JP6938407B2 - ヒートポンプシステム及びその制御方法 - Google Patents

ヒートポンプシステム及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ヒートポンプシステム及びその制御方法に関するものである。
従来、圧縮式冷凍機と凝縮器と減圧器と蒸発器とを主要な構成とする圧縮式冷凍システムと、反応部と蒸発凝縮部とを主要な構成とするケミカルヒートポンプとを組み合わせたハイブリッド冷凍システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、車両搭載型ケミカルヒートポンプの反応器内に置かれた化学蓄熱材にエンジン排気管あるいはエンジン周辺部からの150℃〜400℃程度の温熱を供給し、発生した蒸気を圧縮式冷凍システムから供給される冷熱により凝縮することで蓄熱するものである。
特開2008−111592号公報
各種の工場や発電所等における余剰排熱の大部分を占めるのは、100℃未満の排熱であると言われており、100℃未満の排熱をエネルギーとして有効利用することが求められている。
しかしながら、特許文献1に開示されるケミカルヒートポンプの反応器は、150℃〜400℃程度の温熱を用いるものであり、100℃未満で化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を直接利用することはできない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱及び放熱をさせることが可能なヒートポンプシステム及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係るヒートポンプシステムは、第1ヒートポンプと、第2ヒートポンプと、前記第1ヒートポンプ及び前記第2ヒートポンプを制御する制御装置と、を備えるヒートポンプシステムであって、前記第1ヒートポンプは、反応温度以上に加熱されることにより蒸気を発生させる化学蓄熱材を収容する反応器と、前記反応器で発生した蒸気を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された液体を蒸発させて前記反応器へ供給する蒸発器と、を備え、前記第2ヒートポンプは、排熱回収する排熱源用熱交換器と、前記排熱源用熱交換器により加熱された冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された冷媒と前記反応器との熱交換を行う反応器用熱交換器と、前記反応器用熱交換器を通過した冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁により膨張された冷媒と前記凝縮器との熱交換を行う凝縮器用熱交換器と、前記圧縮機により圧縮された冷媒と前記蒸発器との熱交換を行う蒸発器用熱交換器と、を備え、前記制御装置は、前記化学蓄熱材を加熱して蒸気を発生させる蓄熱モードと前記化学蓄熱材に蒸気を供給して放熱させる放熱モードとを実行し、前記蓄熱モードは、前記排熱源用熱交換器と前記圧縮機と前記反応器用熱交換器と前記膨張弁と前記凝縮器用熱交換器とで冷媒回路を形成し、前記反応器を前記反応器用熱交換器で前記反応温度以上に加熱するとともに前記凝縮器を前記凝縮器用熱交換器で冷却するモードであり、前記放熱モードは、前記排熱源用熱交換器と前記圧縮機と前記蒸発器用熱交換器とで冷媒回路を形成し、前記蒸発器を加熱して液体を蒸発させるモードである。
本発明の一態様に係るヒートポンプシステムによれば、第2ヒートポンプにおいて、排熱源用熱交換器により加熱された冷媒が圧縮機により圧縮されて反応器用熱交換器に供給される。そして、蓄熱モードにおいて、第1ヒートポンプの反応器を第2ヒートポンプの反応器用熱交換器で化学蓄熱材の反応温度以上に加熱することで、化学蓄熱材から蒸気が発生する。化学蓄熱材から発生して第1ヒートポンプの凝縮器へ流入した蒸気は、第2ヒートポンプの凝縮器用熱交換器により冷却されて凝縮する。また、放熱モードにおいて、第1ヒートポンプの蒸発器を第2ヒートポンプの蒸発器用熱交換器で加熱して液体を蒸発させることで、反応器に蒸気を供給して化学蓄熱材から放熱させる。
このように、本発明の一態様に係るヒートポンプシステムによれば、排熱回収熱交換器により回収される排熱が化学蓄熱材の反応温度未満であっても、圧縮機により冷媒を加熱して反応器用熱交換器に供給することにより、第1ヒートポンプの反応器を化学蓄熱材の反応温度以上に加熱することができる。そのため、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱及び放熱をさせることが可能となる。
本発明の一態様に係るヒートポンプシステムにおいて、前記制御装置は、前記蒸発器用熱交換器を含まず前記凝縮器用熱交換器を含む冷媒回路を形成して前記蒸発器により外気を冷却する冷却モードを実行してもよい。
冷却モードにおいては、第1ヒートポンプの蒸発器が第2ヒートポンプの蒸発器用熱交換器により加熱されないため、蒸発器における液体の気化熱により外気を冷却することができる。そのため、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱を行って外気を冷却することが可能となる。
本発明の一態様に係るヒートポンプシステムにおいて、前記第2ヒートポンプは、前記凝縮器用熱交換器により凝縮された冷媒を圧縮して前記圧縮機へ供給する補助圧縮機を備えていてもよい。
補助圧縮機により凝縮された冷媒を圧縮することで、2段階で冷媒が圧縮されることとなり、冷媒を化学蓄熱材の反応温度以上に適切に加熱することができる。
本発明の一態様に係るヒートポンプシステムにおいて、前記化学蓄熱材の前記反応温度は100℃以下であり、前記排熱源用熱交換器は、100℃未満の排熱を回収し、前記圧縮機は、冷媒を圧縮して前記反応温度以上に加熱する構成としてもよい。
排熱が100℃以下の低温であっても、化学蓄熱材として反応温度が100℃以下のものを用い、排熱により加熱された冷媒を圧縮機で反応温度以上に加熱することで、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱及び放熱をさせることが可能となる。
上記構成のヒートポンプシステムにおいて、前記化学蓄熱材は、CaSO・1/2HO,CaCl・2HO,NaS・5HO,SrBr・6HO,CrCl・5NH,またはMnCl・6NHのいずれかであってよい。
本発明の一態様に係るヒートポンプシステムの制御方法は、第1ヒートポンプと、第2ヒートポンプと、を備えるヒートポンプシステムの制御方法であって、前記第1ヒートポンプは、反応温度以上に加熱されることにより蒸気を発生させる化学蓄熱材を収容する反応器と、前記反応器で発生した蒸気を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された液体を蒸発させて前記反応器へ供給する蒸発器と、を備え、前記第2ヒートポンプは、排熱回収する排熱源用熱交換器と、前記排熱源用熱交換器により加熱された冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された冷媒と前記反応器との熱交換を行う反応器用熱交換器と、前記反応器用熱交換器を通過した冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁により膨張された冷媒と前記凝縮器との熱交換を行う凝縮器用熱交換器と、前記圧縮機により圧縮された冷媒と前記蒸発器との熱交換を行う蒸発器用熱交換器と、を備え、前記排熱源用熱交換器と前記圧縮機と前記反応器用熱交換器と前記膨張弁と前記凝縮器用熱交換器とで冷媒回路を形成し、前記反応器を前記反応器用熱交換器で前記反応温度以上に加熱するとともに前記凝縮器を前記凝縮器用熱交換器で冷却する蓄熱工程と、前記排熱源用熱交換器と前記圧縮機と前記蒸発器用熱交換器とで冷媒回路を形成し、前記蒸発器を加熱して液体を蒸発させて前記化学蓄熱材から放熱させる放熱工程と、を備える。
本発明の一態様に係るヒートポンプシステムの制御方法によれば、第2ヒートポンプにおいて、排熱源用熱交換器により加熱された冷媒が圧縮機により圧縮されて反応器用熱交換器に供給される。そして、蓄熱工程において、第1ヒートポンプの反応器を第2ヒートポンプの反応器用熱交換器で化学蓄熱材の反応温度以上に加熱することで、化学蓄熱材から蒸気が発生する。化学蓄熱材から発生して第1ヒートポンプの凝縮器へ流入した蒸気は、第2ヒートポンプの凝縮器用熱交換器により冷却されて凝縮する。また、放熱工程において、第1ヒートポンプの蒸発器を第2ヒートポンプの蒸発器用熱交換器で加熱して液体を蒸発させることで、反応器に蒸気を供給して化学蓄熱材から放熱させる。
このように、本発明の一態様に係るヒートポンプシステムの制御方法によれば、排熱回収熱交換器により回収される排熱が化学蓄熱材の反応温度未満であっても、圧縮機により冷媒を加熱して反応器用熱交換器に供給することにより、第1ヒートポンプの反応器を化学蓄熱材の反応温度以上に加熱することができる。そのため、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱及び放熱をさせることが可能となる。
本発明によれば、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱及び放熱をさせることが可能なヒートポンプシステム及びその制御方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るヒートポンプシステムの概略構成を示す系統図であり、蓄熱モードを実行中の状態を示す。 本発明の第1実施形態に係るヒートポンプシステムの概略構成を示す系統図であり、放熱モードを実行中の状態を示す。 本発明の第2実施形態に係るヒートポンプシステムの概略構成を示す系統図であり、冷却モードを実行中の状態を示す。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明に係るヒートポンプシステム1の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のヒートポンプシステム1は、ケミカルヒートポンプ100と、蒸気圧縮式ヒートポンプ200と、ケミカルヒートポンプ100及び蒸気圧縮式ヒートポンプ200を制御する制御装置300と、を備える。
ケミカルヒートポンプ100は、反応器110と、凝縮器120と、蒸発器130と、開閉弁140,150,160と、を備える。
蒸気圧縮式ヒートポンプ200は、排熱源用熱交換器210と、圧縮機220と、反応器用熱交換器230と、膨張弁240と、膨張弁241と、凝縮器用熱交換器250と、蒸発器用熱交換器260と、補助圧縮機270と、三方弁280,281,282,283と、開閉弁285と、逆止弁290,291と、を備える。
ここで、ケミカルヒートポンプ100が備える構成について説明する。
反応器110は、反応温度以上で加熱されることにより蒸気を発生させる化学蓄熱材を収容する装置である。反応器110は、蒸気圧縮式ヒートポンプ200の反応器用熱交換器230により反応温度以上に加熱される。本実施形態の化学蓄熱材は、反応器用熱交換器230からの加熱による吸熱反応によって蒸気を発生させて蓄熱し、蒸発器130からの蒸気の供給による放熱反応によって放熱する。
本実施形態のヒートポンプシステム1は、100℃未満の排熱を回収するものであるため、反応温度が低い(例えば、100℃以下)の化学蓄熱材を用いるのが望ましい。
また、蒸発器130からの蒸気の供給による放熱反応によって発生する温度は、蒸発器130から供給される蒸気の温度に応じて高くなる。従って、反応器用熱交換器230は、蒸発器130が発生する蒸気の温度を可能な範囲で高温(例えば、100℃)とするのが望ましい。
化学蓄熱材は、例えば、CaSO・1/2HOによって形成されており、反応媒体が水であり、反応温度は90℃である。下記の式(1)の左辺から右辺への吸熱反応によって蓄熱し、右辺から左辺への発熱反応によって放熱する。
CaSO・1/2HO(s)⇔CaSO(s)+1/2HO(g) (1)
また、化学蓄熱材は、例えば、CaCl・2HOによって形成されており、反応媒体が水であり、反応温度は90℃である。下記の式(2)の左辺から右辺への吸熱反応によって蓄熱し、右辺から左辺への発熱反応によって放熱する。
CaCl・2HO(s)⇔CaCl・HO(s)+HO(g) (2)
また、化学蓄熱材は、例えば、NaS・5HOによって形成されており、反応媒体が水であり、反応温度は70℃である。下記の式(3)の左辺から右辺への吸熱反応によって蓄熱し、右辺から左辺への発熱反応によって放熱する。
NaS・5HO(s)⇔NaS・2HO(s)+3HO(g) (3)
また、化学蓄熱材は、例えば、SrBr・6HOによって形成されており、反応媒体が水であり、反応温度は90℃である。下記の式(4)の左辺から右辺への吸熱反応によって蓄熱し、右辺から左辺への発熱反応によって放熱する。
SrBr・6HO(s)⇔SrBr・HO(s)+5HO(g) (4)
また、化学蓄熱材は、例えば、CrCl・5NHによって形成されており、反応媒体がアンモニアであり、反応温度は100℃である。下記の式(5)の左辺から右辺への吸熱反応によって蓄熱し右辺から左辺への発熱反応によって放熱する。
CrCl・5NH(s)⇔CrCl・2NH(s)+3HO(g) (5)
また、化学蓄熱材は、例えば、MnCl・6NHによって形成されており、反応媒体がアンモニアであり、反応温度は90℃である。下記の式(6)の左辺から右辺への吸熱反応によって蓄熱し、右辺から左辺への発熱反応によって放熱する。
MnCl・6NH(s)⇔MnCl・2NH(s)+4HO(g) (6)
凝縮器120は、反応器110で吸熱反応により発生した蒸気を凝縮させる装置である。凝縮器120は、蒸気圧縮式ヒートポンプ200の凝縮器用熱交換器250から伝達される冷熱により冷却される。
蒸発器130は、凝縮器120で凝縮された液体を蒸発させて反応器110へ供給する装置である。蒸発器130は、蒸気圧縮式ヒートポンプ200の蒸発器用熱交換器260により液体の蒸発温度以上に加熱される。
開閉弁140は、反応器110と凝縮器120を連通させる配管101を開閉する装置である。開閉弁140は、反応器110で吸熱反応により蒸気が発生する場合に開状態となり、蒸気が反応器110から凝縮器120へ移動した後の所定タイミングで閉状態となる。
開閉弁150は、凝縮器120と蒸発器130を連通させる配管102を開閉する装置である。開閉弁150は、凝縮器120で蒸気が液体に凝縮した後に開状態となり、液体が凝縮器120から蒸発器130へ移動した後の所定タイミングで閉状態となる。
開閉弁160は、反応器110と凝縮器120を連通させる配管103を開閉する装置である。開閉弁160は、蒸発器130で液体が蒸発して蒸気が発生する場合に開状態となり、蒸気が蒸発器130から反応器110へ移動した後の所定タイミングで閉状態となる。
次に、蒸気圧縮式ヒートポンプ200が備える構成について説明する。
排熱源用熱交換器210は、各種の工場や発電所等における排熱源(図示略)の近傍に設置されており、排熱源から排熱回収して配管201を流通する冷媒を加熱する。排熱源の温度は、100℃未満である。
圧縮機220は、排熱源用熱交換器210により加熱された冷媒を圧縮する装置である。圧縮機220は、排熱源用熱交換器210により加熱された冷媒を圧縮することにより、冷媒を反応器110の化学蓄熱材の反応温度以上に加熱する。
反応器用熱交換器230は、圧縮機220により圧縮された冷媒とケミカルヒートポンプ100の反応器110との熱交換を行う装置である。反応器用熱交換器230は、凝縮器として機能するものであり、冷媒の凝縮熱を反応器110に伝達して反応器110を化学蓄熱材の反応温度以上に加熱する。
膨張弁240及び膨張弁241は、反応器用熱交換器230で凝縮された冷媒を膨張させて圧力を低下させるとともに冷媒の気化を促進させる装置である。膨張弁240を通過した冷媒は三方弁280へ導かれ、膨張弁241を通過した冷媒は排熱源用熱交換器210へ導かれる。
凝縮器用熱交換器250は、膨張弁240により膨張された冷媒とケミカルヒートポンプ100の凝縮器120との熱交換を行う装置である。凝縮器用熱交換器250は、蒸発器として機能するものであり、冷媒の気化熱により発生する冷熱を凝縮器120に伝達して凝縮器120を冷却する。
蒸発器用熱交換器260は、圧縮機220により圧縮された冷媒とケミカルヒートポンプ100の蒸発器130との熱交換を行う装置である。蒸発器用熱交換器260は、凝縮器として機能するものであり、冷媒の凝縮熱を蒸発器130に伝達して液体の蒸発温度以上に加熱する。
補助圧縮機270は、凝縮器用熱交換器250により気化した冷媒を圧縮する装置である。補助圧縮機270は、排熱源用熱交換器210により加熱された冷媒を圧縮することにより、冷媒を所定温度に加熱する。
三方弁280は、配管202と配管203とを連通させる状態と、配管202と配管204とを連通させる状態とを切り替える弁体である。三方弁281は、配管203と配管205とを連通させる状態と、配管204と配管205とを連通させる状態とを切り替える弁体である。三方弁282は、配管205と配管206とを連通させる状態と、配管205と配管207とを連通させる状態とを切り替える弁体である。三方弁283は、配管208と配管209とを連通させる状態と、配管208と配管207とを連通させる状態とを切り替える弁体である。
開閉弁285は、配管208の開閉状態を切り替える弁体である。
逆止弁290は、配管201に設けられる弁体であり、冷媒の逆流を防止するものである。逆止弁291は、配管206に設けられる弁体であり、冷媒の逆流を防止するものである。
次に、本実施形態の制御装置300が実行する処理について説明する。
本実施形態の制御装置300は、化学蓄熱材を加熱して蒸気を発生させる蓄熱モードと、化学蓄熱材に蒸気を供給して放熱させる放熱モードとを実行する装置である。
なお、本実施形態の制御装置300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
<蓄熱モード>
始めに、制御装置300が実行する蓄熱モードについて図1を参照して説明する。
制御装置300は、蓄熱モードを実行する場合、配管202と配管203とが連通するよう三方弁280を制御し、配管203と配管205が連通するよう三方弁281を制御し、配管205と配管206が連通するよう三方弁282を制御し、配管208と配管209が連通するよう三方弁283を制御する。
図1において、三方弁280,281,282,283の白抜きの部分は開状態を示し黒く塗り潰した部分は閉状態を示す。また、図1において、白抜きの矢印は蒸気圧縮式ヒートポンプ200の冷媒の流通方向を示す。図1に示すように、蓄熱モードは、排熱源用熱交換器210と、圧縮機220と、反応器用熱交換器230と、膨張弁240と、膨張弁241と、凝縮器用熱交換器250と、補助圧縮機270とで冷媒回路を形成するモードである。この冷媒回路には、蒸発器用熱交換器260が含まれない。
蓄熱モードにおいて、蒸気圧縮式ヒートポンプ200は、排熱源用熱交換器210で排熱源から排熱回収して配管201を流通する冷媒を加熱する。排熱源用熱交換器210により加熱された冷媒は圧縮機220へ導入される。圧縮機220は、冷媒を圧縮して反応器110の化学蓄熱材の反応温度以上に加熱する。
反応器用熱交換器230は、圧縮機220により加熱された冷媒を凝縮し、凝縮熱を反応器110に伝達して反応器110を化学蓄熱材の反応温度以上に加熱する。
膨張弁240は、反応器用熱交換器230で凝縮された冷媒の一部を膨張し、凝縮器用熱交換器250に導入する。膨張弁241は、反応器用熱交換器230で凝縮された冷媒のその他を膨張し、排熱源用熱交換器210へ導入する。
凝縮器用熱交換器250は、冷媒の気化熱により発生する冷熱を凝縮器120に伝達して凝縮器120を冷却する。凝縮器用熱交換器250で蒸発した冷媒は、補助圧縮機270に導入される。
補助圧縮機270は、冷媒を圧縮することにより冷媒を所定温度に加熱して配管206へ供給する。補助圧縮機270により圧縮された冷媒は、排熱源用熱交換器210により加熱された冷媒とともに圧縮機220へ導入される。
以上のようにして、蓄熱モードにおいて、蒸気圧縮式ヒートポンプ200は、排熱源用熱交換器210で排熱源から回収した排熱を用いてケミカルヒートポンプ100の反応器110を加熱するとともに、ケミカルヒートポンプ100の凝縮器120を冷却する。
制御装置300は、蓄熱モードにおいて、排熱源用熱交換器210により反応器110が反応温度以上に加熱される場合に、開閉弁140を開状態とする。開閉弁140が開状態となると、化学蓄熱材から発生した蒸気が配管101を介して凝縮器120へ導入される。制御装置300は、反応器110から凝縮器120へ所定量の蒸気が導かれたことに応じて、開閉弁140を閉状態とする。制御装置300は、開閉弁140を閉状態とした後に、圧縮機220及び補助圧縮機270の動作を停止させる。以上により、制御装置300は、蓄熱モードを終了する。
制御装置300は、蓄熱モードの実行中と蓄熱モードの終了後において、開閉弁150及び開閉弁160を閉状態に維持している。そのため、凝縮器120で蒸気が凝縮して生成された液体は、凝縮器120に保持された状態となる。これにより、排熱源用熱交換器210で排熱源から回収した排熱がケミカルヒートポンプ100に蓄熱された状態が維持される。
<放熱モード>
次に、制御装置300が実行する放熱モードについて図2を参照して説明する。
制御装置300は、放熱モードを実行する場合、配管202と配管204とが連通するよう三方弁280を制御し、配管204と配管205が連通するよう三方弁281を制御し、配管205と配管207が連通するよう三方弁282を制御し、配管208と配管207が連通するよう三方弁283を制御する。
図2において、三方弁280,281,282,283の白抜きの部分は開状態を示し黒く塗り潰した部分は閉状態を示す。また、図2において、白抜きの矢印は蒸気圧縮式ヒートポンプ200の冷媒の流通方向を示す。図2に示すように、放熱モードは、排熱源用熱交換器210と圧縮機220と蒸発器用熱交換器260とで冷媒回路を形成するモードである。この冷媒回路には、排熱源用熱交換器210と、凝縮器用熱交換器250と、補助圧縮機270が含まれない。
放熱モードにおいて、蒸気圧縮式ヒートポンプ200は、排熱源用熱交換器210で排熱源から排熱回収して配管201を流通する冷媒を加熱する。排熱源用熱交換器210により加熱された冷媒は、圧縮機220へ導入される。圧縮機220は、冷媒を圧縮して蒸発器用熱交換器260へ導入する。
蒸発器用熱交換器260は、圧縮機220により加熱された冷媒の凝縮熱を蒸発器130に伝達して液体の蒸発温度以上に加熱する。蒸発器用熱交換器260で凝縮した冷媒は、再び排熱源用熱交換器210へ導入される。
以上のようにして、放熱モードにおいて、蒸気圧縮式ヒートポンプ200は、排熱源用熱交換器210で排熱源から回収した排熱を用いてケミカルヒートポンプ100の蒸発器130を加熱して液体を蒸発させる。
制御装置300は、放熱モードにおいて、開閉弁150を開状態とし、凝縮器120に保持された液体を蒸発器130へ導入する。また、制御装置300は、蒸発器用熱交換器260により蒸発器130を加熱される場合に、開閉弁160を開状態とする。開閉弁160が開状態となると、蒸発器130で発生した蒸気が配管103を介して反応器110へ導入される。反応器110では、化学蓄熱材と蒸気との発熱反応によって放熱が行われる。制御装置300は、反応器110から凝縮器120へ所定量の蒸気が導入されたことに応じて、開閉弁160を閉状態とする。制御装置300は、開閉弁160を閉状態とした後に、圧縮機220の動作を停止させる。以上により、制御装置300は、放熱モードを終了する。
制御装置300は、放熱モードの実行中と放熱モードの終了後において、開閉弁140を閉状態に維持している。そのため、蒸発器130で生成された蒸気は、全て反応器110における化学蓄熱材との反応に用いられる。これにより、排熱源用熱交換器210で排熱源から回収した排熱がケミカルヒートポンプ100の反応器110で放熱される。
以上説明した本実施形態のヒートポンプシステム1が奏する作用及び効果について説明する。
本実施形態のヒートポンプシステム1によれば、蓄熱モードにおいて、ケミカルヒートポンプ100の反応器110を蒸気圧縮式ヒートポンプ200の反応器用熱交換器230で化学蓄熱材の反応温度以上に加熱することで、化学蓄熱材から蒸気が発生する。化学蓄熱材から発生してケミカルヒートポンプ100の凝縮器120へ流入した蒸気は、蒸気圧縮式ヒートポンプ200の凝縮器用熱交換器250により冷却されて凝縮する。また、放熱モードにおいて、ケミカルヒートポンプ100の蒸発器130を蒸気圧縮式ヒートポンプ200の蒸発器用熱交換器260で加熱して液体を蒸発させることで、反応器110に蒸気を供給して化学蓄熱材から放熱させる。
このように、本実施形態のヒートポンプシステム1によれば、排熱源用熱交換器210により回収される排熱が化学蓄熱材の反応温度未満であっても、圧縮機220により冷媒を加熱して反応器用熱交換器230に供給することにより、ケミカルヒートポンプ100の反応器110を化学蓄熱材の反応温度以上に加熱することができる。そのため、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱及び放熱をさせることが可能となる。
本実施形態のヒートポンプシステム1において、蒸気圧縮式ヒートポンプ200は、凝縮器用熱交換器250により凝縮された冷媒を圧縮して圧縮機220へ供給する補助圧縮機270を備える。
補助圧縮機270により凝縮された冷媒を圧縮することで、2段階で冷媒が圧縮されることとなり、冷媒を化学蓄熱材の反応温度以上に適切に加熱することができる。
本実施形態のヒートポンプシステム1において、化学蓄熱材の反応温度は100℃以下であり、排熱源用熱交換器210は、100℃未満の排熱を回収し、圧縮機220は、冷媒を圧縮して反応温度以上に加熱する。
排熱が100℃以下の低温であっても、化学蓄熱材として反応温度が100℃以下のものを用い、排熱により加熱された冷媒を圧縮機220で反応温度以上に加熱することで、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱及び放熱をさせることが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態のヒートポンプシステム1について図面を参照して説明する。
本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとする。本実施形態において、制御装置300は、第1実施形態の蓄熱モード及び放熱モードに加え、更に冷却モードを実行可能である。
<冷却モード>
制御装置300が実行する冷却モードについて図3を参照して説明する。
制御装置300は、冷却モードを実行する場合、配管202と配管203とが連通するよう三方弁280を制御し、配管203と配管205が連通するよう三方弁281を制御し、配管205と配管206が連通するよう三方弁282を制御する。一方、制御装置300は、圧縮機220に冷媒が導かれないように開閉弁285を閉状態とする。
なお、冷却モードは、第1実施形態の蓄熱モードが実行された後に実行されるモードである。また、冷却モードでは、排熱源用熱交換器210が冷媒回路の一部を形成するが、排熱源用熱交換器210には排熱源(図示略)の排熱が導かれないようにするのが望ましい。これは、冷却モードが、排熱源の排熱を用いて蒸発器130を加熱することを主眼とせず、蒸発器130における気化熱で外気を冷却することが主眼であるからである。
図3において、三方弁280,281,282,283の白抜きの部分は開状態を示し黒く塗り潰した部分は閉状態を示す。また、図3において、白抜きの矢印は蒸気圧縮式ヒートポンプ200の冷媒の流通方向を示す。図3に示すように、冷却モードは、排熱源用熱交換器210と、膨張弁240と、膨張弁240と、凝縮器用熱交換器250と、補助圧縮機270とで冷媒回路を形成するモードである。この冷媒回路には、蒸発器用熱交換器260が含まれない。
冷却モードにおいて、蒸気圧縮式ヒートポンプ200は、排熱源用熱交換器210を通過した冷媒を膨張弁240へ導入する。
膨張弁240は、排熱源用熱交換器210から導入された冷媒を膨張し、凝縮器用熱交換器250に導入する。
凝縮器用熱交換器250は、冷媒の気化熱により発生する冷熱を凝縮器120に伝達して凝縮器120を冷却する。凝縮器用熱交換器250で蒸発した冷媒は、補助圧縮機270に導入される。
補助圧縮機270は、冷媒を圧縮することにより冷媒を所定温度に加熱して配管206へ供給する。補助圧縮機270により圧縮された冷媒は、排熱源用熱交換器210へ導入される。
以上のように、冷却モードにおいては、ケミカルヒートポンプ100の凝縮器120を冷却する一方で、放熱モードのように蒸発器用熱交換器260よる蒸発器130の加熱は行わない。
制御装置300は、冷却モードにおいて、開閉弁150を開状態とし、凝縮器120に保持された液体を蒸発器130へ導入する。また、制御装置300は、開閉弁160を開状態とする。蒸発器130に導入された液体は、開閉弁160を開状態となって減圧されることにより蒸発し、蒸気が配管103を介して反応器110へ導入される。蒸発器130は、蒸発する際の気化熱により外気を冷却する。
反応器110では、化学蓄熱材と蒸気との発熱反応によって放熱が行われる。制御装置300は、反応器110から凝縮器120へ所定量の蒸気が導入されたことに応じて、開閉弁160を閉状態とする。制御装置300は、開閉弁160を閉状態とした後に、補助圧縮機270の動作を停止させる。以上により、制御装置300は、冷却モードを終了する。
制御装置300は、冷却モードの実行中と冷却モードの終了後において、開閉弁140を閉状態に維持している。そのため、蒸発器130で生成された蒸気は、全て反応器110における化学蓄熱材との反応に用いられる。これにより、凝縮器120に蓄熱された排熱がケミカルヒートポンプ100の反応器110で放熱される。
本実施形態によれば、冷却モードにおいて、ケミカルヒートポンプ100の蒸発器130が蒸気圧縮式ヒートポンプ200の蒸発器用熱交換器260により加熱されないため、蒸発器130における液体の気化熱により外気を冷却することができる。そのため、化学蓄熱材の反応温度未満の排熱を利用して蓄熱を行って外気を冷却することが可能となる。
1 ヒートポンプシステム
100 ケミカルヒートポンプ(第1ヒートポンプ)
101,102,103 配管
110 反応器
120 凝縮器
130 蒸発器
140,150,160 開閉弁
200 蒸気圧縮式ヒートポンプ(第2ヒートポンプ)
210 排熱源用熱交換器
220 圧縮機
230 反応器用熱交換器
240 膨張弁
250 凝縮器用熱交換器
260 蒸発器用熱交換器
270 補助圧縮機
280,281,282,283 三方弁
285 開閉弁
290,291 逆止弁
300 制御装置

Claims (6)

  1. 第1ヒートポンプと、
    第2ヒートポンプと、
    前記第1ヒートポンプ及び前記第2ヒートポンプを制御する制御装置と、を備えるヒートポンプシステムであって、
    前記第1ヒートポンプは、
    反応温度以上に加熱されることにより蒸気を発生させる化学蓄熱材を収容する反応器と、
    前記反応器で発生した蒸気を凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器で凝縮された液体を蒸発させて前記反応器へ供給する蒸発器と、を備え、
    前記第2ヒートポンプは、
    排熱回収する排熱源用熱交換器と、
    前記排熱源用熱交換器により加熱された冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒と前記反応器との熱交換を行う反応器用熱交換器と、
    前記反応器用熱交換器を通過した冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁により膨張された冷媒と前記凝縮器との熱交換を行う凝縮器用熱交換器と、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒と前記蒸発器との熱交換を行う蒸発器用熱交換器と、を備え、
    前記制御装置は、前記化学蓄熱材を加熱して蒸気を発生させる蓄熱モードと前記化学蓄熱材に蒸気を供給して放熱させる放熱モードとを実行し、
    前記蓄熱モードは、前記排熱源用熱交換器と前記圧縮機と前記反応器用熱交換器と前記膨張弁と前記凝縮器用熱交換器とで冷媒回路を形成し、前記反応器を前記反応器用熱交換器で前記反応温度以上に加熱するとともに前記凝縮器を前記凝縮器用熱交換器で冷却するモードであり、
    前記放熱モードは、前記排熱源用熱交換器と前記圧縮機と前記蒸発器用熱交換器とで冷媒回路を形成し、前記蒸発器を加熱して液体を蒸発させるモードであるヒートポンプシステム。
  2. 前記制御装置は、前記蒸発器用熱交換器を含まず前記凝縮器用熱交換器を含む冷媒回路を形成して前記蒸発器により外気を冷却する冷却モードを実行する請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  3. 前記第2ヒートポンプは、前記凝縮器用熱交換器により凝縮された冷媒を圧縮して前記圧縮機へ供給する補助圧縮機を備える請求項1または請求項2に記載のヒートポンプシステム。
  4. 前記化学蓄熱材の前記反応温度は100℃以下であり、
    前記排熱源用熱交換器は、100℃未満の排熱を回収し、
    前記圧縮機は、冷媒を圧縮して前記反応温度以上に加熱する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のヒートポンプシステム。
  5. 前記化学蓄熱材は、CaSO・1/2HO,CaCl・2HO,NaS・5HO,SrBr・6HO,CrCl・5NH,またはMnCl・6NHのいずれかである請求項4に記載のヒートポンプシステム。
  6. 第1ヒートポンプと、第2ヒートポンプと、を備えるヒートポンプシステムの制御方法であって、
    前記第1ヒートポンプは、
    反応温度以上に加熱されることにより蒸気を発生させる化学蓄熱材を収容する反応器と、
    前記反応器で発生した蒸気を凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器で凝縮された液体を蒸発させて前記反応器へ供給する蒸発器と、を備え、
    前記第2ヒートポンプは、
    排熱回収する排熱源用熱交換器と、
    前記排熱源用熱交換器により加熱された冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒と前記反応器との熱交換を行う反応器用熱交換器と、
    前記反応器用熱交換器を通過した冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁により膨張された冷媒と前記凝縮器との熱交換を行う凝縮器用熱交換器と、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒と前記蒸発器との熱交換を行う蒸発器用熱交換器と、を備え、
    前記排熱源用熱交換器と前記圧縮機と前記反応器用熱交換器と前記膨張弁と前記凝縮器用熱交換器とで冷媒回路を形成し、前記反応器を前記反応器用熱交換器で前記反応温度以上に加熱するとともに前記凝縮器を前記凝縮器用熱交換器で冷却する蓄熱工程と、
    前記排熱源用熱交換器と前記圧縮機と前記蒸発器用熱交換器とで冷媒回路を形成し、前記蒸発器を加熱して液体を蒸発させて前記化学蓄熱材から放熱させる放熱工程と、を備えるヒートポンプシステムの制御方法。
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