JP6925950B2 - ボトル洗浄システム及びボトル充填システム - Google Patents

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Description

本発明は、ボトル洗浄システム及びボトル充填システムに関するものである。
従来、飲料等の製造ラインを洗浄する際に、アルカリ洗浄水によるアルカリ洗浄工程を行った後に、清水洗浄水による仕上げすすぎ洗浄工程を行う洗浄方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の洗浄方法は、仕上げすすぎ洗浄工程で用いる清水洗浄水に炭酸ガスを供給し、アルカリ洗浄水を炭酸ガスにより中和することにより、短時間に仕上げすすぎ洗浄工程を完了させることができる。
一方、ボトルに対する洗浄は、製品液の入っていた容器を水酸化ナトリウムを主成分とする洗浄液に浸漬した後に、温水に浸漬し、最終的にすすぐ洗びん機を用いることが多い(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−153245号公報 特開2011−183242号公報
しかしながら、特許文献1の洗浄方法は、炭酸ガスが充填された炭酸ガスボンベをアルカリ洗浄液の中和に用いるためだけに別途用意し、炭酸ガスボンベから清水洗浄水に炭酸ガスを供給するものである。したがって、炭酸ガスボンベを別途用意する必要があり、洗浄に要するコストが高くなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、洗浄に要するコストを高くすることなく、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することが可能なボトル洗浄システム及びボトル充填システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の一態様にかかるボトル洗浄システムは、アルカリ性水で洗浄されたボトルを前記アルカリ性水よりもpHが低い洗浄水で洗浄する洗浄装置と、炭酸ガスを含む製品液を貯留する貯留装置に貯留される前記炭酸ガスを前記洗浄装置へ搬送するエアー搬送手段と、を備える。
本発明の一態様にかかるボトル洗浄システムによれば、貯留装置に貯留される製品液に炭酸ガスが含まれており、炭酸ガスがエアー搬送手段により洗浄装置に搬送される。洗浄装置へ供給された炭酸ガスは、洗浄水に溶解し、ボトルに付着したアルカリ性水を中和する。炭酸ガスは貯留装置に貯留される製品液に含まれるため、炭酸ガスを洗浄装置におけるアルカリ性水の中和に用いるためだけに別途用意する必要がない。そのため、洗浄に要するコストを高くすることなく、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
本発明の一態様にかかるボトル洗浄システムにおいて、前記エアー搬送手段は、前記貯留装置に貯留される前記炭酸ガスを搬送するエアー搬送装置と、前記エアー搬送装置が搬送する前記炭酸ガスを前記洗浄装置へ供給する供給管と、を備えていてもよい。
エアー搬送装置が搬送する炭酸ガスを供給管を介して洗浄装置へ供給することにより、洗浄水に溶解しやすい一方で洗浄水から放出されやすい炭酸ガスが強制的に洗浄装置へ供給され、バブリング等により、炭酸ガスを効率良く洗浄水に溶解させることができる。
本発明の一態様にかかるボトル洗浄システムにおいては、前記供給管内に配置されるとともに前記炭酸ガスを吸収する吸収剤を内部に保持する吸収装置と、前記供給管に配置されるとともに前記エアー搬送装置により搬送される空気を加熱して前記吸収装置へ供給する加熱装置と、を備える構成としてもよい。
上記構成のボトル洗浄システムによれば、エアー搬送装置により搬送される炭酸ガスを吸収装置の吸収剤で吸収することにより炭酸ガスを蓄積することができる。そして、加熱装置により加熱した空気を吸収装置へ供給して吸収剤から炭酸ガスを放出させることにより、洗浄装置に高濃度の炭酸ガスを供給することができる。よって、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
本発明の一態様にかかるボトル洗浄システムは、前記吸収装置を通過した空気を前記ボトル洗浄システムの外部へ排出する排出管と、前記吸収装置を通過した空気を前記排出管から排出する状態と、前記吸収装置を通過した空気を前記洗浄装置へ供給する状態とを切り替える切替弁と、前記加熱装置を前記エアー搬送装置により搬送される空気を加熱しない非加熱状態とする場合に前記吸収装置を通過した空気を前記排出管から排出する状態とし、前記加熱装置を前記エアー搬送装置により搬送される空気を加熱する加熱状態とする場合に前記吸収装置を通過した空気を前記洗浄装置へ供給するよう前記切替弁を制御する制御装置と、を備え
このようにすることで、加熱装置を非加熱状態とする場合には、吸収剤に炭酸ガスを蓄積しつつ炭酸ガスを含まない空気を排出管からボトル洗浄システムの外部へ排出することができる。一方、加熱装置を加熱状態とする場合には、吸収剤を加熱して吸収剤から炭酸ガスを放出させ、エアー搬送装置が搬送する空気とともに高濃度の炭酸ガスを洗浄装置へ供給することができる。制御装置が加熱装置の加熱状態と切替弁の切替状態を適切に制御することにより、必要に応じて洗浄装置に炭酸ガスを供給し、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
本発明の一態様にかかるボトル洗浄システムにおいて、前記貯留装置は、原料を発酵させることにより前記炭酸ガスを含む前記製品液を生成してもよい。
炭酸ガスは原料を発酵させることにより生成されるため、炭酸ガスを洗浄装置におけるアルカリ性水の中和に用いるためだけに別途用意する必要がない。
本発明の一態様にかかるボトル充填システムは、上記のいずれかに記載のボトル洗浄システムと、前記貯留装置に貯留された前記製品液を前記洗浄装置により洗浄された前記ボトルに充填する充填装置を備え、前記エアー搬送装置は、前記充填装置が配置される空間に配置されており、該空間から前記洗浄装置へ前記炭酸ガスを搬送する。
本発明の一態様にかかるボトル充填システムによれば、充填装置が配置される空間には、製品液に含まれる炭酸ガスが充填装置から漏出する。そのため、エアー搬送装置は、充填装置が配置される空間から洗浄装置へ炭酸ガスを搬送することができる。これにより、充填装置が配置される空間の炭酸ガス濃度を低下させつつ、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
本発明の一態様にかかるボトル充填システムは、上記のいずれかに記載のボトル洗浄システムと、前記貯留装置の内部空間と前記エアー搬送装置とを接続する第1接続管を備え、前記エアー搬送手段は、前記貯留装置の内部空間から前記洗浄装置へ前記炭酸ガスを搬送する。
このようにすることで、エアー搬送装置は、貯留装置の内部空間から洗浄装置へ高濃度の炭酸ガスを搬送することができる。これにより、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
本発明の一態様にかかるボトル充填システムにおいては、前記貯留装置に貯留された前記製品液を前記洗浄装置により洗浄された前記ボトルに充填する充填装置と、前記充填装置の内部空間と前記エアー搬送装置とを接続する第2接続管と、を備え、前記エアー搬送装置は、前記貯留装置の内部空間および前記充填装置の内部空間から前記洗浄装置へ前記炭酸ガスを搬送してもよい。
本発明の一態様にかかるボトル充填システムによれば、エアー搬送装置は、貯留装置の内部空間および充填装置の内部空間から洗浄装置へ高濃度の炭酸ガスを含む空気を搬送することができる。これにより、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
本発明の一態様にかかるボトル充填システムは、上記のいずれかに記載のボトル洗浄システムと、前記貯留装置に貯留された前記製品液を前記洗浄装置により洗浄された前記ボトルに充填する充填装置を備え、前記充填装置は、前記貯留装置に貯留された前記製品液を前記ボトルへの充填のために保持する充填タンクと、該充填タンクから前記ボトルの内部へ前記炭酸ガスを充填するとともに該炭酸ガスが充填された前記ボトルに前記炭酸ガスを除く前記製品液を充填する充填機構と、を有し、前記充填機構と前記エアー搬送装置とを接続する接続管と、を備え、前記エアー搬送装置は、前記充填機構から前記洗浄装置へ前記炭酸ガスを搬送する。
本発明の一態様にかかるボトル充填システムによれば、エアー搬送装置は、充填機構から洗浄装置へ高濃度の炭酸ガスを含む空気を搬送することができる。これにより、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
本発明によれば、洗浄に要するコストを高くすることなく、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することが可能なボトル洗浄システム及びボトル充填システムを提供することができる。
第1実施形態のボトル充填システムを示す概略構成図である。 図1に示す洗浄装置を模式的に示した側面図である。 第2実施形態のボトル充填システムを示す概略構成図である。 第3実施形態のボトル充填システムを示す概略構成図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係るボトル充填システムについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のボトル充填システムは、製品液が充填されていた空きボトルをアルカリ性水により洗浄してボトルに貼付されたラベル等を剥がし、アルカリ性水を洗浄水で洗浄した後に、製品液を充填するシステムである。
図1に示すように、本実施形態のボトル充填システムは、ボトル洗浄システム100と、醸造タンク(貯留装置)20と、充填装置30とを備える。ボトル洗浄システム100は、洗浄装置10と、送風機(エアー搬送手段;エアー搬送装置)40と、供給管(エアー搬送手段)50と、排出管51と、三方弁(切替弁)52と、ヒータ(加熱装置)60と、吸収装置70と、制御装置80と、を備える。
図1に示すように、洗浄装置10は、製品液が充填されていた空きボトルをアルカリ性水により洗浄してボトルに貼付されたラベル等を剥がす第1洗浄部11と、第1洗浄部11で洗浄されたボトルをアルカリ性水よりもpHが低い洗浄水で洗浄する第2洗浄部12と、を有する。
図2に示すように、ボトルは、無端状のチェン13により循環するキャリア(図示略)に取り付けられ、洗浄装置10の内部を移動しながら洗浄される。洗浄装置10により洗浄が完了したボトルは、充填装置30に搬送される。
第1洗浄部11は、最初に第1槽11aの予洗用洗浄水で予洗を行い、その後に第2槽11b及び第3槽11cのpH14のアルカリ性水にボトルを浸漬し、その後に第4槽11dのpH9〜pH12のアルカリ性水にボトルを浸漬させることにより洗浄を行う。
第2洗浄部12は、最初に第1槽12aの第1洗浄水で複数回(例えば、4回)の粗すすぎを行い、その後に第2槽12bの第2洗浄水で複数回(例えば、2回)のすすぎを行う。第2洗浄水としては、pH5〜pH7の中性水を用いる。第1洗浄水としては、複数回のすすぎを行った後の第2洗浄水(例えば、pH8〜pH12)を用いる。なお、第1洗浄部11の予洗用洗浄水として、複数回の粗すすぎを行った後の第1洗浄水(例えば、pH8〜pH12)を用いる。
醸造タンク20は、麦芽などから生成した糖質に酵母を加えて発酵させ、製品液を生成する装置である。醸造タンク20の下方には液体である製品液が貯蔵され、醸造タンク20の上方には気体である炭酸ガスが貯蔵される。醸造タンク20に貯蔵される製品液は、移送管21を介して充填装置30の充填タンク31に移送される。
充填装置30は、醸造タンク20により生成された生成物である製品液を洗浄装置10により洗浄されたボトルに充填する装置である。充填装置30は、醸造タンク20により生成された製品液をボトルへの充填のために保持する充填タンク31と、充填タンク31が保持する製品液をボトルへ充填する充填機構32と、を有する。充填機構32は、充填タンク31の上方に貯蔵される炭酸ガスをボトルの内部へ充填してボトル内の酸素を除去するとともに、炭酸ガスが充填されたボトルに充填タンク31の下方に貯蔵される製品液を充填する。
送風機40は、醸造タンク20が生成した炭酸ガスを含む空気を搬送する装置である。本実施形態の送風機40は、醸造タンク20から炭酸ガスおよび製品液が移送される充填装置30が配置される充填工場Fの内部空間S1から第2洗浄部12へ供給管50を介して炭酸ガスを含む空気を搬送する。なお、充填工場Fの内部空間S1の空気には、充填装置30から漏出した炭酸ガスが含まれている。そのため、充填工場Fの内部空間S1から第2洗浄部12へ供給管50を介して炭酸ガスを含む空気が搬送される。供給管50により、充填工場Fの内部空間S1と洗浄装置10とが連通した状態となっているため、供給管50を介して充填工場Fの内部空間S1から洗浄装置10に炭酸ガスが導かれる。
供給管50は、送風機40が搬送する炭酸ガスを含む空気を内部空間S1から第2洗浄部12へ供給する送風機40から第2洗浄部12まで延びる管体である。供給管50から第2洗浄部12へ供給された炭酸ガスを含む空気は、第2洗浄部12内の貯蔵部(図示略)に貯蔵される第1洗浄水および第2洗浄水に吹き込まれる。炭酸ガスは、第1洗浄水および第2洗浄水に吹き込まれることにより、第1洗浄水および第2洗浄水に溶解する。
なお、前述したように、第2洗浄水は、炭酸ガスを吹き込まない状態であればpH5〜pH7の中性水である。炭酸ガスを吹き込むことにより、第2洗浄水のpHが低くなってボトルに付着したアルカリ性水を中和する。同様に、第1洗浄水は、炭酸ガスを吹き込まない状態であればpH8〜pH12のアルカリ性水である。炭酸ガスを吹き込むことにより、第2洗浄水のpHが低くなってボトルに付着したアルカリ性水を中和する。そのため、炭酸ガスを吹き込まない場合に比べ、第1洗浄部11で洗浄したボトルが中性になるまで洗浄する時間を短縮することができる。
吸収装置70は、供給管50に配置されるとともに炭酸ガスを吸収する吸収剤を内部に保持する装置である。吸収剤としては、例えば、ゼオライト等を用いることができる。
ヒータ60は、供給管50に配置されるとともに送風機40により搬送される空気を加熱して吸収装置70へ供給する装置である。ヒータ60は、例えば、供給管50の内部にコイル状等に加工した金属製の発熱体を配置したものが用いられる。ヒータ60を加熱状態とすることにより、供給管50を通過する空気が加熱される。
排出管51は、吸収装置70を通過して吸収剤に炭酸ガスが吸収された空気を充填工場Fの外部へ排出する管体である。
三方弁52は、吸収装置70を通過した空気を排出管51から排出するか否かを切り替える切替弁である。三方弁52は、吸収装置70を通過した空気を排出管51から排出せずに供給管50を介して第2洗浄部12へ供給する状態と、吸収装置70を通過した空気を供給管50を介して第2洗浄部12へ供給せずに排出管51から排出する状態とを切り替えることができる。
制御装置80は、ヒータ60の加熱状態と、三方弁52の切替状態を制御する装置である。制御装置80は、ヒータ60を送風機40により搬送される空気を加熱しない非加熱状態に制御する場合に吸収装置70を通過した空気を排出管51から排出するよう三方弁52を制御する。ヒータ60を非加熱状態に制御する場合、吸収装置70に供給される空気の温度は常温(例えば、15℃〜35℃)となる。この場合、吸収装置70を通過する空気に含まれる炭酸ガスは吸収剤に吸収されるとともに吸収剤に吸収された炭酸ガスは放出されずに保持されたままとなる。そして、三方弁52が制御装置80により制御され、炭酸ガスが吸収された清浄な空気は、排出管51を介して充填工場Fの外部へ排出される。
一方、ヒータ60を加熱状態に制御する場合、吸収装置70に供給される空気の温度は高温(例えば、50℃〜180℃)となる。この場合、吸収装置70を通過する空気により吸収剤が加熱され、吸収剤に吸収された炭酸ガスが放出される。そして、三方弁52が制御装置80により制御され、吸収剤から放出された高濃度の炭酸ガスを含む空気は、供給管50を介して第2洗浄部12へ供給される。
以上説明した本実施形態のボトル洗浄システム100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態のボトル洗浄システム100によれば、醸造タンク20が生成する生成物に炭酸ガスが含まれており、炭酸ガスを含む空気が送風機40により搬送され、供給管50により第2洗浄部12へ供給される。第2洗浄部12へ供給された空気に含まれる炭酸ガスは、洗浄水に溶解し、ボトルに付着したアルカリ性水を中和する。炭酸ガスは醸造タンク20が原料を発酵させる際に生成される副生成物であるため、炭酸ガスを第2洗浄部12へ供給するために別途用意する必要がない。そのため、洗浄に要するコストを高くすることなく、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
また、本実施形態のボトル洗浄システム100によれば、送風機40により搬送される空気に含まれる炭酸ガスを吸収装置70の吸収剤で吸収することにより炭酸ガスを蓄積することができる。また、ヒータ60により加熱した空気を吸収装置70へ供給して吸収剤から炭酸ガスを放出させることにより、第2洗浄部12に高濃度の炭酸ガスを供給することができる。よって、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
また、本実施形態のボトル洗浄システム100によれば、ヒータ60を非加熱状態とする場合には、吸収剤に炭酸ガスを蓄積しつつ炭酸ガスを含まない清浄な空気を排出管51から充填工場Fの外部へ排出することができる。一方、ヒータ60を加熱状態とする場合には、吸収剤を加熱して吸収剤から炭酸ガスを放出させ、送風機40が搬送する空気とともに高濃度の炭酸ガスを第2洗浄部12へ供給することができる。制御装置80がヒータ60の加熱状態と三方弁52の切替状態を適切に制御することにより、第2洗浄部12に高濃度の炭酸ガスを供給し、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
また、本実施形態のボトル洗浄システム100によれば、充填装置30が配置される内部空間S1には、生成物に含まれる炭酸ガスが充填装置30から漏出する。そのため、送風機40は、充填装置30が配置される内部空間S1から第2洗浄部12へ炭酸ガスを含む空気を搬送することができる。これにより、充填装置30が配置される内部空間S1の炭酸ガス濃度を低下させつつ、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るボトル洗浄システム100Aについて、図面を参照して説明する。
本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとする。
第1実施形態のボトル洗浄システム100は、充填装置30が配置される内部空間S1から第2洗浄部12へ炭酸ガスを含む空気を搬送するものであった。
それに対して本実施形態のボトル洗浄システム100Aは、醸造タンク20の内部空間S2および充填タンク31の内部空間S3から第2洗浄部12へ炭酸ガスを含む空気を搬送するものである。
図3に示すように、本実施形態のボトル洗浄システム100Aは、醸造タンク20の内部空間S2と送風機40とを接続する接続管22を備える。醸造タンク20の上方の内部空間S2には、気体である炭酸ガスが貯蔵されている。そのため、送風機40は、醸造タンク20の内部空間S2から第2洗浄部12へ高濃度の炭酸ガスを含む空気を搬送する。
また、図3に示すように、本実施形態のボトル洗浄システム100Aは、充填タンク31の内部空間S3と送風機40とを接続する接続管33を備える。充填タンク31の上方の内部空間S3には、気体である炭酸ガスが貯蔵されている。そのため、送風機40は、充填タンク31の内部空間S3から第2洗浄部12へ高濃度の炭酸ガスを含む空気を搬送する。
なお、第1実施形態と同様に、制御装置80がヒータ60を非加熱状態に制御している場合、送風機40により送風される炭酸ガスを含む空気は吸収装置70の吸収剤に吸収される。その後、制御装置80がヒータ60を加熱状態に制御する場合に、吸収装置70に蓄積された炭酸ガスが放出されて供給管50を介して第2洗浄部12へ搬送される。
以上説明した本実施形態によれば、送風機40は、醸造タンク20の内部空間S2および充填タンク31の内部空間S3から第2洗浄部12へ高濃度の炭酸ガスを含む空気を搬送することができる。これにより、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
なお、以上の説明においては、醸造タンク20の内部空間S2および充填タンク31の内部空間S3の双方から炭酸ガスを含む空気を第2洗浄部12へ搬送するものとしたが、内部空間S2または内部空間S3のいずれか一方のみから炭酸ガスを含む空気を第2洗浄部12へ搬送してもよい。この場合、接続管22または接続管33のいずれか一方が存在しないこととなる。
また、以上の説明においては、送風機40により内部空間S2および内部空間S3の炭酸ガスを強制的に洗浄装置10へ供給するものとしたが、他の態様であってよい。例えば、送風機40を設けずに接続管22および接続管33と供給管50を接続してもよい。この場合、内部空間S2および内部空間S3の炭酸ガスの濃度が洗浄装置10の炭酸ガスの濃度よりも高いため、内部空間S2および内部空間S3から洗浄装置10に炭酸ガスが導かれる。
また、醸造タンク20および充填タンク31の鉛直方向の位置よりも供給管50の鉛直方向の位置を低くし、供給管50の鉛直方向の位置よりも洗浄装置10の鉛直方向の位置を低くすることが望ましい。これは、炭酸ガスが空気よりも重いため、炭酸ガスの自重により醸造タンク20および充填タンク31から洗浄装置10へ炭酸ガスを搬送することができるためである。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係るボトル洗浄システム100Bについて、図面を参照して説明する。
本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとする。
第1実施形態のボトル洗浄システム100は、充填装置30が配置される内部空間S1から第2洗浄部12へ炭酸ガスを含む空気を搬送するものであった。
それに対して本実施形態のボトル洗浄システム100Bは、充填機構32から第2洗浄部12へ炭酸ガスを含む空気を搬送するものである。
図4に示す充填機構32は、充填タンク31の上方に貯蔵される炭酸ガスをボトルの内部へ充填してボトル内の酸素を除去するとともに、炭酸ガスが充填されたボトルに充填タンク31の下方に貯蔵される製品液を充填する。
図4に示す真空ポンプ(エアー搬送手段)90は、ボトルの内部の酸素を除去するためにボトルに充填された炭酸ガスを吸引するポンプである。本実施形態のボトル洗浄システム100Bは、充填機構32と送風機40とを接続する接続管34を備えている。真空ポンプ90は、ボトルに充填された炭酸ガスを吸引することにより、充填機構32から第2洗浄部12へ炭酸ガスを含む空気を搬送する。
なお、第1実施形態と同様に、制御装置80がヒータ60を非加熱状態に制御している場合、真空ポンプ90により搬送される炭酸ガスを含む空気は吸収装置70の吸収剤に吸収される。その後、制御装置80がヒータ60を加熱状態に制御する場合に、吸収装置70に蓄積された炭酸ガスが放出されて供給管50を介して第2洗浄部12へ搬送される。
以上説明した本実施形態によれば、真空ポンプ90は、充填機構32から第2洗浄部12へ高濃度の炭酸ガスを含む空気を搬送することができる。これにより、アルカリ性水で洗浄したボトルを短時間で洗浄水により洗浄することができる。
〔他の実施形態〕
以上の説明においては、炭酸ガスを吸収装置70の吸収剤に一端蓄積した後に、ヒータ60により加熱された吸収剤から炭酸ガスを放出して第2洗浄部12へ供給するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、ヒータ60および吸収装置70を供給管50に設けずに、送風機40または真空ポンプ90から第2洗浄部12へ炭酸ガスを含む空気を常時供給してもよい。
10 洗浄装置
11 第1洗浄部
12 第2洗浄部
20 醸造タンク(生成装置)
21 移送管
22 接続管
30 充填装置
31 充填タンク
31a ボトルホルダ
31b 上方ノズル
31c 下方ノズル
32 充填機構
33 接続管
40 送風機(エアー搬送手段;エアー搬送装置)
50 供給管(エアー搬送手段)
51 排出管
52 三方弁(切替弁)
60 ヒータ(加熱装置)
70 吸収装置
80 制御装置
90 真空ポンプ(エアー搬送手段)
100 ボトル洗浄システム
F 充填工場
S1,S2 内部空間

Claims (6)

  1. ボトル洗浄システムであって、
    アルカリ性水で洗浄されたボトルを前記アルカリ性水よりもpHが低い洗浄水で洗浄する洗浄装置と、
    炭酸ガスを含む製品液を貯留する貯留装置に貯留される前記炭酸ガスを搬送するエアー搬送装置と、
    前記エアー搬送装置が搬送する前記炭酸ガスを前記洗浄装置へ供給する供給管と、
    前記供給管内に配置されるとともに前記炭酸ガスを吸収する吸収剤を内部に保持する吸収装置と、
    前記供給管に配置されるとともに前記エアー搬送装置により搬送される空気を加熱して前記吸収装置へ供給する加熱装置と、
    前記吸収装置を通過した空気を前記ボトル洗浄システムの外部へ排出する排出管と、
    前記吸収装置を通過した空気を前記排出管から排出する状態と、前記吸収装置を通過した空気を前記洗浄装置へ供給する状態とを切り替える切替弁と、
    前記加熱装置を前記エアー搬送装置により搬送される空気を加熱しない非加熱状態とする場合に前記吸収装置を通過した空気を前記排出管から排出する状態とし、前記加熱装置を前記エアー搬送装置により搬送される空気を加熱する加熱状態とする場合に前記吸収装置を通過した空気を前記洗浄装置へ供給するよう前記切替弁を制御する制御装置と、を備えるボトル洗浄システム。
  2. 前記貯留装置は、原料を発酵させることにより前記炭酸ガスを含む前記製品液を生成する請求項1に記載のボトル洗浄システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のボトル洗浄システムと、
    前記貯留装置に貯留された前記製品液を前記洗浄装置により洗浄された前記ボトルに充填する充填装置を備え、
    前記エアー搬送装置は、前記充填装置が配置される空間に配置されており、該空間から前記洗浄装置へ前記炭酸ガスを搬送するボトル充填システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載のボトル洗浄システムと、
    前記貯留装置の内部空間と前記エアー搬送装置とを接続する第1接続管を備え、
    前記エアー搬送装置は、前記貯留装置の内部空間から前記洗浄装置へ前記炭酸ガスを搬送するボトル充填システム。
  5. 前記貯留装置に貯留された前記製品液を前記洗浄装置により洗浄された前記ボトルに充填する充填装置と、
    前記充填装置の内部空間と前記エアー搬送装置とを接続する第2接続管と、を備え、
    前記エアー搬送装置は、前記貯留装置の内部空間および前記充填装置の内部空間から前記洗浄装置へ前記炭酸ガスを搬送する請求項に記載のボトル充填システム。
  6. 請求項1または請求項2に記載のボトル洗浄システムと、
    前記貯留装置に貯留された前記製品液を前記洗浄装置により洗浄された前記ボトルに充填する充填装置を備え、
    前記充填装置は、
    前記貯留装置に貯留された前記製品液を前記ボトルへの充填のために保持する充填タンクと、
    該充填タンクから前記ボトルの内部へ前記炭酸ガスを充填するとともに該炭酸ガスが充填された前記ボトルに前記炭酸ガスを除く前記製品液を充填する充填機構と、を有し、
    前記充填機構と前記エアー搬送装置とを接続する接続管を備え、
    前記エアー搬送装置は、前記充填機構から前記洗浄装置へ前記炭酸ガスを搬送するボトル充填システム。
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