JP2001021172A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2001021172A
JP2001021172A JP11197370A JP19737099A JP2001021172A JP 2001021172 A JP2001021172 A JP 2001021172A JP 11197370 A JP11197370 A JP 11197370A JP 19737099 A JP19737099 A JP 19737099A JP 2001021172 A JP2001021172 A JP 2001021172A
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Japan
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air
air conditioner
casing
bottomed cylindrical
cans
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English (en)
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Yasuhiko Konno
康彦 紺野
Tomohisa Hasegawa
智久 長谷川
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Sumitomo Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下吹出し式の空気調和装置において、該装置
を簡単かつ安価な構成とし、かつ該装置の床面占有スペ
ースを最小限に抑える。 【解決手段】 底面部12Aa、12Ba、12Ca、
12Daに連通孔12Ab、12Bb、12Cb、12
Dbが形成された4つの有底筒状缶12A、12B、1
2C、12Dを鉛直方向に直列で連結することにより空
調用ケーシング12を構成するとともに、この空調用ケ
ーシング12内に吸込み口ネット16、プロペラファン
18、熱交換コイル20および吹出し口ネット22を所
定配置で収容し、空調用ケーシング12の上端部12a
から空気を吸い込んで空調処理を行い、その下端部12
bから調和空気を吹き出す構成とする。これにより、吸
込み口ネット16、プロペラファン18、熱交換コイル
20および吹出し口ネット22が取り付けられた有底筒
状缶12A、12B、12C、12Dを積み重ねて連結
することにより下吹出し式の空気調和装置10を製造可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、下吹出し式の空気調
和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下吹出し式の空気調和装置は、これを床
面に設置することにより空調処理が施された調和空気を
室内空間の下部領域へ吹き出すことができるので、室内
空間の空気をその下部領域から上部領域へ向けて徐々に
調和空気に置き換えるディスプレイスメント式の空気調
和を行うことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
下吹出し式の空気調和装置においては次のような問題が
ある。
【0004】すなわち、吸込み口、ファン、熱交換コイ
ル、吹出し口等の空調機構成部品が、専用の空調用ケー
シング内に収容されているので、比較的製造コストが高
いものとなってしまう。また、室内空間の空気循環効率
を高めるため、吸込み口を室内空間の高い位置に設けよ
うとした場合には、吸込み口と空調用ケーシングとをダ
クトで連結することが必要となり、その分だけ装置構成
が複雑で高価なものとなってしまう。さらに、通常のエ
アハンドリングユニットで下吹出し式の空気調和装置を
構成した場合には、その床面占有スペースがかなり大き
なものとなってしまう。
【0005】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、下吹出し式の空気調和装置におい
て、これを簡単かつ安価な構成とすることができ、かつ
床面占有スペースを最小限に抑えることができる空気調
和装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、複数の有底
筒状缶を用いて空調用ケーシングを構成することによ
り、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、本願発明に係る空気調和装置
は、複数の有底筒状缶が鉛直方向に直列で連結されると
ともに、これら各有底筒状缶の底面部に連通孔が形成さ
れてなる空調用ケーシングと、この空調用ケーシング内
に所定の配置で収容された複数の空調機構成部品とを備
えてなり、上記空調用ケーシングの上端部から空気を吸
い込んで空調処理を行い、該空調用ケーシングの下端部
から調和空気を吹き出すように構成されている、ことを
特徴とするものである。
【0008】上記各「有底筒状缶」は、底面部を有する
筒状の缶部材であれば、その材質、形状等の具体的構成
は特に限定されるものではない。
【0009】上記「空調用ケーシング」は、複数の有底
筒状缶が鉛直方向に直列で連結されたものであれば、有
底筒状缶の連結個数は特に限定されるものではなく、ま
た、各有底筒状缶として同一サイズのものを用いてもよ
いし異なるサイズのものを用いてもよい。
【0010】上記「複数の空調機構成部品」は、空調用
ケーシングの上端部から空気を吸い込んで空調処理を行
い、その下端部から調和空気を吹き出すのに必要な要素
が揃っていれば、各空調機構成部品の種類は特に限定さ
れるものではないが、例えば、熱交換コイル、ファン、
吸込み口、吹出し口、フィルタ等が採用可能であり、さ
らにこれらに対して、例えば、電気ヒータ、エアワッシ
ャ(水スプレー噴霧器)、加湿器等を適宜追加したり入
れ替えたりするようにしてもよい。
【0011】また、上記「複数の空調機構成部品」を構
成する各空調機構成部品の空調用ケーシング内における
配置は特に限定されるものではなく、1つの有底筒状缶
に空調機構成部品が1つずつ割り当てられる配置であっ
てもよいし、1つの有底筒状缶に複数の空調機構成部品
が割り当てられたり、あるいは空調機構成部品が割り当
てられない有底筒状缶が存在するような配置であっても
よい。
【0012】上記「空調処理」とは、冷却、加熱、加
湿、除湿いずれかの処理またはこれらを適宜組み合せた
処理を意味するものである。
【0013】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
係る空気調和装置は、複数の有底筒状缶が鉛直方向に直
列で連結されるとともに、これら各有底筒状缶の底面部
に連通孔が形成されてなる空調用ケーシングと、この空
調用ケーシング内に所定の配置で収容された複数の空調
機構成部品とを備えており、空調用ケーシングの上端部
から空気を吸い込んで空調処理を行い、その下端部から
調和空気を吹き出すように構成されているので、次のよ
うな作用効果を得ることができる。
【0014】すなわち、複数の空調機構成部品の各々を
複数の有底筒状缶の各々に適当に振り分けて取り付ける
とともに、これら有底筒状缶を所定の順序で積み重ねて
連結することにより、簡単かつ安価に下吹出し式の空気
調和装置を製造することができる。しかも、製造された
空気調和装置は、複数の有底筒状缶が鉛直方向に直列で
連結されているので、その床面占有スペースを極めて小
さくすることができる。
【0015】このように本願発明によれば、下吹出し式
の空気調和装置において、該装置を簡単かつ安価な構成
とすることができ、かつ該装置の床面占有スペースを最
小限に抑えることができる。
【0016】しかも本願発明においては、空調用ケーシ
ングを構成する有底筒状缶の連結個数を適宜調整するこ
とにより、所望の空調機能を有する空気調和装置を容易
に得ることができる。
【0017】上記構成において、各有底筒状缶相互間の
連結をパッキンを介して行うようにすれば、空調用ケー
シングの気密性を高めることができ、これにより空気調
和装置の効率を高めることができる。
【0018】また上記構成において、空調用ケーシング
の外周面に沿って鉛直方向に延びる複数の支持鋼材を設
け、これら支持鋼材に各有底筒状缶を固定するようにす
れば、空気調和装置の設置安定性を高めることができ、
また、各有底筒状缶相互間の直接固定が不要となるので
組付作業性を高めることができる。
【0019】さらに上記構成において、有底筒状缶を無
蓋ドラム缶(すなわち上端部が開放されたドラム缶)で
構成するようにすれば、市販の既製品を用いて空調用ケ
ーシングを形成することができるので、空気調和装置を
一層安価に構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態につい
て説明する。
【0021】図1は、本願発明の一実施形態に係る空気
調和装置10を示す側断面図であり、図2〜6は、その
II-II 線、III-III 線、IV-IV 線、V-V 線、VI-VI 線の
各断面図である。
【0022】これらの図に示すように、本実施形態に係
る空気調和装置10は、下吹出し式の空気調和装置であ
って、空調用ケーシング12と、この空調用ケーシング
12を支持する3本の支持鋼材14と、空調用ケーシン
グ12内に所定の配置で収容された複数の空調機構成部
品(すなわち、吸込み口ネット16、プロペラファン1
8、熱交換コイル20および吹出し口ネット22)とを
備えてなっている。そして、この空気調和装置10は、
空調用ケーシング12の上端部12aから空気を吸い込
んで空調処理を行い、空調用ケーシング12の下端部1
2bから調和空気を室内空間102の下部領域へ床面1
04に沿って低速で吹き出すように構成されている。
【0023】空調用ケーシング12は、4つの有底筒状
缶12A、12B、12C、12Dが鉛直方向に直列で
連結されるとともに、これら各有底筒状缶12A、12
B、12C、12Dの底面部12Aa、12Ba、12
Ca、12Daに連通孔12Ab、12Bb、12C
b、12Dbが形成されてなっている。これら各有底筒
状12A、12B、12C、12D缶相互間の連結はパ
ッキン24を介して行われており、これにより空調用ケ
ーシング12の筒体としての気密性を確保するようにし
ている。パッキン24は、断面クランク形状に形成され
ており、その下面部において下段側の有底筒状缶12
B、12C、12Dの上端部外周面に嵌込み装着される
とともに、その上面部において上段側の有底筒状缶12
A、12B、12Cの下端部内周面に嵌込み装着される
ようになっている。
【0024】各有底筒状缶12A、12B、12C、1
2Dは、図7に示すような市販の無蓋ドラム缶Dで構成
されており、いずれも同一サイズのものが用いられてい
る。この無蓋ドラム缶Dとしては、例えば一般鋼板製の
ものやステンレス鋼板製のもの等が採用可能である。
【0025】各支持鋼材14は山形鋼からなり、空調用
ケーシング12の外周面12c近傍に120°間隔で配
置され該外周面12cに沿って鉛直方向に延びるように
して設けられている。そして、これら3本の支持鋼材1
4に上記4つの有底筒状缶12A、12B、12C、1
2Dが各々固定されることにより、これら有底筒状缶1
2A、12B、12C、12Dは直列連結状態に維持さ
れるようになっている。この固定は、ボルト26および
ナット28をスペーサ30を介して各有底筒状缶12
A、12B、12C、12Dの円筒部における上下2箇
所において各支持鋼材14に締め付けることにより行わ
れるようになっている。その際、最下段の有底筒状缶1
2Dは、その底面部12Daが床面104からある程度
離れるようにして各支持鋼材14に固定されるようにな
っており、これにより空調用ケーシング12の下端部1
2bを開放状態に維持するようにしている。
【0026】空調用ケーシング12内における上記各空
調機構成部品の配置は次のようになっている。
【0027】すなわち、図1および2に示すように、吸
込み口ネット16は、最上段の有底筒状缶12Aの上端
部にその開口全面を覆うようにして取り付けられてお
り、吸入空気に対するエアフィルタとしての機能を果た
すようになっている。
【0028】図1および3に示すように、プロペラファ
ン18は、最上段の有底筒状缶12A内において、その
底面部12Aaに取り付けられている。この有底筒状缶
12Aの底面部12Aaの連通孔12Abは、プロペラ
ファン18のファン本体の外径と略同じ径の円形開口と
して形成されている。
【0029】図1および5に示すように、熱交換コイル
20は、下から2段目の有底筒状缶12C内において、
その底面部12CaにL字ブラケット32を介して取り
付けられるとともに、有底筒状缶12Cの円筒部に閉塞
用ブラケット34を介して支持されている。そして、こ
の熱交換コイル20は、プロペラファン18から送られ
てきた空気を左右方向に通過させて空調処理を行うよう
になっている。すなわち、熱交換コイル20には、後述
する冷凍機(ヒートポンプ)50(図9参照)から冷水
(または温水)が供給されるようになっており、水−空
気熱交換により該熱交換コイル20を通過する空気を冷
却(または加熱)するようになっている。
【0030】熱交換コイル20の一方の側面部には、そ
の下端コーナ部に冷水(または温水)入口用の継手20
aが設けられるとともに、その上端コーナ部に冷水(ま
たは温水)出口用の継手20bが設けられている。これ
ら継手20a、20bには、冷凍機50からの配管52
の先端の継手52aが連結されるようになっている。こ
の連結を実現するため、有底筒状缶12Cの円筒部には
両継手52aを挿通させるための1対の挿通孔が形成さ
れており、また連結の際パッキン54を介装して空調用
ケーシング12の筒体としての気密性を確保するように
している。
【0031】図1、4および5に示すように、熱交換コ
イル20に対して空気を左右方向に通過させるようにす
るため、下から3段目の有底筒状缶12Bの底面部12
Baに形成された連通孔12Bbおよび下から2段目の
有底筒状缶12Cの底面部12Caに形成された連通孔
12Cbは、熱交換コイル20を挟んで左右反対側に部
分円状(円弧状)の開口として形成されている。また、
下から2段目の有底筒状缶12Cの底面部12Caにお
ける連通孔12Cbとは反対側の外周近傍部位(すなわ
ち連通孔12Bbの下方)には、熱交換コイル20で生
じた結露水を排出するための排水孔12Ccが形成され
ている。
【0032】図1および6に示すように、吹出し口ネッ
ト22は、最下段の有底筒状缶12D内において、その
底面部12Daに取り付けられている。この吹出し口ネ
ット22は、底部が開放された円筒状の多孔質金属パネ
ルからなり、円形開口として形成された連通孔12Db
を囲むようにして設けられている。このように吹出し口
ネット22を多孔質金属パネルで構成するとともにその
表面積を大きく確保することにより、空調用ケーシング
12の下端部12bからの調和空気の吹出しが低速(例
えば20cm/sec程度)で行われるようにし、室内
空間102の空気をその下部領域から上部領域へ向けて
徐々に調和空気に置き換えるディスプレイスメント効果
を高めるようにしている。
【0033】最下段の有底筒状缶12Dの底面部12D
aにおける上記排水孔12Ccの下方位置には、該排水
孔12Ccから滴下する結露水をそのまま下方へ排出す
るための排水孔12Dcが形成されている。なお、この
有底筒状缶12Dの下方近傍に排水孔12Dcから滴下
する結露水を受けるドレンパン等を設けるようにしても
よい。
【0034】図1および5に示すように、3本の支持鋼
材14のうちの1つには、スイッチボックス38が取り
付けられている。このスイッチボックス38は、図示し
ない電源とプロペラファン18とに接続されており、該
スイッチボックス38にはプロペラファン18のオンオ
フおよびその風量調節を行うスイッチ類40が設けられ
ている。
【0035】図8は、本実施形態に係る空気調和装置1
0の組付手順を示す側面図である。
【0036】まず、無蓋ドラム缶に孔あけ加工を施して
4つの有底筒状缶12A、12B、12C、12Dを形
成する。そして、有底筒状缶12Aに吸込み口ネット1
6およびプロペラファン18を取り付け、有底筒状缶1
2Bにパッキン24を取り付け、有底筒状缶12Cに熱
交換コイル20およびパッキン24を取り付け、有底筒
状缶12Dに吹出し口ネット22およびパッキン24を
取り付け、これにより各有底筒状缶12A、12B、1
2C、12Dを予めユニット化しておく。
【0037】その後、最下段の有底筒状缶12Dを、そ
の円筒部の上下2箇所において3本の支持鋼材14にボ
ルト26で締付け固定する。
【0038】次に、下から2段目の有底筒状缶12Cを
3本の支持鋼材14の間に上方から挿入し、その下端部
が有底筒状缶12Dのパッキン24に嵌込み装着される
まで下降させる。そして、この有底筒状缶12Cを、そ
の外周面の上下2箇所において3本の支持鋼材14にボ
ルト締め固定する。
【0039】以下同様にして、下から3段目の有底筒状
缶12Bおよび最上段の有底筒状缶12Aを順次、3本
の支持鋼材14の間に上方から挿入して所定位置まで下
降させ、その外周面の上下2箇所において3本の支持鋼
材14にボルト締め固定する。
【0040】以上により、空調用ケーシング12の組付
けが完了する。なお、図示のようにパッキン24を各有
底筒状缶12B、12C、12Dの上端部に予め嵌込み
装着しておく代わりに、有底筒状缶12A、12B、1
2C、12Dを積み重ねる際に順次各有底筒状缶相互間
に介装するようにしてもよい。
【0041】その後、熱交換コイル20の継手20a、
20bに冷凍機(ヒートポンプ)50からの配管52の
先端の継手52aを連結し、また、1本の支持鋼材14
にスイッチボックス38を取り付け、電源およびプロペ
ラファン18との接続を行い、空気調和装置10を完成
させる。
【0042】図9は、本実施形態に係る空気調和装置1
0の、工場等の建屋100への適用例を示す側面図であ
る。
【0043】図示のように、この建屋100は、天井1
06が比較的高い室内空間(屋内空間)102を有して
いる。そして、この室内空間102における両側壁10
8近傍の床面104に1対の空気調和装置10が設置さ
れている。これら各空気調和装置10は、建屋100内
に設置された冷凍機50に配管52で連結されている。
この冷凍機50は、建屋100の外部空間に設置された
クーリングタワー56に連結されている。
【0044】図中矢印で示すように、各空気調和装置1
0の空調用ケーシング12の下端部12bから低速で吹
き出された調和空気は、床面104に沿って室内空間1
02の下部領域に充満した後、徐々に室内空間102の
上部領域へ向けて上昇し、そして空調用ケーシング12
の上端位置近傍まで上昇した後、両側壁108へ向けて
各々移動し、その後、各空気調和装置10の空調用ケー
シング12の上端部12aから該空調用ケーシング12
内に還流され、再び調和空気となってその下端部12b
から低速で吹き出される。
【0045】以上詳述したように、本実施形態に係る空
気調和装置10は、底面部12Aa、12Ba、12C
a、12Daに連通孔12Ab、12Bb、12Cb、
12Dbが形成された4つの有底筒状缶12A、12
B、12C、12Dを鉛直方向に直列で連結することに
より空調用ケーシング12が構成されており、この空調
用ケーシング12内に吸込み口ネット16、プロペラフ
ァン18、熱交換コイル20および吹出し口ネット22
が所定の配置で収容されており、そして、空調用ケーシ
ング12の上端部12aから空気を吸い込んで空調処理
を行い、その下端部12bから調和空気を吹き出すよう
に構成されているので、次のような作用効果を得ること
ができる。
【0046】すなわち、吸込み口ネット16、プロペラ
ファン18、熱交換コイル20および吹出し口ネット2
2が所定の振分けで取り付けられた有底筒状缶12A、
12B、12C、12Dを積み重ねて連結することによ
り、簡単かつ安価に下吹出し式の空気調和装置10を製
造することができる。しかも、製造された空気調和装置
10は、4つの有底筒状缶12A、12B、12C、1
2Dが鉛直方向に直列で連結されているので、その床面
占有スペースを極めて小さくすることができる。
【0047】このように本実施形態によれば、下吹出し
式の空気調和装置において、該装置を簡単かつ安価な構
成とすることができ、かつ該装置の床面占有スペースを
最小限に抑えることができる。
【0048】しかも本実施形態においては、各有底筒状
缶12A、12B、12C、12D相互間の連結がパッ
キン24を介して行われているので、空調用ケーシング
12の気密性を高めることができ、これにより空気調和
装置10の効率を高めることができる。
【0049】また本実施形態においては、空調用ケーシ
ング12の外周面に沿って鉛直方向に延びる3本の支持
鋼材14が設けられており、これら支持鋼材14に各有
底筒状缶12A、12B、12C、12Dが固定されて
いるので、空気調和装置10の設置安定性を高めること
ができる。また、このようにすることにより、各有底筒
状缶12A、12B、12C、12D相互間の直接固定
が不要となるので、組付作業性を高めることができる。
【0050】さらに実施形態においては、各有底筒状缶
12A、12B、12C、12Dが無蓋ドラム缶で構成
されているので、市販の既製品を用いて空調用ケーシン
グ12を形成することができ、これにより空気調和装置
10を一層安価に構成することができる。その際、有底
筒状缶12C、12Dについては、無蓋ドラム缶の内面
に断熱材を吹き付けたものを用いるようにしてもよく、
このようにすることにより空調処理効率を高めることが
できる。
【0051】また本実施形態においては、複数の空調機
構成部品12〜20が各有底筒状缶12A、12B、1
2C、12Dに適当に振り分けられてユニット化されて
いるので、その連結個数を適宜調整することにより、所
望の空調機能を有する空気調和装置を容易に構成するこ
とができる。
【0052】なお本実施形態において、各支持鋼材14
の下端部にキャスタを取り付けておけば、空気調和装置
10を容易に移動させることが可能となる。
【0053】次に、本実施形態の変形例について説明す
る。
【0054】図10は、本変形例に係る空気調和装置1
0´を示す側断面図である。
【0055】図示のように、本変形例おいては、上記4
つの有底筒状缶12A、12B、12C、12Dに有底
筒状缶12Eを加えた5つの有底筒状缶を鉛直方向に直
列で連結することにより空調用ケーシング12が構成さ
れている。有底筒状缶12Eは、下から2段目(すなわ
ち有底筒状缶12Cと有底筒状缶12Dとの間)に配置
されている。この有底筒状缶12E内におけるその筒状
部には加湿器42が取り付けられており、また底面部1
2Eaには連通孔12Ebおよび排水孔12Ecが形成
されている。
【0056】このように加湿器42が取りつけられた有
底筒状缶12Eを追加連結することにより、加湿機能を
空調機能の1つとして付加することができる。また、こ
の追加連結により空調用ケーシング12の上端部12a
の位置が無蓋ドラム缶1つ分だけ高くなるので、室内空
間102のより高い位置から空調用ケーシング12内に
空気を取り込むことができ、ディスプレイスメント式の
空気調和をより効果的に行うことが可能となる。
【0057】また本変形例においては、最上段の有底筒
状缶12A内に、プロペラファン18に代えてターボフ
ァン44が取り付けられている。有底筒状缶12A内に
収容可能なサイズであれば、これ以外にもシロッコファ
ンや同軸ファン等、他の種類のファンを採用することも
可能である。
【0058】本変形例のように、1台のターボファン4
4では所要の風量が確保できないのであれば、ターボフ
ァン44が取り付けられた有底筒状缶をさらに1段追加
することも容易に可能である。同様に、熱交換コイル2
0が能力的に不足であれば、熱交換コイル20取り付け
られた有底筒状缶をさらに1段追加することも容易に可
能である。
【0059】さらに本変形例においては、最下段の有底
筒状缶12D内の上端部近傍に、多孔質金属パネルで構
成された内部抵抗ネット46が取り付けられている。こ
の内部抵抗ネット46を取り付けることにより、空調用
ケーシング12の下端部12bからの調和空気の吹出し
がより低速で行われるようにすることができ、これによ
りディスプレイスメント効果を一層高めることが可能と
なる。このようにする代わりに、吹出し口ネット22の
みが取り付けられた有底筒状缶を2段重ねで設けるよう
にしてもよい。
【0060】また本変形例においては、各支持鋼材14
の下端部に台形状のフィン48が溶接等により固定され
ているとともに、各支持鋼材14の上端部に小孔14a
が形成されている。このように各支持鋼材14にフィン
48を固定することにより空気調和装置10´の設置安
定性を一層高めることができ、また、各支持鋼材14の
小孔14aにワイヤを通して近くの梁等に吊るすことに
より、空気調和装置10´の転倒防止を確実に図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る空気調和装置を示
す側断面図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】図1のIII-III 線断面図
【図4】図1のIV-IV 線断面図
【図5】図1のV-V 線断面図
【図6】図1のVI-VI 線断面図
【図7】上記空気調和装置の有底筒状缶に用いられる無
蓋ドラム缶を示す斜視図
【図8】上記空気調和装置の組付手順を示す側面図
【図9】上記空気調和装置の適用例を示す側面図
【図10】上記実施形態の変形例に係る空気調和装置を
示す側断面図
【符号の説明】
10、10´ 空気調和装置 12 空調用ケーシング 12a 上端部 12b 下端部 12c 外周面 12A、12B、12C、12D、12E 有底筒状缶 12Aa、12Ba、12Ca、12Da、12Ea
底面部 12Ab、12Bb、12Cb、12Db、12Eb
連通孔 14 支持鋼材 14a 小孔 16 吸込み口ネット 18 プロペラファン 20 熱交換コイル 20a、20b 継手 22 吹出し口ネット 24 パッキン 26 ボルト 28 ナット 30 スペーサ 32 L字ブラケット 34 閉塞用ブラケット 38 スイッチボックス 40 スイッチ類 42 加湿器 44 ターボファン 46 内部抵抗ネット 48 フィン 50 冷凍機(ヒートポンプ) 52 配管 52a 継手 54 パッキン 56 クーリングタワー 100 建屋 102 室内空間(屋内空間) 104 床面 106 天井 108 側壁 D 無蓋ドラム缶

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の有底筒状缶が鉛直方向に直列で連結
    されるとともに、これら各有底筒状缶の底面部に連通孔
    が形成されてなる空調用ケーシングと、この空調用ケー
    シング内に所定の配置で収容された複数の空調機構成部
    品とを備えてなり、 上記空調用ケーシングの上端部から空気を吸い込んで空
    調処理を行い、該空調用ケーシングの下端部から調和空
    気を吹き出すように構成されている、ことを特徴とする
    空気調和装置。
  2. 【請求項2】 上記各有底筒状缶相互間の連結がパッキ
    ンを介して行われている、ことを特徴とする請求項1記
    載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 上記空調用ケーシングの外周面に沿って
    鉛直方向に延びる複数の支持鋼材が設けられており、こ
    れら支持鋼材に上記各有底筒状缶が固定されている、こ
    とを特徴とする請求項1または2記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 上記各有底筒状缶が無蓋ドラム缶で構成
    されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記
    載の空気調和装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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