JP6697352B2 - 鉄道車両用台車 - Google Patents

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Description

本発明は、横梁及び一対の側梁を有する台車枠を備えた鉄道車両用台車に関する。
近年の鉄道車両では、客車における乗降口と駅ホームとの間の段差の解消や、貨物車における車両限界内での積荷コンテナ寸法の拡大などのために、低床化が要求される場合がある。
低床化すると、台車のスペースや変位量の制約は大きくなる。例えば、車体と台車枠との間に配置される二次サスペンションにコイルバネを用いると、それを収めるスペースには鉛直方向に長い寸法が必要で、かつ、空車時と満車(満載)時との間の荷重変動による伸縮量も考慮する必要がある。そこで、レベリングバルブによって高さが略一定に制御される空気バネを二次サスペンションとして用いることで、鉛直方向寸法を小さくし、かつ、荷重変動による伸縮量を僅かにすることができる。
更に、輪軸と台車枠との間に配置される一次サスペンションには、コイルバネやゴムバネが多く用いられるが、その空車時と満車(満載)時との間の荷重変動による伸縮量を低減するためには、バネ定数の大きい硬いバネを用いる必要がある。また、一次サスペンションと二次サスペンションとの間の台車枠は、横梁と一対の側梁とを一体に有し、平面視でH形状の溶接構造物であり、台車枠の捩れ方向の弾性変形は極小である。
上記のような条件では、台車は全体的に捩り方向の柔軟性に乏しく、捩り不整(水準狂い)のある軌道上を通過する際に、1台車内の4つの車輪が軌道に追従する性能、即ち輪重抜けを防止する性能を高めにくい。
これに対し、特許文献1の台車では、側梁の中央部に車幅方向に延びた貫通穴を形成し、その貫通穴に軸受を収容し、その軸受に横梁から車幅方向外方に突出した回転軸部が挿入される。この構成によれば、左右の側梁が横梁に対して軸受周りに回転することで、車輪の軌道に対する追従性が確保されるとしている。
特許第5524634号公報
しかし、特許文献1の台車では、側梁の中央部に軸受を収容する貫通穴を形成するため、走行時に荷重を受ける側梁の強度が不足し、実際の台車設計において強度管理が難しくなる。また、側梁と横梁との連結に軸受を用いた場合には、台車の加工寸法精度や組立寸法精度の管理も難しくなる。
そこで本発明は、軌道に対する車輪の追従性を高めつつ、加工寸法精度や組立寸法精度の管理が容易で、側梁の強度を良好に保つことができる構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る鉄道車両用台車は、車幅方向に延びる横梁と、前記横梁の車幅方向両側において車両長手方向に延び、少なくとも1つが前記横梁とは別体である一対の側梁と、前記少なくとも1つの側梁に設けられ、当該側梁から外側に突出した取付ブラケットと、前記横梁又は前記取付ブラケットのいずれか一方側に取り付けられる弾性体、及び、前記弾性体に挿通されて前記弾性体から外方に突出した状態で前記横梁又は前記取付ブラケットのいずれか他方側に取り付けられる心棒を有し、かつ、前記取付ブラケットと前記横梁との間に介在して、前記少なくとも1つの側梁を前記横梁に連結する少なくとも1つの弾性ブッシュと、を備える。
前記構成によれば、側梁が弾性ブッシュを介して横梁に連結されるため、弾性ブッシュの変形により側梁が横梁に対して弾性的に相対変位でき、軌道に対する車輪の追従性を高めることができる。また、側梁の内部に弾性ブッシュが挿通される構成ではなく、側梁から外側に突出した取付ブラケットに弾性ブッシュが取り付けられる構成であるため、側梁自体には弾性ブッシュ用の貫通穴を設ける必要がなく、側梁の強度を良好に保つことができる。また、側梁は横梁に弾性的に結合されるため、一対の側梁間の寸法や各側梁の姿勢(例えば、ピッチング軸回りの角度)等を弾性ブッシュに規制されることなく容易に管理できると共に、側梁及び横梁の加工寸法精度も容易に管理できる。
本発明によれば、軌道に対する車輪の追従性を高めつつ、加工寸法精度や組立寸法精度の管理が容易で、側梁の強度を良好に保つことができる構造を提供できる。
第1実施形態に係る鉄道車両用台車の平面図である。 図1に示す台車の要部の車幅方向から見た断面図である。 図1に示す台車の車両長手方向から見た断面図である。 図1に示す台車の弾性ブッシュ及びその周辺の分解斜視図である。 第2実施形態に係る鉄道車両用台車の平面図である。 第3実施形態に係る鉄道車両用台車の車両長手方向から見た断面図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。なお、以下の説明では、鉄道車両が走行する方向であって車体が延びる方向を車両長手方向とし、それに直交する横方向を車幅方向として定義する。車両長手方向は前後方向とも称し、車幅方向は左右方向とも称しえる。
(第1実施形態)
図1乃至4に示すように、鉄道車両用の台車1は、車体10を支持する台車枠2を備える。台車枠2は、車幅方向に延びる横梁3と、横梁3の車幅方向両側において車両長手方向に延びる一対の側梁4とを有する。一対の側梁4の各々は、横梁3とは別体である。即ち、側梁4は、横梁3に溶接固定されていない。横梁3の車両長手方向両側には、車幅方向に沿って延びる車軸5が配置されている。車軸5の各々には、一対の車輪6が設けられている。車軸5の両端部は、軸箱7に収容された軸受(図示せず)に回転自在に支持されている。側梁4と軸箱7との間には、一次サスペンションとしてゴムバネ8,9が介設されている。なお、一次サスペンションの形態は特に限定されず、例えば、ゴムバネではなくコイルバネとしてもよい。また、ゴムバネとコイルバネの併用としてもよい。一対の側梁4の車両長手方向の中央部には、それぞれ空気バネ11が上方から載せられている。即ち、台車枠2は、一対の空気バネ11を介して車体10を支持する。
横梁3は、加減速時に台車枠2に作用する力を車体10に伝達するために、牽引リンク部材12によって車体10に連結されている。牽引リンク部材12は、車両長手方向に延びて且つ両端部に車幅方向両側に開放された挿通孔が形成されたリンク13と、リンク13の前記挿通孔にそれぞれ圧入された弾性ブッシュ14,15とを有する。弾性ブッシュ14は、側梁4を横梁3に弾性結合するための後述する弾性ブッシュ20と同構造である。弾性ブッシュ14,15の心棒16,17は、車幅方向に延びている。リンク13の一端部に配置された弾性ブッシュ14の心棒16は、横梁3に固定された受け座18にボルトB1で締結されている。リンク13の他端部に配置された弾性ブッシュ15は、車体10に固定された中心ピン19にボルトB2で締結されている。
横梁3には、車体10から下方に突出する突出部材10aと車幅方向に隙間をあけて対向する一対の規制部材3bが設けられている。車体10と横梁3との間の車幅方向における相対変位が大きくなろうとすると、規制部材3bが突出部材10aに干渉し、当該相対変位が所定値を超えないように制限される。なお、規制部材3bが突出部材10aに当たった時には、横梁3から弾性ブッシュ20を介して側梁4に車幅方向の瞬間的な荷重が伝達される。
横梁3は、側梁4と非接触状態である。横梁3の車幅方向外側の端面は、側梁4の車幅方向内側の端面よりも車幅方向内方に位置する。横梁3は、車幅方向両側の端部において鉛直方向両側に開放された挿通孔3aを有する。挿通孔3aは、鉛直方向から見て、完全に閉じた円形状であってもよいし、一部が途切れたC形状であってもよい。挿通孔3aに弾性ブッシュ20が嵌合されることで、横梁3の車幅方向両側の端部にそれぞれ弾性ブッシュ20が取り付けられている。弾性ブッシュ20は、側梁4の内部空間には配置されず、側梁4の外部に配置されている。弾性ブッシュ20は、側梁4の車両長手方向に延びる中心線Lよりも車幅方向内側に配置されている。より具体的には、弾性ブッシュ20は、側梁4の車幅方向内側の端面よりも車幅方向内側に配置されている。
弾性ブッシュ20は、外筒21と、弾性体22と、心棒23とを備える。外筒21は、剛体(例えば、金属)からなる円筒体であり、横梁3の挿通孔3aに圧入されている。弾性体22は、弾性材料(例えば、ゴム)からなり、円筒形状を有し、外筒21に圧入されている。心棒23は、弾性体22に圧入され、かつ、弾性体22から上方及び下方に突出した取付部23aを有する。心棒23の軸線Xは、車幅方向に直交する方向に延び、具体的には、鉛直方向に延びている。弾性体22は、外筒21と心棒23との間に挿入された状態で外筒21及び心棒23に加硫接着されている。
一対の側梁4の各々の外面には、一対の取付ブラケット25が固定(例えば、溶接)されている。取付ブラケット25は、側梁4から外側に突出している。具体的には、取付ブラケット25は、側梁4の側面から車幅方向内方に突出している。一対の取付ブラケット25は、心棒23の一対の取付部23aに対応するように鉛直方向に間隔をあけて並んでいる。心棒23の取付部23aは、ボルト穴23bを有し、取付ブラケット25は、ボルト穴23bに合致するボルト穴25aを有する。ボルトB3がボルト穴23b,25aに挿通されることで、取付ブラケット25が心棒23の取付部23aに締結されている。心棒23及び取付ブラケット25の少なくとも一方のボルト穴23b,25aは、ボルトB3の軸部よりも大径である。また、ボルトB3の軸線は、車幅方向に直交し、具体的には、車両長手方向に延びている。
弾性ブッシュ20のうち、外筒21及び弾性体22が横梁3に取り付けられ、心棒23が取付ブラケット25に取り付けられている。これにより、弾性ブッシュ20は、取付ブラケット25と横梁3との間に介在して、側梁4を横梁3に弾性的に連結している。なお、外筒21及び弾性体22が取付ブラケット25に取り付けられ、かつ、心棒23が横梁3に取り付けられるように構成を変更してもよい。
弾性ブッシュ20は、横梁3を中心ピン19に連結する牽引リンク部材12と鉛直方向位置が重なる位置に配置されている。本実施形態では、横梁に側梁4を連結する弾性ブッシュ20の弾性体22と、牽引リンク部材12の弾性ブッシュ14の弾性体とが、鉛直方向位置において重なっている。より特定的には、弾性ブッシュ20の中心点C2の鉛直方向位置は、牽引リンク部材12の弾性ブッシュ14の中心点C1の鉛直方向位置と実質的に同一にすると好ましい。
側梁4の外面には、側梁4と横梁3の相対変位が所定値を超えないよう隙間をあけて対向する第1〜第3ストッパ27〜29が固定されている。第1ストッパ27は、取付ブラケット25の車両長手方向両側において側梁4の側面から車幅方向内方に突出し、横梁3の上面に鉛直方向に隙間をあけて対向している。第2ストッパ28は、取付ブラケット25の車両長手方向両側において側梁4の側面から車幅方向内方に突出し、横梁3の下面に鉛直方向に隙間をあけて対向している。第3ストッパ29は、横梁3の車両長手方向両側において側梁4の側面から車幅方向内方に突出し、横梁3の車両長手方向両側の端面に水平方向に隙間をあけて対向している。横梁3の車幅方向両側の端面は、側梁4の側面に水平方向に隙間をあけて対向している。
側梁4は、筒形状を有し、車両長手方向に延びる内部空間Sが形成されている。一例として、側梁4は、その中心線Lに沿って分割された一対の半筒体を互いに溶接することで筒形状に形成することができる。側梁4には、内部空間Sにおいて横梁3と車両長手方向位置が重なる位置に一対の第1補強板31が設けられている。第1補強板31は、側梁4の長手方向に延びる鉛直板である。第1補強板31の上端部は側梁4の上壁部に接合され、第1補強板31の下端部は側梁4の下壁部に接合され、第1補強板31の長手方向の両端部は車幅方向に向けて屈曲して側梁4の側壁部に接合されている。
側梁4には、内部空間Sにおいて取付ブラケット25と車両長手方向位置が重なる位置に一対の第2補強板32が設けられている。第2補強板32は、車両長手方向に直交するように配置されている。第2補強板32の上端部は側梁4の上壁部に接合され、第2補強板32の下端部は側梁4の下壁部に接合され、第2補強板32の車幅方向内側の端部は側梁4の車幅方向内側の側壁部に接合されている。なお、第2補強板32の車幅方向外側の端部は第1補強板31に接合されていない。
側梁4には、内部空間Sにおいて第1ストッパ27及び第2ストッパ28と車両長手方向位置が重なる位置にそれぞれ第3補強板33が設けられている。第3補強板33は、車両長手方向に直交するように配置されている。第3補強板33の上端部は側梁4の上壁部に接合され、第3補強板33の下端部は側梁4の下壁部に接合され、第3補強板33の車幅方向内側の端部は側梁4の車幅方向内側の側壁部に接合されている。なお、第3補強板33の車幅方向外側の端部は第1補強板31に接合されていない。
以上に説明した構成によれば、側梁4が弾性ブッシュ20を介して横梁3に連結されるため、弾性ブッシュ20の弾性体22の変形により側梁4が横梁3に対して弾性的に相対変位でき、軌道に対する車輪6の追従性を高めることができる。また、側梁4の内部に弾性ブッシュ20が挿通される構成ではなく、側梁4から外側に突出した取付ブラケット25に弾性ブッシュ20が取り付けられる構成であるため、側梁4自体には弾性ブッシュ用の貫通穴を設ける必要がなく、側梁4の強度を良好に保つことができる。また、側梁4は横梁3に弾性的に結合されるため、一対の側梁4間の寸法や各側梁4の姿勢(例えば、ピッチング軸回りの角度)等を弾性ブッシュ20に規制されることなく容易に管理できると共に、側梁4及び横梁3の加工寸法精度も容易に管理できる。
また、弾性ブッシュ20は、側梁4の車両長手方向に延びる中心線Lよりも車幅方向内側に配置され、側梁4と横梁3との連結箇所が台車中心寄りに配置されるので、側梁4と横梁3との間で伝達される荷重によって横梁3に生じるモーメントを低減できる。
また、心棒23の軸線Xは、車幅方向に直交しているので、横梁3又は側梁4から弾性ブッシュ20に対して車幅方向に瞬間的な荷重が入力されても、弾性体22に対して心棒23が軸線X方向にずれることを防止できる。また、弾性ブッシュ20は、軸線X方向の許容荷重よりも軸線X方向に直交する方向の許容荷重の方が大きくなるが、心棒23の軸線Xは、鉛直方向に延びているので、横梁3及び側梁4が互いに車両長手方向に相対変位しても車幅方向に相対変位しても、それら変位時の荷重を弾性ブッシュ20で安定的に受け止めることができる。
また、ボルト穴23b,25aは、ボルトB3の軸部よりも大径であり、ボルトB3の軸線は、車幅方向に直交しているので、横梁3及び側梁4の加工精度や車軸軸受及び軸箱支持装置の組立精度に起因して、横梁3と側梁4との連結箇所における車幅方向の相対位置に誤差が生じても、ボルトB3の軸部がボルト穴23b,25aに対して車幅方向に位置調整できるため、組立作業性を向上させることができる。
また、弾性ブッシュ20は、横梁3を車体10の中心ピン19に連結する牽引リンク部材12と鉛直方向位置が重なる位置に配置されているので、車両長手方向に作用する牽引力によって横梁3に生じるモーメントによる横梁3のピッチング方向の動きを抑制できる。
また、側梁4には、側梁4と横梁3の相対変位が一定以上にならないよう横梁3の上面に鉛直方向に隙間をあけて対向する第1ストッパ27が固定されているので、横梁3に異常な上方荷重が生じたときに、第1ストッパ27が横梁3に干渉することで、横梁3が側梁4に対して鉛直方向に許容範囲を超えて変位することを防止できる。
また、側梁4には、横梁3の下面に鉛直方向に隙間をあけて対向する第2ストッパ28も固定されているので、横梁3に車幅方向を軸とした異常な捩れが生じたときに、第2ストッパ28が横梁3に干渉することで、横梁3が側梁4に対して車幅方向を軸とした捩れが許容範囲を超えて変位することを防止できる。また、側梁4には、横梁3の端面に水平方向に隙間をあけて対向する第3ストッパ29も固定されているので、横梁3に対して側梁4に水平方向の異常な捩れや水平方向の変位が生じたときに、第3ストッパ29が横梁3に干渉することで、横梁3が側梁4に対して水平方向に許容範囲を超えて変位することを防止できる。また、側梁4には、内部空間Sにおける取付ブラケット25と車両長手方向位置が重なる位置に補強板32,33が設けられているので、側梁4の肉厚を大きくせずとも、取付ブラケット25と側梁4との間で適切に荷重を伝達できる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る鉄道車両用台車101の平面図である。図5に示すように、第2実施形態の台車101では、横梁103を側梁104に連結する弾性ブッシュ120の心棒123の軸線が、車両長手方向に延びている。弾性ブッシュ120の構造は、第1実施形態の弾性ブッシュ20と同じである。一対の側梁104の各々の外面には、取付ブラケット125が固定(例えば、溶接)されている。取付ブラケット125は、側梁104の側面から車幅方向内方に突出している。取付ブラケット125は、車両長手方向両側に開放された円形状の挿通孔125aを有する。挿通孔125aに弾性ブッシュ120が嵌合されることで、取付ブラケット125に弾性ブッシュ120が取り付けられている。
心棒123の取付部123aには、鉛直方向に開放されたボルト穴が形成されている。心棒123のボルト穴は、ボルトB4の軸部よりも大径である。心棒123及び横梁103のボルト穴にボルトB4が鉛直方向に挿通されることで、横梁103が心棒123の取付部123aに締結されている。なお、横梁103に取付ブラケットを設けて、その取付ブラケットに心棒123を締結してもよい。
以上の構成によれば、弾性ブッシュ120は、軸線方向の許容荷重よりも軸線方向に直交する方向の許容荷重の方が大きくなるところ、横梁103及び側梁104が互いに鉛直方向に相対変位しても車幅方向に相対変位しても、それら変位時の荷重を弾性ブッシュ120で安定的に受け止めることができるうえ、横梁103全体の自重が大きく、車両長手方向の荷重が小さいときに鉛直方向の荷重を安定的に受け止めることができる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係る鉄道車両用台車201の車両長手方向から見た断面図である。図6に示すように、第3実施形態の台車201では、横梁203を側梁204に連結する弾性ブッシュ220が、側梁204の真下に配置されている。弾性ブッシュ220の構造は、第1実施形態の弾性ブッシュ20と同じである。一対の側梁204の各々の外面には、取付ブラケット225が固定(例えば、溶接)されている。取付ブラケット225は、側梁204の下面から下方に突出している。取付ブラケット225は、車両長手方向両側に開放された円形状の挿通孔225aを有する。挿通孔225aに弾性ブッシュ220が嵌合されることで、取付ブラケット225に弾性ブッシュ220が取り付けられている。弾性ブッシュ220の心棒123の軸線は、車両長手方向に延びている。
心棒223の取付部223aには、鉛直方向に開放されたボルト穴が形成されている。心棒223のボルト穴は、ボルトB5の軸部よりも大径である。心棒223及び横梁203のボルト穴にボルトB5が鉛直方向に挿通されることで、横梁203が心棒223の取付部223aに締結されている。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。前記各実施形態は互いに任意に組み合わせてもよく、例えば1つの実施形態中の一部の構成を他の実施形態に適用してもよく、実施形態中の一部の構成は、その実施形態中の他の構成から分離して任意に抽出可能である。例えば、一対の側梁のうち一方は横梁とは別体とし、一対の側梁のうち他方は横梁に溶接固定された構成としてもよい。また、弾性ブッシュにおいて外筒21を廃止し、弾性体22が直接的に横梁又は取付ブラケットに取り付けられる構成としてもよい。
1,101,201 台車
2 台車枠
3,103,203 横梁
4,104,204 側梁
10 車体
12 牽引リンク部材
19 中心ピン
20,120,220 弾性ブッシュ
21 外筒
22 弾性体
23,123,223 心棒
23a 取付部
23b ボルト穴
25,125,225 取付ブラケット
25a ボルト穴
27 第1ストッパ
28 第2ストッパ
29 第3ストッパ
31 第1補強板
32 第2補強板
33 第3補強板
B3〜B5 ボルト
L 中心線
S 内部空間
X 軸線

Claims (11)

  1. 車幅方向に延びる横梁と、
    前記横梁の車幅方向両側において車両長手方向に延び、少なくとも1つが前記横梁とは別体である一対の側梁と、
    前記少なくとも1つの側梁に設けられ、当該側梁から外側に突出した取付ブラケットと、
    前記横梁又は前記取付ブラケットのいずれか一方側に取り付けられる弾性体、及び、前記弾性体に挿通されて前記弾性体から外方に突出した状態で前記横梁又は前記取付ブラケットのいずれか他方側に取り付けられる心棒を有し、かつ、前記取付ブラケットと前記横梁との間に介在して、前記少なくとも1つの側梁を前記横梁に連結する少なくとも1つの弾性ブッシュと、を備え
    前記心棒及び前記取付ブラケットは、それぞれボルト穴を有し、
    前記取付ブラケットは、前記ボルト穴に挿通されるボルトにより前記心棒に締結されており、
    前記心棒及び前記取付ブラケットの少なくとも一方の前記ボルト穴は、前記ボルトの軸部よりも大径であり、
    前記ボルトの軸線は、車幅方向に直交している、鉄道車両用台車。
  2. 車幅方向に延びる横梁と、
    前記横梁の車幅方向両側において車両長手方向に延び、少なくとも1つが前記横梁とは別体である一対の側梁と、
    前記少なくとも1つの側梁に設けられ、当該側梁から外側に突出した取付ブラケットと、
    前記横梁又は前記取付ブラケットのいずれか一方側に取り付けられる弾性体、及び、前記弾性体に挿通されて前記弾性体から外方に突出した状態で前記横梁又は前記取付ブラケットのいずれか他方側に取り付けられる心棒を有し、かつ、前記取付ブラケットと前記横梁との間に介在して、前記少なくとも1つの側梁を前記横梁に連結する少なくとも1つの弾性ブッシュと、を備え、
    前記弾性ブッシュは、前記横梁を車体の中心ピンに連結する牽引リンク部材と鉛直方向位置が重なる位置に配置されている、鉄道車両用台車。
  3. 車幅方向に延びる横梁と、
    前記横梁の車幅方向両側において車両長手方向に延び、少なくとも1つが前記横梁とは別体である一対の側梁と、
    前記少なくとも1つの側梁に設けられ、当該側梁から外側に突出した取付ブラケットと、
    前記横梁又は前記取付ブラケットのいずれか一方側に取り付けられる弾性体、及び、前記弾性体に挿通されて前記弾性体から外方に突出した状態で前記横梁又は前記取付ブラケットのいずれか他方側に取り付けられる心棒を有し、かつ、前記取付ブラケットと前記横梁との間に介在して、前記少なくとも1つの側梁を前記横梁に連結する少なくとも1つの弾性ブッシュと、を備え、
    前記側梁には、車両長手方向に延びる内部空間が形成されており、
    前記側梁には、前記内部空間における前記取付ブラケットと車両長手方向位置が重なる位置に補強板が設けられている、鉄道車両用台車。
  4. 前記弾性ブッシュは、前記側梁の車両長手方向に延びる中心線よりも車幅方向内側に配置されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鉄道車両用台車。
  5. 前記心棒の軸線は、車幅方向に直交する方向に延びている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鉄道車両用台車。
  6. 前記心棒の軸線は、鉛直方向に延びている、請求項に記載の鉄道車両用台車。
  7. 前記心棒の軸線は、車両長手方向に延びている、請求項に記載の鉄道車両用台車。
  8. 前記取付ブラケットが設けられた前記側梁には、前記側梁と前記横梁の相対変位が所定値を超えないよう隙間をあけて対向する少なくとも1つのストッパが固定されている、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の鉄道車両用台車。
  9. 前記少なくとも1つのストッパは、前記横梁の上面に鉛直方向に隙間をあけて対向するストッパを含む、請求項8に記載の鉄道車両用台車。
  10. 前記少なくとも1つのストッパは、前記横梁の端面に水平方向に隙間をあけて対向するストッパを含む、請求項8又は9に記載の鉄道車両用台車。
  11. 前記少なくとも1つのストッパは、前記横梁の下面に鉛直方向に隙間をあけて対向するストッパを含む、請求項8乃至10のいずれか1項に記載の鉄道車両用台車。
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