JP2020139577A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Daiki Suyama
大樹 須山
広哲 長内
Hiroaki Osanai
広哲 長内
光広 市岡
Mitsuhiro ICHIOKA
光広 市岡
航平 小野
Kohei Ono
航平 小野
健太 片岡
Kenta Kataoka
健太 片岡
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Abstract

【課題】回転電機が比較的大径となる場合であっても、軸方向に直交する方向における装置全体の大型化を抑制することが可能な車両用駆動装置を実現する。【解決手段】第1出力部材3と第2出力部材4とは、同軸に配置される。第1遊星歯車機構30の外径は、第1回転電機10の外径より小さく、第2遊星歯車機構40の外径は、第2回転電機20の外径より小さい。第1回転電機10と第2回転電機20とは、それぞれの軸方向Lの配置領域が重複しないように配置される。第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とが、軸方向Lにおける第1回転電機10と第2回転電機20との間において、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、第1車輪の駆動力源となる第1回転電機と、第2車輪の駆動力源となる第2回転電機と、を備えた車両用駆動装置に関する。
上記のような車両用駆動装置の一例が、独国特許出願公開第102017005462号明細書(特許文献1)や国際公開第2017/211793号(特許文献2)に開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は参照する文献のものである。
特許文献1の図1に示されているように、特許文献1の車両用駆動装置は、第1車輪(14)の駆動力源となる第1回転電機(22)と、第1回転電機(22)の回転を減速する第1遊星歯車機構(30,32)と、第2車輪(16)の駆動力源となる第2回転電機(24)と、第2回転電機(24)の回転を減速する第2遊星歯車機構(34,36)と、を備えている。そして、第1回転電機(22)は、第2遊星歯車機構(34,36)と軸方向の配置領域が重複するように配置され、第2回転電機(24)は、第1遊星歯車機構(30,32)と軸方向の配置領域が重複するように配置されている。また、第1回転電機(22)と第2回転電機(24)とは、互いの軸方向の配置領域が重複するように配置されている。
また、特許文献2の図1及び図2に示されているように、特許文献2の車両用駆動装置は、第1車輪(Wrf)の駆動力源となる第1回転電機(M)と、第2車輪(Wlf)の駆動力源となる第2回転電機(M’)と、を備えている。そして、第1回転電機(M)と第2回転電機(M’)とは、互いの軸方向の配置領域が重複するように配置されている。
独国特許出願公開第102017005462号明細書 国際公開第2017/211793号
ところで、回転電機が出力可能なトルクを大きく確保するために、比較的大径の回転電機を用いる場合があるが、このような場合であっても、車両用駆動装置の車載性を考慮して、装置全体は極力小型化されていることが望ましい。この点に関して、特許文献1の車両用駆動装置では、回転電機が、当該回転電機とは別軸に配置された遊星歯車機構と軸方向の配置領域が重複するように配置されるため、これらの回転電機及び遊星歯車機構が軸方向の異なる領域に配置される場合に比べて、軸方向における装置全体の小型化を図ることはできる。しかしながら、軸方向の同じ領域に、比較的大径となり得る回転電機と、遊星歯車機構とを、互いに干渉しないように配置する必要があるため、軸方向に直交する方向において装置全体が大型化しやすくなる。また、特許文献1及び特許文献2の車両用駆動装置では、比較的大径となり得る2つの回転電機が、互いの軸方向の配置領域が重複するように配置されるため、特許文献1の車両用駆動装置だけでなく特許文献2の車両用駆動装置についても、軸方向に直交する方向において装置全体が大型化しやすくなる。
そこで、回転電機が比較的大径となる場合であっても、軸方向に直交する方向における装置全体の大型化を抑制することが可能な車両用駆動装置の実現が望まれる。
本開示に係る第1の車両用駆動装置は、第1回転電機と、前記第1回転電機と同軸に配置され、前記第1回転電機の回転を減速する第1遊星歯車機構と、前記第1回転電機とは別軸に配置され、第1車輪に駆動連結される第1出力部材と、前記第1遊星歯車機構による減速後の前記第1回転電機の回転を前記第1出力部材に伝達する第1ギヤ対と、前記第1回転電機とは別軸に配置される第2回転電機と、前記第2回転電機と同軸に配置され、前記第2回転電機の回転を減速する第2遊星歯車機構と、前記第2回転電機とは別軸に配置され、第2車輪に駆動連結される第2出力部材と、前記第2遊星歯車機構による減速後の前記第2回転電機の回転を前記第2出力部材に伝達する第2ギヤ対と、を備え、前記第1出力部材と前記第2出力部材とは、同軸に配置され、前記第1遊星歯車機構の外径は、前記第1回転電機の外径より小さく、前記第2遊星歯車機構の外径は、前記第2回転電機の外径より小さく、前記第1回転電機と前記第2回転電機とは、それぞれの軸方向の配置領域が重複しないように配置され、前記第1遊星歯車機構と前記第2遊星歯車機構とが、前記軸方向における前記第1回転電機と前記第2回転電機との間において、互いの前記軸方向の配置領域が重複するように配置されている。
この構成によれば、第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが、互いの軸方向の配置領域が重複するように配置されるため、第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが軸方向の異なる領域に配置される場合に比べて、軸方向における装置全体の小型化を図ることができる。
また、上記の構成によれば、外径が比較的小さい第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが、互いの軸方向の配置領域が重複するように配置され、外径が比較的大きい第1回転電機と第2回転電機とが、互いの軸方向の配置領域が重複しないように、第1遊星歯車機構及び第2遊星歯車機構を挟んで軸方向の互いに反対側に配置される。これにより、第1回転電機及び第2回転電機の外径の大きさに関わらず、第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが径方向に干渉しない範囲内で、軸方向に直交する面内において第1回転電機及び第1遊星歯車機構が配置される第1軸と第2回転電機及び第2遊星歯車機構が配置される第2軸とを近づけて配置しやすくなっている。
以上のように、上記の構成によれば、回転電機が比較的大径となる場合であっても、軸方向における装置全体の小型化を図りつつ、軸方向に直交する面内において第1軸と第2軸とを近づけて配置すること、すなわち、軸方向に直交する方向における装置全体の大型化を抑制することが可能となっている。
本開示に係る第2の車両用駆動装置は、第1回転電機と、前記第1回転電機と同軸に配置され、前記第1回転電機の回転を減速する第1遊星歯車機構と、前記第1回転電機とは別軸に配置され、第1車輪に駆動連結される第1出力部材と、前記第1遊星歯車機構による減速後の前記第1回転電機の回転を前記第1出力部材に伝達する第1ギヤ対と、前記第1回転電機とは別軸に配置される第2回転電機と、前記第2回転電機と同軸に配置され、前記第2回転電機の回転を減速する第2遊星歯車機構と、前記第2回転電機とは別軸に配置され、第2車輪に駆動連結される第2出力部材と、前記第2遊星歯車機構による減速後の前記第2回転電機の回転を前記第2出力部材に伝達する第2ギヤ対と、を備え、前記第1出力部材と前記第2出力部材とは、同軸に配置され、前記第1回転電機と前記第2回転電機とは、それぞれの軸方向の配置領域が重複しないように配置され、前記第1遊星歯車機構は、前記第1回転電機に対して前記第2回転電機側に配置され、前記第2遊星歯車機構は、前記第2回転電機に対して前記第1回転電機側に配置され、前記第1回転電機と前記第2回転電機とが、前記軸方向に沿う軸方向視で互いに重複するように配置されている。
この構成によれば、軸方向の配置領域が互いに重複しないように配置される第1回転電機と第2回転電機とが、軸方向視で互いに重複するように配置される。よって、第1回転電機と第2回転電機とが、軸方向視で互いに重複しないように軸方向視で互いに離間して配置される場合に比べて、回転電機が比較的大径となる場合であっても、軸方向に直交する面内において第1軸と第2軸とを近づけて配置すること、すなわち、軸方向に直交する方向における装置全体の大型化を抑制することが可能となっている。
車両用駆動装置の更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
第1の実施形態に係る車両用駆動装置の一部の断面図 第1の実施形態に係る車両用駆動装置の概略構成を示す模式図 第1の実施形態に係る車両用駆動装置の各部品の軸方向視での配置関係を示す図 第2の実施形態に係る車両用駆動装置の概略構成を示す模式図
〔第1の実施形態〕
車両用駆動装置の第1の実施形態について、図面(図1〜図3)を参照して説明する。以下の説明における各部材についての方向は、それらが車両用駆動装置に組み付けられた状態での方向を表す。また、各部材についての寸法、配置方向、配置位置等に関する用語は、誤差(製造上許容され得る程度の誤差)による差異を有する状態を含む概念である。
本明細書では、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力(トルクと同義)を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が1つ又は2つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材(例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等)が含まれる。なお、伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置(例えば、摩擦係合装置、噛み合い式係合装置等)が含まれていてもよい。
但し、遊星歯車ユニットの各回転要素について「駆動連結」という場合には、当該遊星歯車ユニットが備える3つ以上の回転要素に関して互いに他の回転要素を介することなく駆動連結されている状態を指すものとする。ここで、遊星歯車ユニットは、キャリヤと、キャリヤに支持されたピニオンギヤに噛み合うサンギヤと、キャリヤに支持されたピニオンギヤに噛み合うリングギヤと、を備える遊星歯車機構の構成単位である。すなわち、1つの遊星歯車機構(後述する第1遊星歯車機構30や第2遊星歯車機構40)は、1つの遊星歯車ユニットを用いて構成され、又は、互いに連結された複数の遊星歯車ユニットを用いて構成される。遊星歯車ユニットには、シングルピニオン型の遊星歯車ユニットと、ダブルピニオン型の遊星歯車ユニットと、が含まれる。
また、本明細書では、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。また、本明細書では、2つの部材の配置に関して、「特定方向視で重複する」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線に直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの部材の双方に交わる領域が少なくとも一部に存在することを意味する。
車両用駆動装置100は、第1回転電機10の出力トルクを第1車輪1に伝達させると共に、第2回転電機20の出力トルクを第2車輪2に伝達させて、車両(車両用駆動装置100が搭載される車両、以下同様)を走行させる。すなわち、第1回転電機10は、第1車輪1の駆動力源となる回転電機であり、第2回転電機20は、第2車輪2の駆動力源となる回転電機である。ここで、第1車輪1及び第2車輪2は、左右一対の車輪である。
車両用駆動装置100は、以下に述べる各構成を備えることで、軸方向Lにおける装置全体の小型化を図りつつ、軸方向Lに直交する方向における装置全体の大型化を抑制することが可能な駆動装置となっている。そのため、例えば、荷室の下側や客室の下側の空間(車両のフロア下の空間)のように、鉛直方向の大きさが比較的限られた空間に車両用駆動装置100を配置する場合であっても、荷室の容量や客室の容量を確保しやすくなっている。すなわち、この車両用駆動装置100は、車両の後輪を駆動する後輪駆動ユニットとしても好適に用いることができ、この場合、第1車輪1及び第2車輪2は左右一対の後輪となる。但し、これに限らず、この車両用駆動装置100は、車両の前輪を駆動する前輪駆動ユニットとして用いることもできる。この場合においても、軸方向Lに直交する方向における装置全体の大型化が抑制されていることにより、車両への搭載性が高いものとなっている。また、上記のように鉛直方向の大きさを小さくするのではなく、車両前後方向等、他の方向の大きさが小さくなるように、車両に対して車両用駆動装置100を設置してもよい。なお、軸方向Lについては後述する。
図1及び図2に示すように、車両用駆動装置100は、第1回転電機10と、第1回転電機10の回転を減速する第1遊星歯車機構30と、第1車輪1に駆動連結される第1出力部材3と、第1遊星歯車機構30による減速後の第1回転電機10の回転を第1出力部材3に伝達する第1ギヤ対51と、第2回転電機20と、第2回転電機20の回転を減速する第2遊星歯車機構40と、第2車輪2に駆動連結される第2出力部材4と、第2遊星歯車機構40による減速後の第2回転電機20の回転を第2出力部材4に伝達する第2ギヤ対52と、を備えている。図2に示すように、第1回転電機10と第1出力部材3との間の動力伝達経路と、第2回転電機20と第2出力部材4との間の動力伝達経路とは、互いに分離されている。よって、第2回転電機20は、第1回転電機10とは独立に回転可能に設けられる。そして、第1回転電機10の出力トルクは、第1車輪1及び第2車輪2のうちの第1車輪1のみに伝達され、第2回転電機20の出力トルクは、第1車輪1及び第2車輪2のうちの第2車輪2のみに伝達される。本実施形態では、第1回転電機10及び第2回転電機20として、互いに同じ出力特性を有する2つの回転電機を用いている。
車両用駆動装置100は、更に、第1遊星歯車機構30と第1ギヤ対51との間で駆動力を伝達する第1伝動部材5と、第2遊星歯車機構40と第2ギヤ対52との間で駆動力を伝達する第2伝動部材6と、を備えている。第1伝動部材5及び第2伝動部材6のそれぞれは、軸方向Lに延びる円筒状に形成されている。すなわち、第1伝動部材5及び第2伝動部材6は、軸方向Lに沿うように配置される軸部材である。
車両用駆動装置100は、更に、ケース9を備えている。ケース9には、第1回転電機10、第2回転電機20、第1遊星歯車機構30、第2遊星歯車機構40、第1出力部材3、第2出力部材4、第1ギヤ対51、第2ギヤ対52、第1伝動部材5、及び第2伝動部材6が収容されている。ここで、「収容する」とは、収容対象物の少なくとも一部を収容することを意味する。ケース9に収容される各収容対象物は、ケース9に固定され、又は、ケース9に対して回転可能に、軸受等を介してケース9に支持される。図1では、ケース9の図示を簡略化してケース9の一部のみを示しているが、本実施形態では、ケース9は、収容対象物を外側(軸方向Lに沿う軸方向視での外側)から囲む周壁部と、周壁部に囲まれて形成される空間を軸方向Lに区画する壁部と、を備えている。なお、この壁部は、周壁部から延びるように周壁部と一体的に形成されても、周壁部に固定される別部材であってもよい。本実施形態では、ケース9が「非回転部材」に相当する。
第1回転電機10は、ケース9に固定される第1ステータ12と、第1ステータ12に対して回転可能にケース9に支持される第1ロータ11と、を備えている。本実施形態では、第1回転電機10は、インナロータ型の回転電機であり、第1ロータ11は、第1ステータ12に対して径方向内側であって、径方向に沿った径方向視で第1ステータ12と重複する位置に配置されている。なお、ここでの径方向は、後述する第1軸A1を基準とする径方向である。第1ステータ12は、第1ステータコア12aと、第1ステータコア12aに巻装されるコイルと、を備えており、当該コイルにおける第1ステータコア12aから軸方向Lに突出する部分である第1コイルエンド部12bが、第1ステータコア12aに対して軸方向Lの両側に形成されている。第1ロータ11は、第1ロータ軸7と一体的に回転するように連結されている。第1ロータ軸7は、軸方向Lに延びる円筒状に形成されている。第1ロータ軸7は、第1ロータ11を軸方向Lに貫通して配置されており、第1ロータ11は、第1ロータ軸7の外周面に固定されている。
第2回転電機20は、ケース9に固定される第2ステータ22と、第2ステータ22に対して回転可能にケース9に支持される第2ロータ21と、を備えている。本実施形態では、第2回転電機20は、インナロータ型の回転電機であり、第2ロータ21は、第2ステータ22に対して径方向内側であって、径方向に沿った径方向視で第2ステータ22と重複する位置に配置されている。なお、ここでの径方向は、後述する第2軸A2を基準とする径方向である。第2ステータ22は、第2ステータコア22aと、第2ステータコア22aに巻装されるコイルと、を備えており、当該コイルにおける第2ステータコア22aから軸方向Lに突出する部分である第2コイルエンド部22bが、第2ステータコア22aに対して軸方向Lの両側に形成されている。第2ロータ21は、第2ロータ軸8と一体的に回転するように連結されている。第2ロータ軸8は、軸方向Lに延びる円筒状に形成されている。第2ロータ軸8は、第2ロータ21を軸方向Lに貫通して配置されており、第2ロータ21は、第2ロータ軸8の外周面に固定されている。
第1遊星歯車機構30は、第1回転電機10から伝達された回転を減速して、第1ギヤ対51に伝達するように構成される。本実施形態では、第1遊星歯車機構30は、1つの遊星歯車ユニット(ここでは、シングルピニオン型の遊星歯車ユニット)を用いて構成されている。よって、第1回転電機10から第1遊星歯車機構30に伝達された回転は、当該1つの遊星歯車ユニットのギヤ比に応じて定まる減速比で減速されて、第1ギヤ対51に伝達される。1つのシングルピニオン型の遊星歯車ユニットを用いて構成される遊星歯車機構を、シングルピニオン型の遊星歯車機構とすると、本実施形態では、第1遊星歯車機構30は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。
具体的には、第1遊星歯車機構30は、第1回転電機10に駆動連結される第1サンギヤ31と、第1ギヤ対51に駆動連結される第1キャリヤ32と、ケース9に固定される第1リングギヤ33と、を備えている。第1キャリヤ32は、第1ピニオンギヤ34を支持している。これらの第1サンギヤ31、第1キャリヤ32、及び第1リングギヤ33は、1つの遊星歯車ユニットを構成しており、第1サンギヤ31は、当該遊星歯車ユニットが備える他の回転要素(具体的には、第1キャリヤ32及び第1リングギヤ33)を介することなく第1回転電機10に駆動連結され、第1キャリヤ32は、当該遊星歯車ユニットが備える他の回転要素(具体的には、第1サンギヤ31及び第1リングギヤ33)を介することなく、第1ギヤ対51に駆動連結されている。
本実施形態では、第1サンギヤ31は、第1回転電機10(具体的には、第1ロータ11)と一体的に回転するように連結されている。具体的には、第1サンギヤ31は、第1ロータ軸7における第1ロータ11に対して軸方向第2側L2に配置される部分(ここでは、第1ロータ軸7における軸方向第2側L2の端部)の外周面に形成されている。また、本実施形態では、第1キャリヤ32は、第1ギヤ対51が備えるギヤ(具体的には、後述する第1ギヤ51a)と一体的に回転するように連結されている。具体的には、第1ギヤ51aは、第1伝動部材5における第2回転電機20に対して軸方向第2側L2に配置される部分の外周面に形成されており、第1キャリヤ32は、第1伝動部材5と一体的に回転するように連結されている。なお、軸方向第2側L2については後述する。
第2遊星歯車機構40は、第2回転電機20から伝達された回転を減速して、第2ギヤ対52に伝達するように構成される。本実施形態では、第2遊星歯車機構40は、1つの遊星歯車ユニット(ここでは、シングルピニオン型の遊星歯車ユニット)を用いて構成されている。よって、第2回転電機20から第2遊星歯車機構40に伝達された回転は、当該1つの遊星歯車ユニットのギヤ比に応じて定まる減速比で減速されて、第2ギヤ対52に伝達される。本実施形態では、第2遊星歯車機構40は、第1遊星歯車機構30と同様に、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。
具体的には、第2遊星歯車機構40は、第2回転電機20に駆動連結される第2サンギヤ41と、第2ギヤ対52に駆動連結される第2キャリヤ42と、ケース9に固定される第2リングギヤ43と、を備えている。第2キャリヤ42は、第2ピニオンギヤ44を支持している。これらの第2サンギヤ41、第2キャリヤ42、及び第2リングギヤ43は、1つの遊星歯車ユニットを構成しており、第2サンギヤ41は、当該遊星歯車ユニットが備える他の回転要素(具体的には、第2キャリヤ42及び第2リングギヤ43)を介することなく第2回転電機20に駆動連結され、第2キャリヤ42は、当該遊星歯車ユニットが備える他の回転要素(具体的には、第2サンギヤ41及び第2リングギヤ43)を介することなく、第2ギヤ対52に駆動連結されている。
本実施形態では、第2サンギヤ41は、第2回転電機20(具体的には、第2ロータ21)と一体的に回転するように連結されている。具体的には、第2サンギヤ41は、第2ロータ軸8における第2ロータ21に対して軸方向第1側L1に配置される部分(ここでは、第2ロータ軸8における軸方向第1側L1の端部)の外周面に形成されている。また、本実施形態では、第2キャリヤ42は、第2ギヤ対52が備えるギヤ(具体的には、後述する第3ギヤ52a)と一体的に回転するように連結されている。具体的には、第3ギヤ52aは、第2伝動部材6における第1回転電機10に対して軸方向第1側L1に配置される部分の外周面に形成されており、第2キャリヤ42は、第2伝動部材6と一体的に回転するように連結されている。なお、軸方向第1側L1については後述する。
本実施形態では、第1遊星歯車機構30と第1出力部材3との間の動力伝達経路には係合装置は設けられておらず、第1遊星歯車機構30の回転要素(ここでは、第1サンギヤ31及び第1キャリヤ32)は、第1出力部材3と常時連動して回転する。そして、第1車輪1をロックするための第1パーキングギヤ61が、第1キャリヤ32と一体的に回転するように連結されている。また、本実施形態では、第2遊星歯車機構40と第2出力部材4との間の動力伝達経路には係合装置は設けられておらず、第2遊星歯車機構40の回転要素(ここでは、第2サンギヤ41及び第2キャリヤ42)は、第2出力部材4と常時連動して回転する。そして、第2車輪2をロックするための第2パーキングギヤ62が、第2キャリヤ42と一体的に回転するように連結されている。
本実施形態では、第1出力部材3は、第1車輪1と一体的に回転するように連結される。具体的には、車両には、第1車輪1と一体的に回転するように連結される第1駆動部材1a(第1ドライブシャフト)が設けられており、第1出力部材3は、第1駆動部材1aと一体的に回転するように連結される。また、本実施形態では、第2出力部材4は、第2車輪2と一体的に回転するように連結される。具体的には、車両には、第2車輪2と一体的に回転するように連結される第2駆動部材2a(第2ドライブシャフト)が設けられており、第2出力部材4は、第2駆動部材2aと一体的に回転するように連結される。
第1ギヤ対51は、第1遊星歯車機構30から伝達された回転を、第1出力部材3に伝達するように構成される。第1ギヤ対51は、平行軸歯車式のギヤ対である。ここで、平行軸歯車式のギヤ対とは、互いに平行な2つの軸に分かれて配置されて互いに噛み合うギヤ対(外歯ギヤの対)である。第1ギヤ対51は、互いに噛み合う第1ギヤ51a及び第2ギヤ51bを備えている。そして、第1ギヤ51aは、第1伝動部材5と一体的に回転するように連結され、第2ギヤ51bは、第1出力部材3と一体的に回転するように連結されている。上述したように、本実施形態では、第1ギヤ51aは、第1伝動部材5の外周面に形成されている。また、本実施形態では、第2ギヤ51bは、第1出力部材3の外周面に形成されている。具体的には、図1に示すように、第2ギヤ51bは、第1出力部材3における軸方向Lに隣接する部分(ここでは、軸受に支持される部分)よりも大径に形成された拡径部の外周面に形成されている。
第2ギヤ対52は、第2遊星歯車機構40から伝達された回転を、第2出力部材4に伝達するように構成される。第2ギヤ対52は、平行軸歯車式のギヤ対である。第2ギヤ対52は、互いに噛み合う第3ギヤ52a及び第4ギヤ52bを備えている。そして、第3ギヤ52aは、第2伝動部材6と一体的に回転するように連結され、第4ギヤ52bは、第2出力部材4と一体的に回転するように連結されている。上述したように、本実施形態では、第3ギヤ52aは、第2伝動部材6の外周面に形成されている。また、本実施形態では、第4ギヤ52bは、第2出力部材4の外周面に形成されている。具体的には、図1に示すように、第4ギヤ52bは、第2出力部材4における軸方向Lに隣接する部分(ここでは、軸受に支持される部分)よりも大径に形成された拡径部の外周面に形成されている。
本実施形態では、第1ギヤ51aは、第2ギヤ51bより小径に形成されている。すなわち、本実施形態では、第1ギヤ対51は、第1遊星歯車機構30から伝達された回転を減速して、第1出力部材3に伝達するように構成されている。また、本実施形態では、第3ギヤ52aは、第4ギヤ52bよりも小径に形成されている。すなわち、本実施形態では、第2ギヤ対52は、第2遊星歯車機構40から伝達された回転を減速して、第2出力部材4に伝達するように構成されている。
本実施形態では、第1遊星歯車機構30の減速比と第2遊星歯車機構40の減速比とが互いに等しくなるように、第1遊星歯車機構30及び第2遊星歯車機構40が構成されている。また、本実施形態では、第1ギヤ対51の減速比と第2ギヤ対52の減速比とが互いに等しくなるように、第1ギヤ対51及び第2ギヤ対52が構成されている。よって、本実施形態では、第1回転電機10から第1出力部材3までの減速比(すなわち、第1出力部材3の回転速度に対する第1回転電機10の回転速度の比)と、第2回転電機20から第2出力部材4までの減速比(すなわち、第2出力部材4の回転速度に対する第2回転電機20の回転速度の比)とが、互いに等しくなっている。
次に、本実施形態の車両用駆動装置100における各部材の配置構成について説明する。図1及び図2に示すように、第1回転電機10及び第1遊星歯車機構30は、第1軸A1上に配置され、第2回転電機20及び第2遊星歯車機構40は、第2軸A2上に配置され、第1出力部材3及び第2出力部材4は、第3軸A3上に配置されている。第1遊星歯車機構30は、第1回転電機10に対して後述する軸方向第2側L2に配置され、第2遊星歯車機構40は、第2回転電機20に対して後述する軸方向第1側L1に配置されている。第1軸A1上には、更に、第1伝動部材5が配置され、第2軸A2上には、更に、第2伝動部材6が配置されている。これらの第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3は、互いに平行であって互いに異なる軸(仮想軸)である。
上記のように各部材が配置されるため、第1遊星歯車機構30は、第1回転電機10と同軸に配置され、第1出力部材3は、第1回転電機10とは別軸に配置されている。第1伝動部材5は、第1回転電機10と同軸に配置されている。また、第2回転電機20は、第1回転電機10とは別軸に配置され、第2遊星歯車機構40は、第2回転電機20と同軸に配置され、第2出力部材4は、第2回転電機20とは別軸に配置されている。第2伝動部材6は、第2回転電機20と同軸に配置されている。そして、第1出力部材3と第2出力部材4とは、同軸に配置されている。本明細書では、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3に平行な方向(すなわち、これらの各軸の間で共通する軸方向)を、軸方向Lとしている。
第1ギヤ対51が備える第1ギヤ51aは、第1軸A1上に配置され、第1ギヤ対51が備える第2ギヤ51bは、第3軸A3上に配置されている。すなわち、平行軸歯車式のギヤ対である第1ギヤ対51は、互いに平行な第1軸A1と第3軸A3との間での駆動力の伝達を、第1軸A1上に配置された第1ギヤ51aと第3軸A3上に配置された第2ギヤ51bとの噛み合いによって行う。また、第2ギヤ対52が備える第3ギヤ52aは、第2軸A2上に配置され、第2ギヤ対52が備える第4ギヤ52bは、第3軸A3上に配置されている。すなわち、平行軸歯車式のギヤ対である第2ギヤ対52は、互いに平行な第2軸A2と第3軸A3との間での駆動力の伝達を、第2軸A2上に配置された第3ギヤ52aと第3軸A3上に配置された第4ギヤ52bとの噛み合いによって行う。
図1及び図3に示すように、本実施形態では、第1遊星歯車機構30の外径は、第1回転電機10の外径より小さく、第2遊星歯車機構40の外径は、第2回転電機20の外径より小さい。本実施形態では、遊星歯車機構が備えるリングギヤの直径を、当該遊星歯車機構の外径とする。遊星歯車機構が複数の遊星歯車ユニットを用いて構成される場合において、遊星歯車機構が直径の異なる複数のリングギヤを備える場合には、最も大径に形成されたリングギヤの直径を、当該遊星歯車機構の外径とする。リングギヤの直径は、リングギヤの外径(リングギヤを構成する内周歯が内周面に形成された円筒状部材の外径)、リングギヤの歯底円の直径、又は、リングギヤの基準ピッチ円の直径等とすることができる。本実施形態では、リングギヤの外径を、リングギヤの直径としている。よって、第1リングギヤ33の外径が第1遊星歯車機構30の外径となり、第2リングギヤ43の外径が第2遊星歯車機構40の外径となる。図3では、第1リングギヤ33の外径及び第2リングギヤ43の外径を破線で示している。
本実施形態では、第1回転電機10及び第2回転電機20は、インナロータ型の回転電機である。よって、第1ステータ12の外径が第1回転電機10の外径となり、第2ステータ22の外径が第2回転電機20の外径となる。本実施形態では、ステータコアの外径を、ステータの外径としている。よって、第1ステータコア12aの外径が第1回転電機10の外径となり、第2ステータコア22aの外径が第2回転電機20の外径となる。図3では、第1ステータコア12aの外径及び第2ステータコア22aの外径に加えて、第1ロータ11の外径及び第2ロータ21の外径を、実線で示している。
図3に示すように、本実施形態では、第1遊星歯車機構30の外径(ここでは、第1リングギヤ33の外径)は、第2遊星歯車機構40の外径(ここでは、第2リングギヤ43の外径)と等しい。また、本実施形態では、第1回転電機10の外径(ここでは、第1ステータコア12aの外径)は、第2回転電機20の外径(ここでは、第2ステータコア22aの外径)と等しい。
図1及び図2に示すように、第1回転電機10と第2回転電機20とは、それぞれの軸方向Lの配置領域が重複しないように配置されている。すなわち、第2回転電機20は、径方向に沿う径方向視で、周方向の全域で第1回転電機10と重複しないように配置されている。なお、ここでの径方向は、第1軸A1を基準とする径方向であり、ここでの周方向は、第1軸A1を基準とする周方向である。ここで、軸方向Lにおける第2回転電機20に対して第1回転電機10が配置される側を軸方向第1側L1とし、軸方向Lにおける軸方向第1側L1とは反対側を軸方向第2側L2とする。第1遊星歯車機構30は、第1回転電機10に対して第2回転電機20側(すなわち、軸方向第2側L2)に配置され、第2遊星歯車機構40は、第2回転電機20に対して第1回転電機10側(すなわち、軸方向第1側L1)に配置されている。そして、本実施形態では、第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とは、軸方向Lにおける第1回転電機10と第2回転電機20との間において、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置されている。すなわち、第2遊星歯車機構40は、径方向に沿う径方向視で、周方向の一部の領域で第1遊星歯車機構30と重複するように配置されている。なお、ここでの径方向は、第1軸A1を基準とする径方向であり、ここでの周方向は、第1軸A1を基準とする周方向である。
本実施形態では、第1遊星歯車機構30におけるギヤの噛み合い部と、第2遊星歯車機構40におけるギヤの噛み合い部とが、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置されている。なお、第1遊星歯車機構30におけるギヤの噛み合い部には、第1サンギヤ31と第1ピニオンギヤ34との噛み合い部と、第1リングギヤ33と第1ピニオンギヤ34との噛み合い部とが含まれる。また、第2遊星歯車機構40におけるギヤの噛み合い部には、第2サンギヤ41と第2ピニオンギヤ44との噛み合い部と、第2リングギヤ43と第2ピニオンギヤ44との噛み合い部とが含まれる。
このように、第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とを、軸方向Lにおける第1回転電機10と第2回転電機20との間において、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置することで、第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とが径方向(第1軸A1又は第2軸A2を基準とする径方向)に干渉しない範囲内で、本実施形態では更に、第1回転電機10と第2伝動部材6とが当該径方向に干渉せず且つ第2回転電機20と第1伝動部材5とが当該径方向に干渉しない範囲内で、軸方向Lに直交する面内において第1軸A1と第2軸A2とを近づけて配置することができる。
本実施形態では、図3に示すように、第1回転電機10と第2回転電機20とが、軸方向Lに沿う軸方向視で互いに重複するように配置されている。具体的には、第1ステータ12と第2ステータ22とが、軸方向視で互いに重複するように配置されている。本実施形態では、更に、第1ステータ12と第2ロータ21とが、軸方向視で互いに重複し、第2ステータ22と第1ロータ11とが、軸方向視で互いに重複するように配置されている。本実施形態では、更に、第1ロータ11と第2ロータ21とが、軸方向視で互いに重複するように配置されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、第1回転電機10は、軸方向視で第2遊星歯車機構40と重複するように配置され、第2回転電機20は、軸方向視で第1遊星歯車機構30と重複するように配置されている。具体的には、第1ステータ12が、軸方向視で第2リングギヤ43(具体的には、第2リングギヤ43を構成する内周歯が内周面に形成された円筒状部材、以下同様)と重複するように配置されている。本実施形態では、更に、第1ロータ11が、軸方向視で第2リングギヤ43と重複するように配置されている。また、第2ステータ22が、軸方向視で第1リングギヤ33(具体的には、第1リングギヤ33を構成する内周歯が内周面に形成された円筒状部材、以下同様)と重複するように配置されている。本実施形態では、更に、第2ロータ21が、軸方向視で第1リングギヤ33と重複するように配置されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、第1出力部材3と第2出力部材4とが、軸方向視で第1回転電機10及び第2回転電機20の双方と重複するように配置されている。ここで、出力部材が「軸方向視で第1回転電機10及び第2回転電機20の双方と重複する」とは、出力部材の少なくとも一部である第1部分が、軸方向視で第1回転電機10と重複すると共に、出力部材の少なくとも一部である第2部分が、軸方向視で第2回転電機20と重複することを意味し、これらの第1部分と第2部分とは、共通部分を有していても有していなくてもよい。なお、図3では、第1出力部材3が備える第2ギヤ51bの基準ピッチ円と、第2出力部材4が備える第4ギヤ52bの基準ピッチ円とを、二点鎖線で示している。また、図3では、第1伝動部材5が備える第1ギヤ51aの基準ピッチ円と、第2伝動部材6が備える第3ギヤ52aの基準ピッチ円とを、実線で示している。
本実施形態では、第1ギヤ51aの基準ピッチ円の直径は、第3ギヤ52aの基準ピッチ円の直径と等しく、第2ギヤ51bの基準ピッチ円の直径は、第4ギヤ52bの基準ピッチ円の直径と等しい。よって、本実施形態では、図3に示すように、軸方向視での第1軸A1と第3軸A3との離間距離と、軸方向視での第2軸A2と第3軸A3との離間距離とが等しくなっている。そして、本実施形態では、第1ギヤ51aの基準ピッチ円の直径は、第1回転電機10の外径よりも小さく、第3ギヤ52aの基準ピッチ円の直径は、第2回転電機20の外径よりも小さい。よって、本実施形態では、第1出力部材3における少なくとも第2ギヤ51bと、第2出力部材4における少なくとも第4ギヤ52bとが、軸方向視で第1回転電機10及び第2回転電機20の双方と重複するように配置される。
図3に示すように、本実施形態では、更に、第3軸A3が、軸方向視で第1回転電機10及び第2回転電機20の双方(ここでは、第1ステータ12及び第2ステータ22の双方)と重複するように配置されている。よって、第1出力部材3における第2ギヤ51b以外の部分(具体的には、軸方向Lに延びる円筒状に形成されて、第1駆動部材1aが軸方向Lに挿入される部分)と、第2出力部材4における第4ギヤ52b以外の部分(具体的には、軸方向Lに延びる円筒状に形成されて、第2駆動部材2aが軸方向Lに挿入される部分)とが、軸方向視で第1回転電機10及び第2回転電機20の双方(少なくとも第1ステータ12及び第2ステータ22の双方)と重複するように配置されている。
図1及び図2に示すように、本実施形態では、第1ギヤ対51は、第2回転電機20に対して軸方向第2側L2に配置され、第2ギヤ対52は、第1回転電機10に対して軸方向第1側L1に配置されている。よって、本実施形態では、第1車輪1は、第1ギヤ対51に対して軸方向第2側L2に配置され、第2車輪2は、第2ギヤ対52に対して軸方向第1側L1に配置される。第1ギヤ対51及び第2ギヤ対52がこのように配置されるため、本実施形態では、第1伝動部材5は、第2回転電機20に対して径方向外側(第2軸A2を基準とする径方向の外側)において、第2回転電機20と軸方向Lの配置領域が重複するように配置されている。また、第2伝動部材6は、第1回転電機10に対して径方向外側(第1軸A1を基準とする径方向の外側)において、第1回転電機10と軸方向Lの配置領域が重複するように配置されている。
なお、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3の各軸の軸方向視での位置関係(例えば、第3軸A3を周方向及び径方向の基準とした場合の第1軸A1及び第2軸A2の周方向及び径方向の位置)は、図3に例示する位置関係に限られず、任意に変更することが可能である。また、軸方向視で第1軸A1と第2軸A2とを結ぶ線分の、車両用駆動装置100が車両に搭載された状態での鉛直方向に対する交差角も、任意に変更することが可能である。これらを変更することで、様々な車両搭載要求に対応することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
車両用駆動装置の第2の実施形態について、図面(図4)を参照して説明する。以下では、本実施形態の車両用駆動装置について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。特に明記しない点については、第1の実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第1の実施形態では、第1ギヤ対51が、第2回転電機20に対して軸方向第2側L2に配置され、第2ギヤ対52が、第1回転電機10に対して軸方向第1側L1に配置されていたが、本実施形態では、図4に示すように、第1ギヤ対51が、第1回転電機10に対して軸方向第1側L1に配置され、第2ギヤ対52が、第2回転電機20に対して軸方向第2側L2に配置されている。そして、本実施形態では、第1車輪1は、第1ギヤ対51に対して軸方向第1側L1に配置され、第2車輪2は、第2ギヤ対52に対して軸方向第2側L2に配置される。
本実施形態では、図4に示すように、第1回転電機10の径方向内側(ここでは、第1ロータ軸7の径方向内側)を軸方向Lに貫通するように、第1伝動部材5が配置されている。なお、ここでの径方向は、第1軸A1を基準とする径方向である。このように第1伝動部材5を配置することで、第1回転電機10に対して軸方向Lの互いに反対側に配置された第1遊星歯車機構30と第1ギヤ対51との間での駆動力の伝達を、第1軸A1上に配置される第1伝動部材5を用いて行うことが可能となっている。具体的には、第1伝動部材5における第1回転電機10に対して軸方向第2側L2に配置される部分が、第1遊星歯車機構30に連結され、第1伝動部材5における第1回転電機10に対して軸方向第1側L1に配置される部分に、第1ギヤ51aが連結されている。
また、本実施形態では、図4に示すように、第2回転電機20の径方向内側(ここでは、第2ロータ軸8の径方向内側)を軸方向Lに貫通するように、第2伝動部材6が配置されている。なお、ここでの径方向は、第2軸A2を基準とする径方向である。このように第2伝動部材6を配置することで、第2回転電機20に対して軸方向Lの互いに反対側に配置された第2遊星歯車機構40と第2ギヤ対52との間での駆動力の伝達を、第2軸A2上に配置される第2伝動部材6を用いて行うことが可能となっている。具体的には、第2伝動部材6における第2回転電機20に対して軸方向第1側L1に配置される部分が、第2遊星歯車機構40に連結され、第2伝動部材6における第2回転電機20に対して軸方向第2側L2に配置される部分に、第3ギヤ52aが連結されている。
第1の実施形態では、第1遊星歯車機構30及び第2遊星歯車機構40の双方が、1つの遊星歯車ユニットを用いて構成されていたが、第1遊星歯車機構30及び第2遊星歯車機構40の一方又は双方を、2つ以上の遊星歯車ユニットを用いて構成してもよい。本実施形態では、図4に示すように、第1遊星歯車機構30及び第2遊星歯車機構40の双方が、2つの遊星歯車ユニット(ここでは、2つのシングルピニオン型の遊星歯車ユニット)を用いて構成されている。
本実施形態では、第1遊星歯車機構30は、第1遊星歯車ユニット30aと第3遊星歯車ユニット30bとの2つの遊星歯車ユニットを用いて構成されている。第3遊星歯車ユニット30bは、第1遊星歯車ユニット30aに対して軸方向第2側L2に配置されている。そして、第1遊星歯車機構30は、第1遊星歯車ユニット30aによる減速後の第1回転電機10の回転を第3遊星歯車ユニット30bによって更に減速して、第1ギヤ対51に伝達するように構成されている。また、本実施形態では、第2遊星歯車機構40は、第2遊星歯車ユニット40aと第4遊星歯車ユニット40bとの2つの遊星歯車ユニットを用いて構成されている。第4遊星歯車ユニット40bは、第2遊星歯車ユニット40aに対して軸方向第1側L1に配置されている。そして、第2遊星歯車機構40は、第2遊星歯車ユニット40aによる減速後の第2回転電機20の回転を第4遊星歯車ユニット40bによって更に減速して、第2ギヤ対52に伝達するように構成されている。
第1遊星歯車ユニット30aは、キャリヤが第3遊星歯車ユニット30bを介して第1ギヤ対51に連結される点を除き、第1の実施形態において第1遊星歯車機構30を構成する遊星歯車ユニットと同様に構成されている。すなわち、第1遊星歯車ユニット30aは、第1サンギヤ31と、第1キャリヤ32と、第1リングギヤ33と、を備えている。そして、第1サンギヤ31は、第1遊星歯車ユニット30aが備える他の回転要素を介することなく第1回転電機10に駆動連結される。ここでは、第1サンギヤ31は、第1回転電機10(具体的には、第1ロータ11)と一体的に回転するように連結されている。また、第1キャリヤ32は、第1遊星歯車ユニット30aが備える他の回転要素を介することなく第1ギヤ対51に駆動連結される。ここでは、第1キャリヤ32は、第3遊星歯車ユニット30bの後述する第3サンギヤ35と一体的に回転するように連結されることで、第3遊星歯車ユニット30bを介して第1ギヤ対51に駆動連結されている。また、第1リングギヤ33は、ケース9に固定されている。
第3遊星歯車ユニット30bは、第3サンギヤ35と、第3キャリヤ36と、第3リングギヤ37と、を備えている。第3リングギヤ37は、第3ピニオンギヤ38を支持している。そして、第3サンギヤ35は、第3遊星歯車ユニット30bが備える他の回転要素を介することなく第1回転電機10に駆動連結される。ここでは、第3サンギヤ35は、第1キャリヤ32と一体的に回転するように連結されることで、第1遊星歯車ユニット30aを介して第1回転電機10に駆動連結されている。また、第3キャリヤ36は、第3遊星歯車ユニット30bが備える他の回転要素を介することなく第1ギヤ対51に駆動連結される。ここでは、第3キャリヤ36は、第1伝動部材5と一体的に回転するように連結されている。また、第3リングギヤ37は、ケース9に固定されている。
第2遊星歯車ユニット40aは、キャリヤが第4遊星歯車ユニット40bを介して第2ギヤ対52に連結される点を除き、第1の実施形態において第2遊星歯車機構40を構成する遊星歯車ユニットと同様に構成されている。すなわち、第2遊星歯車ユニット40aは、第2サンギヤ41と、第2キャリヤ42と、第2リングギヤ43と、を備えている。そして、第2サンギヤ41は、第2遊星歯車ユニット40aが備える他の回転要素を介することなく第2回転電機20に駆動連結される。ここでは、第2サンギヤ41は、第2回転電機20(具体的には、第2ロータ21)と一体的に回転するように連結されている。また、第2キャリヤ42は、第2遊星歯車ユニット40aが備える他の回転要素を介することなく第2ギヤ対52に駆動連結される。ここでは、第2キャリヤ42は、第4遊星歯車ユニット40bの後述する第4サンギヤ45と一体的に回転するように連結されることで、第4遊星歯車ユニット40bを介して第2ギヤ対52に駆動連結されている。また、第2リングギヤ43は、ケース9に固定されている。
第4遊星歯車ユニット40bは、第4サンギヤ45と、第4キャリヤ46と、第4リングギヤ47と、を備えている。第4リングギヤ47は、第4ピニオンギヤ48を支持している。そして、第4サンギヤ45は、第4遊星歯車ユニット40bが備える他の回転要素を介することなく第2回転電機20に駆動連結される。ここでは、第4サンギヤ45は、第2キャリヤ42と一体的に回転するように連結されることで、第2遊星歯車ユニット40aを介して第2回転電機20に駆動連結されている。また、第4キャリヤ46は、第4遊星歯車ユニット40bが備える他の回転要素を介することなく第2ギヤ対52に駆動連結される。ここでは、第4キャリヤ46は、第2伝動部材6と一体的に回転するように連結されている。また、第4リングギヤ47は、ケース9に固定されている。
第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とは、軸方向Lにおける第1回転電機10と第2回転電機20との間において、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置されている。図4に示す例では、第1遊星歯車ユニット30aと第4遊星歯車ユニット40bとが、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置され、第3遊星歯車ユニット30bと第2遊星歯車ユニット40aとが、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置されることで、第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とが、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置されている。図4に示す例とは異なり、第1遊星歯車ユニット30aと第2遊星歯車ユニット40aとが、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置される構成とし、或いは、第3遊星歯車ユニット30bと第4遊星歯車ユニット40bとが、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置される構成とすることも可能である。
〔その他の実施形態〕
次に、車両用駆動装置のその他の実施形態について説明する。
(1)上記の各実施形態では、第1遊星歯車機構30(上記第2の実施形態では、具体的には第1遊星歯車ユニット30a)が、第1回転電機10に駆動連結される第1サンギヤ31と、第1ギヤ対51に駆動連結される第1キャリヤ32と、ケース9に固定される第1リングギヤ33と、を備える構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1遊星歯車機構30と第1回転電機10等との間の連結関係は、第1回転電機10の回転を第1遊星歯車機構30によって減速することができる範囲内で変更してもよい。例えば、第1サンギヤ31が第1回転電機10に駆動連結され、第1キャリヤ32がケース9に固定され、第1リングギヤ33が第1ギヤ対51に駆動連結される構成とすることができる。同様に、第2遊星歯車機構40と第2回転電機20等との間の連結関係は、第2回転電機20の回転を第2遊星歯車機構40によって減速することができる範囲内で変更してもよい。例えば、第2サンギヤ41が第2回転電機20に駆動連結され、第2キャリヤ42がケース9に固定され、第2リングギヤ43が第2ギヤ対52に駆動連結される構成とすることができる。
(2)上記の各実施形態では、第1遊星歯車機構30及び第2遊星歯車機構40が、1つ以上のシングルピニオン型の遊星歯車ユニットを用いて構成される場合を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1遊星歯車機構30及び第2遊星歯車機構40の一方又は双方を、シングルピニオン型以外の遊星歯車ユニット(例えば、ダブルピニオン型の遊星歯車ユニット)を用いて構成してもよい。また、第1遊星歯車機構30を、型の異なる複数種類の遊星歯車ユニットを用いて構成してもよく、第2遊星歯車機構40を、型の異なる複数種類の遊星歯車ユニットを用いて構成してもよい。更には、第2遊星歯車機構40を、第1遊星歯車機構30を構成する遊星歯車ユニットとは型の異なる遊星歯車ユニットを用いて構成してもよい。なお、いずれの場合においても、第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とが、同じ変速比(減速比)を有する構成とされると好適である。
(3)上記の各実施形態では、第1回転電機10が、軸方向視で第2遊星歯車機構40と重複するように配置され、第2回転電機20が、軸方向視で第1遊星歯車機構30と重複するように配置される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1回転電機10が、軸方向視で第2遊星歯車機構40と重複しないように、軸方向視で第2遊星歯車機構40と離間して配置される構成とすることもできる。また、第2回転電機20が、軸方向視で第1遊星歯車機構30と重複しないように、軸方向視で第1遊星歯車機構30と離間して配置される構成とすることもできる。
(4)上記の各実施形態では、第1回転電機10と第2回転電機20とが、軸方向視で互いに重複するように配置される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1回転電機10と第2回転電機20とが、軸方向視で互いに重複しないように、軸方向視で互いに離間して配置される構成とすることもできる。
(5)上記の各実施形態では、第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とが、軸方向Lにおける第1回転電機10と第2回転電機20との間において、互いの軸方向Lの配置領域が重複するように配置される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1遊星歯車機構30と第2遊星歯車機構40とが、互いの軸方向Lの配置領域が重複しないように、軸方向Lの互いに異なる領域に配置される構成とすることもできる。また、第1遊星歯車機構30が、軸方向Lにおける第1回転電機10と第2回転電機20との間に配置されない構成とすることもでき、例えば、第1遊星歯車機構30が、第2回転電機20と軸方向Lの配置領域が重複するように配置される構成とすることができる。また、第2遊星歯車機構40が、軸方向Lにおける第1回転電機10と第2回転電機20との間に配置されない構成とすることもでき、例えば、第2遊星歯車機構40が、第1回転電機10と軸方向Lの配置領域が重複するように配置される構成とすることができる。
(6)上記の各実施形態では、第1出力部材3と第2出力部材4とが、軸方向視で第1回転電機10及び第2回転電機20の双方と重複するように配置される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1出力部材3と第2出力部材4とが、軸方向視で第1回転電機10及び第2回転電機20のいずれとも重複しないように、軸方向視で第1回転電機10及び第2回転電機20のそれぞれと離間して配置される構成とすることもできる。
(7)上記の各実施形態では、第1ギヤ対51が、第1遊星歯車機構30から伝達された回転を減速して第1出力部材3に伝達し、第2ギヤ対52が、第2遊星歯車機構40から伝達された回転を減速して第2出力部材4に伝達する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1ギヤ対51が、第1遊星歯車機構30から伝達された回転を同速で(すなわち、変速せずに)第1出力部材3に伝達する構成や、第1ギヤ対51が、第1遊星歯車機構30から伝達された回転を増速して第1出力部材3に伝達する構成とすることもできる。同様に、第2ギヤ対52が、第2遊星歯車機構40から伝達された回転を同速で第2出力部材4に伝達する構成や、第2ギヤ対52が、第2遊星歯車機構40から伝達された回転を増速して第2出力部材4に伝達する構成とすることもできる。
(8)上記の各実施形態では、第1回転電機10及び第2回転電機20の双方が、インナロータ型の回転電機である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1回転電機10及び第2回転電機20の一方又は双方が、アウタロータ型の回転電機であってもよい。
(9)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用すること(その他の実施形態として説明した実施形態同士の組み合わせを含む)も可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した車両用駆動装置の概要について説明する。
車両用駆動装置(100)は、第1回転電機(10)と、前記第1回転電機(10)と同軸に配置され、前記第1回転電機(10)の回転を減速する第1遊星歯車機構(30)と、前記第1回転電機(10)とは別軸に配置され、第1車輪(1)に駆動連結される第1出力部材(3)と、前記第1遊星歯車機構(30)による減速後の前記第1回転電機(10)の回転を前記第1出力部材(3)に伝達する第1ギヤ対(51)と、前記第1回転電機(10)とは別軸に配置される第2回転電機(20)と、前記第2回転電機(20)と同軸に配置され、前記第2回転電機(20)の回転を減速する第2遊星歯車機構(40)と、前記第2回転電機(20)とは別軸に配置され、第2車輪(2)に駆動連結される第2出力部材(4)と、前記第2遊星歯車機構(40)による減速後の前記第2回転電機(20)の回転を前記第2出力部材(4)に伝達する第2ギヤ対(52)と、を備え、前記第1出力部材(3)と前記第2出力部材(4)とは、同軸に配置され、前記第1遊星歯車機構(30)の外径は、前記第1回転電機(10)の外径より小さく、前記第2遊星歯車機構(40)の外径は、前記第2回転電機(20)の外径より小さく、前記第1回転電機(10)と前記第2回転電機(20)とは、それぞれの軸方向(L)の配置領域が重複しないように配置され、前記第1遊星歯車機構(30)と前記第2遊星歯車機構(40)とが、前記軸方向(L)における前記第1回転電機(10)と前記第2回転電機(20)との間において、互いの前記軸方向(L)の配置領域が重複するように配置されている。
この構成によれば、第1遊星歯車機構(30)と第2遊星歯車機構(40)とが、互いの軸方向(L)の配置領域が重複するように配置されるため、第1遊星歯車機構(30)と第2遊星歯車機構(40)とが軸方向(L)の異なる領域に配置される場合に比べて、軸方向(L)における装置全体の小型化を図ることができる。
また、上記の構成によれば、外径が比較的小さい第1遊星歯車機構(30)と第2遊星歯車機構(40)とが、互いの軸方向(L)の配置領域が重複するように配置され、外径が比較的大きい第1回転電機(10)と第2回転電機(20)とが、互いの軸方向(L)の配置領域が重複しないように、第1遊星歯車機構(30)及び第2遊星歯車機構(40)を挟んで軸方向(L)の互いに反対側に配置される。これにより、第1回転電機(10)及び第2回転電機(20)の外径の大きさに関わらず、第1遊星歯車機構(30)と第2遊星歯車機構(40)とが径方向に干渉しない範囲内で、軸方向(L)に直交する面内において第1回転電機(10)及び第1遊星歯車機構(30)が配置される第1軸(A1)と第2回転電機(20)及び第2遊星歯車機構(40)が配置される第2軸(A2)とを近づけて配置しやすくなっている。
以上のように、上記の構成によれば、回転電機(10,20)が比較的大径となる場合であっても、軸方向(L)における装置全体の小型化を図りつつ、軸方向(L)に直交する面内において第1軸(A1)と第2軸(A2)とを近づけて配置すること、すなわち、軸方向(L)に直交する方向における装置全体の大型化を抑制することが可能となっている。
ここで、前記第1回転電機(10)と前記第2回転電機(20)とが、前記軸方向(L)に沿う軸方向視で互いに重複するように配置されていると好適である。
この構成によれば、第1回転電機(10)と第2回転電機(20)とが軸方向視で互いに重複する程度に、軸方向(L)に直交する面内において第1軸(A1)と第2軸(A2)とを近づけて配置することで、軸方向(L)に直交する方向における装置全体の大型化をより一層抑制することができる。
車両用駆動装置(100)は、第1回転電機(10)と、前記第1回転電機(10)と同軸に配置され、前記第1回転電機(10)の回転を減速する第1遊星歯車機構(30)と、前記第1回転電機(10)とは別軸に配置され、第1車輪(1)に駆動連結される第1出力部材(3)と、前記第1遊星歯車機構(30)による減速後の前記第1回転電機(10)の回転を前記第1出力部材(3)に伝達する第1ギヤ対(51)と、前記第1回転電機(10)とは別軸に配置される第2回転電機(20)と、前記第2回転電機(20)と同軸に配置され、前記第2回転電機(20)の回転を減速する第2遊星歯車機構(40)と、前記第2回転電機(20)とは別軸に配置され、第2車輪(2)に駆動連結される第2出力部材(4)と、前記第2遊星歯車機構(40)による減速後の前記第2回転電機(20)の回転を前記第2出力部材(4)に伝達する第2ギヤ対(52)と、を備え、前記第1出力部材(3)と前記第2出力部材(4)とは、同軸に配置され、前記第1回転電機(10)と前記第2回転電機(20)とは、それぞれの軸方向(L)の配置領域が重複しないように配置され、前記第1遊星歯車機構(30)は、前記第1回転電機(10)に対して前記第2回転電機(20)側に配置され、前記第2遊星歯車機構(40)は、前記第2回転電機(20)に対して前記第1回転電機(10)側に配置され、前記第1回転電機(10)と前記第2回転電機(20)とが、前記軸方向(L)に沿う軸方向視で互いに重複するように配置されている。
この構成によれば、軸方向(L)の配置領域が互いに重複しないように配置される第1回転電機(10)と第2回転電機(20)とが、軸方向視で互いに重複するように配置される。よって、第1回転電機(10)と第2回転電機(20)とが、軸方向視で互いに重複しないように軸方向視で互いに離間して配置される場合に比べて、回転電機(10,20)が比較的大径となる場合であっても、軸方向(L)に直交する面内において第1軸(A1)と第2軸(A2)とを近づけて配置すること、すなわち、軸方向(L)に直交する方向における装置全体の大型化を抑制することが可能となっている。
上記の各構成の車両用駆動装置(100)において、前記第1回転電機(10)は、前記軸方向視で前記第2遊星歯車機構(40)と重複するように配置され、前記第2回転電機(20)は、前記軸方向視で前記第1遊星歯車機構(30)と重複するように配置されていると好適である。
この構成によれば、第2遊星歯車機構(40)と第1回転電機(10)が軸方向視で重複し、且つ、第1遊星歯車機構(30)と第2回転電機(20)が軸方向視で重複する程度に、軸方向(L)に直交する面内において第1軸(A1)と第2軸(A2)とを近づけて配置することで、軸方向(L)に直交する方向における装置全体の大型化をより一層抑制することができる。
また、前記軸方向(L)における前記第2回転電機(20)に対して前記第1回転電機(10)が配置される側を軸方向第1側(L1)とし、前記軸方向(L)における前記軸方向第1側(L1)とは反対側を軸方向第2側(L2)として、前記第1ギヤ対(51)は、前記第2回転電機(20)に対して前記軸方向第2側(L2)に配置され、前記第2ギヤ対(52)は、前記第1回転電機(10)に対して前記軸方向第1側(L1)に配置され、前記第1遊星歯車機構(30)と前記第1ギヤ対(51)との間で駆動力を伝達する第1伝動部材(5)が、前記第2回転電機(20)に対して径方向外側において、前記第2回転電機(20)と前記軸方向(L)の配置領域が重複するように配置され、前記第2遊星歯車機構(40)と前記第2ギヤ対(52)との間で駆動力を伝達する第2伝動部材(6)が、前記第1回転電機(10)に対して径方向外側において、前記第1回転電機(10)と前記軸方向(L)の配置領域が重複するように配置されていると好適である。
上記の構成によれば、第1回転電機(10)の径方向内側を軸方向(L)に貫通するように第1伝動部材(5)を配置することなく、第1遊星歯車機構(30)から第1ギヤ対(51)に駆動力を伝達することができるため、第1回転電機(10)の径方向内側を軸方向(L)に貫通するように第1伝動部材(5)が配置される場合に比べて、第1回転電機(10)の小径化を図ることができる。同様に、上記の構成によれば、第2回転電機(20)の径方向内側を軸方向(L)に貫通するように第2伝動部材(6)が配置される場合に比べて、第2回転電機(20)の小径化を図ることができる。
なお、上記の構成において第1伝動部材(5)が配置される空間は、第2回転電機(20)と軸方向(L)の配置領域が重複する空間であって、軸方向視で第1回転電機(10)や第1遊星歯車機構(30)と重複する空間であり、上記の構成において第2伝動部材(6)が配置される空間は、第1回転電機(10)と軸方向(L)の配置領域が重複する空間であって、軸方向視で第2回転電機(20)や第2遊星歯車機構(40)と重複する空間である。そのため、軸方向(L)における装置全体の寸法や、軸方向(L)に直交する方向における装置全体の寸法に大きな影響を与えることなく、第1伝動部材(5)や第2伝動部材(6)を配置することが可能となっている。
また、前記第1遊星歯車機構(30)は、前記第1回転電機(10)に駆動連結される第1サンギヤ(31)と、前記第1ギヤ対(51)に駆動連結される第1キャリヤ(32)と、非回転部材(9)に固定される第1リングギヤ(33)と、を備え、前記第2遊星歯車機構(40)は、前記第2回転電機(20)に駆動連結される第2サンギヤ(41)と、前記第2ギヤ対(52)に駆動連結される第2キャリヤ(42)と、非回転部材(9)に固定される第2リングギヤ(43)と、を備えると好適である。
この構成によれば、第1遊星歯車機構(30)としてシングルピニオン型の遊星歯車機構を用いる場合に、第1遊星歯車機構(30)による減速比が最も大きくなるように第1遊星歯車機構(30)を配置することができる。また、第2遊星歯車機構(40)としてシングルピニオン型の遊星歯車機構を用いる場合に、第2遊星歯車機構(40)による減速比が最も大きくなるように第2遊星歯車機構(40)を配置することができる。そして、このように第1遊星歯車機構(30)の減速比や第2遊星歯車機構(40)の減速比を大きく確保することで、第1ギヤ対(51)や第2ギヤ対(52)で必要となる減速比を小さく抑えることが可能となる。この結果、軸方向(L)に直交する面内において、第1出力部材(3)及び第2出力部材(4)が配置される軸である第3軸(A3)を、第1軸(A1)や第2軸(A2)に近づけて配置しやすくなり、これによっても、軸方向(L)に直交する方向における装置全体の大型化を抑制することが可能となる。
また、前記第1ギヤ対(51)は、平行軸歯車式のギヤ対であって、前記第1遊星歯車機構(30)から伝達された回転を減速して、前記第1出力部材(3)に伝達するように構成され、前記第2ギヤ対(52)は、平行軸歯車式のギヤ対であって、前記第2遊星歯車機構(40)から伝達された回転を減速して、前記第2出力部材(4)に伝達するように構成されていると好適である。
この構成によれば、第1遊星歯車機構(30)に対して第1出力部材(3)を別軸に配置することができ、第2遊星歯車機構(40)に対して第2出力部材(4)を別軸に配置することができる。従って、第1遊星歯車機構(30)と第2遊星歯車機構(40)とが別軸に配置されている構成においても、第1出力部材(3)と第2出力部材(4)とを同軸に配置することが容易となっている。また、第1遊星歯車機構(30)による減速後の第1回転電機(10)の回転を、第1ギヤ対(51)によって更に減速することができ、第2遊星歯車機構(40)による減速後の第2回転電機(20)の回転を、第2ギヤ対(52)によって更に減速することができる。よって、第1車輪(1)や第2車輪(2)の駆動力を適切に確保しやすくなる。
また、前記第1出力部材(3)と前記第2出力部材(4)とが、前記軸方向(L)に沿う軸方向視で前記第1回転電機(10)及び前記第2回転電機(20)の双方と重複するように配置されていると好適である。
この構成によれば、第1出力部材(3)と第2出力部材(4)とが軸方向視で第1回転電機(10)及び第2回転電機(20)の双方と重複する程度に、軸方向(L)に直交する面内において第3軸(A3)を第1軸(A1)及び第2軸(A2)に近づけて配置することで、軸方向(L)に直交する方向における装置全体の大型化をより一層抑制することができる。
本開示に係る車両用駆動装置は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。
1:第1車輪
2:第2車輪
3:第1出力部材
4:第2出力部材
5:第1伝動部材
6:第2伝動部材
9:ケース(非回転部材)
10:第1回転電機
20:第2回転電機
30:第1遊星歯車機構
31:第1サンギヤ
32:第1キャリヤ
33:第1リングギヤ
40:第2遊星歯車機構
41:第2サンギヤ
42:第2キャリヤ
43:第2リングギヤ
51:第1ギヤ対
52:第2ギヤ対
100:車両用駆動装置
L:軸方向
L1:軸方向第1側
L2:軸方向第2側

Claims (8)

  1. 第1回転電機と、
    前記第1回転電機と同軸に配置され、前記第1回転電機の回転を減速する第1遊星歯車機構と、
    前記第1回転電機とは別軸に配置され、第1車輪に駆動連結される第1出力部材と、
    前記第1遊星歯車機構による減速後の前記第1回転電機の回転を前記第1出力部材に伝達する第1ギヤ対と、
    前記第1回転電機とは別軸に配置される第2回転電機と、
    前記第2回転電機と同軸に配置され、前記第2回転電機の回転を減速する第2遊星歯車機構と、
    前記第2回転電機とは別軸に配置され、第2車輪に駆動連結される第2出力部材と、
    前記第2遊星歯車機構による減速後の前記第2回転電機の回転を前記第2出力部材に伝達する第2ギヤ対と、を備え、
    前記第1出力部材と前記第2出力部材とは、同軸に配置され、
    前記第1遊星歯車機構の外径は、前記第1回転電機の外径より小さく、
    前記第2遊星歯車機構の外径は、前記第2回転電機の外径より小さく、
    前記第1回転電機と前記第2回転電機とは、それぞれの軸方向の配置領域が重複しないように配置され、
    前記第1遊星歯車機構と前記第2遊星歯車機構とが、前記軸方向における前記第1回転電機と前記第2回転電機との間において、互いの前記軸方向の配置領域が重複するように配置されている、車両用駆動装置。
  2. 前記第1回転電機と前記第2回転電機とが、前記軸方向に沿う軸方向視で互いに重複するように配置されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 第1回転電機と、
    前記第1回転電機と同軸に配置され、前記第1回転電機の回転を減速する第1遊星歯車機構と、
    前記第1回転電機とは別軸に配置され、第1車輪に駆動連結される第1出力部材と、
    前記第1遊星歯車機構による減速後の前記第1回転電機の回転を前記第1出力部材に伝達する第1ギヤ対と、
    前記第1回転電機とは別軸に配置される第2回転電機と、
    前記第2回転電機と同軸に配置され、前記第2回転電機の回転を減速する第2遊星歯車機構と、
    前記第2回転電機とは別軸に配置され、第2車輪に駆動連結される第2出力部材と、
    前記第2遊星歯車機構による減速後の前記第2回転電機の回転を前記第2出力部材に伝達する第2ギヤ対と、を備え、
    前記第1出力部材と前記第2出力部材とは、同軸に配置され、
    前記第1回転電機と前記第2回転電機とは、それぞれの軸方向の配置領域が重複しないように配置され、
    前記第1遊星歯車機構は、前記第1回転電機に対して前記第2回転電機側に配置され、
    前記第2遊星歯車機構は、前記第2回転電機に対して前記第1回転電機側に配置され、
    前記第1回転電機と前記第2回転電機とが、前記軸方向に沿う軸方向視で互いに重複するように配置されている、車両用駆動装置。
  4. 前記第1回転電機は、前記軸方向視で前記第2遊星歯車機構と重複するように配置され、
    前記第2回転電機は、前記軸方向視で前記第1遊星歯車機構と重複するように配置されている、請求項2又は3に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記軸方向における前記第2回転電機に対して前記第1回転電機が配置される側を軸方向第1側とし、前記軸方向における前記軸方向第1側とは反対側を軸方向第2側として、
    前記第1ギヤ対は、前記第2回転電機に対して前記軸方向第2側に配置され、
    前記第2ギヤ対は、前記第1回転電機に対して前記軸方向第1側に配置され、
    前記第1遊星歯車機構と前記第1ギヤ対との間で駆動力を伝達する第1伝動部材が、前記第2回転電機に対して径方向外側において、前記第2回転電機と前記軸方向の配置領域が重複するように配置され、
    前記第2遊星歯車機構と前記第2ギヤ対との間で駆動力を伝達する第2伝動部材が、前記第1回転電機に対して径方向外側において、前記第1回転電機と前記軸方向の配置領域が重複するように配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記第1遊星歯車機構は、前記第1回転電機に駆動連結される第1サンギヤと、前記第1ギヤ対に駆動連結される第1キャリヤと、非回転部材に固定される第1リングギヤと、を備え、
    前記第2遊星歯車機構は、前記第2回転電機に駆動連結される第2サンギヤと、前記第2ギヤ対に駆動連結される第2キャリヤと、非回転部材に固定される第2リングギヤと、を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  7. 前記第1ギヤ対は、平行軸歯車式のギヤ対であって、前記第1遊星歯車機構から伝達された回転を減速して、前記第1出力部材に伝達するように構成され、
    前記第2ギヤ対は、平行軸歯車式のギヤ対であって、前記第2遊星歯車機構から伝達された回転を減速して、前記第2出力部材に伝達するように構成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  8. 前記第1出力部材と前記第2出力部材とが、前記軸方向に沿う軸方向視で前記第1回転電機及び前記第2回転電機の双方と重複するように配置されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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