JP6928855B2 - ワイヤーハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤーハーネスに関し、特に、シールド付きのワイヤーハーネスに適用して好適なものである。
従来、フラットケーブルは、放熱性が高いことから、電流容量が大きくかつ丸線に比して電線の断面積を縮小できるため、ワイヤーハーネスの軽量化や、配索の省スペース化、特に低背化が期待されている。特に、高圧で高電流の環境において使用される高圧ハーネスへのフラットケーブルの適用が期待されている。ところが、高圧ハーネスは、大電流による電磁誘導ノイズが問題視されていることから、アルミパイプや編組によってシールドされてきた。例えば、特許文献1,2には、保護材に収容され、金属編組などのシールド層の内部に扁平状のフラットケーブルが配置されたワイヤーハーネスが記載されている。特許文献3には、積層されたフラットケーブルがシールドされたワイヤーハーネスが記載されている。
特開2011−134667号公報 特開2012−235666号公報 特開2014−128130号公報
ここで、ワイヤーハーネスにフラットケーブルを用いたり丸線を並べて用いたりする場合、これらをシールドする際のシールド周長が長くなるという問題が生じる。また、フラットケーブルや丸線を並べて用いると、丸線の場合に用いられる丸パイプのシールドとは異なり、シールドの断面において短辺の長さに対する長辺の長さで規定されるアスペクト比が大きくなる。これにより、シールドの角や短辺側の部分でシールド電流密度が減少して、シールド性能が低下するという問題が生じる。そこで、複数のフラットケーブルを積層することによって、シールドの周長を短尺化することが考えられるが、返って放熱性や省スペース化といったフラットケーブルの利点が損なわれることになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、放熱性および省スペース化を確保しつつ、シールド性能を向上できるワイヤーハーネスを提供することにある。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤーハーネスは、単体または複数のケーブルを内包するフラットシールド層を備えたワイヤーハーネスであって、前記フラットシールド層は、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の層厚が、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が遠い部分の層厚よりも大きいことを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤーハーネスは、上記の発明において、前記フラットシールド層は、幅方向に沿った断面の周において長辺と短辺とを有し、前記長辺の側の層厚が前記フラットシールド層の全体の平均層厚より大きく、前記短辺の側の層厚が前記平均層厚より小さいことを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤーハーネスは、上記の発明において、前記短辺に対する前記長辺のアスペクト比が、3以上30以下であることを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤーハーネスは、上記の発明において、複数の前記ケーブルが幅方向に並列に配置されて前記フラットシールド層に内包され、前記フラットシールド層の前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分の層厚が、前記フラットシールド層の前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分以外の層厚よりも大きいことを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤーハーネスは、上記の発明において、前記フラットシールド層における層厚が最も大きい部分の層厚が、前記層厚が最も小さい部分の層厚の2倍以上10倍以下であることを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤーハーネスは、単体または複数のケーブルを内包するフラットシールド層を備えたワイヤーハーネスであって、前記フラットシールド層において、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の外面に、前記フラットシールド層と独立してシールド接地されたドレイン線が設けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤーハーネスは、上記の発明において、複数の前記ケーブルが幅方向に並列に配置されて前記フラットシールド層に内包され、前記ドレイン線は、前記フラットシールド層の外面で前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分に設けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤーハーネスは、上記の発明において、前記フラットシールド層の層厚と前記ドレイン線の層厚との合計が、前記フラットシールド層の層厚が最も小さい部分の層厚の2倍以上10倍以下であることを特徴とする。
本発明の一態様に係るワイヤーハーネスは、上記の発明において、前記フラットシールド層における層厚が0.08mm以上1mm以下であることを特徴とする。
本発明に係るワイヤーハーネスによれば、シールド電流の電流密度が高い部分の有効断面積を増加できるので、放熱性および省スペース化を確保しつつ、シールド性能を向上することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。 図2は、本発明の第2の実施形態によるワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。 図3は、本発明の第3の実施形態によるワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。 図4は、本発明の第4の実施形態によるワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。 図5は、本発明の第5の実施形態によるワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。 図6は、本発明の第6の実施形態によるワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。 図7は、従来技術によるワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。 図8は、ワイヤーハーネスにおけるノイズの周波数特性を示すグラフである。 図9は、本発明の第1変形例によるフラットケーブルが2本のワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。 図10は、本発明の第2変形例によるフラットケーブルが2本のワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する実施形態によって限定されるものではない。
まず、本発明の実施形態について説明する前に、本発明者が行った鋭意検討について説明する。すなわち、フラットケーブルは、放熱性が高いことから電流容量が大きく、丸線に比して電線の断面積を縮小できることから、ワイヤーハーネスの軽量化や配索時の省スペース化に寄与する。そのため、フラットケーブルを用いて高圧ハーネスとなるワイヤーハーネスを構成することが考えられる。ところが、高圧ハーネスにおいては、大電流による電磁誘導ノイズ(以下、ノイズ)が問題になるので、アルミパイプや編組によってシールドされる。
図7は、従来技術によるワイヤーハーネスを示す幅方向に沿った断面図である。図7に示すように、フラットケーブル1は、扁平な形状を有する導体2の周囲が被覆3によって被覆されて構成される。導体2は、例えば40本程度の複数の素線を撚って構成した芯線などから構成される。各素線は、例えば、アルミニウム素線であって純度の高いアルミニウムやアルミニウム合金からなる。なお、導体2は、複数の素線からなる撚り線を幅方向に複数並べた撚り線の集合体や、複数の素線を幅方向に並べた素線の集合体や、平角導体などの扁平な形状の単線などを用いてもよい。被覆3は、絶縁性を有する例えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、またはノンハロゲン材料などの樹脂からなる。被覆3を構成する樹脂には、可塑剤などの添加材が添加されていてもよい。フラットケーブル1は、長手方向に直角な幅方向に沿った断面(以下、幅方向断面)が扁平状に形成されている。
従来技術によるワイヤーハーネス100は、フラットケーブル1がシールド性を付与するためのフラットシールド層101に内包された、シールド付きフラットワイヤーハーネスである。フラットシールド層101は、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などの電流を通電可能な材料からなる編組やパイプから構成される。図7に示すフラットシールド層101は幅方向断面の形状が略矩形状である。フラットケーブル1とフラットシールド層101との間には、所定のクリアランスが設けられる。また、幅方向断面におけるフラットシールド層101の層厚は、周方向に沿って略一定である。
ワイヤーハーネス100にフラットケーブル1を用いると、フラットケーブル1をシールドする際のフラットシールド層101の周長(図7に示す例では2×(A+B))が長くなる。また、フラットケーブル1を覆うように設けられるフラットシールド層101において、縦の長さである厚さBに対する横の長さである幅Aで規定されるアスペクト比(A/B)が大きくなる。これらの要因から、フラットシールド層101の角部や短辺側の部分においてシールド電流密度が減少するため、シールド性能が低下する可能性が生じる。また、フラットシールド層101に流れる電流や電流分布、フラットシールド層101の接地抵抗などもノイズに影響する。
この点について、本発明者は種々検討を行った。すなわち、本発明者は、高圧・大電流の交流電流を、ワイヤーハーネス100に対して周波数を10kHz〜1GHzの範囲で種々変更して通電させ、フラットケーブル1およびフラットシールド層101の電流密度分布を測定した。本発明者は、測定した電流密度分布において、フラットシールド層101などの角型のシールドにおいては、長辺側にシールド電流が集中しやすい密度分布になることを知見した。本発明者は、フラットシールド層101の長辺側においてシールド電流が流れやすく、短辺側、特に角部においてシールド電流が流れにくい点に着目した。まず、アンペールの法則(H=I/2πr、H:磁界、I:電流、r:距離)から、ワイヤーハーネス100における電磁誘導ノイズは距離の関数になる。そこで、フラットシールド層に対して、長辺側の断面積、特にシールド電流が集中しやすい部分の断面積を増加させ、シールド電流に寄与する有効断面積を増加させることによって、シールド性能を向上させることを想到した。
また、本発明者は、ワイヤーハーネス100に対して周波数を10kHz〜1GHzの範囲で交流電流を通電させた場合の、ノイズの周波数依存性を測定した。その結果を図8に示す。図8は、ノイズ(dBm)の周波数依存性を示すグラフである。図8から、ワイヤーハーネス100に対して交流電流を通電させた場合の、交流電流の周波数が1MHz以上になると、ノイズが急激に増加することが分かる。この点から、本発明者は、交流電流の周波数が1MHz以上の場合にシールド電流が集中しやすい部分において、シールド電流が流れる有効断面積を増加させることが好ましいことを想到した。本発明者は、想到した方法についてさらに具体的な検討を行い、フラットケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の層厚を、遠い部分の層厚よりも大きくすることを案出した。これにより、シールド電流の電流密度が低い部分のシールド層の層厚を小さくできるので、ワイヤーハーネスの軽量化も実現できる。以下に説明する実施形態は、以上の鋭意検討に基づいて案出されたものである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図1は、この第1の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図1に示すように、第1の実施形態によるワイヤーハーネス10は、単体のフラットケーブル1がフラットシールド層11に内包されて構成される。なお、フラットケーブル1は、上述した従来のフラットケーブル1の構成と同様である。図1に示すように、フラットケーブル1が1本の場合、交流電流密度の中心位置Pは、フラットケーブル1の断面中心である。そのため、フラットシールド層11は、フラットケーブル1に流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の層厚が、交流電流密度の中心位置からの距離が遠い部分の層厚よりも大きくなるように構成されている。換言すると、フラットケーブル1に1MHz以上の周波数帯の交流電流を通電させた場合のシールド電流の電流密度が高くなる部分の層厚が、電流密度が低い部分の層厚よりも大きくなるように構成されている。ここで、電流密度が高いとは、フラットシールド層11の幅方向断面における局所的な電流密度が、フラットシールド層11に流れるシールド電流の平均の電流密度よりも高いことを意味する。反対に、電流密度が低いとは、フラットシールド層11の幅方向断面における局所的な電流密度が、フラットシールド層11に流れるシールド電流の平均の電流密度よりも低いことを意味する。
フラットシールド層11は、幅方向断面の周において、長辺と短辺とを有する略矩形状である。フラットシールド層11は、例えばAlやCuなどの電流を通電可能な材料からなる編組やパイプから構成される。フラットシールド層11は、フラットケーブル1の長辺側(以下、長辺側)において、幅方向断面の層厚が、幅方向(図1中、x方向)に沿った両側から略中央部分に向かって増加するように構成されている。換言すると、フラットシールド層11の長辺側の幅方向断面形状は、シールド電流の電流密度が高い部分に頂部11aが位置するような山型形状になる。これにより、長辺側の層厚がフラットシールド層11の全体の平均層厚より大きくなる一方、短辺側の層厚が平均層厚より小さくなる。ここで、フラットシールド層11の頂部11aは、厚さ方向(図1中、y方向)から見て、フラットケーブル1に流れる交流電流密度の中心位置Pに対応する部分に設けることが好ましい。
フラットシールド層11の層厚Dは、ワイヤーハーネス10の使用に応じて種々の層厚とすることが可能であるが、車両などに用いることを考慮すると、0.08mm以上1mm以下が好ましい。フラットシールド層11において、層厚Dが最大となる頂部21aでの層厚D1は、層厚Dが最小となる角部や短辺側の層厚D2に対して、典型的には2倍以上10倍以下であり、好適には3倍以上8倍以下、より好適には3倍以上4倍以下である。フラットケーブル1を覆うように設けられるフラットシールド層11において、厚さBに対する幅Aのアスペクト比(A/B)、すなわちワイヤーハーネス10のアスペクト比(A/B)は、3以上30以下が好ましい。
フラットシールド層11の短辺側の層厚は、略一定に構成される。フラットシールド層11の短辺側はシールド電流の電流密度が小さいことから、フラットシールド層11の短辺側の層厚は、頂部11aの層厚未満、好適には長辺側の層厚の平均以下になるように構成するのが好ましい。また、第1の実施形態によるフラットシールド層11は、内面がフラットケーブル1の外面と近接するように設けられている。これにより、ワイヤーハーネス10の小型化を図ることができる。
(シールド性能の測定方法および測定条件)
次に、シールド性能の測定方法および測定条件について説明する。なお、シールド性能の測定は、吸収クランプ法(CISPR 16−1−3)により行う。ここで、終端抵抗は50Ω、筐体抵抗は2mΩであって、測定周波数を10kHz〜1GHzとする。また、シールド性能(dB)は、フラットシールド層11が設けられていない場合に生じたノイズから、フラットシールド層11が設けられた場合に生じたノイズを減算した値である。すなわち、数値が高いほどフラットシールド層11のシールド性能が高く、シールドの効果が大きいことを意味する。シールド性能の判定基準としては、全ての周波数帯域においてシールド性能が、20dB以下の場合を不可、20dBを超えて30dB未満を可、30dB以上を優良とする。
サンプルとなるワイヤーハーネス10は、以下の条件である。
フラットケーブル1は以下の条件の扁平撚電線である。
導体2:幅方向断面の断面積が11mm2(11sq)、芯線がアルミニウム(Al)素線、φ6.0×40本撚りの2層構造。
被覆3:厚さが1mm、材料が架橋ポリエチレン。
寸法:幅方向断面の長辺が12mm、短辺が1.2mm、扁平率が10、長さが1m。
サンプルとなるフラットシールド層11は、以下の条件である。
構造:図1に示す形状の角型アルミパイプシールド。
寸法:最も薄い部分の厚さが0.1mm、最も厚い部分の厚さが1mm、長さが1m。
抵抗値:シールド抵抗率は3nΩ・m、シールド抵抗および各シールド接地抵抗は15mΩ以下。
上述したシールド性能の測定方法および測定条件に基づいて、第1の実施形態によるワイヤーハーネス10と、比較例としての従来のワイヤーハーネス100とのそれぞれのシールド性能を測定した。その結果、従来のワイヤーハーネス100では、シールド性能が20dB以下であったのに対し、第1の実施形態によるワイヤーハーネス10では、シールド性能が20dBを超えて50dB以下であることが確認された。
以上説明した第1の実施形態によれば、フラットシールド層11を、フラットケーブル1に流れる交流電流密度の中心位置Pからの距離が近い部分の層厚を、交流電流密度の中心位置Pからの距離が遠い部分の層厚よりも大きくしていることにより、ワイヤーハーネス10に、放熱性および省スペース化を実現できるフラットケーブル1を用いた場合であっても、フラットシールド層11の有効断面積を増加させて、シールド性能を向上できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図2は、この第2の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図2に示すように、第2の実施形態によるワイヤーハーネス20は、第1の実施形態によるワイヤーハーネス10と異なり、フラットシールド層21の内面と、フラットケーブル1の外面との間に、所定のクリアランスが設けられている。これにより、ワイヤーハーネス20を製造する際に、フラットシールド層21の内面側へのフラットケーブル1の挿入を容易に行うことができる。
また、フラットシールド層21は、長辺側の幅方向断面形状が、シールド電流の電流密度が高い部分に頂部21aが位置するような山型形状である。第2の実施形態においても、フラットシールド層21の頂部21aは、厚さ方向(図2中、y方向)から見て、フラットケーブル1に流れる交流電流密度の中心位置Pに対応する部分に設けることが好ましい。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態によれば、フラットシールド層21の長辺側の幅方向断面形状が、シールド電流の電流密度が高い部分に頂部21aが位置する山型形状であることにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図3は、この第3の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図3に示すように、第3の実施形態によるワイヤーハーネス30は、単体のフラットケーブル1がフラットシールド層31に内包されて構成される。フラットシールド層31は、フラットケーブル1に流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の層厚D1が、交流電流密度の中心位置からの距離が遠い部分の層厚D2よりも大きくなるように構成されている。換言すると、フラットシールド層31は、フラットケーブル1に1MHz以上の周波数帯の交流電流を通電させた場合のシールド電流の電流密度が高くなる部分の層厚D1が、電流密度が低い部分の層厚D2よりも大きくなるように構成されている。
すなわち、フラットシールド層31は、長辺側における幅方向(図3中、x方向)に沿った略中央部分に凸部32が設けられている。換言すると、フラットシールド層31の長辺側の幅方向断面形状は、シールド電流の電流密度が高い部分に凸部32が位置するような段差形状である。フラットシールド層31の凸部32は、厚さ方向(図3中、y方向)から見て、フラットケーブル1に流れる交流電流密度の中心位置Pに対応する部分に設けることが好ましい。
フラットシールド層31の層厚Dは、0.08mm以上1mm以下である。フラットシールド層31において、凸部32の層厚D1は、層厚Dが最小となる角部や短辺側の層厚D2に対して、典型的には2倍以上10倍以下であり、好適には3倍以上8倍以下、より好適には3倍以上4倍以下である。また、第3の実施形態によるフラットシールド層31は、内面がフラットケーブル1の外面と近接するように設けられている。これにより、ワイヤーハーネス30の小型化を図ることができる。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態によれば、フラットシールド層31の長辺側の略中央部分に凸部32が設けられて、シールド電流の電流密度が高い部分に凸部32が位置する段差形状であることにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図4は、この第4の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図4に示すように、第4の実施形態によるワイヤーハーネス40においては、複数、図4に示す例では3本のフラットケーブル1a,1b,1cが、幅方向(図4中、x方向)に隣接して並列に配置されている。ワイヤーハーネス40は、フラットケーブル1a,1b,1cが互いに重ならないように、フラットシールド層41に内包されて構成されている。第4の実施形態において、ワイヤーハーネス40は、例えば車両に搭載されるインバータ(図示せず)と三相交流モータ(図示せず)との間に配索することができる。この場合、ワイヤーハーネス40は、インバータから出力されるU相、V相、W相の三相交流電流を三相交流モータに供給する。すなわち、フラットケーブル1a,1b,1cにはそれぞれ、U相、V相、W相の三相交流電流を通電させることができる。
フラットケーブル1a,1b,1cはそれぞれ、扁平形状の導体2a,2b,2cの周囲が絶縁性の被覆3a,3b,3cにより被覆されて構成されている。すなわち、フラットケーブル1a,1b,1cは、上述したフラットケーブル1と同様の構造を有し、幅方向断面が扁平状に形成されている。
図4に示すように、フラットケーブル1a〜1cに三相交流電流を通電させると、交流電流密度の中心位置P1,P2は、それぞれのフラットケーブル1a〜1cの間の位置になる。そのため、フラットシールド層41は、フラットケーブル1a〜1cに流れる交流電流密度の中心位置P1,P2からの距離が近い部分の層厚D11,D12が、交流電流密度の中心位置P1,P2からの距離が遠い部分の層厚D2よりも大きくなるように構成されている。換言すると、フラットシールド層41は、1MHz以上の周波数帯の三相交流電流を通電させた場合のシールド電流の電流密度が高くなる部分の層厚D11,D12が、電流密度が低い部分の層厚D2よりも大きくなるように構成されている。すなわち、フラットシールド層41において、長辺側における幅方向に沿ってフラットケーブル1a,1bの間の部分を覆うように凸部42が設けられている。また、フラットシールド層41において、長辺側における幅方向に沿ってフラットケーブル1b,1cの間の部分を覆うように凸部43が設けられている。換言すると、フラットシールド層41の長辺側の幅方向断面形状は、シールド電流の電流密度が高い部分に凸部42,43がそれぞれ位置するような段差形状である。フラットシールド層41の凸部42,43はそれぞれ、厚さ方向(図4中、y方向)から見て、フラットケーブル1a,1bに流れる交流電流のそれぞれの中心位置P1に対応する部分、およびフラットケーブル1b,1cに流れる交流電流のそれぞれの中心位置P2に対応する部分を覆うように設けることが好ましい。
フラットシールド層41の層厚は、0.08mm以上1mm以下である。フラットシールド層41において、凸部42の層厚D11および凸部43の層厚D12はそれぞれ、層厚Dが最小となる角部や短辺側の層厚D2に対して、典型的には2倍以上10倍以下、好適には3倍以上8倍以下、より好適には3倍以上4倍以下である。また、第4の実施形態によるフラットシールド層41は、内面がフラットケーブル1a,1b,1cの長辺側の外面と近接するように設けられている。これにより、ワイヤーハーネス40の小型化を図ることができる。これにより、ワイヤーハーネス40の小型化を図ることができる。その他の構成は、第1および第3の実施形態と同様である。
第4の実施形態によれば、フラットシールド層41の長辺側の部分において、フラットシールド層41の長辺側の幅方向断面形状が、シールド電流の電流密度が高い部分に凸部42,43がそれぞれ位置するような段差形状であることにより、第1〜第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図5は、この第5の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図5に示すように、第5の実施形態によるワイヤーハーネス50においては、第4の実施形態と同様に、単体または複数、例えば3本のフラットケーブル1a,1b,1cが、幅方向に隣接して並列に互いに重ならないように配置され、フラットシールド層51に内包されて構成されている。ワイヤーハーネス50において、例えば、フラットケーブル1a,1b,1cにはそれぞれ、U相、V相、W相の三相交流電流を通電させることができる。
フラットシールド層51の長辺側においては、幅方向(図5中、x方向)に沿って層厚が略一定になるように構成されている。同様に、フラットシールド層51の短辺側においても、厚さ方向(図5中、y方向)に沿って層厚が略一定になるように構成されている。さらに、ワイヤーハーネス50においては、フラットケーブル1a,1b,1cに流れる交流電流密度の中心位置P1,P2からの距離が近い部分の外面にドレイン線4a,4b,4c,4dが配置されている。換言すると、フラットケーブル1a〜1cに1MHz以上の周波数帯の三相交流電流を通電させた場合に、フラットシールド層51のシールド電流の電流密度が高くなる部分に対応した位置に、ドレイン線4a〜4dが配置されている。なお、ドレイン線4a〜4dは、シールド線と称することもできる。ドレイン線4a〜4dはそれぞれ、扁平形状の導体5a,5b,5c,5dの周囲が絶縁性の被覆6a,6b,6c,6dにより被覆されて構成されている。なお、導体5a〜5dにおいて、それぞれの素線に個別に絶縁被覆が施されている場合、被覆6a〜6dは設けなくてもよい。ドレイン線4a〜4dはそれぞれ、フラットシールド層51とは独立して、シールド接地されて設置されている。この場合、シールド電流の通電に寄与する部分の層厚は、フラットシールド層51の層厚d1と、ドレイン線4a〜4dの導体5a〜5dの厚さd2との合計(d1+d2)になる。すなわち、フラットシールド層51の実質的な層厚が導体5a〜5dの厚さd2分だけ増加したことと同等になる。
ドレイン線4a,4cはそれぞれ、フラットシールド層51に対して、長辺側における幅方向に沿った外面で、かつフラットケーブル1a,1bの間の部分を覆うように配置されている。また、ドレイン線4b,4dはそれぞれ、フラットシールド層51に対して、長辺側における幅方向に沿ってフラットケーブル1b,1cの間の部分を覆うように配置されている。換言すると、フラットシールド層51の長辺側において、幅方向断面の外周の形状は、シールド電流の電流密度が高い部分にドレイン線4a〜4dがそれぞれ位置するような段差形状になる。ドレイン線4a〜4dはそれぞれ、厚さ方向から見て、フラットケーブル1a,1bに流れる交流電流のそれぞれの中心位置P1に対応する部分、およびフラットケーブル1b,1cに流れる交流電流のそれぞれの中心位置P2に対応する部分を覆うように設けることが好ましい。
フラットシールド層51の層厚は、0.08mm以上1mm以下である。シールド電流の通電に寄与する部分の層厚(d1+d2)は、フラットシールド層51の層厚が最小となる角部や短辺側の層厚D2に対して、典型的には2倍以上10倍以下、好適には3倍以上8倍以下、より好適には3倍以上4倍以下である。その他の構成は、第4の実施形態と同様である。
第5の実施形態によれば、フラットシールド層51の長辺側の部分において、フラットケーブル1a,1b,1cに流れる交流電流密度の中心位置P1,P2からの距離が近い部分の外面にドレイン線4a〜4dを設けていることにより、電流密度が高い部分のシールドの実質的な層厚をフラットシールド層51の電流密度が低い部分に比して大きくできるので、第1〜第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態によるワイヤーハーネスについて説明する。図6は、この第6の実施形態によるワイヤーハーネスを示す。図6に示すように、第6の実施形態によるワイヤーハーネス60においては、複数、図6に示す例では3本の丸線ケーブル7a,7b,7cが、幅方向(図6中、x方向)に隣接して並列に配置されている。丸線ケーブル7a,7b,7cはそれぞれ、丸形状の導体8a,8b,8cの周囲が絶縁性の被覆9a,9b,9cにより被覆されて構成されている。ワイヤーハーネス60は、丸線ケーブル7a,7b,7cが並列されてフラットシールド層61に内包されて構成されている。ワイヤーハーネス60において、例えば、丸線ケーブル7a,7b,7cにはそれぞれ、U相、V相、W相の三相交流電流を通電させることができる。
フラットシールド層61は、丸線ケーブル7a,7b,7cに、1MHz以上の周波数帯の交流電流を通電させた場合のシールド電流の電流密度が高くなる部分の層厚D1が、電流密度が低い部分の層厚D2よりも大きくなるように構成されている。すなわち、フラットシールド層61において、長辺側における幅方向に沿って丸線ケーブル7a,7bの間の部分を覆うように凸部62が設けられている。また、フラットシールド層61において、長辺側における幅方向に沿って丸線ケーブル7b,7cの間の部分を覆うように凸部63が設けられている。換言すると、フラットシールド層61の長辺側の幅方向断面形状は、シールド電流の電流密度が高い部分に凸部62,63がそれぞれ位置するような段差形状である。フラットシールド層61の凸部62,63はそれぞれ、厚さ方向(図6中、y方向)から見て、丸線ケーブル7a,7bに流れる交流電流のそれぞれの中心位置P1に対応する部分、および丸線ケーブル7b,7cに流れる交流電流のそれぞれの中心位置P2に対応する部分を覆うように設けることが好ましい。
フラットシールド層61の層厚は、0.08mm以上1mm以下である。フラットシールド層61において、凸部62の層厚D11および凸部63の層厚D12はそれぞれ、層厚Dが最小となる角部や短辺側の層厚D2に対して、典型的には2倍以上10倍以下、好適には3倍以上8倍以下、より好適には3倍以上4倍以下である。その他の構成は、第1および第3の実施形態と同様である。
第6の実施形態によれば、フラットシールド層61の長辺側の部分において、フラットシールド層61の長辺側の幅方向断面形状が、シールド電流の電流密度が高い部分に凸部62,63がそれぞれ位置するような段差形状であることにより、第1〜第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
上述の第2の実施形態においては、フラットシールド層21の長辺側の外面が山型形状になるように構成されているが、フラットシールド層21の長辺側の内面を山型形状に構成してもよい。
また、上述の第1〜第3の実施形態において、フラットケーブル1とフラットシールド層11,21,31との間に、液状樹脂を充填して硬化させた充填剤を充填してもよい。また、上述の第4および第5の実施形態において、フラットケーブル1a,1b,1cの間やフラットケーブル1a,1b,1cとフラットシールド層41,51との間に、液状樹脂を充填して硬化させた充填剤を充填してもよい。同様に、第6の実施形態において、丸線ケーブル7a,7b,7cの間や、丸線ケーブル7a,7b,7cとフラットシールド層61との間に、液状樹脂を充填して硬化させた充填剤を充填してもよい。ワイヤーハーネスの内部の空隙に充填剤が充填されていると、空気層が存在しないので、熱伝導が良くなり放熱性が向上する。
また、上述した第1〜第6の実施形態において、ワイヤーハーネス10,20,30,40,50,60の外周にさらに保護材を設けてもよい。保護材は、コルゲートチューブなどを用いることができ、材料として熱可塑性樹脂などが用いられ、好ましくはポリアミド樹脂やポリプロピレン系樹脂などが挙げられる。
上述した実施形態においては、フラットシールド層11,21,31,41,51,61の幅方向断面の形状が略矩形状であるが、楕円形状や角丸長方形状などの、いわゆる非円形状であってもよい。
上述した第1〜第6の実施形態においては、1本のフラットケーブル1や3本のフラットケーブル1a〜1cについて説明したが、フラットケーブル1,1a〜1cの本数はこれらに限定されず、幅方向に隣接して並列に互いに重ならないように配置されていれば、2本や4本以上であってもよい。
図9および図10はそれぞれ、第1変形例および第2変形例による、2本のフラットケーブル1a,1bを有するワイヤーハーネス40A,40Bを示す幅方向に沿った断面図である。図9および図10に示すように、ワイヤーハーネス40A,40Bにおいては、幅方向に隣接して並列に互いに重ならないように配置された2本のフラットケーブル1a,1bをシールドする場合を想定する。なお、図9および図10に記載した符号は、第4の実施形態で用いた符号に準じている。
(第1変形例)
図9に示すように、フラットケーブル1a,1bに流れる交流電流の向きが互いに反対向きの場合、電流密度の中心位置P1は、フラットケーブル1a,1bの間に位置する。そのため、電流密度の中心位置P1からの距離が近い部分のフラットシールド層41を厚くして層厚D11が大きい凸部42を設けることによって、ワイヤーハーネス40Aのシールド性能を効果的に向上できる。
(第2変形例)
図10に示すように、フラットケーブル1a,1bに流れる交流電流の向きが同じ向きの場合、電流密度の中心位置P1,P2は、フラットケーブル1a,1bの両外側に位置する。そのため、電流密度の中心位置P1,P2からの距離が近い部分のフラットシールド層41を厚くして、それぞれ層厚D11,D12が大きい凸部42,43を設ける。さらに、ワイヤーハーネス40Bにおいては、電流密度の中心位置P1,P2からの距離が近くなる短辺側の層厚D2を層厚D11,D12と同程度に厚くすることが好ましい。以上の構成によって、ワイヤーハーネス40Bのシールド性能を効果的に向上できる。
また、一般に、隣接するフラットケーブル1a,1b,1cなどにおいては、これらを流れる交流電流の位相は互いに異なることが多いことから、フラットシールド層11,21,31,41,51,61(以下、11等)の長辺側が電流密度の中心位置P,P1,P2,P3,P4に近くなる。そのため、フラットシールド層11等はそれぞれ、長辺側の層厚をフラットシールド層11等の全体の平均層厚より大きい一様の層厚、すなわち略均一の層厚とし、短辺側の層厚を平均層厚より小さい一様の層厚としてもよい。このように構成することにより、フラットシールド層11等の製造を容易に行うことができる。一方、フラットシールド層11,21(図1、図2参照)のように、長辺側において、電流密度の中心位置Pからの距離に応じて層厚が連続的に変化したり、フラットシールド層31,41,61(図3、図4、図6参照)のように、電流密度の中心位置P,P1〜P4からの距離に応じて層厚が段階的に変化したりすることが好ましい。
1,1a,1b,1c フラットケーブル
2,2a,2b,2c,5a,5b,5c,5d,8a,8b,8c 導体
3,3a,3b,3c,6a,6b,6c,6d,9a,9b,9c 被覆
4a,4b,4c,4d ドレイン線
7a,7b,7c 丸線ケーブル
10,20,30,40,50,60 ワイヤーハーネス
11,21,31,41,51,61 フラットシールド層
11a,21a 頂部
32,42,43,62,63 凸部

Claims (9)

  1. 単体または複数のケーブルを内包するフラットシールド層を備えたワイヤーハーネスであって、
    前記フラットシールド層は、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の層厚が、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が遠い部分の層厚よりも大きい
    ことを特徴とするワイヤーハーネス。
  2. 前記フラットシールド層は、幅方向に沿った断面の周において長辺と短辺とを有し、前記長辺の側の層厚が前記フラットシールド層の全体の平均層厚より大きく、前記短辺の側の層厚が前記平均層厚より小さいことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス。
  3. 前記短辺に対する前記長辺のアスペクト比が、3以上30以下であることを特徴とする請求項2に記載のワイヤーハーネス。
  4. 複数の前記ケーブルが幅方向に並列に配置されて前記フラットシールド層に内包され、前記フラットシールド層の前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分の層厚が、前記フラットシールド層の前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分以外の層厚よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
  5. 前記フラットシールド層における層厚が最も大きい部分の層厚が、前記層厚が最も小さい部分の層厚の2倍以上10倍以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
  6. 単体または複数のケーブルを内包するフラットシールド層を備えたワイヤーハーネスであって、
    前記フラットシールド層において、前記ケーブルに流れる交流電流密度の中心位置からの距離が近い部分の外面に、前記フラットシールド層と独立してシールド接地されたドレイン線が設けられている
    ことを特徴とするワイヤーハーネス。
  7. 複数の前記ケーブルが幅方向に並列に配置されて前記フラットシールド層に内包され、前記ドレイン線は、前記フラットシールド層の外面で前記複数のケーブルのそれぞれの間を覆う部分に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のワイヤーハーネス。
  8. 前記フラットシールド層の層厚と前記ドレイン線の層厚との合計が、前記フラットシールド層の層厚が最も小さい部分の層厚の2倍以上10倍以下であることを特徴とする請求項6または7に記載のワイヤーハーネス。
  9. 前記フラットシールド層の層厚が、0.08mm以上1mm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス。
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