JP6937417B1 - 流体制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電素子、及び、圧電素子の変位を拡大するメカニカルアンプを備えた流体制御弁において、圧電素子に加わるせん断力の低減を図る。【解決手段】流体制御弁10は、内室40及び流体の出入口となる開口A、Pを備えたケース12と、伸縮軸Xに沿って伸縮可能な圧電素子44と、圧電素子の変位を拡大し、開口を開閉する弁部84を変位させるメカニカルアンプとを有し、メカニカルアンプ54は、ケースに設けられ、圧電素子の伸縮軸の軸方向一端に接続された支持部60と、圧電素子の軸方向他端に結合された変位部66と、一端において変位部に接続され、中間部において支持部に変形可能なアンプヒンジ部62を介して接続され、他端において一つの開口を開閉するアーム64と、圧電素子の伸長によって変位部に加わる伸縮軸に直交する方向の荷重に対して逆向きの荷重を加えるバランス機構68とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、流路の切り換えや、流量を調整するための流体制御弁に関する。
流体の流れ方向を切り替える電気式切換弁が公知である(例えば、特許文献1)。特許文献1の電気式切換弁はスプール式のものであって、スプールの両側にはスプール液室が形成されている。スプール液室にはそれぞれノズルが接続され、ノズルはタンクラインに繋がる排出流路に接続されている。
排出通路のそれぞれにはノズルを開閉する開閉機構が設けられている。開閉機構は、積層型の圧電素子(電歪素子)と、圧電素子の変位を拡大するメカニカルアンプ(変位拡大機構)とを有している。メカニカルアンプは、電気式切換弁のハウジングに固定された支持アームと、支持アームにヒンジを介して連結されたL字状のレバーとを有する。レバーは一端においてノズルを封止し、他端において圧電素子に接続されている。
圧電素子に電圧が加わると圧電素子が伸長し、レバーはヒンジを中心として回転して、ノズルが開放される。ノズルが開放されると、一方のスプール液室が排出流路を介してタンクラインに連通し、スプール液室の液圧が排出される。これにより、両スプール液室の液圧の差が生じて、スプールが移動し、流体の流れ方向が切り替えられる。
このように、圧電素子を用いて開閉機構を構成することによって、ソレノイド式の開閉機構よりも高速な応答が可能となる。また、L字状をなす一本のレバーを用いて開閉が行われているため、複数のレバーを用いた場合や、直線状のレバーを用いた場合に比べて、電気式切換弁の小型化が図られている。
実公平3―43501号公報
特許文献1の電気式切換弁では圧電素子が伸長すると、レバーが概ねヒンジを中心として回転するため、レバーと支持アームとの接続部分は概ねそのヒンジを中心とする弧に沿って移動する。そのため、圧電素子とレバーとの結合部分には伸長方向に直交する方向の成分を有する荷重が加わる。その荷重のうち、伸長方向に直交する方向の成分は圧電素子へのせん断力となるため、圧電素子に負荷がかかり、電磁切換弁の耐久性が低下する虞がある。
本発明が解決しようとする課題は、圧電素子、及び、圧電素子の変位を拡大するメカニカルアンプを備えた流体制御弁において、圧電素子に加わるせん断力の低減を図ることである。
本発明の一つの実施形態による流体制御弁(10、110、210、310、410)は、内室(40)、及び、前記内室に連通して流体の出入口となる少なくとも2つの開口(A、P)を備えたケース(12)と、所定の伸縮軸(X)に沿って伸縮可能な圧電素子(44)と、前記圧電素子の変位を拡大し、前記開口の少なくとも一つを開閉する弁部(84)を変位させるメカニカルアンプ(54)とを有し、前記メカニカルアンプは、前記ケースに設けられ、前記圧電素子の前記伸縮軸の軸方向における一端に接続された支持部(60)と、前記圧電素子の前記軸方向における他端に結合された変位部(66)と、一端において前記変位部に接続され、中間部において前記支持部に変形可能なアンプヒンジ部(62)を介して接続され、他端において前記開口の少なくとも一つを開閉するアーム(64)と、前記圧電素子の伸長によって前記変位部に加わる前記伸縮軸に直交する方向の荷重に対して逆向きの荷重を加えるバランス機構(68)とを含む。
圧電素子に結合された変位部が変位し、その変位が変位部に接続されたアームの一端に入力される。アンプヒンジ部を支点とする、いわゆるてこの原理によって、アームの他端には、一端側の変位が増幅されて出力されて、開口が開かれる。このとき、アームの一端の伸縮軸の軸方向とはずれた方向に変位するため、この変位によって、変位部を介して圧電素子の他端に伸長方向に直交する方向に荷重が加わり、圧電素子にせん断力が加わる虞がある。
上記の構成によれば、変位部に伸縮軸に直交する方向の成分を有する荷重が加わると、バランス機構からその成分を相殺するように荷重が加えられる。そのため、変位部を介して圧電素子の他端に伸長方向に直交する方向に荷重が伝わることが防止され、圧電素子に伸長方向に直交する方向のせん断力が低減される。
上記流体制御弁において、より好ましくは、前記バランス機構は、前記変位部に結合された擬アーム(80)と、前記擬アームと前記支持部とに結合され、変形可能なバランスヒンジ部(82)を含み、前記アーム及び前記変位部の結合部分と、前記擬アーム及び前記変位部の結合部分とは前記伸縮軸を介して対峙している。
この構成によれば、変位部はアームとバランスヒンジ部とに伸縮軸を介して対峙する位置で結合される。そのため、変位部にバランスヒンジ部を介して、アームから加わる伸縮軸に直交する方向の成分を有する荷重が加わったときに、その成分に対向する逆向きの荷重を加えることができる。
上記流体制御弁(10)において、より好ましくは、前記支持部は前記伸縮軸の方向に延び、前記圧電素子を介して対峙する位置に配置された第1支持部(60B)及び第2支持部(60C)を含み、前記アンプヒンジ部は前記第1支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、前記バランスヒンジ部は前記アンプヒンジ部と同形な断面を有して前記第2支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、前記変位部は、前記圧電素子の前記他端に結合されたキャップ部(72)と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記アームと接続された第1軸方向延出部(74)と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記擬アームに接続された第2軸方向延出部(76)とを有し、前記変位部は前記伸縮軸に対して軸対称をなし、前記軸方向において、前記バランスヒンジ部の基端(82A)は前記アンプヒンジ部の基端(62A)よりも前記圧電素子の前記一端の側に位置する。
この構成によれば、バランスヒンジ部の基端と、アンプヒンジ部の基端とが、伸縮軸の軸方向に揃う位置にあるときよりも、変位部にバランスヒンジ部を介して、アームから加わる伸縮軸に直交する方向の荷重をより相殺するように、荷重を加えることができる。
上記流体制御弁(210)において、より好ましくは、前記支持部は前記伸縮軸の方向に延び、前記圧電素子を介して対峙する位置に配置された第1支持部(60B)及び第2支持部(60C)を含み、前記アンプヒンジ部は前記第1支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、前記バランスヒンジ部は前記アンプヒンジ部と同形な断面を有して前記第2支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、前記変位部は、前記圧電素子の前記他端に結合されたキャップ部(72)と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記アームと接続された第1軸方向延出部(74)と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記擬アームに接続された第2軸方向延出部(76)とを有し、前記軸方向において、前記バランスヒンジ部の基端(82A)は前記アンプヒンジ部の基端(62A)と整合する位置にあり、前記圧電素子の前記他端の側に位置する前記アームの側縁は、前記圧電素子の前記他端の側に位置する前記擬アームの側縁よりも、前記圧電素子の前記他端の側に位置する。
この構成によれば、圧電素子の他端の側に位置するアームの側縁と圧電素子の他端の側に位置する擬アームの側縁とが伸縮軸の軸方向に揃う位置にあるときよりも、変位部にバランスヒンジ部を介して、アームから加わる伸縮軸に直交する方向の荷重をより相殺するように、荷重を加えることができる。
上記流体制御弁(310)において、より好ましくは、前記支持部は前記伸縮軸の方向に延び、前記圧電素子を介して対峙する位置に配置された第1支持部(60B)及び第2支持部(60C)を含み、前記アンプヒンジ部は前記第1支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、前記バランスヒンジ部は前記第2支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、前記変位部は、前記圧電素子の前記他端に結合されたキャップ部(72)と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記アームと接続された第1軸方向延出部(74)と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記擬アームに接続された第2軸方向延出部(76)とを有し、前記変位部は前記伸縮軸に対して軸対称をなし、前記軸方向において、前記バランスヒンジ部の基端(82A)は前記アンプヒンジ部の基端(62A)と整合する位置にあり、前記バランスヒンジ部の断面積は一部において他の部分とは異なる。
この構成によれば、バランスヒンジ部の断面積を調整することによって、変位部にバランスヒンジ部を介して、アームから加わる伸縮軸に直交する方向の荷重をより相殺するように、荷重を加えることができる。
上記流体制御弁(10、110、210、310、410)において、より好ましくは、前記バランスヒンジ部の屈曲点(P2)、及び、前記アンプヒンジ部の屈曲点(P1)は前記伸縮軸を中心として軸対称をなす。
この構成によれば、バランスヒンジ部の屈曲点とアンプヒンジ部の屈曲点とが伸縮軸を中心として軸対称でない場合に比べて、変位部にバランスヒンジ部を介して、アームから加わる伸縮軸に直交する方向の荷重をより相殺するように、荷重を加えることができる。
上記流体制御弁(10、110、210、310、410)において、より好ましくは、前記ケースには、前記内室を、前記圧電素子を収容する第1の空間(90、190)と、2つの前記開口を接続する通路を含む第2の空間(92、192)とに区画する仕切壁(94)が設けられている。
この構成によれば、内室が、圧電素子が設けられた第1の空間と、流体が2つの貫通孔を介して流通する第2の空間とに分離される。そのため、圧電素子が設けられた空間への流体の侵入が防止でき、圧電素子の保護を図ることができる。
上記流体制御弁(10、110、210、310、410)において、好ましくは、前記仕切壁は、前記アームを通過させるアーム通路(32A、130)の少なくとも一部を画定する壁体(30D、126A,126B,126D)と、前記アーム及び前記通路を画定する壁面の間に設けられ、弾性変形可能なシール部材(70、170)とを含む。
この構成によれば、アーム及び通路との間が弾性変形可能なシール部材によってシールされているため、内室を第1の空間と第2の空間とに区画した状態で、アームを変位させることができる。更に、アームに発生した振動をシール部材によって減衰させることができる。
上記流体制御弁(10、210、310、410)において、好ましくは、前記壁体は前記アーム通路を画定する貫通孔(32)を備え、前記シール部材は、前記貫通孔を画定する壁面と、前記アームとの間に設けられている。
この構成によれば、内室を第1の空間と第2の空間とに区画するとともに、アームを変位可能とすることができる。
上記流体制御弁(110)において、好ましくは、前記壁体は前記内室を画定する壁面と協働して前記アーム通路を画定し、前記シール部材(170)は、前記壁体及び前記内室を画定する壁面と、前記アームとの間に設けられている。
この構成によれば、内室を第1の空間と第2の空間とに区画するともに、アームを変位可能とすることができる。
上記流体制御弁(10、110、210、310、410)において、好ましくは、前記第1の空間は、前記ケースの外部にコネクタ孔(42)を介して連通し、前記コネクタ孔に整合する位置に、前記圧電素子に電圧を供給するためのコネクタ(C)が設けられている。
この構成によれば、容易にコネクタを組み付けることができ、シール機能を有するコネクタ孔を用いる必要がないため、流体制御弁を小型化することができる。
上記流体制御弁(10、110、210、310、410)において、好ましくは、前記アームの前記一端にはエラストマー製の弁体が一体形成されている。
この構成によれば、弁体によって開口の封止がより確実に行われる。
上記流体制御弁(410)において、好ましくは、前記アームによって開閉される前記開口には、エラストマーによって構成された弁座(52)が設けられている。
この構成によれば、弁体によって開口の封止がより確実に行われる。
本発明によれば、圧電素子、及び、圧電素子の変位を拡大するメカニカルアンプを備えた流体制御弁において、圧電素子に加わるせん断力の低減を図ることができる。
第1実施形態に係る流体制御弁の斜視図 (A)図1のII―II断面図、及び、(B)その2点鎖線で囲まれた部分の拡大図 図1のIII−III断面図 第1実施形態に係る流体制御弁の分解斜視図 圧電素子が伸長したときの流体制御弁の断面図 (A)バランスヒンジ部の基端とアンプヒンジ部の基端とが左右方向に揃っている場合と、(B)バランスヒンジ部の基端がアンプヒンジ部の基端よりも左側に位置する場合とにおいて、圧電素子が伸長したときのプレートの内部の応力分布を示す図 第2実施形態に係る流体制御弁の斜視図 図7のVIII―VIII断面図 図7のIX−IX断面図 第2実施形態に係る流体制御弁の分解斜視図 第3実施形態に係る流体制御弁の(A)プレートの形状、及び(B)圧電素子が伸長したときのプレートの内部の応力分布を示す図 第4実施形態に係る流体制御弁のプレートの形状を説明するための説明図 第5実施形態に係る流体制御弁の断面図
以下に、本発明による流体制御弁は、流路をそれぞれ画定する複数のポートの接続状態を制御するために使用される。以下、本発明を2つのポートの接続状態を制御する流体制御弁に適用した4つの実施形態について説明する。以下では、図1に示した矢印に従って、上下、前後、及び左右方向を便宜的に定めて説明を行う。
<<第1実施形態>>
第1実施形態に係る流体制御弁10は、図1に示すように、上下、前後、及び左右の各方向に向く面を有する略直方体状をなしている。流体制御弁10の上面には、圧縮空気等の流体の入口となる供給ポートPと、流体の出口となる出力ポートAとが設けられている。供給ポートPと出力ポートAとは左右に並ぶように配置されている。
図1〜図4に示すように、流体制御弁10は略直方体状のケース12を有している。ケース12はその前下半部を構成するケース本体14と、その上半部を構成する上部材16と、その後下半部を構成するカバー部材18とによって構成されている。
上部材16は左右に延びる直方体状をなし、上下に貫通する2つのポート用貫通孔20L、20Rを備えている。2つのポート用貫通孔20L、20Rは左右に並ぶように配置されている。左側のポート用貫通孔20Lの上端開口部分によって出力ポートAが、右側のポート用貫通孔20Rの上端開口部分によって供給ポートPがそれぞれ画定されている。
本実施形態では、図2(A)及び図3に示すように、上部材16はその上部を構成する第1上部材16Uと、その下部を構成する第2上部材16Dと、第1上部材16U及び第2上部材16Dとの間に設けられた筒部材22とによって構成されている。第1上部材16U(第2上部材16D)には上下方向に貫通する2つの貫通孔24LU、24RU(24LD、24RD)が左右に並設されている。第1上部材16Uの2つの貫通孔24LU、24RUと、第2上部材16Dの右側の貫通孔24RDとはそれぞれ円形をなし、第2上部材16Dの左側の貫通孔24LDは左右方向に延びる長孔状をなしている。
筒部材22は上下に貫通する内孔22Aを備えた筒状をなしている。内孔22Aは左右方向に延びる長孔状の断面を有している。筒部材22は第2上部材16Dの左側の貫通孔24LDに収容されている。第1上部材16U及び第2上部材16Dはケース本体14の上面に共締めされて、ケース本体14の上面に結合されている。このとき、第1上部材16Uの左側の貫通孔24LUと第2上部材16Dの左側の貫通孔24LDは上下に整合して左側のポート用貫通孔20Lを構成し、第1上部材16Uの右側の貫通孔24RUと第2上部材16Dの右側の貫通孔24RDは上下に整合して右側のポート用貫通孔20Rを構成する。
図2(A)に示すように、筒部材22はその下端が第2上部材16Dの下面よりも下側に突出した状態で、第2上部材16Dの左側の貫通孔24LDに収容されている。本実施形態では、筒部材22は金属製の部材によって構成されている。
図3、及び図4に示すように、ケース本体14はその上部を構成する本体上部26と、本体上部26の下面前部から下方に延びる本体下部28とを備えている。 本体上部26は左右方向に延びる直方体状をなしている。本体上部26の上面には、長方形状の開口を有して下方に凹む上側凹部30が設けられている。図2(A)、及び図3に示すように、上側凹部30の底壁30D(下壁)の右縁には上下に貫通する貫通孔32が設けられている。
本体下部28は前後方向を向く主面を有する長方形板状をなしている。図2(A)及び図4に示すように、本体下部28の後面には前方に凹む収容凹部34と、収容凹部34と同様に前方に凹み、収容凹部34の右下縁から下方に延びる溝部36とが設けられている。
カバー部材18は前後方向を向く面を有する板状をなしている。カバー部材18は本体下部28に整合する長方形板状をなし、本体下部28の後側面に締結されている。カバー部材18の右下縁であって、溝部36に整合する位置には上方向に方形に切り欠かれた切欠部38が設けられている。
ケース本体14の収容凹部34がカバー部材18によって閉じられ、ケース本体14の上面に上部材16が締結されることによって、ケース12の内部には、2つのポート用貫通孔20L、20Rに接続する(すなわち、供給ポートP及び出力ポートAに連通する)内室40が形成されている。図3に示すように、内室40は溝部36を介して外部に連通する。すなわち、溝部36が設けられることによって、ケース12には内室40を外部に連通させるコネクタ孔42が形成されている。
図2(A)及び図4に示すように、内室40には、圧電素子44と、筒部材22の下端に当接して左側のポート用貫通孔20Lの下端を閉じる弁体46と、圧電素子44の変位を弁体46に伝えるプレート48とが収容されている。
圧電素子44は複数の圧電体44Aが積層されることによって構成された積層型の圧電アクチュエータであって、本実施形態では圧電体44Aの積層方向が左右方向となるように配置されている。圧電体44Aの間には電極が設けられている。圧電体44Aの間の電極はそれぞれ圧電素子44の側面に設けられた対応するプラス又はマイナスの端子に接続されている。端子にはそれぞれ配線50が接続されている。2つの配線50の間に所定の電圧を印加すると、圧電体44Aが変形し、圧電素子44はその積層方向に伸長し、電圧がゼロになると、圧電素子44は縮まり、元の大きさに戻る。
圧電素子44は積層方向に延びる平板状をなしている。圧電素子44は主面が前後方向を向き、積層方向(すなわち、伸縮方向)が左右方向になるように配置されている。以下、圧電素子44の中心を通過し、積層方向(左右方向)に延びる軸線を伸縮軸Xと記載する。圧電素子44は伸縮軸Xを中心として上下対称をなす。圧電素子44は荷重が加わっていないか、又は、伸縮軸Xに沿う荷重のみが加わっているときには伸縮軸Xに沿って伸長する。
圧電素子44に接続された配線50はコネクタCに接続されている。コネクタCはコネクタ孔42の下側において溝部36に収容され、ケース本体14の前面に結合されている。
弁体46は弾性変形可能な樹脂(エラストマー)製のシート状の部材であり、筒部材22の下端に当接して筒部材22を封止する。すなわち、筒部材22の下端は、弁体46を受ける部分、すなわち弁座52を構成している。本実施形態では、弁体46は弾性変形可能な樹脂製のシート材を長方形状に切り出し、切り出されたシート状の部材をプレート48に溶着することによって、プレート48に一体的に形成されている。
プレート48は所定の形状に加工された金属製の板状部材であって、本実施形態では、低膨張合金(インバー)によって構成されている。本実施形態では、プレート48は一枚の金属製の板材をプレス成形、又は、ワイヤーカット放電加工することによって製造されている。
プレート48は圧電素子44の端部に発生する変位量を増幅(拡大)して弁体46に伝える、いわゆるメカニカルアンプ54(変位拡大機構)として機能する。以下、図2(A)及び図2(B)を参照して、プレート48の構造を詳細に説明する。
プレート48は、ケース12に固定され、圧電素子44を支持する支持部60と、支持部60にアンプヒンジ部62を介して接続されたアーム64と、圧電素子44とアーム64とを接続する変位部66と、バランス機構68とを含む。
支持部60は上下方向に延びる長方形板状の支持基部60Aと、支持基部60Aの上端から右方向(伸縮軸Xの方向)に延びる長方形板状の第1支持柱部60B(第1支持部)と、支持基部60Aの下端から第1支持柱部60Bの延出方向(伸縮軸Xの軸方向、右方向)に延出する長方形板状の第2支持柱部60C(第2支持部)とを備えている。支持基部60Aの右縁中央には右方に長方形板状をなして突出する支持凸部が設けられている。圧電素子44の左端(伸縮軸Xの軸方向における一端)は、支持凸部の右端に接続され、第1支持柱部60B及び第2支持柱部60Cは圧電素子44を介して上下に対峙している。第1支持柱部60B及び第2支持柱部60Cにはそれぞれ貫通孔が設けられ、締結具(ねじ)によって、ケース本体14の収容凹部34の底面(前面)に締結されている。これにより、支持部60はケース12に固定されている。
第1支持柱部60Bと第2支持柱部60Cの左縁は上下に揃う位置に設けられている。本実施形態では、第1支持柱部60Bの左右方向(伸縮軸Xの軸方向)の長さは、第2支持柱部60Cの左右方向の長さよりも長く、第1支持柱部60Bの右縁は第2支持柱部60Cの右縁よりも右側に(すなわち、第2支持柱部60Cの右縁は第1支持柱部60Bの左側に)位置している。
アーム64は上下方向に延びるアーム基部64Aと、アーム基部64Aの上端から左右方向(紙面左方向)に延びるアーム延出部64Bと、アーム基部64Aの下縁右端から下方に延出するアーム基端部64Cとを含み、前後方向視でL字状をなす。弁体46はアーム64の左端(延出端。又は、遊端ともいう)の上面に設けられている。図2(A)に示すように、アーム基端部64C及びアーム延出部64Bの左端部はアーム64の両端部分を構成し、アーム基部64Aはアーム64の中間部に位置している。
図2(A)に示すように、アーム基部64Aは壁体(上側凹部30の底壁30D)に設けられた貫通孔32を通過している。換言すれば、アーム基部64Aは貫通孔32によって画定されたアーム用の通路(アーム通路32A)の内部を通過している。アーム基部64Aの外周面と貫通孔32を画定する壁面との間にはその隙間を密閉するシール部材70が設けられている。
アンプヒンジ部62は左右方向に延びる板状をなしている。アンプヒンジ部62の上下方向(延在方向に直交する方向)の幅は、第1支持柱部60Bの上下方向の幅、第2支持柱部60Cの上下方向の幅、及び、アーム基部64Aの左右方向の幅のいずれよりも小さく、第1支持柱部60B、第2支持柱部60C、及びアーム基部64Aのいずれよりも容易に変形可能である。詳細には、アンプヒンジ部62は第1支持柱部60Bの右端下部及びアーム基部64Aの左端下部を接続している。
図2(B)に示すように、変位部66は、圧電素子44の右端に結合されたキャップ部72と、キャップ部72の右縁上端から右方(すなわち、伸縮軸Xに沿って)に延びる第1軸方向延出部74と、キャップ部72の下縁下端から右方に延びる第2軸方向延出部76とを備えている。第1軸方向延出部74は右端においてアーム基端部64Cの左縁に接続している。
図2(A)に示すように、本実施形態では、変位部66は伸縮軸Xに対して軸対称をなしている。
バランス機構68は圧電素子44に加わる荷重にバランスする荷重を加えて、圧電素子44に加わるせん断力を低減するための機構であって、図2(B)に示すように、変位部66に結合された擬アーム80と、擬アーム80及び支持部60に結合されたバランスヒンジ部82とを含む。擬アーム80はアーム基端部64Cと伸縮軸Xについて対称な位置にあり、上左縁において第2軸方向延出部76の右縁に接続し、下方に延びている。バランスヒンジ部82は、第2支持柱部60Cの右上縁から右方に延出し、右端上縁において擬アーム80の左下縁に接続している。
変位部66はキャップ部72において圧電素子44の右端(伸縮軸Xの軸方向における他端)に、第1軸方向延出部74の右縁においてアーム基端部64Cの下左縁に、第1軸方向延出部74の右縁において擬アーム80の上左縁にそれぞれ接続されている。
アーム64及び変位部66の結合部分(より詳細には、アーム基端部64Cと第1軸方向延出部74の結合部分)と、擬アーム80及び変位部66(第2軸方向延出部76)の結合部分とは伸縮軸Xを介して(より詳細には、伸縮軸Xを中心として)上下に対峙した位置にある。
バランスヒンジ部82の上下方向の幅(延在方向に直交する方向の幅)は、第1支持柱部60Bの上下方向の幅、第2支持柱部60Cの上下方向の幅、及び、アーム基部64Aの左右方向の幅のいずれよりも小さく、第1支持柱部60B、第2支持柱部60C、及びアーム基部64Aのいずれよりも容易に弾性変形可能である。本実施形態では、バランスヒンジ部82の上下方向の幅は、アンプヒンジ部62の上下方向の幅と等しい。バランスヒンジ部82の横断面は、アンプヒンジ部62の横断面と同形をなし、両者の横断面積は互いに等しい。更に、第1軸方向延出部74、及び、第2軸方向延出部76もまた、バランスヒンジ部82及びアンプヒンジ部62と概ね同様の上下方向の幅を有し、第1支持柱部60B、第2支持柱部60C、及びアーム基部64Aのいずれよりも容易に弾性変形可能である。
本実施形態では、図2(B)に示すように、バランスヒンジ部82の基端82A(左端)は、アンプヒンジ部62の基端62A(左端)よりも左側、すなわち、圧電素子44の支持部60に固定された端部(左端)の側に位置している。
次に、このように構成した第1実施形態に係る流体制御弁10の動作、及び効果について説明する。
圧電素子44に電圧が印加されていないときには、弁体46は弁座52に当接し、弁体46によって左側のポート用貫通孔20Lの下端が封じられている。これにより、供給ポートPと出力ポートAとを繋ぐ流路が閉じられた状態となる。
図5に示すように、コネクタCに電源を接続し、配線50間に所定の電圧を加えると、圧電素子44はその積層方向に伸長する。これにより、キャップ部72が右方向に押し出されて(黒矢印参照)、キャップ部72に接続されたアーム基部64Aの下端もまた右方向に押し出される。これにより、アンプヒンジ部62が弾性変形し、図5の白抜き矢印に示すように、アーム64はアンプヒンジ部62上の点P0を中心に概ね回転するように変位する。これにより、弁体46は弁座52から離れるように移動して左側のポート用貫通孔20Lの下端が開放される。これにより、供給ポートPと出力ポートAとを繋ぐ流路が形成され、開かれた状態となる。このように、アーム64は左端において、圧電素子44に加わる電圧に応じて、左側のポート用貫通孔20Lを開閉する弁部84を構成する。
このとき、アーム64と変位部66との結合部分を力点、アンプヒンジ部62上の点P0を支点とする、いわゆるてこの原理によって、作用点となるアーム延出部64Bの左端の変位は、圧電素子44の右端の変位よりも大きくなる。このように、プレート48は圧電素子44の変位量を拡大して弁体46の変位量として出力するメカニカルアンプ54(変位拡大機構)として機能する。メカニカルアンプ54を用いて圧電素子44の変位を増幅することによって、弁体46を弁座52から離すことのできる十分大きなストロークを容易に確保することができる。更に、アーム延出部64Bの左右方向の長さを調整することによって増幅率を調節することができるため、弁体46を弁座52から離すためのストロークの確保が容易である。また、圧電素子44に印加する電圧によって圧電素子44の伸長量を調整することによって、弁体46と筒部材22の下端開口部分との間の隙間を調整することができるため、供給ポートPと出力ポートAとの間の流量(より具体的には、供給ポートPと出力ポートAとを繋ぐ流路のコンダクタンス)を調整することができる。
圧電素子44に印加された電圧を零にすると、圧電素子44は縮まって元の長さに戻り、弁体46によって左側のポート用貫通孔20Lの下端が封じられる。これにより、供給ポートPと出力ポートAとを繋ぐ流路が閉じられる。
圧電素子44に電圧が印加されて伸長したときには、図5の白抜き矢印に示すようにアーム64が移動する。これにより、支持部60にアーム64から伸縮軸X(すなわち左右方向)とは異なる方向の荷重が加わる。この荷重の伸長方向に直交する方向(上下方向)の成分は圧電素子44へのせん断力として機能するため、流体制御弁10の耐久性を低下させる要因となる。
変位部66はアーム64部とバランスヒンジ部82とに伸縮軸Xを介して互いに上下に対峙する位置で結合されている。そのため、支持部60にアーム64から上向き成分を持つ荷重が加わると、変位部66にはバランスヒンジ部82を介して、その荷重の上向き成分に対向する下向き成分を持つ荷重が加えられる。これにより、支持部60にアーム64から加わる荷重の上向き成分が、バランスヒンジ部82から加わる荷重の下向き成分によって相殺される。すなわち、バランスヒンジ部82によって、変位部66にアーム64から加わる荷重の上方向(伸縮軸Xに直交する方向)の成分を相殺するべく、その成分に対向する逆向きの荷重(すなわちバランスする荷重)を変位部66に加えるバランス機構68が構成される。このバランス機構68によって、変位部66を介して圧電素子44の右端に上下方向に向くせん断力が加わることが防止することができ、圧電素子44が発生する力を有効に利用することができる。
図2(A)に示すように、プレート48には一つのアーム64が伸縮軸Xからずれた位置に設けられている。これにより、プレート48は伸縮軸Xに対して非対称をなす。そのため、プレート48のうち図2に示す一点鎖線で囲まれた部分を伸縮軸Xに対して対称をなすようにした場合には、圧電素子44が伸長したときに、プレート48は伸縮軸Xに対して非対称に変形し、圧電素子44の右端に伸縮軸Xに対して直交する方向に荷重が加わることが予測される。
図6(A)には、図2に示す一点鎖線で囲まれた部分が伸縮軸Xに対して対称をなしている場合の、図6(B)にはバランスヒンジ部82の基端82Aがアンプヒンジ部62の基端62Aよりも左側に位置する場合の、圧電素子44が伸長したときのプレート48の形状、及び、応力分布のシミュレーションが示されている。図6(A)では、バランスヒンジ部82の基端82A及びアンプヒンジ部62の基端62Aが左右方向において揃う位置にあり、且つ、第1支持柱部60Bの右端及び第2支持柱部60Cの右端が左右方向において揃う位置にある。図6(A)及び(B)では、応力が大きくなるほど濃くなるように示され、圧電素子44の伸長によるプレート48の変形前の形状が二点鎖線で示されている。
図6(A)及び(B)を比較すると、図6(B)の応力分布は、図6(A)の応力分布に比べて、伸縮軸Xについてより対称であることが分かる。より詳細には、アンプヒンジ部62の応力が最も高く、最も強く屈曲する点(以下、屈曲点)をP1、バランスヒンジ部82の屈曲点をP2とすると、図6(B)では、図6(A)に比べて、P1とP2との左右方向のずれδが十分小さく、P1とP2とが伸縮軸Xについてより対称に近いことが理解できる。
このように、バランスヒンジ部82の基端82Aがアンプヒンジ部62の基端62Aよりも左側となるように設定することで、両基端82A、62Aが左右方向に揃う場合に比べて、応力分布を伸縮軸Xに対してより対称にすることができる。よって、バランスヒンジ部82の基端82Aがアンプヒンジ部62の基端62Aよりも左側に位置する場合には、両基端が左右方向に揃う場合に比べて、変位部66にバランスヒンジ部82を介して、アーム64から加わる伸縮軸Xに直交する方向の荷重をより相殺するように荷重を加えることができ、圧電素子44にせん断力が加わることを防止することができる。
図2(A)及び図3に示すように、アーム基部64Aの外周面と上側凹部30の底壁30Dの貫通孔32を画定する壁面との間にはその隙間を密閉するシール部材70が設けられている。これにより、ケース12の内室40には、圧電素子44が設けられた第1の空間90と、流体が2つのポート用貫通孔20L、20Rを介して流通する(すなわち、供給ポートP及び出力ポートAに連通する)第2の空間92とに分離する仕切壁94が形成される。内室40が仕切壁94によって第1の空間90と第2の空間92とに分離されることで、供給ポートPから供給された流体が、圧電素子44の設けられた第1の空間90に侵入することが防止できる。よって、供給ポートPから供給される流体内に水分が含まれる場合であっても、流体制御弁10に、圧電素子44を保護するべく、除水や除湿をするための構造(冷凍式ドライヤや、吸着式ドライヤ等)を別途設ける必要がない。また、圧電素子44が設けられた第1の空間90と、流体が流通する第2の空間92とが分離されているため、流体の種類に依らず、流体制御弁10を流路に設置することができる。
仕切壁94はアーム64を通過させるアーム通路32Aを画定する貫通孔32を備えた底壁30Dと、アーム64及び貫通孔32を画定する壁面の間に設けられ、弾性変形可能なシール部材70とを含む。これにより、アーム64及びアーム通路32Aを画定する壁面の間がシール部材70によって密閉されて、内室40は第1の空間90と第2の空間92とに区画される。また、シール部材70は弾性変形可能であるため、アーム64及び通路の間を密閉した状態で、アーム64が変位可能であり、圧電素子44が伸長してアーム64が変位した場合であっても、第1の空間90と第2の空間92との間に流体が流通しない分離した状態が保たれる。更に、アーム64に伝わる振動はシール部材70によって減衰する。これにより、メカニカルアンプ54が共振する条件下で用いた場合であっても、メカニカルアンプ54の振動を減衰させることができる。
本実施形態では、シール部材70はアーム基部64Aと貫通孔32を画定する壁面との間に設けられている。このように、シール部材70を支点P0(図5参照)により近い位置に設けることで、アーム64の変位がシール部材70によって阻害され難くなる。
アーム64の左端にエラストマー製の弁体46が一体形成されている。そのため、弁体46によって左側のポート用貫通孔20Lを封じるときに、弁体46の形状が弁座52に合うように弾性変形するため、開口の封止をより確実に行うことができる。
圧電素子44が設けられる第1の空間90と流体の流通する第2の空間92とは分離されているため、第1の空間90を外部に通じるようにコネクタ孔42を設けた場合であっても、コネクタ孔42をシールする必要がないため、コネクタCの組付が容易になる。更に、シール構造を備えないコネクタよりも大きなシール構造を備えたコネクタを用いてコネクタ孔42をシールする必要がないため、流体制御弁10を小型化することができる。
<<第2実施形態>>
第2実施形態に係る流体制御弁110は、ケース12の形状が第1実施形態とは異なる。その他の構成は第1実施形と同様であるため、その他の構成については、説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態に係る流体制御弁110のケース12は第1実施形態と同様に、ケース12はその前下半部を構成するケース本体14と、その上半部を構成する上部材16と、その後下半部を構成するカバー部材18とによって構成されている。第2実施形態に係るケールの上部材16の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図8に示すように、ケース本体14はその左上部を構成する本体左上部126と、本体左上部126から下方及び右方に延びる本体主部128とを備えている。図8及び図9に示すように、本体左上部126は前後に対をなす前壁126A及び後壁126Bと、前壁126A及び後壁126Bの左縁をそれぞれ接続する左壁126Cと、前壁126A、後壁126B、及び左壁126Cの下縁を接続する下壁126Dとを有し、上方及び右方に向かって開口した直方体箱状をなしている。本体左上部126には、前壁126A、後壁126B、左壁126C、及び下壁126Dによって画定され、下方に凹む溝部127が形成されている。溝部127は本体左上部126の左部から右方に延び、本体左上部126の右縁にまで達している。
図10に示すように、ケース本体14の上面には、第1実施形態と同様に、上部材16が締結されている。上部材16がケース本体14の上面に締結されることによって、上部材16、左壁126C、前壁126A、後壁126B、及び下壁126Dによって画定されたアーム通路130が形成されている。上部材16には、第1実施形態と同様に、上下に貫通する2つのポート用貫通孔20L、20Rが設けられている。アーム通路130はケース12の上部において左右に延び、2つのポート用貫通孔20L、20Rにそれぞれ接続している。
本体左上部126には第1実施形態と同様に、前方に凹む収容凹部34が形成されている。収容凹部34は本体左上部126の右側及び下側において、後方視で逆L字状をなすように形成されている。本体左上部126には第1実施形態と同様に前方に凹む溝部36が設けられ、コネクタCはその溝部127に収容された状態でケース本体14に結合されている。
カバー部材18は本体主部128に対応する形状をなしている。カバー部材18は、第1実施形態と同様に溝部36と対応する位置に上方に切り欠かれた切欠部38を備えている。カバー部材18が本体主部128に締結されると、収容凹部34は後方から封じられる。
図8に示すように、アーム延出部64Bはケース12の上部において左右に延びるアーム通路130の内部を通過するように配置されている。アーム通路130の上下又は前後の境界を画定する壁面とアーム延出部64Bとの間にはそれらの間の隙間を埋めるシール部材170が設けられている。シール部材170は第1実施形態と同様に、弾性変形可能な樹脂によって構成されている。
シール部材170と下壁126Dとによって、前後方向視で逆L字状に延在する仕切壁194が構成されている。仕切壁194はケース12の内室40を、第1実施形態と同様に、圧電素子44を含む第1の空間190と、2つのポート用貫通孔20L、20Rに接続する(すなわち、供給ポートP及び出力ポートAに連通する)アーム通路130を含み、流体が流通する第2の空間192とに区画している。
次に、第2実施形態に係る流体制御弁110の効果について説明する。流体制御弁110では、第1実施形態と同様に、圧電素子44が設けられた第1の空間190と、流体が流通する第2の空間192とに区画されているため、圧電素子44が設けられた空間への流体の侵入が防止できる。更に、アーム64及びアーム通路130との間が弾性変形可能なシール部材170によってシール(封止)されているため、内室40を第1の空間190と第2の空間192とに区画した状態で、アーム64を変位させることができる。
更に、アーム64に発生した振動をシール部材170によって減衰させることができる。第2実施形態に係る流体制御弁110は、圧電素子44の伸長によって揺動しやすいシール部材170を、アーム延出部64Bとアーム通路130を画定する壁面との間に設けられているため、アーム64に発生した振動をより効果的に抑制することができる。
<<第3実施形態>>
第3実施形態に係る流体制御弁210は、プレート248の形状のみが異なり、他の構成については、第1実施形態と同様であるため、プレート248の形状以外の説明を省略する。
図11(A)に示すように、第3実施形態に係るプレート248は、第1実施形態に係るプレート248に比べて、少なくとも、バランスヒンジ部82の基端82A(左端)の位置及びアンプヒンジ部62の基端62A(左端)が左右方向に揃った(整合する)位置にあり、且つ、第1支持柱部60Bの右端及び第2支持柱部60Cの右端が左右方向に揃った位置にある点が異なる。更に、第3実施形態に係るプレート248は、第1実施形態に係るプレート248に比べて、アーム64(より詳細には、アーム基部64A及びアーム基端部64C)の右縁64Rが擬アーム80の右縁80Rの右側に位置している点が異なる。すなわち、第2軸方向延出部76の右端及びバランスヒンジ部82の右端とはそれぞれ第1実施形態に比べて左側に位置し、バランスヒンジ部82の左右方向の長さが第1実施形態よりも短い。これにより、変位部66は伸縮軸Xに対して上下に非対称となっている。
次に、第3実施形態に係る流体制御弁210の効果について、図6(A)、及び、図11(B)を参照して説明する。図11(B)には、図6(A)と同様に、圧電素子44が伸長したときのプレート248の応力分布のシミュレーションが示されている。但し、図6(A)では、アーム64の右縁64Rが擬アーム80の右縁80Rに左右方向に揃うように設定されている。
図6(A)及び図11(B)を比較すると、アンプヒンジ部62の屈曲点P1とバランスヒンジ部82の屈曲点P2との左右方向のずれδが図11(B)では、図6(A)に比べて小さく、図11(B)の応力分布は、図6(A)の応力分布に比べて、伸縮軸Xについて対称であることが分かる。
すなわち、アーム64の右縁64Rが擬アーム80の右縁80Rよりも右方に位置するように構成することで、両縁が左右方向に揃う場合に比べて、応力分布を伸縮軸Xに対してより対称にすることができる。よって、アーム64の右縁64Rが擬アーム80の右縁80Rの右側に位置する場合には、アーム64の右縁64R及び擬アーム80の右縁が左右方向に揃う場合に比べて、変位部66にバランスヒンジ部82を介して、アーム64から加わる伸縮軸Xに直交する方向の荷重をより相殺するように荷重を加えることができ、圧電素子44にせん断力が加わることを防止することができる。
流体制御弁210の開閉速度を高めると、アーム延出部64Bからバランス機構68に加わる荷重が問題となる場合がある。本実施形態では、擬アーム80の右縁80Rがアーム64の右縁64Rよりも短く、バランスヒンジ部82の左右方向の長さが、第2実施形態の流体制御弁110に比べて短い。そのため、本実施形態に係る流体制御弁210では、第2実施形態の流体制御弁110に比べてバランスヒンジ部82の剛性が高く、本実施形態に係る流体制御弁210は高速な開閉動作が求められる場合に特に有効である。
<<第4実施形態>>
第4実施形態に係る流体制御弁310は、プレート348の形状のみが異なり、他の構成については、第1実施形態と同様であるため、プレート348の形状以外の説明を省略する。
図12に示すように、第4実施形態に係るプレート348は、第1実施形態に係るプレート348に比べて、少なくとも、バランスヒンジ部82の基端82A(左端)の位置及びアンプヒンジ部62の基端62A(左端)の位置と、第1支持柱部60Bの右端及び第2支持柱部60Cの右端の位置とが左右方向に揃った(整合する)位置にある点が異なる。
更に、第4実施形態に係るプレート348は、第1実施形態に係るプレート348に比べて、バランスヒンジ部82の断面積が一様ではない点が異なる。
より詳細には、バランスヒンジ部82の断面積は一部において他の部分とは異なっている。本実施形態では、図12に示すように、バランスヒンジ部82の右半部には金属製の板部材が溶着されることによって形成された厚肉部82Bが設けられている。これにより、バランスヒンジ部82の断面積は厚肉部82Bにおいて他の部分とは異なり、他の部分に比べて大きくなっている。
次に、第4実施形態に係る流体制御弁310の効果について説明する。バランスヒンジ部82の断面積を右半部において大きくすることによって、バランスヒンジ部82の屈曲点P2は左側に移動することが予測される。これにより、アンプヒンジ部62の屈曲点P1とバランスヒンジ部82の屈曲点P2との左右方向のずれδを小さくすることができ、プレート348の内部の応力分布を伸縮軸Xに対して上下対称とすることができる。よって、変位部66にバランスヒンジ部82を介して、アーム64から加わる伸縮軸Xに直交する方向の荷重をより相殺するように荷重を加えることができ、圧電素子44にせん断力が加わることを防止することができる。
このように、バランスヒンジ部82の断面積は一部において他の部分とは異なるように構成することで、バランスヒンジ部82の断面積の分布を調整することが可能となり、圧電素子44にせん断力が加わることを防止することができる。
<<第5実施形態>>
第5実施形態に係る流体制御弁410は、図13に示すように、第1実施形態に比べて、アーム延出部64Bに設けられた弁体46が設けられていない点と、筒部材22の下縁にはリング部材423が設けられている点とが異なる。他の構成については第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
リング部材423は筒部材22の下縁に沿って延在する環状の部材であり、弾性変形可能な樹脂、すなわちエラストマーによって形成されている。リング部材423は筒部材22の下縁を下方から覆うように配置されて、筒部材22に固定されている。
筒部材22は第1上部材16Uと第2上部材16Dとに挟まれた状態で、ケース本体14に結合されている。このとき、リング部材423は筒部材22の下縁に沿って配置されて、左側のポート用貫通孔20Lの下縁を画定するとともに、上部材16の下縁よりも下側(内室40側)に突出した状態で、ケース本体14に固定されている。これにより、アーム延出部64Bの左端上面が弁体46として機能し、アーム延出部64Bは弁部84を構成する。また、エラストマー製のリング部材423によって弁座52が構成される。
次に、このように構成した流体制御弁410の効果について説明する。弁座52がエラストマー製のリング部材423によって構成される。これにより、アーム延出部64Bの上面が弁座52に当接した場合に、弁座52がアーム延出部64Bの上面に合わせて弾性変形する。これにより、弁体46による左側のポート用貫通孔20Lの開口部分の封止をより確実に行うことができる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上記第1〜第3実施形態、及び第5実施形態ではそれぞれ、プレート48(変位拡大機構)は一枚の金属板材によって構成されていたが、この態様には限定されない。例えば、プレート48は複数の部材を組み合わせることによって構成されていてもよい。但し、プレート48を一枚の金属板材によって構成することで、ねじ止め、溶接、溶着等が不要であるため、流体制御弁10、110、210、410の製造工程が簡素になり、製造に要するコストを低減することができる。
上記実施形態では、本発明を2つのポートを有し、1つのポートを開閉することによって、1つの流路を開閉する流体制御弁に適用した場合について記載したが、この態様には限定されない。本発明は3つ以上のポートを開閉する流体制御弁(例えば、三方弁)にも適用することができる。
上記第5実施形態ではリング部材423が筒部材22に設けられることによって、エラストマー製の弁座52が構成されていたが、この態様には限定されない。エラストマー製の弁座52が設けられる態様であればいかなる態様であってもよく、例えば、筒部材22がエラストマーによって構成されていてもよい。
上記実施形態では、バランスヒンジ部82によって、バランス機構68が構成されていたがこの態様には限定されない。例えば、バランス機構68は、変位部66に加わる荷重が伸縮方向となるように矯正すべく、バランスする荷重を加えるものであればいかなる態様であってもよい。例えば、バランス機構68は、第2支持柱部60Cと、変位部66とを接続する板バネ片を含んでいてもよい。また、プレート48は第1実施形態においてバランスヒンジ部82の基端82Aと、アンプヒンジ部62の基端62Aとは左右方向に揃うように配置され、図2に示す一点鎖線で囲まれた部分が対称をなすように構成されていてもよい。
上記実施形態では、第1実施形態、及び、第3実施形態ではそれぞれ、シミュレーションによって得られた応力分布に基づく屈曲点P1、P2の位置が左右方向に揃うように、形状を変更した例が示されている。図6(A)と、図6(B)及び図11との比較で理解できるように、プレートの形状を設定するパラメータを調整することで、2つの屈曲点P1、P2の左右方向のずれδを小さくし、屈曲点P1、P2の位置が伸縮軸Xについてより対称となるようにすることができ、屈曲点P1、P2の位置が伸縮軸Xについて実質的に対称となるようにすることができる。
また、流体の出入口となる少なくとも2つの開口、及び、2つの開口それぞれに通じる内室40を備え、内室40に収められた圧電素子44によって駆動する流体制御弁において、圧電素子44への液体の侵入が問題となる場合には、内室40を、圧電素子44を収容する第1の空間90と、ポートを接続する通路を含む第2の空間92とに区画する仕切壁94を備えるように構成すればよく、その他の構成は上記態様には限定されない。例えば、流体制御弁のプレートの構造は上記態様には限定されず、流体制御弁は、バランス機構68を持たない、いわゆるシングルアームの電気式流体制御弁であっても、複数のアームを持つ電気式流体制御弁であってもよい。
上記実施形態では、支持部60はケース12と別体に設けられていたが、この態様には限定されない。支持部60はケース12と一体であってもよく、また、ケース12の一部をなしていてもよい。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :第1実施形態に係る流体制御弁
12 :ケース
14 :ケース本体
16 :上部材
16D :第2上部材
16U :第1上部材
18 :カバー部材
20L :ポート用貫通孔
20R :ポート用貫通孔
22 :筒部材
22A :内孔
24LD :貫通孔
24LU :貫通孔
24RD :貫通孔
24RU :貫通孔
26 :本体上部
28 :本体下部
30 :上側凹部
30D :底壁
32 :貫通孔
32A :アーム通路
34 :収容凹部
36 :溝部
38 :切欠部
40 :内室
42 :コネクタ孔
44 :圧電素子
44A :圧電体
46 :弁体
48 :プレート
50 :配線
52 :弁座
54 :メカニカルアンプ
60 :支持部
60A :支持基部
60B :第1支持柱部
60C :第2支持柱部
62 :アンプヒンジ部
62A :基端
64 :アーム
64A :アーム基部
64B :アーム延出部
64C :アーム基端部
64R :アームの右縁(圧電素子の他端の側に位置するアームの側縁)
66 :変位部
68 :バランス機構
70 :シール部材
72 :キャップ部
74 :第1軸方向延出部
76 :第2軸方向延出部
80 :擬アーム
80R :擬アームの右縁(圧電素子の他端の側に位置する擬アームの側縁)
82 :バランスヒンジ部
82A :基端
82B :厚肉部
84 :弁部
90 :第1の空間
92 :第2の空間
94 :仕切壁
110 :第2実施形態に係る流体制御弁
126 :本体左上部
126A :前壁
126B :後壁
126C :左壁
126D :下壁
127 :溝部
128 :本体主部
130 :アーム通路
170 :シール部材
190 :第1の空間
192 :第2の空間
194 :仕切壁
210 :第3実施形態に係る流体制御弁
248 :プレート
310 :第4実施形態に係る流体制御弁
348 :プレート
410 :第5実施形態に係る流体制御弁
423 :リング部材
A :出力ポート
C :コネクタ
P :供給ポート
P0 :支点
P1 :屈曲点
P2 :屈曲点
X :伸縮軸
δ :ずれ

Claims (8)

  1. 内室、及び、前記内室に連通して流体の出入口となる少なくとも2つの開口を備えたケースと、
    所定の伸縮軸に沿って伸縮可能な圧電素子と、
    前記圧電素子の変位を拡大し、前記開口の少なくとも一つを開閉する弁部を変位させるメカニカルアンプとを有し、
    前記メカニカルアンプは、
    前記ケースに設けられ、前記圧電素子の前記伸縮軸の軸方向における一端に接続された支持部と、
    前記圧電素子の前記軸方向における他端に結合された変位部と、
    一端において前記変位部に接続され、中間部において前記支持部に変形可能なアンプヒンジ部を介して接続され、他端において前記開口の少なくとも一つを開閉するアームと、
    前記圧電素子の伸長によって前記変位部に加わる前記伸縮軸に直交する方向の荷重に対して逆向きの荷重を加えるバランス機構とを含み、
    前記バランス機構は、前記変位部に結合された擬アームと、前記擬アームと前記支持部とに結合され、変形可能なバランスヒンジ部を含み、
    前記アーム及び前記変位部の結合部分と、前記擬アーム及び前記変位部の結合部分とは前記伸縮軸を介して対峙し、
    前記支持部は前記伸縮軸の方向に延び、前記圧電素子を介して対峙する位置に配置された第1支持部及び第2支持部を含み、
    前記アンプヒンジ部は前記第1支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、
    前記バランスヒンジ部は前記アンプヒンジ部と同形な断面を有して前記第2支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、
    前記変位部は、前記圧電素子の前記他端に結合されたキャップ部と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記アームと接続された第1軸方向延出部と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記擬アームに接続された第2軸方向延出部とを有し、
    前記変位部は前記伸縮軸に対して軸対称をなし、
    前記軸方向において、前記バランスヒンジ部の基端は前記アンプヒンジ部の基端よりも前記圧電素子の前記一端の側に位置する流体制御弁。
  2. 内室、及び、前記内室に連通して流体の出入口となる少なくとも2つの開口を備えたケースと、
    所定の伸縮軸に沿って伸縮可能な圧電素子と、
    前記圧電素子の変位を拡大し、前記開口の少なくとも一つを開閉する弁部を変位させるメカニカルアンプとを有し、
    前記メカニカルアンプは、
    前記ケースに設けられ、前記圧電素子の前記伸縮軸の軸方向における一端に接続された支持部と、
    前記圧電素子の前記軸方向における他端に結合された変位部と、
    一端において前記変位部に接続され、中間部において前記支持部に変形可能なアンプヒンジ部を介して接続され、他端において前記開口の少なくとも一つを開閉するアームと、
    前記圧電素子の伸長によって前記変位部に加わる前記伸縮軸に直交する方向の荷重に対して逆向きの荷重を加えるバランス機構とを含み、
    前記バランス機構は、前記変位部に結合された擬アームと、前記擬アームと前記支持部とに結合され、変形可能なバランスヒンジ部を含み、
    前記アーム及び前記変位部の結合部分と、前記擬アーム及び前記変位部の結合部分とは前記伸縮軸を介して対峙し、
    前記支持部は前記伸縮軸の方向に延び、前記圧電素子を介して対峙する位置に配置された第1支持部及び第2支持部を含み、
    前記アンプヒンジ部は前記第1支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、
    前記バランスヒンジ部は前記アンプヒンジ部と同形な断面を有して前記第2支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、
    前記変位部は、前記圧電素子の前記他端に結合されたキャップ部と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記アームと接続された第1軸方向延出部と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記擬アームに接続された第2軸方向延出部とを有し、
    前記軸方向において、前記バランスヒンジ部の基端は前記アンプヒンジ部の基端と整合する位置にあり、
    前記圧電素子の前記他端の側に位置する前記アームの側縁は、前記圧電素子の前記他端の側に位置する前記擬アームの側縁よりも、前記圧電素子の前記他端の側に位置する流体制御弁。
  3. 内室、及び、前記内室に連通して流体の出入口となる少なくとも2つの開口を備えたケースと、
    所定の伸縮軸に沿って伸縮可能な圧電素子と、
    前記圧電素子の変位を拡大し、前記開口の少なくとも一つを開閉する弁部を変位させるメカニカルアンプとを有し、
    前記メカニカルアンプは、
    前記ケースに設けられ、前記圧電素子の前記伸縮軸の軸方向における一端に接続された支持部と、
    前記圧電素子の前記軸方向における他端に結合された変位部と、
    一端において前記変位部に接続され、中間部において前記支持部に変形可能なアンプヒンジ部を介して接続され、他端において前記開口の少なくとも一つを開閉するアームと、
    前記圧電素子の伸長によって前記変位部に加わる前記伸縮軸に直交する方向の荷重に対して逆向きの荷重を加えるバランス機構とを含み、
    前記バランス機構は、前記変位部に結合された擬アームと、前記擬アームと前記支持部とに結合され、変形可能なバランスヒンジ部を含み、
    前記アーム及び前記変位部の結合部分と、前記擬アーム及び前記変位部の結合部分とは前記伸縮軸を介して対峙し、
    前記支持部は前記伸縮軸の方向に延び、前記圧電素子を介して対峙する位置に配置された第1支持部及び第2支持部を含み、
    前記アンプヒンジ部は前記第1支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、
    前記バランスヒンジ部は前記第2支持部から前記伸縮軸に沿って延出し、
    前記変位部は、前記圧電素子の前記他端に結合されたキャップ部と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記アームと接続された第1軸方向延出部と、前記キャップ部から前記伸縮軸に沿って延び、前記擬アームに接続された第2軸方向延出部とを有し、
    前記変位部は前記伸縮軸に対して軸対称をなし、
    前記軸方向において、前記バランスヒンジ部の基端は前記アンプヒンジ部の基端と整合する位置にあり、
    前記バランスヒンジ部の断面積は一部において他の部分とは異なる流体制御弁。
  4. 内室、及び、前記内室に連通して流体の出入口となる少なくとも2つの開口を備えたケースと、
    所定の伸縮軸に沿って伸縮可能な圧電素子と、
    前記圧電素子の変位を拡大し、前記開口の少なくとも一つを開閉する弁部を変位させるメカニカルアンプとを有し、
    前記メカニカルアンプは、
    前記ケースに設けられ、前記圧電素子の前記伸縮軸の軸方向における一端に接続された支持部と、
    前記圧電素子の前記軸方向における他端に結合された変位部と、
    一端において前記変位部に接続され、中間部において前記支持部に変形可能なアンプヒンジ部を介して接続され、他端において前記開口の少なくとも一つを開閉するアームと、
    前記圧電素子の伸長によって前記変位部に加わる前記伸縮軸に直交する方向の荷重に対して逆向きの荷重を加えるバランス機構とを含み、
    前記ケースには、前記内室を、前記圧電素子を収容する第1の空間と、2つの前記開口に連通する通路を含む第2の空間とに区画する仕切壁が設けられている流体制御弁。
  5. 前記仕切壁は、前記アームを通過させるアーム通路の少なくとも一部を画定する壁体と、前記アーム及び前記通路を画定する壁面の間に設けられ、弾性変形可能なシール部材とを含む請求項4に記載の流体制御弁。
  6. 前記壁体は前記アーム通路を画定する貫通孔を備え、
    前記シール部材は、前記貫通孔を画定する壁面と、前記アームとの間に設けられている請求項5に記載の流体制御弁。
  7. 前記壁体は前記内室を画定する壁面と協働して前記アーム通路を画定し、
    前記シール部材は、前記壁体及び前記内室を画定する壁面と、前記アームとの間に設けられている請求項5に記載の流体制御弁。
  8. 前記第1の空間は、前記ケースの外部にコネクタ孔を介して連通し、
    前記コネクタ孔に整合する位置に、前記圧電素子に電圧を供給するためのコネクタが設けられている請求項4〜請求項7のいずれか1つの項に記載の流体制御弁。
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