JP6930792B2 - 無線通信制御装置、無線通信システム、チャネル割り当て方法及びプログラム - Google Patents

無線通信制御装置、無線通信システム、チャネル割り当て方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信制御装置、無線通信システム、チャネル割り当て方法及びプログラムに関し、特に、無線通信を制御する無線通信制御装置、無線通信システム、チャネル割り当て方法及びプログラムに関する。
業務用移動通信システムとして、800MHz帯の電波を利用したマルチチャネルアクセス方式のMCA(Multi-Channel Access)無線が利用されている。MCA無線は、複数の通信チャネルを多数のユーザが共用することで、電波の有効利用と利便性を図っている。
関連する技術として、例えば、特許文献1及び2に記載された技術が知られている。特許文献1には、マルチチャネルアクセスシステムにおいて、通信チャネルを設定し、通話を行う技術が記載されている。特許文献2には、センター装置が、中継局による子局のポーリング動作を制御する技術が記載されている。
特開昭63−200629号公報 特開平04−292096号公報
MCA無線では、複数の定められた周波数を複数のユーザで共同使用して通信を行い、無線中継装置が複数の通信チャネル(周波数)から自動的に空きチャネルを選択して割り当てる通信方式を取ることで、一定数の通信チャネルを多数のユーザが共有してスムーズに通話を行う事を可能にしている。
しかしながら、関連する技術では、複数の無線中継装置の通信チャネルを無線端末に割り当てる際に、複数の無線中継装置の負荷を分散させることが困難な場合があるという問題がある。
本開示は、このような課題に鑑み、複数の無線中継装置の負荷を分散させることが可能な無線通信制御装置、無線通信システム、チャネル割り当て方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示に係る無線通信制御装置は、マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定する優先順位設定部と、前記複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御チャネルを利用する無線端末に対し、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てるチャネル割り当て部と、を備えるものである。
本開示に係る無線通信システムは、無線端末と複数の無線中継装置と無線通信制御装置とを備えた無線通信システムであって、前記無線通信制御装置は、マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う前記複数の無線中継装置の優先順位を設定する優先順位設定部と、前記複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御チャネルを利用する前記無線端末に対し、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てるチャネル割り当て部と、を備えるものである。
本開示に係るチャネル割り当て方法は、マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定し、前記複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御チャネルを利用する無線端末に対し、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てるものである。
本開示に係るチャネル割り当てプログラムは、マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定し、前記複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御チャネルを利用する無線端末に対し、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、処理をコンピュータに実行させるためのチャネル割り当てプログラムである。
本開示によれば、複数の無線中継装置の負荷を分散させることが可能な無線通信制御装置、無線通信システム、チャネル割り当て方法及びプログラムを提供することができる。
関連する技術に係る通信チャネル割り当て例を示す図である。 実施の形態に係る通信制御装置の概要を示す構成図である。 実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係る通信制御装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る優先順位の設定情報の例を示す図である。 実施の形態1に係る通信チャネル割り当て動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る通信チャネル割り当て例を示す図である。 実施の形態1に係る通信チャネル割り当て例を示す図である。 実施の形態2に係る通信制御装置の構成を示す構成図である。 実施の形態2に係る通信チャネル割り当て動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図面においては、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
(実施の形態に至る検討)
まず、関連する技術を用いて、実施の形態に至る検討について説明する。図1は、関連する技術に係る無線通信システム及びそのチャネル割り当て動作例を示している。図1に示すように、無線通信システム2は、通信制御装置90、中継局RS#1、複数の無線中継装置BTS#1〜#3(いずれかを無線中継装置BTSとも言う)、複数のユーザ無線局ML#1〜#7(いずれかをユーザ無線局MLとも言う)を備えている。
無線通信システム2は、MCA無線サービスをユーザに提供するシステムである。ユーザは、MCA無線サービスを提供する通信事業者と契約し、利用するユーザ無線局MLや利用するサービスエリアSAを登録することで、MCA無線による通信(通話)が可能となる。ユーザが契約すると、ユーザ無線局MLごとにユーザコードが付与され、このユーザコードに基づいて、ユーザ無線局MLは他のユーザ無線局MLと通信を行う。ユーザ無線局ML間の通信を可能とするため、この例では、サービスエリアSA#1にサービスを提供する中継局RS#1が、ユーザ無線局ML#1〜#7の通信を中継する無線中継装置BTS#1〜#3を収容し、通信制御装置90が、無線中継装置BTS#1〜#3及びユーザ無線局ML#1〜#7の通信を制御する。
関連する技術では、ユーザ無線局MLが通信を行う際、通信制御装置90が、ユーザ無線局MLのユーザコードに対応した無線中継装置BTSの空きチャネルをユーザ無線局MLに割り当てる。図1に示すように、各無線中継装置BTSは、4キャリア(周波数)及び各キャリアに4スロット(タイムスロット)の16チャネルを有している。キャリア1〜キャリア4の周波数は、無線中継装置BTSごとに異なる。この16チャネルのうちの1チャネルを共通アクセスチャネルCACとし、他の15チャネルをユーザ個別チャネルUSCとする。共通アクセスチャネルCACは、呼接続制御等の通信制御用の制御チャネルであり(共通アクセスチャネルを制御チャネルとも言う)、ユーザ個別チャネルUSCは、通話等の通信用の通信チャネルである(ユーザ個別チャネルを通信チャネルとも言う)。
ユーザ無線局MLは、通信を行うため、いずれかの無線中継装置BTSの共通アクセスチャネルCACに通信要求(発呼)を行う。このとき、ユーザ無線局MLは、MCA無線の通信規格にしたがい、ユーザ無線局MLのユーザコードに基づいて、アクセスする無線中継装置BTSの共通アクセスチャネルCACを選択する。具体的には、ユーザコードを中継局における無線中継装置の数(この例では“3”)で割った余りを求め、この余りに対応する無線中継装置の共通アクセスチャネルCACを選択し、その共通アクセスチャネルCACを介して、通信を要求する。そうすると、関連する技術では、通信制御装置90が、選択されて要求のあった共通アクセスチャネルCACが含まれる無線中継装置BTSの空きチャネルをユーザ無線局MLに割り当てる。
図1の例では、ユーザ無線局ML#1、ML#3、ML#5、ML#6、ML#7が、ユーザコードに基づいて無線中継装置BTS#1の共通アクセスチャネルCAC#1を選択し、ユーザ無線局ML#4が、ユーザコードに基づいて無線中継装置BTS#2の共通アクセスチャネルCAC#2を選択し、ユーザ無線局ML#2が、ユーザコードに基づいて無線中継装置BTS#3の共通アクセスチャネルCAC#3を選択する。
ユーザ無線局ML#1〜ML#7の順に通信を要求したとすると、まず、ユーザ無線局ML#1は、無線中継装置BTS#1の共通アクセスチャネルCAC#1にアクセスする。そうすると、無線中継装置BTS#1のキャリア1〜4のチャネルが空いているため、無線中継装置BTS#1のキャリア1のユーザ個別チャネルUSC(空きスロット)が割り当てられる(S1)。次に、ユーザ無線局ML#2は、無線中継装置BTS#3の共通アクセスチャネルCAC#3にアクセスし、無線中継装置BTS#3のキャリア1〜4のチャネルが開いているため、無線中継装置BTS#3のキャリア1のユーザ個別チャネルUSCが割り当てられる(S2)。
同様に、ユーザ無線局ML#3には、無線中継装置BTS#1のキャリア2のユーザ個別チャネルUSCが割り当てられ(S3)、ユーザ無線局ML#4には、無線中継装置BTS#2のキャリア1のユーザ個別チャネルUSCが割り当てられる(S4)。さらに、ユーザ無線局ML#5には、無線中継装置BTS#1のキャリア3のユーザ個別チャネルUSCが割り当てられ(S5)、ユーザ無線局ML#に6は、無線中継装置BTS#1のキャリア4のユーザ個別チャネルUSCが割り当てられる(S6)。
このとき、無線中継装置BTS#1の全てのチャネルが割り当てられて使用中となり、ユーザ無線局ML#7が、無線中継装置BTS#1の共通アクセスチャネルCAC#1にアクセスすると、無線中継装置BTS#1に空きチャネルがないため、ユーザ無線局ML#7の接続が拒否されてしまう(S7)。なお、通話時間が3〜5分に制限されているため、通常、3〜5分後に通話可能となる。
上記のようにMCA無線の無線通信システムは、業務用として利用されており、例えば、公共団体ではMCA無線により独自の自営網通信インフラを構築し運用している。その自営網通信インフラの中には、図1のように、1つの局舎内に複数の無線中継装置が配置されている中継局が存在する。関連する技術では、契約ユーザコードに対応した共通アクセスチャネルCACを持つ無線中継装置のユーザ個別チャネルUSCを割り当てる。すなわち、関連する技術では、ユーザコードに基づいて共通アクセスチャネルが選択されることから、ある程度、共通アクセスチャネル(無線中継装置)ごとにユーザが振り分けられているという前提のもと、契約ユーザに応じて特定される無線中継装置の中のチャネルを割り当てるという方法を採用している。
しかしながら、この割り当て方法では、同一中継局内に複数の無線中継装置が配置されていても、自局のユーザコードによって使用できる無線中継装置は一つに限定され、それ以外の無線中継装置では通信することはできない。契約ユーザ(ユーザコード)の多いエリアでは1つの無線中継装置にユーザが集中してしまうことがあり、無線中継装置のユーザ個別チャネルが全て使用状態になることがある。そのため、当該無線中継装置以外の中継局装置のユーザ個別チャネルに空きがあるにもかかわらず、当該無線中継装置はユーザ個別チャネルの空きがないことからユーザ個別チャネルの割り当てができず、通信できないという問題が生じる。すなわち、関連する技術では、無線中継装置の負荷やリスクを分散させることできない。
この問題を解決する方法として、無線中継装置を増設することでユーザを分散させる方法もあるが、無線中継装置の設置場所やコストといったことを考えると、安易に無線中継装置を増設することは難しい。そこで、以下の実施の形態では、無線中継装置を増設せずに上述したような局所的通信負荷等の問題を解決することを可能とする。
(実施の形態の概要)
図2は、実施の形態に係る通信制御装置の概要を示している。通信制御装置(無線通信制御装置)100は、優先順位設定部110及びチャネル割り当て部120を備えている。
優先順位設定部110は、マルチチャネルアクセス(MCA)方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定する。チャネル割り当て部120は、複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御チャネルを利用する無線端末に対し、優先順位設定部110により設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、無線中継装置の通信チャネルを割り当てる。
実施の形態では、MCA無線システムにおける通信制御装置が、設定された無線中継装置の優先順位に基づいてユーザ個別チャネル(通信チャネル)を割り当てることで、複数の無線中継装置の通信チャネルを共有リソースとして、共通アクセスチャネル(制御チャネル)を持たない無線中継装置にチャネルの振り分け制御を可能とする。すなわち、複数の無線中継装置で構成されたシステムにおいて、無線サービスエリアを契約しているユーザ無線局(無線端末)が当該システム内における契約無線中継装置以外の無線中継装置のユーザ個別チャネルを利用することができる。関連する技術では、ユーザコードに基づいて特定される共通アクセスチャネルを持っている無線中継装置のユーザ個別チャネルが割り当てられていたが、ユーザ個別チャネルを共有することで共通アクセスチャネルを持っていない無線中継装置の通信リソースを使用することができるため、システム全体として通信リソースを増加させることができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。図3は、本実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示している。図3に示すように、本実施の形態に係る無線通信システム1は、運用監視制御装置20、通信制御装置10、複数の中継局RS#1及び#2(いずれかを中継局RSとも言う)、複数の無線中継装置BTS#1〜#5、複数のユーザ無線局ML#1〜#7を備えている。例えば、MCA無線システムは、タクシーやバスの業務無線、自治体の防災無線、企業の危機管理用無線などの業務用移動通信システムとして利用可能である。また、無線通信システム1は、800MHz帯デジタルMCA無線システムであり、各装置は、ARIB STD−T85等のMCA無線通信の標準規格に準拠して動作する。
運用監視制御装置20は、通信制御装置10と接続され、通信制御装置10を介して無線通信システム1の運用状態を監視する。例えば、運用監視制御装置20は、通信制御装置10や無線中継装置BTS#1〜#5(中継局RS#1及び#2)の通信状況や故障状態等の情報を定期的に収集し、収集した結果を表示装置等に出力する。また、運用監視制御装置20は、通信制御装置10や無線中継装置BTS(中継局RS#1及び#2)に対し運用に必要な設定を行う。
通信制御装置10は、無線中継装置BTS等との通信制御及び各通信の呼接続制御を行う装置である。この例では、通信制御装置10は、中継局RS#1及び#2の無線中継装置BTS#1〜#5と通信可能に接続され、無線中継装置BTS#1〜#5を介したユーザ無線局ML#1〜#7の通信(通話)を制御する。通信制御装置10は、呼接続制御においてユーザ無線局MLからの通信要求に対し、通信の対象となる着信無線局を選択し、ユーザ無線局MLのサービス契約に基づき複数ある無線中継装置BTSの中から適切な無線中継装置BTSのユーザ個別チャネルを割り当て、通信の対象となるユーザ無線局MLを割り当てたユーザ個別チャネルに移行制御を行い、通信を実現させる。
中継局RSは、複数の無線中継装置BTSを配置する局舎であり、すなわち、複数の無線中継装置BTSを収容する収容局である。中継局RSは、複数の無線中継装置BTSによってサービスエリアSAでユーザ無線局MLにMCA無線サービスを提供する。この例では、中継局RS#1は、無線中継装置BTS#1〜BTS#3を収容してサービスエリアSA#1でサービスを提供し、中継局RS#2は、無線中継装置BTS#4及びBTS#5を収容してサービスエリアSA#2でサービスを提供する。
無線中継装置BTSは、サービスエリアSAにおけるユーザ無線局MLと無線通信を行い、中継局RS内のユーザ無線局ML間の通信や異なる中継局RSにおけるユーザ無線局ML間の通信を中継する。無線中継装置BTSは、ユーザ無線局MLや通信制御装置10からの要求にしたがって、チャネル割り当てや通信接続を行う。この例では、無線中継装置BTS#1〜#3は、サービスエリアSA#1において、ユーザ無線局ML#1〜ML#5と無線通信を行い、無線中継装置BTS#4及び#5は、サービスエリアSA#2において、ユーザ無線局ML#6〜ML#8と無線通信を行う。
ユーザ無線局MLは、無線中継装置BTSとMCA無線により無線通信を行う無線端末である。ユーザ無線局MLは、移動型の無線機であり、サービスエリアSA内やサービスエリアSA間を移動して無線通信可能である。MCA無線システムでは、ユーザが契約しているサービスエリアSA内で、ユーザ無線局MLが無線サービスを利用する。この例では、ユーザ無線局ML#1〜ML#5は、無線中継装置BTS#1〜#3を介して他のユーザ無線局MLと通信(通話)を行い、ユーザ無線局ML#6〜ML#8は、無線中継装置BTS#4及び#5を介して他のユーザ無線局MLと通信を行う。
図4は、本実施の形態に係る無線通信システムにおける発呼接続時の概略動作を示している。この例は、中継局RS#1配下のサービスエリアSA#1におけるユーザ無線局ML#1が、中継局RS#2配下のサービスエリアSA#2におけるユーザ無線局ML#8へ発呼し、接続する例である。なお、図4は、本実施の形態に関する動作を説明するための概略を示しており、実際にはARIB規格に従った詳細な手順で呼接続が行われる。すなわち、図4における「発呼要求」、「発呼応答」、「着呼通知」、「着呼応答」は、呼接続のために用いるメッセージの一例であり、正式には標準規格に定められたメッセージが用いられる。
図4に示すように、ユーザ無線局ML#1は、ユーザの操作に応じて、ユーザ無線局ML#8と通話するため、無線中継装置BTS#1〜#3のいずれかに発呼要求を送信する(S101)。ユーザ無線局ML#1は、無線中継装置BTSにアクセスする際、ユーザ無線局ML#1のユーザコードに基づいて、アクセスする無線中継装置BTSを選択する。上記のように、ユーザ無線局ML#1は、ユーザコードを中継局における無線中継装置の数で割った余りを求め、この余りに対応する無線中継装置の共通アクセスチャネルCACを介して、発呼を要求する。
続いて、通信制御装置10は、発呼側のチャネルを割り当てる(S102)。通信制御装置10は、無線中継装置BTS#1〜#3のいずれかを介して、ユーザ無線局ML#1の発呼要求を受け付けると、発呼側の中継局RS#1における無線中継装置BTS#1〜#3のいずれかの空きチャネルをユーザ無線局ML#1に割り当てる。通信制御装置10は、通信チャネルの割り当てを該当する無線中継装置BTSに設定する。具体的な割り当て方法については後述する。
なお、発呼側のチャネル割り当てのタイミングは、発呼側のユーザ無線局ML#1から発呼要求を受け付けた時でもよいし、着呼側のユーザ無線局ML#8から着呼応答を受け付けた時でもよい。また、発呼側のユーザ無線局ML#1から発呼要求を受け付けた時に、発呼側の通信チャネルを一時的に(仮に)割り当てておき、着呼側のユーザ無線局ML#8から着呼応答を受け付けた時に、その通信チャネルの割り当てを確定してもよい。
続いて、通信制御装置10は、着呼側の中継局を検索する(S103)。通信制御装置10は、着呼側のユーザ無線局ML#8へ着呼処理を行うため、発呼要求の宛先であるユーザ無線局ML#8が登録されている中継局RSを検索する。
続いて、通信制御装置10は、着呼側のチャネルを割り当てる(S104)。通信制御装置10は、着呼側の中継局RS#2が特定されると、中継局RS#2における無線中継装置BTS#4及び#5のいずれかの空きチャネルをユーザ無線局ML#8に割り当てる。通信制御装置10は、通信チャネルの割り当てを該当する無線中継装置BTSに設定する。この割り当て方法は、S102の発呼側の場合と同様である。なお、着呼側のチャネル割り当てのタイミングは、着呼側の中継局を検索した時でもよいし、着呼側のユーザ無線局ML#8から着呼応答を受け付けた時でもよい。また、着呼側の中継局を検索した時に、着呼側の通信チャネルを一時的に(仮に)割り当てておき、着呼側のユーザ無線局ML#8から着呼応答を受け付けた時に、その通信チャネルの割り当てを確定してもよい。
続いて、通信制御装置10は、ユーザ無線局ML#8へ着呼通知を送信する(S105)。通信制御装置10は、着呼側の中継局RS#2における無線中継装置BTS#4及び#5のいずれかの共通アクセスチャネルCACを介して、ユーザ無線局ML#8へ着呼を通知する。共通アクセスチャネルCACは、発呼の場合と同様に、ユーザ無線局ML#8のユーザコードに基づいて選択される。
続いて、通信制御装置10は、ユーザ無線局ML#8から着呼応答を受け付ける(S106)。ユーザ無線局ML#8は、着呼通知を受信すると呼び出し中となり、ユーザの操作に応じて、ユーザ無線局ML#1に応答するため、無線中継装置BTS#4及び#5のいずれかの共通アクセスチャネルCACを介して、着呼応答を送信する。
続いて、通信制御装置10は、ユーザ無線局ML#1へ発呼応答を送信する(S107)。通信制御装置10は、無線中継装置BTS#4及び#5のいずれかを介して、ユーザ無線局ML#8の着呼応答を受け付けると、発呼側の中継局RS#1における無線中継装置BTS#1〜#3のいずれかを介して、ユーザ無線局ML#1へ発呼応答を送信する。これにより、ユーザ無線局ML#1とユーザ無線局ML#8との間で呼が設定(接続)され、無線中継装置BTSの割り当てられたチャネルを介して通話が行われる。
図5は、本実施の形態に係る通信制御装置10の構成を示している。図5に示すように、通信制御装置10は、設定部11、割り当て部12、呼制御部13を備えている。
設定部(優先順位設定部)11は、運用監視制御装置20からの指示にしたがって、通信制御装置10の動作に必要な設定を行う。特に、設定部11は、ユーザ無線局MLへ無線中継装置BTSの通信チャネルを割り当てるための優先順位を設定する。優先順位は、ユーザ無線局MLの接続時に、割り当てる無線中継装置BTS(通信キャリアや通信チャネル含む)を選択する順番を示している。
設定部11は、この優先順位を設定する設定情報D0を記憶する設定情報記憶部11aを有する。図6は、優先順位の設定情報D0の例を示している。図6に示すように、設定情報D0には、優先順位設定数と優先順位を示すデータを含んでいる。この例は、無線中継装置及びキャリアの優先順位を設定する例である。例えば、優先順位は1つにつき4Byteの情報を持ち、中継局を示す中継局番号、中継局内の無線中継装置を示すBTS番号、無線中継装置内のキャリアを示すキャリア番号となっている。優先順位は、キャリア番号を省略して、BTS番号のみでもよいし、さらに、キャリア内のチャネルを示すチャネル番号(スロット番号)を含んでもよい。通常の優先順位は、同一中継局内の無線中継装置番号と無線中継装置内のキャリア番号の若番から優先的に付与する。なお、その他、地域を示す地域コード、ネットワーク種別を示すネットワーク番号、ユーザ無線局が契約している通信制御装置を示す制御ゾーン番号等を含んでもよい。
割り当て部(チャネル割り当て部)12は、設定部11によって設定された優先順位に基づいて、ユーザ無線局MLに無線中継装置BTSの通信チャネルを割り当てる。割り当て部12は、ユーザ無線局MLの接続ごとに(例えば、図4のS102やS104)、設定部11の設定情報D0の優先順位にしたがって、無線中継装置BTS(通信キャリアや通信チャネル含んでもよい)を順次選択し、選択した無線中継装置BTSの空きチャネルをユーザ無線局MLに割り当てる。割り当て部12は、ユーザ無線局MLが無線中継装置BTSに通信接続を行った順に、予め設定された優先順位の高い無線中継局から通信チャネルを割り当てていく。無線中継装置BTSの通信キャリアの優先順位が設定されている場合、その優先順位にしたがって、無線中継装置BTSの通信キャリアを選択し、選択された通信キャリアの空きチャネルを割り当てる。また、無線中継装置BTSの通信キャリア内のチャネルの優先順位が設定されている場合、その優先順位にしたがって、無線中継装置BTSの通信キャリアのチャネルのうち空いているチャネルを割り当てる。さらに、無線中継装置BTSの優先順位にしたがって、無線中継装置BTSのいずれかをラウンドロビン方式で順次選択してもよいし、無線中継装置BTSのいずれかを空きチャネルの多い順に選択してもよい(優先順位が高く空きチャネルの多いものを選択する)。
呼制御部13は、中継局(無線中継装置BTS)の間で、ユーザ無線局ML間の通信(通話)のための発呼及び着呼の接続等を制御する。呼制御部13は、ユーザ無線局MLからの通信要求に対して認証等の条件に問題がなければ、通信接続を行う。呼制御部13は、図4のような呼接続シーケンスを制御する。例えば、発呼側のユーザ無線局MLからの発呼要求を受け付けると(図4のS101)、着呼側の中継局を検索し(図4のS103)、着呼側のユーザ無線局MLへ着呼を通知する(S105)。
図7は、本実施の形態に係る無線通信システムにおけるチャネル割り当て動作を示し、図8及び図9は、その動作例を示している。図7に示すように、まず、運用監視制御装置20は、通信制御装置10に優先順位を設定する(S201)。運用監視制御装置20は、図6に示すような優先順位を含む設定情報D0を通信制御装置10に入力し、通信制御装置10の設定部11は、入力された設定情報D0を設定情報記憶部11aに格納する。
続いて、ユーザ無線局MLは、他のユーザ無線局MLと通信を行うため、無線中継装置BTSへ通信を要求する(S202)。ユーザ無線局MLは、ユーザ無線局MLのユーザコードに基づき無線中継装置BTSの共通アクセスチャネルCACを選択し、選択した共通アクセスチャネルCACを介して、通信制御装置10へ通信要求(発呼)を行う。
続いて、通信制御装置10は、設定された優先順位に基づいて無線中継装置BTSの空きチャネルをユーザ無線局MLに割り当てる(S203)。通信制御装置10の割り当て部12は、設定部11で設定情報D0に設定された順位に従い、無線中継装置BTS(キャリア及びチャネル)を選択し、空きチャネルをユーザ無線局MLへ割り当てる。
その後、ユーザ無線局MLは、割り当てられたチャネルにより通信(通話)を行う(S204)。通信制御装置10の割り当て部12は、該当する無線中継装置BTSにチャネルの割り当てを設定し、ユーザ無線局MLは、設定された無線中継装置BTSのチャネルを介して無線通信を行う。
図8及び図9の動作例では、図1と同様に、無線中継装置BTSは、4キャリア及び各キャリアに4スロットの16チャネルを有している。なお、通信チャネルの構成は、通信規格に従ったものであればよく、8キャリア及び各キャリアに4スロットの32チャネルでもよい。
図8の例では、図1と同様に、ユーザ無線局ML#1、ML#3、ML#5、ML#6、ML#7が、共通アクセスチャネルCAC#1を選択し、ユーザ無線局ML#4が、共通アクセスチャネルCAC#2を選択し、ユーザ無線局ML#2が、共通アクセスチャネルCAC#3を選択する。
ユーザ無線局ML#1〜ML#7の順に通信要求(発呼)を行ったとすると、まず、ユーザ無線局ML#1は、無線中継装置BTS#1の共通アクセスチャネルCAC#1にアクセスする。そうすると、通信制御装置10は、設定情報D0に基づいて、中継局RS#1の中で空いているキャリアのうち優先順位1の(1番目に優先順位の高い)無線中継装置BTS#1のキャリア1を選択し、選択したキャリア1のユーザ個別チャネルUSC(空きスロット)をユーザ無線局ML#1に割り当てる(S11)。例えば、通信制御装置10は、設定情報D0の優先順位にしたがい、同一中継局内の無線中継装置で最若番の無線中継装置#1のスロットで空きのあるキャリアのうち最も小さい番号であるキャリア1のユーザ個別チャネルUSCを割り当ててもよい。
次に、ユーザ無線局ML#2が、無線中継装置BTS#3の共通アクセスチャネルCAC#3にアクセスすると、通信制御装置10は、設定情報D0に基づいて、中継局RS#1の中で空いているキャリアのうち優先順位2の(2番目に優先順位の高い)無線中継装置BTS#2のキャリア1を選択し、選択したキャリア1のユーザ個別チャネルUSCをユーザ無線局ML#2に割り当てる(S12)。例えば、通信制御装置10は、設定情報D0の優先順位にしたがい、同一中継局内の無線中継装置で次に若い番号の無線中継装置#2のスロットで空きのあるキャリアのうち最も小さい番号であるキャリア1のユーザ個別チャネルUSCを割り当ててもよい。
次に、ユーザ無線局ML#3が、無線中継装置BTS#1の共通アクセスチャネルCAC#1にアクセスすると、通信制御装置10は、設定情報D0に基づいて、中継局RS#1の中で空いているキャリアのうち優先順位3の(3番目に優先順位の高い)無線中継装置BTS#3のキャリア1を選択し、選択したキャリア1のユーザ個別チャネルUSCをユーザ無線局ML#3に割り当てる(S13)。例えば、通信制御装置10は、設定情報D0の優先順位にしたがい、同一中継局内の無線中継装置で次に若い番号の無線中継装置#3のスロットで空きのあるキャリアのうち最も小さい番号であるキャリア1のユーザ個別チャネルUSCを割り当ててもよい。
次に、ユーザ無線局ML#4が、無線中継装置BTS#2の共通アクセスチャネルCAC#2にアクセスすると、通信制御装置10は、設定情報D0に基づいて、中継局RS#1の中で空いているキャリアのうち優先順位4の(4番目に優先順位の高い)無線中継装置BTS#1のキャリア2を選択し、選択したキャリア2のユーザ個別チャネルUSCをユーザ無線局ML#4に割り当てる(S14)。例えば、通信制御装置10、同一中継局内の無線中継装置で次に若い番号が無いため、S11の無線中継装置#1にて次に小さい番号であるキャリア2のユーザ個別チャネルUSCを割り当ててもよい。
次に、ユーザ無線局ML#5が、無線中継装置BTS#1の共通アクセスチャネルCAC#1にアクセスすると、通信制御装置10は、設定情報D0に基づいて、中継局RS#1の中で空いているキャリアのうち優先順位5の(5番目に優先順位の高い)無線中継装置BTS#2のキャリア2を選択し、選択したキャリア2のユーザ個別チャネルUSCをユーザ無線局ML#5に割り当てる(S15)。例えば、通信制御装置10は、S12の無線中継装置#2にて次に小さい番号であるキャリア2のユーザ個別チャネルUSCを割り当ててもよい。
次に、ユーザ無線局ML#6が、無線中継装置BTS#1の共通アクセスチャネルCAC#1にアクセスすると、通信制御装置10は、設定情報D0に基づいて、中継局RS#1の中で空いているキャリアのうち優先順位6の(6番目に優先順位の高い)無線中継装置BTS#3のキャリア2を選択し、選択したキャリア2のユーザ個別チャネルUSCをユーザ無線局ML#5に割り当てる(S16)。例えば、通信制御装置10は、S13の無線中継装置#3にて次に小さい番号であるキャリア2のユーザ個別チャネルUSCを割り当ててもよい。
次に、ユーザ無線局ML#7が、無線中継装置BTS#1の共通アクセスチャネルCAC#1にアクセスすると、通信制御装置10は、設定情報D0に基づいて、中継局RS#1の中で空いているキャリアのうち優先順位7の(7番目に優先順位の高い)無線中継装置BTS#1のキャリア3を選択し、選択したキャリア3のユーザ個別チャネルUSCをユーザ無線局ML#7に割り当てる(S17)。例えば、通信制御装置10は、S14と同様に、同一中継局内の無線中継装置で次に若い番号が無いため、S11の無線中継装置#1にて次に小さい番号であるキャリア3のユーザ個別チャネルUSCを割り当ててもよい。
その後の割り当て順位は、図9の通りである。すなわち、次に、その他のユーザ無線局MLが共通アクセスチャネルCAC#1〜#3のいずれかでアクセスした順番にしたがって、無線中継装置BTS#2のキャリア3(S18)、無線中継装置BTS#3のキャリア3(S19)、無線中継装置BTS#1のキャリア4(S20)、無線中継装置BTS#2のキャリア4(S21)、無線中継装置BTS#3のキャリア4(S22)が順次割り当てられる。
以上のように、本実施の形態では、通信制御装置が、設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、無線中継装置の空きチャネルをユーザ無線局に割り当てることで、中継局の通信リソースの有効活用を図る。すなわち、通信制御装置の保持情報として同一中継局内の複数ある無線中継装置に優先順位を設けることで、共通アクセスチャネルを持っている無線中継装置だけにユーザ個別チャネルを割り当てるのではなく、同一中継局内の共通アクセスチャネルを持っていないその他の無線中継装置のユーザ個別チャネルを割り当て可能にし、中継局内の複数ある無線中継装置の通信チャネルを共有化した。共有化したことにより中継局としては相対的に通信リソースが増加し、1つの無線中継装置にかかる通信負荷やリスクの分散を図ることができる。また、上記方法は、無線中継装置を増設する必要がないので設置場所、コストの問題が解決される。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、実施の形態1の構成及び動作に加えて、チャネルの代行を考慮して優先順位を設定する。代行とは、通信中のチャネル(キャリア)に障害が発生した場合に、他のチャネル(キャリア)に切り替えて通信(通話)を継続することである。
図10は、本実施の形態に係る通信制御装置10の構成を示している。図10に示すように、通信制御装置10は、実施の形態1の図5と同様に、設定部11、割り当て部12、呼制御部13を備え、さらに、監視部14及び代行部15を備えている。本実施の形態では、設定部11は、設定情報D0として、代行を考慮して優先順位を設定する。例えば、代行用のキャリア(チャネル)の優先順位を他のキャリア(チャネル)の優先順位よりも低く設定する。例えば、実施の形態1の図6の設定情報D0の例では、最も低い優先順位10〜12を代行用のチャネルとする。
監視部14は、無線中継装置BTSの障害を監視する。例えば、無線中継装置BTSは、キャリア(周波数)ごとに送受信回路を備えており、監視部14は、無線中継装置BTSの送受信回路の故障により、キャリア(チャネル)に障害が発生したことを検出する。代行部15は、監視部14が無線中継装置BTSの障害を検出した場合に、障害が発生したキャリアのチャネルを、設定情報D0に基づいて切り替え、チャネルの代行を行う。
図11は、本実施の形態に係る無線通信システムにおけるチャネル割り当て及び代行動作を示している。図11に示すように、実施の形態1の図7と同様、まず、運用監視制御装置20は、通信制御装置10に優先順位を設定し(S201)、ユーザ無線局MLが通信を要求すると(S202)、通信制御装置10は、設定された優先順位に基づいて無線中継装置BTSの空きチャネルをユーザ無線局MLに割り当て(S203)、ユーザ無線局MLは、割り当てられたチャネルにより通信を行う(S204)。本実施の形態では、設定部11が、S201において、代行用のキャリア(チャネル)の優先順位を低く設定し、割り当て部12が、S203において、設定された優先順位に基づいて、高い優先順位のキャリア(チャネル)からチャネルを割り当てる。
続いて、無線中継装置BTSにチャネル障害が発生すると(S205)、通信制御装置10は、設定に基づいて無線中継装置BTSのチャネルを切り替え(S206)、切り替えられたチャネルにより代行を行う(S207)。監視部14が、無線中継装置BTSのキャリア(チャネル)障害を検出し、代行部15が、設定情報D0に基づいてチャネル切り替えて、代行を行う。代行部15は、代行用として優先順位が低く設定されたキャリア(チャネル)により代行を行う。
このように、本実施の形態では、代行を考慮して優先順位を設定し、特に、優先順位の低いチャネルを代行用のチャネルに設定する。これにより、代行用のチャネルが通信用に割り当てられる確率を低くすることができるため、障害発生時に確実にチャネルを切り替えて、代行通信を行うことができる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、MCA無線システムに限らず、その他の防災無線、消防無線、交通無線といった公共無線システムにおいても適用可能である。このようなシステムにおいても、上記実施の形態と同様に、無線中継装置が複数ある中継局内にて通信制御装置による制御により、各無線中継装置のユーザ個別チャネルを共有リソースとして共通アクセスチャネルを持つ無線中継装置とは別の無線中継装置に通信ユーザの振り分けが可能である。
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置の機能(処理)を、CPUやメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に実施形態における方法(チャネル割り当て方法)を行うためのプログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納されたプログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定する優先順位設定部と、
前記複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御チャネルを利用する無線端末に対し、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てるチャネル割り当て部と、
を備える、無線通信制御装置。
(付記2)
前記優先順位設定部は、前記複数の無線中継装置における複数の通信キャリアの優先順位を設定し、
前記チャネル割り当て部は、前記設定された通信キャリアの優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
付記1に記載の無線通信制御装置。
(付記3)
前記優先順位設定部は、前記複数の通信キャリアのうち代行通信用の通信キャリアの優先順位を他の通信キャリアの優先順位よりも低く設定する、
付記2に記載の無線通信制御装置。
(付記4)
前記優先順位設定部は、前記複数の通信キャリアにおける複数の通信チャネルの優先順位を設定し、
前記チャネル割り当て部は、前記設定された通信チャネルの優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
付記2または3に記載の無線通信制御装置。
(付記5)
前記チャネル割り当て部は、前記優先順位に基づき、前記無線端末の接続ごとに前記複数の無線中継装置のいずれかを順次選択し、前記選択された無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
付記1乃至4のいずれかに記載の無線通信制御装置。
(付記6)
前記チャネル割り当て部は、前記複数の無線中継装置のいずれかをラウンドロビン方式で選択する、
付記5に記載の無線通信制御装置。
(付記7)
前記チャネル割り当て部は、前記複数の無線中継装置のいずれかを空き通信チャネルの多い順に選択する、
付記5に記載の無線通信制御装置。
(付記8)
無線端末と複数の無線中継装置と無線通信制御装置とを備えた無線通信システムであって、
前記無線通信制御装置は、
マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う前記複数の無線中継装置の優先順位を設定する優先順位設定部と、
前記複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御チャネルを利用する前記無線端末に対し、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てるチャネル割り当て部と、
を備える、無線通信システム。
(付記9)
前記優先順位設定部は、前記複数の無線中継装置における複数の通信キャリアの優先順位を設定し、
前記チャネル割り当て部は、前記設定された通信キャリアの優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
付記8に記載の無線通信システム。
(付記10)
マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定し、
前記複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御チャネルを利用する無線端末に対し、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
チャネル割り当て方法。
(付記11)
前記優先順位の設定では、前記複数の無線中継装置における複数の通信キャリアの優先順位を設定し、
前記チャネル割り当てでは、前記設定された通信キャリアの優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
付記10に記載のチャネル割り当て方法。
(付記12)
マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定し、
前記複数の無線中継装置のうちいずれかの無線中継装置の制御スチャネルを利用する無線端末に対し、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
処理をコンピュータに実行させるためのチャネル割り当てプログラム。
(付記13)
前記優先順位の設定では、前記複数の無線中継装置における複数の通信キャリアの優先順位を設定し、
前記チャネル割り当てでは、前記設定された通信キャリアの優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
付記12に記載のチャネル割り当てプログラム。
1、2 無線通信システム
10、90 通信制御装置
11 設定部
11a 設定情報記憶部
12 割り当て部
13 呼制御部
14 監視部
15 代行部
20 運用監視制御装置
100 無線通信制御装置
110 優先順位設定部
120 チャネル割り当て部
BTS、BTS#1〜#5 無線中継装置
CAC、CAC#1〜#3 共通アクセスチャネル
D0 設定情報
ML、ML#1〜#8 ユーザ無線局
RS、RS#1〜#2 中継局
SA、SA#1〜S2 サービスエリア
USC ユーザ個別チャネル

Claims (10)

  1. マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定する優先順位設定部と、
    前記複数の無線中継装置のうちいずれかのみの無線中継装置の制御チャネルを介して無線端末からアクセスされる場合、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記アクセスされる制御チャネルの無線中継装置を含む前記複数の無線中継装置の中から無線中継装置を選択し、前記選択された無線中継装置の通信チャネルを前記無線端末に割り当てるチャネル割り当て部と、
    を備える、無線通信制御装置。
  2. 前記優先順位設定部は、前記複数の無線中継装置における複数の通信キャリアの優先順位を設定し、
    前記チャネル割り当て部は、前記設定された通信キャリアの優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
    請求項1に記載の無線通信制御装置。
  3. 前記優先順位設定部は、前記複数の通信キャリアのうち代行通信用の通信キャリアの優先順位を他の通信キャリアの優先順位よりも低く設定する、
    請求項2に記載の無線通信制御装置。
  4. 前記優先順位設定部は、前記複数の通信キャリアにおける複数の通信チャネルの優先順位を設定し、
    前記チャネル割り当て部は、前記設定された通信チャネルの優先順位に基づいて、前記無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
    請求項2または3に記載の無線通信制御装置。
  5. 前記チャネル割り当て部は、前記優先順位に基づき、前記無線端末の接続ごとに前記複数の無線中継装置のいずれかを順次選択し、前記選択された無線中継装置の通信チャネルを割り当てる、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の無線通信制御装置。
  6. 前記チャネル割り当て部は、前記複数の無線中継装置のいずれかをラウンドロビン方式で選択する、
    請求項5に記載の無線通信制御装置。
  7. 前記チャネル割り当て部は、前記複数の無線中継装置のいずれかを空き通信チャネルの多い順に選択する、
    請求項5に記載の無線通信制御装置。
  8. 無線端末と複数の無線中継装置と無線通信制御装置とを備えた無線通信システムであって、
    前記無線通信制御装置は、
    マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う前記複数の無線中継装置の優先順位を設定する優先順位設定部と、
    前記複数の無線中継装置のうちいずれかのみの無線中継装置の制御チャネルを介して前記無線端末からアクセスされる場合、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記アクセスされる制御チャネルの無線中継装置を含む前記複数の無線中継装置の中から無線中継装置を選択し、前記選択された無線中継装置の通信チャネルを前記無線端末に割り当てるチャネル割り当て部と、
    を備える、無線通信システム。
  9. マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定し、
    前記複数の無線中継装置のうちいずれかのみの無線中継装置の制御チャネルを介して無線端末からアクセスされる場合、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記アクセスされる制御チャネルの無線中継装置を含む前記複数の無線中継装置の中から無線中継装置を選択し、前記選択された無線中継装置の通信チャネルを前記無線端末に割り当てる、
    チャネル割り当て方法。
  10. マルチチャネルアクセス方式で無線通信を行う複数の無線中継装置の優先順位を設定し、
    前記複数の無線中継装置のうちいずれかのみの無線中継装置の制御スチャネルを介して無線端末からアクセスされる場合、前記設定された無線中継装置の優先順位に基づいて、前記アクセスされる制御チャネルの無線中継装置を含む前記複数の無線中継装置の中から無線中継装置を選択し、前記選択された無線中継装置の通信チャネルを前記無線端末に割り当てる、
    処理をコンピュータに実行させるためのチャネル割り当てプログラム。
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