JP6936484B2 - 南京錠および収納容器の施錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のリモコンキー、ICカード、磁気カード、貴重品等を収納する収納容器の施錠に好適で、多数の暗証情報を容易かつ速やかに入力でき、またリセット操作によって暗証情報を施解錠機構に確実かつ安全に移動し、この暗証情報を基に施解錠可能にして南京錠の安全性と使用上の利便性を向上するとともに、南京錠を電磁波ないし磁気シールド機能を備えた収納容器に装着し、収納容器の施錠を確実かつ安全に行なえ、内部に収納した収納物を外来電波や発信電波から確実かつ安全に遮蔽し、外来電波や発信電波による自動車の開扉や盗難、盗用を未然に防止し得る、南京錠および収納容器の施錠装置に関する。
従来より、簡易かつ安価な施錠手段として南京錠が使用され、この南京錠として、錠本体にU字形の閂部材を係脱可能に装着し、錠本体に前記閂部材の係脱を制御するシリンダ−錠や暗証番号を設定したダイヤルリング錠を設け、シリンダー錠をキー操作し、またはダイヤルリング錠を操作して所期の暗証番号に設定し、それらの錠前を解錠することによって閂部材を錠本体から解放し、例えば窓ガラス戸に装着したクレセントのロック状態を解除し、ガラス戸を開放するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記施錠装置のように、キー操作によってシリンダー錠を解錠するものは、シリンダー錠とキーを要し、キーの携帯を要する上にキーを紛失した場合は、その盗用の危険性や解錠が不能になる等の問題があった。
また、ダイヤルリング錠を操作するものは、キーの携帯やキーの紛失の事態は回避できるが、ダイヤルリング錠の暗証番号の入力設定を要し、しかも暗証番号を定期的に変更することが保安上望ましいが、その場合は変更作業が面倒で煩わしいという問題があった。
このような問題を解決するものとして、錠本体にシリンダー錠とダイヤルリング錠を設け、これらの錠前を解錠することによって掛金部材を二重ロック構造に構成し、掛金部材を確実かつ安全にロック解除するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、この南京錠は、シリンダー錠とダイヤルリング錠を要して構成が複雑になり、また掛金部材の解放操作に手間が掛かるという問題があった。
そこで、前記問題を解決するものとして、錠本体の表面に複数の押しボタンを出没自在に設け、該押しボタンの軸部周面にV溝係止部と鍵溝部を形成し、錠本体の内部に、前記V溝係止部を断髪保持する薄板状のクリックバネ体と、鍵突起部を形成したコ字状係止部を設け、前記クリックバネ体の側面を押しボタンの摺動方向に対し略直角に配置し、該クリックバネ体を縦二列に配置した押しボタンの間に配置して、部品点数を低減し薄形かつ軽量に構成した南京錠がある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記南京錠の押しボタンは、押圧操作した押しボタンの個数とその番号によって暗証番号を入力し、暗証番号の設定に際しては、一つの押しボタンの暗証入力に対し、押圧の有無による当該番号か零の二つの選択しかなく、設定し得る暗証番号に限界があり、また暗証番号の変更にも制約があって、十分な安全性の確保や使用上の利便性を得られなかった。
一方、南京錠を収納容器の錠前に使用したものとして、背板部と、その下端部に回動可能に連結した蓋体部とでボックス本体を構成し、その内部に小物を収納する収納空間を設け、前記背板部の上壁部に吊り金具の両端部を上下動可能に挿通し、前記蓋体部の周面に背板部に対し施解錠可能なダイヤル錠を設け、その使用に際しては、収納空間にキー等の小物を収納し、ダイヤル錠の暗証番号を初期設定から変更し、吊り金具を掛け止め部材に引掛けて南京錠を係留し、小物を取り出す場合はダイヤル錠を操作し、蓋体部を開放して小物を取り出すようにしたものがある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、前記収納空間は概して収納スペースが狭く、小物の大きさを制限する上に、収納空間が特別な機能、例えば電磁波シールド機能を備えていないため、収納室に例えば自動車のリモコンキーを収納すると、リモコンキーから発射された特定の電波が収納室の外部へ漏れ、対応する自動車へ入力されてウィンドドアのロックを解除し、盗難や他人による運転を許容して犯罪を引き起こす惧れがあった。
また、南京錠を収納容器の錠前に使用した他のものとして、本体部の上部にU字状の施錠杆の軸端部を挿通可能に設け、前記本体部の内部にシリンダ錠を設け、キープレートの回動操作によって施錠杆を引き出し方向へ移動可能にするとともに、前記本体部の下部内側に収容室を設け、該収容室にキープレートや工具を収容可能にし、その開口部に開閉蓋を開閉可能に取付け、該開閉蓋を施錠杆の引き出し時に開放可能に設け、収容室から例えばキープレートを取り出す場合は、シリンダ錠を回動操作し、施錠杆を引き出して開閉蓋を開放し、内部のキープレートを取り出すようにしたものがある(例えば、特許文献5参照)。
しかし、前記収納空間は概して収納スペースが狭く、小物の大きさを制限する上に、収納空間を特別な機能、例えば電磁波シールド機能を備えていないため、収納空間に例えば自動車のリモーコンキーを収納して置くと、前述と同様にリモコンキーから発射された電波が収納空間の外部へ漏れ、対応するキー所有者の自動車へ入力されてウィンドドアのロックを解除し、盗難や他人による運転を許容し犯罪を引き起こす惧れがあった。
特許第2576000号公報 特開平7−293086号公報 特開平9−13759号公報 実用新案登録第3138550号公報 特開2002−168027号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば自動車のリモコンキー、ICカード、磁気カード、貴重品等を収納する収納容器の施錠に好適で、多数の暗証情報を容易かつ速やかに入力でき、またリセット操作によって暗証情報を施解錠機構に確実かつ安全に移動し、この暗証情報を基に施解錠可能にして南京錠の安全性と使用上の利便性を向上するとともに、南京錠を電磁波ないし磁気シールド機能を備えた収納容器に装着し、収納容器の施錠を確実かつ安全に行なえ、内部に収納した収納物を外来電波や発信電波から確実かつ安全に遮蔽し、外来電波や発信電波による自動車の開扉や盗難、盗用を未然に防止し得る、南京錠および収納容器の施錠装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、錠前に両端部を着脱可能に装着した略U字形状の吊り金具と、錠前の表面に暗証情報を入力可能な複数の押しボタンを出没可能に設け、錠前の内部に前記暗証情報を記憶し、かつこの暗証情報を基に吊り金具を施解錠可能に設けた施解錠機構と、を備えた南京錠において、前記押しボタンを第1の押しボタンと第2の押しボタンとで構成し、これらをボタンケースの前部に取付け、二つの第1の押しボタンの間に第2の押しボタンを配置し、第1の押しボタンの後部に一の係合脚を突設し、第2の押しボタンの後部に二つの係合脚を突設し、第1の押しボタンの係合脚を第1ボタンカムに係合可能に配置し、第2の押しボタンの二つの係合脚を両側の第1ボタンカムに係合可能に配置し、第1若しくは第2の押しボタンの一回の押圧操作よって、第1および第2ボタンカムを同方向へ同一角度回動可能に設け、かつ第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって暗証情報を入力可能にするとともに、前記第2ボタンカムの移動方向に二つの記憶ギアを配置し、該記憶ギアの凹溝に第2ボタンカムの周面に突設した複数のドグを係合可能に配置し、前記第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作による暗証情報を記憶ギアに入力して回動可能にする一方、前記記憶ギアの近接位置に施解錠機構を構成するロックケースを移動可能に配置し、該ロックケースに装着した二つのロックギアを記憶ギアに噛合可能に配置し、これらの噛合時に記憶ギアの暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートを捩りバネを介して移動可能に付勢し、ロックプレートの係合突起を錠前内に配置した吊り金具連結駒の係合溝に係合可能に設け、該吊り金具連結駒を吊り金具の一端に連結して上下動可能に設け、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、その係合溝にロックプレートの係合突起を係合後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を更に下動し、その係合溝をロックプレートの係合突起に係合し、該係合突起を前記係合溝から後退可能にするとともに、吊り金具を下動し、該吊り金具連結駒に形成したテーパ面を記憶変更板に突設したテーパガイドに係合可能に設け、該記憶変更板を移動し記憶変更板の斜状の長孔に係合した凸状ガイドを移動可能に設け、該凸状ガイドを突設したロックケースを前記長孔に沿って上動可能に設け、ロックケースに装着したロックギアと前記記憶ギアとの噛合を解除可能に設ける一方、前記押しボタンに暗証情報を入力後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して係合溝から後退させた後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、前記ロックプレートを前記係合溝に係合してロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、記憶ギアに記憶された暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、該暗証情報入力により、ロックギアに形成した切欠溝と係合凸部との係合を不可能にし、該係合凸部をロックギアの周面に係合してロックプレートの移動を拘束し、ロックプレートの係合突起と吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持し、吊り金具を施錠可能にする一方、吊り金具の施錠後、第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって施錠前の暗証情報を入力し、ロックギアと記憶ギアを回動し、それらの初期状態を回復後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して該ロックプレートを係合溝から後退させ、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除し、吊り金具を解錠可能にし、2種類の押しボタンとその複合操作によって、押しボタン入力による暗証情報を増量かつ複雑化し、更に入力操作の合理化と簡便化を図って、悪戯や不正操作による解錠を防止して南京錠の使用上の安全を確保するとともに、押しボタンによる暗証情報入力を正確かつ合理的に行なえるようにしている。
請求項2の発明は、ロックケースの後方に記憶変更板を移動可能に配置し、該記憶変更板に二つの斜状の長孔を設け、該長孔にロックケースの裏面に突設した凸状ガイドを係合可能に挿入するとともに、記憶変更板の一端部にテーパガイドを突設し、該テーパガイドを吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面に係合可能に配置し、該テーパ面とテーパガイドとの係合を介して、前記ロックケースを上下動かつボタンケースから近接離反動可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能に設け、押しボタンによる暗証情報入力を実現するとともに、その暗証情報をロックケースへ移動して記憶させ、南京錠の施解錠作動を確実かつ円滑に実行可能にしている。
請求項3の発明は、ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設け、ロックギアに暗証情報を未入力時はロックプレートを左右に移動可能にして暗証情報入力に応じられるようにし、暗証情報入力後はロックプレートの移動を規制して、吊り金具のロック状態を形成し得るようにしている。
請求項4の発明は、ロックプレートの上端部に二本の角柱状のガイドを突設し、該ガイドを常時は錠前ケースの上部壁の直下に係合可能に配置し、暗証情報入力時にロックケースと上動可能に設けるとともに、上部壁の凹溝に係入可能に設け、ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設け、ロックプレートに設けたガイドの作動によって、ロックギアと記憶ギアとの噛合解除を実現可能にしている。
請求項5の発明は、錠前内にリセットレバーを上下方向に回動可能に設け、該リセットレバーの一端のリセット摘みを錠前の外部に配置し、リセットレバーの他端の回動域に臨ませてリセット板を係合可能に配置し、該リセット板に二つの切欠溝を設け、該切欠溝を記憶ギアの裏面に形成したリセット板受けに係合可能に配置し、錠前の外部からリセット摘みによってリセット操作を実現するとともに、錠前の内部に設けたリセット板と切欠溝によって、暗証情報入力前後における記憶ギアのリセット操作を実行可能にし、南京錠の確実な施解錠作動を実現可能にしている。
請求項6の発明は、吊り金具と吊り金具連結駒の変位を介して、押しボタンによる暗証情報入力の前後に前記ロックケースをボタンケースに近接離反動可能に設け、暗証情報入力時は前記ロックケースをボタンケースから離反し、前記ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設け、暗証情報入力後は前記ロックケースをボタンケースに近接し、ロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、暗証情報入力の前後に応じてロックケースの正確かつ安定した作動を形成可能にしている。
請求項7の発明は、押しボタンによる暗証情報入力前に、リセット板の切欠溝をリセット板受けに係合し、記憶ギアを一方向へ回動可能に設け、記憶ギアの初期状態を形成可能にし、暗証情報入力前の各部の作動や変状をキャンセルし、正確な暗証情報を入力可能にしている。
請求項8の発明は、押しボタンによる暗証情報入力後、前記切欠溝を前記リセット板受けに係合し、前記記憶ギアを他方向へ回動可能に設け、該記憶ギアと噛合するロックギアを回動し、記憶ギアの暗証情報入力をロックギアへ移動可能にし、暗証情報を記憶ギアからロックギアへ確実に移動可能にしている。
請求項9の発明は、吊り金具連結駒を錠前ケース内の段付き枠と縦仕切枠との間に配置し、吊り金具連結駒の下部に突設した突片の下端を錠前ケースの底板の直上に配置し、吊り金具連結駒を安定して配置している。
請求項10の発明は、吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の上下位置に移動かつ係留可能に設け、吊り金具連結駒の移動と係留を実行可能にしている。
請求項11の発明は、底板の端部にフック挿入口を下方に開口するとともに、縦仕切枠の下端に略U字形状の凸枠を形成し、該凸枠と底板との間に吊り金具ロック板を介挿可能にし、前記フック挿入口に収納容器のフックを挿入して、収納容器を装着可能にするとともに、凸枠を介して吊り金具ロック板を保持可能にしている。
請求項12の発明は、錠前の下部に箱形の収納容器を装着し、該収納容器の開口部を錠前の底部で閉塞可能にし、錠前の下部に収納容器を装着可能にするとともに、その開口部を錠前の底部で閉塞して、収納容器の使用上の安全を確保している。
請求項13の発明は、錠前に両端部を着脱可能に装着した略U字形状の吊り金具と、錠前の表面に暗証情報を入力可能な複数の押しボタンを出没可能に設け、錠前の内部に前記暗証情報を記憶し、かつこの暗証情報を基に吊り金具を施解錠可能に設けた施解錠機構と、を備えた南京錠の下部に装着した収納容器の施錠装置において、前記押しボタンを第1の押しボタンと第2の押しボタンとで構成し、これらをボタンケースの前部に取付け、二つの第1の押しボタンの間に第2の押しボタンを配置し、第1の押しボタンの後部に一の係合脚を突設し、第2の押しボタンの後部に二つの係合脚を突設し、第1の押しボタンの係合脚を第1ボタンカムに係合可能に配置し、第2の押しボタンの二つの係合脚を両側の第1ボタンカムに係合可能に配置し、第1若しくは第2の押しボタンの一回の押圧操作よって、第1および第2ボタンカムを同方向へ同一角度回動可能に設け、かつ第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって暗証情報を入力可能にするとともに、前記第2ボタンカムの移動方向に二つの記憶ギアを配置し、該記憶ギアの凹溝に第2ボタンカムの周面に突設した複数のドグを係合可能に配置し、前記第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作による暗証情報を記憶ギアに入力して回動可能にする一方、前記記憶ギアの近接位置に施解錠機構を構成するロックケースを移動可能に配置し、該ロックケースに装着した二つのロックギアを記憶ギアに噛合可能に配置し、これらの噛合時に記憶ギアの暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、前記ロックケ−スにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートを捩りバネを介して移動可能に付勢し、ロックプレートの係合突起を錠前内に配置した吊り金具連結駒の係合溝に係合可能に設け、該吊り金具連結駒を吊り金具の一端に連結して上下動可能に設け、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、その係合溝にロックプレートの係合突起を係合後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を更に下動し、その係合溝をロックプレートの係合突起に係合し、該係合突起を前記係合溝から後退可能にするとともに、吊り金具を下動し、吊り金具連結駒に形成したテ−パ面を記憶変更板に突設したテーパガイドに係合可能に設け、該記憶変更板を移動し記憶変更板の斜状の長孔に係合した凸状ガイドを移動可能に設け、該凸状ガイドを突設したロックケースを前記長孔に沿って上動可能に設け、ロックケースに装着したロックギアと前記記憶ギアとの噛合を解除可能に設ける一方、前記押しボタンに暗証情報を入力後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して係合溝から後退させた後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、前記ロックプレートを前記係合溝に係合してロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、記憶ギアに記憶された暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、該暗証情報入力により、ロックギアに形成した切欠溝と係合凸部との係合を不可能にし、該係合凸部をロックギアの周面に係合してロックプレートの移動を拘束し、ロックプレートの係合突起と吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持し、吊り金具を施錠可能にする一方、吊り金具の施錠後、第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって施錠前の暗証情報を入力し、ロックギアと記憶ギアを回動し、それらの初期状態を回復後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して該ロックプレートを係合溝から後退させ、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除し、吊り金具を解錠可能にした南京錠の下部に収納容器を開閉可能に装着し、該収納容器を南京錠の施解錠時に施解錠可能にし、2種類の押しボタンとその複合操作によって、押しボタン入力による暗証情報を増量かつ複雑化し、更に入力操作の合理化と簡便化を図って、悪戯や不正操作による解錠を防止して南京錠の使用上の安全を確保するとともに、押しボタンによる暗証情報入力を正確かつ合理的に行なうようにし、また南京錠に装着した収納容器を、吊り金具の施錠時に施錠可能にし、吊り金具の解錠時に解錠可能にし、収納容器の使用上の利便性と安全を確保するようにしている。
請求項14の発明は、ロックケースの後方に記憶変更板を移動可能に配置し、該記憶変更板に二つの斜状の長孔を設け、該長孔にロックケースの裏面に突設した凸状ガイドを係合可能に挿入するとともに、記憶変更板の一端部にテーパガイドを突設し、該テーパガイドを吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面に係合可能に配置し、該テーパ面とテーパガイドとの係合を介して、前記ロックケースを上下動かつボタンケースから近接離反動可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能にして、押しボタンによる暗証情報入力を実現するとともに、その暗証情報をロックケースへ移動して記憶させ、南京錠の施解錠作動を確実かつ円滑に実行可能にしている。
請求項15の発明は、ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能にし、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起とを係合または係合解除可能にし、ロックギアに暗証情報を未入力時はロックプレートを左右に移動可能にして暗証情報入力に応じられるようにし、暗証情報入力後はロックプレートの移動を規制して、吊り金具のロック状態を形成し得るようにしている。
請求項16の発明は、吊り金具連結駒を錠前ケース内の段付き枠と縦仕切枠との間に配置し、下部に突設した突片の下端を錠前ケースの底板の直上に配置し、前記吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を上下方向に形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の複数の上下位置に移動かつ係留可能に設け、吊り金具連結駒の突片を錠前ケースの底板の直上に安定して配置するとともに、吊り金具連結駒を吊り金具の作動に対応可能にしている。
請求項17の発明は、収納容器の開口部を錠前の底板によって閉塞可能に設け、収納容器の開口部の一側に蝶番軸受を設け、該蝶番軸受に錠前の底部に設けた蝶番軸と接合し、これらを枢軸を介して回動可能に連結するとともに、収納容器の開口部の他側にフックを突設し、該フックを錠前ケースの底板の端部に設けたフック挿入口に挿入可能に設け、吊り金具ロック板の係合部をフックの係止溝に係合し、収納容器を施錠可能にし、錠前の下部に装着した収納容器を安全かつ確実に施錠するようにしている。
請求項18の発明は、フックの内側に係止溝を設け、該係止溝に錠前の内側に配置した吊り金具ロック板の係合部を係合可能に設け、該吊り金具ロック板を係止溝側に付勢し、フックの係止溝に吊り金具ロック板を強力に係合して、収納容器の施錠を強固に実行可能にしている。
請求項19の発明は、吊り金具の解錠時、吊り金具連結駒を移動し、その下端部の突片を吊り金具ロック板から引き抜き、吊り金具ロック板の係合部とフックの係止溝との係合を解除し、収納容器を解錠可能にし、収納容器を開放して収納室に収容した収納物を回収するようにしている。
請求項20の発明は、収納容器の開口部の周囲に二つの環状溝を形成し、これらに電磁波シールド部材とシール部材を装着し、該電磁波シールド部材とシール部材に錠前底面の底板を押圧して接触し、収納容器の開口部を電磁シールドするとともに水密にシールドし、またそのシール部材を押圧してシール性を強化し、収納容器の収納物を外来電波や発信電波か確実かつ安全に遮蔽し、使用上の安全性と利便性を確保するようにしている。
請求項21の発明は、収納容器の収納室の両側に空気を出入り可能な通気スペースを形成し、電磁波の移動経路に空気層を形成し、外来電磁波や自動車のリモコンキーから発信される電磁波の減衰を促し、電磁波による事故の発生防止を強化し得るようにしている。
請求項1の発明は、押しボタンを第1の押しボタンと第2の押しボタンとで構成し、これらをボタンケースの前部に取付け、二つの第1の押しボタンの間に第2の押しボタンを配置し、第1の押しボタンの後部に一の係合脚を突設し、第2の押しボタンの後部に二つの係合脚を突設し、第1の押しボタンの係合脚を第1ボタンカムに係合可能に配置し、第2の押しボタンの二つの係合脚を両側の第1ボタンカムに係合可能に配置し、第1若しくは第2の押しボタンの一回の押圧操作よって、第1および第2ボタンカムを同方向へ同一角度回動可能に設け、かつ第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって暗証情報を入力可能にするとともに、前記第2ボタンカムの移動方向に二つの記憶ギアを配置し、該記憶ギアの凹溝に第2ボタンカムの周面に突設した複数のドグを係合可能に配置し、前記第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作による暗証情報を記憶ギアに入力して回動可能にする一方、前記記憶ギアの近接位置に施解錠機構を構成するロックケースを移動可能に配置し、該ロックケースに装着した二つのロックギアを記憶ギアに噛合可能に配置し、これらの噛合時に記憶ギアの暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートを捩りバネを介して移動可能に付勢し、ロックプレートの係合突起を錠前内に配置した吊り金具連結駒の係合溝に係合可能に設け、該吊り金具連結駒を吊り金具の一端に連結して上下動可能に設け、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、その係合溝にロックプレートの係合突起を係合後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を更に下動し、その係合溝をロックプレートの係合突起に係合し、該係合突起を前記係合溝から後退可能にするとともに、吊り金具を下動し、該吊り金具連結駒に形成したテーパ面を記憶変更板に突設したテーパガイドに係合可能に設け、該記憶変更板を移動し記憶変更板の斜状の長孔に係合した凸状ガイドを移動可能に設け、該凸状ガイドを突設したロックケースを前記長孔に沿って上動可能に設け、ロックケースに装着したロックギアと前記記憶ギアとの噛合を解除可能に設ける一方、前記押しボタンに暗証情報を入力後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して係合溝から後退させた後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、前記ロックプレートを前記係合溝に係合してロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、記憶ギアに記憶された暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、該暗証情報入力により、ロックギアに形成した切欠溝と係合凸部との係合を不可能にし、該係合凸部をロックギアの周面に係合してロックプレートの移動を拘束し、ロックプレートの係合突起と吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持し、吊り金具を施錠可能にする一方、吊り金具の施錠後、第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって施錠前の暗証情報を入力し、ロックギアと記憶ギアを回動し、それらの初期状態を回復後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して該ロックプレートを係合溝から後退させ、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除し、吊り金具を解錠可能にしたから、2種類の押しボタンとその複合操作によって、押しボタン入力による暗証情報を増量かつ複雑化し、更に入力操作の合理化と簡便化を図って、悪戯や不正操作による解錠を防止して南京錠の使用上の安全を確保するとともに、押しボタンによる暗証情報入力を正確かつ合理的に行なうことができる。
請求項2の発明は、ロックケースの後方に記憶変更板を移動可能に配置し、該記憶変更板に二つの斜状の長孔を設け、該長孔にロックケースの裏面に突設した凸状ガイドを係合可能に挿入するとともに、記憶変更板の一端部にテーパガイドを突設し、該テーパガイドを吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面に係合可能に配置し、該テーパ面とテーパガイドとの係合を介して、前記ロックケースを上下動かつボタンケースから近接離反動可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能に設けたから、押しボタンによる暗証情報入力を実現できるとともに、その暗証情報をロックケースへ移動して記憶させ、南京錠の施解錠作動を確実かつ円滑に実行することができる。
請求項3の発明は、ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設けたから、ロックギアに暗証情報を未入力時はロックプレートを左右に移動可能にして暗証情報入力に応ずることができ、暗証情報入力後はロックプレートの移動を規制して、吊り金具のロック状態を形成することができる。
請求項4の発明は、ロックプレートの上端部に二本の角柱状のガイドを突設し、該ガイドを常時は錠前ケ−スの上部壁の直下に係合可能に配置し、暗証情報入力時にロックケースと上動可能に設けるとともに、上部壁の凹溝に係入可能に設け、ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設けたから、ロックプレートに設けたガイドの作動によって、ロックギアと記憶ギアとの噛合解除を実現することができる。
請求項5の発明は、錠前内にリセットレバーを上下方向に回動可能に設け、該リセットレバーの一端のリセット摘みを錠前の外部に配置し、リセットレバーの他端の回動域に臨ませてリセット板を係合可能に配置し、該リセット板に二つの切欠溝を設け、該切欠溝を記憶ギアの裏面に形成したリセット板受けに係合可能に配置したから、錠前の外部からリセット摘みによってリセット操作を実現できるとともに、錠前の内部に設けたリセット板と切欠溝によって、暗証情報入力前後における記憶ギアのリセット操作を実行することができ、南京錠の確実な施解錠作動を実現することができる。
請求項6の発明は、吊り金具と吊り金具連結駒の変位を介して、押しボタンによる暗証情報入力の前後に前記ロックケースをボタンケースに近接離反動可能に設け、暗証情報入力時は前記ロックケースをボタンケースから離反し、前記ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設け、暗証情報入力後は前記ロックケースをボタンケースに近接し、ロックギアを記憶ギアに噛合可能に設けたから、暗証情報入力の前後に応じてロックケースの正確かつ安定した作動を形成することができる。
請求項の発明は、押しボタンによる暗証情報入力前に、リセット板の切欠溝をリセット板受けに係合し、記憶ギアを一方向へ回動可能に設け、記憶ギアの初期状態を形成可能にしたから、暗証情報入力前の各部の作動や変状をキャンセルし、正確な暗証情報を入力することができる。
請求項8の発明は、押しボタンによる暗証情報入力後、前記切欠溝を前記リセット板受けに係合し、前記記憶ギアを他方向へ回動可能に設け、該記憶ギアと噛合するロックギアを回動し、記憶ギアの暗証情報入力をロックギアへ移動可能にしたから、暗証情報を記憶ギアからロックギアへ確実に移動することができる。
請求項の発明は、吊り金具連結駒を錠前ケース内の段付き枠と縦仕切枠との間に配置し、吊り金具連結駒の下部に突設した突片の下端を錠前ケースの底板の直上に配置したから、突片の側面を段付き枠の段付き部に係合可能に配置することができる。
請求項10の発明は、吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の上下位置に移動かつ係留可能に設けたから、吊り金具連結駒の移動と係留を実現することができる。
請求項11の発明は、底板の端部にフック挿入口を下方に開口するとともに、縦仕切枠の下端に略U字形状の凸枠を形成し、該凸枠と底板との間に吊り金具ロック板を介挿可能にしたから、前記フック挿入口に収納容器のフックを挿入して、収納容器を装着できるとともに、凸枠を介して吊り金具ロック板を保持することができる。
請求項12の発明は、錠前の下部に箱形の収納容器を装着し、該収納容器の開口部を錠前の底部で閉塞可能にしたから、錠前ケースの下部に収納容器を装着できるとともに、その開口部を錠前ケースの底部で閉塞して、収納容器の使用上の安全を確保することができる。
請求項13の発明は、押しボタンを第1の押しボタンと第2の押しボタンとで構成し、これらをボタンケースの前部に取付け、二つの第1の押しボタンの間に第2の押しボタンを配置し、第1の押しボタンの後部に一の係合脚を突設し、第2の押しボタンの後部に二つの係合脚を突設し、第1の押しボタンの係合脚を第1ボタンカムに係合可能に配置し、第2の押しボタンの二つの係合脚を両側の第1ボタンカムに係合可能に配置し、第1若しくは第2の押しボタンの一回の押圧操作よって、第1および第2ボタンカムを同方向へ同一角度回動可能に設け、かつ第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって暗証情報を入力可能にするとともに、前記第2ボタンカムの移動方向に二つの記憶ギアを配置し、該記憶ギアの凹溝に第2ボタンカムの周面に突設した複数のドグを係合可能に配置し、前記第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作による暗証情報を記憶ギアに入力して回動可能にする一方、前記記憶ギアの近接位置に施解錠機構を構成するロックケースを移動可能に配置し、該ロックケースに装着した二つのロックギアを記憶ギアに噛合可能に配置し、これらの噛合時に記憶ギアの暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートを捩りバネを介して移動可能に付勢し、ロックプレートの係合突起を錠前内に配置した吊り金具連結駒の係合溝に係合可能に設け、該吊り金具連結駒を吊り金具の一端に連結して上下動可能に設け、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、その係合溝にロックプレートの係合突起を係合後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を更に下動し、その係合溝をロックプレートの係合突起に係合し、該係合突起を前記係合溝から後退可能にするとともに、吊り金具を下動し、吊り金具連結駒に形成したテーパ面を記憶変更板に突設したテーパガイドに係合可能に設け、該記憶変更板を移動し記憶変更板の斜状の長孔に係合した凸状ガイドを移動可能に設け、該凸状ガイドを突設したロックケースを前記長孔に沿って上動可能に設け、ロックケースに装着したロックギアと前記記憶ギアとの噛合を解除可能に設ける一方、前記押しボタンに暗証情報を入力後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して係合溝から後退させた後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、前記ロックプレートを前記係合溝に係合してロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、記憶ギアに記憶された暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、該暗証情報入力により、ロックギアに形成した切欠溝と係合凸部との係合を不可能にし、該係合凸部をロックギアの周面に係合してロックプレートの移動を拘束し、ロックプレートの係合突起と吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持し、吊り金具を施錠可能にする一方、吊り金具の施錠後、第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって施錠前の暗証情報を入力し、ロックギアと記憶ギアを回動し、それらの初期状態を回復後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して該ロックプレートを係合溝から後退させ、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除し、吊り金具を解錠可能にした南京錠の下部に収納容器を開閉可能に装着し、該収納容器を南京錠の施解錠時に施解錠可能にしたから、2種類の押しボタンとその複合操作によって、押しボタン入力による暗証情報を増量かつ複雑化し、更に入力操作の合理化と簡便化を図って、悪戯や不正操作による解錠を防止して南京錠の使用上の安全を確保できるとともに、押しボタンによる暗証情報入力を正確かつ合理的に行なえ、また南京錠の下部に装着した収納容器の施解錠を、吊り金具の施錠時に施錠可能にし、吊り金具の解錠時に解錠可能にし、収納容器の使用上の利便性と安全を確保することができる。
請求項14の発明は、ロックケースの後方に記憶変更板を移動可能に配置し、該記憶変更板に二つの斜状の長孔を設け、該長孔にロックケースの裏面に突設した凸状ガイドを係合可能に挿入するとともに、記憶変更板の一端部にテーパガイドを突設し、該テーパガイドを吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面に係合可能に配置し、該テーパ面とテーパガイドとの係合を介して、前記ロックケースを上下動かつボタンケースから近接離反動可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能に設けたから、押しボタンによる暗証情報入力を実現できるとともに、その暗証情報をロックケースへ移動して記憶させ、南京錠の施解錠作動を確実かつ円滑に実行することができる。
請求項15の発明は、ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレ−トの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能にしたから、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起とを係合または係合解除可能にし、ロックギアに暗証情報を未入力時はロックプレートを左右に移動可能にして暗証情報入力に応じられ、暗証情報入力後はロックプレートの移動を規制して、吊り金具のロック状態を形成することができる。
請求項16の発明は、吊り金具連結駒を錠前ケース内の段付き枠と縦仕切枠との間に配置し、下部に突設した突片の下端を錠前ケースの底板の直上に配置し、前記吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を上下方向に形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の複数の上下位置に移動かつ係留可能に設けたから、吊り金具連結駒を錠前ケースの底板の直上に安定して配置できるとともに、吊り金具連結駒を吊り金具の作動に対応させることができる。
請求項17の発明は、収納容器の開口部を錠前の底板によって閉塞可能に設け、収納容器の開口部の一側に蝶番軸受を設け、該蝶番軸受に錠前の底部に設けた蝶番軸と接合し、これらを枢軸を介して回動可能に連結するとともに、収納容器の開口部の他側にフックを突設し、該フックを錠前ケースの底板の端部に設けたフック挿入口に挿入可能に設けたから、錠前の下部の一側に収納容器を回動可能に連結し、収納容器の他側のフックを錠前ケースの底板の端部のフック挿入口に挿入して、収納容器を安全かつ強固に装着することができる。
請求項18の発明は、フックの内側に係止溝を設け、該係止溝に錠前の内側に配置した吊り金具ロック板の係合部を係合可能に設け、かつ該吊り金具ロック板を係止溝側に付勢したから、フックの係止溝に吊り金具ロック板を強力に係合して、収納容器の施錠を強固に実行することができる。
請求項19の発明は、吊り金具の解錠時、吊り金具連結駒を移動し、その下端部の突片を吊り金具ロック板から引き抜き、吊り金具ロック板の係合部とフックの係止溝との係合を解除し、収納容器を解錠可能にしたから、収納容器を開放して収納室に収容した収納物を回収することができる。
請求項20の発明は、収納容器の開口部の周囲に二つの環状溝を形成し、これらに電磁波シールド部材とシール部材を装着し、該電磁波シールド部材とシール部材に錠前底面の底板を押圧して接触したから、収納容器の開口部を電磁シールドするとともに水密にシールドし、またそのシール部材を押圧してシール性を強化し、収納容器の収納物を外来電波や発信電波か確実かつ安全に遮蔽し、使用上の安全性と利便性を確保することができる。
請求項21の発明は、収納容器の収納室の両側に空気を出入り可能な通気スペースを形成し、電磁波の移動経路に空気層を形成したから、外来電磁波や自動車のリモコンキーから発信される電磁波の減衰を促し、電磁波による事故の発生を防止することができる。
本発明を適用した南京錠と収納容器との組み立て状態を示す斜視図である。 本発明を適用した南京錠と収納容器との組み立て状態を示す正面図である。 図2の平面図である。 図2の左側面図である。 本発明を適用した南京錠と収納容器を分解して示す斜視図である。
(a)は図2のA−A線に沿う拡大断面図である。(b)は(a)の要部の拡大図である。 (a)は図2のB−B線に沿う拡大断面図である。(b)は(a)の要部の拡大図である。 (a)は図2のC−C線に沿う拡大断面図である。(b)は(a)の要部の拡大図である。 (a)は図2のD−D線に沿う拡大断面図である。(b)は(a)の要部の拡大図である。
(a)は本発明を適用した南京錠の後部側の錠前ケ−スの内部を示す正面図である。(b)は前記後部側の錠前ケ−スの右側面図である。 本発明を適用した南京錠の後部側の錠前ケ−スの内部を示す斜視図で、内部に組み付けるリセット板と記憶ギア、リセットレバーを示している。 (a)は本発明を適用した南京錠の後部側の錠前ケースの内部を示す斜視図で、内部にリセット板とリセットレバーが組み込まれ、その前方に記憶変更板とロックケースアセンブリを示している。(b)はロックケースアセンブリの一側端部を示す斜視図で、捩りバネの取付状態を付記している。 本発明を適用した南京錠に組み込むロックケースアセンブリを分解して示す斜視図である。
図13のE−E線に沿う断面図である。 図13のF−F線に沿う断面図である。 (a)は図13に示した記憶ギアを拡大して示す斜視図である。(b)は前記記憶ギアの裏面を示す斜視図である。 本発明を適用した南京錠に組み込むロックケースアセンブリの組み立て後の状況を示す斜視図である。 (a)は図17のG−G線に沿う断面図で、ロックプレートのロック解除移行前の状況を示している。(b)はロックプレートのロック解除移行後の状況を示している。 (a)は図17のH−H線に沿う断面図で、ロックプレートのロック解除時の状況を示している。(b)は前記ロックプレートのロック時の状況を示している
本発明を適用した南京錠のロックケースに組み込んだロックプレートと、これに連係する吊り金具連結駒と吊り金具との組み立て状況を拡大して示す断面図である。 本発明を適用した南京錠の後部側の錠前ケースの内部を示す正面図で、ロックケースアセンブリとリセット板とリセットレバーの組み込み状況を示している。 本発明を適用した南京錠の後部側の錠前ケースの内部を示す斜視図で、ロックケースアセンブリとリセット板とリセットレバーの組み込み状況を示し、その前方に吊り金具と吊り金具連結駒との連結状況を示して いる。 本発明に適用した吊り金具を示す正面図である。 本発明に適用した吊り金具を分解して示す斜視図である。
(a)は本発明に適用した吊り金具の一端部と、吊り金具連結駒との連結状況を分解して示す斜視図である。(b)は吊り金具連結駒の裏面側を示す斜視図である。(c)は吊り金具と吊り金具連結駒との連結状況を示す断面図である。 本発明に適用した吊り金具ロック板を示す斜視図である。 本発明に適用した吊り金具ロック板の底面部の状況を示す斜視図である。 (a)は本発明を適用した南京錠の後部側の錠前ケースの内部を示す斜視図で、ロックケースアセンブリとリセット板とリセットレバー、および吊り金具と吊り金具連結駒との組み込み状況を示し、その前方にボタンケースアセンブリと第1および第2ボタンカム、記憶ギアを示している 。(b)はロックケースアセンブリの組み込み状況を拡大して示す正面図である。
(a)は本発明を適用した南京錠に組み込むボタンケースアセンブリを分解して示す斜視図で、第1および第2の押しボタンとボタンスプリングを示している(b)はボタンケースに第1および第2の押しボタンを組み込んだ状況を示す斜視図である。 図29のH−H線に沿う断面図である。 図29のJ−J線に沿う断面図である。 図29のK−K線に沿う断面図である。 本発明に適用した第1の押しボタンを拡大して示す斜視図である。 本発明に適用した第2の押しボタンを拡大して示す斜視図である。 本発明に適用した第1のボタンカムと第2のボタンカムを示す斜視図である。
(a)は図35のL−L線に沿う断面図である。(b)は図35のM−M線に沿う断面図である。 本発明に適用した第1のボタンカムの後端部を示す正面図である。 本発明に適用した第2のボタンカムの前端部を示す正面図である。 (a)は本発明に適用した記憶ギアを示す斜視図である。(b)は本発明に適用した記憶ギアの裏面状況を示す斜視図である。 本発明に適用した記憶ギアの前部を示す正面図で、その凹溝に第2のボタンカムのドグを係合している。 図40のN−N線に沿う断面図である。
(a)は本発明に適用したリセット板による組み立て直後の記憶ギアのリセット直前の状況を示す正面図である。(b)はリセット板による組み立て直後の記憶ギアのリセット状況を示す正面図である。 本発明を適用した南京錠の後部側錠前ケ−スに、ロックケースアセンブリとボタンケースアセンブリ、リセット板とリセットレバー、吊り金具と吊り金具連結駒、吊り金具ロック板を組み込み直後の状況を示す正面図である。 本発明を適用した南京錠の後部側錠前ケースに、ロックケースアセンブリとリセット板とリセットレバー、吊り金具と吊り金具連結駒を組み込んだ状況を示す正面図で、暗証情報入力前にロックケースアセンブリを上動してボタンケースアセンブリ(図示略)から離反させている状況を示している。
(a)は本発明を適用した南京錠の後部側錠前ケースに、ロックケースアセンブリとボタンケースアセンブリ、リセット板とリセットレバー、吊り金具と吊り金具連結駒、吊り金具ロック板を組み込み後の状況と、その前方に前部側錠前ケースを対向して配置した状況を示す斜視図である。(b)は前後側錠前ケースの連結後の後部状況を示す斜視図である。 本発明を適用した収納容器を分解して示す斜視図である。 図46のO−O線に沿う断面図である。 本発明を適用した収納容器の開放状況を示す斜視図である。
以下、本発明を電磁波ないし磁気シールドボックスの錠前に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図48において1は本発明を適用した南京錠で、その下部に電磁波および磁気シールド機能を備えた箱形の収納容器2が開閉可能に装着されている。
前記南京錠1は正面視略等脚台形の箱形の錠前ケース4を備え、その上面に略逆U字形状の吊り金具3が立設され、その二つの軸端部を前記上面に着脱可能に装着している。
前記南京錠1は前後面を垂直に形成し、両側面を山形の斜状に形成し、上面を平坦面に形成していて、片側の斜面の中央に断面が略直角三角形の凹状のリセット摘みスペース5を設けている。
前記錠前ケース4は、アルミダイカスト製の二つの錠前ケース6,7を前後に連結して構成され、この錠前ケース6,7の外形を略同形に形成している。
このうち、錠前ケース6は錠前ケース4の前部に配置され、その中央に複数の押しボタン8,9が突出して配置され、錠前ケース7は錠前ケース4の後部に配置され、その内側に施錠錠機構を構成する後述する暗証情報入力機構と、その記憶機構およびその変更機構と、ロック機構、並びにリセット機構と吊り金具ロック機構、を装備している。
前記錠前ケース6,7の下部に、前方または後方に突出する張出部10,11が設けられ、その下面に横長矩形の底板12,13が配置され、錠前ケ−ス6,7の下部を閉鎖するとともに、この下部に配置する収納容器2の開口部を閉塞している。
前記錠前ケース6は、中央に3個のボタン挿入孔14が設けられ、その裏面に4本の連結ピン15が後方に突設されている。
図中、16は上面に形成した半円形の切欠孔で、吊り金具3の両軸部を係脱可能に設けている。
前記錠前ケース7の内部は、左右に離間して配置した側壁17,18と、それらの上端部を連結する上部壁19と、底板13とで横長矩形に区画され、その後壁20の4箇所に前記連結ピン15を挿入可能なピン孔21が設けられている。
前記上部壁19の端面の中間部に二つの浅底の凹溝19a,19aが形成され、後述するロックプレートの一対のガイドと係脱可能に配置されている。
前記側壁17の内側にT字枠22が設けられ、その上部にブロックフレーム23が連結され、該フレーム23の前端にピン24が突設されている。
前記T字枠22の側部に横枠25aを介して、二つの筒状フレーム25,26が上下に配置され、上側の筒状フレーム25にピン孔27が形成され、下側の筒状フレーム26の前端にボス28が突設されている。
一方、前記側壁18の内側に段付き枠29が突設され、該枠29の段付き部36の前端にピン孔30が形成されている。
前記筒状フレーム25,26と段付きフレーム29との間に、略E字形状の支持フレーム31が後壁20から前方へ突設して配置され、その前部に後述するリセット板の収容スペース32を設けている。
前記支持フレーム31の上部に二つのピン孔33が形成され、該ピン孔33に記憶ギアピン34が圧入されて前方に突出している。
また、支持フレーム31の直上に、支持枠35が後壁20から前方へ突設して配置され、その上部は、横枠25aと段付き枠29の上面29aと同高の水平な平坦面35aに形成され、これらの平坦面25a,29a,35aと上部壁19との間に、後述するロックケースアセンブリと記憶変更板の収容スペース37を形成している。
この他、図中、38は錠前ケース7の上面に形成した半円形の切欠孔で、吊り金具3の両軸部に係合可能に設けられ、39はリセット摘みスペース5の下端部に設けた平坦面、46は支持枠35の下部に形成した凹溝状のバネ受けである。
前記収容スペース32に、リセット板40が支持フレーム31に沿って上下動可能に収容され、該リセット板40は耐摩耗性の合成樹脂によって横長矩形に形成され、その上端部に二つの切欠溝41を形成している。
前記リセット板40の前面下部に屋根形の係合片42が突設され、該係合片42の上端部に角形リブ43が突設され、該リブ43の上端部にバネ挿入孔44が形成されている。
前記バネ挿入孔44にリセットバネ45が挿入され、その上端部が前記バネ受け46に係合して配置され、その弾性を介してリセット板40を下方へ付勢している。
一方、前記ボス28にリセットレバー47の軸孔48が回動可能に挿入され、該レバー47の一端にリセットピン49が突設され、該ピン49を係合片42の内側に係合可能に配置している。
前記リセットレバー47は、耐摩耗性の合成樹脂によって緩やかなV字形状に形成され、そのリセットピン49と反対側に管状のリセット摘み50を形成し、該摘み50をリセットスペース5に上下動可能に配置している。
前記リセットレバー47は前記ボス28を中心に上下に回動可能に支持され、そのリセットピン49はリセット板40に係合可能に配置されていて、常時はリセット板40に取付けたリセットバネ45を介して、ボス28を中心に時計方向へ回動可能に付勢され、そのリセット摘み50を下方へ旋回可能に配置している。図中、17aは側壁17の下部に形成した切欠部で、リセット摘み47を滑動可能に収容している。
前記収容スペース37の奥部に、記憶変更板51が左右に摺動可能に配置され、該記憶変更板51は耐摩耗性の合成樹脂によって横長矩形の板状に構成されている。
前記記憶変更板51の一端にボス52が突設され、該ボス52と側壁17との間に記憶変更バネ53が介挿され、該バネ53の弾性によって、記憶変更板51を側壁18方向へ移動可能に付勢している。
前記記憶変更板51に二つの長孔54が離間して斜状に形成され、これらの長孔54に、前部に配置するロックケースアセンブリ55の凸状ガイド56が係合可能に挿入され、後述する吊り金具連結駒を介して前記アセンブリ55を上下動可能にしている。
すなわち、ロックケースアセンブリ55は施解錠機構を備え、常時は後述するボタンケースアセンブリに近接して配置されて、ロックギアと記憶ギアとを噛合可能にさせている
そして、押しボタン8,9による暗証情報入力前に斜め上方へ移動し、前記ボタンケースアセンブリから離反してロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能にしている。
図中、57は記憶変更板51の他端に突設した三角柱状のテーパガイドで、前記吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面と係合可能にされている。
前記ロックケースアセンブリ55は、耐摩耗性の合成樹脂製のロックケース58を備え、該ロックケース58は横長の直方体状に形成され、その内部に異形の中空スペース59が形成され、その前側の内面に二つのギアスペース60が形成され、該スペース60にロックギア63,63が回転可能に支持されている。図中、61はロックケース58の上面前部に開口したガイド挿入孔、62はロックケース58の上面後部に形成したバネ受孔である。
前記ギアスペース60,60に耐摩耗性の合成樹脂製のロックギア63が回転可能に収容され、該ギア63は後述する記憶ギアと噛合可能に配置され、そのボス64に設けた軸孔65に、鋼製の軸66が回転可能に挿入されている。
前記ロックギア63は図16のように、円筒面の片側に複数のギア67が形成され、その他側面は平滑な円筒面に形成され、その後端面に矩形断面の切欠溝68が形成され、後述するロックプレートの係合突起と係脱可能にされている。
図中、69は中空スペース59の内面とボス64との間に介挿したバネで、その弾性を介してロックギア63を弾圧し、振動や衝撃に対するロックギア63の回動を制動している。
前記ロックプレート70は中空スペース59の後部に左右へ移動可能に収容され、該ロックプレート70は耐摩耗性の合成樹脂によって略横長矩形板状に形成され、その長さ方向に二つの長孔71が形成されている。
前記長孔71の近接位置に略台形状の係合凸部72が突設され、該係合凸部72は後述する記憶ギアから暗証情報を移動後、図19(b)のようにロックギア63の周面と係合可能に位置して、ロックプレート70の移動を拘束し、後述する吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持してロック状態を形成可能にしている。
一方、南京錠1の組立直後は、ロックギア63,63の切欠溝68,68が同方向に位置し、切欠溝68,68に係合凸部72,72が係合可能に位置して、ロックプレート70を左右に移動可能にして、ロック状態を解除可能にしている。これらの状況は図18(a)および図19(a)のようである。
前記ロックプレート70の上端面に2本の角柱状のガイド73が突設され、該ガイド73をロックケース58のガイド挿入孔61から突出し、その上端部を常時は上部壁19の直下に係合可能に配置し、暗証情報入力時はロックケース58と上動して前記凹溝19aに係入可能にされ、ロックギア63と後述する記憶ギアとの噛合を解除可能にしている。
前記錠前ケース7のピン24に捩りバネ74のコイル部が挿入され、その一端が上部壁19の下面に係合し、他端の折曲部がロックプレート70の端部に突設したリブ75,76の間に係合可能に配置されている。
そして、前記捩りバネ74の弾性によって、ロックプレート70を側壁18および吊り金具連結駒側へ移動可能に付勢し、該プレート70の端部に形成した山形の係合突起77を、吊り金具用連結駒の係合溝に係合可能に配置している。
図中、78は前記バネ受孔62に収容したバネで、その上端部を上部壁19に係合し、その弾性によってロックケース58を下方へ付勢し、衝撃や振動による上下動を抑制可能にして、ロックギア63と後述の記憶ギアとの異状な噛合や変位を防止可能にしている。
この場合、実施形態では1個のバネ78を中間部に配置しているが、二つのバネ受孔62を離間して設け、これらにバネ78を配置すればロックケース58を下方へ安定して付勢し得る。
一方、前記吊り金具3は鉄鋼製の二つの吊り金具部材3a,3bを連結して構成され、これらは同径の線材の一端を湾曲成形し、その先端部に連結部79,80を形成し、それらをピン81を介して回動可能に連結している。
このうち、吊り金具部材3aは吊り金具部材3bよりも若干短く形成され、その湾曲部の端部をU字形断面に切削して連結部79を形成し、吊り金具部材3bは湾曲部の端部を平板状に切削して連結部80を形成し、連結部79に連結部80を嵌合し、それらのピン孔にピン81を挿入して回動可能に連結している。
実施形態では吊り金具部材3a,3bとピン81の表面をクロムメッキしており、これらに対候性の合成樹脂製のチューブ82を被覆して傷の発生を防止している。
前記吊り金具部材3aの端部に小径部83が形成され、該小径部83を一方の切欠孔38に挿入可能にされ、また吊り金具部材3bの端部に小径部84が形成され、該小径部84の先端側に頸部85が形成され、該頸部85に後述する吊り金具連結駒に挿入する2本の係止ピンと係合可能に配置されている。
図中、86は前記頸部85の直上に形成した凸部で、他方の切欠孔38に形成した係合溝38aに位置付けて係合可能に配置され、小径部84の抜け止めを図っている。
前記小径部84の端部は、錠前ケ−ス4内に装着した吊り金具連結駒87に挿入され、該連結駒87は耐摩耗性の合成樹脂によって略角柱状に形成され、その内部に略角柱状の角孔88が形成されている。
前記角孔88にピン孔89,89が形成され、該ピン孔89に2本のピン90が挿入され、該ピン90を角孔88内の頸部85に係合可能に配置して、角孔88からの小径部84の離脱を阻止している。
前記吊り金具連結駒87は、錠前ケ−ス7内の段付き枠29と、その側方の縦仕切枠91との間に配置され、その下部に突設した突片87a,87aの下端を底板13の直上に配置し、該突片87aの側面を段付き部36に係合可能に配置している。
前記突片87a,87aの下端に矩形の切欠溝92が形成され、また吊り金具連結駒87の外側部に切欠溝93が楔状に形成され、これに近接する吊り金具連結駒87の外側面に二つの切欠溝94が形成され、これらの切欠溝94によって、二つの弾性板95を形成し、かつその先端部を厚さ方向へ変位可能に形成している。
前記弾性板95は基部を支点に外側へ変位可能に形成され、その先端の係合突起95aを、縦仕切枠91の内面に形成した大小複数の切溝96に係合可能に配置し、吊り金具連結駒87の取付け位置を係留可能にしている。
この実施形態では南京錠1の組み立て直後は、係合突起95aを中間位置の切溝96に係合し、吊り金具連結駒87を中間位置に取付けている。
図中、97は吊り金具連結駒87の内側に形成した略V字断面の係合溝で、施錠時に前記ロックプレート70の係合突起77と係合可能に配置されている。
前記切欠溝92に吊り金具ロック板98の一端が挿入され、この他端が、縦仕切り枠90の下端を略U字形状に形成した凸枠99と、底板13との間に挿入されている。
前記吊り金具ロック板98は、耐摩耗性の合成樹脂によって略板状に形成され、その下面の一端に凹溝100が形成され、該凹溝100にバネ101が収容されている。
前記バネ101は、段付きフレーム29の下部と凹溝100の奥部との間に介挿され、その弾性によって吊り金具ロック板98を外側へ移動可能に付勢し、先端の山形の係合部98aを収納容器2に突設した後述のフックに係合可能に配置している。
図中、102は吊り金具ロック板98の基端側に突設した係止片で、前記凸枠99の内側周面と係合可能に配置され、103,103は前記ロック板98の下面に形成した肉盗み用の凹溝である。
前記錠前ケース6,7の下端部の一端に半円筒形の一対の蝶番軸104が突設され、この他端にフック挿入口105が形成され、該挿入口105に収納容器2の着脱時に後述のフックを出入可能にしている。
一方、前記ロックケースアセンブリ55の直下にボタンケースアセンブリ106が配置されている。前記ボタンケ−スアセンブリ106は、その外郭を形成するボタンケース107と、該ケース107の前部に取付ける2種類の第1および第2の押しボタン8,9と、第1の押しボタン8に連係する第1ボタンカム111と、第1ボタンカム111に連係する第2ボタンカム109と、第2ボタンカム109の回動角度を伝達される記憶ギア108と、それらの間に介挿するカムスプリング110と、を備えている。
このうち、ボタンケース107は耐摩耗性の合成樹脂によって矩形のブロック状に形成され、その中央上部に同径の二つのボタン挿入孔112,113が厚さ方向に離間して形成され、これらの挿入孔112,113に同様な第1の押しボタン8,8が摺動可能に挿入されている。
前記ボタン挿入孔112,113の後部内周面に、6個のガイドリブ114,115が等角度位置に形成され、それらの周囲がテーパ状に刻設されている。
前記ガイドリブ114,115の後端部は鋭角なカム部114a,115aに形成され、このカム部114a,115aに第1ボタンカム111の後述するドグを係合可能に配置し、第1ボタンカム111を時計方向へ回動可能にするとともに、その係合時に係合音を発生可能にしている。
すなわち、第1および第2の押しボタン8または9の押圧操作によって、第1ボタンカム111を押し下げ、カム部114a,115aによる時計方向の回動力を第2ボタンカム109に伝え、該ボタンカム109と係合する後述の記憶ギアを時計方向へ同期回動可能にしている。
前記ボタン挿入孔112,113の間に、それらに連通する十字状の切欠溝116が形成され、その中央に凹孔117が形成されていて、これらに第2の押しボタン9が摺動可能に挿入されている。
前記ボタンケース107の両側に縦長の係合溝118,119が形成され、該係合溝118,119はボタンケース107の前面と上面に亘って形成され、これらに各押しボタン8に設けた一対の掛止片120,121が挿入され、その端部の突起120a,121aをバネ受け122の外側フランジ122aに係合可能に取付け、押しボタン8,8を抜け止めしている。
一方、前記凹孔117に第2の押しボタン9の中央部に設けた一対の掛止片123が挿入され、その端部の突起123aを切欠溝116の後縁部116aに係合可能に取付けて、第2の押しボタン9を抜け止めしている。
図中、124はボタンケース107の片側に設けた矩形断面の切欠溝で、吊り金具連結駒87の一側下部を収容可能にされ、125,126はボタンケース107の後部に突設した位置決めピンで、前記筒状フレーム25のピン孔27と、段付き部36のピン孔30に挿入可能にされている。
前記押しボタン8,9は、手触りの良い合成樹脂によって操作部を中空の円筒形に形成し、その後部周面に円板状の係止フランジ127,128を突設している。
前記係止フランジ127の後部に、前記一対の掛止片120を対向して配置し、その対向位置と直交方向に葉形断面の柱状の係合脚129を配置し、その平坦な係合面129aを、前記第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置している。
また、前記係止フランジ128の内側位置に、前記一対の掛止片123を対向して配置し、この対向位置と直交方向の外側に葉形断面の柱状の一対の係合脚130を配置し、その平坦な係合面130aを、前記第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置している
実施形態では、押しボタン8の1回の押圧操作によって、1個の第1ボタンカム111を時計方向へ60°回動し、つまり1/6回転させ、この回動角度をボタンカム111から第2ボタンカム109を経て前記記憶ギア108に伝え、該ギア108を同方向へ1/6回転させるようにしている。
また、第2の押しボタン9は、一対の係合脚130を左右の第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置して、第2の押しボタン9の1回の押圧操作によって、左右の第1ボタンカム111を時計方向へ60°回動し、つまり1/6回転させ、この回動角度を第1ボタンカム111から第2ボタンカム109を経て各記憶ギア108に伝え、該ギア108,108をそれぞれ同方向へ1/6回転させるようにしている。
したがって、押しボタン8,9による南京錠1への暗証入力は、1または2つの押しボタン8を個々または同時若しくは前後して押圧操作する入力法と、押しボタン9を単独に押圧操作する入力法と、押しボタン8,9を複合的に押圧操作する入力法とが採られる。
このうち、一の第1の押しボタン8を押圧操作する場合は、一の第1ボタンカム111および記憶ギア108に暗証情報を入力し、二つの押しボタン8を同時または前後して押圧操作する場合は、二つの第1ボタンカム111,111および対応する各記憶ギア108,108に暗証情報を入力するようにしている。
また、第2の押しボタン9を単独に押圧操作する場合は、一対の係合脚130を二つの第1ボタンカム111に係合し、一の第2の押しボタン9によって二つの第1ボタンカム111,111および対応する各記憶ギア108,108に同様な暗証情報を同時に入力し、暗証入力の手間を軽減し複雑な暗証情報を合理的に入力可能にしている。
更に、押しボタン8,9を複合的に押圧操作する場合は、例えば一または二つの第1の押しボタン8を異なる暗証情報で押圧操作後、押しボタン9を押圧操作して、第1の押しボタン8による暗証情報に押しボタン9による暗証情報を重畳し、複雑かつ高度な暗証情報を入力可能にしている。
図中、131は押しボタン8の内側に形成した凹孔132と、ボタンケース107のバネ受け122との間に挿入したボタンスプリングで、前記突起120aと外側フランジ122aとの係合によって、前記スプリング131の収容を保持し、かつその弾性によって、押しボタン8を原位置へ復帰可能に付勢している。
また、133は押しボタン9の内側に形成した凹孔134と、前記ボタンケース107のバネ受け117との間に挿入したボタンスプリングで、前記突起123aと後縁部116aとの係合によって、前記スプリング133の収容を保持し、かつその弾性によって、押しボタン9を原位置へ復帰可能に付勢している。
前記第1ボタンカム111は耐摩耗性の合成樹脂によって有底の中空円筒状に形成され、前記ボタン挿入孔112,113に挿入可能にされていて、その開口側周面の等角度位置に3個のドグ135が軸方向に突設され、該ドグ135をボタン挿入孔112,113の内周面に形成したガイドリブ114,115の間の凹溝に、係合可能に配置している。
前記第1ボタンカム111の開口側端面に複数の係合爪136が形成され、実施形態では鋸歯状の6個の係合爪136が等角度位置に形成され、該係合爪136を第2ボタンカム109のドグ137と係合可能に配置している。
前記第2ボタンカム109は耐摩耗性の合成樹脂によって中空の円筒状に形成され、その外周面を第1ボタンカム111の中空孔138の内面に摺動可能に挿入していて、後部に若干大径の円筒軸部139を形成し、その内部にバネ室140を形成している。
前記バネ室140にカムスプリング110が収容され、その他端が記憶ギア108の後述する凹溝の底部に着座していて、その弾性によって第2ボタンカム109を前方へ移動可能に付勢している。
前記第2ボタンカム109の後部周面と、円筒軸部139の外周面に亘って、3個のドグ137が等角度位置に配置され、該ドグ137を記憶ギア108の内歯141に係合可能に配置し、その前端部を前記係合爪136に係合可能に配置して、第1ボタンカム111の回動力を第2ボタンカム109に確実に伝達可能にしている。
前記記憶ギア108は耐摩耗性の合成樹脂によって略円筒状に形成され、その円筒面に複数の外歯142が形成され、その内側に歯車状の凹溝143が形成され、該凹溝143の内周面に複数の内歯141が形成されている。
前記内歯141に前記第2ボタンカム109のドグ137が係合可能に配置され、第2ボタンカム109に伝達された回動力と回動角度を記憶ギア108へ伝達し、その回動力と回動角度を記憶ギア108と噛合するロックギア63へ伝達可能にしている。
前記記憶ギア108の中央に軸孔144が形成され、該孔144に前記記憶ギアピン34が挿入され、記憶ギア108を回動可能に支持している。
図中、145は記憶ギア108の後端部に突設したリセット板受けで、リセット板40の切欠溝41と係合可能に形成され、この係合を介して記憶ギア108の悪戯や誤操作による変位をキャンセルし、初期位置にリセット可能にしている。
前記リセット板受け145の先端部に斜状のテール部145aが形成され、切欠溝41との係合を規制するとともに、リセット板40の上動を規制している。
そして、前記テール部145aの重量分布の偏在によって、切欠溝41の係合時における一方向へのモ−メントを形成し、リセット時に記憶ギア108に対し、図42上反時計方向への回動を促すようにしている。
一方、前記収納容器2は、電磁波シールド部材であるアルミダイカストによって有底の箱形に形成され、この箱体は実施形態では電磁波シールドボックスとして構成され、その表面をアルミダイカスト塗装しており、表面で電波を反射させ、電波の侵入や漏洩を阻止している。
また、電磁波の透過側の開口側周縁に幅広な開口縁146が形成され、該開口縁146に平面視が矩形の環状溝147,148を内外位置に形成している。
このうち、内側の環状溝147に電磁波シールド部材として、モネルメタル(登録商標)製の円形断面のメッシュガスケット149が装着され、該ガスケット149は両端部が密着するように長さを調整して切断し、これを内側の環状溝147に嵌め込んで装着し、その四辺の中央部に水性接着剤を塗布して接着している。
また、外側の環状溝148に合成ゴム製の防滴パッキン150が装着され、該パッキン150は縦長楕円形断面に形成され、これを環状溝148に嵌め込んで装着している。その際、環状溝148の底部に水溶性接着剤を薄く塗布し、防滴パッキン150の表面を十分に押圧し前記接着剤を浸透させて接着している。
前記収納容器2は収納室151の両側に幅広の側壁152が一体成形され、その底部は収納室151の底部の若干上方に位置し、外部からは収納室151の底部が突出して配置されている。
図中、153は側壁152の内部に形成された中空の通気スペースで、下方に開口されて通気可能にされ、電磁波の移動経路に空気層を形成している。
前記側壁152の長さ方向の両側面に横長の凹部154が形成され、該凹部154に凹部154と略同形の横長のゴム板155が感圧式接着剤によって押圧して接着され、その表面を収納容器2の表面から突出している。
前記開口縁146の一側にフック156が一体成形され、該フック156を錠前ケース6,7の下端部のフック挿入口105に挿入可能に設けている。
前記フック156の内側に屋根形断面の係止溝157が形成され、南京錠1による収納容器2の施錠時は、前記吊り金具ロック板98の係合部98aと係合可能にされ、南京錠1の解錠時は係合部98aとの係合が解除されて、底板12,13による閉塞を解除し、開口部を開放可能にしている。
前記開口縁146の他側に一対の蝶番軸受158,158が離間して突設され、これらの間に前記蝶番軸104,104が配置され、その軸孔に枢軸159,159を挿入して、南京錠1と収納容器2の一端を回動可能に連結している。
図中、160は錠前ケース6,7の底面周縁に突設した係合リブで、収納容器2の開口縁146の外周に係合可能に配置され、南京錠1と収納容器2との気密強化を図っている
この他、161,162は前記底板12,13の接合部に形成した係合溝で、接合部の緊密性を図っており、163は吊り金具3を掛け止める堅牢な係止部材、164は収納容器2の収納室151に収納した収納物である自動車用リモコンキーで、常時微弱の電波を発射可能にされている。
このように構成した本発明の南京錠および収納容器の施錠装置は、南京錠1と収納容器2の製作を要する。
このうち、南京錠1は、錠前ケース4を構成する一対の錠前ケース6,7と、リセット摘み47とリセット板40、記憶変更板51とロックケースアセンブリ55、吊り金具3とその連結駒87、吊り金具ロック板98とボタンケースアセンブリ106と、を備えている。
実施形態の錠前ケース4は、上底約77mm、下底約120mm、高さ約44mmの正面視等脚台形に形成され、前後方向の幅を約33mmに構成し、その下端部の前後に、厚さ約10mm、幅約12mmの張出部10,11を突設している。
前記錠前ケース6,7は、アルミダイカストによって正面視等脚台形状の箱形に形成され、その錠前ケ−ス7の内側に、側壁17,18、T字枠22、柱状フレーム23、筒状フレーム25、段付き枠29、縦仕切枠91等の縦枠と、上部壁19の横枠と、を縦横に成形して複数のスペースを区画し、またそれらにピンや凹孔を形成して各種構成部を組み付け、または軸支可能にしている。
前記錠前ケース6,7の一側に凹状のリセット摘みスペース5を形成し、その下端部に張出部10,11を前後に突設し、その下面に底板12,13を配置して閉塞する。
前記リセットレバー47は、耐摩耗性の合成樹脂によって緩やかなV字形の板状に形成し、その一端に管状の摘み部50を形成し、他端にリセットピン49を内側に突設し、それらの中間部に通孔48を形成する。
前記リセット板40を耐摩耗性の合成樹脂によって横長矩形に形成し、その上端部に二つの切欠溝41を形成し、下部に係合ピン49と係合可能な屋根形の係合片42を突設し、該係合片42の上端部に角形リブ43を突設し、その上端部にバネ挿入孔44を形成する。
前記記憶変更板51を、耐摩耗性の合成樹脂によって横長矩形板状に構成し、その一端に記憶変更バネ53を介挿可能なボス52を突設し、中間部に二つの長孔54を離間して斜状に形成し、他端部に三角柱状のテーパガイド56を前方へ突設し、吊り金具連結駒87の後端面に形成した斜状の係止面87bと係合可能に配置する。
前記ロックケースアセンブリ55は、耐摩耗性の合成樹脂製のロックケース58と、該ケース58内に回転可能に支持する合成樹脂製の二つのロックギア63と、前記ケース58内を左右に移動する合成樹脂製のロックプレート70とからなり、該ロックプレート70に二つの長孔71を形成し、その近接位置に略台形状の係合突起72を突設し、また上端部に角柱状の一対のガイド73を突設する。
前記ロックギア63に切欠溝68を形成し、該切欠溝68に前記係合突起72を係脱可能に配置し、暗証情報入力前にそれらを係合可能に配置して、ロックプレート70を移動可能にし、吊り金具連結駒87の係合溝97に係合可能にする。
そして、第1および第2押しボタン8,9による暗証情報入力後は、ロックプレート70の移動を阻止し、係合溝97からのロックプレート70の後退を阻止して、南京錠1を施錠可能にする。
一方、暗証情報入力後は、第1および第2押しボタン8,9に暗証情報を入力して、記憶ギア108とロックギア63を所定角度回動し、ロックケースアセンブリ55を初期状態に戻してロック状態を解除し、ロックプレート70を後退させて切欠溝68から引き抜き、吊り金具3を上動させて引き抜き、南京錠1を解錠可能にする。
前記吊り金具3は、鉄鋼製の二つの吊り金具部材3a,3bを連結して構成し、これらは同径の線材の一端を湾曲成形し、その先端部に連結部79,80を形成し、それらをピン81を介して回動可能に連結する。
このうち、吊り金具部材3aは吊り金具部材3bよりも若干短く形成し、その湾曲部の端部をU字形に切削して連結部79を形成し、吊り金具部材3bは湾曲部の端部を平板状に切削して連結部80を形成し、連結部79に連結部80を嵌合し、それらのピン孔にピン81を挿入して回動可能に連結する。
実施形態では吊り金具部材3a,3bを直径7mmの線材を湾曲形成し、これを焼入れ処理し、これらとピン81の表面をクロムメッキし、これらに対候性の合成樹脂製のチューブ82を被覆して傷の発生を防止可能にする。
前記吊り金具部材3aの端部に小径部83を形成し、該小径部83を一方の切欠孔38に挿入可能にし、また吊り金具部材3bの端部に小径部84を形成し、該小径部84の先端側に頸部85を形成し、該頸部85に吊り金具連結駒87に挿入する2本の係止ピン90と係合可能に配置する。
前記吊り金具連結駒87は、耐摩耗性の合成樹脂によって略角柱状に形成し、その内部に角孔88を形成し、該角孔88に連通するピン孔89に2本のピン90を挿入して、角孔88内の頸部85に係合可能に配置し、その下部に二つの突片87aを突設し、該突片87aの下端に切欠溝92を形成する。
前記吊り金具ロック板98は、耐摩耗性の合成樹脂によって略板状に形成し、その下面の一端にバネ101を収容する凹溝100を形成する。
前記ボタンケースアセンブリ106は、ボタンケース107と、該ケース107の前部に取付ける機能を異にする2種類の第1および第2押しボタン8,9と、第1押しボタン8に連係する第1ボタンカム111と、第1ボタンカム111に連係する第2ボタンカム109と、第2ボタンカム109の回動角度を伝達される記憶ギア108と、それらの間に介挿するカムスプリング110と、を備えている。
前記ボタンケース107は、耐摩耗性の合成樹脂によって略肉厚の板体に形成し、その中央上部に同径の二つのボタン挿入孔112,113を厚さ方向に離間して形成し、これらのボタン挿入孔112,113に押しボタン8,8を摺動可能に挿入する。
前記ボタン挿入孔112,113の後部内周面に、6個のガイドリブ114,115を等角度位置に形成し、それらの周囲をテーパ状に刻設し、その後端部を鋭角なカム部114a,115aに形成し、このカム部114a,115aに第1ボタンカム111のドグ135を係合可能に配置する。
前記ボタン挿入孔112,113の間に、それらに連通する十字状の切欠溝116を形成し、その中央に凹孔117を形成し、これらに押しボタン9を摺動可能に挿入する。
前記ボタンケース107の両側に縦長の係合溝118,119を形成し、これらに各押しボタン8に設けた一対の掛止片120,121を挿入し、その端部の突起120a,121aをバネ受け122の外側フランジ122aに係合可能に取付け、押しボタン8,8を抜け止める。
また、前記凹孔117に第2の押しボタン9の一対の掛止片123を挿入し、その端部の突起123aを切欠溝116の後縁部116aに係合可能に取付け、第2の押しボタン9を抜け止める。前記押しボタン8,9の内部とボタンケ−ス107内のバネ受けとの間に、ボタンスプリング131,133を挿入し、その弾性によって押しボタン8,9を原位置に復帰可能に付勢する。
前記押しボタン8,9は、手触りの良い合成樹脂によって操作部を中空の円筒形に形成し、その後部周面に円板状の係止フランジ127,128を突設する。
前記係止フランジ127の後部に、前記一対の掛止片120を対向して配置し、その対向位置と直交方向に葉形柱状の係合脚129を配置し、その平坦な係合面129aを、前記第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置する。
また、前記係止フランジ128の内側位置に、前記一対の掛止片123を対向して配置し、その対向位置と直交方向に葉形柱状の一対の係合脚130を配置し、その平坦な係合面130aを、前記第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置する。
このように機能を異にする二種類の第1および第2の押しボタン8,9をボタンケース107に抜け止め可能に装着し、各係合脚129,130の変位を第1および第2ボタンカム111,109を介して記憶ギア108に伝え、その押圧操作と暗証入力を独自かつ自在に行なうようにする。
また、第2の押しボタン9に一対の係合脚130を設け、この係合脚130を二つの第1ボタンカム111に係合させ、一の押しボタン9の押圧変位を二つの第1ボタンカム111,111と第2ボタンカム109,109に伝え、対応する記憶ギア108,108に同様な暗証情報を同時に入力し、暗証入力情報の増加と複雑な暗証情報の入力を合理的に行なうようにする。
したがって、第2の押しボタン9に連係するギアを別個に設け、これを記憶ギア108,108に噛合する構成に比べて、歯車列をコンパクト化し、構成の小形軽量化を図れる
実施形態では、第1の押しボタン8の1回の押圧操作によって1個の第1ボタンカム111を時計方向へ60°回動し、つまり1/6回転させ、この回動角度を第1ボタンカム111から第2ボタンカム109を経て前記記憶ギア108に伝え、該ギア108を1/6回転させる。
また、第2の押しボタン9は、一対の係合脚130を左右の第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置し、押しボタン9の1回の押圧操作によって左右の第1ボタンカム111を時計方向へ60°回動し、つまり1/6回転させ、この回動角度をボタンカム111から第2ボタンカム109を経て隣接する各記憶ギア108に伝え、該記憶ギア108,108をそれぞれ1/6回転可能にする。
一方、前記収納容器2は、電磁波ないし磁気シールド部材のアルミダイカストによって有底の箱形に形成し、この箱体を実施形態では電磁波ないし磁気シールドボックスとして構成し、その表面をアルミダイカスト塗装し、表面で外来電波を反射させ、電波の侵入や漏洩を防止し、またその電磁波の透過側の開口側周縁に幅広な開口縁146を形成し、該開口縁146に平面視が矩形の環状溝147,148を内外位置に形成する。
このうち、内側の環状溝147に電磁波シールド部材として、モネルメタル(登録商標)製の円形断面のメッシュガスケット149を装着し、該ガスケット149は両端部が密着するように長さを調整して切断し、これを環状溝147に嵌め込んで装着し、その四辺の中央部に水性接着剤を塗布して接着する。
また、外側の環状溝148に合成ゴム製の防滴パッキン150を装着し、該パッキン150を縦長楕円形断面に形成し、これを環状溝148に嵌め込んで装着する。その際、環状溝148の底部に水溶性接着剤を薄く塗布し、防滴パッキン150の表面を十分に押圧し前記接着剤を浸透させて接着する。
前記収納容器2は収納室151の両側に幅広の側壁152を一体成形し、その内部に下方に開口する通気スペース153を形成し、その底部を収納室151の底部の若干上方に位置し、外部からは収納室151の底部を突出して配置する。
実施形態の収納容器2は、縦約57mm、横約120mm、高さ約60mm、重量約480gに構成し、その内側の収納室151を縦約35mm、横約80mm、深さ約48mmに形成する。
前記側壁152の長さ方向の両側面に横長の凹部154を形成し、該凹部154に合成ゴム製の凹部154と略同形の横長のゴム板155を感圧式接着剤により押圧して接着し、その表面を収納容器2の表面から突出する。
前記開口縁146の一側にフック156を一体成形し、該フック156を錠前ケース6,7の下端部のフック挿入口105に挿入可能に設ける。
前記フック156の内側に屋根形断面の係止溝157を形成し、南京錠1による収納容器2の施錠時は、前記吊り金具ロック板98の係合部98aと係合可能にする。
前記開口縁146の他側に一対の蝶番軸受158,158を離間して突設し、これらの間に前記蝶番軸104,104を配置し、これらの軸孔に枢軸159,159を挿入して、南京錠1と収納容器2の一端を回動可能に連結する。
このような構成部材を用いて南京錠1を組み立てる場合は、先ず錠前ケース7のピン孔33に記憶ギアピン34を圧入し、またリセット板40のバネ挿入孔44にバネ45を挿入し、このリセット40板を収容スペース32上に載置し、バネ45の上端をバネ受け46に係合して押し縮め、その弾性を介してリセット板40を下方へ付勢し、収容スペース32上に位置付ける。
この後、リセットレバー47の軸孔48を筒状フレーム26のボス28に挿入し、その一端を側壁17の切欠部17aに係合可能に配置し、その回動角度を規制するとともに、前記バネ45の弾性によってボス28を中心に時計方向へ回動可能に付勢する。
次に、記憶変更板51のボス52に記憶変更バネ53を挿入し、これを同高の水平な平坦面35a,25a,29a上に載置し、前記記憶変更バネ53の一端をT字枠22に係合し、記憶変更バネ53の弾性によって記憶変更板51を他端側へ移動可能に付勢する。
この後、ロックプレートアセンブル55のバネ受孔62にバネ78を挿入し、裏面に突設した凸状ガイド56を前記設置した記憶変更板51の長孔54に挿入し、前記バネ78の上端部を上部壁19に当接し、該バネ78の弾性によってロックプレートアセンブル55を下方へ付勢する。
前記ロックケースアセンブリ55の一端部直上のピン24に、捩りバネ74を取付け、その一端をリブ75,76の間に配置し、該バネ74の弾性によってロックプレート77を他端側へ移動可能に付勢し、先端の係合突起77を他端側へ突出させる。
その際、ロックプレート77の上端部に突設した一対のガイド73を、上部壁19の中間部に設けた二つの凹溝19aに係合し、その上動を規制する。なお、ロックケースアセンブリ55の組み立て時は、関係部材を図19(a)に示すロック解除時の位置で組み込む。
この後、吊り金具3を吊り金具連結駒87に連結し、錠前ケース4に組み込む。すなわち、吊り金具部材3a,3bを連結し、これらに合成樹脂製のチューブ82を被覆後、小径部84の先端部を吊り金具連結駒87の角孔88に押し込み、ピン90,90の間に頸部85を挿し込んで、小径部84の先端部を吊り金具連結駒87に連結する。この状況は図24のようである。
そして、吊り金具3を吊り金具連結駒87に連結後、吊り金具連結駒87を錠前ケース7の段付き枠29と縦仕切り枠91との間の下部に挿入し、その係合突起95aを切溝96に係合し、一方の小径部84を切欠孔38に係入し、他方の小径部83を切欠孔38に係入する。この状況は図28のようである。
一方、前記記憶ピン34を記憶ギア108の軸孔144を挿入し、その凹溝143にギアスプリング110を挿入し、凹溝143に第2ボタンカム109のドグ137を係合し、該第2ボタンカム109の軸筒部に第1ボタンカム111を挿入し、その係合爪136を前記ドグ137に係合する。
また、ボタンケース107の後部に突設した位置決めピン125,126を、錠前ケース7のピン孔27,30に嵌合し、ボタンケース107を錠前ケース7に装着する。
この後、吊り金具ロック板98の凹溝100にバネ101を挿入し、その一端を突片87a,87aの間の切欠溝92に挿入し、この他端部を凸枠99の直下に係入し、前記バネ101の弾性によって、係合突起98aを収納容器2に突設したフック156の係止溝157に係合する。
こうして各構成部材を組込み後、錠前ケース6,7を対向配置し、錠前ケース6の後方に突設した4個のピン15を、錠前ケース7に設けた4個所のピン孔21に挿入してカシメ、錠前ケース6,7を連結する。この状況は図45(a),(b)のようである。
こうして組み立てた南京錠1に収納容器2を連結する場合は、前記組み立てた南京錠1と収納容器2を用意し、収納容器2の上端部に突設した蝶番軸受158,158の間に、南京錠1の下端部に突設した蝶番軸104,104を配置し、これらの軸孔に枢軸159,159を挿入して、南京錠1と収納容器2の一端を回動可能に連結する。この状況は図48のようである。
このようにして組み立てた南京錠1と収納容器2は図1乃至図4のようで、南京錠1の下部に収納容器2が開口部を閉塞して装着され、錠前ケース4の上部に吊り金具3が立設して取付けられ、南京錠1の3個の押しボタン8,8,9には、組み立て直後は暗証情報は入力されていない。
したがって、ロックケースアセンブリ55の二つのロックギア63と、ボタンケースアセンブリ106に連係する二つの記憶ギア108とが噛合し、またロックケースアセンブリ55の二つのロックギア63の切欠溝68が、図19(a)のように同方向に開口して係合凸部72と係合可能に位置し、ロックプレート70が側方へ移動可能に置かれて、先端の係合突起77が吊り金具連結駒87の係合溝97に係合している。この状況は図20のようである。
このような状況の下で南京錠1を使用する場合は、組み立て直後の南京錠1を先ずリセット操作し、組み立て時における各部の作動や変位をキャンセルし、それらを初期設定して以降の操作の確実性を図る。
前記リセット操作は、リセット摘み50を保持して押し下げる。
このようにすると、リセットレバー47がボス28を中心に図12上反時計方向へ回動し、他端のリセットピン49が時計方向へ回動して、リセットピン49と係合するリセット板42がリセットバネ45に抗して押し上げられる。
このため、リセット板42の上端部に形成した一対の切欠溝41,41が、記憶ギア108の裏面に突設したリセット板受け145に係合し、切欠溝41,41がリセット板受け145に沿って上動して、記憶ギア108を左右へ微小角度回動し、その初期位置に設定する。この状況は図42のようである。
こうして記憶ギア108がリセット操作されると、該ギア108と噛合するロックケースアセンブリ55の二つのロックギア63,63が反対方向へ微小角度回動し、これらの歯車列がリセットされる。
前記リセット操作後、吊り金具3を引き上げ、短脚側の小径部83を切欠孔38から引き抜き、これを他方の小径部84を中心に90°回動し、錠前ケース4との接触を回避させて置く。
前記小径部84を引き上げると、下部に連結した吊り金具連結駒87が同動し、その係合溝97がロックプレート70の係合突起77のテーパ面に係合し、その水平分力によってロックプレート70が捩りバネ74に抗して図20上左方へ移動し、係合溝97から後退する。この状況は図18(b)のようである。
この後、小径部84を保持して吊り金具3を中間位置へ押し下げると、これに吊り金具連結駒87が同動し、その係合溝97が前記係合突起77のテーパ面を押圧し、その水平分力によってロックプレート70が捩りバネ74によって図18(b)上右方へ移動し、係合溝97に係合する。この状況は図20のようである。
そして、小径部84を保持し、吊り金具3を更に押し下げて最下位置へ押し込むと、ロックプレート70が吊り金具連結駒87の係合溝97に押圧され、捩りバネ74に抗して移動し係合溝97から後退する。
また、吊り金具連結駒87の裏面のテーパ面87bが、記憶変更板51のテーパガイド57に係合し、該記憶変更板51がバネ53に抗して図20上左方へ移動し、長孔54,54がこれに同動する。
このため、前記長孔54に係合する凸状ガイド56が引き動かされ、該ガイド56を突設したロックケース58が、長孔71の一端から長孔54に沿って斜状に上動し、ロックケースアセンブリ55から離間する。
この結果、ロックケース58に装着したロックギア63が、ボタンアセンブリ106に連係する記憶ギア108との噛合を解除する。この状況は図44のようである。
その際、ロックプレート70の上端に突設したガイド73,73がロックケース58と同動し、直上の凹溝19a,19aに係入して、ロックケースアセンブリ55の上動を実現する。
この後、リセット摘み50を保持して前述と同様にリセット操作し、暗証情報入力直前の各部の初期状態を形成して、この後の暗証情報入力の正確性を図る。
前記暗証情報入力は1若しくは2つの第1の押しボタン8の押圧操作、またはこれらと第2の押しボタン9との複合操作で行なわれ、その入力操作は、第1の押しボタン8の1回の押圧操作によって、対応する第1ボタンカム111を時計方向へ60°回動し、つまり1/6回転させ、この回動角度を端部の係合爪136に係合するドグ137の先端部を介して、第2ボタンカム109に伝える。
したがって、第1の押しボタン8を2回押圧すると、第1ボタンカム111が時計方向へ120°回動し、つまり1/3回転し、この回動角度を第2ボタンカム109および記憶ギア108に伝える。
前記第2の押しボタン9は、一対の係合脚130を両側の第1ボタンカム111の端面に係合し、その1回の押圧操作によって、両側の第1ボタンカム111を同時に時計方向へ60°回動し、つまり1/6回転させ、この回動角度を前述と同様にボタンカム111から第2ボタンカム109を介して各記憶ギア108に伝え、該記憶ギア108,108をそれぞれ1/6回転させる。
このように第1および第2の押しボタン8,9は、ボタンケース107に係留されつつ押圧自在に取付けられ、その複数回の押圧操作によって、複数の暗証情報を制限なく入力し得るから、多量の暗証入力情報を入力して記憶ギア108に伝えられる。
その際、前記第1および第2の押しボタン8,9は押圧操作後、ボタンスプリング131,133によって原位置に復帰し、1回毎の押圧操作を間欠的かつ正確に行なえ、その押圧操作はカム部114a,115aと第1ボタンカム111のドグ135との係合音によって確認し得るから、暗証情報入力を正確に把握できる。
実施形態では、二種類の第1および第2の押しボタン8,9をボタンケース107に抜け止め可能に装着し、各係合脚129,130の変位を第1および第2ボタンカム111,109を介して記憶ギア108に伝え、その押圧操作と暗証入力を独自かつ自在に行なえている。
また、第の押しボタン9に一対の係合脚130を設け、この係合脚130を二つの第1ボタンカム111に係合させ、一の押しボタン9の押圧変位を二つの第1ボタンカム111,111と第2ボタンカム109,109に伝え、対応する記憶ギア108,108に同様な暗証情報を同時に入力し、暗証入力情報の増加と複雑な暗証情報の入力を合理的に行なえる。
したがって、第2の押しボタン9に連係するギアを別個に設け、これを記憶ギア108,108に噛合する構成に比べて、歯車列をコンパクト化し、構成の小形軽量化と構成部品の低減を図れる。
また、押しボタン9によって同一の入力情報を押しボタン8,8に一時に入力し、ボタン8,8による既入力の暗証情報に重畳し得るから、一の暗証情報入力を合理的かつ速やかに行なえるとともに、情報内容を高度かつ複雑化して使用上の安全性を図れる。
こうして第1および第2の押しボタン8,9による暗証情報入力後、前記吊り金具3の小径部84を軸方向の中間位置から最上位置へ引き上げると、吊り金具3の下部に連結した吊り金具連結駒87が同動し、その係合溝97がロックプレート70に係合する。
この状況ではロックプレート70は自在に移動し得るから、該プレート70は前記係合によって係合溝97から後退する。この状況は図18(b)のようである。
この後、前記小径部84を保持して吊り金具3を押し下げ、同動する吊り金具連結駒87を中間位置へ移動すると、ロックプレート70が捩りバネ74によって押し戻され、係合突起77が係合溝97に係合するとともに、ロックギア63が記憶ギア108に噛合する。
この場合、吊り金具3ないし吊り金具連結駒87の位置は、該連結駒87の側面に設けた弾性板95の係合突起95aが、隣接する縦仕切枠91に形成した複数の切溝96に係合することで確認され、その位置は係合突起95aと切溝96との係合回数または係合音を確認することによって知り得る。
こうしてロックギア63,63と記憶ギア108,108を噛合後、前述と同様にリセット操作し、記憶ギア108,108に記憶された暗証情報をロックギア63,63へ移動する。
前記リセット操作は、リセット摘み50を保持して押し下げ、ボス28を中心にリセットレバー47を回動し、リセットピン49を上向きに回動してリセット板40を上動し、その切欠溝41,41を記憶ギア108の裏面のリセット板受け145に係合する。
その際、記憶ギア108,108は暗証情報入力によって回動角度を異にし、リセット板受け145の位置が区々になるため、切欠溝41との係合が不完全になる。
しかし、この係合時にはリセット板受け145の偏在重量分布によるモ−メントによって、記憶ギア108,108が基本的に反時計方向へ回動する。
そこで、リセット摘み50を暗証情報入力分押し下げ、すなわち暗証情報入力角度を1回の入力角度60°で除した回数分、押し下げて操作する。
このようにすると、記憶ギア108が暗証情報入力角度分、基本的に反時計方向へ回動し、これに噛合するロックギア63が時計方向へ回動し、記憶ギア108の暗証情報入力がロックギア63へ移動する。
その際、ロックギア63,63に形成した切欠溝68,68が区々の方向へ開口して、係合凸部72,72と係合不可能になり、また係合凸部72,72がロックギア63,63の周面に係合可能に位置するため、ロックプレート70の移動が拘束され、その係合突起77と係合溝97との係合が保持されて、吊り金具3のロック状態が形成される。この状況は図19(b)および図20のようである。
この後、吊り金具3を係止部材163に引っ掛け、その短脚側の小径部83を切欠孔38に挿入して、吊り金具3の両端部を南京錠1に装着する。
また、これと前後して収納容器2の収納室151に、例えば自動車のリモコンキー164や貴重品等を収納し、その開口部を南京錠1の底部で閉塞し、フック156の係止溝157に吊り金具ロック板98の係合部98を掛け止める。
したがって、前述のような吊り金具3のロック時には、吊り金具3が係止部材163に係留され、収納容器2の施錠状態が維持されるから、自動車のリモコンキー164や貴重品等の盗難を防止し得る。
しかも、収納容器2は周囲を電磁波シールド部材であるアルミダイカスト部材で区画し、その表面をアルミダイカスト塗装して、電磁波シールドボックスとして構成し、表面で電波を反射し、電波の侵入や漏洩を阻止するとともに、収納室151の開口側周縁に電磁波シールド部材としてメッシュガスケット149を装着し、電磁波の透過を阻止しているから、外来電波の侵入を防止するとともに、リモコンキー164からの発信電波の漏洩を防止する。
しかも、収納室151の両側に中空の通気スペース154を配置しているから、該スペース154を通過する外来電波や、リモコンキー164からの発信電波が減衰され、リモコンキー164からの発信電波の漏洩による自動車の開扉や盗難事故、およびその盗用を防止し、不正な自動車運転やその自動車故の発生を強力に防止する。
次に、本発明の南京錠1を解除する場合は、先ず南京錠1を前述と同様にリセット操作し、暗証情報入力および暗証情報移動後のロックギア63と、記憶ギア108に対する不正な操作や悪戯による各部の変状をキャンセルし、解錠操作の正確性を図る。
前記リセット操作後、前記暗証入力情報に基いて第1および第2の押しボタン8,9を押圧入力し、ロックケースアセンブリ55を暗証情報入力前のロック解除状態に設定する
前記解錠操作は基本的に第1の押しボタン8,8の押圧入力で行なえる。
すなわち、第1の押しボタン8を暗証情報入力分、つまり押しボタン8の暗証情報入力角度を1回の回動角度60°で除した回数分押圧すると、第1ボタンカム111が時計方向へ押圧回数に60°を乗じた角度回動し、これに第2ボタンカム109が係合爪136を介して同期回動し、該ボタンカム109のドグ137と係合する記憶ギア108が同期回動する。
このため、記憶ギア108と噛合するロックギア63が基本的に反時計方向へ前記角度分回動し、暗証情報入力前の初期状態を形成する。
また、第2の押しボタン9を暗証情報入力分、つまり押しボタン9の暗証情報入力角度を1回の回動角度60°で除した回数分押圧すると、第1ボタンカム111が時計方向へ押圧回数に60°を乗じた角度回動し、これに第2ボタンカム109が係合爪136を介して同期回動し、該ボタンカム109のドグ137と係合する記憶ギア108が同期回動する。
このため、記憶ギア108と噛合するロックギア63が基本的に反時計方向へ前記角度分回動し、暗証情報入力前の初期状態を回復する。
その際、左右の押しボタン8の複数回の押圧操作が面倒な場合は、その共通回数分、押しボタン9を押圧操作することによって、押しボタン8の押圧操作を省略し、この種の操作を合理的かつ速やかに行なう。
こうしてロックギア63,63が暗証情報入力前の初期状態を回復すると、それらの切欠溝68,68が区々な図19(b)の位置から同方向へ開口し、図19(a)のロック解錠状態を形成するから、ロックプレート70の移動が可能になる。
したがって、この後、吊り金具3の小径部84を引き上げると、吊り金具3の下部に連結した吊り金具連結駒87が同動し、係合溝97にロックプレート70が接触して後退し、吊り金具3のロック状態が解除される。この状況は図20のようである。
この後、吊り金具3の小径部83を切欠孔38から引き抜き、吊り金具3を係止部材163から掛け外す。
一方、このような状況から吊り金具連結駒87を引き上げると、下端部の突片87aが係止片102から引き抜かれ、吊り金具ロック板98の拘束が解かれるため、先端の係合部98aがフック156の係止溝157との係合を解除する。
このため、収納容器2が枢軸159,159を中心に下向きに回動し、収納室151が開放されて、収納室151からリモコンキー等の収納物164を回収し得る。
なお、南京錠1は一の暗証情報によって使用されるが、単一の暗証情報の長期間の使用は南京錠1の盗用を招き、また盗難の惧れがあるから、暗証情報を定期的に変更することが望ましい。
そのような場合は、前述の暗証入力時と同様に、吊り金具3の小径部84を保持して軸方向へ押し下げ、これに吊り金具連結駒87を同動させて、裏面のテーパ面87bと記憶変更板51のテーパガイド57を介し、ロックケースアセンブリ55を上動させ、ロックギア63と記憶ギア108との噛合を解除する。
この後、リセット摘み50を介し前述と同様にリセット操作し、記憶ギア108に記憶された暗証情報をキャンセル後、第1および第2の押しボタン8,9を押圧して新しい暗証情報を入力することで行なう。
このように本発明の南京錠および収納容器の施錠装置は、多数の暗証情報を容易かつ速やかに設定でき、またリセット操作によって暗証情報を施解錠機構に確実に移動し、この暗証情報を基に施解錠可能にして南京錠の安全性と使用上の利便性を向上するとともに、南京錠を電磁波ないし磁気シールド機能を備えた収納容器に装着し、収納容器の施錠を確実かつ安全に行なえ、内部に収納した収納物を外来電波や発信電波から確実かつ安全に遮蔽し、外来電波や発信電波による自動車の開扉や盗難、盗用を未然に防止し得るから、例えば自動車のリモコンキー、ICカード、磁気カード、貴重品等を収納する収納容器の施錠に好適である。
1 南京錠
2 収納容器
3 吊り金具
8,9 第1および第2の押しボタン
40 リセット板
41 切欠溝
47 リセットレバー
49 リセットピン
51 記憶変更板
57 テ−パガイド
64 長孔
55 ロックケースアセンブリ
56 凸状ガイド
58 ロックケース
63 ロックギア
68 切欠溝
70 ロックプレート
77 係合突起
87 吊り金具連結駒
91 縦仕切り枠
95 弾性片
95a 係合突起
96 切溝
97 係合溝
98 吊り金具ロック板
106 ボタンケ−スアセンブリ
108 記憶ギア
109 第2ボタンカム
111 第1ボタンカム
109 第2ボタンカム
129,130 係合脚
135,137 ドグ
143 凹溝
145 リセット板受け
149 電磁波シ−ルド部材
153 通気スペース
156 フック
157 係止溝

Claims (21)

  1. 錠前に両端部を着脱可能に装着した略U字形状の吊り金具と、錠前の表面に暗証情報を入力可能な複数の押しボタンを出没可能に設け、錠前の内部に前記暗証情報を記憶し、かつこの暗証情報を基に吊り金具を施解錠可能に設けた施解錠機構と、を備えた南京錠において、前記押しボタンを第1の押しボタンと第2の押しボタンとで構成し、これらをボタンケースの前部に取付け、二つの第1の押しボタンの間に第2の押しボタンを配置し、第1の押しボタンの後部に一の係合脚を突設し、第2の押しボタンの後部に二つの係合脚を突設し、第1の押しボタンの係合脚を第1ボタンカムに係合可能に配置し、第2の押しボタンの二つの係合脚を両側の第1ボタンカムに係合可能に配置し、第1若しくは第2の押しボタンの一回の押圧操作よって、第1および第2ボタンカムを同方向へ同一角度回動可能に設け、かつ第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって暗証情報を入力可能にするとともに、前記第2ボタンカムの移動方向に二つの記憶ギアを配置し、該記憶ギアの凹溝に第2ボタンカムの周面に突設した複数のドグを係合可能に配置し、前記第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作による暗証情報を記憶ギアに入力して回動可能にする一方、前記記憶ギアの近接位置に施解錠機構を構成するロックケースを移動可能に配置し、該ロックケースに装着した二つのロックギアを記憶ギアに噛合可能に配置し、これらの噛合時に記憶ギアの暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートを捩りバネを介して移動可能に付勢し、ロックプレートの係合突起を錠前内に配置した吊り金具連結駒の係合溝に係合可能に設け、該吊り金具連結駒を吊り金具の一端に連結して上下動可能に設け、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、その係合溝にロックプレートの係合突起を係合後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を更に下動し、その係合溝をロックプレ−トの係合突起に係合し、該係合突起を前記係合溝から後退可能にするとともに、吊り金具を下動し、該吊り金具連結駒に形成したテーパ面を記憶変更板に突設したテーパガイドに係合可能に設け、該記憶変更板を移動し記憶変更板の斜状の長孔に係合した凸状ガイドを移動可能に設け、該凸状ガイドを突設したロックケースを前記長孔に沿って上動可能に設け、ロックケースに装着したロックギアと前記記憶ギアとの噛合を解除可能に設ける一方、前記押しボタンに暗証情報を入力後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して係合溝から後退させた後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、前記ロックプレートを前記係合溝に係合してロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、記憶ギアに記憶された暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、該暗証情報入力により、ロックギアに形成した切欠溝と係合凸部との係合を不可能にし、該係合凸部をロックギアの周面に係合してロックプレートの移動を拘束し、ロックプレートの係合突起と吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持し、吊り金具を施錠可能にする一方、吊り金具の施錠後、第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって施錠前の暗証情報を入力し、ロックギアと記憶ギアを回動し、それらの初期状態を回復後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して該ロックプレートを係合溝から後退させ、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除し、吊り金具を解錠可能にしたことを特徴とする南京錠。
  2. 前記ロックケースの後方に記憶変更板を移動可能に配置し、該記憶変更板に二つの斜状の長孔を設け、該長孔にロックケースの裏面に突設した凸状ガイドを係合可能に挿入するとともに、記憶変更板の一端部にテーパガイドを突設し、該テーパガイドを吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面に係合可能に配置し、該テーパ面とテーパガイドとの係合を介して、前記ロックケースを上下動かつボタンケースから近接離反動可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能に設けた請求項1記載の南京錠。
  3. 前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレ−トを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設けた請求項記載の南京錠。
  4. 前記ロックプレートの上端部に二本の角柱状のガイドを突設し、該ガイドを常時は錠前ケースの上部壁の直下に係合可能に配置し、暗証情報入力時にロックケースと上動可能に設けるとともに、上部壁の凹溝に係入可能に設け、ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設けた請求項3記載の南京錠。
  5. 前記錠前内にリセットレバーを上下方向に回動可能に設け、該リセットレバーの一端のリセット摘みを錠前の外部に配置し、リセットレバーの他端の回動域に臨ませてリセット板を係合可能に配置し、該リセット板に二つの切欠溝を設け、該切欠溝を記憶ギアの裏面に形成したリセット板受けに係合可能に配置した請求項記載の南京錠。
  6. 吊り金具と吊り金具連結駒の変位を介して、押しボタンによる暗証情報入力の前後に前記ロックケースをボタンケースに近接離反動可能に設け、暗証情報入力時は前記ロックケースをボタンケースから離反し、前記ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設け、暗証情報入力後は前記ロックケースをボタンケースに近接し、ロックギアを記憶ギアに噛合可能に設けた請求項記載の南京錠。
  7. 前記押しボタンによる暗証情報入力前に、リセット板の切欠溝をリセット板受けに係合し、記憶ギアを一方向へ回動可能に設け、記憶ギアの初期状態を形成可能にした請求項記載の南京錠。
  8. 前記押しボタンによる暗証情報入力後、前記切欠溝を前記リセット板受けに係合し、前記記憶ギアを他方向へ回動可能に設け、該記憶ギアと噛合するロックギアを回動し、記憶ギアの暗証情報入力をロックギアへ移動可能にした請求項記載の南京錠。
  9. 前記吊り金具連結駒を錠前ケース内の段付き枠と縦仕切枠との間に配置し、吊り金具連結駒の下部に突設した突片の下端を錠前ケースの底板の直上に配置した請求項記載の南京錠。
  10. 前記吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の上下位置に移動かつ係留可能に設けた請求項記載の南京錠。
  11. 底板の端部にフック挿入口を下方に開口するとともに、縦仕切枠の下端に略U字形状の凸枠を形成し、該凸枠と底板との間に吊り金具ロック板を介挿可能にした請求項記載の南京錠。
  12. 錠前の下部に箱形の収納容器を装着し、該収納容器の開口部を錠前の底部で閉塞可能にした請求項記載の南京錠。
  13. 錠前に両端部を着脱可能に装着した略U字形状の吊り金具と、錠前の表面に暗証情報を入力可能な複数の押しボタンを出没可能に設け、錠前の内部に前記暗証情報を記憶し、かつこの暗証情報を基に吊り金具を施解錠可能に設けた施解錠機構と、を備えた南京錠の下部に装着した収納容器の施錠装置において、前記押しボタンを第1の押しボタンと第2の押しボタンとで構成し、これらをボタンケースの前部に取付け、二つの第1の押しボタンの間に第2の押しボタンを配置し、第1の押しボタンの後部に一の係合脚を突設し、第2の押しボタンの後部に二つの係合脚を突設し、第1の押しボタンの係合脚を第1ボタンカムに係合可能に配置し、第2の押しボタンの二つの係合脚を両側の第1ボタンカムに係合可能に配置し、第1若しくは第2の押しボタンの一回の押圧操作よって、第1および第2ボタンカムを同方向へ同一角度回動可能に設け、かつ第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって暗証情報を入力可能にするとともに、前記第2ボタンカムの移動方向に二つの記憶ギアを配置し、該記憶ギアの凹溝に第2ボタンカムの周面に突設した複数のドグを係合可能に配置し、前記第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作による暗証情報を記憶ギアに入力して回動可能にする一方、前記記憶ギアの近接位置に施解錠機構を構成するロックケースを移動可能に配置し、該ロックケースに装着した二つのロックギアを記憶ギアに噛合可能に配置し、これらの噛合時に記憶ギアの暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートを捩りバネを介して移動可能に付勢し、ロックプレートの係合突起を錠前内に配置した吊り金具連結駒の係合溝に係合可能に設け、該吊り金具連結駒を吊り金具の一端に連結して上下動可能に設け、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、その係合溝にロックプレートの係合突起を係合後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を更に下動し、その係合溝をロックプレートの係合突起に係合し、該係合突起を前記係合溝から後退可能にするとともに、吊り金具を下動し、吊り金具連結駒に形成したテーパ面を記憶変更板に突設したテーパガイドに係合可能に設け、該記憶変更板を移動し記憶変更板の斜状の長孔に係合した凸状ガイドを移動可能に設け、該凸状ガイドを突設したロックケースを前記長孔に沿って上動可能に設け、ロックケースに装着したロックギアと前記記憶ギアとの噛合を解除可能に設ける一方、前記押しボタンに暗証情報を入力後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して係合溝から後退させた後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、前記ロックプレートを前記係合溝に係合してロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、記憶ギアに記憶された暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、該暗証情報入力により、ロックギアに形成した切欠溝と係合凸部との係合を不可能にし、該係合凸部をロックギアの周面に係合してロックプレートの移動を拘束し、ロックプレートの係合突起と吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持し、吊り金具を施錠可能にする一方、吊り金具の施錠後、第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって施錠前の暗証情報を入力し、ロックギアと記憶ギアを回動し、それらの初期状態を回復後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して該ロックプレートを係合溝から後退させ、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除し、吊り金具を解錠可能にした南京錠の下部に収納容器を開閉可能に装着し、該収納容器を南京錠の施解錠時に施解錠可能にしたことを特徴とする収納容器の施錠装置。
  14. 前記ロックケースの後方に記憶変更板を移動可能に配置し、該記憶変更板に二つの斜状の長孔を設け、該長孔にロックケースの裏面に突設した凸状ガイドを係合可能に挿入するとともに、記憶変更板の一端部にテーパガイドを突設し、該テーパガイドを吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面に係合可能に配置し、該テーパ面とテーパガイドとの係合を介して、前記ロックケースを上下動かつボタンケースから近接離反動可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能に設けた請求項13記載の収納容器の施錠装置。
  15. 前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設けた請求項14記載の収納容器の施錠装置。
  16. 前記吊り金具連結駒を錠前ケース内の段付き枠と縦仕切枠との間に配置し、下部に突設した突片の下端を錠前ケースの底板の直上に配置し、前記吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を上下方向に形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の複数の上下位置に移動かつ係留可能に設けた請求項13記載の収納容器の施錠装置。
  17. 前記収納容器の開口部を錠前の底板によって閉塞可能に設け、収納容器の開口部の一側に蝶番軸受を設け、該蝶番軸受に錠前の底部に設けた蝶番軸と接合し、これらを枢軸を介して回動可能に連結するとともに、収納容器の開口部の他側にフックを突設し、該フックを錠前ケースの底板の端部に設けたフック挿入口に挿入可能に設け、吊り金具ロック板の係合部をフックの係止溝に係合し、収納容器を施錠可能にした請求項13記載の収納容器の施錠装置。
  18. 前記フックの内側に係止溝を設け、該係止溝に錠前の内側に配置した吊り金具ロック板の係合部を係合可能に設け、該吊り金具ロック板を係止溝側に付勢した請求項17記載の収納容器の施錠装置。
  19. 吊り金具の解錠時、吊り金具連結駒を移動し、その下端部の突片を吊り金具ロック板から引き抜き、吊り金具ロック板の係合部とフックの係止溝との係合を解除し、収納容器を解錠可能にした請求項18記載の収納容器の施錠装置。
  20. 前記収納容器の開口部の周囲に二つの環状溝を形成し、これらに電磁波シールド部材とシール部材を装着し、該電磁波シールド部材とシール部材に錠前底面の底板を押圧して接触した請求項17記載の収納容器の施錠装置。
  21. 収納容器の収納室の両側に空気を出入り可能な通気スペースを形成し、電磁波の移動経路に空気層を形成した請求項20記載の収納容器の施錠装置。
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