JP6941246B1 - ドアハンドル - Google Patents
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Description
ベース部(2)と操作部(3)とを備え、前記操作部(3)は、シャフト(4)を介して回動可能に前記ベース部(2)と連結され、前記ベース部(2)は回動可能に開閉レバー(6)に固定されると共に前記開閉レバー(6)に付勢力を加えるバネ(7)を有し、
前記バネ(7)の第1の端部(7a)は前記開閉レバー(6)に接し、前記バネ(7)の第2の端部(7b)は前記シャフト(4)の末端部(42)に接し、
前記操作部(3)は、前記開閉レバー(6)を介して前記バネ(7)に付勢力が付加され、
前記ベース部(2)は、第1の軸受け部(12)を有し、前記操作部(3)は連結用軸受け部(15)を有し、
前記第1の軸受け部(12)に、ガイド部(18)が設けられ、
前記ガイド部(18)は、傾斜した内壁面を有し、前記シャフト(4)は、前記ガイド部(18)、前記第1の軸受け部(12)及び前記連結用軸受け部(15)に挿通されていることを特徴とする。
また、本ドアハンドルの製造において、組立作業を難しくする原因の1つは、シャフトの脱落を防止するためにシャフト貫通孔の入り口部分を塞いでいる付勢されたスプリング部品を作業者がシャフトの先端に力を込め、スプリングを押しのけ、こじ開けるようしてシャフトを貫通孔に挿通させる作業が必要なためである。しかも、この作業は空中作業であり、作業台などの上に置いた状態で作業することはできないため、部品が落下してしまうおそれがある。また、金属製の細いシャフトを指でつまんで付勢された金属製のスプリングを押しのける作業は怪我の原因にもつながる。
本発明のドアハンドルにおいて、ガイド部とバネとの配置関係によりこのような原因を排除することができる。
前記バネ(7)の前記第2の端部(7b)は、さらに前記バネ係止部(11)に接することを特徴とする。
前記シャフト(4)は、前記第1の軸受け部(12)、前記連結用軸受け部(15)及び前記軸収容部(21)により支持されていることを特徴とする。
前記ベース部(2)と前記操作部(3)とを組み合わせ保持する工程と、
前記シャフト(4)を前記ベース部(2)の前記ガイド部(18)に向かって押出し、前記シャフト(4)を、前記ガイド部(18)、前記第1の軸受け部(12)及び前記連結用軸受け部(15)に挿通し、前記シャフト(4)の前記末端部(42)が前記バネ(7)の前記第2の端部(7b)を超えるまで移動させる工程とを含むことを特徴とする。
前記ベース部(2)と前記操作部(3)とを組み合わせて把持し、前記ガイド部(18)を上方にして鉛直方向に載置する保持装置(201)と、
前記保持装置(201)の鉛直方向の上方に位置し、前記シャフト(4)を前記ガイド部(18)に向かって鉛直方向の下方に押し出す押出装置(202)とを備えることを特徴とする。
という利点がある。
図1(a)は車両のドア100に取り付けられたドアハンドル1の正面図であり、図1(b)はドアハンドル1を車両のドア側から見た背面図であり、図1(b)はドアハンドル1の側面図である。
図2(a)は、ベース部2の背面図、(b)はベース部2の側面図、(c)はベース部2の図2(b)中のA−A線における断面図、(d)は操作部3の背面図、(e)は操作部3の側面図である。
図3はドアハンドル1の分解斜視図である。
なお、ドアハンドル1の取付方向は図1(a)に示す方向に限定されず、例えば90度回転した方向等、ドアハンドル1は適宜の方向に取付可能である。
また、スイッチSWの代わりに、鍵の挿入部を設けてもよく、スイッチSW等を設置しなくてもよい。
ベース部2には、円柱状の支持部5、開閉レバー6及びバネ7が設けられている。開閉レバー6及びバネ7は、支持部5に保持されている。
図3に示すように、支持部5にバネ7及び開閉レバー6が嵌め込まれる。
さらに支持部5の端部には固定部材(ストッパ)8が取付られている。固定部材8は、バネ7及び開閉レバー6が支持部5から脱離することを防止する。
支持部5は、開閉レバー6の回転軸を構成し、開閉レバー6は、支持部5に回動可能に支持される。
なお、ドアが閉まっている状態、または閉まった状態を維持する状態を閉状態、ドアを開くことができる状態を開状態とし、ドア開閉機構は、閉状態と開状態の切替を可能とする機構であり、公知のドア開閉機構を使用できる。
バネ7の第2の端部7bは、シャフト4の第1の軸受け部12側の端部(末端部42)に接触するように、バネ係止部11によって位置決めされている。バネ7の第2の端部7bは、シャフト4の末端部42を押圧し、シャフト4が、その長手方向に移動してベース部2から脱離することを防止する(図1(c)参照)。
なお、シャフト4の挿入側端部を先端部41と称し、先端部41の反対側の端部を末端部42と称す。
軸止め部14にシャフト4の先端部41が当接することにより、シャフト4の先端部41が、軸止め部14を超えて図1中左方向へ移動することが防止される。
このように、シャフト4の末端部42は、両端が開口する第1の軸受け部(末端側軸受け部)12により支持され、シャフト4の先端部41は、一端が開口し他端が閉塞する軸収容部21により支持される。
なお、シャフト4を挿通するため、第1の軸受け部12、第2の軸受け部13及び第3の軸受け部15a、第4の軸受け部15bは断面が円形の貫通孔を有し、全長に亘り略同一(実質的に同一)の内径を有する。
ここで、略同一(実質的に同一)とは、加工精度の範囲のばらつきを許容し、同一であることを意味する。
後述するように、ガイド部18は、シャフト4の挿入を容易にする。ドアハンドル1の製造工程においては、操作部3とベース部2とが組み合わされた後、シャフト4はガイド部18に案内されて、第1の軸受け部12、第3の軸受け部15a、第4の軸受け部15b、第2の軸受け部13に挿通され、軸止め部14により、シャフト4の挿入方向の移動が阻止される。その結果、操作部3は、シャフト4により、回動可能にベース部2と連結される。
また、開閉レバー6の回転軸である支持部5は、シャフト4と交差し、好適には支持部5はシャフト4と直交する。
開閉レバー6には、図1(b)に示される矢印α方向のバネ7の付勢力が加えられており、ハンドル当接部16は、操作部3の開閉レバー当接部17を押圧する。
開閉レバー6を介して開閉レバー当接部17に付加されたバネ7の付勢力により、操作部3はシャフト4の周りに、図1(c)に示す矢印β方向の回転力が付加される。
すなわち、支持部5に回動可能に支持された開閉レバー6のハンドル当接部16と、シャフト4に回動可能に支持された操作部3の開閉レバー当接部17とにより、矢印α方向のバネ7の付勢力が矢印βで示される方向に転換され操作部3に付加される。
このように、バネ7の付勢力は、開閉レバー6を介して方向が転換され、操作部3に伝達される。操作部3に伝達されたバネ7の付勢力により、操作部3は、ドアを閉状態にする位置に保持される。
完成したドアハンドル1において、操作者は操作部3に手を掛け、操作部3をシャフト4の周りに回動させることにより、操作部3の開閉レバー当接部17が開閉レバー6のハンドル当接部16を押圧し、開閉レバー6は支持部5の周りに回動する。開閉レバー6に設置された接続部9に接続されたケーブルを介して、ドアを閉状態から開状態にするという操作者の指令が、車体に伝達される。
操作者が操作部3から手を離すと、バネ7により付勢された開閉レバー6のハンドル当接部16が操作部3の開閉レバー当接部17を押圧し、操作部3はドアを閉状態にする位置に戻る。
以下、ドアハンドル1の製造工程の主要な組み立て工程の1つであるベース部2と操作部3とのシャフト4による連結工程について説明する。
上記のように、第1の軸受け部12のシャフト4の挿入側にはガイド部18が設けられている。ガイド部18の内壁は、シャフト4の挿入側(入口側)が拡がるように、テーパー形状を有している。
なお、側面図はシャフト4の末端部42側から見た側面図であり、シャフト4とベース部2との相対的位置関係を示す。
なお、図4(b)、(d)、(f)、(h)は、ガイド部18近傍の拡大側面図である。
なお、略同一とは、製造上の寸法ばらつきを考慮して、シャフト4の外壁面がガイド部18及の内壁面に接しながら挿入可能な値であり、例えばシャフト4の直径に、シャフト4及びガイド部18の寸法ばらつきを加えた値とすることができる。
挿入領域は、ガイド部18においてバネ7の第2の端部7bと重ならない領域、すなわち干渉しない領域である。
ガイド部18の横幅は、第1の軸受け部12と接する箇所から入口側開口端部に向かって大きくなるように設定してもよい。
ガイド部18の開口部のサイズは、シャフト4の挿入を容易にするように適宜設定が可能である。
また、空隙の長さgをシャフト4の先端部41の最先端の直径(d1)より長く設定し(g>d1)、空隙の長さgは、シャフト4の本体部の直径(d0)より短くてもよい。
なお、シャフト4の本体部とは、第1の軸受け部12、第3の軸受け部15a、第4の軸受け部15b、第2の軸受け部13により支持される部分を示す。
そのため、シャフト4の先端部41は、ガイド部18の内壁のテーパー面に接しながら、矢印s方向に移動する。
その結果、シャフト4の側面がバネ7の第2の端部7bを押圧し、第2の端部7bはバネ係止部11から離れる方向(図中Y方向)に移動する。
挿入されたシャフト4の側壁面は、第1の軸受け部12及び第3の軸受け部15aに接しながら、図中X方向に移動する。シャフト4の側壁面はバネ7の第2の端部7bを押圧し、バネ7の第2の端部7bは、さらにバネ係止部11から離れる方向に移動する。この時点で、バネ7の第2の端部7bはシャフト4の挿入経路(各軸受け部の貫通孔部)から離れ、シャフト4の移動を妨げない。
バネ7の第2の端部7bの側壁面は、シャフト4の末端部42(先端部41の反対側端部)の壁面(底面)に接し、シャフト4がX方向と反対方向へ移動し、ドアハンドル1から外れることを防止する。
その結果、シャフト4は、軸止め部14とバネ7の第2の端部7bとの間の空間に保持される。
さらに、シャフト4を第1の軸受け部12、第3の軸受け部15a、第4の軸受け部15b及び第2の軸受け部13に順次挿通させ、シャフト4の全体が挿入されると、バネ7の第2の端部7bはシャフト4の側壁による圧力から解放される。そして、バネ7の第2の端部7bは、その付勢力(弾性力)により、バネ係止部11に接する位置に戻り、シャフト4の末端部42に接触する。
シャフト4の末端部42に接触したバネ7の第2の端部7bは、シャフト4の図4中右方向(図4中X方向に反対の方向)への移動を阻止し、シャフト4がドアハンドル1から外れることが防止される。
一方、シャフト4の先端部41は、軸止め部14により、図4中X方向への移動が阻止され、シャフト4は、軸止め部14とバネ7の第2の端部7bとに挟まれた空間に保持される。
また、図示されるバネ7の第2の端部7bの直径Ds(又は幅Ds)は、シャフト4の直径(d0)以下の例を示したが、それに限定するものではなく、適宜設定することが可能である。
シャフト4の末端部42がバネ7の第2の端部7bを超えて挿入されると、バネ7の弾性力により第2の端部7bが図5中矢印A方向に移動し、シャフト4の末端部42の側面に接することができる。
なお、ガイド部18の先端部のガイド部18のテーパー面の形状に合致するようにテーパー部20を設けてもよい。
(ステップ1)ベース部2と操作部3とを組み合わせ、支持部5にバネ7及び開閉レバー6を固定部材8によりベース部2に固定した状態で、ベース部2と操作部3とを保持装置201に載置する。保持装置201として、例えば公知のクランプ装置等を使用できる。
(ステップ2)保持装置201に対向させてシャフト4の押出装置202を配置する。押出装置202は、シャフト4を把持し、押出装置202に内蔵されている押出棒(プッシャー)(例えば図5(e)参照。)により、シャフト4をベース部2のガイド部18に向かって押出す(プッシャーを伸長する)。
なお、押出装置202としては、公知の空圧、油圧式のピストン駆動装置等を使用できる。
(ステップ3)シャフト4が移動し、シャフト4の末端部42がバネ7の第2の端部7bを超えた(通過した)段階、又はシャフト4の先端部41が軸止め部14に当接した段階でプッシャーを縮退させる。
なお、プッシャーの伸長量を計測する、又はシャフト4の先端部41が軸止め部14に当接したことを圧力センサで検知する等により、プッシャーを縮退させるタイミングを決定することができる。
2 ベース部
3 操作部(操作ハンドル部)
4 シャフト
41 先端部
42 末端部
5 支持部
6 開閉レーバー
61 補助部材(スペーサ)
7 バネ
7a 第1の端部
7b 第2の端部
8 固定部材(ストッパ)
9 接続部
10 バネ当接部
11 バネ係止部
12 第1の軸受け部(末端側軸受け部)
13 第2の軸受け部(ストッパ側軸受け部)
14 軸止め部(シャフトストッパ)
15 第3の軸受け部(連結用軸受け部)
15a 第3の軸受け部(連結用軸受け部)
15b 第4の軸受け部(連結用軸受け部)
16 ハンドル当接部(押圧部)
17 開閉レバー当接部
18 ガイド部
19 押出棒(プッシャー)
20 テーパー部
21 軸収容部
100 ドア
200 自動挿入装置
201 保持装置
202 押出装置
Claims (6)
- ベース部(2)と操作部(3)とを備え、前記操作部(3)は、シャフト(4)を介して回動可能に前記ベース部(2)と連結され、前記ベース部(2)は回動可能に開閉レバー(6)に固定されると共に前記開閉レバー(6)に付勢力を加えるバネ(7)を有し、
前記バネ(7)の第1の端部(7a)は前記開閉レバー(6)に接し、前記バネ(7)の第2の端部(7b)は前記シャフト(4)の末端部(42)に接し、
前記操作部(3)は、前記開閉レバー(6)を介して前記バネ(7)に付勢力が付加され、
前記ベース部(2)は、第1の軸受け部(12)を有し、前記操作部(3)は連結用軸受け部(15)を有し、
前記第1の軸受け部(12)に、ガイド部(18)が設けられ、
前記ガイド部(18)は、傾斜した内壁面を有し、前記シャフト(4)は、前記ガイド部(18)、前記第1の軸受け部(12)及び前記連結用軸受け部(15)に挿通されていることを特徴とする、ドアハンドル(1)。 - 前記ベース部(2)は、バネ係止部(11)を有し、
前記バネ(7)の前記第2の端部(7b)は、さらに前記バネ係止部(11)に接することを特徴とする請求項1記載のドアハンドル(1)。 - 前記ベース部(2)は、軸収容部(21)を有し、
前記シャフト(4)は、前記第1の軸受け部(12)、前記連結用軸受け部(15)及び前記軸収容部(21)により支持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のドアハンドル(1)。 - 前記シャフト(4)の先端部(41)はテーパー形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のドアハンドル(1)。
- 前記ベース部(2)と前記操作部(3)とを組み合わせ保持する工程と、
前記シャフト(4)を前記ベース部(2)の前記ガイド部(18)に向かって押出し、前記シャフト(4)を、前記ガイド部(18)、前記第1の軸受け部(12)及び前記連結用軸受け部(15)に挿通し、前記シャフト(4)の前記末端部(42)が前記バネ(7)の前記第2の端部(7b)を超えるまで移動させる工程とを含む請求項1記載のドアハンドル(1)の製造方法。 - 前記ベース部(2)と前記操作部(3)とを組み合わせて把持し、前記ガイド部(18)を上方にして鉛直方向に載置する保持装置(201)と、
前記保持装置(201)の鉛直方向の上方に位置し、前記シャフト(4)を前記ガイド部(18)に向かって鉛直方向の下方に押し出す押出装置(202)とを備えた請求項1記載のドアハンドル(1)の製造装置。
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