JP2004298621A - 洗浄方法およびそれに用いる洗浄装置 - Google Patents

洗浄方法およびそれに用いる洗浄装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自動洗浄機による洗浄・すすぎと、浸漬槽による予備洗浄もしくは後洗浄を組み合わせ、自動洗浄機の洗浄液を、上記予備洗浄もしくは後洗浄に利用することにより、低コストで優れた洗浄効果を得るようにした洗浄方法およびそれに用いる洗浄装置を提供する。
【解決手段】本発明は、被洗浄物を、浸漬槽10内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持する予備洗浄工程と、自動洗浄機内に上記予備洗浄された被洗浄物を装填して被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、同じく被洗浄物のすすぎを行うすすぎ工程とを備え、上記すすぎ工程において、上記すすぎ液の流入により洗浄タンク2からオーバーフローすることが見越される量の洗浄液を、適宜洗浄タンク2内から取り出して浸漬槽10内に移送し、予備洗浄液として用いるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、浸漬槽を利用して、本洗浄に先立って予備洗浄を行うか、本洗浄後に後洗浄を行う洗浄方法およびそれに用いる洗浄装置に関するものである。
従来から、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等において、使用後の食器を効率よく洗浄するため、自動食器洗浄機が広く用いられている。また、食器に限らず、各種製造工場、加工工場等においても、器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するために自動洗浄機が用いられている。
上記自動洗浄機の基本的な動作を、ドアタイプの自動食器洗浄機を例にとって説明する。このものは、図6に示すように、ケーシング1内に、洗浄液を調製するための洗浄タンク2と、この洗浄タンク2から、洗浄ポンプ3を介して上下一対の洗浄ノズル4に至る洗浄配管5とを備えており、洗浄工程では、上記洗浄ノズル4から、洗浄液が繰り返し噴射されるようになっている。6は、食器が充填されたラックである。
また、上記ケーシング1内には、給湯器等もしくはブースターから、すすぎポンプ(図示せず)を介して上下一対のすすぎノズル7に至るすすき配管8が設けられており、すすぎ工程では、上記すすぎノズル7から、清浄なすすぎ液が連続的もしくは断続的に噴射されるようになっている。なお、上記すすぎ工程におけるすすぎ液は、洗浄タンク2内に流入し、洗浄タンク2の容量を超えてオーバーフローした洗浄液は、オーバーフロー配管9からオーバーフローして下方の排出口から排出されるようになっている。
このように、従来の自動食器洗浄機を用いた洗浄方法では、洗浄工程とすすぎ工程を順に1回ずつ経由させるようになっているが、より優れた洗浄効果を効率的に得るために、食器を自動食器洗浄機に装填する前に予備洗浄を行う等の洗浄方法がいくつか提案されている。
例えば、金属製食器を浸漬液に浸漬して浸漬処理した後、自動食器洗浄機により洗浄処理を施し、つぎに、界面活性剤を含有する仕上げ剤による仕上げ処理を行うことにより、水滴跡やしみの残存しない仕上がりを得ることのできる金属製食器の洗浄方法が提案されている(特許文献1参照)。
また、多数の食器を収納したコンテナをそのまま浸漬しうる浸漬槽を設けて洗浄液を溜め、そこに、食器を収納したコンテナごと浸漬し、浸漬槽の底部に設けた移動コンベアによって仕上洗浄機に搬送することにより、仕上洗浄機の負担を軽くし、清潔な食器として処理する食器の洗浄方法とその装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開昭62−117521号公報 特開平1−297033号公報
しかしながら、これらの提案のように、自動食器洗浄機とは別に浸漬槽を設けて予備洗浄を行うと、浸漬槽で用いる水と洗浄剤、水を温水にするためのエネルギー等が別途必要となり、処理コストが高くなるという問題がある。また、用いる洗浄剤が、水酸化アルカリ金属塩やケイ酸塩、炭酸塩といったアルカリ剤を含有するものである場合、事業所の規模、排水量、設備、関係条例等によっては、アルカリ排水の処理が必要となるため、自動食器洗浄機からの排水と浸漬槽からの排水とでアルカリ性の排水量が増加すると、その処理に対する負担が増加するという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、自動洗浄機による洗浄・すすぎと、浸漬槽による予備洗浄もしくは後洗浄を組み合わせ、自動洗浄機の洗浄液を、上記予備洗浄もしくは後洗浄に利用することにより、低コストで優れた洗浄効果を得るようにした洗浄方法およびそれに用いる洗浄装置の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、被洗浄物を、浸漬槽内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える予備洗浄工程と、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するためのすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に、上記予備洗浄された被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行い、使用したすすぎ液の少なくとも一部を洗浄タンク内に流入させるようにしたすすぎ工程とを備え、上記すすぎ液の流入により洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄タンク内から取り出して浸漬槽内に移送し、予備洗浄液として用いるようにした洗浄方法を第1の要旨とする。
また、本発明は、被洗浄物を、浸漬槽内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える予備洗浄工程と、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するためのすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に、上記予備洗浄された被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行い、使用したすすぎ液の少なくとも一部を洗浄タンク内に流入させるようにしたすすぎ工程とを備え、上記すすぎ液の流入により洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄配管から取り出して浸漬槽内に移送し、予備洗浄液として用いるようにした洗浄方法を第2の要旨とする。
また、本発明は、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するためのすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内に設けられた浸漬槽もしくは自動洗浄機とは別に設けられた浸漬槽内に、上記本洗浄された被洗浄物を移し、後洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える後洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行い、使用したすすぎ液の少なくとも一部を洗浄タンク内に流入させるようにしたすすぎ工程とを備え、上記すすぎ液の流入により洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄タンク内から取り出して浸漬槽内に移送し、後洗浄液として用いるようにした洗浄方法を第3の要旨とする。
さらに、本発明は、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するためのすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内に設けられた浸漬槽もしくは自動洗浄機とは別に設けられた浸漬槽内に、上記本洗浄された被洗浄物を移し、後洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える後洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行い、使用したすすぎ液の少なくとも一部を洗浄タンク内に流入させるようにしたすすぎ工程とを備え、上記すすぎ液の流入により洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄配管から取り出して浸漬槽内に移送し、後洗浄液として用いるようにした洗浄方法を第4の要旨とする。
そして、本発明は、被洗浄物を、浸漬槽内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える予備洗浄工程と、洗浄液を溜める1以上の洗浄タンクと、すすぎ液を溜める1以上のすすぎタンクと、上下一対以上の洗浄ノズルと、上下一対以上のすすぎノズルと、最終すすぎのための一対の最終すすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための1以上の洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するための1以上のすすぎポンプを有するすすぎ配管と、上記最終すすぎノズルに最終すすぎ液を供給するための最終すすぎポンプを有する最終すすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に、上記予備洗浄された被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行うすすぎ工程と、最終すすぎ液を、上記最終すすぎ配管を経由して最終すすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物の最終すすぎを行う最終すすぎ工程とを備え、上記最終すすぎ工程において、最終すすぎ液が1以上のすすぎタンク内に流入し、すすぎタンク容量を超えた液量のすすぎ液が洗浄タンク内に流入する際に、上記すすぎ液の流入により、洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄タンク内から取り出して浸漬槽内に移送し、予備洗浄液として用いるようにした洗浄方法を第5の要旨とする。
また、本発明は、被洗浄物を、浸漬槽内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える予備洗浄工程と、洗浄液を溜める1以上の洗浄タンクと、すすぎ液を溜める1以上のすすぎタンクと、上下一対以上の洗浄ノズルと、上下一対以上のすすぎノズルと、最終すすぎのための一対の最終すすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための1以上の洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するための1以上のすすぎポンプを有するすすぎ配管と、上記最終すすぎノズルに最終すすぎ液を供給するための最終すすぎポンプを有する最終すすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に、上記予備洗浄された被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行うすすぎ工程と、最終すすぎ液を、上記最終すすぎ配管を経由して最終すすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行う最終すすぎ工程とを備え、上記最終すすぎ工程において、最終すすぎ液が1以上のすすぎタンク内に流入し、すすぎタンク容量を超えた液量のすすぎ液が洗浄タンク内に流入する際に、上記すすぎ液の流入により、洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄配管から取り出して浸漬槽内に移送し、予備洗浄液として用いるようにした洗浄方法を第6の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記洗浄液を調整するための洗浄剤のpHが中性である洗浄方法を第7の要旨とする。
また、本発明は、上記第1または第3の要旨である洗浄方法に用いられる洗浄装置であって、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給する洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機において、上記自動洗浄機内もしくは自動洗浄機とは別に浸漬槽が設けられているとともに、上記洗浄タンク内から洗浄液の一部を取り出して上記浸漬槽内に移送するための洗浄液移送手段が設けられている洗浄装置を第8の要旨とする。
さらに、本発明は、上記第2または第4の要旨である洗浄方法に用いられる洗浄装置であって、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給する洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機において、上記自動洗浄機内もしくは自動洗浄機とは別に浸漬槽が設けられているとともに、上記洗浄配管から洗浄液の一部を取り出して上記浸漬槽内に移送するための洗浄液移送手段が設けられている洗浄装置を第9の要旨とする。
そして、本発明は、上記第5の要旨である洗浄方法に用いられる洗浄装置であって、洗浄液を溜める1以上の洗浄タンクと、すすぎ液を溜める1以上のすすぎタンクと、上下一対以上の洗浄ノズルと、上下一対以上のすすぎノズルと、最終すすぎのための一対の最終すすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための1以上の洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するための1以上のすすぎポンプを有するすすぎ配管と、上記最終すすぎノズルに最終すすぎ液を供給するための最終すすぎポンプを有する最終すすぎ配管とを備えた自動洗浄機において、上記自動洗浄機内もしくは自動洗浄機とは別に浸漬槽が設けられているとともに、上記洗浄タンク内から洗浄液の一部を取り出して上記浸漬槽内に移送するための洗浄液移送手段が設けられている洗浄装置を第10の要旨とする。
また、本発明は、上記第6の要旨である洗浄方法に用いられる洗浄装置であって、洗浄液を溜める1以上の洗浄タンクと、すすぎ液を溜める1以上のすすぎタンクと、上下一対以上の洗浄ノズルと、上下一対以上のすすぎノズルと、最終すすぎのための一対の最終すすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための1以上の洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するための1以上のすすぎポンプを有するすすぎ配管と、上記最終すすぎノズルに最終すすぎ液を供給するための最終すすぎポンプを有する最終すすぎ配管とを備えた自動洗浄機において、上記自動洗浄機内もしくは自動洗浄機とは別に浸漬槽が設けられているとともに、上記洗浄配管から洗浄液の一部を取り出して上記浸漬槽内に移送するための洗浄液移送手段が設けられている洗浄装置を第11の要旨とする。
なお、本発明において、「上下一対の洗浄ノズル」、「上下一対のすすぎノズル」は、どちらも、上下一対のノズルが対称形状になっている必要はなく、洗浄液を噴射する、あるいはすすぎ液を噴射する、という機能を共有する対であれば、互いにどのような形状になっていても差し支えない。
本発明の洗浄方法によれば、すすぎ液の流入により洗浄タンク容量を超えてオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を、洗浄タンクもしくは洗浄配管から取り出して浸漬槽内での予備洗浄もしくは後洗浄に利用するため、同様の装置を用いた従来の洗浄方法に比べて、水と洗浄剤組成物の使用量を大幅に低減することができる。また、浸漬槽内での洗浄液としては、通常、40〜60℃に加温したものが用いられるが、上記の方法によれば、同じく加温して用いられる洗浄液の一部を利用して用いるため、移送時に多少さめることを考慮しても、充分に加熱コストの低減化を実現することができる。したがって、全体として、大幅な経費節減を達成することができる。
特に、自動洗浄機に用いる洗浄剤組成物として、弱アルカリ性〜中性のものを用いると、環境負荷が小さいため、処理コストが少なくてすみ、より大きな経費節減を実現することができる。そして、比較的穏やかな洗浄力の洗浄剤組成物を用いても、予備洗浄もしくは後洗浄と、本洗浄とを組み合わせているため、美麗に仕上げることができるという利点を有する。
したがって、本発明によれば、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等の食器や調理器具の洗浄用途や、各種製造工場、加工工場等における器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するための自動洗浄用途として用いることができる。また、飲料用のガラス瓶・ビール瓶等の容器洗浄、金属表面洗浄等に、広く用いることができる。特に、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂・調理器具等の洗浄に用いることが好適である。また、すすぎ液の流入により洗浄タンク容量を超えてオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を、洗浄タンクもしくは洗浄配管から取り出して、浸漬槽内での予備洗浄もしくは後洗浄に利用するほか、経費節減を実現する目的から、別に設けた容器やバケツ等に洗浄液を取り出して、適宜洗浄剤組成物等を添加し、上記施設の厨房内や作業場内の床や壁等の洗浄に供することもできる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に用いることのできる洗浄装置を模式的に示している。この洗浄装置は、図6に示すものと同様のドアタイプ自動食器洗浄機と、浸漬槽10とを備え、自動食器洗浄機による洗浄・すすぎに先立って、上記浸漬槽10内で予備洗浄を行うことができるようになっている。
そして、上記自動食器洗浄機の洗浄タンク2の底部には、洗浄タンク2内の洗浄液の一部を取り出すための送液配管14が接続されており、非自給式の送液ポンプ15を介して、浸漬槽10の上方まで延びている。なお、上記送液配管14において、送液ポンプ15の下流側には、逆流防止のための逆止弁15aが設けられている。
また、上記洗浄タンク2の底部の、送液配管14に接続される連通口の周囲には、微細な多孔が形成されたストレーナ18が着脱自在に被せられており、これにより、洗浄タンク2からの取り出される洗浄液に混じる食物残滓等が除去されるようになっている。なお、上記逆止弁15aとともに流量調整弁や間欠的に送液ポンプ15が作動するための間欠タイマーを設けることにより、浸漬槽10への送液量を調整できるようにすることが好適である。
上記洗浄装置を用い、例えばつぎのようにして、食器等の被洗浄物に対し洗浄処理を行うことができる。まず、初回の洗浄では、直接浸漬槽10内で予備洗浄液を調製し、そこに被洗浄物を浸漬して所定時間維持することにより、予備洗浄を行う。なお、このとき、単に浸漬しておく以外に、スポンジや洗浄ブラシで手洗いする、浸漬槽10に穏やかな振動を与える、予備洗浄液を攪拌する、等の洗浄動作を付与するようにしてもよい。
つぎに、予備洗浄された被洗浄物を、自動食器洗浄機内に装填し、通常の方法に従い、自動食器洗浄機内で本洗浄を行う。すなわち、まず、給湯器から直接、もしくは専用のブースターを介して、洗浄タンク2内に温水を導入し、所定量の洗浄剤組成物を投入して、所定濃度の洗浄液を調製する。そして、この洗浄液を、洗浄ポンプ3を経由して洗浄配管5に供給し、上下の洗浄ノズル4から、被洗浄物に向かって繰り返し噴射することにより、本洗浄を行う。このとき、洗浄ポンプ3の作動に連動して送液ポンプ15が作動し、つぎのすすぎ工程で洗浄タンク2内にすすぎ液が流入し、洗浄タンク2からオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を、洗浄タンク2内から浸漬槽10内に移送することが行われる。
つぎに、給湯器等もしくはブースターから、すすぎホンプを介してすすぎ配管8に清浄なすすぎ液を導入し、これを上下のすすぎノズル7から、清浄なすすぎ液を連続的もしくは断続的に噴射することにより、すすぎを行う。このとき、すすぎ液は洗浄タンク2内に流入する。なお、従来のタイプでは、洗浄タンク2内にすすぎ液が流入すると、その分だけ洗浄液が希釈され、洗浄タンク2の容量を超えた洗浄液が、オーバーフロー配管9からオーバーフローするが、本発明では、すでに述べたように、本洗浄工程において、洗浄タンク2からオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部が浸漬槽10内に移送され、つぎの予備洗浄に利用されるようになっているため、オーバーフローによって排出されてしまう無駄を最小限に抑えている。これが本発明の大きな特徴である。
上記洗浄方法によれば、洗浄タンク2にすすぎ液が流入してオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を、洗浄タンク2から予め取り出して、浸漬槽10内での予備洗浄に利用するため、同様の装置を用いた従来の洗浄方法に比べて、水と洗浄剤組成物の使用量を大幅に低減することができる。また、予備洗浄液としては、通常、40〜60℃に加温したものが用いられるが、上記の方法によれば、洗浄のために加温された洗浄液を、そのまま洗浄タンク2内から浸漬槽10内に移送して再利用しているため、移送時に多少さめることを考慮しても、充分に高い温度の予備洗浄液を得ることができる。したがって、予備洗浄液調製のためのエネルギーコストを低減することができ、大幅な経費節減を達成することができる。
特に、自動食器洗浄機に用いる洗浄剤組成物として、弱アルカリ性〜中性のものを用いると、環境負荷が小さいため、処理コストが少なくてすみ、より大きな経費節減を実現することができる。そして、比較的穏やかな洗浄力の洗浄剤組成物を用いても、予備洗浄と本洗浄を組み合わせているため、半熟卵汚れやこれを含む複合汚れに代表される強固な汚れに対しても、美麗に仕上げることができるという利点を有する。また、被洗浄物である食器類に対しての影響もマイルドなものとなる。さらに、従来の自動食器洗浄機用洗浄剤は、強アルカリ性のものが主流で、排水を再利用する上での安全性、作業性等を確保しにくいものであったが、本発明において、特に、上記弱アルカリ性〜中性の洗浄剤組成物を用いると、これらの課題を克服することができる。
なお、上記の例において、洗浄タンク2内と送液配管14との連通口の周囲に取り付けられるストレーナ18は、液の通過面が多孔板で形成されていても、網目状のメッシュ板で形成されていてもよい。また、上記ストレーナ18を着脱自在とすることで、清浄で衛生的に保つことができる。
また、上記の例では、浸漬槽10内に洗浄液を移送するための送液配管14を、洗浄タンク2の底部に接続しているが、送液配管14の接続位置は、洗浄工程における洗浄タンク2内の洗浄液の液位低下を考慮して適宜に設定することができ、洗浄タンク2の底部または送液ポンプ15に空気をかまない範囲において洗浄タンク2の側面に設けることができる。あるいは、図2に示すように、自給式の送液ポンプ15′を用い、洗浄タンク2内の洗浄液を、その上面から取り出して浸漬槽10内に移送するようにしても差し支えない。自給式ポンプは、非自給式のものに比べて価格が高いが、この構成にすると、送液配管14および送液ポンプ15′を設置しやすいという利点を有する。
さらに、送液ポンプ15、15′を設けず、図3に示すように、洗浄ポンプ3下流側の洗浄配管5から分岐する送液配管14′を設け、洗浄ノズル4に循環供給する洗浄液の一部を、洗浄ポンプ3の作動により、送液配管14′側に導入するようにしてもよい。この構成によれば、送液ポンプ15(15′)が不要となり、設備コストを低減することができるだけでなく、洗浄装置が全体としてコンパクトになり、省スペース化を実現することができる。
そして、本発明において、本洗浄およびすすぎに用いる自動洗浄機は、上記の例に限らず、どのようなタイプのものであっても差し支えない。
例えば、本発明において、浸漬槽10と、フライトコンベアタイプの自動食器洗浄機を組み合わせた例を図4に示す。この自動食器洗浄機は、食器等の被洗浄物を、フライトコンベア30で搬送しながら、洗浄とすすぎを行うもので、図1の装置と同様、洗浄タンク2に溜められた洗浄液が、洗浄ポンプ3を経由して洗浄配管5に供給され、上下一対の洗浄ノズル4から、被洗浄物に向かって繰り返し噴射されて、本洗浄が行われるようになっている。
また、その下流側には、上下一対のすすぎノズル22が設けられ、さらに、その下流側に、上下一対の最終すすぎノズル25が設けられており、すすぎと、最終すすぎとが、順に行われるようになっている。
そして、上記洗浄タンク2の底部に、洗浄タンク2内の洗浄液の一部を取り出すための送液配管14が接続されており、非自給式の送液ポンプ15を介して、浸漬槽10の上方まで延びている。なお、上記送液配管14において、送液ポンプ15の下流側には、逆流防止のための逆止弁15aが設けられている。
また、上記洗浄タンク2の底部の、送液配管14に接続される連通口の周囲には、図1の例と同様、微細な多孔が形成されたストレーナ18が着脱自在に被せられており、これにより、洗浄タンク2からの取り出される洗浄液に混じる食物残滓等が除去されるようになっている。なお、上記逆止弁15aとともに流量調整弁や間欠的に送液ポンプ15が作動するための間欠タイマーを設けることにより、浸漬槽10への送液量を調整できるようにすることが好適である。
上記洗浄装置を用い、例えばつぎのようにして、食器等の被洗浄物に対し洗浄処理を行うことができる。まず、初回の洗浄では、直接浸漬槽10内で予備洗浄液を調製し、そこに被洗浄物を浸漬して所定時間維持することにより、予備洗浄を行う。なお、このとき、単に浸漬しておく以外に、スポンジや洗浄ブラシで手洗いする、浸漬槽10に穏やかな振動を与える、予備洗浄液を攪拌する、等の洗浄動作を付与するようにしてもよい。
つぎに、予備洗浄された被洗浄物を、フライトコンベアタイプの自動食器洗浄機内に装填し、通常の方法に従い、自動食器洗浄機内で本洗浄を行う。すなわち、まず、給湯器から直接、もしくは専用のブースターを介して、洗浄タンク2内に温水を導入し、所定量の洗浄剤組成物を投入して、所定濃度の洗浄液を調製する。同時に、給湯器から直接、もしくは専用のブースターを介して、すすぎタンク20内に温水を導入してすすぎ液を準備する。
そして、本洗浄工程では、上記洗浄液を、洗浄ポンプ3を経由して洗浄配管5に供給し、上下の洗浄ノズル4から、被洗浄物に向かって繰り返し噴射することにより、本洗浄を行う。つぎに、すすぎ工程では、上記すすぎ液を、すすぎポンプ21を経由してすすぎ配管23に供給し、上下一対のすすぎノズル22から、被洗浄物に向かって繰り返し噴射することにより、すすぎを行う。
また、最終すすぎ工程では、給湯器から直接、もしくは専用のブースターから、最終すすぎホンプ(図示せず)を介して最終すすぎ配管26に清浄な最終すすぎ液を導入し、これを上下の最終すすぎノズル25から、清浄な最終すすぎ液を連続的もしくは断続的に噴射することにより、最終すすぎを行う。このとき、最終すすぎ液は、すすぎ工程で噴射されているすすぎ液と混じり合うとともに、すすぎタンク容量を超えた液量のすすぎ液が洗浄タンク2内に流入する。そして、送液ポンプ15を適宜作動して、上記すすぎ液の流入によって洗浄タンク2から洗浄液がオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を、洗浄タンク2内から浸漬槽10内に移送することが行われる。
なお、従来の洗浄方法や洗浄装置では、洗浄タンク2内にすすぎ液が流入すると、その分だけ洗浄液が希釈され、洗浄タンク2の容量を超えた洗浄液が、オーバーフロー配管9からオーバーフローするが、本発明では、すでに述べたように、本洗浄工程において、洗浄タンク2からオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部が浸漬槽10内に移送され、つぎの予備洗浄に利用されるようになっているため、オーバーフローによって排出されてしまう無駄を最小限に抑えている。
したがって、上記フライトコンベアタイプの自動食器洗浄機を用いた例においても、図1に示す例と同様の効果を得ることができる。
また、図5は、同じくフライトコンベアタイプの自動食器洗浄機を用いた例であって、洗浄タンク2内に最終すすぎ液が流入し、洗浄タンク2からオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を、洗浄配管5から浸漬槽10内に移送する場合の本発明の一実施の形態を示している。
このものも、図3に示す例と同様の効果を得ることができる。
もちろん、本発明において、本洗浄およびすすぎを行う自動洗浄機は、すでに述べたように、これらの例に限らず、フードタイプ、アンダーカウンタータイプ等の各種のものを用いることができる。
そして、本発明において、洗浄タンク2内の洗浄液を浸漬槽10内に移送するための送液ポンプ15の作動制御は、自動食器洗浄機における洗浄開始の信号と連動させることが好適である。より具体的にいうと、例えば、ドアタイプの自動洗浄機であって、図1に示すように、洗浄ポンプ3とすすぎポンプが併設されているものを用いる場合は、洗浄ポンプ3の作動指示信号に連動して、送液ポンプ15に作動指示信号が与えられるように設定することで、洗浄タンク2にすすぎ液が流入して洗浄タンク2からオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を浸漬槽10に移送し、すすぎポンプ作動時に、すすぎ液が洗浄タンク2内に流入した際に、オーバーフローによって排出されてしまう無駄を最小限に抑えるようにすることが好適である。
なお、タイマーを設け、すすぎポンプの作動信号に連動して、送液ポンプ15に所定時間だけ作動信号が与えられるように設定して、上記所定時間だけ洗浄タンク2内の洗浄液を浸漬槽10に移送し、それ以外の時間は、洗浄液が移送されないようにしてもよい。
さらに、ラックコンベアタイプの自動洗浄機を用いる場合は、ラックが所定位置に到達した時点でリミットスイッチが作動して最終すすぎが開始するようになっているが、この場合、最終すすぎポンプの作動信号に連動して、送液ポンプ15に作動指示信号が与えられるように設定することが好適である。また、フライトコンベアタイプの自動洗浄機を用いる場合は、洗浄液、すすぎ液、最終すすぎ液が連続して噴射されているため、タイマーのオン・オフ制御により、間欠的に送液ポンプ15が作動するよう設定することが好適である。
そして、上記送液ポンプ15で浸漬槽10に送液する洗浄液の量は、一回の洗浄サイクルにおいて洗浄タンク2の容量を超えてオーバーフローすると見越される量以下に設定することが好適である。上記オーバーフローすると見越される量を超えた量を浸漬槽10に移送すると、自動洗浄機の洗浄タンク2に、新たな水の補充と洗浄剤組成物の追加が必要となるため、「排水の再利用」という本発明の趣旨から好ましくない。
なお、通常、ドアタイプのすすぎ液の量は4〜6リットル/回、ラックコンベアタイプ、フライトコンベアタイプ等のコンベアタイプの最終すすぎ液の量は10〜20リットル/分であり、ドアタイプでは、すすぎ液の全量が洗浄タンク2に流入し、また、コンベアタイプでは、最終すすぎ液全量の約30質量%の最終すすぎ液がすすぎタンク20に流入することで、その液量相当のすすぎタンク20内のすすぎ液が洗浄タンク2に流入するように設計されている。したがって、本発明の洗浄方法において、上記コンベアタイプの自動洗浄機を用いる場合にも、洗浄タンク2からオーバーフローが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を、浸漬槽10に移送することができる。
さらに、本発明において、予備洗浄もしくは後洗浄を行う浸漬槽10は、厨房等の設備の規模や自動洗浄機の型式等に応じて、適宜のものが用いられるが、通常、シンク、予洗槽、自動洗浄機に内蔵された浸漬槽等が用いられる。
上記シンクとは、食品衛生法により厨房内等に設置が義務づけられているもので、一般的に40〜3200リットル容量のものが用いられる。
また、上記予洗槽とは、一般的に、60〜1,000リットル容量(大規模調理施設にあっては、1,000〜15,000リットル容量)のものが用いられ、食器洗浄機の食器導入口の前に設けられたもの、多槽式コンベア食器洗浄機の予洗槽、大規模調理施設における機械式洗浄装置における食器導入口に付設された予洗槽や同装置における洗浄工程とすすぎ工程の間に設けられた浸漬槽等があげられる。このほか、食器・調理器具等を運搬するための台車に付設された下膳用コンテナ・キャリー等を用いることもできる。また、多槽式コンベア食器洗浄機を用いる場合には、食器導入口からの第1槽目または、第1槽目から2槽以上を予洗槽としても、すすぎ工程直前の1槽または2槽以上を予洗槽としてもよい。
そして、上記予洗槽等の浸漬槽10に用いて浸漬を行う時間は、汚れの量や被洗浄物の処理量にもよるが、通常、3〜30分間に設定することが好適である。3分未満では、予備洗浄が不十分となるおそれがあり、逆に、30分を超えると、作業効率が低下するからである。
また、例えば、本発明の浸漬槽10の近傍に、浸漬槽10内の液温制御を行うコントローラ40(図1参照)を設け、浸漬槽10に温度センサ41を設けるとともに、浸漬槽10に延びる水道水導管等に電磁弁(図示せず)を設け、浸漬槽10内に供給される排水の液温が高すぎる場合は、送液ポンプ15を停止するとともに、逆止弁15aとともに設けられている流量調整弁(図示せず)を閉じ、水道水導管等の電磁弁を開いて、浸漬槽10内に水道水等を導入してその液温を下げるようにすることが望ましい。
また、本洗浄に用いる洗浄剤組成物は、本洗浄に用いる自動洗浄機に応じて、従来から用いられているどのような洗浄剤組成物であっても差し支えない。ただし、浸漬槽10への被洗浄物の出し入れ作業における安全性や、排水処理のための負荷軽減を考慮すれば、弱アルカリ性〜中性の自動洗浄機用洗浄剤組成物を用いることが好適である。
このような弱アルカリ性〜中性の自動洗浄機用洗浄剤組成物としては、例えば自動食器洗浄機用のものとして、市販品であるデタークリーンLN(ティーポール社製)、中性デターファイン(ティーポール社製)等があげられる。
さらに、上記の例では、浸漬槽10における浸漬洗浄を、本洗浄工程に先立ち、予備洗浄として行うようにしたが、本洗浄工程の後に、浸漬洗浄を行うようにしても差し支えない。その場合は、自動食器洗浄機内で洗浄された被洗浄物を、前述のシンクや予洗槽に移動させ、浸漬洗浄後、再度、自動食器洗浄機内に戻してすすぎを行う。あるいは、大規模調理施設等においては、自動洗浄機として、洗浄手段とすすぎ手段の間に浸漬槽を設けたものを設置するようにしても差し支えない。そして、上記浸漬洗浄に用いる浸漬液(後洗浄液)として、予備洗浄の場合と同様、すすぎ液の流入により洗浄タンク2からオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液の一部または全部を、予め洗浄タンク2もしくは洗浄配管5から取り出して再利用するようにする。
つぎに、実施例について、比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕
図1に示す洗浄装置を用い、下記の条件に従い、予備洗浄、本洗浄、すすぎの順で、実際に、食器(下記の洗浄対象物)の洗浄処理を行った。なお、予備洗浄には、初回のみ、浸漬槽に、予備洗浄液を直接導入し、2回目以降を、洗浄タンク2内から取り出した洗浄液を利用して行い、一連の動作を200回行った。なお、自動食器洗浄機として、日本洗浄機社製のSD80Gを使用した。
〔条件〕
(1)洗浄対象 :65℃のお湯で30分加温して作った半熟卵を汚れ1とし、ご飯40 gとレトルト食品(牛丼の具、吉野家ディー・アンド・シーYH社製 )20gと、上記汚れ1の20gとを充分に混合したものを汚れ2と した。そして、汚れ1、2をそれぞれ2g取って、磁器製丼(直径1 8cm×高さ6cm)の内面にまんべんなく塗布し、60分間放置し た。この丼を、12個一組として、200組用意した。
(2)予備洗浄
浸漬槽 :シンク(600mm×450mm×300mm)
予備洗浄液量 :54リットル
浸漬時間 :5分
(3)本洗浄
洗浄剤組成物 :中性デターファイン(ティーポール社製)
洗浄剤溶液濃度:0.05質量%
洗浄温度 :60℃
洗浄時間 :50秒
洗浄タンク容量:36リットル
(4)すすぎ
すすぎ水量 :4リットル/回
すすぎ水温 :80℃
すすぎ時間 :12秒
この洗浄方法によれば、200回の水使用量の総量が約890リットル、洗浄剤組成物(中性デターファイン)の使用量が約445gであった。また、水の加温に必要な熱量は2.145×108 J(51240kcal)であった。そして、食器の汚れ1,2は、ともに非常に清浄に洗浄されており、良好な仕上がりであった。
このときの洗浄剤の費用は、洗浄剤組成物の単価を1620円/kgとすると、約721円であり、水道料の費用は、その単価を640円/立方メートルとすると、約570円であった。これらの合計は、1291円となる。
〔比較例1〕
実施例1と同様の洗浄処理を行ったが、排水再利用ユニット11は用いず、浸漬槽10には、40℃のお湯に、予備洗浄用洗浄剤組成物として中性洗剤:ティーポールグリーンS(ティーポール社製)を0.2質量%加えて浸漬用の予備洗浄液を別途調製し、20回に1回の交換を行った。その結果、200回の水使用量の総量が約1376リットル、洗浄剤組成物の使用量が、本洗浄用の中性デターファイン約418g、予備洗浄用のティーポールグリーンS約1080gであった。また、水の加温に必要な熱量は2.552×108 J(60960kcal)であった。そして、食器の汚れ1,2は、ともに非常に清浄に洗浄されており、良好な仕上がりであった。
このときの洗浄剤の費用は、予備洗浄用洗浄組成物であるティーポールグリーンSの単価を316円/kgとすると、その分は約341円であり、本洗浄用洗浄剤組成物である中性デターファインの単価を1620円/kgとすると、その分は約677円であり、水道料の費用は、その単価を640円/立方メートルとすると、約881円であった。これらの合計は、1899円となる。
〔比較例2〕
浸漬槽10による前処理を行わず、強アルカリ性自動食器洗浄機用洗剤:デターファインL(ティーポール社製)を用いて、自動食器洗浄機のみで洗浄・すすぎを行った。洗浄・すすぎ条件は、実施例1と同様にした。なお、このときの洗浄剤溶液濃度は0.18質量%とした。その結果、200回の水使用量の総量が約836リットル、洗浄剤組成物の使用量が約1505gであった。また、水の加温に必要な熱量は2.100×108 J(50160kcal)であった。ただし、食器の汚れ1,2が残留しているものが多く、洗浄に問題があった。
このときの洗浄剤の費用は、洗浄剤組成物の単価を580円/kgとすると、約873円であり、水道料の費用は、その単価を640円/立方メートルとすると、約535円であった。これらの合計は、1408円となる。
上記実施例1および比較例1,2の結果から、実施例1の洗浄方法によれば、強固なタンパク質汚れに対しても、良好な洗浄性能により美麗な仕上がりが得られ、しかも処理コスト(経費)を低減することができることがわかった。
〔実施例2〕
図5に示す洗浄装置を用い、下記の条件に従い、予備洗浄、本洗浄、すすぎの順で、実際に、食器(下記の洗浄対象物)の洗浄処理を行った。なお、予備洗浄には、初回のみ、浸漬槽に、予備洗浄液を直接導入し、2回目以降を、洗浄タンク2内から取り出した洗浄液を利用して行い、一連の動作を4時間行った。なお、自動食器洗浄機として、石川島播磨重工業社製のJWF365を使用した。
〔条件〕
(1)洗浄対象 :65℃のお湯で30分加温して作った半熟卵を汚れ1とし、ご飯40 gとレトルト食品(商品名:ボンカレー:大塚食品株式会社製)20 gと、上記汚れ1の20gとを充分に混合したものを汚れ2とした。 そして、汚れ1、2をそれぞれ2g取って、磁器製丼(直径18cm ×高さ6cm)の内面にまんべんなく塗布し、60分間放置した。こ の丼を、12個一組として、200組用意した。
(2)予備洗浄
浸漬槽 :シンク(1000mm×450mm×300mm)
予備洗浄液量 :100リットル
浸漬時間 :5分
(3)本洗浄
洗浄剤組成物 :中性デターファイン(ティーポール社製)
洗浄剤溶液濃度:0.05質量%
洗浄温度 :60℃
洗浄タンク容量:110リットル
(4)すすぎ
すすぎ水温 :60℃
すすぎタンク容量:110リットル
(5)最終すすぎ
最終すすぎ水量 :12リットル/分(すすぎタンクへの流入は約30質量%)
最終すすぎ水温 :80℃
(6)コンベアスピード
:1.5メートル/分(処理能力:4500枚/時間)
この洗浄方法によれば、4時間の水使用量の総量が約3200リットル、洗浄剤組成物(中性デターファイン)の使用量が約537gであった。また、水の加温に必要な熱量は7.686×108 J(183600kcal)であった。そして、食器の汚れ1,2は、ともに非常に清浄に洗浄されており、良好な仕上がりであった。
このときの洗浄剤の費用は、洗浄剤組成物の単価を1620円/kgとすると、約870円であり、水道料の費用は、その単価を640円/立方メートルとすると、約2048円であった。これらの合計は、2918円となる。
〔比較例3〕
実施例2と同様の洗浄処理を行ったが、排水再利用ユニット11は用いず、浸漬槽10には、40℃のお湯に、予備洗浄用洗浄剤組成物として中性洗剤:ティーポールグリーンS(ティーポール社製)を0.2質量%加えて浸漬用の予備洗浄液を別途調製し、1時間に1回の交換を行った。その結果、4時間の水使用量の総量が約3500リットル、洗浄剤組成物の使用量が、本洗浄用の中性デターファイン約487g、予備洗浄用のティーポールグリーンS約800gであった。また、水の加温に必要な熱量は7.937×108 J(189600kcal)であった。そして、食器の汚れ1,2は、ともに非常に清浄に洗浄されており、良好な仕上がりであった。
このときの洗浄剤の費用は、予備洗浄用洗浄組成物であるティーポールグリーンSの単価を316円/kgとすると、その分は約253円であり、本洗浄用洗浄剤組成物である中性デターファインの単価を1620円/kgとすると、その分は約789円であり、水道料の費用は、その単価を640円/立方メートルとすると、約2240円であった。これらの合計は、3282円となる。
〔比較例4〕
浸漬槽10による前処理を行わず、強アルカリ性自動食器洗浄機用洗剤:デターファインL(ティーポール社製)を用いて、自動食器洗浄機のみで洗浄・すすぎを行った。洗浄・すすぎ条件は、実施例2と同様にした。なお、このときの洗浄剤溶液濃度は0.18質量%とした。その結果、4時間の水使用量の総量が約3100リットル、洗浄剤組成物の使用量が約1753gであった。また、水の加温に必要な熱量は7.602×108 J(181600kcal)であった。ただし、食器の汚れ1,2が残留しているものもあり、洗浄に問題があった。
このときの洗浄剤の費用は、洗浄剤組成物の単価を580円/kgとすると、約1017円であり、水道料の費用は、その単価を640円/立方メートルとすると、約1984円であった。これらの合計は、3001円となる。
上記実施例2および比較例3,4の結果において、実施例2の洗浄方法によれば、強固なタンパク質汚れに対しても、良好な洗浄性能により美麗な仕上がりが得られ、しかも処理コスト(経費)を低減することができることがわかった。
本発明の一実施例である洗浄装置を模式的に示す説明図である。 本発明の他の実施例である洗浄装置を模式的に示す説明図である。 本発明の他の実施例である洗浄装置を模式的に示す説明図である。 本発明の他の実施例である洗浄装置を模式的に示す説明図である。 本発明の他の実施例である洗浄装置を模式的に示す説明図である。 従来の、ドアタイプの自動食器洗浄機の一例を示す説明図である。
符号の説明
2 洗浄タンク
3 洗浄ポンプ
4 洗浄ノズル
5 洗浄配管
7 すすぎノズル
8 すすぎ配管
9 オーバーフロー配管
10 浸漬槽
14 送液配管
15 送液ポンプ

Claims (11)

  1. 被洗浄物を、浸漬槽内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える予備洗浄工程と、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するためのすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に、上記予備洗浄された被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行い、使用したすすぎ液の少なくとも一部を洗浄タンク内に流入させるようにしたすすぎ工程とを備え、上記すすぎ液の流入により洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄タンク内から取り出して浸漬槽内に移送し、予備洗浄液として用いるようにしたことを特徴とする洗浄方法。
  2. 被洗浄物を、浸漬槽内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える予備洗浄工程と、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するためのすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に、上記予備洗浄された被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行い、使用したすすぎ液の少なくとも一部を洗浄タンク内に流入させるようにしたすすぎ工程とを備え、上記すすぎ液の流入により洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄配管から取り出して浸漬槽内に移送し、予備洗浄液として用いるようにしたことを特徴とする洗浄方法。
  3. 洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するためのすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内に設けられた浸漬槽もしくは自動洗浄機とは別に設けられた浸漬槽内に、上記本洗浄された被洗浄物を移し、後洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える後洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行い、使用したすすぎ液の少なくとも一部を洗浄タンク内に流入させるようにしたすすぎ工程とを備え、上記すすぎ液の流入により洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄タンク内から取り出して浸漬槽内に移送し、後洗浄液として用いるようにしたことを特徴とする洗浄方法。
  4. 洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するためのすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内に設けられた浸漬槽もしくは自動洗浄機とは別に設けられた浸漬槽内に、上記本洗浄された被洗浄物を移し、後洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える後洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行い、使用したすすぎ液の少なくとも一部を洗浄タンク内に流入させるようにしたすすぎ工程とを備え、上記すすぎ液の流入により洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄配管から取り出して浸漬槽内に移送し、後洗浄液として用いるようにしたことを特徴とする洗浄方法。
  5. 被洗浄物を、浸漬槽内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える予備洗浄工程と、洗浄液を溜める1以上の洗浄タンクと、すすぎ液を溜める1以上のすすぎタンクと、上下一対以上の洗浄ノズルと、上下一対以上のすすぎノズルと、最終すすぎのための一対の最終すすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための1以上の洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するための1以上のすすぎポンプを有するすすぎ配管と、上記最終すすぎノズルに最終すすぎ液を供給するための最終すすぎポンプを有する最終すすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に、上記予備洗浄された被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行うすすぎ工程と、最終すすぎ液を、上記最終すすぎ配管を経由して最終すすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物の最終すすぎを行う最終すすぎ工程とを備え、上記最終すすぎ工程において、最終すすぎ液が1以上のすすぎタンク内に流入し、すすぎタンク容量を超えた液量のすすぎ液が洗浄タンク内に流入する際に、上記すすぎ液の流入により、洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄タンク内から取り出して浸漬槽内に移送し、予備洗浄液として用いるようにしたことを特徴とする洗浄方法。
  6. 被洗浄物を、浸漬槽内で予備洗浄液に浸漬して所定時間維持するか洗浄動作を与える予備洗浄工程と、洗浄液を溜める1以上の洗浄タンクと、すすぎ液を溜める1以上のすすぎタンクと、上下一対以上の洗浄ノズルと、上下一対以上のすすぎノズルと、最終すすぎのための一対の最終すすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための1以上の洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するための1以上のすすぎポンプを有するすすぎ配管と、上記最終すすぎノズルに最終すすぎ液を供給するための最終すすぎポンプを有する最終すすぎ配管とを備えた自動洗浄機内に、上記予備洗浄された被洗浄物を装填し、上記洗浄タンク内に溜められた洗浄液を、上記洗浄配管を経由して洗浄ノズルに循環供給して噴射させることにより被洗浄物の洗浄を行う本洗浄工程と、上記自動洗浄機内で、すすぎ液を、上記すすぎ配管を経由してすすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物のすすぎを行うすすぎ工程と、最終すすぎ液を、上記最終すすぎ配管を経由して最終すすぎノズルに供給して噴射させることにより被洗浄物の最終すすぎを行う最終すすぎ工程とを備え、上記最終すすぎ工程において、最終すすぎ液が1以上のすすぎタンク内に流入し、すすぎタンク容量を超えた液量のすすぎ液が洗浄タンク内に流入する際に、上記すすぎ液の流入により、洗浄タンクからオーバーフローすることが見越される量以下の洗浄液を、適宜洗浄配管から取り出して浸漬槽内に移送し、予備洗浄液として用いるようにしたことを特徴とする洗浄方法。
  7. 上記洗浄液を調整するための洗浄剤のpHが中性であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄方法。
  8. 請求項1または3記載の洗浄方法に用いられる洗浄装置であって、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給する洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機において、上記自動洗浄機内もしくは自動洗浄機とは別に浸漬槽が設けられているとともに、上記洗浄タンク内から洗浄液の一部を取り出して上記浸漬槽内に移送するための洗浄液移送手段が設けられていることを特徴とする洗浄装置。
  9. 請求項2または4記載の洗浄方法に用いられる洗浄装置であって、洗浄液を溜める洗浄タンクと、上下一対の洗浄ノズルと、上下一対のすすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給する洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するすすぎポンプを有するすすぎ配管とを備えた自動洗浄機において、上記自動洗浄機内もしくは自動洗浄機とは別に浸漬槽が設けられているとともに、上記洗浄配管から洗浄液の一部を取り出して上記浸漬槽内に移送するための洗浄液移送手段が設けられていることを特徴とする洗浄装置。
  10. 請求項5記載の洗浄方法に用いられる洗浄装置であって、洗浄液を溜める1以上の洗浄タンクと、すすぎ液を溜める1以上のすすぎタンクと、上下一対以上の洗浄ノズルと、上下一対以上のすすぎノズルと、最終すすぎのための一対の最終すすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための1以上の洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するための1以上のすすぎポンプを有するすすぎ配管と、上記最終すすぎノズルに最終すすぎ液を供給するための最終すすぎポンプを有する最終すすぎ配管とを備えた自動洗浄機において、上記自動洗浄機内もしくは自動洗浄機とは別に浸漬槽が設けられているとともに、上記洗浄タンク内から洗浄液の一部を取り出して上記浸漬槽内に移送するための洗浄液移送手段が設けられていることを特徴とする洗浄装置。
  11. 請求項6記載の洗浄方法に用いられる洗浄装置であって、洗浄液を溜める1以上の洗浄タンクと、すすぎ液を溜める1以上のすすぎタンクと、上下一対以上の洗浄ノズルと、上下一対以上のすすぎノズルと、最終すすぎのための一対の最終すすぎノズルと、上記洗浄ノズルに洗浄液を供給するための1以上の洗浄ポンプを有する洗浄配管と、上記すすぎノズルにすすぎ液を供給するための1以上のすすぎポンプを有するすすぎ配管と、上記最終すすぎノズルに最終すすぎ液を供給するための最終すすぎポンプを有する最終すすぎ配管とを備えた自動洗浄機において、上記自動洗浄機内もしくは自動洗浄機とは別に浸漬槽が設けられているとともに、上記洗浄配管から洗浄液の一部を取り出して上記浸漬槽内に移送するための洗浄液移送手段が設けられていることを特徴とする洗浄装置。
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