JP6941481B2 - 植物抽出物を含む水溶化粉末 - Google Patents
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Description
なお、上記式(I)において、ヘスペレチンがアグリコンであり、ヘスペリジンが難水溶性フラボノイド配糖体である。本発明では、酵素処理ヘスペリジンとして、ヘスペリジン、ヘスペレチン−7−グルコシド又はヘスペレチンに糖供与体を加え、グルコース転移酵素を作用させて糖供与体から糖(グルコース)を転移させることにより得られる酵素処理ヘスペリジンであることが好ましい。
菊の頭花を50℃に加温した93%エタノール水溶液に3時間浸潤し、抽出を行なった。その後、ろ過により残渣を除去して抽出液を取得し、得られた抽出液を減圧濃縮して溶媒を一部除去し、菊花エタノール抽出物(菊花由来固形分=20重量%)を得た。
難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、製造例1で得られた菊花エタノール抽出物2800mg(固形分換算560mg)をエタノール60mLに、酵素処理物(B)として、酵素処理ルチン(東洋精糖株式会社製;商品名αGルチンP)2800mg、界面活性剤(C)として、ポリグリセリン脂肪酸エステル(坂本薬品工業株式会社製;商品名SYグリスターTS−3S、HLB=4.6)560mgを蒸留水140mLに、それぞれ溶解させ、得られた水溶液とエタノール溶液を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、製造例1で得られた菊花エタノール抽出物2800mg(固形分換算560mg)をエタノール60mLに、酵素処理物(B)として、酵素処理ルチン(東洋精糖株式会社製;商品名αGルチンP)2800mg、界面活性剤(C)として、ポリグリセリン脂肪酸エステル(坂本薬品工業株式会社製;商品名SYグリスターMS−3S、HLB=8.4)560mgを蒸留水140mLに、それぞれ溶解させ、得られた水溶液とエタノール溶液を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、製造例1で得られた菊花エタノール抽出物2800mg(固形分換算560mg)をエタノール60mLに、酵素処理物(B)として、酵素処理ルチン(東洋精糖株式会社製;商品名αGルチンPP)2800mg、界面活性剤(C)として、ポリグリセリン脂肪酸エステル(坂本薬品工業株式会社製;商品名SYグリスターMS−5S、HLB=11.6)560mgを蒸留水140mLに、それぞれ溶解させ、得られた水溶液とエタノール溶液を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、製造例1で得られた菊花エタノール抽出物2800mg(固形分換算560mg)をエタノール60mLに、酵素処理物(B)として、酵素処理ルチン(東洋精糖株式会社製;商品名αGルチンP)2800mgを蒸留水140mLに、それぞれ溶解させ、得られた水溶液とエタノール溶液を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
甘草の枝及び根を50℃に加温した93%エタノール水溶液に3時間浸潤し、抽出を行なった。その後、ろ過により残渣を除去して抽出液を取得し、得られた抽出液を減圧濃縮して溶媒を一部除去し、甘草エタノール抽出物(甘草由来固形分=10重量%)を得た。
難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、製造例2で得られた甘草エタノール抽出物4000mg(固形分換算400mg)をエタノール100mLに、酵素処理物(B)として、酵素処理ステビア(東洋精糖株式会社製;商品名αGスイート)2000mgを蒸留水100mLに、それぞれ溶解させ、得られた水溶液とエタノール溶液を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、製造例2で得られた甘草エタノール抽出物4000mg(固形分換算400mg)をエタノール100mLに、酵素処理物(B)として、酵素処理ステビア(東洋精糖株式会社製;商品名αGスイート)4000mgを蒸留水100mLに、それぞれ溶解させ、得られた水溶液とエタノール溶液を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、製造例2で得られた甘草エタノール抽出物4000mg(固形分換算400mg)をエタノール100mLに、酵素処理物(B)として、酵素処理ステビア(東洋精糖株式会社製;商品名αGスイート)8000mgを蒸留水100mLに、それぞれ溶解させ、得られた水溶液とエタノール溶液を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
酵素処理物(B)として、酵素処理ステビア(東洋精糖株式会社製;商品名αGスイート)20000mgを蒸留水1000mLに溶解させ、得られた水溶液と、難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、甘草エタノール抽出物含有油脂(株式会社カネカ製;商品名「グラボノイド」、MCT=70重量%、甘草油性抽出物=30重量%)1333mg(固形分換算400mg)を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
酵素処理物(B)として、酵素処理ステビア(東洋精糖株式会社製;商品名α Gスイート)40000mgを蒸留水2000mLに溶解させ、得られた水溶液と、難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)として、甘草エタノール抽出物含有油脂(株式会社カネカ製;商品名「グラボノイド」、MCT=70重量%、甘草油性抽出物=30重量%)1333mg(固形分換算400mg)を混合した後、エバポレーターを用いて減圧留去して溶媒を除き、水溶化粉末を得た。
Claims (11)
- 難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)、酵素処理物(B)及びHLBが13以上の界面活性剤(C)を含有し、植物抽出物(A)に対する酵素処理物(B)の含有量が0.5〜120(重量比)、植物抽出物(A)に対するHLBが13以上の界面活性剤(C)の含有量が0.1〜15(重量比)であり、HLBが13以上の界面活性剤(C)が、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルである、植物抽出物含有水溶化粉末。
- 酵素処理物(B)が、酵素処理ルチン、酵素処理ステビア、又は酵素処理ヘスペリジンである、請求項1記載の植物抽出物含有水溶化粉末。
- HLBが13以上の界面活性剤(C)が、モノエステル組成が60%以上のショ糖脂肪酸エステルである、請求項1又は2記載の植物抽出物含有水溶化粉末。
- 植物抽出物が、甘草、菊花からなる群より選択される1種以上の植物の抽出物である、請求項1〜3いずれか1項記載の植物抽出物含有水溶化粉末。
- 請求項1〜4いずれか1項記載の植物抽出物含有水溶化粉末が水性成分に分散又は溶解した水溶液。
- 水性成分が水又は含水エタノールである請求項5の水溶液。
- 難水溶性成分を含有する植物抽出物(A)、酵素処理物(B)及びHLBが13以上の界面活性剤(C)を含有し、植物抽出物(A)に対する酵素処理物(B)の含有量が0.5〜120(重量比)、植物抽出物(A)に対するHLBが13以上の界面活性剤(C)の含有量が0.1〜15(重量比)であり、HLBが13以上の界面活性剤(C)が、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルである植物抽出物含有水溶化粉末を水性成分に添加した後に、加熱処理及び/又は酸処理することを特徴とする、生理活性物質可溶化水溶液の製造方法。
- 加熱処理が、植物抽出物含有水溶化粉末と水性成分の混合物を80℃以上に加熱することである請求項7に記載の水溶液の製造方法。
- 酸処理が、植物抽出物含有水溶化粉末と水性成分の混合物のpHを4.0以下に調整することである請求項7に記載の水溶液の製造方法。
- 水性成分が水又は含水エタノールである請求項7〜9いずれか1項記載の水溶液の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の植物抽出物含有水溶化粉末、あるいは請求項5又は6記載の水溶液を含有する、食品、化粧品、医薬品又は飼料。
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