JP6216212B2 - 土嚢及び土嚢の敷設方法 - Google Patents

土嚢及び土嚢の敷設方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6216212B2
JP6216212B2 JP2013222581A JP2013222581A JP6216212B2 JP 6216212 B2 JP6216212 B2 JP 6216212B2 JP 2013222581 A JP2013222581 A JP 2013222581A JP 2013222581 A JP2013222581 A JP 2013222581A JP 6216212 B2 JP6216212 B2 JP 6216212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sandbags
sandbag
water
outer bag
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013222581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015083757A (ja
Inventor
宣明 細江
宣明 細江
Original Assignee
株式会社キ−ストン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社キ−ストン filed Critical 株式会社キ−ストン
Priority to JP2013222581A priority Critical patent/JP6216212B2/ja
Publication of JP2015083757A publication Critical patent/JP2015083757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6216212B2 publication Critical patent/JP6216212B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、膨潤性吸水材を用いた土嚢及び土嚢の敷設方法に関する。
一般的な止水用の土嚢は、麻袋のような通水性の高い袋に土砂を充填してあるため、土砂の運搬に大型の重機を必要とし、充填作業に手間がかかって、災害が発生しても速やかに対応することができなかった。
そこで、高吸水性樹脂を内蔵し、使用前はコンパクトで軽いが、吸水すると膨張して重くなり、止水機能を発揮する土嚢が種々提案されている。
ところが、高吸水性樹脂を用いた土嚢は、高吸水性樹脂が吸水した水で水を食い止めるものであり、土を充填した土嚢に比べて比重が軽いので浮き上がりやすいことが問題視されていた。
また、土を充填した土嚢は、流失防止のために土嚢袋本体に杭打ちを行なうことが可能であるが、高吸水性樹脂を収納した土嚢の場合、袋本体に杭を打つと高吸水性樹脂がこぼれ出してしまい、止水効果が無くなってしまう。
従来公知の高吸水性樹脂を用いた土嚢としては、例えば、不織布、織布、紙等で作られた袋内に高吸水性樹脂を封入し、袋の側部に把手を有する高吸水性樹脂水のうがある(特許文献1参照)。
この水のうは、把手を設けてあるので吸水しても持ち運びやすいが、たんに水のうの重量によって水流に対抗するだけであり、特許文献1には、水のうを地盤に杭で強固に固定して流失を防ぐという技術は記載されていない。
また、特許文献2には、不織布を用いて形成された袋体内に吸水性ポリマーを収容し、袋体の四隅に連結孔を備えた土のうが開示されている。
さらに、特許文献3には、透水性素材より成る直方体形状の外袋の内部に、透水性素材より成る内袋を着脱自在に固定し、内袋の内部に膨潤性吸水材を収納し、外袋の外面の8カ所の角に紐を取り付けた土嚢が記載されている。
特許文献2及び特許文献3に記載の土嚢は、角部に設けた連結孔或いは紐を介して隣接する土嚢どうしを連結し、土嚢が崩れるのを防止できるが、土嚢を杭で地盤に固定するものではなかった。
登録実用新案第3079149号公報 特開2000−303424号公報 特開2009−293260号公報
本発明が解決しようとする課題は、持ち運びしやすく、外袋を傷つけることなく少ない杭で簡単に地盤に固定することができ、出水時の流出を防ぐ土嚢及び土嚢の敷設方法を提供することにある。
本発明の土嚢は、透水性素材より成る直方体形状の外袋と、該外袋の外面に取り付けられた取っ手と、前記外袋の内部に収納された膨潤性吸水材とを備え、前記取っ手は環状であって、前記外袋の平面の四隅において、それぞれ外袋の側面の厚さ方向に延びる稜線に沿って固定されている。
本発明の土嚢の敷設方法は、上記土嚢を地盤上に互いに接近させて多数並べ、隣接する複数の土嚢の互いに突き合う隅部に取り付けられた複数の取っ手を通して共通の1本の杭を地盤に打ち込み、前記土嚢を地盤に固定することを特徴とする。
前記土嚢を地盤上に複数列並べた場合、隣接する4個の土嚢の互いに突き合う隅部に取り付けられた4本の取っ手を通して共通の1本の杭を地盤に打ち込むこともできる。
請求項1に係る発明によれば、外袋に取っ手が取り付けられているので、吸水して重量や容積が増しても運搬しやすく、外袋を傷つけることなく取っ手を介して杭を地盤に打ち込み、土嚢が浮き上がって流失するのを防止できる。
また、取っ手は外袋の平面の四隅に取り付けられているので、地盤上に土嚢を並べた時に、隣接する複数の土嚢の隅部に取り付けられた取っ手が最大で4本1カ所に集まることになり、これらの取っ手に1本の杭を打ち込むことによって、多数の土嚢を少ない杭で地盤に固定することが可能である。
さらに、外袋は直方体に形成されているので膨潤性吸水材が吸水すると直方体に膨張し、上面と下面が平らになって安定して積み重ねることができる。
また、取っ手が外袋の四隅部の補強片となり、しかも、取っ手は側面の稜線に沿って長く固定されているので、取っ手に加わる荷重が分散され、このため、取っ手を持って土嚢を運搬したり、取っ手を通して杭を打ち込んでも外袋が破れにくい。
請求項2に係る発明によれば、外袋に取り付けた取っ手を通して地盤に杭を打ち込んであるので、土を充填した土嚢よりも比重の軽い膨潤性吸水材を収納した土嚢であっても、浮き上がって流失する心配が無く、複数の取っ手に通した1本の杭で土嚢を地盤に固定するため、使用する杭の数が少なくて済むばかりか、杭打ちに要する労力も軽減される。
請求項3に係る発明によれば、隣接する4個の土嚢の隅部に取り付けられた4本の取っ手に1本の杭を打つので、杭打ち作業がさらに効率化され、コストも低減される。
本発明の実施例を示す土嚢の斜視図。 本発明の実施例を示す土嚢の断面図。 本発明の実施例に係る外袋の要部平面図。 本発明の実施例を示す土嚢の敷設途中における斜視図。 本発明の実施例を示す土嚢の側面図。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の土嚢Aは、外袋1と、外袋1の外面に取り付けられた取っ手2と、外袋1の内部に収納された膨潤性吸水材3とを備える。
外袋1は、吸水後の重量にも耐えられる強度を有する透水性の高い素材より成る。外袋1の素材としては、不織布、織布等があるが、織目を通して膨潤性吸水材3が脱出し難い不織布を用いるのが望ましい。
また、外袋1は、それぞれ長方形の上面片4、下面片5、及び4面の側面片6の周縁を縫製して、長さ400mmcm、幅360mm、厚さ150mm程度の直方体形状に形成されている。もちろん、外袋1の寸法は適宜変更することができる。
さらに、図3に示すように、外袋1の外面には多数の凹凸より成る滑り止め7が形成されている。
取っ手2は、外袋1と同じ素材の帯片を複数枚折り重ねて、幅約3cm、周長約30cmの環状に形成したものである。
そして、取っ手2は、その周長の約半分を外袋1の側面の厚さ方向に延びる稜線に沿って縫着等により固定することにより、外袋1の平面の四隅にそれぞれ取り付けられている。即ち、取っ手2は、上面片4の角と下面片5の角とに亘って、側面片6どうしの接続部に沿って固定され、外方へ環状に突出している。
従って、取っ手2は外袋1の四隅を補強する補強片の役割を果たし、吸水後に取っ手2を持って土嚢Aを運んだり、後述するように取っ手2を介して地盤に固定しても、外袋1が破れにくい。
膨潤性吸水材3は、ポリアクリル酸ナトリウム等の吸水して膨張する高吸水性樹脂を粒状としたものである。
膨潤性吸水材3は、水分によって破損しやすい薄手の紙等を素材とする2個の小袋8に充填され、小袋8が外袋1の内面において、上面片4或いは下面片5の対角線の両端部分に固定されている。これにより、膨潤性吸水材3がこぼれだすのを防止でき、膨潤性吸水材3が1ヶ所に集まらないので、使用しない時はコンパクトに積み重ねることができると共に、吸水時に袋全体に早く広がって吸水時間を短縮できる。
この土嚢Aを敷設するには、吸水前に土嚢Aを敷設現場に運び、2分程度水に浸して吸水させ、膨潤性吸水材3を膨張させてから、図4に示すように、多数の土嚢Aを地盤上に互いに接近させて複数列並べる。この時、吸水して土嚢Aの重量及び容積が増しても、取っ手2を持つことにより容易に敷設位置へ運ぶことができる。
そして、土嚢Aを並べてから、前後・左右に隣接する4個の土嚢Aの互いに突き合う隅部に取り付けられた4本の取っ手2を1ヶ所に集め、これら4本の取っ手2を通して共通の1本の杭9(図5)を地盤に打ち込み、4個の土嚢Aを1本の杭9で地盤に固定する。
同様にして地盤上に並べた全ての土嚢Aを固定する。
その後、図5に示すように、地盤に固定した土嚢Aの上に、多数の土嚢Aを互いに接近させて複数列並べると共に、複数段積み重ねる。
さらに、水流によって土嚢Aがばらばらにならないよう、杭9で固定されていない土嚢Aの内、前後・左右に隣接する4個の土嚢Aの互いに突き合う隅部に取り付けられた4本の取っ手2を紐10で結束する。
外袋1の外面には滑り止め7が形成されているので、上段の土嚢Aは下段の土嚢A上に載せるだけでも、積み重ねた土嚢Aが崩れる恐れは少ない。しかし、隣接する4個の土嚢Aの付き合わせ部が上段と下段で一致するよう積み重ね、上段の土嚢Aの取っ手2と下段の土嚢Aの取っ手2を紐で連結して、上段の土嚢Aの浮き上がりを防ぐこともできる。
なお、玄関先等の地盤上に土嚢Aを1列に並べる場合は、隣接する2個の土嚢Aの隅部が突き合わせられるので、突き合う隅部に取り付けられた2本の取っ手2を通して杭9を打ち込む。
また、土手等の側面に土嚢Aを敷設する場合は、地盤上に土嚢Aを1段だけ並べる。この場合、土嚢Aを吸水しない状態で並べて地盤に固定しても良い。
さらに、膨潤性吸水材3は、小袋8に充填せず、外袋1の内部に直接収納しても良い。また、滑り止め7の形状は図示のものに限定されない。
A 土嚢
1 外袋
2 取っ手
3 膨潤性吸水材
4 上面片
5 下面片
6 側面片
7 滑り止め
8 小袋
9 杭
10 紐

Claims (3)

  1. 透水性素材より成る直方体形状の外袋と、該外袋の外面に取り付けられた取っ手と、前記外袋の内部に収納された膨潤性吸水材とを備え、前記取っ手は環状であって、前記外袋の平面の四隅において、それぞれ外袋の側面の厚さ方向に延びる稜線に沿って固定されていることを特徴とする土嚢。
  2. 請求項1に記載の土嚢を地盤上に互いに接近させて多数並べ、隣接する複数の土嚢の互いに突き合う隅部に取り付けられた複数の取っ手を通して共通の1本の杭を地盤に打ち込んで、前記土嚢を地盤に固定することを特徴とする土嚢の敷設方法。
  3. 前記土嚢を地盤上に複数列並べ、隣接する4個の土嚢の互いに突き合う隅部に取り付けられた4本の取っ手を通して共通の1本の杭を地盤に打ち込むことを特徴とする請求項2に記載の土嚢の敷設方法。
JP2013222581A 2013-10-25 2013-10-25 土嚢及び土嚢の敷設方法 Active JP6216212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013222581A JP6216212B2 (ja) 2013-10-25 2013-10-25 土嚢及び土嚢の敷設方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013222581A JP6216212B2 (ja) 2013-10-25 2013-10-25 土嚢及び土嚢の敷設方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015083757A JP2015083757A (ja) 2015-04-30
JP6216212B2 true JP6216212B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=53047484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013222581A Active JP6216212B2 (ja) 2013-10-25 2013-10-25 土嚢及び土嚢の敷設方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6216212B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6781459B2 (ja) * 2015-11-18 2020-11-04 クリアーシステム株式会社 水中硬化土嚢及びそれを用いた水際構造物の補修方法
CN105507205B (zh) * 2015-12-24 2017-06-20 天津大学 一种利用土工充灌袋及门型钢架建造的临时性防洪壁垒
JP2017150235A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日水化学工業株式会社 連結土嚢袋およびその使用方法
CN110325557A (zh) 2017-03-02 2019-10-11 住友精化株式会社 吸水性树脂和沙袋

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59151927U (ja) * 1983-03-29 1984-10-11 児島 安喜 止水袋
JPS6331126U (ja) * 1986-08-18 1988-02-29
JPS6375208A (ja) * 1986-09-18 1988-04-05 Nkk Corp 土のうの積載方法
JPH0860633A (ja) * 1994-08-18 1996-03-05 Showa Denko Kk 土 嚢
US5584599A (en) * 1994-12-19 1996-12-17 Knittel; Richard D. Modular barrier system with interconnected sandbags
JP2002069964A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Toshio Usui 水防用土嚢
JP3079149U (ja) * 2001-01-24 2001-08-10 博 小森 把手を有する高吸水性樹脂水のう
JP2004360381A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Hiroyuki Kida 土嚢袋
JP4212497B2 (ja) * 2004-03-09 2009-01-21 有限会社リズム 土嚢
JP2009293260A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Keystone Co Ltd 土嚢

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015083757A (ja) 2015-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6216212B2 (ja) 土嚢及び土嚢の敷設方法
CA2837058C (en) System for providing flood protection and method of implementing same
US20090274519A1 (en) Flood control device and method of using same
JP2009293260A (ja) 土嚢
GB2472210A (en) A foldable gabion with removable containers for fill material
JP6162928B2 (ja) 土嚢集合体及びそれを用いた立体土嚢集合体
JP6490899B2 (ja) 補強土壁及び補強土壁の構成方法
JP6313631B2 (ja) 土嚢
JP4723892B2 (ja) 越水防止装置および越水防止工法
KR100666908B1 (ko) 2중 접철식 상자형 게비온
TW200525066A (en) Sandbag and waterproof dike
JP3214090U (ja) 土嚢
KR101311313B1 (ko) 친환경 개비온 철망조립체 및 그 제조방법
RU2570317C2 (ru) Износостойкий геотекстильный контейнер
JP2004360381A (ja) 土嚢袋
CN106164378A (zh) 自填充防洪包
JP3362243B2 (ja) 土木工事用網状収納体
JP6935951B1 (ja) 水防工法
JP4891233B2 (ja) 防弾性能を有する防御袋
JP3096374U (ja) 土のう及び土のう材
JP6207062B2 (ja) ジオテキスタイルチューブを用いた補強構造体およびその製造方法
JP4620408B2 (ja) 築堤用土嚢及びそれを用いた築堤工法
CN211646248U (zh) 一种加高加固装置
JP3225886U (ja) 防水用エア袋
JP3096282U (ja) 土嚢状物用の袋体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6216212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250