JP6940634B2 - 防振具 - Google Patents

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Description

本発明は、構造体に連結された上側棒状体と、吊設機器に連結された下側棒状体とを、互いに鉛直方向に間隔を空けた状態で連結する防振具に関する。
このような防振具の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における部材名及び符号を括弧内に引用する。
特許文献1の防振具(防振具1)は、構造体(天井側支持部3)に連結された上側棒状体(上側吊りボルト4)が鉛直方向に貫通した状態で当該上側棒状体を支持する上側支持部(上側取付部11)と、吊設機器(空調機器2)に連結された下側棒状体(下側吊りボルト5)が鉛直方向に貫通した状態で当該下側棒状体を支持する下側支持部(下側取付部12)と、上側支持部(上側取付部11)に下方から当接するように上側棒状体(上側吊りボルト4)に取り付けられた弾性部材(コイルばね30)と、を備えている。
このような防振具(防振具1)によれば、吊設機器(空調機器2)の動作中に発生する振動が、弾性部材(コイルばね30)により減衰される。その結果、吊設機器(空調機器2)の動作中に発生する振動の構造体(天井側支持部3)への伝達を抑制することができる。
特開2013−64427号公報
ところで、上記のような防振具を設置するためには、吊設機器を構造体から吊り下げるための棒状体を、構造体に連結された上側棒状体と、吊設機器に連結された下側棒状体とに分けて設ける必要がある。上側棒状体と下側棒状体とが分かれた構成では、下側棒状体が構造体に直接支持されていないため、地震等の外力の影響を受け易く、下側棒状体に連結された吊設機器が大きく揺れ易いという課題があった。
そこで、吊設機器の動作中に発生する振動の構造体への伝達を抑制しつつ、外力に起因する吊設機器の揺れを小さく抑えることができる防振具の実現が望まれる。
本発明に係る防振具は、
構造体に連結された上側棒状体と、吊設機器に連結された下側棒状体とを、互いに鉛直方向に間隔を空けた状態で連結する防振具であって、
前記上側棒状体と前記下側棒状体とに亘って設けられたフレームと、
前記フレームに固定された、前記上側棒状体に交差する第1振止棒状体を保持する第1保持体と、を備え、
前記フレームは、前記上側棒状体が鉛直方向に貫通した状態で当該上側棒状体を支持する上側支持部と、前記下側棒状体が鉛直方向に貫通した状態で当該下側棒状体を支持する下側支持部と、鉛直方向における前記上側支持部と前記下側支持部との間に配置された、少なくとも1つの中間支持部と、を有し、
前記上側棒状体及び前記下側棒状体の少なくとも一方が、前記中間支持部を鉛直方向に貫通した状態で前記中間支持部に支持され、
前記上側支持部と前記上側棒状体との間、及び、前記下側支持部と前記下側棒状体との間の少なくとも一方に、弾性を有する弾性部材が設けられている。
この構成によれば、上側棒状体が上側支持部を鉛直方向に貫通すると共に、下側棒状体が下側支持部を鉛直方向に貫通している。そして、上側支持部と上側棒状体との間、及び、下側支持部と下側棒状体との間の少なくとも一方に、弾性を有する弾性部材が設けられている。これにより、吊設機器の動作中に発生する振動を、弾性部材によって減衰させることができる。
また、本構成によれば、上側棒状体及び下側棒状体の少なくとも一方が、中間支持部を鉛直方向に貫通した状態で当該中間支持部に支持されている。つまり、上側棒状体が中間支持部を貫通している場合には、上側棒状体が中間支持部及び上側支持部の双方に、鉛直方向の異なる位置で支持される。一方、下側棒状体が中間支持部を貫通している場合には、下側棒状体が中間支持部及び下側支持部の双方に、鉛直方向の異なる位置で支持される。このように、中間支持部による支持を利用して、上側棒状体及び下側棒状体の少なくともいずれかが鉛直方向の2箇所以上で支持される。これにより、地震等の外力が作用した際に、フレームが上側棒状体及び下側棒状体に対して傾くことを規制できる。その結果、下側支持部に支持された下側棒状体が、上側棒状体に対して傾くことを規制でき、延いては下側棒状体に連結された吊設機器の揺れを小さく抑えることができる。
更に、本構成によれば、フレームに固定された第1保持体によって、上側棒状体に交差する第1振止棒状体が保持されている。一般的に、第1振止棒状体は、別の上側棒状体や構造体等に連結される。そのため、このような第1振止棒状体を第1保持体が保持することで、地震等の外力が作用した際に、吊設機器の揺れを小さく抑えることができる。
以上のように、本構成によれば、吊設機器の動作中に発生する振動の構造体への伝達を抑制しつつ、外力に起因する吊設機器の揺れを小さく抑えることができる。
以下、本発明の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
一態様として、
前記上側支持部と前記上側棒状体との間、及び、前記下側支持部と前記下側棒状体との間のいずれか一方のみに、前記弾性部材が設けられ、
前記上側支持部及び前記下側支持部のうちの前記弾性部材が設けられていない方と前記中間支持部との鉛直方向の間に、前記第1保持体が配置されていると好適である。
この構成によれば、鉛直方向における弾性部材の位置とは異なる位置に第1保持体が配置されている。そのため、第1保持体をフレームに固定するための部材の弾性部材に対する干渉を回避するために、鉛直方向に直交する方向における弾性部材から離れた位置に第1保持体を配置する必要がない。したがって、防振具の大型化を抑制することができる。
一態様として、
前記フレームは、前記上側支持部と前記中間支持部とを接続する上側接続部と、前記下側支持部と前記中間支持部とを接続する下側接続部と、を更に有し、
前記上側接続部及び前記下側接続部のいずれか一方に、前記第1保持体が固定されていると好適である。
この構成によれば、上側接続部及び前記下側接続部のいずれか一方を利用して、第1保持体が固定されている。これにより、第1保持体を固定するための部分を、フレームに別途設ける必要がない。したがって、フレームの構成を簡略化することができる。
一態様として、
前記フレームに固定された、前記上側棒状体及び前記第1振止棒状体に交差する第2振止棒状体を保持する第2保持体を更に備えていると好適である。
この構成によれば、第1振止棒状体を保持する第1保持体に加えて、第2振止棒状体を保持する第2保持体がフレームに固定されている。一般的に、第2振止棒状体は、第1振止棒状体が連結された上側棒状体とは異なる上側棒状体や構造体等に連結される。そのため、第1振止棒状体を第1保持体が保持すると共に、第2振止棒状体を第2保持体が保持することで、地震等の外力が作用した際に、吊設機器の揺れを更に小さく抑えることができる。
一態様として、
前記フレームは、前記上側支持部と前記中間支持部とを接続する上側接続部と、前記下側支持部と前記中間支持部とを接続する下側接続部と、を更に有し、
前記上側接続部及び前記下側接続部のいずれか一方は、前記第1振止棒状体の延在方向に沿って形成された第1面と、前記第2振止棒状体の延在方向に沿って形成された第2面と、を有し、
前記第1保持体は、当該第1保持体と前記第1面との間に、前記第1振止棒状体を挟み込んだ状態で保持し、
前記第2保持体は、当該第2保持体と前記第2面との間に、前記第2振止棒状体を挟み込んだ状態で保持すると好適である。
この構成によれば、互いに異なる方向に沿って形成された第1面及び第2面を利用して、第1振止棒状体及び第2振止棒状体が保持されている。これにより、フレームに第1保持体及び第2保持体を固定するための構造を簡略化することができる。
一態様として、
前記フレームは、前記上側支持部と前記中間支持部とを接続する上側接続部と、前記下側支持部と前記中間支持部とを接続する下側接続部と、を更に有し、
前記上側支持部と前記上側接続部と前記中間支持部と前記下側接続部と前記下側支持部とが、S字状をなすように一体的に形成されていると好適である。
この構成によれば、平板部材に対してS字状に折り曲げる加工を施すだけで、容易に上側支持部、上側接続部、中間支持部、下側接続部、及び下側支持部を形成することができる。これにより、防振具の製造コストを低く抑えることができる。
実施形態に係る防振具を用いた吊り下げ支持構造の斜視図 第1の実施形態に係る防振具の斜視図 第1の実施形態に係る防振具の分解斜視図 第1の実施形態に係る防振具の側面断面図 第1の実施形態に係る防振具の正面図 第2の実施形態に係る防振具の側面断面図 第3の実施形態に係る防振具の側面断面図
1.第1の実施形態
以下では、第1の実施形態に係る防振具10について、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態に係る防振具10を用いた吊り下げ支持構造100を示す。吊り下げ支持構造100は、天井スラブや梁等の構造体(不図示)から吊設機器Eを吊り下げた状態で支持している。吊設機器Eは、動作中に振動が発生する機器である。本実施形態では、吊設機器Eは、空調機器の室内機である。
以下の説明では、鉛直方向を「上下方向V」とする。そして、上下方向Vの上側を「上側V1」とし、上下方向Vの下側を「下側V2」とする。
図1に示すように、吊り下げ支持構造100は、複数の上側棒状体1と、複数の下側棒状体2と、複数の振止棒状体3と、複数の防振具10と、を備えている。
複数の上側棒状体1のそれぞれは、棒状に形成されている。複数の上側棒状体1のそれぞれは、上下方向Vに沿って配置されている。本実施形態では、複数の上側棒状体1のそれぞれは、ボルトである。複数の上側棒状体1は、構造体に連結されている。つまり、複数の上側棒状体1は、構造体から吊り下げられている。具体的には、複数の上側棒状体1の上側V1の端部が、構造体に固定されている。
複数の下側棒状体2のそれぞれは、棒状に形成されている。複数の下側棒状体2のそれぞれは、上下方向Vに沿って配置されている。本実施形態では、複数の下側棒状体2のそれぞれは、ボルトである。複数の下側棒状体2は、複数の上側棒状体1よりも下側V2に間隔を空けた状態で配置されている。複数の下側棒状体2は、それぞれ複数の上側棒状体1に対応して配置されている。つまり、上側棒状体1と同数の下側棒状体2が配置されている。図示の例では、上側棒状体1と下側棒状体2とは、4本ずつ配置されている。
複数の下側棒状体2は、吊設機器Eに連結されている。本実施形態では、吊設機器Eに、複数の下側棒状体2を固定するための複数の固定片Eaが設けられている。そして、複数の固定片Eaのそれぞれに、下側棒状体2の下側V2の端部が固定されることで、複数の下側棒状体2が吊設機器Eに連結されている。図示の例では、複数の固定片Eaのそれぞれを下側棒状体2が上下方向Vに貫通した状態で、下側棒状体2に螺合する一対のナットで固定片Eaを上側V1及び下側V2から挟み込むことで、複数の下側棒状体2が吊設機器Eに連結されている。
複数の振止棒状体3のそれぞれは、棒状に形成されている。本実施形態では、複数の振止棒状体3のそれぞれは、ボルトである。複数の振止棒状体3のそれぞれは、上下方向Vに対して傾斜した姿勢で配置されている。本実施形態では、複数の振止棒状体3のそれぞれは、隣接する一対の上側棒状体1の一方から他方に向けて延在するように配置されている。図示の例では、2本の振止棒状体3が、上下方向Vに対向する一対の上側棒状体1及び下側棒状体2に対して、1つの防振具10を介して連結されている。
複数の防振具10のそれぞれは、一対の上側棒状体1及び下側棒状体2を、互いに上下方向Vに間隔を空けた状態で連結している。更に、複数の防振具10のそれぞれは、少なくとも1本の振止棒状体3を、一対の上側棒状体1及び下側棒状体2に対して連結している。図示の例では、複数の防振具10のそれぞれは、一対の上側棒状体1及び下側棒状体2と、2本の振止棒状体3とを互いに連結している。
図2に示すように、防振具10は、フレーム11を備えている。本実施形態では、フレーム11は、上側支持部12と、下側支持部13と、中間支持部14と、上側接続部15と、下側接続部16と、を備えている。
以下の説明では、上下方向V視で、互いに直交する2方向のうちの一方を「幅方向W」とし、他方を「奥行方向D」とする。そして、奥行方向Dの一方側を「手前側D1」とし、他方側を「奥側D2」とする。
上側支持部12と下側支持部13とは、互いに上下方向Vに間隔を空けて対向するように配置されている。中間支持部14は、上下方向Vにおける上側支持部12と下側支持部13との間において、それらと対向するように配置されている。本実施形態では、上側支持部12、下側支持部13、及び中間支持部14のそれぞれは、水平面(上下方向Vに直交する仮想面)に沿って延在する平板状に形成されている。また、本実施形態では、上側支持部12、下側支持部13、及び中間支持部14のそれぞれは、上下方向V視で、矩形状に形成されている。
上側接続部15は、上側支持部12と中間支持部14とを接続するように形成されている。本実施形態では、上側接続部15は、第1板状部151と、第2板状部152と、を含む。
第1板状部151は、奥行方向Dに直交する平板状に形成されている。そして、第1板状部151は、奥行方向D視で、矩形状に形成されている。本実施形態では、第1板状部151の上側V1の端部が、上側支持部12の手前側D1の端部に連結されている。そして、第1板状部151の下側V2の端部が、中間支持部14の手前側D1の端部に連結されている。
第2板状部152は、幅方向Wに直交する平板状に形成されている。そして、第2板状部152は、幅方向W視で、矩形状に形成されている。本実施形態では、第2板状部152の手前側D1の端部が、第1板状部151の幅方向Wの一方側の端部に連結されている。つまり、第2板状部152は、第1板状部151の幅方向Wの一方側の端部から奥側D2に突出するように形成されている。なお、本実施形態では、第2板状部152は、上側支持部12及び中間支持部14のいずれにも連結されていない。具体的には、第2板状部152は、上側支持部12の幅方向Wの一方側の端面、及び、中間支持部14の幅方向Wの一方側の端面に対して接触し、或いは微小な隙間を空けて配置されている。
下側接続部16は、下側支持部13と中間支持部14とを接続するように形成されている。本実施形態では、下側接続部16は、奥行方向Dに直交する平板状に形成されている。そして、下側接続部16は、奥行方向D視で、矩形状に形成されている。
本実施形態では、上側支持部12と下側支持部13と中間支持部14と上側接続部15(詳細には、第1板状部151)と下側接続部16とは、S字状をなすように一体的に形成されている。つまり、フレーム11は、S字状に形成された一部材により構成されている。具体的には、上側支持部12が、上側接続部15の第1板状部151における上側V1の端部から奥側D2に突出するように形成され、下側支持部13が、下側接続部16の下側V2の端部から手前側D1に突出するように形成されている。また、中間支持部14が、上側接続部15の第1板状部151における下側V2の端部と下側接続部16の上側V1の端部とを接続するように形成されている。
このような本実施形態に係るフレーム11は、平板部材に対して折り曲げ加工を施すことにより、容易に成形することができる。
図2に示すように、防振具10は、第1保持体31を備えている。本実施形態では、防振具10は、第2保持体32を更に備えている。第1保持体31及び第2保持体32は、フレーム11に固定されている。本実施形態では、第1保持体31及び第2保持体32は、フレーム11の上側接続部15に固定されている。
第1保持体31及び第2保持体32のそれぞれは、1本の振止棒状体3を保持している。このように、防振具10においては、それぞれ振止棒状体3を保持する第1保持体31及び第2保持体32がフレーム11に固定されている。そのため、振止棒状体3を保持する器具を、防振具10とは別に設ける必要がない。
以下の説明では、第1保持体31が保持する振止棒状体3を「第1振止棒状体3A」とし、第2保持体32が保持する振止棒状体3を「第2振止棒状体3B」とする。
第1振止棒状体3Aは、上側棒状体1に交差するように配置されている。つまり、第1振止棒状体3Aは、上下方向Vに対して傾斜した姿勢で配置されている。第2振止棒状体3Bは、上側棒状体1及び第1振止棒状体3Aに交差するように配置されている。つまり、第2振止棒状体3Bは、上下方向Vに対して傾斜した姿勢で、第1振止棒状体3Aの延在方向とは異なる方向に延在するように配置されている。
本実施形態では、上側接続部15は、第1振止棒状体3Aの延在方向に沿って形成された第1面15aと、第2振止棒状体3Bの延在方向に沿って形成された第2面15bと、を有している。本実施形態では、奥行方向Dにおける第1板状部151に対して第2板状部152の側とは反対側(手前側D1)を向く第1板状部151の表面が、第1面15aとして形成されている。そして、第1面15aは、奥行方向Dに直交する平面として形成されている。また、本実施形態では、幅方向Wにおける第2板状部152に対して第1板状部151の側とは反対側を向く第2板状部152の表面が、第2面15bとして形成されている。そして、第2面15bは、幅方向Wに直交する平面として形成されている。
本実施形態では、第1保持体31は、フレーム11に固定される第1固定部311と、第1振止棒状体3Aを保持する第1保持部312と、を有している。
図3に示すように、第1固定部311は、第1面15aに接触するように、第1ボルト71によって第1板状部151に固定される。第1固定部311には、第1ボルト71の第1軸部711が挿通される第1挿通孔311aが形成されている。第1挿通孔311aは、第1固定部311を奥行方向Dに貫通するように形成されている。更に、第1固定部311には、第1挿通孔311aを囲むように第1環状突起311bが形成されている。第1環状突起311bは、奥行方向Dにおける第1固定部311に対して第1板状部151の側とは反対側(手前側D1)に突出するように形成されている。また、第1板状部151には、第1ボルト71の第1軸部711が螺合される第1螺合孔151aが形成されている。
第1保持部312は、第1固定部311と一体的に連結されている。第1保持部312は、第1固定部311が第1板状部151に固定された状態で、第1保持部312と第1面15aとの間に、第1振止棒状体3Aを挟み込んで保持する。本実施形態では、第1保持部312は、第1面15aに接触した状態の第1振止棒状体3Aを覆うように、第1振止棒状体3Aの外形に沿う半円状の断面が連続する形状を有している。そして、第1保持部312の内周面には、第1振止棒状体3Aのねじ部に係止される第1係止突起312aが突出するように形成されている。第1振止棒状体3Aに対して軸方向の複数箇所で係止可能なように、複数の第1係止突起312aが当該軸方向に分散して設けられている。これにより、第1保持部312に対する第1振止棒状体3Aの軸方向への移動を規制することができる。
本実施形態では、第1保持体31は、第1面15aに向けて付勢されるように構成されている。具体的には、第1固定部311と第1ボルト71の第1頭部712との間において、当該第1頭部712側に第1ワッシャ91を介した状態で、圧縮コイルばねである第1ばね81が第1ボルト71の第1軸部711に装着されている。なお、本実施形態では、第1ばね81は、軸方向の位置に応じてコイル径が次第に変化する円錐コイルばねである。そして、第1ばね81として、第1固定部311の第1環状突起311bに対して径方向の内側に配置可能なサイズのものが採用されている。また、第1ワッシャ91として、その表面が第1環状突起311bの先端部(最も突出した部分)に当接するサイズのものが採用されている。
こうして、第1ボルト71の第1軸部711が第1板状部151の第1螺合孔151aに螺合され、第1固定部311と第1ワッシャ91との間で第1ばね81が圧縮されると、当該第1ばね81の復元力により第1固定部311が第1ワッシャ91から離れる方向に付勢される。これにより、第1ボルト71の第1軸部711が第1板状部151の第1螺合孔151aに螺合されているが、第1ボルト71が完全に締結されていない状態(第1ボルト71の緩締め状態)で、第1保持体31が第1面15aに向けて付勢される。そのため、第1ボルト71の緩締め状態であっても、第1保持部312と第1面15aとの間に、第1振止棒状体3Aを挟み込んで一時的に保持しておくことができる。したがって、第1保持部312が第1振止棒状体3Aを保持するように、第1固定部311を第1ボルト71によって第1板状部151に固定する作業を容易に行うことができる。
本実施形態では、第2保持体32は、フレーム11に固定される第2固定部321と、第2振止棒状体3Bを保持する第2保持部322と、を有している。
第2固定部321は、第2面15bに接触するように、第2ボルト72によって第2板状部152に固定される。第2固定部321には、第2ボルト72の第2軸部721が挿通される第2挿通孔321aが形成されている。第2挿通孔321aは、第2固定部321を幅方向Wに貫通するように形成されている。更に、第2固定部321には、第2挿通孔321aを囲むように第2環状突起321bが形成されている。第2環状突起321bは、幅方向Wにおける第2固定部321に対して第2板状部152の側とは反対側に突出するように形成されている。また、第2板状部152には、第2ボルト72の第2軸部721が螺合される第2螺合孔152aが形成されている。
第2保持部322は、第2固定部321と一体的に連結されている。第2保持部322は、第2固定部321が第2板状部152に固定された状態で、第2保持部322と第2面15bとの間に、第2振止棒状体3Bを挟み込んで保持する。本実施形態では、第2保持部322は、第2面15bに接触した状態の第2振止棒状体3Bを覆うように、第2振止棒状体3Bの外形に沿う半円状の断面が連続する形状を有している。そして、第2保持部322の内周面には、第2振止棒状体3Bのねじ部に係止される第2係止突起322aが突出するように形成されている。第2振止棒状体3Bに対して軸方向の複数箇所で係止可能なように、複数の第2係止突起322aが当該軸方向に分散して設けられている。これにより、第2保持部322に対する第2振止棒状体3Bの軸方向への移動を規制することができる。
本実施形態では、第2保持体32は、第1保持体31が第1面15aに向けて付勢されるのと同様に、第2面15bに向けて付勢されるように構成されている。具体的には、第2固定部321と第2ボルト72の第2頭部722との間において、当該第2頭部722側に第2ワッシャ92を介した状態で、圧縮コイルばねである第2ばね82が第2ボルト72の第2軸部721に装着されている。なお、本実施形態では、第2ばね82は、軸方向の位置に応じてコイル径が次第に変化する円錐コイルばねである。そして、第2ばね82として、第2固定部321の第2環状突起321bに対して径方向の内側に配置可能なサイズのものが採用されている。また、第2ワッシャ92として、その表面が第2環状突起321bの先端部(最も突出した部分)に当接するサイズのものが採用されている。
これにより、第1保持体31と同様に、第2保持体32についても、第2保持部322が第2振止棒状体3Bを保持するように、第2固定部321を第2ボルト72によって第2板状部152に固定する作業を容易に行うことができる。
図4及び図5に示すように、上側支持部12は、当該上側支持部12に上側棒状体1が上下方向Vに貫通した状態で当該上側棒状体1を支持している。具体的には、上側支持部12を上下方向Vに貫通するように、上側支持部12に上側貫通孔12aが形成されている。そして、上側棒状体1が上側貫通孔12aに挿通されている。本実施形態では、上側貫通孔12aに上側棒状体1が挿通された状態で、複数(本例では、2つ)の上側ナット51が上側支持部12を上下方向Vの両側から挟むように上側棒状体1に螺合されている。こうして、上側棒状体1が上側支持部12に固定されている。
下側支持部13は、当該下側支持部13に下側棒状体2が上下方向Vに貫通した状態で当該下側棒状体2を支持している。具体的には、下側支持部13を上下方向Vに貫通するように、下側支持部13に下側貫通孔13aが形成されている。そして、下側棒状体2が下側貫通孔13aに挿通されている。
上側支持部12と上側棒状体1との間、及び、下側支持部13と下側棒状体2との間の少なくとも一方に、弾性を有する第1弾性部材21が設けられている。本実施形態では、下側支持部13と下側棒状体2との間に、第1弾性部材21が設けられている。具体的には、下側支持部13の下側貫通孔13aに第1弾性部材21が挿入され、当該第1弾性部材21を上下方向Vに貫通するように下側棒状体2が配置されている。一方、上側支持部12と上側棒状体1との間には、第1弾性部材21が設けられていない。ここで、上述したように、本実施形態では、フレーム11の上側接続部15に、第1保持体31及び第2保持体32が固定されている。そのため、本実施形態では、上側支持部12及び下側支持部13のうちの第1弾性部材21が設けられていない方(上側支持部12)と中間支持部14との上下方向Vの間に、第1保持体31及び第2保持体32が配置されている。
本実施形態では、第1弾性部材21は、下側棒状体2の外周面を覆う筒状に形成されている。そして、第1弾性部材21は、当該第1弾性部材21における下側支持部13よりも上側V1及び下側V2のそれぞれに突出するように形成されている。第1弾性部材21における下側支持部13よりも上側V1に突出した部分は、第1弾性部材21における下側支持部13よりも下側V2に突出した部分と比較して、上下方向Vの寸法が大きい。また、第1弾性部材21における下側支持部13よりも上側V1及び下側V2のそれぞれに突出した部分の外径は、下側貫通孔13aの直径よりも大きい。こうして、下側支持部13に対する第1弾性部材21の上下方向Vに沿う移動が規制されている。なお、第1弾性部材21の素材として、例えば、クロロプレンゴム(CR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)等を採用可能である。
また、本実施形態では、第1弾性部材21の上側V1の端面には、環状のワッシャ6を配置するための環状の溝部21aが形成されている。そして、複数(本例では、2つ)の下側ナット52が、第1弾性部材21の溝部21aに配置されたワッシャ6を介して、上側V1から第1弾性部材21に当接するように下側棒状体2に螺合されている。こうして、下側支持部13に対する第1弾性部材21の上側V1への移動が規制されていると共に、第1弾性部材21を介して下側支持部13に下側棒状体2が支持されている。
本実施形態では、中間支持部14は、当該中間支持部14に下側棒状体2が上下方向Vに貫通した状態で当該下側棒状体2を支持している。具体的には、中間支持部14を上下方向Vに貫通するように、中間支持部14に中間貫通孔14aが形成されている。そして、下側棒状体2の上側V1の端部が中間貫通孔14aに挿通されている。
本実施形態では、中間支持部14と下側棒状体2との間に、弾性を有する第2弾性部材22が設けられている。具体的には、中間支持部14の中間貫通孔14aに第2弾性部材22が挿入され、当該第2弾性部材22を上下方向Vに貫通するように下側棒状体2が配置されている。
本実施形態では、第2弾性部材22は、下側棒状体2の外周面を覆う筒状に形成されている。第2弾性部材22は、第1弾性部材21と比較して、上下方向Vの寸法が小さい。また、第2弾性部材22における中間支持部14よりも上側V1及び下側V2のそれぞれに突出した部分の外径は、中間貫通孔14aの直径よりも大きい。こうして、中間支持部14に対する第2弾性部材22の上下方向Vに沿う移動が規制されている。なお、第2弾性部材22の素材として、例えば、クロロプレンゴム(CR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)等を採用可能である。
第1の実施形態に係る防振具10では、下側支持部13に支持された下側棒状体2が、中間支持部14による支持を利用して上下方向Vにおいて2点支持されている。よって、上側棒状体1に対して下側棒状体2が傾くことを規制でき、延いては下側棒状体2に連結された吊設機器Eの揺れを小さく抑えることができる。加えて、下側支持部13と下側棒状体2との間に第1弾性部材21が設けられているので、吊設機器Eの動作中に発生する振動を第1弾性部材21によって減衰させることができる。
また、中間支持部14の中間貫通孔14aに第2弾性部材22が挿入され、当該第2弾性部材22を上下方向Vに貫通するように下側棒状体2が配置されているので、吊設機器Eの動作中に発生する振動を、第2弾性部材22によっても減衰させることができる。よって、吊設機器Eの動作中に発生する振動の構造体への伝達を効果的に抑制することができる。更に、間に第2弾性部材22が介在することで、下側棒状体2と中間支持部14とが直接衝突することを回避できるので、下側棒状体2が中間支持部14を貫通することにより発生し得る振動及び音を小さく抑えることができる。
2.第2の実施形態
以下では、第2の実施形態に係る防振具10について、図面を参照して説明する。本実施形態では、中間支持部14の数、第1弾性部材21の数、及び第2弾性部材22の数のそれぞれが、上記第1の実施形態のものとは異なっている。以下では、上記第1の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態と同様とする。
図6に示すように、本実施形態では、フレーム11は、上側支持部12と、下側支持部13と、一対の中間支持部14と、上側接続部15と、下側接続部16と、中間接続部17と、を備えている。
一対の中間支持部14は、上側支持部12と下側支持部13との間において、上下方向Vに互いに間隔を空けて対向するように配置されている。以下の説明では、上側V1の中間支持部14を「上側中間支持部14U」とし、下側V2の中間支持部14を「下側中間支持部14L」とする。
上側中間支持部14Uは、上側支持部12と対向するように配置され、下側中間支持部14Lは、下側支持部13と対向するように配置されている。上側接続部15は、上側支持部12と上側中間支持部14Uとを接続するように配置されている。下側接続部16は、下側支持部13と下側中間支持部14Lとを接続するように配置されている。中間接続部17は、上側中間支持部14Uと下側中間支持部14Lとを接続するように配置されている。本実施形態では、中間接続部17は、奥行方向Dに直交する平板状に形成されている。
本実施形態のフレーム11は、上記第1の実施形態のものと同様に、一部材により構成されているが、具体的な構成は若干異なる。本実施形態のフレーム11は、上側支持部12が上側接続部15の上側V1の端部から手前側D1に突出するように形成され、下側支持部13が下側接続部16の下側V2の端部から手前側D1に突出するように形成されている。また、上側中間支持部14Uが、上側接続部15の下側V2の端部と中間接続部17の上側V1の端部とを接続するように形成されている。そして、下側中間支持部14Lが、下側接続部16の上側V1の端部と中間接続部17の下側V2の端部とを接続するように形成されている。このように、本実施形態のフレーム11は、2つのS字状の部分(上側支持部12から下側中間支持部14Lまでの部分/上側中間支持部14Uから下側支持部13までの部分)を合わせたような形状に形成されている。
本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に、平板部材に対して折り曲げ加工を施すことにより、容易にフレーム11を成形することができる。
本実施形態では、下側支持部13と下側棒状体2との間に加えて、上側支持部12と上側棒状体1との間にも、第1弾性部材21が設けられている。以下の説明では、上側V1の第1弾性部材21を「第1上側弾性部材21U」とし、下側V2の第1弾性部材21を「第1下側弾性部材21L」とする。
本実施形態では、第1上側弾性部材21Uは、水平面に関して第1下側弾性部材21Lと面対称となるように、上側支持部12の上側貫通孔12aに挿入されている。そして、複数(本例では、2つ)の上側ナット51が、第1上側弾性部材21Uの溝部21aに配置されたワッシャ6を介して、下側V2から第1上側弾性部材21Uに当接するように上側棒状体1に螺合されている。こうして、上側支持部12に対する第1上側弾性部材21Uの下側V2への移動が規制されていると共に、第1上側弾性部材21Uを介して上側支持部12に上側棒状体1が支持されている。
上側中間支持部14Uは、当該上側中間支持部14Uに上側棒状体1が上下方向Vに貫通した状態で上側棒状体1を支持している。具体的には、上側棒状体1の下側V2の端部が上側中間支持部14Uの中間貫通孔14aに挿通されている。また、下側中間支持部14Lは、当該下側中間支持部14Lに下側棒状体2が上下方向Vに貫通した状態で下側棒状体2を支持している。具体的には、下側棒状体2の上側V1の端部が下側中間支持部14Lの中間貫通孔14aに挿通されている。
本実施形態では、上側中間支持部14Uと上側棒状体1との間、及び、下側中間支持部14Lと下側棒状体2との間のそれぞれに、第2弾性部材22が設けられている。以下の説明では、上側V1の第2弾性部材22を「第2上側弾性部材22U」とし、下側V2の第2弾性部材22を「第2下側弾性部材22L」とする。
第2上側弾性部材22Uは、上側中間支持部14Uの中間貫通孔14aに挿入されている。第2上側弾性部材22Uは、上側棒状体1の外周面を覆う筒状に形成されている。第2下側弾性部材22Lは、下側中間支持部14Lの中間貫通孔14aに挿入されている。第2下側弾性部材22Lは、下側棒状体2の外周面を覆う筒状に形成されている。
第2の実施形態の防振具10では、下側支持部13に支持された下側棒状体2が、下側中間支持部14Lによる支持を利用して上下方向Vにおいて2点支持されると共に、上側支持部12に支持された上側棒状体1が、上側中間支持部14Uによる支持を利用して上下方向Vにおいて2点支持されている。よって、上側棒状体1に対して下側棒状体2が傾くことを効果的に規制でき、延いては下側棒状体2に連結された吊設機器Eの揺れを小さく抑えることができる。加えて、下側支持部13と下側棒状体2との間に第1下側弾性部材21Lが設けられ、上側支持部12と上側棒状体1との間に第1上側弾性部材21Uが設けられているので、吊設機器Eの動作中に発生する振動を2つの第1弾性部材21によって効果的に減衰させることができる。
3.第3の実施形態
以下では、第3の実施形態に係る防振具10について、図面を参照して説明する。本実施形態では、フレーム11の構成が、上記第2の実施形態のものとは異なっている。以下では、上記第2の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第2の実施形態と同様とする。
図7に示すように、本実施形態では、フレーム11は、上記第2の実施形態のものと異なり、一部材により構成されていない。具体的には、フレーム11は、第1部材11Aと、第2部材11Bと、を含む。
第1部材11Aは、上側支持部12と、下側支持部13と、第1接続部18と、を備えている。
第1接続部18は、上側支持部12と下側支持部13とを接続するように配置されている。本実施形態では、第1接続部18は、上側支持部12の奥側D2の端部と、下側支持部13の奥側D2の端部とを接続するように形成されている。本実施形態では、第2保持体32については図示を省略するが、第1保持体31及び第2保持体32が、第1接続部18に固定されている。
第2部材11Bは、上側中間支持部14Uと、下側中間支持部14Lと、第2接続部19と、を備えている。
第2接続部19は、上側中間支持部14Uと下側中間支持部14Lとを接続するように配置されている。本実施形態では、第2接続部19は、奥行方向Dに直交する平板状に形成されている。そして、第2接続部19は、上側中間支持部14Uの奥側D2の端部と、下側中間支持部14Lの奥側D2の端部とを接続するように形成されている。
本実施形態では、第1部材11Aと第2部材11Bとは、第1接続部18の手前側D1の表面と第2接続部19の奥側D2の表面とが接触した状態で、第1部材11A及び第2部材11Bを奥行方向Dに貫通する小ネジ等の固定部材11aによって一体的に固定されている。
第3の実施形態の防振具10でも、第2の実施形態の防振具10と同様に、下側棒状体2に連結された吊設機器Eの揺れを小さく抑えることができると共に、吊設機器Eの動作中に発生する振動を2つの第1弾性部材21によって効果的に減衰させることができる。
4.その他の実施形態
(1)上記の実施形態では、2本の振止棒状体3(第1振止棒状体3A及び第2振止棒状体3B)を保持する構成、つまり、第1保持体31及び第2保持体32を備えた構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、1本又は3本以上の振止棒状体3を保持する構成、つまり、1つ又は3つ以上の保持体を備えた構成としても良い。
(2)上記第1及び第2の実施形態では、上側接続部15に第1保持体31及び第2保持体32が固定された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、下側接続部16に第1保持体31及び第2保持体32が固定されていても良い。また、第2の実施形態においては、中間接続部17に第1保持体31及び第2保持体32が固定されていても良い。また、第1保持体31と第2保持体32とが上側接続部15と下側接続部16とに分かれて固定されていても良い。
(3)上記第1の実施形態では、上側接続部15が第1面15aと第2面15bとを有する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、下側接続部16が第1面15aと第2面15bとを有していても良い。かかる構成において、例えば上側接続部15に第1保持体31に固定され、下側接続部16の第2面15bに第2保持体32が固定されていても良い。
(4)上記第1の実施形態では、第1保持体31が、当該第1保持体31と第1面15aとの間に、第1振止棒状体3Aを挟み込んだ状態で保持する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、第1保持体31が第1振止棒状体3Aの全周を覆うように形成され、第1保持体31が単独で第1振止棒状体3Aを保持する構成としても良い。なお、第2保持体32についても同様である。
(5)上記第1の実施形態では、第2板状部152が、第1板状部151に連結され、上側支持部12及び中間支持部14のいずれにも連結されていない構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第2板状部152が、第1板状部151に加えて、上側支持部12及び中間支持部14の少なくとも一方にも連結されていても良い。また、例えば、第2板状部152が、第1板状部151に連結されず、上側支持部12及び中間支持部14のいずれか一方にのみ連結されていても良い。この場合、第2板状部152は上側支持部12又は中間支持部14の一部となるため、第2保持体32が上側支持部12又は中間支持部14に固定された構成となる。
(6)上記第2及び第3の実施形態では、上側中間支持部14U及び下側中間支持部14Lが水平面に沿って延在する平板状に形成された構成を例として説明したが、そのような構成に限定されない。例えば、上記第1の実施形態のようにS字状に形成されたフレーム11の中間支持部14を上下方向Vに貫通する筒状体を設け、当該筒状体の上側V1の端部を上側中間支持部14Uとし、下側V2の端部を下側中間支持部14Lとしても良い。この構成では、第2上側弾性部材22Uを上側V1から上側中間支持部14Uに挿入すると共に、第2下側弾性部材22Lを下側V2から下側中間支持部14Lに挿入することが可能である。
(7)上記第1の実施形態では、下側棒状体2が中間支持部14を上下方向Vに貫通した状態で中間支持部14に支持された構成を例として説明した。また、上記第2及び第3の実施形態では、上側棒状体1が上側中間支持部14Uを上下方向Vに貫通した状態で上側中間支持部14Uに支持されると共に、下側棒状体2が下側中間支持部14Lを上下方向Vに貫通した状態で下側中間支持部14Lに支持された構成を例として説明した。しかし、それらの構成に限定されることなく、上側棒状体1及び下側棒状体2の少なくとも一方が、中間支持部14を上下方向Vに貫通した状態で中間支持部14に支持されていれば良い。上述した以外では、例えば、上側棒状体1のみが中間支持部14を上下方向Vに貫通した状態で中間支持部14に支持されていても良い。
(8)上記第1の実施形態では、1つの中間支持部14を備えた構成を例として説明した。また、上記第2及び第3の実施形態では、2つの中間支持部14(上側中間支持部14U、下側中間支持部14L)を備えた構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、少なくとも1つの中間支持部14を備えていれば良い。また、3つ以上の中間支持部14が設けられても良く、例えば、3つの中間支持部14が設けられている場合、下側棒状体2が2つの中間支持部14に支持されると共に、上側棒状体1が1つの中間支持部14に支持された構成としても良いし、下側棒状体2が3つの中間支持部14に支持された構成としても良い。
(9)上記第1の実施形態では、下側支持部13と下側棒状体2との間に第1弾性部材21が設けられ、上側支持部12と上側棒状体1との間には第1弾性部材21が設けられていない構成を例として説明した。また、上記第2及び第3の実施形態では、上側支持部12と上側棒状体1との間、及び、下側支持部13と下側棒状体2との間のそれぞれに、第1弾性部材21が設けられた構成を例として説明した。しかし、それらの構成に限定されることなく、上側支持部12と上側棒状体1との間、及び、下側支持部13と下側棒状体2との間の少なくとも一方に、第1弾性部材21が設けられていれば良い。上述した以外では、例えば、上側支持部12と上側棒状体1との間のみに第1弾性部材21が設けられていても良い。
(10)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
本開示に係る技術は、構造体に連結された上側棒状体と、吊設機器に連結された下側棒状体とを、互いに鉛直方向に間隔を空けた状態で連結する防振具に利用することができる。
1 :上側棒状体
2 :下側棒状体
3 :振止棒状体
3A :第1振止棒状体
10 :防振具
11 :フレーム
12 :上側支持部
13 :下側支持部
14 :中間支持部
21 :第1弾性部材(弾性部材)
31 :第1保持体
E :吊設機器
V :上下方向(鉛直方向)

Claims (6)

  1. 構造体に連結された上側棒状体と、吊設機器に連結された下側棒状体とを、互いに鉛直方向に間隔を空けた状態で連結する防振具であって、
    前記上側棒状体と前記下側棒状体とに亘って設けられたフレームと、
    前記フレームに固定された、前記上側棒状体に交差する第1振止棒状体を保持する第1保持体と、を備え、
    前記フレームは、前記上側棒状体が鉛直方向に貫通した状態で当該上側棒状体を支持する上側支持部と、前記下側棒状体が鉛直方向に貫通した状態で当該下側棒状体を支持する下側支持部と、鉛直方向における前記上側支持部と前記下側支持部との間に配置された、少なくとも1つの中間支持部と、を有し、
    前記上側棒状体及び前記下側棒状体の少なくとも一方が、前記中間支持部を鉛直方向に貫通した状態で前記中間支持部に支持され、
    前記上側支持部と前記上側棒状体との間、及び、前記下側支持部と前記下側棒状体との間の少なくとも一方に、弾性を有する弾性部材が設けられている、防振具。
  2. 前記上側支持部と前記上側棒状体との間、及び、前記下側支持部と前記下側棒状体との間のいずれか一方のみに、前記弾性部材が設けられ、
    前記上側支持部及び前記下側支持部のうちの前記弾性部材が設けられていない方と前記中間支持部との鉛直方向の間に、前記第1保持体が配置されている、請求項1に記載の防振具。
  3. 前記フレームは、前記上側支持部と前記中間支持部とを接続する上側接続部と、前記下側支持部と前記中間支持部とを接続する下側接続部と、を更に有し、
    前記上側接続部及び前記下側接続部のいずれか一方に、前記第1保持体が固定されている、請求項1又は2に記載の防振具。
  4. 前記フレームに固定された、前記上側棒状体及び前記第1振止棒状体に交差する第2振止棒状体を保持する第2保持体を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の防振具。
  5. 前記フレームは、前記上側支持部と前記中間支持部とを接続する上側接続部と、前記下側支持部と前記中間支持部とを接続する下側接続部と、を更に有し、
    前記上側接続部及び前記下側接続部のいずれか一方は、前記第1振止棒状体の延在方向に沿って形成された第1面と、前記第2振止棒状体の延在方向に沿って形成された第2面と、を有し、
    前記第1保持体は、当該第1保持体と前記第1面との間に、前記第1振止棒状体を挟み込んだ状態で保持し、
    前記第2保持体は、当該第2保持体と前記第2面との間に、前記第2振止棒状体を挟み込んだ状態で保持する、請求項4に記載の防振具。
  6. 前記フレームは、前記上側支持部と前記中間支持部とを接続する上側接続部と、前記下側支持部と前記中間支持部とを接続する下側接続部と、を更に有し、
    前記上側支持部と前記上側接続部と前記中間支持部と前記下側接続部と前記下側支持部とが、S字状をなすように一体的に形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の防振具。
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