JP5621716B2 - ワイヤハーネス - Google Patents
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Description
(1)第1の構成要素は、送電部各々を構成する導電部であり、複数の導線が組み合わされて筒状に形成され柔軟性を有する複数の筒状導電部である。
(2)第2の構成要素は、送電部各々を構成する絶縁部であり、筒状導電部の外周を覆う筒状に形成され柔軟性を有する複数の筒状絶縁部である。
(3)第3の構成要素は、送電部ごとに設けられ、筒状導電部に対して電気的に接続された複数の端子である。
(4)第4の構成要素は、最も内側の送電部の一部の内側に内包され、送電部の形状を一定に保持する芯部材である。
また、本発明に係るワイヤハーネスが、最も内側の送電部の内側が空洞である箇所を一部に有することが考えられる。
(5)第5の構成要素は、最も内側の送電部の内側に内包された絶縁電線である。
(6)第6の構成要素は、最も外側の送電部の外側を覆う筒状の編組線からなるシールド部材である。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、芯部材には、絶縁電線が嵌め入れられる溝が形成されていることが考えられる。
まず、図1から図4を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス1の構成について説明する。図1に示されるように、ワイヤハーネス1は、ケーブル部10と、ケーブル部10の両端に設けられた接続部50とを備える。また、ケーブル部10は、予め定められた形状に保持された第1ケーブル部11と、一定形状に保持されず柔軟性を有する第2ケーブル部12とを含む。図1は、第1ケーブル部11の断面図を含む斜視図であり、図2は、第2ケーブル部12の断面図を含む斜視図である。
図1及び図2に示されるように、ケーブル部10は、内側から外側へ重ねられた3つの筒状の送電部を備える。各送電部は、筒状導電部2と筒状絶縁部3とにより構成されている。以下、筒状導電部2と筒状絶縁部3とを併せて送電部2・3と記載する。また、3つの筒状導電部2各々のことを、内側から外側へ順に第1筒状導電部21、第2筒状導電部22及び第3筒状導電部23と称する。同様に、3つの筒状絶縁部3各々のことを、内側から外側へ順に第1筒状絶縁部31、第2筒状絶縁部32及び第3筒状絶縁部33と称する。
図1に示されるように、ケーブル部10の両端に設けられた各接続部50は、3つの送電部2・3ごとに設けられた3つの端子5と、絶縁性の材料で構成された端子固定部6とを含む。
ワイヤハーネス1において、筒状導電部2は、複数の導線が組み合わされて筒状に形成され柔軟性を有する。そのため、筒状導電部2が、過剰な発熱を防止するために大きな断面積で形成された場合でも、柔軟性が確保されて取り扱い性能が損なわれない。また、筒状導電部2は、中空の構造を有するため表皮効果による電流の伝送ロスが生じにくい。
次に、図5及び図6を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aについて説明する。このワイヤハーネス1Aは、図1から図3に示されたワイヤハーネス1と比較して、一部の構成要素が追加された構成を有している。図5及び図6において、図1から図4に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Aにおけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
ワイヤハーネス1Aが採用されることにより、ワイヤハーネス1が採用される場合と同様の効果が得られる。さらに、ワイヤハーネス1Aは、送電部2・3の内側に内包された信号系の絶縁電線7を備える。そのため、電力系の送電部2・3と信号系の絶縁電線7とを効率的に配線することが可能となる。
次に、図7を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネス1Bについて説明する。このワイヤハーネス1Bは、図1から図3に示されたワイヤハーネス1と比較して、芯部材4と形状が異なる芯部材4Aを備える点、及び端子固定部6と形状が異なる端子固定部6Aを備える点のみが異なる。図7において、図1から図4に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Bにおけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
以上に示されたワイヤハーネス1,1A,1Bが、電力線として機能する編組線などの筒状導電部2に加え、筒状の編組線からなるシールド部材を備えることも考えられる。この場合、シールド部材は、最も外側の送電部2・3の外側、即ち、第3筒状絶縁部33の外側を覆う筒状の編組線で構成される。ワイヤハーネス1,1A,1Bが、そのようなシールド部材を備えれば、ワイヤハーネス1,1A,1Bの柔軟性を損なうことなく送電部2・3のシールドが可能となる。
2 筒状導電部(送電部)
3 筒状絶縁部(送電部)
4,4A 芯部材
5 端子
6,6A 端子固定部
7 絶縁電線
10 ケーブル部
11 第1ケーブル部
12 第2ケーブル部
21 第1筒状導電部
22 第2筒状導電部
23 第3筒状導電部
31 第1筒状絶縁部
32 第2筒状絶縁部
33 第3筒状絶縁部
41 直線部
42 ねじれ部
43 湾曲部
44 溝
50 接続部
51 第1端子
52 第2端子
55 第3端子
Claims (8)
- 内側から外側へ重ねられた複数の筒状の送電部を備えるワイヤハーネスであって、
前記送電部各々を構成する導電部であり、複数の導線が組み合わされて筒状に形成され柔軟性を有する複数の筒状導電部と、
前記送電部各々を構成する絶縁部であり、前記筒状導電部の外周を覆う筒状に形成され柔軟性を有する複数の筒状絶縁部と、
前記送電部ごとに設けられ、前記筒状導電部に対して電気的に接続された複数の端子と、
を備え、
最も内側の前記送電部の一部の内側に内包され、前記送電部の形状を一定に保持する芯部材をさらに備えるワイヤハーネス。 - 最も内側の送電部の内側が空洞である箇所を一部に有する、請求項1に記載のワイヤハーネス。
- 前記芯部材は前記送電部の断面形状を扁平に保持する扁平な棒状に形成されている、請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネス。
- 外側の前記筒状導電部よりも内側の前記筒状導電部の方が断面における前記導線の総断面積が大きく形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載のワイヤハーネス。
- 前記筒状導電部は、複数の導線が編まれて筒状に形成され柔軟性を有する編組線からなる、請求項1から請求項4のいずれかに記載のワイヤハーネス。
- 最も外側の前記送電部の外側を覆う筒状の編組線からなるシールド部材をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれかに記載のワイヤハーネス。
- 最も内側の前記送電部の内側に内包された絶縁電線をさらに備える、請求項1から請求項6のいずれかに記載のワイヤハーネス。
- 前記芯部材には、前記絶縁電線が嵌め入れられる溝が形成されている、請求項7に記載のワイヤハーネス。
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