JP2013231370A - 小型ダイアフラムポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】
小型のモータによってダイアフラムを動作させることができ、かつ、オゾンガスなどの腐食性ガスの透過率が小さい小型ダイアフラムポンプを提供する。
【解決手段】
小型ダイアフラムポンプ10において、ダイアフラムとして、PTFEから形成される薄膜31とPTFEから形成される薄膜32とが分離可能に積層されて構成される積層型ダイアフラム30を設ける。
【選択図】 図4
小型のモータによってダイアフラムを動作させることができ、かつ、オゾンガスなどの腐食性ガスの透過率が小さい小型ダイアフラムポンプを提供する。
【解決手段】
小型ダイアフラムポンプ10において、ダイアフラムとして、PTFEから形成される薄膜31とPTFEから形成される薄膜32とが分離可能に積層されて構成される積層型ダイアフラム30を設ける。
【選択図】 図4
Description
本発明は、小型ダイアフラムポンプに関する。
従来、オゾンガスなどの腐食性ガスを昇圧するためのポンプのうち、特に駆動モータの消費電力が150W以下の小型ダイアフラムポンプは、オーステナイト系ステンレス鋼SUS304やSUS316から形成されるポンプヘッドと、柔軟性の高いエチレンプロピレンゴム(EPDM)やフッ素ゴムから形成されるダイアフラムとを備えている。そして、従来の小型ダイアフラムポンプでは、ダイアフラムの耐食性を向上させるために、ダイアフラム表面にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂が薄くライニングされている。
しかしながら、オゾンガスのように樹脂に対する透過性が高く、かつゴム類を侵しやすい腐食性ガスは、従来の小型ダイアフラムポンプにおけるPTFEの薄膜を容易に透過し、ダイアフラム本体であるゴム類を侵してしまう。このため、一定濃度以上のオゾンガス下では、従来の小型ダイアフラムポンプは数十時間程度しか正常に動作することができないという問題がある。
このような問題を解決するために、ゴム製のダイアフラムの耐食性を向上する技術として、特許文献1には、ゴム層の表面にプラズマによって高分子薄層が形成されたダイアフラムが記載されている。
特許文献1に記載のダイアフラムは、耐食性がある程度向上するけれども、オゾンガスなどの腐食性ガスの透過を防ぐことはできない。また、特許文献1に記載のダイアフラムを製作するためには高価なプラズマ装置が必要となり、ダイアフラムも高価となってしまう。
オゾンガスなどの腐食性ガスの透過を防ぐために、厚みの大きいPTFEでダイアフラムを形成することが考えられる。しかしながら、PTFEは硬いので、そのダイアフラムを動作させるためには非常に強い力が必要となり、従来の小型のモータでは動作させることができない。
本発明は、このような課題を解決するためのものであり、小型のモータによってダイアフラムを動作させることができ、かつ、オゾンガスなどの腐食性ガスの透過率が小さい小型ダイアフラムポンプを提供することを目的とする。
本発明は、モータの駆動によりダイアフラムを動作させ、そのダイアフラムとポンプヘッドとの間の空間の体積を変化させることにより、そのポンプヘッドに隣接するチャンバに設けられる吸引側逆止弁および吐出側逆止弁を開閉させて吸引および吐出を行う小型ダイアフラムポンプにおいて、
前記ダイアフラムは、分離可能な複数層からなる積層型ダイアフラムであり、各層は、ポリテトラフルオロエチレンから形成される薄膜であることを特徴とする小型ダイアフラムポンプである。
前記ダイアフラムは、分離可能な複数層からなる積層型ダイアフラムであり、各層は、ポリテトラフルオロエチレンから形成される薄膜であることを特徴とする小型ダイアフラムポンプである。
本発明によれば、小型ダイアフラムポンプに用いられるダイアフラムが、分離可能な複数層からなる積層型ダイアフラムであり、各層はポリテトラフルオロエチレンから形成される薄膜である。このような積層型ダイアフラムでは、アームロッドと固定されない部分、すなわち、ダイアフラムの稼動部分において、積層型ではないダイアフラムよりも自由度が高くなり、ダイアフラムの駆動に必要なトルクが軽減されると考えられる。これにより、全体の厚みが同じ場合、積層型ダイアフラムは、積層型ではない通常のダイアフラムよりも小さな力で駆動することができるようになる。換言すれば、積層型ダイアフラムは、積層型ではないダイアフラムでは駆動できないような大きな厚みであっても駆動可能な場合がある。そして、オゾンガスなどの腐食性ガスの透過率は、PTFEからなるダイアフラムの全体の厚みが大きくなればなるほど、指数関数的に減少するので、ダイアフラムを積層型ダイアフラムとし、ダイアフラムの全体の厚みを、積層型ではないダイアフラムでは駆動できないが積層型ダイアフラムであれば駆動できるような範囲内の厚みにすることで、小型のモータによってダイアフラムを動作させることができ、かつ、オゾンガスなどの腐食性ガスの透過率を小さくすることができる。
以下に、本発明の実施例と、比較例と、参考例とについて説明する。
<参考例>
図1に、参考例として、従来の小型ダイアフラムポンプ10の構成を示す。また、図2に、従来の小型ダイアフラムポンプ10に設けられるダイアフラム2を示す。小型ダイアフラムポンプ10は、オーステナイト系ステンレス鋼SUS316から形成されるポンプヘッド1と、ダイアフラム2と、モータ本体3aおよび回転軸部3bを含む小型モータ3(消費電力100W)と、ダイアフラム2に当接するアームロッド4と、ベアリング5と、クランク部材6と、ポンプケース7とから構成される。小型ダイアフラムポンプ10は、ポンプヘッド1とポンプケース7とによって内部空間が形成され、その内部空間を仕切るように、ポンプヘッド1とポンプケース7との間にダイアフラム2が設けられる。より詳細には、ダイアフラム2は、その周縁部が、ポンプヘッド1とポンプケース7とによって挟持される。そして、ダイアフラム2は、その中央部がアームロッド4に固定される。ポンプヘッド1とポンプケース7とによって形成される内部空間のうち、ポンプケース7側の内部空間には、小型モータ3、アームロッド4、ベアリング5、およびクランク部材6が収容される。ポンプヘッド1の外には、ポンプヘッド1側の空間と連通し、吸引側逆止弁8aおよび吐出側逆止弁8bを備えるチャンバ8が設けられる。
<参考例>
図1に、参考例として、従来の小型ダイアフラムポンプ10の構成を示す。また、図2に、従来の小型ダイアフラムポンプ10に設けられるダイアフラム2を示す。小型ダイアフラムポンプ10は、オーステナイト系ステンレス鋼SUS316から形成されるポンプヘッド1と、ダイアフラム2と、モータ本体3aおよび回転軸部3bを含む小型モータ3(消費電力100W)と、ダイアフラム2に当接するアームロッド4と、ベアリング5と、クランク部材6と、ポンプケース7とから構成される。小型ダイアフラムポンプ10は、ポンプヘッド1とポンプケース7とによって内部空間が形成され、その内部空間を仕切るように、ポンプヘッド1とポンプケース7との間にダイアフラム2が設けられる。より詳細には、ダイアフラム2は、その周縁部が、ポンプヘッド1とポンプケース7とによって挟持される。そして、ダイアフラム2は、その中央部がアームロッド4に固定される。ポンプヘッド1とポンプケース7とによって形成される内部空間のうち、ポンプケース7側の内部空間には、小型モータ3、アームロッド4、ベアリング5、およびクランク部材6が収容される。ポンプヘッド1の外には、ポンプヘッド1側の空間と連通し、吸引側逆止弁8aおよび吐出側逆止弁8bを備えるチャンバ8が設けられる。
小型ダイアフラムポンプ10によれば、モータ本体3aによって回転軸部3bが回転し、それによって、クランク部材6およびベアリング5を介して、アームロッド4が図1の紙面上下方向に振動し、アームロッド4に当接するダイアフラム2も上下方向に振動する。ダイアフラム2の振動によってポンプヘッド1側の内部空間の体積が大きくなるときに、吸引側逆止弁8aが開いて、チャンバ8内に目標のガス、たとえばオゾンガスが吸引され、ダイアフラム2の振動によってポンプヘッド1側の内部空間の体積が小さくなるときに、吐出側逆止弁8bが開いて、チャンバ8内のオゾンガスが吐出される。吐出されたオゾンガスは、たとえば図示しない貯留容器内へ送られ、貯留容器内で昇圧される。
この小型ダイアフラムポンプ10において、ダイアフラム2は、図2に示すように、ダイアフラム本体2aと、ライニング層2bとからなる。ダイアフラム本体2aは、外径がφ106mmであり、厚みL1が2.5mmであり、EPDMまたはフッ素ゴムによって形成される。ライニング層2bは、ダイアフラム本体2aのポンプヘッド1側の表面上に、PTFEから形成され、厚みL2が0.3mmである。以上のような小型ダイアフラムポンプ10としては、株式会社榎本マイクロポンプ製作所のFX−7070ST(製品名)などが挙げられる。
この従来の小型ダイアフラムポンプ10を用いて、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させたところ、この小型ダイアフラムポンプ10の寿命は、ダイアフラム本体2aの材質がEPDMの場合で約70時間、フッ素ゴムの場合では約120時間と非常に短かった。このように寿命が短い原因は、高濃度オゾンガスがライニング層2bを透過し、ダイアフラム本体2aのEPDMまたはフッ素ゴムを侵してしまうからである。
<比較例>
次に、比較例1〜5について説明する。比較例1〜5は、上記の小型ダイアフラムポンプ10において、ダイアフラム2の代わりに、ダイアフラム20を設けたものである。図3に、ダイアフラム20を示す。ダイアフラム20は、外径がφ106mmであり、ライニング層を備えておらず、PTFEのみから形成される。
次に、比較例1〜5について説明する。比較例1〜5は、上記の小型ダイアフラムポンプ10において、ダイアフラム2の代わりに、ダイアフラム20を設けたものである。図3に、ダイアフラム20を示す。ダイアフラム20は、外径がφ106mmであり、ライニング層を備えておらず、PTFEのみから形成される。
(比較例1)
比較例1として、ダイアフラム20の厚みL3を0.5mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
比較例1として、ダイアフラム20の厚みL3を0.5mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
(比較例2)
比較例2として、ダイアフラム20の厚みL3を0.7mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
比較例2として、ダイアフラム20の厚みL3を0.7mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
(比較例3)
比較例3として、ダイアフラム20の厚みL3を0.9mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
比較例3として、ダイアフラム20の厚みL3を0.9mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
(比較例4)
比較例4として、ダイアフラム20の厚みL3を1.4mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
比較例4として、ダイアフラム20の厚みL3を1.4mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
(比較例5)
比較例5として、ダイアフラム20の厚みL3を1.6mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
比較例5として、ダイアフラム20の厚みL3を1.6mmとし、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。
(比較例1〜5の結果)
小型ダイアフラムポンプ10のポンプケース7側の内部空間にオゾンガス濃度計測器を設けてオゾンガス濃度を計測した。比較例1〜5におけるオゾンガス濃度の計測結果を表1に示す。
小型ダイアフラムポンプ10のポンプケース7側の内部空間にオゾンガス濃度計測器を設けてオゾンガス濃度を計測した。比較例1〜5におけるオゾンガス濃度の計測結果を表1に示す。
表1に示すように、比較例1〜4では、ポンプケース7側の内部空間におけるオゾンガス濃度は、作業環境基準濃度値として定められる0.1ppmを大きく超えており、小型モータ3で動作させることが可能な0.5mm〜1.4mmの範囲内でPTFEからなるダイアフラム20の厚みを大きくしても、オゾンガスの透過を防ぐことはできなかった。また、比較例5では、PTFEからなるダイアフラムの厚みが大き過ぎて、小型モータ3(消費電力100W)ではダイアフラム20を動作させることができなかった。このように、ダイアフラムを動作させることが不可能な膜厚の下限値を、本願において「動作限界厚み」と称する。すなわち、消費電力100Wの小型モータ3に対する動作限界厚みは1.6mmである。
<実施例>
次に、本発明の実施例について説明する。実施例は、上記の小型ダイアフラムポンプ10において、ダイアフラム2の代わりに、積層型ダイアフラム30を設けたものである。図4に、本発明に係る積層型ダイアフラム30を示す。積層型ダイアフラム30は、薄膜31と薄膜32とを重ね合わせたものである。重ね合わされた状態における積層型ダイアフラム30の形状は、ダイアフラム2,20と同様である。薄膜31はポンプヘッド1側に設けられ、薄膜32はポンプケース7側に設けられる。
次に、本発明の実施例について説明する。実施例は、上記の小型ダイアフラムポンプ10において、ダイアフラム2の代わりに、積層型ダイアフラム30を設けたものである。図4に、本発明に係る積層型ダイアフラム30を示す。積層型ダイアフラム30は、薄膜31と薄膜32とを重ね合わせたものである。重ね合わされた状態における積層型ダイアフラム30の形状は、ダイアフラム2,20と同様である。薄膜31はポンプヘッド1側に設けられ、薄膜32はポンプケース7側に設けられる。
薄膜31,32はともに、PTFEのみから形成される。薄膜31と薄膜32とは、接着されてはおらず、分離可能に接触している状態である。薄膜31と薄膜32とは、接着はされていないけれども、両方ともアームロッド4に固定されている。固定方法としては、薄膜31と薄膜32とを重ねた状態で、アームロッド4にビス止めをする方法などがある。
薄膜31は、厚みL4が0.9mmであり、この厚みL4は動作限界厚みの56.25%である。薄膜32は、厚みL5が0.7mmであり、この厚みL5は動作限界厚みの43.75%である。薄膜31の厚みL4と薄膜32の厚みL5との合計の厚みは、1.6mmであり、動作限界厚みの100%である。なお、合計の厚みが1.6mmであることから、積層型ダイアフラム30の形状は、比較例5におけるダイアフラム20と同一になる。
このような積層型ダイアフラム30を備える小型ダイアフラムポンプ10を用いて、標準状態で濃度500g/m3の高濃度オゾンガスを、ゲージ圧で0.05MPaから0.2MPaまで昇圧させる試験を行った。その結果、積層型ダイアフラム30は正常に動作し、小型ダイアフラムポンプ10のポンプケース7側の内部空間におけるオゾンガス濃度は、オゾンガス濃度計測器の測定限界値である0.01ppm以下となった。
また、上記の試験を繰り返して行ったところ、積層型ダイアフラム30を備える小型ダイアフラムポンプ10は、2000時間以上正常に動作し、寿命が大幅に増加していた。なお、積層型ダイアフラム30の代わりに、薄膜31の厚みを0.7mmとし、薄膜32の厚みを0.9mmとしたものを用いても、上記実施例と同様の結果が得られた。
このような結果から、積層型ダイアフラム30では、アームロッド4と固定されていない部分、具体的には、アームロッド4とポンプケース7との間の部分である、ダイアフラムの稼動部分において、積層型ではないダイアフラム20よりも自由度が高くなり、ダイアフラムの駆動に必要なトルクが軽減されると考えられる。これにより、全体の厚みが同じ場合、積層型ダイアフラム30は、積層型ではないダイアフラム20よりも小さな力で駆動することができるようになる。換言すれば、積層型ダイアフラム30は、積層型ではないダイアフラム20では駆動できないような大きな厚みであっても駆動可能な場合がある。そして、オゾンガスなどの腐食性ガスの透過率は、PTFEからなるダイアフラムの全体の厚みが大きくなればなるほど、指数関数的に減少するので、ダイアフラムを積層型ダイアフラム30とし、ダイアフラムの全体の厚みを、積層型ではないダイアフラムでは駆動できないが積層型ダイアフラム30であれば駆動できるような範囲内の厚みにすることで、小型のモータによってダイアフラムを動作させることができ、かつ、オゾンガスなどの腐食性ガスの透過率を小さくすることができる。
1 ポンプヘッド
2,20 ダイアフラム
3 小型モータ
3a モータ本体
3b 回転軸部
4 アームロッド
5 ベアリング
6 クランク部材
7 ポンプケース
8 チャンバ
8a 吸引側逆止弁
8b 吐出側逆止弁
10 小型ダイアフラムポンプ
30 積層型ダイアフラム
31,32 薄膜
2,20 ダイアフラム
3 小型モータ
3a モータ本体
3b 回転軸部
4 アームロッド
5 ベアリング
6 クランク部材
7 ポンプケース
8 チャンバ
8a 吸引側逆止弁
8b 吐出側逆止弁
10 小型ダイアフラムポンプ
30 積層型ダイアフラム
31,32 薄膜
Claims (1)
- モータの駆動によりダイアフラムを動作させ、そのダイアフラムとポンプヘッドとの間の空間の体積を変化させることにより、そのポンプヘッドに隣接するチャンバに設けられる吸引側逆止弁および吐出側逆止弁を開閉させて吸引および吐出を行う小型ダイアフラムポンプにおいて、
前記ダイアフラムは、分離可能な複数層からなる積層型ダイアフラムであり、各層は、ポリテトラフルオロエチレンから形成される薄膜であることを特徴とする小型ダイアフラムポンプ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012102739A JP2013231370A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 小型ダイアフラムポンプ |
PCT/JP2013/062509 WO2013162036A1 (ja) | 2012-04-27 | 2013-04-26 | 小型ダイアフラムポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012102739A JP2013231370A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 小型ダイアフラムポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013231370A true JP2013231370A (ja) | 2013-11-14 |
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ID=49483331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012102739A Pending JP2013231370A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | 小型ダイアフラムポンプ |
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Cited By (4)
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2012
- 2012-04-27 JP JP2012102739A patent/JP2013231370A/ja active Pending
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2013
- 2013-04-26 WO PCT/JP2013/062509 patent/WO2013162036A1/ja active Application Filing
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200001823U (ko) * | 2017-12-28 | 2020-08-18 | 가부시키가이샤 아이비에스 | 다이어프램 펌프 |
KR200494963Y1 (ko) * | 2017-12-28 | 2022-02-08 | 가부시키가이샤 아이비에스 | 다이어프램 펌프 |
Also Published As
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