JP6940178B2 - レギュレータ - Google Patents

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本発明はレギュレータに関し、特に差動増幅回路が検出する基準電圧に対する偏差に基づきスイッチング素子の動作を制御する、リニア・レギュレータやDC/DCコンバータに適用して有用なものである。
レギュレータの一種であるリニア・レギュレータは、直流電源から入力端子に印加される直流電圧を調整して安定した直流出力電圧を出力端子に得るように構成したものである。かかるリニア・レギュレータでは、一般に出力電圧に基づくフィードバック電圧を入力側の差動入力回路に帰還して所定の基準電圧と比較することにより、両者の偏差である誤差電圧を検出し、該誤差電圧を減少させるように、入力端子と出力端子との間に接続されたドライブトランジスタの動作を制御する構造となっている。
この種のリニア・レギュレータにおいて、消費電流を低減すると、応答性が悪くなり、応答性を改善しようとすれば消費電流が増大する。すなわち、消費電流を低減するための要件と、応答性を改善する要件とはトレードオフの関係になってしまう。
低消費でありながら高速応答する従来技術に係るリニア・レギュレータを開示する文献として特許文献1が存在する。これは、負荷電流に比例して動作電流を増加させるものである。しかしながら、特許文献1に開示するリニア・レギュレータの場合には、負荷電流が大きい場合に必要以上に動作電流が大きくなってしまうという問題がある。
また、従来技術に係るリニア・レギュレータでは、負荷電流が小さい場合と、負荷電流が大きい場合とで動作電流が異なることに起因して差動入力回路のオフセット電圧が異なってくるため、リニア・レギュレータの出力電圧が不安定になりやすく、負荷安定度も悪化してしまうという問題もある。かかる問題は、差動増幅回路が検出する基準電圧に対する偏差に基づきスイッチング素子の動作を制御して出力端子に所定の直流電圧を得るレギュレータに共通する。
特開2001−75663号公報
本発明は、上記従来技術に鑑み、負荷電流が大きい場合でも適切な動作電流に抑制して高効率を可能にするとともに、差動入力回路のオフセット電圧差を最適化することで出力電圧の高安定性と高負荷安定度を実現するレギュレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の態様は、
出力電圧に基づき生成したフィードバック電圧と、所定の基準電圧とを比較して両者の差に基づき、直流電圧が印加される入力端子と出力端子との間に接続されたドライブトランジスタを制御して、前記出力電圧を所定の電圧に調整するレギュレータであって、
前記ドライブトランジスタを制御する制御部は、
前記フィードバック電圧と前記基準電圧とを比較して両者の差に応じた誤差電圧を生成する差動増幅回路と、
前記ドライブトランジスタを流れる負荷電流に比例する第1の比例電流を生成する比例電流生成部と、
所定の電流を流す第1の電流源と、該第1の電流源に並列に接続されるとともに前記第1の比例電流に比例する第2の比例電流が重畳される第2の電流源とを有して前記差動増幅回路の動作電流を生成する動作電流生成部と、
を有するとともに、
前記差動増幅回路は、
前記基準電圧が入力される第1のトランジスタと前記フィードバック電圧が入力される第2のトランジスタとで形成する差動入力回路に、第3のトランジスタおよび第4のトランジスタで形成するカレントミラー回路を負荷して形成したものであり、
前記比例電流生成部は、
前記ドライバトランジスタとミラー接続された第5のトランジスタと、該第5のトランジスタに直列に接続されてソース電圧が前記出力電圧に等しくなるようにゲート電圧が制御された第11のトランジスタと、該第11のトランジスタに直列に接続された第6のトランジスタとで形成し、
前記動作電流生成部は、
前記第6のトランジスタにミラー接続した第7のトランジスタを有し、該第7のトランジスタを前記第2の電流源に直列に接続するとともに、前記第7のトランジスタおよび前記第2の電流源を前記第1の電流源に並列に接続して形成したことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、
前記差動入力回路のオフセット電圧を最適化するオフセット電圧最適化部を第1の態様に記載するレギュレータに追加したレギュレータであって、
前記オフセット電圧最適化部は、
前記負荷電流が増大すると前記出力電圧が低下するように前記第2のトランジスタに並列に第8のトランジスタを接続するとともに、
前記負荷電流が大きい場合の前記出力電圧と、前記負荷電流が小さい場合の前記出力電圧とのオフセット電圧差が0Vになるように接続数を選択的に調整した前記第3および第4のトランジスと同性能の第9のトランジスタおよび第10のトランジスタを、前記第3および第4のトランジスタに並列に接続したものであることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、
前記差動入力回路のオフセット電圧を最適化するオフセット電圧最適化部を第1の態様に記載するレギュレータに追加したレギュレータであって、
前記オフセット電圧最適化部は、
前記第1のトランジスタに並列に接続した第3の電流源と、前記第2のトランジスタに並列に接続した第4の電流源とを有し、
前記負荷電流が増大すると前記出力電圧が低下するとともに、
前記負荷電流が大きい場合の前記出力電圧と、前記負荷電流が小さい場合の前記出力電圧とのオフセット電圧差が0Vになるように前記第3または第4の電流源の数を選択的に調整したものであることを特徴とする。
本発明によれば、差動入力回路の動作電流として、負荷電流が小さい場合と、負荷電流が大きい場合との2種類のものを生成させることができるので、負荷電流に比例して動作電流を増加させるが、一定の動作電流で飽和させるように構成することができる。この結果、負荷電流が大きい場合でも適切な動作電流に抑制して当該レギュレータの高効率を実現し得る。
また、動作電流が異なることに基因する差動入力回路のオフセット電圧は容易に最適なものに調整することが可能である。この結果、差動入力回路のオフセット電圧差を最適化することでレギュレータの出力電圧の高安定性と高負荷安定度を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るリニア・レギュレータを示すブロック図である。 図1に示すリニア・レギュレータの負荷電流に対する動作電流の特性を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態に係るリニア・レギュレータを示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るリニア・レギュレータにおけるオフセット電圧特性を示す特性図である。 第2の実施の形態に係るリニア・レギュレータにおけるオフセット電圧の調整前のオフセット電圧特性を示す特性図である。 第2の実施の形態に係るリニア・レギュレータにおけるオフセット電圧の調整後のオフセット電圧特性を示す特性図である。 本発明の第3の実施の形態に係るリニア・レギュレータを示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、各実施の形態中、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。また、各実施の形態は、レギュレータをリニア・レギュレータとして構成した場合について説明するが、本発明は、リニア・レギュレータに限定するものではない。出力電圧に基づくフィードバック電圧を入力側の差動入力回路に帰還して所定の基準電圧と比較することにより、両者の偏差である誤差電圧を検出し、該誤差電圧を減少させるように制御することで、前記出力電圧を一定に調整する機能を有するものであれば、それ以上の特別な限定を付することなく適用し得る。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係るリニア・レギュレータを示すブロック図である。同図に示すように、本形態に係るリニア・レギュレータは、入力端子1と出力端子2との間に接続されたドライブトランジスタTrDと、出力端子2の出力電圧VOUTを抵抗R1,R2で分圧して得るフィードバック電圧FBを入力側に帰還する帰還部Iと、所定の基準電圧VREFとフィードバック電圧FBとを差動増幅回路3で比較して得る誤差電圧VERRに基づきドライブトランジスタTrDを制御して出力端子2に所定の出力電圧VOUTが得られるように制御する制御部IIとを有している。ここで、制御部IIは、基準電圧VREFが入力される第1のトランジスタTr1とフィードバック電圧FBが入力される第2のトランジスタTr2とで形成する差動入力回路4に、第3のトランジスタTr3および第4のトランジスタTr4で形成するカレントミラー回路5を負荷して形成してある。
すなわち、本形態に係るリニア・レギュレータは、基準電圧VREFとフィードバック電圧FBとを差動増幅回路3で比較し、その結果得られる誤差電圧VERRでドライブトランジスタTrDを駆動し、出力電圧VOUTが安定するように負帰還をかけて制御している。
さらに本形態における制御部IIは、比例電流生成部6、および動作電流生成部7も有しており、負荷電流IOUTに比例して動作電流IOPRを増加させるが、一定の動作電流IOPRで飽和させる構成となっている。
さらに詳言すると、本形態における比例電流生成部6は、ドライトランジスタTrDにミラー接続された第5のトランジスタTr5と、第7のトランジスタTr7にミラー接続された第6のトランジスタTr6とを直列に接続して形成してあり、ドライトランジスタTrDを流れる負荷電流IOUTに比例する第1の比例電流IPRO1を生成する。ここで、第5のトランジスタTr5と第6のトランジスタTr6との間には直列に第11のトランジスタTr11が接続されている。第11のトランジスタTr11のゲートは第11のトランジスタTr11のソース電圧が出力端子2に等しくなるように調整されている。
また、動作電流生成部7は、差動入力回路4の動作電流IOPRを規定する第1の電流源I1と、該第1の電流源I1に並列に接続され、第1の比例電流IPRO1に比例する第2の比例電流IPRO2を流す第7のトランジスタTr7と該第7のトランジスタTr7に直列に接続された第2の電流源I2とを有して差動増幅回路3の動作電流IOPRを生成する。すなわち、本形態では差動増幅回路3の駆動用の電流源として低消費電流用途に供する第1の電流源I1と高速応答用途に供する第2の電流源I2の2種類を用意してある。ここで、高速応答用途の第2の電流源I2は差動増幅回路3の周波数帯域を高周波まで広げる必要があるため、低消費電流用途に供する第1の電流源I1と比較して大きな電流を供給する。
かくして、ドライトランジスタTrDとミラー接続された第5のトランジスタTr5にて負荷電流IOUTに比例した第1の比例電流IPRO1を生成し、第1の比例電流IPRO1をカレントミラー接続された第6のトランジスタTr6で折り返し、高速応答用途の第2の電流源I2と直列に接続されたカレントミラー接続の第7のトランジスタTr7に流れる電流として加算される。
この結果、本形態における負荷電流IOUTに対する動作電流IOPRの特性は、図2に示すようになる。同図に示すように、負荷電流IOUTが零の場合、ドライトランジスタTrDに流れる電流は零であるため、差動入力回路4の動作電流IOPRに加算される電流は零となる。したがって、差動入力回路4の動作電流IOPRは低消費電流用途の第1の電流源I1が流す電流I1と等しくなる。
一方、負荷電流IOUTが大きくなると、負荷電流IOUTに比例してカレントミラートランジスタである第7のトランジスタTr7に流れる第2の比例電流IPRO2が大きくなるが、第7のトランジスタTr7と高速応答用途の第2の電流源I2は直列に接続されているため、小さい電流が優先される。この結果、差動入力回路4の動作電流IOPRは第1の電流源I1と第2の電流源I2の合算電流が最大値となる。すなわち、動作電流IOPRは、負荷電流IOUTの増加に伴い電流(I1+IPRO2)として増加し、第2の比例電流IPRO2=I2となった時点で飽和し、負荷電流IOUTが増加しても、動作電流IOPRは飽和電流(I1+I2)として一定となる。
一方、負荷電流IOUTが大きくなると、負荷電流IOUTに比例して第7のトランジスタTr7に流れる第2の比例電流IPRO2が大きくなるが、第7のトランジスタTr7と高速応答用途の第2の電流源I2とは直列に接続されているため、小さい電流が優先される。この結果、差動増幅回路3の動作電流IOPRは低消費電流用途の第1の電流源I1の電流と高速応答用途の第2の電流源I2の電流との合算電流が最大値となる。
<第2の実施の形態>
差動増幅回路3は回路構成による大小の差はあるが、製造ばらつきにより必ずオフセット電圧を生じる。図1に示す第1の実施の形態の回路構成における差動増幅回路3のオフセット電圧特性を図4に示す。ここで図4(a)が、図4(b)に示す負荷電流IOUTを零からステップ状に変化させた場合の出力電圧VOUTの変化の特性を示しており、サンプルA〜サンプルGは7個のリニア・レギュレータのそれぞれをサンプルA〜サンプルGに対応させて示したものである。
前述の第1の実施の形態に係るリニア・レギュレータでは、低消費でありながら高速応答させるために、負荷電流IOUTに比例して動作電流IOPRを増加させているが、差動増幅回路3の動作電流IOPRが変化するとオフセット電圧も変化するため、出力電圧VOUTが不安定になりやすく、また負荷安定度も悪くなってしまうという問題が発生する。
かかる問題を併せて解決するリニア・レギュレータを、図3に基づき、本発明の第2の実施の形態として説明する。第2の実施の形態に係るリニア・レギュレータは、図1に示す第1の実施の形態に係るリニア・レギュレータにオフセット電圧差を最適化する機能を追加したものである。そこで、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図3は本発明の第2の実施の形態に係るリニア・レギュレータを示すブロック図である。同図に示すように、本形態に係るリニア・レギュレータは、第1の実施の形態に示すリニア・レギュレータにオフセット電圧最適化部8を追加したものである。ここで、オフセット電圧最適化部8は、負荷電流IOUTが増大すると出力電圧VOUTが低下するように第2のトランジスタTr2に並列に一個または複数個の第8のトランジスタTr8を接続する。同時に、負荷電流IOUTが大きい場合の出力電圧VOUTと、負荷電流IOUTが小さい場合の出力電圧VOUTとのオフセット電圧差が0Vになるように接続数を選択的に調整した複数個の第9のトランジスタTr9および第10のトランジスタTr10が、第9および第10のトランジスタTr9,Tr10に並列に接続してある。ここで、第9および第10のトランジスタTr9,Tr10は、第3および第4のトランジスTr3,Tr4と同性能、すなわちチャンネル長Lおよびチャンネル幅Wが同一のMOSFETで形成してあり、第3および第4のトランジスTr3,Tr4に対し対称となるように並列に接続してある。ここで、各第10のトランジスタTr10には直列に電流遮断手段であるヒューズF1が接続してあり、ヒューズF1を選択的にトリミング等により除去することで、第4のトランジスタTr4に対する第10のトランジスタTr10の接続数の選択的な調整を行うことができる。
かかる選択的な調整は、具体的には次のような態様で実施して動作電流IOPRが異なることにより発生する差動増幅回路3のオフセット電圧差を最適化する。
1) まず、想定される製造ばらつきで発生するオフセット電圧差以上のオフセット電圧を発生するように設計する。具体的には、第2のトランジスタTr2によって差動トランジスタである第1および第2のトランジスタTr1,Tr2の能力に差をつけて、負荷電流IOUTが増大すると出力電圧VOUTが低下するように構成する。これは、例えば第2のトランジスタTr2に並列に接続する第8のトランジスタTr8の数またはそのチャネル幅Wおよびチャネル長Lを適宜選択することで実現する。
2) 第3のトランジスタTr3に並列に接続される第9のトランジスタTr9および第4のトランジスタTr4に並列に接続される第10のトランジスタTr10の能力は全て同じにしたうえで、第10のトランジスタTr10はヒューズF1でそれぞれ接続を遮断し得るように構成しておく。
かかる初期状態からテスト工程にて負荷電流IOUTが小さい場合と、負荷電流IOUTが大きい場合とのオフセット電圧差を測定する。
3) ヒューズF1のトリミング工程にてオフセット電圧差が0VになるようにヒューズF1をトリミングして最適化する。すなわち、ヒューズF1のトリミングにより選択的に第10のトランジスタTr10との接続を遮断して第4のトランジスタTr4に並列に接続される第10のトランジスタTr10の数を調整することで所望の最適化を実現する。ここで、第4のトランジスタTr4と並列に接続する第10のトランジスタTr10の数を減らすことによりオフセット電圧差を高精度で0Vに近づけることが可能となる。
図5は図3に示す第2の実施の形態に係るリニア・レギュレータにおけるオフセット電圧の調整前のオフセット電圧特性を示す特性図である。同図に示すように、オフセット電圧の調整前には、各サンプルA〜Gの負荷電流IOUTが大きい場合の出力電圧VOUTは負荷電流IOUTが0Aのときの出力電圧VOUTよりも低く抑えられているが、各サンプルA〜Gで固有のオフセット電圧差を発生している。これが、上記工程1)および2)の状態を示している。
図6は図3に示す第2の実施の形態に係るリニア・レギュレータにおけるオフセット電圧の調整後のオフセット電圧特性を示す特性図である。同図に示すように、オフセット電圧の調整後には、各サンプルA〜Gの負荷電流IOUTが大きい場合の出力電圧VOUTは負荷電流IOUTが0Aのときの出力電圧VOUTと同等に調整され、各サンプルA〜Gのオフセット電圧差が除去されている。これが、上記工程1)および2)に続き上記工程3)を実施した結果である。
<第3の実施の形態>
上記第2の実施の形態は2入力の差動トランジスタである第1および第2のトランジスタTr1,Tr2の能力に差を付けた場合であるが、電流に差を付けることによっても同様の目的を達成し得る。電流に差を付ける場合を第3の実施の形態として説明する。
図7は本発明の第3の実施の形態に係るリニア・レギュレータを示すブロック図である。同図に示すように、本形態は図3に示す第2の実施の形態に係るリニア・レギュレータのオフセット電圧最適化部9の構成が異なるだけである。そこで、図3と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示すように、本形態におけるオフセット電圧最適化部9は、第1のトランジスタに並列に接続した複数個の第3の電流源I3と、第2のトランジスタに並列に接続した複数個の第4の電流源I4とを有している。ここで、第4の電流源I4は、それぞれが電流遮断手段であるヒューズF2を直列に接続している。かくして、負荷電流IOUTが増大すると出力電圧VOUTが低下するとともに、負荷電流IOUTが大きい場合の出力電圧VOUTと、負荷電流IOUTが小さい場合の出力電圧VOUTとのオフセット電圧差が0Vになるように第4の電流源I4の数を選択的に調整してある。かかる調整は、トリミングによりヒューズF2を適宜除去することにより行う。また、本形態における一連のオフセット電圧の最適化工程は第2の実施の形態におけるそれと同様の態様で行う。
本形態によれば、差動増幅回路3を構成する一方(基準電圧側)の第1のトランジスタTr1および他方(帰還電圧側)の第2のトランジスタTr2に供給する電流を調整することでオフセット電圧を最適化することができる。
I 帰還部
II 制御部
1 入力端子
2 出力端子
3 差動増幅回路
4 差動入力回路
5 カレントミラー回路
6 比例電流生成部
7 動作電流生成部
8 オフセット電圧最適化部
9 オフセット電圧最適化部
TrD ドライブトランジスタ
Tr1〜Tr10 第1〜第10のトランジスタ
OUT 出力電圧
FB フィードバック電圧
REF 基準電圧
ERR 誤差電圧
OUT 負荷電流
OPR 動作電流
PRO1 第1の比例電流
PRO2 第2の比例電流
I1〜I3 第1〜第3の電流源
F 電流遮断手段(ヒューズ)

Claims (3)

  1. 出力電圧に基づき生成したフィードバック電圧と、所定の基準電圧とを比較して両者の差に基づき、直流電圧が印加される入力端子と出力端子との間に接続されたドライブトランジスタを制御して、前記出力電圧を所定の電圧に調整するレギュレータであって、
    前記ドライブトランジスタを制御する制御部は、
    前記フィードバック電圧と前記基準電圧とを比較して両者の差に応じた誤差電圧を生成する差動増幅回路と、
    前記ドライトランジスタを流れる負荷電流に比例する第1の比例電流を生成する比例電流生成部と、
    所定の電流を流す第1の電流源と、該第1の電流源に並列に接続されるとともに前記第1の比例電流に比例する第2の比例電流が重畳される第2の電流源とを有して前記差動増幅回路の動作電流を生成する動作電流生成部と、
    を有するとともに、
    前記差動増幅回路は、
    前記基準電圧が入力される第1のトランジスタと前記フィードバック電圧が入力される第2のトランジスタとで形成する差動入力回路に、第3のトランジスタおよび第4のトランジスタで形成するカレントミラー回路を負荷して形成したものであり、
    前記比例電流生成部は、
    前記ドライブトランジスタとミラー接続された第5のトランジスタと、該第5のトランジスタに直列に接続されてソース電圧が前記出力電圧に等しくなるようにゲート電圧が制御された第11のトランジスタと、該第11のトランジスタに直列に接続された第6のトランジスタとで形成し、
    前記動作電流生成部は、
    前記第6のトランジスタにミラー接続した第7のトランジスタを有し、該第7のトランジスタを前記第2の電流源に直列に接続するとともに、前記第7のトランジスタおよび前記第2の電流源を前記第1の電流源に並列に接続して形成したことを特徴とするレギュレータ。
  2. 前記差動入力回路のオフセット電圧を最適化するオフセット電圧最適化部を請求項1に記載するレギュレータに追加したレギュレータであって、
    前記オフセット電圧最適化部は、
    前記負荷電流が増大すると前記出力電圧が低下するように前記第2のトランジスタに並列に第8のトランジスタを接続するとともに、
    前記負荷電流が大きい場合の前記出力電圧と、前記負荷電流が小さい場合の前記出力電圧とのオフセット電圧差が0Vになるように接続数を選択的に調整した前記第3および第4のトランジスと同性能の第9のトランジスタおよび第10のトランジスタを、前記第3および第4のトランジスタに並列に接続したものであることを特徴とするレギュレータ。
  3. 前記差動入力回路のオフセット電圧を最適化するオフセット電圧最適化部を請求項2に記載するレギュレータに追加したレギュレータであって、
    前記オフセット電圧最適化部は、
    前記第1のトランジスタに並列に接続した第3の電流源と、前記第2のトランジスタに並列に接続した第4の電流源とを有し、
    前記負荷電流が増大すると前記出力電圧が低下するとともに、
    前記負荷電流が大きい場合の前記出力電圧と、前記負荷電流が小さい場合の前記出力電圧とのオフセット電圧差が0Vになるように前記第3または第4の電流源の数を選択的に調整したものであることを特徴とするレギュレータ。
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