JP6928278B2 - エアハンドリングユニットのパネル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ等から供給される代替フロン等の冷媒・熱媒を用いて、空気の温度や湿度を調整するエアハンドリングユニットの外装構造であるパネル構造に関する。
一般的にエアハンドリングユニットは、特許文献1に示されるように熱交換器をはじめエアフィルター・ドレン板・送風機等の機器と、これらの機器を内蔵するケーシングの骨格をなし縦フレーム及び横フレームから形成される立体形状のフレーム体と、これらのフレームに架けて被覆されケーシングの各外面をなす複数のパネルと、から構成されている。
エアハンドリングユニットの内蔵機器は、熱交換の効率向上のために熱伝導性の高い金属材で製造されている機器が多く、重量のある機器が多い。一方、パネルに関しては、内部の空調済み空気を外界から断熱するため、断熱材がコーティング加工された薄い鉄板や、断熱材を充填させたサンドイッチパネルを用いており概ね軽量で強度は低くなっている。このように重量物である内蔵機器と軽量で強度の低いサンドイッチパネルとをユニット化するために、剛性の高い鋼材からなるフレーム体が採用され、このフレーム体の内面に内蔵機器が固定されるとともに、フレーム体の外面にサンドイッチパネルが外装される。
特開2000−55403号公報(第2頁、第3図)
しかしながら、エアハンドリングユニットの製造工程に関し、縦フレームと横フレームとからフレーム体を組み立てる組立工程の後、このフレーム体内面に内蔵機器を取り付ける機器取付工程を経て、フレーム体外面にパネルを取り付けるパネル取付工程を要するため、作業工程が多く煩雑で作業効率が低いものであった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、内蔵機器とパネルを支持できる剛性を備え、かつ製造の作業効率が良く生産性の高いエアハンドリングユニットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のエアハンドリングユニットは、
複数のパネルから構成されるケーシング内に、空調用の内蔵機器が配設されたエアハンドリングユニットであって、
前記パネルは、外板と内板と該外板及び内板の対向面間に充填した断熱材とを少なくとも備えたサンドイッチパネルから構成されており、
前記ケーシングの両側面を構成し幅方向に対向する一端側と他端側の前記サンドイッチパネルは、前記外板と前記内板との対向面間の上下方向に亘って縦枠材が挟持されたサイドパネルであり、
前記サイドパネルには、前記ケーシングの外方側と内方側とを貫通した貫通孔が形成されており、
一端側の前記サイドパネルと他端側の前記サイドパネルとの間に亘って、内蔵機器が前記貫通孔に挿通された係止部材によって固定されていることを特徴としている。
この特徴によれば、縦枠材をサンドイッチパネルの外板と内板の間に挟持させたことで剛性の高まった両サイドパネルを、ケーシングの側面を被覆するパネルとしての機能に加え縦フレームとして機能させることができ、一方で、貫通孔と係止部材により両サイドパネルの間に亘って内蔵機器を固定することで、この内蔵機器を横フレームとして機能させることができる。よって、フレーム体を必要とせず、これらのパネルと内蔵機器とによりエアハンドリングユニットを構成することができるため、作業工程が減ることから生産性が高まる。
前記ケーシングの背面を構成するバックパネルは、前記一端側のサイドパネルの前記縦枠体と前記他端側のサイドパネルの前記縦枠材とに固定されることを特徴としている。
この特徴によれば、バックパネルが両サイドパネルに亘って固定された状態で架設されることから、それぞれのサイドパネルの相対位置が規定され、内蔵機器を取付し易くなる。
前記サイドパネルの前記内板は、前記内蔵機器の外面に前後方向に亘り当接する当接面を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、フレームの厚みによって生じていた内板と内蔵機器との間隙を無くすことができ、熱交換の効率が上がる。
前記縦枠材は、前記サイドパネルの前後両端にそれぞれ取り付けられることを特徴としている。
この特徴によれば、縦枠材が外板と内板の対向面間に充填される断熱材の蓋材として機能する。
前記縦枠材は、前記外板と前記内板との対向面間に向け開口する内向きコ字状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、縦枠材のコ字状の開口内にも断熱材を充填させることができるのでサイドパネルの断熱性が更に向上する。
前記ケーシングの前面を構成するフロントパネルは、前記一端側のサイドパネルの前記縦枠体と前記他端側のサイドパネルの前記縦枠材とに固定されることを特徴としている。
この特徴によれば、ケーシングのフロントパネルを両サイドパネルに亘って固定された状態で架設することができる。
前記係止部材は、ナットに螺合されるボルトであり、前記サイドパネルに形成された前記貫通孔に前記ボルトを挿通して前記ナットを螺合することで、前記内蔵機器が固定されることを特徴としている。
この特徴によれば、係止部材として、ナットに螺合されるボルトを利用することで、サイドパネルと内蔵機器とを容易且つ強固に固定させることができる。
前記係止部材は、タッピングボルトであり、前記サイドパネルに形成された前記貫通孔に前記タッピングボルトを螺挿することで、前記内蔵機器が固定させることを特徴としている。
この特徴によれば、サイドパネルと内蔵機器とがナット不要のタッピングボルトで固定されるので、生産性が向上する。
実施例1におけるエアハンドリングユニットを示す斜視図である。 (a)はサイドパネルの正面図であり、(b)はサイドパネルの側面図である。 (a)はサイドパネルを構成する材料の組付態様を示す一部平面断面図であり、(b)はサイドパネルを示す一部平面断面図ある。 サイドパネルとバックパネルとの組付態様を示す斜視図である。 サイドパネルとバックパネルとの組付部分を示す一部拡大断面図である。 内蔵機器Mの組付態様を示す斜視図である。 送風機とサイドパネル及びバックパネルとの組付態様を示す一部平面断面図である。 (a),(b)は実施例2における送風機とサイドパネル及びバックパネルとの組付態様を示す一部平面断面図である。
本発明に係るエアハンドリングユニットを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る空調機につき、図1から図7を参照して説明する。先ず図1の符号1は、本発明の適用されたエアハンドリングユニットであり、本実施例では熱媒の一種として冷媒(R410A)が適用されているが、他の代替フロン、アンモニアや炭酸ガス等の冷媒のみならず、水やブラインなど全ての熱媒に適用可能である。
図1に示されるように、エアハンドリングユニット1は、主に複数のパネルから構成される略直方体形状であり内空構造のケーシング2と、ケーシング2内に配設される内蔵機器Mと、から主に構成されており、機械室等の常温の室内に配設されている。
ケーシング2は、空調前の外気を取り込むための吸気口40を備えたトップパネル4と、空調済みの空気を送出するための多数のパンチ穴からなる排気口50が形成されたボトムパネル5と、正面視で右側面を被覆するサイドパネル6及び左側面を被覆するサイドパネル6’と、背面を被覆するバックパネル7と、正面を被覆するフロントパネル8と、から主に構成されている。なお、説明の便宜上、図1ではフロントパネル8は設置前であるものとして2点鎖線で示し、ケーシング2内部の内蔵機器Mを示している。トップパネル4の開口部40は、外気等の空調前の空気を取り込み可能な室外と連通するダクト(図示略)と接続され、排気口50が形成されたボトムパネル5は空調対象となる任意の室内空間と連通するダクト(図示略)と接続されている。
内蔵機器Mは、空調制御用の基板類を収容したコントロール部8aと、熱交換器9と、ドレン板10と、送風機11と、から主に構成されている。これらの内蔵機器Mのうち、熱交換器9、ドレン板10及び送風機11は、ケーシング2内の吸気口40と排気口50とに連通する通気路中に配設され、またコントロール部8aは、前記通気路から区画されてケーシング2上部に配設されている。熱交換器9は、ケーシング2のサイドパネル6’に形成された連通孔69を介してケーシング2外の冷媒の導入管と導出管とに接続されている。ドレン板10は、熱交換器9の下方に配設され、熱交換器9の外面に生じる凝縮水を集水して、サイドパネル6,6’若しくはバックパネル7の表裏を貫通したドレン口(図示略)を介し外部に排出させる部材である。
すなわちエアハンドリングユニット1は、ケーシング2内に上記した熱交換器9等の内蔵機器Mが配設されたユニットとして構成されており、このユニットを運搬し所望の個所に設置するとともに、付帯工事として後述する配管工事、及び配線工事等を行うことで使用に供される。
以下、サイドパネル6,6’の構造について詳細に説明する。以下、エアハンドリングユニット1の正面視で右側面を被覆するパネルをサイドパネル6と称し、左側面を被覆するパネルをサイドパネル6’と称する場合がある。また、両サイドパネル6,6’は、左側面のサイドパネル6’に冷媒の導入管と導出管を連通させる連通孔69が形成されている点を除き、他は略同一形状のため、一方側のサイドパネル6のみ説明する。
図2(a)は、図1におけるケーシング2を側面方向から見たサイドパネル6の正面図であり、図2(a)においては紙面左右をサイドパネル6の左右方向、紙面上下をサイドパネル6の上下方向として説明する。
図2(a)に示されるように、サイドパネル6は、ケーシング2の正面視縦長の略長方形状に成形されており、左端と右端に対向して配置される縦枠材3,3と、ガルバニウム等の鋼材から薄い板状に成形された内板62と、同じくガルバニウム等の鋼材から薄い板状に成形され内板62と対向して配置される外板63と、樹脂により中実に成形され上端と下端にそれぞれ配置される縁材67,67と、から主に構成されている。
また、内板62と、外板63には、正面視で同じ位置に複数の貫通孔61,…が形成されており、内板62と、外板63を対向配置し、サイドパネル6として組み立てられた際、ケーシング2の内外に連通するように位置合わせされている。
図2(a),(b)に示されるように、サイドパネル6は、内板62と、外板63とを対向配置し、これらの対向面間の左右方向の両端部に縦枠材3,3をそれぞれ挟持させ、加えて内板62及び外板63の対向面間の上下方向の両端部に縁材67,67をそれぞれ挟持させ成形されている。よって内板62と、外板63との対向面間には、これら縦枠材3,3及び縁材67,67によって空間Sが画成されており、下方の縁材67に形成されている図示しない充填孔より空間S内へ断熱材Jを充填させることができるようになっている。また、上方の縁材67には充填孔より小径の図示しない空気抜き孔が形成されている。
図2(b)に示されるように、上下方向の複数箇所に雌ネジが刻設された複数の孔部30,…が形成されている。また、縦枠材3は、鋼材から成形され、内板62及び外板63よりも剛性が高くなっている。
図3(a)に示されるように、先述した縦枠材3は、中央側の外面部31と、その両側で略直交して延設する外側面部32,33とにより、平面断面視で略コ字状に成形されており、外側面部32,33の対向面間が開放された開口部Kが形成されている。内板62は、外表面62aと直交する折れ部62bが左右方向の両端部にそれぞれ形成されている。外板63も同様に、外表面63aと直交する折れ部63bが左右方向の両端部にそれぞれ形成されている。内板62及び外板63は、これらの折れ部62b、63bが互いに向けて延出するように対向配置される。
サイドパネル6を製造する際は、まず、各縦枠材3の外側面部32,33に絶縁材64,64をそれぞれ貼付する。次に、絶縁材64,64の外面に粘着テープ65,65を貼付し、内板62と外板63の端部にそれぞれ形成されている折れ部62b,63bを対向するように配置させる。このとき、図2(a)に示されるように、縦枠材3の上端面3aと縁材67の端部下面とを直交状態で当接させるとともに、縦枠材3の下端面3bと縁材67の端部上面とを直交状態で当接させてそれぞれ配置させる。
そして、各縦枠材3の中央側の外面部31に折れ部62b,63bの内面部62c,63cをそれぞれ当接させながら、内板62と外板63を接近させ、内板62の内表面62dと、外板63の内表面63dとが、粘着テープ65,65とそれぞれ接着し、仮固定が完了する。
仮固定後、内表面62dと63dとの間に、縦枠材3,3及び縁材67,67により画成されている空間Sに断熱材Jを充填させる。このとき、縦枠材3の孔部30には図示しないプラグを予め嵌合させておき、断熱材Jが漏出しないようにセットしておく。なお必要に応じ、内板62と外板63に形成されている複数の貫通孔61,…(図2(a)参照)にも同様に図示しないプラグ等を嵌合させておき、断熱材Jが漏出しないようにセットしておく。断熱材Jは、加熱してゲル状にされた発泡ウレタンであり、縁材67に形成された図示しない充填孔から注入させ、時間経過により冷却・凝固させる。また、縦枠材3の開口部K内にも断熱材Jが充填されることから、断熱材Jの充填スペースが増えサイドパネル6の左右方向端部の断熱性が向上するようになっている。
最後に、折れ部62b,63bの外方側にパッキン66を貼付させ、サイドパネル6の製造が完了する。すなわち、図1に示されるように、エアハンドリングユニット1の正面視で、右側面を被覆するサイドパネル6の前端部と後端部とに、縦枠材3,3が配設されるとともに、エアハンドリングユニット1の左側面を被覆するサイドパネル6’の前端部と後端部とに、縦枠材3,3が配設されている。
図4に示されるように、バックパネル7は、上パネル71と、中パネル72と、下パネル73とから構成され、これらの各パネルを上下方向に連設することで全体に平板状を成している。バックパネル7を構成する各パネルは、内板75と外板76の上下及び左右の四辺の縁部に樹脂製の縁材74(図5参照)を挟持させ、断熱材Jを充填させたサンドイッチパネルとなっている。
バックパネル7を構成する各パネル71,72,73は、左右端部の上下方向に亘って複数の貫通孔70,…が形成されており、貫通孔70,…は、縦枠材3の孔部30,…と、同芯となるように位置合わせされて穿設されている。図5に示されるように、予め縁材74には貫通孔70,…と同芯位置に挿通孔74aをドリル等で貫通して形成させておく。バックパネル7の左右両端部とサイドパネル6,6’の後端部とを対向させ、すなわち縦枠材3の孔部30,…、バックパネル7の貫通孔70,…及び挿通孔74aが同芯に配置された状態で、ネジ山が螺設された有頭ネジ12を用いて、とバックパネル7の貫通孔70,…及び挿通孔74aに挿通し、更に縦枠材3の孔部30,…に対し螺合させて取り付ける。このようにすることで、サイドパネル6,6’とバックパネル7とは上面視略コ字状に取り付けられる。
次に、図6に示すように、上面視略コ字状に取り付けたサイドパネル6,6’とバックパネル7とに、内蔵機器Mを取り付ける。内蔵機器Mの各機器が備える取付部の左右幅Bは、サイドパネル6の内板62からサイドパネル6’の内板62までの距離Aと略同一若しくは僅かに短くなっており、内蔵機器Mは、サイドパネル6,6’とバックパネル7とから形成される上面視略コ字状の開放域に嵌合されるようになっている。
図7は、送風機11とサイドパネル6’、バックパネル7との取付の態様を示す一部断面図である。送風機11は、左右に複数配設されたファン11b,11bと、これらファン11b,11bの外周縁部に亘って取り付けられた取付部11aとから構成されている。取付部11aには、孔部14が形成されており、サイドパネル6の貫通孔61から挿通された有頭ネジ13が孔部14に挿通され、ナット13aによって固定されている。取付部11aの背面側も同様に、バックパネル7の貫通孔70から挿通された有頭ネジ13が孔部14に挿通され、ナット13aによって固定されるようになっている。このように、係止部材として、ナット13aに螺合されるボルト13を利用することで、サイドパネル6と送風機11とを容易且つ強固に固定させることができる。
図7に示されるように、サイドパネル6’の備える内板62は、送風機11の取付部11aの外側面11cと前後方向に亘り面当接する当接面62cが形成されている。また、バックパネル7の備える内板75は、送風機11の取付部11aの背面11dと左右方向に亘り面当接する当接面75aが形成されている。サイドパネル6’の内板62の当接面62cとバックパネル7の内板75の当接面75aとが、送風機11の取付部11aの取付面11cと取付面11dとにそれぞれ面当接されることから、従来のようにフレーム体使用時に発生していたパネル内板と内蔵機器との間隙を無くすことができるようになっている。尚、特に図示しないが、サイドパネル6もサイドパネル6’と同様に、サイドパネル6の当接面62cとバックパネル7の当接面75aとが送風機11の取付面にそれぞれ面当接されるようになっている。
サイドパネル6,6’とバックパネル7とから形成される上面視略コ字状の開放域に、内蔵機器Mの取付が完了すると、図1に示される態様となる。フロントパネル8もバックパネル7と同様に、サイドパネル6,6’の正面側の縦枠材3,3に形成されている孔部30に対して有頭ネジを用いて螺合させる。最後に、サイドパネル6,6’の上端の前後側と下端の前後側の外板63に、運搬設置用・転倒防止用・免震用の設置金具68,…を取り付け、エアハンドリング1の組立が完了する。これらの設置金具68は、縦枠材3の近傍に取り付けられているため、設置金具68を介しエアハンドリングユニット1を安定的に吊り上げ、設置することができる。
次に、本発明に係るエアハンドリングユニットのパネル構造の実施例2について図8(a)、(b)を参照して説明する。尚、前記実施例1に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
実施例2においては、実施例1のサイドパネル6’およびバックパネル7を送風機11の備える取付部11aに固定させる際に用いた有頭ネジ13、ナット13aに代わり、係止部材としてのタッピングボルト130を用いる構成となっている。
タッピングボルト130は、その先端部130aが胴部130bよりも縮径されて形成されている。先端部130a及び胴部130bには、連続した雄ネジが刻設されている。一方、実施例2のサイドパネル6’およびバックパネル7には、実施例1の貫通孔60,70と同じ位置に、タッピングボルト130の先端部130aよりも大径で、且つ胴部130bよりも小径の貫通孔160、170が形成されている。これらのサイドパネル6’およびバックパネル7の貫通孔160,170に、タッピングボルト130の先端部130aから胴部130bを螺挿させていくことで、貫通孔160,170の内周面を拡径しながら雌ネジを刻設して雌ネジ孔161,171を形成し、タッピングボルト130の胴部130bをこれらの雌ネジ孔161,171に螺合して、固定させるようなっている。
より詳しくは、図8(a)に示されるように、送風機11とサイドパネル6’、バックパネル7とを取り付ける際は、まず、バックパネル7に形成されている貫通孔170と、送風機11の取付部11aに形成されている小径の貫通孔140とを同芯に位置合わせし、同様に、サイドパネル6’に形成されている貫通孔160と、取付部11aに形成されている小径の貫通孔140とを位置合わせする。
次に、タッピングボルト130をサイドパネル6’の外方側から小径の貫通孔160に向けて螺挿させていく。これにより、貫通孔160の内周面および貫通孔140の内周面が、拡径されて雌ネジが刻設された雌ネジ孔161,141として形成され、これらの雌ネジ孔161,141とタッピングボルト130の胴部130bとが螺合することにより、サイドパネル6’と送風機11とが固定されるようになっている。尚、反対側面に形成されている図示しないサイドパネル6も同様にタッピングボルト130を用いて固定させる。
同様に、タッピングボルト130をバックパネル7の外方側から小径の貫通孔170に向けて螺挿させていく。これにより、貫通孔170の内周面および貫通孔140の内周面が、拡径されて雌ネジが刻設された雌ネジ孔171,141として形成され、これらの雌ネジ孔171,141とタッピングボルト130の胴部130bとが螺合することにより、バックパネル7と送風機11とが固定されるようになっている。これにより、前述の実施例1のようにナット13aを利用することなく、送風機11とサイドパネル6’、バックパネル7とを取り付けることができるので生産性が向上する。
尚、実施例2において、サイドパネル6’およびバックパネル7には小径の貫通孔160,170が形成され、また送風機11の取付部11aには小径の貫通孔140が形成されていたが、これに限られず、送風機11の取付部11aとサイドパネル6’およびバックパネル7の位置合わせ後に、図示しないドリルを用いてサイドパネル6’およびバックパネル7とに小径の貫通孔を穿孔し、該貫通孔にタッピングボルト130を螺挿させ固定させることとしてもよい。このようにすることで、前記した貫通孔を穿孔する前に、断熱材Jを漏出させる虞なく容易に充填することができる。更に尚、実施例2において、サイドパネル6,6’とバックパネル7とを固定する有頭ネジ12に代えて、タッピングボルトを用いてもよい。
このように、ケーシング2の両側面を構成し幅方向に対向する一端側と他端側のサンドイッチパネルは、外板63と内板62との対向面間の上下方向に亘って縦枠材3が挟持されたサイドパネル6,6’であり、サイドパネル6,6’には、ケーシング2の外方側と内方側とを貫通した貫通孔61,160が形成されており、サイドパネル6とサイドパネル6’との間に亘って、内蔵機器Mが貫通孔61,160に挿通された係止部材13,130によって固定されていることから、縦枠材3をサンドイッチパネルの外板63と内板62の間に挟持させたことで剛性の高まったサイドパネル6,6’を、ケーシング2の側面を被覆するパネルとしての機能に加え縦フレームとして機能させることができ、一方で、貫通孔61,160と係止部材13,130により両サイドパネルの間に亘って内蔵機器Mを固定することで、この内蔵機器Mを横フレームとして機能させることができる。よって、フレーム体を必要とせず、これらのパネルと内蔵機器Mとによりエアハンドリングユニット1を構成することができるため、作業工程が減ることから生産性が高まる。
また、ケーシング2の背面を構成するバックパネル7は、一端側のサイドパネル6の縦枠体3と他端側のサイドパネル6’の縦枠材3とに固定されることから、バックパネル7が両サイドパネルに亘って固定された状態で架設されることから、それぞれのサイドパネルの相対位置が規定され、内蔵機器Mを取付し易くなる。
また、サイドパネル6の内板62は、内蔵機器Mの外面に前後方向に亘り当接する当接面62cを有していることから、フレームの厚みによって生じていた内板62と内蔵機器Mとの間隙を無くすことができ、熱交換の効率が上がる。
また、縦枠材3は、サイドパネル6の前後両端にそれぞれ取り付けられることから縦枠材3,3が外板63と内板62の対向面間に充填される断熱材の蓋材として機能する。
また、縦枠材3は、外板63と内板62との対向面間に向け開口する内向きコ字状に形成されていることから、縦枠材3のコ字状の開口内にも断熱材Jを充填させることができるのでサイドパネル6の断熱性が更に向上する。
また、ケーシング2の前面を構成するフロントパネル8は、一端側のサイドパネル6の縦枠体3と他端側のサイドパネル6’の縦枠材3とに固定されることから、ケーシング2のフロントパネル8を両サイドパネルに亘って固定された状態で架設することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、縦枠材3は、剛性の高い鋼材から断面視コ字状に成形されているとしたが、高い剛性を保てれば鋼材で無くてもよく、断面視円弧状に成形されてもよい。
例えば、前記実施例では、縦枠材3はサイドパネル6,6’にのみ適用させていたが、この限りではなく、サイドパネル6,6’に加えてフロントパネル8及びバックパネル7に適用してもよい。
例えば、前記実施例では、予め縁材74には貫通孔70,…と同芯位置に挿通孔74aをドリル等で予め貫通させておくこととしたが、先端を尖らせた有頭ネジ12を貫通孔70から回転させながら進入させることにより挿通孔を形成させてもよい。
例えば、前記実施例では、縦枠材3の孔部30は、サイドパネル6の製造前に既に孔部が形成されていたが、サイドパネル6の製造後に孔部を形成させることとしてもよい。
1 エアハンドリングユニット
2 ケーシング
3 縦枠材
4 トップパネル
5 ボトムパネル
6 サイドパネル
6’ サイドパネル
7 バックパネル
8 フロントパネル
8a コントロール部
9 熱交換器
10 ドレン板
11 送風機
11a 取付部
12 有頭ネジ
13 有頭ネジ(係止部材)
13a ナット
30 孔部
61 貫通孔
62 内板
62c 当接面
63 外板
130 タッピングボルト(係止部材)
160 貫通孔
161 雌ネジ孔
J 断熱材
K 開口部
M 内蔵機器
S 空間

Claims (6)

  1. 複数のパネルから構成されるケーシング内に、空調用の内蔵機器が配設され、上下面に通気口を備えたエアハンドリングユニットであって、
    前記パネルは、外板と内板と該外板及び内板の対向面間に充填した断熱材とを少なくとも備えたサンドイッチパネルから構成されており、
    前記ケーシングの両側面を構成し幅方向に対向する一端側と他端側の前記サンドイッチパネルは、それぞれ、前記外板と前記内板との対向面間の前後両端に上下方向に亘って、前記外板を接着により一面に支持する外側面部、及び前記内板を接着により一面に支持する外側面部を有する内向きコ字状の縦方向に延びる縦枠材が挟持されたサイドパネルであり、前記サイドパネルには、前記外板と前記内板とを貫通した複数の貫通孔が予め形成されており、
    一端側の前記サイドパネルと他端側の前記サイドパネルとの間に亘って、内蔵機器が、それぞれの前記サイドパネルの前記外板及び前記内板の前記貫通孔に挿通された係止部材によって、それぞれの前記サイドパネルの前記内板と前記内蔵機器の外面とが当接状態で固定されていることを特徴とするエアハンドリングユニット。
  2. 前記ケーシングの背面を構成するバックパネルは、前記一端側のサイドパネルの前記縦枠材と前記他端側のサイドパネルの前記縦枠材とに固定されることを特徴とする請求項1に記載のエアハンドリングユニット。
  3. 前記サイドパネルは、前記縦枠材の前記外側面部に絶縁材が貼付されるとともに、該絶縁材の外面に粘着テープが貼付され、前記外板と前記内板とが前記粘着テープに接着されており、前記サイドパネルの前記内板は、前記内蔵機器の外面に前後方向に亘り当接する当接面を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のエアハンドリングユニット。
  4. 前記ケーシングの前面を構成するフロントパネルは、前記一端側のサイドパネルの前記縦枠材と前記他端側のサイドパネルの前記縦枠材とに固定されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエアハンドリングユニット。
  5. 前記係止部材は、ナットに螺合されるボルトであり、前記サイドパネルに形成された前記貫通孔に前記ボルトを挿通して前記ナットを螺合することで、前記内蔵機器が固定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載エアハンドリングユニット。
  6. 前記係止部材は、タッピングボルトであり、前記サイドパネルに形成された前記貫通孔に前記タッピングボルトを螺挿することで、前記内蔵機器が固定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載エアハンドリングユニット。
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