JP6938070B1 - 薬箱、キット、及び、袋帯収容体 - Google Patents

薬箱、キット、及び、袋帯収容体 Download PDF

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Abstract

【課題】 1枚のシートから簡単に組み立てることができ、優れた耐久性を有する薬箱の提供。【解決手段】 処方薬を一包化した袋体15が服用時期の順に連続的に配列されて形成された袋帯16を収容し、服用時期の順に袋体15を取出し可能にする薬箱10であって、一枚のシート20を箱型に組み立ててなり、シート20は、箱型の側面11を形成する4つの矩形領域A、矩形領域Aの上稜からそれぞれ延出する少なくとも2つの矩形領域B、及び、矩形領域Aの下稜からそれぞれ延出する少なくとも1つの矩形領域Cを有し、箱型において、上稜Xが、他の上稜よりも鉛直下方に配置され、矩形領域Bのうち、上稜Xから延出する矩形領域BXが、箱型の内部に向けて折り込まれており、ロール状に巻き回され、又は、折りたたまれて箱型に収容された袋帯16の先端LDが、上稜Xと箱型の上面12とによって画される間隙14から取出し可能である、薬箱。【選択図】 図1

Description

本発明は、処方薬を一包化した袋体が服用時期順に連続的に配列されて形成された袋帯を収容し、服用時期の順に袋体を取出すための薬箱に関する。
医師等の処方箋をもとに調剤される処方薬について、一人の患者が、服用時期の同じ薬を複数種、服用しなければならない場合には、「一包化」と呼ばれる処理が実施されることがある。
一包化とは、典型的には、服用時期が同じである複数種の薬を1個の袋体に収容し、まとめることをいう。患者にとっての一包化の利点は、服薬の際の手間が省けること、及び、服薬の管理が容易になること等が挙げられる。
具体的には、個包装された薬をそれぞれ取り出して服用する必要はなく、1個の袋体から薬を取出して服用するだけでよいので、手間が省ける。また、1回に服用すべき種類、及び、量の薬が1個の袋体に収容されているため、用法・用量に沿って服薬するのが容易になる。
また、一包化は患者本人にとって利点があるだけでなく、介護施設において、多くの利用者の服薬の介助を行う介助者等にとっても作業負担が減るという利点もある。
また、処方された薬の一部が服用されずに廃棄される、いわゆる「残薬」による経済的、医療的不利益が近年ますます問題になってきており、一包化がこの解消にとって有効な手段の一つだと考えられている。
残薬問題の経済的側面は、処方された薬を飲み忘れたり、服用時期を患者が自己調整したりして飲み残された薬が破棄されるケース、破棄された分の薬について追加処方を受けるケース等によって、年間で数百億円ともいわれる医療費のムダが生じていることである。
また、医療的側面は、服用忘れによって十分な治療効果が得られなかったり、体調不良が患者本人に生じたりすることである。
一包化には、服用忘れ等を防ぐための一定の効果が期待され、これにより医療費削減につながると考えられている。また、近年服用者が増加している「サプリメント」についても、一包化が適用でき、これによる適正使用のサポートが予防医療に貢献し、結果として医療費削減につながるとも考えられている。
このように、利点の多い一包化は近年一般化しつつある。このような状況下において、より便利に、より確実に、一包化された処方薬を服用できる方法が求められている。その一つ観点が袋帯の整理や収納についてである。
一般に、一包化された処方薬は、服用時期が同じ薬をまとめた袋体が服用時期順に連続的に配置された長尺の帯状物(袋帯)の形態であることが多い。袋帯を構成する袋体の表面には、一般に、服用時期に関する情報が印字記載されており、患者は、袋帯の先頭から順に袋体を切り取り、服薬していけばよい。
ところが、服用期間が長くなると一度に処方される薬の量も増えるため、袋帯の長さが長くなる場合がある。長い袋帯は、そのままでは、広がってしまって使いにくいし、整理が悪いと、誤って袋体を傷つけてしまって、意図せず袋体が開封されてしまったりすることもあった。
上記を解決する方法の一つとして、板紙材等を組み立てて袋帯の取出し口を有する箱型を形成し、この箱型に袋帯を収容し、取出し口から服用時期順に順次、袋体を容易に取り出すことのできる薬箱が提案されている。
このような薬箱として、例えば、特許文献1には、「複数種類の薬が服用日時毎に分別されて一包化され、該服用日時順に切り取り可能に巻回された長尺状の分包薬を収納する一包化分包の投薬容器であって、前記投薬容器内を、巻回された長尺状の分包薬本体を回転可能に収納する第一の収納部と、前記巻回された分包薬本体の外周先端部を引き出し可能に収納する第二の収納部とに区分けする仕切り片と、前記仕切り片の先端部に設けられ、前記第一の収納部内に収容された前記分包薬本体から該分包薬本体の外周先端部を分離して該外周先端部を前記第二の収納部内にガイドするガイド片と、前記第二の収納部を開閉可能な開閉蓋と、を有し、前記開閉蓋を開放して前記第二の収納部内に収容された前記分包薬本体の外周先端部を引き出し可能に構成されたことを特徴とする一包化分包の投薬容器。」が記載されている。
また、特許文献2には、「処方された薬を一包化したシートを蛇腹に折って収納し、上面の開口部から、シートの端を引き出し、その横の2本の切れ込みを通すことによってシートを固定し、さらにシートのミシン目から簡単に切り離すことができることを特徴とする「お薬便利ストッカー」。」が記載されている。
特開2013−82465号公報 実用新案登録第3191523号公報
特許文献1に記載の投薬容器は、袋帯をコンパクトに収容し、服用時期の順に袋体を取り出すことができるものの、その展開図からも明らかなとおり、形状が非常に複雑であり、板紙材の状態から投薬容器を組み立てるのは容易ではなく、特に、患者が高齢であればなおさらだった。
また、特許文献2に記載の「お薬便利ストッカー」は、構造は比較的単純であるものの、取出し口として、面の中途に面の横幅の全体に亘って開口が設けられており、構造上、面の幅方向からの圧縮応力に対する強度が不十分となり、耐久性が不十分だった。
そこで本発明は、1枚のシートから簡単に組み立てることができ、優れた耐久性を有する薬箱を提供することを課題とする。また、本発明は、キット、及び、袋帯収容体を提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決することができることを見出した。
[1] 処方薬を一包化した袋体が服用時期の順に連続的に配列されて形成された袋帯を収容し、上記服用時期の順に上記袋体を取出し可能にする薬箱であって、一枚のシートを箱型に組み立ててなり、上記シートは、上記箱型の側面を形成する4つの矩形領域A、上記矩形領域Aの上稜からそれぞれ延出する少なくとも2つの矩形領域B、及び、上記矩形領域Aの下稜からそれぞれ延出する少なくとも1つの矩形領域Cを有し、上記箱型において、上記上稜のうち、一つの上稜Xが、他の上稜よりも鉛直下方に配置され、上記矩形領域Bのうち、上記上稜Xから延出する矩形領域Bが、上記箱型の内部に向けて折り込まれており、ロール状に巻き回され、又は、折りたたまれて上記箱型に収容された上記袋帯の先端が、上記上稜Xと上記箱型の上面とによって画される間隙から取出し可能である、薬箱。
[2] 上記矩形領域Bが、上記内部において側面視で略くの字状に折り曲げられている、[1]に記載の薬箱。
[3] 上記矩形領域Bを3つ以上備え、上記矩形領域Bのうち、上記上稜Xと対向する上稜Yから延出する矩形領域Bの延出長さが、上記上稜Xから上稜Yまでの長さよりも短く、上記箱型の高さ方向上下に揺動可能である、[1]又は[2]に記載の薬箱。
[4] 上記矩形領域Cを2つ以上備え、上記矩形領域Cのうち、上記上稜Xと対向する下稜Lから延出する矩形領域Cの延出長さが、上記下稜Lと対向する下稜Mとの間の長さよりも長く、上記内部において、上記矩形領域Cの延出端が、上記下稜Mを含む上記矩形領域Aにより形成される上記側面により支持され、鉛直下方に凸状に湾曲している、[1]〜[3]のいずれかに記載の薬箱。
[5] 上記箱型の底面から上記上稜Xまでの長さが、上記袋体の長さの整数倍と略同一である、[1]〜[4]のいずれかに記載の薬箱。
[6] 上記整数が、上記処方薬の単位期間あたりの服用回数である、[5]に記載の薬箱。
[7] 上記単位期間が1日である、[6]に記載の薬箱。
[8] 上記矩形領域Aのうち、上記上稜Xが属する矩形領域Aの表面が、上記袋体の長さ毎の領域に区画され、上記領域内に、上記袋体のそれぞれの上記服用時期に関する情報が表示されている、[1]〜[7]のいずれかに記載の薬箱。
[9] 上記シートを含む、[1]〜[8]のいずれかに記載の薬箱を組み立てるための、キット。
[10] [1]〜[8]のいずれかに記載の薬箱と、上記薬箱に収容された、ロール状に巻き回され、又は、折りたたまれた上記袋帯と、を含む、袋帯収容体。
本発明によれば、1枚のシートから簡単に組み立てることができ、優れた耐久性を有する薬箱が提供できる。また、本発明によれば、キット、及び、袋帯収容体も提供できる。
本発明の薬箱は、一枚のシートを箱型に組み立ててなり、側面を形成する4つの矩形領域Aの上稜のうちの一つである上稜X(詳細は後述する)が、他の上稜よりも鉛直下方に配置され、かつ、上稜Xから延出する矩形領域Bが箱型の内部に折りこまれて形成される。これにより、箱型の上面と、上稜Xとの間に間隙が生ずる。本発明の薬箱においては、内部に収容した袋帯の先端を、この間隙から取り出すことができる。
従来、面の中途に単に開口を設けるような形態では、薬箱の強度が下がりやすかったが、本発明の薬箱においては、矩形領域Bが箱体の内側に折り込まれることによって、幅方向からの圧縮に対しての抵抗力が働き、強度が保たれる。その結果、優れた耐久性が発揮される。
また、本発明の薬箱は、上稜Xの位置の工夫によって袋帯の取出し口を形成する構成のため、後述するとおり展開図、すなわち、薬箱を組み立てるためのシートの形状がより単純であり、組み立てやすい。
このような非常に簡単な形状のシートから組み立てられる本発明の薬箱は、製造に係る経費も少ないため、広く患者に行き渡らせることが可能である。本発明の薬箱によって更に一包化が推進され、結果として医療費削減にも貢献するものと期待される。
また、本発明の薬箱が、内部において側面視で略くの字状に折り曲げられている場合、上面と上稜Xとによって画される間隙から袋帯を取り出す際に、内部に収容された袋帯のロール状部分が上方にせり上がってくるのを抑制し、よりスムーズに袋帯を引き出すことができる。
また、本発明の薬箱が、後述する矩形領域Bを3つ以上備え、矩形領域Bのうち、上稜Xと対向する上稜Yから延出する矩形領域Bの延出長さが、上稜Xから上稜Yまでの長さよりも短く、箱型の高さ方向上下に揺動可能である場合、矩形領域Bは自重で延出端に向かって下方に傾き、袋帯を上方から支持する。すると、シートの弾性力によって、袋帯の巻き戻りが抑制されやすい。
また、本発明の薬箱において、後述する矩形領域Cを2つ以上備え、矩形領域Cのうち、上稜Xと対向する下稜Lから延出する矩形領域Cの延出長さが、下稜Lと対向する下稜Mとの間の長さよりも長く、内部において、矩形領域Cの延出端が、下稜Mを含む矩形領域Aにより形成される側面により支持され、鉛直下方に凸状に湾曲している場合、袋帯が下方から支持されるため、ロール状に巻き回された袋帯の形状が維持されやすいため、よりスムーズに袋帯をとりだすことができる。
また、本発明の薬箱において、箱型の底面から上稜Xまでの長さが、袋体の長さの整数倍と略同一である場合、袋帯を構成する袋体同士の接続部分が上稜X(すなわち取出し口)付近に位置することになり、袋帯のバランスがとり易く、袋帯がより安定し、巻き戻りにくい。
また、本発明の薬箱において、上記整数が、処方薬の単位期間あたりの服用回数である場合、箱型の底面から上稜Xまでの長さに対応する袋帯を引き出すと、単位期間(例えば1日)の服用回数分の袋体が引き出されることになるので、単位期間あたりの服用回数をより簡単に把握することができる。
また、本発明の薬箱が、矩形領域Aのうち、上稜Xが属する矩形領域Aの表面が、袋体の長さ毎の領域に区画され、領域内に、袋体のそれぞれの服用時期に関する情報が表示されている場合、飲み間違い、及び/又は、服用時期の間違いを予防しやすくなる。
また、本発明のキットは、上記シートを含み、簡単に薬箱を組み立てることができる。本キットが、調剤薬局、及び、医院等において、一包化された処方薬とともに患者に渡されれば、患者は自ら簡単に薬箱を組み立て使用することができる。キットにはシートが含まれていればよいが、上記以外にも、接着用のテープ等をあわせて含んでいてもよい。
また、予め上記シートから薬箱を組み立てられ、そこに一包化された処方薬(袋帯)を収容され、袋帯収容体としたうえで患者に渡されてもよい。袋体収容体では、予め袋帯が薬箱に収容されているため、薬箱を組み立てる必要がなく、より簡単に使用できる。
本発明の実施形態に係る薬箱の構成を示す外観図である。 薬箱を組み立てるためのシートの平面図である。 シートの平面図のP−P′部分拡大図である。 薬箱のQ−Q′断面図である。 薬箱の内部構造の斜視説明図である。 薬箱の組立手順の説明図である。 本発明の実施形態に係る薬箱の第1の変形例である。 本発明の実施形態に係る薬箱の第1の変形例の使用方法の説明図である。 本発明の実施形態に係る薬箱の第2の変形例である。 本発明の実施形態に係る薬箱の第3の変形例である。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下の薬箱、キット、及び、帯袋収容体の説明は、本発明の特徴点を説明するために、代表的な実施形態を例になされているもので、本発明を特定の実施形態に制限するものではない。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、図面を用いて説明する際、互いに同一又は類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[薬箱(第1実施形態)]
本発明の第1実施形態に係る薬箱について、図1〜6を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る薬箱の構成を示す外観図であり、図2は上記薬箱を組み立てるためのシートの平面図であり、図3は、シートの平面図のP−P′部分拡大図であり、図4は、上記薬箱のQ−Q′断面図であり、図5は上記薬箱の内部構造の斜視説明図であり、図6は、上記薬箱の組立手順の説明図である。
薬箱10は、隣り合う4つの面(矩形領域A)が組み合わされてなる側面11と、矩形領域Aの各上稜から延出した矩形領域Bが組み合わされてなる上面12と、矩形領域Aの各下稜から延出した矩形領域Cが組み合わされてなる底面13(図5参照)と、によって構成される略直方体の箱型である。
なお、以下では説明のために、各稜、及び、各面(矩形領域)を、単に、「直線」、及び、「平面」としている。本実施形態に係る薬箱は、後述するように1枚のシートから組み立てられているため、シートの材質に応じた「コシ」によって、各稜、及び、各面が、曲線、及び、曲面となってもよい。
薬箱10は、1枚のシート20から組み立てられる。シート20の材質は特に制限されないが、典型的には自立可能な板紙であることが好ましい。厚みは、例えば、0.15〜0.5mmが好ましい。
薬箱10の側面11は、側稜91、92、93、94を介して接続された4つの矩形領域31、32、33、34(まとめて「矩形領域A」という。)から構成されている。なお、矩形領域31と矩形領域34とは、接着片35の裏面側を矩形領域31に接着することにより固定される。
なお、薬箱10の側面11は、4つの矩形領域31、32、33、34により構成されていればよく、接着片35を有していなくてもよい。
側面11によって区画される薬箱10の横幅、及び、奥行きとしては特に制限されず、収容される袋帯16の大きさに応じて適宜調整されればよい。すなわち、横幅は、袋帯16の幅に応じて、奥行きは、ロール状に巻き回された、又は、折りたたまれた袋帯16の大きさに応じて、これを収容可能な程度の長さに調整されればよい。
矩形領域Aの上稜95、96、97、98からは、それぞれ、矩形領域21、22、23、及び、24(これらをまとめて「矩形領域B」という。)が延出している。矩形領域Bを組み合わせることで、上面12が形成される。なお、矩形領域24の上方には、稜103を介して耳25が延出しているが、薬箱は耳25を有していなくてもよい。
また、薬箱10は、矩形領域Bを4つ有しているが、本発明の実施形態に係る薬箱としては、後述する上稜Xから延出する矩形領域B(矩形領域23)と、矩形領域B以外の矩形領域Bの合計2つを少なくとも有していればよい。矩形領域Bと、矩形領域Bによって形成される上面12と、によって、間隙14が区画される。なお、薬箱が有する矩形領域Bの個数は2〜4個である。薬箱が有する矩形領域Bが3個以上であると、上面12の強度が向上する点で好ましい。
また、それぞれの矩形領域Aの下稜99、100、101、102からは、それぞれ、矩形領域41、42、43、及び、44(これらをまとめて「矩形領域C」という。)が延出している。この矩形領域Cが組み合わされて、底面13が形成される。
なお、薬箱10は、矩形領域Cを4つ有しているが、本発明の実施形態に係る薬箱としては、少なくとも矩形領域Cを1個有していればよい。薬箱が有する矩形領域Cの個数は1〜4個である。薬箱が有する矩形領域Cが2個以上であると、底面13の強度が向上する点で好ましい。
上稜95〜98のうち、上稜97(「上稜X」に相当する。)は、他の上稜95、96、98と比較して、鉛直下方(薬箱10の高さの方向に沿った下方)に配置されている。これは、上稜97が他の上稜95、96、98と比較して、長さL分、下方に配置されているためである(図3参照)。
図4、及び、図5に示されるように、矩形領域23(「上稜X」から延出する「矩形領域B」に対応する)は薬箱10の内部に折り込まれている。そのため、上稜97と、矩形領域24等によって構成される上面12と、の間には、袋帯16を引き出すための間隙14が形成される。以下、この間隙14の上下幅をクリアランスLとして説明する。
間隙14のクリアランスLは、袋帯16の厚みに応じて適宜調整される。袋帯16の厚みは袋体15に収容される処方薬の種類によって異なる。処方薬のなかには、厚みが約7mm以上になるものもあり、収容される錠剤、カプセル剤の厚みや、粉剤の量によって袋体15(袋帯16)の厚みは数ミリ単位で変わり得る。
本実施形態に係る薬箱10においては、間隙14のクリアランスLは、シート20の切れ込み17の長さ、又は、後述するように上稜97の位置を調整することによって簡単に変更できる。なお、図3には、1か所の切れ込み17が示されているが、切れ込み17は、上稜97の両端に計2か所配置されている。
なお、間隙14のクリアランスLは、上稜97の位置を切れ込み17の範囲内で移動(図3における紙面の上下に移動)させることによって容易に調整できる。
すなわち、シート20においては、切れ込み17の下端と上稜97とが略直行する形態となっているが、上稜97は、切れ込み17の中途から延出していてもよい。
シート20において、上稜97の位置は切れ込み17の範囲内において自由に移動できるため、袋体15(すなわち、収容される処方薬等)の厚みに応じて、適宜調整することができる。
クリアランスLを袋体15(袋帯16)の厚みと略同一か、又は、袋体15よりもやや広い程度に調整することによって、袋帯16が内部に巻き戻るのを防止しやすくなり、かつ、より引き出しやすくなる。
上面12と上稜97とによって区画された間隙14から、処方薬を一包化した袋体15が服用時期順に連続的に配列されて形成された袋帯16が引き出される。袋帯16は、ロール状に巻き回され、薬箱10の内部に収容される。この袋帯16の先頭LDは間隙14から、薬箱10の外部へと引き出され、服用時期順に配列した袋体15a、15b、15cは先頭から順に切り取って使用できる。
図4に示されたとおり、薬箱10の内部に収容された袋帯16は、矩形領域33の下稜101から延出する矩形領域43により下方から支持される。矩形領域43の延出長さLは、下稜101と、対向する下稜99との距離(本実施形態においては、下稜100の長さL)よりも長く形成されている。
そのため、矩形領域43は、側面11を構成する矩形領域31に支持されて鉛直下方に凸に湾曲している。
このように湾曲した矩形領域43によって袋帯16が支持されることによって、ロール状に巻き回された袋帯16の形状が維持されやすくなり、よりスムーズに袋帯16を引き出すことができる。
なお、薬箱10においては、袋帯16はロール状に巻き回されているが、袋帯16は折りたたまれて収容されていてもよい。
また、薬箱10の内部に向けて折り込まれた矩形領域23は、側面視で略「く」の字状に、右側方に、すなわち、側面11を構成する矩形領域33から、薬箱10の中心方向へと、凸に湾曲し、その延出端は矩形領域33に固定されている。そのため、間隙14から袋帯16を取り出す際に、袋帯16のロール部分が上方にせり上がってくるのを防ぎ、よりスムーズに袋帯16を間隙14から引き出すことができる。
また、矩形領域21における延出長さLは、上稜95と上稜97との間の長さ(本実施形態においては、上稜96の長さLと略同一である)よりも短く、かつ、矩形領域21は上下方向に揺動可能に構成されている。そのため、矩形領域21は、上稜95からその延出端に向かう方向に沿って自重で下方に傾く。
矩形領域21をこのように構成することによって、矩形領域21の延出端によって、袋帯16が上方から支持されるため、シート20の材質に応じて生ずる弾性力によって袋帯16の巻き戻りが抑制されやすい。
矩形領域21の延出長さLは、袋体15の厚みに応じて調整されればよく、特に制限されない。延出長さLが上稜95と上稜97との間の長さよりも短いことによって、矩形領域21の延出端と側面11を構成する矩形領域33との間には、長さLの隙間が生ずる。この長さLは、延出長さLと上稜95と上稜97との間の長さとの差によって決定されるが、この長さLがクリアランスLの1〜10倍となるように、延出長さLが調整されることが好ましい。
上稜97から底面までの長さ、すなわち、側稜92(側稜93)の長さL(以下、「取出し口高さL」ともいう。)は、袋体15の3つ分の長さと略同一となっている。言い換えれば、取出し口高さLが袋体15の長さの3倍と略同一となっている。
このように構成することによって、袋帯16を取出し口高さL分、すなわち、3袋分引き出した時、隣接する袋体15同士の接続部分(通常はミシン目が入れられている)は上稜97付近に位置することになる。すると、袋帯16のバランスがよりとり易く、巻き戻りにくく、袋帯16が間隙14により安定して把持される。
また、本実施形態において、袋帯16は、1日あたり3回服用する処方薬をその服用時期順に配列したものである。つまり、単位期間(1日)あたりに服用に供されるべき袋体は3個(袋)である。
従って、1日1回、取出し口高さLに対応する長さの分、袋帯16を引き出すと、袋体15a、15b、15cの3つが取り出されるため、1日の服用回数が3回であることを患者は簡単に把握することができる。
処方薬は、服用時期が薬の種類等によって異なり、服用時期としては、例えば、各食後、食間、及び、ねる前等がある。同一人でも疾病の治療の進捗によっては、毎回の処方において服用時期、単位期間あたりの服用回数(服用頻度)が異なる場合があり、処方薬の服用時期、及び、服用頻度は処方の都度確認し、管理しなければならない。
一般に、袋体15のそれぞれには、収容された処方薬をどの時期に服用すればよいかが印字記載されていることが多い。従って、先頭のいくつかの袋体15の印字を確認すれば、一日あたりの服用回数を把握することはできる。
しかし、一旦、袋帯16を薬箱10に収容すると、薬箱10に収容されている袋体については、その印字の確認は容易には行えない。例えば、袋帯16の先頭LDから3つ分の袋体15(15a〜15c)の印字記載を確認し、袋体15cに「夕食後」と記載されていたとする。
このとき、袋体15cの後に続く袋体は、未だ薬箱10の中にある。従って、シート20が透光性を有していない場合、袋体15の表面の印字は確認できない。そうすると、袋体15cの次の袋体の表面に印字されているのが「朝食後」なのか、「ねる前」なのかを、薬箱10だけから(「お薬手帳」等を参照せずに)判断することは難しい。
しかし、本実施形態に係る薬箱10においては、取出し口高さLが、1日の服用回数である3回分の袋体15の長さと略同一であるため、袋帯16を、取出し口高さL分引き出した状態においては、袋体15cの後に続く袋体は、既に引き出されている15a、15b、15cと同一の単位期間(1日)に服用すべきもの(例えば、「ねる前」)ではなく、次回の単位期間に服用すべきもの(「朝食後」)であるとわかる。
本実施形態に係る薬箱10においては、取出し口高さLが服用期間(本実施形態では1日)あたりの服用回数分の袋体15の長さの合計と略同一であるため、患者は、取出し口高さLに対応する分、袋帯16を引き出し、引き出された袋体15の数を数えるだけで、1日当たりの服用回数が理解できる。
なお、単位期間としては、例えば、1日であってもよいし、1週間、2週間、及び、1か月等であってもよい。
このような構成による薬箱10は、患者が自ら服用管理する場合だけでなく、服用回数、及び、服用頻度が異なる処方薬を服用する患者を多数抱える高齢者施設等における服薬介助を大幅に省力化する。
次に、薬箱10の組立方法について説明する。
薬箱10は、シート20のそれぞれの、上稜、側稜、及び、下稜を直角に折り(例えば、図2にでは谷折りにし)、各矩形領域を組み合わせていくことによって、上面12、側面11、底面13を作っていけば、簡単に組み立てられる。
まず、矩形領域31〜34を側稜91〜93でそれぞれ直角に折り、併せて、接着片35を側稜94で直角に折って、接着片35の裏面を矩形領域31に接着することによって、角柱状の側面11が形成される。
次に、底面13を組み立てる。まず、矩形領域43を下稜101で折り、その延出端を側面11(矩形領域31)で支持しつつ、鉛直下方に湾曲させる。
次に、矩形領域41を下稜99で、矩形領域44を下稜102で、矩形領域42を下稜100で折り曲げ、重ね合わせて底面13とする。
この段階で、袋帯16を収容する。袋帯16を収容したら、矩形領域23を上稜97で折り、上記で形成した側面11の内側に折り込み、側面視で略「く」の字状に折り曲げて、延出端を矩形領域33に固定する。次に、上稜97にひっかけて、袋帯16の先頭LDを矩形領域33の前面まで引き出しておく。
次に、矩形領域21を上稜95で直角に折り、更に、上稜98で直角に折った矩形領域24を重ね、稜103で直角に折った耳25を上稜96と矩形領域23とにより画される間隙に挿入して固定し、最後に、矩形領域22を上稜96で直角に折り曲げ、延出端を上稜98に固定する。これによって、矩形領域22、24によって上面12が形成される。
図6は上面12の形成手順の説明図であり、まず矩形領域21を揺動自由に折り曲げた(矢印M)後で、矩形領域24を折り曲げ(矢印M)、最後に矩形領域22を折り曲げて(矢印M)固定する。
なお、袋帯16を交換したり、再度収容したりする場合は、上記の逆順によって上面12を開放し、袋帯16を再収容すればよい。
[変形例1]
図7は、本発明の実施形態に係る薬箱の第1の変形例であり、図8はその使用方法の説明図である。
薬箱50は、矩形領域33の前面が、袋帯16を構成する袋体の長さごとの領域51、52、53に区画され、その各領域以内に、対応する袋体の服用時期に関する情報54が表示されている。その他の構成は、第1実施形態に係る薬箱10と同様のため説明を省略し、以下では、上記特徴部分についてのみ詳述する。
薬箱50は、底面から間隙までの取出し口高さLが処方薬の1日の服用回数分の袋帯16の長さ(袋体3つ分、3回/1日服用)と略同一に構成されている。そのため、図8(a)に示されるように、取出し口高さL分、袋帯16を引き出し、引き出された袋体の数を数えることによって、1日の服用分が把握される。
更に、領域53には、先頭の袋体の服用時期に関する情報54aである「朝食後」が記載されている。患者が先頭の袋体を切り取り、服用すると、その袋体に対応する領域53が露出する(図8(b))。領域53には、服用時期に関する情報54aとして、更に「服用済み」が併記されている。
そのため、領域53が露出した時点で、単位期間(当日)における1回目の「朝食後」の服用が終了したことが一目瞭然で理解される。
薬箱50によれば、服用のために袋体15が切り取られたあとも、その袋体15が服用された時期を確認できる。同様に、領域52には、情報54bとして「昼食後」、領域51には情報54cとして「夕食後」と記載され、それぞれ「服用済み」であることが記載されている。
このように、朝食後の分を服用し(図8(b))、昼食後の分を服用し(図8(c))、及び、夕食後の分服用する(図8(d))ことで、その服用時期の処方薬が服用されたことを確認できるため、所定の時期に処方薬を服用したか否かが一目瞭然であり、患者は迷うことなく服薬できる。
なお、薬箱50において、服用時期に関する情報として、服用時期と、その時期の服用が完了したこととが表示されているが、服用時期に関する情報としては上記に制限されず、例えば、単に「1」「2」「3」・・等と単位期間あたりの服用の順番だけが表示されていてもよい。
例えば、領域53に「1」と表示されていれば、対応する袋体の処方薬を服用した後、「1」の表示が露出するため、当単位期間における1回目の服用が終了したことが分かる。「2」「3」についても同様である。
服用時期に関する情報は、薬箱10の組立前に、シート20の矩形領域33の表面に予め印刷されていてもよいし、薬箱10を組み立ててから、表面に追記する形態であってもよい。
[変形例2]
図9は、本発明の実施形態に係る薬箱の第2変形例である。
図9には、1日3回服用する錠剤が分包された袋帯16が収容された薬箱60と、1日2回服用する粉剤が分包された袋帯73が収容された薬箱70が記載されている。
処方薬の分包においては、錠剤と粉剤とは、同一の袋体には収容されず、一般に、剤形に応じて袋帯が分けられることが多い。そのため、1人の患者が複数の袋帯を受け取ることは珍しくない。
このような場合、袋帯ごとに処方薬の服用時期、及び、服用頻度は異なることがある。このような場合、処方薬の服用間違い、服用忘れが起こる頻度が多くなりやすい。
図9では、異なる取出し口高さLを有する薬箱60と70とが隣接している。このとき、薬箱60の取出し口高さLは、袋体の3つ分、薬箱70の取出し口高さLは袋体の2つ分となっており、患者はそれに対応する分の長さ袋帯16及び73を引き出すだけで、単位期間における服用時期をそれぞれ把握できる。
更に、薬箱60の表面は、袋帯16の袋体に対応するように、領域61〜63に分けられ、それぞれには、服用時期に関する情報である、「朝食後」、「昼食後」、及び、「夕食後」が記載されている。一方、薬箱70の表面は、袋帯73のそれぞれの袋体74に対応するように、領域71、及び、72に分けられている。それぞれの領域72、及び、71には、それぞれ、袋体74a、袋体74bの服用時期である、「朝食後」、及び、「ねる前」が記載されている。
本変形例に係る薬箱60、及び、70によれば、服用時期、及び、服用頻度の異なる2本の袋帯であっても、服用忘れ等を予防しやすい。
[変形例3]
図10は、本発明の実施形態に係る薬箱の第3変形例の模式図である。薬箱80には、単位期間を2週間とし、隔日服用する処方薬が収容された袋体88が服用時期順に配列した袋帯89が収容されている。取出し口高さLは、袋体88の長さの略7倍に構成されており、2週間の服用分(7袋)と略同一の長さとなっている。
薬箱80の表面は、袋体88a、88b、88c、88d、88e、88f、88gに対応して、81〜87の領域に区分けされており、領域81には「水曜日」、領域82には「金曜日」、領域83には「日曜日」、領域84には「火曜日」、領域85には「木曜日」、領域86には「土曜日」、領域87には「月曜日」と記載されている。
このように構成される薬箱80によれば、患者が水曜日に医院を受診し、隔日服用の袋帯89の処方を受けた場合、袋帯89を取出し口高さL分引き出すことによって、単位期間(2週間)あたりの服用回数を把握できるとともに、表示によって、どの服用時期の薬を服用済みなのか、また、次にどの服用時期に服用が必要なのかを簡単に理解することができる。
隔日服用の処方薬は、例えば、「1日1回30日分」等を処方されても、実際には、60日かけて服用しなければならない。
この場合、連日服用してしまったり、次回の服用日が今日か、又は、明日かわからなくなってしまったり、というようなことが起こり得た。
しかし、本変形例に係る薬箱80によれば、隔日服用等の変則的な服用時期の処方薬であっても簡単に服用管理ができる。
なお、これまで説明した本発明の実施形態に係る薬箱、及び、各変形例において、薬箱に収容される袋帯の末端には、最後の服用日に服用する袋体に隣接して、更に数回分の、処方薬が収容されていない袋体(袋帯)が連結されていてもよい。
このような空の袋体が連結されていることによって、最後の服用日に服用する袋体も、薬箱に把持された状態で保持し、これを切り離して服用することができる。
この場合、最後の服用日に服用する袋体と、以降の予備の袋帯とを区別するための識別表示が袋帯に付されていてもよい。識別表示としては特に制限されないが、例えば、最後の服用日の袋体と、予備の袋帯との連結部分(例えばミシン目付近)にマーキングされている形態等が挙げられる。
以上、本発明の実施形態に係る薬箱について説明したが、上記は本発明の実施形態に一例にすぎず、本発明の効果を奏する範囲内において、適宜変形が可能である。
本発明の薬箱は、1枚のシートから簡単に組み立てることができ、優れた耐久性を有する。また、上面と上稜Xとによって区画される間隙のクリアランスは、切れ込みの長さを調整することによって、自由に調整できる。そのため、薬の種類に応じたクリアランスに調整すれば、袋帯が取り出しやすく、しかも、巻き戻りにくいという特徴がある。
本発明の薬箱によれば、一包化された処方薬を服用する患者本人、及び、その患者の服用を介助者等の服薬に係る負担を大幅に軽減できる。
また、本発明の薬箱は形状を極力簡単にすることで、製造コストが低く抑えられており、患者に広く行き渡らせることが可能である。本発明の薬箱は一包化の推進に大きく寄与し、結果として医療費の削減に寄与するものである。
10、50、60、70、80 :薬箱
11 :側面
12 :上面
13 :底面
14 :間隙
15、15a、15b、15c、74、74a、74b、88、88a、88b、88c、88d、88e、88f、88g :袋体
16、73、89 :袋帯
17 :切れ込み
20 :シート
21、22、23、24、31、32、33、34、41、42、43、44 :矩形領域
25 :耳
35 :接着片
51、52、53、61、62、63、71、72、81、82、83、84、85、86、87 :領域
54、54a、54b、54c :情報
91、92、93、94 :側稜
95、96、97、98 :上稜
99、100、101、102 :下稜
103 :稜

Claims (9)

  1. 処方薬を一包化した袋体が服用時期の順に連続的に配列されて形成された袋帯を収容し、前記服用時期の順に前記袋体を取出し可能にする薬箱であって、
    一枚のシートを箱型に組み立ててなり、
    前記シートは、
    前記箱型の側面を形成する4つの矩形領域A、前記矩形領域Aの上稜からそれぞれ延出する少なくとも2つの矩形領域B、及び、前記矩形領域Aの下稜からそれぞれ延出する少なくとも1つの矩形領域Cを有し、
    前記箱型において、
    前記上稜のうち、一つの上稜Xが、他の上稜よりも鉛直下方に配置され、前記矩形領域Bのうち、前記上稜Xから延出する矩形領域Bが、前記箱型の内部に向けて折り込まれており、
    ロール状に巻き回され、又は、折りたたまれて前記箱型に収容された前記袋帯の先端が、前記上稜Xと前記箱型の上面とによって画される間隙から取出し可能であ
    前記矩形領域Bを3つ以上備え、
    前記矩形領域Bのうち、前記上稜Xと対向する上稜Yから延出する矩形領域B の延出長さが、前記上稜Xから前記上稜Yまでの長さよりも短く、前記箱型の高さ方向上下に揺動可能である、薬箱。
  2. 前記矩形領域Bが、前記内部において側面視で略くの字状に折り曲げられている、請求項1に記載の薬箱。
  3. 前記矩形領域Cを2つ以上備え、
    前記矩形領域Cのうち、前記上稜Xと対向する下稜Lから延出する矩形領域Cの延出長さが、前記下稜Lと対向する下稜Mとの間の長さよりも長く、
    前記内部において、前記矩形領域Cの延出端が、前記下稜Mを含む前記矩形領域Aにより形成される前記側面により支持され、鉛直下方に凸状に湾曲している、請求項1又は2に記載の薬箱。
  4. 前記箱型の底面から前記上稜Xまでの長さが、前記袋体の長さの整数倍と略同一である、請求項1〜のいずれか1項に記載の薬箱。
  5. 前記整数が、前記処方薬の単位期間あたりの服用回数である、請求項に記載の薬箱。
  6. 前記単位期間が1日である、請求項に記載の薬箱。
  7. 前記矩形領域Aのうち、前記上稜Xが属する矩形領域Aの表面が、前記袋体の長さ毎の領域に区画され、前記領域内に、前記袋体のそれぞれの前記服用時期に関する情報が表示されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の薬箱。
  8. 前記シートを含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の薬箱を組み立てるための、キット。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の薬箱と、前記薬箱に収容された、ロール状に巻き回され、又は、折りたたまれた前記袋帯と、を含む、袋帯収容体。
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