JP6940947B2 - 回転機械用モータ、回転機械及び回転機械用モータの製造方法 - Google Patents

回転機械用モータ、回転機械及び回転機械用モータの製造方法 Download PDF

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本開示は、回転機械用モータ、回転機械及び回転機械用モータの製造方法に関する。
アンモニアを冷媒とする冷凍機に用いられる圧縮機の駆動装置として、アンモニアの漏洩を防止するため、圧縮機に一体化されたハーメチック型の密封構造を有するモータが用いられる。また、モータの固定子を構成する巻き線として、アンモニアによる腐食の問題がないアルミを導体とし、アルミ製の導体に被覆材として耐化学薬品性に優れ高い絶縁抵抗を有するフッ素樹脂材を被覆したアルミ巻き線が用いられている。
特許文献1及び2には、アンモニアを冷媒として用いる冷凍機において、圧縮機などの回転機械用モータの固定子を構成する巻き線として、フッ素樹脂材を被覆したアルミ製巻き線を用いることが開示されている。
特開2003−184775号公報 特開2004−056990号公報
巻き線として用いられるアルミ線は銅線と比べて高価であると共に、屈曲性が悪く、銅線のように自動巻きが難しいため、固定子に巻き付ける作業の効率が低下する。また、銅線と比べて電気抵抗損失が大きいため、モータ効率が低下すると共に、線径を太くする必要があり、モータの外径寸法が大きくなる問題がある。
また、巻き線の被覆材として用いられるフッ素樹脂材は多くの材料に対して濡れ性が悪いため、巻き線の表面を腐食性物質に対する耐食性がある材料で覆って保護することが難しいという問題がある。
少なくとも一実施形態は、上記問題を解消し、簡易な構成でアンモニアなどの腐食性物質に対する保護が可能な回転機械用モータを提案することを目的とする。
(1)少なくとも一実施形態に係る回転機械用モータは、
腐食性ガスを作動流体として用いる回転機械を駆動するためのモータであって、
回転子と、
前記回転機械のロータ部及び前記回転子を収容するハウジングと、
前記ハウジングの内側において前記回転子の外周側に設けられ、前記腐食性ガスへの耐性を有する耐食性樹脂により形成されるモールド材と、
前記ハウジングの内側に固定されたステータコア、及び、前記ステータコアに装着された銅製の巻き線を含む固定子と、
を備え、
前記固定子のうち少なくとも前記巻き線は前記モールド材に覆われている。
る。
上記(1)の構成によれば、上記耐食性樹脂により形成されるモールド材に少なくとも上記銅製の巻き線が覆われることで、銅製の巻き線を腐食性物質に対して長期に亘って保護できる。また、銅製の巻き線を上記モールド材で覆うことで、簡易かつ低コストな手段で巻き線を保護できる。
被覆材として,フッ素樹脂しか選択肢のないアルミ製のリード線と異なり,銅製の巻き線は、マグネットワイヤとして一般的に使用されているポリウレタン、ポリエステル、ポリイミド等、多種多様な高分子材料のものが使用可能である。このため、上記モールド材に対して、濡れ性の良い被覆材を選択可能であり、上記モールド材に対して濡れ性の良い被覆材を用いることで、固化後のモールド材と巻き線の接着性が向上するため,巻き線の固定力や巻き線とモールドを含めた固定子全体の強度が向上し、腐食性ガスに対する保護効果とモータの耐久性が向上する。さらに,接着効果によって巻き線とモールドの間の接触熱抵抗が減少するため、巻き線の放熱性が向上し温度上昇を抑制できる。
ここで「接着性」とは、機械的、物理的、または化学的な方法によって接合されている状態を言う。
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、
前記モールド材は、オレフィン系熱硬化性樹脂により形成される。
上記(2)の構成によれば、モールド材として鋳込み時における液状の粘度が低いオレフィン系熱硬化性樹脂を用いることで、巻き線の隙間まで樹脂が入り込み、モールド内に空洞が生じることを防止し、硬化後のモールド材と巻き線との密着性を高めることができる。これによって、腐食性ガスに対する巻き線の保護効果を高めることができる。
ここで「密着性」とは、隙間なく接触している状態を言う。
(3)一実施形態では、前記(1)又は(2)の構成において、
前記モールド材の線膨張係数が1.0×10−5/K以上2.0×10−5/K以下である。
上記(3)の構成によれば、銅製の巻き線と線膨張係数が近いモールド材を用いることで、モータ使用時にモータが発熱した場合など、巻き線とモールド材との線膨張係数の違いによる両者の剥離を抑制できる。
なお、モールド材にフィラーを添加して上記線膨張係数としてもよい。
(4)一実施形態では、前記(1)〜(3)の何れかの構成において、
前記銅製の巻き線の比電気抵抗が2.0μΩ・cm以下である。
上記(4)の構成によれば、比電気抵抗が2.0μΩ・cm以下の銅製の巻き線を用いることで、電気抵抗損失を低減でき、モータ効率を向上できると共に、電気抵抗損失を低減できる分線径を細くできるので、モータの外径寸法を小型化できる。
(5)一実施形態では、前記(1)〜(4)の何れかの構成において、
前記ハウジングに設けられた端子と、
前記モールド材の内部で前記巻き線と接続され、前記巻き線と前記端子とを電気的に接続するアルミ製のリード線と、
を備える。
上記(5)の構成によれば、銅製の巻き線は耐食性樹脂により形成されるモールド材に埋設され、モールド材の外側では、アンモニアに対して耐腐食性を有するアルミ製の巻き線を用いることで、リード線の耐久性を確保できる。
(6)一実施形態では、前記(1)〜(5)の何れかの構成において、
前記固定子は前記ハウジングの内面に固定され、
前記耐食性樹脂は前記巻き線を含めて前記固定子全体を覆うように配置される。
上記(6)の構成によれば、耐食性樹脂により形成されるモールド材で巻き線を含めて固定子全体を覆うように配置することで、巻き線を含む固定子全体を腐食性ガスから保護できる。
(7)一実施形態では、前記(1)〜(5)の何れかの構成において、
前記耐食性樹脂は前記腐食性ガスを透過しないものである。
上記(7)の構成によれば、モールド材として腐食性ガスを透過しない耐食性樹脂を用いることで、巻き線を腐食性ガスから保護できる。
(8)少なくとも一実施形態に係る回転機械は、
前記(1)〜(7)の何れかの構成を有するモータと、
前記モータによって駆動されて回転するように構成されたロータ部と、
前記モータの前記回転子及び前記固定子と、前記ロータ部とを収容するハウジングと、
を備える。
上記(8)の構成によれば、低コストでモータの銅製の巻き線を腐食性ガスに対して長期に亘って保護できる回転機械を実現できる。
(9)少なくとも一実施形態に係る回転機械用モータの製造方法は、
腐食性ガスを作動流体として用いる回転機械を駆動するためのモータの製造方法であって、
ハウジングの内部に銅製の巻き線を含む固定子を取り付ける固定子取付けステップと、
前記ハウジングの内部に鋳型を配置する鋳型配置ステップと、
前記腐食性ガスへの耐性を有する耐食性樹脂によって少なくとも前記巻き線が覆われるように前記鋳型の内部の鋳込み空間に前記耐食性樹脂を注入し固化させる鋳込みステップと、
を備える。
上記(9)の方法によれば、上記耐食性樹脂により形成されるモールド材に上記銅製の巻き線を埋設することで、銅製の巻き線を腐食性ガスに対して長期に亘って保護できる回転機械用モータを簡易かつ低コストで製造できる。
(10)一実施形態では、前記(9)の方法において、
前記鋳込みステップにおいて、
前記耐食性樹脂の固化前における粘度が300mPa・s以上3000mPa・s以下に調節する。
上記(10)の方法によれば、固化前の粘度が300〜3000mPa・sの耐食性樹脂を用いることで、巻き線や固定子の微小な隙間までモールド材が入り込み、モールド材内部の隙間や空洞の発生が少なくなるため、耐食性樹脂と銅製の巻き線との密着性を向上でき、硬化後のモールド材によってアンモニアなどの腐食性ガスに対する巻き線の耐久性をさらに向上できる。
(11)一実施形態では、前記(9)又は(10)の方法において、
前記銅製の巻き線にアルミ製のリード線を接続するリード線接続ステップをさらに備え、
前記鋳込みステップにおいて、
前記銅製の巻き線と前記アルミ製のリード線との接続部が前記耐食性樹脂に埋設されるように、前記耐食性樹脂の成形を行う。
上記(10)の方法によれば、腐食性ガスによって腐食されやすい銅製の巻き線は耐食性樹脂に埋設され、耐食性樹脂の外側では、腐食性ガスに対して耐腐食性を有するアルミ製のリード線とすることができる。
(12)一実施形態では、前記(9)〜(11)の何れかの方法において、
前記鋳込みステップにおいて、
前記鋳型の内側に形成された前記鋳込み空間を減圧する減圧ステップをさらに備える。
上記(12)の方法によれば、鋳込みステップにおいて鋳込み空間を減圧することで、固化前のモールド材内部の気泡を除去し、巻き線を含む固定子全体の空間部分に樹脂を行き渡らせることができ、巻き線と樹脂との密着性をさらに向上できる。これによって、硬化後のモールド材内部の空洞が減少し、モールド材の機械的強度と巻き線の固定力が向上するため、モータの耐久性が向上する。また、モールド材内部の空洞の減少によりモールド材の見かけの熱伝導率が大きくなると同時に線材とモールド材の密着性が向上するため、巻き線の放熱性が向上する。さらに、モールド材中に空気を内包する空洞が残留しないため、ガス圧力の変化によるモールドの破壊やモールド材と巻き線の剥離、およびモールド内への腐食性物質の侵入を防止できる。
(13)一実施形態では、前記(12)の方法において、
前記鋳型の上方空間を密閉空間とすると共に、前記鋳込み空間の上端を前記密閉空間に連通させ、前記密閉空間を減圧する。
上記(13)の方法によれば、鋳型の上方空間を密閉空間とすると共に、鋳込み空間の上端を上記密閉空間に連通させ、この密閉空間を減圧することで、密閉空間の減圧を低コストで容易に行うことができる。
(14)一実施形態では、前記(9)〜(13)の何れかの方法において、
前記固定子取付けステップにおいて、
前記ハウジングに前記固定子のステータコアを焼嵌めで取り付ける。
上記(14)の方法によれば、簡易かつ低コストで固定子をハウジングに固定できる。
少なくとも一実施形態によれば、アンモニアなどの腐食性物質に対して簡易かつ低コストな手段で回転機械用モータの保護が可能となる。
一実施形態に係る回転機械用モータの縦断面図である。 一実施形態に係る回転機械用モータの縦断面図である。 一実施形態に係る回転機械用モータの製造方法の工程図である。 一実施形態に係る回転機械用モータの製造装置を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
一実施形態に係る回転機械用モータ10は、図1及び図2に示すように、腐食性ガスを作動流体として用いる回転機械50(50A、50B)を駆動するためのモータである。ハウジング16の内部で、回転子12及び固定子14が収容され、中心に回転子12が配置され、回転子12の周囲に固定子14が配置される。固定子14はハウジング16の内側に固定されたステータコア14aと、ステータコア14aに装着された銅製の巻き線14bとを有する。
ハウジング16の内側で回転子12の外周側に、腐食性ガスへの耐性を有する耐食性樹脂によりモールド材20が形成され、巻き線14bがモールド材20に埋設される。
上記構成によれば、巻き線14bはハウジング16の内側でモールド材20に覆われるため、銅製の巻き線14bをアンモニアなどの腐食性ガスに対して長期に亘って保護できる。また、銅製の巻き線14bをモールド材20で覆う簡易かつ低コストな手段で巻き線14bを保護できる。また、銅製の巻き線14bを用いることで回転機械用モータ10を低コスト化できる。
さらに、前述のように、銅製の巻き線14bは濡れ性が良い被覆材を容易に入手できるため、腐食性ガスに対する保護が容易である。
一実施形態では、モールド材20の材料として、例えば、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂(BMC)、熱可塑性ポリエステル樹脂(PET)などを使用できる。
一実施形態では、腐食性ガスはアンモニア系冷媒であり、回転機械50はアンモニア系冷媒を用いる冷凍機などに組み込まれた圧縮機又は膨張機である。
一実施形態では、銅製の巻き線14bは例えばエナメル材などの被覆材によって被覆される。
一実施形態では、モールド材20は実質的に腐食性ガスを透過しないか、あるいは腐食性ガスを透過しにくい性質を有することが好ましい。これによって、巻き線14bの保護効果を向上できる。
一実施形態では、図1及び図2に示すように、回転機械用モータ10は、回転子12の中心部に回転軸22が固定され、回転軸22は回転機械50のロータ部52と連結され、ロータ部52は回転機械用モータ10によって駆動されて回転する。回転機械50はロータ部52を収容するハウジング54を備える。
一実施形態では、回転機械50のハウジング54はハウジング16と一体的に連結され、ハーメチック型の密封構造を形成する。
一実施形態では、回転機械50(50A)は、図1に示すように、回転機械用モータ10の回転軸22とロータ部52の回転軸とは一体に形成され、回転軸22はハウジング54の内部で軸受56で回転自在に支持される。これによって、回転機械用モータ10の内部で回転軸22の軸受が不要になるため、モータ10の構成を簡略化できる。
一実施形態では、回転機械50(50B)は、図2に示すように、モータ10の回転軸22aとロータ部52の回転軸22bとは夫々別個に形成され、回転軸22a及び22bはカップリング60で接続される。これによって、モータ10及び回転機械50は容量の大型化が可能になる。
一実施形態では、図2に示すように、回転軸22aの一端はハウジング16の内面に固定された支持台62で支持される。支持台62に軸受64が設けられ、回転軸22aは軸受64によって回転自在に支持される。回転軸22aの他端側には回転機械50(50B)との間に軸受支持部材66が設けられ、回転軸22aは軸受支持部材66に設けられた軸受68によって回転自在に支持される。
一実施形態では、モールド材20はオレフィン系熱硬化性樹脂により形成される。オレフィン系熱硬化性樹脂として、例えば、ジシクロペンタジエン樹脂を用いることができる。
モールド材20の材料として、鋳込み時における液状の粘度が低いオレフィン系熱硬化性樹脂を用いることで、モールド材が巻き線および固定子の微細な隙間まで入り込み,硬化後に巻き線14bとの密着性を高めることができる。これによって、固定子14への腐食性ガスの侵入を抑制でき、巻き線14bを保護できる。
一実施形態では、硬化後の線膨張係数が1.0×10−5/K以上2.0×10−5/K以下であるモールド材を用いる。
このように、線膨張係数が銅製の巻き線14bに近いモールド材を用いることができ、モータ使用時にモータが発熱した場合など、巻き線14bとモールド材20との線膨張係数の違いによる両者間の剥離を抑制できる。
一実施形態では、モールド材20に混入するフィラーの割合を調整することで、モールド材20の線膨張係数を上記範囲に調整してもよい。フィラーとして、例えば、水酸化アルミニウム、アルミナ、シリカ、等を用いることができる。
一実施形態では、銅製の巻き線14bとして、比電気抵抗が2.0μΩ・cm以下のものを用いる。
これによって、巻き線14bの電気抵抗損失を低減でき、モータ効率を向上できると共に、電気抵抗損失を低減できる分巻き線14bの線径を細くできるので、回転機械用モータ10の外径寸法を小型化できる。
一実施形態では、回転機械用モータ10は、モールド材20の内部で巻き線14bはアルミ製のリード線26と接続部24で電気的に接続される。リード線26はハウジング16に設けられた端子28に接続される。
これによって、腐食性ガスによって腐食されやすい銅製の巻き線14bは耐食性樹脂により形成されるモールド材20に埋設され、モールド材20の外側では、アンモニアに対して耐腐食性を有するアルミ製のリード線26を用いることができる。
一実施形態では、固定子14はハウジング16の内面に固定され、耐食性樹脂で形成されるモールド材20は巻き線14bを含めて固定子全体を覆うように配置される。
これによって、巻き線14bを含む固定子全体を腐食性ガスから保護できる。
一実施形態に係る回転機械50は、幾つかの実施形態に係る上記構成を有する回転機械用モータ10と、回転機械用モータ10によって回転するロータ部52と、ロータ部52とを収容するハウジング54と、を備えるため、低コストで回転機械用モータ10の巻き線14bを腐食性ガスに対して長期に亘って保護できる。
一実施形態では、ハウジング54はモールド材20のハウジング16と一体的に連結され、ハーメチック型の密封構造を形成するため、ハウジング16及び54内の腐食性ガスが外部に漏洩するのを防止できる。
図3及び図4は、一実施形態に係る回転機械用モータ10の製造方法の一実施形態を示し、図3はその製造工程を示し、図3は製造に用いられる装置を示す。
図3において、まず、ハウジング16と、ステータコア14a及び銅製の巻き線14bを含む固定子14とを用意し、ハウジング16の内部に固定子14を取り付ける(固定子取付けステップS10)。次に、ハウジング16の内部に鋳型30を配置する(鋳型配置ステップS12)。
次に、腐食性ガスへの耐性を有する耐食性樹脂によって少なくとも巻き線14bが覆われるように鋳型30の内部の鋳込み空間Smに耐食性樹脂を注入し固化させる(鋳込みステップS14)。図4は、ハウジング16の内部に鋳型30を配置した状態を示す。
上記方法によれば、耐食性樹脂により形成されるモールド材20に銅製の巻き線14bを埋設することで、銅製の巻き線14bを腐食性ガスに対して長期に亘って保護できる。また、銅製の巻き線14bをモールド材20で覆うことで、回転機械用モータ10を簡易かつ低コストで製造できる。
一実施形態では、鋳型30は第1の型30a及び第2の型30bを有し、鋳型配置ステップS12において、第1の型30a及び第2の型30bで固定子14を両側から挟んで鋳込み空間Smを形成する。
次に、鋳込みステップS14において、鋳込み空間Smに液状の耐食性樹脂を注入し、巻き線14bが液状の耐食性樹脂で覆われるまで注入し、液状の耐食性樹脂を硬化させる。
このように、固定子14が取り付けられたハウジング16の内部で第1の型30aと第2の型30bとで固定子14を挟むようにして鋳込み空間Smを形成するので、鋳込み空間Smの形成が容易である。即ち、ハウジング16を鋳型の一部として用い、鋳込み空間Smの外側をハウジング16で形成させるため、第1の型30a及び第2の型30bを小型化できると共に、これらの取付けが容易になる。
また、形成された鋳込み空間Smに巻き線14bが覆われるまで耐食性樹脂を注入すればよいので、耐食性樹脂の鋳込みを容易に行うことができる。
一実施形態では、鋳込みステップS14において、モールド材として、固化前の粘度が300〜3000mPa・sの耐食性樹脂を用いる。これによって、巻き線14b及びステータコア14aの細部にモールド材20が入り込み、モールド材20と銅製の巻き線14bとの密着性を向上でき、硬化後のモールド材20によって腐食性ガスに対する巻き線14bの耐久性を向上できる。
なお、モールド材にフィラーを添加することで、上記範囲の粘度に調整してもよい。
一実施形態では、モールド材20として用いられる耐食性樹脂との濡れ性が良い材料で被覆された線材で、巻き線14bを製作することで、モールド鋳込み時に巻き線の細部までモールド材が入り込み、腐食性ガスに対する巻き線14bの耐久性が向上する。
また、固化後のモールド材20と巻き線14bの接着性が向上するため,巻き線14bの固定力及び巻き線14bとモールド材20を含めた固定子14全体の機械的強度が向上し、腐食性ガスに対する保護効果とモータ10の耐久性を向上させることができる。さらに、接着性の向上によって巻き線14bとモールド材20の間の接触熱抵抗が減少し、巻き線14bの放熱性を向上させることができる。
一実施形態では、図3及び図4に示すように、鋳型配置ステップS12の後で、銅製の巻き線14bにアルミ製のリード線26を接続するリード線接続ステップS13をさらに備える。鋳込みステップS14において、銅製の巻き線14bとリード線26との接続部24が耐食性樹脂に埋設されるように、耐食性樹脂の成形を行う。
これによって、腐食性ガスによって腐食されやすい銅製の巻き線14bは耐食性樹脂に埋設され、耐食性樹脂の外側では、腐食性ガスに対して耐腐食性を有するアルミ製のリード線26を設けることができる。
一実施形態では、接続部24が耐食性樹脂で覆われるまで耐食性樹脂が鋳込み空間Smに注入される。この場合、接続部24は鋳込み空間Smの内部に配置される。
一実施形態では、図3に示すように、鋳込みステップS14において、鋳型30によって形成された鋳込み空間Smを減圧する(減圧ステップS14b)。減圧ステップS14bの後、耐食性樹脂を鋳込み空間Smに注入する鋳込みステップS14cを行う。
これによって、固化前のモールド材中の気泡を除去できるため、固化前のモールド材が巻き線の細部まで入り込み、巻き線14bと硬化後のモールド材20との密着性を向上できるため、モールド材内部への腐食性ガスの侵入を抑制できる。
一実施形態では、減圧ステップS14bでは、鋳込み空間Smを真空近くまで減圧する真空引きが行われる。
一実施形態では、図4に示すように、減圧ステップS14bにおいて、鋳型30の上方空間を密閉空間Scとすると共に、鋳込み空間Smの上端を密閉空間Scに連通させ、密閉空間Scを減圧する。
これによって、鋳込み空間Smの減圧を容易に行うことができ、固化前のモールド材中の気泡を除去できるので、巻き線14bと硬化後のモールド材20との密着性を向上できる。
一実施形態では、図4に示すように、ハウジング16の内部で第1の型30a及び第2の型30bによって固定子14及び巻き線14bを囲む鋳込み空間Smが形成される。第2の型30bには鋳込み空間Smと外部とを連通する連通孔31が形成され、連通孔31には湯路36が接続される。湯路36に開閉弁38が設けられ、湯路36は液状の耐食性樹脂rを貯留する溶融槽34に連通する。溶融槽34に貯留された液状の耐食性樹脂rは湯路36を介して鋳込み空間Smに注入される。
ハウジング16の一端面に減圧用冶具32が取り付けられ(図3中の減圧用冶具取付けステップS14a)、減圧用冶具32の内側に密閉空間Scが形成される。減圧用冶具32には密閉空間Scに連通する管路40が設けられ、管路40に真空ポンプ42が設けられる。鋳込み空間Smの一部が密閉空間Scに連通するように鋳込み空間Smが形成される。
真空ポンプ42から稼働することで、密閉空間Scが減圧され、鋳込み空間Smに鋳込まれた液状の耐食性樹脂rに含まれる気泡が除去される。
一実施形態では、鋳型30によってハウジング16はその軸方向が上下方向を向いた状態で支持される。第2の型30bの下端は平坦面を有し、この平坦面が支持面となってハウジング16はその軸方向が上下方向を向いた状態で安定して支持される。
一実施形態では、連通孔31は鋳込み空間Smの下端に連通し、液状の耐食性樹脂は連通孔31を介して鋳込み空間Smの下端に注入される。ハウジング16の上端面に減圧用冶具32が取り付けられ、減圧用冶具32の下方に密閉空間Scが形成されると共に、鋳込み空間Smの上端が密閉空間Scに形成される。
このように、鋳込み空間Smの上端を密閉空間Scに連通することで、減圧ステップS14bにおいて、気泡の除去が促進される。
一実施形態では、図3に示すように、耐食性樹脂の鋳込みが終わり、開閉弁38を閉じた後、真空ポンプ42を稼働させ再度密閉空間Scを減圧する(減圧ステップS14d)。密閉空間Scが十分に真空に近くなったところで真空ポンプ42の稼働を止める。
その後、減圧用冶具32を取り外し(減圧用冶具取外しステップS14e)、加熱により液状の耐食性樹脂rを硬化させる(加熱硬化ステップS15)。液状の耐食性樹脂が硬化した後、鋳型30の第1の型30a及び第2の型30bを取り外す。
一実施形態では、固定子取付けステップS10において、ハウジング16に固定子14を焼嵌めで取り付ける。
これによって、簡易かつ低コストで固定子14をハウジング16に固定できる。
少なくとも一実施形態によれば、アンモニアなどの腐食性物質に対する保護が簡易かつ低コストで可能となる回転機械用モータ及びこの回転機械用モータを備える回転機械を実現できる。
10 回転機械用モータ
12 回転子
14 固定子
14a ステータコア
14b 巻き線
16、54 ハウジング
20 モールド材
22、22a、22b 回転軸
24 接続部
26 リード線
28 端子
30 鋳型
30a 第1の型
30b 第2の型
31 連通孔
32 減圧用冶具
34 溶融槽
36 湯路
38 バルブ
40 管路
42 真空ポンプ
50(50A、50B) 回転機械
52 ロータ部
56、64、68 軸受
60 カップリング
62 支持台
66 軸受支持部材
Sc 密閉空間
Sm 鋳込み空間
r 耐食性樹脂

Claims (14)

  1. 腐食性ガスを作動流体として用いる回転機械を駆動するためのモータであって、
    回転子と、
    前記回転機械のロータ部及び前記回転子を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内側において前記回転子の外周側に設けられ、前記腐食性ガスへの耐性を有する耐食性樹脂により形成されるモールド材と、
    前記ハウジングの内側に固定されたステータコア、及び、前記ステータコアに装着された銅製の巻き線を含む固定子と、
    を備え、
    前記固定子の前記巻き線及び前記ステータコア前記モールド材に埋設されるように前記耐食性樹脂と一体的に成形されることで前記モールド材に覆われ、
    前記巻き線及び前記ステータコアを覆う前記モールド材は、前記回転子の外周面と対向する内周面を有し、該内周面は前記耐食性樹脂の表面により形成される
    ことを特徴とする回転機械用モータ。
  2. 前記モールド材は、オレフィン系熱硬化性樹脂により形成されることを特徴とする請求項1に記載の回転機械用モータ。
  3. 前記モールド材の線膨張係数が1.0×10−5/K以上2.0×10−5/K以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械用モータ。
  4. 前記銅製の巻き線の比電気抵抗が2.0μΩ・cm以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の回転機械用モータ。
  5. 前記ハウジングに設けられた端子と、
    前記モールド材の内部で前記巻き線と接続され、前記巻き線と前記端子とを電気的に接続するアルミ製のリード線と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の回転機械用モータ。
  6. 前記固定子は前記ハウジングの内面に固定され、
    前記耐食性樹脂は前記巻き線を含めて前記固定子全体を覆うように配置されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の回転機械用モータ。
  7. 前記耐食性樹脂は前記腐食性ガスを透過しないものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の回転機械用モータ。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載のモータと、
    前記モータによって駆動されて回転するように構成されたロータ部と、
    前記モータの前記回転子及び前記固定子と、前記ロータ部とを収容するハウジングと、
    を備えることを特徴とする回転機械。
  9. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の回転機械用モータの製造方法であって、
    ハウジングの内部に銅製の巻き線を含む固定子を取り付ける固定子取付けステップと、
    前記ハウジングの内部に鋳型を配置する鋳型配置ステップと、
    前記腐食性ガスへの耐性を有する耐食性樹脂によって少なくとも前記巻き線が覆われるように前記鋳型の内部の鋳込み空間に前記耐食性樹脂を注入し固化させる鋳込みステップと、
    を備えることを特徴とする回転機械用モータの製造方法。
  10. 前記鋳込みステップにおいて、
    前記耐食性樹脂の固化前における粘度を300mPa・s以上3000mPa・s以下に調節することを特徴とする請求項9に記載の回転機械用モータの製造方法。
  11. 前記銅製の巻き線にアルミ製のリード線を接続するリード線接続ステップをさらに備え、
    前記鋳込みステップにおいて、
    前記銅製の巻き線と前記アルミ製のリード線との接続部が前記耐食性樹脂に埋設されるように、前記耐食性樹脂の成形を行うことを特徴とする請求項9又は10に記載の回転機械用モータの製造方法。
  12. 前記鋳込みステップにおいて、
    前記鋳型の内側に形成された前記鋳込み空間を減圧する減圧ステップをさらに備えることを特徴とする請求項9乃至11の何れか一項に記載の回転機械用モータの製造方法。
  13. 前記鋳型の上方空間を密閉空間とすると共に、前記鋳込み空間の上端を前記密閉空間に連通させ、前記密閉空間を減圧することを特徴とする請求項12に記載の回転機械用モータの製造方法。
  14. 前記固定子取付けステップにおいて、
    前記ハウジングに前記固定子のステータコアを焼嵌めで取り付けることを特徴とする請求項9乃至13の何れか一項に記載の回転機械用モータの製造方法。
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