JP6936484B2 - 南京錠および収納容器の施錠装置 - Google Patents
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また、ダイヤルリング錠を操作するものは、キーの携帯やキーの紛失の事態は回避できるが、ダイヤルリング錠の暗証番号の入力設定を要し、しかも暗証番号を定期的に変更することが保安上望ましいが、その場合は変更作業が面倒で煩わしいという問題があった。
しかし、この南京錠は、シリンダー錠とダイヤルリング錠を要して構成が複雑になり、また掛金部材の解放操作に手間が掛かるという問題があった。
請求項3の発明は、ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設け、ロックギアに暗証情報を未入力時はロックプレートを左右に移動可能にして暗証情報入力に応じられるようにし、暗証情報入力後はロックプレートの移動を規制して、吊り金具のロック状態を形成し得るようにしている。
請求項5の発明は、錠前内にリセットレバーを上下方向に回動可能に設け、該リセットレバーの一端のリセット摘みを錠前の外部に配置し、リセットレバーの他端の回動域に臨ませてリセット板を係合可能に配置し、該リセット板に二つの切欠溝を設け、該切欠溝を記憶ギアの裏面に形成したリセット板受けに係合可能に配置し、錠前の外部からリセット摘みによってリセット操作を実現するとともに、錠前の内部に設けたリセット板と切欠溝によって、暗証情報入力前後における記憶ギアのリセット操作を実行可能にし、南京錠の確実な施解錠作動を実現可能にしている。
請求項6の発明は、吊り金具と吊り金具連結駒の変位を介して、押しボタンによる暗証情報入力の前後に前記ロックケースをボタンケースに近接離反動可能に設け、暗証情報入力時は前記ロックケースをボタンケースから離反し、前記ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設け、暗証情報入力後は前記ロックケースをボタンケースに近接し、ロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、暗証情報入力の前後に応じてロックケースの正確かつ安定した作動を形成可能にしている。
請求項8の発明は、押しボタンによる暗証情報入力後、前記切欠溝を前記リセット板受けに係合し、前記記憶ギアを他方向へ回動可能に設け、該記憶ギアと噛合するロックギアを回動し、記憶ギアの暗証情報入力をロックギアへ移動可能にし、暗証情報を記憶ギアからロックギアへ確実に移動可能にしている。
請求項10の発明は、吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の上下位置に移動かつ係留可能に設け、吊り金具連結駒の移動と係留を実行可能にしている。
請求項11の発明は、底板の端部にフック挿入口を下方に開口するとともに、縦仕切枠の下端に略U字形状の凸枠を形成し、該凸枠と底板との間に吊り金具ロック板を介挿可能にし、前記フック挿入口に収納容器のフックを挿入して、収納容器を装着可能にするとともに、凸枠を介して吊り金具ロック板を保持可能にしている。
請求項12の発明は、錠前の下部に箱形の収納容器を装着し、該収納容器の開口部を錠前の底部で閉塞可能にし、錠前の下部に収納容器を装着可能にするとともに、その開口部を錠前の底部で閉塞して、収納容器の使用上の安全を確保している。
請求項15の発明は、ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能にし、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起とを係合または係合解除可能にし、ロックギアに暗証情報を未入力時はロックプレートを左右に移動可能にして暗証情報入力に応じられるようにし、暗証情報入力後はロックプレートの移動を規制して、吊り金具のロック状態を形成し得るようにしている。
請求項17の発明は、収納容器の開口部を錠前の底板によって閉塞可能に設け、収納容器の開口部の一側に蝶番軸受を設け、該蝶番軸受に錠前の底部に設けた蝶番軸と接合し、これらを枢軸を介して回動可能に連結するとともに、収納容器の開口部の他側にフックを突設し、該フックを錠前ケースの底板の端部に設けたフック挿入口に挿入可能に設け、吊り金具ロック板の係合部をフックの係止溝に係合し、収納容器を施錠可能にし、錠前の下部に装着した収納容器を安全かつ確実に施錠するようにしている。
請求項19の発明は、吊り金具の解錠時、吊り金具連結駒を移動し、その下端部の突片を吊り金具ロック板から引き抜き、吊り金具ロック板の係合部とフックの係止溝との係合を解除し、収納容器を解錠可能にし、収納容器を開放して収納室に収容した収納物を回収するようにしている。
請求項20の発明は、収納容器の開口部の周囲に二つの環状溝を形成し、これらに電磁波シールド部材とシール部材を装着し、該電磁波シールド部材とシール部材に錠前底面の底板を押圧して接触し、収納容器の開口部を電磁シールドするとともに水密にシールドし、またそのシール部材を押圧してシール性を強化し、収納容器の収納物を外来電波や発信電波か確実かつ安全に遮蔽し、使用上の安全性と利便性を確保するようにしている。
請求項21の発明は、収納容器の収納室の両側に空気を出入り可能な通気スペースを形成し、電磁波の移動経路に空気層を形成し、外来電磁波や自動車のリモコンキーから発信される電磁波の減衰を促し、電磁波による事故の発生防止を強化し得るようにしている。
請求項3の発明は、ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設けたから、ロックギアに暗証情報を未入力時はロックプレートを左右に移動可能にして暗証情報入力に応ずることができ、暗証情報入力後はロックプレートの移動を規制して、吊り金具のロック状態を形成することができる。
請求項5の発明は、錠前内にリセットレバーを上下方向に回動可能に設け、該リセットレバーの一端のリセット摘みを錠前の外部に配置し、リセットレバーの他端の回動域に臨ませてリセット板を係合可能に配置し、該リセット板に二つの切欠溝を設け、該切欠溝を記憶ギアの裏面に形成したリセット板受けに係合可能に配置したから、錠前の外部からリセット摘みによってリセット操作を実現できるとともに、錠前の内部に設けたリセット板と切欠溝によって、暗証情報入力前後における記憶ギアのリセット操作を実行することができ、南京錠の確実な施解錠作動を実現することができる。
請求項6の発明は、吊り金具と吊り金具連結駒の変位を介して、押しボタンによる暗証情報入力の前後に前記ロックケースをボタンケースに近接離反動可能に設け、暗証情報入力時は前記ロックケースをボタンケースから離反し、前記ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設け、暗証情報入力後は前記ロックケースをボタンケースに近接し、ロックギアを記憶ギアに噛合可能に設けたから、暗証情報入力の前後に応じてロックケースの正確かつ安定した作動を形成することができる。
請求項8の発明は、押しボタンによる暗証情報入力後、前記切欠溝を前記リセット板受けに係合し、前記記憶ギアを他方向へ回動可能に設け、該記憶ギアと噛合するロックギアを回動し、記憶ギアの暗証情報入力をロックギアへ移動可能にしたから、暗証情報を記憶ギアからロックギアへ確実に移動することができる。
請求項10の発明は、吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の上下位置に移動かつ係留可能に設けたから、吊り金具連結駒の移動と係留を実現することができる。
請求項12の発明は、錠前の下部に箱形の収納容器を装着し、該収納容器の開口部を錠前の底部で閉塞可能にしたから、錠前ケースの下部に収納容器を装着できるとともに、その開口部を錠前ケースの底部で閉塞して、収納容器の使用上の安全を確保することができる。
請求項15の発明は、ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレ−トの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能にしたから、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起とを係合または係合解除可能にし、ロックギアに暗証情報を未入力時はロックプレートを左右に移動可能にして暗証情報入力に応じられ、暗証情報入力後はロックプレートの移動を規制して、吊り金具のロック状態を形成することができる。
請求項17の発明は、収納容器の開口部を錠前の底板によって閉塞可能に設け、収納容器の開口部の一側に蝶番軸受を設け、該蝶番軸受に錠前の底部に設けた蝶番軸と接合し、これらを枢軸を介して回動可能に連結するとともに、収納容器の開口部の他側にフックを突設し、該フックを錠前ケースの底板の端部に設けたフック挿入口に挿入可能に設けたから、錠前の下部の一側に収納容器を回動可能に連結し、収納容器の他側のフックを錠前ケースの底板の端部のフック挿入口に挿入して、収納容器を安全かつ強固に装着することができる。
請求項18の発明は、フックの内側に係止溝を設け、該係止溝に錠前の内側に配置した吊り金具ロック板の係合部を係合可能に設け、かつ該吊り金具ロック板を係止溝側に付勢したから、フックの係止溝に吊り金具ロック板を強力に係合して、収納容器の施錠を強固に実行することができる。
請求項20の発明は、収納容器の開口部の周囲に二つの環状溝を形成し、これらに電磁波シールド部材とシール部材を装着し、該電磁波シールド部材とシール部材に錠前底面の底板を押圧して接触したから、収納容器の開口部を電磁シールドするとともに水密にシールドし、またそのシール部材を押圧してシール性を強化し、収納容器の収納物を外来電波や発信電波か確実かつ安全に遮蔽し、使用上の安全性と利便性を確保することができる。
請求項21の発明は、収納容器の収納室の両側に空気を出入り可能な通気スペースを形成し、電磁波の移動経路に空気層を形成したから、外来電磁波や自動車のリモコンキーから発信される電磁波の減衰を促し、電磁波による事故の発生を防止することができる。
前記南京錠1は正面視略等脚台形の箱形の錠前ケース4を備え、その上面に略逆U字形状の吊り金具3が立設され、その二つの軸端部を前記上面に着脱可能に装着している。
前記錠前ケース4は、アルミダイカスト製の二つの錠前ケース6,7を前後に連結して構成され、この錠前ケース6,7の外形を略同形に形成している。
前記錠前ケース6,7の下部に、前方または後方に突出する張出部10,11が設けられ、その下面に横長矩形の底板12,13が配置され、錠前ケ−ス6,7の下部を閉鎖するとともに、この下部に配置する収納容器2の開口部を閉塞している。
図中、16は上面に形成した半円形の切欠孔で、吊り金具3の両軸部を係脱可能に設けている。
前記上部壁19の端面の中間部に二つの浅底の凹溝19a,19aが形成され、後述するロックプレートの一対のガイドと係脱可能に配置されている。
前記T字枠22の側部に横枠25aを介して、二つの筒状フレーム25,26が上下に配置され、上側の筒状フレーム25にピン孔27が形成され、下側の筒状フレーム26の前端にボス28が突設されている。
前記筒状フレーム25,26と段付きフレーム29との間に、略E字形状の支持フレーム31が後壁20から前方へ突設して配置され、その前部に後述するリセット板の収容スペース32を設けている。
また、支持フレーム31の直上に、支持枠35が後壁20から前方へ突設して配置され、その上部は、横枠25aと段付き枠29の上面29aと同高の水平な平坦面35aに形成され、これらの平坦面25a,29a,35aと上部壁19との間に、後述するロックケースアセンブリと記憶変更板の収容スペース37を形成している。
前記リセット板40の前面下部に屋根形の係合片42が突設され、該係合片42の上端部に角形リブ43が突設され、該リブ43の上端部にバネ挿入孔44が形成されている。
一方、前記ボス28にリセットレバー47の軸孔48が回動可能に挿入され、該レバー47の一端にリセットピン49が突設され、該ピン49を係合片42の内側に係合可能に配置している。
前記リセットレバー47は、耐摩耗性の合成樹脂によって緩やかなV字形状に形成され、そのリセットピン49と反対側に管状のリセット摘み50を形成し、該摘み50をリセットスペース5に上下動可能に配置している。
前記記憶変更板51の一端にボス52が突設され、該ボス52と側壁17との間に記憶変更バネ53が介挿され、該バネ53の弾性によって、記憶変更板51を側壁18方向へ移動可能に付勢している。
すなわち、ロックケースアセンブリ55は施解錠機構を備え、常時は後述するボタンケースアセンブリに近接して配置されて、ロックギアと記憶ギアとを噛合可能にさせている
そして、押しボタン8,9による暗証情報入力前に斜め上方へ移動し、前記ボタンケースアセンブリから離反してロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能にしている。
図中、57は記憶変更板51の他端に突設した三角柱状のテーパガイドで、前記吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面と係合可能にされている。
前記ロックギア63は図16のように、円筒面の片側に複数のギア67が形成され、その他側面は平滑な円筒面に形成され、その後端面に矩形断面の切欠溝68が形成され、後述するロックプレートの係合突起と係脱可能にされている。
図中、69は中空スペース59の内面とボス64との間に介挿したバネで、その弾性を介してロックギア63を弾圧し、振動や衝撃に対するロックギア63の回動を制動している。
前記長孔71の近接位置に略台形状の係合凸部72が突設され、該係合凸部72は後述する記憶ギアから暗証情報を移動後、図19(b)のようにロックギア63の周面と係合可能に位置して、ロックプレート70の移動を拘束し、後述する吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持してロック状態を形成可能にしている。
そして、前記捩りバネ74の弾性によって、ロックプレート70を側壁18および吊り金具連結駒側へ移動可能に付勢し、該プレート70の端部に形成した山形の係合突起77を、吊り金具用連結駒の係合溝に係合可能に配置している。
この場合、実施形態では1個のバネ78を中間部に配置しているが、二つのバネ受孔62を離間して設け、これらにバネ78を配置すればロックケース58を下方へ安定して付勢し得る。
このうち、吊り金具部材3aは吊り金具部材3bよりも若干短く形成され、その湾曲部の端部をU字形断面に切削して連結部79を形成し、吊り金具部材3bは湾曲部の端部を平板状に切削して連結部80を形成し、連結部79に連結部80を嵌合し、それらのピン孔にピン81を挿入して回動可能に連結している。
実施形態では吊り金具部材3a,3bとピン81の表面をクロムメッキしており、これらに対候性の合成樹脂製のチューブ82を被覆して傷の発生を防止している。
図中、86は前記頸部85の直上に形成した凸部で、他方の切欠孔38に形成した係合溝38aに位置付けて係合可能に配置され、小径部84の抜け止めを図っている。
前記角孔88にピン孔89,89が形成され、該ピン孔89に2本のピン90が挿入され、該ピン90を角孔88内の頸部85に係合可能に配置して、角孔88からの小径部84の離脱を阻止している。
前記突片87a,87aの下端に矩形の切欠溝92が形成され、また吊り金具連結駒87の外側部に切欠溝93が楔状に形成され、これに近接する吊り金具連結駒87の外側面に二つの切欠溝94が形成され、これらの切欠溝94によって、二つの弾性板95を形成し、かつその先端部を厚さ方向へ変位可能に形成している。
この実施形態では南京錠1の組み立て直後は、係合突起95aを中間位置の切溝96に係合し、吊り金具連結駒87を中間位置に取付けている。
図中、97は吊り金具連結駒87の内側に形成した略V字断面の係合溝で、施錠時に前記ロックプレート70の係合突起77と係合可能に配置されている。
前記吊り金具ロック板98は、耐摩耗性の合成樹脂によって略板状に形成され、その下面の一端に凹溝100が形成され、該凹溝100にバネ101が収容されている。
前記バネ101は、段付きフレーム29の下部と凹溝100の奥部との間に介挿され、その弾性によって吊り金具ロック板98を外側へ移動可能に付勢し、先端の山形の係合部98aを収納容器2に突設した後述のフックに係合可能に配置している。
前記錠前ケース6,7の下端部の一端に半円筒形の一対の蝶番軸104が突設され、この他端にフック挿入口105が形成され、該挿入口105に収納容器2の着脱時に後述のフックを出入可能にしている。
前記ボタン挿入孔112,113の後部内周面に、6個のガイドリブ114,115が等角度位置に形成され、それらの周囲がテーパ状に刻設されている。
すなわち、第1および第2の押しボタン8または9の押圧操作によって、第1ボタンカム111を押し下げ、カム部114a,115aによる時計方向の回動力を第2ボタンカム109に伝え、該ボタンカム109と係合する後述の記憶ギアを時計方向へ同期回動可能にしている。
前記ボタンケース107の両側に縦長の係合溝118,119が形成され、該係合溝118,119はボタンケース107の前面と上面に亘って形成され、これらに各押しボタン8に設けた一対の掛止片120,121が挿入され、その端部の突起120a,121aをバネ受け122の外側フランジ122aに係合可能に取付け、押しボタン8,8を抜け止めしている。
図中、124はボタンケース107の片側に設けた矩形断面の切欠溝で、吊り金具連結駒87の一側下部を収容可能にされ、125,126はボタンケース107の後部に突設した位置決めピンで、前記筒状フレーム25のピン孔27と、段付き部36のピン孔30に挿入可能にされている。
前記係止フランジ127の後部に、前記一対の掛止片120を対向して配置し、その対向位置と直交方向に葉形断面の柱状の係合脚129を配置し、その平坦な係合面129aを、前記第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置している。
また、前記係止フランジ128の内側位置に、前記一対の掛止片123を対向して配置し、この対向位置と直交方向の外側に葉形断面の柱状の一対の係合脚130を配置し、その平坦な係合面130aを、前記第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置している
また、第2の押しボタン9は、一対の係合脚130を左右の第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置して、第2の押しボタン9の1回の押圧操作によって、左右の第1ボタンカム111を時計方向へ60°回動し、つまり1/6回転させ、この回動角度を第1ボタンカム111から第2ボタンカム109を経て各記憶ギア108に伝え、該ギア108,108をそれぞれ同方向へ1/6回転させるようにしている。
また、第2の押しボタン9を単独に押圧操作する場合は、一対の係合脚130を二つの第1ボタンカム111に係合し、一の第2の押しボタン9によって二つの第1ボタンカム111,111および対応する各記憶ギア108,108に同様な暗証情報を同時に入力し、暗証入力の手間を軽減し複雑な暗証情報を合理的に入力可能にしている。
また、133は押しボタン9の内側に形成した凹孔134と、前記ボタンケース107のバネ受け117との間に挿入したボタンスプリングで、前記突起123aと後縁部116aとの係合によって、前記スプリング133の収容を保持し、かつその弾性によって、押しボタン9を原位置へ復帰可能に付勢している。
前記第1ボタンカム111の開口側端面に複数の係合爪136が形成され、実施形態では鋸歯状の6個の係合爪136が等角度位置に形成され、該係合爪136を第2ボタンカム109のドグ137と係合可能に配置している。
前記バネ室140にカムスプリング110が収容され、その他端が記憶ギア108の後述する凹溝の底部に着座していて、その弾性によって第2ボタンカム109を前方へ移動可能に付勢している。
前記内歯141に前記第2ボタンカム109のドグ137が係合可能に配置され、第2ボタンカム109に伝達された回動力と回動角度を記憶ギア108へ伝達し、その回動力と回動角度を記憶ギア108と噛合するロックギア63へ伝達可能にしている。
図中、145は記憶ギア108の後端部に突設したリセット板受けで、リセット板40の切欠溝41と係合可能に形成され、この係合を介して記憶ギア108の悪戯や誤操作による変位をキャンセルし、初期位置にリセット可能にしている。
そして、前記テール部145aの重量分布の偏在によって、切欠溝41の係合時における一方向へのモ−メントを形成し、リセット時に記憶ギア108に対し、図42上反時計方向への回動を促すようにしている。
また、電磁波の透過側の開口側周縁に幅広な開口縁146が形成され、該開口縁146に平面視が矩形の環状溝147,148を内外位置に形成している。
このうち、内側の環状溝147に電磁波シールド部材として、モネルメタル(登録商標)製の円形断面のメッシュガスケット149が装着され、該ガスケット149は両端部が密着するように長さを調整して切断し、これを内側の環状溝147に嵌め込んで装着し、その四辺の中央部に水性接着剤を塗布して接着している。
図中、153は側壁152の内部に形成された中空の通気スペースで、下方に開口されて通気可能にされ、電磁波の移動経路に空気層を形成している。
前記側壁152の長さ方向の両側面に横長の凹部154が形成され、該凹部154に凹部154と略同形の横長のゴム板155が感圧式接着剤によって押圧して接着され、その表面を収納容器2の表面から突出している。
前記フック156の内側に屋根形断面の係止溝157が形成され、南京錠1による収納容器2の施錠時は、前記吊り金具ロック板98の係合部98aと係合可能にされ、南京錠1の解錠時は係合部98aとの係合が解除されて、底板12,13による閉塞を解除し、開口部を開放可能にしている。
前記開口縁146の他側に一対の蝶番軸受158,158が離間して突設され、これらの間に前記蝶番軸104,104が配置され、その軸孔に枢軸159,159を挿入して、南京錠1と収納容器2の一端を回動可能に連結している。
この他、161,162は前記底板12,13の接合部に形成した係合溝で、接合部の緊密性を図っており、163は吊り金具3を掛け止める堅牢な係止部材、164は収納容器2の収納室151に収納した収納物である自動車用リモコンキーで、常時微弱の電波を発射可能にされている。
このうち、南京錠1は、錠前ケース4を構成する一対の錠前ケース6,7と、リセット摘み47とリセット板40、記憶変更板51とロックケースアセンブリ55、吊り金具3とその連結駒87、吊り金具ロック板98とボタンケースアセンブリ106と、を備えている。
実施形態の錠前ケース4は、上底約77mm、下底約120mm、高さ約44mmの正面視等脚台形に形成され、前後方向の幅を約33mmに構成し、その下端部の前後に、厚さ約10mm、幅約12mmの張出部10,11を突設している。
前記錠前ケース6,7の一側に凹状のリセット摘みスペース5を形成し、その下端部に張出部10,11を前後に突設し、その下面に底板12,13を配置して閉塞する。
前記リセット板40を耐摩耗性の合成樹脂によって横長矩形に形成し、その上端部に二つの切欠溝41を形成し、下部に係合ピン49と係合可能な屋根形の係合片42を突設し、該係合片42の上端部に角形リブ43を突設し、その上端部にバネ挿入孔44を形成する。
そして、第1および第2押しボタン8,9による暗証情報入力後は、ロックプレート70の移動を阻止し、係合溝97からのロックプレート70の後退を阻止して、南京錠1を施錠可能にする。
このうち、吊り金具部材3aは吊り金具部材3bよりも若干短く形成し、その湾曲部の端部をU字形に切削して連結部79を形成し、吊り金具部材3bは湾曲部の端部を平板状に切削して連結部80を形成し、連結部79に連結部80を嵌合し、それらのピン孔にピン81を挿入して回動可能に連結する。
前記吊り金具部材3aの端部に小径部83を形成し、該小径部83を一方の切欠孔38に挿入可能にし、また吊り金具部材3bの端部に小径部84を形成し、該小径部84の先端側に頸部85を形成し、該頸部85に吊り金具連結駒87に挿入する2本の係止ピン90と係合可能に配置する。
前記吊り金具ロック板98は、耐摩耗性の合成樹脂によって略板状に形成し、その下面の一端にバネ101を収容する凹溝100を形成する。
前記ボタン挿入孔112,113の後部内周面に、6個のガイドリブ114,115を等角度位置に形成し、それらの周囲をテーパ状に刻設し、その後端部を鋭角なカム部114a,115aに形成し、このカム部114a,115aに第1ボタンカム111のドグ135を係合可能に配置する。
前記ボタンケース107の両側に縦長の係合溝118,119を形成し、これらに各押しボタン8に設けた一対の掛止片120,121を挿入し、その端部の突起120a,121aをバネ受け122の外側フランジ122aに係合可能に取付け、押しボタン8,8を抜け止める。
前記係止フランジ127の後部に、前記一対の掛止片120を対向して配置し、その対向位置と直交方向に葉形柱状の係合脚129を配置し、その平坦な係合面129aを、前記第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置する。
また、前記係止フランジ128の内側位置に、前記一対の掛止片123を対向して配置し、その対向位置と直交方向に葉形柱状の一対の係合脚130を配置し、その平坦な係合面130aを、前記第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置する。
また、第2の押しボタン9に一対の係合脚130を設け、この係合脚130を二つの第1ボタンカム111に係合させ、一の押しボタン9の押圧変位を二つの第1ボタンカム111,111と第2ボタンカム109,109に伝え、対応する記憶ギア108,108に同様な暗証情報を同時に入力し、暗証入力情報の増加と複雑な暗証情報の入力を合理的に行なうようにする。
したがって、第2の押しボタン9に連係するギアを別個に設け、これを記憶ギア108,108に噛合する構成に比べて、歯車列をコンパクト化し、構成の小形軽量化を図れる
また、第2の押しボタン9は、一対の係合脚130を左右の第1ボタンカム111の端面に係合可能に配置し、押しボタン9の1回の押圧操作によって左右の第1ボタンカム111を時計方向へ60°回動し、つまり1/6回転させ、この回動角度をボタンカム111から第2ボタンカム109を経て隣接する各記憶ギア108に伝え、該記憶ギア108,108をそれぞれ1/6回転可能にする。
また、外側の環状溝148に合成ゴム製の防滴パッキン150を装着し、該パッキン150を縦長楕円形断面に形成し、これを環状溝148に嵌め込んで装着する。その際、環状溝148の底部に水溶性接着剤を薄く塗布し、防滴パッキン150の表面を十分に押圧し前記接着剤を浸透させて接着する。
実施形態の収納容器2は、縦約57mm、横約120mm、高さ約60mm、重量約480gに構成し、その内側の収納室151を縦約35mm、横約80mm、深さ約48mmに形成する。
前記開口縁146の一側にフック156を一体成形し、該フック156を錠前ケース6,7の下端部のフック挿入口105に挿入可能に設ける。
前記フック156の内側に屋根形断面の係止溝157を形成し、南京錠1による収納容器2の施錠時は、前記吊り金具ロック板98の係合部98aと係合可能にする。
この後、リセットレバー47の軸孔48を筒状フレーム26のボス28に挿入し、その一端を側壁17の切欠部17aに係合可能に配置し、その回動角度を規制するとともに、前記バネ45の弾性によってボス28を中心に時計方向へ回動可能に付勢する。
この後、ロックプレートアセンブル55のバネ受孔62にバネ78を挿入し、裏面に突設した凸状ガイド56を前記設置した記憶変更板51の長孔54に挿入し、前記バネ78の上端部を上部壁19に当接し、該バネ78の弾性によってロックプレートアセンブル55を下方へ付勢する。
その際、ロックプレート77の上端部に突設した一対のガイド73を、上部壁19の中間部に設けた二つの凹溝19aに係合し、その上動を規制する。なお、ロックケースアセンブリ55の組み立て時は、関係部材を図19(a)に示すロック解除時の位置で組み込む。
また、ボタンケース107の後部に突設した位置決めピン125,126を、錠前ケース7のピン孔27,30に嵌合し、ボタンケース107を錠前ケース7に装着する。
こうして各構成部材を組込み後、錠前ケース6,7を対向配置し、錠前ケース6の後方に突設した4個のピン15を、錠前ケース7に設けた4個所のピン孔21に挿入してカシメ、錠前ケース6,7を連結する。この状況は図45(a),(b)のようである。
したがって、ロックケースアセンブリ55の二つのロックギア63と、ボタンケースアセンブリ106に連係する二つの記憶ギア108とが噛合し、またロックケースアセンブリ55の二つのロックギア63の切欠溝68が、図19(a)のように同方向に開口して係合凸部72と係合可能に位置し、ロックプレート70が側方へ移動可能に置かれて、先端の係合突起77が吊り金具連結駒87の係合溝97に係合している。この状況は図20のようである。
前記リセット操作は、リセット摘み50を保持して押し下げる。
このようにすると、リセットレバー47がボス28を中心に図12上反時計方向へ回動し、他端のリセットピン49が時計方向へ回動して、リセットピン49と係合するリセット板42がリセットバネ45に抗して押し上げられる。
こうして記憶ギア108がリセット操作されると、該ギア108と噛合するロックケースアセンブリ55の二つのロックギア63,63が反対方向へ微小角度回動し、これらの歯車列がリセットされる。
前記小径部84を引き上げると、下部に連結した吊り金具連結駒87が同動し、その係合溝97がロックプレート70の係合突起77のテーパ面に係合し、その水平分力によってロックプレート70が捩りバネ74に抗して図20上左方へ移動し、係合溝97から後退する。この状況は図18(b)のようである。
また、吊り金具連結駒87の裏面のテーパ面87bが、記憶変更板51のテーパガイド57に係合し、該記憶変更板51がバネ53に抗して図20上左方へ移動し、長孔54,54がこれに同動する。
この結果、ロックケース58に装着したロックギア63が、ボタンアセンブリ106に連係する記憶ギア108との噛合を解除する。この状況は図44のようである。
この後、リセット摘み50を保持して前述と同様にリセット操作し、暗証情報入力直前の各部の初期状態を形成して、この後の暗証情報入力の正確性を図る。
したがって、第1の押しボタン8を2回押圧すると、第1ボタンカム111が時計方向へ120°回動し、つまり1/3回転し、この回動角度を第2ボタンカム109および記憶ギア108に伝える。
その際、前記第1および第2の押しボタン8,9は押圧操作後、ボタンスプリング131,133によって原位置に復帰し、1回毎の押圧操作を間欠的かつ正確に行なえ、その押圧操作はカム部114a,115aと第1ボタンカム111のドグ135との係合音によって確認し得るから、暗証情報入力を正確に把握できる。
また、第2の押しボタン9に一対の係合脚130を設け、この係合脚130を二つの第1ボタンカム111に係合させ、一の押しボタン9の押圧変位を二つの第1ボタンカム111,111と第2ボタンカム109,109に伝え、対応する記憶ギア108,108に同様な暗証情報を同時に入力し、暗証入力情報の増加と複雑な暗証情報の入力を合理的に行なえる。
また、押しボタン9によって同一の入力情報を押しボタン8,8に一時に入力し、ボタン8,8による既入力の暗証情報に重畳し得るから、一の暗証情報入力を合理的かつ速やかに行なえるとともに、情報内容を高度かつ複雑化して使用上の安全性を図れる。
この状況ではロックプレート70は自在に移動し得るから、該プレート70は前記係合によって係合溝97から後退する。この状況は図18(b)のようである。
この後、前記小径部84を保持して吊り金具3を押し下げ、同動する吊り金具連結駒87を中間位置へ移動すると、ロックプレート70が捩りバネ74によって押し戻され、係合突起77が係合溝97に係合するとともに、ロックギア63が記憶ギア108に噛合する。
前記リセット操作は、リセット摘み50を保持して押し下げ、ボス28を中心にリセットレバー47を回動し、リセットピン49を上向きに回動してリセット板40を上動し、その切欠溝41,41を記憶ギア108の裏面のリセット板受け145に係合する。
しかし、この係合時にはリセット板受け145の偏在重量分布によるモ−メントによって、記憶ギア108,108が基本的に反時計方向へ回動する。
このようにすると、記憶ギア108が暗証情報入力角度分、基本的に反時計方向へ回動し、これに噛合するロックギア63が時計方向へ回動し、記憶ギア108の暗証情報入力がロックギア63へ移動する。
また、これと前後して収納容器2の収納室151に、例えば自動車のリモコンキー164や貴重品等を収納し、その開口部を南京錠1の底部で閉塞し、フック156の係止溝157に吊り金具ロック板98の係合部98を掛け止める。
したがって、前述のような吊り金具3のロック時には、吊り金具3が係止部材163に係留され、収納容器2の施錠状態が維持されるから、自動車のリモコンキー164や貴重品等の盗難を防止し得る。
前記リセット操作後、前記暗証入力情報に基いて第1および第2の押しボタン8,9を押圧入力し、ロックケースアセンブリ55を暗証情報入力前のロック解除状態に設定する
すなわち、第1の押しボタン8を暗証情報入力分、つまり押しボタン8の暗証情報入力角度を1回の回動角度60°で除した回数分押圧すると、第1ボタンカム111が時計方向へ押圧回数に60°を乗じた角度回動し、これに第2ボタンカム109が係合爪136を介して同期回動し、該ボタンカム109のドグ137と係合する記憶ギア108が同期回動する。
このため、記憶ギア108と噛合するロックギア63が基本的に反時計方向へ前記角度分回動し、暗証情報入力前の初期状態を形成する。
このため、記憶ギア108と噛合するロックギア63が基本的に反時計方向へ前記角度分回動し、暗証情報入力前の初期状態を回復する。
その際、左右の押しボタン8の複数回の押圧操作が面倒な場合は、その共通回数分、押しボタン9を押圧操作することによって、押しボタン8の押圧操作を省略し、この種の操作を合理的かつ速やかに行なう。
したがって、この後、吊り金具3の小径部84を引き上げると、吊り金具3の下部に連結した吊り金具連結駒87が同動し、係合溝97にロックプレート70が接触して後退し、吊り金具3のロック状態が解除される。この状況は図20のようである。
この後、吊り金具3の小径部83を切欠孔38から引き抜き、吊り金具3を係止部材163から掛け外す。
このため、収納容器2が枢軸159,159を中心に下向きに回動し、収納室151が開放されて、収納室151からリモコンキー等の収納物164を回収し得る。
そのような場合は、前述の暗証入力時と同様に、吊り金具3の小径部84を保持して軸方向へ押し下げ、これに吊り金具連結駒87を同動させて、裏面のテーパ面87bと記憶変更板51のテーパガイド57を介し、ロックケースアセンブリ55を上動させ、ロックギア63と記憶ギア108との噛合を解除する。
2 収納容器
3 吊り金具
8,9 第1および第2の押しボタン
40 リセット板
41 切欠溝
47 リセットレバー
49 リセットピン
51 記憶変更板
64 長孔
55 ロックケースアセンブリ
56 凸状ガイド
58 ロックケース
63 ロックギア
68 切欠溝
70 ロックプレート
77 係合突起
91 縦仕切り枠
95 弾性片
95a 係合突起
96 切溝
97 係合溝
98 吊り金具ロック板
106 ボタンケ−スアセンブリ
108 記憶ギア
109 第2ボタンカム
109 第2ボタンカム
129,130 係合脚
135,137 ドグ
143 凹溝
145 リセット板受け
149 電磁波シ−ルド部材
153 通気スペース
156 フック
157 係止溝
Claims (21)
- 錠前に両端部を着脱可能に装着した略U字形状の吊り金具と、錠前の表面に暗証情報を入力可能な複数の押しボタンを出没可能に設け、錠前の内部に前記暗証情報を記憶し、かつこの暗証情報を基に吊り金具を施解錠可能に設けた施解錠機構と、を備えた南京錠において、前記押しボタンを第1の押しボタンと第2の押しボタンとで構成し、これらをボタンケースの前部に取付け、二つの第1の押しボタンの間に第2の押しボタンを配置し、第1の押しボタンの後部に一の係合脚を突設し、第2の押しボタンの後部に二つの係合脚を突設し、第1の押しボタンの係合脚を第1ボタンカムに係合可能に配置し、第2の押しボタンの二つの係合脚を両側の第1ボタンカムに係合可能に配置し、第1若しくは第2の押しボタンの一回の押圧操作よって、第1および第2ボタンカムを同方向へ同一角度回動可能に設け、かつ第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって暗証情報を入力可能にするとともに、前記第2ボタンカムの移動方向に二つの記憶ギアを配置し、該記憶ギアの凹溝に第2ボタンカムの周面に突設した複数のドグを係合可能に配置し、前記第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作による暗証情報を記憶ギアに入力して回動可能にする一方、前記記憶ギアの近接位置に施解錠機構を構成するロックケースを移動可能に配置し、該ロックケースに装着した二つのロックギアを記憶ギアに噛合可能に配置し、これらの噛合時に記憶ギアの暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートを捩りバネを介して移動可能に付勢し、ロックプレートの係合突起を錠前内に配置した吊り金具連結駒の係合溝に係合可能に設け、該吊り金具連結駒を吊り金具の一端に連結して上下動可能に設け、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、その係合溝にロックプレートの係合突起を係合後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を更に下動し、その係合溝をロックプレ−トの係合突起に係合し、該係合突起を前記係合溝から後退可能にするとともに、吊り金具を下動し、該吊り金具連結駒に形成したテーパ面を記憶変更板に突設したテーパガイドに係合可能に設け、該記憶変更板を移動し記憶変更板の斜状の長孔に係合した凸状ガイドを移動可能に設け、該凸状ガイドを突設したロックケースを前記長孔に沿って上動可能に設け、ロックケースに装着したロックギアと前記記憶ギアとの噛合を解除可能に設ける一方、前記押しボタンに暗証情報を入力後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して係合溝から後退させた後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、前記ロックプレートを前記係合溝に係合してロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、記憶ギアに記憶された暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、該暗証情報入力により、ロックギアに形成した切欠溝と係合凸部との係合を不可能にし、該係合凸部をロックギアの周面に係合してロックプレートの移動を拘束し、ロックプレートの係合突起と吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持し、吊り金具を施錠可能にする一方、吊り金具の施錠後、第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって施錠前の暗証情報を入力し、ロックギアと記憶ギアを回動し、それらの初期状態を回復後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して該ロックプレートを係合溝から後退させ、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除し、吊り金具を解錠可能にしたことを特徴とする南京錠。
- 前記ロックケースの後方に記憶変更板を移動可能に配置し、該記憶変更板に二つの斜状の長孔を設け、該長孔にロックケースの裏面に突設した凸状ガイドを係合可能に挿入するとともに、記憶変更板の一端部にテーパガイドを突設し、該テーパガイドを吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面に係合可能に配置し、該テーパ面とテーパガイドとの係合を介して、前記ロックケースを上下動かつボタンケースから近接離反動可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能に設けた請求項1記載の南京錠。
- 前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレ−トを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設けた請求項1記載の南京錠。
- 前記ロックプレートの上端部に二本の角柱状のガイドを突設し、該ガイドを常時は錠前ケースの上部壁の直下に係合可能に配置し、暗証情報入力時にロックケースと上動可能に設けるとともに、上部壁の凹溝に係入可能に設け、ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設けた請求項3記載の南京錠。
- 前記錠前内にリセットレバーを上下方向に回動可能に設け、該リセットレバーの一端のリセット摘みを錠前の外部に配置し、リセットレバーの他端の回動域に臨ませてリセット板を係合可能に配置し、該リセット板に二つの切欠溝を設け、該切欠溝を記憶ギアの裏面に形成したリセット板受けに係合可能に配置した請求項1記載の南京錠。
- 吊り金具と吊り金具連結駒の変位を介して、押しボタンによる暗証情報入力の前後に前記ロックケースをボタンケースに近接離反動可能に設け、暗証情報入力時は前記ロックケースをボタンケースから離反し、前記ロックギアと記憶ギアとの噛合を解除可能に設け、暗証情報入力後は前記ロックケースをボタンケースに近接し、ロックギアを記憶ギアに噛合可能に設けた請求項1記載の南京錠。
- 前記押しボタンによる暗証情報入力前に、リセット板の切欠溝をリセット板受けに係合し、記憶ギアを一方向へ回動可能に設け、記憶ギアの初期状態を形成可能にした請求項5記載の南京錠。
- 前記押しボタンによる暗証情報入力後、前記切欠溝を前記リセット板受けに係合し、前記記憶ギアを他方向へ回動可能に設け、該記憶ギアと噛合するロックギアを回動し、記憶ギアの暗証情報入力をロックギアへ移動可能にした請求項5記載の南京錠。
- 前記吊り金具連結駒を錠前ケース内の段付き枠と縦仕切枠との間に配置し、吊り金具連結駒の下部に突設した突片の下端を錠前ケースの底板の直上に配置した請求項1記載の南京錠。
- 前記吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の上下位置に移動かつ係留可能に設けた請求項9記載の南京錠。
- 底板の端部にフック挿入口を下方に開口するとともに、縦仕切枠の下端に略U字形状の凸枠を形成し、該凸枠と底板との間に吊り金具ロック板を介挿可能にした請求項9記載の南京錠。
- 錠前の下部に箱形の収納容器を装着し、該収納容器の開口部を錠前の底部で閉塞可能にした請求項9記載の南京錠。
- 錠前に両端部を着脱可能に装着した略U字形状の吊り金具と、錠前の表面に暗証情報を入力可能な複数の押しボタンを出没可能に設け、錠前の内部に前記暗証情報を記憶し、かつこの暗証情報を基に吊り金具を施解錠可能に設けた施解錠機構と、を備えた南京錠の下部に装着した収納容器の施錠装置において、前記押しボタンを第1の押しボタンと第2の押しボタンとで構成し、これらをボタンケースの前部に取付け、二つの第1の押しボタンの間に第2の押しボタンを配置し、第1の押しボタンの後部に一の係合脚を突設し、第2の押しボタンの後部に二つの係合脚を突設し、第1の押しボタンの係合脚を第1ボタンカムに係合可能に配置し、第2の押しボタンの二つの係合脚を両側の第1ボタンカムに係合可能に配置し、第1若しくは第2の押しボタンの一回の押圧操作よって、第1および第2ボタンカムを同方向へ同一角度回動可能に設け、かつ第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって暗証情報を入力可能にするとともに、前記第2ボタンカムの移動方向に二つの記憶ギアを配置し、該記憶ギアの凹溝に第2ボタンカムの周面に突設した複数のドグを係合可能に配置し、前記第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作による暗証情報を記憶ギアに入力して回動可能にする一方、前記記憶ギアの近接位置に施解錠機構を構成するロックケースを移動可能に配置し、該ロックケースに装着した二つのロックギアを記憶ギアに噛合可能に配置し、これらの噛合時に記憶ギアの暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートを捩りバネを介して移動可能に付勢し、ロックプレートの係合突起を錠前内に配置した吊り金具連結駒の係合溝に係合可能に設け、該吊り金具連結駒を吊り金具の一端に連結して上下動可能に設け、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、その係合溝にロックプレートの係合突起を係合後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を更に下動し、その係合溝をロックプレートの係合突起に係合し、該係合突起を前記係合溝から後退可能にするとともに、吊り金具を下動し、吊り金具連結駒に形成したテーパ面を記憶変更板に突設したテーパガイドに係合可能に設け、該記憶変更板を移動し記憶変更板の斜状の長孔に係合した凸状ガイドを移動可能に設け、該凸状ガイドを突設したロックケースを前記長孔に沿って上動可能に設け、ロックケースに装着したロックギアと前記記憶ギアとの噛合を解除可能に設ける一方、前記押しボタンに暗証情報を入力後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して係合溝から後退させた後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を下動し、前記ロックプレートを前記係合溝に係合してロックギアを記憶ギアに噛合可能に設け、記憶ギアに記憶された暗証情報をロックギアへ移動可能に設けるとともに、該暗証情報入力により、ロックギアに形成した切欠溝と係合凸部との係合を不可能にし、該係合凸部をロックギアの周面に係合してロックプレートの移動を拘束し、ロックプレートの係合突起と吊り金具連結駒の係合溝との係合を保持し、吊り金具を施錠可能にする一方、吊り金具の施錠後、第1若しくは第2の押しボタンまたはそれらの複合操作によって施錠前の暗証情報を入力し、ロックギアと記憶ギアを回動し、それらの初期状態を回復後、吊り金具を介して吊り金具連結駒を上動し、その係合溝をロックプレートに係合して該ロックプレートを係合溝から後退させ、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除し、吊り金具を解錠可能にした南京錠の下部に収納容器を開閉可能に装着し、該収納容器を南京錠の施解錠時に施解錠可能にしたことを特徴とする収納容器の施錠装置。
- 前記ロックケースの後方に記憶変更板を移動可能に配置し、該記憶変更板に二つの斜状の長孔を設け、該長孔にロックケースの裏面に突設した凸状ガイドを係合可能に挿入するとともに、記憶変更板の一端部にテーパガイドを突設し、該テーパガイドを吊り金具連結駒の裏面に形成したテーパ面に係合可能に配置し、該テーパ面とテーパガイドとの係合を介して、前記ロックケースを上下動かつボタンケースから近接離反動可能に設け、それらのロックギアと記憶ギアとを噛合または噛合解除可能に設けた請求項13記載の収納容器の施錠装置。
- 前記ロックケースにロックプレートを移動可能に設け、該ロックプレートに二つの長孔を離間して形成し、該長孔にロックギアを支持する軸を挿入し、該ロックギアに切欠溝を形成するとともに、前記長孔の近接位置に係合凸部を設け、該係合凸部に前記切欠溝を係合可能に配置し、ロックプレートを左右に移動可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を解除可能にするとともに、ロックギアの周面に前記係合凸部を係合可能に配置し、暗証情報入力による係合時にロックプレートの移動を拘束可能に設け、吊り金具連結駒の係合溝とロックプレートの係合突起との係合を保持可能に設けた請求項14記載の収納容器の施錠装置。
- 前記吊り金具連結駒を錠前ケース内の段付き枠と縦仕切枠との間に配置し、下部に突設した突片の下端を錠前ケースの底板の直上に配置し、前記吊り金具連結駒の周面に弾性片を設けるとともに、前記縦仕切枠に複数の切溝を上下方向に形成し、前記弾性片の先端部を前記切溝に係合可能に設け、吊り金具連結駒を錠前内の複数の上下位置に移動かつ係留可能に設けた請求項13記載の収納容器の施錠装置。
- 前記収納容器の開口部を錠前の底板によって閉塞可能に設け、収納容器の開口部の一側に蝶番軸受を設け、該蝶番軸受に錠前の底部に設けた蝶番軸と接合し、これらを枢軸を介して回動可能に連結するとともに、収納容器の開口部の他側にフックを突設し、該フックを錠前ケースの底板の端部に設けたフック挿入口に挿入可能に設け、吊り金具ロック板の係合部をフックの係止溝に係合し、収納容器を施錠可能にした請求項13記載の収納容器の施錠装置。
- 前記フックの内側に係止溝を設け、該係止溝に錠前の内側に配置した吊り金具ロック板の係合部を係合可能に設け、該吊り金具ロック板を係止溝側に付勢した請求項17記載の収納容器の施錠装置。
- 吊り金具の解錠時、吊り金具連結駒を移動し、その下端部の突片を吊り金具ロック板から引き抜き、吊り金具ロック板の係合部とフックの係止溝との係合を解除し、収納容器を解錠可能にした請求項18記載の収納容器の施錠装置。
- 前記収納容器の開口部の周囲に二つの環状溝を形成し、これらに電磁波シールド部材とシール部材を装着し、該電磁波シールド部材とシール部材に錠前底面の底板を押圧して接触した請求項17記載の収納容器の施錠装置。
- 収納容器の収納室の両側に空気を出入り可能な通気スペースを形成し、電磁波の移動経路に空気層を形成した請求項20記載の収納容器の施錠装置。
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