JP6927745B2 - エアゾール製品 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール製品に関する。より詳細には、本発明は、複雑な間欠噴射機構を設けなくてもエアゾール組成物を間欠噴射することができ、噴射される粒子の拡散性と乾燥性が優れるエアゾール製品に関する。
一般的なエアゾール製品は、噴射部材を操作すると、液化ガスの圧力により内容物であるエアゾール組成物が連続的に噴射される。このような連続噴射型のエアゾール製品の場合、使用者は、長く噴射し続けることにより、必要量以上に内容物を噴射してしまう可能性がある。これに対し、噴射と停止を繰り返す間欠噴射機構を備えた噴射部材が知られている(特許文献1)。また、ベーパータップ孔およびアンダータップ孔を備えるバルブと、噴射通路上に膨張室を備える噴射部材とを備える噴射装置が知られている。
特開平7−96226号公報
特許文献1に記載の間欠噴射機構は、シリンダや複数のコイルバネ等を含み、構造が複雑である。また、上記噴射装置は、間欠噴射を行うことを意図していない。
本発明は、このような従来技術とは異なり、複雑な構造の間欠噴射機構を設けなくてもエアゾール組成物を間欠噴射することができ、噴射される粒子の拡散性と乾燥性が優れるエアゾール製品を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明には、以下の構成が主に含まれる。
(1)原液と液化ガスとを含むエアゾール組成物が充填された容器本体と、前記容器本体に取り付けられるエアゾールバルブと、前記エアゾールバルブに取り付けられ、前記エアゾール組成物を噴射するための噴射孔が形成された噴射部材とを備え、前記液化ガスは、前記エアゾール組成物中、50〜95容量%含まれ、前記エアゾールバルブは、気相導出孔と、液相導出孔とが形成され、前記気相導出孔の開口面積(SVt)は、前記液相導出孔の開口面積(SUt)よりも大きく、前記噴射部材は、前記噴射孔に至る通路上に減速部が形成されており、前記エアゾール組成物の25℃における圧力は、0.35〜0.7MPaである、エアゾール製品。
このような構成によれば、エアゾール製品は、シリンダや複数のコイルバネ等を要する複雑な構造の間欠噴射機構が不要である。また、エアゾール製品は、エアゾールバルブに形成された気相導出孔と液相導出孔とが、所定の開口面積となるよう調整されており、かつ、噴射部材には、エアゾール組成物が噴射孔から噴射する前に、エアゾール組成物の流速を遅くするための減速部が形成されている。さらに、エアゾール組成物は、液化ガスを50〜95容量%と多く含み、25℃における圧力は、0.35〜0.7MPaに調整されている。これにより、エアゾール組成物は、噴射孔から間欠噴射されるよう調整され、また噴射される粒子は微細化されて空間での拡散性に優れると共に、乾燥性に優れ床などを汚さない。また、エアゾール製品は、従来の連続噴射するエアゾール製品と比較して単位時間あたりの噴射量を少なくでき、所望の勢いで霧状に噴射される。そのため、従来の連続噴射するエアゾール製品と比較すると、本発明のエアゾール製品は、同じ使用回数で設計される場合に、内容量を少なくすることができ、小型化され得る。
(2)前記減速部は、膨張室である、(1)記載のエアゾール製品。
このような構成によれば、エアゾール製品は、膨張室によってエアゾール組成物が適度に気化して減速され、間欠噴射されやすい。
(3)前記原液は、アルコール溶媒を60〜98質量%、油性溶媒を1〜20質量%含む、(1)または(2)記載のエアゾール製品。
このような構成によれば、噴射されたエアゾール組成物は、微粒子化されやすい。その結果、噴射されたエアゾール組成物は、従来の連続噴射するエアゾール製品と同様に、霧が適度に拡散された噴射状態に見えやすい。また、エアゾール製品は、乾燥が速く床を汚しにくい。さらに、エアゾール製品は、アルコール溶媒と油性溶媒からなる可燃性溶媒を多く含有しているにも関わらず、火炎に向かって噴射しても連続炎になりにくく、安全性が高い。加えて、エアゾール製品は、少ない噴射量でも噴射された霧が多く見え、消費者が使いすぎるのを防止できる。
(4)前記液相導出孔の開口面積(SUt)に対する前記気相導出孔の開口面積(SVt)の面積比(SVt/SUt)は、2〜9である、(1)〜(3)のいずれかに記載のエアゾール製品。
このような構成によれば、エアゾール製品は、エアゾール組成物をより間欠噴射しやすい。
本発明によれば、複雑な構造の間欠噴射機構を設けなくてもエアゾール組成物を間欠噴射することができ、噴射された粒子の拡散性と乾燥性が優れるエアゾール製品を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)のエアゾール製品の模式的な断面図である。 図2は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)の変形例の噴射部材の模式的な断面図である。
<エアゾール製品>
本発明の一実施形態のエアゾール製品について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態のエアゾール製品1の模式的な断面図である。本実施形態のエアゾール製品1は、原液と液化ガスとを含むエアゾール組成物が充填された容器本体21と容器本体21に取り付けられるエアゾールバルブ3とからなるエアゾール容器2と、エアゾールバルブ3に取り付けられ、エアゾール組成物を噴射するための噴射孔43が形成された噴射部材4とを主に備える。液化ガスは、エアゾール組成物中、50〜95容量%含まれる。エアゾールバルブ3は、気相導出孔Vtと、液相導出孔Utとが形成されている。気相導出孔Vtの開口面積(SVt)は、液相導出孔Utの開口面積(SUt)よりも大きい。噴射部材4は、噴射孔43に至る通路上に膨張室Sが形成されている。エアゾール組成物の25℃における圧力は、0.35〜0.7MPaに調整されている。以下、それぞれについて説明する。
(エアゾール容器2)
エアゾール容器2は、原液と液化ガスとを含むエアゾール組成物を充填するための耐圧容器であり、容器本体21と、容器本体21の開口部に固定されるエアゾールバルブ3とからなる。容器本体21は、筒状の本体部と、本体部の上部に巻き締められる肩部と、本体部の下部に巻き締められる底部を含む。肩部の上部にはビード部が形成されている。ビード部は、原液を充填する際の充填口であり、原液の充填後にエアゾールバルブ3により閉止される。
容器本体21を構成する材料は、特に限定されない。容器本体21を構成する材料は、アルミニウムやブリキなどの金属、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン等の合成樹脂、ガラスなどが例示される。合成樹脂を用いる場合は、たとえば、日光による内容物の劣化を防止するために紫外線吸収剤が含有されてもよい。
・原液
原液は、有効成分と溶媒とを含む。
有効成分は特に限定されない。一例を挙げると、有効成分は、フタルスリン、アレスリン、ペルメトリン、テフルスリン、ベンフルスリンなどの殺虫成分、N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)、ハーブエキス、p−メンタン−3,8−ジオールなどの害虫忌避剤、l−メントール、カンフルなどの清涼化剤、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチルなどの消臭成分、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、感光素、パラクロルメタクレゾールなどの殺菌消毒剤、香料等である。有効成分は、併用されてもよい。
有効成分の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、有効成分の含有量は、原液中、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。また、有効成分の含有量は、原液中、30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。有効成分の含有量が0.05質量%未満である場合、有効成分を配合することによる効果が得られにくい。一方、有効成分の含有量が30質量%を超える場合、所望する以上の効果が得られにくくなる。
溶媒は特に限定されない。一例を挙げると、溶媒は、炭化水素などの油性溶媒、アルコール溶媒およびこれらの混合物からなる非水溶媒、水等である。
油性溶媒は特に限定されない。一例を挙げると、油性溶媒は、灯油、流動パラフィン、イソパラフィン、スクワレン、スクワランなどの炭化水素油、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シクロペンタシロキサンなどのシリコーンオイル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸オクチル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソオクタン酸セチル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルへキサン酸トリメチロールプロパン、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、クエン酸トリエチル、コハク酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエトキシエチルなどのエステル油、オリーブ油、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、ホホバ油、麦芽油、ヤシ油、パーム油などの油脂等である。油性溶媒は、併用されてもよい。
アルコール溶媒は特に限定されない。一例を挙げると、アルコール溶媒は、エタノール、イソプロパノールなどの1価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリンなどの炭素数が3〜5個の多価アルコール等である。
水は特に限定されない。一例を挙げると、水は、精製水、イオン交換水等である。
溶媒の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、溶媒の含有量は、原液中、60質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましい。また、溶媒は、原液中、99.9質量%以下であることが好ましく、99質量%以下であることがより好ましい。溶媒の含有量が60質量%未満である場合、エアゾール組成物は、空間で拡散される霧(粒子)の量が少なくなる。そのため、使用者は、エアゾール組成物を過剰に噴射しやすい。一方、溶媒の含有量が99.9質量%を超える場合、原液は、有効成分等の含有量が少なくなり、所望の効果が得られにくくなる。
原液は、アルコール溶媒を60〜98質量%、油性溶媒を1〜20質量%含むことが好ましく、アルコール溶媒を70〜97質量%、油性溶媒を2〜15質量%含むことがさらに好ましい。これにより、噴射されたエアゾール組成物は、微粒子化されやすい。そのため、噴射されたエアゾール組成物は、従来の連続噴射するエアゾール製品と同様に、霧が適度に拡散され、かつ、噴射した量が少なくても霧が多く見えやすい。その結果、使用者は、本実施形態のエアゾール製品1を、従来のエアゾール製品と同様の使用方法で使用しやすい。また、使用者は、使いすぎが防止されやすい。また、間欠噴射により単位時間当たりの噴射量が少なくなり、さらに噴射された粒子が微細化されているため、噴射されたエアゾール組成物は、乾燥性が速く、床を汚しにくい。さらに、エアゾール製品1は、原液が油性溶媒やアルコール溶媒からなる可燃性溶媒を50〜99質量%と多く含む場合でも、火炎に向かって噴射しても連続炎にならず、安全性が高い。
原液は、上記有効成分および溶媒のほか、たとえば界面活性剤、パウダー等を含んでもよい。
界面活性剤は、溶媒に溶解しにくい有効成分を乳化・分散させる、有効成分を対象物に付着・浸透しやすくする等の目的で好適に配合され得る。界面活性剤は特に限定されない。一例を挙げると、界面活性剤は、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤等である。界面活性剤は、併用されてもよい。
界面活性剤が含まれる場合、界面活性剤の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、界面活性剤の含有量は、原液中、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。また、界面活性剤の含有量は、原液中、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。界面活性剤の含有量が0.1質量%未満である場合、エアゾール製品1は、界面活性剤を含有することによる上記効果が得られにくい。一方、界面活性剤の含有量が10質量%を超える場合、噴射されたエアゾール組成物は、床面などに残りやすく汚れやすくなる。
パウダーは、有効成分を吸着して効果を持続させる、べたつきを抑え使用感を向上させる等の目的で好適に配合され得る。パウダーは特に限定されない。一例を挙げると、パウダーは、タルク、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、シリカ、ゼオライト、セラミックパウダー、炭粉末、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、シリコーンパウダー、ポリエチレンパウダー等である。パウダーは、併用されてもよい。
パウダーが含まれる場合、パウダーの含有量は特に限定されない。一例を挙げると、パウダーの含有量は、原液中、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。また、パウダーの含有量は、原液中、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。パウダーの含有量が0.1質量%未満である場合、エアゾール製品1は、パウダーを含有することによる上記効果が得られにくい。一方、パウダーの含有量が10質量%を超える場合、エアゾール組成物は、膨張室S内で蓄積しやすく、噴射孔43で詰まりやすくなる。
原液の調製方法は特に限定されない。一例を挙げると、原液は、有効成分を適宜溶媒に溶解または乳化・分散させることにより調製され得る。
・液化ガス
液化ガスは、エアゾール容器2内では大部分が液体であり原液と溶解しており液相を構成する。原液と溶解した液化ガスは、噴射されると、気化して原液を霧状に微細化する。また、液化ガスは、エアゾール容器2内において、一部が気相を構成する。
液化ガスは特に限定されない。一例を挙げると、液化ガスは、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン、トランス−2,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エンなどのハイドロフルオロオレフィン、ジメチルエーテル、およびこれらの混合物等である。液化ガスは、併用されてもよい。本実施形態のエアゾール組成物は、エアゾール組成物が少なくなっても噴射状態が安定しやすい点から、液化ガスが単一成分からなることが好ましい。
液化ガスの含有量は、エアゾール組成物中、50容量%以上であればよく、60容量%以上であることが好ましい。また、液化ガスの含有量は、エアゾール組成物中、95容量%以下であればよく、90容量%以下であることが好ましい。液化ガスの含有量が50容量%未満である場合、エアゾール製品1は、間欠噴射しにくくなり、残液が残りやすい。一方、液化ガスの含有量が95容量%を超える場合、エアゾール組成物は、原液の量が相対的に少なくなり過ぎて、噴射された霧(粒子)の量が少なくなる。そのため、使用者は、過剰にエアゾール組成物を噴射しやすい。
エアゾール組成物は、25℃における圧力が0.35MPa以上であればよく、0.4MPa以上であることが好ましい。また、エアゾール組成物は、25℃における圧力が0.7MPa以下であればよく、0.65MPa以下であることが好ましい。圧力が0.35MPa未満である場合、エアゾール製品1は、エアゾール組成物を間欠噴射しにくい。一方、圧力が0.7MPaを超える場合、エアゾール製品1は、高温時に圧力が高くなりすぎるため、安全性が低下しやすい。なお、本実施形態のエアゾール製品は、噴射剤として液化ガスを主に使用する。そのため、エアゾール容器2の内圧は、上記圧力範囲に調整された後、エアゾール製品が使用されて内容物が減少した場合でも、エアゾール容器2内で液化ガスの一部が気化して飽和圧力となり、ほぼ一定である。したがって、エアゾール製品は、同様の噴射状態で使用し続けることができる。
図1に示されるように、エアゾール組成物は、エアゾール容器2に充填された状態において、液相Lおよび気相Gを構成する。液相Lは、原液と液体状態の液化ガスとからなり、気相Gは、気体状態の液化ガスとからなる。
(エアゾールバルブ3)
エアゾールバルブ3は、容器本体21のビード部に取り付けられるマウンティングカップと、マウンティングカップの中央内部に保持される弁機構を有する。弁機構は、開口部の外周部分がマウンティングカップの中央内部に保持される有底筒状のハウジング31を有する。ハウジング31内部には、エアゾール容器2の内外を連通するステム孔33を有するステム32と、ステム孔33の周囲に取り付けられるステムラバー34、およびステム32とステムラバー34とを上下方向へ付勢するスプリング35とが設けられている。ステム32とステムラバー34とは、常時はスプリング35により上方へ付勢されており、ステムラバー34によってステム孔33がシールされている。ステム32の上端には、噴射部材4が嵌合される。
ステム孔33の個数および大きさ(断面積)は特に限定されない。一例を挙げると、ステム孔33は、複数であってもよい。また、ステム孔33の断面積は、0.20〜0.50mm2程度であることが好ましく、0.30〜0.50mm2であることがさらに好ましい。なおステム孔が複数個ある場合はそれらの合計面積である。ステム孔の断面積が上記範囲内であることにより、エアゾール製品1は、ステム孔33からエアゾール組成物を勢いよく噴射部材4の通路に供給し、噴射孔43から適度な勢いで空間に噴射することができ、エアゾール組成物を良好に拡散させることができる。
ハウジング31は、エアゾール容器2の内底面に向けて延設された円筒状の延設部31aを有する。延設部31aは、ディップチューブ36が取り付けられる。ディップチューブ36は、液相であるエアゾール組成物をハウジング31内に取り込むための長尺円筒状の部材である。ディップチューブ36は、延設部31aに嵌め込まれる一端と、液相Lに浸漬される他端とを有する。
ハウジング31の底面には、ハウジング31の内部と、エアゾール容器2の内部とを連通する液相導出孔Utが形成されている。液相導出孔Utは、液相であるエアゾール組成物を導出するための開口であり、噴射時において、液相であるエアゾール組成物をディップチューブ36を介してハウジング31内に取り込むために設けられている。
また、ハウジング31の側面には、ハウジング31の内部と、エアゾール容器2の内部とを連通する気相導出孔Vtが形成されている。気相導出孔Vtは、気相Gを構成する液化ガスを導出するための開口であり、噴射時において、気相である液化ガスをハウジング31内に取り込むために設けられている。
本実施形態のエアゾール製品1は、気相導出孔Vtの開口面積SVtが、液相導出孔Utの開口面積SUtよりも大きい。すなわち、液相導出孔Utの開口面積SUtに対する気相導出孔Vtの開口面積SVtの面積比(SVt/SUt)は、1を超える。面積比(SVt/SUt)は、1を超えればよく、1.5以上であることが好ましく、2以上であることがより好ましい。また、面積比(SVt/SUt)は、9以下であることが好ましく、8.5以下であることがより好ましく、8以下であることがより好ましい。面積比(SVt/SUt)が1以下である場合、エアゾール製品1は、エアゾール組成物を間欠噴射しにくい。一方、面積比(SVt/SUt)が9よりも大きい場合、エアゾール製品1は、液化ガスの気化ガスの導出量が多くなりすぎ、噴射される粒子の量が少なくなりやすく、液化ガスの消費量が多くなるため原液が残りやすくなる。エアゾール製品1は、面積比(SVt/SUt)が1.5〜9である場合、エアゾール組成物をより間欠噴射しやすい。
気相導出孔Vtの開口面積SVtは、上記面積比(SVt/SUt)が満たされる範囲において特に限定されない。一例を挙げると、開口面積SVtは、0.15mm2以上であることが好ましく、0.2mm2以上であることがより好ましい。また、開口面積SVtは、0.8mm2以下であることが好ましく、0.7mm2以下であることがより好ましい。開口面積SVtが上記範囲内であることにより、エアゾール製品1は、液相導出孔Utの開口面積SUtよりも気相導出孔Vtの開口面積SVtを大きく形成しやすく、かつ、エアゾール組成物を間欠噴射しやすい。
同様に、液相導出孔Utの開口面積SUtは、上記面積比(SVt/SUt)が満たされる範囲において特に限定されない。一例を挙げると、開口面積SUtは、0.03mm2以上であることが好ましく、0.05mm2以上であることがより好ましい。また、開口面積SUtは、0.3mm2以下であることが好ましく、0.2mm2以下であることがより好ましい。開口面積SUtが上記範囲内であることにより、エアゾール製品1は、液相導出孔Utの開口面積SUtよりも気相導出孔Vtの開口面積SVtを大きく形成しやすく、かつ、エアゾール組成物を間欠噴射しやすい。
このようなハウジング31によれば、エアゾール製品1は、噴射時に、液相導出孔Utから取り込まれる液体のエアゾール組成物と、気相導出孔Vtから取り込まれる液化ガスの気化ガスとをハウジング31内において混合する。混合された内容物は、ステム孔33、ステム32内の通路を通過し、噴射部材4に送られる。
(噴射部材4)
噴射部材4は、エアゾールバルブ3に取り付けられる部材であり、エアゾールバルブのステム孔33を開放し、エアゾールバルブ3を経て取り込まれるエアゾール組成物を噴射するための部材である。噴射部材4は、ステム32側に連通するステム側通路41aと噴射孔43側に連通する噴射孔側通路41bとからなる断面略L字状であり、エアゾール組成物が通過する噴射通路41と、噴射孔側通路41bよりも断面積が大きく、一端が開口する空間とが形成されている。噴射部材4には、空間を閉止するように、噴射ノズル42が嵌め込まれている。噴射ノズル42は、円盤状の円盤部42aと、円盤部42aの周囲から延設された周設部42bとを有する。噴射ノズル42は、周設部42bが噴射部材4の空間を閉止するよう嵌め込まれることにより、噴射部材4に取り付けられている。噴射ノズル42が取り付けられることにより、噴射部材4には、所定の内容積の空間(膨張室S)が画定されている。円盤部42aの中央には、噴射孔43が形成されている。
なお、膨張室Sを噴射部材4に形成する方法及び位置は、特に限定されない。膨張室Sは、図1に示されるように、噴射ノズル42を取り付けることにより、噴射孔側通路41bの末端において略円柱状の空間を画定し、その空間が噴射孔43を介して大気と連通するよう形成されたものであってもよい。また、膨張室は、図2に示される形状(膨張室Sa)となるよう形成されてもよい。図2は、本実施形態の変形例の噴射部材4aの模式的な断面図である。図2に示されるように、噴射孔側通路41bの端部に形成された空間は、すり鉢状や半球状の内部通路を有する通路形成部材44が挿入されてもよい。このような通路形成部材44によれば、膨張室Saは、噴射通路41の下流側に向かって断面積が拡径された椀状(いわゆる砲弾状)に形成され得る。なお、膨張室Sは、噴射ノズル42の裏面側の空間を、たとえばすり鉢状や半球状に加工することにより、膨張室S全体の空間形状が楕円球状や球状となるよう形成されてもよい。
このような膨張室Sによれば、噴射時において噴射通路41を比較的高速で通過する上記液体のエアゾール組成物と液化ガスの気化ガスとの混合物は、膨張室Sにおいて通路の断面積が大きくなると流速が適度に低下する。その後、混合物は、噴射孔43から外部に噴射される。
膨張室Sの容積は特に限定されない。一例を挙げると、膨張室Sの容積は、30mm3以上であることが好ましく、50mm3以上であることがより好ましい。また、膨張室Sの容積は、600mm3以下であることが好ましく、500mm3以下であることがより好ましい。膨張室Sの容積が30mm3未満である場合、混合物の流速が低下しにくく、エアゾール組成物は、間欠噴射されにくい。一方、膨張室Sの容積が600mm3を超える場合、混合物の流速が低下し過ぎて、エアゾール組成物は、噴射の勢いが低下し過ぎる傾向がある。
噴射通路41の噴射孔側通路41bはエアゾール容器2のステム孔33から導出されたエアゾール組成物を膨張室Sに流入する流れを調整する。噴射孔側通路41bの断面積は、一例を挙げると、0.5mm2以上であることが好ましく、0.7mm2以上であることがより好ましい。また、噴射孔側通路41bの断面積は、15.0mm2以下であることが好ましく、10.0mm2以下であることがより好ましい。噴射孔側通路41bの断面積が0.5mm2未満である場合、エアゾール製品1は、流速が速く連続噴射になりやすい傾向がある。一方、噴射孔側通路41bの断面積が15.0mm2を超える場合、エアゾール製品1は、噴射が安定しにくい傾向がある。また、噴射孔側通路41bの長さは5〜40mmであることが好ましい。噴射孔側通路41bの長さが5mm未満である場合、エアゾール製品1は、エアゾール組成物を膨張室Sに流入させる流れが安定しにくい。一方、噴射孔側通路41bの長さが40mmを超える場合、エアゾール製品1は、エアゾール組成物の流速が遅くなりすぎ噴射が安定しない。
噴射孔43の断面積は特に限定されない。噴射孔43の断面積は、適用箇所や、目的とする噴射状態を得るために適宜調整されればよい。一例を挙げると、噴射孔43の断面積は、0.05mm2以上であることが好ましく、0.1mm2以上であることがより好ましい。また、噴射孔43の断面積は、0.8mm2以下であることが好ましく、0.5mm2以下であることがより好ましい。噴射孔43の断面積が0.05mm2未満である場合、エアゾール製品1は、噴射量が少なくなりすぎ噴射物の拡散が不充分になりやすい傾向がある。一方、噴射孔43の断面積が0.8mm2を超える場合、エアゾール製品1は、噴射の勢いが弱くなって、噴射物が拡がりにくくなる傾向がある。なお、噴射孔43の断面積は、ステム孔33の断面積よりも小さくなるよう調整されることにより、間欠噴射された粒子の到達距離や拡がりを調整しやすいため好ましい。
以上、本実施形態のエアゾール製品1によれば、上記した膨張室Sが形成されていることにより、エアゾール組成物は、適度に減速された後に噴射され得る。また、本実施形態のエアゾール製品1は、上記した面積比(SVt/SUt)となるよう気相導出孔Vtと液相導出孔Utとの開口面積が調整されており、かつ、液化ガスの量およびエアゾール組成物の圧力が調整されている。その結果、これらの条件が満たされることにより、本実施形態のエアゾール製品1は、上記エアゾール組成物を、適切に噴射孔43より間欠噴射することができ、単位時間あたりの噴射量を少なくすることができる。また、エアゾール組成物は、所望の勢いで霧状に噴射される。そのため、噴射されたエアゾール組成物は、従来のエアゾール製品(たとえば気相導出孔よりも液相導出孔Utが大きくなるよう形成されたエアゾール製品や、膨張室Sの形成されていないエアゾール製品)から噴射された連続噴射されたエアゾール組成物と同様の噴射状態に見える。その結果、従来のエアゾール製品と比較すると、本実施形態のエアゾール製品1は、同じ使用回数で設計される場合に、内容量を少なくすることができ、小型化され得る。また、本実施形態のエアゾール製品1は、従来のエアゾール製品と同様の噴射状態に見えるため、使用者は、従来と同様の使用方法で使用しやすい。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、これら実施例に何ら限定されない。
<実施例1>
以下の表1に示される寸法のエアゾールバルブAを備えるエアゾール容器に、以下の処方に示される原液1を20容量%、液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.50MPa)を80容量%充填し、噴射孔(φ0.4)および膨張室(内径5mm、長さ5mmの円柱状、約100mm3)、開口側通路(内径3mm、長さ30mmが形成された噴射部材を取り付けて、エアゾール製品を製造した。
(原液1)
エタノール 59.9
流動パラフィン(*1) 40.0
香料 0.1
合計 100.0(質量%)
*1:ハイコールK−230(商品名)、カネダ(株)製
Figure 0006927745
<実施例2>
液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.60MPa)を用いた以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
<実施例3>
原液1を20容量%、液化ガスとして25℃における圧力が0.50MPaである液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物(50/50容量比)を用い、80容量%充填した以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
<実施例4>
原液1を20容量%、液化ガスとしてジメチルエーテルを用い、80容量%充填した以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
<実施例5>
表1に示される寸法のエアゾールバルブBを用いた以外は実施例4と同様に、エアゾール製品を製造した。
<実施例6>
表1に示される寸法のエアゾールバルブCを用いた以外は実施例4と同様に、エアゾール製品を製造した。
<比較例1>
表1に示される寸法のエアゾールバルブDを用いた以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
<比較例2>
液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.30MPa)を用いた以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
<実施例7>
原液1を40容量%、液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.50MPa)を60容量%充填したこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
<比較例3>
原液1を60容量%、液化ガスとして液化石油ガス(25℃における圧力が0.50MPa)を40容量%充填した以外は実施例1と同様に、エアゾール製品を製造した。
<実施例8>
表1に示される寸法のエアゾールバルブCを備えるエアゾール容器に、以下の処方に示される原液2を20容量%、液化ガスとしてジメチルエーテルを80容量%充填し、噴射孔(φ0.4)および膨張室が形成された噴射部材を取り付けて、エアゾール製品を製造した。
(原液2)
エタノール 89.9
流動パラフィン(*1) 10.0
香料 0.1
合計 100.0(質量%)
<実施例9>
液化ガスとして25℃における圧力が0.40MPaである液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物(90/10容量比)を80容量%充填したこと以外は実施例8と同様にしてエアゾール製品を製造した。
<実施例10>
表1に示される寸法のエアゾールバルブCを備えるエアゾール容器に、以下の処方に示される原液3を20容量%、液化ガスとしてジメチルエーテルを80容量%充填し、噴射孔(φ0.4)および膨張室の形成された噴射部材を取り付けて、エアゾール製品を製造した。
(原液3)
エタノール 95.0
流動パラフィン(*1) 4.9
香料 0.1
合計 100.0(質量%)
<比較例4>
表1に示される寸法のエアゾールバルブEを備えるエアゾール容器に、原液3を20容量%、液化ガスとして25℃における圧力が0.40MPaである液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物(90/10容量比)を80容量%充填し、膨張室がなく噴射孔(φ0.4)を備えている噴射部材を取り付けて、エアゾール製品を製造した。
実施例1〜10および比較例1〜4において得られたエアゾール製品に関して、以下の評価方法により、製品圧力、噴射量、間欠噴射の状態、噴射状態、火炎長試験を評価した。結果を表2に示す。
1.製品圧力
エアゾール製品を25℃の恒温水槽に1時間浸漬し、圧力計を用いてエアゾール組成物の圧力(MPa、ゲージ圧)を測定した。
2.噴射量
25℃の恒温水槽に1時間浸漬したエアゾール製品からエアゾール組成物を10秒間噴射し、噴射量(g/10秒)を測定した。
3.間欠噴射の状態
25℃の恒温水槽に1時間浸漬したエアゾール製品からエアゾール組成物を空間に3秒間噴射し、以下の評価基準に沿って間欠噴射の状態を確認した。
(評価基準)
○:エアゾール組成物は、噴射と停止とが繰り返され、その間隔が安定していた。
×:エアゾール組成物は、連続的に噴射された。
4.噴射物の状態
25℃の恒温水槽に1時間浸漬したエアゾール製品からエアゾール組成物を空間に3秒間噴射し、以下の評価基準に沿って空間に漂う粒子の状態を評価した。
(評価基準)
◎:微細な粒子が空間に拡がり、落下途中で見えなくなり、ほとんどが床に付着しなかった。
○:粒子がやや粗いものの、空間に拡がり、一部が床に付着したがすぐに乾燥した。
×:粒子が粗く、大部分が床に付着し、床が濡れた。
5.噴射状態の安定性
充填したエアゾール組成物の残量が80質量%のときと、20質量%のときの間欠噴射の状態とを比較し、以下の評価基準に沿って噴射状態の安定性を評価した。なお、表中の「−」は、上記「3.間欠噴射状態」の評価において×であったため、本評価を実施できなかったものを示す。
(評価基準)
◎:残量が80質量%のときと20質量%のときとで間欠噴射の間隔はほとんど変化せず、安定した間欠噴射になった。
○:残量が20質量%のときに間欠噴射の間隔がやや長くなったが、最後まで間欠噴射になった。
6.火炎長試験
25℃の恒温水槽に1時間浸漬したエアゾール製品から15cm離れた位置にある火炎(高さ5cm)に向かってエアゾール組成物を噴射したときの火炎の状態を、以下の評価基準に沿って評価した。
(評価基準)
◎:噴射物に着火したが、連続炎にはならなかった(火炎の伸びは25cm未満)。
○:噴射物に着火したが、連続炎にはならなかった(火炎の伸びは25〜45cm)。
×:噴射物に着火し、火炎が連続的に延びた。
Figure 0006927745
表2に示されるように、実施例1〜10のエアゾール製品は、エアゾール組成物を間欠噴射でき、かつ、エアゾール組成物は、勢いよく噴射され、空間中に拡がった。また、これらのエアゾール製品は、連続炎にならず、安全であった。一方、比較例1〜4のエアゾール製品は、いずれもエアゾール組成物を間欠噴射することができず、火炎に向かって噴射した時に連続炎となった。
1 エアゾール製品
2 エアゾール容器
21 容器本体
3 エアゾールバルブ
31 ハウジング
31a 延設部
32 ステム
33 ステム孔
34 ステムラバー
35 スプリング
36 ディップチューブ
4、4a 噴射部材
41 噴射通路
41a ステム側通路
41b 噴射孔側通路
42 噴射ノズル
42a 円盤部
42b 周設部
43 噴射孔
44 通路形成部材
G 気相
L 液相
S、Sa 膨張室
Ut 液相導出孔
Vt 気相導出孔

Claims (4)

  1. 原液と液化ガスとを含むエアゾール組成物が充填された容器本体と、前記容器本体に取り付けられるエアゾールバルブと、前記エアゾールバルブに取り付けられ、前記エアゾール組成物を噴射するための噴射孔が形成された噴射部材とを備え、
    前記液化ガスは、前記エアゾール組成物中、50〜95容量%含まれ、
    前記エアゾールバルブは、気相導出孔と、液相導出孔とが形成され、
    前記気相導出孔の開口面積(SVt)は、前記液相導出孔の開口面積(SUt)よりも大きく、
    前記噴射部材は、前記噴射孔に至る通路上に減速部が形成されており、
    前記エアゾール組成物の25℃における圧力は、0.35〜0.7MPaである、エアゾール製品。
  2. 前記減速部は、膨張室である、請求項1記載のエアゾール製品。
  3. 前記原液は、アルコール溶媒を60〜98質量%、油性溶媒を1〜20質量%含む、請求項1または2記載のエアゾール製品。
  4. 前記液相導出孔の開口面積(SUt)に対する前記気相導出孔の開口面積(SVt)の面積比(SVt/SUt)は、2〜9である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアゾール製品。
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