JP6939471B2 - 電動駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動駆動装置に関する。
電気自動車又はハイブリッド車等においては、モータの動力によりホイールが駆動する。モータのみによって大きな動力をホイールに伝える場合、モータ及び周辺機器が大型化する。このため、モータに減速機構が組み合わせられることが多い。特許文献1には、減速機構を有するインホイールモータの一例が記載されている。特許文献1のインホイールモータは、動力を循環させることで大きな変速比を実現している。
特開2012−51540号公報
しかしながら、特許文献1のように動力を循環させる場合、効率が低下しやすい。このため、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる電動駆動装置が望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる電動駆動装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様の電動駆動装置は、第1モータと、前記第1モータに接続される第1遊星歯車機構と、前記第1遊星歯車機構に接続される第2遊星歯車機構と、少なくとも前記第1遊星歯車機構に接続される出力軸と、を備え、前記第1モータの動力の一部は、前記第1遊星歯車機構及び前記第2遊星歯車機構のうち前記第1遊星歯車機構のみを介して前記出力軸に伝わり、前記第1モータの動力の他の一部は、前記第1遊星歯車機構及び前記第2遊星歯車機構の両方を介して前記出力軸に伝わる。
これにより、出力軸には、第1遊星歯車機構のみを介した動力と、第1遊星歯車機構及び第2遊星歯車機構の両方を介した動力とを合わせた動力が伝わる。このため、変速比が大きくなりやすい。さらに、第1モータの動力が2つの経路に分かれて出力軸に伝わるので、第1モータの動力が循環する場合に比較して第1遊星歯車機構の第2遊星歯車機構のそれぞれに伝わる動力が小さくなる。このため、損失が小さくなり、効率が向上する。したがって、電動駆動装置は、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる。
上記の電動駆動装置の態様として、前記第2遊星歯車機構に接続される第2モータと、前記第2遊星歯車機構に接続され、前記第2遊星歯車機構の一部の回転を規制する制動状態と前記第2遊星歯車機構を自由に回転させる非制動状態とを切り替えるクラッチと、を備えることが望ましい。
これにより、電動駆動装置は、出力軸に求められるトルク及び回転速度に応じて、駆動モードを切り替えることができる。複数の駆動モードにおいて、変速比は異なる。電動駆動装置は、出力軸に求められるトルク及び回転速度に応じて、効率が高くなる駆動モードを選択することができる。
上記の電動駆動装置の態様として、前記第1遊星歯車機構は、前記第1モータに接続される第1サンギアと、前記第1サンギアに噛み合う第1ピニオンギアと、前記第1ピニオンギアに噛み合う第1リングギアと、前記第1ピニオンギアに接続され且つ前記出力軸に接続される第1キャリアと、を備え、前記第2遊星歯車機構は、前記第1リングギアに接続される第2サンギアと、前記第2サンギアに噛み合う第2ピニオンギアと、前記第2ピニオンギアを支持する第2キャリアと、前記第2ピニオンギアに噛み合い且つ前記出力軸又は前記第1キャリアに接続される第2リングギアと、を備えることが望ましい。
これにより、第1モータの動力の一部が第1キャリアを介して出力軸に出力される。一方、第1モータの動力の他の一部が、第1リングギア、第2サンギア、第2ピニオンギア及び第2リングギアを介して出力軸に出力される。このため、変速比が大きくなりやすい。さらに、第1モータの動力が2つの経路に分かれて出力軸に伝わるので、第1モータの動力が循環する場合に比較して第1遊星歯車機構の第2遊星歯車機構のそれぞれに伝わる動力が小さくなる。このため、損失が小さくなり、効率が向上する。したがって、電動駆動装置は、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる。
上記の電動駆動装置の態様として、前記第2サンギアに接続される第2モータと、前記第2キャリアに接続され、前記第2キャリアの回転を規制する制動状態と前記第2キャリアの回転を許容する非制動状態とを切り替えるクラッチと、を備えることが望ましい。
これにより、電動駆動装置は、出力軸に求められるトルク及び回転速度に応じて、駆動モードを切り替えることができる。複数の駆動モードにおいて、変速比は異なる。電動駆動装置は、出力軸に求められるトルク及び回転速度に応じて、効率が高くなる駆動モードを選択することができる。
上記の電動駆動装置の態様として、前記第1遊星歯車機構は、前記第1モータに接続される第1サンギアと、前記第1サンギアに噛み合う第1ピニオンギアと、前記第1ピニオンギアに噛み合う第1リングギアと、前記第1ピニオンギアに接続され且つ前記出力軸に接続される第1キャリアと、を備え、前記第2遊星歯車機構は、前記第1キャリアに接続される第2サンギアと、前記第2サンギアに噛み合う第2ピニオンギアと、前記第2ピニオンギアを支持する第2キャリアと、前記第2ピニオンギアに噛み合い且つ前記第1リングギアに接続される第2リングギアと、を備えることが望ましい。
これにより、第1モータの動力の一部が第1キャリアを介して出力軸に出力される。一方、第1モータの動力の他の一部が、第1リングギア、第2リングギア、第2ピニオンギア、第2サンギア及び第1キャリアを介して出力軸に出力される。このため、変速比が大きくなりやすい。さらに、第1モータの動力が2つの経路に分かれて出力軸に伝わるので、第1モータの動力が循環する場合に比較して第1遊星歯車機構の第2遊星歯車機構のそれぞれに伝わる動力が小さくなる。このため、損失が小さくなり、効率が向上する。したがって、電動駆動装置は、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる。
上記の電動駆動装置の態様として、前記第2リングギアに接続される第2モータと、前記第2キャリアに接続され、前記第2キャリアの回転を規制する制動状態と前記第2キャリアの回転を許容する非制動状態とを切り替えるクラッチと、を備えることが望ましい。
これにより、電動駆動装置は、出力軸に求められるトルク及び回転速度に応じて、駆動モードを切り替えることができる。複数の駆動モードにおいて、変速比は異なる。電動駆動装置は、出力軸に求められるトルク及び回転速度に応じて、効率が高くなる駆動モードを選択することができる。
本発明によれば、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる電動駆動装置を提供することができる。
図1は、第1実施形態の電動駆動装置の模式図である。 図2は、第1実施形態の第1低速モードを示す模式図である。 図3は、第1実施形態の第2低速モードを示す模式図である。 図4は、第1実施形態の第3低速モードを示す模式図である。 図5は、第1実施形態の高速モードを示す模式図である。 図6は、第1低速モード、第2低速モード、第3低速モード及び高速モードにおける、第1モータ、第2モータ及びクラッチの状態を示す図である。 図7は、第1低速モード、第2低速モード及び第3低速モードにおけるモータ回転数と出力トルクとの関係を示すグラフである。 図8は、モータ回転数と出力トルクとの関係において効率が高くなる領域を示すグラフである。 図9は、比較例における効率に対する第1実施形態の第1低速モードにおける効率の比を示すグラフである。 図10は、第1実施形態の第1変形例における電動駆動装置の模式図である。 図11は、第1実施形態の第2変形例における電動駆動装置の模式図である。 図12は、第1実施形態の第3変形例における電動駆動装置の模式図である。 図13は、第1実施形態の第4変形例における電動駆動装置の模式図である。 図14は、第2実施形態の電動駆動装置の模式図である。 図15は、第2実施形態の第1低速モードを示す模式図である。 図16は、第2実施形態の第2低速モードを示す模式図である。 図17は、第2実施形態の第3低速モードを示す模式図である。 図18は、第2実施形態の高速モードを示す模式図である。 図19は、第2実施形態の第1変形例における電動駆動装置の模式図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の電動駆動装置の模式図である。図2は、第1実施形態の第1低速モードを示す模式図である。図3は、第1実施形態の第2低速モードを示す模式図である。図4は、第1実施形態の第3低速モードを示す模式図である。図5は、第1実施形態の高速モードを示す模式図である。図6は、第1低速モード、第2低速モード、第3低速モード及び高速モードにおける、第1モータ、第2モータ及びクラッチの状態を示す図である。なお、図2から図5においては、電動駆動装置1の半分を省略している。
図1に示すように、第1実施形態の電動駆動装置1は、第1モータ11と、第2モータ12と、第1遊星歯車機構3と、第2遊星歯車機構4と、クラッチ6と、出力軸15と、制御装置19と、を備える。
第1モータ11及び第2モータ12は、例えば、車両のホイール10の内部又は周辺に配置される。第1モータ11及び第2モータ12は、ホイール10に取り付けられたケースに固定されている。すなわち、第1モータ11及び第2モータ12は、インホイールモータである。第1モータ11は、第1遊星歯車機構3に接続されている。第2モータ12は、第2遊星歯車機構4に接続されている。以下の説明において、第1モータ11の軸方向に沿う方向は単に軸方向と記載される。軸方向に対して直交する方向は単に放射方向と記載される。
図1に示すように、第1遊星歯車機構3は、第1サンギア31と、複数の第1ピニオンギア33と、第1リングギア35と、第1キャリア34と、を備える。
第1サンギア31は、第1モータ11のシャフトに接続される。第1サンギア31は、第1サンギアシャフト30を含む。第1サンギアシャフト30は、別部材として第1サンギア31に固定されていてもよいし、第1サンギア31と一体に形成されていてもよい。第1サンギアシャフト30が第1モータ11のシャフトに接続される。第1ピニオンギア33は、第1サンギア31に対して放射方向の外側に配置され、第1サンギア31に噛み合う。第1リングギア35は、第1ピニオンギア33に対して放射方向の外側に配置され、第1ピニオンギア33に噛み合う。第1キャリア34は、第1ピニオンギア33に接続される。第1キャリア34は、複数の第1ピニオンギア33を、それぞれの第1ピニオンギア33が自転できるように支持する。第1キャリア34は、複数の第1ピニオンギア33を、第1サンギア31を中心に公転できるように支持する。第1キャリア34は、出力軸15に接続される。出力軸15は、ホイール10に接続される。
図1に示すように、第2遊星歯車機構4は、第2サンギア41と、複数の第2ピニオンギア43と、第2リングギア45と、第2キャリア44と、を備える。
第2サンギア41は、第1リングギア35に接続されると共に第2モータ12のシャフトに接続される。第2サンギア41は、第2サンギアシャフト40を含む。第2サンギアシャフト40は、別部材として第2サンギア41に固定されていてもよいし、第2サンギア41と一体に形成されていてもよい。第2サンギアシャフト40が第2モータ12のシャフトに接続される。軸方向から見て、第2サンギアシャフト40の中心は第1サンギアシャフト30の中心に重なる。なお、図面においては、第2サンギアシャフト40が第1サンギアシャフト30に対して便宜上ずらされている。第2ピニオンギア43は、第2サンギア41に対して放射方向の外側に配置され、第2サンギア41に噛み合う。第2リングギア45は、第2ピニオンギア43に対して放射方向の外側に配置され、第2ピニオンギア43に噛み合う。第2リングギア45は、出力軸15に接続される。第2キャリア44は、第2ピニオンギア43に接続される。第2キャリア44は、複数の第2ピニオンギア43を、それぞれの第2ピニオンギア43が自転できるように支持する。第2キャリア44は、複数の第2ピニオンギア43を、第2サンギア41を中心に公転できるように支持する。第2キャリア44は、クラッチ6を介して固定部材100に接続される。
固定部材100は、例えば第1モータ11及び第2モータ12を支持するケースである。クラッチ6は、第2キャリア44の公転を規制する制動状態と、第2キャリア44の公転を許容する非制動状態と、を切り替える装置である。例えば、クラッチ6は、ワンウェイクラッチ、ツーウェイクラッチ、摩擦クラッチ、電磁クラッチ等である。
制御装置19は、コンピュータであり、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力インターフェース、及び出力インターフェースを含む。制御装置19は、車両に搭載されたECU(Electronic Control Unit)である。制御装置19は、第1モータ11、第2モータ12及びクラッチ6を制御する。
図6に示すように、電動駆動装置1は、駆動モードとして第1低速モード、第2低速モード、第3低速モード及び高速モードを備える。制御装置19は、車両に設けられた各種のセンサから得た情報に基づいて第1低速モード、第2低速モード、第3低速モード及び高速モードを切り替える。
図6に示すように、第1低速モードにおいては、第1モータ11が駆動し、第2モータ12が駆動せず、且つクラッチ6が制動状態となる。第2低速モードにおいては、第1モータ11が駆動せず、第2モータ12が駆動し、且つクラッチ6が制動状態となる。第3低速モードにおいては、第1モータ11及び第2モータ12の両方が駆動し、且つクラッチ6が制動状態となる。高速モードにおいては、第1モータ11及び第2モータ12の両方が駆動し、且つクラッチ6が非制動状態となる。
図2に示すように、第1低速モードにおいては、第1モータ11からトルクTaが出力される。第2モータ12からはトルクが出力されない。第2モータ12のシャフトは空転する。トルクTaは、第1サンギア31に入力される。第1遊星歯車機構3においてトルクTaはトルクT1及びトルクT2に分配される。トルクT1は、第1キャリア34から出力軸15に伝達される。トルクT2は、第1リングギア35を介して第2サンギア41に伝達される。トルクT2は、第2ピニオンギア43及び第2リングギア45を介してトルクT3となる。トルクT3は、出力軸15に伝達される。トルクT3は、トルクT1と合流する。出力軸15に伝達されるトルクT4は、トルクT1及びトルクT3の和である。
第1遊星歯車機構3の減速比(第1減速比)をi1とする。第1サンギア31の歯数をZs1とする。第1リングギア35の歯数をZr1とする。この時、第1減速比(i1)は下記式(1)で表される。
i1=Zr1/Zs1 ・・・(1)
第2遊星歯車機構4の減速比(第2減速比)をi2とする。第2サンギア41の歯数をZs2とする。第2リングギア45の歯数をZr2とする。この時、第2減速比(i2)は下記式(2)で表される。
i2=Zr2/Zs2 ・・・(2)
第1低速モードにおける電動駆動装置1の減速比(全体減速比)をI1とする。第1低速モードにおける全体減速比は、出力軸15の回転数に対する第1モータ11の回転数の比を意味する。この時、全体減速比(I1)は下記式(3)で表される。例えば、第1減速比(i1)が2.5であり第2減速比(i2)が1.8である場合、全体減速比(I1)は8である。
I1=i1(1+i2)+1 ・・・(3)
出力軸15に出力されるトルクT4は、下記式(4)で表される。例えば第1減速比(i1)が2.5であり第2減速比(i2)が1.8である場合、トルクT4はトルクTaの8倍となる。
T4={i1(1+i2)+1}Ta ・・・(4)
図3に示すように、第2低速モードにおいては、第2モータ12からトルクTbが出力される。第1モータ11からはトルクが出力されない。第1モータ11のシャフトは空転する。トルクTbは、第2サンギア41に入力される。トルクTbは、第2ピニオンギア43及び第2リングギア45を介してトルクT5となる。トルクT5は、出力軸15に伝達される。トルクT5は、下記式(5)で表される。
T5=i2×Tb ・・・(5)
図4に示すように、第3低速モードにおいては、第1モータ11からトルクTaが出力され、且つ第2モータ12からトルクTbが出力される。トルクTaは、第1サンギア31に入力される。第1遊星歯車機構3においてトルクTaはトルクT1及びトルクT2に分配される。トルクT1は、第1キャリア34から出力軸15に伝達される。トルクT2は、第1リングギア35を介して第2サンギア41に伝達される。トルクT2は、トルクTbと合流してトルクT6となる。トルクT6は、第2ピニオンギア43及び第2リングギア45を介してトルクT7となる。トルクT7は、出力軸15に伝達される。トルクT7は、トルクT1と合流する。出力軸15に伝達されるトルクT8は、トルクT1及びトルクT7の和である。トルクT8は、下記式(6)で表される。
T8={i1(1+i2)+1}Ta+i2×Tb ・・・(6)
図5に示すように、高速モードにおいては、第1モータ11からトルクTaが出力され、且つ第2モータ12からトルクTbが出力される。高速モードにおいては、クラッチ6が非制動状態であるため、トルクTbは、第2リングギア45に伝達されずに第1リングギア35に伝達される。トルクTa及びトルクTbが第1ピニオンギア33で合流してトルクT9となる。トルクT9は出力軸15に伝達される。トルクT9は、下記式(7)で表される。高速モードにおいては、第1モータ11の回転数に対する第2モータ12の回転数の比は一定である。トルクT9の大きさは、第1モータ11の回転数に対する第2モータ12の回転数の比に依存する。
T9=Ta+Tb ・・・(7)
図7は、第1低速モード、第2低速モード及び第3低速モードにおけるモータ回転数と出力トルクとの関係を示すグラフである。図8は、モータ回転数と出力トルクとの関係において効率が高くなる領域を示すグラフである。出力トルクは、出力軸15に出力されるトルクを意味する。図8は、一般的なモータにおけるモータ回転数と出力トルクとの関係を示す。
図7に示すように、第1低速モード、第2低速モード及び第3低速モードにおけるモータ回転数と出力トルクとの関係は互いに異なる。図8の破線で示す領域Rは、モータの効率が高くなりやすい領域である。第1実施形態の電動駆動装置1においては駆動モードを第1低速モード、第2低速モード及び第3低速モードに切り替えられるので、図8の領域Rに相当する領域が比較的多くなる。このため、電動駆動装置1によれば効率が向上しやすい。
図9は、比較例における効率に対する第1実施形態の第1低速モードにおける効率の比を示すグラフである。比較例は、上述した特許文献1の第1実施形態における第1変速状態である。比較例では、第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構との間でトルクの一部が循環する。
比較例における第1遊星歯車機構の減速比(第1減速比)をi1Xとする。比較例における第1サンギア31の歯数をZs1Xとする。比較例における第1リングギアの歯数をZr1Xとする。この時、第1減速比(i1X)は下記式(8)で表される。
i1X=Zr1X/Zs1X ・・・(8)
比較例における第2遊星歯車機構の減速比(第2減速比)をi2Xとする。比較例における第2サンギアの歯数をZs2Xとする。比較例における第2リングギアの歯数をZr2Xとする。この時、第2減速比(i2X)は下記式(9)で表される。
i2X=Zr2X/Zs2X ・・・(9)
比較例における減速比(全体減速比)をI1Xとする。全体減速比(I1X)は、比較例におけるホイールの回転数に対する第1モータの回転数の比を意味する。この時、全体減速比(I1X)は下記式(10)で表される。全体減速比(I1X)が8である場合、例えば第1減速比(i1X)が2であり、第2減速比(i2X)が2.4である。
I1X=i1X×i2X/(i1X+1−i2X) ・・・(10)
比較例において第1モータが出力するトルクをTaXとし、ホイールに出力されるトルクをToXとする。この時、ToXは下記式(11)で表される。
ToX={i1X×i2X/(i1X+1−i2X)}TaX ・・・(11)
図9は、全体減速比(I1X)が8である場合の比較例における計算上の効率に対する、全体減速比(I1)が8である場合の第1低速モードにおける計算上の効率の比を示している。図9では、比較例における効率を100としている。第1低速モードの全体減速比(I1)が8である場合、第1減速比(i1)が2.5であり、第2減速比(i2)が1.8であるとする。比較例の全体減速比(I1X)が8である場合、第1減速比(i1X)が2であり、第2減速比(i2X)が2.4であるとする。
計算上の効率は、歯車の伝達効率を考慮しない場合に出力されるトルク(理想のトルク)に対する、歯車の伝達効率を考慮した場合に出力されるトルクの比を意味する。歯車の伝達効率は、全ての歯車において0.99と仮定する。トルクTa及びトルクTaXが1であると仮定すると、理想のトルクは全体減速比(I1、I1X)に等しくなる。この場合、計算上の効率は、歯車の伝達効率を考慮した場合に出力されるトルクを8で除した値である。上記の条件で計算すると、第1低速モードにおける効率は約0.971であり、比較例における効率は約0.834である。図9に示すように、第1低速モードにおける効率は、比較例における効率の約1.16倍となる。
比較例においては、トルクが循環するので、第1遊星歯車機構を流れる動力が大きくなりやすい。このため、損失が大きくなり、効率が低下しやすい。これに対して、第1実施形態においては、第1遊星歯車機構3及び第2遊星歯車機構4のそれぞれを流れる動力が小さくなる。このため、損失が小さくなり、効率が向上する。
以上で説明したように、電動駆動装置1は、第1モータ11と、第1遊星歯車機構3と、第2遊星歯車機構4と、出力軸15と、を備える。第1遊星歯車機構3は、第1モータ11に接続される。第2遊星歯車機構4は、第1遊星歯車機構3に接続される。出力軸15は、少なくとも第1遊星歯車機構3に接続される。第1モータ11の動力の一部は、第1遊星歯車機構3及び第2遊星歯車機構4のうち第1遊星歯車機構3のみを介して出力軸15に伝わる。第1モータ11の動力の他の一部は、第1遊星歯車機構3及び第2遊星歯車機構4の両方を介して出力軸15に伝わる。
これにより、出力軸15には、第1遊星歯車機構3のみを介した動力と、第1遊星歯車機構3及び第2遊星歯車機構4の両方を介した動力とを合わせた動力が伝わる。このため、変速比が大きくなりやすい。さらに、第1モータ11の動力が2つの経路に分かれて出力軸15に伝わるので、第1モータ11の動力が循環する場合に比較して第1遊星歯車機構3の第2遊星歯車機構4のそれぞれに伝わる動力が小さくなる。このため、損失が小さくなり、効率が向上する。したがって、電動駆動装置1は、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる。
また、電動駆動装置1は、第2モータ12と、クラッチ6と、を備える。第2モータ12は、第2遊星歯車機構4に接続される。クラッチ6は、第2遊星歯車機構4に接続され、第2遊星歯車機構4の一部の回転を規制する制動状態と第2遊星歯車機構4を自由に回転させる非制動状態とを切り替える。
これにより、電動駆動装置1は、出力軸15に求められるトルク及び回転速度に応じて、駆動モードを切り替えることができる。複数の駆動モードにおいて、変速比は異なる。電動駆動装置1は、出力軸15に求められるトルク及び回転速度に応じて、効率が高くなる駆動モードを選択することができる。
また、電動駆動装置1において、第1遊星歯車機構3は、第1モータ11に接続される第1サンギア31と、第1サンギア31に噛み合う第1ピニオンギア33と、第1ピニオンギア33に噛み合う第1リングギア35と、第1ピニオンギア33に接続され且つ出力軸15に接続される第1キャリア34と、を備える。第2遊星歯車機構4は、第1リングギア35に接続される第2サンギア41と、第2サンギア41に噛み合う第2ピニオンギア43と、第2ピニオンギア43を支持する第2キャリア44と、第2ピニオンギア43に噛み合い且つ出力軸15又は第1キャリア34に接続される第2リングギア45と、を備える。
これにより、第1モータ11の動力の一部が第1キャリア34を介して出力軸15に出力される。一方、第1モータ11の動力の他の一部が、第1リングギア35、第2サンギア41、第2ピニオンギア43及び第2リングギア45を介して出力軸15に出力される。このため、変速比が大きくなりやすい。さらに、第1モータ11の動力が2つの経路に分かれて出力軸15に伝わるので、第1モータ11の動力が循環する場合に比較して効率が向上する。したがって、電動駆動装置1は、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる。
また、電動駆動装置1において、第2モータ12は、第2サンギア41に接続される。クラッチ6は、第2キャリア44に接続され、第2キャリア44の回転を規制する制動状態と第2キャリア44の回転を許容する非制動状態とを切り替える。
これにより、電動駆動装置1は、出力軸15に求められるトルク及び回転速度に応じて、駆動モードを切り替えることができる。複数の駆動モードにおいて、変速比は異なる。電動駆動装置1は、出力軸15に求められるトルク及び回転速度に応じて、効率が高くなる駆動モードを選択することができる。
(第1実施形態の第1変形例)
図10は、第1実施形態の第1変形例における電動駆動装置の模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図10に示すように、第1実施形態の第1変形例の電動駆動装置1Aは、図1に示した第2モータ12及びクラッチ6を備えない。第2キャリア44は、固定部材100に固定されている。すなわち、第2キャリア44は常に制動状態である。電動駆動装置1Aは、駆動モードを切り替えられないが、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる。電動駆動装置1Aは、構造が単純であるため製造コストを低減できる。
(第1実施形態の第2変形例)
図11は、第1実施形態の第2変形例における電動駆動装置の模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11に示すように、第1実施形態の第2変形例の電動駆動装置1Bは、第3遊星歯車機構5Bと、出力軸16と、を備える。図11に示すように、第3遊星歯車機構5Bは、第3サンギア51と、複数の第3ピニオンギア53と、第3リングギア55と、第3キャリア54と、を備える。
第3サンギア51は、出力軸15に接続される。第3ピニオンギア53は、第3サンギア51に対して放射方向の外側に配置され、第3サンギア51に噛み合う。第3リングギア55は、第3ピニオンギア53に対して放射方向の外側に配置され、第3ピニオンギア53に噛み合う。第3キャリア54は、第3ピニオンギア53に接続される。第3キャリア54は、複数の第3ピニオンギア53を、それぞれの第3ピニオンギア53が自転できるように支持する。第3キャリア54は、複数の第3ピニオンギア53を、第3サンギア51を中心に公転できるように支持する。第3キャリア54は、出力軸16に接続される。出力軸16は、ホイール10に接続される。電動駆動装置1Bは、第3遊星歯車機構5Bを有することで、上述した電動駆動装置1に比較して減速比をさらに大きくすることができる。
(第1実施形態の第3変形例)
図12は、第1実施形態の第3変形例における電動駆動装置の模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図12に示すように、第1実施形態の第3変形例の電動駆動装置1Cは、減速機構5Cと、出力軸17と、を備える。図12に示すように、減速機構5Cは、小ギア57と、大ギア58と、を備える。
小ギア57は、出力軸15に接続される。大ギア58は、小ギア57に噛み合う。大ギア58の歯数は、小ギア57の歯数よりも多い。大ギア58は、出力軸17に接続される。出力軸17は、ホイール10に接続される。電動駆動装置1Cは、減速機構5Cを有することで、上述した電動駆動装置1に比較して減速比をさらに大きくすることができる。
(第1実施形態の第4変形例)
図13は、第1実施形態の第4変形例における電動駆動装置の模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図13に示すように、第1実施形態の第4変形例の電動駆動装置1Dは、第1モータ11Dと、第2モータ12Dと、第3モータ13Dと、ドライブシャフト110と、一対の第1遊星歯車機構3と、一対の第2遊星歯車機構4と、を備える。
第1モータ11D、第2モータ12D及び第3モータ13Dは、例えば車体に固定されている。第1モータ11Dは、ドライブシャフト110に接続されている。ドライブシャフト110が、一対の第1遊星歯車機構3の第1サンギア31に接続されている。すなわち、電動駆動装置1Dは、オンボード方式を採用している。第2モータ12Dは、一方の第2サンギア41に接続されている。第3モータ13Dは、他方の第2サンギア41に接続されている。電動駆動装置1Dにおける固定部材100Dは車体である。
(第2実施形態)
図14は、第2実施形態の電動駆動装置の模式図である。図15は、第2実施形態の第1低速モードを示す模式図である。図16は、第2実施形態の第2低速モードを示す模式図である。図17は、第2実施形態の第3低速モードを示す模式図である。図18は、第2実施形態の高速モードを示す模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図14に示すように、第2実施形態の電動駆動装置1Eは、第1遊星歯車機構3Eと、第2遊星歯車機構4Eと、を備える。第2遊星歯車機構4Eの第2サンギア41は、第1キャリア34に接続される。第2リングギア45は、第1リングギア35に接続されると共に第2モータ12のシャフトに接続される。
電動駆動装置1Eは、上述した電動駆動装置1と同様に、第1低速モード、第2低速モード、第3低速モード及び高速モードを備える。各モードにおける第1モータ11、第2モータ12及びクラッチ6の状態は図6に示す通りである。
図15に示すように、第1低速モードにおいては、第1モータ11からトルクTaが出力される。第2モータ12からはトルクが出力されない。第2モータ12のシャフトは空転する。トルクTaは、第1サンギア31に入力される。第1遊星歯車機構3EにおいてトルクTaはトルクT11及びトルクT12に分配される。トルクT11は、第1キャリア34に伝達される。トルクT12は、第1リングギア35を介して第2リングギア45に伝達される。トルクT12は、第2ピニオンギア43及び第2サンギア41を介してトルクT13となる。トルクT13は、第1キャリア34に伝達される。トルクT13は、トルクT11と合流する。出力軸15に伝達されるトルクT14は、トルクT11及びトルクT13の和である。
以下の説明において、第1遊星歯車機構3Eの減速比は上述した式(1)で示される。第2遊星歯車機構4Eの減速比は上述した式(2)で示される。
第1低速モードにおける電動駆動装置1Eの減速比(全体減速比)をI1Eとする。この時、全体減速比(I1E)は下記式(12)で表される。
I1E={i1(1+i2)+i2}/i2 ・・・(12)
出力軸15に出力されるトルクT14は、下記式(13)で表される。
T14=[{i1(1+i2)+i2}/i2]Ta ・・・(13)
図16に示すように、第2低速モードにおいては、第2モータ12からトルクTbが出力される。第1モータ11からはトルクが出力されない。第1モータ11のシャフトは空転する。トルクTbは、第2リングギア45に入力される。トルクTbは、第2ピニオンギア43及び第2サンギア41を介してトルクT15となる。トルクT15は、第1キャリア34を介して出力軸15に伝達される。トルクT15は、下記式(14)で表される。トルクT5は、トルクTbよりも小さくなる。
T5=Tb/i2 ・・・(14)
図17に示すように、第3低速モードにおいては、第1モータ11からトルクTaが出力され、且つ第2モータ12からトルクTbが出力される。トルクTaは、第1サンギア31に入力される。第1遊星歯車機構3EにおいてトルクTaはトルクT11及びトルクT12に分配される。トルクT11は、第1キャリア34に伝達される。トルクT12は、第1リングギア35を介して第2リングギア45に伝達される。トルクT12は、トルクTbと合流してトルクT16となる。トルクT16は、第2ピニオンギア43及び第2サンギア41を介してトルクT17となる。トルクT17は、第1キャリア34に伝達される。トルクT17は、トルクT11と合流する。出力軸15に伝達されるトルクT18は、トルクT11及びトルクT17の和である。トルクT18は、下記式(15)で表される。
T18=[{i1(1+i2)+i2}/i2]Ta+Tb/i2 ・・・(15)
図18に示すように、高速モードにおいては、第1モータ11からトルクTaが出力され、且つ第2モータ12からトルクTbが出力される。高速モードにおいては、クラッチ6が非制動状態であるため、トルクTbは、第2サンギア41に伝達されずに第1リングギア35に伝達される。トルクTa及びトルクTbが第1ピニオンギア33で合流してトルクT19となる。トルクT19は出力軸15に伝達される。トルクT19は、下記式(16)で表される。高速モードにおいては、第1モータ11の回転数に対する第2モータ12の回転数の比は一定である。トルクT19の大きさは、第1モータ11の回転数に対する第2モータ12の回転数の比に依存する。
T19=Ta+Tb ・・・(16)
以上で説明したように、第1遊星歯車機構3Eは、第1モータ11に接続される第1サンギア31と、第1サンギア31に噛み合う第1ピニオンギア33と、第1ピニオンギア33に噛み合う第1リングギア35と、第1ピニオンギア33に接続され且つ出力軸15に接続される第1キャリア34と、を備える。第2遊星歯車機構4Eは、第1キャリア34に接続される第2サンギア41と、第2サンギア41に噛み合う第2ピニオンギア43と、第2ピニオンギア43を支持する第2キャリア44と、第2ピニオンギア43に噛み合い且つ第1リングギア35に接続される第2リングギア45と、を備える。
これにより、第1モータ11の動力の一部が第1キャリア34を介して出力軸15に出力される。一方、第1モータ11の動力の他の一部が、第1リングギア35、第2リングギア45、第2ピニオンギア43、第2サンギア41及び第1キャリア34を介して出力軸15に出力される。このため、変速比が大きくなりやすい。さらに、第1モータ11の動力が2つの経路に分かれて出力軸15に伝わるので、第1モータ11の動力が循環する場合に比較して効率が向上する。したがって、電動駆動装置1Eは、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる。
また、電動駆動装置1Eは、第2モータ12と、クラッチ6と、を備える。第2モータ12は、第2リングギア45に接続される。クラッチ6は、第2キャリア44に接続され、第2キャリア44の回転を規制する制動状態と第2キャリア44の回転を許容する非制動状態とを切り替える。
これにより、電動駆動装置1Eは、出力軸15に求められるトルク及び回転速度に応じて、駆動モードを切り替えることができる。複数の駆動モードにおいて、変速比は異なる。電動駆動装置1Eは、出力軸15に求められるトルク及び回転速度に応じて、効率が高くなる駆動モードを選択することができる。
(第2実施形態の第1変形例)
図19は、第2実施形態の第1変形例における電動駆動装置の模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図19に示すように、第2実施形態の第1変形例の電動駆動装置1Fは、図14に示した第2モータ12及びクラッチ6を備えない。第2キャリア44は、固定部材100に固定されている。すなわち、第2キャリア44は常に制動状態である。電動駆動装置1Fは、駆動モードを切り替えられないが、大きな変速比を得ることができ且つ効率を向上させることができる。電動駆動装置1Fは、構造が単純であるため製造コストを低減できる。
なお、動力を分配するための構造は、第1実施形態及び第2実施形態で示した構造でなくてもよい。第1実施形態及び第2実施形態で示す構造は、動力を分配するための構造の一例である。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F 電動駆動装置
10 ホイール
100 固定部材
11、11D 第1モータ
110 ドライブシャフト
12、12D 第2モータ
15、16 出力軸
19 制御装置
3、3E 第1遊星歯車機構
30 第1サンギアシャフト
31 第1サンギア
33 第1ピニオンギア
34 第1キャリア
35 第1リングギア
4、4E 第2遊星歯車機構
40 第2サンギアシャフト
41 第2サンギア
43 第2ピニオンギア
44 第2キャリア
45 第2リングギア
5B 第3遊星歯車機構
5C 減速機構
51 第3サンギア
53 第3ピニオンギア
54 第3キャリア
55 第3リングギア
57 小ギア
58 大ギア
6 クラッチ

Claims (5)

  1. 第1モータと、
    前記第1モータに接続される第1遊星歯車機構と、
    前記第1遊星歯車機構に接続される第2遊星歯車機構と、
    少なくとも前記第1遊星歯車機構に接続される出力軸と、
    前記第2遊星歯車機構に接続される第2モータと、
    前記第2遊星歯車機構に接続され、前記第2遊星歯車機構の一部の回転を規制する制動状態と前記第2遊星歯車機構を自由に回転させる非制動状態とを切り替えるクラッチと、
    を備え、
    前記第1モータの動力の一部は、前記第1遊星歯車機構及び前記第2遊星歯車機構のうち前記第1遊星歯車機構のみを介して前記出力軸に伝わり、
    前記第1モータの動力の他の一部は、前記第1遊星歯車機構及び前記第2遊星歯車機構の両方を介して前記出力軸に伝わる
    電動駆動装置。
  2. 第1モータと、
    前記第1モータに接続される第1遊星歯車機構と、
    前記第1遊星歯車機構に接続される第2遊星歯車機構と、
    少なくとも前記第1遊星歯車機構に接続される出力軸と、
    を備え、
    前記第1遊星歯車機構は、
    前記第1モータに接続される第1サンギアと、
    前記第1サンギアに噛み合う第1ピニオンギアと、
    前記第1ピニオンギアに噛み合う第1リングギアと、
    前記第1ピニオンギアに接続され且つ前記出力軸に接続される第1キャリアと、
    を備え、
    前記第2遊星歯車機構は、
    前記第1リングギアに接続される第2サンギアと、
    前記第2サンギアに噛み合う第2ピニオンギアと、
    前記第2ピニオンギアを支持する第2キャリアと、
    前記第2ピニオンギアに噛み合い且つ前記出力軸又は前記第1キャリアに接続される第2リングギアと、
    を備え
    前記第1モータの動力の一部は、前記第1遊星歯車機構及び前記第2遊星歯車機構のうち前記第1遊星歯車機構のみを介して前記出力軸に伝わり、
    前記第1モータの動力の他の一部は、前記第1遊星歯車機構及び前記第2遊星歯車機構の両方を介して前記出力軸に伝わる
    電動駆動装置。
  3. 前記第2サンギアに接続される第2モータと、
    前記第2キャリアに接続され、前記第2キャリアの回転を規制する制動状態と前記第2キャリアの回転を許容する非制動状態とを切り替えるクラッチと、
    を備える請求項に記載の電動駆動装置。
  4. 第1モータと、
    前記第1モータに接続される第1遊星歯車機構と、
    前記第1遊星歯車機構に接続される第2遊星歯車機構と、
    少なくとも前記第1遊星歯車機構に接続される出力軸と、
    を備え、
    前記第1遊星歯車機構は、
    前記第1モータに接続される第1サンギアと、
    前記第1サンギアに噛み合う第1ピニオンギアと、
    前記第1ピニオンギアに噛み合う第1リングギアと、
    前記第1ピニオンギアに接続され且つ前記出力軸に接続される第1キャリアと、
    を備え、
    前記第2遊星歯車機構は、
    前記第1キャリアに接続される第2サンギアと、
    前記第2サンギアに噛み合う第2ピニオンギアと、
    前記第2ピニオンギアを支持する第2キャリアと、
    前記第2ピニオンギアに噛み合い且つ前記第1リングギアに接続される第2リングギアと、
    を備え
    前記第1モータの動力の一部は、前記第1遊星歯車機構及び前記第2遊星歯車機構のうち前記第1遊星歯車機構のみを介して前記出力軸に伝わり、
    前記第1モータの動力の他の一部は、前記第1遊星歯車機構及び前記第2遊星歯車機構の両方を介して前記出力軸に伝わる
    電動駆動装置。
  5. 前記第2リングギアに接続される第2モータと、
    前記第2キャリアに接続され、前記第2キャリアの回転を規制する制動状態と前記第2キャリアの回転を許容する非制動状態とを切り替えるクラッチと、
    を備える請求項に記載の電動駆動装置。
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