JP6935951B1 - 水防工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンプルな構造であり、吸水土のうの設置効率を向上することが可能な水防工法、吸水容器および水のう用容器を提供すること。【解決手段】水防工法は、上蓋付きの段ボール箱の中に、複数の吸水土のう(5)と、第1樹脂製袋(3)と、第2樹脂製袋(4)とを収納した吸水土のう梱包体(9)を特定の場所に運ぶ工程と(図5(A))、段ボール箱の上蓋(24)を開いて、吸水土のうを取り出す工程と(図5(B))、第1樹脂製袋で段ボール箱の内面を覆い、第2樹脂製袋で段ボール箱の外面を覆い、第1樹脂製袋と第2樹脂製袋とを固定することで吸水容器(1)を形成する工程と(図5(C)〜(E))、吸水容器内に水を溜める工程と(図5(F))、吸水土のう(5)を膨らませる工程と(図5(G),(H))、膨らませた吸水土のうを設置場所に設置する工程とを備える。【選択図】図5

Description

この発明は、水防工法、吸水容器および水のう用容器に関する。
一般的に、たとえば水害の際の応急対策や土木工事などの止水対策に、吸水土のうおよび水のうが用いられることが知られている。
吸水土のうが開示されている文献として、たとえば特開2015−83757号公報(特許文献1)および特開2009−293260号公報(特許文献2)が挙げられる。特許文献1,2には、袋体内部に吸水性樹脂が収容されており、袋体を水に浸水させることで、吸水性樹脂が水を吸収し袋体が膨らむことが開示されている。
水のうが開示されている文献として、たとえば登録実用新案第3129192号公報(特許文献3)および特許第6436410号公報(特許文献4)が挙げられる。特許文献3,4には、上方が開放した箱体の内部に水を溜めて水のうとして使用することが開示されている。特に、特許文献3には、段ボール箱の内面に軟質合成樹脂からなる水袋を入れ、水袋の中に水を入れることが開示されている。
特開2015−83757号公報 特開2009−293260号公報 登録実用新案第3129192号公報 特許第6436410号公報
特許文献1,2の吸水土のうを使用するには、水に浸水させて膨らませる必要があるため、吸水土のうより大きく、水を溜めることが可能な吸水容器が必要である。しかし、たとえば家庭や店舗などでは、通常そのような大きな容器を常備していない。そのため、浴槽やシンクなどに水を溜めて、浴室やキッチンなどで吸水土のうを水に浸水させて膨らませることがあり、浴室やキッチンなどから吸水土のうの設置場所までは距離があり、設置効率が悪い。
また、特許文献3,4の水のうは、排水のためのキャップや水のう箱同士を連結するための連結具などが設けられており、構造が複雑である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、シンプルな構造であり、吸水土のうの設置効率を向上することが可能な水防工法、吸水容器および水のう用容器を提供することである。
この目的のため、本発明の一態様に係る水防工法は、上蓋付きの段ボール箱の中に、複数の吸水土のうと、第1樹脂製袋と、第2樹脂製袋とを収納した吸水土のう梱包体を特定の場所に運ぶ工程と、段ボール箱の上蓋を開いて、少なくとも吸水土のうおよび第2樹脂製袋を取り出す工程と、段ボール箱の中に収納された第1樹脂製袋で段ボール箱の全内面を覆い、第2樹脂製袋で段ボール箱の全外面を覆い、第1樹脂製袋と第2樹脂製袋とを固定することで吸水容器を形成する工程と、吸水容器内に水を溜める工程と、吸水容器に溜めた水の中に吸水土のうを浸水させて、吸水土のうを膨らませる工程と、膨らませた吸水土のうを設置場所に設置する工程とを備える。
好ましくは、段ボール箱は、上蓋を立てた状態で固定されている。
好ましくは、第1樹脂製袋の上部開口縁を折り返して、段ボール箱の内面側に固定し、第2樹脂製袋の上部開口縁を折り返して、段ボール箱の外面側に固定する。
好ましくは、吸水容器に水を溜めて水のうとして使用する工程を備える。
本発明の一態様に係る吸水容器は、水を溜めることが可能であり、吸水土のうを浸水させて膨らませるために用いられ、底板と、底板の外周縁から上方に立ち上がる複数の側板とを含み、上方が開口した段ボール箱と、段ボール箱の内面を覆う第1樹脂製袋と、段ボール箱の外面を覆う第2樹脂製袋とを備える。
好ましくは、側板は、上方に立ち上がった状態で固定される上蓋を含み、第1樹脂製袋は、その上部開口縁が折り返されて、段ボール箱の内面側に固定され、第2樹脂製袋は、その上部開口縁が折り返されて、段ボール箱の外面側に固定される。
本発明の一態様に係る水のう用容器は、水を溜めることが可能であって、底板と、底板の外周縁から上方に立ち上がる複数の側板とを含み、上方が開口した段ボール箱と、段ボール箱の内面を覆う第1樹脂製袋と、段ボール箱の外面を覆う第2樹脂製袋とを備えている。
本発明によれば、シンプルな構造であり、吸水土のうの設置効率を向上することが可能な水防工法、吸水容器および水のう用容器を提供することができる。
本発明の実施の形態の吸水容器を示し、(A)は斜視図であり、(B)は図1(A)のIb−Ib線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態の吸水容器に水を溜めた状態を示し、(A)は斜視図であり、(B)は図1(A)のIIb−IIb線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態の吸水容器に用いられる吸水土のうの一例を示し、(A)は斜視図であり、(B)は図1(A)のIIIb−IIIb線に沿う断面図である。 図3に示す吸水土のうを膨らませた状態を示し、(A)は斜視図であり、(B)は図3(B)に対応する断面図である。 本発明の実施の形態における水防工法を示す模式図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<吸水容器について>
図1,図2を参照しながら、本実施の形態に係る吸水容器の一例を説明する。図1(A)において、矢印A1で示す高さは上下方向であり、矢印A2で示す横幅は左右方向であり、矢印A3で示す方向は奥行き方向という。なお、図1,2,5において、理解容易の為、段ボール箱2、第1樹脂製袋3および第2樹脂製袋4との間に隙間を設けているが、実際は当接していたり、密着していたりするものとする。
図1に示すように、本実施の形態に係る吸水容器1は、水を溜めることが可能であり、後述する吸水土のう5(図3,4)を浸水させて膨らませるために用いられる。吸水土のう5については、後述する。
吸水容器1は、段ボール箱2に第1樹脂製袋3および第2樹脂製袋4が被せられている。本実施の形態に用いられる段ボール箱2は、段ボール板に切込みと折り曲げ部を設けた一般的な形状であり、展開状態において、上下に複数のフラップが設けられ、組立状態において、フラップを折り曲げることにより直方体形状になる。段ボール板は、たとえば紙製、プラスチック製など材質は限定されないが、典型的には紙製である。段ボール板は、多層構造であり、波状に加工した板材を表材および裏材で挟んで接着されている。
具体的には、段ボール箱2は、上方が開口しており、底板21と、底板21の外周縁から上方に立ち上がる複数の側板22とを含む。図示は省略するが、底板21は、内側に向かって折り曲げられた一対の内側フラップと、一対の内側フラップの外側に折り曲げられた一対の外側フラップとを含む。つまり、底板21は、内側フラップと外側フラップが重なり合い、一対の外側フラップの当接部に沿って接着テープで接着することで形成される。一対の外側フラップと一対の内側フラップが重なり合うことで底板21が形成されているため、底板21の強度を保つことができる。なお、底板21は、外側フラップと内側フラップから形成されず、単なる一枚板で形成されていてもよい。
図1(A),図1(B)に示すように、側板22は、側板本体23と、側板本体23から上方に連続する上蓋24とを含む。上蓋24は、各側板22にそれぞれ設けられるフラップである。そのため、上蓋24の側端縁が当接する部分を接着テープなどで接着することで、上蓋24を上方に立ち上げた状態で固定することができる。なお、上蓋24は、側板本体23と連続せず、取り外し可能に設けられていてもよい。
図1(A)に示すように、段ボール箱2は、直方体形状である。たとえば、段ボール箱2の上下寸法A1は、150mm以上600mm以下である。段ボール箱2の横幅寸法A2は、250mm以上750mm以下である。段ボール箱2の奥行き寸法A3は、150mm以上500mm以下である。これにより、すべての寸法が、後述する膨らんだ状態の吸水土のう5の外形よりも大きいため、吸水土のう5を浸水させるための容器として適当である。さらに、水を溜めると段ボール箱2にはモーメントがかかるが、上記の大きさであれば、紙製の段ボールであってもそのモーメントに耐えることができる。好ましい段ボール箱2の外形は、高さ寸法A1が500mm、横幅寸法A2が300mm、奥行き寸法A3が500mmである。なお、典型的な段ボール箱2の外形は、高さ寸法A1が380mm、横幅寸法A2が440mm、奥行き寸法A3が360mmである。この段ボール箱2を用いることで、典型的なサイズの吸水土のう5を2個同時に浸水させて膨らませることができる。
第1樹脂製袋3は、段ボール箱2の内面21a,22aを覆う。側板22の内面22aは、段ボール箱2の側板22が向かい合う面をいい、外面22bは、その反対方向を向いた面をいう。また、底板21の内面21aは側板22の内面22aと連続する面であり、底板21の外面21bは側板22の外面22bと連続する面である。第1樹脂製袋3の材質は、たとえば合成樹脂であり、典型的にはポリエチレンである。第1樹脂製袋3は、段ボール箱2に被せることができる大きさであり、上下寸法が800mm以上1200mm以下であり、横幅寸法が650mm以上1300mm以下であり、40L以上160L以下であることが好ましい。なお、典型的な第1樹脂製袋3の外形は、上下寸法が1000mm、横幅寸法が800mm、90Lである。第1樹脂製袋3は、段ボール箱2の底板21の形状に沿ったマチが設けられることが好ましいが、マチなしであってもよい。
図1(B)に示すように、第1樹脂製袋3は、第1樹脂製袋本体30と、第1樹脂製袋本体30に連続する上部開口縁31とを含む。上部開口縁31は、段ボール箱2の上端縁で外方に折り返されて、段ボール箱2の外面側に固定される。具体的には、第1樹脂製袋3は、段ボール箱2の底板21の内面21aを覆い、側板22の内面22aの下部を覆う。後述のように、段ボール箱2の全外面21b,22bおよび側板22の内面22aの上部は、第2樹脂製袋4に覆われている。そのため、第1樹脂製袋3の上部開口縁31は、段ボール箱2の側板22の外面22bに直接当接せず、第2樹脂製袋4上に重なり合う。図示は省略するが、第1樹脂製袋3の上部開口縁31は、各面において、接着テープなどで部分的に第2樹脂製袋4と接着されてもよいし、上部開口縁31の全周囲に亘って第2樹脂製袋4と接着されていてもよい。
第2樹脂製袋4は、段ボール箱2の外面を覆う。第2樹脂製袋4は、第1樹脂製袋3と同じ材質である。第2樹脂製袋4は、第1樹脂製袋3と同一形状であってもよいし、第2樹脂製袋4よりも大きくてもよい。
図1(B)に示すように、第2樹脂製袋4は、第2樹脂製袋本体40と、第2樹脂製袋本体40に連続する上部開口縁41とを含む。上部開口縁41は、段ボール箱2の上端縁で内方に折り返されて、段ボール箱2の内面側に固定される。具体的には、第2樹脂製袋4は、段ボール箱2の底板21の外面21bを覆い、側板22の外面22bを覆う。さらに、第2樹脂製袋4の上部開口縁41は、段ボール箱2の側板22の内面22aに当接する。第2樹脂製袋4は、各面において、接着テープなどで部分的に第2樹脂製袋4と接着されてもよいし、上部開口縁31の全周囲に亘って第2樹脂製袋4と接着されていてもよい。
図2(A)および図2(B)に示すように、吸水容器1は、段ボール箱2の全内面と全外面が第1,2樹脂袋3,4で覆われるため、段ボール箱2内に水を溜めることが可能となる。さらに、吸水容器1の外側に水が掛かったとしても、段ボール箱2に水が浸み込まないため、耐久性を保つことができる。また、吸水容器1に水を溜めて、設置場所に設置することで「水のう」として使用することも可能となる。この場合、吸水容器1は「水のう用容器」 として機能する。水のう用容器の水位を15cm以上、好ましくは20cm以上にすることで、水害対策に有効に用いることができる。吸水容器1に溜める水は、たとえば清水、雨水、お風呂の残り水などである。
また、本実施の形態では、段ボール箱2の全内面を覆う第1樹脂製袋3の上部開口縁31が、段ボール箱2の全外面21b,22bを覆う第2樹脂製袋4上に位置しており、段ボール箱21a,22aの内面には隙間がないため、吸水容器1に水を溜めたとしても、水が段ボール箱2に染み出ることがない。さらに、第1樹脂製袋3と第2樹脂製袋4の固定が部分的であっても、問題はない。
なお、上記実施の形態では、段ボール箱2の内面に位置する第1樹脂製袋3の上部開口縁31と第2樹脂製袋4の上部開口縁41の位置が上下逆であってもよい。つまり、第1樹脂製袋3の上部開口縁31が第2樹脂製袋4の内側に位置し、第2樹脂製袋4の上部開口縁41が第1樹脂製袋3の外側に位置していてもよい。
以上説明したように、吸水容器1は、吸水容器1内に水を溜めることで、吸水土のう5を膨らませるために用いられる。次に、吸水土のう5の一例について説明する。
<吸水土のうについて>
図3,図4を参照しながら、本実施の形態に係る吸水容器の一例を説明する。図1において、矢印B1で示す高さ方向は上下方向であり、矢印B2で示す横幅方向は左右方向であり、図2(b)において矢印B3で示す方向は奥行き方向という。
図3に示すように、本実施の形態に係る吸水土のう5は、袋体6と、袋体6の外面に取り付けられる取っ手7とを備える。袋体6の内部には、吸水性樹脂8が内包されている。このため、吸水土のう5は、未使用状態(水に浸ける前)では図3(B)に示すように扁平であるが、使用状態(水に浸水させた後)では、図4(A)および図4(B)に示すように直方形形状となる。
袋体6は、透水性を有し、たとえば、不織布、織布などが用いられる。袋体6は、親水性処理が施された不織布で形成されていることが好ましい。これにより、袋体6の内部に内包された吸水性樹脂8に水分が接触しやすくなるとともに、吸水性樹脂8が袋体6の外部に漏れることを防止することができる。
袋体6は、直方体形状である。具体的には、袋体6は、底面部60と、底面部60の長辺側から立ち上がる4つの側面部61と、底面部60と対向する上面部62とを含む。また、直方体形状とは、隣り合う面がすべて正確に直角に交わる形状だけではなく、隣り合う面が自立可能な程度に傾いていたり、円弧状に膨らんでいる形状も含む。
図1に示すように、袋体6は、正面視において横長の形状である。たとえば、袋体6の高さB1は、150mm以上300mm以下である。袋体6の横幅B2は、300mm以上500mm以下である。袋体6の奥行きB3は、150mm以上300mm以下である。具体的には、本実施の形態の袋体6の外形は、高さB1が200mm、横幅B2が350mm、奥行きB3が250mmであるが、横幅寸法が高さ寸法よりも大きければよく、この寸法に限定されない。
上述のように、袋体6は、吸水性樹脂8を内包している。吸水性樹脂8は、自重の数倍から数百倍の水分を吸収して膨張するものである。水分は、清水であることが好ましいが、たとえばお風呂の残り湯など使用済の水も含む。本実施の形態の吸水性樹脂8は、たとえばアクリル酸ナトリウムを主原料とする吸水性ポリマーである。吸水性樹脂8は、たとえば粒状であり、粒状のまま袋体6内に収容されている。吸水性樹脂8は、水を吸収することで、100倍以上200倍以下の範囲で膨らむ。そのため、吸水土のう5を水に浸水させると、図4に示すように、袋体6内を、水分を吸収した吸水性ポリマー8で満たすことができる。このように、十分に吸水が完了した吸水性ポリマー8で袋体6内を満たすことで、袋体6を直方体形状に保つことができる。
袋体6の外面には、取っ手7が設けられる。取っ手7は、たとえば1本の帯状部材から形成されてもよいし、複数の帯状部材を縫い合わされることにより形成されてもよい。また、取っ手7は、たとえば袋体6と同じ素材の不織布を帯状にし、複数折り重ねることにより形成されてもよい。
取っ手7は、環状部材で形成されており、折り返された部分が正面視逆U字形状の第1,2取っ手部71,72になっている。第1取っ手部71は、図4の紙面上の前面に現れる側面部61から延びている。また、第2取っ手部72は、図4の紙面上には表れていないの背面の側面部61から延びている。
第1取っ手部71および第2取っ手部72が袋体6の前面の側面部61、底面部60および背面の側面部61に沿って縫い付けられていることで、第1,2取っ手部71,72を持ったときに、取っ手7が底面部60を下方から保持することになるため、底面部60が重力により下方に垂れ下がることを防止することができる。
以上、本実施の形態で用いられる吸水土のう5の一例について説明したが、水に浸水させて膨らむ吸水性樹脂が用いられた吸水土のうであればよく、吸水土のう5の形状は上記形態に限定されない。吸水土のう5は、たとえば取っ手7が付いていなくてもよいし、直方体形状でなくてもよい。
次に、上述した吸水容器1および吸水土のう5を用いた水防工法について説明する。
<水防工法について>
図5は、本発明の実施の形態における水防工法を示す模式図である。図5を参照して、本実施の形態の水防工法について説明する。水防工法の概略としては、吸水土のう5を膨らませるための吸水容器1を製作し、吸水容器1に水を溜めて吸水土のう5を膨らませ、膨らませた吸水土のう5を設置場所に設置する。以下、水防工法を具体的に説明する。
図5(A)を参照して、吸水土のう梱包体9を吸水土のうの特定の場所に運ぶ。吸水土のう梱包体9は、段ボール箱2の中に、複数の吸水土のう5と、第1樹脂製袋3と、第2樹脂製袋4とが収納されている。吸水土のう5は、2個以上梱包されていればよいが、10個以上梱包されていることが好ましい。図5(A)の状態では、第1樹脂製袋3の中に、複数の吸水土のう5と折り畳んだ第2樹脂製袋4とが収納されている。特定の場所とは、たとえば吸水土のう5を設置する設置場所や、設置場所近くで水が利用できる場所などである。なお、吸水土のう梱包体9は、段ボール箱2の中に収納されているものであればよく、上述した収納形態には限定されない。たとえば、第1樹脂製袋3が第2樹脂製袋4のように折り畳まれていてもよい。
図5(B)に示すように、段ボール箱2の上蓋24を開いて、少なくとも吸水土のう5および第2樹脂製袋4を取り出す。この場合、第1樹脂製袋3を取り出してもよいが、第1樹脂製袋3を段ボール箱2の中に置いておくことで、再度第1樹脂製袋3を段ボール箱2内に入れる手間を省くことができる。
図5(C)に示すように、段ボール箱2の上蓋24を立てた状態で固定する。具体的には、上蓋24の側端縁が当接する部分を接着テープなどで貼り合わせる。
図5(D)に示すように、第2樹脂製袋4で段ボール箱2の外面を覆い、上部開口縁41を段ボール箱2の内面側に折り返して、第2樹脂製袋4と段ボール箱2の側板22とを固定する。具体的には、第2樹脂製袋4の上部開口縁41と側板22とを部分的に接着テープで接着する。これにより、第2樹脂製袋4で段ボール箱2の全外面を覆う。
図5(E)に示すように、段ボール箱2内の第1樹脂製袋3で段ボール箱2の内面を覆い、第1樹脂製袋3の上部開口縁31を段ボール箱2の外面側に折り返して、第1樹脂製袋3と第2樹脂製袋4とを固定する。具体的には、第1樹脂製袋3の上部開口縁31と第2樹脂製袋4を部分的に接着テープで接着する。これにより、第1樹脂製袋3で段ボール箱2の全内面を覆う。以上より、段ボール箱2、第1樹脂製袋3および第2樹脂製袋4を用いて、水を溜めるための吸水容器1を製作することができる。なお、吸水容器1は、段ボール箱2の全内面および全外面が第1樹脂製袋3および第2樹脂製袋4で覆われていればよく、第1樹脂製袋3および第2樹脂製袋4の折り返す順序は問わない。
図5(F)に示すように、製作した吸水容器1内に水を溜める。水位が20cm程度になるまで水を注水する。
図5(G)に示すように、吸水容器1に溜めた水の中に扁平な吸水土のう5を完全に沈めて、吸水土のう5に内包した吸水性樹脂8に水が到達するように吸水土のう5全体を揉み解す。吸水土のう5が水に浸かった状態で、たとえば3分〜5分程放置する。これにより、吸水性樹脂8が水分を吸水し、吸水土のう5の袋体6は、図5(H)に示すように、直方体形状になる。吸水土のう5が十分に膨らんだ後、吸水容器1から取り出す。なお、図5(G),図5(H)では、吸水土のう5の大きさを小さくして示している。
膨らませた吸水土のう5を設置場所に設置する。吸水土のう5の取っ手7を持って、設置場所に持って行く。水分を吸収し、直方体形状になった吸水土のう5は、約15kgと重量があるものの、取っ手7が設けられているため、設置場所まで持ち運びしやすい。複数の吸水土のう5を設置場所に設置する場合は、図5(F)〜図5(H)の作業を繰り返す。図5(H)に示すように、扁平な吸水土のう5を浸水させることで、吸水性樹脂8に水が吸水されて、吸水容器1内の水の水位が減るため、扁平な吸水土のう5を吸水させる度に、吸水容器1内に水を追加する必要がある。
また、吸水容器1に水を溜めて、「水のう」として使用することも可能である。吸水土のう5が足りない場合などに有効である。吸水容器1を水のうとして使用する場合には、水位が20cmとなるように吸水容器1に水を溜めて、設置場所に設置する。
従来は、吸水土のう5を浸水させて膨らませるためには、吸水土のう5よりも大きい容器を用意する必要があった。また、一般家庭などでは、大きい容器がないため、浴槽やシンクなどに水を溜めて吸水容器の代わりとしていた。この場合、水を吸収して重くなった吸水土のう5を浴室やキッチンなどから設置場所まで運ぶ必要があり、非効率であった。
本実施の形態の水防工法は、吸水土のう梱包体9を設置場所近傍の特定の場所に持って行き、同封されている第1樹脂製袋3および第2樹脂製袋4で、段ボール箱2の全外面および全内面を覆って吸水容器1を形成し、吸水容器1内に水を溜めて吸水土のう5を膨らませ、特定の場所から設置場所まで持って行くだけでよい。そのため、吸水土のう5と、それを膨らませるための吸水容器1がセットになっているため、緊急時の使用に便利である。
従来は、吸水土のうを膨らませるための大きい容器は、吸水土のうとは別途に用意する必要があり、大きい容器がない場合は、浴槽やシンクなどを容器の代用にする必要があった。本実施の形態は、浴槽やシンクなどを容器の代用にする場合と比較すると、吸水土のう5の設置場所の近傍の特定の場所に吸水容器1を配置することができるため、吸水土のう5を運ぶ距離が短くなり、設置効率を向上させることができる。
また、吸水容器1に水を溜めて設置場所に設置することで、吸水容器1を「水のう」とすることができ、吸水容器を「水のう用容器」として利用することができるため、効率的である。
以上、図面を参照してこの考案の実施の形態を説明したが、この考案は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この考案と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 吸水容器(水のう用容器)、2 段ボール箱、3 第1樹脂製袋、4 第2樹脂製袋、5 吸水土のう、9 吸水土のう梱包体、21 底板、21a 内面、21b 外面、22 側板、22a 内面、22b 外面、24 上蓋、31,41 上部開口縁。

Claims (4)

  1. 上蓋付きの段ボール箱の中に、複数の吸水土のうと、第1樹脂製袋と、第2樹脂製袋とを収納した吸水土のう梱包体を特定の場所に運ぶ工程と、
    前記段ボール箱の上蓋を開いて、少なくとも前記吸水土のうおよび前記第2樹脂製袋を取り出す工程と、
    前記段ボール箱の中に収納された前記第1樹脂製袋で前記段ボール箱の全内面を覆い、前記第2樹脂製袋で前記段ボール箱の全外面を覆い、前記第1樹脂製袋と前記第2樹脂製袋とを固定することで吸水容器を形成する工程と、
    前記吸水容器内に水を溜める工程と、
    前記吸水容器に溜めた水の中に前記吸水土のうを浸水させて、前記吸水土のうを膨らませる工程と、
    膨らませた前記吸水土のうを設置場所に設置する工程とを備える、水防工法。
  2. 前記段ボール箱は、前記上蓋を立てた状態で固定されている、請求項1に記載の水防工法。
  3. 前記第1樹脂製袋の上部開口縁を折り返して、前記段ボール箱の内面側に固定し、
    前記第2樹脂製袋の上部開口縁を折り返して、前記段ボール箱の外面側に固定する、請求項1または2に記載の水防工法。
  4. 前記吸水容器に水を溜めて水のうとして使用する工程を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の水防工法。
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