JP6936572B2 - 軌道式車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドレール等に案内されて軌道を走行する軌道式車両に関する。
バスや鉄道以外の新たな交通手段として、ゴムタイヤを装着した車輪によって軌道を走行する軌道系交通システムが知られている。この種の軌道系交通システムは、一般に、「新交通システム」と呼ばれており、車両の両側部等に配された案内輪が、軌道に沿って設けられたガイドレールに案内される。
新交通システムの具体例としては、例えば、APM(Automated People Mover:全自動無人運転車両)や都市内向けAGT(Automated Guideway Transit:自動案内軌条式旅客輸送システム)等がある。
上述した軌道系交通システムに採用される軌道式車両では、車体に上下方向の弾性振動が発生する恐れがある。このため、従来の軌道式車両には、車両進行方向の振動を抑制する動吸振器を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1には、車両と、車体の下部に固定されて、車体の下方に向かって延びる懸架枠と、駆動部によって回転駆動される輪軸、車両進行方向に延びて一端が輪軸に接続され、他端が懸架枠に接続される輪軸、及び車両進行方向に延びて一端が輪軸に接続され、他端が懸架枠に接続される牽引リンクを含み、車両を下方から支持する走行装置と、懸架枠に直接設けられ、車両進行方向(車体の進行方向)の振動を抑制する動吸振器と、を備えた駆動式車両が開示されている。
特開2014−151794号公報
ところで、懸架枠は、複数の板部材を溶接することで構成されているため、複数の溶接部を含む。このため、複数の板部材溶接部の溶接部が形成された面とは、反対側に位置する面には、溶接に起因する複数の凹凸が形成されてしまう。
特許文献1のように、複数の凹凸が形成された板部材の凹凸面に、直接、動吸振器を設けると、板部材の凹凸面と該凹凸面と接触する動吸振器の面との間の密着性が低下し、輪軸が受ける荷重が動吸振器に効率良く伝わらなくなってしまう。
これにより、懸架枠から車体に伝達される振動を十分に抑制することができず、乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることが困難になる恐れがあった。
そこで、本発明は、懸架枠から車体に伝達される振動を十分に抑制することで、乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることの可能な軌道式車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る軌道式車両は、車体と、前記車体の下部に固定され、前記車体の下方及び該車体の進行方向に延在する第1の板部材と、前記第1の板部材の端面に当接された第1の面、及び該第1の面の反対側に位置する第2の面を有する第2の板部材と、前記第1の面に配置され、前記第1の板部材と前記第2の板部材とを接続する溶接部と、前記第2の面のうち、該溶接部の反対側に位置する部分に設けられた複数の凹凸を含む凹凸面と、を有する懸架枠と、駆動源、及び該駆動源によって回転駆動される輪軸を含む台車装置と、前記輪軸及び前記懸架枠に接続されており、前記車体の進行方向に延在する牽引リンクと、前記第2の面に当接された当接面、及び前記凹凸面と対向する部分に設けられた凹部を含むブラケットと、前記当接面の反対側に位置する前記ブラケットに固定されたダンパ部、及び前記ブラケットが設けられた側とは反対側に位置する前記ダンパ部に配置された錘部含む動吸振器と、を備え、前記ブラケットは、前記凹凸面から離間することを特徴とする。
本発明によれば、第2の面の一部に凹凸面を有する第2の板部材とダンパ部との間に、第2の面と接触する当接面、及び凹凸面と対向する部分に設けられた凹部を含むブラケットを設け、ブラケットを凹凸面から離間させることで、凹凸面を除いた第2の面と当接面との間の密着性が向上するため、輪軸が受ける荷重を動吸振器に効率良く伝えることが可能となる。
これにより、懸架枠から車体に伝達される振動が十分に抑制されるため、軌道式車両の乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることができる。
また、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記第1の板部材の端面に接続された前記第2の板部材の前記第2の面は、前記車体の上下方向、及び前記車体の進行方向に対して傾斜してもよい。
このように、第1の板部材の端面に接続された第2の板部材の第2の面を、車体の上下方向、及び車体の進行方向に対して傾斜させることで、動吸振器の中心軸が車体の上下方向及び進行方向に対して傾斜するため、輪軸が受ける車体の上下方向、及び該上下方向と直交する横方向における荷重を動吸振器に効率良く伝えることが可能となる。
これにより、懸架枠から車体に伝達される振動をさらに抑制することが可能となるので、さらなる軌道式車両の乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることができる。
また、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記動吸振器を囲む形状とされており、前記ブラケットに対して着脱可能な保護カバーを有してもよい。
このような構成とされた保護カバーを有することで、雨水や埃等から動吸振器を保護することが可能となるので、雨水や埃等に起因する動吸振器の劣化を抑制できる。
また、ブラケットから動吸振器が外れた際、動吸振器が走行面上に落下することを抑制可能となるので、走行面上に動吸振器が落下することに起因する事故の発生を抑制できる。
また、ブラケットに対して着脱可能な保護カバーを設けることで、動吸振器のメンテナンス(調整や交換等)を容易に行うことができる。
また、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記ブラケットの側壁に設けられたヒンジ部と、前記動吸振器を囲む形状とされており、前記ヒンジ部によって、前記動吸振器に対して開閉自在に支持された保護カバーと、前記ブラケットの側壁、及び前記保護カバーに設けられ、前記保護カバーが閉じた状態で、前記保護カバーの位置を規制する位置規制機構と、を含んでもよい。
このような構成とされたヒンジ部、保護カバー、及び位置規制機構を有することで、雨水や埃等から動吸振器を保護することが可能となるので、雨水や埃等に起因する動吸振器の劣化を抑制できる。
また、ブラケットから動吸振器が外れた際、動吸振器が落下することを抑制可能となるので、走行面上に動吸振器が落下することに起因する事故の発生を抑制できる。
また、ヒンジ部によって、動吸振器に対して開閉自在に支持された保護カバーを有することで、動吸振器のメンテナンス(調整や交換等)を容易に行うことができる。
さらに、動吸振器のメンテナンス時に、保護カバーを取り外す必要がないため、保護カバーの紛失を抑制できる。
また、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記動吸振器の中心軸の延在方向に前記錘部を案内するガイド機構を含んでもよい。
このような構成とされたガイド機構を有することで、当接面に直交する動吸振器の中心軸の延在方向以外の方向における錘部の振動の発生を抑制することが可能となる。
これにより、動吸振器の中心軸の延在方向の荷重を錘部に効率良く伝えることが可能となるので、動吸振器の性能を効果的に発揮させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記ブラケットの側壁に設けられたヒンジ部と、前記動吸振器及び前記ガイド機構を囲む形状とされており、前記ヒンジ部によって、前記動吸振器及び前記ガイド機構に対して開閉自在に支持された保護カバーと、前記ブラケットの側壁、及び前記保護カバーに設けられ、前記保護カバーが閉じた状態で、前記保護カバーの位置を規制する位置規制機構と、を含んでもよい。
さらに、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記ブラケットの側壁に設けられたヒンジ部と、前記動吸振器と前記ガイド機構とのうち前記動吸振器のみを囲む形状とされており、前記ヒンジ部によって、前記動吸振器に対して開閉自在に支持された保護カバーと、前記ブラケットの側壁、及び前記保護カバーに設けられ、前記保護カバーが閉じた状態で、前記保護カバーの位置を規制する位置規制機構と、を含んでもよい。
また、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記ガイド機構は、筒状とされているとともに内壁によって前記錘部を前記中心軸の延在方向に案内可能とされ、前記ガイド機構における前記錘部が配置される側の端部に設けられて、前記ガイド機構に対して開閉可能な蓋体を含んでもよい。
さらに、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記蓋体は、ヒンジ部によって前記ガイド機構に対して開閉可能とされており、前記蓋体が閉じた状態で、該蓋体の位置を規制する位置規制機構をさらに含んでもよい。
また、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記蓋体は、前記ガイド機構に対して着脱可能とされていてもよい。
このような構成とされたヒンジ部、保護カバー、及び位置規制機構を有することで、雨水や埃等から、ガイド機構から露出された動吸振器を保護することが可能となるので、雨水や埃等に起因する動吸振器の劣化を抑制できる。
また、ブラケットから動吸振器が外れた際、走行面上に動吸振器が落下することを抑制可能となる。これにより、走行面上に落下した動吸振器に起因する事故の発生を抑制できる。
また、ヒンジ部によって、動吸振器に対して開閉自在に支持された保護カバーを有することで、動吸振器のメンテナンス(調整や交換等)を容易に行うことができる。
また、上記本発明の一態様に係る軌道式車両において、前記ブラケットの配設位置に対応する前記懸架枠に、該懸架枠を補強する補強板を設けてもよい。
このように、ブラケットの配設位置に対応する懸架枠に、懸架枠を補強する補強板に設けることで、懸架枠へのリブを追加することなく、ブラケット、並びにブラケットに固定される動吸振器の重量に十分耐え得る剛性を得ることができる。
本発明によれば、懸架枠から車体に伝達される振動を十分に抑制することで、軌道式車両の乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る軌道式車両の概略構成を示す側面図である。 図1に示す走行装置の概略構成を示す平面図である。 図1に示す垂下部、ブラケット、及び動吸振器を拡大した部分断面図である。 図3に示す構造体から固定部を除いた構造体の平面図である。 図1に示すA−A線で切断された垂下部を平面視した図である。 図1に示すB−B線で切断された垂下部を平面視した図である。 第2の板部材の第2の面と接触する側から見た図4に示すブラケットの平面図である。 本発明の第1の実施の形態の第1変形例に係る軌道式車両の主要部を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態の第2変形例に係る軌道式車両の主要部を示す側面図である。 第2の板部材と接触する側から見たブラケットの主要部の平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る軌道式車両の主要部を示す側面図であり、保護カバーが閉じた状態を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る軌道式車両の主要部を示す側面図であり、保護カバーが開いた状態を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る軌道式車両の主要部を示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る軌道式車両の主要部を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施の形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の軌道式車両の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る軌道式車両の概略構成を示す側面図である。図1において、X,X方向は車体12の進行方向、Z,Z方向はX,X方向と直交する車体12の上下方向、Cは動吸振器18の中心軸(以下、「中心軸C」という)をそれぞれ示している。
なお、図1では、図を見やすくする観点から、後述する図4に示す領域D,Dに対応する部分の構成の図示を省略する。
図2は、図1に示す走行装置の概略構成を示す平面図である。図2において、Y,Y方向は、X,X方向及びZ,Z方向に対して直交する軌道式車両10の幅方向(以下、「車幅方向」という)を示している。図2では、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3は、図1に示す垂下部、ブラケット、及び動吸振器を拡大した部分断面図である。図3に示す断面部分は、後述する図5に示すE−E線において、垂下部46を構成する第2の板部材52、及びブラケット14を切断した場合の断面である。図3において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
なお、図3では、図を見やすくする観点から、後述する図4に示す領域D,Dに対応する部分の構成の図示を省略する。
図4は、図3に示す構造体から固定部を除いた構造体の平面図である。図4において、図1〜図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1〜図4を参照するに、第1の実施の形態の軌道式車両10は、車体12と、走行装置13と、ブラケット14と、複数のボルト15,19と、複数のワッシャー16,20と、複数のナット17,21と、動吸振器18と、を有する。
車体12は、X,X方向に延在しており、その内部に略直方体の中空部(図示せず)を有する。該中空部は、乗客を収容するための空間として利用され、座席(図示せず)等が配置されている。
走行装置13は、駆動源22と、ドライブシャフト23と、ギヤボックス24と、輪軸25と、緩衝装置(図示せず)と、牽引リンク26−1〜26−3と、牽引リンク(図示せず)と、懸架枠27と、を有する。
駆動源22は、外部から供給される電力を用いて回転動力を発生する。駆動源22は、ドライブシャフト23の一端と接続されている。駆動源22は、ドライブシャフト23を介して、ギヤボックス24と接続されている。
駆動源22は、電動機である駆動源本体(図示せず)を覆うケーシング34を有する。ケーシング34は、防振材35を介して車体12の床の下面12aに取り付けられている。防振材35としては、例えば、防振ゴム等を用いることができる。
ドライブシャフト23は、その他端がギヤボックス24と接続されている。ドライブシャフト23は、駆動源22が発生させた回転動力をギヤボックス24内に収容された動力伝達機構(図示せず)に伝える。
ギヤボックス24は、差動機構及び減速機構等の動力伝達機構(図示せず)を収容している。
輪軸25は、走行用の車輪37−1,37−2と、アクスルシャフト39と、台車枠41−1,41−2と、を有する。台車装置は、駆動源22及び輪軸25を含む。
車輪37−1,37−2は、同様な構成とされた車輪である。車輪37−1,37−2としては、例えば、ゴムタイヤが装着されたタイヤ付車輪を用いてもよい。
アクスルシャフト39は、X,X方向に対して直交するギヤボックス24の車幅方向の両側に延在している。アクスルシャフト39の一端には、車輪37−1が接続されている。アクスルシャフト39の他端には、車輪37−2が接続されている。
アクスルシャフト39には、駆動源22からドライブシャフト23を介して、ギヤボックス24内の動力伝達機構(図示せず)に伝達される回転動力が分配される。
台車枠41−1は、車輪37−1とギヤボックス24との間に位置するアクスルシャフト39に設けられている。台車枠41−2は、車輪37−2とギヤボックス24との間に位置するアクスルシャフト39に設けられている。台車枠41−1,41−2は、アクスルシャフト39を回転可能に支持している。
台車枠41−1,41−2は、車輪37−1,37−2からの駆動力及び制動力である輪軸25に作用する車体進行方向の力を受けとめる。
なお、台車枠41−1,41−2と車体12の床部との間には、空気ばね等を備える緩衝装置(図示せず)が配置されている。
牽引リンク26−1は、一端が台車枠41−1に固定されており、他端が懸架枠27を構成する一方の垂下部46の上部と接続されている。
牽引リンク26−2は、牽引リンク26−1の下方に配置されている。牽引リンク26−2は、一端が台車枠41−1に固定されており、他端が懸架枠27を構成する一方の垂下部46の下部と接続されている。
牽引リンク26−3は、一端が台車枠41−2に固定されており、他端が懸架枠27を構成する他方の垂下部46の上部と接続されている。牽引リンク26−3は、牽引リンク26−1の高さと略同じ高さに配置されている。
牽引リンク(図示せず)は、牽引リンク26−3の下方に配置されている。該牽引リンクは、一端が台車枠41−2に固定されており、他端が懸架枠27を構成する他方の垂下部46の下部と接続されている。
牽引リンク26−1〜26−3、及び牽引リンク(図示せず)は、X,X方向に延在している。牽引リンク26−1〜26−3、及び牽引リンク(図示せず)は、緩衝装置(図示せず)を構成する空気ばね等(図示せず)の伸縮動作による台車枠41−1,41−2の上下方向への変位を許容しつつ、台車枠41−1,41−2から懸架枠27にX,X方向の力を伝達する。
懸架枠27は、牽引リンク26−1〜26−3、及び牽引リンク(図示せず)から伝達されるX,X方向の力を車体12に伝達する機能を有する。懸架枠27は、固定部45と、垂下部46と、を有する。
固定部45は、車体12の床部の下面に固定されている。固定部45は、車輪37−1,37−2の上方においてX,X方向に延在している。
垂下部46は、ギヤボックス24と駆動源22との間に位置する固定部45の下方に2つ設けられている。
図5は、図1に示すA−A線で切断された垂下部を平面視した図である。図5において、図1〜図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図6は、図1に示すB−B線で切断された垂下部を平面視した図である。図6において、図1〜図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3〜図6を参照するに、垂下部46は、第1の板部材51と、第2の板部材52〜54と、第3の板部材56,57と、溶接部58と、補強板61,62と、ボルト64と、ワッシャー65と、ナット67と、軸取り付け部材71,72と、軸部74,75と、を有する。
第1の板部材51は、略均一な厚さとされた板であり、車体12の下部に固定されている。第1の板部材51は、車幅方向に対して直交する車体12の下方(X,X方向)、及びZ,Z方向に延在している。
第1の板部材51の形状は、例えば、側面視した状態(図3に示す状態)において、台形にすることができる。
具体的には、第1の板部材51の形状は、上辺51Aが下辺51Bよりも長く、牽引リンク26−1〜26−3が配置された側に位置する辺51C(台形の脚の一方の辺)と上辺51Aとが成す角度が直角とされた台形である。
これにより、ブラケット14が配置される側の辺51D(台形の脚の他方の辺)は、X,X方向及びZ,Z方向に対して傾斜している。
第1の板部材51は、端面51a〜51cと、面51d,51eと、を有する。端面51aには、第2の板部材52が接合されている。端面51bには、第2の板部材54が接合されている。端面51cには、第2の板部材53が接合されている。
面51dは、Y,Y方向に対して直交する面である。面51eは、面51dの反対側に位置する面であり、Y,Y方向に対して直交している。
第2の板部材52は、略均一な厚さとされた板である。第2の板部材52は、第1の面52aと、第2の面52bと、を有する。第1の面52aは、辺51Dに対応する端面51aに当接されている。端面51aは、第1の面52aの面積を2分割する位置に配置されている。
第2の板部材52は、溶接により、第1の板部材51、第2の板部材54、及び第3の板部材56,57と接合されている。このため、第2の板部材52と第1の板部材51、第2の板部材54、及び第3の板部材56,57との境界部分には、溶接部58が設けられている。
溶接法として融設を用いる場合、例えば、第1及び第2の板部材51,52のみを溶融させた溶融金属、或いは第1及び第2の板部材51,52と溶加材(例えば、溶接棒等)とを融合させた溶融金属が凝固されたものが溶接部58となる。
第2の面52bは、第1の面52aの反対側に配置されており、第1の面52aに対して平行な面である。第2の面52bは、動吸振器18が固定されるブラケット14の当接面14−1aが当接される面である。上述したように、第1の板部材51の端面51aに第2の板部材52を接合させることで、第2の面52bは、X,X方向及びZ,Z方向に対して傾斜する。
このように、第1の板部材51の端面51aに接続された第2の板部材52の第2の面52bを、Z,Z方向、及びX,X方向に対して傾斜させることで、動吸振器18の中心軸CがZ,Z方向、及びX,X方向に対して傾斜するため、輪軸25が受けるZ,Z方向及びY,Y方向における荷重を動吸振器18に効率良く伝えることが可能となる。
これにより、懸架枠27を構成する垂下部46から車体12に伝達される振動を抑制することが可能となるので、軌道式車両10の乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることができる。
第2の面52bは、第1の面52a側に配置された溶接部58の反対側に位置する部分に凹凸面52bを有する。
凹凸面52bは、溶接により、第2の板部材52と第1の板部材51、第2の板部材54、及び第3の板部材56,57とを接合させる際に形成される面であり、複数の凹凸を含む。
このような凹凸面52bと接触するように、ブラケット14や動吸振器18を直接接触させると、凹凸面52bとブラケット14或いは動吸振器18との間の密着性が低下し、動吸振器18の特性を十分に発揮させることが困難となるので、好ましくない。
第2の板部材53は、略均一な厚さとされた板である。第2の板部材53は、第1の面53aと、第2の面53bと、を有する。第1の面53aは、辺51Cに対応する端面51bに当接されている。端面51bは、第1の面53aの面積を2分割する位置に配置されている。第1の面53aは、Z,Z方向に対して平行な面である。
第2の板部材53は、溶接により、第1の板部材51、第2の板部材54、及び第3の板部材56,57と接合されている。このため、第2の板部材53と第1の板部材51、第2の板部材54、及び第3の板部材56,57との境界部分には、溶接部58が設けられている。
第2の面53bは、第1の面53aの反対側に配置されており、第1の面53aに対して平行な面である。第2の面53bは、Z,Z方向に対して平行な面である。
第2の面53bは、第1の面53a側に配置された溶接部58の反対側に位置する部分に凹凸面53bを有する。
凹凸面53bは、溶接により、第2の板部材53と第1の板部材51、第2の板部材54、及び第3の板部材56,57とを接合させる際に形成される面であり、複数の凹凸を含む。
第2の板部材54は、略均一な厚さとされた板である。第2の板部材54は、第1の面54aと、第2の面54bと、を有する。第1の面54aは、下辺51Bに対応する端面51cに当接されている。端面51bは、第1の面54aの面積を2分割する位置に配置されている。第1の面54aは、X,X方向に対して平行な面である。
第2の板部材54は、溶接により、第1の板部材51、第2の板部材52,53、及び第3の板部材56,57と接合されている。このため、第2の板部材54と、第1の板部材51、第2の板部材52,53、及び第3の板部材56,57と、の境界部分には、溶接部58が設けられている。
第2の面54bは、第1の面54aの反対側に配置されており、第1の面54aに対して平行な面である。第2の面54bは、X,X方向に対して平行な面である。
第2の面54bは、第1の面54a側に配置された溶接部58の反対側に位置する部分に凹凸面(図示せず)を有する。
該凹凸面は、溶接により、第2の板部材54と第1の板部材51、第2の板部材52,53、及び第3の板部材56,57とを接合させる際に形成される面であり、複数の凹凸を含む。
第3の板部材56は、略均一な厚さとされた板である。第3の板部材56は、第1の板部材51の面51dと第2の板部材52,53とで区画された領域内に設けられている。第3の板部材56の3つの端面は、溶接により、第1及び第2の板部材51〜53と接合されている。
第3の板部材56と第1及び第2の板部材51〜53との接合部分には、溶接部58が設けられている。第3の板部材56は、固定部45と第2の板部材54との間に配置されている。
第3の板部材56は、固定部45と対向する面56aと、面56aの反対側に配置され、第1の面54aと対向する面56bと、を有する。面56a,56bは、Z,Z方向に対して直交している。
なお、図5では、第3の板部材56の面56a側に設けられた溶接部58のみを図示したが、図3に一部示すように、第3の板部材56の面56b側にも2つのU字型の溶接部58が設けられている。
第3の板部材57は、略均一な厚さとされた板である。第3の板部材57は、第1の板部材51の面51eと第2の板部材52,53とで区画された領域内に設けられている。第3の板部材57の3つの端面は、溶接により、第1及び第2の板部材51〜53と接合されている。第3の板部材57と第1及び第2の板部材51〜53との接合部分には、溶接部58が設けられている。
第3の板部材57は、Y,Y方向において、第1の板部材51を介して、第3の板部材56と対向するように配置されている。
第3の板部材57は、固定部45と対向する面57aと、面57aの反対側に配置され、第1の面54aと対向する面(図示せず)と、を有する。面57a及び該面(図示せず)は、Z,Z方向に対して直交している。
なお、図5では、第3の板部材57の面57a側に設けられた溶接部58のみを図示したが、面57aの反対側に位置する面側にも同様な形状とされた溶接部58が設けられている。
補強板61,62は、ブラケット14の配設位置に対応する懸架枠27に設けられている。補強板61,62は、例えば、L字形状とすることができる。
補強板61は、第3の板部材56の上方に位置する第1の面52a及び面51dと接触するように配置されている。補強板62は、第3の板部材57の上方に位置する第1の面52a及び面51eと接触している。
補強板61,62及び第1の板部材51には、ボルト64が挿入可能な貫通穴(図示せず)が設けられている。補強板61,62は、補強板61側から該貫通穴に挿入されたボルト64と、補強板62に当接されるようにボルト64のねじ部に配置されたワッシャー65と、ワッシャー65を介して、ボルト64に締結されたナット67と、で、第1の板部材51に固定されている。
このように、ブラケット14の配設位置に対応する懸架枠27に、懸架枠27を補強する補強板61,62を設けることで、懸架枠27へのリブを追加することなく、ブラケット14、並びにブラケット14に固定される動吸振器18の重量に十分耐え得る剛性を得ることができる。
軸取り付け部材71は、第2の面53bと接触するように、第2の板状部材53の上部に2つ設けられている。2つの軸取り付け部材71は、Y,Y方向において、対向するように配置されている。
軸取り付け部材72は、第2の面53bと接触するように、第2の板状部材53の下端部に2つ設けられている。2つの軸取り付け部材72は、Y,Y方向において、対向するように配置されている。
軸部74は、一方の端部が一方の軸取り付け部材71に支持されており、他方の端部が他方の軸取り付け部材71に支持されている。軸部74は、Y,Y方向に延在している。
軸部75は、一方の端部が一方の軸取り付け部材72に支持されており、他方の端部が他方の軸取り付け部材72に支持されている。軸部75は、Y,Y方向に延在している。
図7は、第2の板部材の第2の面と接触する側から見た図4に示すブラケットの平面図である。図7において、図3及び図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3、図4、及び図7を参照するに、ブラケット14は、第1の部分14−1と、第2の部分14−2と、凹部14Aと、ねじ部挿入穴14Bと、頭部収容穴14Cと、貫通穴14Dと、を有する。
第1の部分14−1は、当接面14−1aと、面14−1bと、を有する。当接面14−1aは、第2の板部材52と対向し、かつ第2の板部材52の第2の面52bに当接された平坦な面である。面14−1bは、当接面14−1aの反対側に配置される面である。面14b−1は、動吸振器18が配置される面である。
X,X方向における第1の部分14−1の厚さは、第2の部分14−2の厚さよりも厚くなるように構成されている。
第2の部分14−2は、Y,Y方向に位置する第1の部分14−1の両端からY,Y方向に突出している。
凹部14Aは、当接面14−1a側に位置する第1の部分14−1に設けられている。凹部14Aは、溶接部58が設けられた第1の面52aの反対側に形成された凹凸面52bを収容可能な形状とされている。凹部14Aとしては、例えば、十字形状の溝を用いることができる。
この場合、Z,Z方向における十字形状の溝の長さは、Z,Z方向における第1の部分14−1の幅に等しく、Y,Y方向における十字形状の溝の長さは、Y,Y方向における第1の部分14−1の幅と等しい。これにより、凹部14Aは、当接面14−1aを4つの領域に分離している。
凹部14Aの延在方向に対して、直交する仮想平面で凹部14Aを切断した際の断面形状は、例えば、四角形でもよいし、半円形状でもよいし、三角形でもよい。
このように、当接面14−1a側に凹凸面52bを収容可能な凹部14Aをブラケット14に設けることで、当接面14−1aと凹凸面52bとが接触することがなくなるため、第2の板部材52の第2の面52bと当接面14−1aとの間の密着性を向上させることが可能となる。
これにより、懸架枠27を介して、動吸振器18に効率良く荷重が伝わるため、動吸振器18の対象となる車体12の揺れや騒音を抑制できる。
ねじ部挿入穴14Bは、凹部14Aにより分離された4つの領域のそれぞれに設けられている。ねじ部挿入穴14Bは、ボルト15のねじ部が挿入される穴である。
頭部収容穴14Cは、面14−1b側に位置する第1の部分14−1に設けられている。頭部収容穴14Cは、1つのねじ部挿入穴14Bと一体とされている。頭部収容穴14Cの直径は、ねじ部挿入穴14Bの直径よりも大きくなるように構成されている。頭部収容穴14Cには、ボルト15の頭部が収容されている。
貫通穴14Dは、各第2の部分14−2に2つ設けられている。貫通穴14Dは、第2の部分14−2を貫通している。2つの貫通穴14Dは、Z,Z方向に配列されている。貫通穴14Dには、ボルト19のねじ部が挿入される穴である。
上記構成とされたブラケット14の材料としては、例えば、金属材料(例えば、SS400(一般構造用圧延鋼材))を用いるとよい。
複数のボルト15は、その頭部が頭部収容穴14Cに配置されており、ねじ部がねじ部挿入穴14Bに挿入されている。複数のボルト15のうち、一部のボルト15は、補強板61に当接されたワッシャー16、及びナット17に締結されており、残部のボルト15は、第2の板部材52の第1の面52aに当接されたワッシャー16、及びナット17に締結されている。
つまり、上述したブラケット14は、複数のボルト15、ワッシャー16、及びナット17により、第2の板部材52の第2の面52bと接触するように、第2の板部材52に固定されている。
なお、図3及び図4では、一例として、複数のボルト15、ワッシャー16、及びナット17を用いて、第2の板部材52にブラケット14を固定する場合を例に挙げて説明したが、例えば、接着剤等を用いて、第2の板部材52にブラケット14を接着させてもよい。
図3及び図4を参照するに、動吸振器18は、自身が振動することにより、対象物である車体12の振動を抑制する機能を有しており、ダンパ部81と、錘部82と、ボルト83と、を有する。ダンパ部81は、第1の支持板85と、弾性部86と、第2の支持板87と、を含む。
第1の支持板85の面のうち、ブラケット14側に位置する面全体は、面14−1bと接触している。第1の支持板85は、貫通穴14Dと対向する位置に、貫通穴14Dと同じ径とされた貫通穴85Aを有する。貫通穴14D,85Aには、頭部が第1の支持板85側に位置するように、ボルト19が挿入されている。第1の支持板85としては、例えば、金属板を用いることが可能である。
第1の支持板85は、ブラケット14と当接されたワッシャー20を介して、ワッシャー20に当接されたナット21にボルト19を締結することで、ブラケット14に固定されている。
なお、図3及び図4では、一例として、複数のボルト19、ワッシャー20、及びナット21を用いて、ブラケット14に第1の支持板85を固定する場合を例に挙げて説明したが、例えば、接着剤等を用いて、ブラケット14に第1の支持板85を接着させてもよい。
弾性部86は、第1の支持板85と第2の支持板87との間に配置されている。X,X方向及びZ,Z方向において、弾性部86の外形は、第1及び第2の支持板85,87の外形よりも小さくなるように構成されている。
弾性部86は、平面である面86aと、面86aの反対側に配置された平面である面86bと、を有する。弾性部86の面86a全体は、第1の支持板85と接着されている。
弾性部86は、例えば、ばね要素を有する金属やゴム等の弾性体により構成することが可能である。
第2の支持板87は、錘部82と接触する平面である面87aを有する。第2の支持板87は、面87aの反対側に位置する面に錘部82が接着されている。第2の支持板87は面87a、弾性部86の面86b全体と接触している。
面87a側に位置する第2の支持板87の中央には、ボルト83のねじ部が螺合されるめねじ部が設けられてい。
X,X方向及びZ,Z方向において、第2の支持板87の外形は、第1の支持板85の外形よりも小さい。第2の支持板87としては、例えば、金属板を用いることが可能である。
上述した第1の支持板85、弾性部86、及び第2の支持板87の厚さ及び寸法等は、打ち消す対象となる振動周波数に対応した固有振動数が得られるように調整される。
錘部82は、第2の支持板87の面87aと接触する平面である面82aと、面82aの反対側に配置された平面である面82bと、頭部収容穴82Aと、ねじ部挿入穴82Bと、を有する。
頭部収容穴82Aは、錘部82の面82b側の中央に設に設けられている。頭部収容穴82Aは、ボルト83の頭部が配置されている。
ねじ部挿入穴82Bは、錘部82の面82a側の中央に設けられており、頭部収容穴82Aと一体に構成されている。ねじ部挿入穴82Bの径は、ボルト83の径よりも小さくなるように構成されている。
ねじ部挿入穴82Bには、ボルト83のねじ部が挿入されており、ボルト83が第2の支持板87に締結されている。これにより、錘部82は、第2の支持板87に固定されている。錘部82は、所定の質量を有するように構成されている。錘部82は、例えば、1種の金属材料で構成してもよいし、質量の異なる2種以上の金属材料を組み合わせて構成してもよい。
錘部82の質量は、打ち消す対象となる振動周波数に対応した固有振動数が得られるように調整される。
なお、図3では、一例として、ボルト83を用いて、第2の支持板87に錘部82を固定する場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例えば、接着剤等を用いて、第2の支持板87の面87aに錘部82の面82aを接着させてもよい。
上述した動吸振器18は、ブラケット14を介して、Z,Z方向に対して傾斜した第2の板部材52の第2の面52bに設けられているため、動吸振器18の中心軸Cは、X,X方向及びZ,Z方向に対して傾斜している。
このため、Y,Y方向及びZ,Z方向に対して動吸振器18が振動して、懸架枠27で発生するY,Y方向及びZ,Z方向における加速度を小さくすることが可能となるので、車体12に伝わる揺れや騒音を抑制することができる。
なお、図1、図3、及び図4では、ブラケット14を介して、Z,Z方向に対して傾斜した第2の板部材52の第2の面52bに動吸振器18を設けた場合を例に挙げて説明したが、Z,Z方向に平行で、X,X方向に対して直交する面に、ブラケット14を介して、動吸振器18を設けてもよい。
第1の実施の形態の軌道式車両10によれば、懸架枠27を構成する第2の板部材52の第2の面52bに当接された当接面14−1a、及び凹凸面52bと対向する部分に設けられた凹部14Aを含み、凹凸面52bから離間するブラケット14を設け、当接面14−1aの反対側に位置するブラケット14の平坦な面14−1bに、動吸振器18を固定することで、凹凸面52bを除いた第2の面52bと当接面14−1aとの間の密着性が向上するため、輪軸25が受ける荷重を動吸振器18に効率良く伝えることが可能となる。
これにより、懸架枠27から車体12に伝達される振動を十分に抑制することが可能となるので、軌道式車両10の乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることができる。
図8は、本発明の第1の実施の形態の第1変形例に係る軌道式車両の主要部を示す側面図である。図8では、説明の便宜上、第2の板部材53及びブラケット14のみを断面で図示する。図8では、補強板61の反対側にある補強板62を図示することが困難なため、補強板62の図示を省略する。図8において、図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図8を参照するに、第1の実施の形態の第1変形例に係る軌道式車両95は、第1の実施の形態の軌道式車両10を構成する補強板61,62、ブラケット14、及び動吸振器18の配設位置が異なること以外は、軌道式車両10と同様に構成される。
軌道式車両95において、ブラケット14は、凹凸面53bの形成領域が凹部14Aと対向するように、X,X方向に対して直交し、Z,Z方向に平行な平面である第2の面53b(凹凸面53bは除く)と当接面14−1aとが接触するように、第2の板部材53に固定されている。
このため、ブラケット14に固定された動吸振器18の中心軸Cの延在方向は、X,X方向と一致している。
ブラケット14は、凹部14Aにより、凹凸面53bから離間して配置されている。
このように、牽引リンク26−1,26−2側に、ブラケット14、及び動吸振器18を設けた場合においても、凹凸面53bを除いた第2の面53bと当接面14−1aとの間の密着性が向上するため、輪軸が受ける荷重を動吸振器18に効率良く伝えることが可能となる。
これにより、垂下部46から車体に伝達される振動を十分に抑制することが可能となるので、軌道式車両95の乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることができる。
なお、図8では、一例として、X,X方向に対して直交し、かつZ,Z方向に対して平行な第2の板部材53の第2の面53bに、ブラケット14を設けた場合を例に挙げて説明したが、例えば、X,X方向及びZ,Z方向に傾斜した第2の板部材53の第2の面53bに、ブラケット101を設けてもよい。
図9は、本発明の第1の実施の形態の第2変形例に係る軌道式車両の主要部を示す側面図である。
図9では、補強板61の反対側にある補強板62を図示することが困難なため、補強板62の図示を省略する。図9において、図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図9を参照するに、第1の実施の形態の第2変形例に係る軌道式車両100は、第1の実施の形態の軌道式車両10を構成する補強板61,62及び動吸振器18の配設位置が異なり、かつブラケット14に替えて、ブラケット101を設けたこと以外は、軌道式車両10と同様に構成されている。
図10は、第2の板部材と接触する側から見たブラケットの主要部の平面図である。図10において、図9に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図9及び図10を参照するに、ブラケット101は、第1の実施の形態で説明したブラケット14を構成する凹部14Aに替えて、凹部101Aを有することと、補強板61,62及び動吸振器18の配設位置が異なること以外は、ブラケット14と同様な構成とされている。
補強板61は、第2の板部材54の第1の面54aと第1の板部材51の面51dに亘って設けられている。そして、補強板61の反対側には、図示していない補強板(図4に示す補強板62)が設けられている。
ブラケット101は、図6に示す第1の板部材51のY,Y方向に設けられ、かつX,X方向に延在する2つのライン状の溶接部58により第2の面54bに形成された凹凸面(図示せず)と対向する凹部101Aを有する。
ブラケット101は、垂下部46を構成する第2の板部材54の第2の面54bとブラケット101の当接面101aとが接触するように、第2の板部材54に固定されている。
動吸振器18は、ブラケット101の面101b(当接面101aの反対側に位置する面)に固定されている。このため、動吸振器18の中心軸Cは、Z,Z方向と同じ方向に延在している。
このように、第2の板部材54の第2の面54bに形成された凹凸面(図示せず)と対向する凹部101Aを含むブラケット101を固定し、ブラケット101に動吸振器18を固定した場合においても、凹凸面(図示せず)を除いた第2の面54bと当接面101aとの間の密着性が向上するため、輪軸が受ける荷重を動吸振器18に効率良く伝えることが可能となる。
これにより、垂下部46から車体に伝達される振動を十分に抑制することが可能となるので、軌道式車両100の乗り心地(振動や騒音)の向上を図ることができる。
なお、図9では、一例として、Z,Z方向に対して直交し、かつX,X方向に対して平行な第2の板部材54の第2の面54bに、ブラケット101を設けた場合を例に挙げて説明したが、例えば、X,X方向及びZ,Z方向に傾斜した第2の板部材54の第2の面54bに、ブラケット101を設けてもよい。
(第2の実施の形態)
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る軌道式車両の主要部を示す側面図であり、保護カバーが閉じた状態を模式的に示す図である。
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る軌道式車両の主要部を示す側面図であり、保護カバーが開いた状態を模式的に示す図である。
図11及び図12では、ブラケット14、第2の板部材52、保護カバー107、位置規制機構109、及び引掛け部112を断面で図示する。図11において、図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。図12において、図3及び図11に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。また、図12に示す矢印は、保護カバー107の開閉方向を示している。
図11及び図12を参照するに、第2の実施の形態の軌道式車両105は、第1の実施の形態の軌道式車両10の構成に、さらにヒンジ部106と、保護カバー107と、位置規制機構109と、を有すること以外は、軌道式車両10と同様な構成とされている。
ヒンジ部106は、2つの蝶番片を有する。一方の蝶番片は、ブラケット14の側壁に固定されており、他方の蝶番片は、保護カバー107の外側に固定されている。これにより、ヒンジ部106は、動吸振器18に対して開閉自在に保護カバー107を支持している。
保護カバー107は、動吸振器18を囲むことが可能な形状で、かつ動吸振器18に対して開いた際に動吸振器18に当たらない大きさとされている。保護カバー107は、例えば、透明な樹脂で構成することが可能である。
保護カバー107は、動吸振器18に対して閉じた状態において、雨水や埃等から、動吸振器18を保護する機能を有するとともに、動吸振器18が走行面に落下することを抑制する機能も有する。
位置規制機構109は、係合用突起部111と、引掛け部112と、を有する。係合用突起部111は、保護カバー107が閉じた際に、ブラケット14の側壁と引掛け部112に設けられた貫通穴(図示せず)とが対向する位置に設けられている。
係合用突起部111は、引掛け部112に設けられた貫通穴(図示せず)に対して係合することで、保護カバー107の位置を規制する。つまり、保護カバー107が閉じた姿勢を維持させる。
引掛け部112は、保護カバー107に設けられており、上述した貫通穴(図示せず)を有する。
第2の実施の形態の軌道式車両105によれば、ブラケット14の側壁に設けられたヒンジ部106と、動吸振器18を囲む形状とされており、ヒンジ部106によって、動吸振器18に対して開閉自在に支持された保護カバー107と、ブラケット104の側壁及び保護カバー107に設けられ、保護カバー107が閉じた状態で、保護カバー107の位置を規制する位置規制機構109と、を有することで、動吸振器18に対して閉じた状態において、雨水や埃等から、動吸振器18を保護することができるとともに、動吸振器18が走行面に落下することを抑制できる。
また、ヒンジ部106を介して、保護カバー107がブラケット104に固定されているため、保護カバー107の開閉作業を容易に行うことができる。
また、上記構成とされた第2の実施の形態の軌道式車両105は、第1の実施の形態の
軌道式車両10と同様な効果も得ることができる。
なお、第2の実施の形態では、ヒンジ部106を用いて、保護カバー107の開閉を可能に構成した場合を例に挙げて説明したが、ヒンジ部106を用いることなく、ブラケット104に対して保護カバーをねじ止めしてもよい。この場合、保護カバーの内壁の一部がブラケット14の側壁と対向する大きさで保護カバーを構成するとよい。
このようなブラケット104の側壁にねじ止めされた保護カバーを用いることで、第2の実施の形態の軌道式車両105と同様な効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図13は、本発明の第3の実施の形態に係る軌道式車両の主要部を示す側面図である。図13では、ブラケット14、及び第2の板部材52を断面で図示する。図13において、図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。図13に示すEは、中心軸Cと平行な錘部82の案内方向(以下、「E方向」という)を示している。
図13を参照するに、第3の実施の形態の軌道式車両110は、第1の実施の形態の軌道式車両10の構成に、さらにガイド機構116を有すること以外は、軌道式車両10と同様な構成とされている。
ガイド機構116は、レール117と、スライダー118と、を有する。レール117は、E方向に延在しており、ブラケット14に固定されている。レール117は、例えば、ブラケット14にねじで固定することができる。レール117は、スライダー118をE方向にスライド可能に支持している。
スライダー118は、錘部82とレール117との間に配置されており、錘部82に固定されている。これにより、スライダー118は、E方向(つまり、動吸振器18の中心軸Cの延在方向と同じ方向)に錘部82をスライド可能(振動可能)な構成とされている。
第3の実施の形態に係る軌道式車両115によれば、動吸振器18の中心軸Cの延在方向に錘部82を案内するガイド機構116を有することで、動吸振器18の中心軸Cの延在方向と同じ方向(E方向)に錘部82を振動させることが可能となる。
つまり、錘部82の自重によって発生するブラケット14の当接面14−1aに直交する中心軸Cの延在方向以外の方向に錘部82が振動することを抑制可能となる。
これにより、錘部82に動吸振器18の中心軸Cの延在方向の荷重を効率良く伝えることが可能となるので、動吸振器18の性能を効果的に発揮させることができる。
なお、図13に示す第3の実施の形態の軌道式車両110に、図11に示すヒンジ部106、保護カバー107、及び位置規制機構109を設けてもよい。この場合、例えば、ガイド機構116を保護カバー107が囲むように構成するとよい。
これにより、第2の実施の形態の軌道式車両105と同様な効果を得ることができるとともに、雨水や埃からレール117及びスライダー118を保護することができる。
なお、動吸振器18のみを覆い、動吸振器18に対して開閉可能な保護カバー107を設けてもよい。
(第4の実施の形態)
図14は、本発明の第4の実施の形態に係る軌道式車両の主要部を示す側面図である。図14では、ブラケット14、第2の板部材52、及びガイド機構121を断面で図示する。図14において、図3及び図13に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図14を参照するに、第4の実施の形態の軌道式車両120は、第1の実施の形態の軌道式車両10の構成に、さらにガイド機構121を有すること以外は、軌道式車両10と同様な構成とされている。
ガイド機構121は、筒状とされたガイド機構である。ガイド機構121は、ブラケット14及び動吸振器18を収容しており、ブラケット14の側壁に固定されている。ガイド機構121は、E方向に延在している。ガイド機構121の中心軸は、動吸振器18の中心軸Cと一致している。
ガイド機構121は、錘部82を囲んでいる。ガイド機構121の内壁は、錘部82がE方向に振動可能な状態で、錘部82を案内する。
第4の実施の形態の軌道式車両120によれば、筒状とされ、内壁により錘部82が動吸振器18の中心軸Cの延在方向に振動可能な状態で錘部82を案内するガイド機構121を有することで、第3の実施の形態の軌道式車両115と同様な効果を得ることができる。
また、ガイド機構121と錘部82の外周とが接触することで、錘部82の振動方向をE方向(中心軸Cの延在方向)に制御することが可能になるため、錘部82の振動方向の制御を高めることができる。
なお、ガイド機構121の端部のうち、錘部82が配置される側の端部に、ガイド機構121に対して開閉可能な蓋体(図示せず)を設けてもよい。
該蓋体は、例えば、図11に示すヒンジ部106及び位置規制機構109を用いて、開閉可能な構成にしてもよい。或いは、錘部82が配置される側のガイド機構121の端部に対して、着脱可能な蓋体(図示せず)を設けてもよい。
このような蓋体を設けることで、錘部82が走行面上に落下することを抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10,95,100,105,115,120…軌道式車両、12…車体、12a…下面、13…走行装置、14,101…ブラケット、14A,101A…凹部、14−1…第1の部分、14−1a,101a…当接面、14−1b,101b…面、14−2…第2の部分、14A…凹部、14B,82B…ねじ部挿入穴、、14C,82A…頭部収容穴、14D…貫通穴、15,19…ボルト、16,20…ワッシャー、17,21…ナット、18…動吸振器、22…駆動源、23…ドライブシャフト、24…ギヤボックス、25…輪軸、26−1〜26−3…牽引リンク、27…懸架枠、34…ケーシング、35…防振材、37−1,37−2…車輪、39…アクスルシャフト、41−1,41−2…台車枠、45…固定部、46…垂下部、51…第1の板部材、51A…上辺、51a,51b,51c…端面、51d,51e…面、51B…下辺、51C,51D…辺、52〜54…第2の板部材、52a,53a,54a…第1の面、52b,53b,54b…第2の面、52b,53b…凹凸面、56,57…第3の板部材、56a,56b,57a…面、58…溶接部、61,62…補強板、64,83…ボルト、65…ワッシャー、67…ナット、71,72…軸取り付け部材、74,75…軸部、81…ダンパ部、82…錘部、82a,82b,86a,86b,87a…面、85…第1の支持板、86…弾性部、87…第2の支持板、106…ヒンジ部、107…保護カバー107…位置規制機構、111…係合用突起部、112…引掛け部、116,121…ガイド機構、117…レール、118…スライダー、C〜C…中心軸、D,D…領域、E…方向

Claims (11)

  1. 車体と、
    前記車体の下部に固定され、前記車体の下方及び該車体の進行方向に延在する第1の板部材と、前記第1の板部材の端面に当接された第1の面、及び該第1の面の反対側に位置する第2の面を有する第2の板部材と、前記第1の面に配置され、前記第1の板部材と前記第2の板部材とを接続する溶接部と、前記第2の面のうち、該溶接部の反対側に位置する部分に設けられた複数の凹凸を含む凹凸面と、を有する懸架枠と、
    駆動源、及び該駆動源によって回転駆動される輪軸を含む台車装置と、
    前記輪軸及び前記懸架枠に接続されており、前記車体の進行方向に延在する牽引リンクと、
    前記第2の面に当接された当接面、及び前記凹凸面と対向する部分に設けられた凹部を含むブラケットと、
    前記当接面の反対側に位置する前記ブラケットに固定されたダンパ部、及び前記ブラケットが設けられた側とは反対側に位置する前記ダンパ部に配置された錘部を含む動吸振器と、
    を備え、
    前記ブラケットは、前記凹凸面から離間することを特徴とする軌道式車両。
  2. 前記第1の板部材の端面に接続された前記第2の板部材の前記第2の面は、前記車体の上下方向、及び前記車体の進行方向に対して傾斜することを特徴とする請求項1記載の軌道式車両。
  3. 前記動吸振器を囲む形状とされており、前記ブラケットに対して着脱可能な保護カバーを有することを特徴とする請求項1または2記載の軌道式車両。
  4. 前記ブラケットの側壁に設けられたヒンジ部と、
    前記動吸振器を囲む形状とされており、前記ヒンジ部によって、前記動吸振器に対して開閉自在に支持された保護カバーと、
    前記ブラケットの側壁、及び前記保護カバーに設けられ、前記保護カバーが閉じた状態で、前記保護カバーの位置を規制する位置規制機構と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2記載の軌道式車両。
  5. 前記動吸振器の中心軸の延在方向に前記錘部を案内するガイド機構を含むことを特徴とする請求項1または2記載の軌道式車両。
  6. 前記ブラケットの側壁に設けられたヒンジ部と、
    前記動吸振器及び前記ガイド機構を囲む形状とされており、前記ヒンジ部によって、前記動吸振器及び前記ガイド機構に対して開閉自在に支持された保護カバーと、
    前記ブラケットの側壁、及び前記保護カバーに設けられ、前記保護カバーが閉じた状態で、前記保護カバーの位置を規制する位置規制機構と、
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の軌道式車両。
  7. 前記ブラケットの側壁に設けられたヒンジ部と、
    前記動吸振器と前記ガイド機構とのうち前記動吸振器のみを囲む形状とされており、前記ヒンジ部によって、前記動吸振器に対して開閉自在に支持された保護カバーと、
    前記ブラケットの側壁、及び前記保護カバーに設けられ、前記保護カバーが閉じた状態で、前記保護カバーの位置を規制する位置規制機構と、
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の軌道式車両。
  8. 前記ガイド機構は、筒状とされているとともに内壁によって前記錘部を前記中心軸の延在方向に案内可能とされ、
    前記ガイド機構における前記錘部が配置される側の端部に設けられて、前記ガイド機構に対して開閉可能な蓋体を含むことを特徴とする請求項5に記載の軌道式車両。
  9. 前記蓋体は、ヒンジ部によって前記ガイド機構に対して開閉可能とされており、
    前記蓋体が閉じた状態で、該蓋体の位置を規制する位置規制機構をさらに含む請求項8に記載の軌道式車両。
  10. 前記蓋体は、前記ガイド機構に対して着脱可能とされている請求項8に記載の軌道式車両。
  11. 前記ブラケットの配設位置に対応する前記懸架枠に、該懸架枠を補強する補強板を設けたことを特徴とする請求項1ないし10のうち、いずれか1項記載の軌道式車両。
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