JP6936045B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、二輪車両に設けられるテールストップランプ、四輪車両に設けられるテールストップランプ、ヘッドランプ内に設けられるポジションランプユニット、などの車両用信号灯具ユニットに関するものである。
従来より、車両前後方向のみならず車両側方への視認性を向上させた車両用灯具が知られている。
特許文献1の車両用灯具では、バルブ光源と、正面方向に向かって光を照射させる正面レンズ部と側面方向に向かって光を照射させる側面レンズ部とでL字状のインナーレンズを用いて車両側方への視認性を向上させている。
また、例えば特許文献2のように、光源としてLEDを用い、LEDの前方に設けた複数の透光部材を配置してLEDからの光を効率良く灯具正面方向へ照射する技術も知られている。
特許第4627311号公報 特開第4290607号公報
特許文献1の車両用灯具では、インナーレンズをL字状に形成し、かかるインナーレンズを前方側からエクステンションに取り付けている。インナーレンズの正面レンズ部の背面にはバルブ光源を配置している。バルブ光源から放射した光は正面レンズ部を透過して照射するため、光源からの放射光の光を効率良く灯具正面方向へ照射するためには、バルブ光源の前方に位置する正面レンズ部の面積を広くしなければならない。そのため、環状などの線状の発光面を効率良く得ることが難しい。
特許文献2の車両用灯具では、透光部材を用いてその端面を出射面としている。それ故、線状の発光面を得ることはできるものの、正面方向のみならず側面方向にも出射させることは困難であった。
また、特許文献2の透光部材は、基本肉厚部から前方へ向けて断面櫛歯状に延びる複数の突起部からなるものとすることで、非点灯状態にあるときに車両用灯具を前方から観察した場合に各突起部が基本肉厚部から浮き上がらせて立体感を持たせているものである。従って、特許文献2の複数の突起部からなる透光部材およびLED光源を環状に形成して特許文献1の正面レンズ部に適用すれば、正面方向へ効率よく照射可能とすることができ得る。しかしながら、側面方向への照射を同時に行うことは難しく、環状の出射面も複数の突起部からなるため灯具ユニットが大型化するという課題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたもので、奥行寸法をコンパクトにするとともに、正面視において細長い線状の発光面による前方方向への照射と、側面方向への照射を両立する車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の車両用灯具は、
環状もしくはC環状の出射面を設けた導光体と、前記導光体の後端側に配置された複数の発光素子と、前記複数の発光素子を搭載した配線基板と、を有する第1の発光ユニットと、
前記第1の発光ユニットの前方に配置したレンズカバーとを備えた車両用灯具であって、
前記導光体は、前記発光素子の光軸上に位置する後端側の入射面と、前記入射面と反対側の前端側の出射面と、前記入射面と前記出射面とを繋ぐ筒状部とを備え、
前記筒状部は、前後方向に延びる中心軸側に位置する内側面と、外周面となる外側面を有し、
前記発光素子の光軸は、前記中心軸に対して傾斜しており、
前記筒状部には、少なくとも前記傾斜している側の前記外側面に拡散レンズ素子が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の灯具において、
前記筒状部の前記中心軸側には、前記内側面の表面に設けた反射膜もしくは前記内側面に沿って設けた反射壁を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の灯具において、
前記筒状部の内側には、第2の発光ユニットを備えることを特徴とする。
上記「発光素子」とは、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード等の半導体発光素子やエレクトロルミネッセンス(EL)などの素子状の光源をいい、特に指向性を持って放射する略点光源のものが好ましい。
請求項1に記載の発明によれば、第1の発光ユニットの光源である発光素子が発光すると、導光体内をその光が導光しレンズカバーを通って車両の外部に出射させる。この際、環状もしくはC環状とした導光体の線状の出射面と、導光体の筒状部に設けた拡散レンズ素子から出射させる。そのため、車両用灯具の前方および側方に出射させることができる。しかも、発光素子の光軸と導光体の中心軸が傾斜するように配置しているので、効率良く側方に照射できるとともに発光ユニットをコンパクトにすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、さらに、導光部材の内側に反射膜もしくは反射壁を設けているので、筒状部の内側面に漏れた光を反射するので、外周面方向に向かう光を増加させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、さらに、筒状部の内側に第2の発光ユニットを設けているので、第1の発光ユニットによる点灯と第2の発光ユニットの点灯を行うことができる。これにより、第1の発光ユニットと第2の発光ユニットをコンパクトに配置して二つの異なる機能を持たせることができる。
一実施形態に係る車両用灯具の正面図である。 図1の車両用灯具内に設ける車両用信号灯具ユニットを示す正面図である。 図2の車両用信号灯具ユニットを分解して示す概略斜視図である。 図2の車両用信号灯具ユニットのA−A線に沿った断面図である。 図2の車両用信号灯具ユニットの斜視図である。 図2の車両用信号灯具ユニットの上下−左右平面で切断した断面図である。 第2の実施形態に係る車両用灯具を分解して示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における車両用灯具1の正面(前面)図である。なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、車両用灯具1から見た方向を指すものとする。
図1には、図示しない車両の後部右側に搭載するリアコンビネーションランプ3と、リアコンビネーションランプ3と隣合うようにトランクに搭載されるリッドランプ2の2種類の車両用灯具1を示す。車両の後部左側にも同様にリアコンビネーションランプ3と、リッドランプ2が隣合って設置される。
リアコンビネーションランプ3およびリッドランプ2は、それぞれ図示しないハウジングと、ハウジングの前方側開口部を覆う透光性のアウターカバーとにより形成された灯室内にランプユニットを備える。リアコンビネーションランプ3内には、テール・アンド・ストップランプユニット3a,3b、ストップランプユニット3cおよびターンランプユニット3dが配設されており、リッドランプ2内には、テールランプユニット2aおよびバックランプユニット2bとを備えている。リッドランプ2およびリアコンビネーションランプ3内の各灯具ユニットの機能および配設位置は、用途および意匠に応じて適宜変更する。各灯具ユニットからの照射光は、各ランプの図示しない透光性のアウターカバーを通過してランプ外を照射する。
次に各灯具ユニットの例として、リアコンビネーションランプ3内に設ける車両用信号灯具ユニット10について説明する。
図2は、図1におけるリアコンビネーションランプ3内のテール・アンド・ストップランプユニット3aに相当する車両用信号灯具ユニット10の正面(前面)図であり、図3は図2の車両用信号灯具ユニット10を分解して示す概略図、図4は図2のA−A線に沿った断面図である。図5は斜視図、図6は図2のA−A線と直交する上下−左右平面による断面図である。
車両用信号灯具ユニット10は、図2から図6に示すようにインナーレンズ15と、インナーレンズ15の後方に配置するC環状の基板11と、基板11に搭載された複数のLED12からなる光源と、インナーレンズ15の内部に挿入する第1エクステンション16と、インナーレンズ15の前方に位置する第2エクステンション17と、インナーレンズ15の後方側で且つ基板11の内周より小径で後方側に突出するインナーケース14により構成されている。
LED12は、反射枠内にテールランプ用およびストップランプ用として機能する赤色発光のLED素子を設けた表面実装タイプのLEDパッケージからなる。LED12による配光はその配光特性の中心軸である光軸Axを中心として10度よりも広く周囲を照射することが可能なタイプが使用される。好適には光軸Axを中心に30度から60度の範囲まで照射可能な広配光タイプを使用する。広配光タイプの表面実装LEDを用いることで、少ない数量のLEDで広い面積の発光面の信号灯具ユニットとすることができる。
LED12は、本実施形態においては前方側を向いて21個のLEDが基板11上に半田を介して実装されている。光源はLEDに限るものではなく、レーザーダイオードや他の発光素子を用いることができる。
基板11は、厚板の金属基板の上に絶縁膜および電極膜を貼付した金属ベースの配線基板を用いる。基板11にはインナーレンズ15に位置決め兼固定のための複数の孔11a、本実施形態においては4個の孔11aが形成されている。基板11上には、LED12の光軸Axが前方側を向くように基板11の表面に対して垂直方向を出射方向として搭載されている。LED12を搭載した表面において、LEDを搭載していない領域の基板11の表面には、白色絶縁膜13が形成されている。白色絶縁膜13は、酸化チタンやアルミナ等の白色セラミック顔料を混入した絶縁材料を印刷等の手段で形成されている。白色絶縁膜13を設けることで、LED12から出射した光の一部が基板11に反射して戻ってきたときに反射させ、光の利用効率を高めることができる。
基板11は、インナーレンズ15の入射面151に対応する形状に形成されている。本実施形態では図1に示したようにテール・アンド・ストップランプ3a(10)の内側に別のランプユニットであるストップランプユニット3cを設けるために、C環形状に形成している。また、複数のLED12は、インナーレンズ15の入射面151に対応する位置に配置し、基板11と同様にC環形状に配置している。各LED12は、C環形状に沿ってC環形状の中心に向かって同じ方向となるように放射状の位置に点在して配置している。基板11上に複数のLED12を搭載する際に、X−Y平面上において平行方向若しくは直交方向となるようにLEDを搭載することが好ましい。平行方向もしくは直交方向に整列させて複数のLEDを搭載すると、LEDを搭載する機械のヘッドを任意の角度に調整して回転させることなく、2方向の回転のみを行うヘッドを利用して搭載できるので、安価な実装装置を用いることができ、総じてコスト低減を図ることができるからである。
インナーレンズ15は、肉厚の透光性部材により正面視および断面がC環状の筒形状に形成された中実の導光体である。透光性部材としてアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂を用いて射出成形により肉厚に形成されている。筒状部150の前方側端部が出射面152とされ、後方側端部が入射面151とされている。本実施形態においては、筒状部150の前後方向の長さを左側領域と右側領域で差を設けている。具体的には図4に示すように左側側面の前後方向長さのL1が、右側側面の前後方向長さのL2に対して、略2倍となるように円筒を斜めに切断した形状としている。従って、出射面152は筒状部150の中心軸Cに対して斜めの面を基調としている。
筒状部150の後方端部には、入射面151と、基板11を位置決めする図示しないボスが形成されている。ボスは基板11に設けた位置決め孔11aに挿入され、位置決めが行われる。その後にボスを熱溶着することで基板11がインナーレンズ12に固定される。
さらに、インナーレンズ12の後方側には、インナーケース14が固定される。インナーケース14は図3に示したように筒状部150の内側面154に固定する。インナーケース14とインナーレンズ15とを一体に形成しても良い。一体に形成する場合には図4に示したように基板11を取り付ける入射面151より中心軸C側にインナーケース14を形成し、基板11を取り付ける段差部を設けることが好ましい。
インナーレンズ15の筒状部150は、筒状部150の中心軸Cを中心にした楕円筒の一部を切り欠いたC環状に形成されている。開環部156は、図1から図3に示すように灯具ユニット10の上方側に位置する。C環状とすることで、その内部に他の機能の別のランプユニットを設けることができる。インナーレンズ15の筒状部150の形状は、C環状に限るものではない。出射面である端面形状を円環状、四角形状、五角形状などの多角形形状とし、筒状部を出射面に対応する筒形状としたり、その一部に開環部156を設けた形状であっても良い。
インナーレンズ15の筒状部150の内側面154は、入射面152からインナーレンズ15内に入射した光を繰り返して反射するように平坦面を基調としている。筒状部150の外側面153は、入射面152からインナーレンズ15内に入射した光を繰り返して反射するように内側面152と略平行な面を基調面として肉厚に形成されている。すなわち、後端側の入射面151と、前端側の出射面152と、入射面151と出射面152とを繋いだ内側面152および外側面153を有する中実の筒状部150として一体に形成されており、これにより導光体を形成している。
筒状部150の外側面153には、図6に示すように側面レンズ素子157が形成されている。側面レンズ素子157は、少なくとも筒状部150の前後方向長さが短いL2となる側、すなわち、右側側面に形成している。図1に示すようにリアコンビネーションランプ3は、リッドランプ2を左側に併設して配置し、右側が車両側面側に回り込んで車両後端部に取付けられる。それゆえ、回り込み側、すなわち、車両側面側に位置する部分は前後方向長さを短くすることが好ましい。側面レンズ素子157は、繰り返し反射しながら内部を導光させるために、前後方向には屈折面となるレンズカットを設けないことが好ましい。一方、上下方向には拡散させるレンズカットを設ける。具体的には図6(B)において図6(A)のB部を拡大して示すように、前後方向に延びる半円柱状の屈折レンズ素子を外側面の湾曲方向に沿って1mmピッチにて設けている。
インナーレンズ15の筒状部150の中心軸Cは、車両用信号灯具ユニット10の主たる照射方向と同一方向としている。一方、LED12の光軸Axは右斜め前方方向に傾いた位置になるように配置している。図4に中心軸Cと光軸Axの関係を示す。図4において紙面左側のLED12の光軸Axと、紙面右側のLED12の光軸Axは平行である。複数のLED12,12を光軸Ax,Axが平行となるように、同一の基板11に対して垂直方向に光軸Axが向くように搭載している。中心軸Cと光軸Axとのなす角度である傾斜角θが鋭角となるようにLED12とインナーレンズ15を配置している。傾斜角θを10度としている。発明者達は、傾斜角度を変更して筒状部150の外側面からの出射光と、前方端面である出射面152から出射する光の強度比および視認性を検討した。傾斜角度が5度よりも小さい場合には外側面からの出射割合が低下する。傾斜角度が10度前後の範囲では、外側面からの出射割合に大きな変化はない。15度を超えると正面の明るさが低下するとともに均一性も低下した。これは筒状部150内での繰り返し反射による均一化よりも、外部への漏れ光による影響が大きくなるからと考えられる。従って、傾斜角は5度から15度とすることが好ましい。
インナーレンズ15の出射面152には、前面レンズ素子158を形成している。前面レンズ素子158は、車両用信号灯具ユニット10の所定の機能を満たすために、所定の配光特性を満足するようなレンズカットを形成している。レンズカットとしては、1mmから3mmピッチで、マトリクス状に曲面を設けた拡散レンズカットを形成している。出射面152は全体として細い線状曲線に見えるようにC環形状の筒状部150の前方端面を利用している。
インナーレンズ15の出射面152の外周には、庇部155を形成している。庇部155にはレンズカットを設けない平坦面としている。これにより、車両用信号灯具ユニット10を正面方向から観察したときに、点灯時および消灯時の両方の場合において、出射面152と庇部155の見栄えが異なり、コントラストのある外観とすることができる。
第1エクステンション16は、図3から図5に示すようにインナーレンズ15の内周に嵌合して固定される。インナーレンズ15の内側面154に対応する外側面を有する略円筒形状の壁部16aと、壁部16aの上方側でインナーレンズ15の開環部156内となる位置に設けた位置決め部16bと、壁部16aの後方側端部に設けたフック部16cからなる。位置決め部16bには第2エクステンションと相対的に位置決め固定するための孔が設けられている。フック部16cは、本実施形態では3個が壁部の後端縁から後方に突出して形成され、フック孔が設けられている。壁部16aをインナーレンズ15の内側面154に近接もしくは接触するようにインナーレンズ前方側から挿入して取付が行われる。前方側から挿入された壁部16aの後端面はインナーケース14に当接し、フック部16cによりインナーケース14と結合する。第1エクステンション16は白色樹脂により形成されており反射壁として機能する。
第2エクステンション17は、図2および図5に示すように車両用信号灯具ユニット10を正面から観察したときに、内部構造を覆う遮蔽機能を有する装飾部材である。図4に示すように第1エクステンション16の前端縁部に嵌合する環状部17aと、環状部17aの上方側でインナーレンズ15の開環部156内となる位置に設けた取付部17bからなる。取付部17bには、第1エクステンション16の位置決め部16bに形成されている孔に挿入して位置決めするボスが設けられている。環状部17aをインナーレンズ15の内側面より中心側の位置を部分的に覆うようにインナーレンズ前方側から挿入して取付が行われる。前方側から挿入された環状部17aの後端面は第1エクステンション16に当接する。同時に取付部17bが位置決め部16bに当接する。図示しないネジ等の固定部材を用いて取付部17bおよび位置決め部16bに設けた孔を通して、図示しないリアコンビネーションランプ3のハウジング内部に車両用信号灯具ユニット10を取り付けて固定される。第2エクステンション17は樹脂により形成されており黒色等の暗黒色材料もしくは、表面にアルミ蒸着等を施した金属色膜が形成されている。
次に、上記のように構成された車両用灯具1の作用について説明する。
車両用灯具1の点灯スイッチをONにするもしくは車両の運転中においてブレーキを踏むと車両用信号灯具ユニット10のLED12が発光する。LEDの照射光はインナーレンズ15内に入射し、一部の光はインナーレンズ15内を導光して出射面152から出射する。インナーレンズ15内に入射した光の他の一部の光は筒状部150内を進む間に外側面153から外部に出射する。外側面153に設けた側面レンズ素子157により、特に上下方向に拡散して照射する。
このとき、インナーレンズ15内に入射するLED12の光軸Axは、全て基板11に対して同じ方向とされ、且つ、インナーレンズ15の中心軸に対して傾斜している。そのため、インナーレンズ15内を内面反射しながら導光する際に筒状部150の側面から外部に出射させやすくなる。内側面154側に出射した光は第1エクステンション16の壁部16aで反射され外側面153に向かって反射して外周面方向に向かう光を増加させ、側方方向を効率良く照射する。また、同一の基板11上に複数のLED12を搭載し、まとめてインナーレンズ15に光軸Axを斜めに取り付けているので、発光ユニットをコンパクトにすることができる。
次に車両用信号灯具ユニットの第2の実施形態について図1および図7を用いて説明する。
第2の実施形態は、先の実施形態の車両用信号灯具ユニット10の内部に、別の機能を有する車両用信号灯具ユニット20を設けるものである。なお、車両用信号灯具ユニット10については先の実施形態と同じ符号を用い、ここでの詳細な説明を省略する。
図7は、車両用信号灯具ユニット10および車両用信号灯具ユニット20を分解して示す概略図である。車両用信号灯具ユニット10は、リアコンビネーションランプ3内のテール・アンド・ストップランプユニット3aに相当する。車両用信号灯具ユニット20は、ストップランプユニット3cに相当する。
車両用信号灯具ユニット20は、図7に示すように、リフレクタ21と、リフレクタ21の前方を覆う第2インナーレンズ22と、リフレクタ21内に設ける図示しない光源とを備えている。
リフレクタ21は、熱可塑性樹脂材料を用いて射出成形により形成され、照射方向前方に向かって凹の湾曲曲面からなる反射面を内部に有する。リフレクタ21の内面にアルミ蒸着等を施して反射面を形成している。リフレクタ21の底部には、図示しない光源としてLEDが配設され独立して点灯制御がなされている。
第2インナーレンズ22は、リフレクタ21の前方側開口を覆う形状とされ、ストップランプユニットとしての機能を満たす所定のレンズカットが形成されている。第2インナーレンズ22はリフレクタ21に取付固定される。
車両用信号灯具ユニット20は、図7に示すように前方側から車両用信号灯具ユニット10の第1エクステンション16の内部に挿入して、インナーケース14およびインナーレンズ15の内側面154に固定される。
このように構成しているので、第1の発光ユニットに相当する車両用信号灯具ユニット10による点灯と、第2の発光ユニットに相当する車両用信号灯具ユニット20の点灯を独立して行うことができる。これにより、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットをコンパクトな配置で二つの異なる機能を持たせることができる。
上記した全ての実施形態において、第1エクステンション16を反射壁としているが車両用信号灯具ユニット10の内側面に反射膜を形成してもよい。反射膜としては、白色樹脂を印刷したり、アルミ蒸着膜を設ける等の公知の反射膜を用いることができる。
また、インナーレンズ15の外側面153に設けた側面レンズ素子157は、所定ピッチのレンズカットを形成した任意形状の凹凸面としても良い。発明者による検討によれば、レンズカットのピッチは1.0mmのピッチが好ましい。0.5mmより細かいピッチは形成するのが難しく導光量も低下する。1.5mmより長いピッチの場合には側面発光の均一感が劣る。
以上に、本発明の実施形態及びその変形例を説明したが、上記実施形態および変形例はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその趣旨から逸脱することなく他の様々な形で構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。
例えば車両用灯具として四輪自動車に設けるリアコンビネーションランプを例に説明したが、ヘッドランプや他の機能のランプに適用してももよい。
1…車両用灯具
2…リッドランプ
3…リアコンビネーションランプ
10,20…車両用信号灯具ユニット
11…基板
12…光源(LED)
13…白色絶縁膜
14…インナーケース
15…インナーレンズ(導光体)
16…第1エクステンション(反射壁)
17…第2エクステンション(装飾部材)
21…リフレクタ
22…第2インナーレンズ
150…筒状部
151…入射面
152…出射面
153…外側面
154…内側面
Ax…光源の光軸
C…筒状部中心軸
θ…光軸中心線と反射面の接線との間の角度(傾斜角)

Claims (3)

  1. 環状もしくはC環状の出射面を設けた導光体と、前記導光体の後端側に配置された複数の発光素子と、前記複数の発光素子を搭載した配線基板と、を有する第1の発光ユニットと、
    前記第1の発光ユニットの前方に配置したレンズカバーとを備えた車両用灯具であって、
    前記導光体は、前記発光素子の光軸上に位置する後端側の入射面と、前記入射面と反対側の前端側の出射面と、前記入射面と前記出射面とを繋ぐ筒状部とを備え、
    前記筒状部は、前後方向に延びる中心軸側に位置する内側面と、外周面となる外側面を有し、
    前記発光素子の光軸は、前記中心軸に対して傾斜しており、
    前記筒状部には、少なくとも前記傾斜している側の前記外側面に拡散レンズ素子が形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記筒状部の前記中心軸側には、前記内側面の表面に設けた反射膜もしくは前記内側面に沿って設けた反射壁を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記筒状部の内側には、第2の発光ユニットを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
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