JP6943608B2 - ラケット - Google Patents

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Description

本発明は、フレームにおいて縦横方向に張設されたストリングによって打球面が形成されるラケットに関する。
テニスやバドミントンのラケットにおいては、ループ状に形成されたフレームに縦糸及び横糸からなるストリングが格子状に張り渡されて打球面が形成されている。フレームには、ストリングが挿通される挿通孔が所定の間隔を隔てて多数形成され、これら挿通孔を通じてストリングが張り渡される(特許文献1参照)。
ラケットのフレームにおいて、横糸となるストリングを挿通する挿通孔は左右対称に、縦糸となるストリングを挿通する挿通孔は上下対称に配置されるように形成される。また、挿通孔にストリングを通し易くするため、挿通孔の内径寸法がストリングの外径寸法より大きく形成されている。フレームにストリングを張り渡す場合、フレームの内側から挿通孔内を通ってフレームの外側に出されたストリングが当該挿通穴にて折り返されて次の挿通穴内に通され、これを繰り返し行われることとなる。従って、例えば、横糸となるストリングに関しては、複数の挿通路に挿通及び折り返されることで蛇行するようにして上下方向に進む張り上げ方向に延在している。
特開2005−237877号公報
上記ラケットにあっては、ストリングが縦横方向に対して平行にならずに角度変位した状態になる、という問題がある。その理由は、横糸について述べると、横糸の左右両側の挿通穴の縦方向の位置が同じになるものの、張り上げ方向が上述のように蛇行し、挿通孔の内径がストリングの外径より大きくなるので、左右の挿通孔でストリングの折り返し位置が縦方向に大きくずれるからである。また、縦糸についても、横糸と位置関係が90°変わるようになって同様にずれが発生する。このため、張設されたストリングにて、横糸及び縦糸による格子が方形にならずに見栄えを損ない、また、プレー時の打球感や打球性能について安定性を欠く要因となる。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、打球感や打球性能の安定化を図ることができ、張設されたストリングの外観上の体裁を良好に保つことができるラケットを提供することを目的とする。
本発明のラケットは、縦横方向にストリングが張設されて打球面を形成するフレームを備えたラケットであって、前記フレームには、前記ストリングを挿通する複数の挿通路が形成され、下記(1)、(2)の少なくとも一方を採用することを特徴とする。
(1)横方向両側で前記ストリングを挿通する前記挿通路は、縦方向を対称軸位置とした非対称位置に形成されて張設される前記ストリングを折り返し、且つ、その折り返し位置が当該ストリングの略直径分、縦方向にずれた位置に形成され、当該挿通路間で張設された前記ストリングの横方向に対する傾き角度を0°以上0.2°以下とする。
(2)縦方向両側で前記ストリングを挿通する前記挿通路は、横方向を対称軸位置とした非対称位置に形成されて張設される前記ストリングを折り返し、且つ、その折り返し位置が当該ストリングの略直径分、横方向にずれた位置に形成され、当該挿通路間で張設された前記ストリングの縦方向に対する傾き角度を0°以上0.2°以下とする。
この構成によれば、ストリングの横方向両側、及び又は、縦方向両側の挿通路を非対称位置とし、且つ、ストリングの縦横方向に対する傾き角度を上述のように設定してストリングを縦横方向と平行又は略平行にストリングを張設することができる。これにより、ストリングの横糸と縦糸との交差角度を直角ないし概略直角とし、ストリングを外観上の体裁に優れた格子状に張設することができる。しかも、打球時におけるボールやシャトルとストリングとの接触状態の均一化を図ることができ、プレーヤに対する打球感の安定化、コントロール性等の打球性能の安定化を図ることができる。また、ストリングの直径や、挿通穴でのストリングの折り返し位置を考慮した設計によって、ストリングを縦横方向と平行に張設することができる。なお、本発明は、全ての挿通路について上記の位置に形成するものに限られるものでなく、一部の挿通路について上記の位置とは異なる位置に形成することを妨げるものでない。
また、本発明のラケットにおいて、横方向や縦方向に張設される前記ストリングのうち、前記打球面の中央領域を形成するストリングを挿通する挿通路が前記非対称位置に形成されるとよい。この構成によれば、打球面の中央領域となるスイートスポットのストリングについて交差角度を直角に近付けて格子状に張設することができる。これにより、打球面における目立ち易い領域の見栄えを良好にすることができ、理想的な打球位置となるスイートスポットでの打球感や打球性能の安定化を図ることができる。
また、本発明のラケットにおいて、前記挿通路は、前記フレームに形成された孔を貫通する筒部によって形成されるとよい。この構成によれば、筒部を有するグロメット等を装着したフレームにて、上述した機能を発揮できるようになる。しかも、上記位置関係となる挿通孔をフレームとは別部材となるグロメットで形成でき、製造の容易化を図ることができる。
また、本発明のラケットにおいて、前記筒部は、その概略全長に亘って内周面に前記ストリングが接触して挿通されるとよい。この構成によれば、ストリングと筒部との接触面積を稼いでストリングの振動減衰効果を高めることができる。
本発明によれば、打球感や打球性能の安定化を図ることができ、張設されたストリングの外観上の体裁を良好に保つことができる。
実施の形態に係るラケットの外観図であり、図1Aは、前記ラケットの正面図、図1Bは、前記ラケットの側面図である。 フレーム中央領域のストリングの張設に関する説明図である。 実施の形態におけるストリングの張設状態を模式的に表した説明図である。 ストリングの張り上げ方向を相違させた状態を図3と同様に表した説明図である。 グロメットの部分拡大側面図である。 従来構造におけるストリングの張設状態を図3と同様に表した説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下においては、本発明に係るグロメットを硬式テニス用のラケットに適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、ソフトテニス用のテニスラケットや、スカッシュ用のラケット、バドミントン用のラケットなどに適用してもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係るラケットの外観図であり、図1Aは、前記ラケットの正面図、図1Bは、前記ラケットの側面図である。なお、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1に示すように、ラケット10は、ボールを打つ部位であるヘッド11と、プレーヤがラケット10を把持する部位であるグリップ12と、ヘッド11とグリップ12とを一体に連結するシャフト13とを備えている。なお、以下の説明において、図1中矢印にて示すように、ラケット10の長手方向を縦方向(あるいは、上下方向)とし、この縦方向にてヘッド11が位置する側を上端側とし、グリップ12が位置する側を下端側とする。また、ラケット10の打球面上において(即ち打球面に沿う平面上において)縦方向に直交する方向を横方向(あるいは、左右方向)とし、ラケット10の打球面に直交する方向を厚さ方向(あるいは、前後方向)とする。
シャフト13は、前後方向から見て、グリップ12からヘッド11に向かって二股に分岐するスロート15を備え、左右のスロート15の間にはヘッド11の一部を形成するヨーク17が形成されている。なお、シャフト13は、これに限らず、二股に分岐していないものとしてもよい。
ヘッド11は、上下方向に長い楕円形状のフレーム20と、フレーム20の内側に縦横方向に張設されたストリング21とを備え、フレーム20の内側に打球面(フェース)を形成する。フレーム20は、例えば繊維強化樹脂等からなる中空の筒状体を楕円形状に成形したものである。なお、フレーム20は中空とせずに内部に発泡材を充填したり、木製或いは金属製としたりしてもよい。
フレーム20の外周面20aには、厚さ方向における中央部が両側部に比べて凹んだ溝部20bが設けられている。溝部20bは、フレーム20の周方向に沿って連続して設けられている。また、フレーム20には、貫通孔(孔)23が設けられ、かかる貫通孔23は、フレーム20の溝部20bの底側から内周面20cまで貫通して形成されている。貫通孔23は、フレーム20の周方向に沿って複数設けられている。
フレーム20には、その外周側から4体のグロメット25〜28が装着され、これらグロメット25〜28を介してストリング21がフレーム20に張設される。本実施の形態では、先端側のグロメット25は、図1Aのフレーム20の正面視にて、約10時方向の個所から約2時方向の個所に亘って設けられ、フレーム20のトップ20A側を保護している。左右のグロメット26、27は、先端側のグロメット25の左右両端近傍からフレーム20の左右の側面に形成された最下位の貫通孔23に達する位置に亘って設けられている。また、後端側のグロメット28は、ヨーク17に設けられている。なお、後端側のグロメット28を除く各グロメット25〜27は、各種条件に応じ、フレーム20の周方向に沿う長さを変えてもよい。
ここで、各グロメット26〜28は、フレーム20の周方向に延在する帯状部31と、この帯状部31の一方の面となる裏面から突出する複数の筒部32とを備えている。帯状部31の前後幅は、溝部20bの前後幅より大きく、フレーム20の前後幅より小さく設定されている。先端側のグロメット25にあっては、帯状部31の前後幅がフレーム20の前後幅と概略同一に形成されてフレーム20のトップ20A側を保護している。
筒部32は、帯状部31側が基部とされ、基部と反対側の先端部がフレーム20の外側から貫通孔23に貫通される。この貫通によってグロメット25〜28がフレーム20に装着され、この状態で、筒部32の先端側は、フレーム20の内周面20c側から内方に突出するように配設される。ここで、各筒部32の内部空間は、ストリング21を挿通する挿通路33(図3参照)として形成される。各筒部32はフレーム20の複数の貫通孔23に挿通されて装着されるので、フレーム20において複数の挿通路33が形成されることとなる。挿通路33の内径寸法は、ストリング21を通す作業性の都合上、ストリング21の直径寸法より大きくなっている。
続いて、本実施の形態のストリング21の張設要領について説明する。ここでは、フレーム20の中央領域となるスイートスポットで横方向に延出するストリング21、つまり、中央領域S内の横糸となるストリング21の張設要領について説明する。図2は、フレーム中央領域のストリングの張設に関する説明図である。
図2に示すように、フレーム20に横糸となるストリング21を張設する場合、例えば、矢印a1の位置及び方向から見ると、ストリング21が筒部32の先端側から基部側に挿通される。そして、かかる筒部32の基部でストリング21が折り返され、フレーム20の外側で帯状部31の表面に沿って矢印a2の位置及び方向となる。続いて、下方に隣り合う筒部32の基部にてストリング21が折り返され、筒部32の基部側から先端側に挿通されて矢印a3の位置及び方向となり、フレーム20の内側にて横方向に延在される。
このような要領が横糸を形成する1本のストリング21にてフレーム20の右側と左側とで交互に実施される。これにより、横糸となるストリング21は、複数の筒部32内の挿通路33(図4参照)にて挿通及び折り返しを繰り返して蛇行しながら上下方向に延出する。このときの矢印a1〜a3方向を含む図2の矢印で示したストリング21の延出方向がストリング21の張り上げ方向となる。
次に、本実施の形態の挿通路の形成位置について、図3ないし図6を参照して以下に説明する。先ず、中央領域S(図2参照)内の横糸となるストリング21を張設する挿通路について説明する。図3は、実施の形態におけるストリングの張設状態を模式的に表した説明図である。
図3に示すように、本実施の形態では、横糸となるストリング21の左右両側を挿通する挿通路33(筒部32)は、縦方向を対称軸位置とした非対称位置に形成されている。例えば、図3にて上から2本目に位置する横糸(ストリング21)では、右側の挿通路33の方が左側の挿通路33に対し縦方向にずれて下方に位置している。フレーム20に対して上述した張り上げ方向にてストリング21を張設すると、1本の横糸(ストリング21)を挿通する左右の挿通路33のうち、一方の挿通路33では上側が折り返し位置(例えば、図3の符号F1で示す位置)となる。これに対し、他方の挿通路33では下側がストリング21の折り返し位置(例えば、図3の符号F2で示す位置)となる。それら折り返し位置F1、F2は縦方向にずれた位置に形成されており、そのずれ量G1は、ストリング21の直径寸法Dと略同一に設定される。このため、横糸となるストリング21が横方向と平行又は略平行に張設され、具体的には、ストリング21の横方向に対する傾き角度が0°以上0.2°以下の範囲内となるように張設される。ここで、ずれ量G1と直径寸法Dとが略同一とは、それらが同一となる場合の他、上記傾き角度が上記範囲内に収まる程度にずれる場合を含む意味である。
横糸となるストリング21を挿通する挿通路33にあっては、ストリング21の折り返し位置を上記のように縦方向にずらしたので、縦方向のピッチが均一にはならない。ここで、帯状部31にストリング21が沿う部分でのピッチを第1ピッチP1、沿わない部分でのピッチを第2ピッチP2とする。第1ピッチP1と第2ピッチP2とは縦方向に交互に位置するようになる。例えば、打球面12の中央領域Sにてストリング21のピッチが同一になる場合は、第1ピッチP1の方が第2ピッチP2より大きく形成される。そして、複数ある第1ピッチP1同士にて同一又は近似した値となり、複数ある第2ピッチP2にて同一又は近似した値となる。なお、近似した値とは、フレーム20の上下方向の位置によって異なるが、例えば、中心値に対して94%以上106%以下の範囲内の値である。
図4は、ストリングの張り上げ方向を相違させた状態を図3と同様に表した説明図である。図5は、グロメットの部分拡大側面図である。上記のように位置する挿通路33に対して張り上げ方向を左右対称に変更し、図4に示す張り上げ方向にすると、挿通路33での折り返し位置も変わるため、横糸となるストリング21が横方向に対して大きく傾斜してしまう。そこで、図5に示すように、帯状部31において、ストリング21が表面に沿う領域に溝31aを形成し、且つ、ストリング21が沿わない領域は溝を形成しない非形成領域31bとする。これにより、図4のように張り上げ方向を不用意に間違えると、溝31a内にストリング21が受容されず、且つ、非形成領域31bで突出するようにストリング21が帯状部31に沿うようになる。このようになると、ストリング21の張設作業中に作業者が間違いを容易に認識できるようになり、横糸をなるストリング21が横方向に対して傾くことを回避することができる。
ここで、本実施の形態と対比するために、従来構造における挿通路の形成位置及びストリングの張設状態について説明する。図6は、従来構造におけるストリングの張設状態を図3と同様に表した説明図である。
図6の従来構造においては、横糸となるストリング121の左右両側を挿通する挿通路133(筒部132)は、縦方向を対称軸位置としたときに対称位置、つまり、左右対称となる位置に形成されている。従って、かかる左右の挿通路133は、縦方向(上下方向)の位置が同一となる。このように位置する挿通路133にて、上述した張り上げ方向にてストリング121を張設すると、左右の挿通路133のうち、一方の挿通路133では上側が折り返し位置F1となり、他方の挿通路133では下側がストリング121の折り返し位置F2となる。従来構造においても、左右の挿通路133でストリング121の折り返し位置が縦方向にずれる。但し、ストリング121の直径寸法Dに対し、左右の挿通路133における縦方向での折り返し位置F1、F2のずれ量G0が大きくなる。これにより、従来構造では、横糸となるストリング121が横方向と平行でなく、傾いた状態となって延出することとなる。
このように、従来構造との対比において、本実施の形態では、フレーム20内にて横糸となるストリング21を横方向と平行或いは平行に近付け、傾斜した状態になることを防ぐことができる。これにより、縦糸となるストリング21と交差して形成する格子の方形について、そのコーナーを直角或いは直角に近付けて外観上の見栄えを良好にすることができる。更には、このようにストリング21を張設することで、打球時のボールとストリング21との接触状態を良好として均一化することができる。この結果、プレーヤに対する快適な打球感を安定して維持でき、反発性やコントロール性等の打球性能の安定化を図ることができる。
また、本実施の形態では、筒部32及び挿通路33が横方向に延出し、横糸となるストリング21が横方向と平行になることで、筒部33の内周面となる挿通路33の概略全長に亘ってストリング21が接触して挿通される。つまり、挿通路33とストリング21とを線接触、または、線接触より若干広い幅を持たせて接触させることができる。これに対し、図6の従来構造にて、挿通路133においては、その全長方向において折り返し位置となる基部側の一部だけがストリング121に点接触するようにして挿通される。従って、本実施の形態の方が、挿通路33とストリング21との接触面積を広く確保することができ、筒部32によるストリング21の振動減衰効果をより良く得ることができる。
なお、上記においては、中央領域S内のストリング21と、これを挿通する挿通路33について説明したが、中央領域Sの上側や下側のストリング21及び挿通路33についても同様に構成してもよい。例えば、フレーム20内の打球面にて、中央領域Sより上側や下側を形成する横糸となるストリング21に関し、横方向両側でストリング21を挿通する挿通路33についても同様に形成してもよい。この場合、筒部32及び挿通路33が横方向と平行に延出していれば、上記実施の形態と同様にストリング21を折り返しできる。一方、筒部32及び挿通路33が横方向に対して所定角度傾斜する方向に延出している場合には、筒部32の先端側がストリング21の折り返し位置となり得る。
横糸となるストリング21につき、上記のように横方向と平行とする領域は、中央領域Sを含ませても含ませなくてもよく任意である。但し、中央領域Sは、スイートスポットを形成するので、打球感及び打球性能に大きく影響を及ぼし、また、外観上も中央領域Sが特に目立つ領域であるので、横方向と平行とする領域として含ませた方が好ましい。
また、横糸となるストリング21及びこれを挿通する挿通路33について図示、説明したが、縦糸となるストリング21及びこれを上下両側で挿通する挿通路33についても、向きを横方向から縦方向に90°変更しただけで同様の構成を採用できる。これについて、図示を省略するが、要点のみを以下に説明する。
縦方向両側でストリング21を挿通する上下両側の挿通路33(筒部32)は、横方向を対称軸位置とした非対称位置に形成され、当該挿通路33間で張設されたストリング21の縦方向に対する傾き角度が0°以上0.2°以下に設定される。このように挿通路33を形成するのは、縦糸となるストリング21のうち、フレーム20の左右中央領域となるスイートスポットを形成するストリング21を挿通する挿通路33を含ませた方が好ましい。なお、かかる挿通路33を含ませないことを妨げるものでない。
また、1本の縦糸(ストリング21)を挿通する上下の挿通路33にて、張設されるストリング21を折り返し、且つ、その折り返し位置がストリング21の略直径分、横方向にずれた位置に形成されている。このようにして、縦糸となるストリング21を縦方向と平行又は略平行に張設することができる。
上述した構成は、横糸を挿通する挿通路33及び縦糸を挿通する挿通路33の両方について採用することが好ましいが、それらの何れか一方について採用してもよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、方向などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、筒部32においては、その軸中心位置と挿通路33の軸中心位置を一致させて形成してもよいし、不一致として偏心するように挿通路33を形成してもよい。偏心した挿通路33では、筒部32及び貫通孔23の位置が従来構造と同一でも、挿通路33におけるストリング21の折り返し位置を変えることができる。これにより、従来構造のラケットに対して、挿通路33の位置を変更したグロメット25〜28を用意することで、上記実施の形態のように、ストリング21を縦横方向に対して平行にすることができる。
本発明は、縦横方向に平行になるようストリングが張設されるラケットであり、打球感や打球性能の安定化を図ることができ、張設されたストリングの外観上の体裁を良好に保つことができるという効果を有する。
10 ラケット
20 フレーム
21 ストリング
23 貫通孔(孔)
32 筒部
33 挿通路

Claims (7)

  1. 縦横方向にストリングが張設されて打球面を形成するフレームを備えたラケットであって、
    前記フレームには、前記ストリングを挿通する複数の挿通路が形成され、
    横方向両側で前記ストリングを挿通する前記挿通路は、縦方向を対称軸位置とした非対称位置に形成されて張設される前記ストリングを折り返し、且つ、その折り返し位置が当該ストリングの略直径分、縦方向にずれた位置に形成され、当該挿通路間で張設された前記ストリングの横方向に対する傾き角度を0°以上0.2°以下とすることを特徴とするラケット。
  2. 横方向に張設される前記ストリングのうち、前記打球面の中央領域を形成するストリングを挿通する挿通路が前記非対称位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  3. 縦横方向にストリングが張設されて打球面を形成するフレームを備えたラケットであって、
    前記フレームには、前記ストリングを挿通する複数の挿通路が形成され、
    縦方向両側で前記ストリングを挿通する前記挿通路は、横方向を対称軸位置とした非対称位置に形成されて張設される前記ストリングを折り返し、且つ、その折り返し位置が当該ストリングの略直径分、横方向にずれた位置に形成され、当該挿通路間で張設された前記ストリングの縦方向に対する傾き角度を0°以上0.2°以下とすることを特徴とするラケット。
  4. 縦方向に張設される前記ストリングのうち、前記打球面の中央領域を形成するストリングを挿通する挿通路が前記非対称位置に形成されることを特徴とする請求項に記載のラケット。
  5. 縦横方向にストリングが張設されて打球面を形成するフレームを備えたラケットであって、
    前記フレームには、前記ストリングを挿通する複数の挿通路が形成され、
    横方向両側で前記ストリングを挿通する前記挿通路は、縦方向を対称軸位置とした非対称位置に形成されて張設される前記ストリングを折り返し、且つ、その折り返し位置が当該ストリングの略直径分、縦方向にずれた位置に形成され、当該挿通路間で張設された前記ストリングの横方向に対する傾き角度を0°以上0.2°以下とし、
    縦方向両側で前記ストリングを挿通する前記挿通路は、横方向を対称軸位置とした非対称位置に形成されて張設される前記ストリングを折り返し、且つ、その折り返し位置が当該ストリングの略直径分、横方向にずれた位置に形成され、当該挿通路間で張設された前記ストリングの縦方向に対する傾き角度を0°以上0.2°以下とすることを特徴とするラケット。
  6. 前記挿通路は、前記フレームに形成された孔を貫通する筒部によって形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載のラケット。
  7. 前記筒部は、その概略全長に亘って内周面に前記ストリングが接触して挿通されることを特徴とする請求項に記載のラケット。
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