JP6939696B2 - ワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、ワイヤハーネス配索装置に関する。
例えば、自動車などの車両に搭載された回転可能なシートに電源を供給する為のワイヤハーネス配索装置として、特許第6052148号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このワイヤハーネス配索装置は、スライダが円弧状に移動可能な円弧状スライド溝を有する回転吸収用ケースをシートの底面に固定する構成となっている。シートを回転させる場合には、シートの回転に合わせて回転吸収用ケースが回転し、スライダが円弧状スライド溝内を摺動することで、ワイヤハーネスをシートの回転に追従させると共に、回転吸収用ケース内でワイヤハーネスの余長を迂回させることでワイヤハーネスの余長を収容するようになっている。
特許第6052148号公報
ところで、上記のワイヤハーネス配索装置によると、例えば、シートの回転角度を、例えば180度以上など大きくする場合には、ワイヤハーネスの余長が長くなるため、回転吸収用ケース内においてワイヤハーネスの余長を収容できなくなってしまう。だからといって、回転吸収用ケースを大きくすると、シートを回転させる際に、回転吸収用ケースが他の部材などと干渉してしまうことが懸念される。
本明細書では、シートの回転を妨げずにワイヤハーネスの余長を吸収する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、車両に設けられたベース部に対して回転可能に設けられたシートと前記ベースとの間に配されるワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスを収容した状態で前記シートと共に回転可能なケースと、前記ケースから前記ベース部側に引き出された前記ワイヤハーネスの端部を前記ベース部に固定すると共に、前記シートの回転に伴って前記ケースに対して相対的に回転可能なベース側固定部と、を備え、前記ケースは、前記シートの回転軸周りに設けられ、前記ケースに対して前記ベース側固定部が相対的に回転する軌道範囲の内側に配された第1収容部と、前記第1収容部において、前記ベース側固定部が回転する軌道範囲とは異なる部分から外側に向かって膨出して設けられた第2収容部とを有する構成とした。

このような構成のワイヤハーネス配索装置によると、第1収容部にワイヤハーネスの余長を収容することができると共に、第1収容部から膨出して設けられた第2収容部にもワイヤハーネスを収容することができる。これにより、シートの回転角度が大きく(例えば180度以上に)なった場合でも、ワイヤハーネスの余長を吸収することができる。
また、第1収容部は、ベース側固定部が回転する軌道範囲の内側に設けられており、第2収容部は、ベース側固定部が回転する軌道範囲とは異なる部分から外側に向かって膨出して設けられているから、シートの回転を妨げずに、第1収容部と第2収容部とによりワイヤハーネスの余長を吸収することができる。
本明細書によって開示されるワイヤハーネス配索装置は、以下の構成としてもよい。
前記第1収容部は、同第1収容部の外形の一部が前記ベース側固定部の回転軌道に沿うように略円形に形成された円形部を有している構成としてもよい。
このような構成によると、ベース側固定部の回転軌道の内側全体に円形部を配して第1収容部を設けることができるから、例えば、回転中心に矩形状や小さな円形状に収容部を設ける場合に比べて、第1収容部においてワイヤハーネスを移動させる際にワイヤハーネスを緩やかに屈曲させた状態で移動させることができる。これにより、第1収容部におけるワイヤハーネスの移動が滑らかになり、ワイヤハーネスの移動に起因してシートの回転が妨げられることを抑制することができる。
前記第2収容部は、前記円形部の接線に沿うように前記円形部の端部に連なって形成されている構成としてもよい。
例えば、円形部に対して第2収容部を径方向に向かって突出して設けると、円形部と第2収容部とに亘って配索するワイヤハーネスを大きく屈曲させる必要があるため、ワイヤハーネスの最小屈曲半径によってはケース全体が大型化してしまう。
しかしながら、上記のような構成にすると、ワイヤハーネスを大きく屈曲させずに、ワイヤハーネスを第1収容部の円形部と第2収容部とに亘って滑らかに配索することができる。これにより、ケースが大型化することを抑制しつつ、ワイヤハーネスの余長を吸収することができる。
前記第2収容部は、屈曲した前記ワイヤハーネスが沿って配される曲がり部を膨出端部に有しており、前記曲がり部の曲率半径は、前記ワイヤハーネスの許容曲率半径よりも大きく設定されている構成としてもよい。
このような構成によると、第2収容部内においてワイヤハーネスを緩やかに屈曲させて収容することができる。これにより、第2収容部内においてワイヤハーネスを滑らかに移動させることができ、ワイヤハーネスがケース内を移動することに起因してシートの回転が妨げられることを抑制することができる。
前記円形部内には、前記ケースの回転中心側において前記ワイヤハーネスのシート側の端部を固定するシート側固定部と、前記シート側固定部よりも径方向外側に配されたハーネス収容部とが設けられており、前記ワイヤハーネスは、前記ケースを一方に向けて回転させる際に前記ハーネス収容部内に収容され、前記ケースを一方とは反対方向である他方に向けて回転させる際に前記第2収容部に収容されるようになっており、前記第2収容部は、前記シート側固定部を基準に前記ハーネス収容部とは反対側の位置に設けられている構成としてもよい。
例えば、第2収容部が、シート側固定部を基準にハーネス収容部と同じ側の位置に設けた形態で、ケースを回転させる場合、ワイヤハーネスを過度に屈曲させてしまうことが懸念される。一方、ワイヤハーネスを緩く巻き付けてケースに収容しようとするとケースが大型化してしまう。ところが、このような構成によると、シート側固定部を基準に円形部の第1ハーネス収容部と、第2収容部とに亘ってワイヤハーネスを配置することができる。これにより、ワイヤハーネスを過度に屈曲させずに、ワイヤハーネスの余長を第1収容部および第2収容部に収容することができる。
前記ハーネス収容部は、径方向外側に位置して円弧状に設けられた第1内周面と、前記シート側固定部側において前記第1内周面と対向するように湾曲して設けられた第2内周面とを有し、前記ハーネス収容部は、前記第2内周面の中央部分と前記第1内周面との間の距離が最も大きくなるように形成されている構成としてもよい。
例えば、第1収容部内に収容されるワイヤハーネスの長さが長い場合には、ケースが他方に向けて回転された際にワイヤハーネスを収容する第2収容部を大きくする必要がある。ところが、上記のような構成にすると、ケースを一方向に向けて回転させた際に、シート側固定部の第2内周面に沿わせてワイヤハーネスを収容することができるから、例えば、ワイヤハーネスを第1内周面側に沿わせて配置する場合に比べて、第1収容部において収容するワイヤハーネスの長さを短くすることができる。つまり、ケースを他方に回転させた場合に生じるワイヤハーネスの余長を収容する第2収容部が大型化することを抑制することができる。
前記第2内周面は、前記シート側固定部において前記ワイヤハーネスが固定された位置から離れるほど曲率半径が大きくなるように形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、ワイヤハーネスが固定された位置から最も離れた部分では、曲率半径が最も大きくなるから、シート側固定部に対してワイヤハーネスを巻き付けるようにしてケースを一方向に向けて回転させた後、ケースを他方に向けて回転させる場合に、第2内周面がワイヤハーネスを押圧するようにしてケースを回転させることができる。つまり、第1収容部のハーネス収容部から第2収容部に向けてワイヤハーネスを滑らかに移動させることができ、ワイヤハーネスが移動することに起因してシートの回転が妨げられることを抑制することができる。
前記ワイヤハーネスは、一方向にのみ屈曲する前記樹脂製の外装体と、前記外装体に挿通され、前記外装体と共に前記ケース内を移動する電線とを含んで構成されている構成としてもよい。
このような構成によると、第1収容部および第2収容部内においてワイヤハーネスが一方向とは異なる方向に屈曲してワイヤハーネスが絡むことを防止することができるから、ワイヤハーネスが一方向とは異なる方向に屈曲することに起因してシートの回転が妨げられることを防ぐことができる。
前記シート側固定部は、前記外装体を固定する外装体固定部と、前記外装体から引き出された前記電線を固定する電線固定部とを有し、前記シート側固定部における前記外装体固定部と前記電線固定部との間には、前記ワイヤハーネスが前記ケース内を移動する際に、前記外装体から引き出された前記電線を収容する電線余長吸収部が設けられている構成としてもよい。
例えば、外装体に複数の電線が挿通されたワイヤハーネスの場合、ワイヤハーネスが屈曲されると、外装体と電線との曲率半径の差に起因して外装体の端部から電線が引き出される場合があり、引き出された電線の余長に起因してシートの回転が妨げられることが懸念される。
ところが、上記の構成によると、外装体固定部と電線固定部との間には、外装体から引き出される電線の余長を収容する電線余長吸収部が設けられているから、ワイヤハーネスが屈曲した際に外装体の端部から引き出される電線の余長に起因してシートの回転が妨げられることを抑制することができる。
本明細書によって開示される技術によれば、シートの回転を妨げずにワイヤハーネスの余長を吸収することができる。
第2状態のワイヤハーネス配索装置の斜視図 第2状態のワイヤハーネス配索装置の平面図 第2状態のワイヤハーネス配索装置の底面図 図2のA−A線断面図 図2のB−B線断面図 アッパケースを斜め下から見た状態を示す斜視図 ロアケースを斜め上から見た状態を示す斜視図 ロアケースの平面図 シートとベース部とにワイヤハーネス配索装置を取り付ける前の状態を示す斜視図 シートが第1状態に配された状態を示す平面図 第1状態のワイヤハーネス配索装置がシートとベース部とに固定された状態を示す背面図 第1状態のワイヤハーネス配索装置がベース部に固定された状態を示す斜視図 第1状態のワイヤハーネス配索装置がベース部に固定された状態を示す平面図 シートが第2状態に配された状態を示す平面図 第2状態のワイヤハーネス配索装置がベース部に固定された状態を示す平面図 シートが第3状態に配された状態を示す平面図 第3状態のワイヤハーネス配索装置がベース部に固定された状態を示す平面図 アッパケースを取り外して第1状態に配置したワイヤハーネス配索装置を示す平面図 アッパケースを取り外して第2状態に配置したワイヤハーネス配索装置を示す平面図 アッパケースを取り外して第3状態に配置したワイヤハーネス配索装置を示す平面図
<実施形態>
本明細書に開示された技術における一実施形態について図1から図20を参照して説明する。
本実施形態のワイヤハーネス配索装置10は、図11に示すように、自動車等の車両に設けられたベース部82とシート80との間にワイヤハーネス20を配索するものを例示している。なお、以下の説明において、前後方向とは、各図における矢印方向を基準とし、F側を前側、R側を後側として説明する。
シート80は、例えば、車両の運転席側のシートであって、図10、図14および図16に示すように、車両の床部に固定された金属製の一対のレール81に対して前後方向にスライド可能なベース部82に固定されている。
ベース部82は、図11から図13に示すように、略矩形の枠型状をなすベース本体83と、ベース本体83の両側縁から下方に延出された一対の脚部84とを有している。
一対の脚部84は、それぞれのレール81にたして前後方向にスライド可能に組み付けられており、ベース本体83の上面には、回転台90が固定されている。
回転台90は金属製であって、ベース部82に固定されるベース側台座92と、ベース側台座92に回転可能に組み付けられたシート側台座94とを有している。
ベース側台座92は円形平板状をなし、ベース部82のベース本体83に対してボルト締結等によって固定されている。
シート側台座94は、ベース側台座92より一回り小さい円形平板状に形成されており、シート80の底部に取り付けられた底板85にボルト締結等によって固定されている。また、シート側台座94は、ベアリングなどを介してベース側台座92の内側に組み付けられており、ベース側台座92の軸心を中心にベース側台座92に対して回転可能とされている。これにより、ベース部82に対してシート80が回転可能となっている。
ベース側台座92とシート側台座94との間には、図示しないストッパが設けられており、このストッパによって、シート80は、前方に向かった第1状態(図10を参照)から右周りに約90度回転して右方に向かった第2状態(図14を参照)と、第1状態から第2状態とは反対方向である左周りに約180度回転して後方に向かった第3状態(図16を参照)との間の約270度の範囲のみで回転可能とされている。
ワイヤハーネス配索装置10は、図1から図5に示すように、ワイヤハーネス20と、ワイヤハーネス20を収容するケース40と、ワイヤハーネス20の一端をベース部82に固定するベース側固定部30とを備えて構成されている。
ワイヤハーネス20は、一方の端部はベース部82に向かって配索されたベース側端部21とされ、車両のECU(Electronic Control Unit)等の図示しない機器に接続されている。本実施形態のベース部82に向かって配索されたワイヤハーネス20は、例えば、ベース部82からマットやパネル等の下の床上や床下に配索されているものの、図示省略している。一方、ワイヤハーネス20の他方の端部は、シート側端部22とされ、例えば、シート80に取り付けられた電動スライドや電動リクライニング用のモータ、シートヒータなど、シート側の任意の図示しない電装品に接続されている。そして、このワイヤハーネス20を介して車両側の機器とシート80の電装品との間の給電や信号の送受信が行われるようになっている。
ワイヤハーネス20は、図5、図18から図20に示すように、複数(本実施形態は5本)の電線24と、これらの電線24が挿通される外装体25とを備えて構成されている。各電線24は、導電性に優れた金属からなる芯線を合成樹脂製の絶縁被覆で被覆したものであり、各電線24の端部がシート80側に配されて電装品に接続されている。
外装体25は、絶縁性の合成樹脂によって縦長の帯状に形成されており、図5に示すように、複数の電線24が外装体25内において上下方向に並べた状態で保持されている。外装体25は、電線24を挿通させた状態で一方向のみ(本実施形態は、図18から図20おいて時計回りとなる右巻き)に屈曲させることができるようになっている。本実施形態では、図18から図20に示すように、外装体25の一側面26に複数のスリット27を形成することで、一方向のみに屈曲させることができるようになっている。つまり、ワイヤハーネス20は、直線上に延びる直線状態から渦巻き状に屈曲した屈曲状態にすることができるようになっている。
ベース側固定部30は、図11および図13に示すように、外装体25から引き出された複数の電線24をベース部82に対して固定するものであって、外装体25から引き出された複数の電線24を載置する載置部31と、載置部31を上方から覆うように載置部31に組み付けられる蓋部32と、載置部31をベース部82に固定する固定片33とを備えて構成されている。
載置部31は、図1および図2に示すように、上面に複数の電線24が載置可能な略矩形の底板31Aを有しており、底板31Aに貫通して設けられた一対のバンド挿通孔34に結束バンドBを挿通させて底板31Aと共に複数の電線24を結束することで載置部31に複数の電線24がベース側固定部30に固定されている。
蓋部32は、載置部31に組み付けられることで載置部31と共に固定部本体35を構成するようになっており、載置部31に配された複数の電線24を上方から覆う略矩形の蓋本体36と、載置部31の両側縁に設けられた複数の被係止部31Bと係止可能な複数の係止片37とを有している。各係止片37と対応する被係止部31Bとが上下方向に係止することで蓋本体36が複数の電線24を上方から覆った状態で載置部31に保持されて固定部本体35を構成するようになっており、固定部本体35の高さ寸法L1は、図4に示すように、外装体25の高さ寸法L2よりも小さく設定されている。
固定片33は、図1から図5に示すように、載置部31の一方の側縁から上方に立ち上がった後、水平方向に延びた形態をなしている。固定片33の上面には、ベース部82のベース本体83に対して板厚方向に嵌合可能な円筒部38と、固定片33を上下方向に貫通する貫通孔33Aとが設けられている。円筒部38をベース本体83に嵌合させると共に、ベース本体83に設けられたボルト孔83Bに貫通孔33Aを合わせてボルト締結等によってベース部82のベース本体83にベース側固定部30が固定されている。すなわち、ワイヤハーネス20のベース側端部21はベース側固定部30を介してベース部82に固定された状態となっている。
ケース40は、合成樹脂製であって、図11に示すように、ベース部82における一対の脚部84および一対のレール81との間に配されている。ケース40は、同ケース40を上下方向に貫通するボルト挿通孔41に図示しないボルトを挿通して回転台90のシート側台座94に締め込むことでシート側台座94に固定されている。したがって、ケース40は、図10、図14および図16に示すように、シート80の回転に伴って第2状態と第3状態との間の約270度の範囲をシート80と同じように回転可能とされている。
また、ケース40は、図1から図5に示すように、ワイヤハーネス20が載置されるロアケース50と、ロアケース50に上方から組み付けられるアッパケース70とを備えており、ロアケース50にアッパケース70が上方から組み付けられると、ロアケース50に載置されたワイヤハーネス20がアッパケース70によって上方から覆われるようになっている。
ロアケース50は、シート80の回転軸周りに設けられた円形部51と、円形部51から膨出する膨出部60とを備えて構成されている。
円形部51は、外形形状が平面視略円形状をなす円形底板部51Aと、円形底板部51A上に設けられたシート側固定部54とを有している。
円形底板部51Aは、ケース40の回転中心を中心点として約270度の範囲が円形に形成されており、円形底板部51Aの一方の端部には、円形となった部分から接線方向に延びる直線部52Aが設けられている。
円形底板部51Aの外周縁には、僅かに上方に向かって立設するロア側抜止部53が設けられている。ロア側抜止部53の内周面は、円形部51の径方向外側に位置して円形底板部51Aの外形に沿って配される円形状の第1内周面53Aとされている。
円形底板部51Aの外形の一部は、ケース40がシート80の回転に合わせて回転した際に、ベース部82に固定されたベース側固定部30が円形底板部51Aの周りを相対的に移動する円弧状の回転軌道Xに沿うように形成されている。このため、円形部51は、図20に示すように、ベース側固定部30の回転軌道Xの範囲内全体に配された形態とされている。
円形底板部51Aの中央部には、ワイヤハーネス20のシート側端部22を固定するシート側固定部54が設けられている。
シート側固定部54は、図8および図18に示す第1状態では、回転中心位置よりもやや右側の位置に配された電線固定部55と、電線固定部55の後方に設けられた隔壁56を隔てて後方に配された外装体固定部57と、外装体固定部57の後端部から僅かに左斜め後方に向かって張り出した張出部58と、張出部58を始点に右回り方向に湾曲する内周壁59とを備えて構成されている。
電線固定部55は、ワイヤハーネス20の外装体25からシート80側に引き出された複数の電線24を固定するものであって、円形底板部51Aを上下方向に貫通する一対の孔55Aに結束バンドBを挿通させて円形底板部51Aと複数の電線24とを結束することで複数の電線24のシート80側の端部を固定するようになっている。
複数の電線24のシート80側の端部は、図18に示すように、電線固定部55において固定された後、図1、図2および図4に示すように、ケース40の回転中心に沿うように上方に配されたシート80に向かって引き出されている。電線固定部55から外装体25側に向かって延びる複数の電線24は、図18に示す第1状態では、電線固定部55から右向きに伸びた後、左向きに折り返されて隔壁56の右方を迂回した後、外装体25に導入されている。
隔壁56は、図8および図18に示す第1状態では、外装体固定部57よりもやや右側の位置から真っ直ぐ左方に延びて円形底板部51Aの外周縁まで延びた形態をなしており、隔壁56の高さ寸法は、ロア側抜止部53の高さ寸法よりも大きく設定されている。また、隔壁56の右側端部の後面には、外装体固定部57が設けられている。
外装体固定部57は、図18に示す第1状態では、外装体固定部57の後方に配された張出部58の前面から前方に向かって突設された上下に延びる一対のリブ57Aを有しており、一対のリブ57Aと隔壁56とによって外装体25の端部を挟持することで外装体25のシート80側の端部がシート側固定部54に固定されている。
張出部58は、図18に示すように、平面視略円形状をなしており、張出部58の外形は外装体25の許容屈曲半径よりも大きな屈曲半径となるように形成されている。
内周壁59は、図18に示す第1状態では、張出部58の右側端部58Bに連なっており、内周壁59の内側に電線固定部55と外装体固定部57とが配されるように隔壁56の左側端部56Aまで円弧状に伸びた形態とされている。また、内周壁59は、内周壁59の中央部分がロア側抜止部53の第1内周面53Aから最も離れるように第1内周面53Aと径方向に対向するように形成されており、内周壁59は、張出部58および外装体固定部57から離れるほど曲率半径が大きくなるように構成されている。
つまり、内周壁59の内側における外装体固定部57と電線固定部55との間には、外装体25から引き出された電線24を収容する空間が設けられており、この空間は、ワイヤハーネス20が屈曲された際に、外装体25と電線24との曲率半径の差に起因して外装体25の端部から引き出される電線24の余長を収容する電線余長吸収部66とされている。
また、内周壁59におけるロア側抜止部53の第2内周面59Aと、ロア側抜止部53の第1内周面53Aとの間の空間は、図18に示すように、外装体固定部57に固定された外装体25が配置されるハーネス収容部52とされており、円形部51においてハーネス収容部52は、シート側固定部54よりも径方向外側に配置されている。
そして、ケース40が、図20に示す第3状態になると、ハーネス収容部52内において、ワイヤハーネス20の外装体25が、外装体固定部57を始点に張出部58および第2内周面59Aに巻き付くように右巻きとなってベース側固定部30まで伸びた状態となる。
膨出部60は、図18に示す第1状態では、円形部51の張出部58が配された右後端部から円形底板部51Aの接線方向に直線的に延びた形態をなしている。つまり、膨出部60は、円形底板部51A(ベース側固定部30の軌道範囲)から膨出した形態とされ、シート側固定部54を基準に下側に設けられたハーネス収容部52とは反対側である上側の位置に設けられている。
膨出部60は、円形底板部51Aと同一平面状に連なる平板状の膨出底板部61を有しており、膨出底板部61の膨出端部は、丸みを帯びた半円状の曲がり部62とされている。曲がり部62の曲率半径は、ワイヤハーネス20における外装体25の許容曲率半径よりも大きく設定されている。膨出底板部61の外周縁には、円形部51の隔壁56の左側端部56Aとロア側抜止部53の右後端部に連なる側壁部63が隔壁56と同じ高さ寸法で形成されている。
これにより、ベース側固定部30が円形部51の外周を相対的に移動できる範囲は、回転中心を中心点として円形底板部51Aの直線部52Aが配された円形部51の左端部(円形部51と膨出部60の下側壁との境界部分)からシート側固定部54の張出部58が配された円形部51の後端部の位置まで(図20の第3状態から円形部51に対して左回りに図19の第2状態)の約270度の範囲となっている。
膨出部60内部には、図18に示す第1状態では、ワイヤハーネス20の外装体25が左右方向に折り返されて配置される。詳しくは、ワイヤハーネス20の外装体25は、外装体固定部57から隔壁56の左端部まで隔壁56に沿って伸びた後、張出部58に向かって右方向に折り返されることで円形部51のロア側抜止部53に沿って配され、ワイヤハーネス20が膨出部60内とハーネス収容部52内とに亘って配された状態となる。
また、ケース40を第1状態から右回転させて、図19に示すように第2状態にすると、膨出部60内には、ワイヤハーネス20の外装体25が、外装体25を二つ折りにするようにして折り返された状態で配置される。詳しくは、ワイヤハーネス20の外装体25は、外装体固定部57から隔壁56および膨出部60の側壁部63に沿って配された後、曲がり部62において右巻きに右方に向けて屈曲して折り返され、張出部58の後方に配されたベース側固定部30に連なった状態で膨出部60内に配置されるようになっている。
次に、アッパケース70について説明する。アッパケース70は、図1、図2および図6に示すように、ロアケース50の外形とほぼ同じ形状をなしている。アッパケース70においてロアケース50の円形部51を上部から覆う部分には、上方に向けて円形状に突出する突出円形部71が設けられている。突出円形部71の中央には、ロアケース50の電線固定部55から上方に向けて引き出された複数の電線24が挿通される電線挿通孔72が設けられており、電線挿通孔72の周囲には、一対のねじ孔71Aが設けられている。
一対のねじ孔71Aは、ロアケース50のシート側固定部54に形成された一対の締め込み部54Bと対応した位置に設けられており、ねじ孔71Aと締め込み部54Bとを重ね合わせると共に、アッパケース70に設けられたアッパ側ブラケット73とロアケース50の膨出部60に設けられたロア側ブラケット65とを重ね合わせて、これらをねじ止めすることによって、ロアケース50とアッパケース70とが一体に組み付けられてケース40を構成するようになっている。
そして、ケース40が構成されると、ロアケース50の円形部51とアッパケース70とによって第1収容部42が構成され、ロアケース50の膨出部60とアッパケース70とによって第2収容部43が構成されるようになっている。
また、アッパケース70の外周縁には、図6に示すように、ロアケース50の円形部51におけるロア側抜止部53および膨出部60における側壁部63と上下方向に対向するアッパ側抜止部74が形成されている。アッパ側抜止部74は、図4に示すように、ロア側抜止部53とほぼ同じ高さ寸法に設けられており、ロアケース50とアッパケース70とが一体に組み付けられてケース40が構成されると、ロア側抜止部53とアッパ側抜止部74との間に隙間Sが設けられるようになっている。
隙間Sには、図4に示すように、ワイヤハーネス20のベース側固定部30における固定部本体35がクリアランスを有した状態で配置可能であるものの、外装体25が隙間Sを挿通できないような寸法に設定されている。したがって、ワイヤハーネス20の外装体25がケース40内に収容された状態では、外装体25がロア側抜止部53とアッパ側抜止部74とによってケース40の隙間Sから抜け止めされるものの、ベース側固定部30がケース40から露出した状態でケース40が回転可能となっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、ワイヤハーネス配索装置10の作用および効果について説明する。
例えば、回転可能なシートの回転角度が180度未満など、回転角度が小さい場合には、回転前と回転後との間に生じるワイヤハーネスの余長も短くなるため、ワイヤハーネスの余長をケース内において吸収することができる。しかしながら、シートの回転角度を大きくする場合、例えば、180度よりも大きくする場合には、回転前と回転後との間に生じるワイヤハーネスの余長が長くなってしまうため、ケース内にワイヤハーネスの余長を収容することができなくなることが懸念される。だからといって、ケースを大きくすると、シートの回転に合わせてケースを回転させる際に、ケースが他の部材などと干渉してしまうことが懸念される。
ところが、本実施形態によると、ケース40は、ケース40に対してベース側固定部30が相対的に回転する回転軌道Xに沿うように回転軌道Xの範囲内全体に配置された円形部51と、円形部51においてベース側固定部30が回転する回転軌道Xの範囲とは異なる部分から円形部51の接線に沿うように膨出する膨出部60が設けられている。
つまり、円形部51内にワイヤハーネス20の余長を収容することができると共に、円形部51から膨出して設けられた膨出部60にもワイヤハーネス20を収容することができる。
すなわち、シート80の回転角度が大きく、例えば180度以上になった場合でも、ワイヤハーネス20の余長を吸収することができる。また、円形部51は、ベース側固定部30が回転する回転軌道Xの範囲の内側に設けられており、膨出部60は、ベース側固定部30が回転する回転軌道Xの範囲とは異なる部分から外側に向かって膨出して設けられているから、シート80の回転を妨げずに、円形部51と膨出部60とによってワイヤハーネス20の余長を吸収することができる。
また、円形部51は、ベース側固定部30の回転軌道Xに沿うように回転軌道Xの内側全体に設けられているから、例えば、回転中心に矩形状や小さな円形状の収容部を設ける場合に比べて、円形部51においてワイヤハーネス20を緩やかに屈曲させた状態で移動させることができる。これにより、円形部51におけるワイヤハーネス20の移動が滑らかになり、ワイヤハーネス20の移動に起因してシート80の回転が妨げられることを抑制することができる。
また、膨出部60は、円形部51の接線に沿うように膨出する形態となっているから、例えば、円形部に対して膨出部を径方向に向かって突出して設けた場合に比べて、円形部51と膨出部60とに亘って配されるワイヤハーネス20を過度に屈曲させずに滑らかに配索することができる。
ここで、例えば、ワイヤハーネスの許容曲率半径が大きい場合には、円形部、ひいてはケース全体が大型化してしまう嫌いがあるところ、本実施形態によると、円形部51が大型化することを抑制しつつ、ワイヤハーネス20の余長を吸収することができる。
また、本実施形態によると、膨出部60がシート側固定部54を基準にハーネス収容部52とは反対側の位置に設けられており、膨出部60の膨出端部には、ワイヤハーネス20の許容曲率半径よりも曲率半径が大きい曲がり部62が設けられている。
ここで、例えば、膨出部が、シート側固定部を基準にハーネス収容部と同じ側の位置に配されている場合には、ケースを回転させた際に、ワイヤハーネスが過度に屈曲して損傷してしまうことが懸念される。
ところが、本実施形態によると、ケース40を図19に示す第2状態にした場合には、ワイヤハーネス20の余長を膨出部60内において緩やかに屈曲させて収容することができる。また、ケース40を図20に示す第3状態にした場合には、ハーネス収容部52においてワイヤハーネス20の余長を第2内周面59Aに沿わせて収容することができるから、ワイヤハーネス20が過度に屈曲することを防ぐことができると共に、膨出部60内においてワイヤハーネス20を滑らかに移動させることができる。
これにより、ワイヤハーネス20が過度に屈曲されたり、ワイヤハーネス20がケース40内を移動したりすることに起因してシート80の回転が妨げられたり、ワイヤハーネス20が損傷することを抑制することができる。
また、本実施形態によると、内周壁59の第2内周面59Aは、中央部がロア側抜止部53の第1内周面53Aから最も離れるように第1内周面53Aと径方向に対向すると共に、張出部58および外装体固定部57から離れるほど曲率半径が大きくなるように形成されている。
ここで、例えば、図20に示す第3状態において円形部のハーネス収容部内に収容されるワイヤハーネスの長さが長い場合には、ケース40を左回転させて第2状態に配置した際に、ワイヤハーネス20の余長を収容するために膨出部を大型化しなければいけなくなってしまう。
ところが、本実施形態によると、シート側固定部54に対してワイヤハーネス20を巻き付けるようにケース40を回転させて図20に示す第3状態とした際に、ワイヤハーネス20が第2内周面59Aに沿って配置されるから、例えば、第1内曲面に沿ってワイヤハーネスを配置する場合に比べて、円形部51において収容するワイヤハーネス20の長さ寸法を短くすることができる。すなわち、円形部51のハーネス収容部52に収容するワイヤハーネス20の余長を短くすることで、膨出部60におけるワイヤハーネス20の余長を収容するスペースを小さくすることができ、膨出部60が大型化することを抑制することができるようになっている。
また、本実施形態によると、内周壁59の第2内周面59Aは、ワイヤハーネス20が固定された位置から離れるほど曲率半径が大きくなっている。つまり、ワイヤハーネス20が固定された位置から最も離れた部分では、曲率半径が最も大きくなっているから、シート側固定部54の第2内周面59Aに沿わせてワイヤハーネス20を配した第3状態の後、第1状態に向かってケース40を左回転させる場合に、第2内周面59Aがワイヤハーネス20を押圧するようにしてケース40を回転させることができる。これにより、円形部51のハーネス収容部52から膨出部60に向けてワイヤハーネス20を滑らかに移動させることができる。
ところで、本実施形態のように、外装体25に複数の電線24が挿通されたワイヤハーネス20の場合、ワイヤハーネス20が屈曲されると、外装体25と電線24との曲率半径の差に起因して外装体25の端部から電線24が引き出される場合がある。
しかしながら、本実施形態は、シート側固定部54において内周壁59の内側における外装体固定部57と電線固定部55との間には、電線余長吸収部66が設けられており、電線余長吸収部66は、ワイヤハーネス20が屈曲された際に、外装体25から引き出される電線24の余長を吸収することができるようになっているから、ワイヤハーネス20が屈曲した際に外装体25から引き出される電線24の余長によってシート80の回転が妨げられることを抑制することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、膨出部60を円形部51の接線に沿うように形成し、ケース40が約270度回転する構成にした。しかしながら、これに限らず、膨出部を円形部から径方向に突出させるように形成し、ケースが270度以上回転する構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、アッパケース70と共に第1収容部42を構成する円形部51を、ベース側固定部30が移動する回転軌道Xの範囲の内側全体に配置する構成とした。しかしながら、これに限らず、円形部はベース側固定部が移動する軌道範囲の内側に配されていれば、ベース側固定部が移動する軌道範囲の内側全体に配置されなくてもよく、アッパケースと共に第1収容部を構成する部分が多角形状に構成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、膨出部60は、円形部51の端部から直線的に伸びた形態に構成した。しかしながら、これに限らず、膨出部が円形部の端部に丸みを帯びた形態や多角形状に構成されてもよい。
(4)上記実施形態では、シート側固定部54の内周壁59の中央部がロア側抜止部53の第1内周面53Aから最も離れた構成とした。しかしながら、これに限らず、内周壁とロア側抜止部の第1内周面との間の距離が一定となるように内周壁を構成してもよい。
(5)上記実施形態では、ワイヤハーネス20の外装体25が時計回りとなる右巻きに屈曲する構成とした。しかしながら、これに限らず、第1収容部および第2収容部を反転させた形状に構成すると共に、外装体が反時計回りとなる左巻きに屈曲する構成としてもよい。
10:ワイヤハーネス配索装置
20:ワイヤハーネス
24:電線
25:外装体
30:ベース側固定部
40:ケース
42:第1収容部
43:第2収容部
51:円形部
52:ハーネス収容部
53A:第1内周面
54:シート側固定部
55:電線固定部
57:外装体固定部
59A:第2内周面
62:曲がり部
66:電線余長吸収部
80:シート
82:ベース部

Claims (9)

  1. 車両に設けられたベース部に対して回転可能に設けられたシートと前記ベース部との間に配されるワイヤハーネスと、
    前記ワイヤハーネスを収容した状態で前記シートと共に回転可能なケースと、
    前記ケースから前記ベース部側に引き出された前記ワイヤハーネスの端部を前記ベース部に固定すると共に、前記シートの回転に伴って前記ケースに対して相対的に回転可能なベース側固定部と、を備え、
    前記ケースは、前記シートの回転軸周りに設けられ、前記ケースに対して前記ベース側固定部が相対的に回転する軌道範囲の内側に配された第1収容部と、
    前記第1収容部において前記ベース側固定部が回転する軌道範囲とは異なる部分から外側に向かって膨出して設けられた第2収容部とを有するワイヤハーネス配索装置。
  2. 前記第1収容部は、同第1収容部の外形の一部が前記ベース側固定部の回転軌道に沿うように略円形に形成された円形部を有している請求項1に記載のワイヤハーネス配索装置。
  3. 前記第2収容部は、前記円形部の接線に沿うように前記円形部の端部に連なって形成されている請求項2に記載のワイヤハーネス配索装置。
  4. 前記第2収容部は、屈曲した前記ワイヤハーネスが沿って配される曲がり部を膨出端部に有しており、
    前記曲がり部の曲率半径は、前記ワイヤハーネスの許容曲率半径よりも大きく設定されている請求項3に記載のワイヤハーネス配索装置。
  5. 前記円形部内には、前記ケースの回転中心側において前記ワイヤハーネスのシート側の端部を固定するシート側固定部と、前記シート側固定部よりも径方向外側に配されたハーネス収容部とが設けられており、
    前記ワイヤハーネスは、前記ケースを一方に向けて回転させる際に前記ハーネス収容部内に収容され、前記ケースを一方とは反対方向である他方に向けて回転させる際に前記第2収容部に収容されるようになっており、
    前記第2収容部は、前記シート側固定部を基準に前記ハーネス収容部とは反対側の位置に設けられている請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のワイヤハーネス配索装置。
  6. 前記ハーネス収容部は、径方向外側に位置して円弧状に設けられた第1内周面と、前記シート側固定部側において前記第1内周面と対向するように湾曲して設けられた第2内周面とを有し、
    前記ハーネス収容部は、前記第2内周面の中央部分と前記第1内周面との間の距離が最も大きくなるように形成されている請求項5に記載のワイヤハーネス配索装置。
  7. 前記第2内周面は、前記シート側固定部において前記ワイヤハーネスが固定された位置から離れるほど曲率半径が大きくなるように形成されている請求項6に記載のワイヤハーネス配索装置。
  8. 前記ワイヤハーネスは、一方向にのみ屈曲する外装体と、前記外装体に挿通され、前記外装体と共に前記ケース内を移動する電線とを含んで構成されている請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のワイヤハーネス配索装置。
  9. 前記シート側固定部は、前記外装体を固定する外装体固定部と、前記外装体から引き出された前記電線を固定する電線固定部とを有し、
    前記シート側固定部における前記外装体固定部と前記電線固定部との間には、前記ワイヤハーネスが前記ケース内を移動する際に、前記外装体から引き出された前記電線を収容する電線余長吸収部が設けられている請求項8に記載のワイヤハーネス配索装置。
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