JP6932622B2 - 透明液体柔軟剤組成物 - Google Patents
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Description
また、本明細書において、透明液体柔軟剤組成物を単に液体柔軟剤組成物という場合もある。
<(A)成分>
下記一般式(A1)で表される4級アンモニウム塩化合物であって、アシル基を脂肪酸と見做した場合に、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸の割合が、アシル基を構成している全脂肪酸の60質量%以上100質量%以下である4級アンモニウム塩化合物
<(B)成分>
下記一般式(B1)で表される溶剤
<(C)成分>
下記一般式(C1)で表される4級アンモニウム塩化合物
<(D)成分>
下記一般式(D1)で表される非イオン性界面活性剤
R1d−O−(C2H4O)p−H (D1)
〔式中、R1dは炭素数10以上18以下の炭化水素基であり、また、pはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、3以上10以下の数である。〕
<(A)成分>
本発明の(A)成分は、下記一般式(A1)で表される4級アンモニウム塩化合物であって、アシル基を脂肪酸と見做した場合に、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸の割合が、アシル基を構成している全脂肪酸の60質量%以上100質量%以下である4級アンモニウム塩化合物である。
(A)成分は、この脂肪酸の割合の条件を満たした上で、アシル基を構成している全脂肪酸中、オレイン酸の割合が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更より好ましくは65質量%以上であり、そして、好ましくは100質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下である。
アシル化度が2の化合物、すなわち一般式(A1)中のR1a及びR2aがアシル基であり、R3aが−C2H4−OR4aである場合のR4aが水素原子である化合物(a2)〔以下、(a2)成分という〕の割合が、一般式(A1)で表される4級アンモニウム塩の全量中、30質量%以上、より好ましくは35質量%以上、好ましくは40質量%以上、そして、75質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下であって、
アシル化度が3の化合物、すなわち一般式(A1)中のR1a及びR2aがアシル基であり、R3aが−C2H4−OR4aであり、R4aがアシル基である化合物(a3)〔以下、(a3)成分という〕の割合が、一般式(A1)で表される4級アンモニウム塩の全量中、5質量%以上、好ましくは8質量%以上、より好ましくは10質量%以上、そして、40質量%以下、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下である。
一般式(A1)中、X−は、ハロゲンイオン、好ましくはクロロイオン、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1以上3以下のアルキル基が1個以上3個以下置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオンから選ばれる陰イオンが好ましく、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸エステルイオンがより好ましく、メチル硫酸エステルイオン又はエチル硫酸エステルイオンがより好ましい。
本発明における(B)成分は、下記一般式(B1)で表される溶剤である。
本発明における(C)成分は、下記一般式(C1)で表される4級アンモニウム塩化合物である。
本発明における(D)成分は、下記一般式(D1)で表される非イオン性界面活性剤である。
R1d−O−(C2H4O)p−H (D1)
〔式中、R1dは炭素数10以上、そして、18以下、好ましくは14以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基であり、また、pはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、3以上、好ましくは5以上、そして、10以下の数である。〕
本発明の透明液体柔軟剤組成物は、水を、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上、そして、好ましくは99質量%以下、より好ましくは95質量%以下含有する。
本発明の透明液体柔軟剤組成物の30℃におけるpHは、2.0以上5.0以下であり、液体柔軟剤組成物による処理後の繊維製品の発香性及び残香性の観点、及び保存安定性の観点から、好ましくは2.5以上、より好ましくは2.7以上、更に好ましくは2.9以上、そして、好ましくは4.8以下、より好ましくは4.5以下、更に好ましくは4.2以下、より更に好ましくは4.0以下、より更に好ましくは3.5以下である。
本発明の透明液体柔軟剤組成物の30℃における粘度は、使用勝手の点で、好ましくは5mPa・s以上、より好ましくは8mPa・s以上、更に好ましくは10mPa・s以上、そして、好ましくは150mPa・s以下、より好ましくは130mPa・s以下、更に好ましくは110mPa・s以下である。液体柔軟剤組成物の粘度は、B型粘度計を用いて、No.1〜No.3ローターのいずれかのローターを用い、60r/minで、測定開始から1分後の指示値である。液体柔軟剤組成物は30±1℃に調温して測定する。粘度計の測定領域が2つのローターで得られた場合であって、換算した粘度が異なる場合は、ローター番号の小さい方のデータを採用する。
<(E)成分>
本発明の透明液体柔軟剤組成物は、(E)成分として、下記一般式(E1)で表される非イオン性界面活性剤を含有してもよい。
R1e−O−(C2H4O)q−H (E1)
〔式中、R1eは炭素数10以上、そして、18以下、好ましくは14以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基であり、また、qはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、10を超え、好ましくは15以上、より好ましくは20以上、そして、60以下、好ましくは50以下、より好ましくは40以下の数である。〕
本発明の透明液体柔軟剤組成物は、(F)成分として、香料化合物を含有してもよい。
(F)成分の香料化合物とは、後述の(K)成分の徐放性香料に用いられる香料化合物以外の香料化合物を意味する。
(F)成分として用いることができる香料化合物としては、例えば「香料と調香の基礎知識、中島基貴 編著、産業図書株式会社発行、2005年4月20日 第4刷」に記載の香料化合物や特許文献等を通じて柔軟剤に配合することが知られている香料化合物の他に、香料メーカーが独自に調製した香料成分又は調香した香料組成物を使用することができる。
例えば、β−イオノン(3.7)、γ−ウンデカラクトン(3.8)、γ−ノナラクトン(2.8)、γ−メチルイオノン(4.0)、アンブロキサン(5.3)、イソEスーパー(4.7)、エチルバニリン(1.8)、エチレンブラッシレート(4.6)、オイゲノール(3.0)、カシュメラン(IFF社製)(4.0)、クマリン(1.5)、ゲラニオール(2.4)、酢酸o,t−ブチルシクロヘキシル(4.1)、酢酸シトロネリル(4.2)、酢酸ジメチルベンジルカルビニル(2.8)、サンダルマイソールコア(3.9)、ジヒドロジャスモン酸メチル(2.4)、ジヒドロミルセノール(3.0)、ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド(2.9)、ジャバノール(ジボダン製)(4.7)、ネロリンヤラヤラ(3.2)、ハバノライド(フィルメニッヒ製)(6.2)、フルーテート(花王株式会社)(3.4)、ペオニル(ジボダン製)(4.0)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(4.9)、ヘリオトロピン(1.1)、メチルβ−ナフチルケトン(2.8)、メチルアンスラニレート(2.0)、ラズベリーケトン(1.1)、リモネン(4.4)、及びリリアール(3.9)を挙げることができる。なお( )内の数値はlogP値である。
希釈剤及び保留剤を用いる場合、(F)成分と希釈剤及び保留剤との合計に対する希釈剤及び保留剤の量は、好ましくは0質量%以上20質量%以下である。
本発明の透明液体柔軟剤組成物は、低温での保存安定性を更に高める観点から(G)成分として、(B)成分以外の水溶性有機溶剤を含有することができる。水溶性有機溶剤としては、液体柔軟剤組成物に用いられる一般的な水溶性有機溶剤が挙げられる。なお、(G)成分における「水溶性有機溶剤」とは、20℃の脱イオン水100gに対して20g以上溶解する有機溶剤をいう。水溶性有機溶剤の具体例としては、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、イソプロパノール、及びエタノールから選ばれる1種以上を挙げることができる。これらの中でも、エチレングリコール及びグリセリンから選ばれる1種以上が好ましい。
本発明の液体柔軟剤組成物において、(G1)成分と(G2)成分の両方を含有する場合、(G1)成分の含有量と(G2)成分の含有量との質量比(G1)/(G2)は、低温での保存安定性を担保する観点から、好ましくは0.3以上、より好ましくは1.0以上、そして、好ましくは4.0以下、より好ましくは2.0以下である。
本発明の透明液体柔軟剤組成物は、液体柔軟剤組成物のpHを調整する観点から、(I)成分として酸剤を含有することができる。
酸剤としては、無機酸及び有機酸が挙げられ、無機酸の具体例としては、塩酸、及び硫酸が挙げられる。有機酸の具体例としては、炭素数1以上10以下の1価又は多価のカルボン酸、又は炭素数1以上20以下の1価又は多価のスルホン酸、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸が挙げられる。より具体的には、メチル硫酸、エチル硫酸、p−トルエンスルホン酸、(o−、m−、p−)キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、グリコール酸、エチレンジアミン4酢酸、クエン酸、安息香酸、及びサリチル酸が挙げられる。
これらの中でも、無機酸であれば塩酸が好ましく、有機酸であれば炭素数1以上10以下の1価又は多価のカルボン酸が好ましく、クエン酸がより好ましい。
本発明の透明液体柔軟剤組成物が酸剤を含有する場合、その含有量は、(A)成分の種類や量によって適宜調整することができ、pHが前記範囲になる範囲であって、保存安定性を損なわない程度が好ましい。
本発明の透明液体柔軟剤組成物は、液体柔軟剤組成物の長期保存時の色相変化や染料の褪色及び香りの変質を抑制する観点から、(J)成分として、キレート剤を用いることが好ましい。なお、本発明における(J)成分は前記酸剤としての機能も有する。
キレート剤の具体例としては、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸、メチルグリシン二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、L−グルタミン酸−N,N−二酢酸、N−2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、クエン酸、コハク酸、及びそれらの塩が挙げられる。
塩としては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。
本発明の透明液体柔軟剤組成物が(J)成分を含有する場合、その含有量は、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上であり、そして、好ましくは2質量%以下、より好ましく1.5質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下である。なお、(I)成分の酸剤として(J)成分に該当する成分が用いられた場合、その量は(J)成分の量として取り扱うものとする。
また本発明の透明液体柔軟剤組成物には、(F)成分以外に、徐放性香料として特開2014−125685号公報記載のケイ酸エステル化合物を用いることができる。本発明の透明液体柔軟剤組成物において(K)成分を用いる場合は、各香料成分の特徴にあった調合により使用する。
本発明の透明液体柔軟剤組成物においては、基材の劣化を抑制する観点から、BHT等の酸化防止剤を用いることができ、泡立ちを抑制する観点から液体柔軟剤組成物において一般的に用いられる消泡剤を用いることができ、また、審美や長期保存時の着色を防ぐ観点から、液体柔軟剤組成物において一般的に用いられる染料及び顔料を用いることもできる。更に、プロキセルの商品名で市販されている防菌、防黴剤を用いることもできる。
本発明の透明液体柔軟剤組成物は、(A)成分を1質量%以上20質量%以下、(B)成分を5質量%以上20質量%以下、(C)成分を0.5質量%以上1.5質量%以下、(D)成分を1質量%以上10質量%以下、及び水を配合してなる透明液体柔軟剤組成物であって、30℃におけるpHが2.0以上5.0以下である透明液体柔軟剤組成物である。
また本発明の透明液体柔軟剤組成物の製造方法は、(A)成分を1質量%以上20質量%以下、(B)成分を5質量%以上20質量%以下、(C)成分を0.5質量%以上1.5質量%以下、(D)成分を1質量%以上10質量%以下、及び水を混合し、30℃におけるpHが2.0以上5.0以下に調整する、透明液体柔軟剤組成物の製造方法である。
本発明の透明液体柔軟剤組成物の製造方法は、本発明の透明液体柔軟剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。(A)成分〜(D)成分、及び任意成分は、本発明の透明液体柔軟剤組成物で述べたものと同じであり、本発明の透明液体柔軟剤組成物に記載の各成分の含有量は、混合量に置き換えて本発明の透明液体柔軟剤組成物の製造方法に適用される。
(A−1):下記合成例a−1で製造された4級アンモニウム塩化合物
〔合成例a−1:(A−1)の製造〕
トリエタノールアミンとRCOOHで表される脂肪酸(組成は後述の通り)とを、反応モル比(脂肪酸/トリエタノールアミン)が1.87/1で、エステル化反応させ、一般式(A1)で表される化合物の前駆体であるアミン化合物を含むエステル化反応物を得た。
エステル化反応物中には、未反応の脂肪酸が1質量%含まれていた。エステル化反応物中のアミン化合物のアミンに対して、メチル基が0.96当量となるように、ジメチル硫酸で4級化反応を行った後、エタノールを添加した。
オレイン酸:80質量%
リノール酸:10質量%
リノレン酸:2質量%
ステアリン酸:2質量%
パルミチン酸:6質量%
前記組成は、原料に使用した脂肪酸をガスクロマトグラフィーで組成分析し、各脂肪酸の面積%を質量%とみなした。
加水分解率(%)=[(加水分解後の混合液のAV)−(加水分解前の混合液のAV)]/[(加水分解前の混合液のSV)−(加水分解前の混合液のAV)]×100 式(1)
実施例、比較例の液体柔軟剤組成物は、後述する保存安定性評価の加速度試験のために合成例a−1の方法で製造された4級アンモニウム塩反応物を更に加水分解したものを配合しており、表2中の(A−1)の含有量は加水分解処理を行う前の(A−1)成分濃度に換算している。実際の(A−1)の含有量は、表中に記載の濃度よりも少なくなっている。
(B−1):ポリオキシエチレン(オキシエチレン基の平均付加モル数3)フェニルエーテル、一般式(B1)中、nが3の化合物
(C−1):N−エチル−N,N−ジメチル−N−テトラデシルアンモニウムエチル硫酸塩、一般式(C1)中、R1cが炭素数14のアルキル基、R2c及びR3cがメチル基、R4cがエチル基、Y−がエチル硫酸イオンの化合物
<(C’)成分((C)成分の比較成分)>
(C’−1):N−ベンジル−N,N−ジメチル−N−アルキル(C12〜16)アンモニウムクロライド、一般式(C1)中、R1cが炭素数12〜16のアルキル基、R2c及びR3cがメチル基、R4cがベンジル基、Y−が塩化物イオンの化合物
(C’−2):N,N−ジデシル−N−エチル−N−メチルアンモニウムエチル硫酸塩、一般式(C1)中、R1c及びR2cが炭素数10のアルキル基、R3cがエチル基、R4cがメチル基、Y−がエチル硫酸イオンの化合物
(D−1):ポリオキシエチレン(オキシエチレン基の平均付加モル数8)ラウリルエーテル、一般式(D1)中、R1dが炭素数12のアルキル基、pが8の化合物
(E−1):ポリオキシエチレン(オキシエチレン基の平均付加モル数29)ラウリルエーテル、一般式(E1)中、R1eが炭素数12のアルキル基、qが29の化合物
(F−1):表1記載の香料
(G−1):エチレングリコール
(G−2):グリセリン
<(I)成分>
(I−1):2.88N塩酸、(10質量%塩酸)
<(J)成分>
(J−1):メチルグリシン二酢酸3ナトリウム、TRILON M LIQUID(商標名)、BASF SE社製
<その他成分>
防腐剤:1,2-ベンゾイソチアゾール-3(2H)-オン、プロキセルBDN(商標名)、LONZA社製
脂肪酸:パルミチン酸とステアリン酸の混合脂肪酸(質量比7:2)
消泡剤:DOW CORNING TORAY 1315 ANTIFOAM CONCENTRATE(商標名)、東レ・ダウコーニング社製
(1)透明液体柔軟剤組成物の製造
表2に示す配合組成となるように各成分を混合することにより、透明液体柔軟剤組成物を調製した。具体的には、以下の通りである。なお、(A)成分は合成例a−1で製造され、その後加速試験のために加水分解処理を行った4級アンモニウム塩反応物として配合した。表中の組成の質量%は、有効分の質量%である。その他の成分の量は、イオン交換水の残部に加えた。
次に、透明液体柔軟剤組成物のできあがり量が200gとなるのに必要な量の90質量%に相当する量のイオン交換水を1分間掛けて投入し、投入終了後、5分間撹拌した。これに、(I)成分、(J)成分、防腐剤を順次投入し、5分間撹拌した。更に、できあがり質量(200g)となるようにイオン交換水を加え、5分間撹拌して透明液体柔軟剤組成物を得た。
外観上透明な液体柔軟剤組成物は、長期保存によって、(A)成分である柔軟基材が加水分解することで生成する脂肪酸により、保存状況によっては外観を損なう場合がある。本評価では、脂肪酸の発生の可能性を考慮し、上記の液体柔軟剤組成物の調製方法の通り、(A)成分を予め、ある程度加水分解させた状態で液体柔軟剤組成物に配合させ、さらに脂肪酸を液体柔軟剤組成物に配合させた上で、加速度試験的に液体柔軟剤組成物の保存安定性を調べた。
表2の調製した透明液体柔軟剤組成物35gを、広口規格ビン(PS-No.6)に注ぎ、密封したものを、常温(25℃)、高温(40℃)、低温(−5℃)の各温度の恒温室に20日間貯蔵後、目視で外観を観察し、下記の評価基準で判定した。結果を表2に示す。
○:モヤないし濁り及び沈殿物が見られない。
×:モヤ、濁りもしくは沈殿物が見られる。
Claims (5)
- 下記(A)成分を1質量%以上20質量%以下、下記(B)成分を5質量%以上20質量%以下、下記(C)成分を0.5質量%以上1.5質量%以下、下記(D)成分を1質量%以上10質量%以下、及び水を含有し、30℃におけるpHが2.0以上5.0以下である、透明液体柔軟剤組成物。
<(A)成分>
下記一般式(A1)で表される4級アンモニウム塩化合物であって、アシル基を脂肪酸と見做した場合に、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸の割合が、アシル基を構成している全脂肪酸の60質量%以上100質量%以下である4級アンモニウム塩化合物
〔式中、R1a、R2aはそれぞれ独立して、炭素数16以上22以下の脂肪酸からOHを除いた残基(アシル基という)、又は水素原子であり、ただし、R1a、R2aの少なくとも1つは、アシル基であり、R3aは炭素数1以上3以下のアルキル基又は−C2H4−OR4aであり、R4aは炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子であり、R5aは炭素数1以上3以下のアルキル基であり、X−は陰イオンである。〕
<(B)成分>
下記一般式(B1)で表される溶剤
〔式中、nは、オキシエチレン基の平均付加モル数であり、1以上15以下の数である。〕
<(C)成分>
下記一般式(C1)で表される4級アンモニウム塩化合物
〔式中、R1cは炭素数12以上18以下の炭化水素基であり、R2c、R3c、R4cは、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基である。Y−は陰イオンである。〕
<(D)成分>
下記一般式(D1)で表される非イオン性界面活性剤
R1d−O−(C2H4O)p−H (D1)
〔式中、R1dは炭素数10以上18以下の炭化水素基であり、また、pはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、3以上10以下の数である。〕 - 更に下記(E)成分を含有する、請求項1に記載の透明液体柔軟剤組成物。
<(E)成分>
下記一般式(E1)で表される非イオン性界面活性剤
R1e−O−(C2H4O)q−H (E1)
〔式中、R1eは炭素数10以上18以下の炭化水素基であり、また、qはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、10を超え60以下の数である。〕 - (E)成分を1質量%以上5質量%以下含有する、請求項2に記載の透明液体柔軟剤組成物。
- 更に(F)成分として、香料化合物を含有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の透明液体柔軟剤組成物。
- (F)成分を1.0質量%以上2.0質量%以下含有する、請求項4に記載の透明液体柔軟剤組成物。
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