JP6928855B2 - ワイヤーハーネス - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図1は、この第1の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図1に示すように、第1の実施形態によるワイヤーハーネス10は、単体のフラットケーブル1がフラットシールド層11に内包されて構成される。なお、フラットケーブル1は、上述した従来のフラットケーブル1の構成と同様である。図1に示すように、フラットケーブル1が1本の場合、交流電流密度の中心位置Pは、フラットケーブル1の断面中心である。そのため、フラットシールド層11は、フラットケーブル1に流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の層厚が、交流電流密度の中心位置からの距離が遠い部分の層厚よりも大きくなるように構成されている。換言すると、フラットケーブル1に1MHz以上の周波数帯の交流電流を通電させた場合のシールド電流の電流密度が高くなる部分の層厚が、電流密度が低い部分の層厚よりも大きくなるように構成されている。ここで、電流密度が高いとは、フラットシールド層11の幅方向断面における局所的な電流密度が、フラットシールド層11に流れるシールド電流の平均の電流密度よりも高いことを意味する。反対に、電流密度が低いとは、フラットシールド層11の幅方向断面における局所的な電流密度が、フラットシールド層11に流れるシールド電流の平均の電流密度よりも低いことを意味する。
次に、シールド性能の測定方法および測定条件について説明する。なお、シールド性能の測定は、吸収クランプ法(CISPR 16−1−3)により行う。ここで、終端抵抗は50Ω、筐体抵抗は2mΩであって、測定周波数を10kHz〜1GHzとする。また、シールド性能(dB)は、フラットシールド層11が設けられていない場合に生じたノイズから、フラットシールド層11が設けられた場合に生じたノイズを減算した値である。すなわち、数値が高いほどフラットシールド層11のシールド性能が高く、シールドの効果が大きいことを意味する。シールド性能の判定基準としては、全ての周波数帯域においてシールド性能が、20dB以下の場合を不可、20dBを超えて30dB未満を可、30dB以上を優良とする。
フラットケーブル1は以下の条件の扁平撚電線である。
導体2:幅方向断面の断面積が11mm2(11sq)、芯線がアルミニウム(Al)素線、φ6.0×40本撚りの2層構造。
被覆3:厚さが1mm、材料が架橋ポリエチレン。
寸法:幅方向断面の長辺が12mm、短辺が1.2mm、扁平率が10、長さが1m。
構造:図1に示す形状の角型アルミパイプシールド。
寸法:最も薄い部分の厚さが0.1mm、最も厚い部分の厚さが1mm、長さが1m。
抵抗値:シールド抵抗率は3nΩ・m、シールド抵抗および各シールド接地抵抗は15mΩ以下。
次に、第2の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図2は、この第2の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図2に示すように、第2の実施形態によるワイヤーハーネス20は、第1の実施形態によるワイヤーハーネス10と異なり、フラットシールド層21の内面と、フラットケーブル1の外面との間に、所定のクリアランスが設けられている。これにより、ワイヤーハーネス20を製造する際に、フラットシールド層21の内面側へのフラットケーブル1の挿入を容易に行うことができる。
次に、第3の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図3は、この第3の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図3に示すように、第3の実施形態によるワイヤーハーネス30は、単体のフラットケーブル1がフラットシールド層31に内包されて構成される。フラットシールド層31は、フラットケーブル1に流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の層厚D1が、交流電流密度の中心位置からの距離が遠い部分の層厚D2よりも大きくなるように構成されている。換言すると、フラットシールド層31は、フラットケーブル1に1MHz以上の周波数帯の交流電流を通電させた場合のシールド電流の電流密度が高くなる部分の層厚D1が、電流密度が低い部分の層厚D2よりも大きくなるように構成されている。
次に、第4の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図4は、この第4の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図4に示すように、第4の実施形態によるワイヤーハーネス40においては、複数、図4に示す例では3本のフラットケーブル1a,1b,1cが、幅方向(図4中、x方向)に隣接して並列に配置されている。ワイヤーハーネス40は、フラットケーブル1a,1b,1cが互いに重ならないように、フラットシールド層41に内包されて構成されている。第4の実施形態において、ワイヤーハーネス40は、例えば車両に搭載されるインバータ(図示せず)と三相交流モータ(図示せず)との間に配索することができる。この場合、ワイヤーハーネス40は、インバータから出力されるU相、V相、W相の三相交流電流を三相交流モータに供給する。すなわち、フラットケーブル1a,1b,1cにはそれぞれ、U相、V相、W相の三相交流電流を通電させることができる。
次に、第5の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図5は、この第5の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図5に示すように、第5の実施形態によるワイヤーハーネス50においては、第4の実施形態と同様に、単体または複数、例えば3本のフラットケーブル1a,1b,1cが、幅方向に隣接して並列に互いに重ならないように配置され、フラットシールド層51に内包されて構成されている。ワイヤーハーネス50において、例えば、フラットケーブル1a,1b,1cにはそれぞれ、U相、V相、W相の三相交流電流を通電させることができる。
次に、第6の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図6は、この第6の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図6に示すように、第6の実施形態によるワイヤーハーネス60においては、複数、図6に示す例では3本の丸線ケーブル7a,7b,7cが、幅方向(図6中、x方向)に隣接して並列に配置されている。丸線ケーブル7a,7b,7cはそれぞれ、丸形状の導体8a,8b,8cの周囲が絶縁性の被覆9a,9b,9cにより被覆されて構成されている。ワイヤーハーネス60は、丸線ケーブル7a,7b,7cが並列されてフラットシールド層61に内包されて構成されている。ワイヤーハーネス60において、例えば、丸線ケーブル7a,7b,7cにはそれぞれ、U相、V相、W相の三相交流電流を通電させることができる。
図9に示すように、フラットケーブル1a,1bに流れる交流電流の向きが互いに反対向きの場合、電流密度の中心位置P1は、フラットケーブル1a,1bの間に位置する。そのため、電流密度の中心位置P1からの距離が近い部分のフラットシールド層41を厚くして層厚D11が大きい凸部42を設けることによって、ワイヤーハーネス40Aのシールド性能を効果的に向上できる。
図10に示すように、フラットケーブル1a,1bに流れる交流電流の向きが同じ向きの場合、電流密度の中心位置P1,P2は、フラットケーブル1a,1bの両外側に位置する。そのため、電流密度の中心位置P1,P2からの距離が近い部分のフラットシールド層41を厚くして、それぞれ層厚D11,D12が大きい凸部42,43を設ける。さらに、ワイヤーハーネス40Bにおいては、電流密度の中心位置P1,P2からの距離が近くなる短辺側の層厚D2を層厚D11,D12と同程度に厚くすることが好ましい。以上の構成によって、ワイヤーハーネス40Bのシールド性能を効果的に向上できる。
2,2a,2b,2c,5a,5b,5c,5d,8a,8b,8c 導体
3,3a,3b,3c,6a,6b,6c,6d,9a,9b,9c 被覆
4a,4b,4c,4d ドレイン線
7a,7b,7c 丸線ケーブル
10,20,30,40,50,60 ワイヤーハーネス
11,21,31,41,51,61 フラットシールド層
11a,21a 頂部
32,42,43,62,63 凸部
Claims (9)
- 単体または複数のケーブルを内包するフラットシールド層を備えたワイヤーハーネスであって、
前記フラットシールド層は、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の層厚が、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が遠い部分の層厚よりも大きい
ことを特徴とするワイヤーハーネス。 - 前記フラットシールド層は、幅方向に沿った断面の周において長辺と短辺とを有し、前記長辺の側の層厚が前記フラットシールド層の全体の平均層厚より大きく、前記短辺の側の層厚が前記平均層厚より小さいことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス。
- 前記短辺に対する前記長辺のアスペクト比が、3以上30以下であることを特徴とする請求項2に記載のワイヤーハーネス。
- 複数の前記ケーブルが幅方向に並列に配置されて前記フラットシールド層に内包され、前記フラットシールド層の前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分の層厚が、前記フラットシールド層の前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分以外の層厚よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
- 前記フラットシールド層における層厚が最も大きい部分の層厚が、前記層厚が最も小さい部分の層厚の2倍以上10倍以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
- 単体または複数のケーブルを内包するフラットシールド層を備えたワイヤーハーネスであって、
前記フラットシールド層において、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の外面に、前記フラットシールド層と独立してシールド接地されたドレイン線が設けられている
ことを特徴とするワイヤーハーネス。 - 複数の前記ケーブルが幅方向に並列に配置されて前記フラットシールド層に内包され、前記ドレイン線は、前記フラットシールド層の外面で前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のワイヤーハーネス。
- 前記フラットシールド層の層厚と前記ドレイン線の層厚との合計が、前記フラットシールド層の層厚が最も小さい部分の層厚の2倍以上10倍以下であることを特徴とする請求項6または7に記載のワイヤーハーネス。
- 前記フラットシールド層の層厚が、0.08mm以上1mm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
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