<写真シール作成装置の外観構成>
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集済みの画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、利用者の携帯端末上で画像を閲覧可能にするためにその画像をサーバに送信したりすることで、利用者に画像を提供する。
写真シール作成装置1は、アミューズメント施設や店舗に設置される。写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高校生や女子大学生などの若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業を行うことによって、撮影によって得られた撮影画像に対して、背景画像や前景画像(手書きの文字やスタンプ画像など)である合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有する。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は離して設置される。撮影部21と背景部22の間に設けられる空間が、利用者が撮影作業を行う撮影空間となる。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影する装置である。撮影空間に臨む撮影部21の正面にはカメラなどが設けられる。撮影部21の、編集ユニット12と接する面には正面パネル41が設けられる。撮影空間にいる利用者から見て右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、撮影部21の右側面が側面パネル42Aにより構成され、左側面が側面パネル42B(図2)により構成される。
背景部22は、それぞれ板状の部材である背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52B(図2)から構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する。側面パネル52Aは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル52Bは、背面パネル51の左端に取り付けられる。
側面パネル42Aと側面パネル52Aは、所定の間隔をあけてほぼ同一平面に設けられる。側面パネル42Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部31Aによって連結される。また、側面パネル42Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けられた例えば金属製の部材である連結部34によって連結される。
側面パネル42Bと側面パネル52Bも同様にほぼ同一平面に設けられる。側面パネル42Bと側面パネル52Bの上部は連結部31Bによって連結される。側面パネル42Bと側面パネル52Bの下部は、床面に設けられた金属製の部材である連結部(図示せず)によって連結される。
側面パネル42A、連結部31A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が、撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル42B、連結部31B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も、撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部31A、連結部31B、および背景部22の背面パネル51に囲まれる開口が形成される。その開口の一部を覆うように天井照明ユニット32が設けられる。天井照明ユニット32の一端は連結部31Aに固定され、他端は連結部31Bに固定される。
天井照明ユニット32の内部には蛍光灯が設けられる。天井照明ユニット32は、撮影空間の照明として機能するとともに、撮影を行っている利用者に対してストロボ光を照射する。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、床面に対して垂直な面である面12Aと、面12Aの上方に形成された斜面12Bから構成される。斜面12Bには、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。
斜面12Bの上方右側には、照明装置73の一端を支持する柱状の支持部71A(図6)が設けられる。斜面12Bの左側には、照明装置73の他端を支持する柱状の支持部71Bが設けられる。支持部71Aの右側には板状のパネル72が設けられる。パネル72の上面にはカーテンレール75を支持する支持部74が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール75が取り付けられる。カーテンレール75は、3本のレール75A乃至75Cが組み合わされて構成される。3本のレール75A乃至75Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わされる。平行に設けられるレール75Aとレール75Bの一端は、連結部31Aと連結部31Bにそれぞれ固定され、レール75Aとレール75Bの他端は、レール75Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール75には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
後述するように、編集ユニット12の右側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の右側面前方の空間が、印刷が終了するのを利用者が待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図2は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
まず、利用者は、白抜き矢印#1で示されるように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示されるように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。出入り口G1は側面パネル42Aと側面パネル52Aの間の開口であり、出入り口G2は側面パネル42Bと側面パネル52Bの間の開口である。利用者は、撮影空間A1において、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなどを利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示されるように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示されるように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。
編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示されるように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#6で示されるように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終了するのを待つ。
印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各部の構成について説明する。
<撮影部の構成>
図3は、撮影部21の構成例を示す斜視図であり、図4は、撮影部21の構成例を示す正面図である。
撮影部21の外枠は、複数のキャスターが取り付けられたベース部43に、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが立設して構成される。
正面パネル41の略中央には、略箱形状の撮影・表示ユニット101が設けられる。撮影・表示ユニット101の正面側には、上から順に、前下がりの斜面101A、垂直に対して僅かに前傾した斜面101B、および、斜面101Aより急な斜面101Cが形成される。
斜面101Bの略中央には円形の開口部が形成され、開口部には、撮影空間A1にいる利用者を撮影するカメラ111のレンズが設けられる。撮影・表示ユニット101の内部には、例えば一眼レフカメラであるカメラ111がチルト可能に取り付けられている。
斜面101Cにはタッチパネルモニタ112が設けられる。タッチパネルモニタ112は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。
タッチパネルモニタ112は、カメラ111により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示して利用者の操作を受け付ける機能とを備える。タッチパネルモニタ112には、カメラ111により取り込まれたライブビュー画像や撮影画像が表示される。撮影画像は、所定のタイミングでカメラ111により取り込まれた静止画像である。
後に詳述するように、利用者は、自身の全身が写る画像である全身画像と、顔部分を中心として、自身の略胸から上の範囲が大きく写る画像であるアップ画像を撮影することができる。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット101を挟んで対称に発光部102Lと発光部102Rが形成される。発光部102Lと発光部102Rは、例えば正面パネル41に形成された細幅の溝に、透光性を有するカバーが嵌め込まれることによって構成される。正面パネル41に形成された細幅の溝にはLEDなどの発光体が設けられる。
図4に示すように、撮影・表示ユニット101の左側の発光部102Lは、細幅の直線状部102L−1乃至102L−3から構成される。直線状部102L−2は、その長さを撮影・表示ユニット101の縦方向の長さと略同じ長さにするように垂直方向に形成される。直線状部102L−1は、直線状部102L−2の上端から右斜め上方に向けて形成され、直線状部102L−3は、直線状部102L−1の下端から右斜め下方に向けて形成される。
一方、撮影・表示ユニット101の右側の発光部102Rは、細幅の直線状部102R−1乃至102R−3から構成される。直線状部102R−2は、その長さを撮影・表示ユニット101の縦方向の長さと略同じ長さにするように垂直方向に形成される。直線状部102R−1は、直線状部102R−2の上端から左斜め上方に向けて形成され、直線状部102R−3は、直線状部102R−2の下端から左斜め下方に向けて形成される。
図4に示されるように、発光部102Lと発光部102Rを合わせた形状は略六角形になる。発光部102Lと発光部102Rが発光することにより、撮影空間A1の印象としてシャープな印象を演出することができる。
撮影・表示ユニット101の上方には、曲面のカバーを利用者に向けた上ストロボユニット103が設置される。上ストロボユニット103は、所定の取り付け部材を用いて、正面パネル41などに固定される。上ストロボユニット103は、正面上方から、利用者の顔付近にストロボ光を照射する。
撮影・表示ユニット101の下方には、カメラ111による撮影に合わせて利用者の下半身にストロボ光を照射する足元ストロボユニット104が設けられる。足元ストロボユニット104の正面は垂直面を形成する板状部材121により構成され、上面は緩やかな斜面を形成する板状部材122により構成される。板状部材121と板状部材122は、乳白色のアクリル板などの透光性を有する板状部材である。
足元ストロボユニット104の板状部材121の左右には、垂直面を構成する板状部材123Lと板状部材123Rがそれぞれ設けられる。板状部材123Rには、利用者が硬貨を投入する硬貨投入口が設けられる。
足元ストロボユニット104の板状部材122の左右には、板状部材122と同様の緩やかな斜面を形成する板状部材124Lと板状部材124Rがそれぞれ設けられる。板状部材124Lと板状部材124Rにより形成される斜面は、利用者が手荷物を置くためなどに用いられる。
図示はしないが、正面パネル41の例えば天井付近にはスピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影作業に関する案内音声、BGM、効果音などを出力する。
<背景部の構成>
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
背面パネル51の上方中央には背面上ストロボ131が設けられる。また、背面パネル51の上方右側(図中、左側)には背面右ストロボ132が設けられ、背面パネル51の上方左側(図中、右側)には背面左ストロボ133が設けられる。
背面上ストロボ131は、後方上側から利用者にストロボ光を照射する。背面右ストロボ132は、後方右側から利用者にストロボ光を照射する。背面左ストロボ133は、後方左側から利用者にストロボ光を照射する。
背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面は例えば緑色の面となる。また、図示はしないが、側面パネル52A,52Bそれぞれの撮影空間A1側の面も例えば緑色の面である。
これらの面の緑色は、クロマキ処理によって利用者の領域を抽出するための色である。これにより、撮影画像に対してクロマキ処理を施し、利用者が所望する背景画像を、撮影画像の背景部分に合成することができる。なお、これらの面の色は、クロマキ処理を行うことができる色であればよく、青色などの他の色であってもよい。
<編集ユニットの構成>
図6は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面12Bのほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ141が設けられる。タブレット内蔵モニタ141の左右にはタッチペン142Aとタッチペン142Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ141は、タッチペン142A,142Bを用いた操作入力を受け付ける。タブレット内蔵モニタ141には、編集作業に用いられる編集画面などが表示される。例えば、タッチペン142Aはタブレット内蔵モニタ141に向かって左側に立つ利用者により用いられ、タッチペン142Bはタブレット内蔵モニタ141に向かって右側に立つ利用者により用いられる。以下、適宜、タッチペン142Aとタッチペン142Bを区別する必要がない場合、タッチペン142という。
図7は、編集ユニット12の右側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の右側面の下部にはシール紙排出口151が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられる。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が編集を行った画像、または、編集空間A2−2の利用者が編集を行った画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口151から排出される。
<シール紙の例>
図8は、以上のような外観構成を有する写真シール作成装置1により作成されるシール紙の例を示す図である。
図8に示す横長のシール紙には、5枚の編集画像である編集画像161−1乃至161−5が横に並べて印刷されている。
編集画像161−1乃至161−5のうち、編集画像161−1乃至161−3は、アップ画像に対して編集が施されることによって生成された画像であり、編集画像161−4と編集画像161−5は、全身画像に対して編集が施されることによって生成された画像である。
アップ画像と全身画像は縦横比が異なる。例えば、アップ画像の横方向の長さと縦方向の長さの比は1:1.2であり、全身画像の横方向の長さと縦方向の長さの比は3:4である。図8の例においては、アップ画像と全身画像が、横方向の長さを同じ長さとして印刷されている。なお、実際には、利用者の背景には、所定の色や柄の画像である背景画像が、前景には、手書きの文字やスタンプ画像などの前景画像が、それぞれ合成用画像として合成される。
シール紙の縁の余白には、機種名(LOVERY)と撮影日の他に、メールアドレス、IDなどが印刷される。余白領域に印刷されたメールアドレスとIDは、写真シール作成装置1からサーバに送信された画像を携帯電話機などの携帯端末で閲覧するときに利用される。
図9は、編集画像のレイヤ構造の例を示す図である。
左端の編集画像P1が編集によって生成される画像である。編集画像P1は、背景画像P11、撮影画像P12、前景画像P13の各レイヤの画像から構成される。
図9の例において、背景画像P11は、レンガを重ねた壁面の柄の画像である。前景画像P13は、「Love my friend」の手書き文字の画像とハート型の画像を含む画像である。「Love my friend」の手書き文字の画像は、撮影画像P12の中央下方の位置にペンツールを用いて利用者によって入力されたペン画像である。また、ハート型の画像は、撮影画像P12の左上の位置にスタンプツールを用いて利用者によって入力されたスタンプ画像である。
このように、編集画像P1は、クロマキ処理によって抽出した撮影画像P12の被写体の領域を背景画像P11に重ね、その上に前景画像P13を重ねることによって生成される。ペン画像やスタンプ画像を背景画像P11上に入力し、被写体の背景に表示させるようにすることも可能とされる。
<写真シール作成装置の内部構成>
図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などにより構成される。制御部201は、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208の各構成、編集部209A,209Bの各構成、およびプリンタ241も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部202は、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部203は、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば、利用者により選択された撮影画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206は、制御部201において実行されるプログラムやデータを記憶する。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部208は、硬貨処理部221、照明装置222、カメラ111、タッチパネルモニタ112、およびスピーカ223から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入口への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号を制御部201に出力する。
照明装置222は、上ストロボユニット103、足元ストロボユニット104などの、撮影空間A1内に設けられる各照明装置である。照明装置222のそれぞれは、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。
カメラ111は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像のデータを制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部209Aは、タブレット内蔵モニタ141、タッチペン142A,142B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bは、編集部209Aと同一の構成を有し、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。
タブレット内蔵モニタ141は、制御部201による制御に従って各種の画面を表示し、表示した画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給される。
プリンタ241は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット242に収納されているシール紙に編集画像を印刷する。プリンタ241は、編集画像を所定のレイアウトで印刷したシール紙をシール紙排出口151に排出する。
<制御部の構成>
図11は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。図11に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
制御部201は、撮影処理部301、編集処理部302、および印刷処理部303から構成される。
撮影処理部301は、撮影部208の各部を制御して撮影処理を行う。編集処理部302は、編集部209A,209Bの各部を制御して編集処理を行う。印刷処理部303は、プリンタ241を制御して編集画像をシール紙に印刷する。
<編集処理部の構成例>
図12は、編集処理部302の構成例を示すブロック図である。
編集処理部302は、表示制御部321、操作受付部322、および合成処理部323から構成される。
表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ141の表示を制御する。例えば、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ141に、撮影画像に施される画像処理の内容を選択するための選択画面や、撮影画像を対象とした編集作業のための編集画面を表示させる。
操作受付部322は、利用者が用いる、操作入力手段としてのタッチペン142A,142Bによるタブレット内蔵モニタ141に対する操作を受け付ける。例えば、操作受付部322は、タッチペン142A,142Bによる編集画面に対する操作として、編集対象となる撮影画像(編集対象画像)に合成される合成用画像の選択や削除、編集対象画像において合成用画像が合成される人物の選択などを受け付ける。
合成処理部323は、操作受付部322により受け付けられた操作に応じて、選択された合成用画像を、編集対象画像に合成する。
<写真シール作成装置の動作>
ここで、図13のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。図13の処理は、所定の金額分の硬貨が硬貨投入口に投入されたときに開始される。
ステップS1において、撮影処理部301は、撮影処理を行う。撮影処理においては、例えば3回のアップ撮影と2回の全身撮影が行われる。
アップ撮影は、顔を中心として、利用者のほぼ胸から上の範囲(上半身)が写る画像であるアップ画像を生成するための撮影である。全身撮影は、利用者の全身が写る画像である全身画像を生成するための撮影である。本実施の形態では、全身撮影によって、斜め上から見た利用者の全身が写る画像が生成されるものとするが、正面から見た利用者の全身が写る画像が生成されるようにしてもよい。
ステップS2において、編集処理部302は、編集処理を行う。編集処理においては、撮影画像の編集が行われる。
ステップS3において、印刷処理部303は、プリンタ241を制御することで印刷処理を実行し、編集処理によって得られた編集画像をシール紙に印刷する。なお、撮影処理により得られた撮影画像に対して編集が施されていない場合、撮影画像がそのままシール紙に印刷される。
ステップS4において、プリンタ241は、編集画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口151に排出し、処理を終了させる。
<編集処理>
次に、図14のフローチャートを参照して、図13のステップS2において行われる編集処理について説明する。
編集処理が開始されると、ステップS11において、表示制御部321は、目の大きさ・明るさ選択画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。
目の大きさ・明るさ選択画面は、撮影画像に写る利用者の目の大きさと肌の明るさの選択に用いられる画面である。目の大きさ・明るさ選択画面において、目の大きさと肌の明るさとが選択されると、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、表示制御部321は、背景選択画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。
背景選択画面は、撮影画像に写る利用者の背景となる背景画像の選択に用いられる画面である。背景選択画面において、背景画像が選択されると、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、表示制御部321は、編集画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。
編集画面は、編集対象となる撮影画像の編集に用いられる画面である。編集画面には、編集対象となる撮影画像と、編集に用いられるスタンプ画像やペン画像などの各種の編集ツール(合成用画像)が表示される。
利用者は、タッチペン142A,142Bを用いて、スタンプ画像やペン画像などを編集対象となる撮影画像上の所定の位置へ重畳することで、編集対象となる撮影画像に対する合成用画像の合成が行われる。
すなわち、ステップS14において、操作受付部322は、利用者が用いるタッチペン142A,142Bによる操作を受け付け、合成処理部323は、受け付けられた操作に応じて、編集対象となる撮影画像に編集を施す。
編集作業が終了すると、ステップS15において、表示制御部321は、分割数選択画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。
分割数選択画面は、最終的に出力されるシール紙の分割数やシールレイアウトの選択に用いられる画面である。シールレイアウトは、1枚の写真シールに配置される編集画像(撮影画像)の枚数や位置、大きさを決定するレイアウト(配置パターン)である。ここで、利用者により選択されたシールレイアウトに従って編集画像が配置されてなる画像、すなわち、シール紙に印刷されて最終的に出力される画像をレイアウト画像という。
したがって、分割数選択画面には、例えば5枚の撮影画像それぞれに編集が施された編集画像が、異なるシールレイアウトで配置されたレイアウト画像が複数表示される。
分割数選択画面において、レイアウト画像のいずれかが選択されると、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、表示制御部321は、携帯送信用画像選択画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。
携帯送信用画像選択画面は、利用者の所有する携帯端末に送信するための携帯送信用画像の選択に用いられる画面である。携帯送信用画像選択画面には、5枚の撮影画像に加え、そのうちのいずれかに所定の編集が施された携帯送信専用の画像が表示される。
携帯送信用画像選択画面において、画像のいずれかが選択されると、処理はステップS17に進む。
ステップS17において、表示制御部321は、メールアドレス入力画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。
メールアドレス入力画面は、利用者の所有する携帯端末のメールアドレスの入力に用いられる画面である。メールアドレス入力画面には、メールアドレスに用いることが可能なアルファベットや記号、携帯電話機のキャリアを選択するためのボタンと、選択されたボタンに対応する文字列が表示されるテキストボックスが表示される。
メールアドレス入力画面において、メールアドレスの入力が終了すると、処理はステップS18に進む。
ステップS18において、編集処理部302は、通信部203を制御することで、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像を、利用者により入力されたメールアドレスとともに、画像取得サイト管理サーバに送信する。
画像取得サイト管理サーバは、利用者により入力されたメールアドレス宛てに、携帯端末が画像取得サイト管理サーバにアクセスするのに必要なURL(Uniform Resource Locator)が記載されたメールを送信する。そして、そのURLに基づいて、利用者が所有する携帯端末が、ネットワークを介して画像取得サイト管理サーバにアクセスすることで、画像取得サイト管理サーバに送信された携帯送信用画像が携帯端末に提供される。
そして、ステップS19において、編集処理部302は、編集作業を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、編集部209A,209Bのタブレット内蔵モニタ141に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
以上のようにして、編集処理が行われる。
<編集画面の構成>
ここで、上述した編集処理のステップS13において表示される編集画面の構成について説明する。
図15は、タブレット内蔵モニタ141に表示される編集画面の例を示す図である。
編集画面は、縦長四角形の領域であるメイク選択領域401を挟んで、領域402Lと領域402Rが左右に形成されることによって構成される。
メイク選択領域401は、編集対象となる撮影画像に写る人物の顔に合成されるメイク画像を選択するためのアイコンの表示領域である。メイク画像は、撮影画像に写る人物の顔全体や顔の一部(唇や目などの器官、および、頬などの部位)を、化粧のために用いるリップ、アイライン、つけまつげ、カラーコンタクト、チークなどのアイテムを使用して化粧を施した状態にみせるようにするための合成用画像(化粧用画像)である。このようなメイク画像によれば、撮影画像に写る利用者の顔を、化粧を施したような顔にすることができる。
メイク選択領域401は、編集画面が表示されている間、常時表示される。利用者は、編集画面を用いて編集を行っている間、メイク画像の選択をいつでも行うことができる。また、メイク選択領域401は、タブレット内蔵モニタ141に向かって左側にいる利用者と右側にいる利用者が共有して用いる領域である。
これに対して、領域402Lは、タブレット内蔵モニタ141に向かって左側にいる利用者により用いられる領域であり、領域402Rは、タブレット内蔵モニタ141に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。
すなわち、メイク選択領域401の表示に対しては、タッチペン142A、タッチペン142Bのいずれのタッチペンを用いた操作も受け付けられるが、領域402Lの表示に対しては、タッチペン142Aを用いた操作のみが受け付けられ、領域402Rの表示に対しては、タッチペン142Bを用いた操作のみが受け付けられる。
タブレット内蔵モニタ141に向かって左側にいる利用者がタッチペン142Aを用いてメイク選択領域401に表示されているメイク画像のアイコンを選択した場合、その操作は、領域402Lの表示を用いて行っている編集に反映される。
一方、右側にいる利用者がタッチペン142Bを用いてメイク選択領域401に表示されているメイク画像のアイコンを選択した場合、その操作は、領域402Rの表示を用いて行っている編集に反映される。
すなわち、制御部201においては、編集画面の各領域に対する操作が、タッチペン142Aを用いて行われた操作であるのか、タッチペン142Bを用いて行われた操作であるのかが識別される。
領域402Lと領域402Rには、主な構成が左右対称に設けられる。なお、図15の各領域を囲む破線は画面に実際に表示されるものではない。
領域402Lの中央上方のサムネイル表示領域411Lは、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。サムネイル画像は、例えば撮影画像をそれぞれ縮小することによって生成される。利用者(タブレット内蔵モニタ141に向かって左側にいる利用者)は、サムネイル表示領域411Lに表示されているサムネイル画像を選択することによって、編集対象とする撮影画像を選択する。
図15の例においては、5枚の撮影画像を表すサムネイル画像がサムネイル表示領域411Lに並んで表示されている。また、左端のサムネイル画像が選択されることによって、1枚目の撮影画像が編集対象とされている。そのサムネイル画像にはカーソルが表示されている。
なお、左側3枚のサムネイル画像はアップ画像のサムネイル画像であり、右側2枚のサムネイル画像は全身画像のサムネイル画像である。
領域402Lのほぼ中央に大きく形成された編集領域412Lは、編集対象として選択された撮影画像(編集対象画像)の表示領域である。利用者は、タッチペン142Aを用いて編集ツールを選択し、編集領域412Lに表示された撮影画像の編集を行うことができる。
編集領域412Lの左側には、携帯専用画像を作成するときに操作されるボタン413Lが表示される。
編集領域412Lの下方には、横長長方形の領域である編集パレット414Lが表示される。編集パレット414Lは、ペンツール、スタンプツールなどの各種の編集ツールの選択に用いられるアイコンなどが表示される領域である。
編集パレット414Lの上には6種類のタブが表示され、編集パレット414Lの右には4種類のタブが表示される。利用者は、編集パレット414Lに表示させる編集ツールの種類とカテゴリを、これらのタブを用いて切り替えることができる。
編集領域412Lの右側には修正ツール選択領域415Lが形成される。修正ツール選択領域415Lは、消しゴムツールの選択に用いられるボタン、1つ前または1つ後の作業に戻るときに操作される「進む」、「戻る」ボタン、既に入力済みの編集を全てキャンセルし、編集前の状態に戻すときに操作される「最初から」ボタンなどが縦に並べて表示される領域である。消しゴムツールは、入力した編集を消すときに用いられるツールである。修正ツール選択領域415Lには「1set戻る」ボタンも表示される。「1set戻る」ボタンを押すことにより、所定の時間の間に入力された編集をまとめて取り消すことができる。
修正ツール選択領域415Lの上には、編集処理を終了するときに操作される終了ボタン416Lが表示される。
タブレット内蔵モニタ141に向かって右側にいる利用者が使う領域402Rには、領域402Lの構成と同じ構成が位置を対称にして配置される。図15の例においては、サムネイル表示領域411Rから左から2番目のサムネイル画像を選択することによって、2枚目の撮影画像が編集対象とされている。そのサムネイル画像にはカーソルが表示されている。
一方の利用者が編集対象として選択中の撮影画像については、他方の利用者は編集対象として選択することができない。あるタイミングでは、領域402Lと領域402Rにおいてそれぞれ異なる撮影画像が編集対象として選択される。
一方の利用者が編集対象の撮影画像を切り替えた場合、他方の利用者は、その一方の利用者が編集対象として選択していた撮影画像を、編集対象として新たに選択することができる。この場合、一方の利用者が行っていた編集の内容は、そのまま維持される。他方の利用者は、一方の利用者により編集が行われた撮影画像に対して、さらに編集を行うことになる。
編集処理においては、このような編集画面が左右の利用者により用いられ、撮影画像に対して編集が施される。編集画面には、メイク選択領域401を中央にして、サムネイル表示領域411L、編集領域412L、編集パレット414Lが主に配置された領域402Lと、サムネイル表示領域411R、編集領域412R、編集パレット415Rが主に配置された領域402Rとが、同時に表示されることになる。
<メイク選択領域の詳細>
ここで、図16を参照して、メイク選択領域401の詳細について説明する。
図16に示されるように、メイク選択領域401には、8種類のメイク画像を選択するための領域431乃至438が設けられている。
領域431は、唇に施されるリップおよびグロスを模したメイク画像を選択するための領域であり、5色のリップおよび5色のグロスに対応するアイコンが表示されている。
領域432は、頬に施されるチークを模したメイク画像を選択するための領域であり、4色のチークに対応するアイコンが表示されている。
領域433は、目(まぶた)に施されるアイシャドウを模したメイク画像を選択するための領域であり、7色のアイシャドウに対応するアイコンが表示されている。
領域434は、目(瞳)に施されるカラーコンタクト(カラコン)を模したメイク画像を選択するための領域であり、5色のカラーコンタクトに対応するアイコンが表示されている。
領域435は、眉毛に施されるアイブロウを模したメイク画像を選択するための領域であり、8色のアイブロウに対応するアイコンが表示されている。
領域436は、目(まつ毛)に施されるマスカラを模したメイク画像を選択するための領域であり、2種類のマスカラに対応するアイコンが表示されている。
領域437は、涙袋を模したメイク画像を選択するための領域であり、涙袋をつける(強調する)ためのアイコンが表示されている。
領域438は、目(目のきわ)に施されるアイラインを模したメイク画像を選択するための領域であり、3色のアイラインに対応するアイコンが表示されている。
また、領域431乃至438それぞれには、各領域において選択され、編集対象となる撮影画像(編集対象画像)に合成されたメイク画像を削除する(OFFにする)ためのOFFボタンが表示されている。このOFFボタンは、常に(その領域におけるメイク画像が選択されているか否かにかかわらず)グレーアウトの状態で表示されている。
<メイク画像合成処理の流れ>
ここで、図17のフローチャートを参照して、メイク画像合成処理の流れについて説明する。
まず、ステップS31において、操作受付部322は、タッチペン142Aまたはタッチペン142Bが、メイク選択領域401に接触したか否かが判定される。なお、以下において、タッチペン142Aとタッチペン142Bとを区別しない場合は、単にタッチペン142という。ステップS31の判定は、編集画面が表示された後初めて、または、タッチペン142が編集画面の他の領域(サムネイル表示領域、編集領域、編集パレットなど)に接触した後に行われる。
タッチペン142がメイク選択領域401に接触するまで、ステップS31の処理は繰り返される。そして、タッチペン142がメイク選択領域401に接触したと判定されると、処理はステップS32に進む。
ステップS32において、表示制御部321は、メイク選択領域401に接触したタッチペン142に対応する編集領域412Lまたは412Rに、選択枠とポップアップを表示する。
例えば、タッチペン142Aがメイク選択領域401に接触した場合、図18に示されるように、タッチペン142Aに対応する編集領域412Lに写る利用者の顔の部分に選択枠451が表示されるとともに、編集領域412Lの下部にポップアップ452が表示される。
選択枠451は、メイク画像の合成対象となる顔を示すものであり、デフォルトの状態では、メイク選択領域401に接触したタッチペン142に対応する利用者の顔の部分に重畳表示される。なお、編集対象画像に対しては顔検出が行われ、選択枠451は、顔検出された顔の部分に表示されるようになされている。
ポップアップ452には、「メイクをつけたい人の顔にタッチしてね」の文言が表示されている。すなわち、ポップアップ452は、編集対象画像に写る利用者の顔の中から、メイク画像の合成対象となる顔を選択できる旨を示している。ポップアップ452は、タッチペン142により編集画面がタッチされるか、または、表示されてから所定時間経過すると、その表示が消える。
図17に戻り、ステップS33において、操作受付部322は、編集対象画像に写る利用者の顔の中から、メイク画像の合成対象となる顔が選択された(すなわち、タッチペン142がいずれかの顔領域やその近傍に接触した)か否かを判定する。
ステップS33の処理は、編集対象画像に写る利用者の顔のいずれかが選択されるまで繰り返される。そして、編集対象画像に写る利用者の顔のいずれかが選択されると、処理はステップS34に進む。なお、このとき、選択枠451は、選択された利用者の顔の部分に重畳表示される。
なお、編集対象画像に写る利用者の顔の一方が選択された後で、他方の顔が選択されるようにもできる。このとき、先に選択された顔の部分に重畳表示された選択枠451の表示は消え、後に選択された顔の部分に選択枠451が重畳表示される。すなわち、ここでは、メイク画像の合成対象となる顔が、繰り返し選択可能とされる。
ステップS34において、操作受付部322は、メイク選択領域401においてメイク画像(アイコン)が選択されたか否かを判定する。
ステップS34の処理は、メイク選択領域401に表示されるメイク画像を選択するためのアイコンのいずれかが選択されるまで繰り返される。そして、メイク選択領域401に表示されるアイコンのいずれかが選択されると、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、合成処理部323は、選択された顔(選択枠451が重畳表示されている顔)に、メイク選択領域401においてアイコンが選択されることで選択されたメイク画像を合成する。なお、選択されたメイク画像は、選択された顔において、顔認識により検出された顔の部分(器官や部位)のうち、そのメイク画像に対応する顔の部分(器官や部位)に合成される。
なお、このとき、メイク画像の合成対象として選択された顔に重畳表示された選択枠451は、タッチペン142が、メイク選択領域401や、編集対象画像における顔領域やその近傍以外の領域に接触することによって、その表示が消えるようになる。
以上のようにして、編集対象画像にメイク画像が合成される。
ところで、従来の写真シール機においては、一度メイク画像が選択されると、そのメイク画像を選択するためのアイコンは、選択されたことを示すチェックマークなどが重畳表示されたり、強調表示された状態で保持されていた。
例えば、その状態で、メイク画像の合成対象となる顔を変更した場合であっても、アイコンが選択されたことを示す表示状態で保持されたままとなるため、利用者は、そのことに戸惑うおそれがあった。また、重畳表示や強調表示により、アイコンが見にくくなる可能性もあった。さらには、メイク画像の選択状態も保持されたままとなるため、変更後の合成対象となる顔にも、意図せずそのメイク画像が合成されていた。なお、アイコンが選択されたことを示す表示状態で、編集対象画像を他の撮影画像に切り替えた場合、切り替え後の撮影画像に、そのメイク画像が合成されることはない。
また、編集対象画像に写る顔にメイク画像が合成されることで、OFFボタンの表示状態が、グレーアウトの状態からアクティブな状態に遷移することによって、利用者は、アクティブな状態になったOFFボタンを操作しなければならないものと誤った認識を抱くおそれがあった。
そこで、本実施の形態においては、タッチペン142が、メイク画像を選択するためのアイコンに接触していないときには、メイク選択領域401全体の表示状態を変えず、タッチペン142が、メイク画像を選択するためのアイコンに接触しているときのみ、そのアイコン(メイク画像)が選択されていることを示す表示状態とする。
具体的には、タッチペン142が、メイク画像を選択するためのアイコンに接触する前と離れた後とでは、図19左側に示されるように、メイク選択領域401の表示状態を、いずれのアイコンも選択されていないことを示す表示状態とする(非選択状態)。
また、タッチペン142が、メイク画像を選択するためのアイコンに接触している間では、図19右側に示されるように、タッチペン142が接触しているアイコンの表示を変化させる(選択状態)。図19の例では、4色のチークのうちの1つに対応するアイコンに、チェックマーク471が重畳表示されている。
すなわち、図20に示されるように、メイク選択領域401の表示状態は、タッチペン142が、メイク画像を選択するためのアイコンに接触する前と、アイコンから離れた後とでは、同じ非選択状態となる。また、メイク選択領域401の表示状態は、タッチペン142が、メイク画像を選択するためのアイコンに接触してから離れるまでの全ての時間、非選択状態とは異なる選択状態となる。
なお、メイク画像毎に設けられているOFFボタンは、タッチペン142がメイク画像を選択するためのアイコンに接触しているか否かにかかわらず、常にグレーアウトの状態で表示されている。
以上のように、メイク選択領域401の表示状態は、タッチペン142がメイク画像を選択するためのアイコンに接触している間のみ選択状態となり、それ以外では非選択状態となる。
したがって、例えば、タッチペン142を用いてメイク画像の合成対象となる顔を変更する場合、タッチペン142がメイク画像を選択するためのアイコンに接触することはなく、選択したアイコンの表示状態は、非選択状態となるので、利用者は戸惑うことなく、メイク画像の合成対象となる顔を変更する操作を行うことが可能となる。また、タッチペン142がメイク画像を選択するためのアイコンに接触していないときには、強調表示されることはないので、選択肢としてのアイコンを見やすくすることができる。
さらに、メイク画像を削除するためのOFFボタンは、タッチペン142がアイコンに接触した後であっても、グレーアウトの状態のままで表示されるので、利用者は、OFFボタンを操作しなければならないものと誤った認識を抱くことなく、編集のための操作を続けることが可能となる。
なお、メイク画像は、タッチペン142がそのメイク画像を選択するためのアイコンに接触したときのみ、編集対象画像に合成される。すなわち、タッチペン142がアイコンから離れると、メイク選択領域401の表示状態にあわせて、メイク画像の選択が解除された状態となるので、メイク画像の合成対象となる人物を変更した場合であっても、変更後の合成対象となる顔に、そのメイク画像が合成されてしまうことを避けることができる。
<メイク選択領域の表示状態>
以上においては、図20を参照して説明したように、タッチペン142がメイク画像を選択するためのアイコンに接触してから離れるまでの全ての時間、メイク選択領域401の表示状態が選択状態(アイコンにチェックマークが表示された状態)になるものとした。
これに限らず、タッチペン142がメイク画像を選択するためのアイコンに接触してから離れるまでの間の所定時間、メイク選択領域401の表示状態が選択状態になるようにしてもよい。
例えば、図21に示されるように、タッチペン142が、メイク画像を選択するためのアイコンに接触してから離れるまでの時間のうち、そのアイコンに接触してから所定のわずかな時間が経過するまでの間、メイク選択領域401の表示状態が選択状態となるようにしてもよい。ここでいう所定のわずかな時間とは、例えば0.1秒間などの、アイコンの選択状態が視認可能な時間とされる。
また、図22に示されるように、タッチペン142が、メイク画像を選択するためのアイコンに接触してから離れるまでの時間に加えて、そのアイコンから離れてからさらに所定の時間が経過するまでの間、メイク選択領域401の表示状態が選択状態となるようにしてもよい。
<選択枠の表示>
以上においては、タッチペン142がメイク選択領域401に接触したときに、編集領域412L(412R)に選択枠451が表示されるものとしたが、選択枠451を表示するための選択枠表示ボタンを設けるようにし、そのボタンが操作されたときに、編集領域412L(412R)に選択枠451が表示されるようにしてもよい。
このとき、メイク選択領域401を操作することを認識していない利用者を誘導するために、選択枠451が既に重畳表示されている顔の部分をタッチペン142によりタッチした場合に、例えば「メイクパレットを操作してね」などの、メイク選択領域401を操作することを促すメッセージが表示されるようにしてもよい。
また、以上においては、選択枠451によってメイク画像の合成対象となる顔が示されるようにしたが、その他の表示形態によってメイク画像の合成対象となる顔が示されるようにしてもよいし、これらの表示がなされない状態で、メイク画像の合成対象となる顔が選択されるようにしてもよい。
なお、以上においては、利用者が2人の場合であって、いずれか1人の顔がメイク画像の合成対象となる顔として選択されるようにしたが、2人の顔それぞれが同時にメイク画像の合成対象となるようにしてもよい。この場合、2人の顔それぞれを同時にメイク画像の合成対象とするのか、または、いずれか1人の顔をメイク画像の合成対象とするのかを選択させるための「2人ボタン」および「1人ずつボタン」を設けるようにしてもよい。さらに、利用者が3人以上の場合にも適用できるように、全員の顔それぞれを同時にメイク画像の合成対象とすることを選択するための「全員ボタン」を設けるようにしてもよい。
また、編集対象画像に写る顔の部分をタッチペン142によりタッチすることで、メイク画像の合成対象となる顔を選択するようにしたが、その状態で再度、その顔の部分をタッチペン142によりタッチすることで、その選択が解除されるようにしてもよい。
さらに、タッチペン142がメイク選択領域401に接触したときに、2人の顔それぞれがメイク画像の合成対象となる顔として選択されるようにし、その状態で、2人のうちの1人の顔の部分をタッチペン142によりタッチすることで、その1人についての選択が解除されるようにしてもよい。
<メイク選択領域に対する操作>
メイク選択領域401に表示されているアイコンに、タッチペン142A,142Bの一方が接触しているときに、他方が接触した場合、その他方による操作は無効になるものとするが、有効に受け付けられるようにしてもよい。
また、以上においては、タッチペン142がメイク選択領域401に表示されているアイコンに接触したときに、そのアイコンに対応するメイク画像が、編集対象画像に写る顔に合成されるものとした。これに限らず、タッチペン142により、メイク選択領域401に表示されているアイコンを、編集領域412L,412Rに表示される編集対象画像に写る顔の近傍へドラッグ・アンド・ドロップすることにより、そのアイコンに対応するメイク画像が、編集対象画像に写る顔に合成されるようにしてもよい。この場合、あらかじめ合成対象となる顔を選択するという操作を省略することができる。
さらに、メイク選択領域401において、メイク画像毎に設けられているOFFボタンは、常にグレーアウトの状態で表示されるものとしたが、タッチペン142がメイク画像を選択するためのアイコンに接触した後には、対応するOFFボタンがアクティブな状態で表示されるようにしてもよい。
なお、メイク画像は、その合成処理として、合成される顔の器官や部位などの大きさに応じて、拡大/縮小されて合成されるようにしてもよいし、合成対象となる部分のマスク画像を用いて合成されるようにしてもよい。
<編集画面の他の例>
図23は、タブレット内蔵モニタ141に表示される編集画面の他の例を示す図である。
図23の編集画面において、図15の編集画面における構成と同様の機能を有する構成は、配置が異なるものであっても同一の符号を付するものとする。
図23の編集画面においては、図15の編集画面におけるメイク選択領域401に代えてメイク選択領域501が設けられ、さらに、OFFボタン表示領域511L,511Rおよび人物切り替えボタン512L,512Rが新たに設けられる。
メイク選択領域501は、メイク選択領域401と同様、メイク画像を選択するためのアイコンの表示領域であるが、各メイク画像を削除するためのOFFボタンが設けられていない点で、メイク選択領域401と異なる。メイク選択領域501においては、チーク、アイライン、アイシャドウ、マスカラ、カラコン、涙袋、およびリップの7つのメイク画像が選択可能とされる。
OFFボタン表示領域511L,511Rは、メイク選択領域501において選択された各メイク画像を削除するためのOFFボタンの表示領域である。OFFボタン表示領域511L,511Rそれぞれには、メイク選択領域501において選択可能な7つのメイク画像に対応した7つのOFFボタンが設けられる。
人物切り替えボタン512L,512Rはそれぞれ、編集領域412L,412Rに表示されている編集対象画像においてメイク画像の合成対象となる人物(顔)を切り替えるためのボタンである。人物切り替えボタン512L,512Rそれぞれの上方には、編集対象画像において、現在メイク画像の合成対象として選択されていない方の人物の顔画像が表示される。
ここで、OFFボタン表示領域511L,511Rに表示されるOFFボタンは、対応するメイク画像が編集対象画像に合成されているか否かに応じて、異なる表示状態をとる。
具体的には、対応するメイク画像が編集対象画像に合成されていない場合、OFFボタンは、グレーアウトの状態で表示される。また、対応するメイク画像が編集対象画像に合成されている場合、OFFボタンは、アクティブな状態で表示される。
例えば、メイク選択領域501において、いずれのメイク画像も選択されていない場合、図24の左側に示されるように、OFFボタン表示領域511L,511R(単に、OFFボタン表示領域511という)に表示されるOFFボタンは全て、グレーアウトの状態で表示される。
その状態で、メイク選択領域501において、メイク画像として、チークおよびリップが選択された場合、図24の右側に示されるように、OFFボタン表示領域511に表示されるOFFボタンのうち、チークに対応するOFFボタン、および、リップに対応するOFFボタンが、アクティブな状態で表示されるようになる。
このように、メイク画像が合成されるか否かに応じて、対応するOFFボタンの表示状態が変化するので、OFFボタン表示領域511は、いずれのメイク画像が、編集対象画像において合成対象となる人物の顔に合成されているかを示す合成状態表示領域としての側面を有するといえる。
特に、メイク画像は、他のスタンプ画像と比べて、編集対象画像に合成されていることが、利用者にとって見た目に判りにくいことが多い。そこで、OFFボタン表示領域511において、メイク画像に対応するOFFボタンがアクティブな状態で表示されることで、利用者は、ひと目でどのメイク画像が合成されているかを認識することができる。
なお、合成状態表示領域は、編集画面上の所定の領域に、OFFボタン表示領域511とは別個にして設けられるようにしてもよい。この場合、OFFボタン表示領域511に表示されるOFFボタンは、タッチペン142がメイクツールを選択するためのアイコンに接触しているか否かにかかわらず、常にグレーアウトの状態で表示されるようにすることができる。
また、その場合、合成状態表示領域が、図15に示される編集画面上の所定の領域に設けられるようにすることもできる。これにより、メイク選択領域401の表示状態が非選択状態であっても、利用者は、ひと目でどのメイク画像が合成されているかを認識することができる。
なお、メイク画像が選択されたとき、編集対象画像において、そのメイク画像が合成される箇所が強調表示されるようにしてもよい。これにより、利用者は、どの部分にメイク画像が合成されるかを認識することができる。
さらに、メイク画像が選択されたとき、編集対象画像において、他のメイク画像が合成されている箇所が強調表示されるようにしてもよい。これにより、利用者は、既にどの部分にメイク画像が合成されているかを認識することができる。
もちろん、メイク画像が合成される箇所の強調表示や、他のメイク画像が合成されている箇所の強調表示は、図15の編集画面を参照して説明した実施の形態に適用することもできる。
また、編集対象画像に所定のメイク画像が合成されている状態で、OFFボタン表示領域511において、そのメイク画像に対応するOFFボタンにタッチペン142が接触している間だけ、そのメイク画像が、編集対象画像において削除される(表示されない)ようにしてもよい。この場合、そのメイク画像に対応するOFFボタンからタッチペン142が離れると、そのメイク画像は再び表示されるようになる。このとき、編集対象画像におけるメイク画像の表示・非表示の切り替わりは、瞬時に行われるようにしてもよいし、徐々に行われるようにしてもよい。
<編集画面のさらに他の例>
図25は、タブレット内蔵モニタ141に表示される編集画面のさらに他の例を示す図である。
図25には、図15の編集画面の領域402Lと同様の構成が示されている。
図25の編集画面において、編集パレット414Lには、メイク画像として、チークを合成するためのタブが選択された状態で表示されている。その編集パレット414Lには、人物切り替えボタン531、位置選択部532、およびOFFボタン533が設けられている。
人物切り替えボタン531は、編集領域412Lに表示されている編集対象画像においてメイク画像(チーク)の合成対象となる人物(顔)を切り替えるためのボタンである。人物切り替えボタン531それぞれの上方には、編集対象画像において、現在チークの合成対象として選択されていない方の人物の顔画像が表示される。
位置選択部532は、チークの合成対象となる顔において、チークが合成される位置を選択させるための画像が表示される領域である。図25の例では、チークが合成される位置として、3パターンの位置が用意されている。
OFFボタン533は、編集対象画像に合成されたチークを削除するためのボタンである。
また、編集対象画像が表示される編集領域412Lには、チーク選択部541が重畳表示されている。チーク選択部541は、合成されるチークの色およびその濃さを選択するための領域であり、3色のチークに対応するアイコンと、3段階の色の濃さに対応するアイコンが表示されている。
ここで、チーク選択部541においても、上述したメイク選択領域401と同様、タッチペン142Aが、チークの色やその濃さを選択するためのアイコンに接触してから離れるまでの時間、その表示状態が選択状態となるようにする。具体的には、タッチペン142Aがこれらのアイコンに接触している間、そのアイコンにチェックマークが重畳表示されるようにする。
また、編集パレット414Lに表示されるOFFボタン533もまた、上述したメイク選択領域401と同様、タッチペン142Aがチークの色やその濃さを選択するためのアイコンに接触しているか否かにかかわらず、常にグレーアウトの状態で表示されるようにしてもよい。
なお、OFFボタン533が、編集パレット414Lではなくチーク選択部541上に表示されるようにしてもよい。この場合も、上述したメイク選択領域401と同様、タッチペン142Aがチークの色やその濃さを選択するためのアイコンに接触しているか否かにかかわらず、OFFボタン533は常にグレーアウトの状態で表示されるようにする。
<その他>
1人の顔に合成されているメイク画像の組み合わせを示す情報が保持されるようにしてもよい。この場合、保持された情報を用いて、他の人物の顔や、他の撮影画像に写る人物の顔に、保持された情報で示される組み合わせのメイク画像を合成することができる。すなわち、利用者が2人の場合、撮影画像に写る一方の利用者の顔に合成されているメイク画像の組み合わせを、他方の利用者の顔にコピーすることができる。これにより、利用者は、一緒にゲームをプレイする友人のメイクを気に入った場合に、そのメイクを簡単に自分のものにすることができる。
また、例えば利用者が2人の場合、ある撮影画像に対して一方の利用者が合成したメイク画像を、他方の利用者が誤って削除してしまう可能性がある。そこで、合成されたメイク画像に対するロック機能を設けるようにしてもよい。この場合、一方の利用者が合成したメイク画像を、他方の利用者が変更したり削除しようとすると、ロック機能を解除するか否かを問うメッセージが表示されるなどする。ロック機能を解除することが選択されると、メイク画像の変更や削除が可能となる。これにより、一方の利用者が合成したメイク画像を、他方の利用者が誤って削除してしまうことを防ぐことができるようになる。
さらに、ロック機能が有効とされている場合、利用者はそのメイク画像に満足していると考えられる。そこで、ロック機能が有効とされていることを示す情報と、合成されているメイク画像やそれらの組み合わせを示す情報とが保持されるようにしてもよい。これらの情報により、利用者がどのようなメイク画像やそれらの組み合わせに満足しているかを、統計的に把握することが可能となる。
なお、以上においては、本技術が、メイク画像を選択するためのメイク選択領域に適用される例について説明してきたが、これに限らず、本技術が、スタンプ画像やペン画像を選択するための編集パレットなどに適用されるようにしてもよい。
また、以上においては、タブレット内蔵モニタ141に対する操作入力手段として、タッチペン142が用いられるものとしたが、タッチペンに限らず、操作入力手段として、利用者の指が、用いられるようにしてもよい。
上述した実施の形態では、写真シール作成装置1は、得られた撮影画像や編集画像をシール紙に印刷するとともに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供する構成を採るものとした。これに限らず、撮影画像や編集画像をシール紙に印刷せずに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供するのみの構成を採ることも可能である。また逆に、撮影画像や編集画像をサーバに送信せずに、シール紙に印刷するのみの構成を採ることも可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図10に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではない。例えば、所定のサイズの紙やフィルム、プリペイドカードやIC(Integrated Circuit)カードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、画像を印刷するようにしてもよい。この場合、1または複数の撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が、これらの印刷媒体に印刷されるようにしてもよい。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。