JP6939284B2 - 加湿装置、画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

加湿装置、画像形成装置および画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、加湿装置、画像形成装置および画像形成システムに関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接または間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙にトナー像を形成する。
このような画像形成装置では、定着ニップで加熱処理することにより、用紙が水分を奪われるので、用紙を加湿する加湿装置が設けられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、加湿装置は、用紙の上面に水分を加湿する上面加湿部と、用紙の下面に水分を加湿する下面加湿部とを備えている。上面加湿部は、貯水槽から水分を取得する給水ロールと、給水ロールから水分を取得する中間ロールと、中間ロールから水分を取得する加湿ロールとを有している。加湿ロールの略上方向に中間ロールが配置されている。加湿ロールの下方向に用紙の上面が配置されている。水分が中間ロールから加湿ロールを介して用紙の上面に供給される経路(予定される供給経路)は、加湿ロールの回転方向に沿って加湿ロールの表面の上側から下側へ向かう経路である(例えば、特許文献2)。
特開2015−158664号公報 特開2014−91605号公報
ところで、水分の状態(例えば、界面活性剤が混入する状態)によっては、重力により、予定される供給経路とは別の経路(加湿ロールの回転方向とは反対方向に沿って加湿ロールの表面の上側から下側へ向かう経路)で用紙の上面に供給される場合がある。この場合、本来の供給ルート以外で水分が用紙に供給されるため、用紙の上面への水分供給量が多くなりやすい。
用紙の上面および下面への水分供給量を均一にするため、用紙の下面への水分供給量を増やした場合、用紙への全体的な水分供給量が増える。これにより、用紙全体が水分多くなりやすく、用紙が波打ち、または、用紙が搬送ガイド板に貼り付くなどの不具合が生じる場合がある。
一方で、用紙の下面への水分供給量を増やさないと、用紙の上面と下面で加湿量に差が生じる。これにより、例えば、用紙を除電する効果が低減し、または、用紙に丸まり(用紙カール)、または、反り又はうねりが発生してしまう場合がある。
特に、水分の温度が低い場合、用紙の上面への水分供給量が増える。これにより、用紙カール等が顕著になるという問題点がある。
また、塗工紙に対して水浸透性を向上させるために、水に界面活性剤が混合される場合がある。この場合も、用紙の上面への水分供給量が増え、用紙カール等が顕著になるという問題点がある。
本発明は、用紙の上面および下面への液体供給量を適正にすることが可能な加湿装置、画像形成装置および画像形成システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明における加湿装置は、
用紙の加湿に用いられる液体を貯留する貯留部と、
前記用紙の上方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の上面を加湿する上加湿部と、
前記用紙の下方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の下面を加湿する下加湿部と、
前記上加湿部に供給される液体の供給状態を、前記液体の供給を停止する供給停止状態と、前記液体の供給を実行する供給実行状態との間で切り替える供給状態切替部と、
前記液体の状態に応じて、前記液体の供給状態を前記供給停止状態と前記供給実行状態との間で切り替えるように前記供給状態切替部を制御する制御部と、
を備える。
本発明の画像形成装置は、
用紙の加湿に用いられる液体を貯留する貯留部と、
前記用紙の上方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の上面を加湿する上加湿部と、
前記用紙の下方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の下面を加湿する下加湿部と、
前記上加湿部に供給される液体の供給状態を、前記液体の供給を停止する供給停止状態と、前記液体の供給を実行する供給実行状態との間で切り替える供給状態切替部と、
前記液体の状態に応じて、前記液体の供給状態を前記供給停止状態と前記供給実行状態との間で切り替えるように前記供給状態切替部を制御する制御部と、
を備える。
本発明の画像形成システムは、
画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
用紙の加湿に用いられる液体を貯留する貯留部と、
前記用紙の上方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の上面を加湿する上加湿部と、
前記用紙の下方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の下面を加湿する下加湿部と、
前記上加湿部に供給される液体の供給状態を、前記液体の供給を停止する供給停止状態と、前記液体の供給を実行する供給実行状態との間で切り替える供給状態切替部と、
前記液体の状態に応じて、前記液体の供給状態を前記供給停止状態と前記供給実行状態との間で切り替えるように前記供給状態切替部を制御する制御部と、
を備える。
本発明によれば、用紙の上面および下面への液体供給量を適正にすることができる。
本実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成システムが備える画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る加湿装置を概略的に示す図である。 加湿装置の一部を背面側から見た概略図である。 供給状態切替部の動作の一例を示すフローチャート。 変形例に係る水路の一部を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成システム100の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成システム100が備える画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
画像形成システム100は、図1において用紙Sを記録媒体として使用し、用紙S上に画像を形成するシステムである。
図1に示すように、画像形成システム100は、用紙Sの搬送方向に沿って上流側から、画像形成装置1および加湿装置2が接続されて構成される。
画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙トレイユニット51a〜51cから送出された用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部101を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロック等の動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
図1に示すように、画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
図2に示すように、操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
図1に示すように、画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、例えば帯電チャージャーであり、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。その結果、感光体ドラム413の表面のうちレーザー光が照射された画像領域には、背景領域との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分の現像剤を付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
現像装置412には、例えば帯電装置414の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置414の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。その結果、露光装置411によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に当接され、弾性体よりなる平板状のドラムクリーニングブレード等を有し、中間転写ベルト421に転写されずに感光体ドラム413の表面に残留するトナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側、つまり二次転写ローラー424と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
定着部60は、用紙Sの定着面、つまりトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面つまり定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、および加熱源等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを挟持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aを含む複数の搬送ローラー対を有する。レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部は、用紙Sの傾きおよび片寄りを補正する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。画像形成部40においては、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により加湿装置2に搬送される。
図3は、加湿装置2を概略的に示す図である。
加湿装置2は、図3に示すように、上加湿ローラー110A(本発明の「上加湿部」に対応)、下加湿ローラー110B(本発明の「下加湿部」に対応)、上貯留部120A、下貯留部120B、液体供給部材130、供給状態切替部140(図4参照)、水路150およびタンク(図示略)を備えている。
用紙Sは進入口2Aから加湿装置2の中に搬入され、上加湿ローラー110Aと下加湿ローラー110Bとの間を通過して、加湿装置2の外に搬出される。
上加湿ローラー110Aは、用紙Sの上方向に配置され、上貯留部120Aから供給される液体Wを用いて、用紙Sの上面を加湿する。
下加湿ローラー110Bは、用紙Sの下方向に配置され、下貯留部120Bから供給される液体Wを用いて、上加湿ローラー110Aとで上下方向から挟みつつ用紙Sの下面を加湿する。用紙間の非通紙時に、液体Wが下加湿ローラー110Bから上加湿ローラー110Aへ供給されるように構成されている。
上貯留部120Aは、液体Wを貯留する水船であり、用紙Sの上方向、かつ、用紙Sの搬送方向DRにおいて上加湿ローラー110Aより後方向に配置されている。上貯留部120Aに貯留される液量は、タンクから移送される液体Wによって適量に保たれている。
下貯留部120Bは、液体Wを貯留する水船であり、用紙Sの下方向に配置されている。下貯留部120Bに貯留される液量は、タンクから移送される液体Wによって適量に保たれている。
液体供給部材130は、汲上ローラー131、中間ローラー132、上供給ローラー133A、下供給ローラー133B、第1水切りローラー134Aおよび第2水切りローラー134Bを有している。
汲上ローラー131は、上貯留部120Aに一部が浸された状態で液体Wを汲み上げる。中間ローラー132は、汲上ローラー131の上方向に配置されている。中間ローラー132は、汲上ローラー131と接することで上貯留部120Aから汲み上げられた液体Wを中継して上供給ローラー133Aに供給する。
上供給ローラー133Aは、中間ローラー132の用紙Sの搬送方向における前方向、かつ、上加湿ローラー110Aの上方向に配置されている。上供給ローラー133Aは、中間ローラー132に接することで液体Wを中間ローラー132から中継して上加湿ローラー110Aに供給する。
上加湿ローラー110Aは、図3における時計回りの方向に回転する。上加湿ローラー110Aは、上貯留部120Aから汲み上げられる液体Wを用いて用紙Sの上面を加湿する。上供給ローラー133Aは、上加湿ローラー110Aに従動して、図3における反時計回りの方向に回転する。これにより、中間ローラー132は、図3における時計回りの方向に回転する。これにより、汲上ローラー131は、図3における反時計回りの方向に回転して、上貯留部120Aから液体Wを汲み上げる。
上加湿ローラー110Aの動力は、上供給ローラー133A、中間ローラー132、汲上ローラー131の順に伝達される。
液体Wは、汲上ローラー131、中間ローラー132、上供給ローラー133A、上加湿ローラー110Aの順に供給される。図3に第1経路R1を実線で示す。なお、第1経路R1は、液体Wが汲上ローラー131から上加湿ローラー110Aに供給されることが予定される本来の供給経路である。
第1水切りローラー134Aは、上供給ローラー133Aと接触して、上供給ローラー133Aが表面に保持する液体Wの一部を除去する。
下供給ローラー133Bは、下加湿ローラー110Bと下貯留部120Bとの間に配置されている。下供給ローラー133Bは、下貯留部120Bに一部が浸された状態で液体Wを汲み上げる。下供給ローラー133Bは、汲み上げた液体Wを下加湿ローラー110Bに供給する。
下加湿ローラー110Bは、図3における反時計回りの方向に回転する。下加湿ローラー110Bは、下貯留部120Bから汲み上げられる液体Wを用いて用紙Sの下面を加湿する。下供給ローラー133Bは、下加湿ローラー110Bに従動して、図3における時計回りの方向に回転して、下貯留部120Bから液体Wを汲み上げる。
第2水切りローラー134Bは、下供給ローラー133Bと接触して、下供給ローラー133Bが表面に保持する液体Wの一部を除去する。
液体Wに界面活性剤(例えばカプロン)が含まれる場合、液体Wが第1経路R1(図3に実線で示す)とは異なる第2経路R2(図3に一点鎖線で示す)で上加湿ローラー110Aに供給される場合がある。これにより、用紙Sの上面に供給される液体供給量が多くなりやすい。その結果、用紙Sの上面と下面で加湿量に差が生じ、用紙カール等が発生してしまう。対処方法の一例として、用紙Sの上面および下面で液体供給量を均一にするため、用紙Sの下面に供給される液体供給量を増やした場合、用紙全体の液体供給量が多くなりやすく、用紙Sの波打ち、または、用紙Sが搬送ガイド板に貼り付くなどの不具合が発生する。
本実施の形態において、上供給ローラー133Aは、上加湿ローラー110Aに接する接触位置と、上加湿ローラー110Aから離れる離間位置とに移動するように配置されている。上供給ローラー133Aは、ばね等の付勢部材(図示略)により接触位置に移動する方向(図3における下方向)に付勢されている。
図4は、加湿装置2の一部を背面側から見た概略図である。図4に、上供給ローラー133Aと同軸上に設けられる被押動ローラー160を示す。
供給状態切替部140は、カム部材141およびアクチュエーター(図示略)を有する。カム部材141は、被押動ローラー160の下方向に配置されている。アクチュエーターは、制御部101の制御を受ける。
液体Wの供給状態を供給停止状態にする動作は以下の通りである。
カム部材141は、アクチュエーターにより回動して、被押動ローラー160を付勢部材の付勢力に抗して押し上げる。これにより、被押動ローラー160と同軸上にある上供給ローラー133A(図3参照)は、離間位置(上加湿ローラー110Aから離れた位置)に移動される。上従動ローラーである上供給ローラー133Aが駆動ローラーである上加湿ローラー110Aから離れるため、上供給ローラー133Aは、回転停止する。また、中間ローラー132(図3参照)および汲上ローラー131(図3参照)が回転停止する。
以上により、上供給ローラー133Aが離間位置に移動されることで、上貯留部120Aから上加湿ローラー110Aに供給される液体Wの供給状態を供給停止状態に切り替える。その結果、液体Wが上貯留部120Aから上加湿ローラー110Aに供給されることが停止される。しかしながら、用紙間の非通紙時に、液体Wが下加湿ローラー110Bから上加湿ローラー110Aへ供給される。上加湿ローラー110Aは、非通紙時に供給された液体Wによって、通紙時に用紙Sの上面を加湿することができる。
液体Wの供給状態を供給実行状態に切り替える動作は以下の通りである。
カム部材141は、アクチュエーターにより回動して、被押動ローラー160を押し上げない。これにより、被押動ローラー160と同軸上にある上供給ローラー133A(図3参照)は、付勢力により接触位置(上加湿ローラー110Aに接する位置)に移動される。従動ローラーである上供給ローラー133Aが駆動ローラーである上加湿ローラー110Aに接するため、上供給ローラー133Aは、回転する。また、中間ローラー132(図3参照)および汲上ローラー131(図3参照)が回転する。
以上により、上供給ローラー133Aが接触位置に移動されることで、液体Wの供給状態を供給実行状態に切り替える。
制御部101は、液体Wの状態に応じて、供給状態切替部140を制御する。ここで、液体Wの状態とは、液体Wに含まれる界面活性剤の有無である。つまり、制御部101は、液体Wに界面活性剤が含まれる場合、液体Wの供給状態を供給実行状態から供給停止状態に切り替えるように供給状態切替部140を制御する。界面活性剤が含まれる液体Wは、第2経路R2で上加湿ローラー110Aに供給されやすいためである。なお、制御部101は、液体Wがシリコンを含有する溶剤(例えば、シリコン入りのオイルや、グリス、消泡材等)である場合、液体Wの供給状態を供給実行状態から供給停止状態に切り替えるように供給状態切替部140を制御してもよい。界面活性剤が含まれる液体Wと同様に、シリコンが含まれる液体Wは、第2経路R2で上加湿ローラー110Aに供給されやすいためである。
次に、供給状態切替部140の動作について、図5を参照して説明する。図5は、供給状態切替部140の動作の一例を示すフローチャートである。本フローは、画像形成装置1の電源オンにより開始される。
ステップS100において、制御部101は、液体Wに界面活性剤が含まれるか否かについて判断する。
液体Wに界面活性剤が含まれる場合(ステップS100:YES)、制御部101は、液体Wの供給状態を供給停止状態に切り替えるように供給状態切替部140を制御する(ステップS110)。
液体Wに界面活性剤が含まれない場合(ステップS100:NO)、制御部101は、液体Wの供給状態を供給実行状態に切り替えるように供給状態切替部140を制御する(ステップS120)。
上記実施の形態における加湿装置2によれば、用紙Sの加湿に用いられる液体Wを貯留する貯留部と、用紙Sの上方向に配置され、上貯留部120Aから供給される液体Wを用いて用紙Sの上面を加湿する上加湿ローラー110Aと、用紙Sの下方向に配置され、下貯留部120Bから供給される液体Wを用いて、用紙Sの下面を加湿する下加湿ローラー110Bと、液体Wが上貯留部120Aから上加湿ローラー110Aへ供給される供給状態を、液体Wの供給を停止する供給停止状態と液体Wの供給を実行する供給実行状態との間で切り替える供給状態切替部140と、液体Wの状態に応じて、液体Wの供給状態を供給停止状態と供給実行状態との間で切り替えるように供給状態切替部140を制御する制御部101と、を備える。これにより、液体Wに界面活性剤が含まれる場合、液体Wが第2経路R2で上加湿ローラー110Aに供給されないため、用紙Sの上面に供給される液体供給量が多くならない。その結果、用紙Sの上面および下面への液体供給量を適正にすることができる。
(変形例)
次に、本実施の形態における各種変形例について図1から図4を参照して説明する。
まず、本実施の形態の変形例1について説明する。
上記実施の形態では、液体Wの状態を液体Wに含まれる界面活性剤の有無とする。そして、液体Wに界面活性剤が含まれる場合、制御部101が供給状態切替部140を制御して、液体Wの供給状態を供給停止状態に切り替えさせる。
これに対して、変形例1では、液体Wの状態を、液体Wの粘度、液体Wの濃度又は液体Wの温度とする。例えば、液体Wの粘度が予め定められた下限値未満の場合、液体Wが第2経路R2(図3参照)で上加湿ローラー110Aに供給される。そこで、制御部101が供給状態切替部140を制御して、液体Wの供給状態を供給停止状態に切り替えさせる。同様に、例えば、液体Wの濃度が予め定められた下限値未満の場合、および、液体Wの温度が予め定められた下限値未満の場合、制御部101が供給状態切替部140を制御して、液体Wの供給状態を供給停止状態に切り替えさせる。なお、例えば、液体Wに含まれる界面活性剤の混入比が予め定められた下限値未満の場合、制御部101が供給状態切替部140を制御して、液体Wの供給状態を供給停止状態に切り替えさせてもよい。なお、供給状態の切り替えの条件となる液体Wの濃度としては、シリコンを含有する溶剤の濃度でもよい。
次に、本実施の形態の変形例2について説明する。
上記変形例2の液体Wの状態の外に、液体が上加湿ローラー110Aに伝えられる状態に応じて、第2経路R2における液体供給量が多くなる場合がある。例えば、上加湿ローラー110Aの表面粗さが摩耗により小さくなるに応じて、第2経路R2における液体供給量が多くなる。また、周囲の湿度が低くなるに応じて、第2経路R2における液体供給量が多くなる。
変形例2では、液体が上加湿ローラー110Aに伝えられる状態に応じて、制御部101が供給状態切替部140を制御して、液体Wの供給状態を供給停止状態に切り替えさせる。これにより、用紙Sの上面と下面で加湿量の差が生じることを防止することができる。
次に、本実施の形態の変形例3について説明する。
用紙Sの搬送速度に応じて、上加湿ローラー110Aに供給される第1経路Rにおける液体供給量が増加するばかりでなく、第2経路R2における液体供給量も増加する。これにより、用紙Sの上面と下面で加湿量の差が大きくなり、用紙カール等が著しくなる。そこで、変形例3では、用紙Sの搬送速度に応じて制御部101が供給状態切替部140を制御する。例えば、用紙Sの搬送速度が予め定められた上限値を超えた場合、制御部101が供給状態切替部140を制御して、液体Wの供給状態を供給停止状態に切り替えさせてもよい。これにより、用紙Sの上面と下面で加湿量の差が大きくならず、用紙カール等の発生を抑えることが可能となる。
次に、本実施の形態の変形例4について説明する。
上記実施の形態又は変形例1において、液体Wの状態又は用紙Sの搬送速度に応じて、制御部101が供給状態切替部140を制御する理由は、液体Wの状態又は用紙Sの搬送速度が第2経路R2における液体供給量に関係するためである。そこで、変形例4では、例えば、制御部101は、液体Wが第2経路R2で供給される場合、供給状態を供給停止状態に切り替えるように供給状態切替部140を制御する。これにより、用紙Sの上面と下面で加湿量の差が生じることを確実に防止することができる。この場合、例えば、第2経路R2における液体Wを検知できるセンサーが設けられる。
なお、例えば、第2経路R2における液体供給量が予め定められた上限値を超えるか否かに応じて制御部101が供給状態切替部140を制御してもよい。例えば、制御部101は、第2経路R2における液体供給量が上限値を超える場合、供給状態を供給停止状態に切り替えるように供給状態切替部140を制御する。これにより、用紙Sの上面と下面で加湿量の差が大きくなることを確実に防止することができる。この場合、例えば、上記供給量を測定する計測器(例えば、レーザー変位計や、投影機などが設けられる。
次に、本実施の形態の変形例5について説明する。
上記実施の形態では、供給状態を供給停止状態に切り替えるために、上供給ローラー133Aを上加湿ローラー110Aから離した離間位置に移動させる。上供給ローラー133Aを離間位置に移動させる目的は、駆動ローラーである上加湿ローラー110Aから汲上ローラー131に伝えられる駆動の伝達経路を遮断することにある。そして、動力の伝達経路を遮断するためには、液体供給部材130の少なくとも一つを離間位置に移動させればよい。
変形例5では、上記の目的から、例えば、中間ローラー132を上供給ローラー133Aから離間させる。これにより、汲上ローラー131からの液体Wが上供給ローラー133Aに供給されないため、上加湿ローラー110Aに液体Wが供給されない。
また、上記の目的から、例えば、汲上ローラー131を中間ローラー132から離間させてもよい。汲上ローラー131が回転しなければ、液体Wは供給されない。
また、上記の目的から、例えば、汲上ローラー131、中間ローラー132および上供給ローラー133Aを駆動ローラーとし、供給状態を供給停止状態に切り替えるために、全ての駆動を停止させてよい。
次に、本実施の形態の変形例6について説明する。
前ジョブにおいて、液体Wを上加湿ローラー110Aに供給して、用紙Sの上面の加湿が行われていた場合、上加湿ローラー110Aから液体Wが抜けきるまでの待機時間が必要となる。また、印刷モードや、環境に応じて、上加湿ローラー110A及び下加湿ローラー110Bに供給される液体供給量が異なる。これにより、印刷モード等に応じて待機時間が変動する。そこで、変形例6では、制御部101は、ジョブの切り替え時に、印刷モード及び環境の少なくとも一方に応じて、ジョブ開始のタイミングを決定する。なお、印刷モードとしては、紙種、紙坪量、紙サイズ、印字面(片面又は両面)、用紙搬送速度などがある。また、環境としては、温度、湿度、液体温度などがある。
印刷モードや、環境によって変動する時間に応じて、ジョブ開始するまの時間を以下のように設定する。例えば、A4サイズで用紙Sの上面の加湿が行われるジョブの終了後、用紙Sの上面の加湿が行われないジョブにおいては、供給状態を供給停止状態に切り替えてから30秒後にジョブを開始する。また、例えば、塗工紙200gで用紙Sの上面の加湿が行われるジョブの終了後、用紙Sの上面の加湿が行われないジョブにおいては、供給状態を供給停止状態に切り替えてから15秒後にジョブを開始する。15秒の待機時間が上記の30秒の待機時間に対して短いのは、塗工紙の加湿処理においては、液体Wに界面活性剤が含まれるため、液体Wが上加湿ローラー110Aに供給されないことによる。
また、例えば、用紙線速度が400mm/sで用紙Sの上面の加湿が行われるジョブの終了後、用紙Sの上面の加湿が行われないジョブにおいては、供給状態を供給停止状態に切り替えてから10秒後にジョブを開始する。10秒の待機時間が上記の30秒の待機時間に対して短いのは、用紙線速度が予め定められた上限値を超えた場合、液体Wが上加湿ローラー110Aに供給されないことによる。また、例えば、用紙Sの上面の加湿が行われるジョブから用紙Sの上面の加湿が行われないジョブの切替時、周囲温度(液体温度)が10℃、周囲湿度が20%のときは、周囲温度(液体温度)が30℃、周囲湿度が80%のときよりも、供給状態を供給停止状態に切り替えてからジョブ開始までの待機時間を、60秒遅らせる。待機時間を60秒遅らせるのは、周囲温度(液体温度)、周囲湿度が低くなるに応じて、液体の粘度が高くなり、第2経路R2に液体が流れやすくなるためである。
次に、本実施の形態の変形例7について説明する。
上記実施の形態では、用紙間の非通紙時に、液体Wが下加湿ローラー110Bから上加湿ローラー110Aへ供給されるように構成されている。これにより、上貯留部120Aから上加湿ローラー110Aに液体Wの供給が停止された場合であっても、用紙Sの上面が加湿されることが可能となる。しかし、印刷モードや、液体の状態に応じて下加湿ローラー110Bから上加湿ローラー110Aへの液体供給量(下から上への液体供給量)が変化する。適正な液体供給量にするためには、非通紙時間を増減させればよい。そこで、変形例7では、制御部101は、印刷モード及び液体の状態の少なくとも一方に応じて、非通紙時間を増減させる。例えば、周囲温度(液体温度)10℃の場合における非通紙時間は、周囲温度(液体温度)が30℃の場合における非通紙時間よりも60秒増加される。これより、下から上への液体供給量が適正なものとなる。
また、下から上への液体供給量を測定する測定部(図示略)が設けられ、制御部101が下から上への液体供給量の計測結果に基づいて、非通紙時間を制御してもよい。
また、下から上への液体供給量は、上加湿ローラー110Aと下加湿ローラー110Bとの圧着力に応じて変化する。圧着力が大きい場合における液体供給量は、圧着力が小さい場合における液体供給量より少ない。そこで、変形例7では、制御部101は、上加湿ローラー110Aと下加湿ローラー110Bとの圧着力に応じて、非通紙時間を制御する。
なお、生産性を優先する観点から、下から上へ所定量の液体を所定時間内に供給する場合がある。そこで、変形例7では、制御部101は、非通紙時間に応じて、上加湿ローラー110Aと下加湿ローラー110Bとの圧着力を増減させる。
また、下から上への液体供給量は、下加湿ローラー110Bが有する液量に応じて変化する。また、下加湿ローラー110Bが有する液量は、下貯留部120Bから下加湿ローラー110Bへの液体供給量に応じて変化する。そこで、変形例7では、制御部101は、下貯留部120Bから下加湿ローラー110Bへの液体供給量に応じて、非通紙時間を制御する。また、制御部101は、非通紙時間に応じて、下貯留部120Bから下加湿ローラー110Bへの液体供給量を変化させる。
次に、本実施の形態の変形例8について説明する。
上記実施の形態では、供給状態切替部140はカム部材141およびアクチュエーターを有する。供給状態切替部140は、液体供給部材130の少なくとも一つ(例えば上供給ローラー133A)を所定量離間させる。これにより、駆動ローラーである上加湿ローラー110Aから汲上ローラー131に至る動力伝達経路を遮断する。つまり、供給状態切替部140は、動力伝達経路を遮断するものであればよく、例えば、液体供給部材130の少なくとも一つを所定量離間させるソレノイドでもよい。
次に、本発明の実施の形態の変形例9について図6を参照して説明する。図6は変形例に係る水路150の一部を概略的に示す図である。図6に、水路150等に関係しない構成を省略して示している。
水路150は、メイン経路151、切替弁152、上供給経路153、戻り経路154、開閉弁155および下供給経路156、を有している。
メイン経路151は、タンク(図示略)と切替弁152とを連結する。メイン経路151にはポンプ(図示略)が設けられている。メイン経路151は、ポンプによりタンクから移送される液体Wを切替弁152に導く。切替弁152は、液体Wの通路を上供給経路153と下供給経路156との間で切り替える。上供給経路153は、液体Wを切替弁152から上貯留部120Aに導く。戻り経路154は、液体Wを上貯留部120Aから開閉弁155に導く。開閉弁155は、戻り経路154から下貯留部120Bに通じる液体Wの通路を開閉する。下供給経路156は、液体Wを切替弁152から下貯留部120Bに導く。制御部101は、液体Wの状態に応じて切替弁152および開閉弁155を制御する。例えば、制御部101は、液体Wに界面活性剤が含まれる場合、液体Wの通路を下供給経路156に切り替えるように切替弁152および開閉弁155を制御する。
変形例9における加湿装置2によれば、液体Wの状態に応じて切替弁152を制御する。液体Wに界面活性剤が含まれる場合、液体Wが上貯留部120Aに供給されないため、上貯留部120Aの液量が減少する。これにより、汲上ローラー131が上貯留部120Aから液体Wを汲み上げられず、用紙Sの上面に供給されないため、用紙Sの上面に供給される液体供給量が多くならない。その結果、用紙Sの上面と下面への液体供給量を適正にすることができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置1を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば、加湿装置2、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成装置
2 加湿装置
100 画像形成システム
101 制御部
110A 上加湿ローラー
110B 下加湿ローラー
120A 上貯留部
120B 下貯留部
130 液体供給部材
140 供給状態切替部
141 カム部材
150 水路
151 メイン経路
152 切替弁
153 上供給経路
154 戻り経路
155 開閉弁
156 下供給経路
160 被押動ローラー

Claims (19)

  1. 用紙の加湿に用いられる液体を貯留する貯留部と、
    前記用紙の上方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の上面を加湿する上加湿部と、
    前記用紙の下方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の下面を加湿する下加湿部と、
    前記上加湿部に供給される液体の供給状態を、前記液体の供給を停止する供給停止状態と、前記液体の供給を実行する供給実行状態との間で切り替える供給状態切替部と、
    前記液体の状態に応じて、前記液体の供給状態を前記供給停止状態と前記供給実行状態との間で切り替えるように前記供給状態切替部を制御する制御部と、
    を備える、加湿装置。
  2. 前記液体の状態は、前記液体の粘度である、請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記液体の状態は、前記液体に界面活性剤が含まれるか否かである、請求項1に記載の加湿装置。
  4. 前記液体の状態は、前記液体に含まれる界面活性剤の濃度である、請求項1に記載の加湿装置。
  5. 前記液体の状態は、前記液体の温度である、請求項1に記載の加湿装置。
  6. 前記液体の状態は、前記上加湿部に伝えられる前記液体の伝達状態である、請求項1に記載の加湿装置。
  7. 前記液体が予め設定される第1経路で前記上加湿部に供給されるように構成され、
    前記制御部は、前記液体が前記第1経路と異なる第2経路で前記上加湿部に供給される場合、前記供給状態を前記供給実行状態から前記供給停止状態に切り替えるように前記供給状態切替部を制御する、請求項1に記載の加湿装置。
  8. 前記制御部は、前記第2経路における液体の供給量が予め定められた上限値を超える場合、前記供給状態を前記供給停止状態に切り替えるように前記供給状態切替部を制御する、請求項に記載の加湿装置。
  9. 前記上加湿部に接触して、前記液体を前記貯留部から前記上加湿部へ供給する接触位置と前記上加湿部から離間する離間位置とに移動可能に設けられる液体供給部材を備え、
    前記供給状態切替部は、前記液体供給部材を前記離間位置に移動させることで、前記供給状態を前記供給停止状態に切り替える、請求項1に記載の加湿装置。
  10. 前記貯留部は、前記上加湿部へ供給する液体を貯留する上貯留部と、前記下加湿部へ供給する液体を貯留する下貯留部とを有し、
    前記供給状態切替部は、前記液体の通路を前記液体を前記上貯留部に供給する経路と、前記液体を前記下貯留部に供給する経路との間で切り替える切替弁を有する、請求項1に記載の加湿装置。
  11. 前記制御部は、ジョブの切り替え時に、印刷モード、温度、湿度、および液体温度の少なくとも一方に応じて、ジョブ開始のタイミングを変更する、請求項1に記載の加湿装置。
  12. 用紙間の非通紙時における前記供給停止状態のとき記液体が前記下加湿部から前記上加湿部へ供給されるように構成されている、請求項1に記載の加湿装置。
  13. 前記制御部は、印刷モードおよび液体の状態の少なくとも一方に応じて、前記非通紙時間を変更する、請求項12に記載の加湿装置。
  14. 前記非通紙時間は、前記下加湿部から前記上加湿部に供給される液量が予め定められた量を超えるまでの時間である、請求項12に記載の加湿装置。
  15. 前記制御部は、前記上加湿部と前記下加湿部との圧着力に応じて、前記非通紙時間を変更する、請求項12に記載の加湿装置。
  16. 前記制御部は、前記非通紙時間に応じて、前記上加湿部と前記下加湿部との圧着力を変更する、請求項12に記載の加湿装置。
  17. 前記制御部は、前記非通紙時に、前記貯留部から前記下加湿部へ供給される液量を変更する、請求項12に記載の加湿装置。
  18. 用紙の加湿に用いられる液体を貯留する貯留部と、
    前記用紙の上方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の上面を加湿する上加湿部と、
    前記用紙の下方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の下面を加湿する下加湿部と、
    前記上加湿部に供給される液体の供給状態を、前記液体の供給を停止する供給停止状態と、前記液体の供給を実行する供給実行状態との間で切り替える供給状態切替部と、
    前記液体の状態に応じて、前記液体の供給状態を前記供給停止状態と前記供給実行状態との間で切り替えるように前記供給状態切替部を制御する制御部と、
    を備える、画像形成装置。
  19. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    用紙の加湿に用いられる液体を貯留する貯留部と、
    前記用紙の上方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の上面を加湿する上加湿部と、
    前記用紙の下方向に配置され、前記貯留部から供給される前記液体を用いて、前記用紙の下面を加湿する下加湿部と、
    前記上加湿部に供給される液体の供給状態を、前記液体の供給を停止する供給停止状態と、前記液体の供給を実行する供給実行状態との間で切り替える供給状態切替部と、
    前記液体の状態に応じて、前記液体の供給状態を前記供給停止状態と前記供給実行状態との間で切り替えるように前記供給状態切替部を制御する制御部と、
    を備える、画像形成システム。
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