JP6940760B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

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Description

本願発明は、炊飯器本体の内鍋収納口を覆う開閉可能な蓋体の内側に着脱可能な内蓋を設けた電気炊飯器に関し、特に蓋体に対する内蓋の取り付け、取り外しを容易にした電気炊飯器の構成に関するものである。
最近の電気炊飯器では、炊飯器本体の内鍋収納口を覆う開閉可能な蓋体の内側に着脱可能な内蓋(中蓋)を設けたものが一般的である(例えば特許文献1を参照)。内蓋があると吹きこぼれしにくくなるので、炊飯時の連続沸騰時間を長くすることができ、より美味しいご飯を炊き上げることができる。また、蓋体側の樹脂部材を蒸気熱から保護することができるし、汚れやすい蓋体の内側を容易に洗浄することができる。
内蓋は、内鍋の開口径に対応した金属製の内蓋本体(円形の皿型構造)の後端側外周部左右に取り付け用の一対の爪、前端側外周部中央にロック片、その左右に取り付け・取り外し用の摘みが一体に取り付けられ、本体部分の外周には内鍋の開口部内側に係合する環状の内蓋パッキンが取り付けられている。
ロック片先端には、後述する蓋体側内蓋着脱ボタン(内蓋係合および解除レバー)の係合面(ガイド用斜面)に衝合して押圧力を作用させ、同内蓋係合レバーを反付勢方向に後退させる所定の距離の係合面(押圧斜面)が形成されている。
他方、蓋体側(その内面)には、後端側軸支部手前の左右に位置して上記内蓋後端の左右一対の爪を係合する一対の爪係合部、前端側中央に位置して上記内蓋前端のロック片を着脱可能に係合する上述した内蓋着脱ボタン、該内蓋着脱ボタンの左右に位置して蓋ストッパー(蓋体開閉レバーのフック片)が設けられている。
そして、内蓋を取り付ける時には、先ず内蓋後端側の左右一対の爪を蓋体後端側の左右一対の爪係合部に挿入した後、前端側ロック片先端の係合部を上記蓋体側の内蓋着脱ボタン(内蓋係合および解除レバー)の係合面(ガイド用斜面)に衝合して押圧力を作用させ、当該内蓋着脱ボタンを反付勢方向に所定距離後退させてロック片係合面(ガイド面)を超える所定の係合位置まで押し込み、同押し込み位置でロック片係合面の背面側に係合させて固定する。
他方、内蓋を取り外す時には、上記内蓋着脱ボタンをその付勢方向とは逆方向に親指で押して後退させることにより、上記ロック片の係合状態を解除し、その後、左右の摘みを持って手前側に倒し、最後に左右一対の爪を蓋体後端側の左右一対の爪係合部から抜いて取り外す。これにより、洗浄等が可能になる。
特開2013−240504号公報(明細書の段落〔0045〕〜〔0050〕および図1、図2の記載を参照)
上記従来の構成の場合、内蓋の取り付け時にはともかく、内蓋の取り外し時には、先ず蓋体側のロック片係合部である内蓋着脱ボタンをその付勢方向とは逆方向に押してロック片の係合を解除し、その後、左右の摘みを持って手前側に取り外す必要があり、意外に手間がかかる。特に、上記内蓋着脱ボタンのロック解除用の押圧操作面は、ロック片係合時のロック片係合用のガイド面と共用されており、テーパ面となっているので、押圧しにくい問題もある。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、従来のような蓋体側ロック片係合部のロック解除操作(反付勢方向への押圧操作)を行うことなく、内蓋の一部を持って手前側に引くだけで、容易に内蓋側ロック片のロック状態を解除することが出来るようにした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1)請求項1の発明の課題解決手段
この請求項1の発明の課題解決手段は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体の開口部一端側に軸支され、前記炊飯器本体の開口部を開閉可能に覆う蓋体と、前記蓋体の内側に着脱可能に取り付けられる内蓋と、前記蓋体の前端側上部に設けられた蓋体開閉ボタンと、前記蓋体開閉ボタンの下方にあって、下端側に前記炊飯器本体のフック部に係合するフック片、上端側に前記蓋体開閉ボタンに当接する当接片、前記下端側フック片と前記上端側当接片との間に枢支部を有し、前記蓋体開閉ボタンにより前記上端側当接片が押圧されたときに後方に回動し、前記下端側フック片の前記炊飯器本体のフック部との係合を解除して前記蓋体を開放する蓋体開閉レバーと、前記蓋体開閉レバーを常時前方に回動付勢し、前記下端側フック片の前記炊飯器本体のフック部との係合を維持する回動付勢手段とからなり、前記内蓋は、後端側に前記蓋体後端側の爪係合部に係合される爪、前端側に前記蓋体前端内蓋係合レバーに着脱可能に係合するロック片を有し、前記後端側の爪前記蓋体後端側の爪係合部に係合する一方、前記前端側ロック片を前記蓋体前端側の内蓋係合レバーに係合して取り付ける電気炊飯器において、前記蓋体前端内蓋係合レバーを常時内蓋取り付け位置突出するように付勢支持するとともに、前記蓋体前端内蓋係合レバーおよび前記内蓋前端ロック片相互の係合部を前記内蓋取り付け時において相互に係合する方向にガイドするガイド面と前記内蓋取り外し時において相互の係合解除する方向にガイドするガイド面との2組のガイド面により構成し、それら2組のガイド面により前記蓋体前端内蓋係合レバーを付勢方向又は反付勢方向に移動させることにより前記蓋前端内蓋係合レバーの係合解除操作を行うことなく前記内蓋を着脱できるようにする一方、前記内蓋の取り付け時において、前記蓋体前端側の内蓋係合レバーは、前記内蓋前端側のロック片が係合される状態に近づくと、前記蓋体開閉レバーの下端側フック片に衝合して前記蓋体開閉レバーの前記回動付勢手段による回動付勢力を受けるようにしたことを特徴としている。
この発明の課題解決手段では、蓋体前端側の内蓋係合レバーを常時内蓋取り付け位置側に突出するように付勢支持する一方、蓋体前端側の内蓋係合レバーおよび内蓋前端側のロック片相互の係合部を、内蓋の取り付け時において相互に係合する方向にガイドするガイド面と内蓋取り外し時において相互の係合を解除する方向にガイドするガイド面との2組のガイド面により構成している。そして、内蓋の取り付け、取り外し時には、それら2組のガイド面のガイド作用を利用して、常時内蓋取り付け位置側に突出するように付勢支持されている蓋体前端側の内蓋係合レバーを付勢方向又は反付勢方向に移動させることにより、蓋体前端側の内蓋係合レバーの係合解除操作を行うことなく内蓋を取り付け、取り外すことができるようにしている。
したがって、同構成によれば、内蓋後端側の爪を蓋体後端側の爪係合部に係合したのち、内蓋前端側ロック片係合部の係合方向のガイド面を蓋体前端側内蓋係合レバーの係合方向のガイド面に押し付けると、それら相互のガイド面の作用で蓋体前端側内蓋係合レバーが付勢方向又は反付勢方向に移動し、内蓋を容易に係合することができる。他方、同係合状態において、内蓋の前端側を手前側に引き出す内蓋前端側ロック片の係合部の係合解除方向のガイド面を蓋体前端側内蓋係合レバーの係合解除方向のガイド面により係合解除方向にガイドすることができ、それにより蓋体前端側内蓋係合レバーを付勢方向又は反付勢方向に移動させて、内蓋を容易に取り外すことができる。
したがって、従来のような蓋体前端側内蓋係合レバーのロック解除操作を行うことなく、内蓋側の一部、例えば別途設けた摘み部を持って手前側に引くだけで、内蓋側ロック片の係合を解除して所望に取り外すことができるようになり、ワンタッチでの着脱が可能となる。
また、内蓋側ロック片のロック状態を解除する為の押圧操作(押圧ストローク/押圧スペース)を前提としたストロークの長い内蓋着脱レバーが不要となるので、内蓋係合部を可能な限り小型化することができる。
その結果、蓋体の外形が小さく、内蓋との間のスペースも小さいコンパクトな電気炊飯器において、内蓋着脱構造を実現する場合に有効となる。
また、この発明の課題解決手段では、さらに上記蓋体前端側の内蓋係合レバーは、内蓋の取り付け時において、内蓋前端側のロック片が係合される状態に近づくと、蓋体開閉レバーの下端側フック片に衝合して蓋体開閉レバーの回動付勢手段による回動付勢力を受けるようになっている。
このような構成の場合、内蓋の取り付け時において、内蓋係合レバーに作用する付勢力が、内蓋係合レバーの付勢手段単独の付勢力による弱い付勢力と、内蓋係合レバーの付勢手段単独の付勢力に加えて、蓋体開閉レバーの回動付勢手段による回動付勢力が加わった強い付勢力との2段階の付勢力を実現することができる。その結果、たとえば内蓋の取り付け始めはソフトな弱い付勢力、最終的な係合段階になると強いハードな付勢力を実現することができ、ソフトな操作感での取り付け操作と係合時の確実な係合とを両立させることができる。また、それら付勢力の強い段階で内蓋取り付け時の良好なクリック感を実現することができる。
このように構成されていると、逆方向の内蓋の取り外し時においても、同様の作用を実現することができ、たとえば内蓋の取り外し始めはソフトな弱い付勢力、最終的な係合解除段階になると強いハードな付勢力を実現することができ、ソフトな操作感での取り外し操作と確実な取り外しを両立させることができる。また、それら付勢力の強い段階で内蓋取り外し時の良好なクリック感を実現することができる。
(2)請求項2の発明の課題解決手段
この請求項2の発明の課題解決手段は、記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、蓋体前端側の内蓋係合レバーは、内蓋が取り付けられていない時には、前記内蓋が取り付けられている時よりも所定寸法以上内取り付け位置側に突出し、炊飯器本体フック部の上部に位置するように構成されていることを特徴としている。
このような構成によると、内蓋を取り付けるのを忘れて炊飯を行おうとした時には、蓋体前端側の内蓋係合レバーが所定寸法以上内蓋取り付け位置側に突出し、蓋体開閉レバー下端側のフック片が係合する炊飯器本体フック部の上部に位置して、蓋体が完全に閉まらなくなり、また蓋体開閉レバー下端側のフック片炊飯器本体のフック部に係合できなくなる。したがって、内蓋を取り付けていないことが直ぐに判明し、常に適切な炊飯を行うことが可能となる。
同構成は、また上記蓋体の外形が小さく、内蓋との間のスペースも小さいコンパクトな電気炊飯器において、内蓋取り付け忘れ防止構造を実現する場合に適している。
以上の結果、本願発明の電気炊飯器によると、内蓋の着脱がワンタッチで行えるようになり、従来に比べて内蓋の取り付け、取り外しが著しく容易になる。そのため、内蓋の取り付け忘れも生じにくくなる。
この出願の発明の実施の形態に係る電気炊飯器の蓋体および炊飯器本体部分の正面側から見た全体的な構成を示す図である。なお、この図1では、本願発明の特徴の一つである内蓋を取り付けずに蓋体を閉じようとしても閉じられない状態(炊飯器本体側と蓋体側との間に隙間ができ、蓋体が完全には閉まらない後述の図12に対応した状態)を合わせて示している。 同電気炊飯器の蓋体を開いて炊飯器本体側肩部材上端部分の構成および内蓋を取り付けた蓋体内面部分の構成を示した右斜め上方から見た状態の斜視図である。 同電気炊飯器の炊飯器本体に対して適切に内蓋を取り付けた蓋体を閉じた状態における全体の構成を示す中央部分での前後方向断面図(図1のA−A線切断部断面図)である。 同電気炊飯器の図3中における蓋体前端部下面における内蓋の取り付け部および炊飯器本体前端側上部の蓋体開閉レバー係合部の構成を示す拡大断面図である。 同電気炊飯器の図4中における蓋体内側への内蓋取り付け部の構成を示す、さらなる拡大断面図である。 同電気炊飯器の炊飯器本体肩部材部分におけるフック部の構成を示す拡大斜視図である。 同電気炊飯器の蓋体内側への内蓋取り付け過程における第1の取り付け過程(内蓋26後端側の爪26c、26cを蓋体2後端側の爪係合溝に係合し、前端側ロック片26eの係合部27を蓋体2側の内蓋係合レバー28に臨ませた取り付け開始状態)を示す蓋体前端部の断面図である。 同電気炊飯器の蓋体内側への内蓋取り付け過程における第2の取り付け過程(内蓋26側ロック片26eの係合部27の第1のガイド面27aが蓋体2側内蓋係合レバー28の第2のガイド面28bに係合し始めた状態)を示す蓋体前端部の断面図である。 同電気炊飯器の蓋体内側への内蓋取り付け過程における第3の取り付け過程(内蓋26側係合部27の第1のガイド面28aが蓋体2側内蓋係合レバー28の第2のガイド面28bに係合し、内蓋係合レバー28が内蓋26側係合部27の第1のガイド面28aに押されて、蓋体2の前端側に後退している状態)を示す蓋体前端部の断面図である。 同電気炊飯器の蓋体内側への内蓋取り付け過程における第4の取り付け過程(内蓋26側係合部27の第1のガイド面28aと蓋体2側内蓋係合レバー28の第2のガイド面28bとの係合が終了し、内蓋26側係合部27の係合凸部27cが内蓋係合レバー28の係合凸部28c部分を乗り越え、蓋体開閉レバー30のフック片30aを反付勢方向に押したのち、内蓋26側係合部27の第2のガイド面28bが蓋体2側内蓋係合レバー28の第1のガイド面28aに係合し始めた状態)を示す蓋体前端部の断面図である。 同電気炊飯器の蓋体内側への内蓋取り付け過程における第5の取り付け過程(内蓋26側係合部27の第2のガイド面28bが蓋体2側内蓋係合レバー28の第1のガイド面28aに確実に係合し、内蓋26の取り付けが完了した状態)を示す蓋体前端部の断面図である。 同電気炊飯器において蓋体内側に内蓋を取り付けずに蓋体を閉めた時の蓋体が完全には閉まらない状態を示す図4に対応する部分の断面図である。
以下、添付の図1〜図12の図面を参照して、この出願の発明を実施するための実施の形態の構成について詳細に説明する。
まず図1〜図6には、この出願の発明の実施の形態にかかる内蓋が取り付け可能となった開閉可能な蓋体を備えた電気炊飯器の全体および要部の構成が示されている。
この実施の形態における電気炊飯器は、例えば図1〜図3に示すように、その基本的な構成として、内鍋収納用の開口部を有する炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の上記内鍋収納用の開口部内に収納される電磁誘導加熱可能な内鍋3と、上記炊飯器本体1の後端側に軸支されていて、上記炊飯器本体1の上記内鍋収納用の開口部を開閉可能に覆う蓋体2と、該蓋体2の内面側に着脱可能に取り付けられている内蓋26と、上記炊飯器本体1の上記内鍋収納用開口部の底部側に設けられた電磁誘導コイル(ワークコイル)5とを備えて構成されている。
<炊飯器本体1側の構成について:図1〜図3を参照>
まず炊飯器本体1は、例えば図1〜図3に示されるように、米および水を収容する電磁誘導加熱可能な金属製の内鍋3と、該内鍋3を任意に収納セットし得るように構成された有底筒状の内ケース(保護枠)4と、該内ケース4の底部側に設けられた電磁誘導コイル(ワークコイル)5と、該電磁誘導コイル5を支持するコイル台6と、該コイル台6および上記内ケース4を保持する外部筺体である底ケース一体型の有底筒状の外ケース7と、該外ケース7の上端と上記内ケース4の上端とを連結一体化するとともに、上記内鍋収納用の開口縁部を形成している肩部材(上枠部)8とから構成されている。
この炊飯器本体1の上部側、上記肩部材8の内周側高台部8aにより形成された内鍋収納口部外周の後端側には、同内鍋収納口部を開閉可能に覆蓋する蓋体2がヒンジユニット9を介して軸着され、上下方向(前後方向上下)に開閉自在に取り付けられている。
また、上記内ケース4の上部壁外周面には、炊飯および保温時において加熱手段として機能する電気ヒータ11が設けられており、炊飯時および保温時において上記内鍋3の側壁部3bを有効かつ均一に加熱するようになっている。
また、符号13は、外ケ−ス7上部中央の左右両側(前後方向中央部の両側)に軸着されている電気炊飯器携帯用の取っ手である。
なお、この炊飯器本体1の前端側肩部材8の上部中央には、例えば図2、図6に示すように、前記高台部8aの一部を所定幅前方に張り出して形成した台形状のフック部50が設けられており、該フック部50の正面側中央には、蓋体2の前端部内側に位置して下方に向けて設けられている蓋体開閉レバー30端側のフック片30aが係合する開口(フック溝)50cが形成されている。このフック部50の詳細な構成については、後に蓋体2側の構成との関連で改めて説明する。
<蓋体2の全体的な構成について:図1〜図5を参照>
次に、上記炊飯器本体1の内鍋3および内鍋収納口を閉じる蓋体2は、例えば図1〜図4に示されるように、その上部側本体部を構成する合成樹脂製の上板(蓋本体)21と、該上板21の内側(下側)に設けられた同じく合成樹脂製の下板(ポリカバー)22と、該下板22中央部の内側(下側)に重合固定され、上面側に蓋ヒータ25aを備えた金属製の放熱板25と、該放熱板25の中央に開口され、その内周囲に蓋パッキン25bが嵌装されたおねば逃がし通路用の開口25cと、上記放熱板25の下側に着脱可能に取り付けられ(着脱構造については後述)、その外周縁部全体に内蓋パッキン26a、上部側放熱板25のおねば逃がし通路用の開口25cに対応する中央部分におねば逃がし通路部(通路形成部)26b、外周部後端側左右に取り付け用の爪26c,26c、外周部前端側左右に取り付け、取り外し用の摘み26d,26d、外周部前端側中央に取り付け用のロック片26eがそれぞれ設けられた内蓋26とから構成されている。
また、上記上板21の上部側には、比較的厚さの薄い合成樹脂製の銘板20が重合されており、該銘板20の前半分部分(蓋体2の前端側)には、蓋体開閉ボタン20a、予約、炊飯、取り消し、時分、保温、メニュー等の各種操作キー(その操作面)20b,20c,20d、20e,20f,20g、液晶表示部(その表示面)20hが設けられている。蓋体開閉ボタン20aは、銘板20および上板21に設けられた蓋体開閉ボタン設置口内にその上端側操作面部分を下方側から上方側に臨ませる形で遊嵌され、その下方(内側に設けられている蓋体開閉レバー30の枢支軸(枢支部)33部分に設けられている専用の支持バネ(後述するコイルバネ29の非巻成部一端29a)により、常時上方に突出するように付勢して支持されている。
蓋体開閉レバー30は、全体として、所定の幅、所定の厚さを有する1枚の帯状の金属板を図4に示すように90度よりも少し大きい110度程度の側面視アングル形状に折り曲げて構成されており、折り曲げ部左右の側部には軸支孔を備えた耳状の側板(ヒンジブラケット/符号省略)が一体化されている。
他方、上記蓋体開閉ボタン20a設置口下方の下板22前端側部分には、内蓋係合レバー28の上部を覆う内蓋開閉レバーカバー35が設けられており、該内蓋開閉レバーカバー35の上部には左右に所定の間隔をおいて枢支軸を枢支する一対の支持ブラケット(符号省略)が設けられている。そして、この一対の支持ブラケットの枢支孔間に左右に延びる所定の長さの枢支軸33が挿通され、上記蓋体開閉レバー30は、該枢支軸33を介して前後方向に回転可能に枢着して支持されている。
同枢支軸33の外周には上記蓋体開閉レバー30を常時前方(図示左回転方向に回動付勢するコイルバネ(回動付勢手段)29が巻装されており、同コイルバネ29の非巻成部一端29aは、上記蓋体開閉レバー30の上端側蓋体開閉ボタン20aとの当接片30bの下面に係合されている一方、他端(図示省略)は、下板22の所定部分に係合されている。そして、これにより上記蓋体開閉レバー30の下端側フック片30aが炊飯器本体1側フック部50の開口(フック溝)50cに係合するように常時回動付勢されている。
また、上記上板21の前部側には、上記銘板20の下部側に位置して電装品収納溝21aが設けられており、該電装品収納溝21a内には上記予約、炊飯、取り消し、時分、保温、メニュー等の各種操作キー20b,20c,20d、20e,20f,20gおよび液晶表示部20hを構成する電子部品および必要なマイコンを実装したマイコン基板が収納されている。
また、上記上板21の後部側には、平面視略方形の比較的面積の大きなスチームキャップ収納溝21bが設けられており、該スチームキャップ収納溝21b部分に、お粘成分を回収しながら蒸気のみを外部に逃がすとともに炊飯工程において上記内鍋3内の圧力を調節するスチームキャップ40が設けられている。
<内蓋26および内蓋26各部の詳細な構成について:図2〜図5を参照>
内蓋26は、全体として、円形の金属板を所定の深さの浅い皿型構造に成形し、その開口面側外周部を所定幅水平方向に張り出させ、同張り出した端部の一部を底部側に鉤状に折り曲げた断面逆U字状のフランジ部を有して構成されている。そして、その後端側上記左右の爪26c,26cは、例えば耐熱性の合成樹脂成形部材よりなり、偏平なハの字形をなして後方側に所定長さ張り出しており、同張り出し部の先端側突起部を蓋体2の後端側左右に形成した係合溝(爪係合部)に挿入して係合されるようになっている。蓋体2の後端左右係合溝は、上述した下板(ポリカバー)22の後端側左右凹部のコーナー部(ヒンジ部手前の左右コーナー凹部)に所定の隙間を置いて鉤状のリブ22b,22bを設けることにより形成されている(図2を参照)。この内蓋26後端側左右の爪26c,26cは、金属製の内蓋26本体に対して爪の折り曲げにより締結固定されている。
内蓋26前端側左右の摘み26d,26dも後端側左右の爪26c,26c同様の耐熱性剛性樹脂材よりなり、所定寸法半径方向外方に張り出したのち、一旦炊飯器本体1側に折り曲げられ、蓋体2を閉じた時には、同折り曲げ部が炊飯器本体1側の上記肩部材8内周側の高台部8aの傾斜した外周面に沿って嵌合するようになっている。また、その先端は、さらに水平方向外方に向けて鉤状に折り曲げられ、蓋体2への取り付け時および取り外し時において摘みやすいように、取り付け時において蓋体2側下板22との間に所定の隙間を形成するようになっている。この内蓋26前端側左右の摘み26d,26dも後端側左右の爪26,26と同様に金属製の内蓋26本体に対してビスを介して締結固定されている。
内蓋26前端側中央のロック片26eは、内蓋26本体の前端部から内蓋パッキン26a(その嵌合部基部)を介して所定の長さ直径方向前方に突出した所定幅、所定厚さの耐熱性合成樹脂材よりなる突出片により形成されているが(図4、図5を参照)、その前端部(断面逆U字状のフランジ部より前方に突出した部分)には、例えば図4、図5に詳細に示されるような断面構造の係合部27が設けられている。
該係合部27は、後述する蓋体2側の内蓋係合部(内蓋係合レバー28)への内蓋26の取り付け時(図7〜図11を参照)において内蓋26を係合方向にガイドするガイド面(内蓋係合レバー28の係合面との関係で)となる蓋体2側に位置する上面側第1のガイド面27aと、蓋体2側の係合部(同)から内蓋26を取り外す時(図11〜図7)において内蓋26の係合を解除する方向のガイド面となる下面側第2のガイド面27bと、これら第1ガイド面27aと第2のガイド面27bとの間にあって、蓋体2側係合部(同)の係合凸部28cに係合する係合凸部27cとを有して構成されている。
上記係合部27の第1のガイド面27aは、上記係合凸部27cの先端部分から内蓋26後方に向けて登り傾斜した傾斜面、また第2のガイド面27bは、上記係合凸部27cの先端部分から内蓋後方に向けて下り傾斜した傾斜面となっており、第1のガイド面27aは第2のガイド面27bよりも距離の長い傾斜面となっている。そして、それらの間の係合凸部27cは、それら第1、第2のガイド面27a、27bの交叉部(形状変化部)に形成された断面くの字形の凸部形状(蓋体2側の内蓋係合レバー28をそのコイルスプリングの付勢力に抗して最も大きく後退させる凸部面)となっている。
内蓋26中央のおねば逃がし通路部26bは、例えば内蓋26本体の上記放熱板25面側に位置して内蓋26が蓋体2に取り付けられた状態において上記放熱板25のおねば逃がし通路用の開口25c部分に臨むように設けられている。
<蓋体2側に設けられている内蓋係合部の詳細な構成について:図2〜図5を参照>
蓋体2の前端側中央部内側(下板22の前端側中央部下面)には、上述した内蓋26側ロック片26eの先端側係合部27が着脱可能に係合する内蓋係合部が設けられている。
この内蓋係合部は、上述した内蓋係合レバーカバー35が取り付けられている下板22の開口部内端との間に所定のコイルスプリング(図示断面では現れないために図示を省略している)により上記内蓋26側(蓋体2の後方側)に向けて突出するように常時付勢されている内蓋係合レバー28を中心として構成されている。
内蓋係合レバー28は、全体として平面視略コの字状の合成樹脂部材よりなり、左右両側部が前後方向に長い方形の筒状部28d,28d、前端部が上面側に第1のガイド面28a、下面側に第2のガイド面28b、それらの間に係合凸部28cを備えた側面くの字形状の係合部となっている。
内蓋係合レバー28の第1のガイド面28aは、上記左右両側の筒状部28d,28dの前端側に位置して当該左右の筒状部28d,28d間を連結する、図示断面構造の連結部材を有し(図5を参照)、同連結部材の前端面側に上記内蓋26側係合部27の第1、第2のガイド面27a、27b、係合凸部27cに逆方向の関係で対応する上部側第1のガイド面28a、下部側第2のガイド面28b、それらの中間の係合凸部28cが形成されている。
上記下部側第2のガイド面28bは、上記左右両側の筒状部28d,28dの先端部下部側(連結部材の側壁部先端面下部側)に形成されている一方、上記上部側第1のガイド面28は、連結部材の先端面上部側に形成されている。 下部側第2のガイド面28bは、上記内蓋26側係合部27の第1のガイド面27aの傾斜面に沿った(平行な)傾斜面に、また上部側第1のガイド面28aは、上記内蓋26側係合部27の第2のガイド面27bの傾斜面に沿った(平行な)傾斜面に形成されている。そして、この場合、下部側第2のガイド面28bが内蓋26の取り付け時(図7〜図11を参照)において内蓋26を係合方向にガイドするガイド面、上部側第1のガイド面28aが内蓋26の取り外し時(図11〜図7)において内蓋26の係合を解除する方向にガイドするガイド面を形成している。
上記左右一対の筒状部28d,28d内には、上記下板(ポリカバー)22前端側との間にコイルスプリングが設けられ、同コイルスプリングによって内蓋係合レバー28全体が常時内蓋26の取り付け位置側に突出するように付勢されている(最大限図12の突出位置、例えばフック部50の上端位置まで突出するようになっている)。
上記先端側下部で第1のガイド面28aを構成している上記左右一対の筒状部28d,28dの先端側上部に位置して当該左右一対の筒状部28d,28d間を連結している連結部材部分の後端側(反付勢方向端側)には蓋体開閉レバー30の下端側フック片30aが位置するようになっており、上記内蓋26の取り付け時において、上記内蓋係合レバー28が所定の距離以上後端側(反付勢方向端側)に後退した時には当該蓋体開閉レバー30の下端側フック片30aが衝合して、その回動付勢力(回動付勢手段であるコイルバネ29による回動付勢力)を内蓋係合レバー28に作用させるようになっている。
この内蓋係合レバー28が所定の距離以上後端側(反付勢方向端側)に後退した時とは、たとえば後述する図9のように、内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aが蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の下部側第2のガイド面28bの始端側から終端側に係合し、それに応じて内蓋係合レバー28が内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aに押され、上記左右筒状部28d,28d内のコイルスプリングの付勢力に抗して、蓋体2の前端側に所定寸法後退させられるようになった状態の時である。この状態は、内蓋26の取り付け時において、内蓋26の前端側のロック片26eが内蓋係合レバー28に係合される状態(ロックされる状態)に近づいた時であり、同状態になると、内蓋係合レバー28の前端が蓋体開閉レバー30の下端側フック片30aに衝合して蓋体開閉レバー30の回動付勢手段であるコイルバネ29による回動付勢力を受けるようになる。この結果、内蓋係合レバー28は、上記左右筒状部28d,28d内のコイルスプリングの付勢力(自身のコイルスプリングによる付勢力)に加えて、蓋体開閉レバー30のコイルバネ29による回動付勢力を受けるようになり、内蓋26取付位置方向への突出付勢力がより大きくなる。
<蓋体2側の蓋体開閉レバー30が係合する炊飯器本体1側フック部50の構成:図2〜図4、図6を参照>
蓋体2側には、上記蓋体開閉ボタン20aにより作動される蓋体開閉レバー30が設けられており、該蓋体開閉レバー30の先端側鉤状のフック片30aは、炊飯器本体1側肩部材(上枠部)8の高台部8a正面部分に設けられているフック部50の開口(フック溝)50cに係合されるようになっている。
すなわち、図2、図4、図6に示すように、炊飯器本体1の肩部材8前端側(正面側)には、上記蓋体2側の蓋体開閉レバー30先端の鉤状のフック片30aが着脱可能に係合するフック部50が設けられている。このフック部50は、上記肩部材8高台部8aの前面側テーパ面をフラット面にして所定寸法前方側に張り出し、該張り出し部50aの前面側テーパ面50b部分にフック片30aが入る所定幅の開口(フック溝)50cを形成するとともに、該開口50c内下部側にコイルバネ51aを介して上昇方向に付勢された昇降部材51を設けて構成されている。この昇降部材51は、蓋体2が開放されて、フック片30aが挿入されていない時は上昇して上記開口50cを閉じるようになっている。なお、上記開口50c内の上面側(天井面側)には補強用の金属板50dが設けられ、フック片30の係合(干渉)により肩部材8側の樹脂材が損傷しないように防護している。
張り出し部50aの中央部上端部分は、さらに所定寸法上方に高く形成されていて(図4、図6参照)、同部分の前面側テーパ面には、上方側から上記開口50c内に係合してくる上記フック片30を上記開口50c内にスムーズにガイドするための所定の幅のガイドリブ50eが設けられている。
したがって、少なくとも適切に内蓋26が取り付けられた状態で蓋体2が閉められると、それに応じて下方に降りてくる上記蓋体開閉レバー30先端のフック片30aは、同ガイドリブ50eにより滑らかにガイドされてスムーズにフック部50の開口50c内に挿入され、確実に炊飯器本体1側に係合されるようになる(図3、図4の状態を参照)。
他方、同状態から蓋体2を開放する時には、上記蓋開閉ボタン20aを押す。すると、専用の付勢バネの付勢力に抗して上記蓋開閉ボタン20aが蓋体内下方に降下し、上記蓋体開閉レバー30の基端側当接片(蓋開閉ボタン20aとの当接片)30bが下方に押されて、同蓋体開閉レバー30の上記先端側鉤状のフック片30aが上記開口50cから外方に回動される。そして、これにより蓋体2が開放される。
<蓋体2に対して内蓋26を取り付ける内蓋26の取り付け方法について:図7〜図11を参照>
次に図7〜図11は、上記構成の電気炊飯器において、蓋体2の内側に内蓋26を取り付ける取り付け過程を示している。以下、図7〜図11の順に内蓋26の取り付け方法を説明していく。
図7:内蓋26後端側左右の爪26c、26cを蓋体2後端側左右の爪係合溝に係合する一方、前端側ロック片26e先端の係合部27を蓋体2側の内蓋係合レバー28の係合部に臨ませた取り付け開始状態
内蓋26を蓋体2の内側に取り付けるに際しては、まず内蓋26後端側左右の一対の爪26c,26cを図2に示す蓋体2後端側左右の一対の爪係合溝(下板22天面とリブ22bとの間の溝)に確実に係合し、その上で、同部分を回動支点として前端側ロック片26eの係合部27側を蓋体2側の内蓋係合レバー28の係合部に臨ませる。
この状態では、内蓋係合レバー28が左右筒状部28d,28d内のコイルスプリングにより押されて、最も内蓋26に近い状態に突出している。また、蓋体開閉レバー30は、フック片30a側が何処にも係合しないフリーな状態にあり、また蓋体開閉ボタン20aは操作待機位置に付勢支持されている。そして、同状態では、フック片30aと内蓋26側ロック片26eの係合部27との間には所定の隙間が確保されており、内蓋26側ロック片26eの係合部27は支障なく内蓋係合レバー28の係合部方向に通過する。
図8:内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aが蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の下部側第2のガイド面28bに係合し始めた状態
上記図7の係合アプローチ状態から上記内蓋26の前端側ロック片26e部分を蓋体2側に所定距離押すと、まず内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面2aの始端が蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の下部側第2のガイド面28bの始端に係合し始める。
内蓋26側ロック片26eの係合部27と蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の相互の位置関係は、同図8の状態において内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面2aの始端が蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の下部側第2のガイド面28bの始端に係合するように設定されている。
図9:内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面2aが蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の下部側第2のガイド面28bの始端側から終端側に係合し、それに応じて内蓋係合レバー28が内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aに押され、上記左右筒状部28d,28d内のコイルスプリングの付勢力に抗して、蓋体2の前端側に所定寸法後退させている状態
すなわち、この状態では、ロック片26eの係合部27の距離の長い上部側第1のガイド面27aが蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の下部側第2のガイド面28bをその始端側から終端側までの十分な距離押し戻す。その結果、内蓋26側係合部27の上部側第1のガイド面27aの終端側が内蓋係合レバー28の係合部の下部側第2のガイド面28bの終端部に係合するようになった段階では、内蓋係合レバー28の係合部(ハッチング部)後端(反付勢方向側端部)が上記蓋体開閉レバー30のフック片30a側途中に衝合し、内蓋係合レバー28の係合部は、その後、自己のコイルスプリングによる突出方向への付勢力に加えて蓋体開閉レバー30のコイルバネ29による突出方向への強い付勢力を受けるようになる(付勢力増大)。
図10:内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aと蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の下部側第2のガイド面28bとの係合が終了し、内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aと下部側第2のガイド面27bとの間の係合凸部27cが、内蓋係合レバー28側の上部側第1のガイド面28aと下部側第2のガイド面28bとの間の係合凸部28c部分を押し切り(乗り越え)、上記蓋体開閉レバー30のフック片30aの途中部分を最大距離後方(反付勢方向)に押したのち、今度は内蓋26側ロック片26eの係合部27の下部側第2のガイド面27bが蓋体2側内蓋係合レバー28の係合部の上部側第1のガイド面28aに係合し始めた状態
この状態になると、上記内蓋係合レバー28のコイルスプリングの付勢力に加えた蓋体開閉レバー30のコイルバネ29による付勢力が反付勢方向ではなく付勢方向に作用するようになり、上記内蓋係合レバー28はより強い付勢力で内蓋26を係合する最終係合位置に速やかに戻されることになる。
図11:内蓋26の取り付け完了状態
図10のようにして、内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aと下部側第2のガイド面27bとの間の係合凸部27cが上記内蓋係合レバー28側の上部側第1のガイド面28aと下部側第2のガイド面28bとの間の係合凸部28c部分を超えて、内蓋26側ロック片26eの係合部27の下部側第2のガイド面27bが上記内蓋係合レバー28の上部側第1のガイド面28a全面に係合し、内蓋係合レバー28が内蓋係合レバー28のコイルスプリングの付勢力に加えた蓋体開閉レバー30のコイルバネ29の付勢力により内蓋26側ロック片26eの係合部27との最終係合位置に戻されると、同状態で最終的に内蓋26の取り付けが完了することになる。
同状態では、内蓋26側ロック片26eの係合部27の下部側第2のガイド面27bが内蓋係合レバー28の上部側第1のガイド面28aの全面に係合して確実に保持されている。
<蓋体2を閉めた状態について:図3〜図4、図6を参照>
以上のようにして内蓋26が適正に取り付けられると、同蓋体2は必要に応じて炊飯器本体1側に向けて閉じられる。その状態が、図3、図4に示されている。
すなわち、内蓋26が取り付けられた蓋体2が閉じられると、上記図11の状態にある蓋体開閉レバー30の下端側フック片30aが、上記炊飯器本体1側のフック部50のガイドリブ50f上端に当たり、同ガイドリブ50fによりガイドされて、スムーズに係合用の開口(フック溝)50cに入り、図3、図4のように係合する。
この係合状態は、蓋体開閉レバー30のコイルバネ29による係合方向への付勢力により、確実に維持される。
他方、蓋体2を開放したい時には、上記コイルバネ29の付勢力に抗して蓋体開閉ボタン20aを押す。すると、蓋体開閉レバー30のフック片30aが外方に回動して係合用の開口(フック溝)50cから抜かれ、蓋体2のロック状態が解除されて、ヒンジバネの付勢力により、図2のように開放される。
<蓋体2に内蓋26が取り付けられていない場合について:図1および図12を参照>
内蓋付きの電気炊飯器の場合、内蓋26を取り付けずに炊飯を行うと適切な炊飯を行うことができない。
そこで、この実施の形態では、上述の内蓋取り付け構造を利用して、誤って内蓋26を取り付けずに蓋体2を閉めた時には、蓋体2が完全には閉まらず、蓋体開閉レバー30のフック片30aが開口(フック溝)50cに係合しないように構成している。
すなわち、以上の構成の場合、上記内蓋26の係合を行う内蓋係合レバー28は、内蓋26が適正に係合されている場合には、内蓋26側ロック片26eの係合部27に押されて、炊飯器本体1側フック部50の上端位置から蓋体2の前端側に寄った位置にあるが、内蓋26が取り付けられていない場合には、内蓋26側ロック片26eの係合部27が存在しないために、図12に示すように炊飯器本体1側フック部50の最も高い50e部分上端位置まで突出した状態となる。
したがって、この状態で蓋体2を閉めたとしても、上下方向に相当の高さを有する内蓋係合レバー28が高さの高いフック部50(50e)上に位置する状態となり、閉まらない。また、蓋体開閉レバー30のフック片30aがフック部50の係合用開口(フック溝)50cに届かず、係合しない。この結果、確実に内蓋26を付けない状態での炊飯を回避することができる。
<蓋体2から内蓋26を取り外す内蓋の取り外し方法について:図11〜図7を参照>
蓋体2から内蓋26を取り外すのは、基本的には上記図7〜図11の順と逆方向の取り外し操作を行えばよいことになる。
図11:内蓋26の取り外し開始状態
図11の内蓋26の取り付け状態(蓋体2の全開状態)において、まず内蓋26の摘み26b,26bのいずれか一方(又は両方でも良い)を指でつまむ。
図10:上記内蓋26の摘み26b,26bのいずれか一方(又は両方)をつまんだ状態から、同摘み26b,26bを手前側に引く。
すると、内蓋ロック片26eの係合部27が手前側に移動し、内蓋26側ロック片26eの係合部27の距離の短い下部側第2のガイド面27bが、内蓋係合レバー28側のコイルスプリングの付勢力に抗して、内蓋係合レバー28側の距離の短い上部側第1のガイド面28aに沿ってスライドし、短時間でスムーズに相互の係合が外れうる状態まで移動する。
この時、上記内蓋26側ロック片26eの係合部27の距離の短い下部側第2のガイド面27bが内蓋係合レバー28側の距離の短い上部側第1のガイド面28aに沿ってスライドしている時には、内蓋係合レバー28は、内蓋係合レバー28のコイルスプリングによる付勢力と蓋体開閉レバ―30の付勢力との両方の付勢力に抗して反付勢方向に後退することになる。
図9:内蓋26側ロック片26eの係合部27の距離の短い下部側第2のガイド面27bと内蓋係合レバー28側の距離の短い上部側第1のガイド面28aとのスムーズなスライド動作が終り、内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aと下部側第2のガイド面27bとの間の係合凸部27cが上記内蓋係合レバー28の上部側第1のガイド面28aと下部側第2のガイド面28bとの間の係合凸部28c部分を超えて、内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aが内蓋係合レバー28側の下部側第2のガイド面28bに係合するようになる状態
この状態への移行は、内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aと下部側第2のガイド面27bとの間の係合凸部27cが上記内蓋係合レバー28の上部側第1のガイド面28aと下部側第2のガイド面28bとの間の係合凸部28c部分を超える動作となるが、この時、内蓋係合レバー28は、内蓋係合レバー28のコイルスプリングによる付勢力と蓋体開閉レバ―30の付勢力との両方の付勢力を受けているので、係合凸部27cが係合凸部28cを超える時に、カチンと良好なクリック音を発して境界域を移動することになる。
そして、その後は、内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aが内蓋係合レバー28の下部側第2のガイド面28bに係合し、相互にスライドしながら図8の状態に移動する。これに応じて、内蓋係合レバー28は内蓋26方向に戻る。
図8:内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aが内蓋係合レバー28の下部側第2のガイド面28bから離れ始める状態
この状態になると、内蓋26側ロック片26eの係合部27の上部側第1のガイド面27aと内蓋係合レバー28側の下部側第2のガイド面28bとの係合が終了する。そこで、同状態から、さらに内蓋26の摘み26b,26bを手前側に引くと、完全に取り外し可能な状態に移行する。
図7:内蓋26側ロック片26eの係合部27と内蓋係合レバー28側係合部との係合が解除され、取り出し可能となった状態
この状態で、内蓋26後端側左右一対の爪26c,26cを蓋体2の後端側左右一対の爪係合溝から抜くと、最終的に内蓋26を蓋体2から分離することができる。
<その他の実施の形態>
なお、内蓋26の取り付け忘れを防止する対策として、以上の実施の形態における内蓋係合レバー28に上記とは逆方向の付勢力を加える付勢手段を設け、内蓋26が取り付けられていない場合には、内蓋係合レバー28が蓋体開閉レバー30のフック片30aに当たり、蓋体開閉レバー30のフック片30aがフック部50の開口(フック溝)50cに係合せず、蓋体2が閉まらないような構成にすることもできる。
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、4は内ケース、5は電磁誘導コイル(ワークコイル)、6はコイル台、7は外ケース、9はヒンジユニット、21は上板(蓋本体)、22は下板(ポリカバー)、25は放熱板、26は内蓋、26は内蓋パッキン、26cは爪、26dは摘み、26eはック片、27は内蓋側係合部、27aは内蓋側係合部27の第1のガイド面、27bは内蓋側係合部27の第2のガイド面、28は内蓋係合レバー、28aは内蓋係合レバー28側係合部の第1のガイド面、28bは内蓋係合レバー28側係合部の第2のガイド面、30は蓋体開閉レバー、30aはフック片、50はフック部、50cは開口(フック溝)である。

Claims (2)

  1. 炊飯器本体と、
    前記炊飯器本体の開口部一端側に軸支され、前記炊飯器本体の開口部を開閉可能に覆う蓋体と、
    前記蓋体の内側に着脱可能に取り付けられる内蓋と、
    前記蓋体の前端側上部に設けられた蓋体開閉ボタンと、
    前記蓋体開閉ボタンの下方にあって、下端側に前記炊飯器本体のフック部に係合するフック片、上端側に前記蓋体開閉ボタンに当接する当接片、前記下端側フック片と前記上端側当接片との間に枢支部を有し、前記蓋体開閉ボタンにより前記上端側当接片が押圧されたときに後方に回動し、前記下端側フック片の前記炊飯器本体のフック部との係合を解除して前記蓋体を開放する蓋体開閉レバーと、
    前記蓋体開閉レバーを常時前方に回動付勢し、前記下端側フック片の前記炊飯器本体のフック部との係合を維持する回動付勢手段とからなり、
    前記内蓋は、後端側に前記蓋体後端側の爪係合部に係合される爪、前端側に前記蓋体前端内蓋係合レバーに着脱可能に係合するロック片を有し、前記後端側の爪前記蓋体後端側の爪係合部に係合する一方、前記前端側ロック片を前記蓋体前端側の内蓋係合レバーに係合して取り付ける電気炊飯器において、
    前記蓋体前端内蓋係合レバーを常時内蓋取り付け位置突出するように付勢支持するとともに、前記蓋体前端内蓋係合レバーおよび前記内蓋前端ロック片相互の係合部を前記内蓋取り付け時において相互に係合する方向にガイドするガイド面と前記内蓋取り外し時において相互の係合解除する方向にガイドするガイド面との2組のガイド面により構成し、
    それら2組のガイド面により前記蓋体前端内蓋係合レバーを付勢方向又は反付勢方向に移動させることにより前記蓋前端内蓋係合レバーの係合解除操作を行うことなく前記内蓋を着脱できるようにする一方、
    前記内蓋の取り付け時において、前記蓋体前端側の内蓋係合レバーは、前記内蓋前端側のロック片が係合される状態に近づくと、前記蓋体開閉レバーの下端側フック片に衝合して前記蓋体開閉レバーの前記回動付勢手段による回動付勢力を受けるようにした
    ことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 蓋体前端側の内蓋係合レバーは、内蓋が取り付けられていない時には、前記内蓋が取り付けられている時よりも所定寸法以上内蓋取り付け位置側に突出し、
    炊飯器本体フック部の上部に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
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