JP2007185338A - 耐震支持具 - Google Patents

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絢一郎 大亦
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Abstract

【課題】 家具等の支持対象物の振動を確実に抑制する。
【解決手段】 両側に形成されたマグネットホルダー3と、該マグネットホルダー3間を連結するショックアブソーバー5と、前記マグネットホルダー3と前記ショックアブソーバー5との間を接続し前記マグネットホルダー3相互の三次元変位を可能とする共に前記変位に対する抵抗を付与してエネルギー吸収可能とするジョイント部7とを備えている。前記ジョイント部7は、前記マグネットホルダー3及び前記ショックアブソーバー5の何れか一方側に設けられた膨出部27と、同他方側に設けられ前記膨出部27を保持しつつ摺動による相対回転を可能とする挟持部33とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家具や家電、大型コンピュータ、精密機器等の設置に用いられる耐震支持具に関する。
従来のこの種の耐震支持具としては、例えば両側の取付部間を予応力を付与する連結部によって連結したものがある。この耐震支持具では、取付部がそれぞれ壁等の固定側及び家具等の支持対象物に取り付けられ、固定側と支持対象物との相対的な変位を規制することによって、支持対象物を固定側に対してガタつきなく固定することができる。
しかしながら、上記のような構造では、固定側と共に支持対象物が振動することになり、支持対象物の転倒等を防止することはできても、支持対象物内の収納物等が損傷するおそれがある。
また、取付部を固定側に対して弾性体によって取り付けた場合でも、振動の吸収は不十分であり、且つ振動が弾性体に直接働くことになり、固定側から外れ易いものとなっていた。
実用新案登録第3003817号
解決しようとする問題点は、家具等の支持対象物の振動を抑制できない点にある。
本発明は、家具等の支持対象物の振動を抑制するため、取付部と連結部との間を接続し前記取付部相互の三次元変位を可能とする共に前記変位に対する抵抗を付与しエネルギー吸収可能とするジョイント部を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の耐震支持具は、取付部と連結部との間を接続し前記取付部相互の三次元変位を可能とする共に前記変位に対する抵抗を付与しエネルギー吸収可能とするジョイント部を備えたため、地震時等に取付部に取り付けられた支持対象物が変位すると、ジョイント部が取付部相互間の三次元変位を許容すると共にこの変位に対する抵抗が付与されてエネルギー吸収を行うことができる。従って、支持対象物の振動を確実に抑制することができる。
家具等の支持対象物の振動を確実に抑制するという目的を、三次元に対するエネルギー吸収を可能とするジョイント部を設けることにより実現した。
[耐震支持具の構造]
図1は、本発明の実施例1に係る耐震支持具の概略構成を示す側面図、図2は図1に示す耐震支持具の側面図、図3は図1に示す耐震支持具の平面図、図4は図1に示す耐震支持具の一部を断面にした要部平面図である。
図1〜図4のように、耐震支持具1は、両側の取付部としてのマグネットホルダー3と、マグネットホルダー3間を連結する連結部としてのショックアブソーバー5と、マグネットホルダー3とショックアブソーバー5との間を接続するジョイント部7とを備えている。
前記マグネットホルダー3は、例えば希土類磁石からなり、スイッチ部9によって磁力の発生をON/OFF制御可能となっている。マグネットホルダー3の一方側は、磁力が発生する吸着面11となっており、壁や柱等の固定側13及び家具や機器等の支持対象物15の取付面17に吸着する。支持対象物15としては、家具等の他、大型コンピュータや精密機器等がある。取付面17は、本実施例において、接着剤又はねじ釘等によって固定側13及び支持対象物15に固着された鋼板等の金属板19によって形成されている。ただし、取付面は、固定側13や支持対象物15が鋼板等の金属製の場合、その表面によって形成することができる。前記マグネットホルダー3の他方側は、後述するジョイント部7の取付枠45が固定される固定面21となっている。
前記ショックアブソーバー5は、内部にオイル、空気、又はガス等が封入されたシリンダ23の一端からロッド25が延出されてなる。このショックアブソーバー5は、ロッド25の伸縮によって減衰抵抗を生じさせるようになっている。そして、ショックアブソーバー5は、両端がジョイント部7を介してマグネットホルダー3に接続され、そのマグネットホルダー3間において伸縮可能な緩衝部材として機能している。
前記ショックアブソーバー5の両端、すなわちシリンダ23の他端及びロッド25の先端には、球状の膨出部27が一体に設けられている。前記シリンダ23側の膨出部27は台座部29及び軸部31を介して設けられ、ロッド25側の膨出部27はロッド25に直接設けられている。この膨出部27は、例えば鋼球等からなり、シリンダ23の軸部31及びロッド25に対して膨出形成されている。
前記ジョイント部7は、被保持部としての膨出部27及び保持部としての挟持部33とからなる。なお、固定側13及び支持対象物15側のジョイント部7は、同一構成となっているため、一方についてのみ説明する。
前記挟持部33は、膨出部27を弾性挟持する一対のブレーキシュー35からなっている。前記一対のブレーキシュー35は、例えばガラス繊維、金属繊維、カーボン繊維等を固めた板状に形成され、膨出部27を挟んで対向配置されている。各ブレーキシュー35は、対向する挟持面37に膨出部27を係合保持するための凹部39を備えている。凹部39は、膨出部27外面43に対応して形成された球状凹面からなり、膨出部27外面43に密接して係合する。
従って、一対のブレーキシュー35は、凹部39によって膨出部27を両側から保持しつつ、摩擦抵抗に抗した膨出部27の摺動による相対回転を可能としている。このような挟持部33は、取付枠45に支持されてマグネットホルダー3に取り付けられる。
前記取付枠45は、その基部47に設けられた締結孔49を介してマグネットホルダー3に締結固定される。基部47の両側には、相互に対向する一対の壁部51が延設されている。各壁部51の基端側には、薄肉状のバネ部53が形成され壁部51の弾性変位を可能としている。そして、壁部51間には、挟持部33の一対のブレーキシュー35が配置され支持されている。
すなわち、取付枠45の両壁部51及び挟持部33の両ブレーキシュー35にはボルト55が挿通され、ボルト55の先端にはナット57が螺合されている。ボルト55のヘッド部59及びナット57には、それぞれフランジ部61が設けられている。ボルト55のフランジ部61と一方の壁部51との間及びナット57のフランジ部61と他方の壁部51との間には、それぞれコイルスプリング63が介設されている。従って、コイルスプリング63の付勢力によって両壁部51を弾性変位させて挟持部33を挟持し、これによって挟持部33の一対のブレーキシュー35の凹部39を膨出部27の外面43に押し付けて弾性挟持を行わせている。
[耐震支持具の作用]
本実施例の耐震支持具1は、粘弾性体64を介して床などに設置された支持対象物15の取付面17と固定側13の取付面17とにそれぞれマグネットホルダー3を吸着させて用いられる。
そして、地震時等に支持対象物15が動的荷重によってその入力方向に変位すると、支持対象物15と固定側13とが相対変位し、支持対象物15に取り付けられたマグネットホルダー3と固定側13のマグネットホルダー3とが相対変位することになる。このマグネットホルダー3の相対変位は、三次元減衰機構である両側のジョイント部7及びショックアブソーバー5によって許容される。
すなわち、前記相対変位時には、各ジョイント部7の膨出部27が挟持部33のブレーキシュー35間で相対回転しつつ、ショックアブソーバー5を固定側13のジョイント部7を支点として回動変位させつつ伸縮させる。
このとき、各ジョイント部7では、挟持部33のブレーキシュー35が膨出部27を弾性挟持しているため、ブレーキシュー35と膨出部27との間に摺動による摩擦抵抗が生じる。この摩擦抵抗とショックアブソーバー5の粘性抵抗によって、前記マグネットホルダー3間の変位に対する抵抗が付与され、その変位が規制されると共に前記動的荷重に対するエネルギー吸収が行われる。かかるエネルギー吸収は、両側のジョイント部7の球状の膨出部27が挟持部33に対して相対回転すること及びとショックアブソーバー5が伸縮することによって行われるため、三次元で行わせることができる。なお、支持対象物15が動的荷重によってジョイント部7を支点に回転しようとする場合も、上記同様エネルギー吸収を行わせることができる。
このように本実施例では、両側のジョイント部7の協働によって、マグネットホルダー3相互の変位としての支持対象物15と固定側13との相対的な三次元変位が許容されると共に、その変位に対する抵抗が付与されてエネルギー吸収を行わせることができる。
従って、本実施例では、支持対象物15が振動することを確実に抑制することができ、支持対象物15内の構成部品や収容物の転倒や振動による損傷等を防止することができるる。
各ジョイント部7は、挟持部33のブレーキシュー35間に球状の膨出部27を弾性挟持して摩擦抵抗を発生させるため、支持対象物15と固定側13との三次元変位に対する抵抗を容易且つ確実に確実に付与することができ、エネルギー吸収を容易且つ確実に行わせることができる。
挟持部33は、ブレーキシュー35の球状凹面からなる凹部39が球状の膨出部27外面43に係合するため、より容易且つ確実に支持対象物15と固定側13との三次元変位に対する抵抗を付与することができる。
また、本実施例では、少なくとも動的荷重の分力がショックアブソーバー5の伸縮方向に働く場合、ショックアブソーバー5による減衰も行うことができる。
従って、本実施例では、ショックアブソーバー5とジョイント部7との協働によって、より確実に支持対象物15の振動を抑制することができる。
また、本実施例では、取付部としてマグネットホルダー3を用いたため、取付作業を容易且つ確実に行わせることができる。
[変形例]
図5は、実施例1の変形例に係る耐震支持具を示す側面図である。なお、上記実施例1と対応した構成部分には、同符号又は同符号にAを付して説明する。
図5の変形例の耐震支持具1Aは、ショックアブソーバー5Aの外側にコイルスプリング65を設けたものである。従って、耐震支持具1Aでは、ショックアブソーバー5Aとコイルスプリング65とによって緩衝部材を構成している。
すなわち、ショックアブソーバー5Aにはシリンダ23Aの他端及びロッド25Aの先端にそれぞれフランジ部67が設けられ、フランジ部67間にはコイルスプリング65が介設されている。従って、コイルスプリング65は、ショックアブソーバー5Aと共に伸縮するようになっている。なお、コイルスプリングは、両端をマグネットホルダー3に取り付けてショックアブソーバー5Aと並設することもできる。
本変形例では、実施例1と同様の作用及び効果を奏することができるのに加え、少なくとも動的荷重の分力がショックアブソーバー5Aの伸縮方向に働く場合、コイルスプリング65をショックアブソーバー5Aと共に伸縮させることができる。従って、本変形例では、コイルスプリング65による前記分力の緩和及び該緩和時のコイルスプリング65の振動をショックアブソーバー5Aによって減衰して早期に抑え、エネルギー吸収を的確に行わせることができ、より確実に支持対象物15の振動を抑制することができる。
図6は、本発明の実施例2に係る耐震支持具の概略構成を示す側面図である。
なお、上記実施例1と対応する構成部分には、同一符号又は同一符号にBを付して説明する。
図6のように、本実施例の耐震支持具1Bは、実施例1のショックアブソーバー5に代えて、一定以上の加重入力によって塑性変形する線状材の弾塑性体69を連結部として用いたものである。なお、本実施例では、取付部として取付面に固着されるドリルチャック71が用いられている。ただし、このドリルチャックをマグネットホルダーに固着し、上記実施例1と同様に用いることも可能である。
前記弾塑性体69は、軟鋼等の延性金属材料からなる線状材を中間部で折り曲げて形成されている。本実施例においては、弾塑性体69の折曲角度をほぼ直角に設定している。前記弾塑性体69の断面は、円形又は多角形に形成されている。ただし、折曲角度や断面形状は、弾塑性体69の弾性限界や支持対象物15と固定側13との関係に応じて任意に設定することができる。
本実施例では、上記実施例1と同様の作用及び効果を奏することができるのに加え、弾塑性体69のねじれ又は曲げ変形等のバネ効果よって三次元変位に対するエネルギー吸収を行わせることができ、より確実に支持対象物15の振動を抑制することができる。
また、動的荷重によるエネルギーが増加して弾塑性体69の変形が弾性限界を超えた場合には、弾塑性体69が塑性変形することによって増加したエネルギー吸収を行わせることができる。
[変形例]
図7は、実施例2の変形例に係る耐震支持具の概略構成を示す側面図である。なお、実施例2と対応する構成部分には、同一符号又は同一符号にCを付して説明する。
図7の変形例では、線状材を湾曲させて弾塑性体73を形成したものである。かかる変形例においても、実施例2と同様の作用効果を奏することができる。
図8は、本発明の実施例3に係る耐震支持具の概略構成を示す側面図である。なお、上記実施例1と対応する構成部分には、同一符号又は同一符号にDを付して説明する。
図8のように、本実施例の耐震支持具1Dは、実施例1の三次元変位に対して摩擦による抵抗を付与するジョイント部7に代えて、粘弾性体75の粘弾性によって抵抗を付与するジョイント部7Dを用いたものである。
すなわち、耐震支持具1Dでは、連結部として例えばバネ鋼からなる連結棒77が用いられ、この連結棒77の両端に膨出部27が一体に形成されている。なお、本実施例においても、上記実施例1と同様、連結部としてショックアブソーバーを用いることも可能である。
そして、ジョイント部7Dは、被保持部としての膨出部27及びこの膨出部27を収容する収容空間79を備えた保持部としての取付枠45Dと、膨出部27と収容空間79との対向面間に設けられた粘弾性体75とよりなっている。
前記取付枠45Dは、箱状に形成され、内部に収容空間79を備えている。収容空間79は、膨出部27を収容し、角部の切欠81を介して連結棒77が引き出されている。この収容空間79は、膨出部27の外面41に対応した球状内面83を有している。球状内面83の半径は、膨出部27外面41の半径よりも大きく設定されており、収容空間79が膨出部27を隙間を有して収容可能としている。前記取付枠45Dの背面側は、支持対象物15又は固定側13に対して粘弾性体等によって取り付けられている。従って、本実施例では、取付枠45Dが取付部として機能している。
前記粘弾性体75は、例えばスチレン系エラストマーやウレタン系エラストマー等の粘弾性を備えた合成樹脂からなる。粘弾性体75は、膨出部27を覆う球状に形成され、前記膨出部27外面41に外接すると共に取付枠45Dの球状内面83に内接している。
従って、本実施例では、ジョイント部7Dの膨出部27が収容空間79内に収容保持されると共に、膨出部27と収容空間79とが粘弾性体75の粘弾性に抗して相対回転及び相対直線運動するように6自由度の変位が可能となっている。
本実施例では、地震時等に支持対象物15が動的荷重によってその入力方向に変位すると、各ジョイント部7Dの膨出部27が収容空間79内で相対回転・直線運動するように変位しつつ、固定側13のジョイント部7Dを支点として連結棒77を回転・直線変位させる。
このとき、粘弾性体75が収容空間79及び膨出部27間で剪断され又は圧縮され又は引張られると共に初期状態へ戻ろうとする。すなわち、粘弾性体75の粘弾性によって、前記取付枠45D間の変位に対する抵抗が付与され、且つ前記変位を規制しつつエネルギー吸収が行われる。かかるエネルギー吸収は、ジョイント部7Dの球状の膨出部27が収容空間79の球状内面83との間に配置された粘弾性体75によって行われるため、三次元で行わせることができる。
このように本実施例においても、両側のジョイント部7Dの協働によって、取付枠45D相互の変位としての支持対象物15と固定側13との相対的な三次元変位を許容すると共に、その変位に対する抵抗を付与してエネルギー吸収を行わせることができる。
従って、本実施例では、支持対象物15が振動することを確実に抑制することができ、支持対象物15内の構成部品や収容物の転倒や振動による損傷等を防止することができる。
本実施例では、膨出部27と収容空間79との対向面間に設けられた粘弾性体75によってエネルギー吸収を行わせるため、三次元でのエネルギー吸収を確実に行わせることができながら、構造を簡素化することができる。
しかも、粘弾性体75は、膨出部27外面41に外接すると共に取付枠45Dの球状内面83に内接する球状に形成されているため、より確実に三次元でのエネルギー吸収を行わせることができると共に、製造を容易に行わせることができる。
また、本実施例では、少なくとも動的荷重の分力が連結棒77の軸方向に働く場合も、粘弾性体75の粘弾性によってエネルギー吸収を行うことができる。
[変形例]
図9は、実施例3の変形例に係る耐震支持具の概略構成を示す側面図である。なお、実施例3と対応する構成部分には、同一符号又は同一符号にEを付して説明する。
図9の変形例では、矩形断面を有する膨出部27Eを被保持部として用いると共に、これに対応する矩形断面の収容空間79Eを有する取付枠79Eを保持部として用いたものである。
すなわち、取付枠79Eは、膨出部27Eを四方から覆うように対応して形成された矩形枠部85を備えている。矩形枠部85は、角部に切欠81Eが形成され、連結棒77Eが引き出されている。そして、四方の膨出部27Eと矩形枠部85との対向面43E,83E間に、それぞれシート状の粘弾性体75Eが設けられている。
従って、本実施例でも、上記実施例3と同様の作用及び効果を奏することができる。
図10は、本発明の実施例4に係る耐震支持具の概略構成を示す側面図である。なお、上記実施例1と対応する構成部分には、同一符号又は同一符号にFを付して説明する。
図10のように、本実施例では、実施例1の保持部と被保持部とからなるジョイント部7に代えて、粘弾性体87によってジョイント部7Fを構成したものである。
すなわち、耐震支持具1Fでは、連結部として例えばバネ鋼からなる連結棒89が用いられ、この連結棒89の両端に取付用のフランジ部91が一体に形成されている。
そして、連結棒89のフランジ部91は、ジョイント部7Fとしての粘弾性体87によってマグネットホルダー3の固定面21に取り付けられている。なお、フランジ部91を省略し、粘弾性体87によって連結棒の両端を直接マグネットホルダー3の固定面21に取り付ける構成とすることも可能である。
従って、本実施例では、地震時等に支持対象物15が動的荷重によってその入力方向に変位すると、固定側13のジョイント部7Fを支点として連結棒89を回転・直線変位させる。
このとき、ジョイント部7Fが連結棒89のフランジ部91とマグネットホルダーの固定面21との間で剪断され又は圧縮され又は引張られると共に初期状態へ戻ろうとする。すなわち、粘弾性体87の粘弾性によって、前記マグネットホルダー3間の変位に対する抵抗が付与され、且つ前記変位を規制しつつエネルギー吸収が行われる。そして、かかるエネルギー吸収は、三次元で行わせることができる。
従って、本実施例においても、両側のジョイント部7Fの協働によって、支持対象物15と固定側13との相対的な三次元変位を許容すると共に、その変位に対するエネルギー吸収を行うことができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要素に付随した各種の変更が可能である。例えば、上記各実施例では、連結部側に被保持部を設け取付部側に保持部を設けたが、逆に連結部側に保持部を設け取付部側に被保持部を設けても良い。
また、上記実施例1では、ジョイント部7Eの被保持部を膨出部27とすると共に保持部としてのブレーキシュー35の凹部39内面41を球状内面としたが、膨出部を多面体又は凹部内面を多面体内面とすることも可能である。
上記実施例2では、折曲又は湾曲による弾塑性体69,73を用いていたが、折曲及び湾曲を組み合わせた弾塑性体を用いることも可能である。また、複数箇所を折曲又は湾曲させて弾塑性体を構成することも可能である。
耐震支持具の概略構成を示す側面図である(実施例1)。 図1に示す耐震支持具の側面図である(実施例1)。 図1に示す耐震支持具の平面図である(実施例1)。 図1に示す耐震支持具の一部を断面にした要部平面図である(実施例1)。 変形例に係る耐震支持具を示す側面図である(実施例1)。 耐震支持具の概略構成を示す側面図である(実施例2)。 変形例に係る耐震支持具の概略構成を示す側面図である(実施例2)。 耐震支持具の概略構成を示す側面図である(実施例3)。 変形例に係る耐震支持具の概略構成を示す側面図である(実施例3)。 耐震支持具の概略構成を示す側面図である(実施例4)。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 耐震支持具
3 マグネットホルダー(取付部)
5 ショックアブソーバー(連結部)
7 ジョイント部
27,85 膨出部(被保持部)
33 挟持部(保持部)
35 ブレーキシュー

Claims (10)

  1. 両側に形成された取付部と、
    該取付部間を連結する連結部と、
    前記取付部と前記連結部との間を接続し前記取付部相互の三次元変位を可能とする共に前記変位に対する抵抗を付与してエネルギー吸収可能とするジョイント部と
    を備えたことを特徴とする耐震支持具。
  2. 請求項1記載の耐震支持具であって、
    前記ジョイント部は、前記取付部及び前記連結部の何れか一方側に設けられた被保持部と、同他方側に設けられ前記被保持部を保持しつつ摺動による相対回転を可能とする保持部とを備えた
    ことを特徴とする耐震支持具。
  3. 請求項2記載の耐震支持具であって、
    前記被保持部は、球状に形成され、
    前記保持部は、前記被保持部を弾性挟持する一対のブレーキシューによる挟持部からなる
    ことを特徴とする耐震支持具。
  4. 請求項1記載の耐震支持具であって、
    前記ジョイント部は、前記取付部と前記連結部との間に介在する粘弾性体からなる
    ことを特徴とする耐震支持具。
  5. 請求項1記載の耐震支持具であって、
    前記ジョイント部は、前記取付部及び前記連結部の何れか一方に設けられた被保持部と、同他方に設けられ前記被保持部を収容する収容空間を備えた保持部と、
    前記被保持部と前記保持部の収容空間との対向面間に設けられた粘弾性体とよりなる
    ことを特徴とする耐震支持具。
  6. 請求項5記載の耐震支持具であって、
    前記被保持部は、球状に形成され、
    前記収容空間は、前記被保持部の外面に対応した球状内面を有し、
    前記粘弾性体は、前記被保持部に外接すると共に前記保持部の球状内面に内接する球状に形成された
    ことを特徴とする耐震支持具。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の耐震支持具であって、
    前記連結部は、両端が前記取付部に接続され少なくとも前記取付部間において伸縮可能な緩衝部材である
    ことを特徴とする耐震支持具。
  8. 請求項7記載の耐震支持具であって、
    前記緩衝部材は、ショックアブソーバー又はショックアブソーバー及びコイルスプリングである
    ことを特徴とする耐震支持具。
  9. 請求項7記載の耐震支持具であって、
    前記緩衝部材は、屈曲又は湾曲して一定以上の加重入力によって屈曲又は湾曲が塑性変形する線状材の弾塑性体である
    ことを特徴とする耐震支持具。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の耐震支持具であって、
    前記取付部は、磁力により取付面に吸着して固定されるマグネットホルダ又は取付面に固着されるドリルチャックを備えた
    ことを特徴とする耐震支持具。
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