JP6941366B2 - ダイアフラムポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ダイアフラムが揺動することにより流体を移送するダイアフラムポンプに関するものである。
従来より、流体を移送するためのポンプとしてダイアフラムポンプが知られている。このダイアフラムポンプは、ポンプヘッドと、ポンプヘッドの内部に設けられた可撓性のダイアフラムと、ダイアフラムに接続された駆動機構と、ポンプヘッドの内部においてダイアフラムにより区画されたポンプ室とを備え、駆動機構によりダイアフラムが厚み方向に往復運動するのに伴って、ポンプ室の圧力を変化させて流体を移送する(例えば、特許文献1参照)。
ところが、従来のダイアフラムポンプの多くは、ダイアフラムが平板状に形成されているため、ダイアフラムがポンプ室側に膨らむごとに、ダイアフラムに対して径方向に大きな引張力が生じることにより引き伸ばされてしまい、ダイアフラムが短期間で劣化するという問題があった。
そこで、このようなダイアフラムポンプに対して引張力が生じることを防止するため、図4(b)に示すように、ダイアフラム102に厚み方向に緩やかに突出したたるみ部102aが形成されたものも知られている。これによれば、図4(a)に示すように、ダイアフラム102がポンプ室104側に膨らむ際、ダイアフラム102に形成されたたるみ部102aが引張力を吸収するため、ダイアフラム102の劣化を防止することができる。
実開平7−14179号公報
しかしながら、ダイアフラム102が揺動する際、ダイアフラム102のたるみ部102aが不安定な形状になる場合が多かった。具体的に説明すると、図4(b)に示すように、ダイアフラム102の動作の下死点ではたるみ部102aは所定の形状を維持した状態となっているが、図4(c)に示すように、上死点ではたるみ部102aが本来有する形状の影響のためにポンプ室104と反対側に些か湾曲した形状となり、さらにダイアフラムが揺動を繰り返していくと、図4(d)に示すように、上死点において次第に大きく湾曲した形状となっていた。このため、その湾曲した形状となった部分に流体が残留した状態(デッドボリューム)Dが生じて、ポンプ室104の最大容量(圧縮前の容量)/ポンプ室の最小容量(圧縮後の容量)で表される圧縮比が小さくなるため、流体の吸引・吐出の効率が低下するという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、ダイアフラムの劣化を防止するとともに、ポンプの圧縮比を大きくすることができ、ひいては長寿命で高性能なダイアフラムポンプを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、ポンプヘッドと、該ポンプヘッドの内部に設けられた可撓性のダイアフラムと、該ダイアフラムに接続された駆動機構と、前記ポンプヘッドの内部において前記ダイアフラムにより区画されたポンプ室とを備え、前記駆動機構により前記ダイアフラムが厚み方向に往復運動するのに伴って、前記ポンプ室の圧力を変化させて流体を移送するダイアフラムポンプであって、前記ダイアフラムは、外周部において厚み方向に突出する山型部が形成され、周端部が前記ポンプヘッドに固定されるとともに、中央部に前記駆動機構が接続され、前記駆動機構により前記ダイアフラムが厚み方向に往復運動する際、前記山型部における頂点部の径方向外側の第1の傾斜部が傾斜状態を維持しながら、前記山型部における頂点部の径方向内側の第2の傾斜部が頂点部を支点として揺動することを特徴とする。
これによれば、ダイアフラムの山型部の第1の傾斜部が傾斜状態を維持しながら、第2の傾斜部が頂点部を支点として揺動することによって、ダイアフラムに引張力がほとんど発生しないため、ダイアフラムが径方向に伸びることを防止することができる。このため、ダイアフラムの劣化を防止することができる。
また、ダイアフラムの山型部の第1の傾斜部が傾斜状態を維持しながら、第2の傾斜部が頂点部を支点として揺動することによって、ダイアフラムの外周部において不必要な変形が生じにくくなるため、ダイアフラムの外周部においてデッドボリュームが生じることを防止または軽減することができる。このため、ポンプ室の最大容量(圧縮前の容量)/ポンプ室の最小容量(圧縮後の容量)で表される圧縮比を大きくすることができる。
また、前記ポンプヘッドは、前記ダイアフラムの前記山型部の第1の傾斜部の傾斜状態を維持するための支持部材が設けられてもよい。これによれば、ダイアフラムの山型部の第1の傾斜部の傾斜状態を確実に維持するため、第2の傾斜部が頂点部を支点として安定して揺動することができる。
また、前記駆動機構は、前記ダイアフラムを支承する支承部材が設けられ、該支承部材は、前記ダイアフラムの前記山型部を除く部分を常時支承するとともに、前記山型部の第2の傾斜部を前記ダイアフラムの動作の上死点では支承する一方、前記ダイアフラムの動作の下死点では離間してもよい。これによれば、第2の傾斜部が頂点部を支点として安定して揺動することができる。
また、前記ダイアフラムと前記支承部材の間に支承側緩衝材が設けられ、該支承側緩衝材は、前記支承部材の周端面より径方向外側に延びる態様で設けられてもよい。これによれば、支承部材がダイアフラムに接触することを防止するとともに、ポンプヘッドの内壁に接触することを防止して、ダイアフラムの劣化を軽減することができる。
また、前記駆動機構は、前記ダイアフラムを抑える抑え部材が設けられるとともに、前記ダイアフラムと前記抑え部材の間に抑え側緩衝材が設けられ、該抑え側緩衝材は、前記抑え部材の周端面より径方向外側に延びる態様で設けられてもよい。これによれば、抑え部材がダイアフラムに接触することを防止して、ダイアフラムの劣化を軽減することができる。
また、前記ダイアフラムは、ポリテトラフルオロエチレンからなってもよい。これによれば、ダイアフラムの山型部の第1の傾斜部および第2の傾斜部にある程度の剛性を生じさせながら、厚み方向に柔軟に変形することができる。
また、前記支承側緩衝材および/または抑え側緩衝材は、ポリテトラフルオロエチレンからなってもよい。ダイアフラムと緩衝材を同じ材質とした場合、ダイアフラムと緩衝材の間において径方向に適度な滑りが生じるため、ダイアフラムがスムーズに変形することができる。
これによれば、ダイアフラムの山型部の第1の傾斜部が傾斜状態を維持しながら、第2の傾斜部が頂点部を支点として揺動することによって、ダイアフラムに引張力がほとんど発生しないため、ダイアフラムが径方向に伸びることを防止することができる。このため、ダイアフラムの劣化を防止することができ、ひいてはダイアフラムポンプの製品寿命を延ばすことが可能となる。
また、ダイアフラムの山型部の第1の傾斜部が傾斜状態を維持しながら、第2の傾斜部が頂点部を支点として揺動することによって、ダイアフラムの外周部において不必要な変形が生じにくくなるため、ダイアフラムの外周部においてデッドボリュームが生じることを防止または軽減することができる。このため、ポンプ室の最大容量(圧縮前の容量)/ポンプ室の最小容量(圧縮後の容量)で表される圧縮比を大きくすることができ、ひいてはダイアフラムポンプの性能を向上させることが可能となる。
ダイアフラムポンプの正面視断面図である。 図1のダイアフラムの要部を拡大した正面視断面図である。 図1のダイアフラムの(a)上死点の状態、(b)下死点の状態を示す正面視断面図である。 従来のダイアフラムポンプを示す正面視断面図である。
次に、本発明に係るダイアフラムポンプ(以下、本ポンプという)の実施形態について図1〜図3を参照しつつ説明する。なお、本明細書において、「上」とは図1に相対した場合の上側をいい、「下」とは図1に相対した場合の下側をいう。
本ポンプは、ポンプヘッド1と、ポンプヘッド1の内部に設けられたダイアフラム2と、ダイアフラム2に接続された駆動機構3と、ダイアフラム2により区画されたポンプ室4とを備え、駆動機構3によりダイアフラム2が厚み方向に往復運動することにより、ポンプ室4の圧力を変化させて流体を移送する。
前記ポンプヘッド1は、図1に示すように、内部空間の上面に横断面円形のドーム状の凹部11が設けられている。このポンプヘッド1は、凹部11を覆う態様でダイアフラム2が設けられ、凹部11を上壁とし、かつダイアフラム2を底壁とするポンプ室4が形成される。また、凹部11の中央部には、流体が流通する流通口12が設けられている。
また、前記ポンプヘッド1は、内部空間の側壁部にダイアフラム2の周端部2cを固定するダイアフラム固定部13が設けられている。このダイアフラム固定部13は、ダイアフラム2の表面側に設けられた第1の固定部13aと、ダイアフラム2の側面側に設けられた第2の固定部13bと、ダイアフラム2の裏面側に設けられた第3の固定部13cとを備え、これら第1〜3の固定部13a、13b、13cにより、ダイアフラム2の周端部2cが、表面側、裏面側、側面から囲まれる態様で固定されている。これにより、ダイアフラム2が厚み方向に往復運動する際に、周端部2cからポンプ室4の内部に外気が入り込み、あるいは周端部2cからポンプ室4の外部に流体が漏れ出ることを防止することができる。
なお、前記第3の固定部13cの近傍には、下方に突出した突起14が設けられており、該突起14がダイアフラム2の端部を下方に押圧している。これにより、ダイアフラム2の周端部2cからポンプ室4の内部に外気が入り込み、あるいは周端部2cからポンプ室4の外部に流体が漏れ出ることをより確実に防止している。
前記ダイアフラム2は、ポリテトラフルオロエチレン(登録商標:テフロン)で形成された平面視円形の可撓性の薄膜状部材であり、厚み方向に柔軟に変形可能に設けられている。
また、前記ダイアフラム2は、上側に抑え部材としての上側ホルダ33が設けられ、下側に支承部材としての下側ホルダ34が設けられている。この上側ホルダ33および下側ホルダ34は、合成樹脂で形成された略円盤状部材であり、ダイアフラム2を上下方向から挟持している。なお、上側ホルダ33は、上面がポンプヘッド1の凹部11の内面に沿う形状に形成されている。
特に本実施形態では、図3に示すように、上側ホルダ33は、ダイアフラム2との間にポリテトラフルオロエチレン(登録商標:テフロン)からなる緩衝材35が設けられている。この緩衝材35は、上側ホルダ33の周端面より径方向外側に延びる態様で設けられているため、上側ホルダ33がダイアフラム2に接触することを防止して、ダイアフラム2の劣化を軽減することができる。
また、図3に示すように、下側ホルダ34は、上側ホルダ33より径方向に長く形成されており、ダイアフラム2の山型部21分を除く下面を常時支承するとともに、山型部21の第2の傾斜部213をダイアフラム2の動作の上死点では支承する一方、下死点では離間するようになっている。これにより第2の傾斜部213が頂点部211を支点として安定して揺動することができる。
また、図3に示すように、下側ホルダ34は、ダイアフラム2との間にポリテトラフルオロエチレン(登録商標:テフロン)からなる緩衝材36が設けられている。この緩衝材36は、下側ホルダ34の周端面より径方向外側に延びる態様で設けられているため、下側ホルダ34が、ダイアフラム2に接触することを防止するとともに、ポンプヘッド1の内壁に接触することを防止して、ダイアフラム2の劣化を軽減することができる。
また、前記ダイアフラム2は、中央部2aが上側ホルダ33および下側ホルダ34を介して駆動機構3のコネクティングロッド31に接続されている。このため、ダイアフラム2は、駆動機構3により厚み方向に往復運動を行うことによって、ポンプ室4の圧力を変化させて、流通口12を介して流体を移送する。具体的には、駆動機構3によりダイアフラム2が下方に移動すると、ポンプ室4の容積が増大して負圧が発生し、流体が流通口12を介してポンプ室4に吸引される。一方、駆動機構3によりダイアフラム2が上方に移動すると、ポンプ室4Cの容積が減少して正圧が発生し、流体がポンプ室4から流通口12を介して吐出される。
また、前記ダイアフラム2は、図3に示すように、中央部2aが上側ホルダ33および下側ホルダ34に挟持されることにより平坦に形成されている。そして、駆動機構3によりダイアフラム2が厚み方向に往復運動する際、ダイアフラム2の中央部2aは平坦な状態を維持しながら上下に揺動する。
また、前記ダイアフラム2は、図3(b)に示すように、外周部2bにおいてポンプ室4側に突出する態様で山型に屈曲した山型部21が予め設けられている。この山型部21は、中央部に位置する頂点部211と、ダイアフラム2の周端部2cから径方向内側に斜め上方に延びる態様で起立する第1の傾斜部212と、頂点部211から径方向内側に斜め下方に延びる態様で下降する第2の傾斜部213とを備えている。そして、駆動機構3によりダイアフラム2が厚み方向に往復運動する際、山型部21の第1の傾斜部212が傾斜状態を維持しながら、山型部21の第2の傾斜部213が頂点部211を支点として揺動するようになっている。
特に本実施形態では、ダイアフラム2の山型部21の第1の傾斜部212の傾斜状態を維持するための支持部材15が設けられている。この支持部材15は、ダイアフラム2の山型部21の第1の傾斜部212を下側を支持する下側支持部材15aと、第1の傾斜部212の上側を支持する上側支持部材15bとからなり、第1の傾斜部212を上下方向から支持している。これによれば、第1の傾斜部212の傾斜状態を確実に維持することができ、第2の傾斜部213が頂点部211を支点として安定して揺動することができる。なお、支持部材15と第1の傾斜部212の間は密着状態であってもよいし、所定の隙間が設けられた状態であってもよい。
前記駆動機構3は、回転軸を有する図示略のモータと、モータの回転軸に取り付けられた偏心部材32と、偏心部材32に設けられ、ダイアフラム2に接続されたコネクティングロッド31とを備えている。偏心部材32は、下端部が中心からずれた位置においてモータの回転軸に取り付けられている。コネクティングロッド31は、偏心部材32の中央に設けられた孔にベアリングメタルを介して挿入されており、上端部に設けられたネジによって上側ホルダ33に接続され、上側ホルダ33および下側ホルダ34を介してダイアフラム2の中央部2aに接続されている。これにより、モータの回転運動が偏心部材32を介してコネクティングロッド31の上下方向の往復運動に変換される。
而して、本ポンプが流体を吐出する場合、コネクティングロッド31は、上方に移動することにより、ダイアフラム2の中央部2aを上方に押し上げる。一方、本ポンプが流体を吸引する場合、コネクティングロッド31は、下方に移動することにより、ダイアフラム2の中央部2aを下方に引き下げる。
次に、本ポンプの動作について図3を参照して説明する。
本ポンプが流体を吐出する場合、図3(b)の下死点の位置から、コネクティングロッド31が上方に移動することにより、ダイアフラム2の中央部2aを上方に押し上げる。
すると、ダイアフラム2は、中央部2aがコネクティングロッド31により上方に押し上げられるのに伴って、山型部21の第1の傾斜部212が傾斜状態を維持しながら、山型部21の第2の傾斜部213が頂点部211を支点として上方に揺動することによって、ダイアフラム2の中央部2aと第2の傾斜部213が同一平面上に平坦に連なる断面略台形状の状態となり、図3(a)の上死点の位置に移行する。
このとき、上側ホルダ33はポンプヘッド1の凹部11の内面に近接した状態となって、ポンプ室4の容積が減少して正圧が発生し、流体がポンプ室4から流通口12を介して吐出される。
一方、本ポンプが流体を吸引する場合、図3(a)の上死点の位置から、コネクティングロッド31が下方に移動することにより、ダイアフラム2の中央部2aを下方に引き下げる。
すると、ダイアフラム2は、中央部2aがコネクティングロッド31により下方に引き下げられるのに伴って、山型部21の第1の傾斜部212が傾斜状態を維持しながら、山型部21の第2の傾斜部213が頂点部211を支点として下方に揺動することによって、ダイアフラム2の中央部2aが平坦な状態を維持する一方、第1の傾斜部212と第2の傾斜部213が元の山形の状態に戻り、図3(b)の下死点の位置に移行する。
このとき、上側ホルダ33はポンプヘッド1の凹部11の内面から離間した状態となって、ポンプ室4の容積が増大して負圧が発生し、流体がポンプ室4に流通口12を介して吸引される。
このように、ダイアフラム2が厚み方向の上下に往復運動する際、ダイアフラム2の山型部21における第1の傾斜部212が傾斜状態を維持しながら、第2の傾斜部213が頂点部211を支点として揺動することによって、ダイアフラム2に引張力がほとんど発生しないため、径方向に伸びることを防止することができる。実際、本実施形態において、上死点と下死点でのダイアフラム2の半径を測定したところ、上死点では45.8mm、下死点では45.9mmであり、上死点と下死点でのダイアフラム2の半径にほとんど差がないことを確認した。このため、ダイアフラム2の劣化を防止することができ、ひいては本ポンプの製品寿命を延ばすことが可能となる。
また、ダイアフラム2の山型部21における第1の傾斜部212が傾斜状態を維持しながら、第2の傾斜部213が頂点部211を支点として揺動することによって、ダイアフラム2の外周部2bにおいて不必要な変形が生じにくくなるため、ダイアフラム2の外周部2bにおいてデッドボリュームが生じることを防止または軽減することができる。このため、ポンプ室4の最大容量(圧縮前の容量)/ポンプ室4の最小容量(圧縮後の容量)で表される圧縮比を大きくすることができ、ひいては本ポンプの性能を向上させることが可能となる。
なお、前記ダイアフラム2は、山型部21が予め設けられているものとして説明したが、支持部材15により山型部21が事後的に設けられてもよい。
また、前記ダイアフラム2は、支持部材15により山型部21における第1の傾斜部212を上下方向から支持するものとしたが、支持部材15の上側または下側のいずれか一方のみを支持してもよいし、あるいは支持しなくてもよい。但し、支持部材15により山型部21における第1の傾斜部212を支持しない場合、第1の傾斜部212の剛性を大きくするなど、ダイアフラム2の往復運動の過程において第1の傾斜部212の傾斜状態を維持できるような構造にするのが好ましい。
また、前記ダイアフラム2は、ポリテトラフルオロエチレンからなるものとしたが、その他の素材であってもよい。ただ、ダイアフラム2がポリテトラフルオロエチレンからなる場合、ダイアフラム2の山型部21の第1の傾斜部212および第2の傾斜部213にある程度の剛性を生じさせながら、厚み方向に柔軟に変形することができるので好ましい。
また、前記緩衝材35、36は、ポリテトラフルオロエチレンからなるものとしたが、その他の素材であってもよい。ただ、ダイアフラム2と緩衝材35、36を同じ材質とした場合、ダイアフラム2と緩衝材35、36の間において径方向に適度な滑りが生じるため、ダイアフラム2がスムーズに変形することができるので好ましい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1…ポンプヘッド
11…凹部
12…流通口
13…ダイアフラム固定部
13a…第1の固定部
13b…第2の固定部
13c…第3の固定部
14…突起部
15…支持部材
15a…下側支持部材
15b…上側支持部材
2…ダイアフラム
2a…中央部
2b…外周部
2c…周端部
21…山型部
211…頂点部
212…第1の傾斜部
213…第2の傾斜部
3…駆動機構
31…コネクティングロッド
32…偏心部材
33…上側ホルダ
34…下側ホルダ
35、36…緩衝材
4…ポンプ室

Claims (6)

  1. ポンプヘッドと、該ポンプヘッドの内部に設けられた可撓性のダイアフラムと、該ダイアフラムに接続された駆動機構と、前記ポンプヘッドの内部において前記ダイアフラムにより区画されたポンプ室とを備え、前記駆動機構により前記ダイアフラムが厚み方向に往復運動するのに伴って、前記ポンプ室の圧力を変化させて流体を移送するダイアフラムポンプであって、
    前記ダイアフラムは、外周部において厚み方向に突出する山型部が形成され、周端部が前記ポンプヘッドに固定されるとともに、中央部に前記駆動機構が接続され、
    前記駆動機構により前記ダイアフラムが厚み方向に往復運動する際、前記山型部における頂点部の径方向外側の第1の傾斜部が傾斜状態を維持しながら、前記山型部における頂点部の径方向内側の第2の傾斜部が頂点部を支点としてダイアフラムが径方向に伸びることを防止しながら揺動し、
    前記駆動機構は、前記ダイアフラムを支承する支承部材が設けられ、
    該支承部材は、前記ダイアフラムの前記山型部を除く部分を常時支承するとともに、前記山型部の第2の傾斜部の全体を前記ダイアフラムの動作の上死点では支承する一方、前記ダイアフラムの動作の下死点では離間することを特徴とするダイアフラムポンプ。
  2. 前記ポンプヘッドは、前記ダイアフラムの前記山型部の第1の傾斜部の傾斜状態を維持するための支持部材が設けられている請求項1に記載のダイアフラムポンプ。
  3. 前記ダイアフラムと前記支承部材の間に支承側緩衝材が設けられ、
    該支承側緩衝材は、前記支承部材の周端面より径方向外側に延びる態様で設けられている請求項1または請求項2に記載のダイアフラムポンプ。
  4. 前記駆動機構は、前記ダイアフラムを抑える抑え部材が設けられるとともに、
    前記ダイアフラムと前記抑え部材の間に抑え側緩衝材が設けられ、
    該抑え側緩衝材は、前記抑え部材の周端面より径方向外側に延びる態様で設けられている請求項3に記載のダイアフラムポンプ。
  5. 前記ダイアフラムは、ポリテトラフルオロエチレンからなる請求項1から請求項のいずれかに記載のダイアフラムポンプ。
  6. 前記支承側緩衝材および/または抑え側緩衝材は、ポリテトラフルオロエチレンからなる請求項に記載のダイアフラムポンプ。
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