JPH0423468Y2 - - Google Patents

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JPH0423468Y2
JPH0423468Y2 JP15084489U JP15084489U JPH0423468Y2 JP H0423468 Y2 JPH0423468 Y2 JP H0423468Y2 JP 15084489 U JP15084489 U JP 15084489U JP 15084489 U JP15084489 U JP 15084489U JP H0423468 Y2 JPH0423468 Y2 JP H0423468Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、蓋体が加熱調理器本体に対してヒ
ンジユニツトを介して回動開閉自在に取付けられ
ていると共に、蓋体が開放方向へバネ付勢されて
いる加熱調理器に関する。
<従来の技術> 加熱調理器の一例である電気炊飯器において炊
飯を行つた場合、炊飯中に発生するおねばを含ん
だ蒸気が外蓋等に付着して汚染するため、使用
後、上記付着したおねばを洗浄する必要があつ
た。このため、出願人は、外蓋が丸洗いできるよ
うに、外蓋内に電気部品をなくし、かつ炊飯器本
体に対して着脱自在に取付けた電気炊飯器を提供
している。
上記のように外蓋が取り外しできる電気炊飯器
は、例えば第13図に示すように、ヒンジユニツ
ト91に対向する外蓋90の所定位置に嵌合凹部
90aが設けられ、この係合凹部90aに嵌合す
る嵌合部材92がヒンジユニツト91に設けら
れ、さらに、外蓋90に係止して上記嵌合部材9
2の抜け出しを阻止する抜止部材93が上記嵌合
部材92内に設けられている。
上記抜止部材93は、嵌合部材92内から突出
して設けられた外蓋90の貫通孔90bに係止可
能な係止片93aと、この係止片93aと外蓋9
0との係止状態を維持する方向へ付勢しておくバ
ネ部材93bとを具備している。
また、外蓋90を閉蓋状態に維持しておくロツ
ドが開放されたとき、この外蓋90を開放する方
向に自動的に回動させるねじりバネ95が、ヒン
ジピン96に装着されている。さらに、回動する
外蓋90が開放端に近づいたとき、外蓋90の回
動に制動をかけるブレーキ部材97が、嵌合部材
92内に設けられている。このブレーキ部材97
は、円柱状の弾性部材にて形成されており、調理
器本体側に設けられた、上部が略半球状の凸部9
8に対して圧接摺動可能に設けられている。
<考案が解決しようとする課題> しかしながら、上記電気炊飯器では、外蓋90
を外す際に、バネ部材93bのバネ力に抗して係
止片93aの係止状態を解除する操作が必要であ
り、外蓋90の取り外し操作が面倒であると共
に、上記係止解除操作に左右いずれかの手が必要
なため、両手で外蓋90を持つことができず、外
蓋が落下する虞があつた。
また、抜止部材93の一部が嵌合部材92の上
面に突出しているので、抜止部材93と嵌合部材
92との間にゴミ等を噛み込むことがあり、動作
不良になるという欠点がある。
さらに、上記抜止部材93やブレーキ部材97
がそれぞれ個別の部品であるため、組立てに手間
がかかり、生産性が劣るという欠点もあつた。
そこで、この考案は、上記の問題点に鑑み、着
脱自在な蓋体を備える加熱調理器において、蓋体
の取り外し操作が簡単であり、しかも、生産性の
よい加熱調理器を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するためのこの考案の加熱調理
器は、ヒンジユニツトに蓋体が抜取り可能に嵌合
され、ヒンジユニツトへの蓋体の嵌合に伴つて互
いに係合し、蓋体の抜取りに伴つて係合が解除さ
れる係合部と被係合部とが上記蓋体とヒンジユニ
ツトとにそれぞれ配設され、この係合板と被係合
部の何れか一方が、蓋体に一定の抜取り力が作用
した時点で上記係合板と被係合部との係合状態が
解除されるように弾発付勢されており、さらに、
上記ヒンジユニツトに、蓋体が開放端近くに回動
した時点で、加熱調理器本体の所定部に摺接して
蓋体の回動速度を低下させるブレーキ板が設けら
れ、このブレーキ板が上記係合板と一体に設けら
れていることを特徴としている。
<作用> 上記構成によれば、ヒンジユニツトに蓋体を嵌
合させると、蓋体とヒンジユニツトとにそれぞれ
設けられた係合板と被係合部とが、ヒンジユニツ
トへの蓋体の嵌合に伴つて互いに係合する。そし
て、上記係合部と被係合部の何れか一方が、蓋体
に一定の抜取り力が作用した時点で上記係合板と
被係合部との係合状態が解除されるように弾発付
勢されているので、通常の使用状態では蓋体の抜
け出しを防止することができる。
他方、蓋体を開けて、蓋体に一定の抜取り力を
作用させると、弾発力に抗して係合板と被係合部
との係合状態が解除され、蓋体をヒンジユニツト
から抜き取つて、当該蓋体を取り外すことができ
る。
ブレーキ板は、蓋体が開放端に近く回動した時
点で、回動速度を低下させることができ、蓋体を
開放端で衝撃なく停止させることができる。
そして、係合板とブレーキ板とを一体に形成し
ているので、両者を同時に組み付けることがで
き、組立て時の手間を省くことができる。
<実施例> 以下、この考案の加熱調理器の一実施例とし
て、電気炊飯器の例をあげて説明する。
第1図は、電気炊飯器の縦断面図である。同図
において、電気炊飯器は、電気炊飯器本体を構成
する外ケース1が、薄い金属板で形成された円筒
状のカバー部材10と、このカバー部材10の下
側に形成された合成樹脂製の底部材11と、上記
カバー部材10の上側に形成された合成樹脂製の
肩部材12とにより形成されている。また、外ケ
ース1には、その上部を閉蓋する蓋体としての蓋
ユニツト2が、ヒンジピン70等からなるヒンジ
ユニツト7を介して回動開閉可能に連結され、後
述するようにこの外ケース1に対し着脱自在に取
り付けられている。さらに、このヒンジユニツト
7と反対側の外ケース1の上部に、蓋ユニツト2
の所定位置に係合して、蓋ユニツト2の閉塞状態
を維持しておくロツク機構8が設けられている。
上記外ケース1の内方には、円筒状の内容器1
3が設けられており、この内容器13には、炊飯
用の内鍋14が取り出し可能に収容されている。
また、内容器13とカバー部材10との間には、
内鍋14からの放熱を防止する断熱材15が配設
されている。さらに、上記内容器13の底面中央
に形成された貫通部に、センタセンサ16が設け
られていると共に、内鍋14の底面と内容器13
との間に熱板17が設けられており、この熱板1
7に、内鍋14を直接加熱する環状の炊飯ヒータ
18が、上記センタセンサ16を包囲した状態で
埋設されている。
上記蓋ユニツト2は、外面側に設けた合成樹脂
製の外カバー20と、内面側に設けた合成樹脂製
の内カバー21とによつて中空構造に形成されて
いると共に、外カバー20と内カバー21とが高
周波溶着等によつて、気密性良好に接合されてい
る。また、蓋ユニツト2の略中央には、蒸気排出
口22が設けられており、この蒸気排出口22の
下部には、ワンタツチピン取付孔5が設けられて
いる。ワンタツチピン取付孔5には、ゴム製のワ
ンタツチパツキン23が取り付けられている。さ
らに、上記蓋ユニツト2の下方には、内鍋14閉
塞用の内蓋3が設けられており、この内蓋3の底
部30の中央位置には、内鍋14内から内蓋3の
蒸気孔34を通して内蓋3上方へ導入された蒸気
を外部へ逃がすための調圧装置4を内蔵したワン
タツチピン24が、ビス等の固定部材25によつ
て固定されている。そして、内蓋3は、ワンタツ
チパツキン23に対して抜き取り可能に取付けら
れたワンタツチピン24を介して蓋ユニツト2に
着脱自在に設けられている。なお、蓋ユニツト2
と内蓋3との間は、内カバー21の凹部21aに
取り付けられたパツキン21bによつて密閉され
ており、蒸気が調圧装置4以外から外部に洩れる
のを防止している。
この蓋ユニツト2は、第2図及び第3図にも示
すように、後部のヒンジユニツト7に対向する後
端側に嵌合凹部28が設けられており、上記ヒン
ジユニツト7の上部に、側面視略L字形に形成さ
れた中空の嵌合部材73が、上記嵌合凹部28に
抜取り可能に嵌合されている。
嵌合部材73は、合成樹脂材料によつて形成さ
れ、第4図及び第5図にも示すように、上下に2
分割可能に形成されている。そして、この嵌合部
材73の基端部分が上記ヒンジピン70に枢支さ
れており、蓋ユニツト2がヒンジピン70を中心
に回動開閉自在になつている。このヒンジピン7
0に、コイル状の本体部分を挿通されたねじりば
ね74が取りつけられており、嵌合部材73を介
して蓋ユニツト2を開放方向へバネ付勢してい
る。これにより、上記ロツク機構8のロツクを解
除すると、上記ねじりバネ74のバネ力によつ
て、蓋ユニツト2を自動的に開放することができ
る。
また、嵌合部材73の内部には、弾性変形可能
なステンレス等の鋼板よりなる作動板75が設け
られている。この作動板75は、嵌合部材73の
上壁下面に設けられた取付座73aにボルト76
によつて装着されている。そして、この作動板7
5の側方(図面では左側)に設けられた舌片の先
端側に、下向きに凸状部分を有する係合板75a
が設けられている。さらに、係合板75aの反対
側には、下方にU字状に折り曲げ形成されたブレ
ーキ板75bが設けられており、このブレーキ板
75bを後述するヒンジ取付部77に圧接摺動さ
せている。また、作動板75の他の2つの側部
(図面では手前側と奥側)に、上方に段差状に折
り曲げたバネ受け部75cが設けられており、こ
のバネ受け部75cに上記ねじりバネ74の端部
74m,74nが係止可能になつている。したが
つて、これらの端部74m,74nが、嵌合部材
73の内面に当接することのないように構成され
ている。このため、合成樹脂製の嵌合部材73で
あつても、ねじりバネ74が当接して生ずる虞の
ある破損や摩耗を防止できる。
他方、嵌合凹部28は、嵌合部材73が嵌合凹
部28に嵌合された状態において、上記係合板7
5aの凸状部分が係合して嵌合部材73の抜け出
しを防止する被係合凹部28aを具備している。
この被係合凹部28aは、係合板75aの凸状部
分と係合可能な大きさに形成されている。これに
より、弾性変形した係合板75aが上記被係合凹
部28aと係合している限り、嵌合部材73が嵌
合凹部28から自然に抜け出さないようになつて
いる。
係合板75aと被係合凹部28aとの係合力
は、嵌合凹部28から嵌合部材73を抜取る方向
に対し、一定の抜取り力(操作者が蓋ユニツト2
を抜き出すことができる強さ)を作用させた場
合、作動板75の弾性力に抗して係合板75aが
被係合凹部28aの斜面にしたがつて被嵌合凹部
28aから押し出されて変形し、当該係合部75
aと被係合凹部28aとの係合状態が解除される
ように設定されている。
したがつて、蓋ユニツト2を抜き取る操作だけ
で、係合板75aと被係合凹部28aとの係合状
態が解除されて嵌合凹部28から嵌合部材73の
抜取りが許容され、当該蓋ユニツト2をヒンジユ
ニツト7から取り外すことができる。
なお、蓋ユニツト2を自動的に回動させて、開
蓋するためのねじりバネ74は、コイル状の本体
部分をヒンジピン70に挿通させて取付けられて
いるが、第6図にも示すように、ヒンジピン70
の中間付近における垂直方向に対して略対称形状
に設けられている。そして、一方のねじりバネ本
体74a(図面では右側)の巻き数を、他方のね
じりバネ74b(図面では左側)より少なくして
いる。このため、ねじりバネ本体74bが、第7
図に符号Bで示すように、蓋ユニツト2を全開さ
せるだけのバネ力に設定されているのに対して、
巻き数の少ないねじりバネ本体74aは、蓋ユニ
ツト2を途中まで(符号Aで示す)開放するだけ
のバネ力に設定されている。これにより、蓋ユニ
ツト2の開蓋開始時には、双方のバネ本体74
a,74bのバネ力を蓋ユニツト2に作用させて
開放方向へ簡単に回動させることができ、蓋ユニ
ツト2が符号Aの範囲を越えて開放端側へ回動す
るときは、一方のねじりバネ本体74bのバネ力
だけを作用させて、蓋ユニツト2にかかる回動力
を弱くすることができる。なお、双方のねじりバ
ネ本体74a,74bの中間部74cは、当て板
78aとボルト78bによつてヒンジ取付部77
内に取付けられている。そして、上記当て板78
aは、ねじりバネの中間部74cに当接するボル
ト78cが取付けられており、このボルト78c
を締め込んだり戻したりすることによつて、ねじ
りバネ74のバネ力を調節することができる。
また、上記ブレーキ板75bが当接摺動するヒ
ンジ取付部77は、蓋ユニツト2の回動範囲のう
ち、蓋ユニツト2の開放端寄りでブレーキ板75
bと特に強く圧接するように、ヒンジピン70を
中心とした略円弧状で、かつ開放端側が次第に大
きい半径に形成されている。これにより、蓋ユニ
ツト2の開放端付近で、ブレーキ板75bがヒン
ジ取付部77に強く圧接摺動することにより、蓋
ユニツト2の開放方向への回動に制動をかけるこ
とができる。
したがつて、この電気炊飯器では、上記したよ
うにバネ力の異なる2つのねじりバネ74a,7
4bを組み合わせたバネ力と、上記ブレーキ板7
5bのブレーキ作用とがあいまつて、自動的に開
放する蓋ユニツト2を、その開放端で衝撃なく停
止させることができ、衝撃に起因する電気炊飯器
の転倒を未然に防止することができる。
上記調圧装置4は、弁座40と断面円形の棒状
弁体41とを具備していると共に、調圧装置4を
流通する蒸気温度の変化に応じて、上記弁体41
を弁座40に対して上下移動させることにより、
調圧装置4の蒸気通路を開閉する一対のコイルバ
ネ42,43を具備している。この調圧装置4
は、弁体41と弁座40のわずかな隙間から常時
蒸気を少しずつ逃がしながら圧力を保持できる、
いわゆる開孔調節弁タイプのものである。
上記コイルバネ42,43のうち一方42は、
例えば、Ni−Ti合金やCu−Al−Zn合金等からな
る形状記憶合金製のコイルバネであり、弁体41
の上端部と弁座40の内筒部40c上端部との間
に介在されている。この形状記憶合金バネ42
は、沸騰時に調圧装置4を流通する蒸気温度に相
当する温度(80℃〜95℃程度)になるとマルテン
サイト変態を起こすように設定されているととも
に、伸びた状態で形状が記憶されている。
上記ワンタツチパツキン23の下部側には、ワ
ンタツチピン取付孔5内に溜つたおねばが、内蓋
3底部30側へ逆流するのを防止するとともに、
蒸気が調圧装置4以外から外部に放出されるのを
阻止するためのシールパツキン50が設けられて
いる。
ロツク機構8は、外ケース1の肩部材12上部
に、L字状のフツク81が水平方向に往復移動自
在に設けられている。フツク81は、その垂直部
分の外面に係止部81aが設けられていると共
に、バネ83によつて外方側へ付勢されている。
上記係止部81aは、蓋ユニツト2側の外カバー
20の周縁部下端に設けられた被係止部20aと
係止可能に設けられ、係止部81aが、被係止部
20aに係止されていると、蓋ユニツト2の閉蓋
状態を保持しておくことができる。
上記実施例の電気炊飯器によれば、蓋ユニツト
2を閉蓋状態に維持しておくロツク機構8は、そ
のロツクを解除するためのフツク81の操作方向
を、外ケース1の水平方向で、かつ内向きに設け
ているので、不用意に手が触れただけではロツク
が解除されないようになつており、不要な開蓋を
防止することができる。
一方、ロツク機構8のフツク81を押入して、
被係止部20aに対する係止部81aの係止状態
を解除すると、蓋ユニツト2は、ねじりばね74
によつて開蓋が開始される。蓋ユニツト2が回動
してその開放端に近づくと、上記したように蓋ユ
ニツト2の回動にブレーキがかかつて、蓋ユニツ
ト2は開放端で衝撃なく停止する。
蓋ユニツト2がおねば等で汚れると、蓋ユニツ
ト2を水洗等により清掃するのであるが、この場
合、蓋ユニツト2を開放した状態で、蓋ユニツト
2を抜取る方向へ一定以上の力でスライドさせ
る。すると、係合板75aが嵌合凹部28の被係
合凹部28aの斜面を移動して嵌合部材73内方
へ弾性変形して、係合板75aと被係合凹部28
aとの係止状態が解除され、嵌合部材73を嵌合
凹部28から抜き出すことができる。
なお、取り外した蓋ユニツト2は、気密性良好
に形成されているので、丸ごと水洗いを行つても
水が侵入する虞が無く、安心して水洗ができる。
蓋ユニツト2の水洗いが終了すると、嵌合部材
73を嵌合凹部28に合わせて嵌合方向へスライ
ドさせれば、嵌合部材73が嵌合凹部28に嵌合
される。この状態において、係合板75aは被係
合凹部28a側へバネ付勢されているので、被係
合凹部28aとの係合状態となつた後、この状態
を保持することができ、蓋ユニツト2がヒンジユ
ニツトへ確実に装着しておくことができる。そし
て、一定の抜取り力が蓋ユニツト2に付加されな
い限り、通常の開閉時や不用意に手が触れた程度
では蓋ユニツト2が外れることはない。
また、係合板75a、ブレーキ板75b及びバ
ネ受け部75cが、作動板75のそれぞれの所定
位置に一体的に設けられているので、組立時に
は、この1つの作動板75を嵌合部材73内に組
み付けるだけでよく、従来のように手間がかかる
ことがない。
第8図ないし第12図は、この考案の他の実施
例としての電気炊飯器を示しており、上記実施例
の電気炊飯器と比べて、係合部やブレーキ板の異
なる構成を示している。
先ず、第8図に示した例において、作動板75
0は、上記実施例の作動板75と比べて形状が異
なるものの、これに設けられた各部の構成は殆ど
同じに形成したものである。すなわち、この例の
作動板750は、基部が十字状に設けられ、対向
する一対の端部に係合板751とブレーキ板75
2が設けられ、他の一対の端部にバネ受け部75
3が設けられている。そして、この作動板750
が嵌合部材75内に設けられている。
なお、この作動板750の作用、効果は上記実
施例と同じであり、説明を省略する。
次に、第9図に示した例では、上記実施例で説
明した作動板75の係合板75aが係合する被係
合部として、突起状の被係合凸部281が、嵌合
凹部28に設けられている。そして、嵌合部材7
3の下面の先端側に、上記被係合凸部281と干
渉しない深さの溝(図示せず)が形成されてい
る。その他の構成は、第1の実施例とほぼ同様で
ある。
この実施例では、係合板75aを嵌合部材73
の下面側に突出させていなくても両者の係合が可
能であるため、嵌合部材73の挿脱時に、係合板
75aが嵌合凹部28と当接して摺動することが
なく、蓋ユニツト2の挿脱をスムーズに行うこと
ができる。
また、第10図ないし第12図に示した例は、
作動板755が、嵌合部材73の両側壁の内側に
沿つて設けた一対の板体756とこれらを連結す
る連結部材757とによつて形成されており、板
体756の基端758が、ヒンジピン70に挿通
されていると共に、先端側が外側方へ略V字状に
曲折され、この部分が、嵌合凹部28の側壁に設
けられた凹部(図示ぜず)に係合させる係合板7
59となつている。
そして、上記連結部材757の中央部分が、折
り曲げ成形されてブレーキ板760が設けられて
おり、ヒンジ取付部77に圧接摺動可能に形成さ
れている。さらに、連結部材757の板体寄りが
バネ受け部761に形成されている。
この実施例では、板体756の基端部758が
ヒンジピン70に挿通されているので、嵌合部材
73は、この板体756を介してヒンジピン70
に枢支されることになり、嵌合部材73を補強す
ることができる。
なお、上記した各実施例においても、第1の実
施例と同様に、それぞれの係合部が被係合凹部に
係合されていると、通常の使用状態において嵌合
部材73の抜け止めを行うことができる。
また、蓋ユニツト2に対し一定の抜取り力を付
加すると、係合板と被係合凹部の係合状態を解除
することができ、蓋ユニツト2の取り外しが可能
となる。
さらに、取り外した蓋ユニツト2は、その嵌合
凹部28に嵌合部材73を挿入すれば、再び係合
板と被係合凹部とが係合し、かつ係合板が凹部方
向へ弾発付勢されて、蓋ユニツト2が抜け出さな
いように炊飯器本体側に装着される。
なお、上記各実施例では、いずれの実施例にお
いても、係合板と被係合部とが、蓋ユニツトとヒ
ンジユニツトとに互いに対応させて設けられてい
るので、嵌合部材73の上面に操作ボタン等の部
材が無く、外観がすつきりしてデザイン面でも好
都合であると共に、操作ボタン等の回りからゴミ
等が入ることがないので、動作不良を起こすこと
がない。
上記した各実施例は、係合板の所定部分を突起
状に形成した例を示しているが、凹部状に形成す
ることもでき、嵌合凹部側に設けた凸部状の被係
合部と係合させることもできる。また、係合板側
が付勢された例を示しているが、被係合部側が付
勢されていても同様の作用効果が得られる。
また、係合部と被係合部の形状は、一定の抜取
り力によつて両者の係合が解除されるものであれ
ば、上記したように半球状やV字状に形成された
係合板に限らず、任意の形状に設定し、その係合
板に合わせて被係合部を形成することもできる。
さらに、ブレーキ板についても同様である他、上
記した実施例の構成に限定することなく、この考
案の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施
すことができる。
さらに、蓋ユニツト2に設けた嵌合凹部28
は、蓋ユニツト2の上部側を開放している例を示
したが、嵌合部材73の挿入側のみを開口させた
空洞状の嵌合凹部を形成することもできる。
<考案の効果> 以上のように、この考案に係る加熱調理器によ
れば、蓋体とヒンジユニツトに、係合板と被係合
部とをそれぞれ配設していると共に、一定の抜取
り力が作用されるまで両者の係合状態を維持して
おくように係合板または被係合部を弾発付勢して
いるので、蓋体を取り外す際は、当該蓋体を抜取
る方向へ引き抜くだけで、上記係合板と被係合部
の係合状態を解除することが可能である。したが
つて、蓋体の取り外しの際、ロツク解除操作等が
不要で、蓋体を簡単に取り外すことができる。し
かも、この場合、蓋体を両手で支持しながら取り
外すことができるので、蓋体を落下させるおそれ
なく安全に作業を行うことができる。
また、係合板と被係合部が、ヒンジユニツトと
蓋体とに設けられているので、ゴミ等が入つて動
作不良を起す虞がない。
さらに、係合板とブレーキ板とが一体に設けら
れているので、1つの板材を装着するだけで上記
2つの板材の組立を同時に行うことができ、手間
がかからないため生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る電気炊飯器の一実施例
を示す縦断面図、第2図は蓋ユニツトの斜視図、
第3図は蓋ユニツトを取り外した状態の参考斜視
図、第4図はヒンジユニツト付近の分解斜視図、
第5図はヒンジユニツトの断面図、第6図はヒン
ジユニツトに内蔵されたねじりバネの斜視図、第
7図は蓋ユニツトの開蓋状態を示す側面図、第8
図は他の実施例を示す斜視図、第9図はさらに他
の実施例を示す断面図、第10図ないし第12図
は他の実施例を示す斜視図及び断面図、第13図
は従来例の電気炊飯器の要部断面図である。 2……蓋ユニツト(蓋体)、28a……被係合
凹部、281……被係合凸部、7……ヒンジユニ
ツト、75a,751,759……係合板、75
b,752,760……ブレーキ板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 蓋体が加熱調理器本体に対してヒンジユニツト
    を介して回動開閉自在に取付けられていると共
    に、蓋体が開放方向へバネ付勢されている加熱調
    理器において、 上記ヒンジユニツトに蓋体が抜取り可能に嵌合
    され、ヒンジユニツトへの蓋体の嵌合に伴つて互
    いに係合し、蓋体の抜取りに伴つて係合が解除さ
    れる係合板と被係合部とが上記蓋体とヒンジユニ
    ツトとにそれぞれ配設され、この係合板と被係合
    部の何れか一方が、蓋体に一定の抜取り力が作用
    した時点で上記係合部と被係合部との係合状態が
    解除されるように弾発付勢されており、さらに、
    上記ヒンジユニツトに、蓋体が開放端近くに回動
    した時点で、加熱調理器本体の所定部に摺接して
    蓋体の回動速度を低下させるブレーキ板が設けら
    れ、このブレーキ板が上記係合板と一体に設けら
    れていることを特徴とする加熱調理器。
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