JP6928770B2 - 車両用サスペンション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用サスペンション装置に関する。
車両には、車輪を上下動自在に支持する車両用サスペンション装置が搭載されている。
このような車両用サスペンション装置として、左右独立のトレーリングアームを備えるトレーリング式サスペンション装置や、左右のトレーリングアームを車幅方向に延在するビーム(トーションビーム)で一体に結合してなるトーションビーム式サスペンション装置が挙げられる。
ここで、上記するトレーリングアームは、前後方向に延び、前側が車体に揺動自在に連結され、後側に板状の車輪支持部が形成されている(下記特許文献参照)。
そして、車輪支持部の車幅方向外側にブレーキ装置及びハブが組み付けられ、そのハブに車輪が取り付けられる。
よって、車輪支持部の角度を変更すると、例えばトーインやトーアウトなど、ホイールアライメントを調整できるようになっている。
特開2007−153254号公報
ところで、近年、トレーリングアームにモータ及びギヤ伝達機構を組み付けて一体にすること、詳細には、車輪支持部にギヤボックスを組み付けることが検討されている。
しかしながら、このような構造によれば、ギヤボックスの出力軸の角度の調整が必要な場合、出力軸の向きだけでなく車輪の車軸の角度(ホイールアライメント)も変化してしまうため、走行性能に影響が出てしまう。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、ギヤボックス等の駆動機構が装着自在であり、かつ、車輪側支持部材がホイールアライメントの調整機能を備える車両用サスペンション装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る車両用サスペンション装置は、車両前後方向に延在しながら前端側が車体に支持されるトレーリングアームと、前記トレーリングアームの後端側に固設されると共に車輪のアライメントを調整する調整機能を有する車輪側支持部材と、を備え、前記トレーリングアームは、前記車両の幅方向で互いに対向して配設されると共にそれらが協働して閉断面形状の本体部を構成する外側部材と内側部材とで構成され、前記外側部材は、前記前後方向の中間部から後方に向かって前記車両の上下方向に拡大された拡幅部を有し、前記拡幅部の前記幅方向の外方には、前記車輪側支持部材が固設される固設部が設けられ、前記拡幅部の幅方向の内方には、駆動機構が装着される装着部が設けられていることを特徴とする。
前記構成によれば、拡幅部の幅方向の外方には、車輪側支持部材が固設される固設部が設けられ、拡幅部の幅方向の内方には、駆動機構が装着される装着部が設けられているため、不要な部品点数の増加や重量の増加を抑制しつつ、ギヤボックス等の駆動機構を装着させることができる。また、車輪側支持部材と別個独立に装着部が設けられているため、ホイールアライメントに影響を与えることなく、装着部に装着される駆動機構の出力軸の角度を調整することができる。
また、前記発明において、前記トレーリングアームは、前記内側部材に接続されると共に前記後端側に延在する補強部材を、更に備え、前記内側部材と前記補強部材とは、後部側が前記上下方向に離間して配設され、前記装着部は、前記内側部材と前記補強部材との間に位置していることが好ましい。
前記構成によれば、装着部は、内側部材と補強部材との間に位置していることにより、装着部に装着される駆動機構は、下方側が内側部材又は補強部材に覆われるため、駆動機構をチッピングから保護することができる。また、装着部の上下両側が支持されるため、更に装着部の強度や剛性が一層向上する。
また、前記発明において、前記固設部は、前記上下方向に離間して配設される上側固設部及び下側固設部を有し、前記装着部は、前記上側固設部と前記下側固設部との間に位置していることが好ましい。
前記構成によれば、上下方向に離間して配設される上側固設部及び下側固設部により、車輪側支持部材の上下両側が支持されるため、車輪側からの入力に対する車輪側支持部材の倒れ込みを抑制することができる。
また、前記発明において、前記拡幅部は、前記装着部に装着される前記駆動機構の前方を覆う前壁部を有し、前記前壁部は、前記前後方向に開口する開口部を有することが好ましい。
前記構成によれば、前壁部は、前後方向に開口する開口部を有するため、トレーリングアームの強度や剛性を維持しながら駆動機構に動力を伝達するドライブシャフト等の伝達軸を挿通させることができ、更には、駆動機構をチッピングから保護することができる。
また、前記発明は、前記トレーリングアームに固設されると共にサスペンションスプリングの下端側を支持するスプリングシートを、更に備え、前記内側部材は、前記装着部よりも前記上方側に配設され、前記補強部材は、前記装着部よりも前記下方側に配設され、前記スプリングシートは、前記補強部材に固設されることが好ましい。
前記構成によれば、スプリングシートは、補強部材に固設されることにより、不要な重量の増加を抑制しながらサスペンションスプリングの支持剛性を向上することができる。
本発明によれば、モータやギヤボックス等で構成される駆動機構が装着自在であり、ホイールアライメントを調整可能な車両用サスペンション装置を提供することができる。
実施形態の車両用サスペンション装置を備えた後輪駆動装置を上方から視た平面図である。 図1に図示される左側に配置されたトレーリング近傍を拡大した拡大平面図である。 図2のトレーリングアームからモータ、ギヤ伝達機構等を取り外した状態の拡大平面図。 (a)はトレーリングアームを車幅方向外側後方から見た外観斜視図、(b)はトレーリングアームを車幅方向内側後方から見た外観斜視図である。 図3のA―A線矢視断面図である。
以下、実施形態の車両用サスペンション装置を適用した車両の後輪駆動装置について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、後輪駆動装置100は、左右に離間して配置されるトレーリングアーム2,2により左右の後輪70,70を支持する車両用サスペンション装置1と、車両用サスペンション装置1に支持される左右のモータ30,30と、車両用サスペンション装置1に支持される左右のギヤ伝達機構40,40と、を備えている。
なお、本実施形態のギヤ伝達機構40は、モータ30の出力軸(不図示)の回転運動を後輪70に伝達するためのものであり、前側に配置される第1ギヤボックス41と、後ろ側に配置される第2ギヤボックス42と、第1ギヤボックス41から第2ギヤボックス42に駆動力を伝達する伝達軸43と、を備えている。
車両用サスペンション装置1は、トーションビーム式サスペンションであり、車幅方向両側に配置された左右のトレーリングアーム2と、車幅方向に延びて両端部が左右のトレーリングアーム2,2に接合されたトーションビーム3と、を備えている。
なお、本実施形態のトレーリングアーム2,2及びトーションビーム3は、金属製から成るが、本発明は、例えば樹脂材料等により形成されていてもよく、特に材料の限定はない。
図2、図3に示すように、トレーリングアーム2は、略車両前後方向に延びる部品である。トレーリングアーム2の前側には、車体側取付部6が形成されている。
一方で、トレーリングアーム2の後側には、第2ギヤボックス42を装着する装着部12aと、後輪70を支持する車輪側支持部材16と、が形成されている。
さらに、トレーリングアーム2の下側には、補強部材15が設けられている。
以下、各構成の詳細について、図2から図5を参照しながら説明する。
図4(a)に示すように、車体側取付部6は、金属製のカラー部材4と、カラー部材4内に圧入された弾性部材であるゴムブッシュ5と、を備えている。そして、特に図示しないが、例えばボルト等の締結部材により、車体側フレームに連結され、軸O1周りに揺動自在に支持されている。
また、図4(a)に示すように、車体側取付部6の下部には、モータブラケット7が一体に形成され、モータブラケット7は、車両前後方向に沿った鉛直面状のギヤボックス支持部7aが形成されている。
ギヤボックス支持部7aには、車幅方向に貫通するボルト挿通孔7bが複数形成されている。
図2に示すように、ギヤボックス支持部7aの車幅方向内側には、第1ギヤボックス41が配置され、車幅方向外側からボルト挿通孔7bに挿通されたボルトが第1ギヤボックス41を締結し、第1ギヤボックス41がモータブラケット7に固定されている。
また、第1ギヤボックス41の車幅方向内側には、モータ30が例えばボルト等の締結部材により締結され、モータ30がモータブラケット7に支持されている。
なお、本発明は、車体側取付部6とモータブラケット7とは各々別部材で構成されていてもよい。
図4に示すように、トレーリングアーム2は、車体側取付部6から略水平状に後方に延在する前側水平部2Aと、前側水平部2Aの後端から後方に向って上方向に傾斜する中間部2Bと、中間部2Bの後端から後方に向かって略水平状に延在する後側水平部2Cと、を備えている。
また、図3に示すように、平面視でトレーリングアーム2の中間部2Bは、後方に向かうにつれて車幅方向外側に位置するように傾斜している。
図3に示すように、トレーリングアーム2は、車幅方向外側に配設される金属製の外側部材8と、車幅方向内側に配設される金属製の内側部材9と、により構成されている。
図5に示すように、外側部材8は、車幅方向内側に向け開口した略断面U字状の外側U字形状部10を有し、内側部材9は、車幅方向外側に向け開口した略断面U字状の内側U字形状部11を有している。
そして、外側U字形状部10と内側U字形状部11との端部同士を溶接することで、閉断面形状を呈する本体部20が形成されている。
この本体部20は、前側水平部2Aと中間部2Bと後側水平部2Cとに亘って閉断面形状を呈しており、トレーリングアーム2が高い強度や剛性を有している。
また、図5に示すように、外側部材8において前後方向の中間部と後部分とが、内側部材9よりも下方に拡大している。言い換えると、外側部材8は、前後方向の中間部から後方に向かって下方向に拡大された拡幅部14を有している。そして、拡幅部14は、外側U字形状部10の一部(中間部2Bと後側水平部2Cを構成する部分)と、その外側U字形状部10の一部から下方に延在する部分と、を備えている。
また、その外側U字形状部10の一部から下方に延在する部分は、外側U字形状部10において後側水平部2Cを構成する部分から下方に延在する後壁部12と、中間部2Bの下方で中間部2Bに沿って延在する前壁部13と、を備えている。
図4に示すように、後壁部12は、前後方向及び上下方向に延在する板状の壁部であり、平面視で後側水平部2Cと重複している。そして、後壁部12の車幅方向の内側の面が、第2ギヤボックス42を装着するための座面、つまり、装着部12aを構成している。
このため、車両用サスペンション装置1は、拡幅部14(後壁部12)の幅方向の内方に、第2ギヤボックス42(駆動機構)が装着される装着部12aが設けられた構造になっている。
また、後壁部12(装着部12a)には、後壁部12の前後方向及び上下方向の中央部を貫通する貫通孔12bが形成されている。
この貫通孔12bは、装着部12aに組み付けられた第2ギヤボックス42の出力軸42aを挿通させるための孔である(図2参照)。
そのほか、装着部12aにおいて貫通孔12bの周囲には、第2ギヤボックス42を装着部12aに締結するためのボルトを挿通させるための締結用貫通孔12cが4つ形成されている(図4(b)参照)。
なお、かかる貫通孔12bと締結用貫通孔12cとはギヤボックスの仕様に応じて形成されていればよく、孔の数や配置等は本実施形態で説明した例に限定されない。
図4(b)に示すように、前壁部13は、中間部2Bから下方に延在する板状のものであり、後壁部12の前端部と連続している。
図2に示すように、前壁部13は、平面視で中間部2Bと重複している。換言すれば、前壁部13は、後壁部12の前端部から前方に向かうにつれて車幅方向内側に位置するように傾斜している。
このため、前壁部13は、装着部12aに装着された第2ギヤボックス42の前方を覆うようになっている。この結果、前方からの飛び石(チッピング)が第2ギヤボックス42に衝突する、ということが防止される。
また、図4(b)に示すように、前壁部13には、前後方向に貫通し、ギヤ伝達機構40から駆動力を伝達するドライブシャフト等の伝達軸43を挿通させるための伝達軸用挿通孔13aが形成されている。
以上から、トレーリングアーム2と装着部12aとを別部材で形成する必要がなく、部品点数や溶接箇所の低減を図ることができる。
なお、拡幅部14の下端(後壁部12と前壁部13との下端)には、車幅方向内側に延在するフランジ14aが形成され、詳細は後述する補強部材15が固設されることにより、強度や剛性が向上している。
図4(b)に示すように、金属製である補強部材15は、拡幅部14(後壁部12と前壁部13)の車幅方向内側に配置され、補強部材15の前端部15aは、中間部2Bの車幅方向の内側面2bに接合されている。
図5に示すように、補強部材15の下端部15bは、車幅方向外側に折れ曲がり、拡幅部14(後壁部12と前壁部13)のフランジ14aに接合している。
これにより、拡幅部14(後壁部12と前壁部13)の下部側が支持され、拡幅部14の強度や剛性が一層向上する。また、接合する補強部材15の下端部15bと拡幅部14のフランジ14aとが第2ギヤボックス42の下方を覆うため、下方からの飛び石(チッピング)から第2ギヤボックス42を保護することができる。
また、補強部材15の下端部15bと拡幅部14のフランジ14aとが接合してなる壁部の後端に、平面視で後方に向け開口する略U字状のダンパ支持部50が形成されている。ダンパ支持部50は、図示しないサスペンションダンパの下端部を支持するためのものである。
なお、本実施形態のダンパ支持部50は、拡幅部14のフランジ14a側に形成された切り欠き、補強部材15の下端部15b側に形成された切り欠きを組み合わせることで構成されている。
なお、ダンパ支持部50は、本体部20の後端に設けられてもよい。
補強部材15の上端部15cは、後方に向かうにつれて下方に延在するように傾斜している。このため、装着部12aに装着された第2ギヤボックス42は、補強部材15の上端部15cに接触しないようになっている。
また、補強部材15の上端部15cの一部には、車幅方向外側に向って延設された延設部15dが形成されている。
このため、補強部材15には、車幅方向外側に向って開口する断面U字状の補強U字形状部15eを有し、この補強U字形状部15eが後壁部12(装着部12a)とともに閉断面形状を形成している。このため、後壁部12(装着部12a)の強度や剛性がより一層向上している。
また、補強部材15とトーションビーム3との間には、図示しないサスペンションスプリングを載置するためのスプリングシート19が掛け渡され、スプリングシート19の左端部が補強部材15に接合されることにより、サスペンションスプリングの支持強度が向上している。
なお、補強部材15は内側部材9やスプリングシート19とは異なる板厚であってもよい。
車輪側支持部材16は、ハブ17やブレーキ装置18が組み付けられ、そのハブ17を介して後輪70を支持する側面視で矩形状の板材である。
車輪側支持部材16の上端、下端には、車幅方向内側に延びて、トレーリングアーム2や装着部12に接合するための上側固設部16aと下側固設部16bと、が形成されている。
つまり、実施形態の車両用サスペンション装置1は、外側部材8の幅方向の外方に車輪側支持部材を固設するための固設部(上側固設部16a、下側固設部16b)が設けられている構造になっている。
具体的に、固設部は、車輪側支持部材16の上端から車幅方向内側(外側部材8)に向って延在する上側固設部16aと、車輪側支持部材16の下端から車幅方向内側(外側部材8)に向って延在する下側固設部16bと、を有しており、上側固設部16aと下側固設部16bとが上下方向に離間して配設されている。
また、図5に示すように、上側固設部16aは外側U字形状部10(拡幅部14の上部)に接合され、下側固設部16bは拡幅部14の下端部のフランジ14aに接合され、後壁部12(装着部12a)が上側固設部16aと下側固設部16bとの間に位置している。
上記する構造によれば、車輪側支持部材16の上下方向の両端が支持されているため、車輪側支持部材16に車幅方向内側に向う荷重が作用しても、車輪側支持部材16が幅方向内側に倒れ込もうとするのを抑制することができる。
また、上側固設部16aは閉断面形状を有する本体部20に接合され、下側固設部16bにおいても拡幅部14と補強U字形状部15eとが協働で閉断面形状を構成する部位に接合されている。つまり、高い強度及び剛性を有している部位に接合されている。このため、車輪側支持部材16が車幅方向内側に倒れ込もうとするのをより一層抑制することができる。
また、本実施形態の固設部は、車輪側支持部材16の後端から車幅方向内側に延在し、拡幅部14の後端部に接合する後側固設部16cを有し、車輪側支持部材16の支持強度や剛性が増強されている。
以上、実施形態によれば、装着部12a(後壁部12)が第2ギヤボックス42を支持し、車輪側支持部材16が後輪70を支持する。
このため、第2ギヤボックス42の出力軸42aの向きを変えるため、装着部12の角度を変えても、後輪70の車軸が変更されることがない。
よって、車輪側支持部材16は、ホイールアライメントの調整機能を有しており、車輪側支持部材16の角度を変えて、後輪70の車軸の角度を自由に設定することができる。
また、装着部12aを構成する後壁部12の上下方向の両側は、外側部材8と内側部材9(本体部20)とで構成された閉断面形状の部分と、外側部材8と補強部材15とで形成された閉断面形状の部分とに支持されて捻じれ難い。以上から、後壁部12(装着部12a)の剛性が極めて高く、重量物である第2ギヤボックス42を確実に装着することができる。
また、外側部材8は、拡幅部14に外側U字形状部10と装着部12とが一体に形成されているため、強度や剛性を維持しながら溶接工程を削減することができる。
また、前壁部13に伝達軸用挿通孔13aが形成されているため、前壁部13(第2ギヤボックス42)の前方にモータ30及び第1ギヤボックス41を配置することができる。つまり、実施形態の前壁部13によれば、装着部12の剛性を向上させつつ、モータ30等のレイアウトの自由度を確保することができる。
以上、実施形態の車両用サスペンション装置について説明したが、本発明はこれに限定されない。
実施形態では、左右のトレーリングアーム2にトーションビーム3が一体に形成されたトーションビーム式サスペンション装置に適用した場合について説明したが、本発明は、トレーリングアーム2とスプリングシート19とから構成されるトレーリングアーム式サスペンション装置であってもよく、実施形態と同様な効果を発揮できる。
また、本実施形態においては、外側部材8の拡幅部14において上側部分(外側U字形状部10)と内側部材9とが協働して本体部20を構成し、後壁部12が外側U字形状部10から下方に延在しているが、本発明は、後壁部12が外側U字形状部10から車両の上方に延在している拡幅部14を備えた外側部材を用いてもよい。
なお、このような外側部材8を用いる場合、内側部材9は、外側部材8の下側部分に形成された外側U字形状部10と協働して本体部20が構成するように接合する必要がある。さらに、補強部材15を用いる場合においては、外側U字形状部10から上方に延在する拡幅部14の上端側に接合し、接合部12aの上方に閉断面形状が形成されるようにすることが好ましい。
また、実施形態の車両用サスペンション装置1は補強部材15を備えているが、本発明において、外側部材8及び内側部材9により十分な強度及び剛性を備える場合には、補強部材15を備えていなくてもよい。
また、実施形態の固設部は、後側固設部16cを有しているが、本発明では、上側固設部16a、下側固設部16bにより十分に車輪側支持部材16を支持できる場合には、後側固設部16cを有していなくてもよく、より車輪側支持部材16の支持強度や剛性を向上する必要がある場合においては、拡幅部14の前端部に接合される固設部を有してもよい。
1 車両用サスペンション装置
2 トレーリングアーム
2A 前側水平部
2B 中間部
2C 後側水平部
3 トーションビーム
8 外側部材
9 内側部材
10 外側U字形状部
11 内側U字形状部
12 後壁部
12a 装着部
13 前壁部
13a 伝達軸用挿通孔
14 拡幅部
14a フランジ
15 補強部材
15e 補強U字形状部
16 車輪側支持部材
16a 上側固設部(固設部)
16b 下側固設部(固設部)
16c 後側固設部(固設部)
17 ハブ
18 ブレーキ装置
19 スプリングシート
20 本体部
30 モータ
40 ギヤ伝達機構
41 第1ギヤボックス
42 第2ギヤボックス(駆動機構)
43 伝達軸
50 ダンパ支持部
70 後輪
100 後輪駆動装置

Claims (5)

  1. 車両前後方向に延在しながら前端側が車体に支持されるトレーリングアームと、
    前記トレーリングアームの後端側に固設されると共に車輪のアライメントを調整する調整機能を有する車輪側支持部材と、
    前記トレーリングアームの前端側に設けられ、前記車輪を駆動するためのモータを支持するモータブラケットと、
    を備え、
    前記トレーリングアームは、前記車両の幅方向で互いに対向して配設されると共にそれらが協働して閉断面形状の本体部を構成する外側部材と内側部材とで構成され、
    前記外側部材は、前記前後方向の中間部から後方に向かって前記車両の上下方向に拡大された拡幅部を有し、
    前記拡幅部の前記幅方向の外方には、前記車輪側支持部材が固設される固設部が設けられ、
    前記拡幅部の幅方向の内方には、伝達軸を介して前記モータに接続される駆動機構が装着される装着部が設けられていることを特徴とする車両用サスペンション装置。
  2. 前記トレーリングアームは、前記内側部材に接続されると共に前記後端側に延在する補強部材を、更に備え、
    前記内側部材と前記補強部材とは、後部側が前記上下方向に離間して配設され、
    前記装着部は、前記内側部材と前記補強部材との間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の車両用サスペンション装置。
  3. 前記固設部は、前記上下方向に離間して配設される上側固設部及び下側固設部を有し、
    前記装着部は、前記上側固設部と前記下側固設部との間に位置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用サスペンション装置。
  4. 前記拡幅部は、前記装着部に装着される前記駆動機構の前方を覆う前壁部を有し、
    前記前壁部は、前記前後方向に開口する開口部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用サスペンション装置。
  5. 前記トレーリングアームに固設されると共にサスペンションスプリングの下端側を支持するスプリングシートを、更に備え、
    前記内側部材は、前記装着部よりも方側に配設され、
    前記補強部材は、前記装着部よりも方側に配設され、
    前記スプリングシートは、前記補強部材に固設される請求項2に記載の車両用サスペンション装置。
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