JP6925609B2 - 圧着パッド - Google Patents

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Description

本発明は、防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に防水シートをシート固定具に押圧するための圧着パッドに関する。
例えば、建物の屋上等の防水下地に防水シートを設置する場合、以下のような作業を行う。
加熱によって溶融する接着層を上面に備えたシート固定具を、アンカーボルト等により防水下地に多数固定して、シート固定具の上から防水シートを被せる。次に、シート固定具に載る防水シートの部分を上側から誘導加熱によって加熱することにより、シート固定具の接着層を溶融させて、シート固定具と防水シートとを接着する。
この後、特許文献1に開示されているような圧着パッドにより、シート固定具に接着された防水シートの部分を上側から押し操作することによって、シート固定具と防水シートとを密着させて、シート固定具と防水シートとの接着を確実なものとする。
特開2010−229669号公報
前述のように、シート固定具と防水シートとを接着する場合、圧着パッドの押圧力及び押圧時間が、シート固定具と防水シートとの接着の確実性を左右する重要な要件となっている。
この場合、圧着パッドを使用する作業者が、非常に大きな力で且つ長時間に亘って、圧着パッドにより、防水シートのうちシート固定具に接着された部分を押し操作すれば、シート固定具と防水シートとの接着の確実性を得ることはできる。
しかしながら、多数のシート固定具と大面積の防水シートとを接着する作業において、作業者が前述のような作業を行うと、全体の作業能率が低下するので、シート固定具と防水シートとの接着の確実性が得られる適正な押圧力及び適正な押圧時間で、圧着パッドにより、シート固定具に接着された防水シートの部分を押し操作したいという要望が高まっている。
本発明は、防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に防水シートをシート固定具に押圧するための圧着パッドにおいて、シート固定具と防水シートとの接着の確実性が得られる適正な押圧力及び適正な押圧時間で、圧着パッドの押し操作が行えるようにすることを目的としている。
(構成)
本発明の特徴は、防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に防水シートをシート固定具に押圧するための圧着パッドにおいて、以下のように構成することにある。
作業者により押し操作される操作部と、
前記操作部の押圧方向に沿って前記操作部に対して最も離れる初期位置と前記操作部に対して最も近づく押圧完了位置とに亘って移動自在な状態で前記操作部に支持され、前記操作部が押し操作されることで前記防水シートを押圧する押圧部と、
前記操作部と前記押圧部とに亘って設けられ、前記押圧部を前記初期位置に付勢すると共に前記操作部の押圧力を前記押圧部に伝達する付勢手段と、
前記操作部が押し操作されるのに伴って、前記押圧部の前記初期位置から前記押圧完了位置までの直線移動に負荷を付与して、前記押圧部が前記初期位置から前記押圧完了位置に移動するまでの時間を所定時間以上に長くする遅延手段と、が備えられ、前記遅延手段は、前記直線移動によって回転運動することで前記直線移動に負荷を付与する
(作用及び発明の効果)
本発明によると、作業者は、シート固定具に接着された防水シートの部分に、圧着パッドの押圧部を当て付けて、圧着パッドの操作部を押圧部側に押し操作するのであり、圧着パッドの押圧部が初期位置から押圧完了位置に直線移動する。
前述の状態において、付勢手段に抗して圧着パッドの操作部を押圧部側に押し操作することになるので、付勢手段の付勢力を、例えば適正な押圧力以上の値に設定すればよい。
これにより、作業者は、付勢手段の付勢力に少し打ち勝つ程度の力で、圧着パッドの操作部を押圧部側に押し操作することによって、シート固定具に接着された防水シートの部分を、圧着パッドにより適正な値の押圧力で押し操作することができる。
前述の状態において、圧着パッドの押圧部の直線移動に対して遅延手段の負荷が掛かるので、遅延手段の負荷が掛かった状態で、圧着パッドの押圧部を初期位置から押圧完了位置に直線移動させるのに要する時間を、例えば適正な押圧時間(所定時間)と同じ値、又は適正な押圧時間(所定時間)以上の値に設定すればよい。
これにより、作業者は、遅延手段の負荷に抗して圧着パッドの押圧部を無理なく直線移動させることができる程度の移動速度で、圧着パッドの操作部を押圧部側に押し操作することによって、シート固定具に接着された防水シートの部分を、圧着パッドにより適正な値の押圧時間で押し操作することができる。
以上のように、本発明の圧着パッドによると、シート固定具に接着された防水シートの部分を圧着パッドにより押し操作する場合、適正な押圧力で押し操作することができるようになり、且つ、適正な押圧時間で押し操作することができるようになって、シート固定具と防水シートとの接着の確実性を得ながら、全体の作業能率を向上させることができる。
また、本発明によると、圧着パッドの押圧部の直線移動に対して、遅延手段が回転運動という比較的単純で、且つ、円滑に作動する運動によって負荷を付与する。
これにより、簡素で且つ円滑に作動する遅延手段を得ることができて、遅延手段の構造の簡素化及び遅延手段の性能の確保という面で有利なものとなる。
(構成)
本発明において、以下のように構成すると好適である。
前記遅延手段に、前記操作部及び前記押圧部の何れか一方に設けられた固定ネジ体と、前記固定ネジ体に螺合され、前記直線移動によって螺進する回転体と、が備えられている。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、遅延手段において、圧着パッドの押圧部が直線移動することにより、固定ネジ体に沿って回転体が移動しながら回転運動する。
これにより、固定ネジ体及び回転体という簡単な構造によって、円滑に作動する遅延手段を得ることができて、遅延手段の構造の簡素化及び遅延手段の性能の確保という面で有利なものとなる。
(構成)
本発明において、以下のように構成すると好適である。
前記操作部及び前記押圧部は、入れ子式に構成された筐体であり、
前記操作部と前記押圧部とによって囲まれた空間に、前記回転体の回転運動によって駆動するファンが備えられている。
(作用及び発明の効果)
シート固定具の接着層を誘導加熱によって溶融させて、シート固定具と防水シートとを接着した後、シート固定具や防水シートに熱が残っているので、シート固定具や防水シートの温度を下げることも、シート固定具と防水シートとの接着の確実性を左右する重要な要件となっている。
本発明によると、圧着パッドの押圧部が直線移動することにより、回転体が回転運動すると、ファンが駆動されるので、圧着パッドの操作部と押圧部とによって囲まれた空間の空気が、ファンにより攪拌されて、圧着パッドの押圧部の放熱が促進される。
これにより、シート固定具や防水シートから圧着パッドの押圧部への吸熱が促進され、シート固定具や防水シートの温度を下げることができる。
本発明のように、圧着パッドの押圧部が直線移動することにより、ファンが駆動されると、ファンを駆動する為の負荷が、圧着パッドの押圧部の直線移動に対する負荷となる。
これにより、ファンの駆動が遅延手段の補助となるので、遅延手段を大きな負荷を発生させる大掛かりなものに構成する必要がなくなって、遅延手段の構造の簡素化の面で有利なものとなる。
(構成)
本発明において、以下のように構成すると好適である。
前記回転体の回転運動によって発電する発電装置と、前記発電装置によって発電された電力によって作動して外部機器と通信可能な通信装置と、が備えられている。
(作用及び発明の効果)
多数のシート固定具と大面積の防水シートとを接着する作業では、シート固定具に接着された防水シートの部分を圧着パッドにより押し操作する際の各種の作業用のデータを、圧着パッドに備えられた通信装置から外部機器に送信するようにして、各種の作業用のデータを蓄積及び管理することがある。逆に、外部機器から圧着パッドの通信装置に、各種の作業用のデータが送信されることもある。
この場合、通信装置用のバッテリーや電池等を圧着パッドに備えるだけであると、定期的なバッテリーの充電や電池の交換を行う必要がある。
本発明によると、圧着パッドにおいて前述のような通信装置を備えた場合、圧着パッドに発電装置を備えており、シート固定具に接着された防水シートの部分を圧着パッドにより押し操作するごとに発電が行われるので、通信装置の電力不足が生じることは少なく、定期的なバッテリーの充電や電池の交換を行う必要がなくなって、作業能率の向上を図ることができる。
本発明のように、圧着パッドの押圧部が直線移動することにより、発電装置が駆動されると、発電装置を駆動する為の負荷が、圧着パッドの押圧部の直線移動に対する負荷となる。
これにより、発電装置の駆動が遅延手段の補助となるので、遅延手段を大きな負荷を発生させる大掛かりなものに構成する必要がなくなって、遅延手段の構造の簡素化の面で有利なものとなる。
(構成)
本発明の特徴は、防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に前記防水シートを前記シート固定具に押圧するための圧着パッドであって、
作業者により押し操作される操作部と、
前記操作部の押圧方向に沿って前記操作部に対して最も離れる初期位置と前記操作部に対して最も近づく押圧完了位置とに亘って移動自在な状態で前記操作部に支持され、前記操作部が押し操作されることで前記防水シートを押圧する押圧部と、
前記操作部と前記押圧部とに亘って設けられ、前記押圧部を前記初期位置に付勢すると共に前記操作部の押圧力を前記押圧部に伝達する付勢手段と、
前記操作部が押し操作されるのに伴って、前記押圧部の前記初期位置から前記押圧完了位置までの直線移動に負荷を付与して、前記押圧部が前記初期位置から前記押圧完了位置に移動するまでの時間を所定時間以上に長くする遅延手段と、が備えられ、
前記操作部及び前記押圧部は、入れ子式に構成された筐体であり、
前記遅延手段に、前記直線移動時において、前記操作部と前記押圧部とによって囲まれた空間の空気の排出に抵抗を与える絞り部が備えられている。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、圧着パッドの押圧部が直線移動することにより、圧着パッドの操作部と押圧部とによって囲まれた空間が縮小して、前述の空間の空気が外部に排出されるのであり、外部に排出される空気に対して、絞り部により抵抗を与える。
これにより、圧着パッドの操作部と押圧部とによって囲まれた空間から排出される空気に対して、絞り部により抵抗を与えるという比較的簡単な構造によって、円滑に作動する遅延手段を得ることができて、遅延手段の構造の簡素化及び遅延手段の性能の確保という面で有利なものとなる。
空気に代えて作動油を使用した場合、作動油の漏れが発生すると、作動油によって防水シート等を汚してしまう可能性があるのに対して、本発明では空気を使用しているので、防水シート等を汚すというようなことがない。
(構成)
本発明の特徴は、防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に前記防水シートを前記シート固定具に押圧するための圧着パッドであって、
作業者により押し操作される操作部と、
前記操作部の押圧方向に沿って前記操作部に対して最も離れる初期位置と前記操作部に対して最も近づく押圧完了位置とに亘って移動自在な状態で前記操作部に支持され、前記操作部が押し操作されることで前記防水シートを押圧する押圧部と、
前記操作部と前記押圧部とに亘って設けられ、前記押圧部を前記初期位置に付勢すると共に前記操作部の押圧力を前記押圧部に伝達する付勢手段と、
前記操作部が押し操作されるのに伴って、前記押圧部の前記初期位置から前記押圧完了位置までの直線移動に負荷を付与して、前記押圧部が前記初期位置から前記押圧完了位置に移動するまでの時間を所定時間以上に長くする遅延手段と、が備えられ、
前記押圧部が前記押圧完了位置に達したことを検出するセンサが備えられている。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、作業者が圧着パッドの操作部を押圧完了位置まで直線移動させれば、このことがセンサにより検出されるので、センサの検出に基づいて、作業者が圧着パッドの操作部の押し操作を止めることによって、圧着パッドを必要以上に長い押圧時間に亘って押し操作する状態を容易に避けることができる。
押圧部が初期位置に位置する状態での圧着パッドの縦断正面図である。 圧着パッドの押圧部を、シート固定具に接着された防水シートの部分に当て付ける状態を示す正面図である。 押圧部が押圧完了位置に位置する状態での圧着パッドの縦断正面図である。 発明の実施の第1別形態において、押圧部が初期位置に位置する状態での圧着パッドの縦断正面図である。 図4において、V−V方向から視た断面図である。
[圧着パッドの概要]
建物の屋上(防水下地に相当)等に防水シート35を設置する作業では、以下のような作業を行う。
図2に示すように、多数の円板状のシート固定具34を、建物の屋上に所定間隔を置いて、アンカーボルト36により固定する。シート固定具34の上面には、加熱によって溶融する接着層が備えられている。
次にシート固定具34の上から防水シート35を被せて、シート固定具34に載る防水シート35の部分を上側から誘導加熱することにより、シート固定具34の接着層を溶融させて、シート固定具34と防水シート35とを接着する。
一つのシート固定具34について、シート固定具34と防水シート35との接着を終了すると、圧着パッドにより、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を上側から押し操作して、シート固定具34と防水シート35との接着を確実なものとする。
以上のように、全てのシート固定具34に対して、作業者は、誘導加熱によるシート固定具34と防水シート35との接着、シート固定具34に接着された防水シート35の部分に対する圧着パッドによる押し操作を、シート固定具34ごとに繰り返して行って、防水シート35を設置する。
図1に示すように、本発明の圧着パッドに、作業者によって押し操作される操作部40と、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を上側から押し操作する押圧部3とが備えられており、押圧部3が、押圧方向A1に沿って初期位置(図1参照)と押圧完了位置(図3参照)とに亘って移動自在に操作部40に支持されている。
本発明の圧着パッドに、押圧部3を初期位置に付勢する共に操作部40の押圧力を押圧部3に伝達する付勢手段が備えられ、押圧部3の直線移動に負荷及び抵抗を付与する遅延手段が備えられている。
本発明の圧着パッドでは、以下のようにして圧着パッドの押し操作を行う。
図2に示すように、シート固定具34に接着された防水シート35の部分に圧着パッドを当て付け、作業者は圧着パッドの第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、圧着パッドの押圧部3を、初期位置(図1参照)から押圧完了位置(図3参照)に直線移動させる。圧着パッドの押圧部3が押圧完了位置に達すると、作業者は圧着パッドを、防水シート35から離す。
[操作部の構造]
図1に示すように、操作部40は、第1操作部1と第2操作部2とを備えている。
第1操作部1において、円板状の天井部4の外周部に、円筒状の壁部5が一体的に接続され、天井部4の外周部における壁部5の外側の部分に、円筒状の壁部6が連結されており、壁部5の端部に、円板状の底部7が連結されている。
第2操作部2において、円板状の天井部8の外周部に、円筒状の壁部9が一体的に接続されている。
第1操作部1と第2操作部2とが同芯状に配置されて、第1操作部1の天井部4に、第2操作部2の壁部9が連結されている。第1操作部1及び押圧部3は、入れ子式に構成された筐体となっており、押圧部3が第1操作部1に直線移動自在に支持されている。
[押圧部の構造]
図1に示すように、押圧部3において、円板状の押圧板10の中心に支持軸11が連結され、円筒状の壁部12が支持軸11と同芯状に押圧板10の外周部に連結されており、シリコンゴム製の弾性マット部13が押圧板10に取り付けられている。
第1操作部1の底部7の中心にボス部7aが備えられて、押圧部3の支持軸11が第1操作部1の底部7のボス部7aに直線移動自在に挿入されており、第1操作部1の壁部5の外面に、押圧部3の壁部12の内面が接している。
第1操作部1の底部7のボス部7a及び壁部5により、押圧部3が、押圧方向A1に沿って直線移動自在に第1操作部1に支持されている。
第1操作部1に対して押圧部3が支持軸11周りに回転しないようにする回り止め(図示せず)が、第1操作部1と押圧部3との間に備えられている。押圧部3の支持軸11の端部に、リング部材15がボルト16により連結されている。
[操作部に対する押圧部の直線移動]
図1に示す状態は、第1操作部1に対して押圧部3が押圧方向A1に最も離れた初期位置に位置した状態であり、押圧部3のリング部材15が第1操作部1の底部7のボス部7aに当たって、押圧部3が初期位置を越えて押圧方向A1に移動できない状態である。
図1から図3に示すように、押圧部3の弾性マット部13を物体に当て付けた状態で、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作すると、押圧部3の支持軸11及び壁部12に沿って、第1操作部1及び第2操作部2が押圧方向A1に直線移動していく。
図3に示す状態は、第1操作部1に対して押圧部3が最も近づく押圧完了位置に位置した状態であり、押圧部3の壁部12が、第1操作部1の天井部4の下面に当たった状態である。
図1及び図3に示すように、感圧ゴムをリング状に成形したセンサ17が、第1操作部1の天井部4の外周部に取り付けられている。押圧部3が押圧完了位置に達すると、押圧部3の壁部12がセンサ17に当たって、押圧部3が押圧完了位置に達したことが、センサ17により検出される。
押圧部3が押圧完了位置に達すると、第2操作部2に備えられたランプ37が点灯し、ブザー(図示せず)が作動するので、作業者は押圧部3が押圧完了位置に達したことを認識することができるのであり、第2操作部2の押し操作を適切に止めることができる。
[押圧部の直線移動に対して回転運動により負荷を付与する遅延手段の構造]
図1に示すように、押圧部3の支持軸11(遅延手段に相当)(固定ネジ部に相当)の外周部に、リードの大きなネジ部11aが形成されている。
回転体18(遅延手段に相当)が備えられており、押圧部3の支持軸11のネジ部11aと同じリードを備えたネジ部が、回転体18の内面に形成されている。回転体18の内面のネジ部が押圧部3の支持軸11のネジ部11aに螺合するように、回転体18が押圧部3の支持軸11の外側に取り付けられている。
円筒状のカラー19が押圧部3の支持軸11の外側に取り付けられて、カラー19が第1操作部1の底部7に連結されている。カラー19の下部にスラストベアリング20が取り付けられ、スラストベアリング20に回転体18が支持されている。
回転体18の外周部にリング状のワンウェイクラッチ22が取り付けられ、ワンウェイクラッチ22の外周部にリングギヤ23が取り付けられている。リングギヤ23のボス部23aが下側に延出されており、リングギヤ23のボス部23aにファン24が連結されている。
以上の構造によって、押圧部3に支持軸11が設けられ、回転体18が、カラー19及びスラストベアリング20を介して、操作部40に回転自在に支持された状態となっている。
[付勢手段の構造]
図1に示すように、回転体18の下部にスラストベアリング21が支持されて、スラストベアリング21と押圧部3の押圧板10との間に、コイルバネ14(付勢手段に相当)が取り付けられている。押圧部3が初期位置に位置した状態で、コイルバネ14が自由長から少し圧縮されており、コイルバネ14が押圧部3を初期位置に付勢する付勢力を発生している。
コイルバネ14の付勢力が、押圧部3の押圧板10に支持されており、カラー19、スラストベアリング20,21及び回転体18を介して、第1操作部1の底部7に支持されている。コイルバネ14により、第1操作部1に対して押圧部3が押圧方向A1(第1操作部1と押圧部3とが互いに離れる側)に付勢されている。
以上の構造により、コイルバネ14が操作部40と押圧部3とに亘って設けられて、コイルバネ14が押圧部3を初期位置(図1参照)に付勢する状態となっている。
押圧部3が初期位置に位置した状態でのコイルバネ14の付勢力が、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を押し操作する際の適正な押圧力以上の値に設定されている。
[押圧部の直線移動に対して弁機構の絞り部により抵抗を付与する遅延手段の構造]
図1に示すように、第1操作部1に押圧部3が直線移動自在に支持されることにより、第1操作部1と押圧部3とによって囲まれた空間25が形成されており、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、押圧部3を直線移動させると、空間25が縮小する。
第1操作部1の天井部4に開口部4aが開口されており、第2操作部2の壁部9に開口部9aが開口されている。第1操作部1の内部の空間(第1操作部1の天井部4、壁部5及び底部7によって囲まれた空間)が、第1操作部1の天井部4の開口部4a及び第2操作部2の壁部9の開口部9aを介して、外部と連通している。
第1操作部1の底部7に開口部7b,7cが開口されており、第1操作部1の底部7の開口部7b,7cの部分に、弁機構26が取り付けられている。
弁機構26には、第1操作部1の内部の空間に連通する吸排気口29、第1操作部1の底部7の開口部7bと吸排気口29とに亘って接続された可変型式の絞り部27(遅延手段に相当)、第1操作部1の底部7の開口部7cと吸排気口29とに亘って接続された逆止弁28が備えられている。
以上の構造によって、押圧部3の弾性マット部13を物体に当て付けた状態で、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、押圧部3を直線移動させると、空間25が縮小して、空間25の空気が、弁機構26の絞り部27、第1操作部1の天井部4の開口部4a及び第2操作部2の壁部9の開口部9aを介して、外部に排出される。
[操作部に備えられる発電装置及び通信装置]
図1に示すように、第1操作部1の底部7に発電装置30が取り付けられており、発電装置30の入力軸に連結されたピニオンギヤ31が、リングギヤ23と咬合している。
第1操作部1の天井部4に通信装置32が取り付けられており、第2操作部2の内部の空間(第2操作部2の天井部8及び壁部9、第1操作部1の天井部4によって囲まれた空間)に、通信装置32が配置されている。
センサ17及び発電装置30と通信装置32とが、ハーネス33を介して接続されており、ハーネス33は第1操作部1の天井部4の開口部4bを通っている。
通信装置32には、衛星からの電波を用いたGPS機能(グローバル・ポジショニング・システム)、及び、キャパシタ等で構成された蓄電機能が備えられており、通信装置32は発電装置30で発電された電力を蓄電しながら作動する。
[施工時における圧着パッドの動作]
本発明の圧着パッドにより、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を上側から押し操作する場合、図2に示すように、シート固定具34に接着された防水シート35の部分に、押圧部3の弾性マット部13を当て付ける。
この状態において図1に示すように、第1操作部1に対して押圧部3が押圧方向A1に最も離れた初期位置に位置しており、図1から図3に示すように、作業者は第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、押圧部3を直線移動させる。
図1から図3に示すように、押圧部3の直線移動に伴って、コイルバネ14が圧縮されていく。これにより、作業者が第2操作部2を押圧方向A1に押し操作する押圧力が、コイルバネ14及び押圧部3を介して、シート固定具34に接着された防水シート35の部分に掛かるのであり、コイルバネ14の付勢力(反力)が、第1操作部1及び第2操作部2に掛かる。
前述のように、押圧部3が初期位置に位置した状態でのコイルバネ14の付勢力が、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を押し操作する際の適正な押圧力以上の値に設定されているので、作業者は、コイルバネ14の付勢力(反力)に少し打ち勝つ程度の力で、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作すればよい。
図1から図3に示すように、押圧部3が直線移動するのに伴って、押圧部3の支持軸11のネジ部11aとの螺合により、回転体18が螺進して、回転体18が回転駆動されながら、第1操作部1及び第2操作部2と一緒に押圧方向A1に移動する。
これにより、回転体18を回転駆動する為の負荷が、押圧部3の直線移動に対する負荷となる。
これと同時に、ワンウェイクラッチ22、リングギヤ23、ファン24及び発電装置30が、第1操作部1及び第2操作部2と一緒に押圧方向A1に移動する。ワンウェイクラッチ22により、回転体18と一緒にリングギヤ23が回転駆動されて、リングギヤ23によりファン24が回転駆動される。リングギヤ23により発電装置30が駆動されて、発電装置30で発電された電力が通信装置32に蓄電される。
空間25が縮小して、空間25の空気が弁機構26の絞り部27、第1操作部1の天井部4の開口部4a及び第2操作部2の壁部9の開口部9aを介して、外部に排出される。
これにより、空間25から外部に排出される空気に対して、弁機構26の絞り部27により抵抗(負荷)が付与される。
以上のように、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、押圧部3を直線移動させると、以下の負荷が発生するのであり、作業者は、第2操作部2から以下の負荷を感じ取ることができる。
(1)回転体18を回転駆動する為の負荷(2)空間25の空気が弁機構26の絞り部27を介して排出される際の抵抗(負荷)(3)回転体18によりファン24を回転駆動する為の負荷(4)回転体18により発電装置30を駆動する為の負荷
図1から図3に示すように、シート固定具34に接着された防水シート35の部分に、押圧部3の弾性マット部13を当て付けると、シート固定具34及び防水シート35に残る熱が、押圧部3の弾性マット部13に吸熱され、押圧部3の弾性マット部13から押圧板10に流れる。
押圧部3の直線移動に伴って、回転体18が回転駆動されながら第1操作部1及び第2操作部2と一緒に押圧方向A1に移動することに加えて、ファン24がリングギヤ23により回転駆動されて、第1操作部1及び第2操作部2と一緒に押圧方向A1に移動する。
これにより、図1に示すように、ファン24により空間25の空気が攪拌され、ファン24により空間25の空気が押圧部3の押圧板10に送られるので、押圧部3の押圧板10の放熱が促進される。
この場合、ファン24が回転駆動されながら、第1操作部1及び第2操作部2と一緒に押圧方向A1に移動して、押圧部3の押圧板10に接近するので、押圧部3の押圧板10の放熱がさらに促進される。
押圧部3の押圧板10の放熱が促進されることにより、シート固定具34に接着された防水シート35の部分から、押圧部3の弾性マット部13への吸熱が促進されて、シート固定具34及び防水シート35の温度を下げることができる。
図3に示すように、押圧部3が押圧完了位置に達すると、ランプ37が点灯して、ブザー(図示せず)が作動するので、作業者は押圧部3が押圧完了位置に達したことを認識することができるのであり、第2操作部2の押し操作を適切に止めることができる。
この後に作業者が圧着パッドを持ち上げると、コイルバネ14の付勢力(反力)によって、押圧部3が押圧完了位置から初期位置に移動する。
図3から図1に示すように、押圧部3が押圧完了位置から初期位置に移動する場合、押圧部3の支持軸11のネジ部11aとの螺合により、回転体18が逆方向に回転駆動されて、空間25が膨張する。
図3から図1に示すように、回転体18が逆方向に回転駆動されても、ワンウェイクラッチ22の作用により、リングギヤ23及びファン24が回転駆動されることはなく、発電装置30も駆動されない。
空間25が膨張する場合、外部の空気が第2操作部2の壁部9の開口部9a、第1操作部1の天井部4の開口部4a、弁機構26の逆止弁28を介して、抵抗なく空間25に吸入される。
これにより、前述の(1)〜(4)に記載の負荷のうち、(2)空間25の空気が弁機構26の絞り部27を介して排出される際の抵抗(負荷)(3)回転体18によりファン24を回転駆動する為の負荷(4)回転体18により発電装置30を駆動する為の負荷
が無い状態で、押圧部3が押圧完了位置から初期位置に速やかに直線移動する。
図3に示すように、押圧部3が押圧完了位置に達して、このことがセンサ17により検出されると、センサ17の検出信号が通信装置32に入力される。センサ17の検出信号が入力されると、通信装置32は、センサ17の検出信号が入力された時点でのGPS機能による位置データを、管理エリアのコンピュータ(外部機器に相当)に送信する。
管理エリアのコンピュータが位置データを受信すると、管理エリアのコンピュータにおいて、位置データの位置に在るシート固定具34で圧着パッドによる押圧作業が終了したと判断されるのであり、通信装置32から位置データを受信するごとに、どの位置のシート固定具34の押圧作業が終了したかが記憶される。
以上のように、全てのシート固定具34に対して、誘導加熱によるシート固定具34と防水シート35との接着、シート固定具34に接着された防水シート35の部分に対する圧着パッドによる押し操作を行う。
前述のように、作業者がコイルバネ14の付勢力(反力)に少し打ち勝つ程度の力で、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作する際において、押圧部3が初期位置に位置した状態でのコイルバネ14の付勢力が、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を押し操作する際の適正な押圧力以上の値に設定されている。
これにより、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を、圧着パッドにより適正な押圧力以上の押圧力で押し操作することができる。
この場合、図1に示す押圧部3の初期位置でのコイルバネ14の圧縮状態や、コイルバネ14の径等を変更することによって、押圧部3が初期位置に位置した状態でのコイルバネ14の付勢力を、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を押し操作する際の適正な押圧力以上の値に設定する。
前述のように、作業者が前述の(1)〜(4)に記載の負荷に抗して押圧部3を無理なく直線移動させることができる程度の移動速度で、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作する際において、押圧部3を初期位置(図1参照)から押圧完了位置(図3参照)に直線移動させるのに要する時間を、適正な押圧時間(所定時間)以上の値に設定すればよい。
これにより、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を、圧着パッドにより適正な押圧時間で押し操作することができる。
この場合、押圧部3の支持軸11のネジ部11aのリード、ファン24の枚数、及び発電装置30の容量の変更や、弁機構26の絞り部27における抵抗(負荷)の調節等により、押圧部3を初期位置から押圧完了位置に直線移動させるのに要する時間を調節して、前述の時間を、適正な押圧時間(所定時間)以上の値に設定する。
[発明の実施の第1別形態]
圧着パッドを、図4及び図5に示す構造としてもよい。
図1に示す弁機構26及び第1操作部1の底部7の開口部7b,7cを廃止して、図4及び図5に示すように、押圧部3の押圧板10に、複数の溝部10aを、押圧部3の支持軸11の付近から、押圧部3の壁部12の外側に至るように、放射状に形成する。これ以外の構造は、図1と同じである。
図4及び図5に示すように、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、押圧部3を直線移動させると、ファン24がリングギヤ23により回転駆動されて、ファン24により空間25の空気が押圧部3の押圧板10に送られ、且つ、空間25が縮小することによって、空間25の空気が押圧部3の押圧板10の溝部10aを通って外部に排出される。
図4及び図5に示すように、押圧部3が押圧完了位置から初期位置に直線移動する場合に、空間25が膨張することによって、外部の空気が押圧部3の押圧板10の溝部10aを通って空間25に吸入される。
以上のように、空間25の空気が、押圧部3の押圧板10の溝部10aを通って外部に排出され、外部の空気が、押圧部3の押圧板10の溝部10aを通って空間25に吸入されることによって、押圧部3の押圧板10及び弾性マット部13の放熱が促進される。
図4に示すように、図1に示す弁機構26及び第1操作部1の底部7の開口部7b,7cを廃止しても、空間25が縮小することによって、空間25の空気が押圧部3の押圧板10の溝部10aを通って排出される際に、押圧部3の押圧板10の溝部10aにより空間25の空気の流れに抵抗が発生する。
これにより、押圧部3の押圧板10の溝部10aを、適切な断面積を備えたものに構成することによって、押圧部3の押圧板10の溝部10aを、図1に示す弁機構26の絞り部27とすることができる。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の第1別形態]において、図1に示す弁機構26の逆止弁28、及び第1操作部1の底部7の開口部7cを備えてもよい。
この構造によると、空間25が膨張する際に、外部の空気が第2操作部2の壁部9の開口部9a、第1操作部1の天井部4の開口部4a、弁機構26の逆止弁28を通って、空間25に吸入されるのであり、押圧部3が押圧完了位置から初期位置に速やかに直線移動することができる。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、管理エリアのコンピュータから、各種の作業用のデータが、通信装置32に送信されて、圧着パッドに備えられたディスプレイ(図示せず)に、前述の作業用のデータが表示されるようにしてもよい。
前述の作業用のデータとして、例えば、現時点での押圧作業の終了したシート固定具34の数、現時点での押圧作業の終了していない残りのシート固定具34の数、次に押圧作業を行うべきシート固定具34の位置等がある。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、押圧部3の押圧板10の中心に1個の支持軸11を連結するのではなく、押圧部3の押圧板10の中心から偏心した位置に、1個の支持軸11を連結してもよい。
押圧部3の押圧板10の中心に1個の支持軸11を連結し、押圧部3の押圧板10の中心から偏心した位置に、複数個の支持軸11を連結してもよい。
押圧部3の押圧板10の中心に支持軸11を連結せずに、押圧部3の押圧板10の中心から偏心した位置に、複数個の支持軸11を連結してもよい。
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、図1に示す支持軸11を第1操作部1に連結し、回転体18、ワンウェイクラッチ22、リングギヤ23及びファン24を、押圧部3に回転自在に支持してもよい。
[発明の実施の第6別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第5別形態]において、ファン24が回転駆動されると、ファン24が第1操作部1の底部7に向けて送風するようにしてもよい。
[発明の実施の第7別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第6別形態]において、感圧ゴムによるセンサ17に代えて、リミットスイッチ(図示せず)をセンサ17として備えてもよい。
[発明の実施の第8別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第7別形態]において、センサ17、ランプ37及びブザーを廃止してもよい。
この構造によると、作業者が第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、押圧部3が押圧完了位置に達すると、押圧部3の壁部12が第1操作部1の天井部4に当たるので、作業者は前述の当たった状態を感じ取って、第2操作部2の押圧方向A1への押し操作を止めればよい。
[発明の実施の第9別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第8別形態]において、コイルバネ14に代えて、付勢力を発生するガスダンパー(付勢手段に相当)(図示せず)を、空間25の内部における支持軸11から離れた位置に備えてもよい。
コイルバネ14に代えて、ネジリバネ(付勢手段に相当)(図示せず)を空間25の内部に横向きに配置して、ネジリバネの一方の端部を第1操作部1の底部7に接続し、ネジリバネの他方の端部を押圧部3の押圧板10に接続してもよい。
この構造によると、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、押圧部3を直線移動させると、ネジリバネが捩じられて付勢力を発生する。
[発明の実施の第10別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第9別形態]において、以下に記載のような遅延手段を備えてもよい。
押圧部3の支持軸11のネジ部11a及び回転体18が廃止されて、支持軸11が押圧部3の押圧板10に上下方向の軸芯周りに回転自在に支持される。
紐体(遅延手段に相当)(図示せず)の中間部が支持軸11に接続されて、紐体の一方の端部が第1操作部1の壁部12の内面に接続され、紐体の他方の端部が、第1操作部1の壁部12の内面において180度位相のずれた位置に接続されている。押圧部3が初期位置に位置する状態で、紐体が支持軸11に所定回数だけ巻き付いている。
前述の構造において、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して、押圧部3を直線移動させると、紐体の張力により、紐体が支持軸11を回転駆動しながら支持軸11から解ける状態となる(例えば、まいぎり方式による火起しの形態参照)。
これにより、支持軸11を回転駆動する為の負荷が、押圧部3の直線移動に対する負荷となる。
[発明の実施の第11別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第10別形態]において、作業者が手で圧着パッドを持ち運びできるように、手で持つ為のグリップ部(図示せず)を備えてもよい。
[発明の実施の第12別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第11別形態]において、以下の(1)〜(4)のように構成してもよい。
(1)押圧部3が初期位置に位置した状態でのコイルバネ14の付勢力を、シート固定具34に接着された防水シート35の部分を押し操作する際の適正な押圧力と同じ値に設定したり、前述の適正な押圧力に近い値に設定する。
(2)押圧部3を初期位置から押圧完了位置に直線移動させるのに要する時間を、適正な押圧時間(所定時間)と同じ値に設定したり、前述の適正な押圧時間(所定時間)に近い値に設定する。
(3)空間25及び第1操作部1の内部の空間に作動油を入れて、第2操作部2を押圧方向A1に押し操作して空間25が縮小する際に、空間25の作動油が弁機構26の絞り部27を通って第1操作部1の内部の空間に入ることにより、第2操作部2の押圧方向A1への押し操作に抵抗(負荷)が付与されるように構成する。
(4)変位速度に比例して抵抗(負荷)を付与する流体式ダンパー(遅延手段に相当)(図示せず)を、第1操作部1と押圧部3との間に備える。
この場合、支持軸11のネジ部11a、回転体18及び絞り部26を備えた圧着パッドに、流体式ダンパーを備えてもよい。圧着パッドに流体式ダンパーを備えて、支持軸11のネジ部11a、回転体18及び絞り部26のうちのいずれか1つ、又はいずれか2つ、又は全てを廃止してもよい。
本発明は、防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に防水シートをシート固定具に押圧するための圧着パッドに適用できる。
3 押圧部
11 遅延手段、固定ネジ体
14 付勢手段
17 センサ
18 遅延手段、回転体
24 ファン
25 操作部と押圧部とによって囲まれた空間
27 遅延手段、絞り部
30 発電装置
32 通信装置
34 シート固定具
35 防水シート
40 操作部
A1 押圧方向

Claims (6)

  1. 防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に前記防水シートを前記シート固定具に押圧するための圧着パッドであって、
    作業者により押し操作される操作部と、
    前記操作部の押圧方向に沿って前記操作部に対して最も離れる初期位置と前記操作部に対して最も近づく押圧完了位置とに亘って移動自在な状態で前記操作部に支持され、前記操作部が押し操作されることで前記防水シートを押圧する押圧部と、
    前記操作部と前記押圧部とに亘って設けられ、前記押圧部を前記初期位置に付勢すると共に前記操作部の押圧力を前記押圧部に伝達する付勢手段と、
    前記操作部が押し操作されるのに伴って、前記押圧部の前記初期位置から前記押圧完了位置までの直線移動に負荷を付与して、前記押圧部が前記初期位置から前記押圧完了位置に移動するまでの時間を所定時間以上に長くする遅延手段と、が備えられ
    前記遅延手段は、前記直線移動によって回転運動することで前記直線移動に負荷を付与する圧着パッド。
  2. 前記遅延手段に、前記操作部及び前記押圧部の何れか一方に設けられた固定ネジ体と、前記固定ネジ体に螺合され、前記直線移動によって螺進する回転体と、が備えられている請求項に記載の圧着パッド。
  3. 前記操作部及び前記押圧部は、入れ子式に構成された筐体であり、
    前記操作部と前記押圧部とによって囲まれた空間に、前記回転体の回転運動によって駆動するファンが備えられている請求項に記載の圧着パッド。
  4. 前記回転体の回転運動によって発電する発電装置と、前記発電装置によって発電された電力によって作動して外部機器と通信可能な通信装置と、が備えられている請求項またはに記載の圧着パッド。
  5. 防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に前記防水シートを前記シート固定具に押圧するための圧着パッドであって、
    作業者により押し操作される操作部と、
    前記操作部の押圧方向に沿って前記操作部に対して最も離れる初期位置と前記操作部に対して最も近づく押圧完了位置とに亘って移動自在な状態で前記操作部に支持され、前記操作部が押し操作されることで前記防水シートを押圧する押圧部と、
    前記操作部と前記押圧部とに亘って設けられ、前記押圧部を前記初期位置に付勢すると共に前記操作部の押圧力を前記押圧部に伝達する付勢手段と、
    前記操作部が押し操作されるのに伴って、前記押圧部の前記初期位置から前記押圧完了位置までの直線移動に負荷を付与して、前記押圧部が前記初期位置から前記押圧完了位置に移動するまでの時間を所定時間以上に長くする遅延手段と、が備えられ、
    前記操作部及び前記押圧部は、入れ子式に構成された筐体であり、
    前記遅延手段に、前記直線移動時において、前記操作部と前記押圧部とによって囲まれた空間の空気の排出に抵抗を与える絞り部が備えられている圧着パッド。
  6. 防水下地に固定されたシート固定具に誘導加熱によって防水シートを接着する際に用いられ、誘導加熱後に前記防水シートを前記シート固定具に押圧するための圧着パッドであって、
    作業者により押し操作される操作部と、
    前記操作部の押圧方向に沿って前記操作部に対して最も離れる初期位置と前記操作部に対して最も近づく押圧完了位置とに亘って移動自在な状態で前記操作部に支持され、前記操作部が押し操作されることで前記防水シートを押圧する押圧部と、
    前記操作部と前記押圧部とに亘って設けられ、前記押圧部を前記初期位置に付勢すると共に前記操作部の押圧力を前記押圧部に伝達する付勢手段と、
    前記操作部が押し操作されるのに伴って、前記押圧部の前記初期位置から前記押圧完了位置までの直線移動に負荷を付与して、前記押圧部が前記初期位置から前記押圧完了位置に移動するまでの時間を所定時間以上に長くする遅延手段と、が備えられ、
    前記押圧部が前記押圧完了位置に達したことを検出するセンサが備えられている圧着パッド。
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