JP6927745B2 - エアゾール製品 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態のエアゾール製品について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態のエアゾール製品1の模式的な断面図である。本実施形態のエアゾール製品1は、原液と液化ガスとを含むエアゾール組成物が充填された容器本体21と容器本体21に取り付けられるエアゾールバルブ3とからなるエアゾール容器2と、エアゾールバルブ3に取り付けられ、エアゾール組成物を噴射するための噴射孔43が形成された噴射部材4とを主に備える。液化ガスは、エアゾール組成物中、50〜95容量%含まれる。エアゾールバルブ3は、気相導出孔Vtと、液相導出孔Utとが形成されている。気相導出孔Vtの開口面積(SVt)は、液相導出孔Utの開口面積(SUt)よりも大きい。噴射部材4は、噴射孔43に至る通路上に膨張室Sが形成されている。エアゾール組成物の25℃における圧力は、0.35〜0.7MPaに調整されている。以下、それぞれについて説明する。
エアゾール容器2は、原液と液化ガスとを含むエアゾール組成物を充填するための耐圧容器であり、容器本体21と、容器本体21の開口部に固定されるエアゾールバルブ3とからなる。容器本体21は、筒状の本体部と、本体部の上部に巻き締められる肩部と、本体部の下部に巻き締められる底部を含む。肩部の上部にはビード部が形成されている。ビード部は、原液を充填する際の充填口であり、原液の充填後にエアゾールバルブ3により閉止される。
原液は、有効成分と溶媒とを含む。
液化ガスは、エアゾール容器2内では大部分が液体であり原液と溶解しており液相を構成する。原液と溶解した液化ガスは、噴射されると、気化して原液を霧状に微細化する。また、液化ガスは、エアゾール容器2内において、一部が気相を構成する。
エアゾールバルブ3は、容器本体21のビード部に取り付けられるマウンティングカップと、マウンティングカップの中央内部に保持される弁機構を有する。弁機構は、開口部の外周部分がマウンティングカップの中央内部に保持される有底筒状のハウジング31を有する。ハウジング31内部には、エアゾール容器2の内外を連通するステム孔33を有するステム32と、ステム孔33の周囲に取り付けられるステムラバー34、およびステム32とステムラバー34とを上下方向へ付勢するスプリング35とが設けられている。ステム32とステムラバー34とは、常時はスプリング35により上方へ付勢されており、ステムラバー34によってステム孔33がシールされている。ステム32の上端には、噴射部材4が嵌合される。
噴射部材4は、エアゾールバルブ3に取り付けられる部材であり、エアゾールバルブのステム孔33を開放し、エアゾールバルブ3を経て取り込まれるエアゾール組成物を噴射するための部材である。噴射部材4は、ステム32側に連通するステム側通路41aと噴射孔43側に連通する噴射孔側通路41bとからなる断面略L字状であり、エアゾール組成物が通過する噴射通路41と、噴射孔側通路41bよりも断面積が大きく、一端が開口する空間とが形成されている。噴射部材4には、空間を閉止するように、噴射ノズル42が嵌め込まれている。噴射ノズル42は、円盤状の円盤部42aと、円盤部42aの周囲から延設された周設部42bとを有する。噴射ノズル42は、周設部42bが噴射部材4の空間を閉止するよう嵌め込まれることにより、噴射部材4に取り付けられている。噴射ノズル42が取り付けられることにより、噴射部材4には、所定の内容積の空間(膨張室S)が画定されている。円盤部42aの中央には、噴射孔43が形成されている。
以下の表1に示される寸法のエアゾールバルブAを備えるエアゾール容器に、以下の処方に示される原液1を20容量%、液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.50MPa)を80容量%充填し、噴射孔(φ0.4)および膨張室(内径5mm、長さ5mmの円柱状、約100mm3)、開口側通路(内径3mm、長さ30mmが形成された噴射部材を取り付けて、エアゾール製品を製造した。
(原液1)
エタノール 59.9
流動パラフィン(*1) 40.0
香料 0.1
合計 100.0(質量%)
*1:ハイコールK−230(商品名)、カネダ(株)製
液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.60MPa)を用いた以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
原液1を20容量%、液化ガスとして25℃における圧力が0.50MPaである液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物(50/50容量比)を用い、80容量%充填した以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
原液1を20容量%、液化ガスとしてジメチルエーテルを用い、80容量%充填した以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
表1に示される寸法のエアゾールバルブBを用いた以外は実施例4と同様に、エアゾール製品を製造した。
表1に示される寸法のエアゾールバルブCを用いた以外は実施例4と同様に、エアゾール製品を製造した。
表1に示される寸法のエアゾールバルブDを用いた以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.30MPa)を用いた以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
原液1を40容量%、液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.50MPa)を60容量%充填したこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
原液1を60容量%、液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.50MPa)を40容量%充填した以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
表1に示される寸法のエアゾールバルブCを備えるエアゾール容器に、以下の処方に示される原液2を20容量%、液化ガスとしてジメチルエーテルを80容量%充填し、噴射孔(φ0.4)および膨張室が形成された噴射部材を取り付けて、エアゾール製品を製造した。
(原液2)
エタノール 89.9
流動パラフィン(*1) 10.0
香料 0.1
合計 100.0(質量%)
液化ガスとして25℃における圧力が0.40MPaである液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物(90/10容量比)を80容量%充填したこと以外は実施例8と同様にしてエアゾール製品を製造した。
表1に示される寸法のエアゾールバルブCを備えるエアゾール容器に、以下の処方に示される原液3を20容量%、液化ガスとしてジメチルエーテルを80容量%充填し、噴射孔(φ0.4)および膨張室の形成された噴射部材を取り付けて、エアゾール製品を製造した。
(原液3)
エタノール 95.0
流動パラフィン(*1) 4.9
香料 0.1
合計 100.0(質量%)
表1に示される寸法のエアゾールバルブEを備えるエアゾール容器に、原液3を20容量%、液化ガスとして25℃における圧力が0.40MPaである液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物(90/10容量比)を80容量%充填し、膨張室がなく噴射孔(φ0.4)を備えている噴射部材を取り付けて、エアゾール製品を製造した。
エアゾール製品を25℃の恒温水槽に1時間浸漬し、圧力計を用いてエアゾール組成物の圧力(MPa、ゲージ圧)を測定した。
25℃の恒温水槽に1時間浸漬したエアゾール製品からエアゾール組成物を10秒間噴射し、噴射量(g/10秒)を測定した。
25℃の恒温水槽に1時間浸漬したエアゾール製品からエアゾール組成物を空間に3秒間噴射し、以下の評価基準に沿って間欠噴射の状態を確認した。
(評価基準)
○:エアゾール組成物は、噴射と停止とが繰り返され、その間隔が安定していた。
×:エアゾール組成物は、連続的に噴射された。
25℃の恒温水槽に1時間浸漬したエアゾール製品からエアゾール組成物を空間に3秒間噴射し、以下の評価基準に沿って空間に漂う粒子の状態を評価した。
(評価基準)
◎:微細な粒子が空間に拡がり、落下途中で見えなくなり、ほとんどが床に付着しなかった。
○:粒子がやや粗いものの、空間に拡がり、一部が床に付着したがすぐに乾燥した。
×:粒子が粗く、大部分が床に付着し、床が濡れた。
充填したエアゾール組成物の残量が80質量%のときと、20質量%のときの間欠噴射の状態とを比較し、以下の評価基準に沿って噴射状態の安定性を評価した。なお、表中の「−」は、上記「3.間欠噴射状態」の評価において×であったため、本評価を実施できなかったものを示す。
(評価基準)
◎:残量が80質量%のときと20質量%のときとで間欠噴射の間隔はほとんど変化せず、安定した間欠噴射になった。
○:残量が20質量%のときに間欠噴射の間隔がやや長くなったが、最後まで間欠噴射になった。
25℃の恒温水槽に1時間浸漬したエアゾール製品から15cm離れた位置にある火炎(高さ5cm)に向かってエアゾール組成物を噴射したときの火炎の状態を、以下の評価基準に沿って評価した。
(評価基準)
◎:噴射物に着火したが、連続炎にはならなかった(火炎の伸びは25cm未満)。
○:噴射物に着火したが、連続炎にはならなかった(火炎の伸びは25〜45cm)。
×:噴射物に着火し、火炎が連続的に延びた。
2 エアゾール容器
21 容器本体
3 エアゾールバルブ
31 ハウジング
31a 延設部
32 ステム
33 ステム孔
34 ステムラバー
35 スプリング
36 ディップチューブ
4、4a 噴射部材
41 噴射通路
41a ステム側通路
41b 噴射孔側通路
42 噴射ノズル
42a 円盤部
42b 周設部
43 噴射孔
44 通路形成部材
G 気相
L 液相
S、Sa 膨張室
Ut 液相導出孔
Vt 気相導出孔
Claims (4)
- 原液と液化ガスとを含むエアゾール組成物が充填された容器本体と、前記容器本体に取り付けられるエアゾールバルブと、前記エアゾールバルブに取り付けられ、前記エアゾール組成物を噴射するための噴射孔が形成された噴射部材とを備え、
前記液化ガスは、前記エアゾール組成物中、50〜95容量%含まれ、
前記エアゾールバルブは、気相導出孔と、液相導出孔とが形成され、
前記気相導出孔の開口面積(SVt)は、前記液相導出孔の開口面積(SUt)よりも大きく、
前記噴射部材は、前記噴射孔に至る通路上に減速部が形成されており、
前記エアゾール組成物の25℃における圧力は、0.35〜0.7MPaである、エアゾール製品。 - 前記減速部は、膨張室である、請求項1記載のエアゾール製品。
- 前記原液は、アルコール溶媒を60〜98質量%、油性溶媒を1〜20質量%含む、請求項1または2記載のエアゾール製品。
- 前記液相導出孔の開口面積(SUt)に対する前記気相導出孔の開口面積(SVt)の面積比(SVt/SUt)は、2〜9である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアゾール製品。
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