皮膚コンダクタンス反応は、発汗が増加するときに皮膚が瞬間的に電気のよりよい導電体になる現象である。したがって、生理学的に刺激する状況にさらされている被験者は皮膚の2つの領域間での抵抗の突然の低下を示す。また、皮膚コンダクタンスと疼痛との間の相関も、皮膚コンダクタンスが痛覚に応えて高められる点で明示されている。したがって、皮膚コンダクタンスの変化の測定は疼痛レベルの表示を提供するために役立つ。
皮膚コンダクタンスの決定は、通常、電流等の電気信号を誘発するように構成されるアクティブ電極、及び電気信号を収集するように構成されるイナクティブ電極から得られる測定値に基づく。通常、アクティブ電極及びイナクティブ電極は、(同じ)手の2本の指の上、又は掌の上のどちらかに位置決めされる。
光プレスチモグラフ波形は、心拍数(HR)、心拍数変動性(HRV)、及び光プレスチモグラフ振幅(PPGA)等のパラメータについての情報を提供できる。これらのパラメータは自律機能及び侵害受容反応のインジケータとして知られている。
上記のパラメータは、被験者の疼痛レベルを良好な相関を有することがあるが、交絡因子は多くの場合偽の検出を生じさせる。加速度計、温度計、及び他のような追加のセンサの統合が、誤検出を削減し、被験者の疼痛レベルに対する特定性を高める能力を与えることができる。
本開示の態様は、本開示のいくつかの実施形態では、皮膚電気抵抗(GSR)電極アレイ、並びに同を含む及び/又は動を活用する装置に関する。
概して、GSR測定システムは2つの電極、つまりアクティブ電極及びイナクティブ電極から、又は通常、(同じ)手の2本の指上、掌上、又は新生児の場合は足上のどちらかに位置決めされる、アクティブ電極及びイナクティブ電極の組合せを含む3つの電極から入手される測定値に基づく。アクティブ電極とイナクティブ電極間の距離はGSR測定値に影響する。アクティブ電極とイナクティブ電極間の距離が拡大されるにつれ、電極間の電流の流れに対する抵抗は高まるが、測定値の変化に対する感度は増加する。反対に、アクティブ電極とイナクティブ電極間の距離が削減されるにつれ、電極間の電流の流れに対する抵抗も削減されるが、測定値の変化に対する感度は損なわれる。さらに、個人間の皮膚乾燥の差も、乾燥肌を有する被験者は皮膚が湿っている被験者よりもより低い皮膚伝導性を有する点でGSR読取り値に影響する。事実上、乾燥肌を有する被験者は、生理学的な覚醒(例えば、疼痛)に関係するGSD測定値の変化を入手することが困難であるほど低い伝導性を有することがある。これに対し、他者は、入手される信号が飽和し、肌の伝導性の変化が検出されないままとなるほど高い伝導性を有する。
有利なことに、GSR電極アレイは、皮膚乾燥の個人間の、及び/又は皮膚コンダクタンスの特性の差の補償を可能にする。個人間の皮膚乾燥の差の補償は、本明細書で開示されるGSR電極アレイが、スカフォード上に置かれるアクティブ電極及び複数のイナクティブ電極を有するスカフォードを含む点で達成される。電極は、各イナクティブ電極がアクティブ電極から異なる所定距離に位置するようにスカフォードに位置決めされる。一方、これはアクティブ電極とイナクティブ電極との間の距離をカスタマイズして、皮膚乾燥及び/又は指の長さの差に対処することを可能にする。他方、電極間の距離が既知であることを考えると、測定値に対する該距離の影響を、皮膚の伝導性の変化を決定するときに考慮に入れることができる。
さらに、本明細書に開示されるGSR電極アレイは、最適なGSR読取り値を保証する、及び/又はイナクティブ電極のどれがGSR測定に活用されるのかに関する、それによって特定のイナクティブ電極とアクティブ電極との間の距離に関する表示をアナライザに提供するように構成された追加の要素を含んでよい。
例えば、アレイは1つ又は複数の抵抗器を含んでよい。抵抗器は、電気信号のシフトを適用される測定範囲と一致できるようにしてよい。抵抗器は、例えばその測定尺度を一致させるために複数のイナクティブ電極のそれぞれ又はいくつかに接続されてよい。
さらに、1つ又は複数の抵抗器及び/又はダイオードの取込みは、アレイに及び電源に接続されるモニタ、センサ、又は任意の他の設備に少なくとも部分的な除細動保護を提供してよい。有利なことに、除細動保護をアレイの内部で実施することは、除細動保護を有さないシステムでのGSR電極アレイの使用を可能にし得る。
同様に、アレイ上に1つ又は複数の抵抗器及び/又はダイオードを包含することは、アレイが、アレイに接続されるモニタ、センサ、及び/又は他の設備への静電放電(ESD)からの保護を提供できるようにし得る。ESDに対する保護はシステム全体の信頼性を高め、ESD発生時の信号の中断を妨げ得る。
さらに又は代わりに、本明細書に開示されるGSRアレイは、アクティブ電極と複数のイナクティブ電極のそれぞれ又は一部との間で電気的に接続されるコンデンサを含んでよい。各イナクティブ電極に接続されるコンデンサが異なる場合、特定のイナクティブ電極から得られるGSR測定の時間遅延は、電極の「指紋」として機能してよい。
さらに又は代わりに、本明細書に開示されるGSRアレイはサーミスタを含んでよい。サーミスタの取込みは、被験者の体温、血液量の変化、基礎発汗、室温、環境温度、又はその組合せよりに対してGSR読取り値を較正することによる生理学的な覚醒(例えば、疼痛)むしろ、温度調節に起因して入手される値を一様にすることを可能にしてよい。さらに、発熱抵抗体がシステムに取り込まれるとき、サーミスタは入力表示としての、及び/又は発熱抵抗体の活性化に対するトリガとしての機能を果たしてよい。
さらに又は代わりに、本明細書に開示されるGSRアレイは、圧電センサを含んでよい。有利なことに、まっすぐな指はGSR測定値の質にとって重要であるので、圧電センサはアレイに取り付けられた指がまっすぐに保たれているのかどうかの判断を可能にするように配置されてよい。いくつかの実施形態によると、複数の圧電センサが含まれてよい。2つ以上の圧電センサの取込みは、脈遷移時間(Ptt)読取り値の抽出を可能にしてよい。さらに又は代わりに、Ptt読取り値は圧電センサ及びPPGセンサの結合から入手される信号から抽出されてよい。さらに又は代わりに、Ptt読取り値は2つ以上の間隔を空けて置かれるPPGセンサから入手される信号から抽出されてよい。PPGセンサ(複数可)及び/又は圧電センサ(複数可)は入手される信号が同じ細動脈からとなる、つまり指の下部に及び指の先端にあるように位置決めされてよい。
有利なことに、本明細書に開示されるGSR電極アレイは、被験者の単一の指への取付け及び被験者の単一の指からの測定のために構成される。これは、アレイを(単一の)フィンガープローブの中に取り込み、このようにしてフィンガープローブに置かれる追加のセンサと一体のユニットを形成することを可能にする。さらに、これは同じ指からの複数のセンサから測定値を入手し、それによって異なる指から測定値を入手することによって引き起こされる不正確さを克服できるようにする。
また、本明細書に開示されるのは、被験者の皮膚乾燥及び/又は指の長さを考慮すると、GSR電極アレイの複数のイナクティブ電極のどれが、アクティブ電極から最適な距離を有するのかを判断するように構成される装置及び方法である。さらに、いったん最適なイナクティブ電極が選ばれると、本明細書に開示される装置及び方法は、アクティブ電極と選ばれたイナクティブ電極との間の距離を考慮に入れつつ、被験者のGSR及び被験者のGSRの変化の測定を可能にする。
いくつかの実施形態によると、被験者の指の長さに沿った取付けのために構成されるスカフォードを備える電気皮膚反応(GSR)電極アレイが提供され、スカフォードは電気信号を提供するように構成されるアクティブ電極、被験者の身体を通してアクティブ電極から転送される電気信号を収集するように構成される少なくとも2つのイナクティブ電極、及び抵抗器、コンデンサ、圧電センサ、サーミスタ、ソレノイドダイオード、又はその任意の組合せから選択される少なくとも1つの要素を含む。
いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのイナクティブ電極はアクティブ電極からの異なる所定の距離で位置決めされてよい。
いくつかの実施形態によると、アクティブ電極及び少なくとも2つの測定電極のそれぞれは、電気信号の伝送を可能にする接続点を通してフィンガープローブに接続可能であってよい。
いくつかの実施形態によると、アクティブ電極は、アクティブ電極と被験者の皮膚との間の接触を媒介するように構成されるヒドロゲルを含んでよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのイナクティブ電極はイナクティブ電極と被験者の皮膚との間の接触を媒介するように構成されるヒドロゲルを含んでよい。いくつかの実施形態によると、電極アレイはヒドロゲルの湿度を検知するように構成された湿度センサをさらに含んでよい。
いくつかの実施形態によると、要素は少なくとも2つのイナクティブ電極の少なくとも一方に電気的に接続される少なくとも1つの抵抗器であってよい。いくつかの実施形態によると、要素はアクティブ電極に電気的に接続される少なくとも1つの抵抗器であってよい。
いくつかの実施形態によると、要素はモニタ及び/又はモニタに接続されるセンサに除細動保護を提供するように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、要素は静電放電(ESD)からモニタ及び/又はモニタに接続されたセンサを保護するように構成されてよい。
いくつかの実施形態によると、要素は、アクティブ電極と少なくとも2つのイナクティブ電極の1つとの間で電気的に接続される少なくとも1つのコンデンサであってよい。
いくつかの実施形態によると、要素は少なくとも1つの圧電センサであってよい。
いくつかの実施形態によると、要素は少なくとも1つのサーミスタであってよい。
いくつかの実施形態によると、アクティブ電極と少なくとも2つのイナクティブ電極の第1の電極との間の距離は、第1の電極と少なくとも2つのイナクティブ電極の第2の電極との間の距離とは異なってよい。
いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのイナクティブ電極は同一であってよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのイナクティブ電極は異なる材料から作られてよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのイナクティブ電極は異なるサイズ及び/又は形状を有してよい。
いくつかの実施形態によると、電極アレイは、被験者の指を加熱するように構成される少なくとも1つの加熱素子をさらに含んでよい。
いくつかの実施形態によると、電極アレイはさらに、PPGセンサ、加速度計、温度センサ、拡散相関分光法(DCS)センサ、音響センサ、生体インピーダンスセンサ、圧電センサ、及びその任意の組合せから選択される少なくとも1つのセンサをさらに含んでよい。
いくつかの実施形態によると、電極アレイはさらに、ポケット、及び引っ張られるときポケット内に真空を生成し、それによってポケットと接触している被験者の皮膚を吸引するように構成されてよい少なくとも1本のストラップを含んでよい。
いくつかの実施形態によると、PPGセンサ、加速度計、温度センサ、拡散相関分光法(DCS)センサ、音響センサ、生体インピーダンスセンサ、圧電センサ、及びその任意の組合せから選択される少なくとも1つのセンサ、並びにGSR電極アレイに接続可能な接続点を含むフィンガープローブが提供される。
いくつかの実施形態によると、接続点は電極アレイ上に位置決めされたアクティブ電極に電気信号を提供し、電極アレイ上に位置決めされた少なくとも1つのイナクティブ電極から受信される電気信号を送信するように構成されてよい。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブはさらに、電極アレイが接続点に接続されるときに閉じられるように構成される開電気回路を含んでよい。いくつかの実施形態によると、電極アレイが接続点に接続されるときだけ、少なくとも1つのセンサが活性化される。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブは少なくとも2つのセンサを含んでよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのセンサはPPGセンサ、加速度計及び温度センサ、拡散相関分光法(DCS)センサ、音響センサ、生体インピーダンスセンサ、圧電センサ、並びにその任意の組合せを含んでよい。いくつかの実施形態によると、フィンガープローブは少なくとも2つのPPGセンサを含んでよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのPPGセンサは、使用時に脈遷移時間(Ptt)読取り値の抽出を可能にするためにフィンガープローブの中に位置決めされてよい。いくつかの実施形態によると、フィンガープローブは少なくとも1つのPPG及び1つの圧電センサを含んでよい。いくつかの実施形態によると、PPGセンサ及び圧電センサは、使用時に脈遷移時間(Ptt)読取り値の抽出を可能にするためにフィンガープローブの中に位置決めされてよい。いくつかの実施形態によると、フィンガープローブは少なくとも2つの圧電センサを含んでよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つの圧電センサは使用時に脈遷移時間(Ptt)読取り値の抽出を可能にするためにフィンガープローブの中に位置決めされてよい。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブはヒドロゲルの湿度を検知するように構成された湿度センサをさらに含んでよい。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブは脈遷移時間(Ptt)読取り値の抽出を可能にする複数のPPGセンサを少なくとも含んでよい。さらに又は代わりに、フィンガープローブは脈遷移時間(Ptt)読取り値の抽出を可能にする複数の圧電センサを少なくとも含んでよい。さらに又は代わりに、フィンガープローブは、脈遷移時間(Ptt)読取り値の抽出を可能にするPPGセンサ及び圧電センサを少なくとも含んでよい。いくつかの実施形態によると、PPGセンサ(複数可)及び/又は圧電センサ(複数可)は、入手された信号が同じ細動脈からである、つまり指の下部にあり、指の先端にあるように間隔を空けて置かれてよい。PPGセンサ(複数可)及び/又は圧電センサ(複数可)は、フィンガープローブ、GSRアレイ、又はその組合せに直接的に付着されてよい、又は取り付けられてよいことが理解される。
いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚の電気伝導度を決定するように構成された医療装置が提供される。いくつかの実施形態によると、装置はGSR電極アレイから電気信号を受信するように構成されたプロセッサ、被験者の指の長さに沿った付着のために構成され、アクティブ電極及び少なくとも2つのイナクティブ電極を有するGSR電極アレイを含み、少なくとも2つのイナクティブ電極のそれぞれはアクティブ電極から異なる所定の距離に位置決めされ、受信された電気信号に基づいて少なくとも2つのイナクティブ電極の中で好ましいイナクティブ電極を決定し、好ましいイナクティブ電極から受信される電気信号の総合解析に及びアクティブ電極と好ましい電極との間の距離に基づいて被験者の皮膚の電気伝導度を決定する。
いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚の電気伝導度を決定することは、受信された電気信号に対して重率因子を提供することを含んでよく、重率因子はアクティブ電極と好ましい電極との間の距離に基づいて決定される。
いくつかの実施形態によると、プロセッサは、第1の測定値及び第2の測定値で入手された電気信号の変化に基づいて、及びアクティブ電極と好ましい電極との間の距離に基づいて被験者の皮膚の電気伝導度の変化を決定するようにさらに構成されてよい。
いくつかの実施形態によると、医療装置はさらに、決定された電気皮膚コンダクタンスに及び少なくとも1つの生理学的信号に基づいて、被験者の疼痛レベル及び/又は疼痛レベルの変化を決定するように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、生理学的信号は光プレスチモグラフ(PPG)、電気皮膚反応(GSR)、心電図(ECG)、血圧、呼吸、体内温度、皮膚温度、電気眼球図記録(EOG)、瞳孔径、脳波図(EEG)、前頭筋電図(FEMG)、筋電図検査(EMG)、胃筋電図(EGG)、レーザドップラー速度測定(LDV)、二酸化炭素の分圧、及び加速度計読取り値から選択されてよい。
いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚の電気伝導度を決定するための方法が提供され、方法は、複数のイナクティブ電極を有するGSR電極アレイから電気信号を受信することと、受信された電気信号に基づいて複数のイナクティブ電極の中で好ましいイナクティブ電極を決定することと、好ましいイナクティブ電極から受信された電気信号の総合解析に、及びアクティブ電極と好ましいイナクティブ電極との間の距離に基づいて被験者の皮膚の電気伝導度を決定することとを含む。
いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータの値を決定するための方法が提供され、方法は、アクティブ電極に対して変化する周波数での交流電流(AC)励起を印加することと、第1の所定の時間の後に第1のイナクティブ電極から入手された第1の電気信号を測定することと、第2の所定の時間の後に、第2のイナクティブ電極から入手される第2の電気信号を測定することと、第1の電気信号及び第2の電気信号に基づいて生理学的パラメータの値を決定することとを含む。
いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータは、血流、心拍数、脈遷移時間(PTT)、及びその任意の組合せから選択される血行動態パラメータであってよい。
いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータは、呼吸数、無呼吸、呼吸の高速/低速変化、及びその任意の組合せから選択される呼吸パラメータであってよい。
いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータの値を決定することは、PPGセンサ、圧電センサから、拡散相関分光法(DCS)センサ、音響センサ、生理学的インピーダンスセンサ、及び/又は温度センサの1つ又は複数から少なくとも1つの信号を入手することをさらに含んでよい。
いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータの値を決定するための方法が提供され、方法は、少なくとも2つのセンサから信号を入手することと、入手した信号に基づいて生理学的パラメータの値を決定することとを含む。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのセンサはPPGセンサ、圧電センサ、又はその任意の組合せを含んでよい。いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータは、血流、心拍数、脈遷移時間(Ptt)、及びその任意の組合せから選択される血行動態パラメータであってよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのセンサはフィンガープローブの中に位置決めされてよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのセンサはフィンガープローブの長手方向軸に沿って間隔を空けて置かれてよい。いくつかの実施形態によると、少なくとも2つのセンサの第1のセンサはフィンガープローブの近接端部に位置決めされてよく、少なくとも2つのセンサの第2のセンサはフィンガープローブの遠位末端に位置決めされてよい。
本開示の特定の実施形態は、上記優位点のいくつかを含むことがある、すべてを含むことがある、又は何も含まないことがある。1つ又は複数の技術的な優位点は、本明細書に含まれる図、説明、及び特許請求の範囲から当業者に容易に明らかになってよい。さらに、特定の優位点は上記に列挙されているが、多様な実施形態は、列挙された優位点のすべてを含むことがある、列挙された優位点のいくつかを含むことがある、又は列挙された優位点のどれも含まないことがある。
本開示のいくつかの実施形態は本明細書で添付図を参照して説明される。説明は、図とともに当業者に対して、本開示のいくつかの実施形態がどのようにして実践され得るのかを明らかにする。図は例示的な説明のためであり、本開示の教示の根本的な理解に必要とされる以上に詳細に実施形態の構造上の詳細を示す試みは行われない。明確にするために、図中のいくつかのオブジェクトは正確な縮尺ではない。
以下の説明では、本開示の多様な態様が説明される。説明のために、具体的な構成及び詳細が本開示の異なる態様の完全な理解を提供するために明記される。しかしながら、本開示は本明細書に提示される特定の詳細なくしても実践され得ることも当業者に明らかになる。さらに、周知の特徴は本開示を分かりにくくしないために省略又は簡略化されることがある。
いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータを監視するための電極のアレイが提供される。いくつかの実施形態によると、電極のアレイは電気皮膚反応(GSR)電極アレイであってよい。いくつかの実施形態によると、アレイは、例えば被験者の指の長さに沿った被験者への付着のために構成されるスカフォードを含んでよい。スカフォードは、電気信号を提供するように構成されたアクティブ電極、及び被験者の身体を通してアクティブ電極から転送される電気信号を収集するように構成された複数のイナクティブ電極を含んでよい。いくつかの実施形態によると、複数の電極(アクティブ又はイナクティブ)の1つ又は複数は基準電極としての機能を果たしてよい。いくつかの実施形態によると、スカフォードは基準電極としての機能を果たす追加の電極をさらに含んでよい。
本明細書に使用されるように、用語「GSR電極アレイ」、「GSRアレイ」、及び「アレイ」は交互に用いられてよい。GSR電極アレイは、皮膚コンダクタンス及び/又は抵抗を監視するために使用される電極のアレイである。いくつかの実施形態によると、測定中、アレイの唯一のアクティブ電極及び1つのイナクティブ電極(又は任意選択で複数のアクティブ電極又はイナクティブ電極)が活用されてよい。いくつかの実施形態によると、アレイは使い捨てであってよい。いくつかの実施形態によると、アレイは再利用可能であってよい。
本明細書に使用されるように、用語「スカフォード」は、被験者の指、掌、足、又は額に付着され、その上で又はその中で複数の電極を定められた場所に配置させるように構成された任意の適切な台紙を指してよい。いくつかの実施形態によると、スカフォードは、引き離されたときに、ステッカーを曝露するカバーを有するステッカーであってよい。いくつかの実施形態によると、スカフォードは、固締具又は患者の指への付着のための他の手段を含む布地(織布又はプラスチック)であってよい。いくつかの実施形態によると、スカフォードはエアポケット、及び引かれると、結果的に被験者の指の皮膚を吸引する真空を生成し、それによって皮膚とスカフォードの電極との間に適切な接触を保証する1つ又は複数のストラップを含んでよい。アレイの付着は、例えばステッカーとして皮膚にスカフォードを付着し、次いでストラップを引くことによって、皮膚を吸引し、それによって皮膚に対するスカフォードの付着を強化する真空を生成することを含んでよい。電気皮膚反応を測定するときの主要な問題は、人体との電極の接触であることが当業者によって理解される。真空を生じさせることによって、指への電極の粘着は、長期間電極アレイの被験者の皮膚に対するしっかりした付着を保証してよい。係るしっかりした付着は皮膚と電極との間の最適な界面を保証するために役立つことがあることがさらに理解される。
本明細書に使用されるように、用語「アクティブ電極」及び「ソース電極」は交互に使用されてよく、例えば電圧等の電気信号が印加される電極を指す。電源に接続されるときにアレイ上の電極のいずれかがアクティブ電極としての機能を果たしてよいことが当業者によって理解される。
本明細書に使用されるように、用語「イナクティブ電極」及び「測定電極」は交互に使用されてよく、アクティブ電極から送信される(例えば、電流等の)電気信号を受信する電極を指す。本明細書に使用されるように、イナクティブ電極を指すときの用語「複数の」は、2つ、3つ、4つ、5つ又は10以上の電極を指してよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
本明細書に使用されるように、用語「基準電極」は、イナクティブ電極及び/又は測定全体に特定の電圧レベルを提供するように構成された電極から入手される測定値に対する基準点としての機能を果たす測定値を提供するように構成された電極を指す。
いくつかの実施形態によると、複数のイナクティブ電極は同一であってよい。代わりに、複数のイナクティブ電極は異なってよい。例えば、イナクティブ電極は異なる材料から作られてよい。適切な材料は、金、金メッキされた銅、ニッケルメッキの金属、白金、パラジウム、及び銀塩化銀を含む。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。さらに又は代わりに、イナクティブ電極は異なるサイズ及び/又は形状であってよい。いくつかの実施形態によると、電極のサイズ及び/又は形状だけではなく、電極が作られる材料も監視される信号に影響を与えることがあり、したがって電極及びアクティブ電極からのその距離の識別手段としての機能を果たしてよい。
いくつかの実施形態によると、アクティブ電極及び複数のイナクティブ電極のそれぞれは、例えばその長手方向軸上等、スカフォード上で互いから間隔を空けて配置されてよい。いくつかの実施形態によると、複数のイナクティブ電極のそれぞれはアクティブ電極からの異なる所定距離で位置決めされてよい。アレイ上の複数のイナクティブ電極は、複数のイナクティブ電極から、アクティブ電極からの好ましい距離を有する特定のイナクティブ電極を選ぶことを可能にしてよい。これは、例えば体温による皮膚湿度の差に合わせて調整すること、及び/又は被験者の指の長さを考慮に入れることだけではなく、皮膚乾燥の個人間での差を考慮に入れることも可能にしてよい。非制限例として、アクティブ電極により近い電極が、乾燥肌を有する被験者のために選ばれてよい。別の非制限例として、追加の間隔を空けて置かれた電極は、(例えば、温暖な天気、高い環境温度、又は監視中若しくは監視前の被験者の物理的な活動の差に起因して)体温が高いときに選ばれてよい。
いくつかの実施形態によると、各電極とその隣接する電極との間の距離は一定であってよい、徐々に増加してよい、徐々に減少してよい、又は無作為であってよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。アクティブ電極とイナクティブ電極との間の距離が増加しているのにつれて、他のすべては等しくなり、イナクティブ電極で測定される電流はより低くなり、したがって雑音の影響をより受けやすくなることが当業者に理解される。したがって、いくつかの実施形態によると、イナクティブ電極の密度は、アクティブ電極に対する距離が増加するにつれより低くなってよい。これが、アレイに適用される電極の総量の節約を可能にし、従ってアレイ全体の生産のコストを節約する。代わりに、距離は通常、より大きい距離での信号の質が低いときに減少するので、イナクティブ電極の密度は、アクティブ電極への距離が減少するにつれてより高くなってよい。再び、スカフォード上での電極の不均一な拡散は、アレイに組み込まれる電極の総量、したがってその生産の費用に対する節約を可能にしてよい。
いくつかの実施形態によると、各電極のアクティブ電極からの距離は所定且つ既知である。したがって、監視される電気信号に対する、及び該電子信号の変化に対する該距離の影響は、皮膚の伝導度の変化を計算するときに考慮に入れることができる。例えば、イナクティブ電極がアクティブ電極に対して比較的に近く位置するとき、監視される電気信号の変化に対する感度は減少する。したがって、いくつかの実施形態によると、アクティブ電極からの活用されるイナクティブ電極の距離に応じて、入手される測定値に異なる乗数が適用されてよい。
いくつかの実施形態によると、本明細書に開示されるGSR電極アレイは、その上に配置されるアクティブ電極及び複数のイナクティブ電極を有するスカフォードを含む。各イナクティブ電極がアクティブ電極から異なる所定の距離に位置するように、電極はスカフォードに位置決めされる。一方、これが、皮膚の乾燥の差に対処するためにアクティブ電極とイナクティブ電極との間の距離のカスタマイズを可能にする。他方、既知である距離を考えると、皮膚の伝導度の変化を決定するときに測定された値に対する影響を考慮に入れることができる。
いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイは、指、掌、足、額、又は被験者の他の適切な位置からのGSR監視を可能にするように構成されてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態になる。いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイは被験者の単一の指からのGSR監視を可能にするように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイはフィンガープローブに接続可能であってよい。
いくつかの実施形態によると、アレイは複数の生理学的信号を監視するためのアレイであってよく、したがってGSR電極に加えて追加のセンサを含んでよい。適切なセンサの非制限例はPPGセンサ、加速度計、温度センサ、DCS(拡散相関分光法)センサ、音響センサ、生体インピーダンスセンサ、圧電センサ、及び生理学的パラメータの任意の他の適切なセンサを含む。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。したがって、GSR電極アレイは、いくつかの実施形態によると、追加のセンサがフィンガープローブの中に設置された、及び/又はアレイの一部となる一体的なユニットを形成してよい。
いくつかの実施形態によると、アレイはメモリ要素をさらに含んでよい。いくつかの実施形態によると、メモリ要素は、GSR電極又は圧電センサ等であるが、これに限定されるものではないアレイ上のセンサの較正を可能にしてよい。いくつかの実施形態によると、メモリ要素は年齢、体重、皮膚湿度、病歴、又は任意の他の適切なデータ等であるが、これに限定されるものではない被験者特有のデータを記憶するように構成されてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。いくつかの実施形態によると、メモリ要素はアレイに一意のシグナチャを提供してよい。
いくつかの実施形態によると、アクティブ電極及び複数のイナクティブ電極のそれぞれ(及び任意選択で基準電極(複数可))は、フィンガープローブの中に設置される1つ又は複数の接続点に接続可能であってよい。接続点は電気信号の伝送を可能にするように構成されてよい。
本明細書に使用されるように、用語「接続点」は、フィンガープローブへのアレイの付着の点を指すことがあり、電極(複数可)及び/又は医療装置のモニタとの間で電気信号を転送するように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、各電極は独自の接続点を有してよい。いくつかの実施形態によると、接続点は、各電極が接続点を通る別個の電線を有する複数の電極から電気信号を受信してよい。いくつかの実施形態によると、接続点は追加のセンサ(例えば、PPGセンサ又は湿度センサ)のワイヤがそこを通ることを可能にするように構成されてよい。
いくつかの実施形態によると、アクティブ電極、イナクティブ電極、及び/又は追加の電極は、塩化銀電極等の乾式電極であってよいが、これに限定されるものではない。GSR監視は、安定し、一貫した皮膚接点を必要とする。したがって、いくつかの実施形態によると、アクティブ電極及びイナクティブ電極及び/又は基準電極等の追加の電極のそれぞれは、電極と被験者の皮膚との間で接点を媒介するように構成されたヒドロゲルを含むコンパートメントの中に配置されてよい、又は付着されてよい。いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイ(例えば、スカフォード)は、ヒドロゲルの湿度を検知するように構成された湿度センサを含んでよい。これは、ヒドロゲルが乾燥し、したがって信号の質の低下を引き起こすことがある長期のGSR監視において特に関連してよい。いくつかの実施形態によると、湿度センサから入手される信号は、GSRアレイの交換が必要とされる旨の表示としての役割を果たしてよい。さらに、GSRアレイの長期保管又は次善の状況での保管は、使用前のヒドロゲルから乾燥を生じさせてよい。したがって、いくつかの実施形態によると、湿度センサから入手される信号はヒドロゲルの質の表示としての役割を果たしてよい。いくつかの実施形態によると、GSRアレイはヒドロゲルのヒドロゲルコンパートメントに対する追加を可能にするように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、湿度センサから入手される信号は、ヒドロゲルの追加が必要とされる旨の表示としての役割を果たし、それによってアレイ全体を交換する必要性を排除してよい。
いくつかの実施形態によると、GSRアレイは、抵抗器、コンデンサ、圧電センサ、サーミスタ、ソレノイドダイオード、又はその任意の組合せから選択される少なくとも1つの電気要素を含んでよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。本明細書に使用されるように、電気要素を参照するときの用語「少なくとも1つの」は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ以上の要素を含んでよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
例えば、いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイは複数のイナクティブ電極の少なくとも1つに電気的に接続された1つ又は複数の抵抗器を含んでよい。さらに又は代わりに、抵抗器はアクティブ電極に電気的に接続されてよい。代わりに、抵抗器はアレイ上の電極の電気回路とは別個の電気回路の一部であってよい。
例えば、いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイは複数のイナクティブ電極の少なくとも1つに電気的に接続された1つ又は複数のダイオードを含んでよい。さらに又は代わりに、ダイオードはアクティブ電極に電気的に接続されてよい。代わりに、ダイオードはアレイ上の電極の電気回路とは別個の電気回路の一部であってよい。
いくつかの実施形態によると、1つ又は複数の抵抗器及び/又はダイオードはモニタ、センサ、又はアレイに及び電源に接続された任意の他の設備に少なくとも部分的な除細動保護を提供するために使用されてよい。電極アレイで除細動保護を実施することにより、除細動保護を欠いたシステムとのアレイの使用が可能になる。本明細書に使用されるように、用語「除細動保護」は除細動中に医療機器が患者に付着されたままとなることを可能にする任意の機構を、したがって機器が受け入れがたいリスクを引き起こすことなくパルスに耐えることを可能にする任意の機構を指してよい。
いくつかの実施形態によると、1つ又は複数の抵抗器及び/又はダイオードは、該抵抗器及び/又はダイオードに接続されたモニタ及び/又はセンサを静電放電(ESD)から保護するように構成されてよい。本明細書に使用されるように、用語「静電放電」及び「ESD」は交互に使用されてよく、接触、電気的短絡、又は誘電破壊によって引き起こされる2つの帯電した物体間での電気の突然の流れを指すことがある。ESDが精密な電子デバイスに損傷を生じさせることがあることは当業者に理解される。したがって、ESDに対する保護はシステム全体の信頼性を高めてよく、ESD発生時の信号の中断を妨げてよい。
いくつかの実施形態によると、抵抗器は、電気信号のシフトを適用される測定範囲と一致できるようにしてよい。例えば、抵抗器は、その測定尺度を一致させるために複数のイナクティブ電極のそれぞれ又は一部に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、各イナクティブ電極は異なる抵抗値の抵抗器に電気的に接続されてよい。例えば、通常は高い皮膚湿度の被験者の中で選ばれるアクティブ電極から最も遠くに離間されたイナクティブ電極は、通常は非常に乾燥した皮膚の被験者の中で選ばれるアクティブ電極に最も近い電極よりも高い値の抵抗器に電気的に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、抵抗器は電極の、及びアクティブ電極からのその距離の識別マークとしての機能を果たしてよい。
さらに又は代わりに、GSR電極アレイは1つ又は複数のコンデンサを含んでよく、各コンデンサはアクティブ電極と複数のイナクティブ電極の1つとの間で電気的に接続される。各イナクティブ電極に接続されるコンデンサが異なる容量値を有する場合、各電極から入手されるGSR測定値の時間遅延は異なり、したがって電極の「指紋」として機能してよい。
さらに又は代わりに、GSR電極アレイは1つ又は複数の圧電センサを含んでよい。いくつかの実施形態によると、圧電センサは、GSR電極アレイが付着される指がまっすぐに保たれるかどうかを判断することを可能にするように配置されてよい。まっすぐな指は電極間の一定の距離を保証し、皮膚に対する電極の付着を最適化するので、まっすぐな指はGSR測定値に必要不可欠であるため、これが高品質の監視を可能にし得る。
さらに、2つ以上の圧電センサの取込みは脈遷移時間(Ptt)読取り値の抽出を可能にしてよい。さらに又は代わりに、Ptt読取り値は、圧電センサとPPGセンサとの連結から入手される信号から抽出されてよい。さらに又は代わりに、Ptt読取り値は2つ以上の間隔を空けて置かれたPPGセンサから入手される信号から抽出されてよい。PPGセンサ(複数可)及び/又は圧電センサ(複数可)は、信号が同じ細動脈からとなる、つまり指の下部に及び指の先端にあるように位置決めされてよい。
さらに又は代わりに、GSR電極アレイは1つ又は複数のサーミスタを含んでよい。サーミスタの取込みは、被験者の体温の決定を可能にし、同様に、生理学的な覚醒(例えば、疼痛)よりむしろ温度調節に起因して入手される値を一様にしてよい。さらに又は代わりに、サーミスタの取込みは、生理学的な覚醒(例えば、疼痛)のレベルを決定するときに血液量、基礎発汗、室温、環境温度、又はその組合せの変化を考慮に入れることを可能にしてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイは指(又は例えば掌、足、又は額等であるが、これに限定されるものではない他の付着点)を加熱するように構成された1つ又は複数の加熱素子を含んでよい。被験者の指を加熱することは、皮膚の伝導度が低いとき、及び/又はGSR信号の質が悪いときに有利であることがある。さらに、被験者の指を加熱することは、さらにPPG読取り値を改善するために役立つことがあってよい。いくつかの実施形態によると、加熱素子の活性化はサーミスタから入手される信号によって制御されてよい。いくつかの実施形態によると、加熱素子は決定された体温が低いときに自動的に活性化されてよい。
いくつかの実施形態によると、少なくとも1つのセンサ及び1つ又は複数の接続点を含み、例えば本明細書に開示されるGSRアレイであるが、これに限定されることがないGSRセンサの接続を可能にするフィンガープローブが提供される。いくつかの実施形態によると、プローブは、測定値を掌から採取できるようにする「ハンドプローブ」であってよい。
本明細書に使用されるように、用語「フィンガープローブ」は被験者の指を受け入れるように構成された筐体を指してよい。筐体は、好ましくは最小の居心地の悪さを引き起こすように被験者にとって快適である任意の適切な材料から作られてよい。いくつかの実施形態によると、筐体材料は可撓(例えばゴム)であってよいが、代替実施形態によると、プローブ筐体にはより剛体材料が使用されてよい。いくつかの実施形態によると、筐体は色が濃い材料又は周囲の光が筐体に入射するのを防ぎ、このようにして例えばPPG測定値等であるが、これに限定されることがない測定値に影響を及ぼすのを防ぐ任意の他の材料から作られてよい。いくつかの実施形態によると、筐体は筐体の中に単一の指だけを包含するように構成されてよい。いくつかの代替実施形態によると、筐体は筐体の中に、例えば同じ手の2本の指等の複数の指を包含するように構成されてよい。さらに代替の実施形態によると、筐体は掌全体を受け入れるように構成されてよい。
本明細書に使用されるように、センサを参照するときの用語「少なくとも1つ」は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ以上のセンサを含んでよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。適切なセンサの非制限的な例は、PPGセンサ、加速度計、温度センサ、拡散相関分光法(DCS)センサ、音響センサ、生体インピーダンスセンサ、圧電センサ、若しくは生理学的パラメータの任意の他の適切なセンサ、又はその組合せを含む。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブの接続点は電源から、例えば本明細書に開示されるGSR電極アレイのアクティブ電極等であるが、これに限定されるものではないGSRセンサのアクティブ電極に電気信号を送信するように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、接続点(同じ又は異なる)はGSR電極アレイの複数のイナクティブ電極の1つ又は複数等であるが、これに限定されるものではない1つ又は複数のイナクティブ電極から受信される電気信号(例えば、電流)の検出装置(例えば、電流計)への送信を可能にするように構成されてよい。
いくつかの実施形態によると、少なくとも1つのセンサは、たとえアクティブ電極に接続されているときも、センサが遮断されたままとなるように開電気回路内のフィンガープローブに電気的に接続される。いくつかの実施形態によると、本明細書に開示されるGSR電極アレイ等であるが、これに限定されるものではないGSRセンサの接続はフィンガープローブの中に置かれる少なくとも1つのセンサ(例えば、PPGセンサ)の活性化のためのトリガとしての機能を果たしてよい。いくつかの実施形態によると、フィンガープローブ及びフィンガープローブの中に取り込まれた少なくとも1つのセンサは、GSRセンサ(例えば、本明細書に開示されるGSR電極アレイ)が接続点に付着しているときだけ測定を可能にするように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、GSRアレイのフィンガープローブの接続点に対する接続が底部を押すことになり、このことが結果的にフィンガープローブの少なくとも1つのセンサの電気回路を閉じ、このようにしてその活性化を引き起こしてよい。いくつかの実施形態によると、GSRアレイは、GSRアレイの接続点に対する接続時に、フィンガープローブの少なくとも1つのセンサの電気回路を閉じ、このようにしてその活性化を引き起こす導体材料を含んでよい。係る配置は、フィンガープローブに取り込まれた少なくとも1つのセンサから入手される信号に加えて(フィンガープローブの一体的な部分であってよい)GSRセンサからの信号を入手することを必要とする監視が、GSRセンサの付着なしに間違って実行されないことを保証してよい。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブは、被験者の指がフィンガープローブの中で正しく位置決めされるときにだけ閉じられるように構成される開電気回路を含んでよい。これは、被験者の指がフィンガープローブ筐体の中に正しく置かれる前に測定が行われないことを保証するために役立ってよい。例えば、被験者の指がフィンガープローブ筐体の中に正しく位置決めされるとき、指は接点、圧力ボタン、又は電気回路を閉じることができる任意の他の適切な要素に圧力をかけてよい。係る構成が、誤った医療上の決定にもつながることがある偽の読取り値を防ぐことがあることが当業者に理解される。いくつかの実施形態によると、これは、被験者の指がフィンガープローブから外されると測定が中断されることも保証する。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブは、例えば本明細書に開示されるGSR電極アレイの電極のヒドロゲル等であるが、これに限定されるものではないGSR電極ヒドロゲルの湿度を検知するように構成された湿度センサをさらに含んでよい。代わりに、湿度センサはヒドロゲルの伝導性に基づいてヒドロゲルの湿度を監視する電気回路であってよい。さらに代わりに、湿度センサはGSR信号の質に基づいてヒドロゲルの湿度を監視してよい。ヒドロゲルの湿度を監視することは、ヒドロゲルが乾燥し、したがって信号の質の低下を引き起こすことがある長期の監視で特に関連してよい。いくつかの実施形態によると、湿度センサは、GSRアレイの交換が必要とされるかどうかを示すことがある信号を提供するように構成されてよい。さらに、GSRアレイの長期保管又は次善の状態での保管は、使用前にヒドロゲルの乾燥を引き起こす、又はそれ以外の場合ヒドロゲルの質を低下させることがある。したがって、いくつかの実施形態によると、湿度センサから入手される信号はヒドロゲルの質の表示としての役割を果たしてよい。いくつかの実施形態によると、GSRアレイはヒドロゲルコンパートメントに対するヒドロゲルの追加を可能にするように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、湿度センサから入手される信号はヒドロゲルの追加が必要とされる旨の表示としての機能を果たし、それによってアレイ全体の交換の必要性を排除する。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブは外部(部屋)温度を検知するように構成された温度センサをさらに含んでよい。
いくつかの実施形態によると、フィンガープローブはメモリ要素をさらに含んでよい。いくつかの実施形態によると、メモリ要素は、被験者特有の生理学的パラメータ、及び/又は例えば年齢、体重、皮膚湿度、病歴、若しくは他の適切なデータ又はその組合せ等であるが、これに限定されるものではないデータを記憶するように構成されてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。いくつかの実施形態によると、メモリ要素は、入手された信号を正規化するために使用される正規化パラメータを含んでよい、及び/又はメモリ要素の中に入手された信号を正規化するために使用される正規化パラメータを記憶させてよい。いくつかの実施形態によると、メモリ要素は被験者特有のパラメータ/データ、及び/又は正規化パラメータを医療装置に転送するように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、メモリ要素は、被験者特有のパラメータ/データ、及び/又は正規化パラメータをリモートコンピュータに転送するように構成されてよく、それによって例えば手術室(OR)から麻酔後回復室(PACU)へ、又はPACUから一般病棟へのデータの転送を容易にする。
いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚の電気伝導度を決定するように構成された医療装置が提供され、装置は、GSR電極アレイから又は同を含むフィンガープローブから電気信号を受信し、受信された電気信号に基づいてGSR電極アレイ上の複数のイナクティブ電極の中で好ましいイナクティブ電極を決定し、好ましいイナクティブ電極から受信される電気信号の総合解析に及びアクティブ電極と好ましいイナクティブ電極との間の距離に基づいて被験者の皮膚の電気伝導度を決定するように構成されたプロセッサを含む。
いくつかの実施形態によると、アレイは被験者の指の長さに沿った付着のために構成されてよく、アクティブ電極及び複数のイナクティブ電極を含んでよく、アクティブ電極及び複数のイナクティブ電極は、本来本明細書に説明されるように、アレイの長手方向軸に沿って間隔を空けて置かれてよい。
いくつかの実施形態によると、アレイが患者の指の上に正しく且つしっかりと置かれると、電圧(直流又は交流)がアクティブ電極に印加されてよく、その後測定値がイナクティブ電極から採取されてよい。代わりに、電流が印加されてよく、その場合イナクティブ電極上で誘発された電位が測定されることが理解される。
いくつかの実施形態によると、好ましい電極は、例えば最良の信号を有する電極を選ぶことによってすべての複数のイナクティブ電極から入手される同時測定値又は連続測定値に基づいて決定されてよい。
いくつかの実施形態によると、好ましい電極は、例えば最も中心のイナクティブ電極等の所定の第1のイナクティブ電極から入手される信号に基づいて決定されてよい。好ましい電極は、次いでアクティブ電極により近いイナクティブ電極、アクティブ電極からさらに遠くに置かれたイナクティブ電極、又は最初に選ばれたイナクティブ電極であると判断されてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。例えば、信号が低すぎる場合、装置はアクティブ電極により近いイナクティブ電極を選ぶように構成されてよい。反対に、信号が飽和している場合、装置はアクティブ電極からさらに遠いイナクティブ電極を選ぶように構成されてよい。
いくつかの実施形態によると、好ましい電極は、アクティブ電極とイナクティブ電極との間の好ましい距離に基づいて決定されてよく、好ましい距離は、所定の、初期に選ばれたイナクティブ電極から入手される信号に基づいて決定及び/又は計算される。
いったん最適なイナクティブ電極が選ばれると、装置は、アクティブ電極と選ばれたイナクティブ電極との間の距離を考慮に入れつつ、被験者のGSR及び該GSRの変化を測定できるようにしてよい。アクティブ電極と複数のイナクティブ電極のそれぞれとの間の距離は所定であり、既知であるため、監視される電気信号に対する及び監視される電気信号の変化に対する該距離の影響は、皮膚伝導度及び/又は皮膚伝導度の変化を計算するときに考慮に入れることができる。例えば、選ばれたイナクティブ電極がアクティブ電極に相対的に近く位置するとき、監視される電気信号の変化に対する感度は減少する。例えば、選ばれたイナクティブ電極がアクティブ電極に対して相対的に遠く位置するとき、監視される電気信号の変化に対する感度は増す。したがって、いくつかの実施形態によると、活用されるイナクティブ電極のアクティブ電極からの距離に応じて入手される測定値に異なる乗数が適用されてよい。
いくつかの実施形態によると、プロセッサは被験者の皮膚の電気伝導度の変化を決定するように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚コンダクタンスの変化は以後の測定の間に入手される電気信号の変化に基づいて、及びアクティブ電極と好ましい電極との間の距離に基づいて決定されてよい。皮膚コンダクタンスのレベル及び皮膚コンダクタンスの変化も、本来本明細書に説明されるようにアクティブ電極とイナクティブ電極との間の距離によって影響されることがあることが理解される。いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚コンダクタンスの変化は、被験者の疼痛レベルの変化に起因することがある。
外部温度の変化が皮膚伝導度に影響を与えることがあることは当業者に既知である。したがって、いくつかの実施形態によると、本明細書に開示されている装置は、外部温度の変化に基づいて信号ベースライン(つまり、ベースライン皮膚伝導度)を調整するように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、装置は、例えば室温の決定された変化に基づいて新しい好ましいイナクティブ電極を再度選ぶように構成されてよい。いったん新しいイナクティブ電極が選ばれると、GSR及びGSRの変化を計算するためのアルゴリズムは、アクティブ電極と新規に選ばれるイナクティブ電極との間の距離の変化を考慮に入れるために更新される。
いくつかの実施形態によると、装置は、決定された電気的な皮膚コンダクタンス及び/又は電気的な皮膚コンダクタンスの変化に、並びに少なくとも1つの生理学的信号に基づいて被験者の疼痛レベル及び/又は被験者の疼痛レベルの変化を決定するように構成されてよい。
いくつかの実施形態によると、少なくとも1つの生理学的信号は、光プレスチモグラフ(PPG)、電気皮膚反応(GSR)、心電図(ECG)、血圧、呼吸、体内温度、皮膚温度、電気眼球図記録(EOG)、瞳孔径、脳波図(EEG)、前頭筋電図(FEMG)、筋電図検査(EMG)、胃筋電図(EGG)、レーザドップラー速度測定(LDV)、拡散相関分光法、音響、生体インピーダンス、圧電性、二酸化炭素の分圧、加速度計読取り値、又はその任意の組合せから選択されてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚の電気伝導度を決定するための方法が提供され、方法は、GSR電極アレイから電気信号を受信することと、受信した電気信号に基づいて複数のイナクティブ電極の中で好ましいイナクティブ電極を決定することと、好ましいイナクティブ電極から受信された電気信号の総合解析に、及びアクティブ電極と好ましいイナクティブ電極との間の距離に基づいて被験者の皮膚の電気伝導性を決定することとを含む。
いくつかの実施形態によると、好ましい電極の決定は、例えば最良の信号を有する電極を選ぶことによって複数のイナクティブ電極のすべてから入手される同時測定値又は連続測定値に基づいてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
いくつかの実施形態によると、好ましい電極の決定は、例えば最も中心のイナクティブ電極等の所定の第1のイナクティブ電極から入手される信号に基づいてよい。好ましい電極は次いでアクティブ電極により近いイナクティブ電極、アクティブ電極からさらに遠くに置かれたイナクティブ電極、又は最初に選ばれたイナクティブ電極であると判断されてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。例えば、信号が低すぎる場合、アクティブ電極により近いイナクティブ電極が選ばれてよい。反対に、信号が飽和している場合、アクティブ電極からさらに遠いイナクティブ電極が選ばれてよい。
いくつかの実施形態によると、好ましい電極の決定は、アクティブ電極とイナクティブ電極との間の好ましい距離に基づいてよい。いくつかの実施形態によると、好ましい距離は所定の初期に選ばれたイナクティブ電極から入手される信号に基づいて決定及び/又は計算されてよい。
いったん最適なイナクティブ電極が選ばれると、被験者のGSR及び被験者のGSRの変化が、アクティブ電極と選ばれたイナクティブ電極との間の距離を考慮に入れて決定されてよい。アクティブ電極と複数のイナクティブ電極のそれぞれとの間の距離は所定で既知であるので、監視される電気信号に対する及び監視される電気信号の変化に対する該距離の影響を考慮に入れることができる。例えば、選ばれたイナクティブ電極がアクティブ電極に相対的に近く位置するとき、監視される電気信号の変化に対する感度は減少する。例えば、選ばれたイナクティブ電極がアクティブ電極に相対的に遠くに位置するとき、監視される電気信号の変化に対する感度は高まる。したがって、いくつかの実施形態によると、方法は、アクティブ電極からの活用されるイナクティブ電極の距離に応じて、入手される測定値に異なる乗数を適用することを含んでよい。
いくつかの実施形態によると、方法は被験者の皮膚の電気伝導度の変化を決定することを含んでよい。いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚コンダクタンスの変化は、以後の測定中に入手される電気信号の変化に基づいて、及びアクティブ電極と好ましい電極との間の距離に基づいて決定されてよい。皮膚コンダクタンス及び皮膚コンダクタンスの変化も、本来本明細書に説明されるように、アクティブ電極とイナクティブ電極との間の距離によって影響されることがあることが理解される。いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚コンダクタンスの変化は被験者の疼痛レベルの変化に起因することがある。
いくつかの実施形態によると、方法は、外部温度の変化に基づいて信号ベースライン(つまり、ベースライン皮膚伝導度)を調整することを含んでよい。いくつかの実施形態によると、室温の決定された変化に基づいて新規の好ましいイナクティブ電極を選ぶことを含んでよい。いったん新しいイナクティブ電極が選ばれると、GSR及びGSRの変化を計算するための方法は、アクティブ電極と新規に選ばれたイナクティブ電極との間の距離の変化を考慮に入れるために更新される。
いくつかの実施形態によると、被験者の皮膚の電気伝導度を決定する方法が提供され、方法は被験者の指にGSRアレイ(又は同を含むプローブ)を設置することと、アクティブ電極に電圧を印加することと、イナクティブ電極から以後測定値を採取することとを含む。信号が低すぎる場合、測定値が採取されるイナクティブ電極は、アクティブ電極により近いイナクティブ電極に変更されてよい。信号が飽和している場合、測定値が採取されるイナクティブ電極はアクティブ電極からさらに遠くに置かれたイナクティブ電極に変更されてよい。いくつかの実施形態によると、測定中、信号ベースラインレベルは(例えば環境温度の変化により)変化してよい。いくつかの実施形態によると、方法は信号レベルを連続的にチェックすることと、測定値が採取されるイナクティブ電極を変更することによって信号を最適化することとを含む。
いくつかの実施形態によると、決定された電気皮膚コンダクタンス及び/又は決定された電気皮膚コンダクタンスの変化に、並びに少なくとも1つの生理学的信号に基づいて被験者の疼痛レベル及び/又は被験者の疼痛レベルの変化を決定するための方法が提供される。いくつかの実施形態によると、電気皮膚コンダクタンスは、本来本明細書に開示されるように、(それぞれがアクティブ電極から異なる距離で離間される)GSR電極アレイの複数のイナクティブ電極の中から選ばれる好ましいイナクティブ電極から受信される電気信号の総合解析に、及びアクティブ電極と好ましいイナクティブ電極との間の距離に基づいて決定されてよい。
いくつかの実施形態によると、少なくとも1つの生理学的信号は、光プレスチモグラフ(PPG)、電気皮膚反応(GSR)、心電図(ECG)、血圧、呼吸、体内温度、皮膚温度、電気眼球図記録(EOG)、瞳孔径、脳波図(EEG)、前頭筋電図(FEMG)、筋電図検査(EMG)、胃筋電図(EGG)、レーザドップラー速度測定(LDV)、拡散相関分光法、音響、生体インピーダンス、圧電性、二酸化炭素の分圧、加速度計読取り値、又はその任意の組合せから選択されてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
いくつかの実施形態によると、アクティブ電極に対し、異なる周波数でAC励起を印加することによって生理学的パラメータの値を決定するための方法が提供される。測定値は、異なる時点で複数のイナクティブ電極のそれぞれから(例えば、本明細書に説明される電極アレイから)入手でき、それによって測定の異なる深度を入手し、それによって異なる深度の測定から生理学的パラメータの抽出を可能にする。
いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータは、例えば血流、心拍数、血液量、脈遷移時間(PTT)又はその任意の組合せ等であるが、これに限定されるものではない血行動態パラメータであってよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータは、例えば呼吸数、無呼吸、呼吸の高速/低速の変化、又はその任意の組合せであるが、これに限定されるものではない呼吸パラメータであってよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
いくつかの実施形態によると、生理学的パラメータの値を決定することは、PPGセンサから、圧電センサから、拡散相関分光法(DCS)センサ、音響センサ、生体インピーダンスセンサ、又は該センサのそれぞれの1つ又は複数の任意の組合せから入手される信号にさらに基づいてよい。それぞれの可能性が別個の実施形態となる。
ここで、いくつかの実施形態によると、被験者の指102aの長さに沿って付着されるGSR電極アレイ110aを概略で示す図1Aが参照される。GSR電極アレイ100aは、スカフォード104a、アクティブ電極110a、及び複数のイナクティブ電極120a(ここでは4つのイナクティブ電極として示される)を含む。GSR電極アレイ100aは、さらに以下に説明されるように、例えば抵抗器、コンデンサ、圧電センサ、サーミスタ、ソレノイドダイオード、又はその任意の組合せ等の少なくとも1つの追加の要素をさらに含んでよい。アレイ上の電極のいずれかはアクティブ電極としての機能を果たしてよく、アクティブ電極としての指定が電源/エネルギー源に対する接続だけに基づくことが当業者に理解される。掌に最も近いとしてのアクティブ電極の位置は例示的にすぎず、異なる配置(例えば、最も遠い電極であるアクティブ電極)も同様に可能であり、したがって本開示の範囲内に入ることがさらに理解される。電極が被験者の指に面し、アレイが指に付着するときは見えない可能性があることがさらに理解される。
ここで、いくつかの実施形態によると、被験者の指102bの長さに沿って付着する、生理学的パラメータを監視するためのアレイ100bを概略で示す図1Bが参照される。アレイ100bはスカフォード104b、アクティブ電極110b、複数のイナクティブ電極120b(ここでは4つのイナクティブ電極として示される)並びにここではPPGセンサ140b、加速度計142b、及び温度センサ144bとして示される追加のセンサを含む。アレイ100bは、さらに以下に説明されるように、例えば抵抗器、コンデンサ、圧電センサ、サーミスタ、ソレノイドダイオード、又はその任意の組合せ等の少なくとも1つの追加の要素をさらに含んでよい。アレイの電極のいずれかがアクティブ電極として機能してよく、アクティブ電極としての指定は電源/エネルギー源に対する接続だけに基づくことが当業者に理解される。掌に最も近いとしてのアクティブ電極の位置は例示的にすぎず、異なる配置(例えば、最も遠い電極等のアクティブ電極)が同様可能であり、したがって本開示の範囲内に入ることがさらに理解される。同様に、追加センサの位置は例示的にすぎず、アレイに沿った他の位置も予想されてよい。電極が被験者の指に面し、アレイが指に付着するとき見えないことがあることがさらに理解される。
ここで、いくつかの実施形態によると、スカフォード204、アクティブ電極210、及び(図2A及び図2Bだけに示される)スカフォードの長手方向軸250に沿って配置される複数のイナクティブ電極220を有するGSR電極アレイ200a〜200fの正面(電極曝露側)を概略で示す図2A〜図2Fが参照される。アレイ上の電極のいずれかがアクティブ電極としての機能を果たしてよく、アクティブ電極としての定義は電源/エネルギー源に対する接続だけに基づくことが当業者に理解される。掌に最も近いアクティブ電極の位置は例示的にすぎず、異なる配置(例えば、最も遠い電極であるアクティブ電極)が同様に考えられ、したがって本開示の範囲に入ることがさらに理解される。GSR電極アレイ200a〜200fは、任意選択で各電極が配置されるヒドロゲルコンパートメント230を含む。簡略にするために、ヒドロゲルコンパートメント230は、図2Aの単一の電極だけに示されるが、図2A〜図2Fのすべての示されている電極が類似するヒドロゲルコンパートメントを有してよいことが理解される。図2A〜図2Fは、GSR電極アレイ200a〜200f上のアクティブ電極210及びイナクティブ電極220の非制限的な任意選択の配置を示す。具体的には、図2Aは、アクティブ電極210及び複数のイナクティブ電極220が長手方向軸250の長さに沿って均等に位置決めされるGSR電極アレイ200aを示す。図2Bは、アクティブ電極210及びイナクティブ電極220が長手方向軸250に沿ってであるが、異なる側面方向位置に位置決めされるGSR電極アレイ200bを示す。図2Cは、各電極とその近傍の電極との間の距離dが一定である(d1=d2=d3=d4=d5)GSR電極アレイ200cを示す。図2Dは、各電極とその近傍の電極との間の距離dが徐々に増す(d1<d2<d3<d4<d5)GSR電極アレイ200dを示す。この構成は、アクティブ電極とイナクティブ電極との間の距離が増すときに伝導度の変化に対する相対的な影響はより大きくなる旨の仮定に基づいて、信号品質に最小限の影響を与える一方、電極の全体量を削減する。図2Eは、各電極とその近傍の電極との間の距離dが徐々に減少する(d1>d2>d3>d4>d5)GSR電極アレイ200eを示す。この構成は、信号品質が皮膚乾燥が高いときにおもに問題になる旨の仮定に基づいて、信号品質に最小限の影響を与える一方、電極の総量を削減し、その場合アクティブ電極への距離を徐々に削減することが所望されることがある。図2Fは、各電極とその近傍の電極との間の距離dが無作為である(例えば、d1<d2>d3<d4>d5)GSR電極アレイ200fを示す。この構成は、上記仮定を任意選択で統合する一方、電極の総量を削減する。
ここで、いくつかの実施形態によると、接続点360がGSR電極アレイ300のスカフォード304上に配置されるGSR電極アレイ300の背面(接続側)を概略で示す図3が参照される。接続点360は、アクティブ電極(例えば、図2A〜図2Fのアクティブ電極210)に次いで供給される電気信号(つまり、電圧又は電流)を受信するように構成されてよい。接続点360は、(例えば、図2A〜図2Fのイナクティブ電極220のいずれか又はすべて)測定値から受信される電気信号を検出された装置(例えば、電流計‐不図示)に送信するようにさらに構成されてよい。接続点360は、例えば湿度センサ、PPGセンサ、又はアレイに取り込まれる任意の他の要素等であるが、これに限定されるものではない追加の要素から信号を転送するようにさらに構成されてよい。
ここで、それぞれがスカフォード404、アクティブ電極410、ここでは4つのイナクティブ電極420として示される複数のイナクティブ電極、及び例えば図4Aの抵抗器470a等のアクティブ電極に電気的に接続される抵抗器又は図4Bの抵抗器470b等のイナクティブ電極410のそれぞれに電気的に接続される抵抗器値を含む、それぞれGSR電極アレイ400a及び400bを概略で示す図4A及び図4Bが参照される。代わりに、抵抗器は、アクティブ電極410又はイナクティブ電極420(オプションは不図示)に電気的に接続されない別個の電気回路の一部であってよい。抵抗器470bは、同じ又は異なる抵抗器値であってよく、本来本明細書に説明されるように、電極420のそれぞれから入手される測定の尺度を一致させるために役立ってよい。
ここで、スカフォード504、アクティブ電極510、ここでは4つのイナクティブ電極520として示される複数のイナクティブ電極、及びアクティブ電極と複数のイナクティブ電極の1つとの間で電気的に接続されるコンデンサ570(簡略にするために、アクティブ電極と第1のイナクティブ電極との間で電気的に接続される単一のコンデンサだけが示される)を有するGSR電極アレイ500を概略で示す図5が参照される。コンデンサ570は、本来本明細書に説明されるように、異なる容量値であってよく、それによってイナクティブ電極520から入手されるGSR測定値の時間遅延を一意にさせることが理解される。
ここで、スカフォード604、アクティブ電極610、ここでは4つのイナクティブ電極620として示される複数のイナクティブ電極、及びサーミスタ670を有するGSR電極アレイ600を概略で示す図6が参照される。GSRへのサーミスタ670の取込みは、被験者の体温にGSR読取り値を較正することによって生理学的な覚醒(例えば、疼痛)よりむしろ温度調節に起因して入手される値を一様にすることを可能にしてよい。サーミスタ670は、生理学的な覚醒(例えば、疼痛)のレベルを決定するときに、血液量、基礎発汗、室温、及び/又は環境温度の変化を考慮に入れることをさらに可能にしてよい。GSR電極アレイ600は、必要時に被験者の指を加熱するように構成された発熱抵抗体680を任意選択で含んでよい。いくつかの実施形態によると、サーミスタ670は、入力インジケータ及び/又は発熱抵抗体680を活性化するトリガを提供してよい。いくつかの実施形態によると、サーミスタ670は、アクティブ電極610又はイナクティブ電極620に電気的に接続されていない別個の電気回路の一部であってよい。代わりに、サーミスタ670(又は複数のサーミスタ)は、アクティブ電極610又はイナクティブ電極620(オプションは不図示)に電気的に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、サーミスタ670は発熱抵抗体680に電気的に接続されてよい。
ここで、スカフォード704、アクティブ電極710、ここでは4つのイナクティブ電極720として示される複数のイナクティブ電極、及び圧電センサ770を有するGSR電極アレイ700を概略で示す図7が参照される。圧電センサ770は、GSR電極アレイ700が付着する指がまっすぐに保たれるかどうかを判断することを可能にするように配置されてよい。まっすぐな指はGSR測定値の質には必要不可欠であるので、これは、高品質の監視を保証し得る。いくつかの実施形態によると、(任意選択で追加の圧電センサ及び/又はPPG読取り値と組み合わせて)圧電センサ770は、本来本明細書に説明されるように、被験者の心臓の脈遷移時間(Ptt)の抽出を可能にしてよい。
ここで、いくつかの実施形態によると、スカフォード804、アクティブ電極810、複数のイナクティブ電極820、及び湿度センサ870(例えば、本来本明細書に説明される湿度検知電気回路)を有するGSR電極アレイ800を概略で示す図8が参照される。湿度センサ870は、ヒドロゲルコンパートメント830内のGSR電極ヒドロゲルの湿度を検知してよい。いくつかの実施形態によると、湿度センサ870はヒドロゲルコンパートメント830のただ1つの湿度を検知してよい。代わりに、湿度センサ870は、ヒドロゲルコンパートメント830のすべて又は一部の湿度を検知してよい。いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイ800は、各センサが異なるヒドロゲルコンパートメントの湿度を検知する複数の湿度センサを含んでよい。決定された湿度に基づいて、湿度センサ870は、GSRアレイ800の交換が必要とされるかどうかを示す信号を提供してよい。さらに又は代わりに、湿度センサ870は、ヒドロゲルコンパートメント830に対するヒドロゲルの追加が必要とされることを示す信号を提供してよい。本実施形態によると、GSSR電極アレイ800はヒドロゲルコンパートメント830へのヒドロゲルの追加を可能にするアクセスポイント(不図示)を含んでよい。
ここで、複数の生理学的信号を測定するためのアレイ900を概略で示す図9が参照される。アレイ900は、スカフォード904、アクティブ電極910、ここでは4つのイナクティブ電極920として示される複数のイナクティブ電極、及びここではPPGセンサ940、加速度計942、及び温度センサ944である生理学的パラメータの追加のセンサを含む。アレイ900はこのようにして、すべて、好ましくは被験者の単一の指に付着する単一のアレイから入手される複数の生理学的信号を入手するように構成された統合的なユニットを形成してよい。アレイ900はこのようにして、被験者の身体の異なる部分から生理学的信号を入手することから生じる雑音を最小限に抑えるように構成される。アレイ900は、本来本明細書に説明されるように、抵抗器、コンデンサ、圧電センサ、サーミスタ、ソレノイドダイオード、又はその任意の組合せ等の少なくとも1つの追加の要素をさらに含んでよい。
ここで、いくつかの実施形態によると、フィンガープローブ1000aの斜視図を概略で示す図10Aが参照される。フィンガープローブ1000aは、筐体1090a、及びここではPPGセンサ1040a、加速度計1042a、及び温度センサ1044aである、生理学的信号を入手するように構成された少なくとも1つのセンサを含む(センサの場所は任意であり、例示的な目的だけに役立つ)。フィンガープローブ1000aは、例えば本明細書に開示されるGSRアレイのいずれか又はその組合せ等であるが、これに限定されるものではないGSRセンサの付着のために構成された接続点1060aをさらに含む。結果として、フィンガープローブ1000aは、GSR電極アレイが接続点1060aに接続されるときに、PPGセンサ1040a、加速度計1042a、及び温度センサ1044aから、並びにGSR電極アレイから入手される複数の生理学的信号の測定のために構成された単一の統合的なユニットを形成する。有利なことに、すべてのセンサ(PPGセンサ1040a、加速度計1042a、及び温度センサ1044a、並びにGSR電極アレイから)から入手される測定値は、単一の(及び同じ)指から測定される。フィンガープローブ1000aは、被験者の指がフィンガープローブ1000aの中に正しく位置決めされるときに開電気回路を閉じるように構成されたプッシュボタン1050aをさらに含む。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、オンにされた電源(不図示)に接続されているときにも、PPGセンサ1040a、加速度計1042a、及び温度センサ1044aが、指がプッシュボタン1050aを押すまで遮断されたままになるように、PPGセンサ1040a、加速度計1042a、及び温度センサ1044aに電気的に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、指がプッシュボタン1050aを押すときにだけ電力がフィンガープローブ1000aに提供されるように電源に電気的に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、医療装置が、指がプッシュボタン1050aを押すときにだけオンになるように、PPGセンサ1040a、加速度計1042a、温度センサ1044aから、及びフィンガープローブ1000aの接続点1060aに接続されたGSRセンサから測定値を入手するように構成された医療装置(不図示)に電気的に接続されてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060aに対する接続は、PPGセンサ1040a、加速度計1042a、及び温度センサ1044aの活性化のためのトリガとしての機能を果たしてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060aに対する接続は、フィンガープローブ1000aに電力を供給するように構成された電源(不図示)の活性化のトリガとしての機能を果たしてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されたGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060aに対する接続は、PPGセンサ1040a、加速度計1042a、温度センサ1044aから、及びフィンガープローブ1000aに接続されたGSRセンサから測定値を入手するように構成された医療装置(不図示)の活性化のためのトリガとしての機能を果たしてよい。いくつかの実施形態によると、フィンガープローブ1000a及び/又はフィンガープローブの中に組み込まれたPPGセンサ1040a、加速度計1042a、及び温度センサ1044aは、GSRセンサ(例えば、本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか)が接続点1060aに付着するときだけ測定値を提供してよい。これは、GSRセンサがフィンガープローブ1000aに接続されるときにだけ、監視が実行されることを保証してよい。
ここで、いくつかの実施形態によると、フィンガープローブ1000bの斜視図を概略で示す図10Bが参照される。フィンガープローブ1000bは、筐体1090b、並びに2つのPPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、並びに温度センサ1044bを含む。PPGセンサ1041bがフィンガープローブ1000bの近接端部1025bに近接して位置決めされるのに対し、PPGセンサ1040bはフィンガープローブ1000bの遠位末端1020bに近接して位置決めされる。PPGセンサ1040b及び1041bの相対的な位置は、本来本明細書に説明されるように、指がフィンガープローブ100bに挿入されるときに、同じであるが、被験者の指に沿って間隔を空けて置かれる(つまり、指の下部で及び指の先端で)細動脈から信号を入手するのを容易にし、それによってPtt読取り値の抽出を容易にする。加速度計1042b及び温度センサ1044bの相対的な位置は任意であり、例示的な目的だけに役立つ。フィンガープローブ1000bは、例えば本明細書に開示されるGSRアレイのいずれか又はその組合せであるが、これに限定されるものではないGSRセンサの付着のために構成された接続点1060bをさらに含む。結果として、フィンガープローブ1000bは、GSR電極アレイが接続点1060bに接続されるときに、PPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、及び温度センサ1044bから、並びにGSR電極アレイから入手される複数の生理学的信号の測定のために構成された単一の統合的なユニットを形成する。有利なことに、すべてのセンサ(PPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、及び温度センサ1044b、並びにGSR電極アレイから)から入手される測定値は単一の(及び同じ)指から測定される。フィンガープローブ1000bは、被験者の指がフィンガープローブ1000bの中に正しく位置決めされるときに開電気回路を閉じるように構成されたプッシュボタン1050bをさらに含む。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、オンにされた電源(不図示)に接続されているときにも、PPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、並びに温度センサ1044bが、指がプッシュボタン1050bを押すまで遮断されたままになるように、PPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、並びに温度センサ1044aに電気的に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、指がプッシュボタン1050bを押すときにだけ電力がフィンガープローブ1000bに提供されるように電源に電気的に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、医療装置が、指がプッシュボタン1050bを押すときにだけオンになるように、PPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、温度センサ1044bから、並びにフィンガープローブ1000bの接続点1060bに接続されたGSRセンサから測定値を入手するように構成された医療装置(不図示)に電気的に接続されてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060bに対する接続は、PPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、並びに温度センサ1044bの活性化のためのトリガとしての機能を果たしてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060bに対する接続は、フィンガープローブ1000bに電力を供給するように構成された電源(不図示)の活性化のトリガとしての機能を果たしてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されたGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060bに対する接続は、PPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、温度センサ1044bから、及びフィンガープローブ1000bに接続されたGSRセンサから測定値を入手するように構成された医療装置(不図示)の活性化のためのトリガとしての機能を果たしてよい。いくつかの実施形態によると、フィンガープローブ1000b及び/又はフィンガープローブの中に組み込まれたPPGセンサ1040b及び1041b、加速度計1042b、並びに温度センサ1044bは、GSRセンサ(例えば、本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか)が接続点1060bに付着するときだけ測定値を提供してよい。これは、GSRセンサがフィンガープローブ1000bに接続されるときにだけ、監視が実行されることを保証してよい。
ここで、いくつかの実施形態によると、フィンガープローブ1000cの斜視図を概略で示す図10Cが参照される。フィンガープローブ1000cは筐体1090c、並びにPPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、並びに圧電センサ1046cを含む。PPGセンサ1040c及び圧電センサ1046cから入手される信号は、本来本明細書に説明されるように、Ptt読取り値の抽出を容易にする。フィンガープローブ1000cは、例えば本明細書に開示されるGSRアレイのいずれか又はその組合せ等であるが、これに限定されるものではないGSRセンサの付着のために構成された接続点1060cをさらに含む。結果として、フィンガープローブ1000cは、GSR電極アレイが接続点1060cに接続されるときに、PPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、圧電センサ1046cから、並びにGSR電極アレイから入手される複数の生理学的信号の測定のために構成された単一の統合的なユニットを形成する。有利なことに、すべてのセンサ(PPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、圧電センサ1046c、並びにGSR電極アレイ)から入手される測定値は、単一の(及び同じ)指から測定される。フィンガープローブ1000cは、被験者の指がフィンガープローブ1000cの中に正しく位置決めされるときに開電気回路を閉じるように構成されたプッシュボタン1050cをさらに含む。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、オンにされた電源(不図示)に接続されているときにも、PPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、及び/又は圧電センサ1046cが、指がプッシュボタン1050cを押すまで遮断されたままになるように、PPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、及び/又は圧電センサ1046cに電気的に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、指がプッシュボタン1050cを押すときにだけ電力がフィンガープローブ1000cに提供されるように電源に電気的に接続されてよい。いくつかの実施形態によると、開電気回路は、医療装置が、指がプッシュボタン1050cを押すときにだけオンになるように、PPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、及び/又は圧電センサ1046cから、並びにフィンガープローブ1000cの接続点1060cに接続されたGSRセンサから測定値を入手するように構成された医療装置(不図示)に電気的に接続されてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060cに対する接続は、PPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、及び/又は圧電センサ1046cの活性化のためのトリガとしての機能を果たしてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060cに対する接続は、フィンガープローブ1000cに電力を供給するように構成された電源(不図示)の活性化のトリガとしての機能を果たしてよい。さらに又は代わりに、(本明細書に開示されたGSR電極アレイのいずれか等の)GSR電極アレイの接続点1060cに対する接続は、PPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、及び/又は圧電センサ1046cから、並びにフィンガープローブ1000cに接続されたGSRセンサから測定値を入手するように構成された医療装置(不図示)の活性化のためのトリガとしての機能を果たしてよい。いくつかの実施形態によると、フィンガープローブ1000c及び/又はフィンガープローブの中に組み込まれたPPGセンサ1040c、加速度計1042c、温度センサ1044c、及び圧電センサ1046cは、GSRセンサ(例えば、本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか)が接続点1060cに付着するときだけ測定値を提供してよい。これは、GSRセンサがフィンガープローブ1000cに接続されるときにだけ、監視が実行されることを保証してよい。
ここで、本明細書に開示されるGSR電極アレイのいずれか等のGSR電極アレイを活用するように構成されたい医療装置1100を概略で示す図11が参照される。医療装置1100は電源1105を含む。電源1105は、GSRセンサのアクティブ電極に電圧を提供するように構成されてよい。さらに又は代わりに、電源1105は、上述されたフィンガープローブ1000のPPGセンサ1040、加速度計1042、及び温度センサ1044等のフィンガープローブの生理学的センサに電力を供給するように構成されてよい。医療装置1100は、アレイ(本明細書に説明されるアレイのいずれか等、又は同を含むフィンガープローブから)から信号を受信するように構成されたデータ取得モジュール1125、及び例えばGSRアレイから入手される信号等の信号を増幅させるように構成された信号増幅器1135をさらに含む。医療装置1100は、受信された電気信号に基づいてGSR電極アレイ上の複数のイナクティブ電極の中で好ましい電極を決定し、好ましいイナクティブ電極から受信される電気信号の総合解析に、及びアクティブ電極と好ましいイナクティブ電極との間の距離に基づいて、被験者の皮膚の電気伝導度を決定するように構成されたプロセッサ1115をさらに含む。いくつかの実施形態によると、プロセッサ1115は、以後の測定中に入手される電気信号の変化に基づいて、及びアクティブ電極と好ましい電極との間の距離に基づいて被験者の皮膚の電気伝導度の変化を決定するように構成されてよい。医療装置1100は、被験者の皮膚の決定された伝導度及び/又は決定された皮膚コンダクタンスに少なくとも部分的に基づいて決定された生理学的な覚醒(例えば、疼痛レベル)を表示するように構成されたディスプレイ1145をさらに含んでよい。
ここで、いくつかの実施形態によると、GSR電極アレイを活用するための方法の例示的なフローチャート1200である図12が参照される。説明される方法の順序は、逐次段階として解釈されるべきではなく、イベントの異なるシーケンスが意図されてよいことが当業者によって理解される。
ステップ1210で、本明細書に説明されるGSRアレイ等のアレイ、又は同を含むプローブは被験者の指に置かれる。ステップ1220で、電気信号(電圧又は電流)がアクティブ電極に印加される。ステップ1230で、測定値が複数のイナクティブ電極の1つ又は複数から採取される。ステップ1240で、好ましいイナクティブ電極は、ステップ1230で採取される測定値に基づいて、GSR電極アレイの複数のイナクティブ電極の中で決定される。入手された信号が低すぎる場合、測定値はより近いイナクティブ電極から採取されてよい。信号が飽和している場合、測定値はさらに遠くに置かれたイナクティブ電極から採取されてよい。いくつかの実施形態によると、好ましい電極の決定は、例えば最良の信号を有する電極を選ぶことによって複数のイナクティブ電極のすべてから入手される同時測定値又は連続測定値に基づいてよい。いくつかの実施形態によると、好ましい電極の決定は、例えば最も中心のイナクティブ電極等の所定の第1のイナクティブ電極から入手される信号に基づいてよい。好ましい電極は、次いでアクティブ電極により近いイナクティブ電極、アクティブ電極からさらに遠くに置かれたイナクティブ電極、又は初期に選ばれたイナクティブ電極であると判断されてよい。いくつかの実施形態によると、好ましい電極の決定は、所定の最初に選ばれたイナクティブ電極から入手される信号に基づいて計算されるアクティブ電極とイナクティブ電極との間の好ましい距離に基づいてよい。いったん好ましいイナクティブ電極がステップ1240で決定されると、ステップ1250で好ましいイナクティブ電極から受信される電気信号の総合解析に及びアクティブ電極と好ましいイナクティブ電極との間の距離に基づいて被験者の皮膚の電気伝導度が決定されてよい。任意選択で、ステップ1260で、入手された信号は、例えば環境温度等であるが、これに限定されるものではない追加の要因の変化を考慮に入れることによって連続的に評価されてよい。例えば、環境温度の変化が、最適なイナクティブ電極の決定の変化を引き起こすことがあることが理解される。係る温度変化は、疼痛に対する反応からの結果としてではなく、環境上の変化及び/又は身体の温度調節に応えて発汗の基礎レベルに影響を与えることがあり、このことは図9に示されるように含まれてよい異なるセンサによって測定される他の生理学的パラメータにも影響を与えることがある。
本明細書に使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけであり、制限的になることを意図していない。本明細書に使用されるように、単数形「ある」、「1つの」及び「該」は、文脈上明らかに他の意味に解釈すべき場合を除いて複数形も含むことを意図する。用語「含む」又は「含んでいる」は、本明細書で使用されるとき、述べられている特徴、整数、ステップ、操作、要素、又は構成要素の存在を指定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、若しくは構成要素、又はそのグループの存在又は追加を排除又は除外しないことがさらに理解される。特別の定めのない限り、本明細書に使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
特に明記しない限り、以下の説明から明らかになるように、明細書を通して、「処理する」、「演算する」、「計算する」、「決定する」、「推定する」等の用語を活用する説明は、コンピューティングシステムのレジスタ及び/又はメモリの中の、例えば電子的等、物理的な量として表されるデータを、コンピューティングシステムのメモリ、レジスタ、又は他の係る情報記憶装置、情報伝送装置、若しくは情報表示装置の中の物理量として同様に表される他のデータに操作及び/又は変換する、コンピュータ若しくはコンピューティングシステム、又は類似する電子コンピューティング装置の動作及び/又はプロセスを指すことが理解される。
本発明の実施形態は、本明細書の操作を実行するための装置を含んでよい。この装置は、所望される目的のために特別に構築されることもあれば、この装置はコンピュータに記憶されるコンピュータプログラムによって選択的に活性化又は再構成される汎用コンピュータを含むこともある。係るコンピュータプログラムは、例えばフロッピーディスク、光ディスク、CD−ROM、光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、磁気カード若しくは光カード、又は電子命令を記憶するために適し、コンピュータシステムバスに結合できる任意の他のタイプの媒体等であるが、これに限定されるものではないコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。
本明細書に提示されるプロセス及びディスプレイは、本質的に任意の特定のコンピュータ又は他の装置に関係していない。多様な汎用システムは、本明細書の教示に従ってプログラムとともに使用されることもあれば、所望される方法を実行するためにより専門化した装置を構築することが便利であることが判明することもある。さまざまなこれらのシステムのための所望される構造は、以下の説明から出現する。さらに、本発明の実施形態は任意の特定のプログラミング言語に関して説明されていない。さまざまなプログラミング言語が、本明細書に説明されるように本発明の教示を実施するために使用され得ることが理解される。
本発明は、コンピュータによって実行される、プログラムモジュール等のコンピュータによって実行可能な命令との一般的な関連で説明されてよい。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、又は特定の抽象的なデータ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造等を含む。また、本発明は、タスクが、通信ネットワークを通してリンクされるリモート処理装置によって実行される分散コンピューティング環境で実践されてもよい。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、メモリストレージデバイスを含む、ローカルコンピュータストレージ媒体及びリモートコンピュータストレージ媒体の両方に位置してよい。
いくつかの例示的な態様及び実施形態が上記に説明されているが、当業者はその特定の修正、追加、及びサブコンビネーションを認識する。したがって、以下の特許請求の範囲及び以後に紹介される請求項が、その真の精神及び範囲の中においてのように、係るすべての修正、追加及びサブコンビネーションを含むと解釈されることが意図される。