JP6935289B2 - ポンプ - Google Patents

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Description

ここに開示する技術は、ポンプに関する。
特許文献1には、水中ポンプが記載されている。この水中ポンプは、電動モータ等を収容した水密構造の本体部と、本体部から下方に突出したモータシャフトの下端に取り付けられた羽根車と、羽根車を収容するポンプケーシングと、ポンプケーシングを覆う有底円筒状のストレーナとを備えている。ストレーナは、ボルトによって、ポンプケーシングと共に本体部に共締めされている。ボルトは、ストレーナの底面の外周部において、周方向に間隔を空けた複数箇所に設けられている。
特開平10−184582号公報
特許文献1に記載されている水中ポンプは、例えば工事現場等において、貯留水や湧き水の排水のために使用される可搬型のポンプである。この水中ポンプは、砂等が混入した水を、ポンプケーシング内に吸い込む。軽量化や耐摩耗性のために、羽根車及びポンプケーシングは、例えば硬質ゴムによって構成されている。
ところがストレーナとポンプケーシングとを本体部に共締めする構造のポンプでは、弾性を有するポンプケーシングの周縁部が変形をして、本体部との間に隙間ができてしまい、ポンプの使用中に、ポンプケーシング内に吸い込んだ水の一部が、ポンプケーシングと本体部との隙間から外に漏れてしまう場合があることに、本願発明者らは気づいた。
また、ストレーナは、ポンプの底になる底部と、底部の周縁から本体部に向かって立設する筒壁部とを有しており、筒壁部に、多数の吸引穴が形成されている。これらの吸引穴を塞がないように、ストレーナの中に収容されているポンプケーシングの外周部の一部には、上下方向の厚みを薄くした薄肉部が設けられている(例えば特許文献1の図1における右端の箇所を参照)。薄肉部は、周方向に隣り合うボルトとボルトとの間に位置している。本願発明者は、特に薄肉部の箇所において、ポンプケーシングの周縁部と本体部との隙間が大きくなって水漏れがしやすいことを見出した。薄肉部は、変形に抗する剛性が低い上に、ポンプケーシングの周縁部の内でも、ボルトの締め付け力が作用し難い位置にあるため、変形しやすいと考えられる。
ここに開示する技術はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ポンプの水漏れを防止することにある。
ここに開示するポンプは、羽根車と、前記羽根車の駆動源を有する本体部と、前記羽根車を収容すると共に、弾性を有する部材によって構成されたポンプケーシングと、前記ポンプケーシングを間に挟んで前記本体部とは逆側に配設されかつ、前記本体部に対して、ボルトにより前記ポンプケーシングと共に共締めされたストレーナと、を備える。
前記ポンプケーシングと前記本体部とは重なり合って、前記羽根車を収容するボリュート部を形成すると共に、前記ポンプケーシングの上面と前記本体部の下面との当接部は、前記ボリュート部から、前記ポンプケーシングの周縁部にまで達しており、
前記ポンプケーシングの外周部における、前記ボルトの配設位置とは周方向に異なる位置には、前記ポンプケーシングの厚みを薄くした薄肉部が設けられ、
前記ストレーナは、底部と、前記底部の周縁から前記本体部に向かって立設する筒壁部とを有する有底筒状であり、前記ポンプは、前記ストレーナを前記本体部に締結している状態で、前記ストレーナの上端は、前記本体部に当接すると共に、前記ストレーナにおいて、前記薄肉部に対応する位置に設けた押圧部が、前記ポンプケーシングの前記薄肉部の周縁部に当たって、前記薄肉部を前記本体部の方へ押し付けるよう構成されている。
この構成によると、有底筒状のストレーナは、ボルトによって、ポンプケーシングと共に、本体部に共締めされている。ポンプケーシングは弾性を有する部材(例えば硬質ゴム)によって構成されているため、前述したように、ポンプケーシングの周縁部が、本体部との間に隙間ができるように変形をして、水が漏れてしまう恐れがある。
これに対し、前記の構成では、ストレーナに設けた押圧部がポンプケーシングの周縁部を本体部の方へ押し付ける。押圧部は、ボルトの配設位置とは異なる位置に設けられている。押圧部は、ボルトの締め付け力が作用し難いポンプケーシングの周縁部を本体部の方へ押し付けるから、ポンプケーシングと本体部との間に隙間ができることが防止される。ポンプの使用中に、ポンプケーシングと本体部との間から水漏れすることを防止することができる。
また、ポンプケーシングの薄肉部は、厚みが相対的に薄いため、変形しやすい。押圧部が薄肉部を本体部の方へ押し付けることによって、ポンプケーシングと本体部との間に隙間が生じることを効果的に防止することができる。
前記ボルトは、前記ストレーナの外周部において、周方向に間隔を空けた複数箇所に設けられ、前記押圧部は、周方向に隣り合う前記ボルトと前記ボルトとの間に設けられている、としてもよい。
ここで、「外周部」は、ポンプケーシング又はストレーナにおいて径方向の最も外側の部分である「周縁部」を含むと共に、「周縁部」よりも径方向の内側にまで広がる部分を意味する。
周方向に間隔を空けて配設されたボルトとボルトとの間はボルトの締め付け力が作用し難いため、ポンプケーシングの周縁部と本体部との間に隙間が生じやすい。押圧部をボルトとボルトとの間に設けることによって、ポンプケーシングにおいて隙間が生じやすい箇所を本体部の方へ押し付けることができるから、ポンプケーシングと本体部との間に隙間が生じることを効果的に防止することができる。
前記ポンプケーシングは、前記ストレーナの中に収容されており、前記ストレーナの筒壁部において、前記薄肉部に径方向に向かい合う箇所には、複数の吸引穴が、前記筒壁部を貫通して形成されている、としてもよい。
こうすることで、ストレーナの吸引穴はポンプケーシングによって塞がれない。水は、吸引穴を通ってストレーナ内にスムースに流入することができる。
前記ポンプケーシングの周縁部には、周方向に伸びる段差部が設けられ、前記押圧部は、前記段差部に係合して、前記ポンプケーシングの周縁部を前記本体部の方へ押し付ける、としてもよい。
ここで、段差部は、ポンプケーシングの周縁部の全周、又は、ほぼ全周に亘って連続して設けてもよい。また、段差部は、ポンプケーシングの周縁部の一部に設けてもよい。段差部を設けることによって、ポンプケーシングの周縁部と、本体部との間に隙間が生じることを効果的に防止することができる。
また、押圧部が段差部に係合することによって、押圧部は、ポンプケーシングの周縁部を、安定的に本体部の方へ押し付けることが可能になる。
前記ポンプケーシングの周側面には、内方に凹んだ凹部が設けられ、前記押圧部は、前記凹部に係合して、前記ポンプケーシングの周縁部を前記本体部の方へ押し付ける、としてもよい。「周側面」は、ポンプケーシングの周縁部において径方向の外方を向いた面としてもよい。
押圧部が凹部に係合することによって、押圧部は、ポンプケーシングの周縁部を、安定的に本体部の方へ押し付けることが可能になる。
また、ポンプケーシングの周側面の凹部を設けるために、ポンプケーシングの側縁部は肉厚が厚くなる。ポンプケーシングの周縁部が変形し難くなるため、ポンプケーシングの周縁部と、本体部との間に隙間が生じることを、より効果的に防止することができる。
前記押圧部は、前記筒壁部の内周面から内方に突出した突起によって構成されている、としてもよい。
前記押圧部は、前記筒壁部の内周面から内方に突出した折曲片によって構成されている、としてもよい。
前記押圧部は、前記ストレーナの内部に固定されている押圧部材によって構成されている、としてもよい。
以上説明したように、前記のポンプによると、ポンプケーシングと本体部との間から水漏れすることを防止することができる。
図1の上図は、水中ポンプの構成例を示す平面図であり、図1の下図は、水中ポンプを側方から見たときの部分断面図である。 図2は、図1のII−II線に相当する部分断面拡大図である。 図3の上図は、ポンプケーシングの底面図、図3の下図は、ストレーナの平面図である。 図4は、ストレーナの筒壁部に形成した突起の構成例を示す斜視図である。 図5は、ポンプケーシングの周側面に凹部を設けた構成例を示す図2対応図である。 図6は、ポンプケーシングの周縁部に段差部を設けた構成例を示す図2対応図である。 図7は、ストレーナの筒壁部に形成した折曲片の構成例を示す図4対応図である。 図8は、ストレーナの筒壁部に折曲片を設けた構成例を例示する図2対応図である。 図9は、ストレーナの筒壁部の上端部に折曲片を形成した構成例を例示する図7対応図である。 図10は、ストレーナの筒壁部の上端によってポンプケーシングを押し付ける構成例を例示する図2対応図である。 図11は、ストレーナに固定した押圧部材によってポンプケーシングを押し付ける構成例を例示する図2対応図である。
以下、ここに開示するポンプの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明は、ポンプの一例である。図1は、ポンプの一例としての水中ポンプ1を示している。図1の上図は、水中ポンプ1の平面図であり、図1の下図は、水中ポンプを側方から見たときの部分断面図である。図2は、図1のII−II断面に相当する部分断面図である。図3の上図は、ポンプケーシングの底面図、図3の下図は、ストレーナの平面図である。図4は、ストレーナの一部を拡大して示す斜視図である。
この水中ポンプ1は、例えば工事現場における排水処理等に使用される仮設式のポンプである。水中ポンプ1は、例えば溜水部内に配設されることによって、砂や小石等の異物混じりの水を吸い込んで、これを吐き出すことになる。
(水中ポンプ1の全体構成)
水中ポンプ1は、羽根車21を有するポンプ部2と、羽根車21の駆動源である電動モータ(図示省略)を有する本体部3と、を備えて構成されている。ポンプ部2及び本体部3は、上下方向に重なっている。
本体部3は、本体ケーシング31と、オイルケーシング32と、後面ライナー33とを備えている。図示省略の電動モータは、本体部3の本体ケーシング31内に収容されている。
電動モータのモータ軸34は、本体部3の下端から下方に突出している。モータ軸34は、水中ポンプ1の中心(つまり、後述するストレーナ23の中心)に対して、図1における紙面右側にずれている。羽根車21は、モータ軸34の下端部に取り付けられている。
オイルケーシング32は、本体ケーシング31の下側に配設されている。オイルケーシング32は、本体ケーシング31に対してボルト321によって固定されている。本体ケーシング31とオイルケーシング32との間に、油が充填されている油室35が形成されている。油室35内には、モータ軸34を軸封するメカニカルシール351が配設されている。
後面ライナー33は、オイルケーシング32の下側に配設されている。後面ライナーは、オイルケーシング32と羽根車21との間に介在している。後面ライナー33は、例えば硬質ゴムによって構成されている。後面ライナー33は、水中ポンプ1の耐摩耗性を向上させる。後面ライナー33は、後述するように、ストレーナ23及びポンプケーシング22と共に、複数のボルト24によって、オイルケーシング32に共締めされる。
本体部3の上端面には、本体ケーシング31内に形成された流路51に連通するホースカップリング52が取り付けられている。尚、符号53は、水中ポンプ1の携行用のハンドルであり、符号54は、電動モータに給電するための給電ケーブルである。
ポンプ部2は、羽根車21を収容するポンプケーシング22、及び、ポンプケーシング22を収容するストレーナ23を備えている。
ポンプケーシング22は、羽根車21を下側から覆うように配設されている。ポンプケーシング22は、水中ポンプ1の軽量化及び耐摩耗性のために、弾性を有する材料、例えば硬質ゴムによって構成されている。ポンプケーシング22と後面ライナー33とは上下方向に重なり合って、ボリュート部221を形成している。羽根車21は、ボリュート部221内に収容されている。ポンプケーシング22の底部において、羽根車21の中心に対応する位置には、吸込口222が形成されている。吸込口222はボリュート部221に連通している。また、図示は省略するが、ボリュート部221の下流端は、後面ライナー33の外周部に設けられた貫通部331に連通している。貫通部331は、後面ライナー33を上下方向に貫通して形成されている。貫通部331は、本体ケーシング31内に形成された流路51につながっている。
ストレーナ23は、オイルケーシング32の下側において、ポンプケーシング22を覆うように配設されている。ストレーナ23は、図2又は図3の下図にも示すように、水中ポンプ1の底を構成する底部231と、底部231の周縁から立設した筒壁部232とを有する、有底円筒状である。ストレーナ23の筒壁部232の所定箇所、正確には、後述する周方向に隣り合う隆起部235と隆起部235との間には、図4にも示すように、複数の吸引穴233が形成されている。
ストレーナ23は、複数のボルト24によってオイルケーシング32に締結されている。つまり、ストレーナ23の底部231には、図3の下図に示すように、その外周部にボルト24が貫通するボルト孔234が形成されている。ボルト孔234は、ストレーナ23の底部231から上方に隆起した隆起部235に設けられている。隆起部235は、図1又は図2に示すように、ポンプケーシング22の下面に当接し、ボルト24の締結に伴い、ポンプケーシング22を本体部3の方へ押す。図3に例示するように、ボルト孔234及び隆起部235は、周方向に間隔を空けて、五つ設けられている。
ポンプケーシング22の外周部にも、ボルト24が貫通するボルト孔223が形成されている。ポンプケーシング22のボルト孔223は、図3の上図に示すように、周方向に間隔を空けて、五つ設けられている。ポンプケーシング22のボルト孔223は、ストレーナ23のボルト孔234に対応している(図3における一点鎖線参照)。
また、後面ライナー33の外周部にも、図2に示すように、ボルト24が貫通するボルト孔332が形成されている。詳細な図示は省略するが、後面ライナー33のボルト孔332は、ストレーナ23のボルト孔234及びポンプケーシング22のボルト孔223に対応して、周方向に間隔を空けて五つ設けられている。
さらに、オイルケーシング32の外周部には、図2に示すように、ボルト24が螺合するボルト孔322が形成されている。詳細な図示は省略するが、オイルケーシング32のボルト孔322は、ストレーナ23のボルト孔234、ポンプケーシング22のボルト孔223及び後面ライナー33のボルト孔332に対応して、周方向に間隔を空けて五つ設けられている。
従って、オイルケーシング32、後面ライナー33、ポンプケーシング22、及び、ストレーナ23を重ねたときに、ストレーナ23のボルト孔234、ポンプケーシング22のボルト孔223、後面ライナー33のボルト孔332、及び、オイルケーシング32のボルト孔322は、互いに連通し、ボルト24は、各ボルト孔234、223、332を貫通して配設されると共に、ボルト孔322に螺合する。ストレーナ23がボルト24によってオイルケーシング32に締結されるに伴い、ポンプケーシング22及び後面ライナー33は、ストレーナ23と共に、オイルケーシング32に、ボルト24によって共締めされる。
この構成の水中ポンプ1を使用するときには、ホースカップリング52に図示省略の排水ホースの一端を連結しておいて、水中ポンプ1を水に浸るように配置する。給電ケーブル54を通じて電動モータに給電をして電動モータを駆動させると、羽根車21が回転することによって、図1及び図2に矢印で示すように、ストレーナ23の吸引穴233、及び、ポンプケーシング22の吸込口222を通って、水がボリュート部221内に吸引されると共に、ボリュート部221から、オイルケーシング32の貫通部331及び本体ケーシング31内の流路51を通って、水が押し出されるため、排水ホースから水が排出される。
(ポンプ部における水漏れを防止する構成)
前述したように、水中ポンプ1は、ストレーナ23と、ポンプケーシング22と、後面ライナー33とを、ボルト24によって、オイルケーシング32に共締めして構成されている。ボルト24は、図3から明らかなように、周方向に間隔を空けて、複数個、配設されるが、周方向に隣り合うボルト24とボルト24との間では、ボルト24の締め付け力が作用し難く、ポンプケーシング22の周縁部が変形をして、ポンプケーシング22と後面ライナー33との間に隙間ができたり、ポンプケーシング22及び後面ライナー33の周縁部が変形をして、後面ライナー33とオイルケーシング32との間に隙間ができたりして、水中ポンプ1の使用中に、ポンプケーシング22内の吸い込んだ水の一部が、隙間を通じて水中ポンプ1の外に水が漏れてしまう場合がある。特に、ポンプケーシング22と後面ライナー33とによって形成されるボリュート部221内は、水中ポンプ1の運転中は圧力が高くなるため、ポンプケーシング22と後面ライナー33との間の隙間から水が漏れやすくなる。
また、図2に拡大して示すように、ストレーナ23の筒壁部232に設けた吸引穴233をポンプケーシング22が塞がないよう、ポンプケーシング22の外周部には、厚みを薄くした薄肉部224が設けられている。薄肉部224は、図3の上図に示すように、周方向に対して、隣り合うボルト孔223とボルト孔223との間の三箇所に設けられている。薄肉部224には、変形に対する剛性を高めるために、側面視で三角形状を有するリブ225を形成しているが(図2参照)、それでもなお、薄肉部224は相対的に変形しやすいため、特にこの薄肉部224においてポンプケーシング22の周縁部が変形をして、水が漏れやすくなる。
水中ポンプ1の水漏れを防止するために、この水中ポンプ1は、ストレーナ23に、ポンプケーシング22の周縁部を本体部3の方へ押し付ける押圧部を設けている。
具体的には、図3及び図4に示すように、ストレーナ23の筒壁部232に、その内周面から内方に突出する突起236を形成している。突起236は、ストレーナ23の筒壁部232における高さ方向の中間位置において、筒壁部232の一部を外側から内側に向かって押し出すように変形させることによって形成されている。突起236は、ポンプケーシング22における三箇所の薄肉部224のそれぞれに対応するように、筒壁部232において、周方向に間隔を空けた三箇所に設けられている。この構成の突起236は、安価に形成することが可能である。
突起236は、図2に示すように、ストレーナ23、ポンプケーシング22、及び後面ライナー33をボルト24によって共締めしたときに、薄肉部224の周縁部の下面に当たって、ポンプケーシング22の周縁部を、本体部3の方へ押し付ける。これにより、ポンプケーシング22の周縁部と後面ライナー33との間、及び、後面ライナー33とオイルケーシング32との間に隙間ができることを防止することができる。よって、水中ポンプ1の水漏れを防止することができる。
また、薄肉部224は、ストレーナ23の吸引穴233に向かい合うように設けられているが、突起236は、ストレーナ23の筒壁部232に設けられているため、吸引穴233から水がストレーナ23内に流入することを阻害しない。
尚、突起236を設ける位置は、前述した位置に限定されるものではなく、適宜の位置に設けることが可能である。
例えば、ストレーナ23、ポンプケーシング22、及び後面ライナー33を共締めするボルト24の本数を増やすと、その分、ポンプケーシング22の変形を抑制することが可能になる。しかしながら、ボルトの本数を多くしようとすれば、その分、スペースが必要になる。
また、ポンプケーシング22及び後面ライナー33を本体部3の方へ押さえつけるためのボルトを別途設けることも考えられるが、この水中ポンプ1は、前述したように、砂や小石等が混じった水を吸い上げるため、ストレーナ23内にボルトを配設するとボルトが摩耗してしまう恐れがある。
ストレーナ23に突起236を設ける前記の構成は、ボルトの本数を増やさずに、ポンプケーシング22及び後面ライナー33の周縁部の変形を防止することができ、水中ポンプ1の水漏れを有効に防止することができる。
(変形例1)
図2の構成例では、突起236は、薄肉部224の下面に当たって薄肉部224を本体部3の方へ押し付けている。図5の変形例1は、ポンプケーシング22の側面部に、内方に凹んだ凹部226を設けると共に、突起236が、この凹部226に入って係合するよう構成している。凹部226は、図示は省略するが、ポンプケーシング22の周側面において、周方向に適宜の箇所に設けることができる。凹部226は、例えば隣り合うボルト孔223とボルト孔223との間に設けてもよい。突起236は、ストレーナ23の筒壁部232において、ポンプケーシング22の凹部226に対応する箇所に設けることができる。
図5の変形例1は、薄肉部224であっても、ポンプケーシング22の厚みが凹部226を設ける分、図2の構成例よりも厚くなることから、ポンプケーシング22の周縁部が変形し難くなる。周縁部が変形し難くなることと、凹部226に係合した突起236がポンプケーシング22の周縁部を本体部3の方へ押し付けることとが組み合わさって、ポンプケーシング22と後面ライナー33との間、及び/又は、後面ライナー33とオイルケーシング32との間に隙間ができて水が漏れてしまうことを、効果的に防止することができる。
(変形例2)
図6の変形例2は、ポンプケーシング22の周縁部に段差部227を設けると共に、突起236が、この段差部227に係合するよう構成している。段差部227は、ポンプケーシング22の周縁部の下面において上方及び内方に凹んだ「凹部」と呼ぶこともできる。段差部227は、図示は省略するが、ポンプケーシング22の周縁部において、周方向に適宜の箇所に設けることができる。段差部227は、例えば隣り合うボルト孔223とボルト孔223との間に設けてもよい。段差部227は、ポンプケーシング22の周縁部において、周方向に伸びるように設けることも可能である。突起236は、ストレーナ23の筒壁部232において、ポンプケーシング22の段差部227に対応する箇所に設けることができる。
この変形例2も、ポンプケーシング22と後面ライナー33との間、及び/又は、後面ライナー33とオイルケーシング32との間に隙間ができて水が漏れてしまうことを、効果的に防止することができる。
(変形例3)
図7及び図8の変形例3は、ストレーナ23に突起236を設ける代わりに、押圧部としての折曲片237を設けている。折曲片237は、ストレーナ23の筒壁部232における上下方向の中間位置に、逆U字状の切り込みを入れた上で、当該箇所を筒壁部232の内側に折り曲げることによって構成されている。折曲片237は、筒壁部232の内周面から内方に突出している。折曲片237も、ストレーナ23の周方向について、突起236と同様の位置に設けることができる。
このような構成の折曲片237であっても、前述した突起236と同様に、ストレーナ23と、ポンプケーシング22と後面ライナー33とを、ボルト24によって、オイルケーシング32に共締めした状態において、ポンプケーシング22の下面に当たって、ポンプケーシング22の周縁部を、本体部3の方へ押し付けることが可能である。
よって、この変形例3も、ポンプケーシング22と後面ライナー33との間、及び/又は、後面ライナー33とオイルケーシング32との間に隙間ができて水が漏れてしまうことを、効果的に防止することができる。
尚、図示は省略するが、図5に示す変形例2の凹部226と折曲片237とを組み合わせることが可能であると共に、図6に示す変形例3の段差部227と折曲片237とを組み合わせることも可能である。
また、図9に例示するように、折曲片238は、筒壁部232の中間位置に形成するのではなく、筒壁部232の上端部に切り込みを入れて形成することも可能である。
(変形例4)
図10の変形例4は、ストレーナ23に、突起236や折曲片237、238を設けるのではなく、ストレーナ23の筒壁部232の上端部を押圧部として利用する例である。つまり、変形例4では、図2等に示す構成例よりも、ポンプケーシング22及び後面ライナー33の周縁部を外方に拡大していると共に、図2等に示す構成例よりも、ストレーナ23の筒壁部232の高さを低くしている。そして、筒壁部232の上端が、ポンプケーシング22の周縁部の下面に当たって、ポンプケーシング22及び後面ライナー33の周縁部を、本体部3の方へ押し付けている。ポンプケーシング22及び後面ライナー33の側面はそれぞれ、ストレーナ23内に収容されておらず、外部に露出している。
図10に例示するように、ポンプケーシング22の周縁部には、ストレーナ23の上端部が係合する段差部228を設けてもよい。段差部228は、図示は省略するが、ポンプケーシング22の周縁部において、周方向の全周に亘って、連続して設けてもよい。こうすることで、ストレーナ23の上端部は、周方向の全周に亘って、ポンプケーシング22の段差部228に係合するため、ポンプケーシング22の周縁部を、安定的に、本体部3の方へ押し付けることが可能になる。ポンプケーシング22と後面ライナー33との間、及び/又は、後面ライナー33とオイルケーシング32との間に隙間ができて水が漏れてしまうことを、効果的に防止することができる。尚、段差部228は、ポンプケーシング22の周縁部の一部に設けてもよい。
(変形例5)
図11の変形例5は、ストレーナ23の内部に、ストレーナ23とは別体の押圧部材4を固定している。押圧部材4は、図例では、ストレーナ23の底部231から筒壁部232に沿って配設されるL字状の部材である。押圧部材4は、ストレーナ23内の周方向において、適宜の位置に固定することが可能である。例えば隣り合うボルト24とボルト24との間に(言い換えると、隣り合う隆起部235と隆起部235との間に、押圧部材4を固定してもよい。
ストレーナ23、ポンプケーシング22、及び後面ライナー33をボルト24によって共締めしたときに、押圧部材4の上端部が、ポンプケーシング22の下面に当たって、ポンプケーシング22の周縁部を、本体部3の方へ押し付ける。その結果、ポンプケーシング22と後面ライナー33との間、及び/又は、後面ライナー33とオイルケーシング32との間に隙間ができて水が漏れてしまうことを、効果的に防止することができる。
尚、押圧部材4の形状はL字状に限らない。押圧部材4は、適宜の形状にすることが可能である。
(他の実施形態)
尚、前述した様々な構成例は、可能な範囲で組み合わせることが可能である。
また、水中ポンプの構成は前記の構成に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。例えば、水中ポンプ1において、後面ライナー33を省略することも可能である。この場合、図示は省略するが、ポンプケーシング22がオイルケーシング32の下側に重なる。前述した各構成のいずれかを採用することによって、ポンプケーシング22とオイルケーシング32との間に隙間ができることを防止して、ポンプケーシング22とオイルケーシング32との間から水が漏れることを防止することができる。
ここに開示する技術は、少なくともストレーナ23とポンプケーシング22とを、ボルト24によって、本体部3に共締めする構成のポンプに広く適用することが可能である。
1 水中ポンプ(ポンプ)
21 羽根車
22 ポンプケーシング
224 薄肉部
226 凹部
227 段差部
228 段差部
23 ストレーナ
231 底部
232 筒壁部(押圧部)
233 吸引穴
236 突起(押圧部)
237 折曲片(押圧部)
238 折曲片(押圧部)
24 ボルト
3 本体部
4 押圧部材(押圧部)

Claims (8)

  1. 羽根車と、
    前記羽根車の駆動源を有する本体部と、
    前記羽根車を収容すると共に、弾性を有する部材によって構成されたポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシングを間に挟んで前記本体部とは逆側に配設されかつ、前記本体部に対して、ボルトにより前記ポンプケーシングと共に共締めされたストレーナと、を備え、
    前記ポンプケーシングと前記本体部とは重なり合って、前記羽根車を収容するボリュート部を形成すると共に、前記ポンプケーシングの上面と前記本体部の下面との当接部は、前記ボリュート部から、前記ポンプケーシングの周縁部にまで達しており、
    前記ポンプケーシングの外周部における、前記ボルトの配設位置とは周方向に異なる位置には、前記ポンプケーシングの厚みを薄くした薄肉部が設けられ、
    前記ストレーナは、底部と、前記底部の周縁から前記本体部に向かって立設する筒壁部とを有する有底筒状であり、
    前記ストレーナを前記本体部に締結している状態で、前記ストレーナの上端は、前記本体部に当接すると共に、前記ストレーナにおいて、前記薄肉部に対応する位置に設けた押圧部が、前記ポンプケーシングの前記薄肉部の周縁部に当たって、前記薄肉部を前記本体部の方へ押し付けるよう構成されているポンプ。
  2. 請求項1に記載のポンプにおいて、
    前記ボルトは、前記ストレーナの外周部において、周方向に間隔を空けた複数箇所に設けられ、
    前記押圧部は、周方向に隣り合う前記ボルトと前記ボルトとの間に設けられているポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載のポンプにおいて、
    前記ポンプケーシングは、前記ストレーナの中に収容されており、
    前記ストレーナの筒壁部において、前記薄肉部に径方向に向かい合う箇所には、複数の吸引穴が、前記筒壁部を貫通して形成されているポンプ。
  4. 請求項1又は2に記載のポンプにおいて、
    前記ポンプケーシングの周縁部には、周方向に伸びる段差部が設けられ、
    前記押圧部は、前記段差部に係合して、前記ポンプケーシングの周縁部を前記本体部の方へ押し付けるポンプ。
  5. 請求項1又は2に記載のポンプにおいて、
    前記ポンプケーシングの周側面には、内方に凹んだ凹部が設けられ、
    前記押圧部は、前記凹部に係合して、前記ポンプケーシングの周縁部を前記本体部の方へ押し付けるポンプ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポンプにおいて、
    前記押圧部は、前記筒壁部の内周面から内方に突出した突起によって構成されているポンプ。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポンプにおいて、
    前記押圧部は、前記筒壁部の内周面から内方に突出した折曲片によって構成されているポンプ。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポンプにおいて、
    前記押圧部は、前記ストレーナの内部に固定されている押圧部材によって構成されているポンプ。
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