JP6936106B2 - 分岐ヘッダー - Google Patents

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Description

本発明は、スプリンクラー消火配管用のヘッダーに関する。
スプリンクラーは、火災発生時に被害が拡大しやすい場所や消火活動が困難な場所等に設置が義務付けられている消火設備である。図1に例示されているように、スプリンクラー消火配管1は、給水用主管2と、巻出管3と、天井に設置されるスプリンクラーヘッド4とを備えている。給水用主管2と巻出管3は、ヘッダー5を介して接続される。巻出管3とスプリンクラーヘッド4は、巻出管の管端部に連結されるヘッド取り付け管6を介して接続される。
図2に例示されているように、公知のスプリンクラー消火配管用のヘッダー10は、給水用主管と接続するための給水側接続管11、および、巻出管と接続するための出水側接続部12を有する。出水側接続部12には、基管13と該基管から分岐した多数(図2では5本)の分岐管14が設けられており、各分岐管14の先端には出水側接続口15が設けられている。巻出管は、出水側接続口15に接続される。建築の分野では、コスト削減の観点から、スプリンクラー消火配管内に使用されるヘッダー数を極力少なくしたいというニーズがある。そのため、市場に流通しているヘッダーには多くの分岐管が設けられ、1つのヘッダーに多くの巻出管が接続できるようになっている。
ヘッダーと巻出管の接続手段としては、鋼管接続用継手を使うなど様々な手段があるが、スプリンクラー消火設備の分野では、耐震性、耐漏水性、防錆性の確保が重要であることから、巻出管をポリエチレン等の熱可塑性樹脂製とし、内面に電熱線を埋設したソケット状の樹脂製継手の一方の接続口に巻出管を挿入し、他方の接続口にヘッダーの出水側接続口を挿入してから通電し、巻出管、継手およびヘッダーの接続口を融着させる、電気融着という接続手段が好んで採用されている。電気融着は、鋼管接続用継手を使った接続手段に比べて、ヘッダーと巻出管を強固に接合でき、かつ、接合部分が適度な柔軟性を有するため、上記の各種特性を十分に確保することができる。
しかし、電気融着は、工程が多く作業に時間と手間がかかる。そのため、電気融着によりヘッダーと巻出管を接続し、スプリンクラー消火設備を設ける場合には、予め工場でヘッダー、継手および巻出管を融着してユニット配管を作製し、かかるユニット配管を現場に搬入し、給水用主管とヘッダーの接続、ヘッド取り付け管と固定金具の取り付け、パイプの支持・配管等を行うのが常である。この工法は、一般に、プレハブ工法と呼ばれている。プレハブ工法を実施すれば、現場の作業者は、電気融着によって作業性を損なわれることなく、効率的にスプリンクラー消火設備を設けることができる。
ところで、スプリンクラー消火設備を設けるにあたって、各部屋のスプリンクラーヘッドの数および位置は、建造物の構造や部屋の面積、スプリンクラーヘッドの種類等を考慮して決まる。例えばオフィスビル等の一般建築物は概して部屋が広いので、部屋ごとに多数の(5個以上)スプリンクラーヘッドが必要となる。オフィスビル等では、プレハブ工法により、ヘッダーと巻出管が電気融着されたユニット配管を使って、耐震性等に優れたスプリンクラー消火設備を簡単に設けることができる。
一方、ホテルの客室や病院の病室等は部屋が比較的狭く(例えば、ビジネスホテルでは10〜15m程度、シティホテルでは20〜25m程度)、スプリンクラーヘッドは各部屋に2〜4個あればよい。
当業者ならこの場合、部屋の外にヘッダーを配置し、あるいは、数部屋おきにヘッダーを配置し、ヘッダーから各部屋まで必要本数の巻出管を引き込むことでスプリンクラー消火設備を効率的に設ける方法を考えるであろうが、病室やホテルでは火災拡大時の影響が深刻であり、一室ごとを防火区画として区切ることが通常であるため、樹脂製巻出管を壁を跨いで隣の部屋等まで這わせることが許されない。よって、この方法は現実的でなく、実際には、作業性を重視して、電気融着によるヘッダーと巻出管の接続をあきらめて他の接続手段(鋼管接続用継手を用いる等)を採用するか、あるいは、耐震性等を重視して、オフィスビル等の場合と同じく多くの出水側接続口を有するヘッダーを使ってユニット配管を作製し、これを各部屋に配置し、不要な接続口にキャップを嵌めたうえで作業を行っている。現場の作業者にとって、不要な接続口にキャップを嵌める作業の繰り返しは、作業性が著しく損なわれるので、負担である。
このように狭い部屋にスプリンクラー消火設備を設ける場合には、電気融着の作業性の問題が残っていたが、かかる問題を解決する手段として、本出願人は、特許文献1で、給水用主管側に一つの接続口を、巻出管側に複数の接続口(出水側接続口)を放射状に突設した多口継手であって、出水側接続口の巻出管との接合面に電熱線を埋設した合成樹脂管用多口継手を開示している。特許文献1では、具体例として、4つの出水側接続口を十字状に直交させた態様を開示している。更に、かかる多孔継手をヘッダーとして利用する旨も開示している。特許文献1の多孔継手は、出水側接続口数が客室や病室に設けるヘッドの数とほぼ一致しているので、不要接続口の数を抑えることができ、キャップを嵌める作業を大幅に減らすことができる。加えて、別途ソケット状継手を用意しなくても、出水側接続口に巻出管を直接挿入して通電するだけで出水側接続口と巻出管を電気融着できる。
特開平10−030778公報
しかしながら、特許文献1の多孔継手は、接続口が放射状に突設された立体的な構造であるため、必ず、給水用主管と給水側接続口とをエルボ継手等の他の継手を介して接続しなければならず、未だ作業性の点で改善の必要があった。
従って、本発明の目的は、電気融着により巻出管と接続することができ且つ作業性に優れている、スプリンクラー消火配管用のヘッダーを提供することである。
本発明によれば、スプリンクラー消火配管において、給水用主管と熱可塑性樹脂製巻出管とに接続して使用されるヘッダーであって、前記給水用主管に接続される給水側接続管と、前記巻出管に接続する出水側接続部とを有しており、前記出水側接続部は、前記給水側接続管と一体に連なり且つ給水側接続管の軸線方向に伸びている基管と、該基管から分岐している分岐管とを備え、各分岐管の先端に、又は、各分岐管の先端および基管の先端に、合計で2〜4個の出水側接続口が設けられており、前記2〜4個の出水側接続口は、巻出管との接触面に電熱線が埋設された電気融着継手構造を有しており、前記分岐管は、前記基管と同一面上に形成され、前記給水側接続管が、筒状胴部と上流方向に漸次拡径する給水側接続口とが連結し、且つ、該給水側接続口の上流側端部に外向きフランジ部が連なった構造を有しており、前記給水側接続管に、前記給水用主管と接続するための鍔状の金属盤が装着されていることを特徴とするヘッダーが提供される。
前記出水側接続口が合計で3個設けられたヘッダーは、本発明の好適な態様である。
各出水側接続口に、前記電熱線に導通する1組の金属端子が外部に露出するようにして設けられており、該金属端子も、前記基管と同一面上に配置されているヘッダーは、本発明の好適な態様である。
本明細書では、図面の記載にあわせて、「上流方向」や「上流側」を「下方」と呼び、「上流側端部」を「下端」と呼び、「下流方向」や「下流側」を「上方」と呼び、「下流側端部」を「上端」と呼ぶことがある。
本発明のヘッダーは、2〜4本の巻出管と接続することができるよう、出水側接続部に2〜4個の出水側接続口を有しているので、比較的狭い部屋を多く備えるホテルや病院等のスプリンクラー消火配管に用いたとき、不要接続口数を減らすことができ、不用接続口にキャップを嵌める作業を極力減らすことができる。また、出水側接続口が電気融着継手構造を有しているので、出水側接続口に巻出管を直接挿入して電気融着することができ、電気融着工程も単純化されている。更にまた、出水側接続部が、給水側接続管と一体に連なり且つ給水側接続管の軸線方向に伸びている基管と、基管から分岐している分岐管とを備えた形状であることから、給水用主管との接続に際しエルボ継手等の他の継手を用いなくてもよく、給水用主管と簡単に接続することが可能である。このように本発明のヘッダーは、作業性が格段に向上している。
また、客室や病室では、近年、天井を高くして広々とした室内を作ることが求められているところ、本発明のヘッダーは、上述の形状を有していることから天井懐を狭くして室内を広くすることが可能であり、かかる要求に応えることができる。
加えて、本発明は、水流を極力低下させずに散水できるという効果も有する。
スプリンクラー消火配管の一例を示す概略図である。 従来のスプリンクラー消火配管用のヘッダーの一例を示す概略正面図である。 本発明のヘッダーの第一の態様を示す概略図である。(a)は斜視図である。(b)は部分断面正面図である。(c)は天面図である。 本発明のヘッダーの第二の態様を示す概略図である。(a)は断面図である。(b)は側面図である。 本発明のヘッダーの第三の態様を示す概略断面図である。 本発明のヘッダーの第四の態様を示す概略断面図である。 本発明のヘッダーの第五の態様を示す概略部分断面正面図である。 本発明のヘッダーの第六の態様を示す概略正面図である。 本発明のヘッダーの第七の態様を示す概略断面図である。 本発明のヘッダーの第八の態様を示す概略正面図である。
本発明のヘッダーを添付図面に示す具体例に基づいて説明する。
図3は、本発明のヘッダーの第一の態様を示す概略図である。図3に示す第一の態様のヘッダー20は、給水用主管に接続される給水側接続管21と、巻出管に接続される出水側接続部22とで構成されている。
まず出水側接続部22について説明する。出水側接続部22は、基管23と、かかる基管23の末端から分岐した2本の分岐管24とからなる。
基管23は、給水側接続管21と一体に連なり、且つ、給水側接続管21の軸線方向に伸びている。基管23の先端は、巻出管と接続するための出水側接続口25となっている。詳述すると、基管23は、給水側接続管21と同径の胴部23aと、かかる胴部23aに連なり且つ先端方向に漸次縮径するテーパー部23bと、かかるテーパー部23bに連なる出水側接続口25とを有している。
分岐管24は、全体としてまっすぐに伸びた筒型形状であり、その先端は、基管23と同様、巻出管と接続できるように出水側接続口25となっている。図3(c)に示されているように、本態様では、分岐管24が基管23と同一面上に且つ基管23に対して線対称となるように形成されている。図3に示す第一の態様では、分岐管の中心軸と基管の中心軸とによって形成される角度が略45度となっており、即ち、一方の分岐管24と基管23との間の角度が略45度であり、他方の分岐管24と基管23との間の角度も略45度となっている。
上述したように基管23の先端および2本の分岐管24の先端は、出水側接続口25となっており、即ち、本態様のヘッダーには合計で3個の出水側接続口25が設けられている。これにより、本態様のヘッダーには、最大で3本の巻出管を接続することができる。
出水側接続口25は、いずれも電気融着継手構造を有しており、換言すると、出水側接続口内側の、巻出管との接触面に電熱線26が埋設された構造を有している。これにより、別途ソケット状継手等を使用しなくとも、巻出管を直接出水側接続口に挿入して電気を流すだけで、巻出管と出水側接続口とを融着させることができる。
具体的には、出水側接続口25の周壁には、その上端から奥に向かって環状溝27が切られており、環状溝27に巻出管を嵌めて、巻出管を固定しながら電気融着できるようになっている。そして電熱線26は、巻出管を嵌めたときに巻出管外面と接触することとなる面、即ち、環状溝27の外周面にコイル状に埋設されている。
出水側接続口25の周壁の上端は、成形不良等抑制のため、先細形状となっている。
各出水側接続口25には、電熱線26に導通する1組の金属端子28が外部に露出するようにして設けられており、金属端子28を電源に繋ぐと通電する仕組みになっている。
金属端子28は、任意の位置に設けてもよいが、図3(c)に示されているように基管23と同一面上となる位置に設けると、金型をシンプルな構造とすることができ、成形を容易且つ低コストでできるので好ましい。
尚、電気融着時には、この金属端子28に電気融着器のコネクタを接続するが、金属端子周辺に充分なスペースを確保して容易に融着作業ができるよう、基管23の先端の出水側接続口25は、他の2つの出水側接続口よりも上方に位置しており、それに伴い、基管の筒状胴部23aの長さが決められている。
次いで、給水側接続管21について説明する。給水側接続管21は、筒状胴部21aと、筒状胴部21aに連なり下方に向かって漸次拡径している給水側接続口21bと、給水側接続口21bの下端に連なる外向きフランジ部21cとを有する。給水側接続口21bでは、水圧に影響が出ないように内径は一定となっているが外径は下方に向かって漸次拡径しており、それ故、給水側接続口21bを構成する周壁は徐々に厚くなっている。
給水側接続管21には、給水用主管との接続手段として、ボルト挿入用の貫通孔を複数(図3では4個)備えた鍔状の金属盤29が装着されている。かかる金属盤29は、給水側接続管21の外向きフランジ部21cによって係止され、抜けなくなっている。
このように金属盤29が装着された給水側接続管21を給水用主管に接続するにあたっては、給水用主管の先端にも金属盤29と同じ金属盤を取り付け、2つの金属盤を重ね合わせてボルトで係止する。このようにしてヘッダーと給水用主管とを接続すると、他の接続方法に比べて液漏れをより確実に回避できる。
本発明のヘッダーは、上述の図3の態様に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、出水側接続部における基管と分岐管の間の角度は、図3では45度であったがこれに限定されず、巻出管の太さ等に応じて、30〜90度の範囲から適宜選択することができる。基管と分岐管の間の角度がかかる範囲内にある場合、巻出管を急カーブで曲げる必要がないので、配管作業がしやすく施工性が向上するとともに、配管の省スペース化を実現できるというメリットがある。基管と分岐管との角度が小さすぎると、巻出管の挿入や電気融着の作業をし辛くなり、大きすぎると、前述した施工性と省スペース化のメリットを享受することができない。更に、水流が損なわれる虞もある。
また、出水側接続口の数は、図3では合計で3個であったが、2〜4個の中から適宜選択すればよい。
分岐管は、図3では基管に対して線対称になるように配置されていたが、非対称となるように配置されていてもよい。
更にまた、給水用主管と本発明のヘッダーの給水側接続管との接続手段は、図3では金属盤を使ってのボルト留めであったが、それ以外に公知の手段を採用してもよい。
例えば図4には、基管と分岐管の角度および給水用主管との接続手段を変更した、本発明のヘッダーの第二の態様が示されている。
図4に示されているヘッダー30では、基管33と分岐管34との間の角度が図3よりも大きくなっており、具体的には略90度となっている。そのため、金属端子38周辺に充分なスペースを確保できるので図3のように基管を長くする必要がなく、図4では図3に比べて基管の胴部33aが短くなっている。
また、第二の態様のヘッダーは、給水用主管との接続に際し、金属盤とボルトを使っての接続方法ではなく、給水側接続管31にナットを取り付け、給水用主管に、ナットと係合しうる接続部材を取り付け、ナットと接続部材を係合させる方法を採用している。
そのため、給水側接続管31は、筒状胴部と給水側接続口と外向きフランジ部とが連なった構造を有しておらず、代わりに、給水側接続管31の下方には、金属部材40がインサート成形により挿入固定されている。金属部材40の下方には、ナット50が装着されている。このように給水側接続管31にナット50が装着された構造は、一般に、ユニオン継手構造と呼ばれている。
金属部材40は、大まかに言って筒状形状を有している。金属部材の内面41および底面42は、ヘッダーを構成する樹脂と同じ樹脂で被覆されている。金属部材の外面43に1つ、内面41に2つ、環状凹部44が切り欠かれており、これにより、金属部材40が強固に保持されている。
外面43の下端には、下方に伸びる円環部45が一体となって連結されている。
ナット50は、天面51と、かかる天面51の周縁から垂下するスカート壁52とを有し、天面51の中心には開口53が設けられている。金属部材の円環部45の外径は、ナットの開口53より大きく設定されており、そのため、円環部45がナット50に係止し、ナット50が金属部材40から抜けないようになっている。
スカート壁52の内面には、雌螺子(図4では省略)が形成されている。給水側接続管31と給水用主管とを接続するにあたっては、給水用主管に、外面に雄螺子が形成された接続用部材を装着し、給水用主管側の接続用部材とナットを螺子係合すればよい。
図5には、本発明のヘッダーの第三の態様が示されている。第三の態様のヘッダー60は、出水側接続口65の数および基管63と分岐管64の角度以外は、図4に示す第二の態様のヘッダー30と共通の構造を有している。
具体的に、ヘッダー60では、基管63から4つの分岐管64が分岐している。そして、出水側接続口65は、基管63には設けられておらず、各分岐管64の先端に設けられている。その結果、ヘッダー60は、合計で4つの出水側接続口65を備え、最大で4本の巻出管と接続することができる。
また、4本の分岐管64のうち、基管63の末端から分岐している2本の分岐管64aについては、かかる分岐管64aと基管63との間の角度は略90度となっている。また、基管64の先端から分岐している2本の分岐管64bについては、かかる分岐管64bと基管63との間の角度は略30度となっている。
図6には、本発明のヘッダーの第四の態様が示されている。第四の態様のヘッダー70は、出水側接続口75の数および基管73と分岐管74の角度が、図4に示す第二の態様のヘッダー30と違っている。ヘッダー70では、基管73から2つの分岐管74が分岐している。分岐管74と基管73との間の角度は、いずれも略45度である。出水側接続口75は、基管73には設けられておらず、各分岐管74の先端に設けられている。その結果、ヘッダー70は、合計で2つの出水側接続口75を備えている。
図7には、本発明のヘッダーの第五の態様が示されている。第五の態様のヘッダー80は、給水用主管との接続手段以外は、図3に示す第一の態様のヘッダー20と共通の構造を有している。
詳述すると、第五の態様では、給水用主管との接続に際し、内面に電熱線が埋設された電気融着ソケット状継手の一方の接続口に給水側接続管81の先端を挿入し、かかる電気融着ソケット状継手の他方の接続口に給水用主管の先端を挿入して、電気融着を行う方法を採用している。
そのため、本態様のヘッダーの給水側接続管81は、スピゴット継手構造を有している。具体的には、給水側接続管81は、周壁の厚みが一定でまっすぐな筒状であり、その外径がソケット状継手(図示せず)の内径と略一致した構造となっている。
図8には、本発明のヘッダーの第六の態様が示されている。第六の態様のヘッダー90もまた、給水用主管との接続手段以外は、図3に示す第一の態様のヘッダー20と共通の構造を有している。第六の態様では、給水用主管との接続に際し、別途ソケット継手等を使わずに給水側接続口91bに給水用主管を直接挿入して電気融着を行う方法を採用している。
本態様のヘッダーの給水側接続管91は、筒状胴部91aと給水側接続口91bを有しており、給水側接続口91bは、給水用主管との接触面に電熱線が埋設された電気融着継手構造となっている。そのため、出水側接続口の外面だけでなく給水側接続口の外面にも金属端子98が露出している。
筒状胴部91aと給水側接続口91bの間には、筒状胴部91aに連なり下方に向かって径が漸次拡大しているテーパー部91eが設けられている。テーパー部91eの下端は、給水側接続口91bの上端と連なっている。
図9には、本発明のヘッダーの第七の態様が示されている。第七の態様のヘッダー100は、分岐管104の角度および配置が図4に示す第二の態様とは異なっている。
詳述すると、第七の態様では、基管103から略45度の角度で2つの分岐管104が分岐しているが、一方の分岐管が他方の分岐管よりも下方に配置されており、基管103に対して非線対称な配置となっている。
図10には、本発明のヘッダーの第八の態様が示されている。第八の態様のヘッダー110は、分岐管114の配置が図8に示す第六の態様と異なっている。
詳述すると、第八の態様では、基管113から略45度の角度で2つの分岐管114が分岐しているが、2つともが基管113の片側に配置されており、基管113に対して非線対称に配置されている。本態様では、分岐管同士の距離を作業がしやすい程度に確保する必要があることから、基管113は第六態様に比べて長くなっている。
本発明のヘッダーは、上述した構造を有する限り、インサート成形等の従来公知の方法により成形することができる。例えば、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂と、電熱線や金属端子、必要に応じて、ナットを装着した金属部材等のインサート部品を用意し、インサート部品を樹脂成形金型に装填し、樹脂成形金型に熱可塑性樹脂を注入し、インサート品を溶融樹脂で包み込み固化させて製造することができる。
図3に示す第一の態様のように給水側接続管に鍔状の金属盤を装着する場合は、かかる金属盤の中心の開口に成形金型を挿入してから、常法に従ってインサート成形を行えばよい。
巻出管との電気融着をより強固なものにすると同時にヘッダー自体に耐熱性や耐久性を付与するために、本発明のヘッダーは、巻出管外面と接触する面を非架橋性ポリエチレンで形成し、それ以外の部分を架橋性ポリエチレンで形成することが好ましい。
本発明のヘッダーは、スプリンクラー消火配管において、給水用主管と巻出管に接続して使用される。巻出管は、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂製である。特に、外層が非架橋ポリエチレン製であり且つ内層が架橋ポリエチレン製である2層構造の巻出管を用いると、より強固に電気融着が行え、更に、巻出管自体の耐久性も良好になるので好ましい。
接続される巻出管の太さに特に制限はないが、通常は、16〜20Aである。
1 スプリンクラー消火配管
2 給水用主管
3 巻出管
4 スプリンクラーヘッド
5 ヘッダー
6 ヘッド取り付け管
10,20,30,60,70,80,90,100,110 ヘッダー
11,21,31,81,91 給水側接続管
12,22,32,82,92 出水側接続部
13,23,33,63,73,103,113 基管
14,24,34,64,74,104,114 分岐管
15,25,35,65,75,95,105,115 出水側接続口
26,36 電熱線
27,37 環状溝
28,38,98 金属端子
29 金属盤
40 金属部材
50 ナット

Claims (3)

  1. スプリンクラー消火配管において、給水用主管と熱可塑性樹脂製巻出管とに接続して使用されるヘッダーであって、
    前記給水用主管に接続される給水側接続管と、前記巻出管に接続する出水側接続部とを有しており、
    前記出水側接続部は、前記給水側接続管と一体に連なり且つ給水側接続管の軸線方向に伸びている基管と、該基管から分岐している分岐管とを備え、各分岐管の先端に、又は、各分岐管の先端および基管の先端に、合計で2〜4個の出水側接続口が設けられており、
    前記2〜4個の出水側接続口は、巻出管との接触面に電熱線が埋設された電気融着継手構造を有しており、
    前記分岐管は、前記基管と同一面上に形成され
    前記給水側接続管が、筒状胴部と上流方向に漸次拡径する給水側接続口とが連結し、且つ、該給水側接続口の上流側端部に外向きフランジ部が連なった構造を有しており、
    前記給水側接続管に、前記給水用主管と接続するための鍔状の金属盤が装着されていることを特徴とするヘッダー。
  2. 前記出水側接続口が合計で3個設けられている、請求項1に記載のヘッダー。
  3. 各出水側接続口に、前記電熱線に導通する1組の金属端子が外部に露出するようにして設けられており、
    該金属端子も、前記基管と同一面上に配置されている、請求項1または2に記載のヘッダー。
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