JP5040891B2 - 車両用蓄熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排熱を回収、蓄熱して、加熱を必要とする部位に利用する車両用蓄熱装置に関するものである。
従来、車両燃費の改善を図る、あるいは車両始動直後にすぐさま冷暖房効果を得る方法として、車両走行中に発生する車両エンジンの排熱を活用する(排熱を回収、蓄熱する)技術が知られている。
まず、排熱を回収する技術として、特許文献1が知られている。特許文献1に記載の排熱回収装置は、蒸発部および凝縮部を有するヒートパイプを備えており、エンジンの排気熱をヒートパイプによってエンジン冷却水に輸送(回収)し、エンジン冷却水を積極的に加熱することで、エンジン始動時の暖機時間の短縮を図ると共に、暖房等に必要な熱エネルギを補うようにしている。
次に、排熱を蓄熱する技術として特許文献2が知られている。特許文献2に記載の車両用内燃機関の冷却系装置は、エンジン冷却水回路に蓄熱タンクが設けられており、この蓄熱タンクにエンジンから流出された冷却水が貯留されることで、蓄熱(顕熱蓄熱)されるようになっている。そして、エンジン始動直後において、エンジンを暖機する場合は蓄熱タンク内の冷却水をエンジン側にのみ流し、また、即効暖房をする場合は蓄熱タンク内の冷却水をヒータコア側のみに流すようにしている。
ここで、上記特許文献2の顕熱蓄熱に対して、化学蓄熱材を用いた冷凍システムが特許文献3に示されている。この冷凍システムでは、反応器内に化学蓄熱材が充填されており、エンジンの排気熱が熱輸送部(高温側供給熱交換器、熱交換用パイプ、および高温側熱交換器)を介して化学蓄熱材に供給可能となっている。また、反応器は、凝縮器用接続パイプによって凝縮器に接続され、更に蒸発器用接続パイプによって蒸発器に接続されている。
この冷凍システムでは、排気熱が熱輸送部によって化学蓄熱材に供給されることにより、化学蓄熱材に蓄熱(化学蓄熱)され、更にその熱が凝縮器用接続パイプを介して凝縮器に輸送されることで、凝縮器からの放熱を可能としている。また、蒸発器で吸熱した熱を、蒸発器用接続パイプを介して反応器に輸送して蓄熱材に放熱することで、蒸発器での吸熱を可能としている。
特開2006−284144号公報 特開平10−71837号公報 特開2008−111592号公報
上記のように、特許文献1の排熱回収装置にはエンジン停止時の蓄熱機能がないため、長時間エンジンを停止したのち再度エンジンを始動した場合、エンジン、エンジン冷却水、補機類のオイル等の全てが外気温まで温度低下しているため、エンジン始動直後の排気熱の熱量だけでは暖機時間短縮に限界がある。逆に車両走行時のように、エンジン、エンジン冷却水、補機類のオイル等に充分な熱量が存在する場合においては、排気熱は回収されずそのまま外気に捨てられてしまうため、排気熱をより有効に利用するためには蓄熱装置が必要不可欠といえる。
よって、特許文献1の排熱回収装置に特許文献2を組み合わせることで、走行中の余分な熱を回収し、エンジン停止中にその熱を蓄熱し、さらに次のエンジン始動時に蓄熱した熱を利用することが可能となる。しかし、特許文献2のような顕熱蓄熱方式では蓄熱のエネルギ密度が小さいため、暖機等に必要な熱量を確保するためには装置の体格が非常に大きくなってしまうという問題点が挙げられる。また、時間の経過とともに温水から放熱が生じるため、長時間のエンジン停止における蓄熱の維持は難しい。
これに対して、特許文献3においては、化学蓄熱によって蓄熱をしており、反応物質の化学変化を利用して蓄熱するため、高いエネルギ密度の蓄熱の実現が可能となる。しかし、このような化学蓄熱材は、一般的にエンジン冷却水等の温度帯である100℃付近の温度では化学反応が得られず蓄熱できない。よって蓄熱をするためには、エンジンの排気熱を利用しなければならなくなるが、化学蓄熱材の温度があまりにも高温になりすぎると今度は化学蓄熱材の特性が劣化してしまう。エンジンの排気熱温度は走行負荷によって大きく変化し、最大1000℃付近まで温度が上昇する可能性がある。化学蓄熱材がこのような温度になると、反応性が著しく低下するため、基本的には排気管の外側に設けられる熱輸送部(高温側供給熱交換器、熱交換用パイプ、および高温側熱交換器等)が必要となる。しかし、このような構成では化学蓄熱材に排気熱を伝えるための熱交換効率が悪い。さらに、最大1000℃付近まで上昇する温度に耐えうる熱輸送部が必要となり、耐久性や安全性などの大きな問題を抱えている。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、簡素な構成で効果的な蓄熱を可能とすると共に、適切な温度維持を可能として排熱を有効に利用できる車両用蓄熱装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、車両用蓄熱装置において、車両の内燃機関(10)から排出される排気ガスが流通する排気管(11)内に配設されて、内部が2つの空間(101、102)に分割されて、一方の空間(101)に化学蓄熱材(111)が設けられて蓄熱部(110A)を形成し、他方の空間(102)に冷媒(112)が入れられて熱輸送部(110B)を形成すると共に、外部を排気ガスが通過するようにした熱生成部(110)と、
排気管(11)の外側に配設されて、化学蓄熱材(111)と反応する反応媒体(122)が内部に入れられると共に、所定の外部熱源からの熱を反応媒体(122)に回収する冷熱回収熱交換器(123)が設けられた冷熱回収部(120)と、
蓄熱部(110A)と冷熱回収部(120)とを連通接続する第1配管(130)と、
第1配管(130)を開閉する第1開閉部(131)と、
排気管(11)の外側に配設されて、2つの第2配管(151、152)によって熱輸送部(110B)と連通接続され、冷媒(112)の熱を所定の加熱対象へ回収する温熱回収熱交換器(143)が設けられた温熱回収部(140)と、
2つの第2配管(151、152)のうち少なくとも一方(152)を開閉する第2開閉部(153)とを備えることを特徴としている。
これにより、まず、内燃機関(10)の始動時で、排気ガスの温度が充分に上昇していない時に、第1開閉部(131)および第2開閉部(153)を開くことで、冷熱回収部(120)内における気体状態(蒸気)の反応媒体(122)を、第1配管(130)を介して蓄熱部(110A)の化学蓄熱材(111)に供給することができ、反応媒体(122)の収着作用によって化学蓄熱材(111)から熱を発生させることができる。そして、この熱によって隣接する熱輸送部(110B)内の冷媒(112)を加熱して蒸発させることができ、蒸気となった冷媒(112)を第2配管(151)の他方(151)を介して温熱回収部(140)に供給できる。温熱回収部(140)では、蒸気の熱を温熱回収熱交換器(143)によって加熱対象に回収することができ、加熱対象を積極的に加熱することができる(始動時暖機)。そして、熱回収された冷媒(112)は凝縮して、第2配管(150)の一方(152)を介して熱輸送部(110B)に還流することになり、蓄熱部(110A)→熱輸送部(110B)→温熱回収部(140)→温熱回収熱交換器(143)→加熱対象への熱移動(始動時暖機)を繰り返すことができる。
次に、加熱対象が充分に加熱された後に、第1開閉部(130)を開状態としておき、第2開閉部(153)を閉じると、熱輸送部(110B)内の冷媒(112)は、内燃機関(10)始動後に温度上昇した排気ガスの熱によって加熱され蒸気となって第2配管(150)の他方(151)から温熱回収部(140)内に流入していく。しかしながら、第2開閉部(153)を閉じるようにすることで、温熱回収部(140)から熱輸送部(110B)への冷媒の還流を阻止することができ(ドライアウト)、加熱対象への熱回収を停止させることができる。また、排気ガスの熱によって、蓄熱部(110A)内の化学蓄熱材(111)が加熱されることになるので、反応媒体(122)を化学蓄熱材(111)から離脱させることができ、蒸気となった反応媒体(122)を第1配管(130)を介して冷熱回収部(120)へ送ることができる。冷熱回収部(120)へ送られた反応媒体(122)は、自身の熱を冷熱回収熱交換器(123)側に放出することで凝縮する。更に、第1開閉部(130)を閉じることで、冷熱回収部(120)から蓄熱部(110A)への反応媒体(122)の流入を阻止して、蓄熱部(110A)内の化学蓄熱材(111)に対して反応媒体(122)の離脱した状態(蓄熱状態)を維持することができる。
次に、排気ガスの熱によって蓄熱部(110A)が更に過熱されて、化学蓄熱材(111)の温度が、反応媒体(122)を離脱させる温度よりも高くなると、第2配管(150)の第2開閉部(153)を開状態とすることで、温熱回収部(140)内の冷媒(112)を熱輸送部(110B)に還流させて、熱輸送部(110B)においてこの冷媒(112)を排ガスの熱で蒸発させることができる。蒸発された冷媒は、第2配管(150)の他方(151)を介して温熱回収部(140)に流入し、その熱は温熱回収熱交換器(143)によって加熱対象に回収される。このように、熱輸送部(110B)において冷媒(112)が蒸発することで、気化熱が奪われ、熱輸送部(110B)は温度低下し、隣接する蓄熱部(110A)、つまり化学蓄熱材(111)を冷却することができる。蓄熱部(110A)を冷却した後は、再び第2開閉部(153)を閉じることで、加熱対象への熱移動が停止される。よって、蓄熱部(110A)の温度に応じて、上記のように第2開閉部(153)の開状態および閉状態の形成を繰り返すことで、蓄熱部(110A)を適温に維持することができる。
次に、内燃機関(10)が停止した後は、第1開閉部(131)および第2開閉部(153)を共に閉じることで、蓄熱部(110A)における化学蓄熱材(111)の蓄熱状態(反応媒体の離脱した状態)を維持することができ、また、熱輸送部(110B)、温熱回収部(140)および加熱対象間の熱移動を停止させることができる。蓄熱部(110A)で蓄熱状態とされた化学蓄熱材(111)は、次回の内燃機関(10)の始動時に、第1開閉部(131)が開かれて冷熱回収部(120)から反応媒体(122)が供給されると、反応媒体(122)の収着作用によって確実に発熱作用を果たすことができる。
このように、本車両用蓄熱装置(100)においては、簡素な構成で効果的な蓄熱を可能とすると共に、適切な温度維持を可能として、加熱対象に対する有効な排熱利用が可能となる。
請求項2に記載の発明では、車両の室内空調用の蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)を備え、
外部熱源は、蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)の高圧側の冷媒であり、
高圧側の冷媒は、冷熱回収熱交換器(123)内を流通可能となるようにしたことを特徴としている。
これにより、外部熱源を容易に設定することができる。ここで、冷熱回収部(120)から気体状態の反応媒体(122)が、蓄熱部(110A)内の化学蓄熱材(111)に収着されることで、反応媒体(122)の蒸発が促進されるが、この時の蒸発潜熱によって反応媒体(122)は冷却されることになる。すると、反応媒体(122)の蒸気圧も低下して、化学蓄熱材(111)への収着速度が低下してしまう。よって、蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)の高圧側の冷媒を冷熱回収熱交換器(123)に流通させることで、反応媒体(122)を積極的に加熱して蒸発を促進させることができ、化学蓄熱材(111)への収着速度の低下を防止することができるのである。
また、蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)においては、高圧側の冷媒が冷却されることになるので、サイクルの効率を向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)の冷媒通路において、凝縮器(220)と膨張弁(230)との間に三方弁(250)が設けられており、
凝縮器(220)および膨張弁(230)に対して非接続側となる三方弁(250)の接続部(b)は、高圧側の冷媒が流入する冷熱回収熱交換器(123)の入口側と接続され、
高圧側の冷媒が流出する冷熱回収熱交換器(123)の出口側は、冷媒通路の三方弁(250)と膨張弁(230)との間に接続されたことを特徴としている。
これにより、三方弁(250)の開閉状態を調節することで、必要に応じて気圧縮式冷凍サイクル(200)の高圧側の冷媒を外部熱源として活用することができる。
請求項4に記載の発明では、反応媒体(122)は、冷媒(112)と同一物質であり、
第1開閉部(131)は、第1配管用三方弁(132)であり、
冷熱回収部(120)の内部と、温熱回収部(140)の内部とを接続する第3配管(160)と、
第3配管(160)を開閉する第3開閉部(161)と、
蓄熱部(110A)および冷熱回収部(120)に対して非接続側となる第1配管用三方弁(132)の接続部(e)と2つの第2配管(150)の他方(151)とを接続する接続配管(170)とを備えることを特徴としている。
これにより、内燃機関(10)の始動時で外気温度が低い場合でも、化学蓄熱材(111)の収着速度を向上させて、加熱対象を積極的に加熱することができる。
即ち、第3開閉部(161)および第2開閉部(153)を開状態とすることで、冷熱回収部(120)内の冷媒(112)を温熱回収部(140)→第2配管(150)を介して、熱輸送部(110B)に供給できる。また、第1配管用三方弁(132)の調節によって、第1配管(130)の蓄熱部(110A)と冷熱回収部(120)との間を閉状態とすることで、蓄熱部(110A)と冷熱回収部(120)との間を遮断できる。更に、第1配管三方弁(132)の調節によって、第1配管(130)と接続配管(170)との間を開状態とすることで、蓄熱部(110A)、温熱回収部(140)、および熱輸送部(110B)の間を連通させることができる。
よって、熱輸送部(110B)から気体状態の冷媒(112)が、第2配管(150)→接続配管(170)→第1配管(130)を介して蓄熱部(110A)の化学蓄熱材(111)に収着されて、化学蓄熱材(111)から熱を発生させることができる。発生した熱によって、隣接する熱輸送部(110B)内の冷媒(112)が加熱されることになり、冷媒(112)の蒸発を促進させることができ、更に、冷媒(112)の蒸気圧が上昇して、化学蓄熱材(111)の収着速度を向上させることができる。
そして、熱輸送部(110B)で蒸発した冷媒の一部を第2配管(150)の他方(151)を介して温熱回収部(140)に供給することができ、温熱回収部(140)では、蒸気の熱を温熱回収熱交換器(143)によって加熱対象に回収することができ、加熱対象を積極的に加熱することができるのである。
この場合、加熱対象に回収される熱量は、(化学蓄熱材(111)の収着により生ずる熱量−冷媒(112)の蒸発潜熱量)となる。
請求項5に記載の発明では、反応媒体(122)の熱を外気に放出する、あるいは冷媒(112)の熱を外気に放出する放熱器(180)を備え、
放熱器(180)は、冷熱回収熱交換器(123)、あるいは温熱回収熱交換器(143)に接続されたことを特徴としている。
これにより、排気ガスの熱によって蓄熱部(110A)における化学蓄熱材(111)から反応媒体(122)を離脱させて蓄熱状態を維持する際に、離脱された反応媒体(122)の熱を冷熱回収部(120)から放熱器(180)によって外気に放出することができる。つまり、外部熱源に熱を与えてしまうことを防止できる。
また、温熱回収部(140)から加熱対象に対して熱を供給したくない場合に、その熱を放熱器(180)から外気に放出することができる。
請求項6に記載の発明のように、化学蓄熱材(111)と反応媒体(122)との反応は、下記のいずれかを用いることで、容易且つ安価に対応できる。
Figure 0005040891
Figure 0005040891
請求項7に記載の発明では、加熱対象は、内燃機関(10)を冷却する冷却水であることを特徴としている。
これにより、内燃機関(10)の暖機性能向上、あるいは冷却水を熱源とする場合の暖房機の性能を向上させることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図3を用いて説明する。第1実施形態における車両用蓄熱装置100Aは、車両用エンジン(以下、エンジン)10の排熱(ここでは排気ガスの熱)を効果的に蓄熱すると共に、その熱を毎回のエンジン10始動時に加熱対象(ここではエンジン冷却水であり、以下、冷却水)に回収するようにしたものである。図1は車両用蓄熱装置100Aの全体構成を示す構成図、図2は車両用蓄熱装置100Aが実行する各種モードを時系列的に示す説明図、図3は車両用蓄熱装置100Aの作動状態を示すタイムチャートである。
車両用蓄熱装置100Aは、熱生成部110、冷熱回収部120、第1配管130、第1バルブ131、温熱回収部140、第2配管150、第2バルブ153、および制御部190を備えている。
熱生成部110は、内部が第1空間101と第2空間102との2つの空間に仕切られて形成された熱交換器であり、エンジン10の排気管11内に配設されている。そして、熱生成部110の外部を、排気管11内を流通する排気ガスが通過できるようになっている。熱生成部110は、例えば並列配置されて互いに連通する複数のチューブと、これらチューブの間に介在されるフィンとを備え、互いに連通するチューブ内の全体空間が仕切り部材によって2つ(第1空間101、第2空間102)に仕切られるようにして形成することができる。熱生成部110は、例えば耐熱性に優れるステンレス材から形成される。排気ガスはチューブの外表面とフィン部を通過することができる。
熱生成部110の第1空間101内には、化学蓄熱材(以下、蓄熱材)111が充填されており、この蓄熱材111を備える部位(第1空間101側の部位)が蓄熱部110Aを形成している。蓄熱材111は、後述する反応媒体122との化学反応によって発熱、あるいは蓄熱を可能とするものであり、例えば、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ナトリウム(Na)等を用いることができる。
蓄熱部110Aには、蓄熱部110A内部の温度を検出する温度センサ191が設けられており、この温度センサ191によって検出される温度信号は後述する制御部190に出力されるようになっている。また、蓄熱部110Aには、蓄熱部110A内部の圧力を検出する圧力センサ192が設けられており、この圧力センサ192によって検出される圧力信号は後述する制御部190に出力されるようになっている。
そして、熱生成部110の第2空間102内には、所定量の冷媒112が封入されており、この冷媒112を備える部位(第2空間102側の部位)が熱輸送部110Bを形成している。冷媒112は、ここでは水を使用している。冷媒112は、水の他にアルコール、フロロカーボン、フロン等としても良い。
冷熱回収部120は、所定容量の内部空間を形成する容器体121内に所定量の反応媒体122が封入されると共に、車両において発熱を伴う外部熱源(例えば冷凍サイクル、電池、インバータ等)と反応媒体122との間で熱交換する冷熱回収熱交換器123が設けられて形成されており、排気管11の外側に配置されている。
容器体121は、例えばステンレス材あるいは鉄材から成る密閉容器である。反応媒体122は、ここでは水を使用している。冷熱回収熱交換器123は、例えば外部熱源の熱が伝達された熱媒体が内部を流通して、この熱媒体によって反応媒体122を加熱するようにした熱交換器となっており、容器体121の内部に配設されている。尚、冷熱回収熱交換器123は、反応媒体122の温度が外部熱源の温度より高くなる場合は、反応媒体122の熱を外部熱源側に伝達することになる。
第1配管130は、排気管11を貫通して蓄熱部110A(第1空間101)と冷熱回収部120(容器体121内部)とを連通接続させる管部材である。貫通部においては、排気管11と第1配管130との間で排気ガスが漏れないようにシールされている。第1配管130の一方の端部は、蓄熱部110A内に挿入されて、蓄熱部110Aの上側領域で開口しており、また第1配管130の他方の端部は、容器体121内に挿入されて、容器体121内の上方に向けて延設されており、反応媒体122の上面より更に上側で開口している。
そして、第1配管130によって連通される蓄熱部110Aの内部、および冷熱回収部120の内部は、略真空状態となるように維持されている。水(反応媒体122)の沸点は、通常、一気圧で100℃であるが、上記のように真空状態とされていることから、沸点は30〜40℃となる。
第1バルブ(第1開閉部)131は、第1配管130の内部通路を開閉する開閉手段であり、排気管11の外側で、第1配管130の途中部位に設けられている。第1バルブ131は、制御部190によって開閉状態が制御されるようになっている。
温熱回収部140は、所定容量の内部空間を形成する容器体141内に、車両における加熱対象(ここではエンジン10の冷却水としている)を加熱するための温熱回収熱交換器143が設けられて形成されており、排気管11の外側に配置されている。
容器体141は、例えばステンレス材あるいは鉄材から成る密閉容器である。温熱回収熱交換器143は、エンジン10の冷却水が内部を流通して、後述するように、熱輸送部110Bから第2配管150を介して流入する冷媒112によって冷却水を加熱するようにした熱交換器となっており、容器体141の内部に配設されている。
第2配管150は、排気管11を貫通して熱輸送部110B(第2空間102)と温熱回収部140(容器体141内部)とを連通接続させる管部材であり、蒸気管151と液管152との2つの配管から成る。貫通部においては、排気管11と第2配管150(蒸気管151、液管152)との間で排気ガスが漏れないようにシールされている。蒸気管151の一方の端部は、熱輸送部110B内に挿入されて、熱輸送部110Bの上側領域で開口しており、また蒸気管151の他方の端部は、容器体141内に挿入されて、容器体141内の上方に向けて延設されており、容器体141内に流入する冷媒112の上面より更に上側で開口している。また、液管152の一方の端部は、熱輸送部110B内に挿入されて、第2空間102の中央部に向けて延設されており、冷媒112の上面より上側で開口している。
そして、第2配管150によって連通される熱輸送部110Bの内部、および温熱回収部140の内部は、略真空状態となるように維持されている。水(冷媒112)の沸点は、通常、一気圧で100℃であるが、上記のように真空状態とされていることから、沸点は30〜40℃となる。
第2バルブ(第2開閉部)153は、第2配管150の2つの配管、即ち蒸気管151および液管152のうち、少なくとも一方の内部通路を開閉する開閉手段であり、ここでは液管152の途中部位で、排気管11の外側に設けられている。第2バルブ153は、制御部190によって開閉状態が制御されるようになっている。
制御部190は、温度センサ191からの温度信号、圧力センサ192からの圧力信号、エンジン10の始動信号、およびエンジン10の停止信号が入力されて、これら信号に基づいて第1バルブ131、第2バルブ153の開閉状態を制御する制御手段である。
次に、上記構成に基づく車両用蓄熱装置100Aの作動について説明する。制御部190は、図2に示すように、エンジン10の始動から停止の間(走行時)に放熱モード、蓄熱モード、および温度調節モードを実行すると共に、次回始動に至る間(停止時)に蓄熱状態維持モードを実行するようになっている。以下、各モードについて図3を加えて詳細に説明する。
1.放熱モード
制御部190は、エンジン10が始動されると、第1バルブ131を開状態とする(図3のア)。また、第2バルブ153についても開状態とする(図3のイ)。ここでは第2バルブ153に対して所定時間の開状態を繰り返す(開閉繰り返しする)ようにしているが、連続的に開状態とするようにしても良い。エンジン始動時においては、まだ、排気ガスの温度は充分に上昇していない状態にある。
第1バルブ131を開状態とすることで、冷熱回収部120において冷熱回収熱交換器123によって加熱されて蒸気となった反応媒体122は、その蒸気圧力によって第1配管130を通り蓄熱部110Aに流入する。すると、反応媒体122の収着作用によって蓄熱材111から熱が発生する。この反応は、以下の化学式3、あるいは化学式4における左辺から右辺への反応として示すことができる。化学式3は蓄熱材122がカルシウム(Ca)の場合、化学式4は蓄熱材122がマグネシウム(Mg)の場合を示すものである。
Figure 0005040891
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すると、蓄熱材111の化学反応によって発生した熱によって、隣接する熱輸送部110B内の冷媒112が加熱されて、蒸発していく。蒸気となった冷媒112は第2空間102内を上昇して、蒸気管151(2つの配管の他方)を通り、温熱回収部140内に至る。温熱回収部140では、冷媒112の蒸気の熱が温熱回収熱交換器143によって加熱対象である冷却水に回収される。つまり、温熱回収熱交換器143によって冷媒112の蒸気の熱が冷却水に伝達され、冷却水が積極的に加熱されることになる(始動時暖機)。
冷却水を加熱した冷媒112は、凝縮して、液管153(2つの配管の一方)を通り熱輸送部110B内に還流する。以下、蓄熱材111の発熱により、蓄熱部110A→熱輸送部110B→温熱回収部140→温熱回収熱交換器143→冷却水(加熱対象)への熱移動(始動時暖機)が繰り返されることになる。
制御部190は、本放熱モード開始からの経過時間、温度センサ191の温度信号、および圧力センサ192の圧力信号の少なくとも1つを基にして、蓄熱材111に反応媒体122が収着する反応が充分に進んだ(例えば100%レベル)と判断すると(図3のウ)、第1バルブ131および第2バルブ153を閉状態とする(図3のエ、オ)。両バルブ131、153を閉状態とすることで、蓄熱材111に対する反応媒体122の供給が停止され、また、温熱回収部140からの凝縮した冷媒112の還流が停止され、熱輸送部110B内の液化冷媒112が減少していく。
2.蓄熱モード
上記放熱モードを実行するなかで、経過時間と共に排気ガスの温度が上昇していき、制御部190は、温度センサ191の温度信号より、蓄熱部110Aの温度が所定の温度まで上昇すると、第1バルブ131を開状態にし(図3のカ)、第2バルブ153を閉状態とする(図3のキ)。この時点では、排気ガスの温度が充分に上昇した状態にある。
第1バルブ131を開状態とすることで、蓄熱部110Aにおいては排気ガスの熱によって蓄熱材111に収着された反応媒体122が離脱されることになる。この反応は、上記で説明した数式3、あるいは数式4における右辺から左辺への反応として示すことができる。離脱された反応媒体122は、第1配管130を上昇して、冷熱回収部120内に至る。この時、反応媒体122の熱は冷熱回収熱交換器123によって外部に放出されることになり、反応媒体122は凝縮して冷熱回収部120に溜められていく。
制御部190は、本蓄熱モード開始からの経過時間、温度センサ191の温度信号、および圧力センサ192の圧力信号の少なくとも1つを基にして、蓄熱材111に反応媒体122が離脱する反応が充分に進んだ(例えば0%レベル)と判断すると(図3のク)、第1バルブ131を閉状態とする(図3のケ)。第1バルブ131を閉状態とすることで、冷熱回収部120から蓄熱部110Aへの反応媒体122の流入が阻止されて、蓄熱材111の蓄熱状態(反応媒体111が離脱された状態)が維持される。
また、第2バルブ153が閉状態とされていることから、温熱回収部140から熱輸送部110Bへの冷媒112の還流が阻止されており、熱輸送部110Bにおいては、蓄熱材111の熱および排気ガスの熱によって冷媒112の蒸発が進行していき、ドライアウト状態に至る。よって、冷媒112による熱輸送部110B、温熱回収部140間の熱移動が停止され、冷却水の加熱は停止された状態が維持される。
3.温度調節モード
上記蓄熱モードの後に、制御部190は、温度センサ191によって得られる蓄熱部110Aの温度が、予め定めた最高作動温度(図3のd)を超えて蓄熱材111が過熱状態にあると判定すると、第2バルブ153を一定時間だけ開状態とする(図3のコ)。
すると、温熱回収部140の冷媒112が熱輸送部110Bに還流される。熱輸送部110Bは蓄熱材111および排気ガスによって高温となっているため、熱輸送部110Bに還流された冷媒112は直ちに蒸発する。そして、蒸発した冷媒112は、蒸気管151を介して温熱回収部140に流入し、冷媒112の熱が温熱回収熱交換器145によって冷却水に伝達される。更に冷媒112は凝縮して、液管153を介して再び熱輸送部110B内に還流する。
上記のように熱輸送部110Bで冷媒112が蒸発する際に、熱輸送部110Bでは気化熱が奪われ温度低下する。そして、蓄熱部110Aと熱輸送部110Bとの間に温度差ができ、蓄熱部110Aから熱輸送部110Bへの伝熱が生じ、蓄熱部110A(蓄熱材111)が冷却されることになる。制御部190は、蓄熱部110Aの温度が最高作動温度を超えるたびに、この温度調節モードの実行を繰り返す。
4.蓄熱状態維持モード
制御部190は、エンジン10が停止されると、第1バルブ131および第2バルブ153を共に閉状態とする(図3のサ、シ)。第1バルブ131を閉状態とすることで、蓄熱部110A内の蓄熱材111には反応媒体122が供給されないことになる。つまり、車両が停止し外気によって車両全体が冷却され、蓄熱材111が反応媒体122を収着する温度まで低下しても、蓄熱材111には反応媒体122が供給されないために、蓄熱材111の蓄熱状態が維持されることになる。
また、第2バルブ153を閉状態とすることで、熱輸送部110Bと温熱回収部140との間の冷媒112の循環流れが停止され、当然のことながら冷却水への熱移動は停止される。
以上のように、まず、放熱モードを実行することによって、エンジン10の始動時で、排気ガスの温度が充分に上昇していない時に、蓄熱材111に反応媒体122を供給して発熱させ、その熱を熱輸送部110B、温熱回収部140を介して加熱対象である冷却水に伝達することができ、積極的に冷却水を加熱することができる(始動時暖機)。
また、冷却水が充分に加熱された後に、蓄熱モードを実行することによって、熱輸送部110B内をドライアウト状態として、冷却水への熱回収を停止させることができる。そして、また、排気ガスの熱によって、反応媒体122を蓄熱材111から離脱させると共に、第1バルブ130を閉じることで、蓄熱材111への反応媒体122の供給を阻止して、蓄熱部110A内の蓄熱材111に対して反応媒体122の離脱した状態(蓄熱状態)を維持することができる。
また、排気ガスの熱によって蓄熱部110Aが更に過熱されて、蓄熱材111の温度が、反応媒体122を離脱させる温度(最高作動温度)よりも高くなると、温度調節モードを実行することによって、熱輸送部110Bにおいて冷媒112を蒸発させ気化熱を奪い、隣接する蓄熱部110A、つまり蓄熱材111を冷却することができる。そして、これを繰り返すことにより蓄熱部110Aを適温に維持することができる。
また、エンジン10が停止した後は、蓄熱状態維持モードを実行することにより、蓄熱材111の蓄熱状態(反応媒体の離脱した状態)を維持することができ、また、熱輸送部110B、温熱回収部140および冷却水間の熱移動を停止させることができる。そして、蓄熱部110Aで蓄熱状態とされた蓄熱材111は、次回のエンジン10の始動時に、第1バルブ131が開かれて冷熱回収部120から反応媒体122が供給されると、反応媒体122の収着作用によって確実に発熱作用を果たすことができる。
このように、本車両用蓄熱装置100においては、簡素な構成で効果的な蓄熱を可能とすると共に、適切な温度維持を可能として、加熱対象(冷却水)に対する有効な排熱利用が可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態における車両用蓄熱装置100Bを図4、図5に示す。第2実施形態は、冷熱回収熱交換器123の外部熱源として蒸気圧縮式冷凍サイクル(以下、冷凍サイクル)200の高圧側冷媒を用いたものとしている。図4中で第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、以下、第1実施形態と異なる内容について説明する。
冷熱回収熱交換器123は、冷媒用の入口部と出口部とを備え、内部に冷凍サイクル200の高圧側冷媒が流通するようになっている。
冷凍サイクル200は、サイクル内の冷媒を圧縮する圧縮機210と、圧縮機210から吐出される冷媒を凝縮液化する凝縮器220と、凝縮器220で凝縮された冷媒を減圧膨張する膨張弁230と、膨張弁230で減圧膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器240とが冷媒配管(冷媒通路)によって環状に接続されたものである。
そして、凝縮器220と膨張弁230との間となる冷媒配管には、第1三方弁250が設けられている。つまり、第1三方弁250の三方の接続部a、b、cのうち、接続部aは凝縮器220の冷媒出口側に接続され、接続部cは膨張弁230の冷媒入口側に接続されている。更に第1三方弁250において、凝縮器220および膨張弁230に対して非接続側となる接続部bは、冷熱回収熱交換器123の冷媒入口側と接続されている。また、冷熱回収熱交換器123の冷媒出口側は、冷凍サイクル200の冷媒配管の第1三方弁250と膨張弁230との間に接続されている。
第1三方弁250は、制御部190によって内部流路が切替えられるようになっており、接続部c側を閉塞して、接続部aと接続部bとを連通させるabモードと、接続部b側を閉塞して、接続部aと接続部cとを連通させるacモードとを備えている。
以下、第2実施形態の作動および作用効果について図5を加えて説明する。
放熱モード時において、制御部190は、エンジン10が始動されると、第1バルブ131、第2バルブ153を開状態とすると共に、第1三方弁250の連通状態をabモードにする(図5のス)。
すると、冷凍サイクル200において、凝縮器220から流出された高圧側冷媒は、第1三方弁250を介して冷熱回収熱交換器123を流通して、膨張弁230に流入する。尚、制御部190は、蓄熱材111の収着反応が充分に進んだと判断すると、第1三方弁250の連通状態をacモードに切替える(図5のセ)。
放熱モード時においては、冷熱回収部120から気体状態の反応媒体122が、蓄熱部110A内の蓄熱材111に収着されることで、反応媒体122の蒸発が促進されるが、この時の蒸発潜熱によって反応媒体122は冷却されることになる。すると、反応媒体122の蒸気圧も低下して、蓄熱材111への収着速度が低下してしまう。しかしながら、本実施形態では、冷凍サイクル200の高圧側冷媒を冷熱回収熱交換器123に流通させるようにしているので、反応媒体122を積極的に加熱して蒸発を促進させることができ、蓄熱材111への収着速度の低下を防止することができる。
このように、冷凍サイクル200の冷媒を活用することで、冷熱回収用熱交換器123の外部熱源を容易に設定すると共に、放熱モード時の蓄熱材111への収着速度の低下を防止可能としている。また、第1三方弁250の連通状態(開閉状態)を調節することで、必要に応じて冷凍サイクル200の高圧側の冷媒を外部熱源として活用することができる。
また、冷凍サイクル200においては、高圧側の冷媒が冷却されることになるので、サイクルの効率を向上させることができる。
尚、蓄熱モード時においては、制御部190は、第1三方弁250の連通状態をabモードに切替える(図5のソ)。冷熱回収部120における反応媒体122の熱は、冷熱回収熱交換器123を介して、冷凍サイクル200の高圧側冷媒に放出される。
(第3実施形態)
第3実施形態における車両用蓄熱装置100Cを図6〜図8に示す。第3実施形態は、上記第2実施形態に対して、反応媒体122を冷媒112と同一物質とし、温度センサ193、第3配管160、第3バルブ161、接続配管170を追加し、第1バルブ131を第2三方弁132としたものである。図6中で第1、第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、以下、第2実施形態と異なる内容について説明する。
冷熱回収部120における反応媒体122、および熱輸送部120における冷媒112は同一物質であり、ここでは共に水を用いている。以下、反応媒体122を冷媒112と表示して説明していく。また、蓄熱材111は、冷媒112の収着時に発生する熱量(kJ/mol)が、冷媒112の蒸発潜熱(kJ/mol)よりも大きなものを用いるようにしている。
冷熱回収部120には、内部の冷媒112の温度を検出する温度センサ193が設けられており、この温度センサ193によって検出される温度信号は制御部190に出力されるようになっている。
冷熱回収部120の内部空間と、温熱回収部140の内部空間とは第3配管160によって接続されている。第3配管160の中間部には、第3配管160を開閉する第3バルブ(第3開閉部)161が設けられている。第3バルブ161は、制御部190によって、その開閉が制御されるようになっている。
第1配管130と第2配管150の蒸気管(第2配管の他方)151との間には接続配管170が設けられている。接続配管170は、第1配管130と蒸気管151とを各管の中間部で接続可能とする配管であり、その一方は、後述する第2三方弁132の接続部eに接続されており、他方は蒸気管151に一体的に接続されている。
第1配管130には、第1バルブ131に代えて、第2三方弁(第1配管用三方弁)132が設けられている。第2三方弁132の三方の接続部d、e、fのうち、接続部dは蓄熱部110A側に接続され、接続部fは冷熱回収部120側に接続され、接続部eは上記のように接続配管170の一方と接続されている。接続部eは、三方の接続部(d、e、f)のうち、蓄熱部110Aおよび冷熱回収部120に対して非接続側となる接続部である。
第2三方弁132は、制御部190によって内部流路が切替えられるようになっており、接続部d側を閉塞するd閉塞モード(接続部d、e、f共に閉塞)と、接続部dと接続部fとを連通させるdfモード(接続部eは閉塞)と、接続部dと接続部eとを連通させるdeモード(接続部fは閉塞)とを備えている。
以下、第3実施形態の作動および作用効果について図7、図8を加えて説明する。
放熱モード時において、制御部190は、エンジン10が始動されると、第2三方弁132の連通状態をdfモードにし(図7のタ)、第2バルブ153を開状態とし(図7のチ)、第1三方弁250の連通状態をabモードにし(図7のツ)、第3バルブ161を閉状態とする(図省略)。
すると、各部の接続状態は、第2実施形態の放熱モードの場合と同一となり、同一の放熱モードが実行される。
そして、制御部190は、例えば冬場のように、温度センサ193によって得られる冷媒112の温度が所定温度よりも低いと判定すると、以下の低温放熱モードを実行する(図8)。
即ち、制御部190は、第3バルブ161を開状態とする(図省略)と共に、第2三方弁132の連通状態をdeモードにし(図8のテ)、第2バルブ153を開状態とし(図8のト)、第1三方弁250の連通状態をacモードにする(図8のナ)。
上記のように第3バルブ161および第2バルブ153を開状態とすることで、冷熱回収部120内の冷媒112は温熱回収部140→第2配管150の液管152を介して、熱輸送部110Bに供給される。また、第2三方弁132をdeモードとすることで蓄熱部110Aと冷熱回収部120との間が遮断されると共に、蓄熱部110A、温熱回収部140、および熱輸送部110Bの間が連通されることになる。
よって、熱輸送部110Bから気体状態の冷媒112が、第2配管150の蒸気管151→接続配管170→第1配管130を介して蓄熱部110Aの蓄熱材111に収着されることになり、蓄熱材111から熱を発生させることができる。発生した熱によって、隣接する熱輸送部110B内の冷媒112が加熱されることになり、冷媒112の蒸発を促進させることができ、更に、冷媒112の蒸気圧が上昇して、蓄熱材111の収着速度を向上させることができる。
そして、熱輸送部110Bで蒸発した冷媒の一部を蒸気管151を介して温熱回収部140に供給することができ、温熱回収部140では、蒸気の熱を温熱回収熱交換器143によって冷却水に回収することができ、冷却水を積極的に加熱することができる。
この場合、冷却水に回収される熱量は、(蓄熱材111の収着により生ずる熱量−冷媒112の蒸発潜熱量)となる。
このように本実施形態では、エンジン10の始動時で外気温度が低い場合でも、蓄熱材111の収着速度を向上させて、冷却水を積極的に加熱することができる。
蓄熱モード時においては、制御部190は、第3バルブ161を閉状態とする(図省略)と共に、第2三方弁132をdeモードとし(図7、8のニ)、第2バルブ153を閉状態とし(図7、8のヌ)、更に第1三方弁250をacモードとする(図7、8のネ)。
蓄熱部110Aにおいては排気ガスの熱によって蓄熱材111に収着された反応媒体122が離脱される。離脱された反応媒体122は、第3三方弁132→接続配管170→蒸気管151を上昇して、温熱回収部140内に至る。この時、冷媒112の熱は温熱回収熱交換器143によって冷却水に放出されることになり、冷媒112は凝縮して温熱回収部140に溜められていく。本実施形態では冷媒112の熱を冷熱回収熱交換器123によって冷凍サイクル200側(高圧側の冷媒)に放出させないため、冷凍サイクル200の熱負荷を増大させることがない。
そして、制御部190は、本蓄熱モード開始からの経過時間、温度センサ191の温度信号、および圧力センサ192の圧力信号の少なくとも1つを基にして、蓄熱材111から冷媒112が離脱する反応が充分に進んだ(例えば0%レベル)と判断すると(図7、8のノ)、第2三方弁132をd閉塞モードとする(図7、8のハ)。第2三方弁132をd閉塞モードとすることで、冷熱回収部120および温熱回収部140から蓄熱部110Aへの冷媒112の流入が阻止されて、蓄熱材111の蓄熱状態(冷媒112が離脱された状態)が維持される。
尚、温度調節モード時、蓄熱維持モード時においては、第2三方弁132をd閉塞モードとすることで、各部の接続状態を第2実施形態と同等にすることができ、温度調節モード、蓄熱維持モードが同様に実行される。
(第4実施形態)
第4実施形態における車両用蓄熱装置100Dを図9に示す。第4実施形態は、上記第2実施形態に対して、冷熱回収熱交換器123に放熱器180を追加したものである。図9中で第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、以下、第2実施形態と異なる内容について説明する。
冷熱回収部120の外部において、冷熱回収熱交換器123には、並列接続される並列流路181が設けられている。そして、並列流路181に、放熱用の放熱器180、並列流路181開閉用のバルブ182、並列流路181の冷媒を循環させるポンプ183が設けられている。バルブ182の開閉、およびポンプ183の作動は制御部190によって制御されるようになっている。
蓄熱モード時において、制御部190は、第1三方弁250の連通状態をacモードに切替えると共に、バルブ182を開状態にし、ポンプ183を作動させる。すると、並列流路181を介して、冷熱回収熱交換器123と放熱器180との間で冷媒が循環する。そして、冷熱回収部120における反応媒体122の熱は、冷熱回収熱交換器123から放熱器180に伝達され、放熱器180によって外気に放出される。
これにより、排気ガスの熱によって蓄熱部110Aにおける蓄熱材111から反応媒体122を離脱させて蓄熱状態を維持する際に、離脱された反応媒体122の熱を冷熱回収部120から放熱器180によって外気に放出することができる。よって、冷凍サイクル200内の冷媒(高圧側冷媒)に熱を与えることなく、蓄熱材111に対する蓄熱が可能となる。
尚、第1三方弁250をabモードにして、バルブ182を開状態として、ポンプ183を作動させることで、凝縮器220を流出した冷媒を放熱器180に流すことができる。よって、放熱器180により凝縮器220の下流側の冷媒を更に冷却することができ、冷凍サイクル200の効率を向上させることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態における車両用蓄熱装置100Eを図10に示す。第5実施形態は、上記第3実施形態に対して、温熱回収熱交換器143に放熱器180を追加したものである。図10中で第3実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、以下、第3実施形態と異なる内容について説明する。
温熱回収部140の外部において、温熱回収熱交換器143には、並列接続される並列流路181が設けられている。そして、並列流路181に、放熱用の放熱器180、並列流路181開閉用のバルブ182、並列流路181の冷却水を循環させるポンプ183が設けられている。バルブ182の開閉、およびポンプ183の作動は制御部190によって制御されるようになっている。
蓄熱モード時において、制御部190は、第2三方弁132の連通状態をdeモードに切替えると共に、バルブ182を開状態にし、ポンプ183を作動させる。すると、並列流路181を介して、温熱回収熱交換器143と放熱器180との間で冷却水が循環する。そして、温熱回収部140における冷媒112の熱は、温熱回収熱交換器143から放熱器180に伝達され、放熱器180によって外気に放出される。
これにより、排気ガスの熱によって蓄熱部110Aにおける蓄熱材111から冷媒112を離脱させて蓄熱状態を維持する際に、離脱された冷媒112の熱を温熱回収部140から放熱器180によって外気に放出することができる。よって、エンジン10の冷却水に熱を与えることなく、蓄熱材111に対する蓄熱が可能となる。放熱器180は温熱回収部140内の冷媒112と外気との間で熱交換することになるため、第3実施形態の温熱回収熱交換器143のように冷媒112と冷却水との間で熱交換する場合に比べて熱交換時の温度差を大きくとることができ、蓄熱材111の蓄熱反応をより促進させることができる。
尚、バルブ182を開状態として、ポンプ183を作動させることで、エンジン10の冷却水を放熱器180に流すことができる。よって、放熱器180により冷却水を冷却することも可能となり、エンジン用ラジエータの負荷を減らすことができ、エンジン用ラジエータを小型にすることができる。
第1実施形態における車両用蓄熱装置の全体構成を示す構成図である。 車両用蓄熱装置が実行する各種モードを時系列的に示す説明図である。 第1実施形態における車両用蓄熱装置の作動状態を示すタイムチャートである。 第2実施形態における車両用蓄熱装置の全体構成を示す構成図である。 第2実施形態における車両用蓄熱装置の作動状態を示すタイムチャートである。 第3実施形態における車両用蓄熱装置の全体構成を示す構成図である。 第3実施形態における車両用蓄熱装置の作動状態を示すタイムチャートである(放熱モード)。 第3実施形態における車両用蓄熱装置の作動状態を示すタイムチャートである(低温放熱モード)。 第4実施形態における車両用蓄熱装置の全体構成を示す構成図である。 第5実施形態における車両用蓄熱装置の全体構成を示す構成図である。
符号の説明
10 エンジン(内燃機関)
11 排気管
100A〜100E 車両用蓄熱装置
110 熱生成部
101 第1空間(2つの空間)
102 第2空間(2つの空間)
110A 蓄熱部
111 化学蓄熱材
110B 熱輸送部
112 冷媒
120 冷熱回収部
122 反応媒体
123 冷熱回収熱交換器
130 第1配管
131 第1バルブ(第1開閉部)
132 第2三方弁(第1配管用三方弁)
140 温熱回収部
143 温熱回収熱交換器
150 第2配管
151 蒸気管(第2配管の他方)
152 液管(第2配管の一方)
153 第2バルブ(第2開閉部)
160 第3配管
161 第3バルブ(第3開閉部)
170 接続配管
180 放熱器
200 蒸気圧縮式冷凍サイクル
220 凝縮器
230 膨張弁
250 第1三方弁(三方弁)

Claims (7)

  1. 車両の内燃機関(10)から排出される排気ガスが流通する排気管(11)内に配設されて、内部が2つの空間(101、102)に分割されて、一方の空間(101)に化学蓄熱材(111)が設けられて蓄熱部(110A)を形成し、他方の空間(102)に冷媒(112)が入れられて熱輸送部(110B)を形成すると共に、外部を前記排気ガスが通過するようにした熱生成部(110)と、
    前記排気管(11)の外側に配設されて、前記化学蓄熱材(111)と反応する反応媒体(122)が内部に入れられると共に、所定の外部熱源からの熱を前記反応媒体(122)に回収する冷熱回収熱交換器(123)が設けられた冷熱回収部(120)と、
    前記蓄熱部(110A)と前記冷熱回収部(120)とを連通接続する第1配管(130)と、
    前記第1配管(130)を開閉する第1開閉部(131)と、
    前記排気管(11)の外側に配設されて、2つの第2配管(151、152)によって前記熱輸送部(110B)と連通接続され、前記冷媒(112)の熱を所定の加熱対象へ回収する温熱回収熱交換器(143)が設けられた温熱回収部(140)と、
    前記2つの第2配管(151、152)のうち少なくとも一方(152)を開閉する第2開閉部(153)とを備えることを特徴とする車両用蓄熱装置。
  2. 前記車両の室内空調用の蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)を備え、
    前記外部熱源は、前記蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)の高圧側の冷媒であり、
    前記高圧側の冷媒は、前記冷熱回収熱交換器(123)内を流通可能となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用蓄熱器。
  3. 前記蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)の冷媒通路において、凝縮器(220)と膨張弁(230)との間に三方弁(250)が設けられており、
    前記凝縮器(220)および前記膨張弁(230)に対して非接続側となる前記三方弁(250)の接続部(b)は、前記高圧側の冷媒が流入する前記冷熱回収熱交換器(123)の入口側と接続され、
    前記高圧側の冷媒が流出する前記冷熱回収熱交換器(123)の出口側は、前記冷媒通路の前記三方弁(250)と前記膨張弁(230)との間に接続されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用蓄熱装置。
  4. 前記反応媒体(122)は、前記冷媒(112)と同一物質であり、
    前記第1開閉部(131)は、第1配管用三方弁(132)であり、
    前記冷熱回収部(120)の内部と、前記温熱回収部(140)の内部とを接続する第3配管(160)と、
    前記第3配管(160)を開閉する第3開閉部(161)と、
    前記蓄熱部(110A)および前記冷熱回収部(120)に対して非接続側となる前記第1配管用三方弁(132)の接続部(e)と前記2つの第2配管(150)の他方(151)とを接続する接続配管(170)とを備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車両用蓄熱装置。
  5. 前記反応媒体(122)の熱を外気に放出する、あるいは前記冷媒(112)の熱を外気に放出する放熱器(180)を備え、
    前記放熱器(180)は、前記冷熱回収熱交換器(123)、あるいは前記温熱回収熱交換器(143)に接続されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の車両用蓄熱装置。
  6. 前記化学蓄熱材(111)と前記反応媒体(122)との反応は、下記のいずれかであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の車両用蓄熱装置。
    Figure 0005040891
    Figure 0005040891
  7. 前記加熱対象は、前記内燃機関(10)を冷却する冷却水であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の車両用蓄熱装置。
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