JP6937044B2 - 視線誘導装置 - Google Patents

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Description

本発明は、上方から道路の外側線等に向けてラインレーザー光を照射してライン標示を行う視線誘導装置に関する。
従来、視線誘導装置として、道路脇に立設した支柱に設置されてラインレーザー光を出射する光源部を備え、この光源部により上方から路面に向けてラインレーザー光を出射して道路の外側線に沿ったライン標示を行うことにより、積雪時等の視程障害時でも車両の運転者に道路の外側線を認識させるものがある(特許文献1、2)。
特開2017−89370号公報 特開2018−80459号公報
上記視線誘導装置は、道路脇に設置されているため、自然界の風や道路を走行する車両によって路面等から舞い上がった土埃や泥水等が本体ケースの表面に付着し、レーザー出射窓部が汚されることがある。レーザー出射窓部が汚れた状態では、ラインレーザー光の照射が妨げられ、路面に鮮明なライン標示が行えなくなる。一方、そのうち雨になれば雨水によってレーザー出射窓部の汚れが洗い流されることも期待されるが、雨水が本体ケースの縁を伝って流下したり大粒となって滴下したりし、本体ケースのレーザー出射窓部に上手く雨水が流れてこない場合もある。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、土埃等の付着によるレーザー出射窓部の汚れを雨水によって洗い流すためのセルフクリーニングを確実かつ効果的に行なえる視線誘導装置を提供することを目的とする。
本発明に係る視線誘導装置は、
ラインレーザー光を上方から道路の路面に向けて照射して路面上にライン標示を行う視線誘導装置であって、
ラインレーザー光を出射するレーザー発振器と、レーザー発振器を収容する本体ケースとを備え、
本体ケースの前面部は、レーザー発振器から出射されたラインレーザー光を透過させる透明なレーザー出射窓部が形成され、
本体ケースの上面部には、雨水を本体ケースの上面部の前端に流す水路を形成するように、前方に向かって延びる複数の仕切部が設けられているものである。
また、必要に応じて、本体ケースの上面部の前端には、この前端に至る雨水を本体ケースの前面部に導くように隣り合う仕切部間に切欠部を設けるようにしたり、また、本体ケースの前面部には、前面部に沿って流下する雨水をレーザー出射窓部の表面に流すように前面部の上部からレーザー出射窓部に向かって延びる複数の誘導リブを設けるようにしたり、また、レーザー出射窓部の表面に防汚コートを施したり等の手段を講じることができる。
また、視線誘導装置において、本体ケースの上面部および側面部を覆って前方へ延びる庇を備える場合、庇の上壁部には、本体ケース上面部の複数の仕切部を上方から臨む開口部を設けるようにし、また、庇の上壁部の内側には、本体ケースの上面部の前端を前方から覆うように目隠し板を設けることが好ましい。
なお、レーザー発振器は、路面上のライン標示として、規定の光出力を有するライン中央部と、規定の光出力に満たないライン両端部とを形成する構成を備えるものであってもよい。
本発明に係る視線誘導装置によれば、雨降り時に本体ケース上面部に落下する雨水を本体ケース前面部へと流して、雨水を確実に前面部に沿って流下させて前面部のレーザー出射窓部に付着した土埃等の汚れを雨水によって確実に洗い流すことができる。すなわち、レーザー出射窓部に付着した土埃等の汚れを雨水によって洗い流すという自然の雨水を利用したセルフクリーニングを確実かつ効果的に行うことができる。従って、本体ケースのレーザー出射窓部からは十分な光量のラインレーザー光を照射することができ、路面に鮮明なライン標示を行い続けることができる。
実施形態の視線誘導装置の設置状態を示す図である。 実施形態の視線誘導装置の上方斜視図である。 実施形態の視線誘導装置の下方斜視図である。 実施形態の視線誘導装置の側方視縦断面図である。 実施形態の視線誘導装置の本体ケースの上方斜視図である。 実施形態の視線誘導装置の本体ケースの上面図である。 実施形態の視線誘導装置の本体ケースの下面図である。 光源部のレーザー発振器の変形例を説明するための模式図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、実施形態の視線誘導装置1は、道路Rの外側線R1よりも外側の道路脇に立設する支柱Pに設置され、上方から下方の路面に向けてラインレーザー光71を照射して道路Rの外側線R1に沿ったライン標示7を投影するものである。図1の実施形態では、視線誘導装置1は、支柱Pの所定高さ位置からラインレーザー光71を車両Mの進行方向と逆方向(向かってくる車両Mの方向)の斜め下方に向けて照射してライン標示7を行うように設置されている。これにより、進行する車両Mの前面側に対して路面から反射するラインレーザー光71の反射光量を多くでき、車両Mの運転者には遠くからでもライン標示7を明るく見せることができる。なお、視線誘導装置1は、ラインレーザー光71の照射方向として、車両Mの進行方向と同方向の斜め下方に向けて照射するように設置してもよいし、視線誘導装置1の設置位置の下方に向けて照射するように設置してもよい。
視線誘導装置1は、光源部10と、太陽光パネル11と、制御箱12とを備えている。図示しないが、制御箱12には、光源部10から出射するラインレーザー光71を点滅又は点灯するように制御する制御回路が収容されている。また、制御箱12には、太陽光パネル11で発電した電気エネルギーを充電する蓄電池が収容されており、光源部10は、この蓄電池の電気エネルギーを使ってラインレーザー光71を出射する。なお、光源部10の電源は、上記のように太陽光を利用するものに限らず、商用電源等を用いるようにしてもよい。
図2、図3、図4に示すように、光源部10は、ラインレーザー光71を出射するレーザー発振器2と、レーザー発振器2を収容する本体ケース3と、本体ケース3に上方から被せて一体化された庇4とを備えている。
レーザー発振器2において、ラインレーザー光71は、先端面の出射口24から前方に向かって三角形平面状に広がるように所定の指向角度αで出射される(図4参照)。この三角形におけるレーザー発振器2の出射口24を頂点とする三角形の中心線がラインレーザー光71の光軸72となる(図4参照)。レーザー発振器2は、およそ400nm〜700nmの波長範囲内の可視光レーザーであり、赤、青、黄、緑などの様々な発光色のものを用いることができ、好ましくは、緑色の可視光レーザーが用いられる。また、レーザー発振器2は、レーザー光出力が高出力のものを使用することが好ましく、例えば、レーザー光出力としてJISC6802(レーザー機器の安全基準)で定められる安全クラス2以上のものが用いられる。なお、レーザー発振器2が安全クラス2以上のものであっても、図4から明らかなように、光源部10は、レーザー発振器2を収容する本体ケース3と庇4とを一体で備えているため、実際に人の目が最接近できる庇4の先端部4aがレーザー光出力の測定基準となる。従って、光源部10は、庇4の長さにより安全クラス2を満たすものとすることができる。
図5、図6、図7を参照して、本体ケース3は、前面部33が下向きの傾斜面となった略四角形箱形に形成され、樹脂又は金属製で形成できるが、光源部10の軽量化や低コスト化等のために樹脂製とするのが好ましい。本体ケース3内には、レーザー発振器2が横置き状態に固定され、本体ケース3の前面部33には、その略中央部にレーザー発振器2からのラインレーザー光71を出射するレーザー出射窓部34が設けられている。なお、レーザー出射窓部34は、前面部33と面一となるようにプラスチック製の透明シート板を本体ケース3と一体成形にて形成可能であるが、ガラス板を嵌め込み接着等して形成してもよいし、前面部33を透明樹脂で形成してレーザー発振器2の配置部分をレーザー出射窓部34として構成してもよい。本体ケース3の前面部33は、下向き傾斜面に形成して着雪、埃の付着等をさせにくくしているが、下向き傾斜面に限らず、垂直面等であってもよい。
庇4は、断面逆U字状の長尺な構造物により形成され、樹脂又は金属等で形成できるが、光源部10の軽量化や低コスト化等のために樹脂製とするのが好ましい。庇4は、本体ケース3の上面部31及び左右の側面部32を覆い、ラインレーザー光71の出射方向に延ばすように本体ケース3の前方に向かって延設されている(図4参照)。庇4の上壁部41の頂部には、本体ケース3の上面部31を上方から臨むように貫通した開口部45が設けられている(図2参照)。なお、庇4は、レーザー出射窓部34から出射するラインレーザー光71を遮らない形状であれば、逆U字状に限らず、三角屋根状、衝立状、下部にスリットを備えた筒状など、様々な形状とすることができる。また、この庇4を設けない構成であってもよい。
本実施形態の視線誘導装置1においては、レーザー出射窓部34に付着した土埃等の汚れを雨水によって洗い流すためのセルフクリーニング機構を備えている。以下に、このセルフクリーニング機構について説明する。
セルフクリーニング機構の一つとして、本体ケース3の上面部31には、前端311付近の前領域に矩形状の凹部30が形成され、この凹部30内には、雨水を本体ケース3の上面部31の前端311に流すため、凹部30の後面から前端311まで前方に向かって略まっすぐ延びる複数の仕切部36が設けられている。凹部30は、本体ケース3における前面部33のレーザー出射窓部34に対応した上方位置に設けられている。本体ケース3の上面部31は、後方から前方に向かって緩やかに下降する傾斜面となっている。凹部30の底面は、略平坦面となっている。また、光源部10は、前側が斜め下を向くように支柱Pに設置されるから、この設置状態では、光源部10の本体ケース3も前側が斜め下を向き、本体ケース3の上面部31も前側が低くなるよう傾いた状態となる。また、庇4の上壁部41の開口部45は、本体ケース3の上面部31の凹部30を上から臨む位置に設けられている。従って、雨降り時には、庇4の開口部45を通して雨水が本体ケース3の上面部31の凹部30に落下される。
上記構成より、本体ケース3の上面部31の凹部30内には、複数の仕切部36で画成されて仕切部36間に雨水を溜めると同時に前端311へと流す水路360が形成される。これにより、本体ケース3の上面部31の凹部30に落下した雨水は、左右方向に流れて前面部33の左右の縁に沿って流下したり、雨水が集まって大粒の水滴となって滴下したりすることが防止される。すなわち、本体ケース3の上面部31の凹部30に落下した雨水は、複数の仕切部36によって仕切られた各水路360から上面部31の前端311へと流される。そして、前端311に流されてきた雨水は、前端311にて左右方向に広がって配置される各水路360の出口からそれぞれ流出して本体ケース3の前面部33に沿って流下する。このようにして、上面部31の凹部30に落下した雨水を前面部33のレーザー出射窓部34へと導くことができ、レーザー出射窓部34に付着した土埃等の汚れを洗い流すことができる。
また、セルフクリーニング機構の一つとして、本体ケース3上面部31の前端311には、この前端311に至る雨水を本体ケース3の前面部33に導くように隣り合う仕切部36間にV字状に切り込んだ切欠部37が設けられている。各切欠部37は、隣り合う仕切部36間の略中間位置に設けられ、本体ケース3の上面部31から前面部33に連続して形成されている。
凹部30の底面は、略平坦面に形成されているので、各水路360の底に溜まった雨水は、水路360の左右の仕切部36側に片寄ることなく水路360の底面中央からも前端311に向かって流される。従って、前端311に流れてきた雨水は、V字状の切欠部37の内側部分との接触による表面張力の作用等により切欠部37内に浸入して、滴下しないように切欠部37によって保持されて前面部33側へと導かれて前面部33に沿って流下させることができる。よって、前端311に流れてきた雨水を確実に前面部33に沿って流下させてレーザー出射窓部34の汚れを洗い流すことができる。
また、セルフクリーニング機構の一つとして、本体ケース3の前面部33には、上面部31の前端311から前面部33に沿って流下する雨水をレーザー出射窓部34の表面に流すように、本体ケース3の上面部31の前端311から下方に向かってレーザー出射窓部34の上辺まで延びる凸状の誘導リブ38が複数本設けられている。誘導リブ38は、実施形態では3本形成され、そのうち外側2本の誘導リブ38は、凹部30の左右外側位置からレーザー出射窓部34の上辺の中央に向かって斜めに延設されている。
切欠部37から本体ケース3の前面部33に導かれた雨水(例えば、先頭の球形となった水滴)は、凸状の誘導リブ38との接触による表面張力の作用等により誘導リブ38に沿って流下する。これより、誘導リブ38によって雨水を横方向にそらさないようレーザー出射窓部34の表面へと確実に流すことができ、かつ雨水を集中的にレーザー出射窓部34の表面へと流すことができる。また、真ん中の真っすぐ延びる誘導リブ38は、前端311の各水路360から前面部33に導かれた雨水を左右に分けるので、前面部33に沿って流れる雨水が集まって大粒となって滴下することを防ぐことができる。従って、雨水によってレーザー出射窓部34の汚れをより確実に洗い流すことができる。なお、誘導リブ38は、3本に限らず、2本以上形成されていればよい。また、各誘導リブ38の下端位置は、レーザー出射窓部34の上辺の左右端よりも内側に配置して、レーザー発振器2の出射口24が臨む窓部中心部に雨水が流れやすくなるようにしている。なお、左右外側の2本の誘導リブ38は、下端位置をレーザー出射窓部34の上辺の左右端付近に配置してもよい。
また、前記セルフクリーニングを確保するための手段として、図3を参照して、庇4の上壁部41の内側面には、本体ケース3の上面部31の前端311を前方から覆う目隠し板47が設けられている。この目隠し板47の左右幅は、上面部31に設けた凹部30の左右幅と同じか、それより少し大き目に形成され、また、目隠し板47の下端は、凹部30より少し下に位置するように延出形成されている。この目隠し板47によって、吹雪などの際、前方から庇4内の空間Sに吹き込んできた雪が本体ケース3の前端311に着雪することを防止できる。すなわち、庇4内の着雪は、日光や雨に晒されず着雪状態が保持されやすいため、目隠し板47によって積極的に本体ケース3の前端311への着雪防止を行うようにしている。従って、雨降り時に凹部30の前端311に流れてきた雨水は、着雪によって堰き止められることなく確実に本体ケース3の前面部33に沿って流れるようにすることができる。
以上のように、本実施形態の視線誘導装置1によれば、雨降り時に本体ケース3の上面部31に落下する雨水を本体ケース3の前面部33へと流して、雨水を確実に前面部33に沿って流下させて前面部33のレーザー出射窓部34に付着した土埃等の汚れを雨水によって確実に洗い流すことができる。このようにしてレーザー出射窓部34の汚れを雨水によって洗い流すという自然の雨水を利用したセルフクリーニングを確実かつ効果的に行うことができる。よって、本体ケース3のレーザー出射窓部34からは十分な光量のラインレーザー光71を照射することができ、路面に鮮明なライン標示7を行い続けることができる。なお、庇4の開口部45や本体ケース3の上面部31の凹部30に雪が積もることもあるが、日光や雨によって雪が溶けて、この雪解け水によっても、上記の雨水の場合のようにレーザー出射窓部34に付着した土埃等の汚れを洗い流すことができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載内で様々な変形を施すことが可能である。
例えば、実施形態では、複数の仕切部36は、ケース本体の上面部31に設けた凹部30内に形成するが、このような凹部30を設けずケース本体の上面部31上に形成するようにしてもよい。この場合、仕切部36を形成する本体ケース3の上面部31の前領域は、平坦面とし、また、この前領域の後部に立壁部を形成することが好ましい。
また、上述した切欠部37、誘導リブ38、目隠し板47のそれぞれは、必要に応じて設けたり設けなかったりしてもよい。
また、レーザー出射窓部34の表面に防汚コートを施すようにしてもよい。この場合、レーザー出射窓部34表面に土埃等の汚れが付きにくくなり、また、雨水が流れることでレーザー出射窓部34表面の汚れを簡単かつ綺麗に除去することができる。
本発明において、光源部10のラインレーザー光71を発射するレーザー発振器2は、線状にレーザー光を発光するものだけでなく、面状にレーザー光を発光するものを使用することができる。面状にレーザー光を発光するレーザー発振器2は、略長方形の面状にレーザー光を発光することにより、道路Rの路面R0上に太幅のライン標示7を行うことができ、車両Mの運転者においてライン標示7の視認性を高めることができる。従って、車両Mの運転者に対する安全性が高められる。なお、面状にレーザー光を発光する場合、レーザー発振器2として、例えば、面発光レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER)を使用することができる。また、レーザー発振器2においてレンズ等の光学系により略長方形の面状にレーザー光を発光するようにしてもよい。さらに、線状のラインレーザー光51を発光するレーザー発振器2を複数個配設して複数本のラインレーザー光71を線幅方向に複数本発光させて太幅のライン標示7として車両Mの運転者に認識させるようにしてもよい。
また、本発明において、光源部10におけるレーザー発振器2は、図8に示すように、道路Rの路面R0上のライン標示7として、規定の光出力を有するライン中央部73と、規定の光出力に満たないライン両端部74,75とを形成する構成を備えるものとすることができる。このようなレーザー発振器2として、例えば、半導体レーザー素子と、コリメートレンズと、シリンドリカルレンズとを備え、半導体レーザー素子から出力されるレーザー光は、コリメートレンズにより平行光に変換され、この平行光がシリンドリカルレンズを通過することによりラインレーザー光として出力されるものが例示される。この場合、半導体レーザー素子から出力されるレーザー光は、光強度分布がガウス分布となっているので、コリメートレンズ及びシリンドリカルレンズを通過して出力されるラインレーザー光は、ライン照射光の中心部分が最も高い光出力(光強度)となり、ライン照射光の両端部に向かうにしたがって光出力が低くなる。従って、このレーザー発振器2によれば、路面R0上のライン標示7において、光出力が高く保持されて規定の光出力以上有するライン中央部73と、光出力が低くなり規定の光出力に満たないライン両端部74,75とが形成される。
ここで、路面R0上のライン標示7においてライン中心部分(ラインレーザー光71の光軸72の延長上の部分)が最も高い光出力値を有する。前記「規定の光出力を有するライン中央部73」とは、路面R0上のライン標示7に対して車両Mのヘッドライト光が当たっても運転者にはライン標示7が認識できる明るさを有するライン長さ部分と定義される。規定の光出力を有するライン中央部73のライン長さ部分は、レーザー発振器2の初期設定において、例えば、ラインレーザー光71の指向角度αの範囲内におけるライン標示7の長さと略一致させるようにすることができる。
一方、前記「規定の光出力に満たないライン両端部74,75」とは、路面R0上のライン標示7に対して車両Mのヘッドライト光が当たると運転者にはライン標示7が認識し難くなるが、ヘッドライト光が当たっていない場合は運転者にはライン標示7が認識できる明るさを有するライン長さ部分と定義される。因みに、本発明者らは、レーザー発振器2として、ラインレーザー光71の指向角度αが10°に設定されるが、この10°の指向角度αよりも広角にラインレーザー光71を発射するものを用い、照射距離4mの地点でのライン照射光の光出力値を測定した。その結果、ライン照射光において指向角度10°の両端位置(指向角度10°の中心線に対して±5°の各頂点位置)の光出力値は、ライン照射光のライン中心部分の位置(光軸52延長上の位置であり、指向角度10°の中心線上の位置)における光出力値の約1/2であった。これより、前記「規定の光出力に満たないライン両端部74,75」は、目安として、例えば、このライン中心部分の最も高い光出力値の1/2〜1/3に満たない光出力値相当となる端部分とすることができる。なお、前記「1/2〜1/3」の数値は、あくまで目安に過ぎず、「規定の光出力に満たないライン両端部74,75」のライン長さ部分は、前記定義が優先される。すなわち、視線誘導装置1から路面R0までの照射距離や照射角度(光軸72の俯角)等によって、ライン標示7のライン両端部74,75において車両Mのヘッドライト光が当たると運転者には見えなくなるか見えにくくなるライン長さ部分の範囲が変動するからである。
前記構成のレーザー発振器2によれば、ライン標示7における規定の光出力に満たないライン両端部74,75は、車両Mのヘッドライト光が当たればヘッドライト光に打ち消されて運転者にはほぼ見えなくなるが、ヘッドライト光が当たっていない場合は、運転者には前記ライン両端部74,75のライン長さ分だけライン標示5が長く見える。従って、車両Mの運転者は、ヘッドライト光照射位置よりも遠くの前方の道路線形を容易に認識することができる。よって、夜間、積雪時や降雨時等の視程障害時等において、車両Mの運転者に対する安全性が高められる。
また、前記の視線誘導装置1が道路Rの長さ方向に沿って複数台設置される場合、前記ライン中央部73のライン長さ部分の長さよりも間隔を離して設置しても、前記ライン両端部74,75のライン長さ部分の長さ分だけライン標示7が長く認識し得ることから、運転者は、複数台の視線誘導装置1から照射された各ライン標示7が繋がって連続した1本の明るく長い線として認識することができる。従って、車両Mの運転者は、複数の視線誘導装置1が設置された場所から更に遠く離れた位置からでも、視界の範囲内における前方の道路線形を容易に認識することができる。よって、車両Mの運転者に対する安全性が更に高められる。
1 視線誘導装置
2 レーザー発振器
3 本体ケース
4 庇
7 ライン標示
10 光源部
11 太陽光パネル
12 制御箱
24 出射口
30 凹部
31 上面部
32 側面部
33 前面部
34 レーザー出射窓部
36 仕切部
37 切欠部
38 誘導リブ
41 上壁部
45 開口部
47 目隠し板
71 ラインレーザー光
72 光軸
73 ライン中央部
74,75 ライン端部
311 前端
360 水路
M 車両
P 支柱
R 道路
R0 路面
R1 外側線
S 空間
α 指向角度

Claims (6)

  1. ラインレーザー光を上方から道路の路面に向けて照射して路面上にライン標示を行う視線誘導装置であって、
    ラインレーザー光を出射するレーザー発振器と、レーザー発振器を収容する本体ケースとを備え、
    本体ケースの前面部は、レーザー発振器から出射されたラインレーザー光を透過させる透明なレーザー出射窓部が形成され、
    本体ケースの上面部には、雨水を本体ケースの上面部の前端に流す水路を形成するように、前方に向かって延びる複数の仕切部が設けられている視線誘導装置。
  2. 請求項1に記載の視線誘導装置において、
    本体ケースの上面部の前端には、この前端に至る雨水を本体ケースの前面部に導くように、隣り合う仕切部間に切欠部が設けられている視線誘導装置。
  3. 請求項1又は2に記載の視線誘導装置において、
    本体ケースの前面部には、前面部に沿って流下する雨水をレーザー出射窓部の表面に流すように、前面部の上部からレーザー出射窓部に向かって延びる複数の誘導リブが設けられている視線誘導装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の視線誘導装置において、
    本体ケースの上面部および側面部を覆って前方へ延びる庇を備え、
    庇の上壁部には、本体ケース上面部の複数の仕切部を上方から臨む開口部が設けられ、
    庇の上壁部の内側には、本体ケースの上面部の前端を前方から覆うように、目隠し板が設けられている視線誘導装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の視線誘導装置において、
    レーザー出射窓部の表面には、防汚コートが施されている視線誘導装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の視線誘導装置において、
    前記レーザー発振器は、路面上のライン標示として、規定の光出力を有するライン中央部と、規定の光出力に満たないライン両端部とを形成する構成を備える視線誘導装置。
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