JP6942499B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明はパンツタイプ使い捨ておむつに関する。
パンツタイプ使い捨ておむつ(以下、単に、おむつともいう)は、前身頃及び後身頃を個別又は一体的に構成する外装体と、前身頃から後身頃にわたるように外装体の内面に取り付けられた、吸収体を含む内装体と、吸収体を肌側から覆うトップシートを備え、前身頃の外装体の両側縁部と後身頃の外装体の両側縁部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されているものが一般的である。
パンツタイプ使い捨ておむつの前身頃にわたるように外装体の内面に取り付けられた内装体は吸収体を含むため前方へ膨らみを持つが、男性装着者が自立してパンツタイプ使い捨ておむつの前方を引き下ろし立位で排尿する場合、引き下ろしによって吸収体が変形しておむつの前身頃部がさらに前方へ膨らみ膨出する。この状態で排尿し、残尿を前方に排出しきれない場合、残尿がおむつの外面にかかってしまい外面が汚れてしまう問題があった。特に、前立腺肥大など排尿の勢いが弱い男性が立位で自立排尿する場合に問題となりやすい。
したがって、例えば排尿の勢いが弱い男性が立って排尿する場合でも、パンツタイプ使い捨ておむつの引き下ろしによって前方へ膨出し、残尿が垂れておむつの外面が汚れてしまうのを防止するパンツタイプ使い捨ておむつが望まれている。
従来、パンツタイプ使い捨ておむつの吸収体にエンボス加工すること自体は知られている(特許文献1及び2)。
特開2012−143535号公報 特開2004−016648号公報
しかし、そのエンボスは尿の拡散などを主たる目的とするもので、上記問題を解決しようとするものではない。
そこで本発明の主たる課題は、装着者がパンツタイプ使い捨ておむつの前身頃の引き下ろした際における、吸収体の変形に伴う前方への過度の膨出を防止できる使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明のパンツタイプ使い捨ておむつは、
前身頃及び後身頃を個別又は一体的に構成する外装体と、前身頃から後身頃にわたるように外装体の内側に設けられた、吸収体と、吸収体を肌側から覆うトップシートを備え、
前身頃の外装体の両側縁部と後身頃の外装体の両側縁部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記吸収体には、前身頃部の肌側及び衣服側のそれぞれに、幅方向に沿う溝状のエンボスが形成されており、
前記エンボスの溝幅が1mm〜3.5mmで、かつ前記エンボスの縦方向間隔が10mm〜25mmの範囲内であることで前記吸収体が蛇腹状に折れ曲がる構成とされている、
ことを特徴とするものである。
本発明に係るパンツタイプ使い捨ておむつは、装着者がパンツタイプ使い捨ておむつの前身頃を引き下ろした際に、吸収体の変形に伴う前方への過度の膨出を防止する使い捨ておむつを提供することができる。
吸収体には、前身頃部の肌側及び衣服側のそれぞれに、幅方向に沿う少なくとも1本の溝状のエンボスが形成されているので、装着者がパンツタイプ使い捨ておむつの前身頃を引き下ろした際に、エンボスを境にして折れ曲がるようになるとともに、エンボスが肌側及び衣服側のそれぞれに形成されているので、いわば蛇腹状に折れ曲がる。
その結果、従来例における吸収体の変形に伴う、前身頃の排尿方向に過度の膨出を防止することができる。
他に、前記エンボスは、肌側と衣服側に交互に形成されていることで当該エンボスを折れの谷として曲がる縦断面における折れ曲がり方向が順次変わる構成とすることができる。
この形態においては、通常は、エンボスを折れの谷として曲がる傾向があるので、肌側と衣服側に交互に形成され、縦断面における折れ曲がり方向を順次変えることになるので、吸収体の変形に伴う前身頃の排尿方向に膨出量が小さいものとなる利点がある。
前記エンボスは、その一端が前記吸収体の幅方向側面に達していない構成とすることができる。
尿がエンボスに沿った幅方向に拡散する場合、エンボスが吸収体の幅方向側面に達していないことから、横漏れの原因を排除できる。
前記エンボスは、吸収体の幅方向中間において形成されていなくともよく、幅方向両側部にあれば、幅方向両側部のエンボスを跨がるように、吸収体が折れる。
前記エンボスの縦方向間隔は前記吸収体の幅方向中央で小さく、前記吸収体の幅方向中央から離隔した部位にかけて漸増する構成とすることができる。
吸収体の幅方向中央でエンボスの間隔が小さいから、小さい間隔の折れ目の繰り返しとなるので、吸収体の変形に伴う前身頃の排尿方向に膨出量がより小さいものとなる。
エンボスは、吸収体の股下に向かい凸形の曲線をもって形成されている部分を含むことができる。
かかるエンボス形状であると、装着者がパンツタイプ使い捨ておむつの前身頃を引き下ろす際における抵抗が小さいものとなる。
以上のとおり、本発明によれば、装着者がパンツタイプ使い捨ておむつの前身頃の引き下ろした際における、吸収体の変形に伴う前方への過度の膨出を防止できる。
展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面模式図(内面側)である。 吸収体の平面模式図であり、(a)〜(h)はエンボス形成形態例を示す模式図である。 図1のC−C断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの装着状態の斜視図である。 従来のパンツタイプ使い捨ておむつの装着状態で前身頃を引き下げたときの模式斜視図である。 本発明のパンツタイプ使い捨ておむつの装着状態で前身頃を引き下げたときの模式斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。
図1はパンツタイプ使い捨ておむつの一例を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bを一体的に構成する外装体20と、前身頃Fから後身頃Bにわたるように外装体20の内面に固定された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性のトップシート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。例えば、製造に際しては、外装体20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤などの接合手段によって接合された後に、内装体10および外装体20が前身頃F及び後身頃Bの境界である前後方向(縦方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されてサイドシール部21が形成されることによって、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
(内装体の構造例)
内装体10は、図3〜図5に示すように、不織布などからなる液透過性のトップシート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、トップシート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。内装体10の平面形状は特に限定されないが、図示形態のように略長方形とすることが一般的である。
吸収体13の面側(肌当接面側)を覆うトップシート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。トップシート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。トップシート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う液不透過性裏面側シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの液不透過性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
吸収体13としては、公知のもの、例えばパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。この吸収体13は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の、液透過性及び液保持性を有する包装シート14によって包装することができる。
吸収体13の全体形状は、股間部分に前後両側よりも幅の狭い括れ部分13Nを有する略砂時計状に形成されているが、長方形状等、適宜の意形状とすることができる。括れ部分13Nの寸法は適宜定めることができるが、括れ部分13Nの前後方向長さはおむつ全長の20〜50%程度とすることができ、その最も狭い部分の幅は吸収体13の全幅の40〜60%程度とすることができる。このような括れ部分13Nを有する場合において、内装体10の平面形状が略長方形とされていると、内装体10における吸収体13の括れ部分13Nと対応する部分に、吸収体13を有しない余り部分が形成される。
内装体10の両側部には脚周りにフィットする立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、図4及び図5に示されるように、内装体の裏面の側部に固定された固定部と、この固定部から内装体の側方を経て内装体の面の側部まで延在する本体部と、本体部の前後端部が倒伏状態で内装体の面の側部に固定されて形成された倒伏部分と、この倒伏部分間が非固定とされて形成された自由部分とが、折返しによって二重シートとした立体ギャザーシート15により形成されている。立体ギャザーシート15としては撥水性とされた不織布が好適に用いられる。
また、二重シートのシート間には、自由部分の先端部等に細長状の立体ギャザー弾性部材16が配設されている。立体ギャザー弾性部材16は、製品状態において図3に二点鎖線で示すように、弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する自由部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
液不透過性裏面側シート12は、トップシート11とともに吸収体13の幅方向両側で裏側に折り返されている。この液不透過性裏面側シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
ギャザー弾性部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%、間隔は10.0mm以下として配設するのがよい。なお、ギャザー弾性部材16としては、図示形態のような糸状の他、ある程度の幅を有するテープ状のものを用いることもできる。
前述の立体ギャザーシート15を構成する素材繊維もトップシート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらに立体ギャザーシート15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
(外装体の構造例)
外装体20は、前後方向中央から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、前後方向中央から背側に延在する後身頃Bを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されてサイドシール部21が形成されるとともに、装着者の胴を通すためのウエスト開口及び脚を通すための左右一対の脚開口が形成されているものである。
外装体20は、サイドシール部21を有する縦方向範囲(ウエスト開口から脚開口の上端に至る縦方向範囲)として定まる胴周り部Tと、脚開口を形成する部分の前後方向範囲(前身頃Fのサイドシール部21を有する縦方向領域と後身頃Bのサイドシール部21を有する縦方向領域との間)して定まる脚開口部Lとを有する。胴周り部Tは、概念的にウエスト開口の縁部を形成するウエスト部Wと、これよりも下側の部分であるウエスト下方部Uとに分けることができ、吸収体13又は内装体10よりもウエスト開口側がウエスト部Wとなる。
外装体20は、図3〜図5にも示されるように、それぞれ不織布等からなる押えシート20A及びバックシート20Bからなる2層構造とされ、押えシート20Aとバックシート20Bとの間、及びバックシート20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部にそれぞれ脚開口を形成するために形成された凹状の脚周りライン29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。
図示形態の外装体20は、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、幅方向に沿う弾性部材として、ウエスト部Wに配置されたウエスト部弾性部材24、ウエスト下方部Uに配置されたウエスト下方部弾性部材25、及び脚開口部Lに配置された脚開口部弾性部材27を有するとともに、これらとは別に、サイドシール部21から一脚開口に沿って股間部分に向かうパターンで湾曲しつつ延在する弾性部材26,28を備えている。これら、弾性部材24〜28は、それぞれその延在方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されている。
(前後押えシート)
図1及び図3にも示されるように、外装体20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられていても良い。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分をトップシートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
図示形態のように、前後押えシート50,60を別体として取り付けると、素材選択の自由度が高くなる利点があるものの、資材や製造工程が増加する等のデメリットもある。そのため、外装体20をおむつ内面に折り返してなる折り返し部分20Cを、内装体10と重なる部分まで延在させて、前述の押えシート50,60と同等の部分を形成することもできる。
(吸収体13におけるエンボス形成例)
さて、本発明は、吸収体に、前身頃部の肌側及び衣服側のそれぞれに、幅方向に沿う少なくとも1本の溝状のエンボスが形成されていることを特徴とするものである。
このエンボス形成例が図2に示されている。実線が衣服側のエンボス17aを、破線が肌側のエンボス17bを示す
図2(a)の例では、衣服側エンボス17aと肌側エンボス17bが、それぞれ股下側に小さく膨らむ一様な凸曲線をもって形成され、縦方向の間隔が幅方向においてほぼ同一に形成されている。
図2(b)の例では、衣服側エンボス17aと肌側エンボス17bが、それぞれ股下側に膨らむ凸曲線をもって形成されているが、縦方向の間隔が幅方向において一様ではない。すなわち、吸収体13の縦方向端側ほどエンボス曲線の曲率が小さい態様であるので、縦方向のエンボス間隔が幅方向中央で小さく、幅方向の外側に向かうほど間隔が大きくなっている。
図2(c)の例では、衣服側エンボス17aと肌側エンボス17bが、それぞれ股下側に膨らむ凸曲線をもって形成されているが、縦方向の間隔が幅方向において一様ではない。すなわち、吸収体13の縦方向端側ほどエンボス曲線の曲率が大きい態様であるので、縦方向のエンボス間隔が幅方向中央で大きく、幅方向の外側に向かうほど間隔が小さくなっている。
図2(d)の例では、衣服側エンボス17aと肌側エンボス17bが、それぞれ、斜線と水平線との組み合わせによって、股下側に膨らむ一様な凸の折曲線をもって形成され、縦方向の間隔が幅方向においてほぼ同一に形成されている。
図2(e)の例では、衣服側エンボス17aと肌側エンボス17bが、それぞれ、水平線と曲線との組み合わせによって、股下側に膨らむ一様な複合線をもって形成され、縦方向の間隔が幅方向においてほぼ同一に形成されている。
図2(f)の例では、衣服側エンボス17a及び肌側エンボス17bが、吸収体の幅方向中間において形成されておらず、幅方向の両側部のみに形成されている例である。
図2(g)の例では、衣服側エンボス17a及び肌側エンボス17bが、吸収体の幅方向中間において形成されておらず、幅方向の両側部のみに形成されている例であるとともに、衣服側エンボス17aと肌側エンボス17bの縦方向位置が異なっている例である。
図2(h)の例では、衣服側エンボス17a及び肌側エンボス17bが、それぞれ、長さ方向に間欠的に形成された例を、図2(a)の例に従う例として示したものである。
この間欠エンボス例は、他の図2(a)〜(g)の例においても適用可能である。
各エンボス17の溝幅は、1mm〜3.5mmが好ましく、1mm以下の場合、折り目がつきにくくなる傾向がある。また、3.5mm以上の場合、折れ曲がり応力が分散し折りたたまれにくい。
エンボス17a、17bは、身体への装着時において、装着者が立位で前身頃Fを下方へ引き下げたとき、吸収体13は前記エンボス17a、17bを境として蛇腹状に折りたたまれる。このためには、縦方向のエンボス間隔は、10mm〜25mmの範囲内が好ましい。エンボスの間隔が10mm未満の場合、間隔が狭すぎ、エンボス部分で折りたたまれない場合もある。また、25mmを超える場合、エンボス間隔が広すぎるためエンボスの部位以外で折れ、前方に過度に膨出してしまう可能性がある。
前身頃Fにおけるエンボス17群の形成領域及び配置は、吸収体13の前側端位置から股下上10cm離隔した位置の間が望ましい。過度に広範囲にエンボスを形成すると、尿の拡散性を損ない、また使用者の装着感を悪化させる要因になる。
(実施例)
人体モデルに従来例の使い捨ておむつ及び本発明例の使い捨ておむつをそれぞれ装着し、前身頃の中央をずり下ろした場合のおむつの前身頃部の形状を観察した。
それぞれの結果を模式的に図7,8に示す。点線は折り畳みの谷折れ部位を、一点鎖線は山折れ部位を示す
従来のパンツタイプ使い捨ておむつでは折り目が乱雑で位置が定まらず、丸まって大きな膨出量Xpが発生するのに対し、本発明に係るパンツタイプ使い捨ておむつでは、規則的な蛇腹状の折れ曲がりが生成され、図8の本発明に係るパンツタイプ使い捨ておむつの膨出量Xiは、顕著に小さいことが分かる。
(その他)
前身頃Fから後身頃(図示略)までを一体的な外装体により連続的に覆っていればよく、外装体が前身頃Fを構成するものと後身頃を構成するものとに分割されて、前身頃Fの外装体と後身頃の外装体とが股間側で連続しておらず、離間されている形態でも採用してよい(図示略)。この場合、前身頃の外装体は、少なくともエンボスと重なる部分、その幅方向両側の部分及びこれらのウエスト開口側の部分を有するもの、すなわち、前記外装体は前記吸収体の前記エンボスに接続するエンボスを有するものであってもよく、このように、外装体にもエンボスを形成し、かつ、エンボスは吸収体に配したエンボスへ接続するものは、外装体から発生する折れも吸収体に伝搬し、相乗効果が得られるものもある。また、内装体の裏面は不織布等の股間部外装体により被覆することができる。
吸収体13の衣服側へエンボス加工を施した際、エンボス加工箇所以外にホットメルト接着剤を塗布して外装体20と貼り合わせてよいし、エンボス加工箇所のみ場合、ホットメルト接着剤を塗布して外装体20と貼り合わせてよい。
谷折り(肌側へ突き出る)になるエンボスにのみ、ホットメルト接着剤を塗布して外装体20と貼り合わせてよいし、山折り(衣服側へ突き出る)になるエンボスにのみ、ホットメルト接着剤を塗布して外装体20と貼り合わせてもよい。
これらのホットメルト接着剤を塗布については、外装体外側からエンボス加工を施す場合にも同様に適用可能である。
本発明は、上記例のようなパンツタイプ使い捨ておむつに利用できるものである。
B…後身頃、BS…立体ギャザー、F…前身頃、10…内装体、11…トップシート、12…液不透過性裏面側シート、13…吸収体、13N…括れ部分、14…包装シート、15…立体ギャザーシート、16…立体ギャザー弾性部材、17…エンボス、17a…衣服側エンボス、17b…肌側エンボス、20…外装体、20C…折り返し部分、21…サイドシール部、24…ウエスト部弾性部材、25…ウエスト下方部弾性部材、26,28…弾性部材、29…脚周りライン、T…胴周り部、L…脚開口部、W…ウエスト部、U…ウエスト下方部。

Claims (6)

  1. 前身頃及び後身頃を個別又は一体的に構成する外装体と、前身頃から後身頃にわたるように外装体の内側に設けられた、吸収体と、吸収体を肌側から覆うトップシートを備え、
    前身頃の外装体の両側縁部と後身頃の外装体の両側縁部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記吸収体には、前身頃部の肌側及び衣服側のそれぞれに、幅方向に沿う溝状のエンボスが形成されており、
    前記エンボスの溝幅が1mm〜3.5mmで、かつ前記エンボスの縦方向間隔が10mm〜25mmの範囲内であることで前記吸収体が蛇腹状に折れ曲がる構成とされている、
    ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記エンボスは、肌側と衣服側に交互に形成されていることで当該エンボスを折れの谷として曲がる縦断面における折れ曲がり方向が順次変わる構成とされている、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記エンボスは、その一端が前記吸収体の幅方向側面に達していない請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記エンボスは、吸収体の幅方向中間において形成されていない請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  5. 前記エンボスの縦方向間隔は前記吸収体の幅方向中央で小さく、前記吸収体の幅方向中央から離隔した部位にかけて漸増する請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  6. 前記エンボスは、前記吸収体の股下に向かい凸形の曲線をもって形成されている部分を含む請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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