入側開口を経て流路構成部材内へ流れ込む食品が流動化されて分散し、出側開口から計量容器内に流出する流速の大きな流れによって、食品を高速で、目詰まりすることなく計量容器内に供給することができる。
また、流路構成部材の出側開口が入側開口よりも小径であるので、計量容器内に食品が満たされたとき、計量容器の上部開口と流路構成部材の出側開口とにわたって存在する食品の数または量が少なくなり、これによって計量時に発生する食品の破断物の発生量を減少させて商品品位を向上することができるとともに、計量誤差を小さくして、計量精度を向上することができる。
た、周壁部の出側開口付近に、流路構成部材の軸線に垂直な平面内において、該軸線を通る直線と予め定める角度を成す第2噴射孔が形成されるので、流路構成部材の出側開口から流出する液体および食品を流路構成部材の軸線まわりに回転させて渦流を形成し、出側開口から流出する食品を軸線の周囲に引寄せ、食品が流路構成部材の出側開口が形成される部分に接触することを抑制し、円滑に計量容器内へ排出させることができる。これによって、食品の、流路構成部材の出側開口が形成される部分との接触による損傷を防ぐとともに、食品の排出速度を上昇させ、計量効率を向上することができる。
また本発明によれば、受入れホッパを払出しホッパの上流側に配設したので、食品排出手段から間欠的に投入される茹麺など紐状の食品を受入れホッパで一時的に貯留することによって、食品を払出しホッパへ連続的に一定流量で供給される状態に変換することができる。したがって、払出しホッパ内における食品密度の変動が抑制されるので、払出しホッパ内の食品の貯留状態が安定し、その結果、払出しホッパから計量手段への食品の流出状態が安定するので、計量誤差を抑えることができる。
また本発明によれば、受入れホッパの受入れ流出口から液体とともに流出する食品を払出しホッパに導く案内シュートを配設したので、食品を受入れホッパから払出しホッパへ直接流入させる場合と比べ、受入れホッパと払出しホッパの配置の自由度を大きくできる。よって、食品計量装置の設計が容易になる。
また本発明によれば、案内シュートのシュート本体の底部に液抜き部を設けるとともに、液抜き部を通過した液体を受入れホッパへ供給する還流手段を備えるので、受入れホッパから流出した液体の一部を受入れホッパ内へ戻せるから、受入れホッパ内を予め定める液位に維持するために補給する液体の使用量を節減することができる。
また本発明によれば、受入れホッパが、オーバーフロー液を案内シュートに導く案内手段を備えるから、オーバーフロー液を、食品を案内シュート内で円滑に移動させるのに利用できるので、オーバーフロー液を有効利用することができる。案内シュートが還流手段を備える場合は、オーバーフロー液の一部を受入れホッパに戻すことができるので、液体の使用量の節減を図れる。
また本発明によれば、受入れホッパが撹拌手段をさらに含むので、受入れホッパ内に貯留される茹麺など紐状の食品が絡み合うことが阻止され、流通状態の安定化を図れる。また、予めほぐされた状態で食品が払出しホッパへ移送されるから、払出しホッパ内での食品の絡まり合いを抑制できる。
本発明によれば、前記食品計量装置によって計量された食品を冷凍して凍結させることによって冷凍食品が製造されるので、食品の短片が少なく、商品品位の高い冷凍食品を高精度で効率よく得ることができる。
また本発明によれば、前記食品が茹麺であるので、短麺が少なく、商品品位の高い冷凍麺を高精度で効率よく得ることができる。
本発明に係る食品計量装置10を備える食品処理設備1の簡略化した側面図である。 第1ホッパ11および案内シュート30付近の断面図である。 第1ホッパ11の第1流出口12付近を拡大して示す断面図である。 第1ホッパ11の第1流出口12付近を上方から見た平面図である。 第2ホッパ20の平面図である。 第2ホッパ20の一部と計量手段40とを示す側面図である。 図6の左方から見た第2ホッパ20の一部および計量手段40の正面図である。 計量手段40の移動手段50による動作を説明する側面図であって、図8(1)は計量手段40が第1位置P1に配置された状態を示し、図8(2)は計量手段40が第2位置P2に配置された状態を示すものである。 食品計量装置10に備えられる流入案内手段80および計量容器41付近の拡大断面図である。 流路構成部材91の断面図である。 図10の切断面線XI−XIから見た断面図である。 流入案内手段80による茹麺の計量容器41への流入状態を説明するための断面図であり、計量容器41に茹麺が充填される前の流入状態を示す。 流入案内手段80による茹麺の計量容器41への流入状態を説明するための断面図であり、計量容器41に茹麺が充填されて満たされた状態における流入状態を示す。 比較例1,2の流入案内手段80aおよび計量容器41付近の拡大断面図である。 流路構成部材91aの断面図である。 図14の切断面線XVI−XVIから見た断面図である。 本発明の他の実施形態に係る食品処理設備1Aを示す簡略化した側面図である。
以下の実施形態において、計量処理する対象の食品として、うどん、そば、スパゲティなどの茹麺に適用した場合について説明する。なお本発明は、茹麺以外に、くず餅、わらび餅、みかんおよびぶどうなどの果物、コーン、糸こんにゃくなど紐状の食品の計量に適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る食品計量装置10を備える食品処理設備1を示す簡略化した側面図である。なお、本実施形態の食品計量装置10を備える食品処理設備1は、食品である茹麺を1食分ずつ計量して同時に複数食分(たとえば8食分)を排出する計量工程と、その後、後続の冷凍装置に搬入して冷凍して凍結させ、冷凍食品である冷凍麺を製造する冷凍工程とを繰り返す冷凍食品の製造方法を実施するために用いられる。本実施形態においては、一例として、8食分を同時に計量する食品計量装置10について説明するが、特に限定されるものではなく、2つの計量容器41を備えて1食分だけを計量する1連式の他、2食分〜8食分、12食分、…を計量する2連式〜8連式、12連式、…など、希望する計量速度などに応じて適切な玉取り個数を計量することができるように、後述の計量容器41および流入案内手段80が設置されてもよい。
食品処理設備1は、ボイル装置2によって、うどん、そば、スパゲティなどの麺生地を茹で上げて製造した茹麺を、後続の冷凍装置や梱包装置などの後続処理設備へ、予め定める容積ずつに計量した状態で供給するためのものであり、たとえば食品加工工場内の床Fなどに設置される。
食品処理設備1は、茹麺を量産するボイル装置2と、茹麺を一定容積ずつ計り取って分割する食品計量装置10と、分割された茹麺を後続の冷凍装置や包装装置などへ搬出する食品搬出手段6とを含んで構成される。食品計量装置10、および食品搬出手段6は、横枠部材7aおよび縦枠部材7bによって床Fの上に組み立てられる基台7に設置される。
ボイル装置2は、たとえば、麺生地が収容される茹籠3と、熱湯を貯留するボイル槽とを有し、複数食分の麺生地が収容される茹籠3を、ボイル槽の熱湯に予め定める時間浸漬させることによって、複数食分の茹麺を製造する。製造された茹麺は、茹籠3を軸回りに反転させることによって放出され、搬出シュート4などを介し、食品計量装置10の搬入側へ移送される。
食品計量装置10におけるボイル装置2から茹麺が供給される搬入側には、食品排出手段5が備えられる。食品排出手段食品排出手段5は、たとえば、基台7の搬入側に起立状態に設けられる支持フレーム5dと、支持フレーム5dの上下に配置した2つのスプロケットホイール5aと、スプロケットホイール5a間に架け渡されるチェーン5bと、チェーン5bに連結されるバケット5cなどの食品収容部と、これらの駆動手段とから成るバケットコンベアが用いられる。食品排出手段5は、バケット5cの降下位置でボイル装置2から茹麺を受け取り、バケット5cの上昇位置で茹麺を垂下排出して食品計量装置10の受入れホッパである第1ホッパ11に投入する。
食品計量装置10は、搬出シュート4から払い出された茹麺を上方へ搬送する食品排出手段5、食品排出手段5の下方に配設され、排出された茹麺が投入される受入れホッパである第1ホッパ11、第1ホッパ11から茹麺が移送される払出しホッパである第2ホッパ20、茹麺を第1ホッパ11から第2ホッパ20へ導く案内シュート30、第2ホッパ20の下方に配設され、予め定める容積の茹麺を計量したのち、これを排出する計量手段40と、流入案内手段80を含む。
食品計量装置10の搬出側に配設される食品搬出手段6は、食品計量装置10から排出される一定容積に分割された茹麺を、後続の冷凍装置や包装装置などへ搬送するためのものである。たとえば、基台7に配設される複数のスプロケットホイール6aと、各スプロケットホイール6a間に架け渡されるチェーン6bと、チェーン6bに連結され、計量手段40から一定容積ずつに分割された状態で排出される茹麺を収容する複数の搬送バケット6cとを備えてなるバケットコンベアが用いられる。
図2は、食品計量装置10の第1ホッパ11および案内シュート30付近の断面図、図3は、第1ホッパ11の第1流出口12付近を拡大して示す断面図、図4は、第1流出口12付近を上方から見た平面図である。
第1ホッパ11は、茹麺をたとえば水道水である液体とともに収容可能な箱状体から成る。本実施形態の第1ホッパ11は、底部11aが、一方の側壁部11bに向かって下り勾配となる傾斜面を有し、かつ側壁部11bに近接する位置で最も低くなり、この最も低い位置に受入れ流出口である第1流出口12が設けられる。
また第1ホッパ11には、第1ホッパ11内で予め定める液位Hを越えるオーバーフロー液を、第1ホッパ11から排出し、案内シュート30へ導くオーバーフロー管から成る案内手段13が備えられる。案内手段13によって、第1ホッパ11内の液位は、液位Hを越えないように保持される。
さらに第1ホッパ11には、回動軸14aによって支持され、第1ホッパ11内で揺動される棒状体から成る撹拌部材14bを有する撹拌手段14が設けられる。撹拌部材14bは、複数の棒状体を、間隔を空けて回動軸14aに連結したものである。回動軸14aの位置は、第1流出口12の上方領域とすることが好ましい。撹拌手段14は、回動軸14aを駆動して、撹拌部材14bを第1ホッパ11内で揺動させることによって、第1ホッパ11内に水とともに収容される茹麺を引きほぐし、茹麺どうしが絡まりあうのを阻止している。
食品計量装置10は、第1ホッパ11内に液体を補給して、第1ホッパ11内の液位を予め定める液位に維持するための給液手段15が備えられる。第2ホッパ20にも、液体を補給して、第2ホッパ20内を予め定める液位に維持するための給液手段が備えられる。
案内シュート30は、第1ホッパ11の第1流出口12から液体とともに流出する茹麺を、第2ホッパ20へ導くためのものであって、第1流出口12から第2ホッパ20にわたって延びる断面凹状のシュート本体31を有し、シュート本体31は、その底部に液体を通過させかつ茹麺の通過を阻止する液抜き部32が設けられるとともに、液抜き部32を通過した液体を第1ホッパ11へ供給する還流手段33を備えている。シュート本体31の底部は、第2ホッパ20へ向かって下り勾配の傾斜面になされている。
液抜き部32は、ストレーナであって、シュート本体31に形成される透孔またはスリットによって実現されてもよく、シュート本体31に形成した窓部に、別途製作したスリット部材などを嵌着させる構造としてもよい。還流手段33は、たとえば、液抜き部32と第1ホッパ11の上部開口とを連絡するホースなどの管路34と、管路34の途中に設けられるポンプ35とで構成される。
図3および図4に示すように、第1ホッパ11の第1流出口12の口径Dは、第1ホッパ11から液体とともに流出する茹麺の流出量が一定となるように設定される。第1流出口12の口径Dは、第1ホッパ11の容量、オーバーフローによって維持させる液位H、茹麺の種類などに基づいて設定される。本実施形態では、たとえば茹麺の種類がうどんの場合、口径Dは20mm以上100mm以下の範囲で設定され、好ましくは30mm以上50mm以下の範囲で設定される。液体としては、常温の水道水、食品に適切な温度に温度調整した冷却水、食品に適切な温度に温度調整した温水の他、殺菌剤などの薬液を混合した液体であってもよい。
第1流出口12は、茹麺の流出を案内する筒部12bを有してもよい。この筒部12bの軸方向の長さは、10mm以上30mm以下の範囲とするのが好ましい。10mm未満では茹麺の案内機能が十分に発揮されず、30mmを超えると茹麺に対する流動抵抗が大きくなって、円滑な流出が損なわれる。さらに、第1ホッパ11に設けられる第1流出口12の開口縁部12aは、面取りを施して湾曲面に形成してもよい。これによって、茹麺が通過するときに損傷を受けるのが抑制される。開口縁部12aに形成する湾曲面の曲率半径Rは、たとえばR=2mm以上10mm以下の範囲で決められる。なお、第1流出口12は、該第1流出口12の中心軸線に垂直な断面形状が、円形のほか、楕円形、長方形、正方形や正六角形などの正多角形、その他の多角形状であってもよい。
図5は第2ホッパ20の平面図、図6は、第2ホッパ20の一部とその下方に配設される計量手段40を示す側面図、図7は、図6の左方から見た第2ホッパ20の一部および計量手段40の正面図である。
第2ホッパ20は、茹麺を液体中に浸漬させた状態で収容可能な箱状体から成る。本実施形態では、第2ホッパ20の底部21は、水平な第1底部21aと、第1底部21aに向かって異なる下り勾配を有する第2底部21b,第3底部21cおよび第4底部21dを有している。第1底部21aには、複数の開口を含む払出し流出口である第2流出口22が設けられる。各第2流出口22は、茹麺が円滑に流出するように、第1底部21aに形成した、下方に向かって小径となる逆円錐台状の凹部の最下部に形成される。このような第2ホッパ20は、金属、好ましくはステンレス鋼から成る。
本実施形態の第2流出口22は、予め定める間隔をあけて列を成して形成される複数の開口から成る第1流出部22aと、この第1流出部22aと平行に列を成して予め定める間隔をあけて形成される複数の開口から成る第2流出部22bとを有する。本実施形態では、第1流出部22aおよび第2流出部22bは、それぞれ4つの開口を含んで成る。
第2ホッパ20には、第2ホッパ20内で揺動される棒状体から成る撹拌部材24を有する撹拌手段26が設けられる。撹拌部材24は、軸受部25によって両端部が支持される回動軸23に、複数の棒状体を、間隔を空けて連結したものである。回動軸23の位置は、第2流出口22の上方領域とすることが好ましい。本実施形態では、第1流出部22aと第2流出部22bとの中間位置の上方に、回動軸23が位置している。撹拌手段26は、回動軸23を駆動して、撹拌部材24を第2ホッパ20内で揺動させることによって、第2ホッパ20内に水とともに収容される茹麺を引きほぐし、茹麺どうしが絡まりあうのを阻止している。回転軸23および撹拌部材24は、ステンレス鋼から成る。
図6および図7に示すように、計量手段40は、第2ホッパ20の第2流出口22から液体とともに流出する茹麺を一定容積に計り取るためのものであって、液体を通過させかつ茹麺の通過を阻止する複数の透孔を有し、予め定める容積の茹麺を収容する複数の計量容器41と、計量容器41をX方向に移動させる移動手段50と、茹麺の排出部を含み、移動手段50による移動位置によって、計量容器41を、第2流出口22から流出した茹麺と液体とを流入させる状態と、収容された茹麺を排出させる状態とに切り替えるシャッタ手段60とを含む。
各計量容器41は、下方に向かって大径となる円錐台状の上部容器41aと、円筒状の下部容器41bとの組み合わせからなり、上部容器41aは上面部に第2流出口22に連通可能な開口を規定する上開口部42を有し、下部容器41bは下面部に下方に開放する下開口部43を有する。計量容器41は、透水性を有し、かつ茹麺の通過を阻止する大きさの多数の透孔であるスリットを有する部材から形成されている。
図6に示すように、本実施形態の計量手段40は、移動手段50による移動方向Xに沿って水平に列を成すように配設した第1〜第4計量容器41A〜41Dを有する。各第1〜第4計量容器41A〜41Dは、上記計量容器41から成る。第1計量容器41Aに第2計量容器41Bが隣接し、第1計量容器41Aとは反対側で第2計量容器41Bに隣接して第3計量容器41Cが配設され、第2計量容器41Bとは反対側で第3計量容器41Cに隣接して第4計量容器41Dが配設される。
第1計量容器41Aと第3計量容器41CとのX方向の間隔と、第2計量容器41Bと第4計量容器41DとのX方向の間隔とは等しく、いずれも、第2ホッパ20の第1流出部22aと第2流出部22bとの間隔に等しく設定される。第1計量容器41Aと第2計量容器41Bとが第1計量手段40Aを構成し、第3計量容器41Cと第4計量容器41Dとが第2計量手段40Bを構成する。
図7に示すように、第1〜第4計量容器41A〜41Dはそれぞれ、移動手段50の仮想水平面上における移動方向Xに直交する方向Yに予め定める間隔をあけて設けられる複数の計量容器41を含んで成る。第1〜第4計量容器41A〜41Dのそれぞれに含まれる複数の計量容器41のY方向の間隔はいずれも、第2ホッパ20における第1流出部22aおよび第2流出部22bのそれぞれを構成する複数の開口の間隔に対応する間隔である。
第1〜第4計量容器41A〜41Dは、移動手段50によって、水平な移動方向Xに垂直な方向Yに列を成すように連結され、かつ該移動方向Xに同時に移動される。
第1〜第4計量容器41A〜41Dはそれぞれ、第1〜第4上開口部42a〜42dと、第1〜第4下開口部43a〜43dとを有している。第1計量容器41Aの第1上開口部42aおよび第2計量容器41Bの第2上開口部42bが、第1流出部22aに連通可能である。第3計量容器41Cの第3上開口部42cおよび第4計量容器41Dの第4上開口部42dが、第2流出部22bに連通可能である。
移動手段50は、第1〜第4計量容器41A〜41Dのそれぞれの上部容器41aが接合される上部接合板51と、下部容器41bが接合される下部接合板52と、上部接合板51と下部接合板52とを、一定の間隔を保持して連結する複数の連結支柱53,54と、一端部が連結支柱53に接続されるロッド55と、ロッド55の他端部が接続され、ロッド55を軸方向に進退移動させる駆動装置56と、駆動装置56の動作を制御する制御装置57を含んで構成される。
駆動装置56は、たとえば複動空気圧シリンダと、該複動空気圧シリンダに圧縮空気を供給するポンプユニットとを含んで構成されてもよい。制御装置57は、たとえば前記ポンプユニットのオン・オフ動作、および複動空気圧シリンダとポンプユニットとを連絡する流路を切り換える切換弁の切換え動作などを制御するシーケンス制御装置や、コンピュータなどによって実現されてもよい。
上部接合板51には、各第1〜第4計量容器41A〜41Dのそれぞれの第1〜第4上開口部42a〜42dと連通する連通孔が形成され、下部接合板52には、第1〜第4下開口部43a〜43dと連通する連通孔が形成されている。
上部接合板51と下部接合板52の間隔を変更することによって、各計量容器41の容積を変化させて、茹麺を計量する容積を調整することが可能である。
図8は、計量手段40の動作を説明する側面図であって、図8(1)は計量手段40が第1位置P1に配置された状態を示し、図8(2)は計量手段40が第2位置P2に配置された状態を示すものである。
移動手段50は、駆動装置56でロッド55を軸方向に移動させることによって、第1計量容器41Aの第1上開口部42aが第1流出部22aに連通しかつ第3計量容器41Cの第3上開口部42cが第2流出部22bに連通する第1位置P1と、第2計量容器41Bの第2上開口部42bが第1流出部22aに連通しかつ第4計量容器41Dの第4上開口部42dが第2流出部22bに連通する第2位置P2とにわたって、第1〜第4計量容器41A〜41Dを一体にX方向へ移動させる。
シャッタ手段60は、第1〜第4計量容器41A〜41Dが接合される下部接合板52が乗載されるシャッタ板61を有する。シャッタ板61には、第1流出部22aに対向する位置に、たとえば板状の第1閉止部が設けられ、第2流出部22bに対向する位置には、たとえば板状の第2閉止部が設けられる。また、第1閉止部のX方向に沿う両側方に排出部となる貫通孔が形成されるとともに、第2閉止部のX方向に沿う両側方にも貫通孔が形成されている。
第1〜第4計量容器41A〜41Dが第1位置P1に在るとき、第1計量容器41Aの第1下開口部43aが第1閉止部によって内部の茹麺が排出されないように閉止されるとともに、第2計量容器41Bの第2下開口部43bが貫通孔によって開放される。また、第3計量容器41Cの第3下開口部43cが第2閉止部によって内部の茹麺が排出されないように閉止されるとともに、第4計量容器41Dの第4下開口部43dが貫通孔によって開放される。第2位置P2では、上記と反対に、第2計量容器41Bの第2下開口部43bが第1閉止部によって閉止されるとともに、第1計量容器41Aの第1下開口部43aが貫通孔によって開放される。また、第4計量容器41Dの第4下開口部43dが第2閉止部によって閉止されるとともに、第3計量容器41Cの第3下開口部43cが貫通孔によって開放される。
要するにシャッタ手段60は、第1〜第4計量容器41A〜41Dの第1位置P1において、第1計量容器41Aおよび第3計量容器41Cを閉塞すると同時に第2計量容器41Bおよび第4計量容器41Dを開放し、第2位置P2において、第2計量容器41Bおよび第4計量容器41Dを閉塞すると同時に、第1計量容器41Aおよび第3計量容器41Cを開放するように機能する。第1閉止部と両側方の貫通孔とで第1シャッタ部60Aが構成され、第2閉止部と両側方の貫通孔とで第2シャッタ部60Bが構成される。
シャッタ手段60の下方には、第1〜第4計量容器41A〜41Dから排出される茹麺を受け取って、後続の食品搬出手段6へ供給する搬出シュート70が設けられる。搬出シュート70は、シャッタ手段60の第1シャッタ部60Aおよび第2シャッタ部60Bそれぞれと対応して、内部がX方向に第1領域71および第2領域72の2つに区画される。さらに、第1領域71および第2領域72は、第1〜第4計量容器41A〜41Dに含まれるY方向の4つの計量容器41の配設間隔に対応して、4つに区画されている。したがって本実施形態の搬出シュート70は、8つの区画を有している。搬出シュート70の各区画の下端部それぞれには搬出口73が設けられ、各搬出口73は、食品搬出手段6の搬送バケット6cなどに臨むよう配設されている。
図9は食品計量装置10に備えられる流入案内手段80および計量容器41付近の拡大断面図であり、図10は流路構成部材91の断面図であり、図11は図10の切断面線XI−XIから見た断面図である。前述の食品計量装置10は、茹麺と液体とを収容する箱状の払出しホッパである第2ホッパ20であって、茹麺と液体とを流出可能な払出し流出口である第2流出口22が底部21に設けられる第2ホッパ20を含む。
食品計量装置10は、さらに、第2ホッパ20の第2流出口22の下方に配設され、第2流出口22から流出された茹麺と液体とが流れる流路を構成する流路構成部材91を含む流入案内手段80と、流路構成部材91の下方に配設される計量容器41を備える計量手段40とを含む。計量手段40の計量容器41は、流路構成部材91の出側開口87に連通し、該出側開口87から流出された茹麺および液体が流入する上部開口81と、液体を通過させかつ茹麺の通過を阻止する複数の透孔83,84とを有し、予め定める容積の茹麺を収容可能に構成される。
流入案内手段80は、流路構成部材91とハウジング93とを含む。流路構成部材91は、円錐台状の内周面89を有する筒状の部材であり、第2ホッパ20の第2流出口22に連通する入側開口85を規定する入側開口部86と、上部開口81に連通し、入側開口85よりも小径の出側開口87を規定する出側開口部88と、流路構成部材91の周壁部を貫通し、該周壁部の外周面から内周面89に向けて入側開口85側に延び、液体を噴射させる複数の第1噴射孔である流動用噴射孔90とが形成される。ハウジング93は、流路構成部材91を外囲し、複数の流動用噴射孔90に液体を供給する流路である環状の流路空間92を構成する。
流路構成部材91の出側開口部88付近には、流路構成部材91の周壁部を貫通し、流路構成部材91の軸線L1に垂直な方向に延びる複数の第2噴射孔である旋回用噴射孔94が形成される。
各流動用噴射孔90の軸線L2は、軸線L1を含む仮想一平面において、角度θ1を有する。この角度θ1は、たとえば22.5°に選ばれる。このような流動用噴射孔90は、軸線L1に関して周方向にたとえば45°毎に設けられてもよく、食材の形状、大きさ、硬さなどを考慮して、流動化に適した流量および流速となるように構成される。流路構成部材91は、入側開口85および出側開口87間の軸線L1に平行な高さである距離Eが、入側開口85の直径DINよりも小さく、E/DIN<1.0となるように構成される。E/DINの値は、0.3≦E/DIN≦0.7の範囲で設定することが可能であり、本実施形態のようにE/DIN=約0.5が好ましい。
各旋回用噴射孔94の軸線L3は、軸線L1に垂直な仮想一平面において、軸線L1に関して周方向にたとえば45°毎に軸線L1から片側にずれるように傾斜して設けられる。
図12Aは流入案内手段80による茹麺の計量容器41への流入状態を説明するための断面図であり、計量容器41に茹麺が充填される前の流入状態を示し、図12Bは計量容器41に茹麺が充填されて満たされた状態における流入状態を示す。
前述のように、第2ホッパ20の第2流出部22bと計量容器41の上部開口部82との間に流路構成部材91が設けられ、この流路構成部材91は入側開口85および出側開口87間の軸線L1に平行な高さである距離Eが、入側開口85の直径DINよりも小さく、E/DIN<1.0となるように構成されるので、流動用噴射孔90から噴射される液体の噴射流によって、第2ホッパ20の第2流出部22bから流路構成部材91の入側開口85を経て流路構成部材91内へ流れ込む茹麺が流動化されて分散し、出側開口87から計量容器41内に流出する流速の大きな流れによって、茹麺を高速で、目詰まりすることなく計量容器41内に供給することができる。
また、流路構成部材91の出側開口87が入側開口86よりも小径であるので、計量容器41内に図12(2)に示されるように茹麺が満たされたとき、計量容器41の上部開口81と流路構成部材91の出側開口87とにわたって存在する茹麺の数または量が少なくなり、これによって計量時に発生する茹麺の破断物の発生量を減少させて商品品位を向上することができるとともに、計量誤差を小さくして、計量精度を向上することができる。
また、流路構成部材91に旋回用噴射孔94が形成されるので、流路構成部材91の出側開口87から流出する液体および茹麺を流路構成部材91の軸線L1まわりに回転させて渦流を形成し、出側開口87から流出する茹麺を軸線L1の周囲に引寄せ、茹麺が出側開口部88に接触することを抑制し、円滑に計量容器41内へ排出させることができる。これによって、茹麺の出側開口部88との接触による損傷を防ぐとともに、茹麺の排出速度を上昇させ、計量効率を向上することができる。
前述のごとく構成される食品処理設備1は、次のような処理を行う。ボイル装置2で量産される茹麺は、食品排出手段5によって、第1ホッパ11内へ投入される。茹麺は、第1ホッパ11内に一定液位に維持された液体に浸漬した状態で貯留され、底部11aの第1流出口12から液体とともに案内シュート30へ流出する。第1ホッパ11は、撹拌手段14が備えられるので、内部に貯留される茹麺が絡まり合うのが阻止される。また、給液手段15を備えるとともに、オーバーフロー液を排出する案内手段13を有するから、第1ホッパ11内の液位が一定に維持されるので、第1ホッパ11内からの茹麺の流出状態が一定に保たれる。
第1ホッパ11から流出した茹麺は、案内シュート30の底面上を摺動して、第2ホッパ20内へ移送される。案内手段13から案内シュート30に放流されるオーバーフロー液は、茹麺の円滑な移送を補助する。
第1ホッパ11から案内シュート30への茹麺の流出状態が安定することによって、茹麺の第2ホッパ20への供給状態が変動するのを抑えることができる。その結果、第2ホッパ20内における茹麺の貯留状態が一定になるので、第2ホッパ20から計量手段40への茹麺の流出量が変化するのが抑制され、茹麺の計量誤差を小さくすることができる。
本実施形態の第2ホッパ20は、第2流出口22が、第1流出部22aおよび第2流出部22bの2列から成り、計量手段40は、第1〜第4計量容器41A〜41Dの4列の構成を有している。第2ホッパ20からの茹麺の流出は、第1流出部22aおよび第2流出部22bの両方から同時に実行される。
計量手段40は、次のように動作する。はじめに移動手段50によって、第1〜第4計量容器41A〜41Dが図8(1)に示す第1位置P1となるように制御する。第1位置P1では、第1流出部22aが第1計量容器41Aの第1上開口部42aに合致し、かつ、第2流出部22bが第3計量容器41Cの第3上開口部42cに合致するとともに、第1計量容器41Aの第1下開口部43aが第1シャッタ部60Aで閉止され、かつ、第3計量容器41Cの第3下開口部43cが第2シャッタ部60Bによって閉止される。これによって、第2ホッパ20の第1流出部22aから流入する茹麺で第1計量容器41A内が充満されると同時に、第2流出部22bから流入する茹麺で第3計量容器41C内が充満される。第2ホッパ20内の茹麺の密度は安定化されているので、各第1計量容器41A内および第3計量容器41C内の茹麺の充満状態の誤差は小さい。
次いで、移動手段50を制御して、第1〜第4計量容器41A〜41Dを、図8(2)に示す第2位置P2へ移動させる。第2位置P2では、第1計量容器41Aの第1下開口部43aおよび第3計量容器41Cの第3下開口部43cがいずれも開放されるので、第1計量容器41Aおよび第3計量容器41C内に充満させた茹麺はそれぞれ、搬出シュート70の第1領域71および第2領域72にそれぞれ落下して、各搬出口73から下方の食品搬出手段6に搬出される。また、第1流出部22aが第2計量容器41Bの第2上開口部42bに合致し、かつ、第2流出部22bが第4計量容器41Dの第4上開口部42dに合致するとともに、第2計量容器41Bの第2下開口部43bが第1シャッタ部60Aで閉止され、かつ第4計量容器41Dの第4下開口部43dが第2シャッタ部60Bによって閉止されるから、第2ホッパ20から流入する茹麺によって、第2計量容器41B内および第4計量容器41Dが充満される。
引き続き、移動手段50によって計量手段40を再度第1位置P1へ移動させると、第2計量容器41Bの第2下開口部43bおよび第4計量容器41Dの第4下開口部43dがいずれも開放され、内部に充満させた茹麺がそれぞれ搬出シュート70の第1領域71および第2領域72に落下し、各搬出口73から下方の食品搬出手段6に搬出される。そして再び、第1流出部22aが第1計量容器41Aの第1上開口部42aに合致し、かつ第2流出部22bが第3計量容器41Cの第3上開口部42cに合致するので、第1計量容器41A内および第3計量容器41C内を再び茹麺で充満させることができる。
このように、本実施形態の食品計量装置10は、1工程での茹麺の計量処理数を従来の2倍にできるから、麺の個食製品の製造効率を向上させることができる。
第2ホッパ20に形成する第1流出部22aおよび第2流出部22bの配置、並びに第1〜第4計量容器41A〜41Dの配置を、移動手段50による移動方向Xに沿う方向に設定したので、食品処理設備1の幅方向の寸法を拡張する必要がなく、設置に必要な面積を従来と比べてあまり拡大する必要がないという利点がある。
本件発明者は、本実施形態の流路構成部材91を含む流入案内手段80を備える食品計量装置10によって計量した1食分のうどんの実施例1,2と、後述の図13に示す流入案内手段80aを備えた食品計量装置によって計量した1食分のうどんの比較例1,2とを作製し、これらの性状を確認した。その確認結果を表1に示す。
Figure 0006538385
上記の表1において、長さ10cm以下の麺を短麺とし計数した。実施例1,2から明らかなように、本発明によれば、短麺の発生およびねじれ麺の発生を比較例1,2に比べて低減できるという顕著な効果が確認された。
図13は比較例1,2の実施形態の流入案内手段80aおよび計量容器41付近の拡大断面図であり、図14は流路構成部材91aの断面図であり、図15は図14の切断面線XVI−XVIから見た断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付し、重複を避けて説明は省略する。
本実施形態の流入案内手段80aは、前述の実施形態の流入案内手段80に代えて、流路構成部材91よりも軸線L1方向に長いE/DINの値が1.05に設定された流路構成部材91aと、それを外囲するハウジング93aとを備える。E/DIN=約0.5の流路構成部材91を用いた実施例1,2は、E/DIN=1.05の流路構成部材91aを用いた比較例1,2に比べて、1食分重量に対する短麺の発生する割合が低いことが確認された。
図16は、本発明の他の実施形態に係る食品処理設備1Aの一部を示す簡略化した側面図である。共通する部材には同一の参照符号を付して、説明を省略する。本実施形態は、第2ホッパ20に設ける第2流出口22を1列だけとし、計量手段は、第1計量容器41Aと第2計量容器41Bとの2列としたものである。第1ホッパ11は、このような構成の食品処理設備1Aにも採用することが可能である。
本発明に係る食品計量装置10において、案内シュート30は必須の構成ではなく、省略することが可能である。案内シュート30を省略する場合、第1ホッパ11および第2ホッパ20の配置を工夫して、第1ホッパ11の第1流出口12から流出する茹麺などの食品が、第2ホッパ20内へ直接投入されるように構成すればよい。また、第1ホッパ11から第1流出口12を通じて、食品とともに液体が流出するから、第1ホッパ11へ液体を補給するため、たとえば第2ホッパ20から茹麺とともに流出する液体を収集する採液手段と、採液手段と第1ホッパ11とを連絡する管路と、該管路内の液体を第1ホッパ11へ送給するポンプユニットなどからなる還流手段を設けてもよい。
1 食品処理設備
2 ボイル装置
3 茹籠
4 搬入シュート
5 食品排出手段
6 食品搬出手段
10 食品計量装置
11 第1ホッパ
11a 底部
11b 側壁部
12 第1流出口
13 案内手段
14 撹拌手段
15 給液手段
20 第2ホッパ
21 底部
22 第2流出口
22a 第1流出部
22b 第2流出部
26 撹拌手段
30 案内シュート
31 シュート本体
32 液抜き部
33 還流手段
40 計量手段
41 計量容器
41A〜41D 第1〜第4計量容器
42 上開口部
42a〜42d 第1〜第4上開口部
43 下開口部
43a〜43d 第1〜第4下開口部
50 移動手段
60 シャッタ手段
60A 第1シャッタ部
60B 第2シャッタ部
61 シャッタ板
70 搬出シュート
80 流入案内手段
90 流動用噴射孔
91 流路構成部材
94 旋回用噴射孔
H 液位
P1 第1位置
P2 第2位置
X 移動方向

Claims (8)

  1. 食品と液体とを収容する箱状の払出しホッパであって、食品と液体とが流出可能な払出し流出口が底部に形成される払出しホッパと、
    前記払出しホッパの下方に配設され、前記払出し流出口に連通する入側開口から流入した食品および液体を、前記入側開口よりも小径の出側開口から流出させる逆円錐台状の流路を規定する周壁部を有する筒状の流路構成部材であって、
    前記周壁部は、該周壁部を貫通し、該周壁部の外周面から内周面に向けて前記入側開口側に延びる複数の第1噴射孔と、前記出側開口付近に位置しかつ前記流路構成部材の軸線に垂直な平面内において、前記周壁部を貫通し、該軸線を通る直線と予め定める角度を成して交差する直線状の複数の第2噴射孔とを有し、
    前記周壁部の高さが前記入側開口の直径よりも小さい流路構成部材と、
    前記流路構成部材の外周面に液体を加圧状態で供給することによって、前記第1噴射孔および前記第2噴射孔から前記入側開口に向かって液体を噴射させる液体供給手段と、
    前記流路構成部材の下方に配設され、前記出側開口から流出された食品および液体が供給される計量手段であって、
    前記出側開口に連通し、該出側開口から流出された食品および液体が流入する上部開口と、液体を通過させかつ食品の通過を阻止する複数の透孔とを有し、予め定める容積の食品を収容可能な計量容器と、
    前記各透孔から液体を通過させて前記計量容器に収容されている食品を排出する排出部とを有する計量手段と、を含むことを特徴とする食品計量装置。
  2. 前記払出しホッパの上方に配設され、食品を収容する食品収容部を有し、該食品収容部に収容された食品を垂下排出させる食品排出手段と、
    前記食品排出手段と前記払出しホッパとの間に配設され、該食品排出手段から排出された食品が収容される箱状の受入れホッパであって、該食品が流出可能な受入れ流出口が底部に形成され、前記食品排出手段から排出された食品が収容されると、前記受入れ流出口から食品を、前記払出しホッパに流出させる受入れホッパと、
    前記払出しホッパ内に、予め定める液位が維持されるように液体を供給する給液手段と、をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の食品計量装置。
  3. 前記受入れホッパと前記払出しホッパとの間に配設され、前記受入れホッパの前記受入れ流出口から流出された食品および液体を前記払出しホッパに導く案内シュートをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の食品計量装置。
  4. 前記案内シュートは、
    前記受入れ流出口から前記払出しホッパにわたって延びる断面凹状のシュート本体であって、底部に液体を通過させかつ食品の通過を阻止する液抜き部を有するシュート本体と、
    前記液抜き部を通過した液体を前記受入れホッパへ供給する還流手段と、を備えることを特徴とする請求項に記載の食品計量装置。
  5. 前記受入れホッパは、前記食品排出手段から排出された食品が該受入れホッパに流入されたとき、前記受入れホッパ内の予め定める液位を越えるオーバーフロー液を、前記案内シュートに導く案内手段を備えることを特徴とする請求項またはに記載の食品計量装置。
  6. 前記受入れホッパに設けられ、該受入れホッパ内で揺動される棒状体から成る撹拌部材を有する撹拌手段を、さらに含むことを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の食品計量装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1つに記載の食品計量装置によって食品を計量する計量工程と、
    前記計量工程で計量した食品を冷凍して、冷凍食品を得る冷凍工程と、を含むことを特徴とする冷凍食品の製造方法。
  8. 前記食品は、茹麺であることを特徴とする請求項に記載の冷凍食品の製造方法。
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