JP6927241B2 - インクジェット装置 - Google Patents
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Description
本発明に係るインクジェット装置のクリーニング方法の一態様は、
放射線硬化型インクジェット組成物を吐出するインクジェット装置において、
インクジェットヘッドのノズル面を、グリコールのエーテル誘導体およびグリコールのエステル誘導体の少なくとも一方を含む有機溶剤と重合禁止剤とを含浸させた吸収体を備える払拭手段により払拭する払拭工程を備えることを特徴とする。
適用例1のクリーニング方法において、
前記重合禁止剤が、カテコール類、ヒンダードアミン類、フェノール類、フェノチアジン類および縮合芳香族環のキノン類からなる群より選択される少なくとも一種であることができる。
適用例1または適用例2のクリーニング方法において、
前記含浸液に対する前記重合禁止剤の含有量が、0.1質量%以上1質量%以下であることができる。
適用例1ないし適用例3のいずれか一例のクリーニング方法において、
前記グリコールのエーテル誘導体および前記グリコールのエステル誘導体の炭素数が8以上であることができる。
適用例1ないし適用例4のいずれか一例のクリーニング方法において、
前記吸収体が、さらに界面活性剤を含浸させていることができる。
適用例5において、
前記界面活性剤が、ポリエーテル変性シリコーン系、ポリエステル変性シリコーン系およびアセチレンジオール系からなる群より選択される少なくとも一種であることができる。
適用例1ないし適用例6のいずれか一例のクリーニング方法において、
前記放射線硬化型インクジェット組成物が無機顔料を含有することができる。
適用例1ないし適用例7のいずれか一例のクリーニング方法において、
前記払拭工程後に、前記ノズルから前記放射線硬化型インクジェット組成物を予備吐出させる予備吐出工程を備え、
前記予備吐出工程において、前記予備吐出を行うノズルと、前記予備吐出を行わないノズルとを有することができる。
適用例8において、
前記予備吐出を行わないノズルが、前記予備吐出工程後に最初に行われる記録において、記録媒体とインクジェットヘッドの相対的な位置を変化させながら前記放射線硬化型インクジェット組成物を吐出する少なくとも最初の走査において使用しないノズルであることができる。
本発明に係るインクジェット装置の一態様は、
適用例1ないし適用例9のいずれか一例のクリーニング方法によりクリーニングを行うことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るインクジェット装置のクリーニング方法は、放射線硬化型インクジェット組成物を吐出するインクジェット装置において、インクジェットヘッドのノズル面を、グリコールのエーテル誘導体およびグリコールのエステル誘導体の少なくとも一方を含む有機溶剤と重合禁止剤とを含浸させた吸収体を備える払拭手段により払拭する払拭工程を備える。
本実施形態に係るクリーニング方法が実施されるインクジェット装置は、放射線硬化型インクジェット組成物を吐出するノズルが設けられたノズル面と、含浸液を含浸させた吸収体を備える払拭手段と、を備える。このようなインクジェット装置としては、例えば、図1に示すインクジェットプリンターが挙げられる。図1に示すインクジェットプリンター1は、公知のインクジェットプリンターにヘッドクリーニング装置26を組み込んだものである。
活性放射線光源としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)またはLD(Laser Diode)が用いられる。
インクジェットヘッド22は、複数色のインクを噴射するフルカラー印刷用のシリアル型ヘッドであり、各色ごとに多数のノズルを備える。図2は、ノズル面を模式的に示す概略図である。図2に示すように、インクジェットヘッド22の記録媒体Pと対向する面には、ノズル面37が形成される。ノズル面37には、放射線硬化型インクジェット組成物を吐出するノズル(ノズル開口)38が複数設けられている。ノズル38は、所定方向に複数配列されることでノズル列36を構成する。図2に示すように、ノズル面37には、ノズル列36が複数設けられている。
りキャッピング動作が不良となる問題が生じ得る。放射線硬化型インクジェット組成物に含まれる樹脂の種類によっては、特にその問題が顕著になる。そこで、当該ノズルプレートカバー35とノズル38との間に、後述する払拭手段が当接することにより、上記の隙間に堆積した放射線硬化型インクジェット組成物を除去することができ、キャッピング動作が安定して良好なものとなる。
図1に示すように、フレーム12内において記録媒体Pが搬送される記録領域の右側に設けられたホームポジションHPには、インクジェットヘッド22のクリーニングを行なうためのヘッドクリーニング装置26が設けられている。図3は、ヘッドクリーニング装置26の一例であるワイパーユニット34を模式的に示す斜視図である。図4(a)は、ワイパーユニット34の正面図であり、図4(b)は筐体を省略したワイパーユニット34の正面図である。
れている。
。
本実施形態に係るインクジェット装置は、駆動機構を有する。駆動機構は、払拭手段30及びインクジェットヘッド22のうち少なくとも一方を、他方に対して相対的に移動させ、払拭手段30によってノズル面37に付着した付着物を除去する払拭工程を実行させるための手段である。なお、本実施形態に用いられる駆動機構は、含浸液を含む払拭手段30とノズル面37とを押圧するための機構であり、上述したように、少なくとも図4(a)における押圧部材87と、棒ばね90とからなり、移動機構33も含まれうる。
本実施形態に係るインクジェット装置のクリーニング方法には、グリコールのエーテル誘導体およびグリコールのエステル誘導体の少なくとも一方である有機溶剤と、重合禁止剤とを含む含浸液が用いられる。含浸液は、払拭工程を実施する際に払拭手段30の吸収体に保持させておくことで、ノズル面37に付着するものである。以下、含浸液に含まれる成分および含まれ得る成分について説明する。
含浸液は、グリコールのエーテル誘導体およびグリコールのエステル誘導体の少なくとも一方である有機溶剤(以下、「特定の有機溶剤」ともいう。)を含む。これらの特定の有機溶剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
ができる。
本実施形態に係る含浸液は、特定の有機溶剤の他に重合禁止剤を含む。含浸液が重合禁止剤を含むことにより、ノズル面37に付着した放射線硬化型インクジェット組成物が漏れ光や熱等により硬化することが低減するため、放射線硬化型インクジェット組成物に含まれる成分が凝集することを抑制し、ノズル面37のクリーニング性が向上する。
が漏れ光により硬化することを低減させる作用に優れているという点から、光重合禁止剤であることが好ましいが、高熱がかかる等の条件では、使用可能な重合禁止剤は光重合禁止剤に限られない。重合禁止剤の具体例としては、例えば、ハイドロキノンモノメチルエーテル、4−ヒドロキシ2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシルが挙げら
れる。重合禁止剤は、1種単独か又は2種以上を混合して使用することができる。
本実施形態に係る含浸液は、特定の有機溶剤と重合禁止剤を含む他に、更に界面活性剤を含んでいてもよい。含浸液が界面活性剤を含むことにより、含浸液の表面張力が低下し、ノズル面37に対する濡れ性が上がる。このため、ノズル面37に付着した放射線硬化型インクジェット組成物を溶解(軟化)させる作用だけでなく、ノズル面37にインクの顔料が再付着するのを抑制できる上に、ノズル面37のクリーニング性も一層向上する。
本実施形態に係る含浸液は、上記の特定の有機溶剤以外の有機溶剤を含有してもよい。このような有機溶剤としては、後述する放射線硬化型インクジェット組成物で例示する有機溶剤が挙げられるので、その説明を省略する。
置のクリーニング方法を実現することが可能となる。
本実施系形態に係るクリーニング方法が適用されるインクジェット装置は、放射線硬化型インクジェット組成物を用いて記録媒体Pに画像の記録を行うものである。
インクジェット組成物は、色材として顔料を用いることができ、顔料は、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。
5750、Raven 5250、Raven 5000、Raven 3500、Raven 1255、Raven 700等(以上、コロンビアカーボン(Carbon
Columbia)社製)、Rega1 400R、Rega1 330R、Rega1 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400等(キャボット社(CABOT JAPAN K.K.)製)、Color Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color B1ack S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black 4(以上、デグッサ(Degussa)社製)が挙げられる。
ピグメントイエロー 1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、151、153、154、155、167、172、180が挙げられる。
放射線硬化型インクジェット組成物は重合性化合物を含んでもよい。重合性化合物は、単独で、又は光重合開始剤の作用により、光照射時に重合して、記録媒体上のインクジェット組成物を硬化させることができる。重合性化合物としては、特に限定されないが、具体的には、従来公知の、単官能、2官能、及び3官能以上の多官能のモノマー及びオリゴマーが使用可能である。重合性化合物は1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。以下これら重合性化合物について例示する。
(100質量%)に対して、30〜85質量%が好ましく、40〜75質量%がより好ましい。上記好ましい範囲とすることにより、硬化性、開始剤溶解性、保存安定性、吐出安定性により優れる傾向にある。
シメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸p−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸m−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸o−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、及び(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコールモノビニルエーテル、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらのなかでも、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、が好ましい。
性がより優れるとともに、印刷物の表面光沢により優れる傾向にある。
ングリコールジ(メタ)アクリレートが好ましい。そのうち、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール骨格若しくはジペンタエリスリトール骨格を有する3官能以上の(
メタ)アクリレートが好ましい。放射線硬化型インクジェット組成物が、多官能(メタ)
アクリレートを単官能(メタ)アクリレートに加えて含むことがより好ましい。
成物の総質量(100質量%)に対して、5〜60質量%が好ましく、15〜60質量%がより好ましく、20〜50質量%がさらに好ましい。上記好ましい範囲とすることにより、硬化性・保存安定性・吐出安定性・印刷物の表面光沢により優れる傾向にある。
ることができる。
放射線硬化型インクジェット組成物は、光重合開始剤を含有してもよい。光重合開始剤は、活性放射線を照射することによってラジカルやカチオン等の活性種を発生し、上記モノマーの重合反応を開始させるものであれば特に制限されない。光重合開始剤としては、光ラジカル重合開始剤や光カチオン重合開始剤を使用することができるが、光ラジカル重合開始剤を使用することが好ましい。
ェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン)、DAROCUR TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド)、IRGACURE 819(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド)、IRGACURE 784(ビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)−フェニル)チタニウム)、IRGACURE OXE 01(1.2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)])、IRGACURE OXE 02(エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム))、IRGACURE 754(オキシフェニル酢酸、2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシ
エトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチ
ルエステルの混合物)、Lucirin TPO、LR8893、LR8970(以上、BASFジャパン社製)、KAYACURE DETX−S(2,4−ジエチルチオキサントン)(日本化薬株式会社製)、ユベクリルP36(UCB社製)、Speedcure TPO(ジフェニル−2,4,6−トリメチルベンゾイルホスフィンオキサイド)、Speedcure DETX(2,4−ジエチルチオキサンテン−9−オン)(以上、Lambson社製)等が挙げられる。
本実施形態に係るインクジェット組成物は界面活性剤をさらに含むことができる。界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、シリコーン系界面活性剤(市販品としては、例えば、BYK UV3500、UV3570(ビックケミー・ジャパン社製商品名))、アクリル系界面活性剤(BYK350(ビックケミー・ジャパン社製商品名))が挙げられる。このなかでも、シリコーン系界面活性剤を含むことにより、表面張力低下能に優れ被記録媒体に対する濡れ性を上げ、ベタ埋まりにより優れ、また表面張力を調整しやすい傾向にある。
、ヘッドノズルプレートの撥液性を良好に保ち、吐出安定性により優れる傾向にある。
放射線硬化型インクジェット組成物が顔料を含む場合、顔料分散性をより良好なものとするため、分散剤をさらに含んでもよい。分散剤としては、特に限定されないが、例えば、高分子分散剤などの顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤が挙げられる。その具体例として、ポリオキシアルキレンポリアルキレンポリアミン、ビニル系ポリマー及びコポリマー、アクリル系ポリマー及びコポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、アミノ系ポリマー、含珪素ポリマー、含硫黄ポリマー、含フッ素ポリマー、及びエポキシ樹脂のうち一種以上を主成分とするものが挙げられる。高分子分散剤の市販品として、味の素ファインテクノ社製のアジスパーシリーズ、アベシア(Avecia)社やノベオン(Noveon)社から入手可能なソルスパーズシリーズ(Solsperse 36000等)、BYKChemie社製のディスパービックシリーズ、楠本化成社製のディスパロンシリーズが挙げられる。
放射線硬化型インクジェット組成物は、上記に挙げた添加剤以外の添加剤(成分)を含んでもよい。このような成分としては、特に制限されないが、例えば従来公知の、スリップ剤(界面活性剤)、重合促進剤、浸透促進剤、及び湿潤剤(保湿剤)、並びにその他の添加剤があり得る。上記のその他の添加剤としては、特に限定されないが、例えば、従来公知の、定着剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、及び増粘剤が挙げられる。
本実施形態に係る放射線硬化型インクジェット組成物は、前述した成分を任意な順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。濾過方法としては、遠心濾過、フィルター濾過等を必要に応じて行なうことができる。
本実施形態で用いる放射線硬化型インクジェット組成物の20℃における粘度は、好ましくは5mPa・s以上50mPa・s以下であり、より好ましくは20mPa・s以上40mPa・s以下である。放射線硬化型インクジェット組成物の20℃における粘度が
前記範囲内にあると、ノズルから放射線硬化型インクジェット組成物が適量吐出され、放射線硬化型インクジェット組成物の飛行曲がりや飛散を一層低減することができるため、インクジェット装置に好適に使用することができる。なお、粘度の測定は、粘弾性試験機MCR−300(Pysica社製)を用いて、20℃の環境下で、Shear Rateを10〜1000に上げていき、Shear Rate200時の粘度を読み取った。
本実施形態に係る払拭工程では、上述したように、グリコールのエーテル誘導体およびグリコールのエステル誘導体の少なくとも一方を含む有機溶剤と重合禁止剤とを含浸させた吸収体を備える払拭手段30により、インクジェットヘッド22のノズル面37を払拭するものである。
本実施形態に係るインクジェット装置のクリーニング方法では、払拭工程後に、ノズルから放射線硬化型インクジェット組成物を予備吐出させる予備吐出工程を備え、この予備吐出工程において、予備吐出を行うノズルと、予備吐出を行わないノズルとを有することが好ましい。ノズル面37のクリーニング直後は、ノズル38内に重合禁止剤が多量に拡散することで、放射線硬化型インクジェット組成物が光硬化しにくい状態になっており、この状態でインクを吐出して印刷すると画質を損なう。そこで、印刷画像で使用するノズル列およびノズルについては、クリーニング後に打ち捨てを行い、ノズル内のインクをフレッシュにする。一方、印刷画像で使用しないノズル列およびノズルについては、光硬化しない状態を維持することで、次の印刷時の漏れ光の影響によるノズル近傍のインクの硬化を防ぎ、アライメント劣化、つまり吐出信頼性の低下を抑える。
査後に打ち捨てもできるため、少なくとも最初の走査で使わないノズルは最初の走査の前に予備吐出する必要はない。ラインプリンターの場合には、1走査で印刷が全て終わるため、印刷で全く使わないか使うかにより、予備吐出を行わないノズルを選択する。
以下、本発明を実施例および比較例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
払拭に関する評価を行う前に、まず、顔料分散液を調整した。組成1に用いる顔料として、カーボンブラック2質量部、分散剤としてsolspers36000(THE LUBRIZOL CORP社製)1質量部を加えて全体を100質量部とし、混合撹拌して混合物とした。この混合物を、サンドミル(安川製作所株式会社製)を用いて、ジルコニアビーズ(直径1.5mm)と共に6時間分散処理を行った。その後、ジルコニアビーズをセパレータで分離することにより、ブラック顔料分散液を得た。また、同様にして、シアン顔料分散液、マゼンタ顔料分散液、イエロー顔料分散液、およびホワイト顔料分散液を得た。
なお、表1で使用した成分は、下記のとおりである。
(1)重合性化合物
・PEA(フェノキシアクリレート、大阪有機化学工業株式会社、商品名「ビスコート#192」)
・VEEA(アクリル酸2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、株式会社日
本触媒製)
・SR508(ジプロピレングリコールジアクリレート、サートマー社製)
・DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、新中村化学工業株式会社製)(2)界面活性剤
・BYK−UV3500(ビックケミー・ジャパン株式会社製、ポリエーテル変性アクリル基を有するポリジメチルシロキサン)
(3)重合禁止剤
・MEHQ(p−メトキシフェノール、関東化学株式会社製)
(4)重合開始剤
・IRGACURE 819(チバ・ジャパン株式会社製、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド)
・Speedcure DETX(Lambson社製、2,4−ジエチルチオキサンテン−9−オン)
(5)分散剤
・カラー用:solspers36000(THE LUBRIZOL CORP製)
・酸化チタン用:BYK180(BYK社製)
(6)顔料
・カーボンブラック
・PB15:3(C.I.ピグメントブルー 15:3)
・PR122(C.I.ピグメントレッド122)
・PY155(C.I.ピグメントイエロー155)
・酸化チタン
払拭に関する評価は、表2に示す組成の含浸液を用いて行った。
EPSON製 SC−S50650を改造してプリンターとして用い、キャリッジのヘッドの左右には、光源としてピーク波長395nmの照射光源LEDを搭載した。ヘッドの5つノのズル列に、1ノズル列ずつ異なる色のインク(2.1.で調製した全5色)を充填した。ここで、1ノズル列は360個のノズル数である。最初に、全てのノズルを用いて記録媒体へインクを吐出する印刷を5分間行った。ここでは、試験のため、光源はオフとした。続いて、全ノズルにキャップをして吸引クリーニングを行い、続いて下記の払拭を行い、ノズル面の払き取り性を評価した。
◎:ノズルプレート、ノズルプレートとヘッドカバーの段差部分含めて、インクが綺麗に拭き取られている。
〇:段差部分にインクが若干残っている。
×:ノズルプレートにインクの拭き残しが多くある。
上記プリンターの照射光源をオンにし、照度20μW/cm2、光量4500mJ/cm2相当の光照射条件でノズル表面に光暴露しながら印刷を行い、その後、2.2.1.に記載の吸引クリーニングと払拭を行い、続いてノズルの吐出試験をおこなった。ノズル面における照度は、照射光源の反射光や漏れ光によるものであるので、前記照度で積算光量が前記光量となる時間まで印刷を行った。ここで、照度×照射時間=光量(照射エネル
ギー)である。クリーニング(吸引・拭き取り)、吐出試験までを1セットとし、このセットを繰り返してクリーニング誘発性(吐出信頼性)を評価した。評価基準は次の通りである。
◎:2セット以下で正常吐出になる。
〇:3セットで正常吐出になる。
×:3セット以上でも回復しない場合がある。
2.2.1.に記載の操作を払拭まで行った後、2.2.2.と同様の条件で印刷を行い、続いて、2.2.1.に記載の吸引クリーニング以降の評価を行った。つまり、含浸液がノズル面に付着されている状態で光暴露し、その後2.2.1.に記載の払拭を行い、2.2.1.と同様にノズル面の払き取り性を評価した。
布ワイパーに含浸液を含浸させてから、常湿常温で1ヶ月、解放放置後のものを用いたこと以外は、2.2.1.と同様に評価した。なお、実施例6では、払拭の加重を110kfとしたこと以外は実施例3と同様に行った。
2.2.1.に記載の印刷から払拭までの動作を1回として、15000回繰り返し行い、撥液膜を有する撥水層の耐久性を評価した。評価基準は次の通りである。
○:撥液膜剥がれが観察できないレベル
△:撥液膜がわずかに剥がれ変色しているが、吐出に影響がないレベル
×:撥液膜の剥がれがあり、吐出に影響があるレベル
払拭に関する評価結果を表2に示す。炭素数が8以上であるグリコールのエーテル誘導体およびグリコールのエステル誘導体と重合禁止剤の両方を含む実施例では、ノズル面光暴露前後また解放放置後のいずれにおいてもインクが綺麗に拭き取られていた。しかし、実施例2と比較すると、界面活性剤を含まない実施例5では、ノズル面光暴露前後のどちらにおいても、拭き取り性が少し劣る結果となった。また、払拭の加重を実施例3よりも大きくした実施例6では、実施例3よりも拭き取り性が向上していた。
次に、吐出工程前の予備吐出工程について評価を行った。まず、上記プリンターにおいて、ノズル列を2列のみ使用し、いずれにも表1に記載のインク組成1を充填した。次に、実施例1の含浸液を用いて、2.2.1.に記載の試験を払拭まで行い、続いて、一方のノズル列はフラッシングボックスに対し1000滴インクの打ち捨てを行い、他方のノズル列は打ち捨てを行わなかった。次に、照射光源をオンにして、記録媒体へ印刷を行った。光暴露条件は、照度10000μW/cm2、光量4000mJ/cm2でノズル面に光暴露する条件で印刷した。なお、ここでは、印刷中にノズルからインクを吐出させず、暴露だけ再現させる模擬印刷とした。
維持することができる。このため、次の印刷時の漏れ光の影響によるノズル近傍のインクの硬化を防ぎ、アライメント劣化、つまり吐出信頼性の低下を抑えることができた。
Claims (10)
- 放射線硬化型インクジェット組成物を吐出するノズルと、前記ノズルの吐出口を有するノズル面と、前記ノズル面に設けられた撥液膜と、を有するインクジェットヘッドと、
含浸液を含み、前記ノズル及び前記ノズル面に付着した前記放射線硬化型インクジェット組成物の付着物を吸収する吸収体と、
前記吸収体を備える払拭手段と前記ノズル面とを相対的に押圧する押圧部材と、
前記払拭手段及び前記インクジェットヘッドの少なくとも一方を、他方に対して相対的に移動させ、前記ノズル面に付着した前記付着物を除去する駆動機構と、を備え、
前記含浸液は、グリコールのエーテル誘導体およびグリコールのエステル誘導体の少なくとも一方である有機溶剤と、重合禁止剤と、を含み、
前記含浸液に含まれる前記有機溶剤の含有量は、前記吸収体100質量%に対して、78.8質量%以上150質量%以下であり、
前記含浸液に含まれる前記重合禁止剤の含有量は、前記含浸液の全質量に対して0.1質量%以上0.8質量%以下である、インクジェット装置。 - 前記押圧部材は、前記含浸液を含む前記吸収体を、前記ノズル面に対して、50gf以上700gf以下で押圧する、請求項1に記載のインクジェット装置。
- 前記駆動機構は、前記吸収体及び前記インクジェットヘッドのうち少なくとも一方を、他方に対して1cm/s以上10cm/s以下の速度で相対的に移動させる、請求項1または請求項2に記載のインクジェット装置。
- 前記ノズル面の少なくとも一部を覆うノズルプレートカバーが設けられ、
前記吸収体が布帛である、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット装置。 - 前記吸収体の厚さが、0.1mm以上3mm以下である、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
- 前記押圧部材は、弾性部材によって被覆されたものであり、
前記弾性部材のショアA硬度は10以上60以下である、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のインクジェット装置。 - 前記重合禁止剤は、カテコール類、ヒンダードアミン類、フェノ−ル類、フェノチアジン類および縮合芳香族環のキノン類から選択される、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
- 前記吸収体が、界面活性剤を含有させている、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
- 前記放射線硬化型インクジェット組成物が無機顔料を含有する、請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
- 前記重合禁止剤として、ハイドロキノンモノメチルエーテルを含有する、請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
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